JP2009006913A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2009006913A
JP2009006913A JP2007171243A JP2007171243A JP2009006913A JP 2009006913 A JP2009006913 A JP 2009006913A JP 2007171243 A JP2007171243 A JP 2007171243A JP 2007171243 A JP2007171243 A JP 2007171243A JP 2009006913 A JP2009006913 A JP 2009006913A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
vehicle
occupant
buckle
shoulder pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007171243A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nakamura
健児 中村
Chinshiyu Cho
鎭洙 張
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takata Corp
Original Assignee
Takata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takata Corp filed Critical Takata Corp
Priority to JP2007171243A priority Critical patent/JP2009006913A/ja
Publication of JP2009006913A publication Critical patent/JP2009006913A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/26Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles for children
    • B60N2/28Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle
    • B60N2/2851Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle provided with head-rests
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/26Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles for children
    • B60N2/28Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle
    • B60N2/2803Adaptations for seat belts
    • B60N2/2812Adaptations for seat belts for securing the child to the child seat
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/26Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles for children
    • B60N2/28Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle
    • B60N2/2872Seats readily mountable on, and dismountable from, existing seats or other parts of the vehicle provided with side rests

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Child & Adolescent Psychology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】操作性及び快適性に優れた車両用シートを提供する。
【解決手段】本発明の車両用シートは、乗員1が着座する腰掛部2と、腰掛部2に接続され乗員の腰部を支えるシートバック3と、シートバック3に移動可能に接続され乗員の肩部を支えるショルダーパッド4と、ショルダーパッド4に接続され乗員の頭部を支えるヘッドパッド5と、乗員拘束時にショルダーパッド4をシートバック3に接近させるとともに乗員非拘束時にショルダーパッド4をシートバック3から離間させるショルダーパッド昇降手段6と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載される車両用シートに関し、特に、操作性及び快適性に優れた車両用シートに関する。
自動車等の車両に搭載される車両用シートは、一般に、乗員が着座する腰掛部と、腰掛部に接続され乗員の腰部及び肩部を支えるシートバックと、該シートバックに接続され乗員の頭部を支えるヘッドレストと、を有している。かかる車両用シートには、運転中に乗員に生じる遠心力を吸収し、特に運転操作に影響を与えないようにするホールド性が求められる。
また、車両には、衝突時に乗員を車両用シートに拘束するためのシートベルト装置が設けられている。シートベルト装置は、乗員を拘束するシートベルトと、車両シート内に埋め込まれるとともにシートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行うリトラクタと、車両のBピラー(センターピラー)に設けられたガイドアンカーと、腰掛部のドア側の下面部に配置されたベルトアンカーと、腰掛部の車内側の側面部に配置されたバックルと、シートベルトに摺動可能に配置されたトングと、を有し、前記シートベルトは、一端が前記リトラクタに接続され、他端が前記ガイドアンカーに掛け回されて前記ベルトアンカーに接続され、前記ガイドアンカーと前記ベルトアンカーの間に前記トングが配置されている。そして、腰掛部に着座した乗員が、前記トングを引っ張って前記シートベルトを引き出し、前記トングを前記バックルに嵌めることによって前記シートベルトを装着する。
ここで、Bピラー(センターピラー)は、前部座席と後部座席の間に設けられた車体構造物であるため、車両シートの背もたれ部と隣接した位置又は背もたれ部よりも車両前後方向の後方側の位置に配置されている。したがって、Bピラー(センターピラー)に設けられたガイドアンカーも車両シートの背もたれ部と隣接した位置又は背もたれ部よりも車両前後方向の後方側の位置に配置されている。また、シートベルト装着前のシートベルトはリトラクタにより巻き取られているため、シートベルト装着前のトングも車両シートの背もたれ部と隣接した位置又は背もたれ部よりも車両前後方向の後方側の位置に配置された状態になっている。したがって、腰掛部に着座した乗員がシートベルトを装着する時には、トングを引っ張るために上体を捻らなければならず、操作性が悪いという問題があった。また、上体を捻ることが苦手な乗員(例えば、高齢者や妊婦等)に対しては不快感を与える原因にもなっていた。
かかる問題点を解決する手段として、例えば、特許文献1に記載されたようなシートベルト装着補助装置が提案されている。特許文献1に記載されたシートベルト装着補助装置は、駆動モータにより駆動される装着補助アームに設けられた挟掴部を備えており、挟掴部がシートバック(背もたれ部)よりも前方となる補助位置と補助位置よりも後方となる格納位置との間で装着補助アームを移動させるように駆動モータを制御している。
特開2007−45189号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたシートベルト装着補助装置では、装着補助アームが乗員の乗降を妨害しないように、背もたれ部よりも前方となる補助位置と補助位置よりも後方となる格納位置との間で装着補助アームを移動させるようにしている。したがって、シートベルトを装着しようとする乗員は、装着補助アームが格納位置から補助位置に移動するまで待たなければならない。また、装着補助アームが補助位置から格納位置に移動するまでの間に乗員が降車しようとする場合には、装着補助アームが邪魔となるため、乗員は、装着補助アームが補助位置から格納位置に移動するまで待たなければならない。このように乗員が思い通りに即座に行動できないことは、乗員に対して不快感を与える原因となってしまう。
また、上述したように、車両用シートにはホールド性が求められる一方で、車両用シートには種々の人が着座するため、特殊な形状を採用することが難しかく、車両シートのホールド性だけでは快適性の向上に限界があった。
本発明は、上述の課題に鑑み創案された発明であり、操作性及び快適性に優れた車両用シートを提供することを目的とする。
本発明によれば、乗員が着座する腰掛部と、該腰掛部に接続され乗員の腰部を支えるシートバックと、該シートバックに移動可能に接続され乗員の肩部を支えるショルダーパッドと、該ショルダーパッドに接続され乗員の頭部を支えるヘッドパッドと、前記ショルダーパッドを前記シートバックに接近又は離間させるショルダーパッド昇降手段と、を有することを特徴とする車両用シートが提供される。ここで、前記ショルダーパッド昇降手段は、前記シートバックに設けられた駆動手段と、該駆動手段に連結された昇降部材とを有し、該昇降部材の先端に前記ショルダーパッドが接続されるように構成されていてもよい。
前記ショルダーパッドは、前記肩部の背面を支える背面部と、該背面部の両側に接続され前記肩部の側面を支え得る側面部と、を有していてもよい。また、前記ショルダーパッドは、前記側面部を乗員に接近又は離間させるショルダーパッド開閉手段を有していてもよい。
前記ヘッドパッドは、前記頭部の背面を支える背面部と、該背面部の両側に接続され前記頭部の側面を支え得る側面部と、を有していてもよい。また、前記ヘッドパッドは、前記側面部を乗員に接近又は離間させるヘッドパッド開閉手段を有していてもよい。また、前記ヘッドパッドの少なくともドア側の前記側面部には、車載された車両の衝突を検知するセンサが車両の衝突を検知した場合に、エアバッグを車内に膨張展開させるエアバッグ装置が内蔵されていてもよい。
前記シートバックは、前記腰部の背面を支える背面部と、該背面部の両側に配置され前記腰部の側面を支え得る側面部と、を有していてもよい。また、前記シートバックの少なくともドア側の前記側面部には、車載された車両の衝突を予知するセンサが車両の衝突を予知した場合に、前記側面部を膨張させる膨張手段が内蔵されていてもよい。さらに、前記シートバックの少なくともドア側の前記側面部には、車載された車両の衝突を検知するセンサが車両の衝突を検知した場合に、エアバッグを車内に膨張展開させるエアバッグ装置が内蔵されていてもよい。
前記腰掛部は、乗員の臀部及び大腿部を支える着座部と、該着座部の両側に配置され前記臀部及び大腿部の側面を支え得る側面部と、を有していてもよい。また、前記腰掛部の側面部には、車載された車両の衝突を予知するセンサが車両の衝突を予知した場合に、前記側面部を膨張させる膨張手段が内蔵されていてもよい。
また、前記車両用シートは、前記ヘッドパッドの車内側の側面部近傍に接続された固定端部と前記ショルダーパッドの背面部よりも前方に突出した自由端部と前記固定端部から前記自由端部に向かって形成された筒部とを有するガイド部材と、前記腰掛部の車内側の側面部近傍に配置されたアンカーと、前記腰掛部のドア側の側面部近傍に配置されたバックルと、前記ショルダーパッド又は前記シートバックに設けられるとともにシートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行うリトラクタと、該リトラクタに一端が接続され他端が前記ガイド部材の筒部を通って前記アンカーに接続されたシートベルトと、該シートベルトの前記ガイド部材の自由端部と前記アンカーの間に配置されたトングと、を有し、前記シートベルトを引き出して前記トングを前記バックルに接続することにより乗員を拘束するシートベルト装置を備えていてもよい。ここで、前記ガイド部材の乗員と接触する部分は、前記シートベルトの幅よりも広く形成されていてもよい。
前記ガイド部材は、前記ガイド部材の剛性を担保する表皮部と、該表皮部の乗員と接触する側に配置された緩衝部と、を有するように構成されていてもよい。また、前記シートベルト装置は、前記ガイド部材の緩衝部を構成する又は緩衝部に内蔵されたエアバッグと、前記ショルダーパッドに内蔵されるとともに前記エアバッグにガスを供給するインフレータと、を有していてもよい。さらに、前記ガイド部材の固定端部は、前記車両シートに回動可能に接続されていてもよい。
前記シートベルト装置は、前記バックル及び前記アンカーを、前記トング接続前は乗員の着座位置よりも前方に配置し、前記トング接続後は乗員の着座位置よりも後方に移動させるバックル駆動装置及びアンカー駆動装置を有していてもよい。また、前記バックル駆動装置及び前記アンカー駆動装置は、車載された車両の衝突を予知するセンサが車両の衝突を予知した場合に、前記バックル及び前記アンカーを更に後方に移動させるようにしてもよい。さらに、前記バックル駆動装置及び前記アンカー駆動装置は、前記腰掛部の側面部に内蔵されていてもよい。
上述した本発明の車両用シートによれば、車両用シートの背もたれ部を主に腰部をサポートするシートバックと、主に肩部をサポートするショルダーパッドとに分離し、ショルダーパッドをシートバックに対して相対的に移動できるように構成したことにより、種々の体型に合わせてショルダーパッドを配置することができ、車両用シートのホールド性を向上させ、快適性を向上させることができる。また、ショルダーパッド昇降手段を、駆動手段と昇降部材とにより構成することにより、簡易な構造でショルダーパッドを昇降させることができる。
また、ショルダーパッド、ヘッドパッド、シートバック及び腰掛部のそれぞれに側面部を形成することにより、乗員を背面と側面の両方からサポートすることができ、快適性を向上させることができる。ショルダーパッド及びヘッドパッドの側面部をそれぞれ開閉させるショルダーパッド開閉手段及びヘッドパッド開閉手段を設けることにより、肩部及び頭部のホールド性をより向上させることができ、快適性を向上させることができる。また、シートバック及び腰掛部の側面部に膨張手段を設けることにより、乗員との隙間を低減することができ、衝突予知時に一時的にホールド性を向上させることができ、快適性や衝撃吸収性能を向上させることができる。さらに、ヘッドパッド及びシートバックの側面部にエアバッグ装置を設けることにより、衝突検知時の衝撃吸収性能を向上させることもできる。
さらに、本発明の車両シートに上述したシートベルト装置を設けることにより、以下の効果を奏する。(1)背もたれ部よりも前方に突出したガイド部材を設けたことにより、腰掛部に着座した乗員がシートベルトを装着する時に、トングを引っ張るために上体を捻る必要がなく、操作性及び快適性を向上させることができる。(2)ガイド部材を車内側に配置したことにより、ガイド部材が乗降の妨げにならず、常時トングをシートバックよりも前方の位置に配置しておくことができ、乗員の思い通りのタイミングでシートベルトを装着することができ、操作性及び快適性を向上させることができる。(3)ガイド部材を車内側に配置したことにより、側突時・前突時・斜突時等の場合に、ドア側から車内側に向かう方向に乗員を移動させようとする力に対して拘束力を向上させることができる。(4)ガイド部材の乗員と接触する部分の幅をシートベルトの幅よりも広くすることにより、乗員に対する接触面圧を低減させることができ、拘束性能を向上させることができる。(5)ガイド部材に表皮部を設けることにより、ガイド部材の先端(自由端部)を乗員の肩部よりも前方に配置するための剛性を担保することができる。さらに、このガイド部材の剛性は、シートベルト装着時にシートベルトを乗員から離間させる方向の力を働かせるため、シートベルトの締め付け感を低減することができ、快適性を向上させることができる。(6)ガイド部材に緩衝部を設けることにより、シートベルト装着時の締め付け感をより低減することができ、快適性をより向上させることができる。(7)緩衝部にエアバッグを採用することにより、衝突時等における拘束性能をより向上させることができる。(8)ガイド部材の固定端部を回動可能にしたことにより、容易にトングをバックルに嵌めることができる。(9)バックル駆動装置及びアンカー駆動装置を備えた場合には、乗員の着座位置よりも前方にバックル及びアンカーが配置されているため、上体を捻ることなく容易にトングをバックルに接続することができ、操作性を向上させることができる。さらに、トングをバックルに接続するとバックルが後方側に移動するため、シートベルトを乗員に密着させることができ、拘束性能を向上させることができる。(10)衝突予知時にバックル及びアンカーを更に後方に移動させることにより、拘束性能をより向上させることができる。(11)バックル駆動装置及びアンカー駆動装置を腰掛部の側面部に内蔵させることにより、車両用シートとシートベルト装置を一体化することができ、車両への据付が容易である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図12を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の車両用シートの外観図であり、乗員が乗車した状態を示している。また、図2は、本発明の車両用シートの外観図であり、乗員が降車した状態を示している。
図1及び図2に示した車両用シートは、乗員1が着座する腰掛部2と、腰掛部2に接続され乗員の腰部を支えるシートバック3と、シートバック3に移動可能に接続され乗員の肩部を支えるショルダーパッド4と、ショルダーパッド4に接続され乗員の頭部を支えるヘッドパッド5と、ショルダーパッド4をシートバック3に接近又は離間させるショルダーパッド昇降手段6と、を有している。
前記腰掛部2は、乗員1の臀部及び大腿部を支える部分であり、シートクッションとも称される部分である。腰掛部2の表面は、長時間着座していても疲れないようにクッション性の高い部材で覆われている。また、図1及び図2に示した腰掛部2は、乗員1の臀部及び大腿部を支える着座部2aと、着座部2aの両側に配置され乗員1の臀部及び大腿部の側面を支え得る側面部2bと、を有している。側面部2bは、着座部2aから盛り上がった凸部であり、乗員1の臀部及び大腿部の側面をサポートする機能を有する。かかる側面部2bにより、乗員1に左右方向に移動する力が作用した場合でも、乗員1の移動を抑制することができ、乗員1が腰掛部2から落ちないようにすることができる。
前記シートバック3は、主に乗員1の腰部を支える部分であり、従来のシートバックよりも丈が低く形成されている。具体的には、シートバック3の丈は、乗員1の肩部よりも低く(例えば、肩甲骨の下付近)に形成されている。シートバック3の表面は、腰掛部2と同様にクッション性の高い部材で覆われている。また、図1及び図2に示したシートバック3は、乗員1の腰部の背面を支える背面部3aと、背面部3aの両側に配置され乗員1の腰部の側面を支え得る側面部3bと、を有している。側面部3bは、背面部3aから盛り上がった凸部であり、乗員1の腹部から腰部にかけての上体の側面をサポートする機能を有する。かかる側面部3bにより、乗員1に左右方向に移動する力が作用した場合でも、乗員1の移動を抑制することができ、乗員1の上体がシートバック3からずれないようにすることができる。また、図1及び図2に示した側面部3bは、腰部と肩部の間の腹部側面に対応する位置に配置されているが、腰掛部2の側面部2bと連接するように配置してもよい。
前記ショルダーパッド4は、乗員1の肩部を支える部分である。従来の車両用シートと異なり、本発明では乗員1の肩部をサポートする部分をシートバック3から分離した構成を採用している。このように、シートバック3とショルダーパッド4とを分離したことにより、乗員1をサポートする部分に適した形状を取り入れることができ、設計の自由度が高まり、ホールド性を向上させることができ、快適性を向上させることができる。具体的には、ショルダーパッド4は、乗員1の肩部の背面を支える背面部4aと、背面部4aの両側に接続され乗員1の肩部の側面を支え得る側面部4bと、を有する。図1に示した状態において、側面部4bは、乗員1の肩部の側面を覆うように、背面部4aから前方に湾曲している。したがって、ショルダーパッド4は、全体として、略C字状又は略コ字状の形状をなしている。また、ショルダーパッド4は、図1に示したように、着座時に側面部4bが乗員1に接近されるとともに、図2に示したように、降車時に側面部4bが乗員1から離間されるように構成されている。
前記ヘッドパッド5は、乗員1の頭部を支える部分であり、従来と同様のヘッドレストを採用してもよい。図1及び図2に示すヘッドパッド5は、乗員1の頭部の背面を支える背面部5aと、背面部5aの両側に接続され乗員1の頭部の側面を支え得る側面部5bと、を有する。また、ドア側の側面部5bは、図1に示したように、着座時に側面部5bが乗員1に接近されるとともに、図2に示したように、降車時に側面部5bが乗員1から離間されるように構成されている。なお、ここでは、車内側の側面部5bに後述するガイド部材8を設置しているため、開閉しないように構成されているが、ガイド部材8がない場合や車内側の側面部5bの開閉に障害とならないように設置されている場合には、車内側の側面部5bもドア側の側面部5bと同様に開閉させるようにしてもよい。
前記ショルダーパッド昇降手段6は、シートバック3の背面部3aに埋設された駆動モータ6aと、駆動モータ6aの先端に接続されたギアと噛み合うラックが形成された昇降ロッド6bと、から構成されている。駆動モータ6aは、乗員1の着座や降車動作に基づくECU(電子制御ユニット)からの指令により、昇降ロッド6bをスライドさせるようになっている。なお、駆動モータ6aのギアと昇降ロッド6bのラックとの間に減速機構を介在させるようにしてもよい。また、ショルダーパッド昇降手段6を構成する駆動手段及び昇降部材を、上述したものに替えて、電動式、電磁式、気圧式、油圧式等のアクチュエータで構成するようにしてもよい。
ここで、図3は、ショルダーパッド開閉手段及びヘッドパッド開閉手段を示す図であり、(A)は背面図、(B)は図3(A)におけるB−B矢視断面図である。なお、図3(A)及び図3(B)において、開閉手段7の機構を示しており、車両用シートの表面を形成する外殻や内部に充填されるクッション材等については図を省略している。
図3(A)に示すように、ショルダーパッド開閉手段31及びヘッドパッド開閉手段32は、ショルダーパッド4及びヘッドパッド5の背面部4a,5aに内蔵されるインナーパネル33に形成された凹部33a,33bにそれぞれ配置されている。凹部33aの両端部には、ショルダーパッド4の側面部4bに内蔵されるインナーフラップ34,34が回動可能に結合されている。具体的には、図3(B)に示すように、インナーパネル33の凹部33aの両端部には、切欠部33cが形成されており、切欠部33cにはピン33dが回動可能に嵌め込まれている。同様に、凹部33bのドア側の端部には、ヘッドパッド5のドア側の側面部5bに内蔵されるインナーフラップ35が回動可能に結合されている。なお、切欠部33cは、後述するリンク31e,32eとインナーパネル33とが干渉しないように形成された部分である。
ショルダーパッド開閉手段31は、凹部33aの中央拡幅部に回動可能に配置された回動板31aと、回動板31aにピン結合されたリンク31b,31bと、リンク31b,31bにピン結合されたリンク31c,31cと、リンク31c,31cにピン結合されたリンク31d,31dと、リンク31d,31d及びインナーフラップ34,34にピン結合されたリンク31e,31eと、回動板31aと同軸に連結されたギア31fと、ギア31fを回動させる駆動モータ31gと、を有している。ショルダーパッド開閉手段31は、駆動モータ31gの回転により、回動板31aを回動させて、一対のリンク31d,31dを凹部33a内でスライドさせてインナーフラップ34,34に連結されたリンク31e,34eを引っ張ることにより、図3(B)に示すように、インナーフラップ34,34をピン33dの中心に回動させるように構成されている。ここで、一対のリンク31b,31bは、ギア31fを挟んで対峙する位置にピン結合されているため、ギア31fの回動により、一対のリンク31d,31dは同期しながら凹部33a内をスライドし、一対のインナーフラップ34,34は同期しながら開閉される。ショルダーパッド開閉手段31は、両端部のインナーフラップ34,34を開閉できる手段であれば図示したものに限られず、例えば、インナーフラップ34,34のそれぞれに直接的に回動させる駆動モータを配置するようにしてもよい。また、凹部33aに伸縮可能なアクチュエータを配置し、その伸縮に応じてインナーフラップ34,34を開閉させるようにしてもよい。さらに、多関節ロボットのマニピュレータのごとき構成によりインナーフラップ34,34を開閉させるようにしてもよい。なお、図3(A)において、インナーフラップ34,34は閉じた状態を示している。
ヘッドパッド開閉手段32は、凹部33bの中央拡幅部に回動可能に配置された回動板32aと、回動板32aにピン結合されたリンク32bと、リンク32bにピン結合されたリンク32cと、リンク32cにピン結合されたリンク32dと、リンク32d及びインナーフラップ35にピン結合されたリンク32eと、回動板32aと同軸に連結されたギア32fと、ギア32fを回動させる駆動モータ32gと、を有している。ヘッドパッド開閉手段32は、開閉手段としての構造及び作用は、基本的にショルダーパッド開閉手段31と同じであるため、詳細な説明を省略する。ただし、図3(A)に示したヘッドパッド開閉手段32は、ヘッドパッド5の片側(ドア側)の側面部5bのみを開閉させるものであるため、片側(ドア側)に配置されたインナーフラップ35を開閉させるように構成されている。勿論、ヘッドパッド5の両側の側面部5bを開閉させたい場合には、ショルダーパッド開閉手段31と同様に左右両側にインナーフラップやリンク機構等を配置するようにすればよい。なお、図3(A)において、インナーフラップ35は、説明の便宜上、開いた状態を示している。
次に、図1及び図2に示した車両用シートに付属されたシートベルト装置について説明する。図1及び図2に示すように、本発明の車両用シートに付属されたシートベルト装置は、ヘッドパッド5の車内側の側面部5b内に接続された固定端部8aとショルダーパッド4の背面部4aよりも前方に突出した自由端部8bと固定端部8aから自由端部8bに向かって形成された筒部8cとを有するガイド部材8と、腰掛部2の車内側の側面部2b内に配置されたアンカー9と、腰掛部2のドア側の側面部2b内に配置されたバックル10と、ショルダーパッド4に内蔵されるとともにシートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行うリトラクタ11と、リトラクタ11に一端が接続され他端がガイド部材8の筒部8cを通ってアンカー9に接続されたシートベルト12と、シートベルト12のガイド部材8の自由端部8bとアンカー9の間に配置されたトング13と、から構成されている。なお、ガイド部材8は、ヘッドパッド5の車内側の側面部5bに隣接するショルダーパッド4の上部に固定してもよいし、ヘッドパッド5に車内側の側面部5bが形成されていないものを採用してショルダーパッド4の上部に固定するようにしてもよい。
前記ガイド部材8は、自由端部8bがシートバック3の背面部3aに寄り掛かった状態の乗員1の肩よりも前方に突出する形状をなしている。かかるガイド部材8を設けることにより、シートベルト12又はトング13を乗員1の肩よりも前方に配置することができ、乗員1は上体を捻らずに容易にシートベルト12又はトング13を掴むことができる。ここで、図4は、ガイド部材8の説明図であり、(A)は上面図、(B)は裏面図、(C)は断面図、(D)は伸縮部を備えたガイド部材の上面図、(E)はエアバッグ機構を備えたガイド部材の断面図を示している。
図4(A)〜(C)に示すように、ガイド部材8は、剛性を担保する表皮部41と、表皮部41の乗員1と接触する側(裏側)に配置された緩衝部42とを有する。表皮部41は、例えば、樹脂等の素材により構成され、自由端部8bが撓み過ぎない程度の剛性とシートベルト12の装着時に乗員1に違和感を与えない程度の可撓性を有する。この表皮部41の剛性は、シートベルト12の装着時にシートベルト12を乗員1から離間させる方向の力を働かせるため、シートベルト12の締め付け感を低減する機能も発揮する。また、表皮部41の固定端部8a側は、ヘッドパッド5の側面部5bへの接続時及びシートベルト12の装着時に邪魔にならないように幅が狭く形成されており、表皮部41の自由端部8b側の乗員1と接触する部分は、乗員1に対する接触面圧を低減して乗員1の拘束性能を向上させるために、シートベルト12よりも幅が広く形成されている。また、表皮部41の固定端部8a側には、車両用シートに固定するための留め孔41aが形成されている。
ガイド部材8の緩衝部42は、弾力性のあるクッション材やゴム材等の素材により構成され、表皮部41の裏側に縫合部42a及び42bにより縫い付けられている。ここで、縫合部42aは、主に表皮部41と緩衝部42を連結するための縫合部であり、縫合部42bは主に表皮部41と緩衝部42の間にシートベルト12を通すための筒部8cを形成するための縫合部である。なお、表皮部41の縫合部42a及び42bに対応する位置には縫合糸を通すための縫合孔が形成されている。また、表皮部41と緩衝部42とは、接着剤やリベット等の固定手段により連結するようにしてもよい。なお、筒部8cは、表皮部41と緩衝部42との間に形成する場合に限られるものではなく、表皮部41や緩衝部42を加工して表皮部又は緩衝部42に形成するようにしてもよい。
また、ガイド部材8の表皮部41には、図4(D)に示すように、固定端部8a側に伸縮部43を設けるようにしてもよい。ここでは、伸縮部43として蛇腹機構を採用している。かかる伸縮部43を設けることにより、シートベルト12の装着時にガイド部材8をシートベルト12の動きに追従させることができる。なお、伸縮部43は、蛇腹機構に限られず、スライド機構や伸縮素材を用いた機構で構成するようにしてもよい。
また、ガイド部材8の緩衝部42には、図4(E)に示すように、エアバッグ装置を設けるようにしてもよい。ここで、エアバッグ装置は、緩衝部42内に折り畳まれて収納されたエアバッグ44と、ショルダーパッド4に内蔵されたインフレータ45と、インフレータ45からエアバッグ44にガスを供給する送給路46と、から構成されている。インフレータ45は、図示しないECU(電子制御ユニット)に接続されており、ECUからの点火電流により点火され、インフレータ45内部に格納された薬剤を燃焼させてガスを発生させ、エアバッグ44に送給路46を介してガスを供給する。ガスが供給されたエアバッグ44は、緩衝部42内で膨張を開始し、緩衝部42を突き破って破線で示したように膨張展開する。なお、エアバッグ44は、緩衝部42の筒部8c側に縫い付けられて固定されている。また、緩衝部42そのものをエアバッグで形成するようにしてもよい。さらに、インフレータ45に替えて又は加えてエアポンプを設けて、シートベルト12の装着時における乗員1とシートベルト12の隙間を緩衝部42で埋めるように制御するエアクッション機能を持たせるようにしてもよい。
次に、ガイド部材8の固定構造について説明する。ここで、図5は、ガイド部材8の固定構造を示す部品展開図である。図5に示すように、ガイド部材8の固定構造は、ヘッドパッド5の車内側の側面部5bに固定される固定台51と、固定台51の略中心部に配置された固定軸52と、固定軸52に挿通されるとともに固定台51及びガイド部材8に接続されるコイルばね53と、ガイド部材8を固定台51に封じ込める蓋部材54と、蓋部材54を固定するキャップ55とから構成されている。
固定台51は、ヘッドパッド5の車内側の側面部5bの内部又はショルダーパッド4の上部にボルト等で固定される。また、固定台51の外周部には、コイルばね53の鉤部53aを係止するための係止孔51aが形成されている。さらに、固定台51の外周部には、ガイド部材8の設置空間及び回動空間を確保するための切欠部51bが形成されている。固定軸52は、固定台51の底部に立設されており、先端部にはキャップ55を螺合するためのネジが切られている。コイルばね53は、固定軸52に挿通されて固定台51内に収容される。また、コイルばね53の一端には、鉤部53aが形成されており、鉤部53aを係止孔51aに挿通して係止させることによって、コイルばね53が固定台51に接続される。また、コイルばね53の他端は、ガイド部材8の表皮部41の裏側に固定される。なお、ガイド部材8の表皮部41には、コイルばね53の他端を挿通するための係止穴が形成されている。ガイド部材8は、コイルばね53が接続された状態で留め孔41aを固定軸52に挿通することによって固定台51に接続される。その後、蓋部材54が固定軸52に挿通され、キャップ55が固定軸52の先端に螺合され、各部品が固定台51に固定される。かかるガイド部材8の固定構造によれば、コイルばね53の作用により、ドア側から車内側に向かう方向(付勢方向)にガイド部材8を付勢することができるとともに、車内側からドア側に向かう方向(回動方向)にガイド部材8を回動させることができる。したがって、シートベルト12の装着時には、シートベルト12の移動に伴ってガイド部材8を回動させることができ、円滑にシートベルト12を装着することができる。また、シートベルト12を解除した時には、ガイド部材8を自動的に前方に向いた状態にすることができる。
前記アンカー9及び前記バックル10は、腰掛部2の側面部2b内に設けられたアンカー駆動装置61及びバックル駆動装置62により前後に移動できるように構成されている。ここで、図6は、アンカー駆動装置61及びバックル駆動装置62を示す側面図であり、(A)はアンカー駆動装置61、(B)はバックル駆動装置62を示している。
図6(A)に示すように、アンカー駆動装置61は、腰掛部2の側面部2b内に配置されたアクチュエータ61aにより構成されており、アクチュエータ61aのロッドの先端部にアンカー9が接続されている。アクチュエータ61aは、腰掛部2の下部に配置された台座61b上に立設された固定部材61cにより所望の高さに配置されている。また、アクチュエータ61aは、例えば、電動式、電磁式、気圧式、油圧式等のアクチュエータであり、ECU(電子制御ユニット)からの指令により、ロッドを伸縮させるようになっている。例えば、ECUは、バックルにトングが接続されているか否かを検知するバックルセンサや車両の衝突を予知する衝突予知センサ(加速度センサを含む)と接続されている。そして、バックル信号がOFFの場合には、アンカー9を図の破線で示す前方位置に移動させ、バックル信号がONの場合には、アンカー9を図の実線で示す後方位置に移動させる。また、衝突予知センサが車両の衝突を予知した場合には、アンカー9を更に後方に移動させる。なお、上述したアンカー駆動装置61は、バックル駆動装置にも適用することができ、アンカー9の部分をバックル10に交換するだけでよい。また、アンカー9及びバックル10は、かかるアンカー駆動装置61及びバックル駆動装置により同期して作動される。なお、アンカー駆動装置61は、腰掛部2の側面部2b内に配置された場合に限られず、腰掛部2の側面部2bの両脇に配置されていてもよいし、車両の床部に配置されていてもよい。
図6(B)に示すように、バックル駆動装置62は、腰掛部2の側面部2b内に配置された電動モータ62aと、電動モータ62aのギアに連結された棒状のラック62bと、により構成されており、ラック62bの先端部にバックル10が接続されている。電動モータ62aは、腰掛部2の下部に配置された台座62c上に固定部材62dにより固定されている。また、ラック62bは、台座62c上に立設された支持部材62eにより両端部が移動可能に支持されている。電動モータ62aは、ECU(電子制御ユニット)からの指令により、ラック62bを前後に移動させるようになっている。例えば、ECUは、バックルにトングが接続されているか否かを検知するバックルセンサや車両の衝突を予知する衝突予知センサ(加速度センサを含む)と接続されている。そして、バックル信号がOFFの場合には、バックル10を図の実線で示す前方位置に移動させ、バックル信号がONの場合には、バックル10を図の破線で示す後方位置に移動させる。また、衝突予知センサが車両の衝突を予知した場合には、バックル10を更に後方に移動させる。なお、上述したバックル駆動装置62は、アンカー駆動装置にも適用することができ、バックル10の部分をアンカー9に交換するだけでよい。また、バックル10及びアンカー9は、かかるバックル駆動装置62及びアンカー駆動装置により同期して作動される。なお、バックル駆動装置62は、腰掛部2の側面部2b内に配置された場合に限られず、腰掛部2の側面部2bの両脇に配置されていてもよいし、車両の床部に配置されていてもよい。
前記リトラクタ11は、従来のシートベルト装置に通常用いられているものを使用することができる。例えば、ばね式のリトラクタ、ばねとモータを併用したリトラクタ、モータ式のリトラクタ等、種々のものを選択して使用することができる。従来のシートベルト装置では、リトラクタは車両シートのドア側に設けられるのが一般的であるが、本発明の車両用シートに付属されたシートベルト装置では、リトラクタ11は車両用シートの車内側に設けられている。なお、図1及び図2では、リトラクタ11をショルダーパッド4に埋め込んだ状態を図示したが、シートバック3に埋め込むようにしてもよい。
前記シートベルト12は、従来のシートベルト装置に通常用いられているものを使用することができる。従来のシートベルト装置では、シートベルトは車両用シートのドア側に配置されており、ドア側からシートベルトを引き出して車内側のバックルに嵌め込むのが一般的である。しかし、本発明の車両用シートに付属されたシートベルト装置では、シートベルト12は車両用シートの車内側に配置されており、車内側からシートベルト12を引き出してドア側のバックル10に嵌め込むように構成されている。
前記トング13は、従来のシートベルト装置に通常用いられているものを使用することができる。図1及び図2に示すように、トング13は、シートベルト12を通すための挿通孔を有し、ガイド部材8の自由端部8bとアンカー9の間のシートベルト12に通されて配置されている。トング13にシートベルト12を単に通すだけの場合、トング13はアンカー9寄りに滑り落ちてしまうため、トング13の自重を支えることができる程度の力でシートベルト12に止めておくことができるようにしておいた方が好ましい。例えば、トング13の挿通孔に棒部材を配置し、シートベルト12を棒部材に掛け回すようにした構造が考えられる。
続いて、本発明の車両用シートの作用について説明する。ここで、図7は、本発明の車両用シートの作用を説明する外観図であり、(A)は乗員が着座した直後、(B)はシートベルト装着前、(C)はシートベルト装着後を示している。
乗員1が車両用シートの腰掛部2に着座する前は、シートバック3とショルダーパッド4とは、ショルダー昇降手段6の作用により離間した状態に維持されている。また、ショルダーパッド4の側面部4b及びヘッドパッド5のドア側の側面部5bは開いた状態に維持されている。したがって、乗員1が車両用シートに着座しようとした時に、ショルダーパッド4やヘッドパッド5が邪魔になることはない。そして、図7(A)に示すように、乗員1は、ドア側から車内に入り車両用シートの腰掛部2に着座する。このとき、ガイド部材8は、車両用シートの車内側に配置されているため、乗員1の乗車動作の邪魔になることはない。また、アンカー9及びバックル10は、アンカー駆動装置及びバックル駆動装置の作用により前方に移動された位置に配置されている。
乗員1が腰掛部2に着座すると、図7(B)に示すように、ショルダーパッド昇降手段6が作動し、ショルダーパッド4をシートバック3に接近させる。どの位置でショルダーパッド4を停止させるか否かは、例えば、車内に設置されたCCDカメラやショルダーパッド4又はヘッドパッド3に設置された光学センサにより乗員1を検出して行うことができる。続いて、ショルダーパッド4の側面部4b及びヘッドパッド5のドア側の側面部5bを閉じる。この動作により、乗員1は、ショルダーパッド4により肩部の背面及び側面がサポートされ、ヘッドパッド5により頭部の背面及び側面がサポートされる。したがって、車両用シートのホールド性を向上させることができ、快適性を向上させることができる。
また、ガイド部材8は、図7(B)に示すように、乗員1が腰掛部2に着座した時、シートベルト12は乗員1の肩よりも前方に突出した状態になっている。したがって、乗員1は、シートベルト12を装着しようとする時に、上体を捻ることなく腕を動かすだけで容易にシートベルト12又はトング13を掴むことができる。そして、乗員1がシートベルト12を引き出してトング13をバックル10に嵌めることによって、シートベルト12を装着する。このとき、バックル10が着座位置よりも前方に配置されているため、容易にトング13をバックル10に嵌めることができる。その後、図7(C)に示すように、アンカー駆動装置及びバックル駆動装置の作用により、アンカー9及びバックル10は後方に移動され乗員1を拘束する。アンカー9及びバックル10の後方への移動量は、例えば、車内に設置されたCCDカメラ、腰掛部2に設置された光学センサ、バックル10又はアンカー9に設置された感圧センサ等により設定することができる。
上述したシートベルト12の装着に際し、ガイド部材8は、シートベルト12の引き出しに追従して回動又は変形し、乗員1の胸部を覆う状態に配置される。また、ガイド部材8の剛性により、シートベルト12を乗員1から離間させる方向に力が働き、シートベルト12の締め付け感が低減される。さらに、ガイド部材8の裏側には緩衝部42が設けられているため、ガイド部材8が乗員1と接触する状態になったとしても乗員1に違和感を与えることはない。
シートベルト12の拘束を解除する時は、乗員1がトング13をバックル10から取り外せばよい。解除されたシートベルト12は、リトラクタ11の作用により巻き取られる。また、ガイド部材8は、コイルばね53により付勢されているため、自動的に前方に向くようになっている。したがって、乗員1がドア側から降車する場合にもガイド部材8が邪魔になることはない。また、バックルセンサのOFF信号を受信したECUは、アンカー駆動装置及びバックル駆動装置を作動させ、アンカー9及びバックル10を乗員1の着座位置よりも前方の位置に配置する。さらに、ECUは、ショルダーパッド昇降手段6やショルダーパッド開閉手段31及びヘッドパッド開閉手段32を作動させ、ショルダーパッド4の側面部4b及びヘッドパッド5の側面部5bを開くとともに、ショルダーパッド4をシートバック3から離間させる。かかる動作により、乗員1の拘束を解除することができ、ショルダーパッド4及びヘッドパッド5が降車時に邪魔になることがない。
次に、車両の衝突を予知した場合における本発明の車両用シートの作用について説明する。ここで、図8は、車両の衝突を予知した場合における本発明の車両用シートの外観図である。
車両の衝突を予知した場合とは、車両に搭載された加速度センサが急減速を検知した場合や、車両に搭載された赤外線センサ、光学センサ、レーダ、CCDカメラ等が車両に接近する物体を検知したような場合である。なお、これらのセンサを総称して衝突予知センサと呼ぶ。衝突予知センサが衝突を予知した場合、衝突予知センサに接続されたECUは、車両用シートに設けられた機器に所定の動作を行うための指令を発信する。所定の動作とは、車両の衝突に備えて乗員1を通常時よりも車両用シートに拘束しておく動作である。具体的には、図8に示すように、シートバック3の側面部3b及び腰掛部2の側面部2bを膨張させて乗員1と車両用シートとの隙間を小さくしたり、アンカー駆動装置及びバックル駆動装置によりアンカー9及びバックル10を後方に移動させてシートベルト12の拘束力を向上させたりする。
次に、車両の衝突を検知した場合における本発明の車両用シートの作用について説明する。ここで、図9は、車両の衝突を検知した場合における本発明の車両用シートの外観図である。
車両の衝突を検知した場合とは、上述した衝突予知センサが車両の衝突した状態を検知した場合や、車載された感圧センサや衝撃荷重検出センサが車両の衝突を検知したような場合である。なお、これらのセンサを総称して衝突検知センサと呼ぶ。衝突検知センサが衝突を検知した場合、衝突検知センサに接続されたECUは、車両用シートに設けられた機器に所定の動作を行うための指令を発信する。所定の動作とは、車両の衝突による衝撃を吸収するための動作である。具体的には、図9に示すように、シートバック3の側面部3b及びヘッドパッド5の側面部5bに内蔵されたエアバッグ91,92を車内に膨張展開させる。これらのエアバッグ91,92は、車両構造物(ドア部)と乗員1との間に膨張展開され、特に側突時に衝撃を吸収する効果を発揮する。なお、シートバック3の側面部3b及びヘッドパッド5の側面部5bの内部には、折り畳まれたエアバッグ91,92と、エアバッグ91,92にガスを供給するインフレータと、これらを収容するリテーナと、から構成されるエアバッグ装置が内蔵されている。車両用シートに内蔵されるエアバッグ装置は、既に種々のタイプが開発・提案されており、どのタイプのエアバッグ装置であっても本発明の車両用シートに採用することが可能である。
次に、上述した衝突予知時及び衝突検知時におけるシートバック3の側面部3bの作動について説明する。ここで、図10は、シートバック3の側面部3bの断面図であり、(A)は通常時、(B)は衝突予知時、(C)は衝突検知時を示している。なお、シートバック3の側面部3bは、図1に示すように、背面部3aのドア側と車内側の両方に設けられているが、ここではドア側の側面部3bを表示している。
図10(A)に示すように、シートバック3の側面部3bは、側面部3bを覆うカバー101と、カバー101の内部に充填されたクッション材102と、クッション材102の内部に固定されたエアバッグ装置103と、から構成されている。エアバッグ装置103は、ガスにより膨張展開されるエアバッグ91と、エアバッグ91にガスを供給するインフレータ104と、エアバッグ91及びインフレータ104を収容するリテーナ105とから構成されている。インフレータ104はボルト等の固定具106によりリテーナ105に固定されている。エアバッグ91は、例えば、蛇腹折により折り畳まれてリテーナ105内に収容されている。リテーナ105の開放部には、エアバッグ91の収容状態を維持するための蓋部材やストラップを設けるようにしてもよい。クッション材102は、エアバッグ91が側面部3b内で膨張し易くするために、ドア側と乗員側に分離されているか、エアバッグ91の膨出部に切れ目が設けられている。また、カバー101のエアバッグ91の膨出部には破断部101aが形成されて縫合されており、所定の圧力が負荷されると破断部101aが破断するように構成されている。ここで、上述したエアバッグ装置103は、いわゆるエアバッグ機能だけでなく、膨張手段としても機能するものであるため、インフレータ104には多段式のインフレータ104が採用される。なお、インフレータ104に替えてエアポンプを採用してもよいし、インフレータ104とエアポンプを併用するようにしてもよい。
図10(B)に示すように、衝突予知センサが車両の衝突を予知した場合には、ECUの指令によりインフレータ104が作動し、エアバッグ91を膨張させる。ここでは、インフレータ104のガス圧又はガス供給量は、エアバッグ91がカバー101の破断部101aを破断しない程度に調整されている。すなわち、エアバッグ91は、クッション材102を押し退けてカバー101内で膨張される。したがって、側面部3bは、図10(B)に示したように、前方に膨張した形状に変形される。インフレータ104に替えてエアポンプを採用した場合にも同様の動作を行うことができる。エアポンプを採用した場合には、衝突回避時にはエアバッグ91内の空気を排気し、側面部3bの形状を元の状態に戻すこともできる。
図10(C)に示すように、衝突検知センサが車両の衝突を検知した場合には、ECUの指令によりインフレータ104が作動し、エアバッグ91を更に膨張させる。ここでは、インフレータ104のガス圧又はガス供給量は、エアバッグ91がカバー101の破断部101aを破断するように調整されている。すなわち、エアバッグ91は、図10(C)に示したように、クッション材102及びカバー101を押し退けて車内前方に膨張展開される。インフレータ104に替えてエアポンプを採用した場合にも同様の動作を行うことができる。
次に、上述した衝突予知時及び衝突検知時における腰掛部2の側面部2bの作動について説明する。ここで、図11は、腰掛部2の断面図であり、(A)は通常時、(B)は衝突予知又は衝突検知時を示している。
図11(A)に示すように、腰掛部2は、車体の床部の接続される脚部111と、脚部111上に固定される台座112と、腰掛部2全体を覆うカバー113と、を有している。図示していないが、台座112とカバー113の間の空間には、バネやスポンジ等のクッション材が充填されており、腰掛部2の形状を形作っている。また、腰掛部2の側面部2b,2bには、アンカー及びバックルが移動するためのスロット114,114が形成されている。このスロット114,114の下部には、アンカー駆動装置61及びバックル駆動装置62が配置される。そして、腰掛部2の各側面部2bの膨張手段は、各側面部2bに内蔵されたエアバッグ115と、台座112の下部に配置されたエアポンプ116と、エアポンプ116からエアバッグ115に空気を供給する送給路117と、から構成されている。また、エアバッグ115とカバー113との間には、側面部2bを略均等に膨張させるためのディストリビューションパネル118が配置されている。また、エアポンプ116は、ECUに接続されており、衝突予知センサ又は衝突検知センサが車両の衝突を予知又は検知した場合には、ECUの指令によりエアポンプ116が作動し、図11(B)に示すように、エアバッグ115を膨張させる。
最後に、本発明の車両用シートの制御手段について簡単に説明する。ここで、図12は、本発明の車両用シートに関連する制御ブロック図である。
図12に示すように、本発明の車両用シートには、ショルダーパッド昇降手段6、ショルダーパッド開閉手段31・ヘッドパッド開閉手段32、アンカー駆動装置61、バックル駆動装置62、側面部2b,3bの膨張手段121(エアバッグ装置122と兼用の場合を含む)、側面部3b,5bのエアバッグ装置122、リトラクタ11の駆動機構が配置されており、それぞれ車載されたECU120(電子制御ユニット)に接続されている。また、ECU120は、シート荷重センサ123、乗員の状態を検知するCCDカメラや光学センサ等の乗員検知センサ124、バックルセンサ125、衝突予知センサ126、衝突検知センサ127(衝突予知センサ126と兼用の場合を含む)にも接続されている。
シート荷重センサ123は、腰掛部2に負荷される荷重により乗員1の着座の有無を検知するセンサである。シート荷重センサ123が乗員1の着座を検知すると、ECU120は、ショルダーパッド昇降手段6、ショルダーパッド開閉手段31・ヘッドパッド開閉手段32、アンカー駆動装置61、バックル駆動装置62、リトラクタ11に所定の動作を行うための指令を発信する。例えば、ショルダーパッド昇降手段6にはショルダーパッド4をシートバック3に接近させる指令を発信し、ショルダーパッド開閉手段31・ヘッドパッド開閉手段32にはショルダーパッド4及びヘッドパッド5の側面部4b,5bを閉じる指令を発信し、アンカー駆動装置61及びバックル駆動装置62にはアンカー9及びバックル10が着座位置よりも前方に移動していない場合に備えてアンカー9及びバックル10を前方に移動させる指令を発信し、リトラクタ11にはシートベルト12が弛んでいる場合に備えてシートベルト12を巻き取る指令を発信する。なお、シート荷重センサ123が乗員1の離座を検知した場合に、ECU120がリトラクタ11にシートベルト12の弛みを除去するための指令を発信するようにしてもよい。
乗員検知センサ124は、乗員1の肩部の位置を検知したり、乗員1の着座位置を検知したりするセンサである。この乗員検知センサ124が乗員1を検知する場合とは、ショルダーパッド4をシートバック3に接近させる場合、ショルダーパッド4やヘッドパッド5の側面部4b,5bを閉じる場合、アンカー9及びバックル10を後方に移動させる場合等がある。この乗員検知センサ124の信号に基づいてECU120は、ショルダーパッド昇降手段6、ショルダーパッド開閉手段31・ヘッドパッド開閉手段32、アンカー駆動装置61、バックル駆動装置62に所定の動作を行うための指令を発信する。例えば、ショルダーパッド昇降手段6にはショルダーパッド4の移動(接近及び離間の両方を含む)を停止させる指令を発信し、ショルダーパッド開閉手段31・ヘッドパッド開閉手段32にはショルダーパッド4及びヘッドパッド5の側面部4b,5bの移動(開閉の両方を含む)を停止する指令を発信し、アンカー駆動装置61及びバックル駆動装置62にはアンカー9及びバックル10の移動(前方及び後方の両方を含む)を停止させる指令を発信する。
バックルセンサ125は、バックル10にトング13が嵌められたか否かのON/OFFを検知するセンサである。このバックルセンサ125のON/OFF信号に基づいてECU120は、ショルダーパッド昇降手段6、ショルダーパッド開閉手段31・ヘッドパッド開閉手段32、アンカー駆動装置61、バックル駆動装置62、リトラクタ11に所定の動作を行うための指令を発信する。例えば、バックルセンサ125のON信号を受信した場合、アンカー駆動装置61及びバックル駆動装置62にはアンカー9及びバックル10を乗員1の着座位置よりも後方に移動させる指令を発信し、リトラクタ11にはシートベルト12の弛みを巻き取るための指令を発信する。また、バックルセンサ125のOFF信号を受信した場合、リトラクタ11にはシートベルト12を巻き取るための指令を発信し、アンカー駆動装置61及びバックル駆動装置62にはアンカー9及びバックル10を乗員1の着座位置よりも前方に移動させる指令を発信し、ショルダーパッド開閉手段31・ヘッドパッド開閉手段32にはショルダーパッド4及びヘッドパッド5の側面部4b,5bを開くための指令を発信し、ショルダーパッド昇降手段6にはショルダーパッド4をシートバック3から離間させる指令を発信する。
衝突予知センサ126及び衝突検知センサ127に関しては、図8及び図9の説明で述べたとおりであるので詳細な説明を省略する。なお、衝突予知センサ126が衝突を予知した場合には、ECU120は膨張手段121に側面部2b,3bを膨張させる指令を発信し、衝突予知センサ127が衝突を検知した場合には、ECU120はエアバッグ装置122にエアバッグを膨張展開させる指令を発信する。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明は助手席や後部座席の車両用シートにも適用することができる、ショルダーパッド4に膨張手段やエアバッグ装置を配置するようにしてもよい、車両用シートの車内側にもエアバッグ装置を配置してもよい等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
本発明の車両用シートの外観図であり、乗員が乗車した状態を示している。 本発明の車両用シートの外観図であり、乗員が降車した状態を示している。 ショルダーパッド及びヘッドパッドの開閉手段を示す図であり、(A)は背面図、(B)は図3(A)におけるB−B矢視断面図である。 ガイド部材の説明図であり、(A)は上面図、(B)は裏面図、(C)は断面図、(D)は伸縮部を備えたガイド部材の上面図、(E)はエアバッグ機構を備えたガイド部材の断面図を示している。 ガイド部材の固定構造を示す部品展開図である。 アンカー駆動装置及びバックル駆動装置を示す側面図であり、(A)はアンカー駆動装置、(B)はバックル駆動装置を示している。 本発明の車両用シートの作用を説明する外観図であり、(A)は乗員が着座した直後、(B)はシートベルト装着前、(C)はシートベルト装着後を示している。 車両の衝突を予知した場合における本発明の車両用シートの外観図である。 車両の衝突を検知した場合における本発明の車両用シートの外観図である。 シートバックの側面部の断面図であり、(A)は通常時、(B)は衝突予知時、(C)は衝突検知時を示している。 腰掛部の断面図であり、(A)は通常時、(B)は衝突予知又は衝突検知時を示している。 本発明の車両用シートに関連する制御ブロック図である。
符号の説明
1 乗員
2 腰掛部
2a 着座部
2b 側面部
3 シートバック
3a 背面部
3b 側面部
4 ショルダーパッド
4a 背面部
4b 側面部
5 ヘッドパッド
5a 背面部
5b 側面部
6 ショルダーパッド昇降手段
6a 駆動モータ
6b 昇降ロッド
8 ガイド部材
8a 固定端部
8b 自由端部
8c 筒部
9 アンカー
10 バックル
11 リトラクタ
12 シートベルト
13 トング
31 ショルダーパッド開閉手段
31a,32a 回動板
31b,31c,31d,31e,32b,32c,32d,32e リンク
31f,32f ギア
31g,32g 駆動モータ
32 ヘッドパッド開閉手段
33 インナーパネル
33a,33b 凹部
33c 切欠部
34,35 インナーフラップ
41 表皮部
41a 留め孔
42 緩衝部
42a,42b 縫合部
43 伸縮部
44 エアバッグ
45 インフレータ
46 送給路
51 固定台
51a 係止孔
51b 切欠部
52 固定軸
53 コイルばね
53a 鉤部
54 蓋部材
55 キャップ
61 アンカー駆動装置
61a アクチュエータ
61b,62c 台座
61c,62d 固定部材
62 バックル駆動装置
62a 電動モータ
62b ラック
62e 支持部材
91,92 エアバッグ
101 カバー
101a 破断部
102 クッション材
103,112 エアバッグ装置
104 インフレータ
105 リテーナ
106 固定具
111 脚部
112 台座
113 カバー
114 スロット
115 エアバッグ
116 エアポンプ
117 送給路
118 ディストリビューションパネル
120 ECU
121 膨張手段
123 シート荷重センサ
124 乗員検知センサ
125 バックルセンサ
126 衝突予知センサ
127 衝突検知センサ

Claims (20)

  1. 乗員が着座する腰掛部と、該腰掛部に接続され乗員の腰部を支えるシートバックと、該シートバックに移動可能に接続され乗員の肩部を支えるショルダーパッドと、該ショルダーパッドに接続され乗員の頭部を支えるヘッドパッドと、前記ショルダーパッドを前記シートバックに接近又は離間させるショルダーパッド昇降手段と、を有することを特徴とする車両用シート。
  2. 前記ショルダーパッド昇降手段は、前記シートバックに設けられた駆動手段と、該駆動手段に連結された昇降部材とを有し、該昇降部材の先端に前記ショルダーパッドが接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記ショルダーパッドは、前記肩部の背面を支える背面部と、該背面部の両側に接続され前記肩部の側面を支え得る側面部と、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  4. 前記ショルダーパッドは、前記側面部を乗員に接近又は離間させるショルダーパッド開閉手段を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記ヘッドパッドは、前記頭部の背面を支える背面部と、該背面部の両側に接続され前記頭部の側面を支え得る側面部と、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  6. 前記ヘッドパッドは、前記側面部を乗員に接近又は離間させるヘッドパッド開閉手段を有する、ことを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記ヘッドパッドの少なくともドア側の前記側面部には、車載された車両の衝突を検知するセンサが車両の衝突を検知した場合に、エアバッグを車内に膨張展開させるエアバッグ装置が内蔵されている、ことを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  8. 前記シートバックは、前記腰部の背面を支える背面部と、該背面部の両側に配置され前記腰部の側面を支え得る側面部と、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  9. 前記シートバックの少なくともドア側の前記側面部には、車載された車両の衝突を予知するセンサが車両の衝突を予知した場合に、前記側面部を膨張させる膨張手段が内蔵されている、ことを特徴とする請求項8に記載の車両用シート。
  10. 前記シートバックの少なくともドア側の前記側面部には、車載された車両の衝突を検知するセンサが車両の衝突を検知した場合に、エアバッグを車内に膨張展開させるエアバッグ装置が内蔵されている、ことを特徴とする請求項8に記載の車両用シート。
  11. 前記腰掛部は、乗員の臀部及び大腿部を支える着座部と、該着座部の両側に配置され前記臀部及び大腿部の側面を支え得る側面部と、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  12. 前記腰掛部の前記側面部には、車載された車両の衝突を予知するセンサが車両の衝突を予知した場合に、前記側面部を膨張させる膨張手段が内蔵されている、ことを特徴とする請求項11に記載の車両用シート。
  13. 前記ヘッドパッドの車内側の側面部近傍に接続された固定端部と前記ショルダーパッドの背面部よりも前方に突出した自由端部と前記固定端部から前記自由端部に向かって形成された筒部とを有するガイド部材と、前記腰掛部の車内側の側面部近傍に配置されたアンカーと、前記腰掛部のドア側の側面部近傍に配置されたバックルと、前記ショルダーパッド又は前記シートバックに設けられるとともにシートベルトの巻き取り及び巻き戻しを行うリトラクタと、該リトラクタに一端が接続され他端が前記ガイド部材の筒部を通って前記アンカーに接続されたシートベルトと、該シートベルトの前記ガイド部材の自由端部と前記アンカーの間に配置されたトングと、を有し、前記シートベルトを引き出して前記トングを前記バックルに接続することにより乗員を拘束するシートベルト装置を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  14. 前記ガイド部材の乗員と接触する部分は、前記シートベルトの幅よりも広く形成されている、ことを特徴とする請求項13に記載の車両用シート。
  15. 前記ガイド部材は、前記ガイド部材の剛性を担保する表皮部と、該表皮部の乗員と接触する側に配置された緩衝部と、を有することを特徴とする請求項13に記載の車両用シート。
  16. 前記ガイド部材の緩衝部を構成する又は緩衝部に内蔵されたエアバッグと、前記ショルダーパッドに内蔵されるとともに前記エアバッグにガスを供給するインフレータと、を有することを特徴とする請求項15に記載の車両用シート。
  17. 前記ガイド部材の前記固定端部は、前記車両シートに回動可能に接続されている、ことを特徴とする請求項13に記載の車両用シート。
  18. 前記シートベルト装置は、前記バックル及び前記アンカーを、前記トング接続前は乗員の着座位置よりも前方に配置し、前記トング接続後は乗員の着座位置よりも後方に移動させるバックル駆動装置及びアンカー駆動装置を有する、ことを特徴とする請求項13に記載の車両用シート。
  19. 前記バックル駆動装置及び前記アンカー駆動装置は、車載された車両の衝突を予知するセンサが車両の衝突を予知した場合に、前記バックル及び前記アンカーを更に後方に移動させる、ことを特徴とする請求項18に記載の車両用シート。
  20. 前記バックル駆動装置及び前記アンカー駆動装置は、前記腰掛部の側面部に内蔵されている、ことを特徴とする請求項18に記載の車両用シート。
JP2007171243A 2007-06-28 2007-06-28 車両用シート Withdrawn JP2009006913A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007171243A JP2009006913A (ja) 2007-06-28 2007-06-28 車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007171243A JP2009006913A (ja) 2007-06-28 2007-06-28 車両用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009006913A true JP2009006913A (ja) 2009-01-15

Family

ID=40322440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007171243A Withdrawn JP2009006913A (ja) 2007-06-28 2007-06-28 車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009006913A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2221212A3 (en) * 2009-02-11 2010-11-03 Dorel France SA Harness system for juvenile vehicle seat
JP2011063227A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Toyota Motor Corp 車両用シート装置
EP2329985A1 (en) * 2009-12-07 2011-06-08 Wonderland Nurserygoods Company Limited Child car seat
JP2011126305A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Honda Motor Co Ltd 乗員保護装置
JP2012179938A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Fuji Heavy Ind Ltd 乗員保護装置
EP2756984A4 (en) * 2011-09-14 2015-07-08 Play Sa CHILD SAFETY SEAT FOR MOTOR VEHICLES
EP3133951A4 (en) * 2014-02-28 2018-03-07 Diono, Llc Safety seat/booster seat harness pad
JP2018034559A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 トヨタ自動車株式会社 車両用乗員拘束装置
JP2018047790A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 トヨタ自動車株式会社 車両用乗員拘束装置
JP2018158675A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社東海理化電機製作所 乗員拘束装置

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2221212A3 (en) * 2009-02-11 2010-11-03 Dorel France SA Harness system for juvenile vehicle seat
US8038214B2 (en) 2009-02-11 2011-10-18 Cosco Management, Inc. Harness system for juvenile vehicle seat
JP2011063227A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Toyota Motor Corp 車両用シート装置
EP3326859A1 (en) 2009-12-07 2018-05-30 Wonderland Switzerland AG Child car seat
EP2329985A1 (en) * 2009-12-07 2011-06-08 Wonderland Nurserygoods Company Limited Child car seat
JP2011116363A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Wonderland Nurserygoods Hong Kong Co Ltd ヘッドサポータ装置及び該ヘッドサポータ装置を備えたチャイルドシート
EP3770011A1 (en) * 2009-12-07 2021-01-27 Wonderland Switzerland AG Child car seat
EP3345784A1 (en) * 2009-12-07 2018-07-11 Wonderland Switzerland AG Child car seat
US8534756B2 (en) 2009-12-07 2013-09-17 Wonderland Nurserygoods Company Limited Child car seat
JP2011126305A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Honda Motor Co Ltd 乗員保護装置
US8474872B2 (en) 2009-12-15 2013-07-02 Honda Motor Co., Ltd. Passive safety device
JP2012179938A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Fuji Heavy Ind Ltd 乗員保護装置
EP2756984A4 (en) * 2011-09-14 2015-07-08 Play Sa CHILD SAFETY SEAT FOR MOTOR VEHICLES
EP3133951A4 (en) * 2014-02-28 2018-03-07 Diono, Llc Safety seat/booster seat harness pad
JP2018034559A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 トヨタ自動車株式会社 車両用乗員拘束装置
JP2018047790A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 トヨタ自動車株式会社 車両用乗員拘束装置
JP2018158675A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社東海理化電機製作所 乗員拘束装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009006913A (ja) 車両用シート
JP6269619B2 (ja) 車両用シートベルト装置及び乗員保護装置
JP4174514B2 (ja) 車両用エアベルト装置
CN109263999A (zh) 面向飞机侧部就座的飞机乘员的安全约束保护
JP2009154812A (ja) 乗員保護装置
JP5647915B2 (ja) 乗員保護装置
JP2010083384A (ja) 乗員拘束装置
WO2007091526A1 (ja) 車両用エアベルト装置
JP2018135016A (ja) 乗員拘束装置及び座席
JP2018161966A (ja) 乗員保護装置
JP2008114648A (ja) 側面衝突時の乗員保護装置
JP2007126029A (ja) 車両の側面衝突用乗員保護装置
JP2009096233A (ja) シートベルト装置
JP5191208B2 (ja) シートベルト装置
JP2009154745A (ja) 車両用シートベルト装置
JP4156532B2 (ja) 乗員拘束装置
JP2007126030A (ja) 車両の側面衝突用乗員保護装置
JP7032196B2 (ja) 乗員拘束装置
WO2022097509A1 (ja) シート内蔵エアバッグ装置
JP4470866B2 (ja) 車両用乗員保護装置及びその制御方法
JP4816118B2 (ja) 車両用エアベルト装置
JP4317731B2 (ja) エアバッグを備えたシートベルト
JP2007137225A (ja) 車両用エアベルト装置
JP4552867B2 (ja) 車両用エアベルト装置
JP2014201210A (ja) 側面衝突用乗員保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100907