JP2017087949A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドフレームに力布を固定するための部品の数を制限しつつ、通常運転時において着座者を側方から好適に支持することが可能な車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シートは、シートフレームと、シート内に収容されたエアバッグ60aと、エアバッグ60aをシート内からシート外に張り出し可能とする開裂部50bを有する表皮材50aと、表皮材50aの開裂部50bに接続され、エアバッグ60aの膨出に伴って開裂部50bを開く方向に張力を加える力布72と、を備える。シートフレームは、サイドフレーム76を有するシートバックフレーム75と、サイドフレーム76に取り付けられて、サイドフレーム76から前方に突出するように配設されて側方から着座者を支持するサポートプレート70と、を備える。力布72は、表皮材50aの開裂部50bとサポートプレート70とに連結されている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、エアバッグ、及び表皮材の開裂部に張力を加える補強部材を備える車両用シートに関するものである。
車両の衝突時の衝撃を緩和するために設けられるエアバッグには、正面からの衝撃を緩和するためにステアリング内に設けられるものの他、側突時の衝撃を緩和するためにドアライニング内に設けられるものや車両用シートのサイドフレームに取り付けられるものがある。
車両用シートのサイドフレームにエアバッグが取り付けられる構成を開示するものとして、例えば特許文献1がある。
この特許文献1には、エアバッグをシート内からシート外に膨出させるためにシートの表皮に形成された開裂可能な縫合部について記載されている。そして、縫合部を効率的に開裂させるため、縫合部とサイドフレームに取り付けられた固定金具とのそれぞれに、力布の端部が連結されている。
また、特許文献2には、エアバッグの他に、通常運転時において着座者に側方から加わる荷重に対する支持剛性が高く、好適に乗員を支持することが可能なサポート部材についての記載がある。このサポート部材は、一つのサイドフレームをシート幅方向内側からシート幅方向外側に跨るように取り付けられている。
さらに、サポート部材のシート幅方向外側にエアバッグを取り付け、サポート部材とエアバッグを併用する構成についての記載もある。そして、このエアバッグを膨出させるために縫合部を開裂させる力布は、一端を表皮の縫合部と共縫いされ、他端を取付部材によってサイドフレームに取り付けられている。
特開2009−143379号公報 特開2015−163488号公報
しかしながら、力布をサイドフレームに固定するために、特許文献1においては固定金具が必要とされており、特許文献2においては取付部材が必要とされていた。
このため、サイドフレームに力布を固定するための部品点数が増えるためコストがかかること、及びサイドフレームへの力布の取付作業を効率的に行うことが困難であった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、サイドフレームに力布を固定するための部品の数を制限しつつ、通常運転時において着座者を側方から好適に支持することが可能な車両用シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、力布が連結された部材のシートバックフレームへの取り付けを容易にすることにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、シートフレームと、シート内に収容されたエアバッグと、該エアバッグを前記シート内から前記シート外に張り出し可能とする開裂部を有する表皮材と、該表皮材の前記開裂部に接続され、前記エアバッグの膨出に伴って前記開裂部を開く方向に張力を加える補強部材と、を備える車両用シートであって、前記シートフレームは、サイドフレームを有するシートバックフレームと、前記サイドフレームに取り付けられて、前記サイドフレームから前方に突出するように配設されて側方から着座者を支持するサポート部材と、を備え、前記補強部材は、前記表皮材の前記開裂部と前記サポート部材とに連結されていることにより解決される。
上記構成によれば、サポート部材によって、通常運転時に着座者を側方から好適に支持することができ、サポート部材に補強部材が連結されていることで、補強部材をサイドフレームに連結するための別個の部材を必要とせず、部品点数の増加を抑制できる。
また、前記エアバッグを保持するリテーナを備え、該リテーナは、前記サポート部材側に突出する突出部を有し、前記サポート部材には、前記リテーナの前記突出部を収容する収容穴が形成されており、前記突出部には、貫通孔が形成されており、該貫通孔に、前記リテーナと前記サイドフレームとを締結する締結具が通されていてもよい。
上記構成によれば、リテーナの突出部をサポート部材の収容穴に収容させるようにして位置決めをしたうえで、リテーナとサイドフレームとをリテーナの貫通孔を通る締結具によって容易に締結することができる。
また、前記補強部材は、前記サポート部材に係止される被係止部を有し、前記サポート部材には、前記被係止部に係止する係止部が形成されており、前記被係止部は、前記補強部材が前記リテーナと前記サポート部材との間を通された先で前記係止部に係止されており、前記リテーナと前記サポート部材の隙間であって前記補強部材が通される部分の隙間は、前記被係止部よりも小さく形成されていると好ましい。
上記構成によれば、リテーナとサポート部材の隙間であって補強部材が通された位置の隙間が、被係止部よりも小さく形成されていることで、被係止部が係止部から万が一抜け出たとしても、被係止部がリテーナとサポート部材の隙間を通ることを抑制することができる。
さらに、前記サポート部材の前記収容穴の内縁には、前記係止部としての横穴が形成されており、前記収容穴は、前記リテーナの前記突出部が前記収容穴に収容され、前記締結具が前記収容穴及び前記貫通孔を通って前記リテーナと前記サイドフレームとに取り付けられた状態において、前記被係止部が通れない大きさで形成されていると好ましい。
上記構成によれば、サポート部材の横穴に補強部材の被係止部を係止させた状態で、エアバッグを取り付けるために収容穴及び貫通孔に通した締結具によって、リテーナとサイドフレームとを締結することで、係止部である横穴から被係止部が抜け出ることを簡単に防ぐことができ、取付状態を安定させることができる。
また、前記サイドフレームは、上下に延在するサイドフレーム本体と、該サイドフレーム本体に取り付けられて前記サイドフレーム本体に交差する方向に延在するブラケットと、を備え、前記サイドフレームには、ワイヤフレームが取り付けられており、前記ブラケットは、一端側を前記サイドフレーム本体に取り付けられ、他端側を前記ワイヤフレームに取り付けられており、前記サポート部材は、前記ブラケットに取り付けられていてもよい。
上記構成によれば、ブラケットがサイドフレーム本体とワイヤフレームとに取り付けられていることにより、ブラケットとサイドフレームとの取付状態が安定し、ひいては、ブラケットに取り付けられるサポート部材の取付状態も安定する。さらに、ワイヤフレームとブラケットの構成によれば、一体的に板状に形成されているものと比較して軽量化することができる。
本発明によれば、通常運転時に着座者を側方から好適に支持することができ、補強部材をサイドフレームに連結するための別個の部材を必要とせず、部品点数の増加を抑制できる。
また、本発明によれば、リテーナとサイドフレームとを容易に締結することができる。
また、本発明によれば、被係止部がリテーナとサポート部材の隙間を通ることを抑制することができる。
また、本発明によれば、係止部である横穴から被係止部が抜け出ることを簡単に防ぐことができ、取付状態を安定させることができる。
また、本発明によれば、ブラケットとサイドフレームと取付状態が安定し、ひいては、ブラケットに取り付けられるサポート部材の取付状態も安定させることができ、軽量化することができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 サイドフレームを示す模式的な斜視図である。 サポートプレートを示す斜視図である。 エアバッグモジュール、クッション材及び表皮材をシートバックフレームに取り付けた状態における図2のIV-IV断面部分を示す断面図である。 他の実施形態に係るサポートプレートにインナー力布が係止している状態を示す図であり、サポートプレート、エアバッグモジュール、クッション材及び表皮材をシートバックフレームに取り付けた状態における図2のIV-IV断面部分を示す断面図である。
本発明は、車両用シートに関するものであり、特に、エアバッグ、及び表皮材の開裂部に張力を加える補強部材を備える車両用シートに関するものである。
以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
<<第1実施形態>>
以下、本発明の第1実施形態に係る車両用シートSについて図面を参照しながら説明する。先ず、本実施形態に係る車両用シートSの構成について図1及び図2を参照して説明する。
なお、図1は、本発明の実施形態に係る車両用シートSの斜視図、図2は、サイドフレーム76を示す模式的な斜視図である。
(車両用シートについて)
車両用シートSは、シートバックS1と、シートクッションS2と、ヘッドレストS3とから構成されており、シートバックS1の内部にエアバッグモジュール60を備える。
シートバックS1は、骨組みとしてのシートフレームの一部であるシートバックフレーム75を備える。
(サイドフレームについて)
シートバックフレーム75は、図2に示すサイドフレーム76をシート幅方向両側(左右側)に備える。
サイドフレーム76は、上下に延在するサイドフレーム本体76aと、サイドフレーム本体76aの上端側に取り付けられた上部フレーム11と、ワイヤフレーム76bと、サポートプレート70と、サポートプレート70を取り付けるための2枚のブラケット76cと、から構成されている。
ワイヤフレーム76bは、線状の部材であり、への字上に屈曲して形成されており、サイドフレーム本体76aと上部フレーム11とに沿って延在して、これらに跨るようにして、これらの前側にその両端部を溶接されている。
ブラケット76cは、板状に形成されており、サイドフレーム本体76aとワイヤフレーム76bとに架け渡されるように、サイドフレーム本体76aの延在する方向に対して交差する方向に延在して、上下に2枚取り付けられている。2枚のブラケット76cのそれぞれには、後述するスタッドボルト62aを通すための通し孔76dが厚さ方向に形成されている。なお、スタッドボルト62aは、インフレータ62に溶接されており、締結具として機能する。
つまり、通し孔76dを有するブラケット76cは、サイドフレーム本体76aの延在方向に対して交差する方向にずれて延在している。このように構成されていることで、後述する各部材をスタッドボルト62aによってブラケット76cに取り付けたときに、サイドフレーム本体76aに後述する各部材が重なって配置されることによって車両用シートS全体の厚みが増加することを回避できる。
また、ブラケット76cが、サイドフレーム本体76aとワイヤフレーム76bとに架け渡されて両端部側を固定されていることで、サイドフレーム本体76aのみに取り付けられるものと比較して取付安定性が向上することとなる。そして、ブラケット76cに取り付けられる後述するサポートプレート70の取付状態も安定することとなる。
また、線状のワイヤフレーム76bが用いられていることで、全体が板状のものを用いる場合よりも軽量化することができる。
なお、サイドフレーム76に設けられた、ブラケット76c及びこれに取り付けられた後述するサポートプレート70、並びにサポートプレート70に取り付けられたエアバッグモジュール60は、シート幅方向の一方側のみに取り付けられるものでも、両側に取り付けられるものであってもよい。
(サポートプレートについて)
サポート部材としてのサポートプレート70は、着座者を側方から好適に支持する部材である。そして、サポートプレート70は、図4に示して後述する力布72が係止される部材であり、図2に加え、図3及び図4を参照して次に詳細に説明する。
なお、図3は、サポートプレート70を示す斜視図、図4は、サポートプレート70、エアバッグモジュール60、クッション材50及び表皮材50aをシートバックフレーム75に取り付けた状態における図2のIV-IV断面部分を示す断面図である。
サポートプレート70は、車両に加わる外力からシート幅方向において乗員を支持するために設けられているものである。特に、サポートプレート70は、事故等による衝突荷重が車両に加わらず、エアバッグ60aが開かない通常の運転状態において、着座者を側方から好適に支持するためのものである。
サポートプレート70は、図3に示すように、サイドフレーム76のシート幅方向内側に固定される内側板70aと、サイドフレーム76のシート幅方向外側に固定される外側板70cと、外側板70cの後ろ側の縁に連続して形成されて外側板70cに対して垂直に延在するフランジ70dと、内側板70aと外側板70cとの前側を連結する連結板70bと、から主に構成される。サポートプレート70は、左右のサイドフレーム76の少なくとも一側、本実施形態においてはシート幅方向におけるドア側の逆側に取り付けられている。
内側板70aは、図4に示すように、上部フレーム11とシート幅方向に当接するように配置され、図示せぬビスによって上部フレーム11に取り付けられている。
外側板70cは、内側板70aに対向するように形成されている。詳細には、外側板70cは、内側板70aよりも厚く形成され、かつ、下方に長く形成されている。そして、外側板70cは、サイドフレーム本体76a及びブラケット76cに沿うように配設されている。
外側板70cの後端には、外側板70cに垂直な向きに延在するフランジ70dが連続的に形成されている。このようにして、外側板70cとフランジ70dとは、後述するエアバッグモジュール60をシート幅方向内側及び後ろ側から支持する機能を有する。
また、外側板70cには、略方形状を成して厚さ方向に貫通する2つの通し孔70eが上下に形成されている。なお、通し孔70eの詳細については後述する。
連結板70bは、断面略U字状であり高さ方向に延在しており、内側板70aと外側板70cとを連結するようにこれらに連続して形成されている。
そして、サポートプレート70は、曲がって形成された上部フレーム11に沿うように曲がって形成されている。
詳細には、上部フレーム11のシート幅方向両側部分の一部が曲がっており、上部フレーム11の上部がその下部よりもシート幅方向に内側に傾斜するように形成されている。サポートプレート70がサイドフレーム76に取り付けられた状態において、サポートプレート70の上部は、上部フレーム11の形状に沿うように、その下部よりもシート幅方向内側に傾斜するように形成されている。
このように、サポートプレート70が曲がって形成されていることで、一部が曲がって形成された上部フレーム11によって、サポートプレート70のシートバックフレーム75への取り付けが阻害されることがなく、さらに剛性を高めることができる。
上記構成から成るサポートプレート70を備える車両用シートSによれば、通常運転時に着座者のホールド性を高めることができる。
(エアバッグモジュールについて)
次に、エアバッグモジュール60について図4を参照して説明する。
エアバッグモジュール60は、モジュールケースを有しないケースレスエアバッグモジュールから成る。エアバッグモジュール60は、エアバッグ60aと、エアバッグ60aを膨張させるためのインフレータ62と、エアバッグ60aを保持するリテーナ71と、から構成されている。
リテーナ71は、板状に形成されており、ブラケット76cに対向する向きでブラケット76cに取り付けられている。また、リテーナ71は、中央部分に湾曲して形成された他の部位よりも突出する突出部71aを有する。
突出部71aは、リテーナ71がサポートプレート70に重ね合わされたときに、収容穴としての通し孔70eに入り込むように、サポートプレート70の通し孔70eよりも小径に形成されている。このように形成された突出部71aが通し孔70eに入り込む(収容される)ことによって、リテーナ71の位置決めが可能となる。
そして突出部71aには、スタッドボルト62aに挿通される貫通孔としての通し孔71bが厚さ方向に形成されている。このように通し孔71bが形成されていることで、スタッドボルト62aを通して締結具としてのナット62bで締結することによって、サイドフレーム76にリテーナ71及びエアバッグ60aが取り付けられることとなる。
また、通し孔71bの内縁には、後述する力布72のトリムプレート73を係止するための係止部としての係止穴70f,70gが通し孔71bに垂直に横穴として形成されている。
係止穴70fは、シート前後方向後ろ側に形成され、係止穴70gは、シート前後方向前側に形成されている。
インフレータ62は、サイドフレーム76に沿って上下に延在する向きで、インフレータ62の側面に取り付けられたスタッドボルト62a及びナット62bによってサイドフレーム76に取り付けられている。
より詳細には、スタッドボルト62aは、インフレータ62の長手方向に対して垂直な方向に立設するようにインフレータ62の側面に溶接されている。
そして、インフレータ62に取り付けられたスタッドボルト62aが、リテーナ71、サポートプレート70の外側板70c及びブラケット76cのそれぞれの通し孔71b,70e,76dを通ってナット62bに締結されている。このようにして、エアバッグモジュール60は、サイドフレーム76及びサポートプレート70に取り付けられている。
また、エアバッグモジュール60は、エアバッグ60aの膨出時に、開裂部50bとなる縫製部54dに引張荷重(張力)を加えることによって開裂を促進させる機能を有する補強部材としての力布72によって覆われている。
力布72は、エアバッグモジュール60のシート幅方向内側に配設されたインナー力布72aとシート幅方向外側に配設されたアウター力布72bとから構成されている。
インナー力布72a及びアウター力布72bの一端は、表皮材50aの端末の縫製部54dに共縫いされている。一方、インナー力布72a及びアウター力布72bのそれぞれの他端は、他端に取り付けられた樹脂製のトリムプレート73によって、後述する係止穴70f,70gのそれぞれに取り付けられている。これらのサポートプレート70への取り付けを含め、各部材のサイドフレーム76への取り付けについて次に説明する。
(各部材のサイドフレームへの取り付けについて)
上記のように、力布72の一端は表皮材50aの縫製部54dに共縫いされ、他端はサポートプレート70に取り付けられている。
詳細には、力布72を構成するインナー力布72a及びアウター力布72bの他端に取り付けられた被係止部としてのトリムプレート73のそれぞれが、サポートプレート70に形成された係止穴70f及び係止穴70gのそれぞれに係止している。
このように、力布72がサポートプレート70に形成された係止穴70f,70gに係止されているため、力布72を取り付けるための別個の部材を必要とせず、部材点数を抑制することができる。
また、サポートプレート70とエアバッグモジュール60は、エアバッグモジュール60を構成するインフレータ62から突出するスタッドボルト62aとナット62bとによって、ブラケット76cに取り付けられている。
詳細には、スタッドボルト62aは、シート幅方向外側からリテーナ71の通し孔71b、サポートプレート70の通し孔70e及びブラケット76cの通し孔76dを挿通している。そして、スタッドボルト62aにシート幅方向内側からナット62bが締め込まれることによって、リテーナ71、サポートプレート70及びブラケット76cが共締めされることとなる。
このとき、スタッドボルト62a及びナット62bによって、サポートプレート70の通し孔70eの横穴である係止穴70g,70fの開放側に突出部71aが位置する状態で締結されている。
詳細には、トリムプレート73についての係止穴70g,70fに挿入される方向の長さよりも、係止穴70g,70fからのトリムプレート73が抜き出される方向上にある突出部71aと係止穴70g,70fの通し孔70eに接する縁との間の隙間が短くなるように、トリムプレート73、突出部71a及び通し孔70eが形成されている。
このようにトリムプレート73、突出部71a及び通し孔70eが形成されていることで、スタッドボルト62a及びナット62bを締結することによって、係止穴70g,70fからトリムプレート73が抜け出ることを突出部71aによって防ぎつつ、取付状態を安定させることができる。
上記構成によれば、係止穴70f,70gの出口近傍でトリムプレート73の抜脱を効果的に防止することができるが、このような構成に本発明は限定されない。
例えば、上記のように突出部71aによってトリムプレート73の抜脱を防ぐ構成でなくとも、リテーナ71のシート幅方向内側の表面と、外側板70cのシート幅方向外側の表面との隙間が、トリムプレート73の厚み(詳細には、トリムプレート73の中心を通る長さの内最小の長さ)よりも小さく(又は短く)形成されている構成であってもよい。
つまり、万が一トリムプレート73が係止穴70f,70gから抜け出たとしても、トリムプレート73は、リテーナ71とサポートプレート70との隙間が小さく形成されているため、その間で挟まることとなる。このため、開裂部50bに張力を付与するという力布72の機能を保持できる。
<<第2実施形態>>
次に、第2実施形態に係るサポート部材としてのサポートプレート74及びサポートプレート74に取り付けられる力布72について、図5を参照して説明する。なお、上記実施形態と同じものには同じ符号を付して説明を省略し、上記実施形態との相違点について詳細に説明する。
図5は、他の実施形態に係るサポートプレート74にインナー力布72cが係止している状態を示す図であり、サポートプレート74、エアバッグモジュール60、クッション材50及び表皮材50aをシートバックフレーム75に取り付けた状態における図2のIV-IV断面部分を示す断面図である。
サポートプレート74には、力布72の端部に取り付けられたトリムプレート73を係止するための係止部としての係止穴70hが外側板74cにおけるシート前後方向後ろ側のシート幅方向外側に形成されている。
詳細には、係止穴70hの水平断面は、シート幅方向外側から内側に延在した後にシート前方向に曲がって延在するように、L字状に形成されている。
力布72は、本実施形態においては、エアバッグモジュール60のシート幅方向内側に配設されたインナー力布72cである。
詳細には、インナー力布72cは、表皮材50aの端部の縫製部54dに一端を共縫いされており、他端は、樹脂製のトリムプレート73によって係止穴70hに係止されている。
外側板70c,74cは、トリムプレート73を係止できる大きさの係止穴70hを形成できる程度に厚く形成されていることで、外側板70c,74cの任意の位置で力布72を係止させることができる。そして、このように形成された外側板70c,74cよりも内側板70aが薄く形成されていることで、力布72の係止機能を保ちつつ、軽量化することができる。
さらには、図5に示すように、力布72に、スタッドボルト62aを通す通し孔72dが形成されていると好ましい。このようにすれば、通し孔72dにスタッドボルト62aを通すことによって、係止穴70hと通し孔72dとによって力布72を保持することができる。
また、本実施形態では、エアバッグモジュール60は、ケースレスエアバッグモジュールであるとして説明したが、これに限定されるものでなく、モジュールケースを備えたものであってもよい。
S 車両用シート
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
11 上部フレーム
50 クッション材
50a 表皮材
50b 開裂部
54d 縫製部
60 エアバッグモジュール
60a エアバッグ
62 インフレータ
62a スタッドボルト(締結具)
62b ナット(締結具)
70 サポートプレート(サポート部材)
70a 内側板
70b 連結板
70c 外側板
70d フランジ
70e 通し孔(収容穴)
70f,70g,70h 係止穴(係止部)
71 リテーナ
71a 突出部
71b 通し孔(貫通孔)
72 力布(補強部材)
72a インナー力布
72b アウター力布
72c インナー力布
72d 通し孔
73 トリムプレート(被係止部)
74 サポートプレート(サポート部材)
74c 外側板
75 シートバックフレーム(シートフレーム)
76 サイドフレーム
76a サイドフレーム本体
76b ワイヤフレーム
76c ブラケット
76d 通し孔

Claims (5)

  1. シートフレームと、
    シート内に収容されたエアバッグと、
    該エアバッグを前記シート内から前記シート外に張り出し可能とする開裂部を有する表皮材と、
    該表皮材の前記開裂部に接続され、前記エアバッグの膨出に伴って前記開裂部を開く方向に張力を加える補強部材と、を備える車両用シートであって、
    前記シートフレームは、
    サイドフレームを有するシートバックフレームと、
    前記サイドフレームに取り付けられて、前記サイドフレームから前方に突出するように配設されて側方から着座者を支持するサポート部材と、を備え、
    前記補強部材は、前記表皮材の前記開裂部と前記サポート部材とに連結されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記エアバッグを保持するリテーナを備え、
    該リテーナは、前記サポート部材側に突出する突出部を有し、
    前記サポート部材には、前記リテーナの前記突出部を収容する収容穴が形成されており、
    前記突出部には、貫通孔が形成されており、
    該貫通孔に、前記リテーナと前記サイドフレームとを締結する締結具が通されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記補強部材は、前記サポート部材に係止される被係止部を有し、
    前記サポート部材には、前記被係止部に係止する係止部が形成されており、
    前記被係止部は、前記補強部材が前記リテーナと前記サポート部材との間を通された先で前記係止部に係止されており、
    前記リテーナと前記サポート部材の隙間であって前記補強部材が通される部分の隙間は、前記被係止部よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記サポート部材の前記収容穴の内縁には、前記係止部としての横穴が形成されており、
    前記収容穴は、前記リテーナの前記突出部が前記収容穴に収容され、前記締結具が前記収容穴及び前記貫通孔を通って前記リテーナと前記サイドフレームとに取り付けられた状態において、前記被係止部が通れない大きさで形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記サイドフレームは、上下に延在するサイドフレーム本体と、該サイドフレーム本体に取り付けられて前記サイドフレーム本体に交差する方向に延在するブラケットと、を備え、
    前記サイドフレームには、ワイヤフレームが取り付けられており、
    前記ブラケットは、一端側を前記サイドフレーム本体に取り付けられ、他端側を前記ワイヤフレームに取り付けられており、
    前記サポート部材は、前記ブラケットに取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用シート。
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