JP2018118607A - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Takamichi Komura
崇道 古村
根崎 琢也
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Abstract

【課題】シートに着座した乗員のシートベルト着用意思の推定精度を高め、シートベルトを取り出し易くする。【解決手段】車両用シートベルト装置10は、シート22に着座した乗員24を拘束可能なシートベルト12と、シートベルト12を巻取り可能な電動リトラクタ14と、乗員24の挙動を撮像するカメラ16と、カメラ16により、シートベルト12を取ろうとする乗員24の手の動きを検知した場合に、電動リトラクタ14をシートベルト12の巻取り方向と逆方向に作動させてシートベルト12に対する巻取り力Fを低下させる制御部18と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートベルト装置に関する。
特許文献1には、衝突予知時にシートベルトを巻き取る電動式プリテンショナと、衝突検知時にシートベルトを巻き取る火薬式プリテンショナとを備えた乗物用シートベルト装置が開示されている。
特許文献2には、着座センサやドアセンサを用いて乗員のシートベルト着用意思を推定し、タングを格納位置から取出位置に移動させるシートベルト装置が開示されている。
特許文献3及び特許文献4には、3Dカメラによって乗員の存在を検出し、タングを送り出すシートベルトリーチャが開示されている。
特許第2946995号公報 特開2006−131089号公報 特開2008−129948号公報 特開2008−261749号公報
特許文献1に記載の従来例では、乗員がシートベルトを装着する時の該シートベルトの引出し易さについて、特に考慮されていない。シートベルトを引き出し易くするためには、リトラクタのベルト巻取り力を低下させることが効果的である。しかしながら、シートベルトの装着解除時に重量のあるタングを引き上げるためには、ある程度のベルト巻取り力を設定する必要がある。したがって、ベルト使用性向上のためにベルト巻取り力を低下させるには限界がある。
また、上記した特許文献2に記載の従来例のように、着座センサやドアセンサを用いて乗員のシートベルト着用意思を推定し、タングを格納位置から取出位置に移動させるようにしても、シートに着座した乗員が必ずシートベルトを装着するとは限らない。乗員が車両に乗っても、該車両で移動しないうちに降車することもある。このように、乗員が一時的に乗車したに過ぎない場合にまでタングが格納位置から取出位置に移動してしまうと、降車時の妨げとなると考えられる。特許文献3,4に記載の従来例についても同様である。
本発明は、シートに着座した乗員のシートベルト着用意思の推定精度を高めつつ、シートベルトを取り出し易くすることを目的とする。
第1の態様に係る車両用シートベルト装置は、シートに着座した乗員を拘束可能なシートベルトと、前記シートベルトを巻取り可能な電動リトラクタと、前記乗員の挙動を撮像するカメラと、前記カメラにより、前記シートベルトを取ろうとする前記乗員の手の動きを検知した場合に、前記電動リトラクタを前記シートベルトの巻取り方向と逆方向に作動させて前記シートベルトに対する巻取り力を低下させる制御部と、を有する。
この車両用シートベルト装置では、シートに着座した乗員の挙動をカメラにより撮像し、シートベルトを取ろうとする乗員の手の動きを検知した場合に、制御部によって電動リトラクタをシートベルトの巻取り方向と逆方向に作動させる。これにより、シートベルトに対する巻取り力を低下させる。シートベルトを取ろうとする乗員の手の動きが検知されない場合、換言すれば、乗員に車両で移動する意思がなく、一時的に乗車しただけの場合には、電動リトラクタをシートベルトの巻取り方向と逆方向に作動させない。このため、電動リトラクタの作動が最小限に留められる。
第2の態様は、第1の態様に係る車両用シートベルト装置において、前記シートベルトをシート前方側へ移動させるベルトリーチャを有し、前記制御部は、前記カメラにより、前記シートベルトを取ろうとする前記乗員の手の動きを検知した場合に、前記ベルトリーチャを作動させる。
この車両用シートベルト装置では、カメラにより、シートベルトを取ろうとする乗員の手の動きを検知した場合に、シートベルトに対する巻取り力を低下させると共に、ベルトリーチャを作動させて、シートベルトをシート前方側の取り易い位置へ移動させる。したがって、乗員がシートベルトを更に取り易くなる。
シートベルトを取ろうとする乗員の手の動きが検知されない場合、換言すれば、乗員に車両で移動する意思がなく、一時的に乗車しただけの場合には、ベルトリーチャを作動させないので、乗員の側方にベルトリーチャが延びることはない。
第3の態様は、第1の態様又は第2の態様に係る車両用シートベルト装置において、前記シートベルトを取るときの手の動きのパターンが予め登録されており、前記制御部は、前記カメラにより撮像された前記乗員の手の動きを前記パターンと照合して、前記乗員の手の動きが前記シートベルトを取ろうとする手の動きであるかどうかを判定する。
この車両用シートベルト装置では、制御部が、カメラにより撮像された乗員の手の動きを、予め登録されたシートベルトを取るときの手の動きのパターンと照合して、乗員の手の動きがシートベルトを取ろうとする動きに当たるかどうかを判定する。
第4の態様は、第1〜第3の態様の何れか1態様に係る車両用シートベルト装置において、前記制御部は、前記シートベルトに取り付けられているタングがバックル装置に係合された場合に、前記電動リトラクタを作動させて前記シートベルトを巻き取り、前記シートベルトの弛みを減少させる。
この車両用シートベルト装置では、シートベルトの装着時に、タングがバックル装置に係合されると、制御部が電動リトラクタを作動させてシートベルトを巻き取り、シートベルトの弛みを減少させる。したがって、シートベルトを乗員にフィットさせることができる。
第5の態様は、第4の態様に係る車両用シートベルト装置において、前記制御部は、前記バックル装置への前記タングの係合状態が解除された場合に、前記シートベルトに対する前記電動リトラクタの巻取り力を、前記タングをシート上方へ引上げ可能な程度に回復させる。
この車両用シートベルト装置では、シートベルトの取外し時に、バックル装置へのタングの係合状態が解除されると、制御部が、シートベルトに対する電動リトラクタの巻取り力を、タングをシート上方へ引上げ可能な程度に回復させる。これにより、シートベルト非装着時におけるタングの位置を、シート上方に引き上げることができる。
第1の態様に係る車両用シートベルト装置によれば、シートに着座した乗員のシートベルト着用意思の推定精度を高めつつ、シートベルトを取り出し易くすることができる。
第2の態様に係る車両用シートベルト装置によれば、一時的に乗車した乗員が降車する際に、ベルトリーチャが妨げとなることがない。
第3の態様に係る車両用シートベルト装置によれば、シートに着座した乗員のシートベルト着用意思の推定精度を更に高めることができる。
第4の態様に係る車両用シートベルト装置によれば、シートベルトの装着状態を良好にすることができる。
第5の態様に係る車両用シートベルト装置によれば、シートに着座した乗員が、シートベルトの装着時にタングを取り出し易くすることができる。
第1実施形態に係る車両用シートベルト装置を備えた車両の車室を示す平面図、及びブロック図である。 乗員が右手でシートベルトを取ろうとする状態を示す正面図である。 乗員が左手でシートベルトを取ろうとする状態を示す正面図である。 シートベルトの装着時に、タングをバックル装置に差し込もうとする状態を示す正面図である。 図4において、タングがバックル装置に係合され、シートベルトの弛みが減少した状態を示す正面図である。 第2実施形態に係る車両用シートベルト装置を示す側面図、及びブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。図面において、矢印FRは車両前方を示し、矢印UPは車両上方(シート上方)を示し、矢印RHは車両右方向を示し、矢印INは車幅方向内側を示している。本実施形態では、後述するシート22が車両前方を向いていることから、シート前方は車両前方に相当する。
[第1実施形態]
図1において、本実施形態に係る車両用シートベルト装置10は、シートベルト12と、電動リトラクタ14(図2から図6)と、カメラ16と、制御部18とを有している。
シートベルト12は、シート22に着座した乗員24を拘束可能な、非伸張性のウェビングである。シート22は、例えば運転席又は助手席である。図面には、運転席であるシート22に乗員24が着座した状態が示されている。図2に示されるように、シートベルト12の一端は、アンカ28を介して、例えばシート22の車幅方向外側の車室フロア30又はシートクッションのアッパレール(図示せず)に結合されている。
シートベルト12には、タング26が取り付けられている。シート22の車幅方向内側には、バックル装置32が設けられている。タング26は、シートベルト12の装着時にバックル装置32に挿入されて係合される。シートベルト12を外す際には、バックル装置32の解除ボタンによってタング26の係合を解除できるようになっている。
シートベルト12は、車室フロア30に固定されたアンカ28から車両上方に延び、センタピラー34の上部に設けられたショルダベルトアンカ36に通され、該ショルダベルトアンカ36から車両下方に延びている。シートベルト12の他端は、センタピラー34に設けられた電動リトラクタ14に結合されている。電動リトラクタ14は、車室側に露出しないように、内装材であるピラーガーニッシュ38により覆われている。
電動リトラクタ14は、シートベルト12を巻取り可能な該シートベルト12の巻取り装置であり、電動モータ(図示せず)により回転駆動されるスプール(図示せず)にシートベルト12を巻取り可能とされている。電動リトラクタ14のスプールには巻きばね等のリターンスプリング(図示せず)が内蔵されており、スプールはシートベルト12の巻取り方向に常時付勢されている。スプールには、シートベルト12の他端が結合されている。なお、電動リトラクタ14は、例えば火薬式プリテンショナ(図示せず)を備えている。
図1において、カメラ16は、乗員24の挙動を撮像する装置であり、例えばインストルメントパネル40の車幅方向中央部に1台設けられている。カメラ16の撮像範囲Aには、運転席及び助手席が含まれる。カメラ16は、乗員24の挙動を連続的又は断続的に撮像可能に構成されている。乗員24の挙動を断続的に撮像する場合には、乗員24がシートベルト12を取ろうとする手の動きを撮り逃さないように撮像間隔が設定される。なお、カメラ16は1台に限られず、運転席用のカメラと助手席用のカメラを別々に設けてもよい。また、カメラ16は、撮像精度向上のため、立体的な撮像が可能なステレオカメラ(3Dカメラ)であってもよい。
図1において、制御部18は、カメラ16により、シートベルト12を取ろうとする乗員24の手の動きを検知した場合に、電動リトラクタ14をシートベルト12の巻取り方向と逆方向に作動させてシートベルト12に対する巻取り力F(図2から図5)を低下させる、例えばECUである。
本実施形態では、例えば制御部18に、シートベルト12を取るときの手の動きのパターンが予め登録されている。「シートベルト12を取るときの手の動き」とは、乗員24がシートベルト12を装着する際の手の動きであり、乗員24のシートベルト着用意思が認められるような手の動きである。例えば、乗員24の手が非装着時のシートベルト12に向かって移動し、該シートベルト12に達するような動きが、シートベルト12を取るときの手の動きに該当する。
代表的な動きのパターンとしては、図2に示されるように、乗員24が右手24Rを振り上げて、該右手24Rでシートベルト12を取ろうとする動きが挙げられる。また、図3に示されるように、乗員24が左手24Lでシートベルト12を取ろうとする動きが挙げられる。図3は、乗員24の左手24Lが肩24Aの高さ位置でシートベルト12を取ろうとする動きを描いたものであるが、腹部24Bの高さ位置でシートベルト12を取ろうとする動きを、予め登録するパターンに含めてもよい。このパターンは、例えば車種毎に設定される。乗員24が手で取ろうとする対象は、シートベルト12のウェビング部分に限られず、タング26であってもよい。
制御部18は、カメラ16により撮像された乗員24の手の動きをパターンと照合して、乗員24の手の動きがシートベルト12を取ろうとする手の動きであるかどうかを判定する。乗員24の手の動きがシートベルト12を取ろうとする手の動きであると判定した場合には、電動リトラクタ14の電動モータ(図示せず)を作動させ、スプール(図示せず)をシートベルト12の巻取り方向と逆方向に回転させて、シートベルト12に対する巻取り力Fを低下させるようになっている。
なお、シートベルト12に対する巻取り力Fを低下させてから所定時間内に、乗員24がシートベルト12を取らなかった場合に、巻取り力Fを元の状態に復帰させるようにしてもよい。
また、図1に示されるように、バックル装置32には、タング26の係合を検知するバックルスイッチ42(図1)が設けられ、バックルスイッチ42が制御部18に接続されている。これにより、制御部18がバックル装置32によるタング26の係合の有無を検知できるようになっている。図4,図5に示されるように、制御部18は、タング26がバックル装置32に係合された場合に、電動リトラクタ14を作動させてシートベルト12を巻き取り、シートベルト12の弛みを減少させるようになっている。このとき、リターンスプリングによるシートベルト12の巻取りも行われるようになっている。更に、制御部18は、バックル装置32へのタング26の係合状態が解除された場合に、シートベルト12に対する電動リトラクタ14の巻取り力Fを、タング26をシート上方へ引上げ可能な程度に回復させるようになっている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、本実施形態に係る車両用シートベルト装置10では、シート22に着座した乗員24の挙動をカメラ16により撮像する。
制御部18が、カメラ16により撮像された乗員24の手の動き(図2,図3)を、予め登録されたシートベルト12を取るときの手の動きのパターンと照合する。シートベルトを取るときの手の動きのパターンを予め登録しておくことで、シート22に着座した乗員24のシートベルト着用意思の推定精度を高めることができる。乗員24の手の動きがシートベルト12を取ろうとする動きであると判定された場合、制御部18によって電動リトラクタ14をシートベルト12の巻取り方向と逆方向に作動させる。
具体的には、電動モータ(図示せず)により、電動リトラクタ14のスプール(図示せず)を、シートベルト12の巻取り方向と逆方向に回転させる。スプールは、リターンスプリング(図示せず)によりシートベルト12の巻取り方向に常時付勢されているので、その付勢力に抗してスプールを回転させる。これにより、シートベルト12に対する巻取り力Fを低下させる。巻取り力Fの低下の度合は任意であるが、例えばタング26の自重でシートベルト12が引き出される程度に巻取り力Fを低下させてもよい。この場合、シートベルト12は大きく弛んだ状態となる。
シートベルト12の巻取り力Fが低下することで、乗員24がシートベルト12を引き出し易くなり、シートベルト12の装着が容易となる。このように、本実施形態によれば、シート22に着座した乗員24のシートベルト着用意思の推定精度を高めつつ、シートベルト12を取り出し易くすることができる。
シートベルト12を取ろうとする乗員24の手の動きが検知されない場合、換言すれば、乗員24に車両で移動する意思がなく、一時的に乗車しただけの場合には、電動リトラクタ14をシートベルト12の巻取り方向と逆方向に作動させない。このため、電動リトラクタ14の作動が最小限に留められる。
図1において、シートベルト12の装着時に、タング26がバックル装置32に係合されると、制御部18が電動リトラクタ14を作動させてシートベルト12を巻き取り、シートベルト12の弛みを減少させる。これにより、シートベルト12を乗員24にフィットさせ、シートベルト12の装着状態を良好にすることができる(図4,図5)。
図示は省略するが、シートベルト12の取外し時に、バックル装置32へのタング26の係合状態が解除されると、制御部18が、シートベルト12に対する電動リトラクタ14の巻取り力Fを、タング26をシート上方へ引上げ可能な程度に回復させる。これにより、シートベルト非装着時におけるタング26の位置を、シート上方に引き上げることができる。このため、シート22に着座した乗員24が、シートベルト12の装着時にタング26を取り出し易くすることができる。
[第2実施形態]
図6において、本実施形態に係る車両用シートベルト装置20は、シートベルト12をシート前方側へ移動させるベルトリーチャ44を有している。ベルトリーチャ44は、例えばセンタピラー34のピラーガーニッシュ38のうち、例えばシートバック46の上部の高さ位置に設けられ、制御部18からの信号によりシート前方に延びたり、シート後方に格納されたりする構成となっている。ベルトリーチャ44は、シート前方に延びるときにシートベルト12の一部を引っ掛けてシート前方側へ移動させる。なお、ベルトリーチャ44は、シート22に取り付けられていてもよい。
制御部18は、カメラ16により、シートベルト12を取ろうとする乗員24(図1)の手の動きを検知した場合に、ベルトリーチャ44を作動させるようになっている。またこの場合、第1実施形態と同様に、電動リトラクタ14をシートベルト12の巻取り方向と逆方向に作動させてシートベルト12に対する巻取り力Fを低下させるようになっている。なお、タング26がバックル装置32に係合されたときに、制御部18がベルトリーチャ44を格納するようにしてもよい。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
この車両用シートベルト装置20では、カメラ16により、シートベルト12を取ろうとする乗員24の手の動き(図2,図3)を検知した場合に、シートベルト12に対する巻取り力Fを低下させると共に、ベルトリーチャ44を作動させて、シートベルト12をシート前方側の取り易い位置へ移動させる。したがって、乗員24がシートベルト12を更に取り易くなる。
シートベルト12を取ろうとする乗員24の手の動きが検知されない場合、換言すれば、乗員24に車両で移動する意思がなく、一時的に乗車しただけの場合には、ベルトリーチャ44を作動させないので、乗員24の側方にベルトリーチャ44が延びることはない。このため、一時的に乗車した乗員24が降車する際に、ベルトリーチャ44が妨げとなることがない。
なお、ベルトリーチャ44が作動してから所定時間内に、乗員24がシートベルト12を取らなかった場合に、ベルトリーチャ44を元の状態に格納してもよい。またこのとき、巻取り力Fを元の状態に復帰させるようにしてもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記実施形態では、カメラ16により撮像された乗員24の手の動きを、予め登録されたパターンと照合するものとしたが、シートベルト12を取ろうとする乗員24の手の動きを検知できれば、他の検知手段を用いてもよい。例えば、乗員24が任意に定めたジェスチャーを、シートベルト12を取ろうとする動きとして登録できるようにしてもよい。
また、タング26がバックル装置32に係合されたことをトリガとして、電動リトラクタ14を作動させてシートベルト12を巻き取り、該シートベルト12の弛みを減少させるものとしたが、トリガはこれに限られない。例えば、車両の電源ON等をトリガとして、電動リトラクタ14を作動させてもよい。
更に、バックル装置32によるタング26の係合状態が解除された場合に、シートベルト12に対する電動リトラクタ14の巻取り力を、タング26をシート上方へ引上げ可能な程度に回復させるものとしたが、トリガはこれに限られない。例えば、乗員24の降車や、降車後のドア(図示せず)のロック等をトリガとして、乗員24の非乗車時に巻取り力を回復させてもよい。
10 車両用シートベルト装置
12 シートベルト
14 電動リトラクタ
16 カメラ
18 制御部
20 車両用シートベルト装置
22 シート
24 乗員
26 タング
32 バックル装置
44 ベルトリーチャ

Claims (5)

  1. シートに着座した乗員を拘束可能なシートベルトと、
    前記シートベルトを巻取り可能な電動リトラクタと、
    前記乗員の挙動を撮像するカメラと、
    前記カメラにより、前記シートベルトを取ろうとする前記乗員の手の動きを検知した場合に、前記電動リトラクタを前記シートベルトの巻取り方向と逆方向に作動させて前記シートベルトに対する巻取り力を低下させる制御部と、
    を有する車両用シートベルト装置。
  2. 前記シートベルトをシート前方側へ移動させるベルトリーチャを有し、
    前記制御部は、前記カメラにより、前記シートベルトを取ろうとする前記乗員の手の動きを検知した場合に、前記ベルトリーチャを作動させる請求項1に記載の車両用シートベルト装置。
  3. 前記シートベルトを取るときの手の動きのパターンが予め登録されており、
    前記制御部は、前記カメラにより撮像された前記乗員の手の動きを前記パターンと照合して、前記乗員の手の動きが前記シートベルトを取ろうとする手の動きであるかどうかを判定する請求項1又は請求項2に記載の車両用シートベルト装置。
  4. 前記制御部は、前記シートベルトに取り付けられているタングがバックル装置に係合された場合に、前記電動リトラクタを作動させて前記シートベルトを巻き取り、前記シートベルトの弛みを減少させる請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用シートベルト装置。
  5. 前記制御部は、前記バックル装置への前記タングの係合状態が解除された場合に、前記シートベルトに対する前記電動リトラクタの巻取り力を、前記タングをシート上方へ引上げ可能な程度に回復させる請求項4に記載の車両用シートベルト装置。
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