JP2016190596A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が後方からの衝撃を受けた場合に、乗員の頭部が乗員室を構成する部材に接触することを防止可能な乗員保護装置を提供すること。
【解決手段】乗員保護装置1は、車両100に対して後方からの衝撃が作用したときに、座席110に着座している乗員Cを保護可能な乗員保護装置1であって、乗員Cの腰部を拘束する腰部拘束部21を有するベルト部材2と、腰部拘束部21を乗員Cの大腿部に当接させて大腿部を拘束するガス発生手段3と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、乗員保護装置、特に車両が後方からの衝撃を受けた場合に、乗員の頭部が乗員室を構成する部材に接触することを抑制可能な乗員保護装置に関する。
車両に対する後方からの衝突が生じた場合、衝突に起因する慣性力により後方に移動する乗員を保護する装置として、第1膨張部及び第2膨張部によって乗員の頭部を前後方向に移動しないように拘束するエアバッグを備えたエアバッグ装置が知られている(特許文献1参照)。
このようなエアバッグ装置は、衝突によって乗員が移動する先にエアバッグを展開させて受け止めるという保護形態であった。
特開2008−189023号公報
しかしながら、従来の乗員保護装置のように乗員を移動した先で受け止めることとした場合、衝撃の大きさ及び乗員の体重等に起因する慣性力を、乗員の頭部及び頸部で受けることになる。これは、頭部及び頸部、特に頸部に対する傷害値が増大する要因の一つとなる可能性があった。
よって、本発明が解決しようとする課題は、車両が後方からの衝撃を受けた場合に、乗員の頭部が乗員室を構成する部材に接触することを防止可能な乗員保護装置を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る乗員保護装置は、車両に対して後方からの衝撃が作用したときに、座席に着座している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、乗員の腰部を拘束する腰部拘束部を有するシートベルトと、腰部拘束部を乗員の大腿部に当接させて大腿部を拘束する拘束位置変位部材と、を備える。
本発明に係る乗員保護装置において、座席の幅方向一端側に配置され、シートベルトの一端部を保持するアンカ部材と、座席の幅方向他端側に配置され、アンカ部材から延在する腰部拘束部を保持するバックルと、を備え、拘束位置変位部材は、アンカ部材及びバックルの少なくともいずれかを前方に移動させる移動部材を有することが好ましい。
また、本発明に係る乗員保護装置において、移動部材は、アンカ部材及びバックルの少なくともいずれかを前方に移動させることのできる高圧ガスを発生可能なガス発生手段を有することが好ましい。
また、本発明に係る乗員保護装置において、移動部材は、衝撃によって後方に倒れる座席におけるバックレストの下端部から前方に延在し、前方に移動するアンカ部材及びバックルの少なくともいずれかに接続されるブラケットを有し、バックレストが衝撃で後方に倒れるときに前方に回動するバックレストの下端部によって押圧されたブラケットは、アンカ部材及びバックルの少なくともいずれかを前方に押圧して移動させることが好ましい。
また、本発明に係る乗員保護装置において、アンカ部材及びバックルの少なくともいずれかの移動中又は移動後にベルト部材の拘束力を上昇させる拘束部材を備えることが好ましい。
また、本発明に係る乗員保護装置において、座席の乗員が着座する部位であり、高さを上方向に変位可能な座面部と、乗員の膝部に向かって展開するニーエアバッグ装置と、を備え、腰部拘束部を大腿部に当接させた拘束位置変位部材と、高さが上方向に変位した座面部とによって大腿部を上下両側から拘束し、ニーエアバッグ装置によって膝部を前方から後方に向かって拘束することが好ましい。
本発明によると、車両が衝突に起因する衝撃を受けた場合に、拘束位置変位部材が乗員の腰部を拘束していた腰部拘束部を、乗員の大腿部に当接させるので、腰部拘束部による拘束部位が前方に変位することになる。大腿部におけるシートベルトの拘束は下方への拘束となるので、上方への移動をしようとする乗員に対して好適な拘束状態を実現することができる。これにより、乗員の頭部が何らかの部材、例えばリアゲート、リアガラス、天井部、又は衝突体等に直接接触することを抑制可能な乗員保護装置を提供することができる。
図1(a)及び図1(b)は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。 図2(a)及び図2(b)は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。 図3は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。 図4は本発明の一実施形態である乗員保護装置を示す概略図であり、図4(a)は乗員保護装置を備える車両の側部を示す側面概略図であり、図4(b)は図4(a)に示す乗員保護装置の一駆動形態を示す車両の側面概略図である。 図5は本発明の他の実施形態に係る乗員保護装置を備える車両の側部を示す側面概略図である。 図6は本発明における拘束位置変位部材の変形例を示す概略図であり、図6(a)は本発明における拘束位置変位部材の変形例を示す座席の側面概略図であり、図6(b)は図6(a)に示す拘束位置変位部材の一駆動形態を示す座席の側面概略図である。
(従来の後突形態)
まず、従来の車両が後方から衝突された場合について、図1〜図3を参照しつつ説明する。
なお、図1〜図3は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。
図1(a)に示す車両100には座席110が備えられ、該座席110に乗員Cが着座している。
車両100は、その後部において、天井部101とリアゲート102とフロア部103と車輪104とを有する。天井部101は、例えばルーフパネル等の車両100の前後方向及び幅方向に延在する部材であり、乗員室の上面部を構成する部材である。リアゲート102は、乗員室の後側の一部に形成される荷室を開閉するドア部材であり、乗員室の後面部を構成する部材である。フロア部103は、その上部に座席110が配置される車両100の前後方向及び幅方向に延在する部材であり、乗員室の下面部を構成する部材である。車輪104は、エンジン等の駆動源からの駆動力が伝達されて回転することにより路面上を転動する、車両100の前後進のための部材である。
また、座席110は、座面部111と、バックレスト112と、ヘッドレスト113と、シートベルト装置114とを有する。
座面部111は、乗員Cが着座する部位であり、フロア部103に対して固定される。
バックレスト112は、乗員Cが背面を当接させることにより、もたれ掛かることのできる部位である。なお、座面部111とバックレスト112とは、リクライニング機能の実現のために固定可能な回転軸等の接続部材を介して接続されている。
ヘッドレスト113は、乗員Cが後頭部を当接させることにより、乗員Cの頭部の安定を図ることができる部位である。バックレスト112とヘッドレスト113とは、伸縮可能な軸体115を介して接続されている。軸体115は、バックレスト112の上端面部である肩部に形成される開口部に対して挿抜可能になっている。
シートベルト装置114は、乗員Cを着座姿勢で拘束する手段である。シートベルト装置114は、ベルト部材116と、リトラクタ117と、アンカ部材118とを有する。ベルト部材116は、衝突等の異常が生じていないときには乗員Cに対して密着して装着される帯状部材である。リトラクタ117は、バックレスト112の後面部に取付けられ、ベルト部材116の一端部を固定すると共に、余剰のベルト部材116を巻取り可能な部材である。図1に示すように、リトラクタ117から引き出されたベルト部材116は、バックレスト112の後側から肩部119を経由して、アンカ部材118まで延在する。アンカ部材118は、座面部111の側部に取付けられ、ベルト部材116の他端部を固定する部材である。
図1〜図3に示す車両100は、座席110が車両100の前後方向に沿って3列設けられる車両、例えばミニバン等である。また、座席110は、ミニバン等の乗員室内において、リアゲート102に近接して配置される後部座席である。
図1(a)に示した初期状態の車両100に対して後方からの衝突が生じると、車両100の乗員室内の座席110及び乗員Cは、まず図1(b)に示す状態となる。なお、図1(b)、図2及び図3においてリアゲート102の後方に示す黒色の矢印は、衝突によって入力される荷重を示している。
車両100に対して後方からの衝突が生じると、図1(b)に示すように、衝突に起因した慣性力により乗員Cがバックレスト112に押し付けられる。衝突により、乗員Cが押し付けられる荷重と、バックレスト112自体の自重に起因した慣性力による荷重とを併せた後方への荷重が、バックレスト112に対して作用する。
図1(b)に示す状態では、乗員Cの背面がバックレスト112に対して沈み込んでいる。このとき、シートベルト装置114は図1(a)に示した車両100に衝突が生じていない状態を維持しているので、乗員Cの肩部、胸部及び腰部と、ベルト部材116との間に隙間が生じる。つまり、図1(a)に示した衝突前では乗員Cとベルト部材116とが略密着している状態から、衝突が生じて乗員Cが後方に移動することによって該密着状態が解除されて隙間が生じてしまう。これにより、シートベルト装置114による乗員Cの拘束力は、衝突が生じた場合に若干低下する可能性がある。
バックレスト112に作用する荷重が大きいと図1(b)に示した状態から座席110及び乗員Cは、図2(a)に示す状態となる。
具体的には、バックレスト112に作用していた後方への荷重によって、座面部111とバックレスト112との接続部材の一部が破断する。該接続部材の破断によって、図1(a)及び図1(b)に示したバックレスト112の初期位置を維持することが困難となる。接続部材が破断しても、乗員Cはバックレスト112に対して更に押し付けられるように慣性力を受け続ける。これにより、図2(a)に示すように、乗員Cはバックレスト112と共に後方に倒れる。
なお、衝突が生じた際に乗員Cとベルト部材116との間に生じた隙間は、図2(a)に示す状態でも残存している。
バックレスト112に作用する荷重が大きいと図2(a)に示した状態から座席110及び乗員Cは、図2(b)に示す状態となる。
具体的には、乗員Cが座席110に対して押し付けられた状態が続くと、バックレスト112とヘッドレスト113とを接続する軸体115の取付部位が変形する。これにより、図2(b)に示すように、バックレスト112が後方に倒れつつ、ヘッドレスト113も後方に倒れ始める。ヘッドレスト113が後方に倒れると、ヘッドレスト113がリアゲート102に当接する。なお、ヘッドレスト113のリアゲート102への当接としては、リアゲート102に設けられる後方視認用のリアガラスに対してヘッドレスト当接する形態も含むこととする。ヘッドレスト113がリアゲート102に当接すると、バックレスト112及び乗員Cの後方に倒れる動作が停止する。
なお、衝突が生じた際に乗員Cとベルト部材116との間に生じた隙間は、図2(a)に示した状態から引続いて図2(b)に示す状態でも残存している。
バックレスト112に作用する荷重が大きいと図2(b)に示した状態から乗員Cは図3に示す状態となる。
具体的には、ヘッドレスト113とリアゲート102との当接によって、バックレスト112、ヘッドレスト113及び乗員Cの後方への傾倒動作が停止しても、乗員Cは後方への慣性力を受け続ける。これにより、乗員Cは傾いたバックレスト112に沿って、後側上方にせり上がるように移動する。乗員Cが後側上方に移動すると、リアゲート102に対して乗員Cの頭部が当接する。
なお、車両100に衝突する衝突体の相対速度が大きい場合、衝突体が図3に示すリアゲート102を乗員室内に向かって前方に押し込む可能性がある。これにより、後側上方に移動した乗員Cの頭部が、衝突体に当接する可能性もある。結果として、乗員Cの頭部の傷害値が上昇してしまうだけでなく、乗員Cが受ける慣性力によって頭部がリアゲート102に押し付けられるので頭部を支持する頸部に対しても大きな負荷が生じ、乗員Cの頸部の傷害値も上昇してしまう。
通常、ベルト部材116の急激な引き出しをロックする機構がリトラクタ117等に組み込まれている。乗員Cが図3に示すように後側上方へ移動する際に、乗員Cの肩部がベルト部材116に引掛かることによって、ベルト部材116の急激な引き出しが生じる。しかしながら、図1(b)で示した乗員Cとベルト部材116との間に生じている隙間によってベルト部材116が余った状態となっているので、乗員Cの後側上方への移動が若干進んだ後にベルト部材116の急激な引き出しが生じ始める可能性がある。したがって、乗員Cとベルト部材116との間に生じた隙間が大きい場合は、ベルト部材116の急激な引き出しをロックする機能が、乗員Cの頭部がリアゲート102に当接する直前まで発揮されない可能性があった。
以上、図1〜図3に示したように、従来の車両100に対して後方から衝突が生じた場合は、乗員Cが後方にせり上がるように移動することによって、乗員Cがリアゲート102に頭部から当接していた。
なお、本実施形態では、バックレスト112の肩部においてヘッドレスト113を支持している軸体115の取付部位が変形しない場合であっても、バックレスト112自体が倒れ続けるとリアゲート102に対してヘッドレスト113が当接することになる。
(基本実施形態の概要)
続いて、図4を参照しつつ、本発明の一実施形態である乗員保護装置1について説明する。
なお、図4は本発明の一実施形態である乗員保護装置を示す概略図であり、図4(a)は乗員保護装置を備える車両の側部を示す側面概略図であり、図4(b)は図4(a)に示す乗員保護装置の一駆動形態を示す車両の側面概略図である。図4における車両100及び座席110の一部については、図1〜図3に示したものと同一部材を用いているので、共通の参照符号を付すこととする。
図4(a)に示すように、乗員保護装置1は、ベルト部材2と、ガス発生手段3と、アンカ部材4とを備える。
ベルト部材2は、乗員に当接して乗員を拘束する帯状部材であり、一端部が上述したリトラクタ117等に保持されると共に、他端部がアンカ部材4に固定される。アンカ部材4は、ベルト部材2を固定するための部材であり、通常は座席110の座面部111の側部又はフロア部103に固定的に配置されている。ベルト部材2は、リトラクタからアンカ部材4で固定されるまでの間に、アンカ部材4とは座席110の左右反対側に固定的に配置されるバックルに脱着可能なタングプレートに挿通されている。タングプレート及びバックル(いずれも図示せず)は、ベルト部材2を案内する部材である。
つまり、ベルト部材2は、リトラクタから延在し、適宜にショルダアンカを経由して、座席110の幅方向一端側から乗員Cの胸部を斜めに横断し、他端側に配置されるバックルに挿通され、他端側から乗員Cの腰部を横断し、一端側に配置されるアンカ部材4に固定されている。ベルト部材2において、乗員Cの腰部を横断することによって、乗員Cの腰部を拘束する部位を腰部拘束部21とする。
なお、本実施形態においては、ベルト部材2における乗員Cの胸部を斜めに横断して、主に胸部を拘束する胸部拘束部は省略して図示している。バックルは、アンカ部材4から延在する腰部拘束部21と、リトラクタから延在する胸部拘束部との境界部分を保持する。換言すると、ベルト部材2において、バックルからアンカ部材4までの部位が腰部拘束部21となり、バックルからリトラクタまでの部位が胸部拘束部となる。
ガス発生手段3は、乗員保護装置1の駆動の際にアンカ部材4の前方への移動のために、高圧のガスを発生する部材である。ガス発生手段3として、具体的にはエアバッグのインフレータ等に用いられる火薬、又は高圧ガスを充填されたガスボンベ等を用いることができる。ガス発生手段3は、本実施形態においてフロア部103に固定的に配置されているが、発生する高圧ガスの反力をとることのできる部材であれば種々の車体構成部材、又は座席110の各部材に装着可能である。
なお、通常の車両においてリトラクタ等に付設されるプリテンショナ装置は、高圧ガスのガス圧を利用してベルト部材2の強制的な巻取りを行う。本実施形態においては、プリテンショナ装置において用いられるガス発生手段を、本実施形態におけるガス発生手段3としても良い。この場合、ガス発生手段3において発生する高圧ガスは、ベルト部材2の巻き取り動作と、アンカ部材4の前方への移動とに利用されることになる。
ガス発生手段3は、アンカ部材4に対して、シリンダ及びピストン等の伸縮機構を含む適宜の移動機構を介して接続されている。アンカ部材4は、前方への移動を容易にするために、衝突前の状態ではアンカ部材4の位置を略固定状態に維持可能なレール等の案内部材に装着されているのが好ましい。
なお、図4には図示していないが、座席110の左右反対側に配置されるバックルに対しても、アンカ部材4と同様にガス発生手段3が接続されている。
なお、ベルト部材2は本発明におけるシートベルトの一例であり、ガス発生手段3は本発明における拘束位置変位部材の一例である。
(乗員保護装置の駆動)
ここで、図4(b)を参照しつつ、上述した乗員保護装置1の駆動について説明する。
本実施形態に係る乗員保護装置1は、図2(a)に示した状態、つまり乗員C及び座席110のバックレスト112が後方に倒れつつある状態となったときに、駆動を始めるようになっている。本実施形態に係る乗員保護装置1の駆動時機としては、図1(b)に示す状態から、図3に示す状態、つまり座席110のヘッドレスト113がリアゲート102に当接し、乗員Cが後側上方に移動してリアゲート102に乗員Cの頭部が当接する状態の前までに任意に設定可能である。
まず、本実施形態において乗員保護装置1が駆動するとき、乗員Cは図2(a)に示した状態であり、バックレスト112に押し付けられて沈み込んだ状態の乗員Cとベルト部材2の腰部拘束部21との間には隙間が生じている。つまり、ベルト部材2による乗員Cの拘束力が低下した状態となっている。
車両に適宜に設けられる加速度センサ等によって衝突が検知されると、ガス発生手段3が駆動して、高圧ガスが発生する。これにより、アンカ部材4及びバックルが前方に移動する。
アンカ部材4及びバックルが前方に移動すると、アンカ部材4とバックルとの間に渡される腰部拘束部21が、乗員Cの腸骨部分及びその周辺部分に当接していた状態から、乗員Cの大腿部に当接する状態となる。これにより、腰部拘束部21に乗員Cの大腿部を上方から下方に向かって拘束させることができる。
図2(a)に示した状態から、バックレスト112の後方への倒れる動作、及び、乗員Cの後側上方への移動が更に進むと、乗員Cの腸骨部分を拘束していた腰部拘束部21から乗員Cが抜けてしまう可能性がある。
アンカ部材4及びバックルの前方への移動によって乗員Cの大腿部に腰部拘束部21を当接させると、乗員Cがベルト部材2から抜けて上方向に移動しようとするのに抗して、乗員Cの大腿部を腰部拘束部21が下方向に向かって拘束することができる。
好ましくは、アンカ部材4及びバックルの前方への移動中又は移動後に、プリテンショナ装置等を用いてベルト部材2を強制的に巻取ることによって、乗員Cの大腿部における腰部拘束部21による拘束力を上昇させることができる。これにより、乗員Cの下肢が座面部111に押し付けられた状態を維持することができるので、乗員Cの上方への移動をより一層防止又は低減することができる。
以上によって、乗員保護装置1の駆動が完了する。乗員保護装置1が駆動すると、衝突に起因して低下していた腰部拘束部21による拘束部位を乗員Cの腰部から大腿部に変位させ、乗員Cの移動しようとする方向と略逆方向の拘束を実現することができる。
本実施形態に係る乗員保護装置1は、それまで拘束されていなかった乗員Cの大腿部を拘束状態にするので、車両100が後方からの衝撃を受けた場合に、乗員Cの後側上方への移動を防止又は低減することができる。これにより、乗員Cの頭部が乗員室を構成する部材に接触することを抑制可能である。
更に、本実施形態においてはアンカ部材4及びバックルを移動させる動力源としてガス発生手段3を採用しているが、ガス発生手段3に代えて、付勢部材によってアンカ部材4及びバックルを移動させる形態であっても良い。このような形態としては、例えば衝突が生じていない状態では常に前方に向かう付勢力が作用するように維持される付勢部材をアンカ部材4及びバックルに付設すると共に、アンカ部材4及びバックルを固定しておき、衝突が生じるとアンカ部材4及びバックルの固定状態を解除して、付勢部材の付勢力によってアンカ部材4及びバックルを前方に移動させても良い。
なお、本実施形態においては、ガス発生手段3で発生する高圧ガスを利用してアンカ部材4及びバックルを前方に移動させているが、アンカ部材4及びバックルの少なくともいずれかを前方に移動させれば腰部拘束部21を乗員Cの大腿部に当接させることは可能である。
(変形例)
続いて、本発明に係る乗員保護装置の変形例を図5及び図6に示す。
図5は本発明の他の実施形態に係る乗員保護装置を備える車両の側部を示す側面概略図である。
また、図6は本発明における拘束位置変位部材の変形例を示す概略図であり、図6(a)は本発明における拘束位置変位部材の変形例を示す座席の側面概略図であり、図6(b)は図6(a)に示す拘束位置変位部材の一駆動形態を示す座席の側面概略図である。
図5に示す乗員保護装置10は、上述したガス発生手段3に加えて、高さを変位可能に構成される座面部5と、ニーエアバッグ6とを更に備えている。
座面部5は、上記座席110の座面部111と同様の形状及び大きさを有し、乗員Cが着座する部位であり、高さ、つまり上下位置を上方向に変位可能となっている。座面部5の上下位置の変位形態として、図5に示す実施形態では、座面部5の後端部よりも前端部を大きく上方に変位させる形態である。
通常の車両においては、乗員Cの体躯に合わせて着座姿勢を調整するために、座面部の上下位置を変位する構成が採用されている。なお、従来の座面部の高さ調整機構は低速で徐々に上下位置を変位させるが、図5に示す実施形態においては衝突の際に座面部5を迅速に跳ね上げる必要があるので、従来の調整機構は不適となる可能性がある。座面部5の上方向に跳ね上げる機構としては、ガス発生手段3で発生する高圧ガスの一部を利用して跳ね上げる形態、付勢部材によって跳ね上げる形態等を採用可能である。
ニーエアバッグ6は、乗員Cの膝部に向かって展開するエアバッグであり、衝突前には図示しない収容部に折り畳まれて収容され、衝突の際にインフレータから発生するガスが圧入されて膨張する袋体である。なお、ニーエアバッグ6としては、従来の車両の運転席及び助手席等に設けられるニーエアバッグ装置を流用することができる。
図5に示す実施形態では、上記乗員保護装置1と同様に、衝突の際にガス発生手段3の駆動によって高圧ガスが発生する。これにより、アンカ部材4及びバックルが前方に移動するので、腰部拘束部21が乗員Cの大腿部に上方から当接することになる。また、このときプリテンショナ装置等を用いてベルト部材2を巻取ることにより、ベルト部材2による乗員Cの拘束力を高めるのが良い。更に、高圧ガスの一部を利用して座面部5を跳ね上げる。
腰部拘束部21による拘束部位の変位と、座面部5の上方向への変位とによって、乗員Cの大腿部が上側からは腰部拘束部21が拘束し、下側からは座面部5が拘束する。結果として、腰部拘束部21と座面部5との間に大腿部が挟み込まれ、高い拘束力を以って大腿部が拘束される。更に、ニーエアバッグ6によって乗員Cの膝部を前方から後方に向かって拘束することになる。
したがって、図5に示す実施形態では、腰部拘束部21、座面部5及びニーエアバッグ6によって、乗員Cの大腿部の上側及び下側だけでなく膝部の3点を拘束することができる。これにより、乗員Cの下肢は高い拘束力を以って拘束されるので、乗員Cの後側上方への移動をより一層確実に防止又は低減することができる。
続いて、図6に示す実施形態は、拘束位置変位部材として上述のガス発生手段3に代えて、回動押圧手段7を備えている。
回動押圧手段7は、図6(a)に示すように、回動軸71、フランジ72、及びブラケット73を有する。
回動軸71は、座席110の幅方向に延在する軸体であり、バックレスト112が該回動軸71を中心として後方に回動可能に構成されている。なお、バックレスト112と座面部111とを接続する軸体である接続部材は、回動軸71を中心としたバックレスト112の回動が生じるときに破断するような強度に調整しておくのが良い。
フランジ72は、バックレスト112の下端部から下方に突出する鍔状部位であり、例えばバックレスト112の形状保持のためにバックレスト112内に配置されるシートフレームに固定的に取付けることができる。
ブラケット73は、バックレスト112とアンカ部材4及びバックルとをそれぞれ接続する部材である。ブラケット73は、その後端部がバックレスト112から突設されるフランジ72の前部に対して近接又は当接すると共に、前端部がアンカ部材4及びバックルの後部に対して近接又は当接して配置される。
図6に示す回動押圧手段7を備えた車両に後方からの衝突が生じた場合、図1(b)に示したように、乗員Cがバックレスト112に対して押し付けられる。乗員Cが押し付けられたバックレスト112は、回動押圧手段7が設けられていることによって、図6(b)に示すように、回動軸71を中心にして回動する。このとき、バックレスト112の回動方向は、肩部119が後方に倒れる方向である。
肩部119が後方に倒れる方向にバックレスト112が回動すると、バックレスト112の下端部におけるフランジ72は、前方に回動する。フランジ72が回動すると、フランジ72の前部に配置されていたブラケット73がフランジ72によって前方に押圧される。ブラケット73が前方に押圧されると、ブラケット73の前部に配置されていたアンカ部材4及びバックルがブラケット73によって前方に押圧される。
結果として、バックレスト112の回動が生じると、回動押圧手段7によってアンカ部材4及びバックルが前方に押圧されて移動する。アンカ部材4及びバックルが前方に移動すると、腰部拘束部21が乗員の大腿部に当接することになる。これにより、乗員がベルト部材2から抜けて上方に移動するという状況を抑制することができる。したがって、乗員Cの下肢は上方に抜け難い方向に拘束されるので、乗員Cの後側上方への移動をより一層確実に防止又は低減することができる。
図6に示す実施形態では、ガス発生手段3等の部材が不要となり、衝突を検知してガス発生手段3を駆動するという制御も不要となるので、装置構成が簡略化されるので好ましい。また、乗員Cがバックレスト112に押し付けられると拘束位置変位部材が確実に作動するので、誤作動を減らすことができ、結果として乗員保護装置の安全性を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1及び10:乗員保護装置、2及び116:ベルト部材、3:ガス発生手段、4及び118:アンカ部材、5及び111:座面部、6:ニーエアバッグ、7:回動押圧手段、71:回動軸、72:フランジ、73:ブラケット、100:車両、101:天井部、102:リアゲート、103:フロア部、104:車輪、110:座席、112:バックレスト、113:ヘッドレスト、114:シートベルト装置、115:軸体、117:リトラクタ、119:肩部、C:乗員

Claims (6)

  1. 車両に対して後方からの衝撃が作用したときに、座席に着座している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、
    乗員の腰部を拘束する腰部拘束部を有するシートベルトと、
    腰部拘束部を乗員の大腿部に当接させて大腿部を拘束する拘束位置変位部材と、を備える、
    乗員保護装置。
  2. 座席の幅方向一端側に配置され、シートベルトの一端部を保持するアンカ部材と、
    座席の幅方向他端側に配置され、アンカ部材から延在する腰部拘束部を保持するバックルと、を備え、
    拘束位置変位部材は、アンカ部材及びバックルの少なくともいずれかを前方に移動させる移動部材を有する、
    請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 移動部材は、アンカ部材及びバックルの少なくともいずれかを前方に移動させることのできる高圧ガスを発生可能なガス発生手段を有する、
    請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 移動部材は、衝撃によって後方に倒れる座席におけるバックレストの下端部から前方に延在し、前方に移動するアンカ部材及びバックルの少なくともいずれかに接続されるブラケットを有し、
    バックレストが衝撃で後方に倒れるときに前方に回動するバックレストの下端部によって押圧されたブラケットは、アンカ部材及びバックルの少なくともいずれかを前方に押圧して移動させる、
    請求項2に記載の乗員保護装置。
  5. アンカ部材及びバックルの少なくともいずれかの移動中又は移動後にベルト部材の拘束力を上昇させる拘束部材を備える、
    請求項2〜4のいずれかに記載の乗員保護装置。
  6. 座席の乗員が着座する部位であり、高さを上方向に変位可能な座面部と、
    乗員の膝部に向かって展開するニーエアバッグ装置と、を備え、
    腰部拘束部を大腿部に当接させた拘束位置変位部材と、高さが上方向に変位した座面部とによって大腿部を上下両側から拘束し、
    ニーエアバッグ装置によって膝部を前方から後方に向かって拘束する、
    請求項1〜5のいずれかに記載の乗員保護装置。
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