JP5133864B2 - ベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の乗員に装着されるベルトに設けられたタングの移動を係止するベルト装置に関する。
一般に、シートベルト装置では、シートベルトの先端が車体側に固定されると共に、シートベルトが先端から上側へ延伸されて、バックルに係合可能なフック(タング)がシートベルトに移動可能に挿通されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシートベルト装置では、シートベルトに設けられたフックストッパ(肉厚部)が、シートベルトに対するフックの下側への移動を係止している。
ここで、例えば、車両の3人の乗員が着座可能な後席に、3つのシートベルト装置が設置される場合には、各シートベルト装置において、シートベルトの先端とバックルとの離間距離が短くなる。さらに、一般に、後席では、バックルがウェビングを介して車両に取り付けられているため、各シートベルト装置において、バックルが移動してシートベルトの先端に接近できる。
このため、バックルにフックを係合させることで、後席に着座した子供がシートベルトを装着したり、後席に配置されたチャイルドシートをシートベルトによって固定する際には、シートベルトの先端とフックとの間の長さを短くしなければ、シートベルトが先端とフックとの間においてたるんで、当該子供がシートベルトを装着できないと共に、当該チャイルドシートをシートベルトによって固定できない可能性がある。
しかしながら、シートベルトに対するフックの下側(シートベルト先端側)への移動は、常にフックストッパに係止される。
このため、シートベルトの先端とフックとの間の長さを短くするためには、フックを係止するフックストッパの位置をシートベルトの先端側に接近させて、フックのフックストッパによる係止位置をシートベルトの下側にする必要がある。
一方、フックのフックストッパによる係止位置をシートベルトの下側にすると、着座しシートベルトを装着しようとした乗員が、フックを把持困難になって、シートベルトを装着困難になる。
これにより、着座した乗員がフックを容易に把持するためにフックのフックストッパによる係止位置をシートベルトの上側(先端から離間する側)にしても、子供がシートベルトを装着したりチャイルドシートをシートベルトによって固定するためにフックをシートベルトの先端側にフックストッパを越えて接近させることができるのが好ましい。
実開平3−94352号公報
本発明は、上記事実を考慮し、タングの係止部による係止位置をベルトの上側にしてもタングを係止部を越えて下側へ移動させることができるベルト装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のベルト装置は、ベルトに移動可能に設けられ、車両に設けられたバックルに係合されることで車両の乗員に前記ベルトが装着されるタングと、前記ベルトに設けられ、前記ベルトの格納時に前記タングの下側への移動を係止すると共に、前記バックルに前記タングが装着される際に前記タングの下側への移動を許容する係止部と、を備えている。
請求項2に記載のベルト装置は、請求項1に記載のベルト装置において、前記係止部は、可撓性又は弾性を有し、かつ、前記ベルトの格納時に前記係止部が前記ベルトに対して突出して前記タングの下側への移動を係止すると共に、前記バックルに前記タングが装着される際に前記係止部が変形されて前記係止部の前記ベルトに対する突出量が減少されることで前記係止部が前記タングの下側への移動を許容する。
請求項3に記載のベルト装置は、請求項1又は請求項2記載のベルト装置において、前記ベルトの格納時に前記係止部が前記タングの当接部と当接して前記タングの下側への移動を係止すると共に、前記バックルに前記タングが装着される際に前記当接部に対する前記係止部の姿勢が変更されて前記係止部が前記タングの下側への移動を許容する。
請求項1に記載のベルト装置では、車両にバックルが設けられており、ベルトに移動可能に設けられたタングがバックルに係合されることで、車両の乗員にベルトが装着される。
ここで、ベルトの格納時に、ベルトに設けられた係止部が、タングの下側への移動を係止する。さらに、バックルにタングが装着される際に、係止部がタングの下側への移動を許容する。これにより、タングの係止部による係止位置をベルトの上側にしても、バックルにタングが装着される際に、タングを係止部を越えて下側へ移動させることができる。
請求項2に記載のベルト装置では、ベルトの格納時に、係止部が、ベルトに対して突出して、タングの下側への移動を係止する。
ここで、係止部が可撓性又は弾性を有しており、バックルにタングが装着される際に、係止部が変形されて、係止部のベルトに対する突出量が減少されることで、係止部がタングの下側への移動を許容する。このため、簡単な構成で係止部がタングの下側への移動を許容できる。
請求項3に記載のベルト装置では、ベルトの格納時に、係止部が、タングの当接部と当接して、タングの下側への移動を係止する。
ここで、バックルにタングが装着される際に、タングの当接部に対する係止部の姿勢が変更されて、係止部がタングの下側への移動を許容する。このため、簡単な構成で係止部がタングの下側への移動を許容できる。
[第1の実施の形態]
図1(A)には、本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置10(ベルト装置)の主要部が断面図にて示されており、図1(B)には、シートベルト装置10の主要部が斜視図にて示されている。さらに、図3には、シートベルト装置10が適用された車両の主要部が車両左斜め前方から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車両右方(車幅方向外方)を矢印RHで示し、上方を矢印UPで示す。
図3に示す如く、本実施の形態に係るシートベルト装置10は、車室12内のシート14(本実施の形態ではリヤシート)に設置されており、シート14は、前方及び左右方向をそれぞれ車両前方及び車幅方向へ向けられている。シート14には、左右方向において、所定数(本実施の形態では3つ)の着座領域14Aが設けられており、シート14の各着座領域14Aには、車両の乗員が着座可能にされると共に、シートベルト装置10が設置されている。
シート14の下側部分には、シートクッション16が設けられており、シートクッション16は、略水平に配置されて、シート14に着座した乗員を下側から支持可能にされている。シート14の上側部分には、シートバック18が設けられており、シートバック18は、シートクッション16の後端から略垂直に起立されて、シート14に着座した乗員を後側から支持可能にされている。
シートベルト装置10には、シート14の着座領域14Aの左右方向一側(特に車幅方向内側)において、下支持装置としてのバックル20(ラップインナ)が設けられており、バックル20は、シートクッション16の後端部に載置されている。バックル20には、ウェビング22の一端が接続されており、ウェビング22の他端は、車体又はシート14のフレーム(車体側)に固定されている。ウェビング22は可撓性を有しており、これにより、バックル20は移動可能にされている。
シートベルト装置10には、シート14の着座領域14Aの左右方向他側(特に車幅方向外側)において、ベルトとしての長尺帯状のシートベルト24が設けられており、シートベルト24は、基端側からベルト巻取装置26(リトラクタ)に巻き取られている。ベルト巻取装置26は、シート14の後側において、車体又はシート14のフレーム(車体側)に固定されており、シートベルト24は、ベルト巻取装置26からシート14の上側へ向けて引き出されている。また、ベルト巻取装置26は、シートベルト24に巻取方向への付勢力を付与している。
シートベルト24は、上支持部材としてのショルダベルトガイド28に移動可能に挿通されており、ショルダベルトガイド28は、シート14の着座領域14Aの左右方向他側かつ上側において、車体又はシート14のフレーム(車体側)に固定されている。
シートベルト24の先端には、固定部(下支持部材)としてのアンカ30(ラップアウタ)が固定されており、アンカ30は、シート14の着座領域14Aの左右方向他側かつ下側において、車体又はシート14のフレーム(車体側)に固定されている。これにより、シートベルト24は、ベルト巻取装置26による付勢力によって、ショルダベルトガイド28とアンカ30との間かつシートクッション16の前側において上下方向へ延伸されて、格納されている。
シートベルト24には、ショルダベルトガイド28とアンカ30との間において、タング32が設けられている。
図1(A)に示す如く、タング32には、長尺矩形状の挿通孔34が貫通形成されており、挿通孔34にシートベルト24が挿通されることで、タング32がシートベルト24に対し移動可能にされている。タング32の重量は、挿通孔34より基端側の基端部32Aに比し、挿通孔34より先端側の先端部32Bが大きくされており、タング32は、自重により、先端部32Bを下側へ向けると共に、基端部32Aを上側へ向けている。
挿通孔34の基端部32A側の基端面34Aは、断面U字状に曲げられている。挿通孔34の先端部32B側の先端面34Bには、シート14側(車両後側)部分において、傾斜面36が形成されており、傾斜面36は、シート14側へ向かうに従いタング32の先端側へ向かう方向に傾斜されている。
図1(B)に示す如く、シートベルト24には、ショルダベルトガイド28とアンカ30との間において、設定手段としての矩形薄布状の設定布38が設けられており、設定布38は、上端部と下端部とにおいて、シートベルト24のシート14側の面に縫製によって固定されている。シートベルト24には、設定布38の上端部と下端部との間の位置において、係止部としての断面U字状にたるんだタングストッパ40が形成(設定)されており、タングストッパ40は、設定布38に対してシート14とは反対側(車両前側)へ突出している。
図1(A)に示す如く、タングストッパ40は、タング32よりアンカ30側(下側)に配置されており、タングストッパ40にタング32の傾斜面36が当接されることで、シートベルト24に対するタング32の自重によるアンカ30側への移動が係止されて、シートベルト24にタング32が支持されている。
ここで、乗員によって、タング32が把持されて引っ張られることで、シートベルト24がベルト巻取装置26から付勢力に抗して引き出される。さらに、シート14の着座領域14Aに着座した乗員又はシート14の着座領域14Aに配置されたチャイルドシートに、シートベルト24が引っ掛けられた状態で、タング32の先端部32Bがバックル20に係合(ラッチ)される(図2参照)ことで、当該乗員にシートベルト24が装着され又は当該チャイルドシートがシートベルト24によって固定される。
一方、タング32の先端部32Bのバックル20への係合が解除されることで、当該乗員へのシートベルト24の装着又は当該チャイルドシートのシートベルト24による固定が解除されると共に、シートベルト24がベルト巻取装置26に付勢力によって巻き取られて格納される。
図2に示す如く、乗員によってタング32が把持されて引っ張られる際、及び、タング32の先端部32Bがバックル20に係合された際には、シートベルト24が、ベルト巻取装置26の付勢力によって、タング32の挿通孔34位置において、挿通孔34の基端面34Aに沿って断面U字状に曲げられる。
シートベルト24のタングストッパ40及び設定布38が、タング32の挿通孔34位置に配置されて、挿通孔34の基端面34Aに沿って断面U字状に曲げられた際には、タングストッパ40と設定布38との間の隙間がなくなって、タングストッパ40の設定布38に対する突出量が減少される。これにより、タング32のシートベルト24に対するタングストッパ40を越えての移動が許容される。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシートベルト装置10では、シートベルト24が、ベルト巻取装置26による付勢力によって、ショルダベルトガイド28とアンカ30との間かつシートクッション16の前側において上下方向へ延伸されて、格納されている。さらに、シートベルト24のタングストッパ40が設定布38に対して突出しており、タングストッパ40にタング32の傾斜面36が当接されて、シートベルト24に対するタング32の自重によるアンカ30側(下側)への移動が係止されることで、シートベルト24にタング32が支持されている。
また、乗員によって、タング32が把持されて引っ張られることで、シートベルト24がベルト巻取装置26から付勢力に抗して引き出される。さらに、シート14の着座領域14Aに着座した乗員又はシート14の着座領域14Aに配置されたチャイルドシートにシートベルト24が引っ掛けられた状態で、タング32の先端部32Bがバックル20に係合されることで、当該乗員にシートベルト24が装着され又は当該チャイルドシートがシートベルト24によって固定される。
一方、タング32の先端部32Bのバックル20への係合が解除されることで、当該乗員へのシートベルト24の装着又は当該チャイルドシートのシートベルト24による固定が解除されると共に、シートベルト24がベルト巻取装置26に付勢力によって巻き取られて格納される。
ところで、本実施の形態では、シート14に左右方向において3つの着座領域14Aが設けられて、各シートベルト装置10において、アンカ30とバックル20との離間距離が短くされている。さらに、バックル20はウェビング22を介して車体側に取り付けられているため、各シートベルト装置10において、バックル20が移動してアンカ30に接近できる。
このため、シートベルト24を装着する乗員が子供である際や、チャイルドシートがシートベルト24によって固定される際には、シートベルト24のアンカ30とタング32との間の長さを短くしなければ、シートベルト24がアンカ30とタング32との間においてたるんでしまう。
ここで、シートベルト24のタングストッパ40及び設定布38がタング32の挿通孔34の基端面34Aに沿って断面U字状に曲げられることで、タングストッパ40の設定布38に対する突出量が減少されて、タング32のシートベルト24に対するタングストッパ40を越えての移動が許容される。
このため、子供である乗員がシートベルト24を装着したり、チャイルドシートをシートベルト24によって固定する際には、シートベルト24のタングストッパ40及び設定布38をタング32の挿通孔34の基端面34Aに沿って断面U字状に曲げて、タングストッパ40の設定布38に対する突出量を減少させる。これにより、タング32をシートベルト24に対してタングストッパ40のショルダベルトガイド28側からアンカ30側へ移動させて、シートベルト24のアンカ30とタング32との間の長さを短くできる。したがって、シートベルト24がアンカ30とタング32との間においてたるまない状態で、子供である乗員にシートベルト24を装着でき、又は、チャイルドシートをシートベルト24によって固定できる。
一方、子供である乗員へのシートベルト24の装着又はチャイルドシートのシートベルト24による固定が解除される際には、シートベルト24のタングストッパ40及び設定布38をタング32の挿通孔34の基端面34Aに沿って断面U字状に曲げて、タングストッパ40の設定布38に対する突出量を減少させる。これにより、タング32をシートベルト24に対してタングストッパ40のアンカ30側からショルダベルトガイド28側へ移動させて、シートベルト24のアンカ30とタング32との間の長さを長くできる。したがって、シートベルト24が、ベルト巻取装置26に付勢力によって巻き取られて、ショルダベルトガイド28とアンカ30との間かつシートクッション16の前側において上下方向へ延伸された際には、シートベルト24のタングストッパ40が設定布38に対して突出して、タングストッパ40にタング32の傾斜面36が当接されることで、シートベルト24に対するタング32の自重によるアンカ30側(下側)への移動が係止される。このため、タング32のタングストッパ40による係止位置をショルダベルトガイド28側(上側)にして高くでき、シート14に着座した乗員が、タング32を容易に把持できて、シートベルト24を容易に装着できると共に、チャイルドシートをシートベルト24によって容易に固定できる。
以上により、シート14に着座した乗員がタング32を容易に把持するためにタング32のタングストッパ40による係止位置をシートベルト24の上側にしても(アンカ30から離間させても)、子供である乗員がシートベルト24を装着したりチャイルドシートをシートベルト24によって固定するためにタング32をアンカ30側にタングストッパ40を越えて接近させることができる。
さらに、上述の如く、シートベルト24のタングストッパ40及び設定布38がタング32の挿通孔34の基端面34Aに沿って断面U字状に曲げられることで、タングストッパ40の設定布38に対する突出量が減少されて、タング32のシートベルト24に対するタングストッパ40を越えての移動が許容される。このため、簡単な構成でタング32のシートベルト24に対するタングストッパ40を越えての移動を許容できる。
[第2の実施の形態]
図4(A)には、本発明の第2の実施の形態に係るシートベルト装置50(ベルト装置)の主要部が断面図にて示されており、図4(B)には、シートベルト装置50におけるシートベルト24のタングストッパ40部分が斜視図にて示されている。
本実施の形態に係るシートベルト装置50は、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図4(B)に示す如く、本実施の形態に係るシートベルト装置50では、シートベルト24に、上記第1の実施の形態における設定布38が設けられていない。
タングストッパ40は、シートベルト24に形成されずに、シートベルト24に取り付けられている。タングストッパ40は、例えばプラスチック製で矩形薄板状にされて、弾性(可撓性)を有しており、タングストッパ40は、上端部と下端部とにおいて、シートベルト24のシート14とは反対側(車両前側)の面に縫製によって固定されている。タングストッパ40には、上端部と下端部との間において、断面U字状に湾曲された突出部52が形成されており、突出部52は、シートベルト24に対してシート14とは反対側へ突出している。
図4(A)に示す如く、タングストッパ40は、タング32よりアンカ30側(下側)に配置されており、タングストッパ40の突出部52にタング32の傾斜面36が当接されることで、シートベルト24に対するタング32の自重によるアンカ30側への移動が係止されて、シートベルト24にタング32が支持されている。
図5に示す如く、シートベルト24のタングストッパ40(突出部52)部分がタング32の挿通孔34位置に配置されて、シートベルト24及びタングストッパ40(突出部52)が挿通孔34の基端面34Aに沿って断面U字状に曲げられた際には、タングストッパ40の突出部52とシートベルト24との間の隙間がなくなって、突出部52のシートベルト24に対する突出量が減少される。これにより、タング32のシートベルト24に対するタングストッパ40(突出部52)を越えての移動が許容される。
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
[第3の実施の形態]
図6には、本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置60(ベルト装置)の主要部が断面図にて示されている。さらに、図7(A)には、シートベルト装置60におけるタング32が斜視図にて示されており、図7(B)には、シートベルト装置60におけるシートベルト24のタングストッパ40部分が斜視図にて示されている。
本実施の形態に係るシートベルト装置60は、上記第2の実施の形態とほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図6及び図7(A)に示す如く、本実施の形態に係るシートベルト装置60では、タング32の挿通孔34に、長手方向中央の基端面34Aにおいて、当接部としての傾斜面62が形成されており、傾斜面62は、シート14側(車両後側)へ向かうに従いタング32の基端側へ向かう方向に傾斜されている。タング32の挿通孔34には、長手方向中央の先端面34Bにおいて、通過部としての拡大部64が形成されており、拡大部64は挿通孔34をタング32の先端側へ拡大している。
図6及び図7(B)に示す如く、タングストッパ40には、円錐台状の突出部66が形成されており、突出部66は、シートベルト24に対してシート14側(車両後側)へ突出している。突出部66の頂面には、円柱状の固定柱68が一体に形成されており、固定柱68は、突出部66の頂面からシート14とは反対側(車両前側)へ突出している。固定柱68は、シートベルト24に貫通されており、固定柱68の先端は、拡径されている。固定柱68の先端近傍には、シートベルト24の突出部66とは反対側において、固定部材としての円環状の固定枠70が嵌合されており、固定柱68の先端が固定枠70に係止されて、固定柱68のシートベルト24からの脱落が係止されることで、タングストッパ40がシートベルト24に固定されている。
図6に示す如く、タングストッパ40は、タング32よりアンカ30側(下側)に配置されており、タングストッパ40の突出部66の周面66A(係止面)にタング32の傾斜面62が当接されることで、シートベルト24に対するタング32の自重によるアンカ30側への移動が係止されて、シートベルト24にタング32が支持されている。
図8の(A)〜(C)に示す如く、シートベルト24のタングストッパ40部分が、タング32の挿通孔34位置に配置されて、挿通孔34の基端面34Aに沿って断面U字状に曲げられた際には、挿通孔34の傾斜面62に対するタングストッパ40の姿勢が変更されてタングストッパ40の突出部66の底面66B(許容面)が挿通孔34の傾斜面62に接触される(図8(A)参照)と共に、シートベルト24が幅方向において撓んだ状態でタングストッパ40及び固定枠70が挿通孔34の拡大部64を通過される(図8の(B)及び(C)参照)ことで、タング32のシートベルト24に対するタングストッパ40を越えての移動が許容される。
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
[第4の実施の形態]
図9(A)には、本発明の第4の実施の形態に係るシートベルト装置80(ベルト装置)の主要部が断面図にて示されており、図9(B)には、シートベルト装置80におけるシートベルト24のタングストッパ40部分が斜視図にて示されている。
本実施の形態に係るシートベルト装置80は、上記第2の実施の形態とほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図9(B)に示す如く、本実施の形態に係るシートベルト装置80では、タングストッパ40が、軟質樹脂製で矩形板状にされて、弾性(可撓性)を有しており、タングストッパ40は、上端部と下端部とにおいて、シートベルト24のシート14とは反対側(車両前側)の面に縫製によって固定されている。タングストッパ40には、上端部と下端部との間において、断面半円状の突出部82が一体に形成されており、突出部82は、シートベルト24に対してシート14とは反対側へ突出している。
図9(A)に示す如く、タングストッパ40は、タング32よりアンカ30側(下側)に配置されており、タングストッパ40の突出部82にタング32の傾斜面36が当接されることで、シートベルト24に対するタング32の自重によるアンカ30側への移動が係止されて、シートベルト24にタング32が支持されている。
図10に示す如く、シートベルト24のタングストッパ40(突出部82)部分がタング32の挿通孔34位置に配置されて、シートベルト24及びタングストッパ40(突出部82)が挿通孔34の基端面34Aに沿って断面U字状に曲げられた際には、タングストッパ40が伸張されて、突出部82のシートベルト24に対する突出量が減少される。これにより、タング32のシートベルト24に対するタングストッパ40(突出部82)を越えての移動が許容される。
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、本実施の形態では、タングストッパ40(突出部82)がタング32の挿通孔34の基端面34Aに沿って曲げられることで、突出部82のシートベルト24に対する突出量が減少されて、タング32のシートベルト24に対するタングストッパ40(突出部82)を越えての移動が許容される構成としたが、タングストッパ40(突出部82)がタング32の挿通孔34の基端面34Aに沿って曲げられない場合でも、タングストッパ40の突出部82を圧縮変形させて、突出部82のシートベルト24に対する突出量を減少させることで、タング32のシートベルト24に対するタングストッパ40(突出部82)を越えての移動が許容される構成としてもよい。
さらに、上記第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、シートベルト装置10、50、60、80を車両のリヤシートに設置した構成としたが、シートベルト装置10、50、60、80を車両の運転席や助手席(フロントシート)に設置した構成としてもよい。
また、上記第1の実施の形態〜第4の実施の形態では、バックル20を車体側にウェビング22を介して固定して移動可能にした構成としたが、バックル20を車体側にウェビング22を介さずに固定して移動不能にした構成としてもよい。
(A)は、本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置の主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置におけるシートベルトのタングストッパ部分を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置においてタングがバックルに係合された際を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置が適用された車両の主要部を示す車両左斜め前方から見た斜視図である。 (A)は、本発明の第2の実施の形態に係るシートベルト装置の主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第2の実施の形態に係るシートベルト装置におけるシートベルトのタングストッパ部分を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係るシートベルト装置においてタングがバックルに係合された際を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置の主要部を示す断面図である。 (A)は、本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置におけるタングを示す斜視図であり、(B)は、本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置におけるシートベルトのタングストッパ部分を示す斜視図である。 (A)〜(C)は、本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置においてタングがバックルに係合された際を示す断面図であり、(A)は、タングの傾斜面にタングストッパ(突出部の底面)が接触される際を示し、(B)は、タングストッパが挿通孔の拡大部を通過する際を示し、(C)は、(B)のC−C線断面図を示している。 (A)は、本発明の第4の実施の形態に係るシートベルト装置の主要部を示す断面図であり、(B)は、本発明の第4の実施の形態に係るシートベルト装置におけるシートベルトのタングストッパ部分を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係るシートベルト装置においてタングがバックルに係合された際を示す断面図である。
符号の説明
10 シートベルト装置
20 バックル
24 シートベルト(ベルト)
30 アンカ(固定部)
32 タング
40 タングストッパ(係止部)
50 シートベルト装置
60 シートベルト装置
62 傾斜面(当接部)
80 シートベルト装置

Claims (3)

  1. ベルトに移動可能に設けられ、車両に設けられたバックルに係合されることで車両の乗員に前記ベルトが装着されるタングと、
    前記ベルトに設けられ、前記ベルトの格納時に前記タングの下側への移動を係止すると共に、前記バックルに前記タングが装着される際に前記タングの下側への移動を許容する係止部と、
    を備えたベルト装置。
  2. 前記係止部は、可撓性又は弾性を有し、かつ、前記ベルトの格納時に前記係止部が前記ベルトに対して突出して前記タングの下側への移動を係止すると共に、前記バックルに前記タングが装着される際に前記係止部が変形されて前記係止部の前記ベルトに対する突出量が減少されることで前記係止部が前記タングの下側への移動を許容する請求項1記載のベルト装置。
  3. 前記ベルトの格納時に前記係止部が前記タングの当接部と当接して前記タングの下側への移動を係止すると共に、前記バックルに前記タングが装着される際に前記当接部に対する前記係止部の姿勢が変更されて前記係止部が前記タングの下側への移動を許容する請求項1又は請求項2記載のベルト装置。
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