JP6558220B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、エアバッグ及びエアバッグの展開方向を案内する案内部材を備える車両用シートに関するものである。
車両の衝突時の衝撃を緩和するために設けられるエアバッグには、正面からの衝撃を緩和するためにステアリングに設けられるものの他、側突時の衝撃を緩和するためにドアの内側に設けられるものや車両用シートのサイドフレームに設けられるものがある。
車両用シートのサイドフレームにエアバッグを備える構成を開示するものとして、例えば特許文献1がある。
特許文献1に開示された車両用シートには、エアバッグをシート外に膨出させる部分である表皮材の開裂部に接続されて、エアバッグの展開時に開裂部に効果的に張力を加えるための補強布(以下、力布という。)が設けられている。
この力布は、一方の端部を開裂部に縫製されており、他方の端部をシートバックフレームのブラケットに取り付けるための金具に縫製されている。この金具を介して、力布とシートバックフレームとが連結されている。
特開平10−181502号公報
しかしながら、特許文献1に開示された金具を固定する部材は、エアバッグモジュールをシートバックフレームに固定する部材とは別個に設けられている。
このため、エアバッグモジュールと力布が縫製された金具とを別々にシートバックフレームに取り付けなければならず、部品点数が多くなり、力布の取付作業を効率的に行うことが困難であった。
また、特許文献1に開示された金具に取り付けられる力布は、金具に設けられた長孔に通されて縫製されることによって金具に取り付けられている。
このため、力布の取り付けを安定させるための、長孔の周縁部分の厚さを確保する必要があるため、必然的に金具が大きくなってしまい、金具の占有スペースが広がってしまっていた。
また、特許文献1の力布は、エアバッグのシート幅方向外側に配設されるアウター力布である。そして、エアバッグのシート幅方向内側に配設されるインナー力布を追加的に金具に取り付けるときには、表皮材の開裂部と両方の力布と金具とが連結されることとなる。この場合には、両方の力布がエアバッグを覆うようにして金具をシートバックフレームに取り付ける必要があるため、力布が連結された金具のシートバックフレームへの取り付けが困難となることがあった。
さらに、着座者を保持するためにエアバッグを広い範囲に膨脹可能とし、膨張状態を長い時間保持させる場合には、力布をサイドフレームに固定する部位に高い取付強度が必要とされていた。そして、その強度保証のためのトレーサビリティも求められていた。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、案内部材に接続された取付部材及びエアバッグモジュールをサイドフレームに取り付けるための締結部材の数を少なくし、その取り付けを容易にすることが可能な車両用シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、案内部材に接続された取付部材の占有スペースを抑制しつつ、取付部材とシートバックフレームとの取付強度を維持することにある。
本発明のその他の目的は、力布が連結された金具のシートバックフレームへの取り付けを容易にすることにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、シート幅方向左右に設けられたサイドフレームを有するシートフレームと、前記サイドフレームに取り付けられ、エアバッグを有するエアバッグモジュールと、前記エアバッグをシート内から前記シート外に張り出し可能とする開裂部を有して前記シートの表面を覆う表皮材と、前記開裂部に接続されて、前記エアバッグの展開方向を案内する案内部材と、該案内部材に接続されて前記サイドフレームに取り付けられた取付部材と、を備える車両用シートであって、前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールと前記取付部材とは、締結部材によって共締めされ、前記取付部材は、前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールとに、前記締結部材によって両端側を共締めされており、前記取付部材の中央側は、前記両端側に対して細く形成され、前記案内部材は、前記取付部材の中央側に巻かれるように取り付けられていることにより解決される。
上記構成によれば、サイドフレームとエアバッグモジュールと取付部材とが、締結部材によって共締めされていることで、これらを取り付けるための締結部材の数を少なくできるためコストを低減でき、これらの取り付けを容易にすることができる。
また上記構成によれば、取付部材の中央側が両端側に対して細く形成されていることで、取付部材の占有スペースを抑制しつつ、中央側に案内部材を巻いて留めやすくでき、一方で、両端側において前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールとに共締めするのに必要な大きさを確保することで、取付強度を確保することができる。
また前記課題はシート幅方向左右に設けられたサイドフレームを有するシートフレームと、前記サイドフレームに取り付けられ、エアバッグを有するエアバッグモジュールと、前記エアバッグをシート内から前記シート外に張り出し可能とする開裂部を有して前記シートの表面を覆う表皮材と、前記開裂部に接続されて、前記エアバッグの展開方向を案内する案内部材と、該案内部材に接続されて前記サイドフレームに取り付けられた取付部材と、を備える車両用シートであって、前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールと前記取付部材とは、締結部材によって共締めされ、前記案内部材に接続されて前記取付部材に取り付けられた他の取付部材を備え、前記案内部材は、前記エアバッグモジュールをシート幅方向内側から覆う第一の布と、シート幅方向外側から覆う第二の布とから成り、前記第一の布又は前記第二の布の一方は、前記取付部材に取り付けられており、前記第一の布又は前記第二の布の他方は、前記他の取付部材に取り付けられていることによっても解決される。
上記構成によれば、第一の布と第二の布が、取付部材と他の取付部材とに別個に取り付けられていることにより、案内部材とエアバッグモジュールのサイドフレームへの取り付けの手順の自由度が向上し、取り付けが容易となる。
また、前記他の取付部材は、線状部材から成り、前記第一の布と前記第二の布の他方と接続された本体部と、前記取付部材に接続される両端部と、から構成され、前記本体部は、コの字状に形成され、前記両端部は、該本体部を形成する面に交差する方向にU字状に曲がって延在していると好ましい。
上記構成によれば、他の取付部材の両端部がU字状に曲がって形成されていることで、追加的な締結部材を用いなくても、取付部材に容易に取り付けることができる。
また前記課題はシート幅方向左右に設けられたサイドフレームを有するシートフレームと、前記サイドフレームに取り付けられ、エアバッグを有するエアバッグモジュールと、前記エアバッグをシート内から前記シート外に張り出し可能とする開裂部を有して前記シートの表面を覆う表皮材と、前記開裂部に接続されて、前記エアバッグの展開方向を案内する案内部材と、該案内部材に接続されて前記サイドフレームに取り付けられた取付部材と、を備える車両用シートであって、前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールと前記取付部材とは、締結部材によって共締めされ、前記サイドフレームは、上下に延在するサイドフレーム本体と、該サイドフレーム本体に取り付けられて前記サイドフレーム本体の延在する方向に交差する方向に延在するブラケットと、を備え、前記取付部材は、前記ブラケットに取り付けられていることによっても解決される。
上記構成によれば、サイドフレーム本体の延在する方向からこの方向に交差する方向にずれた位置で取付部材をサイドフレームに取り付けることができ、取付部材がサイドフレーム本体に重なることにより厚みが増加することを回避することができる。
また前記課題はシート幅方向左右に設けられたサイドフレームを有するシートフレームと、前記サイドフレームに取り付けられ、エアバッグを有するエアバッグモジュールと、前記エアバッグをシート内から前記シート外に張り出し可能とする開裂部を有して前記シートの表面を覆う表皮材と、前記開裂部に接続されて、前記エアバッグの展開方向を案内する案内部材と、該案内部材に接続されて前記サイドフレームに取り付けられた取付部材と、を備える車両用シートであって、前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールと前記取付部材とは、締結部材によって共締めされ、前記サイドフレームは、前記サイドフレーム本体に取り付けられるワイヤフレームを備え、前記ブラケットは、一端側を前記サイドフレーム本体に取り付けられ、他端側を前記ワイヤフレームに取り付けられていることによっても解決される。
上記構成によれば、ブラケットがサイドフレーム本体とワイヤフレームとに取り付けられていることにより、ブラケットの取り付けが安定し、ひいては、ブラケットに取り付けられる取付部材の取り付けも安定する。さらに、ワイヤフレームとブラケットの構成によれば、一体的に板状に形成されているものと比較して軽量化することができる。
また前記課題はシート幅方向左右に設けられたサイドフレームを有するシートフレームと、前記サイドフレームに取り付けられ、エアバッグを有するエアバッグモジュールと、前記エアバッグをシート内から前記シート外に張り出し可能とする開裂部を有して前記シートの表面を覆う表皮材と、前記開裂部に接続されて、前記エアバッグの展開方向を案内する案内部材と、該案内部材に接続されて前記サイドフレームに取り付けられた取付部材と、を備える車両用シートであって、前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールと前記取付部材とは、締結部材によって共締めされ、前記案内部材は、前記エアバッグモジュールをシート幅方向内側とシート幅方向外側から覆っており、前記案内部材の両端側が前記開裂部に接続されており、前記案内部材の中央側が前記取付部材に取り付けられていると好ましい。
上記構成によれば、案内部材の両端側が開裂部に接続されており、案内部材の中央側が取付部材に取り付けられていることで、案内部材がシート幅方向内側と外側の両側からエアバッグモジュールを覆うように、取付部材を介して案内部材を容易にサイドフレームに取り付けることができる。
また、前記エアバッグモジュールは、前記エアバッグを膨張させるためのインフレータを有し、前記締結部材によって共締めされている部分は、前記インフレータよりもシート前方に配置されていると好ましい。
本発明によれば、サイドフレームとエアバッグモジュールと取付部材とを締結する締結部材の数を少なくできるためコストを低減でき、これらの取り付けを容易にすることができる。
また、本発明によれば、取付部材の占有スペースを抑制しつつ、中央側に案内部材を巻いて留めやすくでき、一方で、両端側において前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールとに共締めするのに必要な大きさを確保することで、取付強度を確保することができる。
また、本発明によれば、案内部材とエアバッグモジュールのサイドフレームへの取り付けの手順の自由度が向上し、取り付けが容易となる。
また、本発明によれば、追加的な締結部材を用いなくても、取付部材に容易に取り付けることができる。
また、本発明によれば、取付部材がサイドフレーム本体に重なることにより厚みが増加することを回避することができる。
また、本発明によれば、ブラケットに取り付けられる取付部材の取り付けを安定させることができ、軽量化することができる。
また、本発明によれば、案内部材がシート幅方向内側と外側の両側からエアバッグモジュールを覆うように、取付部材を介して案内部材を容易にサイドフレームに取り付けることができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 サイドフレームを示す模式的な斜視図である。 I字フレームを示す斜視図である。 力布が縫製された状態のI字フレームを示す斜視図である。 エアバッグモジュール、クッション材及び表皮材をシートバックフレームに取り付けた状態における図2のV-V断面部分を示す断面図である。 他の実施形態に係るI字フレームとフック部材とが係合している状態を示す斜視図である。 フック部材を示す斜視図である。
本発明は、車両用シートに関するものであり、特に、エアバッグ及びエアバッグの展開方向を案内する案内部材を備える車両用シートに関するものである。
以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
<<第1実施形態>>
以下、本発明の第1実施形態に係る車両用シートSについて図面を参照しながら説明する。先ず、本実施形態に係る車両用シートSの構成について図1及び図2を参照して説明する。
なお、図1は、本発明の実施形態に係る車両用シートSの斜視図、図2は、サイドフレーム52を示す模式的な斜視図である。
車両用シートSは、シートバックS1と、シートクッションS2と、ヘッドレストS3とから構成されており、シートバックS1の内部にエアバッグモジュール60を備える。
シートバックS1は、骨組みとしてのシートフレームの一部であるシートバックフレーム51を備える。
シートバックフレーム51は、図2に示すサイドフレーム52をシート幅方向両側(左右側)に備える。
サイドフレーム52は、上下に延在するサイドフレーム本体52aと、サイドフレーム本体52aの上端側に取り付けられた上部フレーム11と、ワイヤフレーム52bと、2枚のブラケット52cと、I字フレーム53と、から構成されている。
ワイヤフレーム52bは、線状の部材であり、への字上に屈曲して形成されており、サイドフレーム本体52aと上部フレーム11とに沿って延在して、これらに跨るようにして、これらの前側にその両端部を溶接されている。
ブラケット52cは、板状に形成されており、サイドフレーム本体52aとワイヤフレーム52bとに架け渡されるように、サイドフレーム本体52aの延在する方向に対して交差する方向に延在して、上下に2枚取り付けられている。2枚のブラケット52cのそれぞれには、後述する各部材を共締めにより締結するためのボルト55aを通すための通し孔52d(図5参照)が厚さ方向に形成されている。
このように、ボルト55aを通す通し孔52dを有するブラケット52cが、サイドフレーム本体52aの延在方向に対して交差する方向にずれて延在している。このように構成されていることで、後述する各部材をボルト55aによって取り付けたとしても、サイドフレーム本体52aに後述する各部材が重なって配置されることによって車両用シートS全体の厚みが増加することを回避することができる。
また、ブラケット52cが、サイドフレーム本体52aとワイヤフレーム52bとに架け渡されて両端部側を固定されていることで、取付安定性が向上することとなる。そして、線状のワイヤフレーム52bが用いられていることで、全体が板状のものを用いる場合よりも軽量化することができる。
I字フレーム53は、図4に示して後述する力布54が取り付けられる部材であり、次に詳細に説明する。
(I字フレームについて)
I字フレーム53の詳細について、図2に加えて、図3及び図4を参照して説明する。
なお、図3は、I字フレーム53を示す斜視図、図4は、力布54が縫製された状態のI字フレーム53を示す斜視図である。
I字フレーム53は、案内部材としての力布54を間接的にサイドフレーム52に取り付けるための取付部材として機能するものである。I字フレーム53は、中央側において直線的に延在する円柱状の中央部53aと、中央部53aの両端側に連続的に形成されて、中央部53aよりも大きな断面積を有する板状の端部53b(両端部)とから形成されている。換言すると、中央部53aは、端部53bよりも細く形成されている。なお、本願においてI字とは、両端部が中央よりも大きく形成されている形状をいうものとする。
端部53bには、板厚方向に通し孔53cが貫通して形成されている。通し孔53cは、後述するリテーナ61、ブラケット52c及びベルト63とともにI字フレーム53を、締結部材としてのボルト55a及びナット55bによって共締めするために形成されている。
力布54は、後述する表皮材50aの開裂部50bを両端側で挟みこんだうえで、縫製された縫製部54dと、力布54の長手方向中央側において弛ませた部分の基端部分を短手方向に直線的に縫製された縫製部54cと、を有する。この縫製部54cによって力布54の短手方向に延在する円筒状の部分が形成されている。
I字フレーム53と力布54とは、力布54の円筒状の部分にI字フレーム53が通されて、I字フレーム53における端部53bよりも細く形成された中央部53aに力布54の縫製部54cが収まることで取り付けられる。
この場合、縫製部54cによって形成される円筒状の部分の内側の面積は、I字フレーム53の端部53bの断面積と同じか若干大きければ、I字フレーム53に力布54を通すことができ、かつ、両者が外れにくくなるため好ましい。
I字フレーム53に接続された力布54は、縫製部54cを境に、エアバッグモジュール60のシート幅方向内側に延在する第一の布としてのインナー力布54aとエアバッグモジュール60のシート幅方向外側に延在する第二の布としてのアウター力布54bとに分かれることとなる。
上記のように、I字フレーム53における中央部53aが端部53bよりも細く形成されていることで、I字フレーム53の占有スペースを抑制しつつ、力布54を中央部53aの周囲に巻きつけやすくなる。さらに、ブラケット52cへの取り付け部分である端部53bにおいては、中央部53aよりも太く、換言すると広い断面積で形成されているため、ボルト55a及びナット55bによる共締めによる締結の際に他部材との接触面を広くすることができ、取付強度を確保することができる。
また、力布54は、I字フレーム53に取り付ける前に縫製部54cを形成するものの他、例えば、I字フレーム53の中央部53aを力布54で覆った後に、縫製により縫製部54cを形成するようにしてもよい。この手順で縫製するようにすれば、縫製部54cによって形成される円筒状の部分の内側の面積を、端部53bの断面積よりも小さくできるため、力布54がI字フレーム53から外れることをより確実に防ぐことができる。
上記構成に係る力布54とI字フレーム53によれば、縫製部54cを境にインナー力布54aとアウター力布54bとに分かれる力布54を、I字フレーム53によってサイドフレーム52に容易に取り付けることが可能となる。
(サイドフレームに取り付けられる各部材について)
次に、図5を参照して、サイドフレーム52に取り付けられるエアバッグモジュール60、及び力布54に接続されたI字フレーム53、及びエアバッグモジュール60のサイドフレーム52への取付状態について説明する。
なお、図5は、エアバッグモジュール60、クッション材50及び表皮材50aをシートバックフレーム51のサイドフレーム52に取り付けた状態における図2のV-V断面部分を示す断面図である。
エアバッグモジュール60は、エアバッグ60aと、エアバッグ60aを膨張させるためのインフレータ62と、エアバッグ60aを保持するリテーナ61と、から構成されている。
エアバッグ60aは、その内部に設けられたリテーナ61又は後述するベルト63とブラケット52cとの間に一部が入り込むようにして、サイドフレーム52に取り付けられている。
リテーナ61は、板状に形成されており、ブラケット52cに対向する向きでブラケット52cに取り付けられている。具体的には、リテーナ61には、後述するボルト55aを通すための通し孔61aが厚さ方向に形成されている。
インフレータ62は、サイドフレーム52に沿って上下に延在する向きで、周囲に巻きつけられた帯状のベルト63によって保持されている。このベルト63は、上下に離間して2個設けられて、インフレータ62の上下を保持している。
具体的には、ベルト63は、ベルト63の中央側がインフレータ62の側面の周囲に沿い、両端部がインフレータ62の前方で重なるように取り付けられている。このベルト63の両端部側のそれぞれに、後述するボルト55aを通すための通し孔63aが厚さ方向に形成されている。ベルト63の両端部側は、リテーナ61を挟みこむように配置されている。
ベルト63、リテーナ61、ブラケット52c及びI字フレーム53は、ベルト63の両端部側に設けられた通し孔63a、リテーナ61の通し孔61a、ブラケット52cの通し孔52d及びI字フレーム53の通し孔53cがシート幅方向に連通するように、重ねられて配置されている。
これらの通し孔63a、通し孔61a、通し孔52d及び通し孔53cにシート幅方向外側からボルト55aが通される。ナット55bがシート幅方向内側からボルト55aにねじ込まれることによって、各部材が共締めされることとなる。換言すると、I字フレーム53とエアバッグモジュール60とは、ボルト55aとナット55bとの締結による共締めによって、サイドフレーム52のブラケット52cに取り付けられている。
このように、共締めによって、力布54が縫製により接続されたI字フレーム53とエアバッグモジュール60とをサイドフレーム52に一度に固定することができる。このため、取り付けるための部品点数を少なくできるとともに、取付作業を少なくできるため、取付作業の効率を高めることができる。
<<第2実施形態>>
上記実施形態においては、I字フレーム53に接続された一枚の力布54が、エアバッグモジュール60のシート幅方向内側に延在するインナー力布54aとエアバッグモジュール60のシート幅方向外側に延在するアウター力布54bとに縫製部54cから分かれるものとして説明した。しかし、本願発明は、このような実施形態に限定されない。
次に、I字フレーム53及び後述するフック部材65を利用して取り付けられる二枚のインナー力布64a及びアウター力布64bに係る第2実施形態の構成について、図6及び図7を参照して説明する。
なお、図6は、第2実施形態に係るI字フレーム53とフック部材65とが係合している状態を示す斜視図、図7は、フック部材65を示す斜視図である。
また、本実施形態に係る構成部品のうち第1実施形態の構成部品と同一のものについては、同一名称に同一符号を付して構成の違いを明確にする。
第2実施形態に係るI字フレーム53は第1実施形態のものと同一であるが、I字フレーム53の中央部53aに、エアバッグモジュール60を覆う案内部材としての力布64のうちインナー力布64aのみが縫製により取り付けられている。
一方で、アウター力布64bは、縫製により線状のフック部材65に取り付けられている。
他の取付部材及び線状部材としてのフック部材65は、コ字状に形成され中央部分にある本体部65aと、本体部65aに連続してU字状に折り返されるように形成された両端部65bとから構成されている。より詳細には、両端部65bは、本体部65aが存する仮想平面に対して垂直な平面上に形成されている。
本体部65aは、力布64の端部側が巻きつけられたうえで縫製されることで、力布64と接続されている。
U字状に形成された両端部65bの曲率半径は、I字フレーム53の中央部53aの外径と略同じが、若干小さく形成されている。このように形成されていることで、I字フレーム53の中央部53aに両端部65bを取り付けたときに取り付けの保持性を高めることができる。特に、両端部65bの曲率半径が中央部53aの外径よりも小さく形成されていることで、取り付け時に両端部65bが弾性変形することに伴って復元力が生じることによって保持性をより高めることができる。
また、両端部65bの間隔は、I字フレーム53の両側にある端部53b間の間隔よりも短い間隔で形成されている。このように形成されていることで、I字フレーム53の中央部53aに取り付けられたフック部材65の移動が、中央部53aよりも太く形成された端部53bに当接することによって、中央部53aの範囲内に制限されることとなる。
上記のように、I字フレーム53とフック部材65とによって、インナー力布64aとアウター力布64bが別個に取り付けられていることで、I字フレーム53に取り付けられたインナー力布64aのみを先にブラケット52cに取り付けたうえで、フック部材65に取り付けられたアウター力布64bを後で取り付けることができる。
このため、開裂部50bに縫製された縫製部54dを端部に有し、エアバッグモジュール60を覆うように取り付ける必要のある力布64のサイドフレーム52への取り付けの自由度が増すため、取り付けの作業効率を高めることができる。
なお、フック部材65を用いずに、インナー力布64a又はアウター力布64bの一方のみをI字フレーム53に取り付けるようにしてもよい。また、インナー力布64aにI字フレーム53が取り付けられ、アウター力布64bにフック部材65が取り付けられるものとして説明したが、取り付けの組合せは逆であってもよい。
また、ボルト55aは、インフレータ62と別個に設けられているものとして説明したが、インフレータ62の側面に溶接されたスタッドボルトであってもよい。
S 車両用シート
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
11 上部フレーム
50 クッション材
50a 表皮材
50b 開裂部
51 シートバックフレーム(シートフレーム)
52 サイドフレーム
52a サイドフレーム本体
52b ワイヤフレーム
52c ブラケット
52d 通し孔
53 I字フレーム(取付部材)
53a 中央部(中央側)
53b 端部(両端部)
53c 通し孔
54 力布(案内部材)
54a インナー力布(第一の布)
54b アウター力布(第二の布)
54c 縫製部(中央側)
54d 縫製部
55a ボルト(締結部材)
55b ナット(締結部材)
60 エアバッグモジュール
60a エアバッグ
61 リテーナ
61a 通し孔
62 インフレータ
63 ベルト
63a 通し孔
64 力布(案内部材)
64a インナー力布
64b アウター力布
65 フック部材(他の取付部材、線状部材)
65a 本体部
65b 両端部

Claims (7)

  1. シート幅方向左右に設けられたサイドフレームを有するシートフレームと、
    前記サイドフレームに取り付けられ、エアバッグを有するエアバッグモジュールと、
    前記エアバッグをシート内から前記シート外に張り出し可能とする開裂部を有して前記シートの表面を覆う表皮材と、
    前記開裂部に接続されて、前記エアバッグの展開方向を案内する案内部材と、
    該案内部材に接続されて前記サイドフレームに取り付けられた取付部材と、を備える車両用シートであって、
    前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールと前記取付部材とは、締結部材によって共締めされ
    前記取付部材は、前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールとに、前記締結部材によって両端側を共締めされており、
    前記取付部材の中央側は、前記両端側に対して細く形成され、
    前記案内部材は、前記取付部材の中央側に巻かれるように取り付けられていることを特徴とする車両用シート。
  2. シート幅方向左右に設けられたサイドフレームを有するシートフレームと、
    前記サイドフレームに取り付けられ、エアバッグを有するエアバッグモジュールと、
    前記エアバッグをシート内から前記シート外に張り出し可能とする開裂部を有して前記シートの表面を覆う表皮材と、
    前記開裂部に接続されて、前記エアバッグの展開方向を案内する案内部材と、
    該案内部材に接続されて前記サイドフレームに取り付けられた取付部材と、を備える車両用シートであって、
    前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールと前記取付部材とは、締結部材によって共締めされ、
    前記案内部材に接続されて前記取付部材に取り付けられた他の取付部材を備え、
    前記案内部材は、前記エアバッグモジュールをシート幅方向内側から覆う第一の布と、シート幅方向外側から覆う第二の布とから成り、
    前記第一の布又は前記第二の布の一方は、前記取付部材に取り付けられており、
    前記第一の布又は前記第二の布の他方は、前記他の取付部材に取り付けられていることを特徴とする車両用シート。
  3. 前記他の取付部材は、線状部材から成り、前記第一の布と前記第二の布の他方と接続された本体部と、前記取付部材に接続される両端部と、から構成され、
    前記本体部は、コの字状に形成され、
    前記両端部は、該本体部を形成する面に交差する方向にU字状に曲がって延在していることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. シート幅方向左右に設けられたサイドフレームを有するシートフレームと、
    前記サイドフレームに取り付けられ、エアバッグを有するエアバッグモジュールと、
    前記エアバッグをシート内から前記シート外に張り出し可能とする開裂部を有して前記シートの表面を覆う表皮材と、
    前記開裂部に接続されて、前記エアバッグの展開方向を案内する案内部材と、
    該案内部材に接続されて前記サイドフレームに取り付けられた取付部材と、を備える車両用シートであって、
    前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールと前記取付部材とは、締結部材によって共締めされ、
    前記サイドフレームは、上下に延在するサイドフレーム本体と、該サイドフレーム本体に取り付けられて前記サイドフレーム本体の延在する方向に交差する方向に延在するブラケットと、を備え、
    前記取付部材は、前記ブラケットに取り付けられていることを特徴とする車両用シート。
  5. 前記サイドフレームは、前記サイドフレーム本体に取り付けられるワイヤフレームを備え、
    前記ブラケットは、一端側を前記サイドフレーム本体に取り付けられ、他端側を前記ワイヤフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。
  6. シート幅方向左右に設けられたサイドフレームを有するシートフレームと、
    前記サイドフレームに取り付けられ、エアバッグを有するエアバッグモジュールと、
    前記エアバッグをシート内から前記シート外に張り出し可能とする開裂部を有して前記シートの表面を覆う表皮材と、
    前記開裂部に接続されて、前記エアバッグの展開方向を案内する案内部材と、
    該案内部材に接続されて前記サイドフレームに取り付けられた取付部材と、を備える車両用シートであって、
    前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールと前記取付部材とは、締結部材によって共締めされ、
    前記案内部材は、前記エアバッグモジュールをシート幅方向内側とシート幅方向外側から覆っており、
    前記案内部材の両端側が前記開裂部に接続されており、前記案内部材の中央側が前記取付部材に取り付けられていることを特徴とする車両用シート。
  7. 前記エアバッグモジュールは、前記エアバッグを膨張させるためのインフレータを有し、
    前記締結部材によって共締めされている部分は、前記インフレータよりもシート前方に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用シート。
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