JP6285378B2 - シートベルトバックルスイッチ、シートベルトバックルおよびシートベルト装置 - Google Patents

シートベルトバックルスイッチ、シートベルトバックルおよびシートベルト装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両に設けられるシートベルト装置、このシートベルト装置に含まれるシートベルトバックル、およびシートベルトバックルの内部に設けられるシートベルトバックルスイッチに関するものである。
近年、シートベルト装置には、乗員がシートベルトを装着しているか否かを検知する検知装置が設けられている。このようなシートベルト装置では、シートベルトの装着あるいは非装着に応じて、エアバッグの膨張展開時の展開出力を調整するための判断材料としたり、シートベルトを巻き取るモータ付きリトラクタを制御したりすることが可能になっている。このような検知装置は、主にシートベルトバックル(以下「バックル」と略称)内にシートベルトバックルスイッチ(以下「バックルスイッチ」と略称)として設けられていて、バックルのタングプレートへの着脱を検知している。
特許文献1には、バックルスイッチを備えたバックルが記載されている。このバックルスイッチは、電極領域を成す固定接点(スイッチ片)を有する基板と、スイッチ片に離間または接触可能な移動接点とを備える。基板は、樹脂を用いた成形加工で形成された基板固定部材を介して、バックルのベース部材に固定されている。移動接点は、基板に摺動可能に設けられた摺動部材に取付けられている。
摺動部材は、タングプレートの着脱動作に伴う方向に移動可能なイジェクタに連動して、基板に対して摺動する。摺動部材は、基板固定部材のガイド面に対して所定間隔離間した被ガイド部を有する。
特許文献1では、摺動部材が摺動方向と直交またはほぼ直交する方向に偏った際、被ガイド部が基板固定部材のガイド面に当接することで、摺動部材が基板の各側面に当接せず、移動接点を有する摺動部材が基板に対して安定して摺動可能となる、としている。
特開2011−092377号公報
しかし特許文献1では、移動接点が、タングプレートの着脱動作に連動してスイッチ片を有する基板上をスライドする際、摺動部材に対して回転する可能性がある。このような移動接点がスライドする表面上における回転により、移動接点が移動する基板上の移動範囲が大きくなるという問題があった。これにより、移動範囲をカバーするだけの大きな電極領域を成すスイッチ片が基板上に必要となってしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、可動端子のスライドする表面上における回転を小さくできるシートベルトバックルスイッチ、シートベルトバックルおよびシートベルト装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるシートベルトバックルスイッチの代表的な構成は、シートベルトバックルに設置され、シートベルトバックルにタングプレートが連結されているか否かを検知するシートベルトバックルスイッチであって、シートベルトバックルの内部に設置される基板と、基板上に形成された電極領域と、基板に基板上をスライド可能に取付けられ、タングプレートの着脱動作に連動してスライドするスライダと、スライダに設けられ、スライダが基板上をスライドすることで電極領域と接触または非接触のいずれかの状態となるように、スライダのスライド方向に延びて基板または電極領域に接触する1つ以上の導電性の脚部を有する可動端子と、基板に1つ以上の段差部が設けられることで構成され、段差部は電極領域の少なくとも一部に沿って連続または断続して延びて、段差部によってスライダのスライド時に可動端子が案内されるガイド部を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、スライダのスライド時に、可動端子の脚部は、基板に設けられ電極領域の少なくとも一部に沿って延びているガイド部の段差部に接触可能となり、ガイド部の段差部によって案内される。これにより、可動端子のスライドする表面上における回転を小さくできる。なお可動端子は、安定してスライドする上では、脚部を2つ以上有することが好ましい。
スライド時での可動端子の回転が小さくなると、基板上を脚部が移動する移動範囲が小さくなる。電極領域は、小さくなった移動範囲をカバーできるだけの面積を有すればよいため、その分、電極領域を小さくできる。よって、電極領域を形成する金属の量を低減できる。また、電極領域が小さくなることで電極領域間の距離が大きくなるため、導電性異物によって電極領域間が短絡し難くなり、導電性異物に対する耐性を高めることもできる。さらに電極領域を小さくし、その上で電極領域間の距離を保つようにすれば、基板のサイズを小さくでき、シートベルトバックルスイッチの小型化を図ることもできる。
上記の段差部は、基板の表面よりも外側に突出している形状を含むとよい。これにより、可動端子の脚部は、スライダのスライド時にガイド部の段差部によって確実に案内される。
上記の段差部は、基板の表面よりも凹んでいる溝状の形状を含むとよい。これにより、可動端子の脚部は、スライダのスライド時にガイド部の溝状の段差部に接することで、段差部によって確実に案内される。なお基板とスライダとの位置関係が上下逆に配置される場合には、電極領域は基板の裏面に形成されるため、段差部は基板の裏面から外側に突出している形状、あるいは基板の裏面よりも凹んでいる溝状の形状を含んでもよい。
上記の段差部は、スライダのスライド方向に沿った縁となる壁部分を有し、壁部分は、可動端子の脚部に接触しているとよい。これにより、可動端子の脚部は、スライド時にその側方に位置するガイド部の壁部分と接触することで回転が抑えられる。
上記の可動端子の脚部とガイド部とは、交互に配置されているとよい。これにより、可動端子の脚部は、スライド時に脚部の間に位置するガイド部に接触しこれによってガイドされる。このため、スライド時での可動端子の回転を抑えることができる。
上記課題を解決するために、本発明にかかるシートベルトバックルの代表的な構成は、上述のシートベルトバックルスイッチを備えることを特徴とする。これにより、シートベルトバックルスイッチに設けられた可動端子のスライド時での回転を抑えられるシートベルトバックルを実現できる。
上記課題を解決するために、本発明にかかるシートベルト装置の代表的な構成は、上述のシートベルトバックルを備えることを特徴とする。これにより、シートベルトバックルにタングプレートが連結されているか否かを検知する際、シートベルトバックルスイッチに設けられた可動端子のスライド時での回転を抑えられるシートベルト装置を実現できる。
本発明によれば、可動端子のスライドする表面上における回転を小さくできるシートベルトバックルスイッチ、シートベルトバックルおよびシートベルト装置を提供することができる。
本発明の実施形態におけるシートベルト装置の概要を例示する図である。 図1のバックルスイッチを例示する図である。 図1のバックルとタングプレートとの連結前後の状態を例示する図である。 図2のバックルスイッチの基板を例示する図である。 図2のバックルスイッチの基板および可動端子を例示する図である。 図2のバックルスイッチの可動端子と基板との位置関係を説明する図である。 図6(b)および図6(c)の可動端子のスライド時での挙動を比較して例示する図である。 図7の電極領域を例示する図である。 本発明の他の実施形態におけるバックルスイッチを例示する図である。 本発明の他の実施形態におけるバックルスイッチの可動端子を例示する図である。 本発明の他の実施形態におけるバックルスイッチの基板を例示する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態におけるシートベルト装置の概要を例示する図である。シートベルト装置100は、図示のようにシートベルトバックル(バックル102)とシートベルトタングプレート(タングプレート104)とを備える。またバックル102には、シートベルトバックルスイッチ(バックルスイッチ106)が設置されている。
バックルスイッチ106は、バックル102にタングプレート104が連結されているか否かを電気的に検知する部位である。バックル102の内部には、タングプレート104との連結を解除する解除ボタン108や、各種内部部材を設置するフレーム110などが設けられている。
バックルスイッチ106は、バックル102の内部に位置していて、フレーム110と外装112との間に設置されている。またバックルスイッチ106は、大きく分けて、基板114と、この基板114の上をスライドするスライダ116とによって構成されている。
図2は、図1のバックルスイッチ106を例示する図である。図2(a)は、バックルスイッチ106の分解斜視図である。図2(b)は、バックルスイッチ106の上面図である。バックルスイッチ106の基板114は、絶縁体によって構成されていて、図示のようにその上面には導電体で構成された固定接点118が設けられている。固定接点118は、平面的に例えば金メッキを施すことで電極領域118a、118b、118cを形成している。
本実施形態では3つの電極領域118a、118b、118cのうちいずれか2つに可動端子120が接触し通電することで、タングプレート104(図1参照)の連結の状態を検知する構成となっている。一例として、電極領域118aは、基板114の中央に位置する共通接点である。電極領域118bは、バックル102の奥側(図中右側)に位置する連結状態検知用接点である。電極領域118cは、バックル102の入口側(図中左側)に位置する非連結状態検知用接点である。なお、電極領域118a、118b、118cの数などは例示に過ぎず、さらに多数であったり、あるいは2列で配置されていたりしてもよい。
スライダ116は樹脂製であって、基板114にスライド可能に取付けられ、タングプレート104の着脱動作に連動してスライドする。またスライダ116には、可動端子120が取付けられている。なおスライダ116の上面には、図示のようにピン122が設けられている。
可動端子120は、薄い金属板に曲げ加工等を施すことで形成されている。可動端子120は、スライダ116が基板114上をスライドすることで電極領域118a、118b、118cに対して接触または非接触のいずれかの状態となる。可動端子120は、スライド方向(基板114の長手方向)にそれぞれ延びていて、基板114に接近するように曲げられた一対の脚部124a、124b、126a、126bを有する。
一対の脚部124a、124b、126a、126bは、導電性であり、その先端に主要通電部128a、128b、130a、130bを有する。主要通電部128a、128b、130a、130bは、固定接点118と通電するための主要な部位であり、電極領域118a、118b、118cに接触する。なお主要通電部128a、128b、130a、130bは、電極領域118a、118b、118cが形成されていない基板114上にも接触する。
バックルスイッチ106はさらに、例えば樹脂からなる絶縁性のガイド部132を備える。ガイド部132は、スライダ116のスライド時に可動端子120を案内する部材である。ガイド部132は、図2(a)に示すように基板114の長手方向に連続して延びていて、電極領域118a、118b、118c上および基板114上を縦断している。
図3は、図1のバックル102とタングプレート104との連結前後の状態を例示した図である。図3(a)は、図1のA−A断面図に対応している。図3(b)は、図3(a)のバックル102にタングプレート104を挿入した状態を例示している。
バックル102では、図3(a)に例示するように、バックルスイッチ106のスライダ116のピン122(図2(a)参照)が、イジェクタ134の端部136と連結している。イジェクタ134は、タングプレート104をバックル102から解放する際に機能する部位であって、フレーム110の底面138に設けられている。フレーム110の側壁140の下部には溝が設けられていて、イジェクタ134の端部136はこの溝を通してフレーム110の外部に露出している。
バックル102では、図3(b)に例示するようにタングプレート104が挿入された状態で、タングプレート104の先端がイジェクタ134に接触し、さらにイジェクタ134がバックル102の奥へと押し込まれる。イジェクタ134が奥へ押し込まれることによって、スライダ116も基板114の上を奥へスライドする。その際、可動端子120も、基板114上をスライドして電極領域118a、118b、118cに対して接触または非接触のいずれかの状態となる。
なおバックル102内におけるイジェクタ134の奥側には不図示のスプリングが接続していて、タングプレート104の挿入に応じてこのスプリングが圧縮される構成となっている。そして、解除ボタン108(図1参照)を押すと、スプリングの圧縮力が解放され、この力でイジェクタ134が押されてタングプレート104を勢いよくバックル102から押し出す構成となっている。この際にもスライダ116が図3(b)の状態から図3(a)の状態へとスライドするため、可動端子120は、基板114上をスライドして電極領域118a、118b、118cに対して接触または非接触のいずれかの状態となる。
図4は、図2のバックルスイッチ106の基板114を例示する図である。図4(a)は、基板114の上面図である。図4(b)は、図4(a)のB−B断面図である。 ガイド部132は、図4(a)に示すように、段差部142により構成されている。ガイド部132の段差部142は、基板114の長手方向すなわち可動端子120が基板114上をスライドする方向に連続していて、電極領域118a、118b、118cおよび基板114にわたって延びている。またガイド部132の段差部142は、図4(b)に示すように、例えば電極領域118a上に貼り付けられていて、基板114から電極領域118aよりも外側に突出している。さらにガイド部132の段差部142は、スライダ116のスライド方向に沿った縁となる壁部分144a、144bを有する。壁部分144a、144bは、可動端子120の脚部124a、124b、126a、126bの主要通電部128a、128b、130a、130bに接触する(図5参照)。
以下図5および図6を参照して、ガイド部132と可動端子120の主要通電部128a、128b、130a、130bとの位置関係について説明する。
図5は、図2のバックルスイッチ106の基板114および可動端子120を例示する図である。ただし、図中では可動端子120が取付けられるスライダ116を省略して示している。図5(a)は、基板114上に可動端子120が配置された状態を示す上面図である。図5(b)は、図5(a)のC−C断面図である。
ガイド部132は、図5(a)に示すように、基板114上および電極領域118a、118b、118c上にスライド方向に沿って配置されている。ガイド部132の段差部142は、そのスライド方向に沿った長さは可動端子120の脚部124a、124b、126a、126bの移動範囲の長さよりも長い。可動端子120の脚部124a、124b、126a、126bの移動範囲とは、脚部124a、124b、126a、126bの先端に位置する主要通電部128a、128b、130a、130bが、スライダ116のスライド時に基板114上を移動しうる範囲である。
またガイド部132の段差部142は、図5(b)に示すように、ここでは電極領域118a、118cよりも上側に突出している。ガイド部132の壁部分144a、144bは、主要通電部128a、128b、130a、130bから立設しており、主要通電部128a、128b、130a、130bに沿って延びている。
図6は、図2のバックルスイッチ106の可動端子120と基板114との位置関係を説明する図である。図6(a)、図6(b)は、基板114とガイド部132との位置関係、ガイド部132と可動端子120との位置関係をそれぞれ模式的に示す図である。図6(c)は、比較例としてガイド部132が存在しない場合での可動端子120の挙動を示す模式図である。
まず、ガイド部132は、図6(a)に示すように、例えばその幅寸法をLaとし、その位置を対称度によって規定している。対称度は、一例として基板114の幅の中心D(図中、点線)とし、ガイド部132の幅の中心E(図中、鎖線)とのずれによって規定している。このようなガイド部132が配置された基板114に対して、図6(b)に示す主要通電部128a、128b、130a、130b間の寸法をLbとしている。
したがって、本実施形態では、可動端子120と基板114との位置関係が、ガイド部132の幅寸法La、対称度および主要通電部128a、128b、130a、130b間の寸法Lbのみで規定され、スライダ116の寸法に依存していない。そしてガイド部132は、図6(b)に示すように、主要通電部128a、128b、130a、130bの間に配置されている。このため、主要通電部128a、128b、130a、130bは、スライダ116のスライド時にガイド部132に接触可能となり、スライド方向に対する回転を小さくできる。
一方、図6(c)に示す比較例では、ガイド部132が基板114上に配置されていない。比較例では、スライダ116のスライド時に、基板114に対してスライダ116が回転し、さらにスライダ116に対して可動端子120が回転する。すなわち、スライダ116は、スライダ116の内幅と基板114の外幅との差による隙間に起因して、基板114に対して回転する。可動端子120は、スライダ116の内幅と可動端子120の外幅との差による隙間に起因して、スライダ116に対して回転する。これらの2つの回転に伴って、可動端子120の主要通電部128a、128b、130a、130bは、矢印Fに示すように、例えば反時計周りに回転してしまう。
図7は、図6(b)および図6(c)の可動端子120のスライド時での挙動を比較して例示する図である。図中では、基板114上の電極領域118a、118cの一部と、可動端子120の実線で示す主要通電部128bとを例示し、さらに図6(c)の比較例での主要通電部128bの状態を点線で例示している。
本実施形態のように、主要通電部128bがガイド部132により案内される場合には可動端子120の回転が小さくなる。一方、比較例ではガイド部132が存在しないため、主要通電部128bは、図中点線で示すように、可動端子120のスライド時に回転した状態となる。つまり比較例では、可動端子120の脚部124a、124b、126a、126bの移動範囲が大きくなる。なお図中では、電極領域118cでの移動範囲の広がりを寸法Lcで例示している。よって、本実施形態によれば、基板114にガイド部132を設けることで、スライダ116のスライド時での可動端子120の脚部124a、124b、126a、126bの移動範囲を小さくできる。
図8は、図7の電極領域118a、118cを例示する図である。図中では、本実施形態による電極領域118a、118cを実線で示し、比較例による電極領域を点線で示している。
本実施形態では、上記したようにスライド時での可動端子120の回転が小さくなってその脚部124a、124b、126a、126bの移動範囲が小さくなるため、その分、図8(a)に示すように電極領域118cの幅寸法を寸法Ldから寸法Leに小さくできる。したがって、本実施形態では、電極領域を形成するために必要な金属の量を低減できる。
また、電極領域の幅寸法が小さくなることで、図8(b)に示すように、電極領域118a、118c間の距離を寸法Lfから寸法Lgに大きくできる。このため、本実施形態では、導電性異物によって電極領域118a、118c間が短絡し難くなり、導電性異物に対する耐性を高めることもできる。
さらに、電極領域の幅寸法を小さくした上で、図8(c)に示すように、電極領域118a、118c間の距離を大きくせずに保つようにすれば、その分、図中点線で示したように基板114の幅寸法を寸法Lhから寸法Liに小さくでき、バックルスイッチ106の小型化を図ることもできる。
上記実施形態では、可動端子120の主要通電部128a、128b、130a、130bの間にガイド部132が1つ配置されていたが、これに限られず、ガイド部132が複数配置されていてもよい(図9参照)。図9は、本発明の他の実施形態におけるバックルスイッチ106を例示する図である。
バックルスイッチ106は、図示のように2つのガイド部132A、132Bが主要通電部128a、128b、130a、130bの外側にそれぞれ配置されている。このようにすれば、スライド時に可動端子120では、主要通電部128a、130aがガイド部132Aに接触可能であり、さらに主要通電部128b、130bがガイド部132Bに接触可能となる。
したがって、複数のガイド部132A、132Bと主要通電部128a、128b、130a、130bとを交互に配置することによって、可動端子120の主要通電部128a、128b、130a、130bは、スライド時にガイド部132A、132Bに接触しこれによってガイドされる。よって、スライド時に可動端子120の回転を小さくし、その脚部124a、124b、126a、126bの移動範囲を小さくできる。
上記実施形態では、主要通電部128a、128b、130a、130bが一対の脚部124a、124b、126a、126bの先端に設けられていたが、これに限られず、脚部は1つでもよい。なお可動端子120がより安定してスライドするためには、脚部は2つ以上有することが好ましい。ただし脚部が1つであっても、ガイド部132の段差部142が基板114から電極領域118a、118b、118cよりも上側に突出し、それら電極領域118a、118b、118cに沿って延びているのであれば、可動端子120を案内してその脚部124a、124b、126a、126bの移動範囲を小さくできる。
また上記実施形態では、ガイド部132の段差部142が、電極領域118a、118b、118cに沿って連続して延びているが、これに限定されない。一例として、ガイド部132の段差部142は、電極領域118a、118b、118cの少なくとも一部に沿って断続して延びていてもよい。このようなガイド部であっても、スライド時に可動端子120の主要通電部128a、128b、130a、130bが接触可能であれば、可動端子120の回転を小さくし、その脚部124a、124b、126a、126bの移動範囲を小さくできる。
さらに上記実施形態では、スライド時に可動端子120の主要通電部128a、128b、130a、130bがガイド部132の壁部分144a、144bに接触可能であるとしたが、これに限定されない。一例として、可動端子120の主要通電部128a、128b、130a、130bにガイド部132の壁部分144a、144bが常時接触していてもよい。このように、可動端子120の主要通電部128a、128b、130a、130bがその側方に位置するガイド部132の壁部分144a、144bと常時接触することで、可動端子120のスライド時での回転をより抑えることができる。
図10は、本発明の他の実施形態におけるバックルスイッチの可動端子120A、120B、120Cを例示する図である。上記実施形態では、可動端子120の脚部は「一対」としたがこれに限定されない。一例として図10(a)に示すように、可動端子120Aは、一方側に2つの脚部124a、124b、他方側に1つの脚部150を有している。また脚部150は、主要通電部152を含んでいる。
可動端子120Bは、図10(b)に示すように、一方側に3つの脚部124a、124b、154、他方側に2つの脚部126a、126bを有している。また脚部154は、主要通電部156を含んでいる。可動端子120Cは、図10(c)に示すように、一方側に2つの脚部124a、124b、他方側に1つの脚部126bを有している。このような可動端子150A、150B、150Cであっても、スライダ116のスライド時にガイド部132、132A、132Bに案内されることで、可動端子150A、150B、150Cのスライドする表面上における回転を小さくできる。
図11は、本発明の他の実施形態におけるバックルスイッチの基板114Aを例示する図である。基板114Aの表面には電極領域158が形成されている。また基板114Aは、その表面よりも凹んでいる溝状のガイド部160を有する。ガイド部160の段差部162は、電極領域158の少なくとも一部に沿って連続または断続して延びている。
このような本実施形態によれば、スライダ116のスライド時に、可動端子の脚部がガイド部160の段差部162の壁部分164a、164bに接することで、可動端子が段差部162によって確実に案内される。したがって可動端子のスライドする表面上における回転を小さくできる。
なお上記各実施形態では、基板114、114Aの表面に電極領域118、158が形成されていたが、これに限定されない。一例として図3に示すイジェクタ134の端部136に対して上下対称となる他方の端部にバックルスイッチ106が配置される場合には、電極領域118、158は基板114の裏面に形成される。このような場合、ガイド部132の段差部142は、基板114の裏面から外側に突出している形状、あるいは基板114の裏面よりも凹んでいる溝状の形状を含んでもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両に設けられるシートベルト装置、このシートベルト装置に含まれるシートベルトバックル、およびシートベルトバックルの内部に設けられるシートベルトバックルスイッチに利用することができる。
100…シートベルト装置、102…バックル、104…タングプレート、106…バックルスイッチ、108…解除ボタン、110…フレーム、112…外装、114、114A…基板、116…スライダ、118…固定接点、118a、118b、118c、158…電極領域、120、120A、120B、120C…可動端子、122…ピン、124a、124b、126a、126b、150、154…脚部、128a、128b、130a、130b、152、156…主要通電部、132、132A、132B、160…ガイド部、134…イジェクタ、136…イジェクタの端部、138…フレームの底面、140…フレームの側壁、142、162…段差部、144a、144b、164a、164b…壁部分

Claims (6)

  1. シートベルトバックルに設置され、該シートベルトバックルにタングプレートが連結されているか否かを検知するシートベルトバックルスイッチであって、
    前記シートベルトバックルの内部に設置される基板と、
    前記基板上に形成された電極領域と、
    前記基板に該基板上をスライド可能に取付けられ、前記タングプレートの着脱動作に連動してスライドするスライダと、
    前記スライダに設けられ、該スライダが前記基板上をスライドすることで前記電極領域と接触または非接触のいずれかの状態となるように、当該スライダのスライド方向に延びて該基板または前記電極領域に接触する1つ以上の導電性の脚部を有する可動端子と、
    前記基板に1つ以上の段差部が設けられることで構成され、該段差部は前記電極領域の少なくとも一部に沿って連続または断続して延びて、該段差部によって前記スライダのスライド時に前記可動端子が案内されるガイド部を備え
    前記段差部は、前記スライダのスライド方向に沿った縁となる壁部分を有し、
    前記壁部分は、前記可動端子の前記脚部に接触していることを特徴とするシートベルトバックルスイッチ。
  2. 前記段差部は、前記基板の表面よりも外側に突出している形状を含むことを特徴とする請求項1に記載のシートベルトバックルスイッチ。
  3. 前記段差部は、前記基板の表面よりも凹んでいる溝状の形状を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルトバックルスイッチ。
  4. 前記可動端子の脚部と前記ガイド部とは、交互に配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のシートベルトバックルスイッチ。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載のシートベルトバックルスイッチを備えることを特徴とするシートベルトバックル。
  6. 請求項に記載のシートベルトバックルを備えることを特徴とするシートベルト装置。
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