JP2023077043A - シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルト及びクッションの機能を確保しつつ乗降時にアウタベルトを退避させることを可能とするシートを提供する。【解決手段】三点式のシートベルト装置200を備えるシート100を、ベルトアンカ250は、アウタベルト212の端部が、乗員Pの腰部の側部に隣接しかつアウタベルトの幅方向が前後方向に近接する装着状態と、装着状態に対して腰部の側部から離間しかつアウタベルトの幅方向が左右方向に近接する乗降時状態との間で推移するよう車体に対して相対変位し、装着状態と乗降時状態との間で推移する際に、クッション110におけるアウタベルトとベルトアンカとの少なくとも一方と干渉する干渉部114を退避させるクッション退避部300を有する構成とする。【選択図】図7

Description

本発明は、着席する乗員を拘束するシートベルト装置を備えるシートに関する。
自動車等に設けられる三点式のシートベルト装置は、一般に、乗員(着席者)の腰部前面に沿って腰部の左右にかけわたされるラップベルトと、ラップベルトの一方の端部(典型的には車幅方向内側の端部)から乗員の胸部に沿って、反対側の肩部までかけわたされるショルダベルトとを有して構成されている。
ラップベルトのショルダベルトとの連結側とは反対側(典型的には車幅方向外側)の端部は、ベルトアンカを介してシートフレームや車体構造部材に連結される。
シートベルト装置に関する技術として、例えば特許文献1には、乗員のサブマリン現象を抑制するため、ラップベルト部とショルダベルト部とを備えた主シートベルトと、主シートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行う主リトラクタとを有する主シートベルト機構と、ラップベルト部に接続された補助シートベルトと、補助シートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行う補助リトラクタとを有する補助シートベルト機構を備え、補助シートベルト機構によりラップベルト部の位置を保持するものが記載されている。
特許文献2には、サブマリン現象を抑制するため、ベルト装着時にバックルに係合され、シート後方にショルダベルトが繋がり、シート前方にラップベルトが繋がった状態となり、ラップベルトにより乗員の大腿部の上面を拘束し易くするタングプレートを有するものが記載されている。
特許文献3には、着座時における乗員の所定部位の位置を検出し、検出された位置に基づいて、シートベルトを乗員の拘束に最適な位置に移動させる駆動手段を備えるものが記載されている。また、シートベルトの途中には、タングプレートに加えて更に、ベルトガイドが移動可能に取り付けられ、シートクッションのラップアウタ側における側面には、車両前後方向に延在するレールに固定された電動式モータが固定されることが記載されている。
特開2009-113546号公報 特開2019- 34577号公報 特開2001-122076号公報
例えば乗用車の後席シートなどに設けられる三点式シートベルトにおいて、ラップベルトの車幅方向外側の端部に設けられるベルトアンカは、乗員の腰部後方側に配置されるとともに、ウェビングの幅方向が車幅方向に沿って配置される場合が多い。
しかし、このような構成とした場合、前面衝突が発生した場合に、乗員の腰部が斜め下方側へ遷移するとともに、ラップベルトが乗員の腹部に対して上方へ変位する場合があり、乗員の肋骨の下側にラップベルトが入り込むことが懸念される。
これに対し、シートベルト装着時に、ラップベルトのベルトアンカ側の端部が、ウェビングの幅方向が乗員の前後方向に沿う状態で、腰部の側方に配置されると、ラップベルトによる腰部の拘束安定性を高め、ラップベルトの腹部側への変位を抑制することが可能となる。ただし、この場合、乗員が乗降する際の移動経路上にアウタベルトが張り出すことになり、乗降時の利便性が損なわれるため、乗員の乗降時には、アウタベルトがシートバックに沿うように、回動、後退などにより、退避させることが望ましい。
しかし、一般的な構成のシートにおいては、アウタベルトの下端部がシートのクッションの一部に設けられたスリットから引き出される場合が多く、このような構成では上述したアウタベルトの退避位置への移動は困難である。アウタベルトの移動を阻害しないよう、スリットを大型化したり、クッションの一部を予め凹ませておくことも考えられるが、この場合、スリットや凹部へ異物が落下し、あるいは挟み込まれるなどしてシートベルトの装着不良の懸念が生じ、また、クッションに本来要求される乗員臀部や大腿部等のサポート性にも影響が生ずる。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、シートベルト装着状態におけるシートベルト及びクッションの機能を確保しつつ乗降時にアウタベルトを退避させることが可能なシートを提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様に係るシートは、乗員の臀部及び大腿部が載せられるシートクッションと、前記シートクッションの後端部近傍から上方へ突出したシートバックとを備えるシートであって、前記乗員の左右一方側の肩部から他方側の腰部にわたして設けられるショルダベルト、及び、前記腰部の左右にわたして設けられるラップベルトを有するアウタベルトと、前記シートクッションの下側に設けられ前記アウタベルトの前記ラップベルト側の端部が連結されるベルトアンカと、前記アウタベルトの中間部に設けられるタングと、前記腰部に対して前記ベルトアンカとは反対側に設けられ前記タングが着脱可能に連結されるバックルを有するインナベルトと、前記アウタベルトの一部を巻取り収容するリトラクタとを有するシートベルト装置を備え、前記ベルトアンカは、前記アウタベルトの前記ベルトアンカ側の端部が、前記腰部の側部に隣接しかつ前記アウタベルトの幅方向が前後方向に近接する装着状態と、前記装着状態に対して前記腰部の側部から離間しかつ前記アウタベルトの幅方向が左右方向に近接する乗降時状態との間で推移するよう車体に対して相対変位し、前記アウタベルトの前記ベルトアンカ側の端部が前記装着状態と前記乗降時状態との間で推移する際に、前記クッションにおける前記アウタベルトと前記ベルトアンカとの少なくとも一方と干渉する干渉部を退避させるクッション退避部を有することを特徴とする。
これによれば、アウタベルトのベルトアンカ側の端部が装着状態と乗降時状態との間で推移する際に、クッションにおける干渉部を退避させることにより、退避を行っていない状態では干渉部においてもクッションのサポート効果を得ることができ、さらに異物の落下や挟み込みを防止してシートベルトの機能を確保することができる。
また、ラップベルトのベルトアンカ側の端部が、装着状態において腰部の側部に隣接しかつ幅方向が前後方向に近接することにより、ベルトアンカ側から乗員腰部に当接するまでの領域のラップベルトの捻じれを小さくし、ラップベルトによる腰部拘束の安定性を高め、衝突時にラップベルトが乗員の腹部側へ変位することを抑制できる。
また、乗降時状態においては、ラップベルトのベルトアンカ側の端部が、腰部の側部から離間しかつ幅方向が左右方向に近接する乗降時状態に推移することにより、乗員の乗降時の動作を妨げることが防止される。
さらに、アウタベルトが装着状態と乗降時状態との間で推移する場合に、クッションの干渉部を退避させることにより、このようなアウタベルトの推移を阻害することを防止、抑制できる。
本発明において、前記乗員による前記シートベルトの装着動作を検出するシートベルト装着動作検出部を備え、前記クッション退避部は、前記装着動作の完了に応じて前記干渉部を退避させた状態から退避前の状態へ復帰させる構成とすることができる。
これによれば、乗員によるシートベルトの装着動作の完了に応じて、退避させていたクッションの干渉部を退避前の状態へ自動的に復帰させることで、退避していた干渉部の復帰に特別な操作を必要とせず、車両の利便性を向上することができる。
この場合、前記シートベルト装着動作検出部は、前記タングと前記バックルの連結状態と、前記リトラクタの作動状態との少なくとも一方に基づいて、前記装着動作を検出する構成とすることができる。
これによれば、一般的なシートベルト装置であれば通常設けられている部品等の状態に基づいて、簡単な構成により適切に装着動作を検出することができる。
本発明において、前記乗員の離席準備動作を検出する離席動作検出部を備え、前記クッション退避部は、前記離席準備動作に応じて前記干渉部を退避させる構成とすることができる。
これによれば、乗員の離席準備動作に応じて、クッションの干渉部を自動的に退避させることで、干渉部の退避に特別な操作を必要とせず、車両の利便性を向上することができる。
この場合、前記離席準備動作検出部検出部は、前記シートに隣接して配置されるドアの開操作入力部の状態と、前記タングと前記バックルの連結状態と、前記リトラクタの作動状態との少なくとも一つに基づいて、前記離席準備動作を検出する構成とすることができる。
これによれば、一般的なシートベルト装置であれば通常設けられている部品等の状態に基づいて、簡単な構成により適切に離席準備動作を検出することができる。
以上説明したように、本発明によれば、シートベルト装着状態におけるシートベルト及びクッションの機能を確保しつつ乗降時にアウタベルトを退避させることが可能なシートを提供することができる。
本発明を適用したシートの第1実施形態を有する車両の車体後部の構成を示す図である。 第1実施形態のシートにおけるシートベルト装置周辺部の構成を示す模式的斜視図であって乗員が非着席である状態を示す図である。 第1実施形態のシートにおけるシートベルト装置周辺部の構成を示す模式的斜視図であって乗員が着席した状態を示す図である。 第1実施形態におけるシートクッションを上方から見た平面視図であってラップベルトがシートバックに沿って退避した状態を示す図である。 第1実施形態におけるシートクッションを上方から見た平面視図であってラップベルトの推移状態を示す図である。 第1実施形態におけるシートクッションを上方から見た平面視図であってラップベルトが乗員腰部に沿って配置された状態を示す図である。 第1実施形態におけるクッション退避機構の構成を模式的に示す図である。 第1実施形態のシートにおけるシートベルト装着時の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態のシートにおけるシートベルト解放時の動作を示すフローチャートである。 本発明を適用したシートの第2実施形態におけるシートクッションを上方から見た平面視図であってラップベルトの推移状態を示す図である。 本発明を適用したシートの第3実施形態における制御システムの構成を模式的に示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明を適用したシートの第1実施形態について説明する。
第1実施形態のシートは、例えば、前後2列の座席を有する乗用車等の自動車の後席に設けられるものであって、三点式のシートベルト装置を備えている。
図1は、第1実施形態のシートを有する車両の車体後部の構成を示す図である。
図1においては、車体を車幅方向から見た側面視を示している。
車両1は、乗員を収容する空間部である車室10を有する。
車室10の後部は、後輪RWと隣接して配置されている。
車両1は、例えば、前後方向に2列配列された前席、後席を有する。
実施形態のシート100は、後席用として設けられ、車室10の後部に配置される。
シート100には、シートベルト装置200が設けられる。
図2、図3は、第1実施形態のシートにおけるシートベルト装置周辺部の構成を示す模式的斜視図であって乗員が非着席である状態、着席した状態をそれぞれ示す図である。
図4,5,6は、第1実施形態におけるシートクッションを上方から見た平面視図であって、ラップベルトがシートバックに沿って退避した状態、ラップベルトの推移状態、ラップベルトが乗員腰部に沿って配置された状態をそれぞれ示す図である。
なお、図4乃至6においては、理解を容易とするため、ショルダベルト211、タング230、バックル240は図示を省略している。
シート100は、シートクッション110、シートバック120、ヘッドレスト130等を有して構成されている。
シートクッション110は、乗員の腰部(骨盤部分)、臀部、及び、大腿部が載置される座面部分を有する。
シートクッション110の全体的な概形は、車両前後方向及び車幅方向に延在するパネル状に形成されている。
シートクッション110は、例えばウレタンフォームなどの弾性を有する多孔質材料によって形成されている。
シートクッション110には、形状保持等のため、シートフレーム等の枠体や、金属製の線材等からなる芯材が内部に配置されるとともに、織物、編物等の布地や、皮革などの表皮が被せられている。
シートクッション110は、座面部111、インナサポート112、アウタサポート113を有する。
座面部111は、シートクッション110において、乗員Pの臀部等が載せられる部分である。
座面部111は、例えば、車両1台のシートクッション110に、車幅方向に離間して複数(例えば2つ)配列される構成とすることができる。
インナサポート112は、シートクッション110において、座面部111に対して車幅方向内側に配置された部分である。
インナサポート112は、例えば、座面部111が2つ設けられる車両においては、車幅方向における中央部に設けられる。
なお、座面部111が2つ設けられる車両において、車幅方向に3人掛けで着席する場合には、インナサポート112に中央の乗員が着座する場合もあり得る。
アウタサポート113は、シートクッション110において、座面部111に対して車幅方向外側に配置された部分である。
アウタサポート113は、乗員Pの乗降用として用いられる図示しないリアサイドドアのインナトリムと隣接して配置されている。
シートバック120は、シートクッション110の後端部付近から上方へ突出した部分であって、主に乗員の背部を保持する部分である。
シートバック120は、シートクッション110と同様に弾性を有する多孔質材料によって形成され、表皮が被せられている。
シートバック120の背面部(後面部)は、例えば、車体構造部材の一部を構成し、車室とラゲッジスペースとを区画する隔壁(バルクヘッド)に保持されている。
シートバック120は、上端部が下端部に対して車両後方側となるように後傾して配置されている。
ヘッドレスト130は、シートバック120の上端部から上方へ突出して配置された部材である。
ヘッドレスト130は、例えば車両が後面衝突を受けた場合に、慣性力によって後退する乗員Pの頭部を受け止め、衝撃を吸収する機能を有する。
シートベルト装置200は、シート100に着席した乗員Pが装着(着用)し、衝突事故の発生時等に乗員Pを拘束する三点式シートベルトである。
シートベルト装置200は、アウタベルト210、インナベルト220、タング230、バックル240、ベルトアンカ250、リトラクタ260等を有する。
アウタベルト210は、例えばポリエステル繊維の織物によって構成された帯状のウェビングにより、連続して一体に形成されたショルダベルト211、ラップベルト212等を有する。
ショルダベルト211は、乗員Pの車幅方向外側の肩部から、乗員Pの腰部の車幅方向内側にかけて、上体の前面に沿って斜行して設けられる部分である。
ショルダベルト211の上部は、シートバック120の上端部であって車幅方向外側の端部近傍の後方側に配置されたリトラクタ260(図7参照)に連結されている。
ラップベルト212は、乗員Pの腰部に沿って腰部の左右にわたして設けられる部分である。
ラップベルト212のタング230側の端部(装着時における車幅方向内側の端部)は、装着時においては、タング230及びバックル240を介してインナベルト220に連結される。
ラップベルト212のタング230側とは反対側の端部(装着時における車幅方向外側の端部)は、ベルトアンカ250を介して車体のフロア部に連結されている。
インナベルト220は、乗員Pの腰部の車幅方向内側に設けられた帯状のウェビングである。
インナベルト220の下端部は、シートクッション110の下方において車体のフロア部に固定されている。
インナベルト220は、シートクッション110の座面部111とインナサポート112との間であって、シートバック120側の端部近傍に設けられたスリットSinから、シートクッション110の上方に引き出されている。
インナベルト220の上端部には、バックル240が接続されている。
タング230は、アウタベルト210のショルダベルト211とラップベルト212との境界部に設けられる部材である。
タング230は、アウタベルト210がショルダベルト211側とラップベルト212側とで通過可能な状態で挿通されるとともに、乗員Pがシートベルトを装着する際には、バックル240に着脱可能に取り付けられる。
アウタベルト210において、タング230で折り返した箇所よりも上方側がショルダベルト211として機能し、その他の部分がラップベルト212として機能する。
タング230として、例えば、衝突等の発生時に、アウタベルト210に作用する張力が所定値以上となった場合に、アウタベルト210のタング230に対する相対変位(通過)を拘束(ロック)する、公知のロッキングタングとすることができる。
バックル240は、タング230が着脱可能に取り付けられる部材である。
タング230は、例えば乗員Pが手で把持し、本体部から突出したタブ部をバックル240に形成された開口に所定深さまで差し込むことによって、バックル240にロックされる。
バックル240には、図示しないリリースボタンが設けられる。
乗員Pがリリースボタンを押し込むことによって、バックル240はタング230のロックを解除し、タング230はバックル240から取り外し可能な状態となる。
ベルトアンカ250は、アウタベルト210のラップベルト212側の端部を車体に取り付けるための連結部材である。ベルトアンカ250は、シートクッション110の後部における座面部111とアウタサポート113との間の下側に配置されている。
ベルトアンカ250の下端部は、シートクッション110の下面に追って配置された車体のフロアパネルであるシートパン20に、ベルトアンカ支承部251(図7参照)を介して取り付けられている。
ベルトアンカ支承部251は、ボールジョイント(スフェリカルベアリング)を介して、ベルトアンカ250の下端部を球面支承する。
ベルトアンカ250は、ボールジョイントの中心回りに揺動可能、かつ、ボールジョイントの中心を通る直線回りに回動可能となっている。
シートパン20の後部であって、シートクッション110の後部でありかつバックレスト120の下部には、クロスメンバ30が設けられている。
クロスメンバ30は、車幅方向に沿って配置された閉断面かつ梁状の車体構造部材である。
シートパン20の下面部におけるベルトアンカ支承部251の下側の領域には、補強プレート252が設けられている。
補強プレート252は、シートパン20に例えば溶接等によって固定されている。
補強プレート252の後部は、クロスメンバ30の下部に溶接等によって固定されている。
補強プレート252は、車両の衝突時等にアウタベルト210に著大な張力が作用した際に、ベルトアンカ250、ベルトアンカ支承部251の上方への変位を抑制する効果を有する。
リトラクタ260は、シートベルト装置200の非装着時に、アウタベルト210の余剰部分を図示しないばね要素の付勢力により巻き上げて(巻き込んで)収容するとともに、シートベルト装置200の装着時には、巻き上げられていたアウタベルト210を繰り出す機能を有する。
リトラクタ260は、アウタベルト210の端部が巻き掛けられるシートベルトボビン261を備えている。
リトラクタ260は、車両の衝突時に、例えば化薬(火薬)式のアクチュエータを用いてアウタベルト210を強制的に巻き上げ、アウタベルト210の張力を増大し、乗員Pの拘束力を高める公知のプリテンショナを備える構成とすることができる。
リトラクタ260からのアウタベルト210の引き出し、巻き上げ動作、すなわちシートベルトボビン261の回転は、乗員Pによるシートベルトの装着動作と連動している。
リトラクタ260は、装着動作を検出するシートベルト装着動作検出部としての機能を有する。
図4に示すように、ラップベルト212のベルトアンカ250側の端部は、乗員Pの降車時(車両の駐車時等・乗降時状態)においては、シートクッション110のアウタサポート113の後部と、シートバック120との間に形成されるスリットSbから引き出されている。
一方、図6に示すように、ラップベルト212のベルトアンカ250側の端部は、乗員Pがシートベルトを装着(着用)した状態(装着状態)においては、シートクッション110の後部において、座面部111とアウタサポート113との間に形成されるスリットSoutから引き出されている。
アウタベルト210(ラップベルト212)、及び、ベルトアンカ250は、ベルトアンカ250を回動させることにより、上述した装着状態と乗降時状態との間で推移可能となっているが、このような推移を行う場合、通常はアウタサポート113の後部との干渉が問題となる。
第1実施形態のシートは、ベルトアンカ250、及び、ラップベルト212のベルトアンカ250側の端部が、装着状態と乗降時状態との間で推移する際に、ベルトアンカ250、ラップベルト212と、シートクッション110のアウタサポート113との干渉を防止するため、アウタサポート113の後部であって、ラップベルト212等を干渉する部分である干渉部114を退避させるクッション退避機構300を備えている。
図7は、第1実施形態におけるクッション退避機構の構成を模式的に示す図である。
クッション退避機構300は、テザー310、テザーボビン320、インナハンドル連動ギヤ330、第1クラッチ340、第2クラッチ350、回転ガイド360等を備えている。
テザー310は、アウタサポート113の後面部を前方側へ牽引することにより、干渉部114を圧縮変形させて退避させるストリップ状あるいはベルト状の部材である。
テザー310は、例えば複数本が設けられ、これらの一方の端部は、回転ガイド360からアウタサポート113の後面部における複数箇所へ、放射状に張りわたされている。
テザー310の他方の端部は、まとめた状態でテザーボビン320に接続されている。
テザーボビン320は、テザー310の端部が巻きつけられる回転部材である。
テザーボビン320は、リトラクタ260において、アウタベルト210が巻き掛けられるシートベルトボビン261と同軸上(同心)に、隣接して配置されている。
インナハンドル連動ギヤ330は、インナハンドルHの開扉操作と連動して牽引されるワイヤ331が巻き掛けられる回転部材である。
インナハンドルHは、乗員Pが車室内側からリアサイドドアの開扉操作を行う開操作入力部である。
乗員PによるインナハンドルHへの開扉操作に基づいて、乗員Pのシート100からの離席準備動作を検出することができる。離席準備動作は、離席(典型的には車両1からの降車)の前兆と認められる動作である。
インナハンドル連動ギヤ330は、インナハンドルHの開扉操作に応じて回転するよう構成されている。
インナハンドル連動ギヤ330は、テザーボビン320、シートベルトボビン261と同軸上に配置されている。
第1クラッチ340は、リトラクタ260のシートベルトボビン261と、テザーボビン320との相対回転が拘束される係合状態と、相対回転が許容される解放状態とを切換可能なクラッチ要素である。
第1クラッチ340が係合状態である場合には、シートベルトボビン261とテザーボビン320とは一体的に回転する。
第2クラッチ350は、テザーボビン320とインナハンドル連動ギヤ330との相対回転が拘束される係合状態と、相対回転が許容される解放状態とを切換可能なクラッチ要素である。
第2クラッチ350が係合状態である場合には、テザーボビン320とインナハンドル連動ギヤ330とは一体的に回転する。
回転ガイド360は、シートパン20の上面から突出してシートクッション110の内部に配置され、テザー310の中間部を位置決めする部材である。
テザー310は、長手方向に沿って、回転ガイド360を通過可能となっている。
テザー310における回転ガイド360よりもテザーボビン320側の部分は、回転ガイド360の下方からシートパン20の下側にまとめた状態で引き出され、その端部はテザーボビン320に巻き掛けられている。
テザー310における回転ガイド360よりもアウタサポート113の干渉部114側の部分は、回転ガイド360から放射状に延び、アウタサポート113の後面部に接続されている。
以下、第1実施形態のシートにおける動作について説明する。
なお、以下説明する動作は、例えば、周知のロータリ式変速機などと同様に、一動作毎に所定角度回転するシャフトの外周面あるいはドラムの内周面にカム溝を形成し、カム溝と係合するカムフォロワと各クラッチとを連動させることにより、例えば電子制御等を用いない機械的な構成により実現することが可能である。
図8は、第1実施形態のシートにおけるシートベルト装着時の動作を示すフローチャートである。
以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS01:アウタベルト乗降時状態・干渉部非退避状態>
例えば車両の駐車時などのシート100の空席時から、乗員Pがシート100に着座しようとする初期状態において、アウタベルト210(ラップベルト212)は、図4に示す乗降時状態となっている。
アウタサポート113の干渉部114は、非退避状態となっている。
その後、ステップS02に進む。
<ステップS02:リトラクタ引出動作待機>
乗員Pがタング230をバックル240側へ引き出すことにより、リトラクタ260からのアウタベルト210の引出動作があった場合にはステップS03に進み、その他の場合は、ステップS02を繰り返す(待機状態)。
<ステップS03:干渉部退避>
第1クラッチ340は、リトラクタ260のシートベルトボビン261とテザーボビン320とが連動する締結状態とされる。このとき、第2クラッチ350は解放状態とされる。
これにより、乗員Pのアウタベルト210の引出動作と連動して、テザーボビン320がテザー310を牽引し、アウタサポート113の干渉部114の後面部が前方側へ牽引される。
図5に示すように、干渉部114の後面は、アウタサポート113内の弾性体を圧縮変形させながら前進し、干渉部114は、アウタベルト210及びベルトアンカ250が乗降時状態から装着状態へ推移する際に通過する領域から退避する。
干渉部114の後面部が所定の位置まで退避した後、第1クラッチ340は切断されるとともに、テザーボビン320は、図示しないブレーキ要素により、そのときの回転角度位置(テザー310の牽引量)を保持する。
その後、ステップS04に進む。
<ステップS04:タング-バックル連結完了待機>
乗員Pがリトラクタ260からアウトベルト210を引き出し、タング230をバックル240に連結完了すると、リトラクタ260のシートベルトボビン261は回転を停止し、さらに、回転方向を逆転させて巻上方向に少量回転する。
このとき、アウタベルト210及びベルトアンカ250は、降車時状態から装着状態への推移が完了している。
シートベルトボビン261の逆回転が生じた場合はステップS05に進み、その他の場合は、ステップS04を繰り返す(待機状態)。
<ステップS05:干渉部退避終了>
シートベルトボビン261の逆回転(巻上方向への回転)が生じた場合は、テザーボビン320のブレーキ要素は解除される。
テザー310は、アウタサポート113内の弾性体の復元力によって牽引され、シートベルトボビン320から繰り出される。
これにより、アウタサポート113の干渉部114は、退避前の状態に復帰する。
図6に示すように、ラップベルト212は、シートクッション110の座面部111とアウタサポート113との間のスリットSoutから引き出された状態となる。
その後、一連の処理を終了する。
図9は、第1実施形態のシートにおけるシートベルト解放時(取外し時)の動作を示すフローチャートである。
以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS11:アウタベルト装着状態・干渉部非退避状態>
例えば、車両の走行時などの乗員Pがシート100に着席し、シートベルトを着用した状態において、アウタベルト210(ラップベルト212)は、図6に示す装着状態となっている。
アウタサポート113の干渉部114は、非退避状態となっている。
その後、ステップS12に進む。
<ステップS12:インナレバー開操作待機>
乗員PがインナハンドルHを引いてリアサイドドアの開扉操作を行うことにより、インナハンドル連動ギヤ330に接続されたワイヤ331が牽引された場合はステップS13に進み、その他の場合は、ステップS13を繰り返す(待機状態)。
<ステップS13:干渉部退避>
第2クラッチ350は、テザーボビン320とインナハンドル連動ギヤ330とが連動する締結状態とされる。このとき、第1クラッチ340は解放状態とされる。
これにより、乗員PのインナハンドルHの開扉動作と連動して、テザーボビン320がテザー310を牽引し、アウタサポート113の干渉部114の後面部が前方側へ牽引されて図5に示す状態となる。
干渉部114の後面部が所定の位置まで退避した後、第2クラッチ350は切断されるとともに、テザーボビン320は、図示しないブレーキ要素により、そのときの回転角度位置(テザー310の牽引量)を保持する。
その後、ステップS14に進む。
<ステップS14:リトラクタ巻上動作待機>
乗員Pがタング230をバックル240から離間させることにより、あるいは、タング230がバックル240から離間した状態で、ラップベルト212のベルトアンカ250側の端部が装着状態から乗降時状態へ推移することにより、リトラクタ260のシートベルトボビン261がアウタベルト210を巻き上げる方向への回転が発生する。
このような巻上方向への回転があった場合はステップS15に進み、その他の場合は、ステップS14を繰り返す(待機状態)。
<ステップS15:干渉部退避終了>
シートベルトボビン261の巻上方向への回転が生じた場合は、テザーボビン320のブレーキ要素は解除される。
テザー310は、アウタサポート113内の弾性体の復元力によって牽引され、シートベルトボビン320から繰り出される。
これにより、アウタサポート113の干渉部114は、退避前の状態に復帰する。
図4に示すように、ラップベルト212は、シートクッション110のアウタサポート113とシートバック120との間のスリットSbから引き出された状態となる。
その後、一連の処理を終了する。
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)アウタベルト210(ラップベルト212)のベルトアンカ250側の端部が、装着状態と乗降時状態との間で推移する際に、シートクッション110のアウタサポート113における干渉部114を退避させることにより、退避を行っていない状態では、干渉部114においても、旋回時や車両の横揺れ時等に乗員Pの臀部等を支持するサポート効果を得ることができ、さらに異物の落下や挟み込みを防止してシートベルトの機能を確保することができる。
また、ラップベルト212のベルトアンカ250側の端部が、腰部の側部に隣接しかつ幅方向が前後方向に近接することにより、ベルトアンカ250側から乗員Pの腰部に当接するまでの領域のラップベルト212の捻じれを小さくし、ラップベルト212による腰部拘束の安定性を高め、衝突時にラップベルト212が乗員Pの腹部側へ変位することを抑制できる。
さらに、アウタベルト212が装着状態と乗降時状態との間で推移する場合には、干渉部114を退避させることにより、このようなアウタベルト212の推移を阻害することを防止、抑制できる。
(2)リトラクタ260のシートベルトボビン261の回転状態に基づいて乗員Pのシートベルトの装着動作を検出し、装着動作の完了(タング230とバックル240の連結完了)に応じて干渉部114を退避させた状態から退避前の状態に自動的に復帰させることにより、退避していた干渉部114の復帰に特別な操作を必要とせず、車両1の利便性を向上することができる。
(3)一般的なシートベルト装置であれば通常設けられているリトラクタ260の状態に基づいて、乗員Pのシートベルトの装着動作を検出することにより、簡単な構成により適切に装着動作を検出することができる。
(4)インナハンドルHの開扉操作に基づいて乗員Pのシート100からの離席準備動作を検出し、離席準備動作の検出に応じて干渉部114を退避させることにより、干渉部の退避に特別な操作を必要とせず、車両の利便性を向上することができる。
(5)一般的な車両であれば通常設けられているドアのインナハンドルHの開扉操作に基づいて、乗員Pの離席準備動作を検出することにより、簡単な構成により適切に離席準備動作を検出することができる。
(6)アウタサポート113の干渉部114の退避、復帰を、電子制御を用いない機械的な構成によって行うことにより、装置構成の簡素化を図ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明を適用したシートの第2実施形態について説明する。
以下説明する各実施形態において、従前の実施形態と共通する箇所には同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図10は、第2実施形態のシートにおけるシートクッションを上方から見た平面視図であってラップベルトの推移状態を示す図である。
第2実施形態においては、第1実施形態のように放射状に配置された複数のテザー310に代えて、単一(あるいは少数)のテザー310により、干渉部114の後面に沿って配置されたプレート370を牽引することにより、干渉部114の退避を行っている。
以上説明した第2実施形態においても、上述した第1実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明を適用したシートの第3実施形態について説明する。
第3実施形態においては、シートクッション110のアウタサポート113の干渉部114の退避を、電動のテザー駆動モータ420によってテザー310を牽引して行っている。
図11は、第3実施形態のシートにおける制御システムの構成を模式的に示す図である。
制御システム400は、クッション退避制御ユニット410、テザー駆動モータ420、リトラクタ回転センサ430、シートベルトスイッチ440、ドアスイッチ450等を備えている。
クッション退避制御ユニット410は、リトラクタ回転センサ430、シートベルトスイッチ440、ドアスイッチ450等の出力に基づいて、テザー駆動モータ420のオンオフ、回転方向、駆動量等を制御するものである。
クッション退避制御ユニット410は、例えば、CPU等の情報処理部、ROMやRAMなどの記憶部、入出力インターフェイス、及び、これらを接続するバス等を有するマイコンとして構成されている。
リトラクタ回転センサ430は、リトラクタ260のシートベルトボビン261の回転角度位置を検出するエンコーダである。
クッション退避制御ユニット410は、リトラクタ回転センサ430の出力の履歴に基づいて、シートベルトボビン261の回転有無及び回転方向を検出可能となっている。
シートベルトスイッチ440は、タング230のバックル240への連結、解放に応じてオンオフされるスイッチである。
シートベルトスイッチ440は、例えば、公知のシートベルト未装着警告装置に用いられるシートベルトスイッチと共用することができる。
ドアスイッチ450は、リアサイドドアが閉状態であるか否かを判別するスイッチである。
ドアスイッチ450は、リアサイドドアが完全に閉状態となっていないことを示す半ドア状態の警告用として用いられるドアスイッチと共用することができる。
クッション退避制御ユニット410は、ドアスイッチ450が、リアサイドドアの閉状態から開状態への推移の検出により、インナハンドルHが操作されたことを判別することができる。
第3実施形態においては、乗員Pのシートベルト装着動作をリトラクタ回転センサ340、シートベルトスイッチ440によって検出し、乗員Pの離席準備動作を、これらのセンサに加えて、さらにドアスイッチ450によって検出し、各検出結果に基づいてテザー駆動モータ420を作動させることにより、図8、図9に示す第1実施形態の動作と同様の動作を行わせている。
以上説明した第3実施形態においても、上述した第1実施形態の効果と同様の効果((6)項記載のものを除く)を得ることができ、さらに、電子制御を行うことにより、制御の精度を向上することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)シート、シートベルト装置、及び、車両の構成は、上述した実施形態に限定されず、適宜変更することができる。
例えば、シートを構成する各部材の形状、構造、材質、製法、配置、個数などは適宜変更することができる。
(2)各実施形態では、シートクッションの干渉部の退避を、干渉部に接続されたテザーを牽引し、干渉部周辺を圧縮変形させることによって行っているが、本発明はこれに限定されず、適宜変更することができる。
例えば、シートクッションの内部における干渉部周辺の領域を気室(エアクッション)とし、給排気によって退避及び退避状態からの復帰を行うようにしてもよい。
また、シートクッションの退避部を、例えば上方にめくり上げたり、サイドサポートの後半部を前後方向にスライドさせるなど、圧縮変形以外の態様で退避させるようにしてもよい。
(3)各実施形態においては、リトラクタの状態、シートベルトスイッチの状態に基づいてシートベルトスイッチの装着動作を検出し、また、リトラクタの状態、インナハンドルの操作状態、ドアスイッチの状態に基づいて乗員の離席準備動作を検出しているが、装着動作、離席準備動作を検出する手法はこれらに限らず適宜変更することができる。
例えば、乗員を撮像する撮像装置を有する乗員モニタリング装置を用い、撮像画像に基づいて装着動作、離席準備動作を検出してもよい。
また、シートに乗員の体重に応じた圧力を検出する感圧センサ等の着座センサを設け、着座センサの出力に基づいて離席準備動作を検出してもよい。
また、乗員がタングをバックルから解放したときに、離席準備動作を検出する構成としてもよい。
また、乗員がタングをバックルに連結したときに、装着動作の完了を検出する構成としてもよい。
(4)各実施形態において、シートは、一例として乗用車の後席(2列目シート)に設けられるものであったが、本発明はこれに限らず、前席や、3列目以降のシートにも適用することができる。また、車種も乗用車には限定されず、適宜変更することができる。
1 車両 10 車室
RW 後輪 20 シートパン
30 クロスメンバ H インナハンドル
100 シート 110 シートクッション
111 座面部 112 インナサポート
113 アウタサポート 114 干渉部
200 シートベルト装置 210 アウタベルト
211 ショルダベルト 212 ラップベルト
220 インナベルト 230 タング
240 バックル 250 ベルトアンカ
251 ベルトアンカ支承部 252 補強プレート
260 リトラクタ 261 シートベルトボビン
300 クッション退避機構 310 テザー
320 テザーボビン 330 インナハンドル連動ギヤ
331 ワイヤ 340 第1クラッチ
350 第1クラッチ 360 回転ガイド
370 プレート
400 制御システム 410 クッション退避制御ユニット
420 テザー駆動モータ 430 リトラクタ回転センサ
440 シートベルトスイッチ 450 ドアスイッチ

Claims (5)

  1. 乗員の臀部及び大腿部が載せられるシートクッションと、
    前記シートクッションの後端部近傍から上方へ突出したシートバックと
    を備えるシートであって、
    前記乗員の左右一方側の肩部から他方側の腰部にわたして設けられるショルダベルト、及び、前記腰部の左右にわたして設けられるラップベルトを有するアウタベルトと、
    前記シートクッションの下側に設けられ前記アウタベルトの前記ラップベルト側の端部が連結されるベルトアンカと、
    前記アウタベルトの中間部に設けられるタングと、
    前記腰部に対して前記ベルトアンカとは反対側に設けられ前記タングが着脱可能に連結されるバックルを有するインナベルトと、
    前記アウタベルトの一部を巻取り収容するリトラクタと
    を有するシートベルト装置を備え、
    前記ベルトアンカは、前記アウタベルトの前記ベルトアンカ側の端部が、前記腰部の側部に隣接しかつ前記アウタベルトの幅方向が前後方向に近接する装着状態と、前記装着状態に対して前記腰部の側部から離間しかつ前記アウタベルトの幅方向が左右方向に近接する乗降時状態との間で推移するよう車体に対して相対変位し、
    前記アウタベルトの前記ベルトアンカ側の端部が前記装着状態と前記乗降時状態との間で推移する際に、前記クッションにおける前記アウタベルトと前記ベルトアンカとの少なくとも一方と干渉する干渉部を退避させるクッション退避部を有すること
    を特徴とするシート。
  2. 前記乗員による前記シートベルトの装着動作を検出するシートベルト装着動作検出部を備え、
    前記クッション退避部は、前記装着動作の完了に応じて前記干渉部を退避させた状態から退避前の状態へ復帰させること
    を特徴とする請求項1に記載のシート。
  3. 前記シートベルト装着動作検出部は、前記タングと前記バックルの連結状態と、前記リトラクタの作動状態との少なくとも一方に基づいて、前記装着動作を検出すること
    を特徴とする請求項2に記載のシート。
  4. 前記乗員の離席準備動作を検出する離席動作検出部を備え、
    前記クッション退避部は、前記離席準備動作に応じて前記干渉部を退避させること
    を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のシート。
  5. 前記離席準備動作検出部検出部は、前記シートに隣接して配置されるドアの開操作入力部の状態と、前記タングと前記バックルの連結状態と、前記リトラクタの作動状態との少なくとも一つに基づいて、前記離席準備動作を検出すること
    を特徴とする請求項4に記載のシート。
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