JP2009096233A - シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上体を捻ることなくシートベルトを装着することができ、操作性及び快適性に優れたシートベルト装置を提供する。
【解決手段】本発明のシートベルト装置は、乗員1が着座する腰掛部2aと乗員1の背面に位置する背もたれ部2bとを備えた車両シート2に乗員1をシートベルト3で拘束するシートベルト装置であり、シートベルト3の巻き取り及び巻き戻しを行うリトラクタ4と、シートベルト3の先端を保持するベルトアンカー5と、シートベルト3の途中に配置されたトング6と、トング6が接続されるバックル7と、を有し、車両シート2のドア側の側面にベルトアンカー5を配置し、車両シート2の車内側の側面にバックル7を配置し、ベルトアンカー5及びバックル7を車両シート2の側面に沿って移動させる駆動手段8を設けたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載されるシートベルト装置に関し、特に、快適性及び操作性に優れたシートベルト装置に関する。
自動車等の車両には、一般に、乗員が着座する腰掛部と乗員の背面に位置する背もたれ部とを備えた車両シートに乗員を拘束するシートベルト装置が設けられている。かかるシートベルト装置は、乗員を拘束するシートベルトと、車両シート内に埋め込まれるとともにシートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行うリトラクタと、車両のBピラー(センターピラー)に設けられたガイドアンカーと、腰掛部のドア側の下面部に配置されたベルトアンカーと、腰掛部の車内側の側面部に配置されたバックルと、シートベルトに摺動可能に配置されたトングと、を有し、前記シートベルトは、一端が前記リトラクタに接続され、他端が前記ガイドアンカーに掛け回されて前記ベルトアンカーに接続され、前記ガイドアンカーと前記ベルトアンカーの間に前記トングが配置されている。そして、腰掛部に着座した乗員が、前記トングを引っ張って前記シートベルトを引き出し、前記トングを前記バックルに接続することによって前記シートベルトを装着する。
ここで、Bピラー(センターピラー)は、前部座席と後部座席の間に設けられた車体構造物であるため、車両シートの背もたれ部と隣接した位置又は背もたれ部よりも車両前後方向の後方側の位置に配置されている。したがって、Bピラー(センターピラー)に設けられたガイドアンカーも車両シートの背もたれ部と隣接した位置又は背もたれ部よりも後方側に配置されている。また、シートベルト装着前のシートベルトはリトラクタにより巻き取られているため、シートベルト装着前のトングも車両シートの背もたれ部と隣接した位置又は背もたれ部よりも後方側に配置された状態になっている。したがって、腰掛部に着座した乗員がシートベルトを装着する時には、トングを引っ張るために上体を捻らなければならず、操作性が悪いという問題があった。また、上体を捻ることが苦手な乗員(例えば、高齢者や妊婦等)に対しては不快感を与える原因にもなっていた。
かかる問題点を解決する手段として、例えば、特許文献1に記載されたようなシートベルト装着補助装置が提案されている。特許文献1に記載されたシートベルト装着補助装置は、駆動モータにより駆動される装着補助アームに設けられた挟掴部(トング)を備えており、挟掴部(トング)がシートバック(背もたれ部)よりも前方となる補助位置と補助位置よりも後方となる格納位置との間で装着補助アームを移動させるように駆動モータを制御している。
特開2007−45189号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたシートベルト装着補助装置では、挟掴部(トング)のみを背もたれ部よりも前方となる補助位置に移動させており、バックルは背もたれ部の位置に固定されたままである。したがって、シートベルトを装着しようとする乗員は、シートベルトを装着するために挟掴部(トング)を掴み、挟掴部(トング)よりも後方に配置されているバックルまで挟掴部(トング)を移動させなければならず、少なからず上体を捻らなければならない。
本発明は、上述の課題に鑑み創案された発明であり、上体を捻ることなくシートベルトを装着することができ、操作性及び快適性に優れたシートベルト装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、乗員が着座する腰掛部と乗員の背面に位置する背もたれ部とを備えた車両シートに乗員をシートベルトで拘束するシートベルト装置であって、前記シートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行うリトラクタと、前記シートベルトの先端を保持するベルトアンカーと、前記シートベルトの途中に配置されたトングと、該トングが接続されるバックルと、を有し、前記車両シートの一側面に前記ベルトアンカーを配置し、前記車両シートの他側面に前記バックルを配置し、前記ベルトアンカー及び前記バックルを前記車両シートの側面に沿って移動させる駆動手段を設けた、ことを特徴とするシートベルト装置が提供される。ここで、前記駆動手段は、乗員が前記腰掛部に着座した場合に、前記ベルトアンカー及び前記バックルを前方に配置させ、乗員が前記トングを前記バックルに接続した場合に、前記ベルトアンカー及び前記バックルを後方に移動させるように構成することが好ましい。
前記駆動手段は、前記ベルトアンカー及び前記バックルを前記腰掛部の側面に沿ってスライドさせるスライド駆動手段であってもよい。また、前記スライド駆動手段は、前記ベルトアンカー又は前記バックルに連結された支持部材と、該支持部材に固定された電動モータと、該電動モータの先端に接続されたピニオンと、該ピニオンと噛合するとともに車両の前後方向に沿って配置されたラックと、を有する構成としてもよい。
前記駆動手段は、前記ベルトアンカー及び前記バックルを前記車両シートの側面に沿って回動させる回動駆動手段であってもよい。また、前記回動駆動手段は、一端に前記ベルトアンカー又は前記バックルが配置されるとともに他端に回動軸が配置された一対の駆動ロッドと、該駆動ロッドの回動軸を回動させる電動モータと、を有する構成としてもよい。また、前記回動駆動手段は、一端に前記ベルトアンカー又は前記バックルが配置された一対の駆動ロッドと、該駆動ロッドの他端どうしを連結する回動軸と、該回動軸に嵌着又は周面に形成された歯車と、該歯車と噛合するピニオンを備えた電動モータと、を有する構成としてもよい。さらに、前記駆動ロッドは、車両衝突時又は衝突予測時に乗員側に膨張展開されるエアバッグ機構を内蔵していてもよいし、車両衝突時又は衝突予測時に車内側又は車両構造物側に膨張展開されるエアバッグ機構を内蔵していてもよい。
前記ベルトアンカーは前記腰掛部のドア側に配置され、前記バックルは前記腰掛部の車内側に配置され、前記シートベルトはピラーに固定されたガイドアンカーに掛け回されて前記ベルトアンカーに接続されていてもよい。また、前記ベルトアンカーは前記腰掛部のドア側に配置され、前記バックルは前記腰掛部の車内側に配置され、前記シートベルトは前記背もたれ部から引き出されて前記ベルトアンカーに接続されていてもよい。また、前記ベルトアンカーは前記腰掛部の車内側に配置され、前記バックルは前記腰掛部のドア側に配置され、前記シートベルトは前記背もたれ部から引き出されて前記ベルトアンカーに接続されていてもよく、さらに前記シートベルトは、前記背もたれ部に接続された固定端部と前記背もたれ部よりも前方に突出した自由端部と前記固定端部から前記自由端部に向かって形成された筒部とを有するガイド部材により案内されて引き出されていてもよい。
また、本発明によれば、乗員が着座する腰掛部と乗員の背面に位置する背もたれ部とを備えた車両シートに乗員をシートベルトで拘束するシートベルト装置であって、前記背もたれ部内に配置されて前記シートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行う一対の上部リトラクタと、前記腰掛部内又は側面に配置されて前記シートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行う一対の下部リトラクタと、一方の前記上部リトラクタから引き出されたシートベルト及び同じ側の一方の前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトに接続されたトングと、他方の前記上部リトラクタから引き出されたシートベルト及び同じ側の他方の前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトに接続されたバックルと、を有し、前記トング及び前記バックルを前記車両シートの側面に沿って移動させる駆動手段を設けた、ことを特徴とするシートベルト装置が提供される。ここで、前記駆動手段は、乗員が前記腰掛部に着座した場合に、前記下部リトラクタ又は前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトを前方に移動させることによって前記トング及び前記バックルを前方に配置させ、乗員が前記トングと前記バックルを接続した場合に、前記下部リトラクタ又は前記シートベルトを後方に移動させて前記トング及び前記バックルを後方に移動させるように構成することが好ましい。
前記駆動手段は、前記下部リトラクタ又は前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトを前記腰掛部の側面に沿ってスライドさせるスライド駆動手段であってもよい。また、前記スライド駆動手段は、前記下部リトラクタ又は前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトを支持する支持部材と、該支持部材に固定された電動モータと、該電動モータの先端に接続されたピニオンと、該ピニオンと噛合するとともに車両の前後方向に沿って配置されたラックと、を有する構成としてもよい。また、前記スライド駆動手段は、一対の前記下部リトラクタ又は前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトを支持する支持部材と、該支持部材に固定された電動モータと、該電動モータの先端に接続されたピニオンと、該ピニオンと噛合するとともに車両の前後方向に沿って配置されたラックと、を有する構成としてもよい。
前記駆動手段は、前記下部リトラクタ又は前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトを前記車両シートの側面に沿って回動させる回動駆動手段であってもよい。また、前記回動駆動手段は、一端から前記下部リトラクタのシートベルトが引き出されるように構成されるとともに他端に回動軸が配置された一対の駆動ロッドと、該駆動ロッドの回動軸を回動させる電動モータと、を有する構成としてもよい。また、前記回動駆動手段は、一端から前記下部リトラクタのシートベルトが引き出されるように構成された一対の駆動ロッドと、該駆動ロッドの他端どうしを連結する回動軸と、該連結部材に嵌着又は周面に形成された歯車と、該歯車と噛合するピニオンを備えた電動モータと、を有する構成としてもよい。
上述した本発明のシートベルト装置によれば、いわゆる3点式シートベルト装置において、ベルトアンカー及びバックルを車両シートの側面に沿って移動させるようにしたことにより、トングを掴む動作及びトングをバックルに接続する動作の両方を上体よりも前方で行うことができ、シートベルト装着時に上体を捻ることがなく、操作性及び快適性を向上させることができる。特に、乗員が着座した場合に、ベルトアンカー及びバックルを前方に配置させ、乗員がトングをバックルに接続した場合に、ベルトアンカー及びバックルを後方に移動させることにより、上体を捻らずにシートベルトを装着できるだけでなく、シートベルトを乗員に密着させることができ、シートベルト装置の機能を効果的に発揮させることができる。
また、駆動手段をスライド駆動手段で構成することにより、ベルトアンカー及びバックルを腰掛部の側面に沿って移動させることができる。また、スライド駆動手段をラック・ピニオン機構で構成することにより、簡単な構成でベルトアンカー及びバックルを腰掛部の側面に沿って移動させることができる。
また、駆動手段を回動駆動手段で構成することにより、ベルトアンカー及びバックルを背もたれ部の側面に沿って移動させることができる。また、ベルトアンカー又はバックルが配置された駆動ロッドを電動モータで回動させることにより、簡単な構成でベルトアンカー及びバックルを背もたれ部の側面に沿って移動させることができる。さらに、ベルトアンカー及びバックルの回動駆動手段を共通化することにより、容易に同期を図ることができる。さらに、駆動ロッドにエアバッグ機構を内蔵させることにより、車両衝突時又は衝突予測時における乗員拘束性能及び衝撃緩和性能を向上性能させることができる。
本発明は、上述した駆動手段を配設した点に特徴があり、ガイドアンカーを有する一般的な3点式シートベルト装置に適用することもできるし、背もたれ部からシートベルトが引き出されている3点式シートベルト装置に適用することもでき、汎用性に優れる。特に、ガイドアンカーが車内側に配置された3点式シートベルト装置においては、背もたれ部の車内側にガイド部材を設けることにより、予めトングを前方に配置しておくことができる。
また、本発明のシートベルト装置によれば、いわゆる4点式シートベルト装置において、下部リトラクタ又は下部リトラクタから引き出されたシートベルトを車両シートの側面に沿って移動させるようにしたことにより、乗員拘束性能を向上させることができるだけでなく、トングを掴む動作及びトングをバックルに接続する動作の両方を上体よりも前方で行うことができ、シートベルト装着時に上体を捻ることがなく、操作性及び快適性を向上させることができる。特に、乗員が着座した場合に、下部リトラクタ又は下部リトラクタから引き出されたシートベルトを前方に配置させ、乗員がトングをバックルに接続した場合に、下部リトラクタ又は下部リトラクタから引き出されたシートベルトを後方に移動させることにより、上体を捻らずにシートベルトを装着できるだけでなく、シートベルトを乗員に密着させることができ、シートベルト装置の機能を効果的に発揮させることができる。
また、駆動手段をスライド駆動手段で構成することにより、下部リトラクタ又は下部リトラクタから引き出されたシートベルトを腰掛部の側面に沿って移動させることができる。また、スライド駆動手段をラック・ピニオン機構で構成することにより、簡単な構成で下部リトラクタ又は下部リトラクタから引き出されたシートベルトを腰掛部の側面に沿って移動させることができる。さらに、下部リトラクタ又は下部リトラクタから引き出されたシートベルトのスライド駆動手段を共通化することにより、容易に同期を図ることができる。
また、駆動手段を回動駆動手段で構成することにより、下部リトラクタ又は下部リトラクタから引き出されたシートベルトを背もたれ部の側面に沿って移動させることができる。また、駆動ロッドを電動モータで回動させることにより、簡単な構成でシートベルトを背もたれ部の側面に沿って移動させることができる。さらに、一対の駆動ロッドの回動駆動手段を共通化することにより、容易に同期を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜図13を用いて説明する。ここで、図1は、車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した第一実施形態を示す図であり、(A)は正面図、(B)はドア側側面図である。なお、図1(B)において、シートベルトの一部を省略して図示している。
図1(A)及び(B)に示したシートベルト装置は、乗員1が着座する腰掛部2aと乗員1の背面に位置する背もたれ部2bとを備えた車両シート2に乗員1をシートベルト3で拘束するシートベルト装置であり、シートベルト3の巻き取り及び巻き戻しを行うリトラクタ4と、シートベルト3の先端を保持するベルトアンカー5と、シートベルト3の途中に配置されたトング6と、トング6が接続されるバックル7と、を有し、車両シート2のドア側の側面にベルトアンカー5を配置し、車両シート2の車内側の側面にバックル7を配置し、ベルトアンカー5及びバックル7を車両シート2の側面に沿って移動させる駆動手段8を設けたものである。ここでは、一般的な3点式シートベルト装置に本発明を適用した場合を図示しており、リトラクタ4から引き出されたシートベルト3は、Bピラー9に固定されたガイドアンカー10に掛け回されてベルトアンカー5に接続されている。
前記リトラクタ4は、従来のシートベルト装置に通常用いられている部品を使用することができる。例えば、ばね式のリトラクタ、ばねとモータを併用したリトラクタ、モータ式のリトラクタ等、種々のものを選択して使用することができる。なお、ここでは、リトラクタ4を車両シート2の背もたれ部2bに埋め込んだ状態を図示したが、背もたれ部2bの背面や側面部に設けてもよいし、腰掛部2aに埋め込んでもよいし、腰掛部2aの下面に設けるようにしてもよい。
前記ベルトアンカー5は、例えば、樹脂製又は金属製の平板状箱体であり、後述する駆動手段8に接続されている。ベルトアンカー5の上部には、シートベルト3の先端が固定されており、図1(B)の一点鎖線で示すように、ベルトアンカー5を車両の前後方向前方に移動させると、シートベルト3も前方に移動させることができる。シートベルト3の固定方法には種々の方法を採用することができ、ボルト等の固定部材でベルトアンカー5の上部に固定してもよい。また、シートベルト3の先端を折り曲げて縫い合わせたループ部を形成し、該ループ部に棒状部材やボルト等を通してベルトアンカー5に固定するようにしてもよい。
前記トング6は、従来のシートベルト装置に通常用いられている部品を使用することができる。トング6は、例えば、シートベルト3を通すための挿通孔を有し、ベルトアンカー5とガイドアンカー10の間のシートベルト3に通されて配置されている。トング6にシートベルト3を単に通すだけの場合、トング6はガイドアンカー10寄りに滑り落ちてしまうため、トング6の自重を支えることができる程度の力でシートベルト3に止めておくことができるようにしておいた方が好ましい。例えば、トング6の挿通孔に棒部材を配置し、シートベルト3を棒部材に掛け回すようにした構造が考えられる。
前記バックル7は、ベルトアンカー5と同様の平板状箱体に内蔵されており、後述する駆動手段8に接続されている。この平板状箱体に、従来のシートベルト装置に通常用いられている部品と同様のバックルが配置されており、トング6を着脱自在に接続できるように構成されている。
図1(A)及び(B)に示した駆動手段8は、ベルトアンカー5及びバックル7を腰掛部2aの側面に沿ってスライドさせるスライド駆動手段である。ここで、図2は、スライド駆動手段の構造を示す図であり、(A)は個別駆動タイプの正面図、(B)は連動駆動タイプの正面図、(C)は個別駆動タイプの側面図である。
図2(A)及び(C)に示したスライド駆動手段(駆動手段8)は、ベルトアンカー5又はバックル7に連結された支持部材21,21と、支持部材21,21に固定部材22aを介して固定された電動モータ22,22と、電動モータ22,22の先端に接続されたピニオン23,23と、ピニオン23,23と噛合するとともに車両の前後方向に沿って配置されたラック24,24と、を有する。なお、図示しないが、電動モータ22,22は、車載されたECU(電子制御ユニット)等の制御手段に接続されており、所定の信号に基づいて駆動されるようになっている。この個別駆動タイプでは、ベルトアンカー5とバックル7のそれぞれに電動モータ22,22が配設されており、個別に駆動させることもできるし、同期させて駆動させることもできる。また、車両シート2の腰掛部2aには、ベルトアンカー5及びバックル7の移動領域に相当する長さを有する長孔2cが形成されている。この長孔2cには、支持部材21が通されており、電動モータ22の駆動により、長孔2c内を摺動できるようになっている。なお、図示しないが、固定部材22aの下部に腰掛部2a内に配置されたレール上を転動するローラを配置するようにしてもよい。
図2(B)に示したスライド駆動手段(駆動手段8)は、ベルトアンカー5及びバックル7に連結された支持部材21と、支持部材21に固定部材22aを介して固定された電動モータ22と、電動モータ22の先端に接続されたピニオン23と、ピニオン23と噛合するとともに車両の前後方向に沿って配置されたラック24と、支持部材21に固定部材25aを介して接続されたローラ25と、を有する。なお、図示しないが、電動モータ22は、車載されたECU(電子制御ユニット)等の制御手段に接続されており、所定の信号に基づいて駆動されるようになっている。この連動駆動タイプでは、ベルトアンカー5とバックル7の電動モータ22が兼用されており、確実に同期させて駆動させることができる。また、電動モータ22、ピニオン23及びラック24を支持部材21の略中央部に配置して、ローラ25を省略するようにしてもよい。なお、個別駆動タイプと同様に、腰掛部2aには長孔2cが形成されている。
次に、上述した本発明の第一実施形態の作用について説明する。ここで、図3は、本発明の第一実施形態の作用を示す図であり、(A)は乗員着座時、(B)は駆動手段前方作動時、(C)はトング・バックル接続時、(D)は駆動手段後方作動時を示している。なお、各図において、ガイドアンカー10を固定するBピラーの図は省略してある。
図3(A)に示すように、乗員1が車両シート2に着座した時、ベルトアンカー5及びバックル7は腰掛部2aの側面部の車両前後方向後方寄りに配置されている。したがって、ベルトアンカー5に接続されたシートベルト3も後方側に配置されており、シートベルト3に配置されているトング6も後方側に配置されていることとなる。
乗員1が腰掛部2aに着座したことを重量センサ等で感知すると、ECU(電子制御ユニット)からスライド駆動手段(駆動手段8)に電動モータ22を駆動させる指令が出される。電動モータ22が駆動されると、ピニオン・ラック機構の作用により、ベルトアンカー5及びバックル7は、図3(B)に示すように、腰掛部2aの側面部の前方に向かって移動する。このときベルトアンカー5の移動に伴ってシートベルト3も前方に移動する。したがって、シートベルト3に配置されているトング6も前方に移動することとなり、乗員1の上体よりも前方側に配置される。
図3(C)に示すように、車両シート2に着座した乗員1は、上体を捻ることなくトング6を掴むことができ、上体を捻ることなく反対側のバックル7にトング6を接続することができる。
バックル7にトング6が接続されるとバックル信号(ON)がECU(電子制御ユニット)に伝達され、スライド駆動手段(駆動手段8)に電動モータ22を駆動させる指令が出される。電動モータ22が駆動されると、ピニオン・ラック機構の作用により、ベルトアンカー5及びバックル7は、図3(D)に示すように、腰掛部2aの側面部の後方に向かって移動する。このときベルトアンカー5及びバックル7の移動に伴ってシートベルト3も後方に移動し、乗員1を拘束する。そして、電動モータ22は、所定距離の移動又は所定荷重の負荷を検知すると駆動を停止し、シートベルト3の装着が完了する。
シートベルト3を外す場合には、車両のエンジン停止やパーキング状態を検知して、ECU(電子制御ユニット)からスライド駆動手段(駆動手段8)に電動モータ22を駆動させる指令を出すようにしてもよい。電動モータ22が駆動されると、ピニオン・ラック機構の作用により、ベルトアンカー5及びバックル7は前方に向かって移動し、バックル7の操作をし易くすることができる。バックル7からトング6が解除されるとバックル信号(OFF)がECU(電子制御ユニット)に伝達され、スライド駆動手段(駆動手段8)に電動モータ22を駆動させる指令が出される。電動モータ22が駆動されると、ピニオン・ラック機構の作用により、ベルトアンカー5及びバックル7は後方に向かって移動し、最終的に図3(A)に示した状態に戻る。
なお、ベルトアンカー5とバックル7のスライド駆動手段(駆動手段8)が、図2(A)に示した個別駆動タイプの場合には、乗員1が車両シート2に着座する前からバックル7のみを予め前方側に配置させておいてもよいし、シートベルト3を外す場合にバックル7のみを前方側に移動させるようにしてもよい。
次に、他の3点式シートベルト装置に本発明を適用した場合の実施形態について説明する。ここで、図4は、車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した他の実施形態の正面図であり、(A)は第二実施形態、(B)は第三実施形態、(C)は第四実施形態を示している。
図4(A)に示す本発明の第二実施形態は、ベルトアンカー5が腰掛部2aのドア側に配置され、バックル7が腰掛部2aの車内側に配置され、シートベルト3が背もたれ部2bから引き出されてベルトアンカー5に接続されているタイプの3点式シートベルト装置に本発明を適用した場合の実施形態である。シートベルト3の引き出し口41は、例えば、図示するように、背もたれ部2bに直接形成される。勿論、シートベルト3の引き出し口41は、背もたれ部2bの肩部上に配置するようにしてもよい。かかる第二実施形態においても、バックルアンカー5及びバックル7は駆動手段8に接続されており、第一実施形態と同様の作用効果を奏する。なお、ここでは個別駆動タイプの駆動手段8を図示したが、連動駆動タイプを適用してもよいことは勿論である。
図4(B)に示す本発明の第三実施形態は、ベルトアンカー5が腰掛部2aの車内側に配置され、バックル7が腰掛部2aのドア側に配置され、シートベルト3が背もたれ部2bから引き出されてベルトアンカー5に接続されているタイプの3点式シートベルト装置に本発明を適用した場合の実施形態である。シートベルト3の引き出し口41は、例えば、図示するように、背もたれ部2bに直接形成される。勿論、シートベルト3の引き出し口41は、背もたれ部2bの肩部上に配置するようにしてもよい。かかる第三実施形態においても、バックルアンカー5及びバックル7は駆動手段8に接続されており、第一実施形態と同様の作用効果を奏する。なお、ここでは個別駆動タイプの駆動手段8を図示したが、連動駆動タイプを適用してもよいことは勿論である。
図4(C)に示す本発明の第四実施形態は、図4(B)に示した第三実施形態のシートベルト3の引き出し部にガイド部材42を配置したものである。ガイド部材42は、背もたれ部2bに接続された固定端部42aと、背もたれ部2bよりも前方に突出した自由端部2bと、固定端部42aから自由端部42bに向かって形成された筒部42cと、を有する。かかるガイド部材42を設けることにより、シートベルト3及びトング6を乗員1の肩よりも前方に配置することができる。したがって、ガイド部材42を設けることにより、ガイドアンカー5を前方に移動させなくても乗員1が上体を捻らずにトング6を掴むことができる場合には、シートベルト装着時にバックル7のみを前方に移動させるようにしてもよい。
ここで、前記ガイド部材42の詳細について説明する。図5は、ガイド部材の説明図であり、(A)は上面図、(B)は裏面図、(C)は断面図、(D)は伸縮部を備えたガイド部材の上面図、(E)はエアバッグ機構を備えたガイド部材の断面図を示している。
図5(A)〜(C)に示すように、ガイド部材42は、剛性を担保する表皮部51と、表皮部51の乗員1と接触する側(裏側)に配置された緩衝部52とを有する。表皮部51は、例えば、樹脂等の素材により構成され、自由端部42bが撓み過ぎない程度の剛性とシートベルト3の装着時に乗員1に違和感を与えない程度の可撓性を有する。この表皮部51の剛性は、シートベルト装着時にシートベルト3を乗員から離間させる方向の力を働かせるため、シートベルト3の締め付け感を低減する機能も発揮する。また、表皮部51の固定端部42a側は、背もたれ部2bの肩部への接続時及びシートベルト3の装着時に邪魔にならないように幅が狭く形成されており、表皮部51の自由端部42b側の乗員と接触する部分は、乗員1に対する接触面圧を低減して乗員1の拘束性能を向上させるために、シートベルト3よりも幅が広く形成されている。また、表皮部51の固定端部42a側には、車両シート2に固定するための留め孔51aが形成されている。
ガイド部材42の緩衝部52は、弾力性のあるクッション材やゴム材等の素材により構成され、表皮部51の裏側に縫合部52a,52bにより縫い付けられている。ここで、縫合部52aは、主に表皮部51と緩衝部52を連結するための縫合部であり、縫合部52bは主に表皮部51と緩衝部52の間にシートベルト3を通すための筒部42cを形成するための縫合部である。なお、表皮部51の縫合部52a,52bに対応する位置には縫合糸を通すための縫合孔が形成されている。また、表皮部51と緩衝部52とは、接着剤やリベット等の固定手段により連結するようにしてもよい。なお、筒部42cは、表皮部51と緩衝部52との間に形成する場合に限られるものではなく、表皮部51や緩衝部52を加工して表皮部51又は緩衝部52に形成するようにしてもよい。
また、ガイド部材42の表皮部51には、図5(D)に示すように、固定端部42a側に伸縮部53を設けるようにしてもよい。ここでは、伸縮部53として蛇腹機構を採用している。かかる伸縮部53を設けることにより、シートベルト3の装着時にガイド部材42をシートベルト3の動きに追従させることができる。なお、伸縮部53は、蛇腹機構に限られず、スライド機構や伸縮素材を用いた機構で構成するようにしてもよい。
また、ガイド部材42の緩衝部52には、図5(E)に示すように、エアバッグ機構を設けるようにしてもよい。ここで、エアバッグ機構は、緩衝部52内に折り畳まれて収納されたエアバッグ54と、車両シート2に内蔵されたインフレータ55と、インフレータ55からエアバッグ54にガスを供給する送給路56と、から構成されている。インフレータ55は、図示しないECU(電子制御ユニット)に接続されており、ECUからの点火電流により点火され、インフレータ55内部に格納された薬剤を燃焼させてガスを発生させ、エアバッグ54に送給路56を介してガスを供給する。ガスが供給されたエアバッグ54は、緩衝部52内で膨張を開始し、緩衝部52を突き破って破線で示したように膨張展開する。なお、エアバッグ54は、緩衝部52の筒部42c側に縫い付けられて固定されている。また、緩衝部52そのものをエアバッグで形成するようにしてもよい。さらに、インフレータ55に替えて又は加えてエアポンプを設けて、シートベルト3の装着時における乗員1とシートベルト3の隙間を緩衝部52で埋めるように制御するエアクッション機能を持たせるようにしてもよい。なお、ここでは緩衝部52にエアバッグ機構を配置する場合を示したが、側突時の頭部保護を考慮して、表皮部51に同様のエアバッグ機構を採用してもよいし、表皮部51の上面にエアバッグを配置したエアバッグ機構を採用してもよい。
次に、ガイド部材42の固定構造について説明する。ここで、図6は、ガイド部材42の固定構造を示す部品展開図である。図6に示すように、ガイド部材42の固定構造は、車両シート2に固定される固定台61と、固定台61の略中心部に配置された固定軸62と、固定軸62に挿通されるとともに固定台61及びガイド部材42に接続されるコイルばね63と、ガイド部材42を固定台61に封じ込める蓋部材64と、蓋部材64を固定するキャップ65とから構成されている。
固定台61は、背もたれ部2bの肩部上にボルト等で固定されるか、背もたれ部2bに埋め込まれて固定される。また、固定台61の外周部には、コイルばね63の鉤部63aを係止するための係止孔61aが形成されている。さらに、固定台61の外周部には、ガイド部材42の設置空間及び回動空間を確保するための切欠部61bが形成されている。固定軸62は、固定台61の底部に立設されており、先端部にはキャップ65を螺合するためのネジが切られている。コイルばね63は、固定軸62に挿通されて固定台61内に収容される。また、コイルばね63の一端には、鉤部63aが形成されており、鉤部63aを係止孔61aに挿通して係止させることによって、コイルばね63が固定台61に接続される。また、コイルばね63の他端は、ガイド部材42の表皮部51の裏側に固定される。なお、ガイド部材42の表皮部51には、コイルばね63の他端を挿通するための係止穴が形成されている。ガイド部材42は、コイルばね63が接続された状態で留め孔51aを固定軸62に挿通することによって固定台61に接続される。その後、蓋部材64が固定軸62に挿通され、キャップ65が固定軸62の先端に螺合され、各部品が固定台61に固定される。かかるガイド部材42の固定構造によれば、コイルばね63の作用により、ドア側から車内側に向かう方向(付勢方向)にガイド部材42を付勢することができるとともに、車内側からドア側に向かう方向(回動方向)にガイド部材42を回動させることができる。したがって、シートベルト装着時には、シートベルト3の移動に伴ってガイド部材42を回動させることができ、円滑にシートベルト3を装着することができる。また、シートベルト3を解除した時には、ガイド部材42を自動的に前方に向いた状態にすることができる。
続いて、駆動手段8の異なる実施形態について説明する。ここで、図7は、車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した第五実施形態を示す図であり、(A)は正面図、(B)はドア側側面図である。なお、図7(B)において、シートベルトの一部を省略して図示している。
図7(A)及び(B)に示した第五実施形態は、図1(A)及び(B)に示した第一実施形態の駆動手段8をスライド駆動手段から回動駆動手段に変更したものであり、共通する部分については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
前記回動駆動手段(駆動手段8)は、ベルトアンカー5及びバックル7を車両シート2の側面に沿って回動させる手段である。図7(A)及び(B)に示すように、ベルトアンカー5又はバックル7は長尺状の駆動ロッド71,71に配置されており、各駆動ロッド71は回動駆動手段(駆動手段8)により回動される。図7(B)に示すように、駆動ロッド71は、通常時は背もたれ部2bの側面に沿って配置されており、乗員1が腰掛部2aに着座すると、前方側に回動されて傾いた位置に配置される。このとき、駆動ロッド71,71の先端部にはベルトアンカー5又はバックル7が配置されているため、ベルトアンカー5及びバックル7は前方に移動されることになる。
前記駆動ロッド71は、ベルトアンカー5及びバックル7を支持するとともに、車両シート2の側面に沿って回動されるものであるため、ある程度の剛性が必要である一方で、乗員1と接触する可能性もあるため、例えば、樹脂製型品により構成することが好ましい。また、駆動ロッド71の乗員1側の表面には、弾力性のあるクッション材やゴム材等の素材からなる緩衝材を貼付するようにしてもよい。
ここで、図8は、回動駆動手段の構造を示す図であり、(A)は個別駆動タイプの正面図、(B)は連動駆動タイプの正面図である。図8(A)に示す回動駆動手段(駆動手段8)は、一端にベルトアンカー5又はバックル7が配置されるとともに他端に回動軸72が配置された一対の駆動ロッド71,71と、各駆動ロッド71の回動軸72を回動させる電動モータ73,73と、を有する。なお、図示しないが、電動モータ73,73は、車載されたECU(電子制御ユニット)等の制御手段に接続されており、所定の信号に基づいて駆動されるようになっている。この個別駆動タイプでは、ベルトアンカー5とバックル7のそれぞれに電動モータ73が配設されており、個別に駆動させることもできるし、同期させて駆動させることもできる。ここでは、回動軸72及び電動モータ73を腰掛部2aに配設する場合を図示したが、回動軸72及び電動モータ73を背もたれ部2bに配設するようにしてもよいし、回動軸72のみを背もたれ部2bに配設するようにしてもよい。また、回動軸72と電動モータ73の間に減速機構を介在させるようにしてもよい。なお、電動モータ73,73は、固定部材73aにより腰掛部2a内に固定されている。
図8(B)に示した回動駆動手段(駆動手段8)は、一端にベルトアンカー5又はバックル7が配置された一対の駆動ロッド71,71と、各駆動ロッド71の他端どうしを連結する回動軸72と、回動軸72に嵌着された歯車74と、歯車74と噛合するピニオン73bを備えた電動モータ73と、を有する。なお、図示しないが、電動モータ73は、車載されたECU(電子制御ユニット)等の制御手段に接続されており、所定の信号に基づいて駆動されるようになっている。この連動駆動タイプでは、ベルトアンカー5とバックル7の回動軸72が連結されているため、確実に同期させて駆動させることができる。ここでは、回動軸72及び電動モータ73を腰掛部2aに配設する場合を図示したが、回動軸72及び電動モータ73を背もたれ部2bに配設するようにしてもよいし、回動軸72のみを背もたれ部2bに配設するようにしてもよい。また、回動軸72と電動モータ73の間に減速機構を介在させるようにしてもよいし、回動軸72の両端部に軸受を配設するようにしてもよいし、回転軸72の周面に歯車74を直に形成するようにしてもよい。なお、電動モータ73は、固定部材73aにより腰掛部2a内に固定されている。
次に、上述した本発明の第五実施形態の作用について説明する。ここで、図9は、本発明の第五実施形態の作用を示す図であり、(A)は乗員着座時、(B)は駆動手段前方作動時、(C)はトング・バックル接続時、(D)は駆動手段後方作動時を示している。
図9(A)に示すように、乗員1が車両シート2に着座した時、ベルトアンカー5及びバックル7が配置された駆動ロッド71は、背もたれ部2bの側面部に沿って配置されており、ベルトアンカー5及びバックル7は車両の前後方向後方側に配置されている。したがって、ベルトアンカー5に接続されたシートベルト3も後方側に配置されており、シートベルト3に配置されているトング6も後方側に配置されていることとなる。
乗員1が腰掛部2aに着座したことを重量センサ等で感知すると、ECU(電子制御ユニット)から回動駆動手段(駆動手段8)に電動モータ73を駆動させる指令が出される。電動モータ73が駆動されると、回動軸72が回動され、図9(B)に示すように、駆動ロッド71が前方に向かって回動されて傾いた状態に配置される。このときベルトアンカー5の移動に伴ってシートベルト3も前方に移動する。したがって、シートベルト3に配置されているトング6も前方に移動することとなり、乗員1の上体よりも前方側に配置される。
図9(C)に示すように、車両シート2に着座した乗員1は、上体を捻ることなくトング6を掴むことができ、上体を捻ることなく反対側のバックル7にトング6を接続することができる。
バックル7にトング6が接続されるとバックル信号(ON)がECU(電子制御ユニット)に伝達され、回動駆動手段(駆動手段8)に電動モータ73を駆動させる指令が出される。電動モータ73が駆動されると、回動軸72が回動され、図9(D)に示すように、駆動ロッド71が後方に向かって回動される。このときベルトアンカー5及びバックル7の移動に伴ってシートベルト3も後方に移動し、乗員1を拘束する。そして、電動モータ73は、所定角度の回動又は所定荷重の負荷を検知すると駆動を停止する。これでシートベルト3の装着が完了する。
シートベルト3を外す場合には、車両のエンジン停止やパーキング状態を検知して、ECU(電子制御ユニット)から回動駆動手段(駆動手段8)に電動モータ73を駆動させる指令を出すようにしてもよい。電動モータ73が駆動されると、駆動ロッド71が回動され、ベルトアンカー5及びバックル7は前方に向かって移動し、バックル7の操作をし易くすることができる。バックル7からトング6が解除されるとバックル信号(OFF)がECU(電子制御ユニット)に伝達され、回動駆動手段(駆動手段8)に電動モータ73を駆動させる指令が出される。電動モータ73が駆動されると、駆動ロッド71が回動され、ベルトアンカー5及びバックル7は後方に向かって移動し、最終的に図9(A)に示した状態に戻る。
なお、ベルトアンカー5とバックル7の回動駆動手段(駆動手段8)が、図8(A)に示した個別駆動タイプの場合には、乗員1が車両シート2に着座する前からバックル7のみを予め前方側に配置させておいてもよいし、シートベルト3を外す場合にバックル7のみを前方側に移動させるようにしてもよい。
次に、駆動ロッド71にエアバッグ機構を配設した第五実施形態の変形例について説明する。ここで、図10は、駆動ロッドにエアバッグ機構を配設した第五実施形態の変形例を示す図であり、(A)はエアバッグ膨張展開前、(B)はエアバッグ膨張展開後、(C)は駆動ロッドの断面図である。
図10(A)に示すように、車両走行中等の通常状態において、乗員1はシートベルト3により車両シート2に拘束されている。また、駆動ロッド71には、図10(C)に示すように、車両衝突時又は衝突予測時に、乗員1側に膨張展開されるエアバッグ機構101と、車内側及びドア側に膨張展開されるエアバッグ機構102が内蔵されている。なお、駆動ロッド71の乗員1側には、図10(C)に示すように、緩衝材71aが貼付されている。
前記エアバッグ機構101,102は、車両衝突時又は衝突予測時に膨張展開されるエアバッグ103と、エアバッグ103を収容するリテーナ104と、エアバッグ103にガスを供給するインフレータ105と、を有する。また、駆動ロッド71のエアバッグ103が突出する部分の内面には、エアバッグ103を突出させ易くするためのテアライン(溝)が形成されていることが好ましい。図10(C)では、エアバッグ103を蛇腹折により折り畳んでリテーナ104内に収容しているが、ロール折や内折等で折り畳んでもよい。なお、図示しないが、インフレータ105は車載されたECU(電子制御ユニット)に接続されており、加速度センサ、レーザ距離センサ、圧力センサ、CCDカメラ等の衝突検知センサ又は衝突予測センサの信号に基づいて作動するように構成されている。
そして、ECU(電子制御ユニット)が、衝突検知センサ又は衝突予測センサの信号に基づいて衝突を検知又は予測すると、インフレータ105はエアバッグ103にガスを供給し、図10(B)に示したように、エアバッグ103を膨張展開させる。エアバッグ機構101のエアバッグ103は、駆動ロッド71とドア(車両構造物)との間及び駆動ロッド71と隣接する車両シート(図示せず)との間で膨張展開され、乗員1と車両構造物との衝撃を緩和したり、乗員1が車内側に移動しないように拘束したりする。また、エアバッグ機構102のエアバッグ103は、駆動ロッド71と乗員1との間で膨張展開され、駆動ロッド71と乗員1との隙間を充填して乗員1を車両シート2に拘束する。かかるエアバッグ機構101,102を駆動パッド71に内蔵することによって、車両衝突時又は衝突予測時における乗員拘束性能及び衝撃緩和性能を向上させることができる。
上述した本発明の第五実施形態及びその変形例は、図4に示した第二実施形態〜第四実施形態のような他の3点式シートベルトに適用することもできる。ここで、図11は、車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した第六実施形態を示す図であり、(A)は正面図、(B)は車内側側面図である。かかる第六実施形態は、第五実施形態のシートベルト装置に第四実施形態の3点式シートベルト装置を適用したものである。
すなわち、図11(A)及び(B)に示す本発明の第六実施形態は、ベルトアンカー5が配置された駆動ロッド71が腰掛部2aの車内側に配置され、バックル7が配置された駆動ロッド71が腰掛部2aのドア側に配置され、シートベルト3が背もたれ部2bから引き出されてベルトアンカー5に接続されているタイプの3点式シートベルト装置に本発明の第五実施形態を適用したものである。さらに、第六実施形態では、シートベルト3の引き出し部にガイド部材42が配置されている。ガイド部材42については、図5及び図6に示したものと同じであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図11(B)に示すように、第六実施形態のシートベルト装置においても、駆動ロッド71を前後方向に回動させて乗員1が上体を捻ることなくトング6を掴むことができるようにし、かつ、状態を捻ることなくトング6をバックル7に接続できるように構成されている。具体的な構造及び作用については、第五実施形態と同様である。
次に、本発明を4点式シートベルト装置に適用した場合について説明する。ここで、図12は、車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した第七実施形態を示す図であり、(A)は下部リトラクタを外付けした場合の正面図、(B)は下部リトラクタを内蔵した場合の正面図である。また、図13は、車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した第八実施形態を示す図であり、(A)は下部リトラクタを外付けした場合の正面図、(B)は下部リトラクタを内蔵した場合の正面図である。
図12(A)に示した第七実施形態は、乗員1が着座する腰掛部2aと乗員1の背面に位置する背もたれ部2bとを備えた車両シート2に乗員1をシートベルト3(上部シートベルト3a,下部シートベルト3b)で拘束するシートベルト装置であり、背もたれ部2b内に配置されて上部シートベルト3aの巻き取り及び巻き戻しを行う一対の上部リトラクタ121,121と、腰掛部2の側面に配置されて下部シートベルト3bの巻き取り及び巻き戻しを行う一対の下部リトラクタと122,122と、一方の上部リトラクタ121から引き出された上部シートベルト3a及び同じ側の一方の下部リトラクタ122から引き出された下部シートベルト3bに接続されたトング123と、他方の上部リトラクタ121から引き出された上部シートベルト3a及び同じ側の他方の下部リトラクタ122から引き出された下部シートベルト3bに接続されたバックル124と、を有し、トング123及びバックル124を車両シート2の側面に沿って移動させる駆動手段8を設けたものである。
かかる第七実施形態は、いわゆる4点式シートベルト装置に駆動手段8を配設したものであり、乗員1が腰掛部2aに着座した場合に、下部リトラクタ122及び下部シートベルト3bを前方に移動させることによってトング123及びバックル124を前方に移動させ、乗員1がトング123とバックル124を接続した場合に、下部リトラクタ122及び下部シートベルト3bを後方に移動させてトング123及びバックル124を後方に移動させるように構成されている。図12(A)に示した駆動手段8は、図2(A)に示したスライド駆動手段の個別駆動タイプであるが、図2(B)に示した連動駆動タイプを適用することもできる。なお、駆動手段8の構造に関しては、図2に示したものと同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図12(A)に示した第七実施形態において、上部シートベルト3aは、背もたれ部2bの肩部に配設された引き出し口125から車内に引き出されている。また、下部シートベルト3bは、下部リトラクタ122を収容するケース126に形成された開口部から車内に引き出されている。引き出し口125及びケース126は、例えば、樹脂製型品により構成されている。
図12(A)に示した第七実施形態の作用については、基本的に図3に示した場合と同様であるので、ここでは図を省略して説明する。乗員1が車両シート2に着座した時、下部リトラクタ122,122は腰掛部2aの側面部の車両前後方向後方寄りに配置されている。したがって、トング123及びバックル124も後方側に配置されていることとなる。乗員1が腰掛部2aに着座したことを重量センサ等で感知すると、ECU(電子制御ユニット)の指令により駆動手段8が作動され、下部リトラクタ122,122が腰掛部2aの側面部の前方に向かって移動する。このとき、下部リトラクタ122,122をロックして下部シートベルト3b,3bを引き出さないようにして、上部シートベルト3a,3aを引き出すようにすると、下部リトラクタ122,122の移動に伴って、トング123及びバックル124も前方に移動することとなり、乗員1の上体よりも前方側に配置される。したがって、乗員1は、上体を捻ることなくトング123を掴むことができ、上体を捻ることなくバックル124にトング123を接続することができる。バックル信号(ON)がECU(電子制御ユニット)に伝達されると駆動手段8が作動され、下部リトラクタ122,122が腰掛部2aの側面部の後方に向かって移動し、トング123及びバックル124も後方に移動する。このとき、同時に上部リトラクタ121,121及び下部リトラクタ122,122を作動させて、移動に伴う弛みを吸収しつつ乗員1を拘束するようにすることが好ましい。そして、駆動手段8は、所定距離の移動又は所定荷重の負荷を検知すると駆動を停止する。また、上部リトラクタ121,121及び下部リトラクタ122,122は、所定荷重の負荷を検知すると上部シートベルト3a及び下部シートベルト3bの巻き取りを停止し、シートベルト3の装着が完了する。
シートベルト3を外す場合には、車両のエンジン停止やパーキング状態を検知して、ECU(電子制御ユニット)から駆動手段8を作動させる指令を出すようにしてもよい。駆動手段8が作動すると、下部リトラクタ122,122は前方に向かって移動し、バックル124の操作をし易くすることができる。バックル124からトング123が解除されるとバックル信号(OFF)がECU(電子制御ユニット)に伝達され、駆動手段8を作動させる。駆動手段8が作動すると、下部リトラクタ122,122は後方に向かって移動し、最終的に図12(A)に示した状態に戻る。このとき、移動分の弛みを吸収するために、下部リトラクタ122,122を作動して下部シートベルト3bを巻き取るようにすると、トング123及びバックル124が上方に移動することがなく、シートベルト装着時のトング123及びバックル124の操作性を向上させることができる。また、下部リトラクタ122,122が完全に下部シートベルト3bを巻き取ってしまった場合には、上部リトラクタ121,121を作動させて上部シートベルト3aの弛みを吸収するようにしてもよい。
図12(B)に示した第七実施形態は、下部リトラクタ122,122を腰掛部2a内に配置したものである。この場合、腰掛部2aの側面にはベルトガイド127,127を配設して下部シートベルト3bの移動をサポートすることが好ましい。このベルトガイド127,127は、例えば、樹脂製型品により構成されており、内部に下部リトラクタ122から引き出された下部シートベルト3bを通すことができる開口部が形成されている。また、ベルトガイド127,127は、駆動手段8に接続されており、腰掛部2aの側面に沿って移動可能に構成されている。したがって、駆動手段8を作動させると、ベルトガイド127,127を腰掛部2aの側面に沿って前後方向に移動させることができ、ベルトガイド127,127の移動に伴って下部シートベルト3bも前後方向に移動させることができる。このとき、下部リトラクタ122,122は、駆動手段8に固定して一緒に移動できるようにしてもよいし、腰掛部2a側に固定しておいてもよい。なお、図12(B)に示した駆動手段8は、図2(B)に示したスライド駆動手段の連動駆動タイプであるが、図2(A)に示した個別駆動タイプを適用することもできる。他の構成については図12(A)に示した実施形態と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
図13(A)及び(B)に示した第八実施形態は、第七実施形態と同様に、いわゆる4点式シートベルト装置に駆動手段8を配設したものであり、駆動手段8を回動駆動手段に変更したものである。図13(A)に示した第八実施形態では、図8(A)に示した個別駆動タイプを適用し、図13(B)に示した第八実施形態では、図8(B)に示した連動駆動タイプを適用している。
また、図13(A)に示した第八実施形態では、駆動ロッド131,131内に下部リトラクタ122,122が配設されており、下部シートベルト3b,3bは駆動ロッド131,131の内部を通されて先端部から車内に引き出されている。したがって、駆動手段8を作動させると、下部シートベルト3bは駆動ロッド131の回動に伴って前方に回動し、トング123及びバックル124が前方に配置される。このとき、下部リトラクタ122をロックして、下部シートベルト3bが引き出されないようにして、トング123及びバックル124が後方に取り残されないようにすることが好ましい。なお、図13(A)に示した第八実施形態において、駆動手段8に連動駆動タイプを適用してもよいことは勿論である。
また、図13(B)に示した第八実施形態では、腰掛部2a内に下部リトラクタ122,122が配設されており、下部シートベルト3b,3bは駆動ロッド131,131の内部を通されて先端部から車内に引き出されている。したがって、駆動手段8を作動させると、少なくとも下部シートベルト3bは駆動ロッド131の回動に伴って前方に回動し、トング123及びバックル124が前方に配置される。このとき、下部リトラクタ121をロックして、下部シートベルト3bが引き出されないようにして、トング123及びバックル124が後方に取り残されないようにすることが好ましい。また、下部リトラクタ122,122は、腰掛部2a側に固定されておいてもよいし、駆動手段8に固定されていてもよい。なお、図13(B)に示した第八実施形態において、駆動手段8に個別駆動タイプを適用してもよいことは勿論である。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明は助手席や後部座席のシートベルト装置に適用してもよい、駆動手段にアクチュエータ等の伸縮機構を適用してもよい、駆動ロッドを伸縮可能に構成してもよい、車両衝突時又は衝突予測時に駆動手段を作動させてシートベルトを乗員により密着させるように移動させるようにしてもよい等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した第一実施形態を示す図であり、(A)は正面図、(B)はドア側側面図である。 スライド駆動手段の構造を示す図であり、(A)は個別駆動タイプの正面図、(B)は連動駆動タイプの正面図、(C)は個別駆動タイプの側面図である。 本発明の第一実施形態の作用を示す図であり、(A)は乗員着座時、(B)は駆動手段前方作動時、(C)はトング・バックル接続時、(D)は駆動手段後方作動時を示している。 車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した他の実施形態の正面図であり、(A)は第二実施形態、(B)は第三実施形態、(C)は第四実施形態を示している。 ガイド部材の説明図であり、(A)は上面図、(B)は裏面図、(C)は断面図、(D)は伸縮部を備えたガイド部材の上面図、(E)はエアバッグ機構を備えたガイド部材の断面図を示している。 ガイド部材の固定構造を示す部品展開図である。 車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した第五実施形態を示す図であり、(A)は正面図、(B)はドア側側面図である。 回動駆動手段の構造を示す図であり、(A)は個別駆動タイプの正面図、(B)は連動駆動タイプの正面図である。 本発明の第五実施形態の作用を示す図であり、(A)は乗員着座時、(B)は駆動手段前方作動時、(C)はトング・バックル接続時、(D)は駆動手段後方作動時を示している。 駆動ロッドにエアバッグ機構を配設した第五実施形態の変形例を示す図であり、(A)はエアバッグ膨張展開前、(B)はエアバッグ膨張展開後、(C)は駆動ロッドの断面図である。 車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した第六実施形態を示す図であり、(A)は正面図、(B)は車内側側面図である。 車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した第七実施形態を示す図であり、(A)は下部リトラクタを外付けした場合の正面図、(B)は下部リトラクタを内蔵した場合の正面図である。 車両の運転席に本発明のシートベルト装置を適用した第八実施形態を示す図であり、(A)は下部リトラクタを外付けした場合の正面図、(B)は下部リトラクタを内蔵した場合の正面図である。
符号の説明
1 乗員
2 車両シート
2a 腰掛部
2b 背もたれ部
2c 長孔
3 シートベルト
3a 上部シートベルト
3b 下部シートベルト
4 リトラクタ
5 ベルトアンカー
6 トング
7 バックル
8 駆動手段
21 支持部材
22 駆動モータ
22a 固定部材
23 ピニオン
24 ラック
25 ローラ
25a 固定部材
41 引き出し口
42 ガイド部材
42a 固定端
42b 自由端
42c 筒部
51 表皮部
51a 留め孔
52 緩衝部
52a,52b 縫合部
53 伸縮部
54 エアバッグ
55 インフレータ
56 送給路
61 固定台
61a 係止孔
61b 切欠部
62 固定軸
63 コイルばね
63a 鉤部
64 蓋部材
65 キャップ
71 駆動ロッド
72 回動軸
73 駆動モータ
73a 固定部材
73b ピニオン
74 歯車
101,102 エアバッグ機構
103 エアバッグ
104 リテーナ
105 インフレータ
121 上部リトラクタ
122 下部リトラクタ
123 トング
124 バックル
125 引き出し口
126 ケース
127 ベルトガイド
131 駆動ロッド

Claims (21)

  1. 乗員が着座する腰掛部と乗員の背面に位置する背もたれ部とを備えた車両シートに乗員をシートベルトで拘束するシートベルト装置であって、
    前記シートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行うリトラクタと、前記シートベルトの先端を保持するベルトアンカーと、前記シートベルトの途中に配置されたトングと、該トングが接続されるバックルと、を有し、
    前記車両シートの一側面に前記ベルトアンカーを配置し、前記車両シートの他側面に前記バックルを配置し、前記ベルトアンカー及び前記バックルを前記車両シートの側面に沿って移動させる駆動手段を設けた、ことを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記駆動手段は、乗員が前記腰掛部に着座した場合に、前記ベルトアンカー及び前記バックルを前方に配置させ、乗員が前記トングを前記バックルに接続した場合に、前記ベルトアンカー及び前記バックルを後方に移動させる、ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記駆動手段は、前記ベルトアンカー及び前記バックルを前記腰掛部の側面に沿ってスライドさせるスライド駆動手段である、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記スライド駆動手段は、前記ベルトアンカー又は前記バックルに連結された支持部材と、該支持部材に固定された電動モータと、該電動モータの先端に接続されたピニオンと、該ピニオンと噛合するとともに車両の前後方向に沿って配置されたラックと、を有する、ことを特徴とする請求項3に記載のシートベルト装置。
  5. 前記駆動手段は、前記ベルトアンカー及び前記バックルを前記車両シートの側面に沿って回動させる回動駆動手段である、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシートベルト装置。
  6. 前記回動駆動手段は、一端に前記ベルトアンカー又は前記バックルが配置されるとともに他端に回動軸が配置された一対の駆動ロッドと、該駆動ロッドの回動軸を回動させる電動モータと、を有することを特徴とする請求項5に記載のシートベルト装置。
  7. 前記回動駆動手段は、一端に前記ベルトアンカー又は前記バックルが配置された一対の駆動ロッドと、該駆動ロッドの他端どうしを連結する回動軸と、該回動軸に嵌着又は周面に形成された歯車と、該歯車と噛合するピニオンを備えた電動モータと、を有することを特徴とする請求項5に記載のシートベルト装置。
  8. 前記駆動ロッドは、車両衝突時又は衝突予測時に乗員側に膨張展開されるエアバッグ機構を内蔵している、ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のシートベルト装置。
  9. 前記駆動ロッドは、車両衝突時又は衝突予測時に車内側又は車両構造物側に膨張展開されるエアバッグ機構を内蔵している、ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のシートベルト装置。
  10. 前記ベルトアンカーは前記腰掛部のドア側に配置され、前記バックルは前記腰掛部の車内側に配置され、前記シートベルトはピラーに固定されたガイドアンカーに掛け回されて前記ベルトアンカーに接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  11. 前記ベルトアンカーは前記腰掛部のドア側に配置され、前記バックルは前記腰掛部の車内側に配置され、前記シートベルトは前記背もたれ部から引き出されて前記ベルトアンカーに接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  12. 前記ベルトアンカーは前記腰掛部の車内側に配置され、前記バックルは前記腰掛部のドア側に配置され、前記シートベルトは前記背もたれ部から引き出されて前記ベルトアンカーに接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  13. 前記シートベルトは、前記背もたれ部に接続された固定端部と前記背もたれ部よりも前方に突出した自由端部と前記固定端部から前記自由端部に向かって形成された筒部とを有するガイド部材により案内されて引き出されている、ことを特徴とする請求項12に記載のシートベルト装置。
  14. 乗員が着座する腰掛部と乗員の背面に位置する背もたれ部とを備えた車両シートに乗員をシートベルトで拘束するシートベルト装置であって、
    前記背もたれ部内に配置されて前記シートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行う一対の上部リトラクタと、前記腰掛部内又は側面に配置されて前記シートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行う一対の下部リトラクタと、一方の前記上部リトラクタから引き出されたシートベルト及び同じ側の一方の前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトに接続されたトングと、他方の前記上部リトラクタから引き出されたシートベルト及び同じ側の他方の前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトに接続されたバックルと、を有し、
    前記トング及び前記バックルを前記車両シートの側面に沿って移動させる駆動手段を設けた、ことを特徴とするシートベルト装置。
  15. 前記駆動手段は、乗員が前記腰掛部に着座した場合に、前記下部リトラクタ又は前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトを前方に移動させることによって前記トング及び前記バックルを前方に配置させ、乗員が前記トングと前記バックルを接続した場合に、前記下部リトラクタ又は前記シートベルトを後方に移動させて前記トング及び前記バックルを後方に移動させる、ことを特徴とする請求項14に記載のシートベルト装置。
  16. 前記駆動手段は、前記下部リトラクタ又は前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトを前記腰掛部の側面に沿ってスライドさせるスライド駆動手段である、ことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載のシートベルト装置。
  17. 前記スライド駆動手段は、前記下部リトラクタ又は前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトを支持する支持部材と、該支持部材に固定された電動モータと、該電動モータの先端に接続されたピニオンと、該ピニオンと噛合するとともに車両の前後方向に沿って配置されたラックと、を有することを特徴とする請求項16に記載のシートベルト装置。
  18. 前記スライド駆動手段は、一対の前記下部リトラクタ又は前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトを支持する支持部材と、該支持部材に固定された電動モータと、該電動モータの先端に接続されたピニオンと、該ピニオンと噛合するとともに車両の前後方向に沿って配置されたラックと、を有することを特徴とする請求項16に記載のシートベルト装置。
  19. 前記駆動手段は、前記下部リトラクタ又は前記下部リトラクタから引き出されたシートベルトを前記車両シートの側面に沿って回動させる回動駆動手段である、ことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載のシートベルト装置。
  20. 前記回動駆動手段は、一端から前記下部リトラクタのシートベルトが引き出されるように構成されるとともに他端に回動軸が配置された一対の駆動ロッドと、該駆動ロッドの回動軸を回動させる電動モータと、を有することを特徴とする請求項19に記載のシートベルト装置。
  21. 前記回動駆動手段は、一端から前記下部リトラクタのシートベルトが引き出されるように構成された一対の駆動ロッドと、該駆動ロッドの他端どうしを連結する回動軸と、該連結部材に嵌着又は周面に形成された歯車と、該歯車と噛合するピニオンを備えた電動モータと、を有することを特徴とする請求項19に記載のシートベルト装置。
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