JP2009292418A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックが倒れた状態であっても、着座乗員の頭部位置を変更して適正姿勢に近づけて乗員保護性能を向上することを目的とする。
【解決手段】衝突予測までの時間である衝突予測時間tを算出し、算出した衝突予測時間に基づいて衝突予測を行う。そして、衝突予測時間が予め定めた時間t1未満になった場合に、ヘッドレストアクチュエータを駆動開始して、ヘッドレスト38をシートバック36の前傾方向へフルストロークさせて、着座乗員の頭部をシートバック36の前傾方向へ押し出す。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗員保護装置にかかり、特に、衝突等の緊急状態を予測して乗員を保護する乗員保護装置に関する。
衝突などの緊急状態の際に乗員を保護する乗員保護装置としては、種々の技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の技術では、衝突が予知された場合に、シートバックの傾斜角度を適正角度となるようにリクライニング手段を動作させると共に、ヘッドレストの位置を前方へ移動させることが提案されている。
具体的には、特許文献1に記載の技術では、前方衝突が予知された場合に、シートバックを動作することにより乗員姿勢を適正にして、ヘッドレストを動作することにより着座乗員のリバウンドによる頭部の保護を行うことが提案されている。また、後方衝突が予知された場合にも、シートバックの動作により乗員姿勢を適正にして、ヘッドレストの動作により頭部ののけぞる量を軽減し、頚部の衝撃を緩和することが提案されている。
特開2005−335616号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、前方衝突が予知された場合にシートバックを作動させると共に、着座乗員のリバウンドによる頭部保護のためにヘッドレスト位置を変更すること、及び後方衝突が予知された場合に、頚部の保護のためにヘッドレスト位置を変更することが提案されているが、より様々な状態のなかで乗員を保護するためには改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、シートバックが倒れた状態であっても、着座乗員の頭部位置を変更して適正姿勢に近づけて乗員保護性能を向上することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、自車両に対する緊急状態を予測する予測手段と、シートクッションに対する傾斜角度が変更可能なシートバックの傾斜角度を変更するように駆動するための駆動手段と、前記傾斜角度を検出する検出手段と、前記シートバックの前傾方向へ着座乗員の頭部を押し出す押出手段と、前記緊急状態が予測され、前記傾斜角度が所定角度以上の場合に、前記前傾方向へ着座乗員の頭部を押し出すように前記押出手段を制御する制御手段と、備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、予測手段では、自車両に対する緊急状態が予測される。例えば、予測手段は、自車両と障害物の距離等を検出することによって自車両に対する緊急状態を予測したり、自車両と障害物の衝突予測時間等を求めることによって自車両に対する緊急状態を予測することが可能である。
また、駆動手段は、シートクッションに対する傾斜角度が変更可能なシートバックの傾斜角度を変更するように駆動し、検出手段では、シートバックの傾斜角度が検出される。
押出手段は、着座乗員の頭部をシートバックの前傾方向へ押し出す。例えば、押出手段は、ヘッドレストの一部または全部をシートバックの前傾方向へ移動可能にし、シートバックの前傾方向へ移動することによって、着座乗員の頭部を押し出すことができ、これによって、乗員姿勢を変更することができる。
そして、制御手段では、予測手段によって緊急状態が予測され、検出手段によって検出されたシートバックの傾斜角度が所定角度以上の場合に、着座乗員頭部をシートバックの前傾方向へ押し出すように押出手段が制御される。すなわち、衝突等の緊急状態が予測され、シートバックが所定角度以上に倒れている場合には、押出手段によって着座乗員の頭部がシートバックの前傾方向へ押し出されるので、乗員姿勢を強制的に起こして、適正姿勢に近づけることができる。従って、シートバックが倒れた状態であっても、着座乗員の頭部位置を変更して適正姿勢に近づけて乗員保護性能を向上することができる。
なお、制御手段は、請求項2に記載の発明のように、押出手段を制御する際に、シートバックの傾斜角度が所定角度になるように駆動手段を更に制御するようにしてもよい。すなわち、押出手段とシートバックを共に作動することによって、乗員姿勢を適正姿勢に迅速に近づけることができ、更に乗員保護性能を向上することができる。
また、押出手段は、請求項3に記載の発明のように、一部または全部がシートバックの前傾方向へ移動可能なヘッドレストと、ヘッドレストを駆動するためのヘッドレスト駆動手段と、を有するようにしてもよい。この場合には、請求項4に記載の発明のように、ヘッドレストに設けられ、着座乗員の頭部の近接を検出する頭部検出手段を更に備えると共に、予測手段が前記緊急状態として自車両の衝突を予測して、予測手段によって後方衝突が予測された場合に、制御手段が、頭部検出手段によって着座乗員の頭部の近接を検出するまでヘッドレストをシートバックの前傾方向へ移動し、予測手段によって前方衝突が予測された場合に、制御手段が、ヘッドレストのシートバックの前傾方向への移動量が最大となるように、ヘッドレスト駆動手段を制御するようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、緊急状態が予測され、シートバックが所定角度以上の場合に、着座乗員頭部をシートバックの前傾方向へ押し出すようにすることによって、乗員姿勢を適正姿勢に近づけることができるので、シートバックが倒れた状態であっても、着座乗員の頭部位置を変更して適正姿勢に近づけて乗員保護性能を向上することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置の概略車両搭載位置を示す図であり、図2は、本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置の構成を示すブロック図である。
本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置10は、図1、2に示すように、前方の障害物までの距離を検出するための前方ミリ波レーダー12、前側方の障害物までの距離を検出するための前側方ミリ波レーダー14、前方を撮影するステレオカメラ16、後方の障害物までの距離を検出するための後方ミリ波レーダー18、後側方の障害物までの距離を検出するための後側方ミリ波レーダー20、及び衝突判断ECU(Elecgtronic Control Unit)22を備え、それぞれバス24に接続されている。前方ミリ波レーダー12、前側方ミリ波レーダー14、ステレオカメラ16、後方ミリ波レーダー18、及び後側方ミリ波レーダー20は、車両周辺を監視して、監視結果を衝突判断ECU22に出力する。
前方ミリ波レーダー12は、例えば、フロントグリル中央付近に設けられ、前側方ミリ波レーダー14は、バンパ内の車幅方向両端付近等に設けられ、それぞれ車両前方や前側方にミリ波を出射することで対象物から反射してきた電波を受信し、伝搬時間やドップラー効果によって生じる周波数差などを基に対象物までの距離や自車との相対速度等を測定するために設けられている。また、後方ミリ波レーダー18及び後側方ミリ波レーダー20は、リアバンパー等に設けられ、それぞれ車両後方や後側方にミリ波を出射することで対象物から反射してきた電波を受信し、伝搬時間やドップラー効果によって生じる周波数差などを基に対象物までの距離や自車との相対速度等を測定するために設けられている。
ステレオカメラ16は、フロントウインドシールドガラス上方の中央付近に設けられ、車両前方を撮影して、周辺の障害物を検出すると共に、障害物までの距離を測定するために設けられている。なお、ステレオカメラ16は、省略した構成としてもよい。
そして、衝突判断ECU22は、前方ミリ波レーダー12、前側方ミリ波レーダー14、ステレオカメラ16、後方ミリ波レーダー18、及び後側方ミリ波レーダー20の検出結果を取得して衝突予測を行う。衝突予測については既知の各種技術を適用することができるので、詳細な説明を省略する。
また、本発明の実施の形態に係わる乗員保護装置10は、衝突判断ECU22によって衝突が予測された場合に、シートの状態調整を制御するシート制御ECU26を更に備えてバス24に接続されている。
シート制御ECU26には、シートクッションに対する傾斜角度を変更可能なシートバックを駆動するためのシートアクチュエータ28、シートのヘッドレスト38の一部をシートバック36の前傾方向へ移動するためのヘッドレストアクチュエータ30、シートバック36の傾斜角度を検出するシートバック角度検出センサ32、及びヘッドレスト38に設けられて着座乗員の頭部のヘッドレスト38への近接を検出するための静電容量センサ34が接続されている。
なお、ヘッドレストアクチュエータ30は、モータや油圧等の各種アクチュエータを適用することができる。また、ヘッドレスト38は、本実施形態では、図3に示すように、一部を車両前後方向(シートバック36の傾斜方向)へ移動可能としたが、これに限るものではなく、ヘッドレスト38自体を移動する構成としてもよい。
また、シートは、図示しないスイッチ等によってシートの状態変更が指示された場合にスイッチの操作状態に応じて、シートアクチュエータ28を駆動して、リクライニング角度を調整したり、他のアクチュエータを駆動して、シートスライド等のシートの各種状態を変更する。
本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置10のシート制御ECU26は、衝突判断ECU22によって後方からの衝突が予測され場合に、ヘッドレスト38の一部をシートバック36の前傾方向(図3矢印方向)へ移動して着座乗員の頭部に近接させ、頭部ののけぞる量を軽減して頚部への衝撃を緩和するようになっている。また、ヘッドレスト38を移動する際には、静電容量センサ34の検出結果から乗員頭部のヘッドレスト38への近接を検出して、ヘッドレスト38に着座乗員の頭部が近接した場合に、ヘッドレスト38の移動を停止する。
ところで、本実施形態では、後方衝突が予測された場合に、ヘッドレスト38を移動することによって着座乗員の頚部への衝撃を緩和するようにしているが、前方衝突が予測され、シートバック36の傾斜角度が予め定めた目標角度外(目標角度範囲外)に倒れている場合(傾斜角度が所定角度以上等の場合)には、着座乗員姿勢が適正姿勢ではないので、シートベルトやエアバッグ装置等による乗員保護能力が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、前方衝突が予測された場合に、図3に示すように、ヘッドレスト38をシートバック36の前傾方向(図3矢印方向)へ移動させて、着座乗員の頭部を強制的に押し出すようになっている。このようにヘッドレスト38によって着座乗員の頭部が強制的に押し出されることで、乗員姿勢が起き上がり、着座姿勢を予め定めた適正姿勢に近づけることができる。
詳細には、衝突判断ECU22によって衝突予測までの時間である衝突予測時間tを算出し、算出した衝突予測時間に基づいて衝突予測を行う。このとき、各ミリ波レーダー等の検出結果やステレオカメラ16の検出結果から衝突対象の障害物の方向を同時に検出する。そして、後方衝突の衝突予測時間tが予め定めた時間t1未満になった場合に、シート制御ECU26がヘッドレストアクチュエータ30を駆動開始して、ヘッドレスト38をシートバック36の前傾方向へ移動し、静電容量センサ34の検出結果が所定値となったところでヘッドレストアクチュエータ30の駆動を停止する。また、前方衝突の衝突予測時間が予め定めた時間t1未満になった場合に、シート制御ECU26がヘッドレストアクチュエータ30を駆動開始して、ヘッドレスト38をシートバック36の前傾方向へ移動量が最大となるように移動させる(以下、フルストロークさせる、という)ようになっている。
続いて、上述のように構成された本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置10の各ECUで行われる処理について説明する。
まず、衝突判断ECU22で行われる処理について説明する。図4は、本発明の第1実施の形態に係わる乗員保護装置10の衝突判断ECU22で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図4の処理は、図示しないイグニッションスイッチがオンされた場合に開始し、イグニッションスイッチがオフまたは車両が衝突した場合に終了するものとして説明する。
ステップ100では、前方障害物までの距離が入力されてステップ102へ移行する。すなわち、前方ミリ波レーダー12、前側方ミリ波レーダー14、ステレオカメラ16等の検出結果が入力される。
ステップ102では、相対速度が算出されてステップ104へ移行する。例えば、ミリ波レーダーによって所定時間毎に検出された前方物体までの距離から相対速度が算出される。なお、ステレオカメラ16の撮影結果を画像処理することによって距離を求めて相対速度を算出するようにしてもよい。
ステップ104では、新たにミリ波レーダーの検出結果が入力されてステップ106へ移行する。
ステップ106では、衝突までの時間tが算出され、ステップ100に戻って上述の処理が繰り返される。すなわち、前方ミリ波レーダー12、前側方ミリ波レーダー14、ステレオカメラ16等によって検出した前方物体までの距離と、ステップ102で算出した相対速度から衝突までの時間tを算出して、ステップ100に戻って上述の処理が繰り返される。
次に、シート制御ECU26で行われる処理について説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置10のシート制御ECU26で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図5の処理は、図示しないイグニッションスイッチがオンされた場合に開始し、イグニッションスイッチがオフまはたバンパ等に設けられた衝突検出センサ等によって衝突が検出された場合に終了するものとして説明する。
ステップ200では、衝突判断ECU22によって算出された衝突予測時間tが入力されてステップ202へ移行する。
ステップ202では、衝突予測時間tが予め定めた時間t1未満になったか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ204へ移行し、否定された場合にはステップ220へ移行する。
ステップ204では、衝突予測が後方予測か否か判定される。該判定は、衝突判断ECU22によって衝突予測時間を算出する際に、前方ミリ波レーダー12、前側方ミリ波レーダー14、ステレオカメラ16等によって検出した障害物の方向が後方か否かを判定し、該判定が否定された場合には衝突予測が前方衝突であるものとしてステップ206へ移行し、肯定された場合にはステップ208へ移行する。
ステップ206では、後述する前方衝突処理が行われてステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。
ここで、前方衝突処理について詳細に説明する。図6は、本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置のシート制御ECU26で行われる前方衝突処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップ300では、シートバック36の傾斜角度が所定角度以上か否か判定される。本実施形態では、シートバック角度検出センサ32の検出結果から、シートバック36が予め定めた目標角度範囲外に倒れているか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ302へ移行し、否定された場合には、前方衝突処理がリターンされて図5の処理に戻る。
ステップ302では、ヘッドレスト38が駆動中か否か判定される。該判定は、既にヘッドレストアクチュエータ30が駆動開始されているか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ304へ移行し、肯定された場合にはステップ306へ移行する。
ステップ304では、静電容量センサ34がオフされると共に、ヘッドレストアクチュエータ30が駆動開始されて、前方衝突処理がリターンされ、図5の処理に戻る。すなわち、静電容量センサ34によって着座乗員頭部のヘッドレストへの近接を検出してヘッドレスト38の移動を停止するところを静電容量センサ34をオフにしてヘッドレストアクチュエータ30を駆動することによってヘッドレスト38をフルストロークさせるようにする。これによって、着座乗員頭部をヘッドレスト38が押し出されて、乗員姿勢を矯正することができ、適正姿勢に近づけることができる。
一方、ステップ306では、ヘッドレスト38がフルストロークまで移動したか否か判定される。該判定は、ヘッドレスト38がシートバック36の前傾方向の移動限度まで移動することによるヘッドレストアクチュエータ30の負荷の増加等を検出することにより判定し、該判定が肯定された場合にはステップ308へ移行し、否定された場合にはそのまま前方衝突処理がリターンされて図5の処理に戻る。
ステップ308では、ヘッドレストアクチュエータ30の駆動が停止されて、前方衝突処理がリターンされて図5の処理に戻る。
一方、図5の処理に戻って、ステップ204の判定が肯定されて、ステップ208へ移行すると、ヘッドレスト38が駆動中か否か判定される。該判定は、既にヘッドレストアクチュエータ30が駆動開始されているか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ210へ移行し、肯定された場合にはステップ212へ移行する。
ステップ210では、ヘッドレストアクチュエータ30が駆動開始されて、ステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。
また、ステップ212では、静電容量センサ34がオフか否か判定される。該判定は、一旦前方衝突処理に移行して、静電容量センサ34がオフにされた後に、衝突予測が後方衝突に移行した場合に、静電容量センサ34がオフされていることがあるので、静電容量センサ34がオフか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ216へ移行し、肯定された場合にはステップ214へ移行して、静電容量センサ34をオンにしてからステップ216へ移行する。
ステップ216では、ヘッドレスト38に着座乗員頭部が近接したか否か判定される。該判定は、静電容量センサ34の検出結果が所定値以上になったか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ218へ移行し、否定された場合にはステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。
ステップ218では、ヘッドレストアクチュエータ30が駆動停止されて、ステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。
一方、衝突予測時間tが時間t1以上でステップ220へ移行した場合には、ヘッドレスト38が駆動中か否か判定される。すなわち、既に衝突予測時間tが時間t1未満となって、ヘッドレスト38が駆動開始されたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ222へ移行し、否定された場合にはステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。
ステップ222では、ヘッドレストアクチュエータ30が駆動されているので、リセットしてヘッドレストアクチュエータ30の駆動を停止してステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。なお、リセットとしては、ヘッドレストアクチュエータ30が駆動されている場合にはヘッドレストアクチュエータ30の駆動前のヘッドレスト38の状態に戻すようにヘッドレストアクチュエータ30を駆動するようにしてもよい。
このように、本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置10では、衝突予測時間tが時間t未満になったか否かを判断することで衝突を予測し、このときの衝突予測が前方衝突の場合には前方衝突処理を開始して、シートバック36が所定角度以上の場合にヘッドレスト38をフルストロークさせる。すなわち、シートバック36の前傾方向へ着座乗員の頭部を強制的に押し出して、乗員姿勢を適正姿勢に近づけることができ、シートバック36が倒れた状態であっても、シートベルトやエアバック装置等による乗員保護性能を向上することができる。
また、後方衝突が予測された場合には、ヘッドレスト38が着座乗員の頭部に近接するまで移動される。これによって、後方衝突による頭部ののけぞる量を軽減して、頚部の衝撃を緩和することができる。
なお、本実施形態では、前方衝突予測時に、ヘッドレスト38をフルストロークさせて着座乗員頭部を押し出して着座姿勢を適正姿勢に近づけ、後方衝突予測時に、ヘッドレスト38を着座乗員頭部に近接する位置まで移動するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、前方や後方を問わず衝突予測時に、ヘッドレスト38をフルストロークさせて着座乗員頭部を押し出して着座姿勢を適正に近づけるようにしてもよい。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置について説明する。なお、本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置は、第1実施形態と基本的には同一構成であるため、同一符号を付して差異のみ説明する。
第1実施形態では、前方衝突が予測された場合には、ヘッドレスト38によって着座乗員の頭部を押し出すことで、着座姿勢を起こして適正姿勢に近づけるようにしたが、本実施形態では、シートアクチュエータ28を更に駆動して、図7に示すように、ヘッドレスト38とシートバック36を同時に駆動して、それぞれによって乗員姿勢を適正姿勢にするようにしたものである。
本実施形態では、衝突予測が前方衝突や後方衝突かに関わらず、ヘッドレスト38を作動する際には、常にフルストロークで作動するものとし、第1実施形態に対して静電容量センサ34を省略した例を説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置のシート制御ECU26で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図8の処理は、図示しないイグニッションスイッチがオンされた場合に開始し、イグニッションスイッチがオフまはたバンパ等に設けられた衝突検出センサ等によって衝突が検出された場合に終了するものとして説明する。
ステップ400では、衝突判断ECU22によって算出された衝突予測時間tが入力されてステップ402へ移行する。なお、衝突判断ECU22の処理は第1実施形態で説明した図4の処理が行われる。
ステップ402では、衝突予測時間tが予め定めた時間t1未満になったか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ404へ移行し、否定された場合にはステップ420へ移行する。
ステップ404では、シート調整が必要か否か判定される。該判定は、シートバック角度センサ30Dの検出結果から、シートバック36が目標角度外(目標角度範囲外)に倒れているか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ406へ移行し、否定された場合にはステップ400に戻って上述の処理が繰り返される。
ステップ406では、シート調整中か否か判定される。該判定は、既にヘッドレストアクチュエータ30やシートアクチュエータ28が駆動開始しているか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ408へ移行し、肯定された場合にはステップ410へ移行する。
ステップ408では、ヘッドレストアクチュエータ30及びシートアクチュエータ28が駆動開始されてステップ400に戻って上述の処理が繰り返される。
ステップ410では、ヘッドレスト38がフルストロークまで移動したか否か判定される。該判定は、ヘッドレスト38がシートバック36の前傾方向の移動限度まで移動することによるヘッドレストアクチュエータ30の負荷の増加等を検出することにより判定し、該判定が肯定された場合にはステップ412へ移行し、否定された場合にはステップ414へ移行する。
ステップ412では、ヘッドレストアクチュエータ30の駆動が停止されてステップ414へ移行する。
ステップ414では、シートバック36が目標角度、すなわちシートバック角度検出センサ32の検出結果が予め定めたシートバック36の傾斜角度になったか否かが判定され、該判定が肯定された場合にはステップ418へ移行し、否定された場合にはステップ416へ移行する。
ステップ416では、シート調整が所定時間経過したか否か判定される。該判定は、衝突後にシート調整が継続されていることを防止するための所定時間が予め設定され、該所定時間が経過したか否かが判定される。該判定が肯定された場合にはステップ418へ移行し、否定された場合にはステップ400へ戻って上述の処理が繰り返される。
ステップ418では、シートアクチュエータ28の駆動が停止されてステップ400に戻って上述の処理が繰り返される。
一方、ステップ402の判定が否定されてステップ420へ移行すると、シート調整中か否か判定される。すなわち、既に衝突予測時間tが時間t1未満となって、ヘッドレストアクチュエータ30やシートアクチュエータ28が駆動開始されたか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ422へ移行し、否定された場合にはステップ400に戻って上述の処理が繰り返される。
ステップ422では、ヘッドレストアクチュエータ30及びシートアクチュエータ28の駆動によってシート調整が行われているので、リセットしてヘッドレストアクチュエータ30やシートアクチュエータ28の駆動を停止してステップ400へ戻って上述の処理が繰り返される。なお、リセットとしては、ヘッドレストアクチュエータ30やシートアクチュエータ28の駆動前の状態に戻すようにヘッドレストアクチュエータ30やシートアクチュエータ28を更に駆動するようにしてもよい。
このように、本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置では、衝突予測時間tが時間t1未満になったか否かを判断することで衝突を予測し、シートバック36が目標角度範囲外の場合に、ヘッドレスト及びシートバック36を共に調整することによって着座乗員を適正姿勢にするようにしている。これによって、第1実施形態では、ヘッドレスト38によって着座乗員頭部を押し出すことで着座乗員を適正姿勢に近づけたが、本実施形態では、シートバック36も移動することによって着座乗員を適正姿勢にするので、第1実施形態よりも迅速に適正姿勢にすることができる。
なお、上記の各実施形態では、着座乗員の有無に拘わらず、ヘッドレスト38やシートバック36の調整を行うようにしたが、これに限るものではなく、例えば、各シートに着座センサを設けて、シートに乗員が着座している場合のみ、上記制御を行うようにしてもよい。
また、第2実施形態では、衝突予測が前方衝突か後方衝突かに関わらず、シートバック36が目標角度範囲外の場合に常にヘッドレスト38をフルストロークするようにしたが、これに限るものではなく、第1実施形態のように、後方衝突の場合には、静電容量センサ34の検出結果を用いて着座乗員の頭部に近接する程度移動し、前方衝突の場合に、ヘッドレスト38をフルストロークさせるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、ヘッドレスト38やシートバック36等のシート調整を行う座席を特に限定しなかったが、運転席、助手席、後席等の何れに適用してもよい。
本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置の概略車両搭載位置を示す図である。 本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置の構成を示すブロック図である。 ヘッドレストの移動を説明するための図である。 本発明の第1実施の形態に係わる乗員保護装置の衝突判断ECUで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置のシート制御ECUで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置のシート制御ECUで行われる前方衝突処理の流れの一例を示すフローチャートである。 ヘッドレストとシートバックの同時駆動を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置のシート制御ECUで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 乗員保護装置
12 前方ミリ波レーダー
14 前側方ミリ波レーダー
16 ステレオカメラ
18 後方ミリ波レーダー
20 後側方ミリ波レーダー
22 衝突判断ECU
26 シート制御ECU
32 シートバック角度検出センサ
36 シートバック
38 ヘッドレスト

Claims (4)

  1. 自車両に対する緊急状態を予測する予測手段と、
    シートクッションに対する傾斜角度が変更可能なシートバックの傾斜角度を変更するように駆動するための駆動手段と、
    前記傾斜角度を検出する検出手段と、
    前記シートバックの前傾方向へ着座乗員の頭部を押し出す押出手段と、
    前記緊急状態が予測され、前記傾斜角度が所定角度以上の場合に、前記前傾方向へ着座乗員の頭部を押し出すように前記押出手段を制御する制御手段と、
    を備えた乗員保護装置。
  2. 前記制御手段は、前記押出手段を制御する際に、前記傾斜角度が前記所定角度になるように前記駆動手段を更に制御する請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記押出手段は、一部または全部が前記前傾方向へ移動可能なヘッドレストと、前記ヘッドレストを駆動するためのヘッドレスト駆動手段と、を有する請求項1又は請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記ヘッドレストに設けられ、着座乗員の頭部の近接を検出する頭部検出手段を更に備えると共に、前記予測手段が前記緊急状態として自車両の前方衝突及び後方衝突を予測し、
    前記予測手段によって後方衝突が予測された場合に、前記制御手段が、前記頭部検出手段によって前記頭部の近接を検出するまで前記ヘッドレストを前記前傾方向へ移動し、前記予測手段によって前方衝突が予測された場合に、前記制御手段が、前記ヘッドレストの前記前傾方向への移動量が最大となるように、前記ヘッドレスト駆動手段を制御する請求項3に記載の乗員保護装置。
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