JP6512697B2 - 乗員保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗員保護装置、特に車両が後方からの衝撃を受けた場合に、乗員の頭部が乗員室を構成する部材に接触することを防止可能な乗員保護装置に関する。
車両に対する後方からの衝突が生じた場合、衝突に起因する慣性力により後方に移動する乗員を保護する装置として、第1膨張部及び第2膨張部によって乗員の頭部を前後方向に移動しないように拘束するエアバッグを備えたエアバッグ装置が知られている(特許文献1参照)。
このようなエアバッグ装置は、衝突によって乗員が移動する先にエアバッグを展開させて受け止めるという保護形態であった。
特開2008−189023号公報
しかしながら、従来の乗員保護装置のように乗員を移動した先で受け止めることとした場合、衝撃の大きさ及び乗員の体重等に起因する慣性力を、乗員の頭部及び頸部で受けることになる。これは、頭部及び頸部、特に頸部に対する傷害値が増大する要因の一つとなる可能性があった。
よって、本発明が解決しようとする課題は、車両が後方からの衝撃を受けた場合に、乗員の頭部が乗員室を構成する部材に接触することを防止可能な乗員保護装置を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る乗員保護装置は、車両に対して衝撃が作用したときに、座席に着座している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、一端部が座席のバックレストの後面部において保持され、バックレストの肩部に掛け渡されてバックレストの前面部側に延在するシートベルトと、シートベルトによる乗員の拘束範囲を座席の幅方向に拡大する拡大手段と、拘束範囲が拡大したシートベルトによる乗員の拘束力を上昇させる拘束手段と、を備え
前記シートベルトは、前記衝撃の前には重ねられて設けられた複数のシートベルトを有し、前記拡大手段は、前記複数のシートベルトを離間する方向に移動させることにより、前記拘束範囲を拡大する。
本発明に係る乗員保護装置において、ートベルトの各一端部をそれぞれ独立して保持する複数の保持部材がバックレストの後面部に配置され、拡大手段は、一の保持部材を座席の幅方向でかつ他の保持部材から離れる方向に移動させる移動手段を有することが好ましい。
また、本発明に係る乗員保護装置において、拘束手段は、保持部材を下方に移動させる第2移動手段、及び、保持部材でシートベルトを巻き取る巻取手段の少なくともいずれかを有することが好ましい。
本発明によると、車両が衝突に起因する衝撃を受けた場合に、拡大手段が座席の幅方向に乗員の拘束範囲を拡大すると共に、拘束手段が乗員の拘束力を上昇させるので、乗員を広い範囲と着座姿勢を維持可能な程度の拘束力とを以って拘束することができる。これにより、乗員の頭部が何らかの部材、例えばリアゲート、リアガラス、天井部、又は衝突体等に直接接触することを防止可能な乗員保護装置を提供することができる。
図1(a)及び図1(b)は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。 図2(a)及び図2(b)は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。 図3は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。 図4は本発明の一実施形態である乗員保護装置を示す概略図であり、図4(a)は乗員保護装置を備える座席の外観を示す正面概略図であり、図4(b)は乗員保護装置を備える座席を後方から見た内部構造を示す後面概略図である。 図5は、図4に示した乗員保護装置の一駆動形態を示す概略図である。 図6は、図4に示した乗員保護装置の一駆動形態を示す概略図である。
(従来の後突形態)
まず、従来の車両が後方から衝突された場合について、図1〜図3を参照しつつ説明する。
なお、図1〜図3は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。
図1(a)に示す車両100には座席110が備えられ、該座席110に乗員Cが着座している。
車両100は、その後部において、天井部101とリアゲート102とフロア部103と車輪104とを有する。天井部101は、例えばルーフパネル等の車両100の前後方向及び幅方向に延在する部材であり、乗員室の上面部を構成する部材である。リアゲート102は、乗員室の後側の一部に形成される荷室を開閉するドア部材であり、乗員室の後面部を構成する部材である。フロア部103は、その上部に座席110が配置される車両100の前後方向及び幅方向に延在する部材であり、乗員室の下面部を構成する部材である。車輪104は、エンジン等の駆動源からの駆動力が伝達されて回転することにより路面上を転動する、車両100の前後進のための部材である。
また、座席110は、座面部111と、バックレスト112と、ヘッドレスト113と、シートベルト装置114とを有する。
座面部111は、乗員Cが着座する部位であり、フロア部103に対して固定される。
バックレスト112は、乗員Cが背面を当接させることにより、もたれ掛かることのできる部位である。なお、座面部111とバックレスト112とは、リクライニング機能の実現のために任意の角度で固定可能な回転軸等の接続部材を介して接続されている。
ヘッドレスト113は、乗員Cが後頭部を当接させることにより、乗員Cの頭部の安定を図ることができる部位である。バックレスト112とヘッドレスト113とは、伸縮可能な軸体115を介して接続されている。軸体115は、バックレスト112の上端面部である肩部に形成される開口部に対して挿抜可能になっている。
シートベルト装置114は、乗員Cを着座姿勢で拘束する手段である。シートベルト装置114は、ベルト部材116と、リトラクタ117と、アンカ部材118とを有する。ベルト部材116は、衝突等の異常が生じていないときには乗員Cに対して密着して装着される帯状部材である。リトラクタ117は、バックレスト112の後面部に取付けられ、ベルト部材116の一端部を固定すると共に、余剰のベルト部材116を巻取り可能な部材である。図1に示すように、リトラクタ117から引き出されたベルト部材116は、バックレスト112の後側から肩部119を経由して、アンカ部材118まで延在する。アンカ部材118は、座面部111の側部に取付けられ、ベルト部材116の他端部を固定する部材である。
図1〜図3に示す車両100は、座席110が車両100の前後方向に沿って3列設けられる車両、例えばミニバン等である。また、座席110は、ミニバン等の乗員室内において、リアゲート102に近接して配置される後部座席である。
図1(a)に示した初期状態の車両100に対して後方からの衝突が生じると、車両100の乗員室内の座席110及び乗員Cは、まず図1(b)に示す状態となる。なお、図1(b)、図2及び図3においてリアゲート102の後方に示す黒色の矢印は、衝突によって入力される荷重を示している。
車両100に対して後方からの衝突が生じると、図1(b)に示すように、衝突に起因した慣性力により乗員Cがバックレスト112に押し付けられる。衝突により、乗員Cが押し付けられる荷重と、バックレスト112自体の自重に起因した慣性力による荷重とを併せた後方への荷重が、バックレスト112に対して作用する。
図1(b)に示す状態では、乗員Cの背面がバックレスト112に対して沈み込んでいる。このとき、シートベルト装置114は図1(a)に示した車両100に衝突が生じていない状態を維持しているので、乗員Cの肩部、胸部及び腰部と、ベルト部材116との間に隙間が生じる。つまり、図1(a)に示した衝突前では乗員Cとベルト部材116とが略密着している状態から、衝突が生じて乗員Cが後方に移動することによって該密着状態が解除されて隙間が生じてしまう。これにより、シートベルト装置114による乗員Cの拘束力は、衝突が生じた場合に若干低下する可能性がある。
バックレスト112に作用する荷重が大きいと図1(b)に示した状態から座席110及び乗員Cは、図2(a)に示す状態となる。
具体的には、バックレスト112に作用していた後方への荷重によって、座面部111とバックレスト112との接続部材の一部が破断する。該接続部材の破断によって、図1(a)及び図1(b)に示したバックレスト112の初期位置を維持することが困難となる。接続部材が破断しても、乗員Cはバックレスト112に対して更に押し付けられるように慣性力を受け続ける。これにより、図2(a)に示すように、乗員Cはバックレスト112と共に後方に倒れる。
なお、衝突が生じた際に乗員Cとベルト部材116との間に生じた隙間は、図2(a)に示す状態でも残存している。
バックレスト112に作用する荷重が大きいと図2(a)に示した状態から座席110及び乗員Cは、図2(b)に示す状態となる。
具体的には、乗員Cが座席110に対して押し付けられた状態が続くと、バックレスト112とヘッドレスト113とを接続する軸体115の取付部位が変形する。これにより、図2(b)に示すように、バックレスト112が後方に倒れつつ、ヘッドレスト113も後方に倒れ始める。ヘッドレスト113が後方に倒れると、ヘッドレスト113がリアゲート102に当接する。なお、ヘッドレスト113のリアゲート102への当接としては、リアゲート102に設けられる後方視認用のリアガラスに対してヘッドレスト当接する形態も含むこととする。ヘッドレスト113がリアゲート102に当接すると、バックレスト112及び乗員Cの後方に倒れる動作が停止する。
なお、衝突が生じた際に乗員Cとベルト部材116との間に生じた隙間は、図2(a)に示した状態から引続いて図2(b)に示す状態でも残存している。
バックレスト112に作用する荷重が大きいと図2(b)に示した状態から乗員Cは図3に示す状態となる。
具体的には、ヘッドレスト113とリアゲート102との当接によって、バックレスト112、ヘッドレスト113及び乗員Cの後方への傾倒動作が停止しても、乗員Cは後方への慣性力を受け続ける。これにより、乗員Cは傾いたバックレスト112に沿って、後側上方にせり上がるように移動する。乗員Cが後側上方に移動すると、リアゲート102に対して乗員Cの頭部が当接する。
なお、車両100に衝突する衝突体の相対速度が大きい場合、衝突体が図3に示すリアゲート102を乗員室内に向かって前方に押し込む可能性がある。これにより、後側上方に移動した乗員Cの頭部が、衝突体に当接する可能性もある。結果として、乗員Cの頭部の傷害値が上昇してしまうだけでなく、乗員Cが受ける慣性力によって頭部がリアゲート102に押し付けられるので頭部を支持する頸部に対しても大きな負荷が生じ、乗員Cの頸部の傷害値も上昇してしまう。
通常、ベルト部材116の急激な引き出しをロックする機構がリトラクタ117等に組み込まれている。乗員Cが図3に示すように後側上方へ移動する際に、乗員Cの肩部がベルト部材116に引掛かることによって、ベルト部材116の急激な引き出しが生じる。しかしながら、図1(b)で示した乗員Cとベルト部材116との間に生じている隙間によってベルト部材116が余った状態となっているので、乗員Cの後側上方への移動が若干進んだ後にベルト部材116の急激な引き出しが生じ始める可能性がある。したがって、乗員Cとベルト部材116との間に生じた隙間が大きい場合は、ベルト部材116の急激な引き出しをロックする機能が、乗員Cの頭部がリアゲート102に当接する直前まで発揮されない可能性があった。
以上、図1〜図3に示したように、従来の車両100に対して後方から衝突が生じた場合は、乗員Cが後方にせり上がるように移動することによって、乗員Cがリアゲート102に頭部から当接していた。
なお、本実施形態では、バックレスト112の肩部においてヘッドレスト113を支持している軸体115の取付部位が変形しない場合であっても、バックレスト112自体が倒れ続けるとリアゲート102に対してヘッドレスト113が当接することになる。
(基本実施形態の概要)
続いて、図4を参照しつつ、本発明の一実施形態である乗員保護装置1について説明する。
なお、図4は本発明の一実施形態である乗員保護装置を示す概略図であり、図4(a)は乗員保護装置を備える座席の外観を示す正面概略図であり、図4(b)は乗員保護装置を備える座席を後方から見た内部構造を示す後面概略図である。図4における車両100及び座席110については、図1〜図3に示したものと同一部材を用いているので、共通の参照符号を付すこととする。
図4に示すように、乗員保護装置1は、第1シートベルト装置2と第2シートベルト装置3とを備える。
第1シートベルト装置2及び第2シートベルト装置3は、特に図4(b)に示すように、シートフレーム120及びベースプレート121上に配置されている。ベースプレート121は、板状部材であり、バックレスト112内においてバックレスト112の形状保持用に配置されて成るシートフレーム120に対して、座席110の幅方向に渡されて固定されている。
第1シートベルト装置2は、第1ベルト部材21と、第1リトラクタ22と、第1ガス発生手段23と、第1案内部24と、ショルダアンカ25と、アンカ部材118と、タングプレート122と、バックル123とを有する。
第1ベルト部材21は、乗員に当接して乗員を拘束する帯状部材であり、一端部が第1リトラクタ22に保持されると共に、他端部がアンカ部材118に固定される。アンカ部材118は、第1ベルト部材21を固定するための部材であり、座席110の座面部111の側部に固定的に配置されている。第1ベルト部材21は、第1リトラクタ22からアンカ部材118までの間にタングプレート122に挿通されている。タングプレート122は、バックル123に対して係合可能な部材である。バックル123は、座席110の座面部111の側部におけるアンカ部材118とは左右反対側に固定的に配置される部材である。タングプレート122及びバックル123は第1ベルト部材21を案内する部材である。
なお、アンカ部材118は、車種及び座席によっては図1〜図3に示したフロア部103に固定的に配置されることもある。
第1リトラクタ22は、第1ベルト部材21の一端部を固定的に保持する部材であり、第1ベルト部材21の巻取り及び繰り出しが可能である。通常、第1リトラクタ22は、乗員の拘束に使用していない余剰の第1ベルト部材21を巻取って収納状態としている。第1リトラクタ22は、ベースプレート121上に形成される後述の第1案内部24に対して係合して配置されている。
第1ガス発生手段23は、第1シートベルト装置2の駆動の際に第1リトラクタ22の移動のための高圧のガスを発生する部材であり、具体的にはエアバッグのインフレータ等に用いられる火薬、又は高圧ガスを充填されたガスボンベ等を用いることができる。第1ガス発生手段23は、1次ガス発生手段231と2次ガス発生手段232とを有し、いずれもシートフレーム120に固定される。1次ガス発生手段231及び2次ガス発生手段232は、ガスを発生する点については同一の部材であり、それぞれが駆動してガスを発生する時機が異なる。1次ガス発生手段231が先にガスを発生し、次いで2次ガス発生手段232がガスを発生する。
なお、第1ガス発生手段23において発生した高圧ガスを用いて第1リトラクタ22を移動させる機構としては、シートベルトを強制的に巻取るプリテンショナ等で採用される機構を適用することができる。具体的には、例えば第1ガス発生手段23で発生した高圧ガスが流入するシリンダ及びピストンのいずれかに第1リトラクタ22を固定し、シリンダ及びピストンの伸長動作を利用して第1リトラクタ22を第1案内部24に沿って移動させる機構等を採用することができる。
第1案内部24は、ベースプレート121に形成された溝であり、横溝部241と縦溝部242とを有する。横溝部241は、座席110の幅方向に延在する溝部である。縦溝部242は横溝部241の端部から下方に向かって形成される溝である。本実施形態においては縦溝部242の延在方向が車両の上下方向に対して傾斜しているが、上下方向に対して平行であっても良い。
なお、第1リトラクタ22は、第1案内部24に対して係合し、第1案内部24の範囲内で移動可能であり、第1案内部24に沿って移動しても係合状態は維持されるようになっている。
ショルダアンカ25は、バックレスト112の肩部119に配置される扁平な筒状部材であり、第1ベルト部材21が挿通される。ショルダアンカ25は、第1ベルト部材21が肩部119において掛け渡される部位に配設される。
ショルダアンカ25は、座席110の前後方向には移動不能で、かつ、幅方向には比較的大きい荷重が作用したときに移動可能となるように、肩部119に対して取付けられる。このような取付形態としては、例えば肩部119に座席110の幅方向に延在するレール状部材を敷設し、該レール状部材に係合状態を維持しつつ摺動可能に構成されたショルダアンカ25を配置することができる。
なお、第1ベルト部材21は本発明におけるシートベルトの一例であり、第1リトラクタ22は本発明における保持部材の一例であり、第1リトラクタ22、1次ガス発生手段231及び横溝部241の組合せは本発明における拡大手段の一例であり、第1リトラクタ22、2次ガス発生手段232及び縦溝部242の組合せは本発明における拘束手段の一例である。
第2シートベルト装置3は、第2ベルト部材31と、第2リトラクタ32と、第2ガス発生手段33と、第2案内部34と、アンカ部材118と、タングプレート122と、バックル123とを有する。
第2ベルト部材31は、第1ベルト部材21と同様に乗員に当接して乗員を拘束する帯状部材である。第2ベルト部材31は、一端部が第2リトラクタ32に保持されると共に、他端部がアンカ部材118に固定される。アンカ部材118は、第1ベルト部材21だけでなく、第2ベルト部材31を固定するための部材でもある。第2ベルト部材31は、第2リトラクタ32からアンカ部材118までの間にタングプレート122に挿通されている。つまり、タングプレート122及びバックル123は、第1ベルト部材21だけでなく、第2ベルト部材31を案内する部材でもある。
第2リトラクタ32は、第2ベルト部材31の一端部を固定的に保持する部材であり、第2ベルト部材31の巻取り及び繰り出しが可能である。通常、第2リトラクタ32は、乗員の拘束に使用していない余剰の第2ベルト部材31を巻取って収納状態としている。第2リトラクタ32は、ベースプレート121上に形成される後述の第2案内部34に対して係合して配置されている。
本実施形態において第1リトラクタ22と第2リトラクタ32とは、図4(b)に示すように隣接して配置されているが、隣接して配置される必要はなく、上下位置がずれていても良い。
第2ガス発生手段33は、第2シートベルト装置3の駆動の際に第2リトラクタ32の移動のための高圧のガスを発生する部材であり、第1ガス発生手段23と同様に、例えば火薬又はガスボンベ等を用いることができる。また、第2ガス発生手段33において発生した高圧ガスにより第2リトラクタを移動させる機構としては、第1リトラクタを移動させる機構と同様の機構を採用することができる。
第2案内部34は、ベースプレート121に形成された溝であり、第1案内部24の縦溝部242と略平行に形成される。第2リトラクタ32は、第2案内部34に対して係合し、第2案内部34の範囲内で移動可能であり、第2案内部34に沿って移動しても係合状態は維持されるようになっている。また、第1案内部24及び第2案内部34は、共にベースプレート121に対して溝部として形成されるので、ベースプレート121を共有している。
なお、第2ベルト部材31は本発明におけるシートベルトの一例であり、第2リトラクタ32は本発明における保持部材の一例であり、第2リトラクタ32、第2ガス発生手段33及び第2案内部34の組合せは本発明における拘束手段の一例である。
図4(b)に示すように、バックレスト112の後面部の表面には、第1ベルト部材21及び第2ベルト部材31がバックレスト112の内側から外側に引き出されるためのスリットSが設けられている。
本実施形態において、衝突前の第1ベルト部材21は、一端部がバックレスト112の後面部の内側に配置される第1リトラクタ22において保持され、ショルダアンカ25を介して肩部119に掛け渡され、他端部がバックレスト112の前面部側に配置されるアンカ部材118に固定されている。また、第2ベルト部材31は、一端部が第2リトラクタ32において保持され、肩部119に掛け渡され、他端部がアンカ部材118に固定されている。第1ベルト部材21と第2ベルト部材31とは肩部119に掛け渡される部位が近接しているが、衝突の際に第1シートベルト装置2及び第2シートベルト装置3が正常に駆動可能であれば、衝突前には相互に重複して配置されていても良い。
(乗員保護装置の駆動)
ここで、図5及び図6を参照しつつ、上述した乗員保護装置1の駆動について説明する。
なお、図5及び図6は、図4に示した乗員保護装置の一駆動形態を示す概略図である。
図5には、第1シートベルト装置2が一次的な駆動をすると共に、第2シートベルト装置3が駆動していない状態の乗員保護装置1を示している。
具体的には、本実施形態に係る乗員保護装置1は、図2(a)に示した状態、つまり乗員C及び座席110のバックレスト112が後方に倒れつつある状態となったときに駆動を始めるようになっている。つまり、座席110のヘッドレスト113がリアゲート102に当接し、乗員Cが後側上方に移動してリアゲート102に乗員Cの頭部が当接する前に、第1シートベルト装置2及び第2シートベルト装置3を順次駆動する。乗員保護装置1の駆動は、第1シートベルト装置2の一部のみが駆動する一次的な駆動と、第1シートベルト装置2の駆動していなかった残りの部位の駆動、及び第2シートベルト装置3の駆動から成る二次的な駆動とに分けられ、図5には乗員保護装置1の一次的な駆動について示し、図6には乗員保護装置1の二次的な駆動について示している。
まず、第1シートベルト装置2の一次的な駆動としては、第1ガス発生手段23における1次ガス発生手段231からガスが発生する。1次ガス発生手段231の駆動で発生したガスの圧力によって、適宜の移動機構を介して第1リトラクタ22が第1案内部24の横溝部241に沿って左方に移動する。これにより、第1リトラクタ22は、該第1リトラクタ22が係合していた第1案内部24の横溝部241の一端部から、横溝部241の他端部、つまり横溝部241と縦溝部242との接続部分まで、移動する。
なお、このとき第2シートベルト装置3は駆動していない初期状態に維持されるので、第2リトラクタ32は図4(b)に示す初期位置から移動しない。
第1リトラクタ22が横溝部241に沿って左方に移動すると、ショルダアンカ25が第1リトラクタ22と同方向に移動する。詳述すると、第1リトラクタ22が移動し、かつショルダアンカ25が初期位置に保持されていると、第1リトラクタ22の移動によって第1ベルト部材21が急激に引っ張られた状態となる。これにより、第1リトラクタ22内に組み込まれているベルト繰出しのロック機構が作動するので、移動しつつある第1リトラクタ22が第1ベルト部材を介してショルダアンカ25を座席110の幅方向内側に牽引する。結果として、第1リトラクタ22が左方に移動すると、第1ベルト部材21を介してショルダアンカ25も同方向に移動することとなる。
ショルダアンカ25が座席110の幅方向内側に移動すると、特に図5(a)に示すように、バックレスト112の前面側に延在している第1ベルト部材21がショルダアンカ25と同方向に移動する。このとき、第2シートベルト装置3の第2ベルト部材31に対しては、左右方向に移動させる荷重が作用していないので図4(a)に示す初期位置から移動しない。これにより、図5(a)に示すように、第1ベルト部材21と第2ベルト部材31とは、タングプレート122からバックレスト112の肩部119に向かって相互に離れて分岐するような配置と成る。
図6には、図5に示した状態に次いで、第1シートベルト装置2が二次的な駆動をすると共に、第2シートベルト装置3が駆動した状態の乗員保護装置1を示している。
第1シートベルト装置2の二次的な駆動としては、第1ガス発生手段23における2次ガス発生手段232からガスが発生する。2次ガス発生手段232の駆動で発生したガスの圧力によって、適宜の移動機構を介して第1リトラクタ22が第1案内部24の縦溝部242に沿って下方に移動する。これにより、第1リトラクタ22は、該第1リトラクタ22が係合していた第1案内部24の縦溝部242の一端部、つまり横溝部241と縦溝部242との接続部分から、縦溝部242の他端部である下端部まで、移動する。
第1リトラクタ22が縦溝部242に沿って下方に移動すると、第1ベルト部材21がバックレスト112の後側では下方に牽引され、前側では上方に牽引される。詳述すると、第1シートベルト装置2の一次的な駆動の際に第1リトラクタ22においてベルト部材のロック機構が作動しているので、第1リトラクタ22が下方に移動することによって、第1リトラクタ22が第1ベルト部材21の一端側を下方に牽引する。結果として、第1リトラクタ22が下方に移動すると、第1ベルト部材21による乗員の拘束力を初期状態よりも上昇させるように、第1ベルト部材21が締まることとなる。
第1リトラクタ22が下方に移動した距離、つまり縦溝部242の長手方向の大きさを大きく設定すれば、第1シートベルト装置2の二次的な駆動によって第1ベルト部材21の拘束力の上昇幅を大きくすることができる。後側上方に移動しようとする乗員を着座姿勢に留める程度に拘束可能な拘束力を最適化し、縦溝部242の長手方向の大きさを設定するのが好ましい。
更に、第2シートベルト装置3の駆動としては、第2ガス発生手段33からガスが発生する。第2ガス発生手段33の駆動で発生したガスの圧力によって、適宜の移動機構を介して第2リトラクタ32が第2案内部34に沿って下方に移動する。これにより、第2リトラクタ32は、該第2リトラクタ32が係合していた第2案内部34の一端部である上端部から、他端部である下端部まで、移動する。
第2リトラクタ32が第2案内部34に沿って下方に移動すると、第2ベルト部材31がバックレスト112の後側では下方に牽引され、前側では上方に牽引される。詳述すると、ガスの発生によって第2リトラクタ32が急激に移動するので、第2リトラクタ32においてベルト部材のロック機構が作動する。これにより、第2リトラクタ32が下方に移動することによって、第2リトラクタ32が第2ベルト部材31を下方に牽引する。結果として、第2リトラクタ32が下方に移動すると、第2ベルト部材31による乗員の拘束力を初期状態よりも上昇させるように、第2ベルト部材31が締まることとなる。
以上によって、乗員保護装置1の駆動が完了する。乗員保護装置1が駆動すると、第1ベルト部材21が乗員の頸部近傍の肩部、胸部及び腰部を高い拘束力を以って拘束すると共に、第2ベルト部材31が初期状態と同位置において乗員の肩部、胸部及び腰部を高い拘束力を以って拘束する。第1ベルト部材21及び第2ベルト部材31によって、乗員を広い範囲を以って拘束することができる。
従来のシートベルトは、ショルダアンカ及びリトラクタが車体の各種ピラー又はフロア部等に固定されていることが多い。
仮にショルダアンカ又はリトラクタにおいてシートベルトの幅を大きくする機構を採用したとしても、実際に乗員に当接して拘束に寄与するシートベルトの幅は、一本のみシートベルトを設けた場合と略同一となる可能性があった。
これは、例えばシートベルトの幅を2倍程度に大きくしたとしても、シートベルトの幅はタングプレートに向かって小さくなるので、従来のようにショルダアンカ又はリトラクタから乗員までに距離があると、実際に拘束に寄与するシートベルトの幅は2倍よりも小さくなる。つまり、意図した程度の拘束範囲を得ることが難しかった。
これに対して、本実施形態においては、従来よりも乗員に近い位置に第1シートベルト装置2及び第2シートベルト装置3が配置され、第1ベルト部材21を移動させるための第1リトラクタ22の移動幅をバックレスト112の後部において大きく設定可能である。これにより、第1ベルト部材21と第2ベルト部材31とを意図した間隔になるように移動させることができる。よって、第1ベルト部材21と第2ベルト部材31とが相互に離れた位置において乗員を広い範囲で拘束することによって、拘束の安定化を図ることができる。
また、拘束によって乗員がベルト部材から胸部に受ける荷重は、従来の一本のみシートベルトが配置された場合に比べて、第1ベルト部材21及び第2ベルト部材31の二本配置される本実施形態の方が低減されている。
本実施形態において、第1ベルト部材21の移動は第2シートベルト装置3の駆動とは独立して生じるので、乗員の拘束範囲の拡大を確実に行うことができる。
更に、本実施形態において、第1ベルト部材21及び第2ベルト部材31は、バックレスト112の肩部119を跨ぐように掛け渡されているので、後方からの衝突によって乗員が後側上方に移動しようとする状況、又は車両100がロールオーバーによって乗員が上下左右に移動しようとする状況であっても、乗員の肩部を第1ベルト部材21及び第2ベルト部材31によって確実に拘束することができる。
第1ベルト部材21を乗員の頸部近傍にまで移動させるので、少なくとも第1ベルト部材21によって乗員の肩部から腰部までを拘束することができる。例えば乗員の肩部からベルト部材が外れ、シートベルトに十分に拘束されずにすり抜けて車外に乗員が飛び出す等の状況を、本実施形態であれば防止することができる。
乗員保護装置1が適用される座席によっては、図4〜6に示す第1ベルト部材21及び第2ベルト部材31の掛け渡す方向が左右逆になるので、その場合は乗員保護装置1を反転して配置することにより、横溝部241の延在方向、及び、第1シートベルト装置2の一次的な駆動の際の第1リトラクタ22の移動方向を左右逆に設定すれば良い。
なお、第1ガス発生手段23に代えて、付勢部材によって第1リトラクタ22を移動させる形態であっても良い。このような形態としては、例えば衝突が生じていない状態では常に横溝部241に沿った付勢力が作用するように維持される付勢部材を設けると共に、第1リトラクタ22を固定しておき、衝突が生じると第1リトラクタ22の固定状態を解除して、付勢部材の付勢力によって第1リトラクタ22を横溝部に沿って移動させても良い。縦溝部242に沿った移動、第2案内部34に沿った第2リトラクタ32の移動についても付勢部材の付勢力を以って行うようにしても良い。
本実施形態に対して、第1ベルト部材21をより一層確実に座席110の幅方向内側に移動させるための適宜の機構を付設しても良い。該機構としては、例えばバックレスト112の後側において第1ベルト部材21を挿通可能に延在し、第1リトラクタ22とショルダアンカ25とを接続する筒体を設ける形態を挙げることができる。これにより、第1リトラクタ22が1次ガス発生手段231のガス圧によって移動すると、第1ベルト部材21が挿通された筒体も第1リトラクタ22と同方向に移動し、更に筒体の端部に接続されて成るショルダアンカ25も第1リトラクタ22と同方向に確実に移動させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1:乗員保護装置、2:第1シートベルト装置、21:第1ベルト部材、22:第1リトラクタ、23:第1ガス発生手段、231:1次ガス発生手段、232:2次ガス発生手段、24:第1案内部、241:横溝部、242:縦溝部、3:第2シートベルト装置、31:第2ベルト部材、32:第2リトラクタ、33:第2ガス発生手段、34:第2案内部、100:車両、101:天井部、102:リアゲート、103:フロア部、104:車輪、110:座席、111:座面部、112:バックレスト、113:ヘッドレスト、114:シートベルト装置、115:軸体、116:ベルト部材、117:リトラクタ、118:アンカ部材、119:肩部、120:シートフレーム、121:ベースプレート、122:タングプレート、123:バックル、C:乗員、S:スリット

Claims (3)

  1. 車両に対して衝撃が作用したときに、座席に着座している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、
    一端部が座席のバックレストの後面部において保持され、バックレストの肩部に掛け渡されてバックレストの前面部側に延在するシートベルトと、
    シートベルトによる乗員の拘束範囲を座席の幅方向に拡大する拡大手段と、
    拘束範囲が拡大したシートベルトによる乗員の拘束力を上昇させる拘束手段と、を備え
    前記シートベルトは、前記衝撃の前には重ねられて設けられた複数のシートベルトを有し、
    前記拡大手段は、前記複数のシートベルトを離間する方向に移動させることにより、前記拘束範囲を拡大する、
    乗員保護装置。
  2. ートベルトの各一端部をそれぞれ独立して保持する複数の保持部材がバックレストの後面部に配置され、
    拡大手段は、一の保持部材を座席の幅方向でかつ他の保持部材から離れる方向に移動させる移動手段を有する、
    請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 拘束手段は、保持部材を下方に移動させる第2移動手段、及び、保持部材でシートベルトを巻き取る巻取手段の少なくともいずれかを有する、
    請求項2に記載の乗員保護装置。
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