JP2010179733A - シートベルト装着補助装置 - Google Patents

シートベルト装着補助装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010179733A
JP2010179733A JP2009023696A JP2009023696A JP2010179733A JP 2010179733 A JP2010179733 A JP 2010179733A JP 2009023696 A JP2009023696 A JP 2009023696A JP 2009023696 A JP2009023696 A JP 2009023696A JP 2010179733 A JP2010179733 A JP 2010179733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
webbing
seat belt
seat
operation member
tongue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009023696A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumitoshi Akaike
文敏 赤池
Akari Takahashi
明香里 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2009023696A priority Critical patent/JP2010179733A/ja
Publication of JP2010179733A publication Critical patent/JP2010179733A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

【課題】乗員の車両乗降等の邪魔にならず、且つ円滑にシートベルトを装着できるシートベルト装着補助装置を提供する。
【解決手段】ウェビング10がスリップ孔15Aに挿通されているシートベルト装置の装着を補助する。スリップ孔15Aとタング11との間には、ウェビング操作部材20が摺動可能に挿通されている。スリップ孔15Aより前方かつ上方の車体内壁には、ワイヤ22を介してウェビング操作部材20を変位させる変位手段21が設けられている。乗員がシート1に着座していないときは、ウェビング操作部材20は下方位置にある。乗員がシート1に着座すると、ウェビング操作部材20が変位手段21によって上方位置にまで牽引され、ウェビング10及びタング11が前上方向へ吊り上げられる。シートベルトを装着した状態では、ウェビング操作部材20は再度下方位置へ戻る。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗員の身体を車両用シートに拘束するシートベルトウェビングと、該シートベルトウェビングに摺動可能に挿通されたタングと、該タングを係合保持するバックルとを有し、ウェビングがスリップ孔に挿通されているシートベルトの装着を補助する、シートベルト装着補助装置に関する。
この種のシートベルト装着補助装置として、例えば特許文献1がある。特許文献1は、車両衝突時にウェビング内へガスを供給して膨張させ、乗員を柔らかく拘束するエアベルト装置に適用されており、当該エアベルトウェビングは、スリップ孔とタングとの間において、リーチャーにより前上方向へ持ち上げられる。リーチャーは、センターピラーの上部に設けられたアクチュエーターによって揺動する腕部と、ウェビングに摺動可能に挿通されるループ状のガイド部とからなる。そして、エアベルト未装着時にはウェビングが持ち上げられていることで、ウェビング及びタングを掴み易くなっている。タングをバックルに係合装着するとアクチュエーターが作動して、或いはウェビングが下方へ引っ張られることで腕部が折れ曲がって、リーチャーが下方へ変位するようになっている。ここで、特許文献1では、エアベルトが一般的なシートベルトウェビングよりも厚みが大きいために車体内部に引き込むことが出来ないことから、乗員がシートに着座していない状態において既にウェビングが持ち上げられている。つまり、特許文献1ではウェビングが持ち上げられた状態が基本姿勢となっている。
また、ウェビングを巻き取るリトラクタがシートバック内に内設された、いわゆるベルトインシートにシートベルト装着補助装置を用いた技術として、特許文献2がある。このようなベルトインシートでは、見栄えや乗降性等の観点から、シートベルトの未装着時にはウェビングをシートバックの前面に沿わせてあるため、タングがシートバックの前面に位置しており、シートバックとタングとの間には殆ど隙間が無い。そのため、シートベルトの装着時にタングを掴み難く、ウェビングを繰出口から繰り出す操作など、装着時の作業性に課題があった。そこで特許文献2では、シートバックのウェビング繰出口の下方に設けた収容凹部内に、先端に可動部材を取り付けた蛇腹状をなす伸縮筒を設けている。伸縮筒はエア供給によって伸張可能となっており、伸縮筒が伸長することで可動部材が押し出され、ウェビング及びタングをシートバックから浮かせている。なお、ベルトインシートでは、ウェビングがシートバックに設けられた繰出口から繰り出されるが、当該繰出口は、ウェビングの繰り出し・収納を案内するスリップ孔を兼ねている。
特開平11−198757号公報 特開2004−306642号公報
しかし特許文献1では、ウェビングが持ち上げられた状態が基本姿勢となっているので、当該ウェビングが乗員の車両乗降やシートへの着座などの邪魔となるし、ウェビングの露出量が多くなって見栄えも悪い。乗員が車両へ乗降する際などにウェビングに引っかかって転倒するおそれもある。また、タングをバックルへ装着して初めてリーチャーが下方へ変位するのでは、ウェビングが持ち上げられた状態においてシートベルトを装着しなければならず、ウェビングを車体内部から引き出す際に、当該ウェビングが捩れたりリーチャーの腕部に引っ掛かったりして円滑に操作できないおそれがある。又は、ウェビングが下方へ引っ張られることで腕部が折れ曲がるようになっているが、この場合も腕部の上方付勢力に抗してウェビングを引き出さなければならず、やはり円滑な操作は難しい。そもそも、ウェビングが持ち上げられた状態を基本姿勢とするために、腕部材として屈曲は可能であるがある程度高い保形性を有する部材を使用する必要がある時点で、上記問題を根本的に解決することは難しい。
一方、特許文献2では伸縮筒によって前後方向へ移動する可動部材によってウェビングを押し出している。しかし、その際にウェビングが伸縮筒先端の可動部材から側方へ滑り落ちて押し出せない場合が生じるおそれがある。これでは、タングをシートバックから的確に浮かせられない。これを避けるため、可動部材の幅寸法をウェビングの幅寸法より大きくしている。しかし、これでは装置が大型化してしまう。また、ウェビングを押し出している状態においては、伸縮筒及び可動部材がシートバックの前方へ突出した状態となっているので、当該可動部材等が邪魔になることもある。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、乗員の車両乗降等の邪魔にならず、且つ円滑にシートベルトを装着できるシートベルト装着補助装置を提供することを目的とする。
本発明は、シートベルト装置の装着を補助するシートベルト装着補助装置に関する。シートベルト装置は、乗員の身体を車両用シートに拘束するシートベルトウェビングと、該シートベルトウェビングに摺動可能に挿通されたタングと、該タングを係合保持するバックルとを有する。シートベルトウェビングは、これの繰り出し・収納を案内するスリップ孔に挿通されている。このような車両用シートとしては、シートベルトウェビングが車体内部から繰り出される一般的な車両用シートでもよいし、ウェビングを巻き取るリトラクタがシートバック内に内設されたベルトインシートでもよい。ベルトインシートでは、ウェビングの繰出口がスリップ孔を兼ねている。
そのうえで、本発明のシートベルト装着補助装置は、スリップ孔とタングとの間において、シートベルトウェビングが持ち上げられた上方位置と、シートベルトウェビングが操作力を受けず自然状態となる下方位置との間でシートベルトウェビングを操作するウェビング操作部材と、スリップ孔より前方かつ上方の車体内壁に設けられ、ウェビング操作部材を下方位置と上方位置との間で上下方向に変位させる変位手段とを有する。シートベルトウェビングが自然状態であるとは、ウェビング操作部材からの操作力を受けていない状態を意味し、リトラクタからの引張力や乗員がウェビングを引き出す際の荷重を受けている場合は含まれる。
そして、乗員が車両用シートに着座していないときはウェビング操作部材は下方位置にあり、乗員が車両用シートに着座しているがシートベルトを装着していない状態において、ウェビング操作部材が変位手段によって上方位置にまで変位してシートベルトウェビングが前上方向へ持ち上げられ、シートベルトを装着した状態では、ウェビング操作部材が再度下方位置へ戻っていることを特徴とする。乗員が車両用シートに着座していないときは、ウェビング操作部材が下方位置にあることで、ウェビングはリトラクタからの引張力を受けながら、自然状態で垂れているのみである。ウェビング操作部材が上方位置にまで変位してウェビングが前上方向へ持ち上げられると、これに伴いタングも前上方向へ移動する。シートベルトを装着した状態でも、ウェビングはウェビング操作部材からの操作力を受けていない自然状態にあるが、当然に、シートベルト未装着時の自然状態とは異なる姿勢となっている。
一旦上方位置へ変位させたウェビング操作部材を再度下方位置へ戻すタイミングとしては、タングをバックルに装着するために乗員がシートベルトウェビングを下方へ引っ張ったときが好ましい。タングをバックルに装着するためにウェビングを下方へ引っ張れば、ウェビング操作部材を上方位置で保持している変位手段には、リトラクタからの引張力よりも大きな力が作用することになる。
ウェビング操作部材を柔軟なワイヤ部材を介して変位手段に連結し、当該ウェビング操作部材は、変位手段によって下方位置から上方位置まで牽引されることが好ましい。
本発明では、乗員がシートに着座していないときにはウェビング操作部材は下方位置にある。すなわち、従来からの一般的な車両と同様に、シートベルトウェビングが下方に自然状態で垂れている状態が基本姿勢となっている。したがって、乗員が車両へ乗降する際やシートに着座する際に、シートベルトウェビングやタングが邪魔となることが無い。そして、乗員がシートに着座しているがシートベルト未装着の状態、すなわち、シートベルトを装着する際にシートベルトウェビング及びタングが前上方向へ持ち上げられるので、乗員はシートベルトウェビングないしタングを掴み易くなり、効率良くシートベルトの装着作業が補助される。シートベルトを装着した状態ではウェビング操作部材が再度下方位置へ戻っているので、乗員の身体を的確に拘束することができる。また、本シートベルト装着補助装置をベルトインシートへ適用した場合でも、特許文献2のような伸縮筒や可動部材が不要であり、装置を小型化できる。しかも、タングを浮かせた状態でも、シートバックとウェビングとの間に邪魔な部材がないので、乗員の姿勢移動の自由度も大きくなる。
乗員がシートベルトウェビングを下方へ引っ張ることでウェビング操作部材が下方位置へ変位する構成となっていれば、タングをバックルへ装着しようとする際にシートベルトウェビングには不要な操作力が作用していないので、シートベルトウェビングを円滑に引き出し操作することができる。
ウェビング操作部材が変位手段によって上方に牽引される構成であれば、ウェビング操作部材と変位手段とを連結するワイヤ部材に保形性は必要ない。そこで、ウェビング操作部材が柔軟なワイヤ部材を介して変位手段に連結されていれば、下方位置にあるウェビング操作部材がシートベルトウェビングの姿勢に柔軟に追従できる。逆に言えば、ウェビング操作部材が下方位置にあるときは、ワイヤ部材が柔軟なためシートベルトウェビングの変位範囲が広く、ウェビングの操作性が高くなる。
乗員が着座しておらずシートベルト装着補助装置が基本姿勢にある状態の車両用シートまわりの斜視図である。 乗員が着座しておらずシートベルト装着補助装置が基本姿勢にある状態の車両用シートまわりの正面図である。 ウェビングが吊り上げられた状態の車両用シートまわりの斜視図である。 シートベルト装置を装着する最中の状態を示す車両用シートまわりの斜視図である。
以下に、図面を参照しながら本発明に係るシートベルト装着補助装置の実施の形態について説明するが、これに限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。本発明のシートベルト装着補助装置は、シートベルト装置を装着する際に、タングないしシートベルトウェビングを掴み易くするための補助装置である。
シート1は、自動車などの車両に搭載される車両用シートであって、図1に示すごとく背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト4とを有する。シートベルト装置は、図1及び図2に示すごとく、乗員の身体をシート1に拘束するシートベルトウェビング10(以下、単にウェビング10と称す)と、該ウェビング10に摺動可能に挿通されたタング11と、該タング11を係合保持するバックル12と、ウェビング10を巻き取るリトラクタ13とを有する。
ウェビング10は、引張り強さに優れたポリエステル繊維等が一定の長さを有する帯状に編成されており、ショルダーウェビング部10Aとラップウェビング部10Bとを有する。ショルダーウェビング部10Aは、シートベルト装置を装着した際に、乗員の胸部に肩から腰にかけて斜めに当てられる部分である。ラップウェビング部10Bは、シートベルト装置を装着した際に、乗員の腰部を横切るように当てられる部分である。ウェビング10の一端(ショルダーウェビング部10A側端)はリトラクタ13に連結され、ウェビング10の他端(ラップウェビング部10B側端)はシートクッション3側方のアンカ14に固定されている。リトラクタ13は、車体のセンターピラー6内に設けられており、ウェビング10のショルダーウェビング部10Aの殆どは、端部がリトラクタ13に巻き取られた状態でセンターピラー6内に収納されている。ウェビング10には、リトラクタ13に巻き取られる方向への引張力が常時作用している。
センターピラー6には、ウェビング10の繰出口となるスリット7が形成されており、当該スリット7の上方にウェビングガイド15が設けられている。ウェビングガイド15は長孔状のスリップ孔15Aを有し、当該スリップ孔15A内にウェビング10が摺動可能に挿通されて、ウェビング10の繰り出し・収納が案内される。センターピラー6のスリット7から上方へ繰り出されたウェビング10は、ウェビングガイド15のスリップ孔15Aにおいて、アンカ14にかけて下方へ折り返される。また、ウェビング10にはタング11が摺動可能に挿通されており、当該タング11はショルダーウェビング部10Aとラップウェビング部10Bとの端部位置にある。
そして、このようなシートベルト装置に対して、シートベルトを装着する際にウェビング10を持ち上げ操作するシートベルト装着補助装置が設けられている。当該シートベルト装着補助装置は、ウェビングガイド15のスリップ孔15Aとタング11との間においてウェビング10に摺動可能に挿通されるループ状のループ部材20と、ループ部材20を下方位置から上方位置へ牽引する変位手段21と、ループ部材20と変位手段21とを連結するワイヤ22とを有する。ウェビング10に挿通されているループ部材20は、ウェビング10が持ち上げられた図3に示す上方位置と、ウェビング10が操作力を受けず自然状態となる図1や図4に示す下方位置との間で変位可能となっている。牽引手段21は、ウェビングガイド15のスリップ孔15Aより前方かつ上方の車体内壁に設けられている。ワイヤ22は、柔軟な(フレキシブルな)素材からなり、ループ部材20が下方位置にあるとき、当該ループ部材20がウェビングガイド15の直下ないし近傍に位置する程度の長さを有する。なお、ループ部材20が本発明のウェビング操作手段に相当し、牽引手段21が本発明の変位手段に相当し、ワイヤ22が本発明のワイヤ部材に相当する。
牽引手段21としては、ワイヤ22を介してループ部材20を牽引可能な手段であれば特に限定されない。例えば、モータ等の駆動手段によって回動する回動軸にワイヤ22が巻き取られる機構や、車体内部に車両前方側、車両後方側、若しくは車両幅方向に延びる案内レールを設け、ワイヤ22の終端を案内レール内を摺動可能なアンカに固定して、アンカが案内レールを摺動することで牽引される機構などを使用できる。また、牽引手段21には、ループ部材20を上方位置で保持するロック機構を設けてもよい。当該ロック機構も特に限定されないが、例えばループ部材20と牽引手段21のケースとが係合する構造を採用したり、案内レールとアンカとを使用する場合は、当該案内レールとアンカの一方に係合突起を設け、他方に係合凹部を設けたり、案内レールとアンカとの双方に突起を設け、アンカの突起が案内レールの突起を乗り越えることでロックされる構造を設けたりできる。
次に、シートベルト装置を装着する際の補助作用について説明する。乗員がシート1に着座していないときは、牽引手段21が作動しておらず、図1及び図2に示すように、ループ部材20は下方位置にある。したがって、ウェビング10はループ部材20から操作力を受けておらず、ウェビング10はリトラクタ13からの引張力を受けながら、センターピラー6に沿って下方へ垂れた自然状態となっている。したがって、タング11も比較的低い位置にある。この状態が、シートベルト装着補助装置の基本状態である。そのため、乗員の車両乗降やシート1への着座などに対してウェビング10等が邪魔になることが無く、見栄えを損なうことも無い。
乗員がシート1に着座すると、牽引手段21が作動して、ループ部材20が牽引手段21の直下ないし近傍にまでくる程度にワイヤ22を牽引保持する。すると、牽引手段21がウェビングガイド15の前方かつ上方に設けられていることから、ループ部材20が上方位置へ変位するにつられて、図3に示されるように、ウェビング10は前上方向へ吊り上げられる。これにより、ウェビング10に挿通されているタング11も前上方向へ移動し、乗員はタング11等を掴み易くなる。なお、図3には、装置の状態を見やすくするため、乗員は図示していない。また、ループ部材20が牽引手段21の直下ないし近傍にまで吊り上げられれば、ウェビング10をより前上方向へ吊り上げられる。牽引手段21の作動タイミングは、シートクッション3の内部又はシートバック2の内部に設けられた荷重センサ(図示せず)によって行える。具体的には、乗員がシート1に着座したことが荷重センサによって検知され、当該荷重センサからの検知信号をECU(図示せず)が検知した際に、ECU制御によって行われるようにすればよい。
このように、ウェビング10及びタング11が基本姿勢から前上方向へ吊り上げられたところでタング11を掴み、これをウェビング10に対して摺動させながら、バックル12に係合装着させる。このとき、ウェビング10も下方へ引っ張られることから、牽引手段21には、ループ部材20及びワイヤ22を介して、リトラクタ13からの引張力よりも大きな荷重が作用する。すると、牽引手段21による保持状態が解除され、ループ部材20は自重ないしウェビング10からの引張荷重により、図4に示すように、再度下方位置へ変位する。これにより、ウェビング10にはループ部材20の操作力が作用しない自然状態となるので、ウェビング10の引き出し操作、延いてはタング11をバックル12へ装着する操作を円滑に行える。このとき、ループ部材20はウェビングガイド15のスリップ孔15A直下ないし近傍にまで下がるので、ウェビング10の操作自由度は阻害されない。また、ワイヤ22は柔軟なので、ウェビング10の操作に対してループ部材20を的確に追従させられる。運転を終了し、タング11とバックル12との係合を解除すると、ウェビング10がリトラクタ13によって巻き取られ、再度図1及び図2に示す自然状態へ戻る。
(その他の変形例)
上記実施例では、本発明のシートベルト装着補助装置を一般的な車両用シートへ適用した例として説明したが、ベルトインシートへ適用することもできる。ベルトインシートへ適用しても、ウェビング操作部材がスリップ孔(繰出口)とタングとの間にあり、且つ変位手段がスリップ孔より前方かつ上方に設けられている限り、上記と同様の作用効果を奏する。
ウェビング操作部材としては、ウェビングを上方へ持ち上げられる部材であれば、ウェビングに挿通されるループ状の部材に限られない。例えば、コ字状、L字状、又はフック状の部材によってウェビングを引っ掛けるだけでもよい。なお、このようなウェビングに引っ掛けるタイプの部材を使用する場合は、金属、樹脂、木材など、リトラクタの引張力に抗してウェビングを保持できる程度の保形性を有する素材とする。ループ状の部材を使用する場合は、必ずしも保形性は必要ないので、金属、樹脂成形品、木材のほか、布製やゴム製の帯リングなどとすることもできる。
また、ウェビング操作部材を上下方向へ変位操作する変位手段としては、牽引手段に限らず、機械的に昇降させる昇降手段とすることもできる。この場合、ウェビング操作部材は、直接昇降手段に組み込むこともでき、ワイヤ部材は必ずしも必要ではない。もちろん、牽引手段を使用する場合でも、ウェビング操作部材が直接牽引されるような構成とすることもできる。
上方位置へ変位させられたウェビング操作部材は、タングをバックルへ装着したときに下方位置へ戻るようにしてもよい。
1 シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
6 センターピラー
10 ウェビング
11 タング
12 バックル
13 リトラクタ
15 ウェビングガイド
15A スリップ孔
20 ループ部材(ウェビング操作部材)
21 牽引手段(変位手段)
22 ワイヤ

Claims (3)

  1. 乗員の身体を車両用シートに拘束するシートベルトウェビングと、該シートベルトウェビングに摺動可能に挿通されたタングと、該タングを係合保持するバックルとを有し、前記シートベルトウェビングが、これの繰り出し・収納を案内するスリップ孔に挿通されているシートベルト装置の装着を補助する、シートベルト装着補助装置であって、
    前記スリップ孔と前記タングとの間において、前記シートベルトウェビングが持ち上げられた上方位置と、前記シートベルトウェビングが操作力を受けず自然状態となる下方位置との間で、前記シートベルトウェビングを操作するウェビング操作部材と、
    前記スリップ孔より前方かつ上方の車体内壁に設けられ、前記ウェビング操作部材を前記下方位置と上方位置との間で上下方向に変位させる変位手段とを有し、
    乗員が前記車両用シートに着座していないときは、前記ウェビング操作部材は前記下方位置にあり、
    乗員が前記車両用シートに着座しているが、前記シートベルトを装着していない状態において、前記ウェビング操作部材が前記変位手段によって前記上方位置にまで変位して前記シートベルトウェビングが前上方向へ持ち上げられ、
    前記シートベルトを装着した状態では、前記ウェビング操作部材が再度前記下方位置へ戻っていることを特徴とするシートベルト装着補助装置。
  2. 請求項1に記載のシートベルト装着補助装置であって、
    前記タングを前記バックルに装着するために乗員が前記シートベルトウェビングを下方へ引っ張ると、前記ウェビング操作部材が前記下方位置へ変位することを特徴とするシートベルト装着補助装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のシートベルト装着補助装置であって、
    前記ウェビング操作部材は、柔軟なワイヤ部材を介して前記変位手段に連結されており、
    前記ウェビング操作部材は、前記変位手段によって前記下方位置から前記上方位置まで牽引されることを特徴とする、シートベルト装着補助装置。

JP2009023696A 2009-02-04 2009-02-04 シートベルト装着補助装置 Pending JP2010179733A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009023696A JP2010179733A (ja) 2009-02-04 2009-02-04 シートベルト装着補助装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009023696A JP2010179733A (ja) 2009-02-04 2009-02-04 シートベルト装着補助装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010179733A true JP2010179733A (ja) 2010-08-19

Family

ID=42761610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009023696A Pending JP2010179733A (ja) 2009-02-04 2009-02-04 シートベルト装着補助装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010179733A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013001291A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Tokai Rika Co Ltd シートベルト装置
JP2017132366A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 ダイハツ工業株式会社 ベルトインシート構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013001291A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Tokai Rika Co Ltd シートベルト装置
JP2017132366A (ja) * 2016-01-28 2017-08-03 ダイハツ工業株式会社 ベルトインシート構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5102713B2 (ja) シートベルト装置
JP5567391B2 (ja) 可動バックル装置及びシートベルト装置
JP5501284B2 (ja) シートベルト装置及び車両用シート
JP2010105544A (ja) 乗員拘束装置
JP2010179733A (ja) シートベルト装着補助装置
JP2009096233A (ja) シートベルト装置
JP6029915B2 (ja) 自動車のシートベルト装置
JP5638810B2 (ja) シートベルト装置
JP2009280028A (ja) 車両用4点式シートベルト装置
JP5836674B2 (ja) シートベルト装置
JP4345431B2 (ja) アームレスト付きシート
US20160031410A1 (en) Seatbelt apparatus
JP2009161144A (ja) プリテンショナ及びシートベルト装置
JP4859116B2 (ja) バックル装置およびこれを用いたシートベルト装置
JP4943364B2 (ja) シートベルト装置
JP4848776B2 (ja) シートベルト装置
JP5420264B2 (ja) 車両用シート
JP2010143372A (ja) 車両用乗員拘束装置
JP6253458B2 (ja) シートベルト装置
JP2009274541A (ja) 車両用シートベルト装置
JPH11198757A (ja) エアベルト装置
JP2007253725A (ja) シートベルト装置
JP2009279985A (ja) 車両用乗員拘束装置
JP2007253732A (ja) シートベルト装置
JP5133864B2 (ja) ベルト装置