JP2006036037A - 乗員保護装置 - Google Patents

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貫太郎 吉本
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誠 岩島
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洋平 新垣
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雅裕 塚本
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Abstract

【課題】 車室空間が狭い場合であっても、自動車の側面衝突時にドアピラーが乗員の頭部に衝突するのを有効に防止する。
【解決手段】 他車両Wが自車両100に側面衝突する場合、自車両のセンターピラー3から他車両Wの前面への垂線Bを求め、垂線上に乗員の頭部Hがあるときは、垂線Bから所定距離SF、SRだけ離間させた回避頭部位置PF、PRをシートの前後方向スライド線上に設定して、頭部の現在位置P0から回避頭部位置PFまたはPRまでの距離だけ、シート駆動装置によりシートを前方または後方へスライド移動させる。これにより、頭部Hとセンターピラー3の衝突回避に確実なスペースが確保される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、自動車の側面衝突に対する乗員保護装置に関する。
自動車の衝突時における乗員の保護効果を高めるために、近年は、エンジンルームやトランクルームなど車室以外の部分をクラッシャブルゾーンとして、衝突荷重を吸収するように変形モードを適切に設定することにより、車室部分の加速度(減速度)を低減させるとともに車室にまで変形が及ばないようにすることが提案されている。
しかし、自動車の前後方向の衝突に対しては上記のようにエンジンルームやトランクルームなどでクラッシャブルゾーンの長さを確保することができるが、側面衝突に対してはドアの厚さだけでは十分なクラッシャブルゾーンを確保することが困難であって、ドアやドアピラーの変形が車室内に及ぶことは避けられない。
とくに、一般に乗員の頭部は閉状態のドアを保持するセンターピラー(Bピラー)に近いので、頭部の保護のためには、車室内に張り出すセンターピラーと突き当たらないようにすることが必要である。
そこで、例えば特開2002−362205号公報では、側面衝突時に衝突側の乗員シートを車体中央寄りに移動させて、乗員をドア側から離間させることにより、乗員がドア等に突き当たるのを防止する技術が示されている。
特開2002−362205号公報
しかしながら、乗員とドア等との間隔を十分に拡げるためには、シートを車室幅方向に移動させる空間の余裕が必要であるから、特開2002−362205号公報に提案されたような技術では、車室空間が狭い場合にその効果を発揮することができないという問題がある。
したがって本発明は、上記の問題点に鑑み、車室空間が狭い場合であっても、自動車の側面衝突時にドアピラーが乗員の頭部に衝突するのは有効に防止できる乗員保護装置を提供することを目的としている。
このため本発明の乗員保護装置は、衝突検知手段で車両の側面衝突を検知すると、制御手段において、頭部位置検出手段で検出した乗員の頭部とドアピラーとの衝突を回避するためのシートの位置指令値を演算し、その位置へシートを変位させるようにシート駆動手段を制御するものとした。
本発明によれば、車両側方からの衝突時に乗員の頭部とドアピラーとの衝突を回避する位置へシートが変位されるから、障害物に押されてドアピラーが車室内に進入することがあっても、頭部損傷を防止することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1は、第1の実施例の構成を示すブロック図である。
乗員頭部位置制御装置36がシート10を車両前後方向に変位可能のシート駆動装置40に接続されている。乗員頭部位置制御装置36には、入力として、スライドスイッチ37と、乗員頭部位置検出装置32と、側面衝突検知装置34が接続されている。
乗員頭部位置検出装置32は、車室内のシート10に着座した乗員を撮影する赤外線カメラ30に接続され、赤外線カメラ30による撮影画像データを基に画像処理演算を行なって乗員の頭部位置を検出して、乗員頭部位置制御装置36へ出力する。
側面衝突検知装置34は後述するレーダ35を備え、車両の側方から接近してくる障害物の相対的な位置と速度を検出し、これらのデータを基に側面衝突のするかどうかを判断するとともに、衝突時の障害物進入位置と速度の情報を乗員頭部位置制御装置36へ出力する。
図2は、主要装置の配置を示すレイアウト図である。
センターピラー3、3に挟まれた車室1において、シート10(10a、10b)が並列に配置されている。赤外線カメラ30は乗員を上から撮影するように車室1の天井に配置されている。
また、レーダ35(35a、35b、35c、35d)は車両前部および後部の角部に配置されて、とくに右側のレーダ35a、35bは三角測量により車両右側方の障害物の相対的な位置と速度を計測し、左側のレーダ35c、35dは同様に三角測量により車両左側方の障害物の相対的な位置と速度を計測する。
図3はシートの設置構造を示す図である。
シート10はシートクッション11とシートバック12からなり、シートクッション11にスライドユニット20が取り付けられて、前後方向にスライド可能となっている。すなわち、スライドユニット20は相対的にスライドするアッパレール21とロアレール22からなり、アッパレール21がシートクッション11に固定され、ロアレール22が車室フロア2側に固定されている。
シート駆動装置40は、電動モータ42aで伸縮するリニアアクチュエータ42を備えて、スライドユニット20に付設されている。リニアアクチュエータ42は、スライドスイッチ37のオン操作に基づく乗員頭部位置制御装置36からの指令により、ロアレール22に対してアッパレール21を前後方向にスライドさせてシート10を移動させるとともに、シート10の任意位置でスライドスイッチ37がオフされると、当該位置でアッパレール21とロアレール22を互いにロックさせて、シート位置を当該位置に固定可能である。
本実施例では、乗員頭部位置制御装置36は、スライドユニット20の位置、すなわちロアレール22に対するアッパレール21の位置を記憶している。スライドユニット20の位置は、例えばアッパレール21の前方向スライド限界点(スライドストローク範囲の前端)からの現在位置までの電動モータ42aの回転量データを不図示の不揮発性メモリに格納しておいて、当該データからの距離換算により得られる。
図1に戻って、乗員頭部位置制御装置36は、乗員頭部位置検出装置32からの乗員頭部位置情報と、側面衝突検知装置34からの障害物進入位置および速度の情報とに基いて、乗員の頭部とセンターピラー3との衝突を回避できる回避頭部位置を求め、乗員の頭部が当該回避頭部位置になるように、シート10の位置指令値を演算する。
シート駆動装置40は乗員頭部位置制御装置36からの位置指令値を受けて、シート10を移動させる。これにより、シート10に着座した乗員の頭部は回避頭部位置へ移動するから、センターピラー3との衝突が回避される。
側面衝突することが検知された後の、シートの位置指令値の演算要領について、図5を参照して図4のフローチャートにより説明する。
図5に示すように、障害物として他車両Wが自車両100に右方から側面衝突する場合、自車両のセンターピラー3から他車両Wの前面へ垂線Bが引けるときは、他車両Wが衝突した後センターピラー3が当該他車両Wに押されて車室1内に進入してくる。そして、この垂線B上に乗員の頭部Hが位置するときには、車室1内に進入するセンターピラー3が乗員の頭部Hに衝突することになる。
そこで乗員頭部位置制御装置36は、ステップ101において、まずセンターピラー3から他車両Wの前面への垂線Bを算出する。
そして、ステップ102で、図5に示すように、スライドユニット20にそったシート10aの前後方向移動軌跡上で、乗員の頭部Hが垂線Bから前側に所定距離SFだけ離間する点を前方回避頭部位置PF、後側に所定距離SRだけ離間する点を後方回避頭部位置PRとして演算する。ここでは、所定距離SFとSRは同じ距離としてあるが、前後で異ならせてもよい。
つぎのステップ103において、現在の乗員の頭部位置P0と前方回避頭部位置PF間の距離LF、および現在の乗員の頭部位置P0と後方回避頭部位置PR間の距離LRを算出する。
ステップ104では、現在のスライドユニット20の位置からスライドユニットの前方向スライド限界点(スライド可能範囲の前端)までの距離を計算する。
そして、ステップ105において、前方向スライド限界点までの距離がステップ103で算出した現在の乗員の頭部位置と前方回避頭部位置間の距離LF以上であるかどうかをチェックする。前方向スライド限界点までの距離がLF以上のときはステップ106に進み、前方向スライド限界点までの距離がLFより短いときはステップ107に進む。
ステップ106では、現在のシートの位置、すなわちスライドユニットの位置から上記距離LFだけ前方の位置をシートの位置指令値とする。
一方、ステップ107では、現在のスライドユニットの位置から距離LRだけ後方の位置をシートの位置指令値とする。
なお、上記回避頭部位置を定める垂線Bからの所定距離SF、SRは、乗員頭部Hのセンターピラー3との衝突を避けるに必要な最小限の距離に所定の余裕を加えて設定され、現在のスライドユニット20の位置から前方向スライド限界点までの距離が現在の乗員の頭部位置と前方回避頭部位置間の距離LFより短いときには、後方向スライド限界点(スライド可能範囲の後端)までの距離は現在の乗員の頭部位置と後方回避頭部位置間の距離LRより長くなるものとしている。
このようにして乗員頭部位置制御装置36で求められた位置指令値にしたがって、シート駆動装置40はシート10aを移動させる。
図6は前方回避頭部位置PFに対応する位置指令値まで移動させた状態を示す平面図、図7は拡大して示す同側面図である。各図において破線は移動前の位置を示している。
なお、上の説明では、車室右側のシート10aについて説明したが、左側のシート10bについても同様である。
乗員頭部位置制御装置36は、スライドスイッチ37の操作に基づいてシート10を移動させるときは、所定の緩やかな速度で移動させるようにシート駆動装置40を動作させ、側面衝突することを検知して位置指令値に基いてシート10を移動させるときは、スライドスイッチ37の操作に基づく場合よりも高い速度で移動させるようにシート駆動装置40を動作させる。
本実施例においては、赤外線カメラ30と乗員頭部位置検出装置32とで発明における頭部位置検出手段を構成し、側面衝突検知装置34が衝突検知手段を構成している。シート駆動装置40がシート駆動手段を構成し、とくにリニアアクチュエータ42が第1のアクチュエータに該当する。また、図4のフローチャートに示したステップ101〜107が制御手段を構成している。
本実施例は以上のように構成され、側面衝突検知装置34により側面衝突することが検知されたとき、乗員頭部位置制御装置36において、乗員頭部位置検出装置32で検出された乗員の頭部Hとセンターピラー3との衝突を回避するためのシート10の位置指令値を演算し、その位置へシート10を移動させるようにシート駆動装置40を制御するものとしたので、車両側方からの衝突時に障害物に押されてセンターピラー3が車室1内に進入することがあっても、乗員の頭部Hにセンターピラー3が衝突することが回避され、頭部損傷を防止することができる。
とくに、乗員の頭部Hとセンターピラー3との衝突を回避するためのシート10の位置指令値はシート10全体を車室前後方向に移動させる位置として設定しているので、スライドユニット20に支持されたシート10を電動モータ駆動のリニアアクチュエータ42を備えるシート駆動装置40によりスライドさせて、容易に乗員頭部Hを衝突回避位置PFあるいはPRへ移動させることができる。
また、乗員頭部位置制御装置36では、水平面上でセンターピラー3から側面衝突する他車両の前面に引いた垂線Bから、乗員頭部Hを所定距離SF、SRだけ離間させた回避頭部位置PF、PRを演算して、該回避頭部位置へのシート10の位置指令値を設定するので、頭部Hとセンターピラー3の衝突回避に確実なスペースが確保される。
そしてとくに、回避頭部位置は現在の頭部位置の前後にPF、PRの2つを求めて、スライドユニット20の現在の位置から前方向スライド限界点までの距離(すなわちシートの変位可能量)が、現在の頭部位置P0と前方回避頭部位置PF間の距離LF以上あるときは、当該距離LFだけシートの現在位置より前方の位置をシートの位置指令値としてシート10を前方に移動させ、そうでないときは当該現在の頭部位置P0と後方回避頭部位置PR間の距離LRだけシートの現在位置より後方の位置をシートの位置指令値としてシート10を後方に移動させるよう、乗員頭部位置制御装置36はシート駆動装置40を制御するので、スライドユニット20の残りスライド可能量の制限でセンターピラー3からの乗員頭部Hの離間距離が不足するということがない。
次に図8は第2の実施例の構成を示すブロック図である。第2の実施例の全体構成は、図1におけるシート駆動装置がシート全体を移動させるように構成されている代わりに、シート駆動装置40’がシート10のシートバック12の角度を変化させる構成とし、乗員頭部位置制御装置36’にはさらにリクライニングスイッチ38が接続されている。その他の構成は第1の実施例と同じである。
シート駆動装置40’は、後掲の図10に示すように、電動モータ44aで作動するリクライニングアクチュエータ44を備えている。リクライニングアクチュエータ44は、リクライニングスイッチ38のオン操作に基づく乗員頭部位置制御装置36’からの指令により、シートバック12のシートクッション11に対する傾斜角度を変化させるとともに、シートバック12の任意角度位置でリクライニングスイッチ38がオフされると、当該角度位置でシートバック12とシートクッション11を互いにロックさせて、シートバック12の姿勢を固定可能である。
なお、第1の実施例と同様にリニアアクチュエータ42を備えて、スライドスイッチ37のオン操作に基づいてシートクッション12を前後方向にスライドさせてシート10を任意位置へ移動可能となっているが、図示省略している。本実施例では側面衝突時にリニアアクチュエータ42によるシートのスライド移動は行なわず、乗員頭部位置制御装置36’はシートバック12の角度をシートの位置指令値とし、リクライニングアクチュエータ44によりシートバック12を回動させて、センターピラー3と乗員頭部Hの衝突を回避する。
本実施例では、乗員頭部位置制御装置36’は、シートバック12の角度位置を記憶する。
図9は乗員頭部位置制御装置36’におけるシートの位置指令値の演算の流れを示すフローチャートである。
ステップ201において、まず先の図5を参照して、センターピラー3から他車両Wの前面への垂線Bを算出する。
ステップ202で、シートバック12の回動に伴う乗員の頭部Hの前後方向移動軌跡上で、乗員の頭部Hが垂線Bから所定距離だけ離間する点を回避頭部位置として演算する。回避頭部位置は垂線Bから前方向の前方回避頭部位置PFと後方向の後方回避頭部位置PRの2つが求められる。
つぎのステップ203において、現在の乗員の頭部位置P0と前方回避頭部位置間の距離LF、および現在の乗員の頭部位置と後方回避頭部位置間の距離LRを算出する。距離LF、LRはいずれも水平方向での距離である。
ここまでの処理は第1の実施例の図4におけるフローのステップ101〜103と同じである。
ステップ204では、図10に示すように、現在の頭部位置から水平距離LFで前方回避頭部位置に、および水平距離LRで後方回避頭部位置に、それぞれ乗員の頭部を移動させるためのシートバックの回動角度αF、αRを算出する。この際、乗員頭部の高さ位置としては、シートバックの上部のヘッドレスト13の高さを用いることができる。
なお、ここでは、回避頭部位置を求める際の前側所定距離SFと後側所定距離SRを異ならせて設定し、乗員の頭部位置から後方回避頭部位置までの距離LRは前方回避頭部位置までの距離LFよりも大きくなっているため、後方への回動角度αRは前方への回動角度αFよりも大きい。
ステップ205では、現在のシートバック12の角度位置からリクライニングアクチュエータ44の前方向回動限界点までの角度を計算する。
そして、ステップ206において、前方向回動限界点までの角度がステップ204で算出した回動角度αF以上であるかどうかをチェックする。前方向回動限界点までの角度がαF以上のときはステップ207に進み、前方向回動限界点までの角度がαFより小さいときはステップ208に進む。
ステップ207では、現在のシートバック12の角度位置から上記回動角度αFだけ前方に回動させた角度位置をシートの位置指令値とする。
一方、ステップ208では、現在のシートバック12の角度位置から回動角度αRだけ後方に回動させた角度位置をシートの位置指令値とする。
なお、現在のシートバック12の角度位置から前方向回動限界点までの角度が現在の頭部位置P0から前方回避頭部位置PFに乗員の頭部Hを移動させるための回動角度αFより小さいときには、現在のシートバック12の角度位置から後方向回動限界点までの角度が現在の頭部位置P0から後方回避頭部位置PRに乗員の頭部Hを移動させるための回動角度αRより大きくなるものとしている。
このようにして乗員頭部位置制御装置36’で求められた位置指令値にしたがって、シート駆動装置40’はシートバック12を回動移動させる。
図11および図12の(a)はシートバック12を前方へ回動させて乗員頭部Hを前方回避頭部位置まで移動させた状態を示し、また、図12の(b)はシートバック12を後方へ回動させて後方回避頭部位置まで移動させた状態を示している。各図において破線は移動前の位置を示している。
なお、上の説明では、車室右側のシート10aについて説明したが、左側のシート10bについても同様である。
乗員頭部位置制御装置36’は、リクライニングスイッチ38の操作に基づいてシートバック12を回動させるときは、所定の緩やかな速度で回動させるようにシート駆動装置40’を動作させ、側面衝突することを検知して位置指令値に基いてシートバック12を回動させるときは、リクライニングスイッチ38の操作に基づく場合よりも高い速度で移動させるようにシート駆動装置40’を動作させる。
本実施例においては、赤外線カメラ30と乗員頭部位置検出装置32とで発明における頭部位置検出手段を構成し、側面衝突検知装置34が衝突検知手段を構成している。シート駆動装置40’がシート駆動手段を構成し、とくにリクライニングアクチュエータ44が第2のアクチュエータに該当する。また、図9のフローチャートに示したステップ201〜208が制御手段を構成している。
本実施例は以上のように構成され、側面衝突検知装置34により側面衝突することが検知されたとき、乗員の頭部Hとセンターピラー3との衝突を回避するためのシートの位置指令値を演算し、その位置指令値はシートバック12の回動角度位置として設定されるものとしたので、第1の実施例と同じく、車両側方からの衝突時に障害物に押されてセンターピラー3が車室内に進入することがあっても、乗員の頭部Hにセンターピラー3が衝突することが回避され、頭部損傷を防止することができる。
シートバック12の回動角度は電動モータ駆動のリクライニングアクチュエータ44により行なうので、容易に乗員頭部Hを衝突回避位置へ移動させることができる。
また本実施例においても、回避頭部位置は現在の頭部位置の前後に2つ求めて、シートバックの現在の角度位置から前方向回動限界点までの角度(すなわちシートバックの変位可能量)が、必要な回動角度αF以上あるときは、当該回動角度αFだけシートバックを前方へ回動させ、回動角度αRだけ後方へ回動させるよう、乗員頭部位置制御装置36’はシート駆動装置40’を制御するので、リクライニングアクチュエータ44の残り回動可能量の制限でセンターピラー3からの乗員頭部Hの離間距離が不足するということがない。
なお、各実施例では乗員頭部Hとセンターピラー3との衝突回避の例について説明したが、回避対象はセンターピラーに限らず、ドア開口部の側辺を形成して側面衝突時に乗員頭部と衝突するおそれのあるすべてのドアピラーを対象とすることができる。
また、各実施例では側面衝突時に乗員頭部位置制御装置で演算した所定量だけシートをスライド移動させ、あるいはシートバックを回動させるものとしたが、上記所定量が確保される方向で一律にスライド限界点あるいは回動限界点まで移動、回動させるようにしてもよい。この場合、シートやそのシートバックを変位させる駆動源としては電動モータに限らず、スプリングや、ガス圧力利用など種々の手段を利用できる。
本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図である。 主要装置の配置を示すレイアウト図である。 シートの設置構造を示す図である。 シートの位置指令値の演算の流れを示すフローチャートである。 側面衝突時の状態を示す説明図である。 シートを前方の位置指令値まで移動させた状態を示す平面図である。 シートを前方の位置指令値まで移動させた状態を示す拡大側面図である。 第2の実施例の構成を示すブロック図である。 シートの位置指令値の演算の流れを示すフローチャートである。 シートの位置指令値の演算要領を示す説明図である。 シートバックを前方の位置指令値まで移動させた状態を示す平面図である。 シートバックを前後の位置指令値まで移動させた状態を示す側面図である。
符号の説明
1 車室
2 フロア
3 センターピラー
10、10a、10b シート
11 シートクッション
12 シートバック
20 スライドユニット
21 アッパレール
22 ロアレール
30 赤外線カメラ
32 乗員頭部位置検出装置
34 側面衝突検知装置
35a、35b、35c、35d レーダ
36、36’ 乗員頭部位置制御装置
37 スライドスイッチ
38 リクライニングスイッチ
40、40’ シート駆動装置
42 リニアアクチュエータ
42a、44a 電動モータ
44 リクライニングアクチュエータ
100 自車両
H 頭部
P0 現在の乗員の頭部位置
PF 前方回避頭部位置
PR 後方回避頭部位置
W 他車両

Claims (7)

  1. シートの側方にドアピラーを備えた車両において、
    車両の側面衝突を検知する衝突検知手段と、
    前記シートに着座する乗員の頭部位置を検出する頭部位置検出手段と、
    前記シートを変位させるシート駆動手段と、
    側面衝突が検知されたとき、前記乗員の頭部と前記ドアピラーとの衝突を回避する位置へ前記シートを変位させるように前記シート駆動手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする乗員保護装置。
  2. 前記シート駆動手段は、前記変位として、前記シートを車室前後方向に移動させるものであることを特徴とする請求項1記載の乗員保護装置。
  3. 前記シートはスライドユニットを介して車室フロアに支持され、
    前記シート駆動手段は、第1のアクチュエータにより前記シートをスライドさせるものであることを特徴とする請求項2記載の乗員保護装置。
  4. 前記シート駆動手段は、前記変位として、前記シートのシートバックを回動させるものであることを特徴とする請求項1または2記載の乗員保護装置。
  5. 前記シート駆動手段は、第2のアクチュエータにより前記シートバックを回動させるものであることを特徴とする請求項4記載の乗員保護装置。
  6. 前記制御手段は、水平面上で前記ドアピラーから側面衝突する障害物の前面に引いた垂線から、前記乗員の頭部を所定距離だけ離間させた回避頭部位置を演算し、該回避頭部位置に基いて、前記シートの変位位置を設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載の乗員保護装置。
  7. 前記制御手段は、シートの現在位置から前後方向のうち予め定めた1方向への前記シート駆動手段によるシートの変位可能量が、シートの現在位置から当該1方向における前記変位位置までの変位量以上のときは当該一方向における変位位置へ前記シートを変位させ、シートの現在位置から当該1方向における前記変位位置までの変位量より小さいときは他方向における変位位置へ前記シートを変位させるよう前記シート駆動手段を制御することを特徴とする請求項6記載の乗員保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014083962A (ja) * 2012-10-23 2014-05-12 Toyota Motor Corp 乗員保護装置

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