JP2009248791A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転席のシートバックの不要作動を抑制し、かつ電圧降下を抑制して迅速にシートバックを作動させることを目的とする。
【解決手段】衝突判断ECUによって衝突予測までの時間である衝突予測時間tを算出し、算出した衝突予測時間に基づいて衝突予測を行う。そして、衝突予測時間tが予め定めた時間t1未満になった場合(202)に、シート制御ECUが運転席以外のシートアクチュエータを制御して駆動開始し(214)、衝突予測時間tが予め定めた時間t2(t1>t2)になった場合に、運転席シートアクチュエータを制御して駆動開始する(208)。
【選択図】図5

Description

本発明は、乗員保護装置にかかり、特に、衝突などの緊急状態を予測して乗員を保護する乗員保護装置に関する。
衝突などの緊急状態の際に乗員を保護する乗員保護装置としては、種々の技術が提案されている。例えば、緊急時にシートバックの角度が予め定めた角度より倒れた状態の場合に、シートバックを起こすように作動することによって乗員姿勢を適正にして乗員を保護する乗員保護装置、緊急時にシートベルトを巻き取る乗員保護装置、衝突時に袋体を展開して乗員を保護するエアバック装置等が知られている。
ところで、上述のような種々の乗員保護装置を車両に搭載する場合には、緊急時に複数のモータなどのアクチュエータを一度に作動する必要があるため、電源の電圧降下が発生し、モータのトルク低下等を招くことがが考えられる。
そこで、特許文献1に記載の技術では、衝突を予知して、複数の乗員保護装置のアクチュエータを予め定めた動作順位に従って作動させて、一度に大量の突入電流が流れるのを抑制して、バッテリー容量に起因した電源の電圧降下を抑制することが提案されている。
特開2005−313718号公報
ところで、自車両に対する緊急状態を予測してシートバックの傾斜角度を調整する乗員保護装置などの場合には、緊急状態の予測精度によってはシートバックの不要作動が発生し、運転者に対して違和感を与える。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、電源の電圧降下を抑制するために、複数の乗員保護装置を順番に作動させるようにしているが、座席毎に関しては特に考慮していないため、上述のようにシートバックの不要作動を抑制する点に関しては改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、運転席のシートバックの不要作動を抑制し、かつ電圧降下を抑制して迅速にシートバックを作動させることを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、運転席を含む各シート毎に設けられ、それぞれシートクッションに対する傾斜角度が変更可能なシートバックの各々を駆動するための複数の駆動手段と、前記シートバック各々の傾斜角度を検出する複数の検出手段と、自車両に対する緊急状態を予測する予測手段と、前記緊急状態が予測された場合に、各シートの前記傾斜角度が所定範囲内になるように、運転席以外に対応する前記駆動手段の駆動を開始した後に、運転席に対応する前記駆動手段の駆動を開始するように、各駆動手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、シートクッションに対する傾斜角度が変更可能なシートバックを駆動するための駆動手段が運転席を含む各シート毎に設けられている。例えば、運転席、助手席、及び後席のそれぞれに駆動手段を設けてもよいし、運転席及び助手席に設けてもよい。
また、複数の検出手段では、シートバック各々の傾斜角度が検出され、予測手段では、自車両に対する緊急状態が予測される。例えば、予測手段は、自車両と障害物の距離等を検出することによって自車両に対する緊急状態を予測したり、自車両と障害物の衝突予測時間等を求めることによって自車両に対する緊急状態を予測することが可能である。
そして、制御手段では、緊急状態が予測された場合に、各シートのシートバックの傾斜角度が所定角度範囲内になるように、運転席以外に対応する駆動手段の駆動を開始した後に、運転席に対応する駆動手段の駆動を開始するように、各駆動手段が制御される。
すなわち、運転席と運転席以外のシートバックが異なるタイミングで駆動されるので、全てのシートバックを同時に駆動するよりも電圧降下を抑制することができる。また、運転席以外のシートバックを駆動した後に運転席のシートバックを駆動するので、運転席のシートバックを駆動するまでに緊急状態が回避された場合には運転席のシートバックを調整しないようにすることができるので、他の座席に比べて運転席のシートバックの不要作動を抑制することができ、運転者に違和感を与えることがなくなると共に、シートバックを調整することによる運転への支障も抑制することができる。
従って、運転席のシートバックの不要作動を抑制し、かつ電圧降下を抑制して迅速にシートバックを作動させることができる。
なお、制御手段は、請求項2に記載の発明のように、運転席以外に対応する駆動手段の駆動を開始する際に、それぞれ異なるタイミンで駆動開始するように、運転席以外に対応する各駆動手段を制御するようにしてもよい。これによってさらに電圧降下を抑制することが可能となる。
また、請求項3に記載の発明のように、各座席への乗員の着座を検出する着座検出手段を更に備えて、制御手段が、乗員の着座が検出されない座席に対応する駆動手段の駆動を禁止するようにしてもよい。これによってシートバックを駆動する必要がないシートバックの駆動を防止して、一度に複数の駆動手段の駆動を開始することによる電圧降下を抑制することが可能となる。
また、請求項4に記載の発明のように、緊急状態の発生方向を判断する判断手段を更に備えて、制御手段が、運転席以外に対応する駆動手段の駆動を開始する際に、判断手段によって判断された緊急状態の発生方向の座席に対応する駆動手段の駆動を優先的に開始するようにしてもよい。例えば、運転席以外の座席については、緊急状態の発生方向に近い座席のみのシートバックを駆動するようにしてもよい。これによって、複数の駆動手段の駆動による電圧降下を抑制することが可能となる。
さらに、予測手段及び制御手段は、請求項5に記載の発明のように、予測手段が、障害物に衝突するまでの衝突予測時間から緊急状態を予測し、制御手段が、衝突予測時間が予め定めた第1時間未満になった場合に、運転席以外に対応する駆動手段の駆動を開始し、衝突予測時間が第1時間よりも短い第2時間になった場合に、運転席に対応する駆動手段の駆動を開始するようにしてもよい。これによって、緊急状態が予測された場合に、運転席以外のシートバックを駆動開始した後に、運転席のシートバックを駆動開始することが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、自車両に対する緊急状態を予測した場合に、運転席以外のシートバックを所定範囲内になるように駆動した後に、運転席のシートバックを所定範囲内になるように駆動するので、運転席のシートバックの不要作動を抑制し、かつ電圧降下を抑制して迅速にシートバックを作動させることができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置の概略車両搭載位置を示す図であり、図2は、本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置の構成を示すブロック図である。
本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置10は、図1、2に示すように、前方の障害物までの距離を検出するための前方ミリ波レーダー12、前側方の障害物までの距離を検出するための前側方ミリ波レーダー14、前方を撮影するステレオカメラ16、後方の障害物までの距離を検出するための後方ミリ波レーダー18、後側方の障害物までの距離を検出するための後側方ミリ波レーダー20、及び衝突判断ECU(Elecgtronic Control Unit)22を備え、それぞれバス24に接続されている。前方ミリ波レーダー12、前側方ミリ波レーダー14、ステレオカメラ16、後方ミリ波レーダー18、及び後側方ミリ波レーダー20は、車両周辺を監視して、監視結果を衝突判断ECU22に出力する。
前方ミリ波レーダー12は、例えば、フロントグリル中央付近に設けられ、前側方ミリ波レーダー14は、バンパ内の車幅方向両端付近等に設けられ、それぞれ車両前方や前側方にミリ波を出射することで対象物から反射してきた電波を受信し、伝搬時間やドップラー効果によって生じる周波数差などを基に対象物までの距離や自車との相対速度等を測定するために設けられている。また、後方ミリ波レーダー18及び後側方ミリ波レーダー20は、リアバンパー等に設けられ、それぞれ車両後方や後側方にミリ波を出射することで対象物から反射してきた電波を受信し、伝搬時間やドップラー効果によって生じる周波数差などを基に対象物までの距離や自車との相対速度等を測定するために設けられている。
ステレオカメラ16は、フロントウインドシールドガラス上方の中央付近に設けられ、車両前方を撮影して、周辺の障害物を検出すると共に、障害物までの距離を測定するために設けられている。なお、ステレオカメラ16は、省略した構成としてもよい。
そして、衝突判断ECU22は、前方ミリ波レーダー12、前側方ミリ波レーダー14、ステレオカメラ16、後方ミリ波レーダー18、及び後側方ミリ波レーダー20の検出結果を取得して衝突予測を行う。衝突予測については既知の各種技術を適用することができるので、詳細な説明を省略する。
また、本発明の実施の形態に係わる乗員保護装置10は、衝突判断ECU22によって衝突が予測された場合に、シートバック36の状態調整を制御するシート制御ECU26を更に備えてバス24に接続されている。
シート制御ECU26は、乗員の着座を検出する着座センサ32、シートクッションに対するシートバック36の傾斜角度を検出するシートバック角度センサ30、及びシートバック36の傾斜角度を調整するためのシートアクチュエータ28が接続されており、衝突判断ECU22によって衝突が予測された場合に、シートアクチュエータ28の駆動を制御して、図示しないシートリクライニング機構を作動して、衝突前までにシートクッションに対するシートバック36の傾斜角度が、図3に示すように、予め定めた目標角度(目標角度範囲)になるようにリクライニング調整を行う。
詳細には、着座センサ32は、助手席、及び後席に設けられており(運転席にも設けてもよい)、助手席着座センサ32P、後席右着座センサ32R、及び後席左着座センサ32Lからなる。また、シートバック角度センサ30は、各座席毎に設けられており、運転席シートバック角度センサ30D、助手席シートバック角度センサ30P、後席右シートバック角度センサ30R、及び後席左シートバック角度センサ30Lからなる。さらに、同様にシートアクチュエータ28も各座席毎に設けられており、運転席シートアクチュエータ28D、助手席シートアクチュエータ28P、後席右シートアクチュエータ28R、及び後席左シートアクチュエータ28Lからなる。
なお、シート34は、図示しないスイッチ等によってシート34の状態変更が指示された場合にスイッチの操作状態に応じて、シートアクチュエータ28を駆動して、リクライニング角度を調整したり、他のアクチュエータを駆動して、シートスライド等のシート34の各種状態を変更する。
ところで、本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置は、上述したように、衝突判断ECU22によって衝突が予測された場合に、シート制御ECU26が各シートアクチュエータ28を制御して、シートバック36の傾斜角度を調整するが、一度に全ての座席のシートバックを調整すると、電源の電圧降下が発生して、各シートアクチュエータ28の駆動力が低下して迅速にシートバック36の傾斜角度を調整することができなくなってしまうことが考えられる。
そこで、本実施形態では、運転席以外の座席のシートバック36の傾斜角度を調整した後に、運転席のシートバック36の傾斜角度を調整する。これによって、一度に全ての座席のシートアクチュエータ28を駆動することがなくなり、電圧降下を抑制することができる。また、運転席については、最後にシートバック36の調整を行うので、他の座席に比べて不要作動を抑制することができる。
詳細には、衝突判断ECU22によって衝突予測までの時間である衝突予測時間tを算出し、算出した衝突予測時間に基づいて衝突予測を行う。そして、衝突予測時間tが予め定めた時間t1未満になった場合に、シート制御ECU26が運転席以外のシートアクチュエータ28を制御して駆動開始し、衝突予測時間tが予め定めた時間t2(t1>t2)になった場合に、運転席シートアクチュエータ28Dを制御して駆動開始するようになっている。なお、衝突を予測するための時間t2は、例えば、衝突を回避できないと判断できる時間を適用することができる。
続いて、上述のように構成された本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置10の各ECUで行われる処理について説明する。
まず、衝突判断ECU22で行われる処理について説明する。図4は、本発明の第1実施の形態に係わる乗員保護装置10の衝突判断ECU22で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図4の処理は、図示しないイグニッションスイッチがオンされた場合に開始し、イグニッションスイッチがオフまたは車両が衝突した場合に終了するものとして説明する。
ステップ100では、前方障害物までの距離が入力されてステップ102へ移行する。すなわち、前方ミリ波レーダー12、前側方ミリ波レーダー14、ステレオカメラ16等の検出結果が入力される。
ステップ102では、相対速度が算出されてステップ104へ移行する。例えば、ミリ波レーダーによって所定時間毎に検出された前方物体までの距離から相対速度が算出される。なお、ステレオカメラ16の撮影結果を画像処理することによって距離を求めて相対速度を算出するようにしてもよい。
ステップ104では、新たにミリ波レーダーの検出結果が入力されてステップ106へ移行する。
ステップ106では、衝突までの時間tが算出され、ステップ100に戻って上述の処理が繰り返される。すなわち、前方ミリ波レーダー12、前側方ミリ波レーダー14、ステレオカメラ16等によって検出した前方物体までの距離と、ステップ102で算出した相対速度から衝突までの時間tを算出して、ステップ100に戻って上述の処理が繰り返される。
次に、シート制御ECU26で行われる処理について説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置10のシート制御ECU26で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図5の処理は、図示しないイグニッションスイッチがオンされた場合に開始するものとして説明する。
ステップ200では、衝突判断ECU22によって算出された衝突予測時間tが入力されてステップ202へ移行する。
ステップ202では、衝突予測時間tが予め定めた時間t1未満になったか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ204へ移行し、否定された場合にはステップ220へ移行する。
ステップ204では、衝突予測時間tが予め定めた時間t2(t1>t2)未満になったか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ206へ移行し、否定された場合には後述するステップ210へ移行する。
ステップ206では、シート調整が必要か否か判定される。該判定は、運転席シートバック角度センサ30Dの検出結果から、運転席のシートバック36が目標角度(目標角度範囲)外に位置するか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ208へ移行し、否定された場合にはステップ210へ移行する。
ステップ208では、運転席シートアクチュエータ28Dが駆動開始されてステップ210へ移行する。すなわち、運転席のシートバック36の傾斜角度の調整が開始される。
一方、ステップ210では、シート調整中か否か判定される。該判定は、既に何れかのシートアクチュエータ28が駆動開始されているか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ212へ移行し、肯定された場合にはステップ216へ移行する。
ステップ212では、シート調整が必要か否か判定される。該判定は、運転席以外の座席に設けられた着座センサ32の検出結果及び運転席以外のシートバック角度センサ30の検出結果から、運転席以外の着座している座席のシートバック36が目標角度(目標角度範囲)外に位置するか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ214へ移行し、否定された場合にはステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。なお、ステップ212は、着座センサ32を省略して、着座に拘わらずシートバック36の傾斜角度が目標角度外にあるか否かのみを判定するようにしてもよい。
ステップ214では、衝突時間tが時間t1未満となったので、着座している運転席以外のシートアクチュエータ28が駆動開始されてステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。すなわち、目標角度(目標角度範囲)外になっている運転席以外の座席のシートバック36の傾斜角度の調整が開始される。
一方、ステップ216では、調整中のシートバック36が目標角度、すなわち予め定めたシートバック36の角度か否かが判定され、該判定が肯定された場合にはステップ218へ移行し、否定された場合にはステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。
ステップ218では、目標角度になった座席に対応するシート調整が停止、すなわち、シートアクチュエータ28の駆動が停止されて、ステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。
また、衝突予測時間tが時間t1以上でステップ220へ移行した場合には、シート調整中か否か判定される。すなわち、既に衝突予測時間tが時間t1未満またはt2未満となって、何れかのシートアクチュエータ28が駆動開始されているか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ222へ移行し、否定された場合にはステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。
ステップ222では、何れかのシートアクチュエータ28が駆動されているので、リセットしてシートアクチュエータ28の駆動を停止してステップ200に戻って上述の処理が繰り返される。なお、リセットとしては、シートアクチュエータ28が駆動されている場合にはシートアクチュエータ28の駆動前のシートバック36の傾斜角度に戻すようにシートアクチュエータ28を駆動するようにしてもよい。
すなわち、衝突が予測され、衝突予測時間tが時間t1未満になると、ステップ202の判定が肯定され、ステップ204が否定されると共にステップ210が否定されて、ステップ214で運転席以外のシート調整が開始される。そして、衝突予測時間tが時間t2未満になると、ステップ204の判定が肯定されてステップ208で運転席のシート調整が開始される。このように、本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置10は、衝突が予測されて衝突予測時間tが時間t1未満になった場合に、目標角度範囲になるように運転席以外の座席のシートバック36の傾斜角度を調整した後に、衝突予測時間tが時間t2(t1>t2)になった場合に、運転席のシートバック36の傾斜角度を調整するので、一度に全てのシートバック36の調整を行うことがなくなり、電圧降下を抑制することができる。
また、運転席については、最後にシートバック36の調整を行い、運転席のシートバック36を駆動するまでに衝突が回避された場合には運転席のシートバック36を調整しないので、他の座席に比べて不要作動を抑制することができ、運転者に違和感を与えることがなくなると共に、シートバック36を調整することによる運転への支障も抑制することができる。
従って、運転席のシートバック36の不要作動を抑制し、かつ電圧降下を抑制して迅速にシートバック36を作動させることができる。
なお、本実施形態では、運転席、助手席、及び後席のそれぞれについてシートバック37を調整可能なものとして説明したが、これに限るものではなく、例えば、運転席及び助手席のみシートバック36を調整可能としてもよい。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置について説明する。
第1実施形態では、衝突を予測した場合に、運転席以外の座席のシートバック36の傾斜角度を調整した後に、運転席のシートバック36の傾斜角度を調整するようにしたが、本実施形態では、運転席以外の座席のシートバック36を調整する際に、更に作動順位を設けたものである。なお、本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置の構成は、第1実施形態と同一であるため、詳細な説明を省略して同一符号を付して説明する。
詳細には、本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置は、運転席以外の座席のシートバック36を調整する際には、助手席のシートバック36を調整開始した後に、後席のシートバック36を調整するようになっている。
具体的には、本実施形態では、第1実施形態のシート制御ECU26で行われる処理のステップ212及びステップ214の代りに、運転席以外シートアクチュエータ駆動開始処理(詳細は後述)を行う。
図6は、本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置のシート制御ECU26で行われる運転席以外シートアクチュエータ駆動開始処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップ300では、助手席シートが調整中か否か判定される。該判定は、既に助手席シートアクチュエータ28Pが駆動開始されているか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ302へ移行し、肯定された場合にはステップ306へ移行する。
ステップ302では、助手席のシート調整が必要か否か判定される。該判定は、助手席着座センサ32P及び助手席シートバック角度センサ30Pの検出結果から、着座している場合には助手席のシートバック36が目標角度(目標角度範囲)外に位置するか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ304へ移行し、否定された場合にはステップ306へ移行する。また、助手席に着座していない場合にはシート調整が必要ないので判定が否定されてステップ306へ移行する。
ステップ304では、助手席シートアクチュエータ28Pが駆動開始されてステップ306へ移行する。
ステップ306では、衝突予測時間tが予め定めた時間tr(t2<tr<t1)未満になったか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ310へ移行し、否定された場合にはステップ308へ移行する。
ステップ308では、衝突判断ECU22によって算出された衝突予測時間tが入力されてステップ300に戻って上述の処理が繰り返される。
一方、ステップ310では、後席シートが調整中か否か判定される。該判定は、既に後席のシートアクチュエータ28R、28Lが駆動開始されているか否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ312へ移行し、肯定された場合には運転席以外シートアクチュエータ開始処理をリターンして、図5の処理に戻ってステップ200へ移行して上述した処理が繰り返される。
また、ステップ312では、後席のシート調整が必要か否か判定される。該判定は、後席右着座センサ32R、後席左着座センサ32L、及び後席のシートバック角度センサ30R、30Lの検出結果から、着座している場合には後席のシートバック36が目標角度(目標角度範囲)外に位置するか否かを判定し、該判定が肯定された場合にはステップ314へ移行し、否定された場合には運転席以外シートアクチュエータ開始処理をリターンして、図5の処理に戻ってステップ200からの処理が繰り返される。また、後席に乗員が着座していない場合にはステップ312の判定が否定される。
ステップ314では、後席のシートアクチュエータ28R、28Lが駆動開始されて運転席以外シートアクチュエータ開始処理をリターンして、図5の処理に戻ってステップ200からの処理が繰り返される。すなわち、目標角度(目標角度範囲)外になっている後席のシートバック36の傾斜角度の調整が開始される。
すなわち、本実施形態では、衝突予測時間tが時間t1未満になったところで助手席のシート調整が開始され、時間tr未満になったところで後席のシート調整が開始され、最後に時間t2未満になったところで運転席のシート調整が開始される。従って、第1実施形態と同様に、一度に全てのシートバックの調整を行うことがなくなり、電圧降下を抑制することができる。また、第1実施形態では、助手席と後席が同時にシート調整されるが、本実施形態では、助手席と後席を順にシート調整開始するので、第1実施形態よりも電圧降下を抑制することができる。
また、運転席については、第1実施形態と同様に、最後にシートバック36の調整を行い、運転席のシートバック36を駆動するまでに衝突が回避された場合には運転席のシートバック36を調整しないので、他の座席に比べて不要作動を抑制することができ、運転者に違和感を与えることがなくなるとと共に、シートバック36を調整することによる運転への支障も抑制することができる。
なお、本実施形態では、後席のシートバック36を調整する際に、後席の左右を共に調整開始するものとするが、何れか一方を調整開始してから他方を調整開始するようにしてもよい。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態に係わる乗員保護装置について説明する。
第1実施形態では、衝突を予測した場合に、運転席以外の座席のシートバック36の傾斜角度を調整した後に、運転席のシートバック36の傾斜角度を調整し、第2実施形態では、衝突を予測した場合に、助手席のシートバック36、後席のシートバック36、運転席のシートバック36の順に調整開始するようにしたが、第3実施形態では、衝突を予測した場合に、衝突の方向に近い座席のシートバック36のみを調整した後に、運転席のシートバック36を調整する。なお、本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置の構成は、第1実施形態と同一であるため、詳細な説明を省略して同一符号を付して説明する。
本実施形態では、第1実施形態のシート制御ECU26で行われる処理のステップ214の代り、運転席以外シートアクチュエータ駆動開始処理(詳細は後述)を行う。
図7は、本発明の第3実施形態に係わる乗員保護装置のシート制御ECU26で行われる運転席以外シートアクチュエータ駆動開始処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップ400では、障害物の方向が検出されてステップ402へ移行する。障害物の方向の検出は、衝突判断ECU22で衝突予測時間tを算出する際に検出した障害物の方向を衝突判断ECU22より取得する。
ステップ402では、検出した障害物の方向が助手席が近いか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ404へ移行し、否定された場合にはステップ406へ移行する。
ステップ404では、助手席シートアクチュエータ28Pが駆動開始されて運転席以外シートアクチュエータ駆動開始処理をリターンして、図5の処理に戻ってステップ200へ移行して上述した処理が繰り返される。
ステップ406では、検出した障害物の方向が後席右側が近いか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ408へ移行し、否定された場合にはステップ410へ移行する。
ステップ408では、後席右シートアクチュエータ28Rが駆動開始されて運転席以外シートアクチュエータ駆動開始処理をリターンして、図5の処理に戻ってステップ200へ移行して上述した処理が繰り返される。
ステップ410では、検出した障害物の方向が後席左側が近いか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ412へ移行し、否定された場合には運転席以外シートアクチュエータ駆動開始処理をリターンして、図5の処理に戻ってステップ200へ移行して上述した処理が繰り返される。
ステップ412では、後席左シートアクチュエータ28Lが駆動開始されて運転席以外シートアクチュエータ駆動開始処理をリターンして、図5の処理に戻ってステップ200へ移行して上述した処理が繰り返される。
すなわち、本実施形態では、衝突予測時間tが時間t1未満になったところで障害物に近い運転席以外の座席(緊急状態の発生方向の座席)のシート調整が開始され、衝突予測時間tが時間t2未満になったところで運転席のシート調整が開始される。そして、衝突予測時間t2未満になったところで運転席のシート調整が開始される。従って、第1実施形態と同様に、一度に全てのシートバックの調整を行うことがなくなり、電圧降下を抑制することができる。また、第1実施形態では、助手席と後席が同時にシート調整されるが、本実施形態では、運転席以外の座席は、最適位置の座席(障害物に近い方向の座席)のみシート調整を開始するので、第1実施形態よりも電圧降下を抑制することができる。
また、運転席については、第1実施形態と同様に、最後にシートバック36の調整を行い、運転席のシートバック36を駆動するまでに衝突が回避された場合には運転席のシートバック36を調整しないので、他の座席に比べて不要作動を抑制することができ、運転者に違和感を与えることがなくなるとと共に、シートバック36を調整することによる運転への支障も抑制することができる。
なお、上記の各実施形態では、衝突予測時のシートバック36の調整は、目標角度範囲よりも車両後方へ倒れている状態の場合のみ行うようにしていもよいが、これに限るものではなく、衝突予測時にシートバック36が目標角度範囲よりも小さい場合には、シートバック36を倒す方向へ移動するようにしてもよい。
また、第3実施形態では、衝突予測時間tが時間t1未満になったところで、運転席以外の座席のうち障害物に近い座席のみのシート調整を行うようにしたが、これに限るものではなく、衝突予測時間tが時間t2未満になったところで、運転席を含む全座席のうち障害物に近い座席のシート調整を行うようにしてもよいし、衝突予測時間tが時間t1未満になったところで、障害物に近い座席から優先的にシート調整開始して、障害物に近い順に運転席以外の座席のシート調整を開始するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、前側方ミリ波レーダー14や後側方ミリ波レーダー20にて監視するようにしたが、これに限るものではなく、側方を監視するレーダー等の検出手段を設けて制御するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置の概略車両搭載位置を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置の構成を示すブロック図である。 衝突予測時のシートバックの調整を説明するための図である。 本発明の第1実施の形態に係わる乗員保護装置の衝突判断ECUで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係わる乗員保護装置のシート制御ECUで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係わる乗員保護装置のシート制御ECUで行われる運転席以外シートアクチュエータ駆動開始処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係わる乗員保護装置のシート制御ECUで行われる運転席以外シートアクチュエータ駆動開始処理の流れの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 乗員保護装置
12 前方ミリ波レーダー
14 前側方ミリ波レーダー
16 ステレオカメラ
18 後方ミリ波レーダー
20 後側方ミリ波レーダー
22 衝突判断ECU
26 シート制御ECU
28 シートアクチュエータ
30 シートバック角度センサ
32 着座センサ
36 シートバック

Claims (5)

  1. 運転席を含む各シート毎に設けられ、それぞれシートクッションに対する傾斜角度が変更可能なシートバックの各々を駆動するための複数の駆動手段と、
    前記シートバック各々の傾斜角度を検出する複数の検出手段と、
    自車両に対する緊急状態を予測する予測手段と、
    前記緊急状態が予測された場合に、各シートの前記傾斜角度が所定範囲内になるように、運転席以外に対応する前記駆動手段の駆動を開始した後に、運転席に対応する前記駆動手段の駆動を開始するように、各駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えた乗員保護装置。
  2. 前記制御手段は、運転席以外に対応する前記駆動手段の駆動を開始する際に、それぞれ異なるタイミングで駆動を開始するように、運転席以外に対応する各前記駆動手段を制御する請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 各座席への乗員の着座を検出する着座検出手段を更に備え、前記制御手段は、乗員の着座が検出されない座席に対応する前記駆動手段の駆動を禁止する請求項1又は請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記緊急状態の発生方向を判断する判断手段を更に備え、前記制御手段は、運転席以外に対応する前記駆動手段の駆動を開始する際に、前記判断手段によって判断された前記発生方向の座席に対応する前記駆動手段の駆動を優先的に開始する請求項1〜3の何れか1項に記載の乗員保護装置。
  5. 前記予測手段は、障害物に衝突するまでの衝突予測時間から前記緊急状態を予測し、前記制御手段は、前記衝突予測時間が予め定めた第1時間未満になった場合に、運転席以外に対応する前記駆動手段の駆動を開始し、前記衝突予測時間が前記第1時間よりも短い第2時間になった場合に、運転席に対応する前記駆動手段の駆動を開始する請求項1〜4の何れか1項に記載の乗員保護装置。
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