JP5836674B2 - シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルト装置に関し、特に車両のシートに搭載される三点支持式シートベルトに好適なシートベルト装置に関する。
近年、シートベルト装置としていわゆる三点支持式シートベルトが多く採用されている。この三点支持式シートベルトは、シートに着座した乗員の腰腹部及び上胴部を帯状のベルトによって拘束する。シートの側部にはバックルが固定して設けられ、ベルトにスライド自在に取り付けられたタングをバックルに係合することで、ベルトによる拘束状態が維持される。そして、タングとバックルとの係合を解除すると、車室の側壁側に設けられたリトラクタ(巻き取り装置)によってベルトの一端が巻き取られ、ベルトがタングとともに車室の側壁側に引き寄せられる(例えば特許文献1参照)。
特開2003−182515号公報
ところで、タングが取り付けられたベルトは車室側壁に設けられたリトラクタに巻き取られ、一方、バックルは車室側壁とは反対側のシートの側部に設置される。従って、乗員がシートベルトを装着するときは、車室側壁近傍にあるタングを手で引っ張り、ベルトを乗員の上胴部正面で襷掛け状に交差させ、シートの側部にあるバックルに係合させる動作を行う必要がある。
当該動作は、例えば着物等を乗員が着用している時には身動きがし難いために困難であり、衣類にタングやベルトが引っ掛かって衣類に損傷を来すおそれもある。また、このような動作は乗員の上胴部や腰腹部の捻りを伴うことから、特に高齢者にとって身体的な負担が大きく、シートベルト装置における乗員の操作性及び快適性の向上には依然として課題が残されていた。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、乗員の操作性及び快適性を大幅に向上することができるシートベルト装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のシートベルト装置は、乗員が着座するシートの一側部側に設けられ、ベルトの巻き取り又は引き出しを可能とするリトラクタと、前記ベルトに装着されたタングと、前記シートの他側部側の固定位置に設けられ、前記リトラクタからの前記ベルトを引き出すことで前記タングが係合可能となるバックルと、前記バックルを前記固定位置から、前記シートに着座した乗員の膝部の上部、且つ上胴部の前部となる領域を通過させ、前記シートの正面部に位置する前記バックルに対する前記タングの係合位置まで移動するためのバックル移動手段とを備え、前記バックル移動手段は、前記バックルが装着されたスライダと、前記スライダを送り出し又は引き込むことで前記バックルを前記固定位置と前記係合位置との間で移動可能とするスライド手段と、前記バックルに対する前記タングの係合又は係合解除を検出するタング係合検出手段と、前記スライダをロックし、前記バックルの移動を阻止するロック手段と、前記ロック手段による前記スライダのロックを解除するロック解除手段とを含み、前記リトラクタは前記ベルトの張力又は張力変化を検出し、前記リトラクタで検出された前記ベルトの張力又は張力変化に基づいて、前記スライド手段は前記スライダの送り出し又は引き込みを行い、前記リトラクタで検出された前記ベルトの張力又は張力変化に基づいて、前記タング係合検出手段は前記バックルに対する前記タングの係合を検出し、前記リトラクタで検出された前記ベルトの張力又は張力変化に基づいて、前記ロック手段は前記スライダをロックし、前記ロック解除手段は、前記ロック手段に設けたロック解除ボタンであって、前記ロック解除ボタンの押下が認識されることで、前記ロック手段による前記スライダのロックを解除する(請求項1)。
好ましくは、前記スライド手段は、前記ベルトの張力又は張力変化を検出したとき、前記スライダを送り出すことで前記バックルを前記固定位置から前記係合位置へ移動する(請求項)。
好ましくは、前記スライド手段は、前記タング係合検出手段によってバックルに対するタングの係合を検出したとき、前記スライダを引き込むことで前記バックルを前記係合位置から前記固定位置へ移動する(請求項)。
好ましくは、前記スライド手段は、前記バックルの前記係合位置から前記固定位置への移動を検出したとき、前記ロック手段によって前記スライダをロックし、前記バックルの移動を阻止する(請求項)。
好ましくは、前記スライド手段は、前記ベルトの張力又は張力変化を検出したとき、前記ロック解除ボタンによってスライダのロックを解除した後、前記スライダを送り出すことで前記バックルを前記固定位置から前記係合位置へ移動する(請求項)。
好ましくは、前記スライド手段は、前記タング係合検出手段によって前記バックルに対する前記タングの係合解除を検出したとき、前記スライダを引き込むことで前記バックルを前記係合位置から前記固定位置へ移動する(請求項)。
好ましくは、前記バックル移動手段は、前記タング係合検出手段によって前記バックルに対する前記タングの係合を検出した後に前記スライド手段が作動しないとき、警報を発して乗員に注意喚起する警報手段を備える(請求項)。
ましくは、車速センサを備えた車両に搭載される前記シートベルト装置であって、前記スライド手段は、前記タング係合検出手段によって前記バックルに対する前記タングの係合を検出した後、前記車速センサにより前記車両の発進を検出したとき、前記スライダを引き込むことで前記バックルを前記係合位置から前記固定位置へ移動する(請求項)。
好ましくは、前記シートベルト装置は三点支持式である(請求項)。
請求項1〜のシートベルト装置の発明によれば、乗員がシートベルト装置を使用する際に、乗員はシートの正面部、換言すると、乗員の上胴部の正面でバックルに対するタングの係合を行うことができる。従って、乗員が身動きし難い服装をしている場合であっても、ベルトの装着を容易に行うことができる。
また、乗員はタング及びベルトを肩部から腰腹部にかけて移動させる必要が無いため、衣類にタング及びベルトが引っ掛かって衣類に損傷を来す可能性が低減される。しかも、スライダ、ひいてはバックルは、シートに着座した乗員の膝部の上部、且つ上胴部の前部となる領域を通過することから、衣類にバックル及びスライダが引っ掛かって衣類に損傷を来す可能性も低減される。
また、乗員の上胴部や腰腹部の捻りを伴うことなくベルトの装着が可能となることから、特に高齢者の身体的な負担を大幅に低減することができ、シートベルト装置における乗員の操作性及び快適性を大幅に向上することができる。
本発明の一実施形態に係るシートベルト装置の全体構成を示す概略図である。 図1のシートベルト装置のシステム構成を示す模式図である。 図1の二点鎖線で示すシートベルト装置の非使用状態から、スライド手段によるスライダの送り出し開始に伴いバックルが固定位置から移動を開始した状態を示した図である。 図3のバックルがタングへの係合位置に移動した状態を示した図である。 図4のバックルが係合位置からスライド手段によるスライダの引き込み開始に伴い移動を開始した状態を示した図である。 図5のバックルが固定位置に移動した状態を示した図である。 本発明の別の実施形態に係るシートベルト装置の全体構成を示す概略図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るシートベルト装置の全体構成の概略を示している。本図に示す車両用のシートベルト装置1は、シート2に着座した乗員Aの腰腹部及び上胴部を拘束するためのベルト4と、車室側壁6の裏側に設けられ、ベルト4の一端を巻き取り可能に支持するリトラクタ8と、ベルト4の他端を車室側壁6の下端部に固定するためのロアアンカ10と、シート2のシートクッション2aの車幅方向内方の側部に設置されたバックル12と、このバックル12に係合され、ベルト4にスライド自在に装着されたタング14とを備えている。
ベルト4は、連続した帯状の可撓体からなり、リトラクタ8から車室側壁6の裏側を通って上方に導出された後に、車室側壁6の上方部に形成されたスリット部16で折り返されて車室内に引き出されている。スリット部16にはベルト4が挿通されるスリット状の挿通孔が形成され、この挿通孔の下側周縁部を支点としてベルト4が上下に折り返されている。
このように構成されたシートベルト装置1は、タング14がバックル12と係合することでベルト4による乗員Aの拘束状態が維持される使用状態(図1では実線で示している)と、タング14のバックル12との係合が解除されるとともにベルト4がリトラクタ8によって巻き取られることにより、ベルト4の中間部分(乗員Aの身体を拘束している部分)が車室側壁6側に引き寄せられて上下方向に沿うように配される非使用状態(図1では想像線として二点鎖線で示している)との間をベルト4が変位可能に構成されている。
ここで、本実施形態のシートベルト装置1は、バックル12の移動を可能とするバックル移動手段18を備えている。バックル移動手段18は、スライダ20、スライダ20のスライド手段22、バックル12に対するタング14の係合を検出するタング係合検出手段24、スライダ20のロック手段26、スライダ20のロック解除手段28、警報手段30などから構成されている。
スライダ20は、長板状又は長棒状の部材であって、スライド手段22がスライダ20の送り出し及び引き込みを円滑に行うことができるような可撓性及び強靱性の両方を有する樹脂製等を所定の曲率Cで予め撓み加工を施して形成され、図1の状態では、スライダ20はスライド手段22内、及びシート2の支持部2b内に収容されている。
スライダ20の外端部にバックル12が装着され、スライダ20の内端部はスライド手段22を構成する図示しない機構部に連結されている。スライド手段22及びロック手段26は支持部2bに図示しないブラケットで支持、固定されている。尚、スライダ20、スライド手段22、ロック手段26、ロック解除手段28、及び支持部2bは、シートベルト装置1の所定の安全基準を満たす強度及び構造を備えている。
図2はシートベルト装置1のシステム構成を示す模式図である。スライド手段22、タング係合検出手段24、ロック手段26、ロック解除手段28、警報手段30は、図2の矢印で示す方向の電気的又は機械的な作用によって互いに連携して作動する。特に、スライド手段22、タング係合検出手段24、ロック手段26、ロック解除手段28は、シートベルト装置1の非使用状態から使用状態、更に使用状態から非使用状態への過程において段階毎に電気的又は機械的に検出された特定の外部情報又は指令32に基づいて作動する。
例えば、外部情報又は指令32としてリトラクタ8で機械的又は電気的に検出されたベルト4の張力F及びベルト4の張力変化ΔFを利用することで、上記各手段の作動する作動方向やタイミングが決定される。
詳しくは、リトラクタ8で検出されたベルト4の張力変化ΔFに基づいて、スライド手段22はスライダ20の送り出し又は引き込みを行い、また、タング係合検出手段24はバックル12に対するタング14の係合を検出し、また、ロック手段26はスライダ20をロックする。
ロック解除手段28は、図1に示すようなロック手段26に設けたロック解除ボタンであって、外部情報又は指令32として乗員Aによる当該ボタンの押下が認識されることで、ロック手段26によるスライダ20のロックが解除される。
警報手段30は、タング係合検出手段24によってバックル12に対するタング14の係合を検出した後に所定時間が経過してもスライド手段22が作動せず、バックル12の移動も行われないときは、シートベルト装置1の装着が不完全な危険状態であるとして警報を発し、乗員Aに注意喚起する。
図3〜6は、図1のシートベルト装置1の非使用状態から使用状態、更に使用状態から非使用状態への過程を段階的に示しており、これらの図を参照してバックル移動手段18が作動する様子を詳しく説明する。
先ず、図3に示すように、乗員Aがリトラクタ8からベルト4の引き出しを開始すると、リトラクタ8がベルト4の小から大となる張力変化ΔFを検出し、この張力変化ΔFによってスライド手段22はスライド手段22及び支持部2bに収容されたスライダ20を送り出す。これに伴い、バックル12が支持部2b近傍の固定位置P1から移動を開始する。
次に、図4に示すように、乗員Aによってリトラクタ8からのベルト4の引き出しが継続して行われると、ベルト4の張力変化ΔFは小さいものの、リトラクタ8がベルト4の大となる張力Fを継続的に検出する。この継続的な張力Fの発生によって、スライド手段22はスライド手段22及び支持部2bに収容されたスライダ20を引き出す動作を引き続き行う。
スライダ20に上述した曲率Cとなる撓み加工が施されていることにより、スライダ20は乗員Aの膝部、腰腹部及び上胴部に接触しない、膝部の上部であって且つ腰腹部及び上胴部の前部となる領域Sをスライドしながら通過する。これに伴いバックル12は固定位置P1から領域Sを円弧状の軌跡を描いて移動し、乗員Aはシート2の正面部に位置する係合位置P2において、腰腹部及び上胴部を捻ることなくタング14をバックル12に係合することができる。
次に、図5に示すように、乗員Aがタング14をバックル12に係合すると、リトラクタ8はベルト4の大から小となる張力変化ΔFを検出し、この張力変化ΔFによってタング係合検出手段24はバックル12に対するタング14の係合を検出する。スライド手段22はこの検出結果に基づき、スライド手段22及び支持部2bへスライダ20を引き込んで収容し始める。これに伴いバックル12も係合位置P2から固定位置P1に向けて移動を開始する。
次に、図6に示すように、スライド手段22はスライダ20を領域Sにおいて継続してスライドさせ、バックル14を固定位置P1まで移動させる。バックル14が固定位置P1に到達し、その移動が停止すると、ベルト4の張力変化ΔFはほぼゼロとなる。リトラクタ8は張力変化ΔFがほぼゼロになることを検出し、ロック手段26は当該検出結果に基づいてスライダ20を強固にロックし、スライダ20のスライド、ひいてはバックル12の移動を阻止する。これよりシートベルト装置1は、その装着が完了し、図1の実線で示す使用状態とされる。
次に、シートベルト装置1を使用状態から図1の想像線で示す非使用状態にする場合には、乗員Aがロック手段26に設けられたロック解除手段28であるロック解除ボタンを押下することで、ロック手段26はスライダ20のロックを解除し、スライド手段22はスライド手段22及び支持部2bに収容されたスライダ20を送り出す。これに伴いバックル12が固定位置P1から係合位置P2に移動し、乗員Aは、図4に示すように、シート2の正面部となる係合位置P2において、腰腹部及び上胴部を捻ることなくバックル12に対するタング14の係合を解除することができる。
そして、バックル12に対するタング14の係合が解除されると、リトラクタ8がベルト4のほぼゼロとなる張力Fを検出する。このほぼゼロとなる張力Fの検出によってタング係合検出手段24はバックル12に対するタング14の係合解除を検出する。スライド手段22はこの検出結果に基づき、スライド手段22及び支持部2bにスライダ20を引き込んで収容する動作を行い、シートベルト装置1は最終的に図1の想像線で示す非使用状態とされる。
以上のように本実施形態のシートベルト装置1によれば、乗員Aがシートベルト装置1を使用する際に、乗員Aはシート2の正面部、換言すると、乗員Aの上胴部の正面でバックル12に対するタング14の係合を行うことができる。従って、乗員Aが身動きし難い服装をしている場合であっても、ベルト4の装着を容易に行うことができる。
また、乗員Aはタング14及びベルト4を肩部から腰腹部にかけて移動させる必要が無いため、衣類にタング14及びベルト4が引っ掛かって衣類に損傷を来す可能性が低減される。しかも、スライダ20、ひいてはバックル12は、シート2に着座した乗員Aの膝部の上部、且つ上胴部の前部となる領域Sを通過することから、衣類にバックル12及びスライダ20が引っ掛かって衣類に損傷を来す可能性も低減される。
また、乗員Aの上胴部や腰腹部の捻りを伴うことなくベルト4の装着が可能となることから、特に高齢者の身体的な負担を大幅に低減することができ、シートベルト装置1における乗員の操作性及び快適性を大幅に向上することができる。
本発明は、上述の実施形態に制約されるものではなく種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態のようなバックル移動手段18の自動制御は、車両を総合的に制御する図示しないECU(電子制御ユニット)を経由した信号の送受信により行うことが考えられる。しかし、これに限らず、シートベルト装置1内で完結する制御システムでシートベルト装置1を制御するようにしても良い。
また、上記実施形態では、ベルト4の張力F及び張力変化ΔFを外部情報又は指令32として検出し、この検出結果に基づいてバックル移動手段18を自動で作動させるが、これに限らず、バックル移動手段18を作動させるための外部情報又は指令32は種々の情報を用いることが可能である。
具体的には図7に示すように、バックル12のタング14の係合箇所に圧接センサ(タング係合検出手段)34を設けることにより、ベルト4の張力F及び張力変化ΔFではなく、圧接センサ34の信号に基づいてバックル12に対するタング14の係合又は係合解除を検出するようにタング係合検出手段24を構成することが可能である。この場合にはタング係合検出手段24の検出精度が向上して好ましい。
また、図7に示すように、スライダ20をロック又はロック解除するためのロック及びロック解除ボタン(ロック手段、ロック解除手段)36をバックル12に設け、当該ボタン36をロック手段26に電気的又は機械的に接続し、乗員Aが手元でスライダ20を手動によりロック又はロック解除できるようにしても良い。
更に、スライダ20を手動で送り出し又は引き込み可能なようにスライド手段22を構成しても良く、この場合の外部情報又は指令32は乗員Aの操作である。
この場合には、乗員Aはボタン36の操作でスライダ20のロック解除を行った後、スライダ20をスライド手段22から手で引き出し、バックル12を固定位置P1から係合位置P2まで移動した後でバックル12にタング14を係合する。その後、スライダ20をスライド手段22に手で送り込むことでバックル12を係合位置P2から固定位置P1まで移動し、ボタン36を操作してスライダ20をロックすることでベルト4の装着が完了する。
こうした構成とすることで、スライダ20のロック又はロック解除、及び送り出し又は引き込みを乗員Aの意思で自由に行うことができるとともに、シートベルト装置1のシステム構成の簡素化を実現することができて好ましい。
また、スライド手段22を作動させる外部情報又は指令32として、例えば車両に搭載された図示しない車速センサの信号を利用し、バックル12にタング14を係合した後にバックル12を係合位置P2から固定位置P1まで移動するためのスライド手段22の作動を車両が発進したタイミングで行うようにしても良い。この場合には、車両発進までに自由にベルト4の着脱を容易に行うことができる。
また、スライド手段22を作動させる外部情報又は指令32として、例えば図示しない作動スイッチを運転席前のパネルボードに設け、運転席に座る運転者が当該スイッチを操作することによりバックル12を固定位置P1と係合位置P2との間で移動させるためのスライド手段22の作動を行うようにしても良い。この場合には、運転者が車両発進前及び車両停止後のタイミングで当該スイッチを操作すれば、乗員Aは安全に、且つ、極力手を煩わすことなくベルト4の着脱を容易に行うことができる。
最後に、シートベルト装置1は前席シートや後席シートを問わずに適用可能であり、車両用に限らず、また、三点式シートベルトに限らず適用可能であることは勿論である。
1 シートベルト装置
2 シート
4 ベルト
8 リトラクタ
12 バックル
14 タング
18 バックル移動手段
20 スライダ
22 スライド手段
24 タング係合検出手段
26 ロック手段
28 ロック解除手段
30 警報手段
32 外部情報又は指令
34 圧接センサ(タング係合検出手段)
36 ロック及びロック解除ボタン(ロック手段、ロック解除手段)

Claims (9)

  1. 乗員が着座するシートの一側部側に設けられ、ベルトの巻き取り又は引き出しを可能とするリトラクタと、
    前記ベルトに装着されたタングと、
    前記シートの他側部側の固定位置に設けられ、前記リトラクタからの前記ベルトを引き出すことで前記タングが係合可能となるバックルと、
    前記バックルを前記固定位置から、前記シートに着座した乗員の膝部の上部、且つ上胴部の前部となる領域を通過させ、前記シートの正面部に位置する前記バックルに対する前記タングの係合位置まで移動するためのバックル移動手段とを備え、
    前記バックル移動手段は、
    前記バックルが装着されたスライダと、
    前記スライダを送り出し又は引き込むことで前記バックルを前記固定位置と前記係合位置との間で移動可能とするスライド手段と、
    前記バックルに対する前記タングの係合又は係合解除を検出するタング係合検出手段と、
    前記スライダをロックし、前記バックルの移動を阻止するロック手段と、
    前記ロック手段による前記スライダのロックを解除するロック解除手段と
    を含み、
    前記リトラクタは前記ベルトの張力又は張力変化を検出し、
    前記リトラクタで検出された前記ベルトの張力又は張力変化に基づいて、前記スライド手段は前記スライダの送り出し又は引き込みを行い、前記リトラクタで検出された前記ベルトの張力又は張力変化に基づいて、前記タング係合検出手段は前記バックルに対する前記タングの係合を検出し、前記リトラクタで検出された前記ベルトの張力又は張力変化に基づいて、前記ロック手段は前記スライダをロックし、
    前記ロック解除手段は、前記ロック手段に設けたロック解除ボタンであって、前記ロック解除ボタンの押下が認識されることで、前記ロック手段による前記スライダのロックを解除することを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記スライド手段は、前記ベルトの張力又は張力変化を検出したとき、前記スライダを送り出すことで前記バックルを前記固定位置から前記係合位置へ移動することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記スライド手段は、前記タング係合検出手段によってバックルに対するタングの係合を検出したとき、前記スライダを引き込むことで前記バックルを前記係合位置から前記固定位置へ移動することを特徴とする請求項2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記スライド手段は、前記バックルの前記係合位置から前記固定位置への移動を検出したとき、前記ロック手段によって前記スライダをロックし、前記バックルの移動を阻止することを特徴とする請求項3に記載のシートベルト装置。
  5. 前記スライド手段は、前記ベルトの張力又は張力変化を検出したとき、前記ロック解除ボタンによってスライダのロックが解除された後、前記スライダを送り出すことで前記バックルを前記固定位置から前記係合位置へ移動することを特徴とする請求項4に記載のシートベルト装置。
  6. 前記スライド手段は、前記タング係合検出手段によって前記バックルに対する前記タングの係合解除を検出したとき、前記スライダを引き込むことで前記バックルを前記係合位置から前記固定位置へ移動することを特徴とする請求項5に記載のシートベルト装置。
  7. 前記バックル移動手段は、前記タング係合検出手段によって前記バックルに対する前記タングの係合を検出した後に前記スライド手段が作動しないとき、警報を発して乗員に注意喚起する警報手段を備えることを特徴とする請求項6に記載のシートベルト装置。
  8. 車速センサを備えた車両に搭載される前記シートベルト装置であって、
    前記スライド手段は、前記タング係合検出手段によって前記バックルに対する前記タングの係合を検出した後、前記車速センサにより前記車両の発進を検出したとき、前記スライダを引き込むことで前記バックルを前記係合位置から前記固定位置へ移動することを特徴とする請求項3乃至7の何れかに記載のシートベルト装置。
  9. 三点支持式であることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のシートベルト装置。
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