JP7024685B2 - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

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本発明は、車両用乗員保護装置に関する。
衝突判断ECUによって車両の衝突が予測されたときに、シートバックが車両上下方向から車両後方側に大きく後傾されている場合に、車両の前面衝突時における乗員の車両前方への移動を抑制するためには、乗員の上体を起こして適切な状態にする必要がある。
車両の衝突が予測されてから短時間で乗員の上体を起こすために、例えば、次のような車両用乗員拘束装置が開示されている(特許文献1参照)。
すなわち、ECUによって車両の衝突が予測されたときに、乗員の腰部に対応したラップベルト部の張力を高める方向にバックル装置を第1のプリテンショナ機構で引き込み、乗員の腰部を拘束する。次に、シートバックに設けられたエアバッグをシートバックと乗員の間に膨張展開させることで、乗員の上体を起こす。さらに、シートベルトのショルダベルト部を第2のプリテンショナ機構で巻き取ることにより、乗員の上体の拘束が高まり、ショルダベルト部から乗員が反力を受け易くなるものが提案されている。
特開2018-135036号公報
しかしながら、上記車両用乗員拘束装置では、エアバッグの膨張展開時(すなわち、乗員の上体が起き上がる前)にシートベルトのショルダベルト部の引き出しにロックがかかり、乗員の上体を起こすことが十分にできないおそれがあった。
すなわち、乗員の上体を起こす点で改善の余地がある。
本発明は、シートバックが後傾状態である場合でも乗員拘束性能を向上させることが可能な車両用乗員保護装置を提供することを目的とする。
一態様に係る車両用乗員保護装置は、シートに着座した乗員を拘束するシートベルトと、前記シートベルトのうち、前記乗員の上体に対応したショルダベルト部の引き出しをロック又はロック解除する電気ロック部と、前記シートのシートバックの車両上下方向に対する車両後方側への傾斜角度を検出する傾斜角度検出部と、前記シートのシートバックに設けられ、ガスの供給を受けて前記シートバックと前記乗員の上体との間に展開し、前記上体を起こすエアバッグと、衝突予知センサにより車両の前面衝突の発生が不可避であると判断され、かつ前記傾斜角度検出部で検出された前記傾斜角度が所定角度以上の場合に、前記エアバッグを前記乗員の上体と前記シートバックとの間に展開させて前記乗員の上体を起こし、前記エアバッグの展開開始時から所定時間経過時まで電気ロック部によるショルダベルト部の引き出しのロックをさせず、前記所定時間経過後、前記電気ロック部によりショルダベルト部の引き出しをロックさせる制御部と、を有する。
この車両用乗員保護装置では、衝突予知センサにより車両の前面衝突の発生が不可避であると判断され、かつ傾斜角度検出部で検出されたシートバックの車両後方側への傾斜角度が所定角度以上の場合に、シートバックに設けられたエアバッグを、シートバックと乗員の上体との間に展開させて、乗員の上体を起こす。モータ駆動によりシートバックを起こす場合と比較して、前面衝突が予知されてから実際に前面衝突が発生するまでの限られた時間で、乗員の上体を迅速に起こすことができる。
また、制御部は、エアバッグの展開開始時から所定時間の間、電気ロック部によるショルダベルト部の引き出しのロックをさせない。これにより、エアバッグの膨張展開による上体の起ち上がりに伴うショルダベルト部の引き出しが規制されず、乗員の上体を確実に起こすことができる。
一方、制御部は、所定時間経過後に電気ロック部によりショルダベルト部の引き出しをロックさせるため、乗員の慣性移動によりショルダベルト部が過剰に引き出されることを防止できる。
本発明に係る車両用乗員保護装置によれば、シートバックが後傾状態である場合でも乗員拘束性能を向上させることができる。
本実施形態に係る車両用乗員保護装置を示す側面図及びブロック図である。 本実施形態に係る車両用乗員保護装置による乗員拘束制御を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。図面において、矢印FRは車両前方を示し、矢印UPは車両上方を示している。
図1において、本実施形態に係る車両用乗員保護装置10は、シートベルト14と、バックル装置16と、第1プリテンショナ機構11と、第2プリテンショナ機構12と、エアバッグ18と、制御部20とを有している。
シートベルト14は、シート22に着座した乗員24を拘束するための非伸張性のウェビングである。シートベルト14の一端(図示せず)は、例えばシート22の車幅方向外側の車室フロア(図示せず)に結合されている。
シートベルト14は、乗員非装着時において、一端から車両上方に延び、車両側部に設けられたショルダベルトアンカ26に通され、ショルダベルトアンカ26から車両下方に延びている。シートベルト14の他端は、シートベルト14の巻取り装置であるリトラクタ28に結合されている。
また、シートベルト14には、タング30が取り付けられている。シートベルト14上でのタング30の位置は、乗員24の体格の違い等に対応するため調節可能であり、タング30がシートベルト14に沿って移動可能とされている。
乗員装着時におけるシートベルト14は、ラップベルト部14Aとショルダベルト部14Bに区分することができる。ラップベルト部14Aは、シートベルト14のうち、タング30から乗員24の腰部24Aの前を通る部分を指す。また、ショルダベルト部14Bは、シートベルト14のうち、タング30から乗員24の上体24Bの前を通り、ショルダベルトアンカ26を介してリトラクタ28に延びる部分を指す。
バックル装置16は、シート22の車幅方向内側に設けられ、タング30が係合する構造を有している。タング30は、シートベルト14の装着時にバックル装置16に挿入されて係合される。シートベルト14を外す際には、バックル装置16の解除ボタンによってタング30の係合を解除できるようになっている。
また、タング30は、ラップベルト部14Aに過剰な荷重が作用した場合にシートベルト14をロックするロック部56を備える。なお、ロック部56は、通常ロック解除しており、シートベルト14がタング30を挿通可能とされている。
第1プリテンショナ機構11は、シートベルト14のうち、乗員24の腰部24Aに対応したラップベルト部14Aの張力を高める方向にバックル装置16を引き込む装置である。図1に示される例では、第1プリテンショナ機構11は、例えばシートクッション40の下方に設けられ、モータ駆動される構造であり、スプール32と、ケーブル36とを有している。スプール32は、制御部20により制御される電動モータ34によって回転駆動される筒状体である。ケーブル36は、可撓性を有する非伸張性部材であり、一端がバックル装置16に結合され、他端がスプール32に結合されている。ケーブル36は、ガイドローラ38に案内されている。第1プリテンショナ機構11は、電動モータ34によりスプール32を回転させてケーブル36を巻き取ることで、バックル装置16を引き込むことができるようになっている。
第2プリテンショナ機構12は、シートベルト14のうち、乗員24の上体24Bに対応したショルダベルト部14Bを巻き取る装置である。図1に示される例では、第2プリテンショナ機構12は、リトラクタ28と、電動モータ39とを有している。電動モータ39は、制御部20により制御される。この電動モータ39によりリトラクタ28のスプール29を回転させることで、ショルダベルト部14Bを巻き取ることができるようになっている。
ロック機構52は、電磁式のロック機構であり、制御部20からの駆動信号の入力によって電磁石を駆動してスプール29の回転を係止する(スプール29をロックする)又はスプール29の係止を解除する(スプール29のロックを解除する)構成である。このロック機構52が「電気ロック部」に相当する。
エアバッグ18は、シート22のシートバック42に設けられ、ガスの供給を受けてシートバック42と乗員24の上体24Bとの間に展開し、上体24Bを起こすための袋体である。エアバッグ18は、通常時は折り畳まれてシートバック42内に収納されている。シートバック42には、エアバッグ18に対するガス供給源としてのインフレータ50が設けられる。
インフレータ50は、貯留された圧縮ガスをオリフィスを介してエアバッグ18に供給するものである。したがって、運転席用のエアバッグやカーテンエアバッグのような乗員拘束用の通常のエアバッグの膨張展開時間が数10msであるのに対して、インフレータ50によって膨張展開されるエアバッグ18は、膨張展開時間が約100倍の数s(秒)かかるものである。
インフレータ50は、あくまで一例であって、エアバッグ18の膨張展開時間が数sとすることができるものであれば、特に限定するものではない。
エアバッグ18の展開領域は、後述するように、乗員24の腰部24Aがラップベルト部14Aに拘束されて動きが制限されるため、シートバック42の下部でエアバッグ18を展開させず、シートバック42の上部でエアバッグ18を展開させるものである。また、乗員の起ち上がり時に頭部24Cの後傾を抑制するため、エアバッグ18はシート22のヘッドレスト44と乗員24の頭部24Cとの間まで展開する。
第1プリテンショナ機構11、第2プリテンショナ機構12における駆動手段は、それぞれモータ駆動に限られず、火薬の燃焼により発生するガスを用いる構成(火薬式)であってもよい。火薬式の場合、所謂マイクロガスジェネレータを用いることができる。
なお、シート22には、シートバック42の傾斜角度(車両上下方向から車両後方側への傾斜角度)θを検出する傾斜センサ54を備える。この傾斜センサ54の検出信号が後述する制御部20に出力される構成である。なお、傾斜センサ54が「傾斜角度検出部」に相当する。
制御部20は、例えばECU(Electronic Control Unit)であり、衝突予知センサ46の検出信号により車両の前面衝突の発生が不可避と判断されると、乗員拘束制御を行うものである。すなわち、傾斜センサ54で検出されたシートバック42の傾斜角度θが所定角度(閾値)αよりも大きい場合に、第1に第1プリテンショナ機構11を作動させてバックル装置16の引き込みを行い、第2にエアバッグ18を展開させて乗員24の上体24Bを起こすと共にロック機構52に対する駆動信号の出力禁止処理を行い、第3に第2プリテンショナ機構12を作動させてショルダベルト部14Bの巻き取りを行うようになっている。実際に前面衝突が発生する前に、このショルダベルト部14Bの巻取りまで完了するものである。
なお、シートバック42の傾斜角度θが所定角度(閾値)α以下の場合には、エアバッグ18を展開させず、第1プリテンショナ機構11を作動させ、次にロック機構52を駆動させると共に、最後に第2プリテンショナ機構12を作動させる構成である。
衝突予知センサ46としては、カメラ、ミリ波レーダ、赤外線レーザ等の各種センサを用いることができる。衝突予知センサ46により検知される衝突形態は、前面衝突であり、正面衝突、微小ラップ衝突、オブリーク衝突等がある。ここで、微小ラップ衝突とは、例えば車両のフロントサイドメンバ(図示せず)より車幅方向外側での衝突をいう。また、オブリーク衝突とは、車両前部に対する斜め前方側からの衝突をいう。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、本実施形態に係る車両用乗員保護装置10では、制御部20で衝突予知センサ46の検出信号により車両の前面衝突の発生が不可避であると判断された場合(図2、ステップS10でY(以下、図2を省略する。))に、乗員拘束制御を行う。この場合、制御部20では、傾斜センサ54で検出されたシートバック42の傾斜角度θが閾値である所定角度αよりも大であるか否かを判定する(ステップS11、S12)。
傾斜角度θが所定角度αよりも大きい場合、すなわち、所定角度αよりも大きくシートバック42を傾斜(後傾)させていた場合には、制御部20が、第1プリテンショナ機構11を作動させてバックル装置16の引込みを行う(ステップS14)。
具体的には、制御部20から電動モータ34に駆動信号が出力され、電動モータ34を作動させる。これにより、スプール32が回転し、ケーブル36がその一端側から巻き取られる。ケーブル36の他端はバックル装置16に結合されているので、ケーブル36の巻取りに伴いバックル装置16が引き込まれる(矢印A方向)。これにより、ラップベルト部14Aの張力が高まるので、乗員24の腰部24Aの拘束が強められる。
制御部20は、次にインフレータ50に駆動信号を出力することにより、シートバック42に設けられたエアバッグ18を、シートバック42と乗員24の上体24Bとの間に展開させて、乗員24の上体24Bを起こす(矢印B方向)(ステップS16)。この際、上体24Bの傾動の中心となる腰部24Aのラップベルト部14Aによる拘束が強められているので、腰部24Aの車両前方へ移動が抑制される。このため、エアバッグ18の展開により上体24Bを起こし易い。また、モータ駆動によりシートバック42を起こす場合と比較して、前面衝突が予知されてから実際に前面衝突が発生するまでの限られた時間で、乗員24の上体24Bを迅速に起こすことができる。
この際、制御部20では、エアバッグ18の展開開始(インフレータ50への駆動信号出力)時から所定時間(禁止時間)Tの間、ロック機構52に対する駆動信号の出力を禁止する(ステップS18、S20でN)。したがって、エアバッグ18の膨張展開によって乗員24の上体24Bが起き上がる際、ロック機構52によってシートベルト14(ショルダベルト部14B)の引き出しが制限(ロック)され、上体の起き上がりが抑制されることが防止される
また、タング30にはロック部56が設けられているため、エアバッグ18の膨張展開時にラップベルト部14Aに過剰な荷重が作用した場合には、ロック部56がシートベルト14をロックするため、ラップベルト部14Aによる乗員24の腰部24Aの拘束性が低下することが防止又は抑制される。
制御部20は、エアバッグ18の展開開始(インフレータ50への駆動信号出力)時から禁止時間Tが経過すると、ロック機構52に駆動信号を出力して、スプール29の回転を停止させる(スプール29をロックする)(ステップS20でY、S22)。なお、禁止時間Tは、エアバッグ18の膨張展開開始時からエアバッグ18の膨張展開よる乗員24の起き上がり完了までに相当する時間である。これにより、エアバッグ18の膨張展開完了後に乗員24の慣性によってショルダベルト部14Bが余計に引き出されることが防止される。
一方、エアバッグ18は、インフレータ50を用いたものであるため、膨張展開完了までに要する時間が通常タイプのエアバッグと比較して100倍程度かかる。したがって、エアバッグ18の膨張展開時にシートベルト14のショルダベルト部14Bから乗員24に入力される反力が抑制され、傷害値が低減される。
制御部20は、次に第2プリテンショナ機構12を作動させて、ショルダベルト部14Bの巻取りを行う(矢印C方向)(ステップS24)。具体的には、制御部20が、第2プリテンショナ機構12の電動モータ39を作動させると、リトラクタ28のスプール29が回転し、ショルダベルト部14Bが巻き取られる。これにより、ショルダベルト部14Bによる上体24Bの拘束が強まるので、前面衝突発生時に上体24Bがショルダベルト部14Bからの反力を受け易くなる。
なお、シートバック42の傾斜角度θが閾値α以下の場合(ステップS12でN)には、制御部20は乗員24の上体24Bを起こす必要がないと判断し、エアバッグ18を膨張展開させない。すなわち、制御部20は、第1プリテンショナ機構11を作動させ、ラップベルト部14Aの張力を高め、乗員24の腰部24Aの拘束を高める(ステップS26)。
次に、制御部20は、ロック機構52に駆動信号を出力して、スプール29の回転を停止させる(スプール29をロックする)(ステップS28)。
さらに、第2プリテンショナ機構12を作動させて、ショルダベルト部14Bの巻取りを行う(矢印C方向)(ステップS24)。
このように、本実施形態の車両用乗員保護装置10では、シートバック42が所定角度αよりも大きく後傾している場合でも、乗員24を確実に起き上がらせることができるため、乗員拘束性能を向上させることができる。
車両用乗員保護装置10は、電磁石を駆動することによってスプール29を係止するロック機構52であるため、任意のタイミングでスプール29を係止(ロック)、係止解除(ロック解除)することができる。したがって、エアバッグ18の展開開始から展開完了まで、制御部20からロック機構52に駆動信号が出力されることを禁止している。この結果、エアバッグ18の膨張展開による乗員24の起き上がりがショルダベルト部14Bの引き出しロックによって阻害されることがない。すなわち、乗員24を確実に起き上がらせることができる。
また、エアバッグ18は、圧縮ガスをオリフィスを介してエアバッグに供給するインフレータ50により膨張されるため、通常のエアバッグと比較して展開速度が100倍程度遅い。これにより、エアバッグ18の膨張展開時にショルダベルト部14Bから乗員24に入力される反力が低減され、傷害値が低減される。
さらに、車両用乗員保護装置10では、制御部20が禁止時間Tの経過後、直ちにロック機構52にスプール29をロックさせているので、乗員24の慣性でショルダベルト部14Bが余計に引き出されることが防止される。
さらに、エアバッグ18は、乗員の上体24Bの上側とシートバック42の上部との間に膨張展開されるため、ラップベルト部14Aによって拘束されている腰部24Aを除いて乗員24を車両前方側に押圧することになり、乗員24を良好に起き上がらせることができる。この際、頭部24Cとヘッドレスト44の間にもエアバッグ18が膨張展開することにより、乗員24の起き上がり時に頭部24Cがのけぞることを防止できる。
また、車両用乗員保護装置10では、乗員拘束制御を行う場合には、シートバック42の傾斜角度θを傾斜センサ54で検出しているため、シートバック42の傾斜角度が大きい場合だけエアバッグ18を膨張展開させて乗員24を起き上がらせることができる。
さらに、エアバッグ18の膨張展開前に第1プリテンショナ機構11によってラップベルト部14Aで乗員24の腰部24Aを拘束しているため、エアバッグ18の膨張展開によって乗員24の腰部24Aが車両前方に移動することを防止でき、乗員24を良好に起き上がらせることができる。
特に、タング30にロック部56を備えているため、エアバッグ18の膨張展開時にラップベルト部14Aに過剰な荷重が作用するとロック部56がシートベルト14をロックするため、ラップベルト部14Aの拘束性が低下することが防止される。
また、ショルダベルト部14Bがロックされた後、第2プリテンショナ機構12でショルダベルト部14Bを巻き取ることにより、ショルダベルト部14Bの弛みが除去される。
[他の実施形態]
なお、本実施形態の車両用乗員保護装置10は、第1プリテンショナ機構11、第2プリテンショナ機構12を備える構成だが、エアバッグ18とロック機構(電気ロック部)52のみを備える構成でも良い。この場合、制御部20が衝突の発生が不可避であると判断した場合に、ロック機構52にエアバッグ18の膨張展開時から所定時間経過時まで駆動(ロック)信号の出力を禁止すると共に、所定時間経過後に駆動信号を出力する構成であれば良い。
また、本実施形態では、制御部20のロック機構52に対する駆動信号の出力禁止を、エアバッグ18の膨張展開開始時から所定時間としてが、乗員24の上体24Bの傾斜角度をセンサで検出し、乗員の傾斜角度が閾値以下となるまでとしても良い。
さらに、本実施形態では、リトラクタ28とショルダベルトアンカ26とを車体側に設けたもので説明したが、リトラクタとショルダベルトアンカ(ショルダガイド)とをシートバックに設けた、所謂、シート付けのシートベルト装置にも適用可能である。
10 車両用乗員保護装置
14 シートベルト
14B ショルダベルト部
18 エアバッグ
20 制御部
22 シート
24 乗員
24B 上体
42 シートバック
46 衝突予知センサ
52 ロック機構(電気ロック部)
54 傾斜センサ(傾斜角度検出部)

Claims (1)

  1. シートに着座した乗員を拘束するシートベルトと、
    前記シートベルトのうち、前記乗員の上体に対応したショルダベルト部の引き出しをロック又はロック解除する電気ロック部と、
    前記シートのシートバックの車両上下方向に対する車両後方側への傾斜角度を検出する傾斜角度検出部と、
    前記シートのシートバックに設けられ、ガスの供給を受けて前記シートバックと前記乗員の上体との間に展開し、前記上体を起こすエアバッグと、
    衝突予知センサにより車両の前面衝突の発生が不可避であると判断され、かつ前記傾斜角度検出部で検出された前記傾斜角度が所定角度以上の場合に、前記エアバッグを前記乗員の上体と前記シートバックとの間に展開させて前記乗員の上体を起こし、前記エアバッグの展開開始時から所定時間経過時まで電気ロック部によるショルダベルト部の引き出しのロックをさせず、前記所定時間経過後、前記電気ロック部によりショルダベルト部の引き出しをロックさせる制御部と、
    を有する車両用乗員保護装置。
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