JP2011079363A - シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突時または通常走行時に車両に発生する加速度、または、舵角と車速に応じて最適なシートベルト拘束力が得られる、シートベルト装置の提供。
【解決手段】本発明のシートベルト装置10は、加速度検出センサ38と、左右のシートベルト50と、シートベルトの端部に配置された、互いに独立に作動可能な、左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタ(たとえば、電動リトラクタ)24、26と、左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動を、加速度検出センサ38の出力に基づいて、または舵角(たとえば、ステアリングホイールの回転角度)と車速に応じて互いに独立に制御可能な作動制御装置40と、を備える。左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動を互いに独立に制御でき、最適な左右拘束力を得ることができ、かつ不必要なプリテンショナの作動による修理費増加を削除できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、衝突時または通常走行時、車両に発生する加速度に応じて、または車両の舵角と速度に応じて、最適な乗員拘束力が得られる、シートベルト装置に関する。
特許文献1は、ラップベルト中間部にバックルおよびタングプレートを有し、その左右に左右一対のショルダベルトを備え、各ラップベルトおよび各ショルダベルトの端部にはリトラクタが配設された4点式シートベルト装置を開示している。
特開2004−330975号公報
特許文献1の4点式シートベルト装置では、衝突時に、左右のリトラクタおよび/またはプリテンショナが共に左右同じベルト拘束力で作動される。その結果、側突時など左右方向に非対称の加速度が作用し、要求されるベルト拘束力が左右で異なる場合でも、左右同じベルト拘束力が働き、ベルト拘束力が左右で最適でなかったり、不必要なプリテンショナの作動によりプリテンショナの交換費や修理費が増える、等の課題が生じる。
本発明の目的は、衝突時に車両に発生する加速度または通常走行時の車両の舵角と速度に応じて、最適なシートベルト拘束力が得られる、シートベルト装置を提供することにある。
上記課題を解決する、または上記目的を達成する本発明のシートベルト装置はつぎのとおりである。
つぎの(1)は、本発明の全実施例に適用される。
(1)本発明のシートベルト装置は、4点以上の多点式シートベルト装置であって、
車両に作用する加速度を検出する加速度検出センサおよび/または車両の舵角を検出する舵角センサを含むセンサと、
左側ラップベルトおよび左側ショルダベルトを含む左側シートベルト、および右側ラップベルトおよび右側ショルダベルトを含む右側シートベルトと、
左側シートベルトの一端部に配置された左側ショルダプリテンショナおよび/またはリトラクタ、左側シートベルトの他端部に配置された左側ラッププリテンショナおよび/またはリトラクタ、および右側シートベルトの一端部に配置された右側ショルダプリテンショナおよび/またはリトラクタ、右側シートベルトの他端部に配置された右側ラッププリテンショナおよび/またはリトラクタと、
各プリテンショナおよび/またはリトラクタの作動のオン、オフを、加速度検出センサおよび/または舵角センサの出力に基づいて、互いに独立に制御可能な作動制御装置と、
を備える。
つぎの(2)は、本発明の実施例1〜4に適用される。
(2)上記(1)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、加速度検出センサが検出した車両衝突加速度に基づいて、左側ショルダプリテンショナと左側ラッププリテンショナの少なくとも一方のプリテンショナと、右側ショルダプリテンショナと右側ラッププリテンショナの少なくとも一方のプリテンショナの、作動のオン、オフを制御する、装置からなる。
つぎの(3)は、本発明の実施例1に適用され、図5に示されている。
(3)上記(2)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、左側ラッププリテンショナと左側ショルダプリテンショナのみの作動をオンとし、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、右側ラッププリテンショナと右側ショルダプリテンショナのみの作動をオンとし、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3より小さいかまたは車両右方向への加速度が所定加速度A3より小さい時には、全プリテンショナの作動をオフとする、
装置からなる。
つぎの(4)は、本発明の実施例1に適用され、図6に示されている。
(4)上記(3)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きい所定加速度A2以上の時には、または、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きく、かつ、所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度が所定加速度A3以上の時には、全プリテンショナの作動をオンとする、
装置からなる。
つぎの(5)は、本発明の実施例2に適用され、図7に示されている。
(5)上記(4)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、左側ラッププリテンショナと左右両側のショルダプリテンショナのみの作動をオンとし、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、右側ラッププリテンショナと左右両側のショルダプリテンショナのみの作動をオンとし、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3より小さいかまたは車両右方向への加速度が所定加速度A3より小さい時には、全プリテンショナの作動をオフとする、
装置からなる。
つぎの(6)は、本発明の実施例2に適用され、図8に示されている。
(6)上記(5)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きい所定加速度A2以上の時には、または、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きく、かつ、所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度が所定加速度A3以上の時には、全プリテンショナの作動をオンとする、
装置からなる。
つぎの(7)は、本発明の実施例3に適用され、図9、図10に示されている。
(7)上記(2)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8以上でかつ該所定加速度A8より大きい所定加速度A9以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7以下の時には、左側ラッププリテンショナのみの作動をオンとし、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8以上でかつ該所定加速度A8より大きい所定加速度A9以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A7以下の時には、右側ラッププリテンショナのみの作動をオンとし、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8より小さくかつ車両左右方向への加速度が所定加速度A7以下の時には、全プリテンショナの作動をオフとする、
装置からなる。
つぎの(8)は、本発明の実施例3に適用され、図11に示されている。
(8)上記(2)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A9以上でかつ該所定加速度A9より大きい所定加速度A10以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7以下の時または車両右方向への加速度が所定加速度A7以下の時には、左右両側のラッププリテンショナのみの作動をオンとする、
装置からなる。
つぎの(9)は、本発明の実施例3に適用され、図12に示されている。
(9)上記(8)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A9以上でかつ該所定加速度A9より大きい所定加速度A10以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7より大きい時または車両右方向への加速度が所定加速度A7より大きい時には、全プリテンショナの作動をオンとし、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A10より大きい時には、全プリテンショナの作動をオンとする、
装置からなる。
つぎの(10)は、本発明の実施例4に適用され、図13〜図16に示されている。
(10)上記(8)または(9)記載のシートベルト装置であって、
所定加速度A9を乗員のサイズにより異ならせ、小柄乗員に対する所定加速度A9の値A9aを、小柄でない乗員に対する所定加速度A9の値A9bより大とし、かつ、
所定加速度A10を乗員のサイズにより異ならせ、小柄乗員に対する所定加速度A10の値A10aを、小柄でない乗員に対する所定加速度A10の値A10bより大とした。
つぎの(11)は、本発明の実施例5〜8に適用され、図17〜図24に示されている。
(11)上記(1)記載のシートベルト装置であって、
リトラクタが電動リトラクタからなり、
作動制御装置が、加速度検出センサが検出した車両通常走行時の加速度および/または舵角センサが検出した舵角に基づいて、左右の電動リトラクタの作動のオンオフを、互いに独立に制御可能な装置からなる。
つぎの(12)は、本発明の実施例5に適用され、図17に示されている。
(12)上記(11)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
加速度検出センサにより検出された、車両前後方向加速度が所定加速度A6以下の車両後方への加速度かまたは車両前方への加速度で、車両左右方向の加速度が所定加速度A5以上でかつ該所定加速度A5より大きい所定加速度A11以下の時には、乗員が左右方向に振られるのを抑制する側に引っ張る側のラップリトラクタおよびショルダリトラクタのみの作動をオンとし、
加速度検出センサにより検出された、車両前後方向加速度が所定加速度A6以下の車両後方への加速度かまたは車両前方への加速度で、車両左右方向の加速度が所定加速度A5より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとする、
装置からなる。
つぎの(13)は、本発明の実施例5に適用され、図18に示されている。
(13)上記(12)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
加速度検出センサにより検出された、車両前後方向加速度が所定加速度A6より大きい車両後方への加速度か、または車両前後方向加速度が所定加速度A6以下の車両後方への加速度か車両前方への加速度でかつ車両左右方向の加速度が所定加速度A11より大きい時には、全リトラクタの作動をオンとする装置からなる。
つぎの(14)は、本発明の実施例6に適用され、図19に示されている。
(14)上記(11)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が所定加速度A6以下か、または車両前方への加速度で、車両左右方向の加速度が所定加速度A12以上でかつ該所定加速度A12より大きい所定加速度A13以下の時には、左右両側のショルダリトラクタのみの作動をオンとし、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が所定加速度A6以下か、または車両前方への加速度で、車両左右方向の加速度が所定加速度A12より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとする、装置からなる。
つぎの(15)は、本発明の実施例6に適用され、図20に示されている。
(15)上記(14)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が所定加速度A6より大きいか、または車両後方への加速度が所定加速度A6以下か車両前方への加速度でかつ車両左右方向の加速度が所定加速度A13より大きい時には、全リトラクタの作動をオンとする装置からなる。
つぎの(16)は、本発明の実施例7に適用され、図21に示されている。
(16)上記(11)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、前記舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1以上の時には、乗員が振られるのを抑制する側に引っ張る側のラップリトラクタおよびショルダリトラクタのみの作動をオンとし、舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとするとする装置からなる。
つぎの(17)は、本発明の実施例7に適用され、図22に示されている。
(17)上記(16)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、前記舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より大きい所定曲線L2以上の時には、全リトラクタの作動をオンとする装置からなる。
つぎの(18)は、本発明の実施例8に適用され、図23に示されている。
(18)上記(11)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1以上の時には、左右のショルダリトラクタのみの作動をオンとし、舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとする装置からなる。
つぎの(19)は、本発明の実施例8に適用され、図24に示されている。
(19)上記(18)記載のシートベルト装置であって、
作動制御装置が、
縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、前記舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より大きい所定曲線L2以上の時には、全リトラクタの作動をオンとする装置からなる。
上記(1)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、各プリテンショナおよび/またはリトラクタの作動のオン、オフを、加速度検出センサおよび/または舵角センサの出力に基づいて、互いに独立に制御可能であるため、左右独立に最適なシートベルト拘束力を得ることができる。また、不必要なプリテンショナの作動による修理費増加を削除できる。
この効果は、本発明の全実施例に適用される。
上記(2)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、加速度検出センサが検出した車両衝突加速度に基づいて、左側ショルダプリテンショナと左側ラッププリテンショナの少なくとも一方のプリテンショナと、右側ショルダプリテンショナと右側ラッププリテンショナの少なくとも一方のプリテンショナの、作動のオン、オフを制御可能であるため、衝突時の車両加速度に応じた、最適なシートベルト拘束力が得られる。また、不必要なプリテンショナの作動による修理費を軽減できる。
この効果は、本発明の実施例1〜4に適用される。
上記(3)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、左側ラッププリテンショナと左側ショルダプリテンショナのみの作動をオンとし、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、右側ラッププリテンショナと右側ショルダプリテンショナのみの作動をオンとするので、衝突時に車両に発生する加速度と同じ側へ乗員を引っ張る側のシートベルトのプリテンショナのみを作動させることができ、衝突側のドアから乗員は離れ、乗員保護効果が従来より高められる。
この効果は、本発明の実施例1に適用される。
上記(4)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きい所定加速度A2以上の時には、または、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きく、かつ、所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度が所定加速度A3以上の時には、全プリテンショナの作動をオンとするので、後方への加速度成分と左右方向加速度成分との合力が大きいにもかかわらず、乗員の保護効果が高められる。
この効果は、本発明の実施例1に適用される。
上記(5)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、左側ラッププリテンショナと左右両側のショルダプリテンショナのみの作動をオンとし、
車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、右側ラッププリテンショナと左右両側のショルダプリテンショナのみの作動をオンとするので、衝突時に車両に発生する加速度と同じ側へ乗員を引っ張る側のラップベルトのプリテンショナと左右両側ショルダプリテンショナを作動させることができ、衝突側のドアから乗員を離すことができ、かつ、乗員上体をシートバックに引きつけることができ、乗員保護効果が従来より高められる。
この効果は、本発明の実施例2に適用される。
上記(6)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きい所定加速度A2以上の時には、または、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きく、かつ、所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度が所定加速度A3以上の時には、全プリテンショナの作動をオンとするので、後方への加速度成分と左右方向加速度成分との合力が大きいにもかかわらず、乗員の保護効果が高められる。
この効果は、本発明の実施例2に適用される。
上記(7)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8以上でかつ該所定加速度A8より大きい所定加速度A9以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7以下の時には、左側ラッププリテンショナのみの作動をオンとし、加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8以上でかつ該所定加速度A8より大きい所定加速度A9以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A7以下の時には、右側ラッププリテンショナのみの作動をオンとするので、ラッププリテンショナ基準で、衝突時に車両に発生する加速度と同じ側へ乗員を引っ張る側のラッププリテンショナを作動させることができ、衝突側のドアから乗員は離れ、乗員保護効果が従来より高められる。
この効果は、本発明の実施例3に適用される。
上記(8)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A9以上でかつ該所定加速度A9より大きい所定加速度A10以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7以下の時または車両右方向への加速度が所定加速度A7以下の時には、左右両側のラッププリテンショナのみの作動をオンとする、装置からなるので、後方への加速度成分が上記(7)に比べて大きいにもかかわらず、乗員の保護効果が高められる。
この効果は、本発明の実施例3に適用される。
上記(9)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A9以上でかつ該所定加速度A9より大きい所定加速度A10以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7より大きい時または車両右方向への加速度が所定加速度A7より大きい時には、全プリテンショナの作動をオンとし、加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A10より大きい時には、全プリテンショナの作動をオンとする、装置からなるので、後方への加速度成分と左右方向加速度成分との合力が大きいにもかかわらず、乗員の保護効果が高められる。
この効果は、本発明の実施例3に適用される。
上記(10)のシートベルト装置によれば、上記(8)または(9)のシートベルト装置において、所定加速度A9を乗員のサイズにより異ならせ、小柄乗員に対する所定加速度A9の値A9aを、小柄でない乗員に対する所定加速度A9の値A9bより大とし、かつ、所定加速度A10を乗員のサイズにより異ならせ、小柄乗員に対する所定加速度A10の値A10aを、小柄でない乗員に対する所定加速度A10の値A10bより大としたので、乗員の体格に応じた、適切な乗員の保護効果が得られる。
この効果は、本発明の実施例4に適用される。
上記(11)のシートベルト装置によれば、リトラクタが電動リトラクタからなり、作動制御装置が、加速度検出センサが検出した車両通常走行時の加速度および/または舵角センサが検出した舵角に基づいて、左右の電動リトラクタの作動のオンオフを、互いに独立に制御可能な装置からなるので、安定走行、予防安全効果が高まる。
この効果は、本発明の実施例5〜8に適用される。
上記(12)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、車両左右方向の加速度が所定加速度A5以上でかつ該所定加速度A5より大きい所定加速度A11以下の時には、乗員が左右方向に振られるのを抑制する側に引っ張る側のラップリトラクタおよびショルダリトラクタのみの作動をオンとする装置からなるので、通常走行時に車両左右方向の加速度が所定加速度A5以上で、乗員が左右に振られるのを軽減でき、安定走行、予防安全効果が高まる。
また、作動制御装置が、通常走行時に車両左右方向の加速度が所定加速度A5より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとするので、通常走行時の左右方向加速度が小さいにもかかわらず、リトラクタが不必要に作動されて、乗員がシートベルトから違和感を受けたり運転者の運転への集中力が低下することが抑制される。
この効果は、本発明の実施例5に適用される。
上記(13)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、車両前後方向加速度が所定加速度A6より大きい車両後方への加速度か、または車両前後方向加速度が所定加速度A6以下の車両後方への加速度か車両前方への加速度でかつ車両左右方向の加速度が所定加速度A11より大きい時には、全リトラクタの作動をオンとする装置からなるので、通常走行時に乗員が左右に振られるのを軽減でき、かつ、乗員をシートバックに引きつける力が増大し、安定走行、予防安全効果が高まる。
この効果は、本発明の実施例5に適用される。
上記(14)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、車両左右方向の加速度が所定加速度A12以上でかつ該所定加速度A12より大きい所定加速度A13以下の時には、左右両側のショルダリトラクタのみの作動をオンとする装置からなるので、乗員が左右に振られるのを軽減でき、安定走行、予防安全効果が高まる。
また、作動制御装置が、車両左右方向の加速度が所定加速度A12より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとするので、通常走行時の左右方向加速度が小さいにもかかわらず、リトラクタが不必要に作動されて、乗員がシートベルトから違和感を受けたり運転者の運転への集中力が低下することが抑制される。
この効果は、本発明の実施例6に適用される。
上記(15)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、車両後方への加速度が所定加速度A6より大きいか、または車両後方への加速度が所定加速度A6以下か車両前方への加速度でかつ車両左右方向の加速度が所定加速度A13より大きい時には、全リトラクタの作動をオンとする装置からなるので、乗員が左右に振られるのを軽減でき、かつ、乗員をシートバックに引きつける力が増大し、安定走行、予防安全効果が高まる。
この効果は、本発明の実施例6に適用される。
上記(16)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、前記舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1以上の時には、乗員が振られるのを抑制する側に引っ張る側のラップリトラクタおよびショルダリトラクタのみの作動をオンとするので、通常走行時に舵角と車両速度との交点が所定曲線L1以上の時に、乗員が左右に大きく振られるのを軽減でき、安定走行、予防安全効果が高まる。
また、作動制御装置が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとする装置からなるので、通常走行時の舵角と速度の交点がL1より小さい(左右方向加速度が小さい)にもかかわらず、リトラクタが不必要に作動されて、乗員がシートベルトから違和感を受けたり運転者の運転への集中力が低下することが抑制される。
この効果は、本発明の実施例7に適用される。
上記(17)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より大きい所定曲線L2以上の時には、全リトラクタの作動をオンとする装置からなるので、通常走行時に所定曲線L2以上で乗員が左右に振られるのを軽減でき、かつ、乗員をシートバックに引きつける力が増大し、安定走行、予防安全効果が高まる。
この効果は、本発明の実施例7に適用される。
上記(18)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1以上の時には、左右のショルダリトラクタのみの作動をオンとする装置からなるので、通常走行時に舵角と車両速度との交点が所定曲線L1以上の時に、乗員が左右に大きく振られるのを軽減でき、安定走行、予防安全効果が高まる。
また、作動制御装置が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとする装置からなるので、通常走行時の舵角と速度の交点がL1より小さい(左右方向加速度が小さい)にもかかわらず、リトラクタが不必要に作動されて、乗員がシートベルトから違和感を受けたり運転者の運転への集中力が低下することが抑制される。
この効果は、本発明の実施例8に適用される。
上記(19)のシートベルト装置によれば、作動制御装置が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、前記舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より大きい所定曲線L2以上の時には、全リトラクタの作動をオンとする装置からなるので、通常走行時に所定曲線L2以上で乗員が左右に振られるのを軽減でき、かつ、乗員をシートバックに引きつける力が増大し、安定走行、予防安全効果が高まる。
この効果は、本発明の実施例8に適用される。
本発明の全実施例に適用可能な、シートベルト装置の、シートベルト装着状態での、正面図である。 図1の側面図である。 図1のシートベルト装置の、シートベルト非装着状態での、正面図である。 図3の側面図である。 本発明の実施例1のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、各プリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例1のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、全プリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例2のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、各プリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例2のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、全プリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例3のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、各ラッププリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例3のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、各ラッププリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例3のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、各ラッププリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例3のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、全プリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例4のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、小柄乗員に対する、各ラッププリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例4のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、小柄乗員に対する、全プリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例4のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、小柄でない乗員に対する、各ラッププリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例4のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、車両衝突時の、小柄でない乗員に対する、全プリテンショナの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例5のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、通常走行時の、各リトラクタの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例5のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、通常走行時の、全リトラクタの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例6のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、通常走行時の、各ショルダリトラクタの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例6のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が前後方向加速度、横軸が左右方向加速度のグラフ上での、通常走行時の、全リトラクタの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例7のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が車両速度、横軸が車両左右舵角のグラフ上での、通常走行時の、各リトラクタの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例7のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が車両速度、横軸が車両左右舵角のグラフ上での、通常走行時の、全リトラクタの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例8のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が車両速度、横軸が車両左右舵角のグラフ上での、通常走行時の、各ショルダリトラクタの作動のオンオフの領域図である。 本発明の実施例8のシートベルト装置において、作動制御装置に記憶された、縦軸が車両速度、横軸が車両左右舵角のグラフ上での、通常走行時の、全リトラクタの作動のオンオフの領域図である。
以下に、本発明の望ましい実施例に係るシートベルト装置を、図1〜図24を参照して、説明する。
本発明の実施例1〜実施例4は車両衝突時の左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタの作動に関するものであり、本発明の実施例5〜実施例8は通常走行時の左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタの作動に関するものである。
図1〜図4は本発明の全実施例に適用される。図5および図6は本発明の実施例1に適用され、図7および図8は本発明の実施例2に適用され、図9〜図12は本発明の実施例3に適用され、図13〜図16は本発明の実施例4に適用され、図17および図18は本発明の実施例5に適用され、図19および図20は本発明の実施例6に適用され、図21および図22は本発明の実施例7に適用され、図23および図24は本発明の実施例8に適用される。
図1〜図4中、FRは車両前方を示し、OUTは車両外側を示す。また、図1〜図4では、シートベルトを1本の線で表してあるが、実際は所定の幅をもつベルトである。
〔実施例1〕
まず、本発明の実施例1を説明する。本発明のシートベルト装置10は、自動車用の、4点以上の多点式シートベルト装置である。
本発明のシートベルト装置10は、車両に作用する加速度を検出する加速度検出センサ(ACCセンサともいう)38と、左側ショルダベルト12と左側ラップベルト14を含む左側シートベルト50、および右側ショルダベルト12と右側ラップベルト14を含む右側シートベルト50と、左側シートベルト50および右側シートベルト50の端部にそれぞれ配置された、互いに独立に作動可能な、左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタ(たとえば、プリテンショナ付きリトラクタ)24、26と、左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオン、オフを、加速度検出センサ38および/または舵角センサ30や車速センサ28(図1では、加速度検出センサ38をセンサの代表例として示してある)の出力に基づいて、互いに独立に制御可能な作動制御装置(ECU)40と、を備える。プリテンショナおよび/またはリトラクタ24はショルダベルト12の端部に配置され、プリテンショナおよび/またはリトラクタ26はラップベルト14の端部に配置されている。リトラクタ24、26は電動リトラクタであってもよい。
図1および図2のシートベルト装着状態において、左右のショルダベルト12は、シートバック32の上端部でヘッドレスト36の左右各側に位置する左右のショルダベルトガイド20から、乗員Jの胸部前で交差せずに乗員Jの腰部前に延びる。左右のラップベルト14は、左右のショルダベルト12にそれぞれつながる。乗員腰部前に位置するバックル16および該バックル16に挿脱可能なタングプレート18は、左右のラップベルト14に連結される。左右のショルダベルト12にはシート内でショルダベルト用リトラクタ24が連結される。左右のラップベルト14は、左右のラップベルトガイド22を摺動自在に挿通してシートクッション34内に入り、ラップベルト用リトラクタ26に連結される。左右のショルダベルトガイド20と左右のラップベルトガイド22は、多点式シートベルト装置(たとえば、4点式シートベルト装置)の4つのベルト支持点を構成する。
シートベルト非装着状態では、シートベルト装置10は図3および図4の状態にある。タングプレート18とバックル16との結合は解除されており、ラップベルト14はラップベルト用リトラクタ(ラップリトラクタ)26に巻き取られ、ショルダベルト12はショルダベルト用リトラクタ(ショルダリトラクタ)24に巻き取られ、シートバック前面に接触するか、またはシートバック前面に沿った位置にある。
シートベルト装着状態では、シートベルト装置10は図1および図2の状態にある。タングプレート18とバックル16とが結合される。ラップベルト14はラップベルト用リトラクタ26から引き出され、乗員Jの腰部を拘束しており、ショルダベルト12はショルダベルト用リトラクタ24から引き出され、乗員Jの胸部に前から接触し乗員Jの胸部を拘束している。
加速度検出センサ38は、車両に働く左右方向加速度Grl、および/または、車両に働く前後方向加速度Gfrを検出可能である。加速度検出センサ38は、たとえば、車両左右方向中央部で前席のコンソール下方に設置される。また、車両には、車速センサ28、車両の舵角センサ30(たとえば、ステアリングホイールの回転角度を検出するセンサ30であってもよい)も設置されている。これらのセンサ38、28、30の電気出力信号は、作動制御装置(ECU)40に電気的に入力され、作動制御装置40で各プリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオンオフを決定(演算)し、この演算結果は、左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26に出力されて、左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオン、オフを制御する。
作動制御装置40には、図5〜図24のうち、本発明の各実施例に対応する図が作動制御装置40に予めインストールしてあり、該図上にセンサ38、28、30の出力値をプロットして、プロットした点が属する領域に対応するプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオンオフを決定(演算)する。そして、演算結果を各プリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26に出力して、各プリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオンオフを制御する。
たとえば、実施例1の場合、加速度センサ38の出力値を作動制御装置40にインストールしてある図5にプロットした場合に、プロットした点が車両左側のハッチング領域(車両に働く左側加速度がA3以上)にあれば左側ショルダプリテンショナと左側ラッププリテンショナの作動をオンとし、プロットした点が車両右側のハッチング領域(車両に働く右側加速度がA3以上)にあれば右側ショルダプリテンショナと右側ラッププリテンショナのみの作動をオンとし、プロットした点がハッチングしていない領域(車両に働く左側加速度がA3以下で、かつ、車両に働く右側加速度がA3以下)にあれば右側ショルダプリテンショナと右側ラッププリテンショナの作動をオフとするといった具合である。
作動制御装置40が左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26のうち、左右何れか一方のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26を締めるように作動すると、締められた方のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26は、車両左右方向において、乗員Jを締められた方のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26側に引っ張る。何となれば、プリテンショナおよび/またはリトラクタ24はショルダベルト12に上方でかつ乗員中心から左右方向外側に向かう斜め方向のテンションをかけ、プリテンショナおよび/またはリトラクタ26はラップベルト14に乗員中心から左右方向外側に向かう横方向のテンションをかけ、これらのテンションの合力は、乗員中心から左右方向外側に向かう成分を有し、乗員Jを締められた方のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26側に引っ張るからである。作動制御装置40が左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の両方を作動させると、乗員Jは左右同じ力でシートに拘束される。
以上の構成は、本発明の全実施例に共通に適用される。
つぎに、本発明の実施例1に特有な構成を説明する。本発明の実施例1は、車両衝突時のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオンオフの制御に関する。
本発明の実施例1では、車両衝突時において、加速度検出センサ38により、車両前後方向加速度Gfrと車両左右方向加速度Grlを検出し、作動制御装置40が左右のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の左右の一方または両方の作動のオンオフを制御する。
本発明の実施例1では、作動制御装置40が、図5に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3以上の時(図5の左側のハッチング領域)には、左側ラッププリテンショナ26と左側ショルダプリテンショナ24のみの作動をオンとする装置からなる。
また、作動制御装置40が、図5に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A3以上の時(図5の右側のハッチング領域)には、右側ラッププリテンショナ26と右側ショルダプリテンショナ24のみの作動をオンとする装置からなる。
また、作動制御装置40が、図5に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3より小さいかまたは車両右方向への加速度が所定加速度A3より小さい時(図5の左右のハッチング領域間のハッチングを施していない領域)には、全プリテンショナ24、26の作動をオフとする装置からなる。
本発明の実施例1では、作動制御装置40が、図6に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きい所定加速度A2以上の時(図6のハッチングを施した領域のうちA2より大の領域)には、または、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きく、かつ、所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度Grlが所定加速度A3以上の時(図6のハッチングを施した領域のうちA1とA2の間の領域)には、全プリテンショナ24、26の作動をオンとする装置からなる。
また、作動制御装置40が、図6に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きく、かつ、所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度が所定加速度A3より小さい時(図6のハッチングを施していない領域のうちA1とA2の間の領域)には、全プリテンショナ24、26の作動をオフとする装置からなる。
つぎに、本発明の実施例1の作用、効果を説明する。
本発明のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、各プリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオン、オフを、加速度検出センサ38および/または舵角センサ30、車速センサ28の出力に基づいて、互いに独立に制御可能であるため、左右独立に最適なシートベルト拘束力を得ることができる。また、加速度が小さい時に作動不要のプリテンショナ24、26を作動させずに済み、不必要なプリテンショナの作動による修理費増加を削除できる。この効果は、本発明の全実施例に適用される。
また、作動制御装置40が、加速度検出センサ38が検出する車両衝突加速度に基づいて、左側ショルダプリテンショナ24と左側ラッププリテンショナ26の少なくとも一方のプリテンショナと、右側ショルダプリテンショナ24と右側ラッププリテンショナ26の少なくとも一方のプリテンショナの、作動のオン、オフを制御可能な場合は、衝突時の車両加速度に応じた、最適なシートベルト拘束力が得られる。また、不必要なプリテンショナの作動による修理費を軽減できる。
この効果は、本発明の実施例1〜4に適用される。
つぎに本発明の実施例1の特有な作用、効果を説明する。
本発明の実施例1では、作動制御装置40が、図5に示すように、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、左側ラッププリテンショナ26と左側ショルダプリテンショナ24のみの作動をオンとし、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、右側ラッププリテンショナ26と右側ショルダプリテンショナ24のみの作動をオンとするので、衝突時に車両に発生する加速度と同じ側へ乗員Jを引っ張る側のシートベルトのプリテンショナのみを作動させることができ、衝突側のドアから乗員Jは離れ、乗員保護効果が従来より高められる。
この効果は、本発明の実施例1に適用される。
本発明の実施例1では、作動制御装置40が、図6に示すように、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きい所定加速度A2以上の時には、または、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きく、かつ、所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度が所定加速度A3以上の時には、全プリテンショナ24、26の作動をオンとするので、後方への加速度成分と左右方向加速度成分との合力が大きいにもかかわらず、乗員の保護効果が高められる。
この効果は、本発明の実施例1に適用される。
〔実施例2〕
つぎに、本発明の実施例2のシートベルト装置10を説明する。本発明の実施例2のうち実施例1と共通部分は、実施例1で全実施例に適用可能とした部分に準じる。以下では、実施例2のうち、実施例2に特有な部分の、構成、作用、効果を主に、説明する。
本発明の実施例2は、車両衝突時のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオンオフの制御に関する。
本発明の実施例2のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図7に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3以上の時(図7の左側のハッチング領域)には、左側ラッププリテンショナ26と左右両側のショルダプリテンショナ24のみの作動をオンとする装置からなる。
また、作動制御装置40が、図7に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A3以上の時(図7の右側のハッチング領域)には、右側ラッププリテンショナ26と左右両側のショルダプリテンショナ24のみの作動をオンとする装置からなる。
また、作動制御装置40が、図7に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3より小さいかまたは車両右方向への加速度が所定加速度A3より小さい時(図7の左右のハッチング領域間のハッチングを施していない領域)には、全プリテンショナ24、26の作動をオフとする、装置からなる。
本発明の実施例2では、作動制御装置40が、図8に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きい所定加速度A2以上の時(図8のハッチングを施した領域のうちA2より大の領域)には、または、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きく、かつ、所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度が所定加速度A3以上の時(図8のハッチングを施した領域のうちA1とA2の間の領域)には、全プリテンショナ24、26の作動をオンとする、装置からなる。
また、作動制御装置40が、図8に示すように、車両衝突時において、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きく、かつ、所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度が所定加速度A3より小さい時(図8のハッチングを施していない領域のうちA1とA2の間の領域)は、全プリテンショナ24、26の作動をオフとする装置からなる。
つぎに本発明の実施例2の特有な作用、効果を説明する。
本発明の実施例2では、作動制御装置40が、車両衝突時に、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、左側ラッププリテンショナ26と左右両側のショルダプリテンショナ24のみの作動をオンとし、
車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、右側ラッププリテンショナ26と左右両側のショルダプリテンショナ24のみの作動をオンとするので、衝突時に車両に発生する加速度と同じ側へ乗員Jを引っ張る側のラッププリテンショナ26と左右両側ショルダプリテンショナ24を作動させることができ、衝突側のドアから乗員Jを離すことができ、かつ、乗員上体をシートバック32に引きつけることができ、乗員保護効果が従来より高められる。
また、作動制御装置40が、車両衝突時に、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きい所定加速度A2以上の時には、または、車両後方への加速度が、所定加速度A1より大きく、かつ、所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度が所定加速度A3以上の時には、全プリテンショナ24、26の作動をオンとするので、後方への加速度成分と左右方向加速度成分との合力が大きいにもかかわらず、乗員Jの保護効果が高められる。
〔実施例3〕
つぎに、本発明の実施例3のシートベルト装置10を説明する。本発明の実施例3のうち実施例1と共通部分は、実施例1で全実施例に適用可能とした部分に準じる。以下では、実施例3のうち、実施例3に特有な部分の、構成、作用、効果を主に、説明する。
本発明の実施例3は、車両衝突時のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオンオフの制御に関する。
本発明の実施例3のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図9に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8以上でかつ該所定加速度A8より大きい所定加速度A9以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7以下の時(図9のハッチングを施した領域)には、左側ラッププリテンショナ26のみの作動をオンとする装置からなる。
また、作動制御装置40が、図10に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8以上でかつ該所定加速度A8より大きい所定加速度A9以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A7以下の時(図10のハッチングを施した領域)には、右側ラッププリテンショナ26のみの作動をオンとする装置からなる。
また、作動制御装置40が、図9および図10に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8より小さくかつ車両左右方向への加速度が所定加速度A7以下の時(図19および図10のハッチングを施していない領域のうち左右のA7の間でかつA8より上の領域)には、全プリテンショナ24、26の作動をオフとする装置からなる。
本発明の実施例3のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図11に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A9(A9はA8より大)以上でかつ該所定加速度A9より大きい所定加速度A10以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7以下の時または車両右方向への加速度が所定加速度A7以下の時(図11でハッチングを施した領域)には、左右両側のラッププリテンショナ26のみの作動をオンとする装置からなる。
本発明の実施例3のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図12に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A9(A9はA8より大)以上でかつ該所定加速度A9より大きい所定加速度A10以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7より大きい時または車両右方向への加速度が所定加速度A7より大きい時(図12のハッチングを施した領域のうちA9とA10の間にある領域)には、全プリテンショナ24、26の作動をオンとし、
車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A10より大きい時(図12のハッチングを施した領域のうち後方への加速度がA10より大きい領域)には、全プリテンショナ24、26の作動をオンとする、装置からなる。
つぎに、本発明の実施例3のシートベルト装置10の特有な作用、効果を説明する。
本発明の実施例3では、作動制御装置40が、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8以上でかつ該所定加速度A8より大きい所定加速度A9以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7以下の時(図9のハッチング領域)には、左側ラッププリテンショナ26のみの作動をオンとし、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8以上でかつ該所定加速度A8より大きい所定加速度A9以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A7以下の時(図10のハッチング領域)には、右側ラッププリテンショナ26のみの作動をオンとするので、ラッププリテンショナ基準で、衝突時に車両に発生する加速度と同じ側へ乗員を引っ張る側のラッププリテンショナ26を作動させることができ、衝突側のドアから乗員Jは離れ、乗員保護効果が従来より高められる。
また、本発明の実施例3では、作動制御装置40が、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A9以上でかつ該所定加速度A9より大きい所定加速度A10以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7以下の時または車両右方向への加速度が所定加速度A7以下の時(図11のハッチング領域)には、左右両側のラッププリテンショナ26のみの作動をオンとする装置からなるので、後方への加速度成分が図9および図10の場合に比べて大きいにもかかわらず、乗員Jの保護効果が高められる。
また、本発明の実施例3では、作動制御装置40が、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A9以上でかつ該所定加速度A9より大きい所定加速度A10以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7より大きい時または車両右方向への加速度が所定加速度A7より大きい時(図12のハッチングを施した領域のうちA9とA10の間にある領域)には、全プリテンショナ24、26の作動をオンとし、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A10より大きい時(図12のハッチングを施した領域のうち後方への加速度がA10より大きい領域)には、全プリテンショナ24、26の作動をオンとする、装置からなるので、後方への加速度成分と左右方向加速度成分との合力が大きいにもかかわらず、乗員Jの保護効果が高められる。
〔実施例4〕
つぎに、本発明の実施例4のシートベルト装置10を説明する。本発明の実施例4のうち実施例1と共通部分は、実施例1で全実施例に適用可能とした部分に準じる。以下では、実施例4のうち、実施例4に特有な部分の、構成、作用、効果を主に、説明する。なお、実施例4は、実施例3の図11、図12において、乗員が小柄か小柄でないかで、A9、A10の値を変えるものに対応する。
本発明の実施例4は、車両衝突時のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオンオフの制御に関する。
本発明の実施例4のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図13〜図16に示すように、車両衝突時において、加速度検出センサ38により検出された検出加速度が比較される、基準の所定加速度A9(図11、図12のA9)を乗員Jのサイズ(体格)により異ならせ、小柄乗員に対する所定加速度A9の値A9a(図13、図14に表れる)を、小柄でない乗員に対する所定加速度A9の値A9b(図15、図16に表れる)より大とし、かつ、所定加速度A10(図11、図12のA10)を乗員Jのサイズにより異ならせ、小柄乗員に対する所定加速度A10の値A10a(図13、図14に表れる)を、小柄でない乗員に対する所定加速度A10の値A10b(図15、図16に表れる)より大とした。
つぎに、本発明の実施例4のシートベルト装置10の特有な作用、効果を説明する。
本発明の実施例4では、上記実施例3のシートベルト装置10において、所定加速度A9を乗員Jのサイズ(体格)により異ならせ、小柄乗員に対する所定加速度A9の値A9aを、小柄でない乗員に対する所定加速度A9の値A9bより大とし、かつ、所定加速度A10を乗員Jのサイズ(体格)により異ならせ、小柄乗員に対する所定加速度A10の値A10aを、小柄でない乗員に対する所定加速度A10の値A10bより大としたので、乗員の体格に応じた、適切な乗員Jの保護効果が得られる。
この効果は、本発明の実施例4に適用される。
〔実施例5〕
つぎに、本発明の実施例5のシートベルト装置10を説明する。本発明の実施例5のうち実施例1と共通部分は、実施例1で全実施例に適用可能とした部分に準じる。以下では、実施例5のうち、実施例5に特有な部分の、構成、作用、効果を主に、説明する。
本発明の実施例5は、車両の通常走行時(車両衝突時ではない)のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオンオフの制御に関する。
本発明の実施例5〜8では、リトラクタ24、26が電動リトラクタからなる。また、作動制御装置40が、加速度検出センサ38が検出した車両通常走行時の加速度および/または舵角センサ30が検出した舵角に基づいて、左右の電動リトラクタ24、26の作動のオンオフを、互いに独立に制御可能な装置からなる。舵角に基づいて、左右の電動リトラクタ24、26の作動のオンオフを制御する場合は、舵角センサ30の出力だけでなく、車速センサ28の出力も電子制御装置(ECU)40に入力する。
本発明の実施例5のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図17に示すように、車両の通常走行時において、加速度検出センサ38により検出された、車両前後方向加速度Gfrが所定加速度A6(A6の値はブレーキ時に対する値、A6は車両衝突時のA1やA8に比べて小さい)以下の車両後方への加速度(ブレーキ時)か、または車両前方への加速度(加速時)で、車両左右方向の加速度が所定加速度A5(A5の値は左右旋回時に対する値、A5は側突時のA3やA7に比べて小さい)以上でかつ該所定加速度A5より大きい所定加速度A11以下の時(図17のハッチングを施した領域)には、乗員Jが左右方向に振られるのを抑制する側に引っ張る側のラップリトラクタ26およびショルダリトラクタ24のみの作動をオンとする装置からなる。
また、作動制御装置40が、図17に示すように、車両の通常走行時において、加速度検出センサ38により検出された、車両前後方向加速度Gfrが所定加速度A6以下の車両後方への加速度かまたは車両前方への加速度で、車両左右方向の加速度が所定加速度A5より小さい時(図17の左右のハッチングを施した領域の間のハッチングを施していない領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオフとする装置からなる。
本発明の実施例5のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図18に示すように、車両の通常走行時において、加速度検出センサ38により検出された、車両前後方向加速度Gfrが所定加速度A6より大きい車両後方への加速度か、または車両前後方向加速度Gfrが所定加速度A6以下の車両後方への加速度か車両前方への加速度でかつ車両左右方向の加速度が所定加速度A11より大きい時(図18のハッチングを施した領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオンとする装置からなる。
つぎに、本発明の実施例5のシートベルト装置10の特有な作用、効果を説明する。
本発明の実施例5では、リトラクタ24、25が電動リトラクタからなり、作動制御装置40が、加速度検出センサ38が検出した車両通常走行時の加速度および/または舵角センサ30が検出した舵角に基づいて、左右の電動リトラクタ24、26の作動のオンオフを、互いに独立に制御可能な装置からなるので、安定走行、予防安全効果が高まる。
この効果は、本発明の実施例5の他、本発明の実施例6〜8にも適用される。
また、本発明の実施例5のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、車両左右方向の加速度が所定加速度A5以上でかつ該所定加速度A5より大きい所定加速度A11以下の時(図17のハッチングを施した領域)には、乗員Jが左右方向に振られるのを抑制する側に引っ張る側のラップリトラクタ26およびショルダリトラクタ24のみの作動をオンとする装置からなるので、通常走行時に車両左右方向の加速度が所定加速度A5以上で、乗員Jが左右に振られるのを軽減でき、安定走行、予防安全効果が高まる。
また、本発明の実施例5のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、通常走行時に車両左右方向の加速度が所定加速度A5より小さい時(図17の左右のハッチングを施した領域の間のハッチングを施していない領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオフとするので、通常走行時の左右方向加速度が小さいにもかかわらず、リトラクタ24、26が不必要に作動されて、乗員Jがシートベルトから違和感を受けたり運転者の運転への集中力が低下することが抑制される。
また、本発明の実施例5のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、車両前後方向加速度Gfrが所定加速度A6より大きい車両後方への加速度か、または車両前後方向加速度Gfrが所定加速度A6以下の車両後方への加速度か車両前方への加速度でかつ車両左右方向の加速度が所定加速度A11より大きい時(図18のハッチングを施した領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオンとする装置からなるので、通常走行時に乗員Jが左右に振られるのを軽減でき、かつ、乗員Jをシートバックに引きつける力が増大し、安定走行、予防安全効果が高まる。
〔実施例6〕
つぎに、本発明の実施例6のシートベルト装置10を説明する。本発明の実施例6のうち実施例1と共通部分は、実施例1で全実施例に適用可能とした部分に準じる。以下では、実施例6のうち、実施例6に特有な部分の、構成、作用、効果を主に、説明する。
本発明の実施例6は、車両の通常走行時(車両衝突時ではない)のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオンオフの制御に関する。
本発明の実施例6のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図19に示すように、車両の通常走行時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が所定加速度A6以下か、または車両前方への加速度で、車両左右方向の加速度が所定加速度A12(A12は側突時のA3やA7に比べて小さい)以上でかつ該所定加速度A12より大きい所定加速度A13以下の時(図19のハッチングを施した領域)には、左右両側のショルダリトラクタ24のみの作動をオンとする装置からなる。
本発明の実施例6のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図19に示すように、車両の通常走行時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が所定加速度A6以下か、または車両前方への加速度で、車両左右方向の加速度が所定加速度A12より小さい時(図19の左右のハッチングを施した領域の間のハッチングを施していない領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオフとする、装置からなる。
本発明の実施例6のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図20に示すように、車両の通常走行時において、加速度検出センサ38により検出された、車両後方への加速度が所定加速度A6より大きいか、または車両後方への加速度が所定加速度A6以下か車両前方への加速度でかつ車両左右方向の加速度が所定加速度A13より大きい時(図20のハッチングを施した領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオンとする装置からなる。
つぎに、本発明の実施例6のシートベルト装置10の特有な作用、効果を説明する。
本発明の実施例6では、作動制御装置40が、車両左右方向の加速度が所定加速度A12以上でかつ該所定加速度A12より大きい所定加速度A13以下の時(図19のハッチングを施した領域)には、左右両側のショルダリトラクタ24のみの作動をオンとする装置からなるので、車両の旋回時等において、乗員Jが左右に振られるのを軽減でき、安定走行、予防安全効果が高まる。
また、作動制御装置40が、車両左右方向の加速度が所定加速度A12より小さい時(図19の左右のハッチングを施した領域の間のハッチングを施していない領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオフとするので、通常走行時の左右方向加速度が小さいにもかかわらず、リトラクタが不必要に作動されて、乗員がシートベルトから違和感を受けたり運転者の運転への集中力が低下することが抑制される。
また、本発明の実施例6では、作動制御装置40が、車両後方への加速度が所定加速度A6より大きいか、または車両後方への加速度が所定加速度A6以下か車両前方への加速度でかつ車両左右方向の加速度が所定加速度A13より大きい時(図20のハッチングを施した領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオンとする装置からなるので、車両の旋回時等において、乗員Jが左右に振られるのを軽減でき、かつ、乗員Jをシートバックに引きつける力が増大し、安定走行、予防安全効果が高まる。
〔実施例7〕
つぎに、本発明の実施例7のシートベルト装置10を説明する。本発明の実施例7のうち実施例1と共通部分は、実施例1で全実施例に適用可能とした部分に準じる。以下では、実施例7のうち、実施例7に特有な部分の、構成、作用、効果を主に、説明する。
本発明の実施例7は、車両の通常走行時(車両衝突時ではない)のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオンオフの制御に関する。実施例7では、検出されるのは、車両の舵角と速度である。
本発明の実施例7のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図21に示すように、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が予めECU40に記憶された所定曲線L1以上の時(図21のハッチングを施した領域)には、乗員Jが振られるのを抑制する側に引っ張る側のラップリトラクタ26およびショルダリトラクタ24のみの作動をオンとし、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L1より小さい時(図21のハッチングを施していない領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオフとするとする装置からなる。ここで、所定曲線L1は、遠心力が車両速度に対して二次曲線を描いて変化するので、曲線となる。
また、本発明の実施例7のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図22に示すように、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L1より大きい所定曲線L2以上の時(図22のハッチングを施した領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオンとする装置からなる。
また、本発明の実施例7のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図22に示すように、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L2より小さい時(図22のハッチングを施していない領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオフとする装置からなる。
つぎに、本発明の実施例7のシートベルト装置10の特有な作用、効果を説明する。
本発明の実施例7では、作動制御装置40が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L1以上の時(図21のハッチングを施した領域)には、乗員Jが振られるのを抑制する側に引っ張る側のラップリトラクタ26およびショルダリトラクタ24のみの作動をオンとするので、通常走行時に舵角と車両速度との交点が所定曲線L1以上の時に、乗員Jが左右に大きく振られるのを軽減でき、安定走行、予防安全効果が高まる。
また、本発明の実施例7では、作動制御装置40が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L1より小さい時には、全リトラクタ24、26の作動をオフとする装置からなるので、通常走行時の舵角と速度の交点がL1より小さい(左右方向加速度が小さい)にもかかわらず、リトラクタ24、26が不必要に作動されて、乗員がシートベルトから違和感を受けたり運転者の運転への集中力が低下することが抑制される。
また、本発明の実施例7では、作動制御装置40が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L1より大きい所定曲線L2以上の時(図22のハッチングを施した領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオンとする装置からなるので、通常走行時に所定曲線L2以上で乗員が左右に振られるのを軽減でき、かつ、乗員Jをシートバックに引きつける力が増大し、安定走行、予防安全効果が高まる。
〔実施例8〕
つぎに、本発明の実施例8のシートベルト装置10を説明する。本発明の実施例8のうち実施例1と共通部分は、実施例1で全実施例に適用可能とした部分に準じる。以下では、実施例8のうち、実施例8に特有な部分の、構成、作用、効果を主に、説明する。
本発明の実施例8は、車両の通常走行時(車両衝突時ではない)のプリテンショナおよび/またはリトラクタ24、26の作動のオンオフの制御に関する。実施例8では、検出されるのは、車両の舵角と速度である。
本発明の実施例8のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図23に示すように、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L1以上の時(図23のハッチングを施した領域)には、左右のショルダリトラクタ24のみの作動をオンとし、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L1より小さい時(図23のハッチングを施していない領域)には、全リトラクタ24,26の作動をオフとする装置からなる。
また、本発明の実施例8のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図24に示すように、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L1より大きい所定曲線L2以上の時には、全リトラクタ24、26の作動をオンとする装置からなる。
また、本発明の実施例8のシートベルト装置10では、作動制御装置40が、図24に示すように、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L2より小さい時(図24のハッチングを施していない領域)には、全リトラクタ24、26の作動をオフとする装置からなる。
つぎに、本発明の実施例8のシートベルト装置10の特有な作用、効果を説明する。
本発明の実施例8では、作動制御装置40が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L1以上の時には、左右のショルダリトラクタ24のみの作動をオンとする装置からなるので、通常走行時に舵角と車両速度との交点が所定曲線L1以上の時に、乗員が左右に大きく振られるのを軽減でき、安定走行、予防安全効果が高まる。
また、作動制御装置40が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L1より小さい時には、全リトラクタ24、26の作動をオフとする装置からなるので、通常走行時の舵角と速度の交点がL1より小さい(左右方向加速度が小さい)にもかかわらず、リトラクタが不必要に作動されて、乗員がシートベルトから違和感を受けたり運転者の運転への集中力が低下することが抑制される。
また、本発明の実施例8では、作動制御装置40が、縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、舵角センサ30により検出された舵角と車速センサ28により検出された車両速度との交点が所定曲線L1より大きい所定曲線L2以上の時には、全リトラクタ24、26の作動をオンとする装置からなるので、通常走行時に所定曲線L2以上で乗員が左右に振られるのを軽減でき、かつ、乗員をシートバックに引きつける力が増大し、安定走行、予防安全効果が高まる。
10 シートベルト装置
12 ショルダベルト
14 ラップベルト
16 バックル
18 タングプレート
20 ショルダベルトガイド
22 ラップベルトガイド
24 ショルダリトラクタ(ショルダベルト用リトラクタ)
26 ラップリトラクタ(ラップベルト用リトラクタ)
28 車速センサ
30 舵角センサ
32 シートバック
34 シートクッション
36 ヘッドレスト
38 加速度検出センサ
40 作動制御装置(ECU)
50 左右のシートベルト

Claims (19)

  1. 4点以上の多点式シートベルト装置であって、
    車両に作用する加速度を検出する加速度検出センサおよび/または車両の舵角を検出する舵角センサを含むセンサと、
    左側ラップベルトおよび左側ショルダベルトを含む左側シートベルト、および右側ラップベルトおよび右側ショルダベルトを含む右側シートベルトと、
    左側シートベルトの一端部に配置された左側ショルダプリテンショナおよび/またはリトラクタ、左側シートベルトの他端部に配置された左側ラッププリテンショナおよび/またはリトラクタ、および右側シートベルトの一端部に配置された右側ショルダプリテンショナおよび/またはリトラクタ、右側シートベルトの他端部に配置された右側ラッププリテンショナおよび/またはリトラクタと、
    各プリテンショナおよび/またはリトラクタの作動のオン、オフを、前記加速度検出センサおよび/または舵角センサの出力に基づいて、互いに独立に制御可能な作動制御装置と、
    を備えたシートベルト装置。
  2. 前記作動制御装置が、前記加速度検出センサが検出した車両衝突加速度に基づいて、前記左側ショルダプリテンショナと左側ラッププリテンショナの少なくとも一方のプリテンショナと、前記右側ショルダプリテンショナと右側ラッププリテンショナの少なくとも一方のプリテンショナの、作動のオン、オフを制御する装置からなる請求項1記載のシートベルト装置。
  3. 前記作動制御装置が、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、左側ラッププリテンショナと左側ショルダプリテンショナのみの作動をオンとし、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、右側ラッププリテンショナと右側ショルダプリテンショナのみの作動をオンとし、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3より小さいかまたは車両右方向への加速度が所定加速度A3より小さい時には、全プリテンショナの作動をオフとする、
    装置からなる請求項2記載のシートベルト装置。
  4. 前記作動制御装置が、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、前記所定加速度A1より大きい所定加速度A2以上の時には、または、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、前記所定加速度A1より大きく、かつ、前記所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度が前記所定加速度A3以上の時には、全プリテンショナの作動をオンとする、
    装置からなる請求項3記載のシートベルト装置。
  5. 前記作動制御装置が、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、左側ラッププリテンショナと左右両側のショルダプリテンショナのみの作動をオンとし、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A3以上の時には、右側ラッププリテンショナと左右両側のショルダプリテンショナのみの作動をオンとし、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A1以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A3より小さいかまたは車両右方向への加速度が所定加速度A3より小さい時には、全プリテンショナの作動をオフとする、
    装置からなる請求項4記載のシートベルト装置。
  6. 前記作動制御装置が、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、前記所定加速度A1より大きい所定加速度A2以上の時には、または、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、前記所定加速度A1より大きく、かつ、前記所定加速度A2より小さく、車両左右方向の加速度が前記所定加速度A3以上の時には、全プリテンショナの作動をオンとする、
    装置からなる請求項5記載のシートベルト装置。
  7. 前記作動制御装置が、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8以上でかつ該所定加速度A8より大きい所定加速度A9以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7以下の時には、左側ラッププリテンショナのみの作動をオンとし、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8以上でかつ該所定加速度A8より大きい所定加速度A9以下で、車両右方向への加速度が所定加速度A7以下の時には、右側ラッププリテンショナのみの作動をオンとし、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A8より小さくかつ車両左右方向への加速度が所定加速度A7以下の時には、全プリテンショナの作動をオフとする、
    装置からなる請求項2記載のシートベルト装置。
  8. 前記作動制御装置が、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A9以上でかつ該所定加速度A9より大きい所定加速度A10以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7以下の時または車両右方向への加速度が所定加速度A7以下の時には、左右両側のラッププリテンショナのみの作動をオンとする、
    装置からなる請求項7記載のシートベルト装置。
  9. 前記作動制御装置が、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、所定加速度A9以上でかつ該所定加速度A9より大きい所定加速度A10以下で、車両左方向への加速度が所定加速度A7より大きい時または車両右方向への加速度が所定加速度A7より大きい時には、全プリテンショナの作動をオンとし、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が、前記所定加速度A10より大きい時には、全プリテンショナの作動をオンとする、
    装置からなる請求項8記載のシートベルト装置。
  10. 前記所定加速度A9を乗員のサイズにより異ならせ、小柄乗員に対する所定加速度A9の値A9aを、小柄でない乗員に対する所定加速度A9の値A9bより大とし、かつ、前記所定加速度A10を乗員のサイズにより異ならせ、小柄乗員に対する所定加速度A10の値A10aを、小柄でない乗員に対する所定加速度A10の値A10bより大とした請求項8または請求項9記載のシートベルト装置。
  11. 前記リトラクタが電動リトラクタからなり、
    前記作動制御装置が、前記加速度検出センサが検出した車両通常走行時の加速度および/または前記舵角センサが検出した舵角に基づいて、前記左右の電動リトラクタの作動のオンオフを、互いに独立に制御可能である請求項1記載のシートベルト装置。
  12. 前記作動制御装置が、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両前後方向加速度が所定加速度A6以下の車両後方への加速度かまたは車両前方への加速度で、車両左右方向の加速度が所定加速度A5以上でかつ該所定加速度A5より大きい所定加速度A11以下の時には、乗員が左右方向に振られるのを抑制する側に引っ張る側のラップリトラクタおよびショルダリトラクタのみの作動をオンとし、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両前後方向加速度が所定加速度A6以下の車両後方への加速度かまたは車両前方への加速度で、車両左右方向の加速度が所定加速度A5より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとする、
    装置からなる請求項11記載のシートベルト装置。
  13. 前記作動制御装置が、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両前後方向加速度が所定加速度A6より大きい車両後方への加速度か、または車両前後方向加速度が所定加速度A6以下の車両後方への加速度か車両前方への加速度でかつ車両左右方向の加速度が所定加速度A11より大きい時には、全リトラクタの作動をオンとする、装置からなる請求項12記載のシートベルト装置。
  14. 前記作動制御装置が、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が所定加速度A6以下か、または車両前方への加速度で、車両左右方向の加速度が所定加速度A12以上でかつ該所定加速度A12より大きい所定加速度A13以下の時には、左右両側のショルダリトラクタのみの作動をオンとし、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が所定加速度A6以下か、または車両前方への加速度で、車両左右方向の加速度が所定加速度A12より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとする、装置からなる請求項11記載のシートベルト装置。
  15. 前記作動制御装置が、
    前記加速度検出センサにより検出された、車両後方への加速度が所定加速度A6より大きいか、または車両後方への加速度が所定加速度A6以下か車両前方への加速度でかつ車両左右方向の加速度が所定加速度A13より大きい時には、全リトラクタの作動をオンとする、装置からなる請求項14記載のシートベルト装置。
  16. 前記作動制御装置が、
    縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、前記舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1以上の時には、乗員が振られるのを抑制する側に引っ張る側のラップリトラクタおよびショルダリトラクタのみの作動をオンとし、前記舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとする、装置からなる請求項11記載のシートベルト装置。
  17. 前記作動制御装置が、
    縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、前記舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より大きい所定曲線L2以上の時には、全リトラクタの作動をオンとする、装置からなる請求項16記載のシートベルト装置。
  18. 前記作動制御装置が、
    縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、前記舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1以上の時には、左右のショルダリトラクタのみの作動をオンとし、前記舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より小さい時には、全リトラクタの作動をオフとする、装置からなる請求項11記載のシートベルト装置。
  19. 前記作動制御装置が、
    縦軸が速度、横軸が舵角のグラフ上で、前記舵角センサにより検出された舵角と車両速度との交点が所定曲線L1より大きい所定曲線L2以上の時には、全リトラクタの作動をオンとする、装置からなる請求項18記載のシートベルト装置。
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