JP2001212179A - 車椅子固定装置 - Google Patents

車椅子固定装置

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JP2001212179A
JP2001212179A JP2000026471A JP2000026471A JP2001212179A JP 2001212179 A JP2001212179 A JP 2001212179A JP 2000026471 A JP2000026471 A JP 2000026471A JP 2000026471 A JP2000026471 A JP 2000026471A JP 2001212179 A JP2001212179 A JP 2001212179A
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wheelchair
belt
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fixing
fixing device
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Taizo Nakamura
泰三 中村
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Ankura Japan KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡素で、車椅子の固定作業が容易な車
椅子固定装置を提供する。 【解決手段】 車椅子固定装置1は、車両に搭載される
車椅子5を挟んで、その車椅子5の後方に位置するよう
に前記車両のフロア上に設置された後方レール部材2B
に係合可能な係合部材35が一端側に設けられ、かつ他
端側が二股に分かれていると共に、該二股部の各先端部
に車椅子5の後側における左右のフレーム5c,5dに
それぞれ係止可能な係止部材37が設けられている長さ
調整可能な固縛ベルト3と、それぞれ、一端側に車椅子
5の前方に位置するように前記車両のフロア上に設置さ
れた前方レール部材2Aに係合可能な係合部材44が設
けられ、他端側に車椅子5の前側における左右のフレー
ム5a,5bにそれぞれ係止可能な係止部材45が設け
られている2本の固定ベルト4とを具備して構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車椅子固定装置に
関し、特に身障者等の車椅子利用者が着座した状態で車
椅子を車両に固定することができる車椅子固定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、車椅子を車両に固定するための車
椅子固定装置が開発されている。この種の装置の中に
は、車椅子利用者が着座した状態で車椅子を車両に固定
することができるものがある。かかる装置としては、車
椅子を機械的にロックするロック機構を備えた機械式の
ものと、車椅子をベルトにより固定するベルト式のもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機械式
の装置では、固定対象となる車椅子の構造を基に設計さ
れているため、固定できる車椅子の構造が限定され易
く、特に電動車椅子に対しては、種々の電気機器が搭載
されていることもあり、対応できないという問題があっ
た。また、機械式の装置では、車椅子を移送する車両に
事故が生じた際に、その事故により故障して動作不能と
なることがあり、この場合には、車両からの車椅子の脱
出が困難となって、迅速な救出の障害となるという問題
があった。
【0004】その一方、ベルト式の装置は、電動車椅子
にも対応可能で、事故の際には、ベルトを切断すること
により車両から車椅子を脱出させることができるが、車
両に車椅子を安定して固定する必要性から複雑な構造の
ものが多く、また、車椅子の固定作業に手間が掛かると
いう欠点があった。
【0005】本発明は上記した点に鑑みなされたもので
あり、手動式、電動式の別を問わず種々の構造の車椅子
に対応可能で、事故の際にも車椅子を車両から脱出させ
ることが可能なベルト式を採用し、簡素な構造でありな
がら車両に車椅子を安定して固定することができ、かつ
車椅子の固定作業が容易な車椅子固定装置を提供するこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の本発明の車椅子固定装置は、車両に
搭載される車椅子を挟んで、該車椅子の前方に位置する
ように前記車両のフロア上に設置される1以上の前方レ
ール部材、および前記車椅子の後方に位置するように前
記車両のフロア上に設置される1以上の後方レール部材
のうち、一方のレール部材に係合可能な係合部材が一端
側に設けられ、かつ他端側が二股に分かれていると共
に、該二股部の各先端部に前記車椅子の前側又は後側の
いずれか一方における左右のフレームにそれぞれ係止可
能な係止部材が設けられている長さ調整可能な固縛ベル
トと、それぞれ、一端側に前記前方レール部材および後
方レール部材のうちの他方のレール部材に係合可能な係
合部材が設けられ、他端側に前記車椅子の前側又は後側
のいずれか他方における左右のフレームにそれぞれ係止
可能な係止部材が設けられている2本の固定ベルトとを
具備することを特徴とする。
【0007】請求項2記載の本発明の車椅子固定装置
は、請求項1記載の車椅子固定装置であって、前記固縛
ベルトの二股部に、該二股部の各先端部に設けられた前
記係止部材の前記車椅子に対する取付方向を識別するた
めの識別手段が施されていることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の本発明の車椅子固定装置
は、請求項1又は2記載の車椅子固定装置であって、前
記2本の固定ベルトに、該固定ベルトの他端側に設けら
れた前記係止部材の前記車椅子に対する取付方向を識別
するための識別手段が施されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一の実施の
形態にかかる車椅子固定装置の使用時の状態を示す図で
あり、(a)は正面側からみた斜視図、(b)は背面側
からみた斜視図である。この図に示したように、この車
椅子固定装置1は、前方及び後方レール部材2A,2
B、固縛ベルト3及び固定ベルト4を備えて構成され
る。
【0010】前方及び後方レール部材2A,2Bは、車
両のフロア上に搭載される車椅子の前方及び後方にそれ
ぞれ位置するように、該フロア上に設置される。本実施
の形態では、図1(a)及び(b)に示したように、車
椅子5を挟んで、その前方に前方フレーム2Aが、その
後方に後方フレーム2Bがそれぞれ1ずつ配置され、各
レール部材2A,2Bが所定間隔をおいて対向するよう
に設置されているが、各レール部材2A,2Bの設置本
数及び配置は、これに限定されるものではなく適宜変更
可能である。
【0011】前方及び後方レール部材2A,2Bは、図
2(a)に示したように、それぞれ、その長さ方向に沿
って複数形成された平面視で略円形の取付孔21を有す
る。この取付孔21は、図2(b)に示したように、前
方及び後方レール部材2A,2Bを貫通することなく刻
設されており、また、隣接するもの同士が、平面視で取
付孔21の直径よりも小さい幅を有し、かつ取付孔21
とほぼ同じ深さで刻設された直線状の溝22により連通
している。この溝22は、図2(c)に示したように、
前方及び後方レール部材2A,2Bの内部において、そ
の幅が取付孔21の直径と同程度の幅を有する断面略凸
字状に形成されている。
【0012】固縛ベルト3は、図3(a)及び(b)に
示したように、ベルト部31、該ベルト部31を巻き取
って長さ調整可能なベルト巻取手段としてのリトラクタ
32、バックル33、支持部材34、係合部材35、ベ
ルト片36および係止部材としてのフック37を備えて
構成される。
【0013】ベルト部31は、一方の端部がリトラクタ
32の内部に設けられた軸体(図示せず)に巻き付けら
れて固定されている。また、ベルト部31の他方の端部
には、図3(b)に示したように、リトラクタ32の下
方に配設されたバックル33に先端部が差し込まれるこ
とにより係合するタング38が取り付けられている。そ
して、リトラクタ32から引き出されたベルト部31
は、中途に、該ベルト部31と後述するベルト片36と
を連結する連結部材39を介装して折り返され、タング
38をバックル33に係合させることにより、該バック
ル33に他方の端部が固定されている。
【0014】リトラクタ32には、上記したように、そ
の内部にベルト部31の一方の端部が巻き付け固定され
た軸体が設けられており、この軸体は、図示しないスプ
リングによりベルト部31を巻き取る方向に回転するよ
う付勢されている。また、リトラクタ32には、上記軸
体に連結され、一方向に回転させることにより軸体を巻
き取り方向に回転させるハンドル部321と、常態にお
いては軸体の回転を規制し、引き下げることによりその
規制を解除して軸体を回転自由とする操作レバー322
が設けられている。
【0015】このリトラクタ32によれば、常態では、
操作レバー322によって軸体が回転しないよう規制さ
れているため、ベルト部31は、軸体によって巻き取り
又は巻き戻しされず、リトラクタ32から当初引き出さ
れた状態で維持される。そして、この状態でハンドル部
321を一方向に回転させれば、それに伴って軸体が巻
き取り方向に回転するため、ベルト部31を少しずつ巻
き取ることができる。一方、未使用時には、操作レバー
322を引き下げるだけの操作で、軸体に対する規制が
解除されるため、スプリングにより付勢された軸体が巻
き取り方向に回転して、ベルト部31が該軸体に素早く
巻き取られ、リトラクタ32内に収納される。他方、使
用時にベルト部31をリトラクタ32から引き出す際に
は、上記と同様に操作レバー322を引き下げるだけの
操作で軸体が回転自由となるため、リトラクタ32内か
らベルト部31を手で引き出すことができる。
【0016】支持部材34は、所定長さのワイヤロープ
からなり、その先端部に次述する係合部材35が回転自
由に取り付けられると共に、後端部が上記したリトラク
タ32に設けられた舌片32aと、バックル33に設け
られた舌片33aとの間に挟持されて配設されている。
この支持部材34によって次述する係合部材35が回転
自由に支持されることにより、固縛ベルト3を車椅子5
と前方又は後方レール部材2A,2Bとの間に掛け渡し
た際に生ずるベルト部31のねじれが抑制され、それに
より、前方又は後方レール部材2A,2Bや係合部材3
5の変形や破損を防止することができる。
【0017】係合部材35は、上記したように支持部材
34の先端部に取り付けられることにより固縛ベルト3
の一端側に位置して配設されている。係合部材35とし
ては、前方及び後方レール部材2A,2Bのうちの一方
のレール部材に対し、取り外し可能に係合し得るもので
あれば、どのようなものであってもよいが、本実施の形
態では、図1(b)及び図4に示したように、該係合部
材35を後方レール部材2Bに差し込んだ状態でロック
するためのストッパ部351と、該ストッパ部351に
よるロック状態を解除するための操作部352とを備え
て構成されるものを採用している。
【0018】この係合部材35のストッパ部351は、
後方レール部材2Bの溝22上部の幅よりも大きく、取
付孔21の直径よりも小さい直径の断面略円形に形成さ
れ、係合部材35の下部に外方に突出するように設けら
れている。また、操作部352は、後方レール部材2B
の取付孔21の直径よりもやや小さい直径の断面略円形
に形成され、係合部材35の側部に設けられている。こ
の操作部352は、その上部に突設された取手353を
手指で引っ張ることにより上方へ引き上げられ、取手3
53から手指を離すことによりもとの位置に復帰するよ
うになっている。
【0019】上記した係合部材35を後方レール部材2
Bに係合させる際には、まず、取手353を手指で引っ
張り、操作部352を上方に引き上げた状態で、ストッ
パ部351を後方レール部材2Bに形成された取付孔2
1に差し込み、この状態で係合部材35を後方レール部
材2Bの長さ方向に沿ってスライドさせて、操作部35
2が後方レール部材2Bの取付孔21の上方に位置した
ところで取手353から手指を離し、操作部352を原
位置に復帰させて後方レール部材2Bの取付孔21に嵌
合させる。これにより、係合部材35がスライド不可の
状態になると共に、後方レール部材2B内において、ス
トッパ部351が、溝22の下部に位置して配置される
ことにより該溝22の上部と係合して、係合部材35を
後方レール部材2Bに差し込んだ状態でロックする。一
方、係合部材35を後方レール部材2Bから取り外す際
には、取手353を手指で引っ張り、操作部352を上
方に引き上げて、該操作部352と後方レール部材2B
の取付孔21との嵌合した状態を解除し、この状態で、
係合部材35を後方レール部材2Bの長さ方向に沿って
スライドさせる。これにより、ストッパ部351と後方
レール部材2Bの溝22との係合状態も解除されるた
め、係合部材35を後方レール部材2Bから取り外すこ
とができる。
【0020】ベルト片36は、図3(a)及び(b)に
示したように、それぞれ連結部材39を介して、上記し
たベルト部31の折り返し部31aから二股に分かれて
配設されており、この各ベルト片36によって、固縛ベ
ルト3の他端側に二股部が構成される。
【0021】各ベルト片36の先端部には、それぞれ略
S字状の係止部材としてのフック37が設けられてお
り、各フック37は、それぞれ先端の湾曲した部位を車
椅子5の前側又は後側のいずれか一方における左右のフ
レームに掛けることにより、該フレームに係止される。
【0022】なお、例えば、図1(b)に示したよう
に、各フック37を車椅子5の後側における左右のフレ
ーム5c,5dに取り付ける場合に、該フレーム5c,
5dに対し、各フック37をそれぞれ外側から取り付け
ようとすると、車椅子5の車輪などが障害となって取り
付け難い場合がある。このため、車椅子5の各フレーム
5c,5dに対し、常に、各フック37をそれぞれ内側
から取り付け易くするように、固縛ベルト3の二股部を
構成する各ベルト片36に、各フック37の取付方向を
識別するための識別手段を施しておくことが好ましい。
この識別手段としては、例えば、車椅子5の後側におけ
る左右のフレーム5c,5dのうち、左側のフレーム5
cに掛けられるフック37が取り付けられたベルト片3
6を「赤色」、右側のフレーム5dに掛けられるフック
37が取り付けられたベルト片36を「緑色」というよ
うに、各ベルト片36を色分けしておく。このように各
ベルト片36を色分けしておけば、取り付ける者が各フ
ック37の取付方向を一見して識別することができるた
め、車椅子5の各フレーム5c,5dに対し、常に、各
フック37をそれぞれ内側から取り付け易くすることが
できる。
【0023】固定ベルト4は、図5(a)及び(b)に
示したように、バックル41、第1及び第2のベルト4
2,43、係合部材44及び係止部材としてのフック4
5を備えて構成される。
【0024】バックル41は、ベルト連結部411と、
ベルト固定部412を有して構成されており、ベルト連
結部411の一方の端部には第1のベルト42が、他方
の端部には第2のベルト43がそれぞれ連結されてい
る。ベルト固定部412は、常態においては、該ベルト
固定部412に形成された爪部412aと、ベルト連結
部411の一方の端部との間に第1のベルト42を挟み
込んで、該第1のベルト42を固定することができる一
方、該ベルト固定部412の把持部412bを上方に持
ち上げて、基軸413を中心として回転させることによ
り、ベルト連結部411の一方の端部に対向するように
位置していた爪部412aがベルト連結部411の他方
の端部方向に移動して、第1のベルト42の固定状態を
解除し得るようになっている。従って、このバックル4
1を操作して第1のベルト42の固定位置を調節すれ
ば、固定ベルト4の全体の長さを調節することができ
る。
【0025】第1のベルト42の先端部、すなわち、固
定ベルト4の一端側には、連結リング46を介して、上
記した前方及び後方レール部材2A,2Bのうちの他方
のレール部材の取付孔21及び溝22に係合可能な係合
部材44が設けられている。この係合部材44も、上記
した固縛ベルト3に設けられた係合部材35と同様に、
前方又は後方レール部材2A,2Bに対して、取り外し
可能に係合し得るものであれば、その形状・構造は何ら
限定されるものではない。
【0026】第2のベルト43の先端部、すなわち、固
定ベルト4の他端側には、略S字状の係止部材としての
フック45が設けられている。このフック45は、先端
の湾曲した部位を車椅子5の前側又は後側のいずれか他
方における左右のフレームに掛けることにより、該フレ
ームに係止される。
【0027】上記のように構成される固定ベルト4は2
本使用されるが、この2本の固定ベルト4には、上記し
た固縛ベルト3の二股部を構成する各ベルト片36と同
様に、車椅子の前側又は後側における左右のフレームに
対し、それぞれ、各固定ベルト4の他端側に設けられた
フック45を一定の方向から掛けられるように、各フッ
ク45の取付方向を識別するための識別手段を施してお
くことが好ましい。かかる識別手段としては、例えば、
各固定ベルト4を色分けしておき、その色の違いにより
各フック45の取付方向を識別する手段を採用すること
ができる。
【0028】次に、図1(a)及び(b)に基づいて上
記した構成の車椅子固定装置1の使用例を説明する。こ
の車椅子固定装置1を使用する際には、予め該装置1を
構成する前方及び後方レール部材2A,2Bを車両のフ
ロア上に設置しておく。各レール部材2A,2Bの設置
にあたっては、該レール部材2A,2Bが、それぞれ車
両のフロア上に搭載される車椅子5の前方及び後方に位
置するように設置する。また、車椅子固定装置1が適用
可能な車両としては、車椅子5を搭載可能な車両であれ
ば特に制限されるものではないが、例えば、ワンボック
スカー、バス、マイクロバスなどが挙げられる。
【0029】車両のフロア上に設置された前方及び後方
レール部材2A,2B同士の間に車椅子5が搭載された
ならば、まず、車椅子5の前側における左右のフレーム
5a,5bのそれぞれに、固定ベルト4の他端側に配設
された係止部材としてのフック45を掛けて係止させ
る。次に、車椅子5の前方に設置された前方レール部材
2Aに、固定ベルト4の一端側に配設された係合部材4
4を係合させ、該前方レール部材2Aに固定ベルト4の
一端側を固定する。これにより、図1(a)に示したよ
うに、車椅子5の前方に設置された前方レール部材2A
と車椅子5の前側における左右のフレーム5a,5bと
の間に、2本の固定ベルト4が掛け渡された状態とな
り、該固定ベルト4により車椅子5の前部が該車椅子5
の前方に設置された前方レール部材2Aに取り付けられ
る。
【0030】次に、車椅子5の後側における左右のフレ
ーム5c,5dに、固縛ベルト3の他端側に配設された
係止部材としてのフック37をそれぞれ掛けて係止させ
ると共に、車椅子5の後方に設置された後方レール部材
2Bに、固縛ベルト3の一端側に配設された係合部材3
5を係合させ、該後方レール部材2Bに固縛ベルト3の
一端側を固定する。これにより、図1(b)に示したよ
うに、車椅子5の後方に設置された後方レール部材2B
と車椅子5の後側における左右のフレーム5c,5dと
の間に、1本の固縛ベルト3が掛け渡された状態とな
り、該固縛ベルト3により車椅子5の後部が該車椅子5
の後方に設置された後方レール部材2Bに取り付けられ
る。そして最後に、固縛ベルト3に設けられたベルト巻
取手段としてのリトラクタ32のハンドル部321を操
作して、固縛ベルト3のベルト部31のたるみをなくす
よう長さ調整する。これにより、車椅子5の前後におい
て、固縛ベルト3と上記した2本の固定ベルト4が緊張
して張設され、車両のフロア上に車椅子5が安定して固
定される。
【0031】一方、車椅子5の固定状態を解除する場合
には、固縛ベルト3のリトラクタ32に設けられた操作
レバー322を操作して、リトラクタ32内からベルト
部31を引き出し、固縛ベルト3及び固定ベルト4を弛
緩させる。そして、車椅子5の各フレーム5a〜5dに
係止された各フック37,45を取り外す。
【0032】このように車椅子固定装置1によれば、前
方及び後方レール部材2A,2B、固縛ベルト3及び固
定ベルト4で構成される簡素な構造でありながら、車両
のフロア上に車椅子5を安定して固定することができ
る。また、車椅子5の四隅に配置された4つのフレーム
5a〜5dをベルトを用いて固定するにあたり、各フレ
ーム5a〜5dごとにベルトを配置して4個所で固定す
るのではなく、上記した固縛ベルト3を用いることによ
り、車椅子5の前後どちらか一方は、少なくとも1個所
で固定することができるため、車椅子5の固定作業が容
易であり、また固定作業を短時間で完了させることがで
きる。また、固縛ベルト3は、固定対象である車椅子5
の前側又は後側において、ほぼ中心に位置して取り付け
られるため、車椅子5を左右均等に固縛することができ
る。また、未使用時には、固縛ベルト3のベルト部31
をリトラクタ32内に収納してコンパクトな状態で保管
することができ、さらに、固縛ベルト3及び固定ベルト
4を構成する各部材が、固縛ベルト3のベルト部31あ
るいは固定ベルト4の第1及び第2のベルト42,43
を中心として一体的に連結されているため、持ち運ぶ際
に各部材が脱落することがない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車椅子固定
装置は、車両に搭載される車椅子を挟んで、該車椅子の
前方に位置するように前記車両のフロア上に設置される
1以上の前方レール部材、および前記車椅子の後方に位
置するように前記車両のフロア上に設置される1以上の
後方レール部材のうち、一方のレール部材に係合可能な
係合部材が一端側に設けられ、かつ他端側が二股に分か
れていると共に、該二股部の各先端部に前記車椅子の前
側又は後側のいずれか一方における左右のフレームにそ
れぞれ係止可能な係止部材が設けられている長さ調整可
能な固縛ベルトと、それぞれ、一端側に前記前方レール
部材および後方レール部材のうちの他方のレール部材に
係合可能な係合部材が設けられ、他端側に前記車椅子の
前側又は後側のいずれか他方における左右のフレームに
それぞれ係止可能な係止部材が設けられている2本の固
定ベルトとを具備して構成されるため、簡素な構造であ
りながら車両に車椅子を安定して固定することができ
る。また、前記固縛ベルトにより、車椅子の前後どちら
か一方は、少なくとも1個所で固定することができるた
め、車椅子の固定作業が容易であり、また固定作業を短
時間で完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施の形態にかかる車椅
子固定装置の使用時の状態を示す図であり、(a)は正
面側からみた斜視図、(b)は背面側からみた斜視図で
ある。
【図2】図2(a)は前方及び後方レール部材の平面
図、(b)は(a)のA−A部拡大断面図、(c)は
(a)のB−B部拡大断面図である。
【図3】図3(a)は固縛ベルトの平面図、(b)はベ
ルト部がリトラクタ内に収納された状態の固縛ベルトの
右側面図である。
【図4】図4は固縛ベルトの一端側に設けられた係合部
材を示す図である。
【図5】図5(a)は固定ベルトの平面図、(b)は固
定ベルトの右側面図である。
【符号の説明】
1 車椅子固定装置 2A 前方レール部材 2B 後方レール部材 3 固縛ベルト 31 ベルト部 32 リトラクタ 33 バックル 34 支持部材 35 係合部材 36 ベルト片 37 フック 4 固定ベルト 41 バックル 42 第1のベルト 43 第2のベルト 44 係合部材 45 フック 5 車椅子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載される車椅子を挟んで、該車
    椅子の前方に位置するように前記車両のフロア上に設置
    される1以上の前方レール部材、および前記車椅子の後
    方に位置するように前記車両のフロア上に設置される1
    以上の後方レール部材のうち、一方のレール部材に係合
    可能な係合部材が一端側に設けられ、かつ他端側が二股
    に分かれていると共に、該二股部の各先端部に前記車椅
    子の前側又は後側のいずれか一方における左右のフレー
    ムにそれぞれ係止可能な係止部材が設けられている長さ
    調整可能な固縛ベルトと、 それぞれ、一端側に前記前方レール部材および後方レー
    ル部材のうちの他方のレール部材に係合可能な係合部材
    が設けられ、他端側に前記車椅子の前側又は後側のいず
    れか他方における左右のフレームにそれぞれ係止可能な
    係止部材が設けられている2本の固定ベルトとを具備す
    ることを特徴とする車椅子固定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車椅子固定装置であっ
    て、前記固縛ベルトの二股部に、該二股部の各先端部に
    設けられた前記係止部材の前記車椅子に対する取付方向
    を識別するための識別手段が施されていることを特徴と
    する車椅子固定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の車椅子固定装置で
    あって、前記2本の固定ベルトに、該固定ベルトの他端
    側に設けられた前記係止部材の前記車椅子に対する取付
    方向を識別するための識別手段が施されていることを特
    徴とする車椅子固定装置。
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