JP7372892B2 - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートベルト装置に関する。
車両衝突時に生じうるいわゆるサブマリン現象(衝突中はラップベルトが乗員の骨盤にかかった状態を維持する必要があるが、骨盤の腸骨前縁からラップベルトが上側に外れることで腹部側へ移動してしまう現象)を抑制するべく、乗員の骨盤を効果的に拘束できるようにした種々のシートベルト装置が提案されている。
例えば特許文献1には、バックルやラップアンカの前方への変位をヒューズ部で規制した構造の車両用シートベルト装置が開示されている。この車両用シートベルト装置では、車両衝突時、シートベルトに所定値以上の大きさのシート前方側への荷重が作用するとヒューズ部が塑性変形し、バックルやラップアンカが規制位置を超えて前方側へ変位することを許容する。これによれば、車両への衝突荷重等の入力によって乗員に作用するシートベルトを中心としたモーメントは、ヒューズ部の塑性変形及び乗員の変位によって吸収される結果、車両に衝突荷重等が入力されても乗員がシートクッションから滑り落ちることを抑制することができると説明されている。このような構造において乗員の骨盤を安定して拘束するためには、バックルおよびラップアンカが極力同時に動き出して同期することが重要である。
特開2019-182017号公報
しかし、上記のごときシートベルト装置においてバックルおよびラップアンカの動きは必ずしも同時に起こるとは限らず、安定した骨盤の拘束が担保されえないという点で問題がある。
そこで、本発明は、バックルとランプアンカの動きを同期させ、サブマリン現象をより効果的に抑制できるようにした車両用シートベルト装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、シートベルトが統合された車両用シートにおける車両用シートベルト装置であって、
車両用シートの幅方向に延びる回転軸を中心にして前後方向へ回転可能に設けられたシャフトと、
シートベルトの端部を保持するラップアンカのラップアンカステーであって、該シャフトの回転動作に連動して移動するラップアンカステーと、
シートベルトのタングが装着可能なバックルのバックルステーであって、シャフトの回転動作に連動して移動するバックルステーと、
シャフトを回転軸回りに回転駆動させる動力源となるアクチュエータと、
を備え、
車両緊急時、シャフトを所定量回転させてラップアンカとバックルとを車両緊急前の位置から前方かつ下方へ移動させる、車両用シートベルト装置である。
かかる態様の車両用シートベルト装置では、シャフトの回転動作に連動してラップアンカとバックルとが同時に動く構造としていることから、両者の動きが連動しない場合とは異なり、乗員の骨盤を常に安定して拘束することが可能となっている。
しかも、上記態様のごとくシャフトを回転させて各部材を連動させる構成は、比較的簡易かつロバストな構造を構築しやすいものでもある。
また、上記態様のごとくシャフトを回転させて各部材を連動させる構成は、ラップアンカとバックルとを車両緊急前の位置から前方かつ下方へ円弧状に移動させうる点でも好適である。すなわち、例えば乗員の腹部がひときわ大きな場合にも、ラップアンカとバックルとを円弧状に(あるいは円弧に近似した軌跡で)移動させることで、シートベルトを乗員の骨盤に対して円滑に移動させやすくなっている。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置は、シャフトの一方側に取り付けられたラップアンカ側リンクをさらに備えていてもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置において、ラップアンカステーがラップアンカ側リンクにピン結合されていてもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置は、シャフトの他方側に取り付けられたバックルアンカー側リンクをさらに備えていてもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置において、バックルステーがバックルアンカー側リンクにピン結合されていてもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置は、ラップアンカの移動可能範囲を直接または間接的に規制するストッパーを備えていてもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置は、バックルの移動可能範囲を直接または間接的に規制するストッパーを備えていてもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置は、ラップアンカステーとバックルステーの一方または両方の位置を初期位置に保持する保持部材をさらに備えていてもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置における保持部材は、車両緊急時に作用する荷重を受けて、前記ラップアンカステーと前記バックルステーの一方または両方を保持した状態を解除する部材であってもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置において、シャフトは、車両用シートの両サイドフレームに接続されたパイプの中空部内に設けられていてもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置において、アクチュエータは、車両緊急時に火薬に点火し、発生するガス圧力で瞬時にシャフトを回転させるプリテンショナユニットであってもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置において、プリテンショナユニットは、火薬点火により発生するガス圧力を利用して、シャフトに設けられたピニオンに回転駆動力を伝達する伝達部材を含むものであってもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置において、アクチュエータは、車両緊急時に火薬に点火し、発生するガス圧力で瞬時にワイヤーを引いてシャフトを回転させるプリテンショナユニットであってもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置において、シャフトに、ワイヤーが巻回されるプーリーが設けられていてもよい。
上記のごとき態様の車両用シートベルト装置において、パイプに、ワイヤーを通す透孔が設けられていてもよい。
本発明によれば、バックルとランプアンカの動きを同期させ、サブマリン現象をより効果的に抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両用シートベルト装置の概略を示す、シート左前方からの斜視図である。 車両用シートベルト装置の構成の概略を示す、シート右前方からの斜視図である。 車両用シートベルト装置のうち、ラップアンカが設けられた側(アウターラップ側)の構成例を示すシート左前方からの分解斜視図である。 車両用シートベルト装置のうち、バックルが設けられた側(インナーバックル側)の構成例を示すシート右前方からの分解斜視図である。 パイプとその中空部内に設けられたシャフトを示す図である。 シャフトの両端の構造を拡大して示す図である。 車両衝突時の車両用シートベルト装置の動作について説明するシート左前方からの斜視図である。 車両衝突時の車両用シートベルト装置の動作について説明するシート右前方からの斜視図である。 車両衝突時のラップアンカの動作について説明する側面図である。 車両衝突前のシートベルト装置のラップアンカとその周辺の状態を、骨格で表す乗員の着座姿勢とともに示すシート左側の側面図である。 車両衝突直後(t=90ms)のシートベルト装置のラップアンカとその周辺の状態を、骨格で表す乗員の着座姿勢とともに示すシート左側の側面図である。 車両衝突前のシートベルト装置のバックルとその周辺の状態を、骨格で表す乗員の着座姿勢とともに示すシート右側の側面図である。 車両衝突直後(t=90ms)のシートベルト装置のバックルとその周辺の状態を、骨格で表す乗員の着座姿勢とともに示すシート右側の側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用シートベルト装置の構成の概略を示すシート左前方からの斜視図である。 図14に示した車両用シートベルト装置の構成の変形例を示すシート左前方からの斜視図である。 シャフトに設けられたプーリーとその周辺の構成を拡大して示す斜視図である。 ワイヤーを通すための透孔が設けられたパイプを拡大して示す図である。 ボールを内蔵したプリテンショナユニットの構成例と作動原理を示す図である。 ワイヤーを引き込むためのプリテンショナユニットの構成例と作動原理を示す図である。 サブマリン指標ξなどについて説明するための、文献[1]から抜粋した内容に基づく図である。 骨盤とラップベルトがなす角BTPなどについて説明するための、文献[2]から抜粋した内容に基づく図である。 実施例2における、サブマリン現象発生の有無、サブマリン現象の予測因子についての従来技術と本願に係る車両用シートベルト装置との相違を表す表である。 (A)サブマリン指標ξ、(B)BTP角のそれぞれについて、従来技術と本願に係る車両用シートベルト装置との相違を表すグラフである。 車両衝突後のインナーバックル側の動きを従来例と比較しながら示す、(A)0ms 時、(B)車突から50ms後、(C)70ms 後の各時点での図である。 車両衝突後のインナーバックル側の動きを従来例と比較しながら示す、(A)0ms 時、(B)車突から50ms後、(C)70ms 後の各時点での図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて説明する。本書において、上下、左右及び前後を以下のとおり定義する。乗員が正規の姿勢で座席(車両用シート)に着座した際に、乗員が向いている方向を前方、その反対方向を後方と称し座標の軸を示すときは前後方向とする。また、乗員が正規の姿勢で車両用シートに着座した際に、乗員の右側を右方向、乗員の左側を左方向と称し座標の軸を示すときは左右方向とする。同様に、乗員が正規の姿勢で着座した際に、乗員の頭部方向を上方、乗員の腰部方向を下方と称し座標の軸を示すときは上下方向とする。車両用シートは、前席(すなわち運転席又は助手席)であってもよいし、後席であってもよい。
図1及び図2に示すように、車両用シートベルト装置1は、乗員を拘束するウェビングであるシートベルト2を有している。シートベルト2は、上部ガイドループ又は上部アンカからタング2tまで延在するショルダーベルト2aと、タング2tからラップアンカ30まで延在するラップベルト2bと、を有している。ショルダーベルト2aは、車両用シート10に着座した乗員の左右一方の上部から左右他方の下部へと乗員の胸の前で斜めに架け渡される。ラップベルト2bは、乗員の左右一方から左右他方へと乗員の腰の前で架け渡される。ショルダーベルト2aとラップベルト2bとは、連続した一本で帯状に形成されている。タング2tは、シートベルト2に挿通されていると共に、バックル40に装着可能に構成されている。タング2tがバックル40に装着された際、車両用シートベルト装置1は、上部アンカと、タング2t(バックル40)と、ラップアンカ30との間に3点拘束を画定する。
本発明に係る車両用シートベルト装置1は、車両緊急時、シャフト20を回転させてラップアンカ30とバックル40とを衝突前の位置から前方かつ下方へ移動させるように構成されている。車両緊急時とは、例えば、車両衝突時、車両への衝撃事象の発生時、車両の転覆時などをいうが、これらに限られない。以下、車両緊急時として車両衝突時を例に、また、シート統合型(シートインテグレーテッド)の車両用シートベルト装置1を例に、本発明の好適な実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
本実施形態の車両用シートベルト装置1は、シャフト20、ラップアンカ30、ラップアンカステー31、バックル40、バックルステー41、プリテンショナユニット50等を備える(図1等参照)。なお、以下では、ラップアンカ30等が車両用シート10の左側(アウターラップ側)、バックル40等が車両用シート10の右側(インナーバックル側)に配置された車両用シートベルト装置1を例に説明するが、配置が逆の車両用シートベルト装置1においても本発明が適用されうることはいうまでもない(図2参照)。
シャフト20は、車両用シート10の幅方向(横断方向)に延びており、車両用シート10の幅方向に延びる回転軸(横断軸)C(図5参照)を中心にして前後方向に回転し、車両衝突時におけるラップアンカ30とバックル40の動きを連動させる。本実施形態では、車両用シート10の左サイドフレーム12Lと右サイドフレーム12Rとを連結する構造材であるパイプ14の中空部内にシャフト20を回転可能な状態で設けている(図3、図5等参照)。パイプ14の左右開口部には例えば樹脂製のカラー15が設けられている(図5参照)。シャフト20の両端部には、断面が例えば六角形の非円形軸部20hが形成され、さらにその先端側にねじ部20sが形成されている(図6参照)。シャフト20の左端部には、ワッシャー23w、ピニオン21、ムービングアーム32が設けられて、ねじ部20sに噛合するスクリューナット23sで締結されている。
ピニオン21は、プリテンショナユニット50の駆動力を受けてシャフト20を回転させる部材である。ピニオン21には非円形軸部20hが係合する形状の非円形孔21aが設けられている(図3参照)。
ムービングアーム32は、シャフト20の回転動作をラップアンカステー31に伝達して連動させるリンクレバー部材として設けられている。ムービングアーム32の基端部には非円形軸部20hが係合する形状の非円形孔32aが設けられ、基端部と先端部の間にはシェアピン37が挿通されるピン孔32bが設けられている(図3参照)。ムービングアーム32の先端部には、ラップアンカステー31が例えばリベットベース33b、リベットヘッド33hを用いてピン結合されている(図3参照)。
ラップアンカ30のラップアンカステー31は、シャフト20の回転動作に連動して移動するように設けられている。ラップアンカステー31は、ラップアンカ30の一部を構成しており、ラップアンカ30の他の部位と一体に又は別体に形成されている。
ラップアンカ30は、シートベルト2の端部を保持する部材である。本実施形態では、ラップアンカステー31の端部に設けたピン孔31aをラップアンカ30のアンカーポイント(取付点)として機能させている(図1等参照)。具体的には、ラップアンカ30は、車両用シート10のシートクッションの左側の位置で、ラップアンカ30を取り付けるための取付点を有しており、かかる取付点がピン孔31aによって構成されている。留め具(リベットベース33b及びリベットヘッド33h)がピン孔31aを介してラップアンカ30をムービングアーム32に取り付けている。ラップアンカ30は、この取付点(ピン孔31a)を中心として前後方向に回動可能になっている。なお、他の実施態様では、ラップアンカステー31の端部に、取付点として機能する別部材を設けてもよい。
ラップアンカ30の可動範囲はストッパーベース36、ストッパー38によって規制されている。
ストッパーベース36は、ラップアンカ30の初期位置(車両衝突前の通常位置)を規定する部材である。本実施形態では、クランク状に折り曲げられた形状のストッパーベース36を取付ねじ36bで左サイドフレーム12Lに取り付け、ムービングアーム32を位置決めすることでラップアンカステー31およびラップアンカ30の初期位置を規定している(図3、図10等参照)。ストッパーベース36に設けられたピン孔36aにはシェアピン37が挿通される。
シェアピン37は、ラップアンカ30およびラップアンカステー31を初期位置に保持する保持部材として設けられているもので、ストッパーベース36のピン孔36aと、ムービングアーム32のピン孔32bに挿通され、左サイドフレーム12Lに留め付けられる(図3参照)。シェアピン37は、車両衝突時にラップアンカステー31から作用する剪断力を受けて破断する材質ないしは形状からなる。例えば本実施形態では、シェアピン37の途中に括(くび)れた細径部37aを設け、剪断力を受けた際に破断しやすくなるようにしている(図3参照)。なお、シェアピン37は保持部材の好適な一例にすぎない。このようなシェアピン37のほかにも、車両緊急時に作用する荷重を受けて変形等することにより保持状態を解除する各種部材を保持部材として用いることができる。
ストッパー38は、車両衝突時に移動するラップアンカ30の移動可能範囲を規制する部材である。本実施形態では、クランク状に折り曲げられた形状のストッパー38を、動作時のムービングアーム32がその動作途中で当接するように取付ねじ38aで左サイドフレーム12Lに取り付けている(図3、図11等参照)。
プリテンショナユニット50は、シャフト20をその中心軸(横断軸)回りに回転駆動させる動力源となるアクチュエータとして機能する。本実施形態では、車両衝突時に火薬に点火し、発生するガス圧力で瞬時にシャフト20を回転させる公知のパイロ式プリテンショナ(Pyrotechnical Pretensioner)をプリテンショナユニット50として採用している。本実施形態のプリテンショナユニット50の概略を以下に説明する(図18参照)。すなわち、本実施形態のプリテンショナユニット50は、緊急時に火薬点火することで発生するガスジェネレータ51のガス圧により駆動される複数のボール52と、複数のボール52を収容するチューブ53と、ボール受け54と、を備える(図18参照)。衝突センサ(図示省略)などによって車両の衝突が検知されると、ガスジェネレータ51から噴射された高圧ガスがチューブ53内に供給され、チューブ53内のボール52がピニオン21に駆動力を伝達し、当該ピニオン21を回転させる(図3、図18等参照)。
このようなプリテンショナユニット50は、左ベースプレート61に対して所定位置に位置決めされた状態で設けられている。左ベースプレート61に対するプリテンショナユニット50の位置決めは、例えば、左ベースプレート61に設けられた切り起こし61aを利用して行うことができる(図3参照)。左ベースプレート61に対して所定位置に位置決めされたプリテンショナユニット50は、プリテンショナユニットカバー62によって覆われる(図3等参照)。
ムービングアーム42は、シャフト20の回転動作をバックルステー41に伝達して連動させるリンクレバー部材として設けられている。ムービングアーム42の基端部には、シャフト20の右側端部の非円形軸部20hが係合する形状の非円形孔42aが設けられ、基端部と先端部の間にはシェアピン47が挿通されるピン孔42bが設けられている(図4参照)。ムービングアーム42の先端部には、バックルステー41が例えばリベットベース43b、リベットヘッド43hを用いてピン結合されている(図4参照)。
バックル40のバックルステー41は、シャフト20の回転動作に連動して移動するように設けられている。バックルステー41は、バックル40の一部を構成しており、バックル40の他の部位と一体に形成されている。他の実施態様では、バックルステー41は、バックル40の他の部位とは別部材となるように、バックル40の一部として形成されてもよい。
バックル40は、シートベルト2のタング2tを装着することが可能な部材である。本実施形態では、バックルステー41の端部に設けたピン孔41aをバックル40のアンカーポイント(取付点)として機能させている(図2等参照)。具体的には、バックル40は、車両用シート10の右側の位置で、バックル40を取り付けるための取付点を有しており、かかる取付点がピン孔41aによって構成されている。留め具(リベットベース43b及びリベットヘッド43h)がピン孔41aを介してバックル40をムービングアーム42に取り付けている。バックル40は、この取付点(ピン孔41a)を中心として前後方向に回動可能になっている。
バックル40の可動範囲はストッパーベース46、ストッパー48によって規制されている。
ストッパーベース46は、バックル40の初期位置(車両衝突前の通常位置)を規定する部材である。本実施形態では、クランク状に折り曲げられた形状のストッパーベース46を取付ねじ46bで右サイドフレーム12Rに取り付け、ムービングアーム42を位置決めすることでバックルステー41およびバックル40の初期位置を規定している(図4、図12等参照)。ストッパーベース46に設けられたピン孔46aにはシェアピン47が挿通される。
シェアピン47は、バックル40およびバックルステー41を初期位置に保持する保持部材として設けられているもので、ストッパーベース46のピン孔46aと、ムービングアーム42のピン孔42bに挿通され、右サイドフレーム12Rに留め付けられる(図4参照)。シェアピン47は、車両衝突時にバックルステー41から作用する剪断力を受けて破断する材質ないしは形状からなる。例えば本実施形態では、シェアピン47の途中に括(くび)れた細径部47aを設け、剪断力を受けた際に破断しやすくなるようにしている(図4参照)。なお、シェアピン47は保持部材の好適な一例にすぎない。このようなシェアピン47のほかにも、車両緊急時に作用する荷重を受けて変形等することにより保持状態を解除する各種部材を保持部材として用いることができる。
ストッパー48は、車両衝突時に移動するバックル40の移動可能範囲を規制する部材である。本実施形態では、クランク状に折り曲げられた形状のストッパー48を、動作時のムービングアーム42がその動作途中で当接するように取付ねじ48aで右サイドフレーム12Rに取り付けている(図4、図13等参照)。
また、右サイドフレーム12Rには、右ベースプレート65とカバー66が取り付けられる(図4等参照)。
上記のごとき本実施形態の車両用シートベルト装置1においては、バックル40およびラップアンカ30が、前方から見てあたかもU字形に形成されたバー部材(すなわち、シャフト20と左右のムービングアーム32,42との組み合わせ)によって機械的に接続されており、シャフト20の回転動作がリンクレバー(ムービングアーム32,42)を介して伝達され連動するように構成されている。また、バックル40およびラップアンカ30は、U字形のバー部材を中心とした回転運動以外の自由度が制限された状態で取り付けられている。車両衝突時、バー部材は、パイロ等によって駆動されるプリテンショナユニット50の駆動力によって回転動作をする(図7、図8等参照)。バー部材は横断軸回りに所定の角度(一例として、90°)回転し、最終位置に到達する(図9、図11、図13等参照)。最終到達位置は、各種文献等の資料に従った、サブマリン防止上好ましい位置に設定される。
[第2の実施形態]
本実施形態の車両用シートベルト装置1は、プリテンショナユニット50の配置、プリテンショナユニット50の駆動力をシャフト20に伝達する構造などが第1の実施形態におけるものと異なる。以下、これら異なる部分を中心に説明する(図14等参照)。
本実施形態では、プリテンショナユニット50を、車両用シート10の左サイドフレーム12Lと右サイドフレーム12Rとの間であってシートクッションの下方となる位置に配置している(図14参照)。また、シャフト20にプーリー26を設け、該プーリー26にワイヤー(伝達部材)27を巻回している(図16参照)。また、パイプ14には、ワイヤー27を通すための透孔14hを設けている(図17参照)。本実施形態では、プリテンショナユニット50でワイヤー27を引き込むことで、シャフト20を回転させることとしている。
プリテンショナユニット50は、シャフト20をその中心軸(横断軸)回りに回転駆動させる動力源となるアクチュエータとして機能する。本実施形態では、車両衝突時に火薬に点火し、発生するガス圧力で瞬時にシャフト20を回転させる公知のパイロ式プリテンショナ(Pyrotechnical Pretensioner)をプリテンショナユニット50として採用している。本実施形態のプリテンショナユニット50の概略を以下に説明する(図19参照)。このプリテンショナユニット50は、緊急時に火薬点火することで発生するガスジェネレータ51のガス圧により駆動されるピストン56と、該ピストン56を摺動可能に収容するシリンダ57とを備える。ピストン56にはワイヤー27の端部が接続されている。衝突センサ(図示省略)などによって車両の衝突が検知されると、ガスジェネレータ51から噴射された高圧ガスがシリンダ57内に供給され、ピストン56が摺動し、ワイヤー27が引き込まれる。ワイヤー27は、駆動力を伝達してシャフト20を回転させる。
このようなプリテンショナユニット50は、例えば、車両用シート10の左サイドフレーム12Lと右サイドフレーム12Rとを接続する構造材としてのフレーム13に取り付けられて固定されていてもよい。本実施形態では、ブラケット58bやボルト、ナット等からなる固定具58を用いてプリテンショナユニット50をフレーム13に固定している(図14参照)。
なお、プーリー26の位置やプリテンショナユニット50の配置は、プリテンショナユニット50を使ってのシャフト20の所望の回転動作が実現される範囲において変更することが可能である。当該範囲内であればプーリー26の位置をシャフト20の軸方向に沿って変更してもよいし、プリテンショナユニット50の向きを変えて固定してもよい(図15参照)。
ここまで説明した各実施形態に係る車両用シートベルト装置1には以下のごとき特徴がある。
・車両衝突時、シャフト20を所定量回転させてラップアンカ30の取付点とバックル40の取付点とを衝突前の位置から前方かつ下方へ移動させ、シートベルト2の位置を下げることで、乗員Mがリクライニング姿勢(例えば、背中角度が鉛直に対して48°の状態)をとっている場合でもサブマリン現象が生じるのを抑制することが可能となっている。
・シャフト20の回転動作に連動してラップアンカ30とバックル40とが同時に動く構造であることから、両者の動きが連動しない場合に比べ、乗員Mの骨盤(腸骨)Mpを常に安定して拘束することが可能となっている。
・U字形に形成されたバー部材(シャフト20と左右のムービングアーム32,42との組み合わせ)によって機械的に接続された各部材を連動させる構成であることから、比較的簡易かつ頑強な構造を構築しやすい。
・ラップアンカ30とバックル40とを円弧状に(あるいは円弧に近似した軌跡で)移動させることで、シートベルト2を乗員Mの骨盤Mpに対して円滑に移動させやすい。このことは、例えば、腹部がひときわ大きな乗員Mであってもそのような動きを実現しやすいという点で好適である。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、ラップアンカ30とバックル40の移動動作の完了時間(Tend)は必ずしも衝突後である必要はなく、実際に衝突が起こる前のプリクラッシュ領域で動作させても構わない。この点を考慮すれば、上記したようなパイロ式プリテンショナ(Pyrotechnical Pretensioner)のような火薬式のアクチュエータ以外にも、モータや機械的なバネなどをプリテンショナユニット50として用いることが可能である。
また、上述の実施形態では、ガスジェネレータ51のガス圧により駆動される複数のボール52でピニオン21を回転させるプリテンショナユニット50を説明したがこれは好適な一例にすぎない。特に図示はしないが、例えば、ガス圧により直動するラックの歯をピニオン21に噛み合わせて駆動する構成のプリテンショナユニットを採用してもよい。
なお、文献(例えば特開2019-098840)にて謳われているとおり、シート構造に付けられたベルトアンカ位置を衝突中に前方に移動させることによって、ショルダーベルトインナー張力が減少することが知られている。このショルダーベルトインナー張力は一般に胸たわみ量と大きな相関関係があるため、当該ショルダーベルトインナー張力を減少させることによって結果的に胸たわみ量を低減させることができる。したがって上記の実施形態においても、同様に衝突中にアンカ位置を前方移動させることがショルダーベルトインナー張力の低減に寄与するため、最終的に胸たわみ量の低減にも寄与することが可能となる。
また、上述の実施形態ではムービングアーム32,42を用いてラップアンカステー31、バックルステー41の少なくとも一部(詳細には、ピン結合された部分)を円弧に沿って動かし、これによりラップアンカ30とバックル40とを円弧状に(あるいは円弧に近似した軌跡で)移動させる形態を示したがこれも好適な一例にすぎない。例えば、ムービングアーム(リンクレバー)以外の部材を用いてラップアンカ30とバックル40とを同様に円弧状に(あるいは円弧に近似した軌跡で)移動させるようにしてもよい。特に図示はしないが、例を挙げれば、ラップアンカステー31やバックルステー41の移動軌跡を規定する円弧状のガイドを設けておき、ワイヤーを使ってこれらラップアンカステー31やバックルステー41を引っ張りガイドに沿って移動させる、といった形態とすることが考えられる。
バー部材(シャフト20と左右のムービングアーム32,42との組み合わせ)をある角度(一例として、90°)回転させ、所定の最終到達位置に到達する車両用シートベルト装置1のシミュ―レーションモデルを作成し、種々の検討を行った。最終到達位置を設定するにあたっては、文献(文献[1] Leung, Y., Tarriere, C., Lestrelin, D., Got, C. et al., "Submarining Injuries of 3 Pt. Belted Occupants in Frontal Collisions - Description, Mechanisms and Protection," SAE Technical Paper 821158, 1982, DOI:
https://doi.org/10.4271/821158、文献[2] John D. Horsch and William E. Hering, “A Kinematic Analysis of Lap-Belt Submarining for Test Dummies” SAE Technical Paper 892441, 1989, DOI: https://doi.org/10.4271/892441)を参照し、サブマリン防止上好ましいとされる位置を設定した。この結果、人体モデルによる数値シミュレーションによって、乗員Mが前述した48°ものリクライン姿勢を取っている場合でも、サブマリンを防止できることが確認された。
上記シミュレーションにあたってのラップアンカ30とバックル40の好ましい移動態様は以下のようにした。
t0: 衝突開始タイミング
Tend ≦ 50ms [ms]: 平均の成人男性相当の体格を持つ数値計算用の人体モデルを用いたCAEシミュレーションによって確認した(衝突後約50msまでに移動完了していればよい)。Tendは、マイナス時間でも良い(すなわち、実際に衝突が起こる前のプリクラッシュ時に移動してしまってもよい)。
R = 60 ± 20 [mm]: AM50(Anthropomorphic Male 50th percentile (標準体型の男性乗員))人体モデルの56kmp前突時の骨盤Mpの下方移動量が、おおよそ 60mm程度であったこと(ただし、シート硬さが異なれば,違う値を入れる必要が生じてくる;例えば,より柔らかいシートの場合、より多くの回転半径(R)が必要となることは容易に推測される)、およびサブマリンを防止する為の好ましいラップベルトジオメトリ条件になるように、算出した。
θ = 90 [deg]) ; バー部材は90°回転することが好ましい。これら R およびθの設定により、乗員Mが前述した48°程リクライン姿勢を取っていてもサブマリンを防止できることが、人体モデルを用いた数値シミュレーションによって確認された。
人体モデルを使ったCAEシミュレーションによって車両用シートベルト装置1の効果を確認する試験を行った。56kph前突スレッド条件で、サブマリン現象が生じやすい前述した48°の乗員リクライン姿勢で評価した。ここでは、動的解析によってサブマリンの発生有無を確認し、静的解析(衝突パルスを与えずに、ベルトを動かす)によって以下のサブマリン予測因子が評価された(図20~図21参照)。
・サブマリン指標“ξ”(高いほどサブマリンしにくい)
・骨盤Mpとラップベルトがなす角“BTP(Belt-to-Pelvis)”(低いほどサブマリンしにくい)
上記解析の結果、従来技術(Conventional)ではサブマリン現象が発生したが、本願に係る車両用シートベルト装置1ではサブマリン現象は発生しなかった(図22、図24、図25参照)。なお、図22(および図23)中の「Inner」はインナーバックル側(すなわちバックル40がある側)、「outer」はアウターラップ側(すなわちラップアンカ30がある側)をそれぞれ表す。少し見づらいかもしれないが、図24(B)と図25(B)において、衝突直後(t=50ms)の骨盤Mpの動きと、ラップアンカ30あるいはバックル40の動きを矢印で示している(図24、図25参照)。なお、これらの図では、は可視性の向上の為、腰部は軟組織等を非表示にして骨盤をスケルトン表示している。
また、すべてのサブマリン予測因子、すなわち、サブマリン指標ξ(ξ indicator:高い方が好ましい)、BTP角(Belt-to-Pelvis angle:低い方が好ましい(lower is better))、について、本願に係る車両用シートベルト装置1では、従来技術(Conventional)よりも数値が向上する(サブマリンが起きづらくなる)ことが確認された(図22、図23参照)。このことから、本願に係る車両用シートベルト装置1によるサブマリン抑制効果が確認された。また、骨盤Mpの移動量も従来技術(221mm)に比べて、本願に係る車両用シートベルト装置1では 190mm と、大きく低減したことが確認された。
本発明は、シートベルトが統合された車両用シートにおける車両用シートベルト装置に適用して好適である。
1…車両用シートベルト装置、2…シートベルト、2a…ショルダーベルト、2b…ラップベルト、2e…シートベルトの端部、2t…タング、10…車両用シート、11…シートバックフレーム、12L…左サイドフレーム、12R…右サイドフレーム、13…フレーム、14…パイプ、14h…透孔、15…カラー、20…シャフト、20h…非円形軸部、20s…ねじ部、21…ピニオン、21a…非円形孔、23s…スクリューナット
23w…ワッシャー、26…プーリー、27…ワイヤー(伝達部材)、30…ラップアンカ、31…ラップアンカステー、31a…ラップアンカステーのピン孔(取付点)、32…ムービングアーム(ラップアンカ側リンク)、32a…非円形孔、32b…ピン孔、33b…リベットベース、33h…リベットヘッド、36…ストッパーベース、36a…ピン孔、36b…取付ねじ、37…シェアピン(保持部材)、37a…細径部、38…ストッパー、38a…取付ねじ、40…バックル、41…バックルステー、41a…ピン孔(取付点)、42…ムービングアーム(バックルアンカー側リンク)、42a…非円形孔、42b…ピン孔、43b…リベットベース、43h…リベットヘッド、46…ストッパーベース、46a…ピン孔、46b…取付ねじ、47…シェアピン(保持部材)、47a…細径部、48…ストッパー、48a…取付ねじ、50…プリテンショナユニット(アクチュエータ)、51…ガスジェネレータ、52…ボール(伝達部材)、53…チューブ、54…ボール受け、56…ピストン、57…シリンダ、58…固定具、58b…ブラケット、61…左ベースプレート、62…プリテンショナユニットカバー、65…右ベースプレート、66…カバー、C…回転軸、M…乗員、Mp…骨盤

Claims (14)

  1. シートベルトが統合された車両用シートにおける車両用シートベルト装置であって、
    前記車両用シートの幅方向に延びる回転軸を中心にして前後方向へ回転可能に設けられたシャフトと、
    前記シートベルトの端部を保持するラップアンカのラップアンカステーであって、該シャフトの回転動作に連動して移動するラップアンカステーと、
    前記シートベルトのタングが装着可能なバックルのバックルステーであって、前記シャフトの回転動作に連動して移動するバックルステーと、
    前記シャフトを前記回転軸回りに回転駆動させる動力源となるアクチュエータと、
    前記ラップアンカステーと前記バックルステーの一方または両方の位置を初期位置に保持する保持部材と、
    を備え、
    車両緊急時、前記シャフトを所定量回転させて前記ラップアンカと前記バックルとを車両緊急前の位置から前方かつ下方へ移動させる、車両用シートベルト装置。
  2. 前記シャフトの一方側に取り付けられたラップアンカ側リンクをさらに備える、請求項1に記載の車両用シートベルト装置。
  3. 前記ラップアンカステーが前記ラップアンカ側リンクにピン結合されている、請求項2に記載の車両用シートベルト装置。
  4. 前記シャフトの他方側に取り付けられたバックルアンカー側リンクをさらに備える、請求項2または3に記載の車両用シートベルト装置。
  5. 前記バックルステーが前記バックルアンカー側リンクにピン結合されている、請求項4に記載の車両用シートベルト装置。
  6. 前記ラップアンカの移動可能範囲を直接または間接的に規制するストッパーを備える、請求項3に記載の車両用シートベルト装置。
  7. 前記バックルの移動可能範囲を直接または間接的に規制するストッパーを備える、請求項5に記載の車両用シートベルト装置。
  8. 前記保持部材は、車両緊急時に作用する荷重を受けて、前記ラップアンカステーと前記バックルステーの一方または両方を保持した状態を解除する部材である、請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用シートベルト装置。
  9. 前記シャフトは、前記車両用シートの両サイドフレームに接続されたパイプの中空部内に設けられている、請求項1からのいずれか一項に記載の車両用シートベルト装置。
  10. 前記アクチュエータは、車両緊急時に火薬に点火し、発生するガス圧力で瞬時に前記シャフトを回転させるプリテンショナユニットである、請求項1からのいずれか一項に記載の車両用シートベルト装置。
  11. 前記プリテンショナユニットは、前記火薬点火により発生するガス圧力を利用して、前記シャフトに設けられたピニオンに回転駆動力を伝達する伝達部材を含む、請求項10に記載の車両用シートベルト装置。
  12. 前記アクチュエータは、車両緊急時に火薬に点火し、発生するガス圧力で瞬時にワイヤーを引いて前記シャフトを回転させるプリテンショナユニットである、請求項1からのいずれか一項に記載の車両用シートベルト装置。
  13. 前記シャフトに、前記ワイヤーが巻回されるプーリーが設けられている、請求項12に記載の車両用シートベルト装置。
  14. 前記パイプに、ワイヤーを通す透孔が設けられている、請求項に記載の車両用シートベルト装置。
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