JP2016190593A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Seiya Watanabe
誠也 渡邊
義弘 鎌田
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義弘 鎌田
勇 長澤
Isamu Nagasawa
勇 長澤
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Abstract

【課題】車両が後方からの衝撃を受けた場合に、乗員の頭部が乗員室を構成する部材に接触することを抑制可能な乗員保護装置を提供すること。【解決手段】乗員保護装置1は、車両100に対して後方からの衝撃が作用したときに、座席110に着座している乗員Cを保護可能な乗員保護装置1であって、座席110又は座席110に装着されるシートベルトBにおいて駆動し、乗員Cの肋骨と腸骨との間を拘束可能なエアバッグ装置2を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、乗員保護装置、特に車両が後方からの衝撃を受けた場合に、乗員の頭部が乗員室を構成する部材に接触することを抑制可能な乗員保護装置に関する。
車両に対する後方からの衝突が生じた場合、衝突に起因する慣性力により後方に移動する乗員を保護する装置として、第1膨張部及び第2膨張部によって乗員の頭部を前後方向に移動しないように拘束するエアバッグを備えたエアバッグ装置が知られている(特許文献1参照)。
このようなエアバッグ装置は、衝突によって乗員が移動する先にエアバッグを展開させて受け止めるという保護形態であった。
特開2008−189023号公報
しかしながら、従来の乗員保護装置のように乗員を移動した先で受け止めることとした場合、衝撃の大きさ及び乗員の体重等に起因する慣性力を、乗員の頭部及び頸部で受けることになる。これは、頭部及び頸部、特に頸部に対する傷害値が増大する要因の一つとなる可能性があった。
よって、本発明が解決しようとする課題は、車両が後方からの衝撃を受けた場合に、乗員の頭部が乗員室を構成する部材に接触することを抑制可能な乗員保護装置を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る乗員保護装置は、車両に対して後方からの衝撃が作用したときに、座席に着座している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、前記座席、又は前記座席に装着されるシートベルトに対して設けられ、乗員の肋骨部分と腸骨部分との間を拘束可能な拘束部材を備える。
本発明に係る乗員保護装置において、前記拘束部材は、前記座席の左右両側から乗員を押さえる一対の拘束部を有することが好ましい。
また、本発明に係る乗員保護装置において、前記拘束部は、前記座席のバックレストの側方部又は後面部から前方において展開する拘束エアバッグであり、前記拘束エアバッグは、前記座席の幅方向内側に向かって展開することにより乗員を拘束することが好ましい。
更に、本発明に係る乗員保護装置において、前記拘束部は、前記座席のバックレストの左右両側から前方に突出するサイドサポートであり、前記サイドサポートは、前記座席の幅方向内側に回動することにより乗員を拘束することが好ましい。
更に、本発明に係る乗員保護装置において、前記拘束部材は、前記座席に装着されるシートベルトに設け、乗員を前方から後方に向かって支持可能な前方支持部と、前記座席のバックレストに設け、乗員を後方から前方に向かって支持可能な後方支持部と、を有し、前記拘束部材は、乗員を前方支持部及び後方支持部で前後から挟み込むことにより乗員を拘束することが好ましい。
本発明によると、車両が後方からの衝突に起因する衝撃を受けた場合に、拘束部材が乗員の肋骨と腸骨との間を拘束するので、乗員が慣性力で座席に沿って後側上方にせり上がるのを抑制することができる。これにより、乗員の頭部が何らかの部材、例えばリアゲート、リアガラス、天井部、又は衝突体等に直接接触することを抑制可能な乗員保護装置を提供することができる。
図1(a)及び図1(b)は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。 図2(a)及び図2(b)は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。 図3は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。 図4は本発明の一実施形態である乗員保護装置を示す概略図であり、図4(a)は乗員保護装置を備える車両を示す側面図であり、図4(b)は乗員保護装置が配置される座席を示す正面図である。 図5は、図4に示した乗員保護装置の一駆動形態を示す概略図であり、図5(a)は乗員保護装置の一駆動形態を示す側面図であり、図5(b)は乗員保護装置の一駆動形態を示す一部拡大の正面図である。 図6は、拘束部材の他の実施形態を示す概略図である。 図7は、図6に示した拘束部材が駆動した状態を示す概略図である。 図8は拘束部材の更に他の実施形態を示す側面概略図であり、図8(a)は駆動前の拘束部材を示す側面概略図であり、図8(b)は駆動後の拘束部材を示す側面概略図である。
(従来の後突形態)
まず、従来の車両が後方から衝突された場合について、図1〜図3を参照しつつ説明する。
なお、図1〜図3は、従来の車両に対する後方からの一衝突形態を示す概略図である。
図1(a)に示す車両100には座席110が備えられ、該座席110に乗員Cが着座している。
車両100は、その後部において、天井部101とリアゲート102とフロア部103と車輪104とを有する。天井部101は、例えばルーフパネル等の車両100の前後方向及び幅方向に延在する部材であり、乗員室の上面部を構成する部材である。リアゲート102は、乗員室の後側の一部に形成される荷室を開閉するドア部材であり、乗員室の後面部を構成する部材である。フロア部103は、その上部に座席110が配置される車両100の前後方向及び幅方向に延在する部材であり、乗員室の下面部を構成する部材である。車輪104は、エンジン等の駆動源からの駆動力が伝達されて回転することにより路面上を転動する、車両100の前後進のための部材である。
また、座席110は、座面部111とバックレスト112とヘッドレスト113とを有する。座面部111は、乗員Cが着座する部位であり、フロア部103に対して固定される。バックレスト112は、乗員Cが背面を当接させることにより、もたれ掛かることのできる部位である。なお、座面部111とバックレスト112とは、リクライニング機能の実現のために固定可能な回転軸等の接続部材を介して接続されている。ヘッドレスト113は、乗員Cが後頭部を当接させることにより、乗員Cの頭部の安定を図ることができる部位である。バックレスト112とヘッドレスト113とは、伸縮可能な軸体114を介して接続されている。軸体114は、バックレスト112の上端面部である肩部に形成される開口部に対して挿抜可能になっている。
図1〜図3に示す車両100は、座席110が車両100の前後方向に沿って3列設けられる車両、例えばミニバン等である。また、座席110は、ミニバン等の乗員室内において、リアゲート102に近接して配置される後部座席である。
図1(a)に示した初期状態の車両100に対して後方からの衝突が生じると、車両100の乗員室内の座席110及び乗員Cは、まず図1(b)に示す状態となる。なお、図1(b)、図2及び図3においてリアゲート102の後方に示す黒色の矢印は、衝突によって入力される荷重を示している。
車両100に対して後方からの衝突が生じると、図1(b)に示すように、衝突に起因した慣性力により乗員Cがバックレスト112に押し付けられる。衝突により、乗員Cが押し付けられる荷重と、バックレスト112自体の自重に起因した慣性力による荷重とを併せた後方への荷重が、バックレスト112に対して作用する。
バックレスト112に作用する荷重が大きいと図1(b)に示した状態の車両100に対して更に後方からの衝撃が作用すると、座席110及び乗員Cは、図2(a)に示す状態となる。
具体的には、バックレスト112に作用していた後方への荷重によって、座面部111とバックレスト112との接続部材の一部が破断する。該接続部材の破断によって、図1(a)及び図1(b)に示したバックレスト112の初期位置を維持することが困難となる。接続部材が破断しても、乗員Cはバックレスト112に対して更に押し付けられるように慣性力を受け続ける。これにより、図2(a)に示すように、乗員Cはバックレスト112と共に後方に倒れる。
バックレスト112に作用する荷重が大きいと図2(a)に示した状態の車両100に対して更に後方からの衝撃が作用すると、座席110及び乗員Cは、図2(b)に示す状態となる。
具体的には、乗員Cが座席110に対して押し付けられた状態が続くと、バックレスト112とヘッドレスト113とを接続する軸体114の取付部位が変形する。これにより、図2(b)に示すように、バックレスト112が後方に倒れつつ、ヘッドレスト113も後方に倒れ始める。ヘッドレスト113が後方に倒れると、ヘッドレスト113がリアゲート102に当接する。なお、ヘッドレスト113のリアゲート102への当接としては、リアゲート102に設けられる後方視認用のリアガラスに対してヘッドレスト当接する形態も含むこととする。ヘッドレスト113がリアゲート102に当接すると、バックレスト112及び乗員Cの後方に倒れる動作が停止する。
バックレスト112に作用する荷重が大きいと図2(b)に示した状態の車両100に対して更に後方からの衝撃が作用すると、乗員Cは図3に示す状態となる。
具体的には、ヘッドレスト113とリアゲート102との当接によって、バックレスト112、ヘッドレスト113及び乗員Cの後方への傾倒動作が停止しても、乗員Cは後方への慣性力を受け続ける。これにより、乗員Cは傾いたバックレスト112に沿って、後側上方にせり上がるように移動する。乗員Cが後側上方に移動すると、リアゲート102に対して乗員Cの頭部が当接する。
なお、車両100に衝突する衝突体の相対速度が大きい場合、衝突体が図3に示すリアゲート102を乗員室内に向かって前方に押し込む可能性がある。これにより、後側上方に移動した乗員Cの頭部が、衝突体に当接する可能性もある。結果として、乗員Cの頭部の傷害値が上昇してしまうだけでなく、乗員Cが受ける慣性力によって頭部がリアゲート102に押し付けられるので頭部を支持する頸部に対しても大きな負荷が生じ、乗員Cの頸部の傷害値も上昇してしまう。
以上、図1〜図3に示したように、従来の車両100に対して後方から衝突が生じた場合は、乗員Cが後方にせり上がるように移動することによって、乗員Cがリアゲート102に頭部から当接していた。
なお、本実施形態では、バックレスト112の肩部においてヘッドレスト113を支持している軸体114の取付部位が変形しない場合であっても、バックレスト112自体が倒れ続けるとリアゲート102に対してヘッドレスト113が当接することになる。
(左右両側からの乗員の一拘束形態の概要)
続いて、図4を参照しつつ、本発明の一実施形態である乗員保護装置1について説明する。
なお、図4は本発明の一実施形態である乗員保護装置1を示す概略図であり、図4(a)は乗員保護装置1を備える車両100を示す側面図であり、図4(b)は乗員保護装置1が配置される座席110を示す正面図である。図4において、車両及び座席については、図1〜図3に示した車両と同一部材を用いているので、共通の参照符号を付すこととする。
図4に示すように、乗員保護装置1は、エアバッグ装置2を備える。特に図4(b)に示すように、本実施形態においては、左右両側にそれぞれ配置される一対のエアバッグ装置2が、バックレスト112の延在方向に沿って4組配置されている。
なお、エアバッグ装置2は本発明における拘束部材の一例であると共に、拘束エアバッグ21は本発明における拘束部の一例である。エアバッグ装置2の駆動形態については図5を参照しつつ、後述する。
エアバッグ装置2は、拘束エアバッグ21と収容部22とインフレータ23とを有する。
拘束エアバッグ21は、座席110の左右両側において、バックレスト112の側方部115から前方に向かって同時又は略同時に展開する袋体である。
収容部22は、展開前の畳まれた状態の拘束エアバッグ21が収容される筐体である。収容部22は、その一部が拘束エアバッグ21の展開の際に破断するようになっている。エアバッグ装置2が駆動すると、収容部22の一部に形成される射出口が破断することによって、拘束エアバッグ21が座席110から前方に向かって膨脹可能になっている。
インフレータ23は、ガスを拘束エアバッグ21の内部に注入可能な部材である。インフレータ23のガスの注入形態としては、従来のエアバッグ装置に採用される注入形態であれば良く、例えば火薬に着火することによりガスを発生させて注入する形態、及び、予め適宜の圧入されていた高圧ガスを注入する形態等を挙げることができる。
様々な体型を有する乗員Cに対応するために、エアバッグ装置2は、正常姿勢で着座した標準体型の乗員Cにおける腸骨部分の上側半分程度から肋骨部分の下側半分程度までに亘る範囲を覆うように配置するのが好ましい。これにより、図5を参照しつつ後述するような乗員Cの拘束形態を実現することができる。
本実施形態におけるエアバッグ装置2は、バックレスト112の内部に配置されている。収容部22における拘束エアバッグ21の射出口は、バックレスト112の側方部115に近接して配置している。本実施形態においては、エアバッグ装置2が駆動してインフレータ23からガスが噴出する際に、エアバッグ装置2がガス圧の反力で位置がずれることを防止するために、バックレスト112の形状保持用に配置されているシートフレーム等の固定物に対して、エアバッグ装置2が固定的に取付けられている。
また、バックレスト112の側方部115において、収容部22の射出口が近接する部位は、拘束エアバッグ21の展開の際にインフレータ23で発生するガス圧が側方部115の内側から作用すると破断可能に形成されている。
側方部115の破断形態としては、特に限定されず、例えばバックレスト112の表面部を形成する繊維状物又は皮革等が開裂して破断しても良く、予め拘束エアバッグ21の射出口が露出可能な開口部を側方部115に形成しておき、該開口部を覆蓋しつつガス圧で脱離可能な蓋部を設けるようにしても良い。
(乗員保護装置の駆動)
ここで、図5を参照しつつ、上述した乗員保護装置1の駆動について説明する。
なお、図5は、図4に示した乗員保護装置1の一駆動形態を示す概略図であり、図5(a)は乗員保護装置1の一駆動形態を示す側面図であり、図5(b)は乗員保護装置1の一駆動形態を示す一部拡大の正面図である。
図5(a)には駆動によってバックレスト112の延在方向に沿って配置されていた4つのエアバッグ装置2における各拘束エアバッグ21が全て展開した状態の乗員保護装置1を示している。
具体的には、本実施形態に係る乗員保護装置1は、図2(a)に示した状態、つまり乗員C及び座席110のバックレスト112が後方に倒れつつある状態となったときに駆動するようになっている。つまり、座席110のヘッドレスト113がリアゲート102に当接し、乗員Cが後側上方に移動してリアゲート102に乗員Cの頭部が当接する前に、各エアバッグ装置2を展開する。
エアバッグ装置2の収容部22内に収容されていた拘束エアバッグ21は、インフレータ23から発生するガスが充填されることによって、収容部22から外側に膨張し、座席110のバックレスト112における側方部115の一部を破断させ、バックレスト112の外側に展開する。
拘束エアバッグ21は、各部位の寸法及び縫製位置等を適宜に調整することによりエアバッグ形状を適宜に設定することができる。本実施形態においては座席110のバックレスト112の側方部115から前方かつ座席110の幅方向内側に向かって、拘束エアバッグ21が展開可能となっている。特に図5(b)に示すように、拘束エアバッグ21は、バックレスト112の側方部115から展開し、乗員Cの腹部分及び腰部分を回りこむように、乗員Cの前側まで延在している。つまり、展開状態の全体形状として湾曲した棒状を成す拘束エアバッグ21が、座席110の左右両側から4本ずつ展開している。
拘束エアバッグ21がバックレスト112の側方部115より前方かつ座席110の幅方向内側に展開すると、乗員Cの肋骨部分と腸骨部分との間を拘束エアバッグ21が押さえることになる。これにより、拘束エアバッグ21が上方へ移動しようとする乗員Cの腸骨部分を上側から押し留めるように支持することになるので、乗員Cの上方への移動を防止又は低減することができる。
本実施形態においてエアバッグ装置2の駆動は、図5(a)に示すように座席110及び乗員Cが後方に倒れ始めたときに行われる。なお、図2(a)に示した衝突が生じたときから、図3に示した乗員Cの後側上方への移動が生じるまでの間に、エアバッグ装置2が駆動されれば、乗員Cの上方への移動の防止又は低減は達成される。
なお、衝突体がリアゲート102に対して押し込まれてくる場合もある。この場合、押し込まれる衝突体と、該衝突体によって乗員室側に変形するリアゲート102とが、乗員Cに対して相対的に接近することになる。
本実施形態に係る乗員保護装置1によると、乗員Cの上方への移動を防止又は低減することによって、通常の乗員室を構成する部材、例えば未変形又は、微小変形したリアゲート102及びリアガラスに対してだけでなく、衝突体及び押し込まれて変形したリアゲート102等に対しても、乗員Cの頭部が接触することを抑制可能である。これにより、乗員Cの頭部及び頸部に対する傷害値は、乗員Cの頭部が何らかの部材に接触することによって大きくなることは無い。
なお、本実施形態においては、拘束エアバッグ21の先端部が乗員Cの前側にまで回り込んでいるので延在しているので、ヘッドレスト113がリアゲート102に当接した反動によって乗員Cの後方へのせり上がりを防止又は小さくすることができる。
運転席及び助手席に通常配置されるエアバッグは、例えば前面衝突の際に慣性力を受けて前方に移動する乗員Cに対して正面から相対するように展開する。本実施形態に係る乗員保護装置1は展開方向と移動方向とが対向するような展開形態ではないので、乗員Cが拘束エアバッグによる強打及び打撲等を受け難い。
乗員Cの腸骨部分を上側から支持することにより乗員Cを拘束する拘束エアバッグ21は、後側上方に移動しようとする乗員Cから支持反力として上方への荷重を受ける。拘束エアバッグ21が上方へ折曲変形するのを防止するために、本実施形態のように密着させた状態で複数本の拘束エアバッグ21を密着させた展開状態にするのが良い。これにより、隣接する拘束エアバッグ21間に摩擦力を作用させることができ、図5に示す展開形状を維持し易くすることができる。また、正常な展開が可能な限り、拘束エアバッグ21の表面を摩擦力が生じ易い材料で形成しても良い。
なお、図4及び図5に湾曲する棒状を成す拘束エアバッグ21を左右両側から4組展開させる実施形態を示したが、該拘束エアバッグ21に代えて、全ての拘束エアバッグ21を併せたものと同様の展開領域を有する湾曲した板状の拘束エアバッグを左右両側に1つずつ設けても良い。乗員Cを拘束可能な板状の拘束エアバッグであれば、乗員Cから支持反力として上方への荷重を受けたとしても、拘束エアバッグの上方への折曲変形が生じ難い。
また、図5に示す駆動形態では全てのエアバッグ装置2を駆動しているが、乗員Cの体型によっては、一部の拘束エアバッグ21が乗員Cの肋骨部分と腸骨部分との間から外れた領域を押さえる可能性がある。この場合、結果として少なくとも一部の拘束エアバッグ21が肋骨部分と腸骨部分との間に展開していれば本発明の目的は達成可能であるので問題無いが、腸骨部分を上方から押さえる支持形態について本実施形態を更に最適化するには、複数個のエアバッグ装置2を選択的に駆動すれば良い。
例えば、乗員Cの着座の有無を検知し、更に乗員Cの体型に応じて異なる腸骨の位置を特定し、上下方向に複数個配置されたエアバッグ装置2のうち、肋骨部分と腸骨部分の間に展開可能なエアバッグ装置2を選択的に駆動することができる。乗員Cの検知、及び腸骨の位置の特定については、接触式又は非接触式の各種センサを用いるのが良い。
(変形例)
続いて、図6〜図8には、本発明における乗員保護装置における拘束部材の変形例を示した。
なお、図6(a)及び図6(b)は、拘束部材の他の実施形態を示す概略図である。また、図7(a)及び図7(b)は、図6に示した拘束部材が駆動した状態を示す概略図である。図8は拘束部材の更に他の実施形態を示す側面概略図であり、図8(a)は駆動前の拘束部材を示す側面概略図であり、図8(b)は駆動後の拘束部材を示す側面概略図である。
図6〜図8に示す座席は、図4及び図5に示した部材と同様の部材を用いているので、共通の参照符号を付すこととする。
(左右両側からの乗員の拘束形態に係る変形例)
図6及び図7に示す実施形態においては、本発明における拘束部材として回動部200を採用すると共に、本発明における拘束部としてサイドサポート201を採用している。
図6(a)に示すように、乗員保護装置11は回動部200を備え、該回動部200はサイドサポート201及び回動軸202を有する。
サイドサポート201は、バックレスト112の下部でかつ左右両側からそれぞれ突出している。なお、サイドサポート201は、通常の車両の座席に装着される既存の部材を適宜に用いることができる。サイドサポート201は、衝突が生じていない初期状態において、乗員Cの側方まで延在しているので、乗員Cが着座したときに胴回りの安定化を図ることができる。サイドサポート201は、板状部材であり、回動軸202に対して固定的に取付けられている。サイドサポート201の大きさとしては、図7を参照しつつ後述するサイドサポート201の拘束領域と、図4及び図5に示した実施形態における拘束エアバッグ21の展開領域とが略同等になるように設定すれば良い。また、サイドサポート201の材料としては、乗員Cを拘束する際の過度の圧迫を防止するために、ポリウレタン等の合成樹脂発泡体等を用いるのが好ましい。
なお、図6及び図7に示す実施形態においては、バックレスト112とサイドサポート201とが連続した外表面によって一体化されて形成されているが、回動部が正常に駆動することができる限り、従来の外付けサイドサポートのようにバックレスト112に対して別体的に装着する構成であっても良い。
回動軸202は、バックレスト112に対して位置が固定されて成る軸体であり、その中心軸の周りを回動可能になっている。回動軸202を回動させる駆動力としては、特に限定されず、例えば衝突を検知した際に適宜のインフレータ又はガスボンベ等から発生させる高圧ガスを用いる形態、及び、後方からの衝突によって乗員Cがバックレスト112に対して押し付けられる際に、バックレスト112内で乗員Cに押されることによって作動する適宜のカム機構等を用いる形態等を挙げることができる。
続いて図7に示すように、乗員保護装置11が駆動すると、まず回動軸202が回動する。回動軸202が回動すると、該回動軸202に固定的に取付けられて成るサイドサポート201が回動する。図7(a)及び図7(b)に示すように、回動部200は、サイドサポート201の先端側が座席110の幅方向内側に移動する方向に回動する。
サイドサポート201の回動によって、サイドサポート201が乗員Cの胴回りにおける側方部分及び前方部分の一部を覆うように移動し、結果として乗員Cの肋骨部分と腸骨部分との間をサイドサポート201が押さえることになる。これにより、サイドサポート201が上方へ移動しようとする乗員Cの腸骨部分を上側から押し留めるように支持することになるので、乗員Cの上方への移動を防止又は低減することができる。
本実施形態において回動部200の駆動は、図5(a)に示した実施形態と同様に座席110及び乗員Cが後方に倒れ始めたときに行われる。なお、図2(a)に示した衝突が生じたときから、図3に示した乗員Cの後側上方への移動が生じるまでの間に、回動部200が駆動されれば、乗員Cの上方への移動の防止又は低減は達成される。
図6及び図7に示した実施形態に係る乗員保護装置11によると、乗員Cの上方への移動を防止又は低減することによって、乗員室を構成する部材、例えばリアゲート102及びリアガラス等に対して、乗員Cの頭部が接触することを抑制可能である。これにより、乗員Cの頭部及び頸部に対する傷害値は、乗員Cの頭部が何らかの部材に接触することによって大きくなることは無い。
続いて、図8に示す実施形態においては、本発明における拘束部材として前方支持部210及び後方支持部220を採用している。
まず、図8(a)に示すように、乗員保護装置12は前方支持部210と後方支持部220とを備える。
前方支持部210は、座席110に設けられるシートベルトBを介して乗員Cの腸骨部分を前方から支持可能な部材である。前方支持部210は、シートベルトBにおいて、乗員Cの上半身の下部に回して装着される部位、つまり乗員Cの腹部分に当接する部位に設けられるベルトエアバッグ211を有する。
ベルトエアバッグ211は、乗員Cの腰部分の前方において展開する袋体である。前方支持部210におけるベルトエアバッグ211は、シートベルトB内に畳まれた状態で封入されている。座席110の適宜の位置に図示しないインフレータが配置され、ベルトエアバッグ211は該インフレータからガスが注入可能になっている。また、シートベルトBは、ベルトエアバッグ211が内蔵された部位の一部が開裂して、ベルトエアバッグ211がシートベルトBの外側で膨脹可能にする。
後方支持部220は、座席110のバックレスト112を介して乗員Cの腸骨部分を後方から支持可能な部材である。後方支持部220は、バックレスト112内に配置されるエアバッグ装置である。後方支持部220は、エアバッグ本体221、収容部222及びインフレータ223を有する。
エアバッグ本体221は、乗員Cの腰部分の後方において展開する袋体である。エアバッグ本体221の形状及び大きさとしては、展開状態となったときに乗員Cの腸骨部分の上部及び腰椎部分を覆うように設定されている。
収容部222は、展開前の畳まれた状態のエアバッグ本体221が収容される筐体である。収容部222は、その一部がエアバッグ本体221の展開の際に破断するようになっている。後方支持部220が駆動すると、収容部222の一部に形成される射出口が破断することによって、エアバッグ本体221がバックレスト112の乗員Cの背面が当接する部位から前方に向かって膨脹可能になっている。
インフレータ223は、ガスをエアバッグ本体221の内部に注入可能な部材である。インフレータ223のガスの注入形態としては、従来のエアバッグ装置に採用される注入形態であれば良い。
インフレータ223からエアバッグ本体221にガスが注入されるとバックレスト112の前面部の一部が破断又は開裂して、エアバッグ本体221が展開可能になっている。
続いて図8(b)に示すように、乗員保護装置12を駆動する場合、前方支持部210を駆動させた後に、後方支持部220を駆動させるのが良い。
まず、前方支持部210の駆動によって、ベルトエアバッグ211が展開する。シートベルトBが乗員Cの腹部分に回して装着されているので、展開したベルトエアバッグ211は乗員Cの腸骨部分及びその周辺部分に当接する。前方支持部210の駆動によって、乗員Cを前方から後方に向かって、特に乗員Cの腸骨部分をバックレスト112に対して押し付けるように支持する。
次いで、後方支持部220が駆動すると、インフレータ223から発生したガスが注入されることによって、エアバッグ本体221が収容部222及びバックレスト112の前面部を開いて展開する。エアバッグ本体221は、前方支持部210のベルトエアバッグ211によってバックレスト112に対して押し付けられていた乗員Cの腸骨部分を、後方から前方に向かって押し返すように支持する。
前方支持部210と後方支持部220とによって乗員Cの腸骨部分を前後から挟み込むこととなり、結果として乗員Cの肋骨部分と腸骨部分との間を拘束することができる。これにより、上方へ移動しようとする乗員Cの腸骨部分を前方支持部210及び後方支持部220が押さえることになるので、乗員Cの上方への移動を防止又は低減することができる。
本実施形態において前方支持部210及び後方支持部220の駆動は、図5(a)に示した実施形態と同様に座席110及び乗員Cが後方に倒れ始めたときに行われる。なお、図2(a)に示した衝突が生じたときから、図3に示した乗員Cの後側上方への移動が生じるまでの間に、前方支持部210及び後方支持部220が駆動すれば、乗員Cの上方への移動の防止又は低減は達成される。
図8に示した実施形態に係る乗員保護装置12によると、乗員Cの上方への移動を防止又は低減することによって、乗員室を構成する部材、例えばリアゲート102及びリアガラス等に対して、乗員Cの頭部が接触することを抑制可能である。これにより、乗員Cの頭部及び頸部に対する傷害値は、乗員Cの頭部が何らかの部材に接触することによって大きくなることは無い。
なお、図8に示す実施形態において、前方支持部としては、シートベルトB内に配置されるベルトエアバッグ211に代えて、シートベルトBを強制的に巻き取ることにより乗員Cをバックレスト112に押し付けるような支持状態を実現可能なプリテンショナを採用しても良い。
また、図8に示す実施形態において、後方支持部としてエアバッグを展開させる際に、バックレストの前面部を破断させる展開形態に代えて、例えば伸縮容易の繊維状物等を用いてバックレストの外表面を形成しておき、バックレスト内でエアバッグを膨張させることによってバックレストの前面部を隆起させ、該隆起部分によって乗員を後方から支持するという形態であっても良い。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1、11及び12:乗員保護装置、2:エアバッグ装置、21:拘束エアバッグ、22:収容部、23:インフレータ、200:回動部、201:サイドサポート、202:回動軸、210:前方支持部、211:ベルトエアバッグ、220:後方支持部、221:エアバッグ本体、222:収容部、223:インフレータ、100:車両、101:天井部、102:リアゲート、103:フロア部、104:車輪、110:座席、111:座面部、112:バックレスト、113:ヘッドレスト、114:軸体、115:側方部、C:乗員、B:シートベルト

Claims (5)

  1. 車両に対して後方からの衝撃が作用したときに、座席に着座している乗員を保護可能な乗員保護装置であって、
    前記座席、又は前記座席に装着されるシートベルトに対して設けられ、乗員の肋骨部分と腸骨部分との間を拘束可能な拘束部材を備える、
    乗員保護装置。
  2. 前記拘束部材は、前記座席の左右両側から乗員を押さえる一対の拘束部を有する、
    請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 前記拘束部は、前記座席のバックレストの側方部又は後面部から前方において展開する拘束エアバッグであり、
    前記拘束エアバッグは、前記座席の幅方向内側に向かって展開することにより乗員を拘束する、
    請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記拘束部は、前記座席のバックレストの左右両側から前方に突出するサイドサポートであり、
    前記サイドサポートは、前記座席の幅方向内側に回動することにより乗員を拘束する、
    請求項2に記載の乗員保護装置。
  5. 前記拘束部材は、前記座席に装着されるシートベルトに設け、乗員を前方から後方に向かって支持可能な前方支持部と、前記座席のバックレストに設け、乗員を後方から前方に向かって支持可能な後方支持部と、を有し、
    前記拘束部材は、乗員を前方支持部及び後方支持部で前後から挟み込むことにより乗員を拘束する、
    請求項1に記載の乗員保護装置。
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