JP6804979B2 - コンベヤ装置、コンベヤシステム、ゾーンコントローラ及びコンベヤ装置の製造方法 - Google Patents
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Description
配送場に設置されるコンベヤ装置は、主搬送路から複数の子分岐搬送路が分岐され、さらに分岐搬送路が分岐されて、孫分岐搬送路や曾孫分岐搬送路が設けられている。
また配送場に設置されるコンベヤ装置は、主搬送路や子分岐搬送路、孫分岐搬送路を構成する複数の直線搬送路と、搬送方向を変換する搬送方向変換装置を有しており、分岐部に前記した搬送方向変換装置が配置されている。
特許文献2に開示されたコンベヤ装置では、各ゾーンにゾーンコントローラが設けられており、各ゾーンのモータはそれぞれのゾーンコントローラによって制御される。
また分岐機能を有するゾーンを含むコンベヤ装置も知られている(特許文献3)。
従来技術においては、分岐機能を有するゾーンは、外部からの信号を受けて分岐動作が行われる。
即ち分岐機能を有するゾーンは、例えば搬送物を直進させたり、搬送物を横方向に排出する機能を持っている。
これらの動作は、複数のモータを所定の順番で動作させることによって実行される。そして従来技術においては、複数のモータが外部からの信号によって順次動作される。
具体的には、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)によって分岐機能を有するゾーンが制御されていた。
本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、情報読み出し装置やPLCの数を大幅に減らすことができ、施工が簡単なコンベヤ装置を提供することを課題とするものである。
またもう一つの態様は、搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送するコンベヤ装置において、前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、搬送物の搬送先に関する搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、各ゾーンは、前記搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、搬送物をゾーンを跨いで移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンから下流側のゾーンに受け渡して行くコンベヤ装置であって、直線搬送ゾーンはそれぞれ個別に動力を有していて他のゾーンから独立して駆動・停止をさせることが可能であり、且つ直線搬送ゾーンはその上に搬送物が有るか否かを検知する在荷センサーを有し、
直線搬送ゾーンが駆動したか否かと、在荷センサーが搬送物の存在を検知したか否かを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を消去及び/または書き換えることを特徴とするコンベヤ装置である。
またもう一つの態様は、搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送する領域を有するコンベヤ装置において、前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、一又は複数のゾーンを制御するゾーンコントローラを有し、当該ゾーンコントローラは搬送物の搬送先に関する搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、前記搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、搬送物を移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンを制御するゾーンコントローラから下流側のゾーンを制御するゾーンコントローラに受け渡して行くことを特徴とするコンベヤ装置あって、直線搬送ゾーンはそれぞれ個別に動力を有していて他のゾーンから独立して駆動・停止をさせることが可能であり、且つ直線搬送ゾーンはその上に搬送物が有るか否かを検知する在荷センサーを有し、直線搬送ゾーンが駆動したか否かと、在荷センサーが搬送物の存在を検知したか否かを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を消去及び/または書き換えることを特徴とするコンベヤ装置である。
またもう一つの態様は、搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送するコンベヤ装置において、前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、搬送物の搬送先に関する搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、各ゾーンは、前記搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、搬送物をゾーンを跨いで移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンから下流側のゾーンに受け渡して行くことを特徴とするコンベヤ装置であって、直線搬送ゾーンはそれぞれ個別に動力を有していて他のゾーンから独立して駆動・停止をさせることが可能であり、且つ直線搬送ゾーンはその上に搬送物が有るか否かを検知する在荷センサーを有し、自己の直線搬送ゾーンが駆動し、且つ在荷センサーが搬送物の存在を検知しない状態から搬送物の存在を検知した状態に変化したことを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を書き換えることを特徴とするコンベヤ装置である。
またもう一つの態様は、搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送する領域を有するコンベヤ装置において、前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、一又は複数のゾーンを制御するゾーンコントローラを有し、当該ゾーンコントローラは搬送物の搬送先に関する搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、前記搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、
搬送物を移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンを制御するゾーンコントローラから下流側のゾーンを制御するゾーンコントローラに受け渡して行くことを特徴とするコンベヤ装置であって、直線搬送ゾーンはそれぞれ個別に動力を有していて他のゾーンから独立して駆動・停止をさせることが可能であり、且つ直線搬送ゾーンはその上に搬送物が有るか否かを検知する在荷センサーを有し、自己の直線搬送ゾーンが駆動し、且つ在荷センサーが搬送物の存在を検知しない状態から搬送物の存在を検知した状態に変化したことを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を書き換えることを特徴とするコンベヤ装置である。
またもう一つの態様は、搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送するコンベヤ装置において、前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、搬送物の搬送先に関する搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、各ゾーンは、前記搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、搬送物をゾーンを跨いで移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンから下流側のゾーンに受け渡して行き、搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を消去及び/または書き換えることを特徴とするコンベヤ装置である。
またもう一つの態様は、搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送する領域を有するコンベヤ装置において、前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、一又は複数のゾーンを制御するゾーンコントローラを有し、当該ゾーンコントローラは搬送物の搬送先に関する搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、前記搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、搬送物を移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンを制御するゾーンコントローラから下流側のゾーンを制御するゾーンコントローラに受け渡して行き、搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を消去及び/または書き換えることを特徴とするコンベヤ装置である。
これに対して搬送方向変換ゾーンは、導入した搬送物を複数の方向に排出することができるものや、複数の方向から搬送物を受け入れることができるものを言う。搬送方向変換ゾーンの排出方向や搬入方向は、直角方向であってもよく、斜め方向であってもよい。
また搬送方向変換ゾーンは、上下方向に搬送方向を変換するものであってもよい。即ち立体的なコンベヤ装置であって上下に搬送路がある場合、導入した搬送物を上段の搬送路に上げたり、下段の搬送路に下げるものであってもよい。
本態様のコンベヤ装置には、搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンが含まれ、搬送路が複数に分岐されている。
本態様のコンベヤ装置では、少なくとも一台の搬送物特定装置を有し、搬送物を特定することができる。また本発明のコンベヤ装置では、前記搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有している。そのため初期情報発信手段によって、特定された搬送物の搬送先の情報が、いずれかのゾーンに伝達される。初期情報発信手段によって情報を発信するゾーンは複数であってもよい。
本態様のコンベヤ装置では、各ゾーンに搬送先記憶手段と、情報受入れ手段と、情報発信手段があり、搬送物をゾーンを跨いで移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンから下流側のゾーンに受け渡して行く。そのため搬送物が搬送方向変換ゾーンに至った際に、前記搬送先情報も搬送方向変換ゾーンに伝達されている。搬送方向変換ゾーンは、伝達された搬送先に関する情報に基づいて動作し、搬送物を所望の方向に送りだすことができる。
複数のゾーンを一つの制御装置で制御する場合もある。この場合は、制御装置内で、前記搬送先情報が上流側のゾーンを担当するメモリー等から下流側のゾーンを担当するメモリーに受け渡される。
コンベヤ装置は、その一部にゾーンに区分されていない領域があってもよい。例えばコンベヤ装置の一部に長い直線搬送路があってもよい。
情報の受け渡しは、隣接するゾーンごとに行われることが望ましいが、中間のゾーンを飛ばして情報を受け渡してもよい。
即ち「搬送物をゾーンを跨いで移動させるのに伴って」とは、隣接するゾーンを跨ぐ場合に限定されるものではなく、中間にゾーンがあり、そのゾーンを超えて搬送物がゾーンを跨ぐ場合を含む。
またゾーンコントローラが複数のゾーンを制御する場合には、情報の受け渡しは、隣接するゾーンコントローラごとに行われることが望ましいが、中間部に分岐部が無い場合には、中間部のゾーンコントローラを飛ばして上流側のゾーンコントローラゾーンから数ゾーン離れた下流側のゾーンコントローラに情報を受け渡してもよい。
(1)複数のゾーンに搬送物が指定個数揃うまで待ち、指定個数揃った段階で下流側に搬送物を送り出す個数揃え機能。
(2)搬送物を搬送してもよい搬送先が複数あり、当該搬送先に対して搬送物の個数を振り分ける比率分岐機能。
(3)搬送先が渋滞状態である場合に搬送物を迂回させる渋滞回避機能。
(1)搬送方向を変更するゾーンに関する情報及び当該ゾーンにおける搬送方向。
自己が制御するゾーンのモータが駆動し、且つ在荷センサーが搬送物の存在を検知しない状態から搬送物の存在を検知した状態に変化したことを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を書き換えることを特徴とするゾーンコントローラである。
前記した課題を解決するもう一つの態様は、搬送物を載置して搬送物を搬送する機械的構造物と、前記機械的構造物を制御するコントローラが一体化された搬送モジュールであって、前記機械的構造物は、搬送方向又は搬入方向を切り換える方向変換機構を有していて一又は複数の搬入方向から搬送物を搬入し、一又は複数の搬送方向に搬送物を搬出可能であり、コントローラは、搬送物の導入する際の動作を実行させる制御手段と、方向変換機構を動作させる制御手段と、搬送物を排出させる動作を実行させる制御手段と、搬送物の搬送先に関する搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段を有し、搬送物が搬送モジュールに至ることを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を書き換えることを特徴とする搬送モジュールである。
(1)ゾーンの位置に関する情報
(2)ゾーンの動作に関する情報
前記した課題を解決するさらにもう一つの態様は、上記いずれかに記載のコンベヤ装置を設計するCAD装置であって、複数の前記ゾーンによって構成されるコンベヤ装置のレイアウトを作成するレイアウト作成手段と、前記レイアウトを表示するレイアウト表示手段と、少なくとも下記の情報を書き込む情報入力手段と、情報を出力する情報出力手段を有するCAD装置を使用し、書き込み可能なメモリーを有する制御装置と、各ゾーンの機械的構造物とが一体化された搬送モジュールを製造する工程と、前記CAD装置に書き込まれた情報を前記搬送モジュールのメモリーに書き込む情報書き込み工程とを有し、制御装置に情報が書き込まれた状態の搬送モジュール施工現場に搬送し、各ゾーンを前記CAD装置で設計されたレイアウトに従って結合させる現場結合工程を有することを特徴とする上記いずれかに記載のコンベヤ装置を製造するコンベヤ装置の製造方法である。
(1)ゾーンの位置に関する情報
(2)ゾーンの動作に関する情報
前記情報には隣接するゾーンを特定する情報を含むことが望ましい。
また本発明のCAD装置及びコンベヤ装置の製造方法によると、コンベヤ装置を設計、施工する際の作業を簡素化することができる。
第一実施形態のコンベヤ装置1は、図1に示す様なレイアウトのコンベヤであり、搬送路が複数に分岐されていて、搬送物を搬送する目的場所が複数存在するコンベヤ装置である。
第一実施形態のコンベヤ装置1は、搬送路の直線部分が複数の短いゾーンに分割されている。即ちコンベヤ装置1では、搬送路の直線部分が複数の直線搬送ゾーンが直列に連結されて構成されている。またコンベヤ装置1は、複数の搬送方向変換ゾーンを含んでおり、枝分かれした搬送路を構成するものである。
コンベヤ装置1は、パレット、コンテナ、トレイといった概ね一定の大きさの搬送物を搬送することを目的としており、各ゾーンの長さは、少なくとも一個の搬送物を載置可能な長さを有している。
直線搬送ゾーンに設置された搬送モジュールは、図3に示す様なゾーンコンベヤ2である。搬送方向変換ゾーンに設置された搬送モジュールは、図5に示す様な移載装置20である。
ゾーンコンベヤ2は、モータ内蔵ローラ5aを正転・逆転することによって、搬入方向と搬送方向を入れ換えることは可能であるが、搬送先を分岐する機能や複数の搬入路から搬送物を導入する機能は持たない。
ゾーンコントローラ10の機能については後記する。
移載装置20は、図6の様に主搬送コンベヤ21と、副搬送コンベヤ22及び昇降装置23によって構成されている。
移載装置20の主搬送コンベヤ21は、複数の細いベルト25が一定の間隔を設けて配されたベルトコンベヤである。主搬送コンベヤ21は、端部に設けられたモータ内蔵ローラ28によって駆動される。
副搬送コンベヤ22は、図5の様に主搬送コンベヤ21のベルト25同士の間にローラ26が存在する様に配置されている。
移載装置20に載置された搬送物を直進させる場合には、昇降装置23によって主搬送コンベヤ21を副搬送コンベヤ22よりも上に突出させ、主搬送コンベヤ21のモータ内蔵ローラ28を駆動し、ベルト25を走行させる。
移載装置20に載置された搬送物を横方向に排出する場合は、主搬送コンベヤ21に搬送物を引き入れた後に、昇降装置23によって副搬送コンベヤ22を上昇させると共に主搬送コンベヤ21を降下し、副搬送コンベヤ22を主搬送コンベヤ21よりも上に突出させ、副搬送コンベヤ22のモータ内蔵ローラを駆動し、各ローラ26を回転させる。
移載装置20にも在荷センサーが設けられている(図示せず)。また移載装置20にもゾーンコントローラ(図示せず)が取り付けられている。
ゾーンコントローラ10は機械的構造部分たる移載装置20に一体的に取り付けられており、搬送モジュールの一部である。
各ゾーンには、それぞれ固有のアドレスが設定されている。便宜上、図1の様に1番から88番のアドレスが付されたものとする。本実施形態では、第1ゾーンのアドレスが1であり、第2ゾーンのアドレスは2である。以下、順次アドレスが付されている。
各ゾーンのアドレスは、各ゾーンのゾーンコントローラ10に記憶されている。
各ゾーンに付された矢印は、各ゾーンの搬送モジュールの機能をモデル化したものである。矢印の意味は、図2の通りである。第一実施形態のコンベヤ装置1では、図2の直進と分岐だけを使用している。即ち直線の矢印は、直線搬送ゾーンの搬送モジュールたるゾーンコンベヤ2を示している。
矢印が分岐しているものは、搬送方向変換ゾーンの搬送モジュールたる移載装置20を示している。
第一実施形態のコンベヤ装置1では、アドレス、3,5,18,20,22,25,29,35,38,40,46,50,53,61,64,67,71,75,77,82のゾーンが搬送方向変換ゾーンである。搬送方向変換ゾーンの搬送モジュールは移載装置20である。他のゾーンは、直線搬送ゾーンであり、搬送モジュールはゾーンコンベヤ2である。
またゾーンコントローラ10には、搬送先記憶部材(搬送先記憶手段)40と、送受信部41が内蔵されている。
搬送先記憶部材40はメモリーであり、前記搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段として機能する。なおここで「前記搬送先情報」とは、コンベヤ装置1上の搬送先であり、前記したアドレスを含む情報である。また送受信部41は、隣接するゾーンのゾーンコントローラ10との間で信号の授受を行うものであり、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段としての機能と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段としての機能を備えている。
上位制御装置46は、バーコードに記載された情報から、搬送物を特定し、搬送物の搬送先(目的場所)を照会する。そして目的場所のアドレスを第2ゾーンのゾーンコントローラ10に送信(初期情報発信手段)し、第2ゾーンのゾーンコントローラ10の搬送先記憶部材40に入力する。
搬送先記憶部材40に入力された前記搬送先情報は、搬送物の搬送と共に、下流側のゾーンコントローラ10に順送りされる。
説明を容易にするため、第2ゾーンのゾーンコントローラ10の搬送先記憶部材40に入力する情報を第一初期情報と称し、下流側のゾーンに入力する情報を第二初期情報とと称する。
上位制御装置46は、搬送物選定手段、搬送ルート決定手段、特殊搬送指令手段及び初期情報発信手段として機能する。
本実施形態では、上位制御装置46に、さらに上位の制御装置から前記搬送先情報が入力され、内部のメモリーに記憶されている。例えば、Aという搬送物は、藤田商店向けの搬送物であり、Bという商品は大南ストア向けの搬送物であるといった発送先情報が入力される。そしてこの発送先情報が内部のメモリーに記憶されている。
また上位制御装置46は、搬送物のコンベヤ装置1上における搬送ルートを決める機能を有している。
即ち図示しないCPUによって、スタート位置たる第1ゾーンから最終搬送先に至るルートを検索する。
例えば後記する第二実施形態のコンベヤ装置60や第三実施形態のコンベヤ装置8の様に複数の搬送ルートがある場合には、原則として最短のルートを検索する。なお第一実施形態のコンベヤ装置1では、一系統の搬送ルートしか持たないので、この機能は使用していない。
第二実施形態のコンベヤ装置60や第三実施形態のコンベヤ装置8の様に複数の搬送ルートがある場合、搬送先に最も短時間で到達できる搬送ルートを検索することが可能である。例えばスタート位置たる第1ゾーンから最終搬送先に至るルートが複数あるが、その内の最短ルートは通過する搬送物が多いという様な場合には、迂回ルートを検索する。
第2ゾーンのゾーンコントローラ10に送信する初期情報は、第一初期情報であり、搬送物が行き着くべき先である。第一初期情報は、搬送物が最終的に行き着くべき先であることが原則であるが、搬送物によっては中間的な通過位置が第一初期情報となる場合もある。
例えば後記する「個数揃え運転」等を行う場合には、第一初期情報として最終的目的地に至る途中のゾーンが指定される。
即ち、特定の搬送物が第一初期情報に基づいて特定のゾーンに到達する。また第一初期情報に基づいて搬送物が到達したゾーンのゾーンコントローラ10に対して、上位制御装置46から第二初期情報が入力され、その後は第二初期情報の目的地に向かって搬送物が進む。
一方、前記した通信手段によって、上位制御装置46から各ゾーンコントローラ10には個別のゾーンを停止する信号を送信することができる。
本実施形態では、前記した各ゾーンコントローラ10からは上位制御装置46に送信される情報(在荷センサーSの情報と、当該ゾーン上に搬送物の情報)及び上位制御装置46から各ゾーンコントローラ10に送信される個別のゾーンを停止する信号により、「個数揃え運転」「比率分岐運転」「渋滞回避運転」「合流運転」等の特殊搬送を行わしめることができる。
具体的には、通常の動作であればゾーンに搬送物が搬入され、下流側のゾーンに搬送物がなければ、当該搬送物を下流側のゾーンに送り出す。
「個数揃え運転」は、特定のゾーンに特定の搬送物が到着した場合、その上流側に隣接するゾーンに同種の搬送物がいくつかまとまるまで、先頭のゾーンを停止する。そして上流側に隣接するゾーンに所望の数の搬送物がたまると、それらをまとめて下流側に一斉搬送する。
「個数揃え運転」では、第一初期情報として搬送物を待機させるゾーンが指示され、特定の搬送物を待機させるゾーンまで至らせる。
そして待機させるゾーンとその上流側のゾーンに所定の数の搬送物がたまり、ゾーンコントローラ10から上位制御装置46に送信される情報によってその事実が判明すると、上位制御装置46からゾーンの停止を解除する解除信号が送られると共に、第二初期情報として搬送物を最終的に搬送するゾーンがゾーンコントローラ10に指示される。そして搬送物を目的のゾーンに移動させる。
例えば同一の目的地(例えば藤田商店)に輸送するのに供するトラックやコンテナが2台あり、いずれのトラック等に搬送物を搬入しても良いような場合がある。
この様な場合には、複数のトラック等に過不足なく搬送物を搬入するべきである。この様な場合に、複数のトラック等に過不足なく搬送物を振り分ける運転が「比率分岐運転」である。
具体的には、特定のゾーンに特定の搬送物が到着した場合、例えば交互に搬送物の最終搬送先を変更する。
「比率分岐運転」では、第一初期情報として分岐点となるゾーンが指示され、特定の搬送物を分岐点となるゾーンまで至らせる。
そして分岐点となるゾーンに搬送物が至ると、第二搬送情報をゾーンコントローラに送り、搬送物を複数のゾーンに交互に移動させる。即ち第二搬送情報として、複数のゾーンを交互に指定し、搬送物を複数のゾーンに交互に移動させる。
さらに配分比率を設定し、その比率に合わせて搬送先を振り分ける「比例方式」を選択することもできる。
即ち、第一初期情報を発信する段階で、搬送物の最終搬送先を振り分けておいても同様の動作を実現することができる。
本運転では、特定のエリアのゾーンに搬送物がたまり、ゾーンコントローラ10から上位制御装置46に送信される情報によってその事実が判明すると、上位制御装置46から迂回路に繋がるゾーンに搬送方向を臨時に変更する信号が送られ、搬送物を迂回路に回す。
「交互合流」は、二つの上流側搬送路が合流して一つの下流側搬送路に収斂する部分の動作として、一方の上流側搬送路と他方の上流側搬送路から交互に下流側に搬送物を搬送する方式である。
一回に搬送する個数は、1個ずつに限らず、複数個ずつであってもよい。また一方の上流側搬送路から2個ずつ、他方から1個ずつという様に、導入個数が違っていてもよい。
第一実施形態のコンベヤ装置1は、前記した様に全体が複数の小さなゾーンに分割されており、各ゾーンの搬送モジュールは、それぞれ個別に搬送用のモータを有している。そのため第一実施形態のコンベヤ装置1は、各ゾーンを個別に駆動・停止することができる。本実施形態のコンベヤ装置1では、各ゾーンの搬送モジュールのモータ(搬送用のモータ)は、常時は停止しており、必要な場合だけ駆動する。
必要な場合とは、上流側のゾーンから搬送物を受け入れるべき状態のとき、及び下流側のゾーンに搬送物を排出すべき状態のときである。
前者は、上流側のゾーン(直前)の搬送物が存在し、且つ自己のゾーンに搬送物が存在しない場合である。具体的には、上流側のゾーンの在荷センサーが搬送物の存在を検知しており、且つ自己のゾーンの在荷センサーが搬送物を検知していない状態であって、現に自己のゾーンの搬送モジュールが搬送を停止している場合には、自己の搬送モジュールを起動して搬送物を受け入れる。
また自己のゾーンの搬送物が存在し、且つ下流側のゾーンが駆動している場合にも下流側のゾーンに搬送物を排出することができる。具体的には、自己のゾーンの在荷センサーが搬送物の存在を検知しており、且つ下流側のゾーンが駆動している場合にも、自己の搬送モジュールを起動して下流側のゾーンに搬送物を排出する。
また自己のゾーンから搬送物が排出されると、自己の搬送先記憶部材40に記憶されていた前記搬送先情報が消去される。
搬送物の移動と情報の移動を関連付けて説明すると、上流側のゾーンから自己のゾーンに搬送物が搬入され、ゾーンを跨いで搬送物が移動すると、これに伴って前記搬送先情報も上流側のゾーンから下流側のゾーンに受け渡される。
即ち直線搬送ゾーンの搬送モジュールが駆動したか否かと、在荷センサーSが搬送物の存在を検知したか否かを契機として搬送先記憶部材40に記憶させた前記搬送先情報を消去したり書き換えたりを行う。
より具体的には、自己の直線搬送ゾーンの搬送モジュールが駆動し、且つ在荷センサーSが搬送物の存在を検知しない状態から搬送物の存在を検知した状態に変化したことを契機として搬送先記憶部材40に記憶させた前記搬送先情報が書き換えられる。
そこで本実施形態では、搬送経路の情報として、搬送方向変換ゾーンのアドレスと、搬送方向変換ゾーンからの排出方向が含まれている。より具体的には、搬送経路の情報には方向変換すべき搬送方向変換ゾーンのアドレスと、搬送方向変換ゾーンからの排出方向が含まれ、搬送方向を変更しない搬送方向変換ゾーンのアドレスは、搬送経路の情報に含まれていない。
搬送物は、止まることなく、下流側に搬送されて行くが、搬送物の移動と共に、搬送物を受け入れたゾーンの搬送先記憶部材40に記憶された情報が書き換えられ、搬送先に関する情報が順送りされる。
例えば搬送物がアドレス3のゾーンに至ると、上流側の第2ゾーンから第3ゾーンのゾーンコントローラ10に搬送先(目的場所)のアドレスが送信され、第3ゾーン(搬送方向変換ゾーン)のゾーンコントローラ10の搬送先記憶部材40に記憶された情報が書き換えられる。即ち搬送物が第2ゾーンから第3ゾーン移動し、ゾーンを跨いで搬送物を搬送すると、搬送物がゾーンを跨いで移動するのに伴って、前記搬送先情報が上流側の第2ゾーンから下流側の第3ゾーンに受け渡される。
本実施形態では、アドレス3に該当する第3ゾーン(搬送方向変換ゾーン)のゾーンコントローラ10が、上流側の第2ゾーンから搬送経路の情報を受信し、その中に自己のアドレス(アドレス3)が含まれていれば、その情報に従って動作し、搬送物をアドレス4乃至8側に排出する。
そしてその後、搬送経路の情報から自己のゾーンの指定を消去し、第3ゾーン(搬送方向変換ゾーン)から第4ゾーンのゾーンコントローラ10に自己のゾーンの指定後の情報を送信する。
この場合でも搬送物がゾーンを跨いで移動するのに伴って、前記搬送先情報が上流側の第3ゾーンから下流側の第9ゾーンに受け渡される。
その結果、搬送物は、スタート位置から目的場所に搬送される。
例えば図11、図12の様な制御システムを構築し、統合コントローラ(WCS)でコンベヤ装置1を制御するコンベヤコントローラや、表示器等の多くの機器のコントローラを統括する。
さらに図11、図12の様に、倉庫の在庫や注文を管理する倉庫管理システムと結合することが推奨される。
図11、図12に示すコンベヤシステムは、コンベヤ装置1を含むコンベヤシステムであって、コンベヤシステムに含まれる個々のコンベヤ装置及び設備を個別に制御するコンベヤコントローラや表示器コントローラ等の個別制御装置と、コンベヤシステムに含まれる前記個別制御装置を統括制御する統合コントローラを有している。
CAD装置について
本実施形態では、CAD装置によってコンベヤ装置1の設計を行うことができる。
以下、CAD装置について説明する。
(1)CAD図をアウトラインとしてモニター用レイアウトが作成できる。
コンベヤ装置1は、各部の動作状況を確認したり、搬送物の滞りの有無等を知るために、上位制御装置46に表示装置33が設けられており、当該表示装置33には図1の様なレイアウト図が表示される。
一方、本実施形態のコンベヤ装置1は、各機器がモジュール化されており、これが組み合わされたものである。コンベヤ装置1を施工する場合には、当然に施工図を作る。多くの場合は、CADを使用して施工図を作ることとなる。
本実施形態のコンベヤ装置1は、このCADの情報を取り込んで、モニター用レイアウトを作成することができる。即ち本実施形態のコンベヤ装置1は、構成部品が規格化されているので、施工図をなぞる等により、モニター用レイアウトが作成できる。
モデル図を指定することにより、各ゾーンの機能が決定される。
また作業者は各ゾーンの速度を入力する。速度は、SPEED1、SPEED2という様に予め段階が規定されており、作業者は速度の段階を指定する。
本実施形態では、モニター用レイアウトを作成すると、ソフトウェアによってゾーンのアドレスを自動設定することができる。
また勿論、手動によってアドレスを設定することも可能である。
各ゾーンの機能に対応した動作プログラムには、搬送物を導入する際の動作を実行させる制御プログラムと、方向変換機構を動作させる制御プログラムと、搬送物を排出させる動作を実行させる制御プログラムが含まれる。
また隣接するゾーンのアドレスについても合わせて出力される。
(2)表示装置33には、各搬送物が現在どのゾーンにあるかがモニター表示される。
例えば図1の第21ゾーン以降(アドレス21以下)だけを停止し、他の部分を駆動可能としたり、第61ゾーンから分岐された第62ゾーン側の分岐路だけを停止することもできる。
例えば図11に示す様な、ピッキングエリアを通過する搬送路と、ピッキングエリアを迂回する搬送路を有する場合に、ピッキングエリアを通過する搬送路を停止し、搬送物を直接出荷エリアに搬送してもよい。
また図11に示すコンベヤ装置60では、第12ゾーン(アドレス12)で保管エリアに向かう搬送路と、ピッキングエリアの棚に向かう搬送路に分岐されるが、保管エリアに向かう搬送路を停止し、全量をピッキングエリアの棚に搬送することもできる。
また図示しない非常停止ボタンが操作された場合、その近傍のエリアのゾーンだけを停止することもでき、その際の停止エリアを予め決めておくことができる。
スタート位置は、第一実施形態では、第1ゾーン(アドレス1)だけであるが、この位置の名称を任意に決めることができる。また第一実施形態では、搬送物の搬送先(目的場所)が、複数ある(アドレス6,8,23,27,30,41,44,51,54,65,72,73,78,79,83,86,88,90)。これらに任意に名称を付けることができる。例えば、配送センターに設置されるコンベヤ装置であるならば、配送先に応じて、藤田商店、大南ストアという様に名称を付けることができる。
例えば、図11に示す様に出荷エリアに複数列に出荷ゾーンがある場合がある。図11に示す例では、第76ゾーンから第78ゾーンまでの第一出荷ゾーンと、第79ゾーンから第81ゾーンまでの第二出荷ゾーンと、第82ゾーンから第84ゾーンまでの第三出荷ゾーンがある。
この様に複数列に出荷ゾーンがある場合、特定の出荷ゾーンに優先的に搬送物を送り出したい場合(先着優先)や、搬送物が出荷ゾーンから排出されても現に各出荷ゾーンに溜まっている搬送物の数が常に同一個数となる様に割りつけたい場合(均等分配)、あるいは出荷ゾーンに送られる搬送物の数を等しくしたい場合(交互制御)等がある。本実施形態では、これらの条件を設定することができる。
「先着優先」「均等分配」「交互制御」等の標準パターンが上位制御装置46に記憶されている。
搬送物が目的地に到着したことを上位システム(WMS)に報告する機能を持っている。
本実施形態では、図13の様に上位制御装置46がさらに倉庫管理システム(WMS)に接続されている。本実施形態では、搬送物が目的地に到着したという情報が、自動的に統合コントローラ(ICS)や倉庫管理システム(WMS)に入力される。
例えば図1の様なレイアウトのコンベヤ装置1を図15の様にレイアウト変更する。
前記した様に、コンベヤ装置1を構成する各ゾーンには、アドレスが付されている。本実施形態では、アドレスが付されたままの状態でゾーンを入れ換えることによってレイアウト変更を行うことができる。
図15に示すレイアウトは、図1のアドレス21乃至30のゾーンをそっくり下流側に移設したものである。即ち図1のアドレス21乃至30のゾーンを図1のアドレス33と34の間に挿入したものである。
本実施形態では、レイアウトを変更した後も同様の入力手段で所望のゾーンに搬送物を到達させることができる。
本実施形態では、前記した様に搬送経路の情報として方向変換すべき搬送方向変換ゾーンのアドレスと、搬送方向変換ゾーンからの排出方向が含まれている。また前記した様に搬送経路の情報には搬送方向を変更しない搬送方向変換ゾーンのアドレスは含まれていない。
仮に搬送先のアドレスが21乃至30である場合は、元のレイアウトの位置において、方向変換する場所は直線搬送ゾーン(アドレス31)に置き変わっている。アドレス31のゾーンは、搬送経路の情報には無いので、搬送物はアドレス31のゾーンを直進する。そしてアドレス20のゾーンに到達すると、搬送方向変換ゾーン20の方向変換機構が機能し、搬送物をアドレス21のゾーン側に排出する。
この様に、本実施形態では、レイアウトを変更した後も同様の入力手段で所望のゾーンに搬送物を到達させることができる。
本実施形態のコンベヤ装置1の好ましい製造方法としては、後記する様に工場で各モジュールにアドレスが付与される。この場合は施工現場で、搬送モジュールをつなぎ合わせることとなるが、その際に配線間違いがあれば、上位制御装置46の表示画面等に表示される。
(1)バーコードリーダ等の自動認識装置をコンベヤ装置の制御装置に接続すると、コンベヤ装置の制御装置はバーコードリーダ等を自動的に認識するとともに、必要な設定を対話式で行うことができる。
この機能は、前述した通りである。
例えば図12、図13の様な制御システムを構築し、統合コントローラ(WCS)でコンベヤコントローラや、表示器等の多くの機器のコントローラを統括する。またコンベヤコントローラがゾーンコントローラと接続されており、各ゾーンの動作状況が把握される。そして統合コントローラ(WCS)の上位システムたる倉庫管理システム(WMS)からの指令に基づいて搬送指令をつくることができる。
この機能は、前述した通りである。
しかしながら本発明は、この構成に限定されるものではなく、搬送物自体に搬送先を特定するICダグ等を取り付け、搬送物特定装置45でICダグ等に記憶された搬送先に関する情報を読み出し、この情報を第1ゾーン又はそれ以降のゾーンのゾーンコントローラ10に送信(初期情報発信手段)してもよい。
またアドレスを第2ゾーンよりも下流のゾーンコントローラ10に送信してもよい。
また図17に示すコンベヤ装置8は、複数のルートを経由して搬送物を搬送することができる。例えば末端の第36ゾーンに搬送物を搬送する場合、第1ゾーンから、第12ゾーン、第23ゾーンを経て第36ゾーンに到達する外回りルートと、第1ゾーンから、第7ゾーンを右折して第46ゾーンに入り、第28ゾーンで合流して第36ゾーンに到達する内回りルートがある。
本実施形態のコンベヤ装置8では、第57,59,61ゾーンは、同一の目的地(例えば藤田商店)に輸送するのに供するトラックやコンテナに搭載する搬送物の搬送先であり、いずれのゾーンに搬送物を搬入しても差し支えない。
本実施形態では、第57,59,61ゾーンに搬送すべき搬送物は、すべて分岐点手前の第13ゾーンを第一到達位置とする。具体的には、第2ゾーンのゾーンコントローラ10の搬送先記憶部材40に、第一初期情報としてアドレス13が指定される。
また上位制御装置46から第13ゾーン(アドレス13)のゾーンコントローラ10に第二初期情報として、アドレス57,59,61のいずれかが送信される。即ち本実施形態では、上位制御装置46から第13ゾーンのゾーンコントローラ10に第二初期情報が発信される。例えばアドレス57,59,61が順番に第13ゾーンのゾーンコントローラ10に送信される。
そして搬送物が第13ゾーン(アドレス13)に到達したという情報が、第13ゾーンのゾーンコントローラ10から上位制御装置46に戻されると、上位制御装置46から第13ゾーンのゾーンコントローラ10に対して第二初期情報が送信される。搬送物は、第二初期情報に従ってアドレス57,59,61のゾーンに順次搬送される。
例えば第64ゾーン(アドレス64)側に、搬送物を2個ずつ搬入したい場合がある。
この場合には、「個数揃え運転」を行わしめる。
具体的には、第26ゾーン(アドレス26)のゾーンコントローラ10から第64ゾーンを到達位置とする搬送物が到達したという情報が上位制御装置46に受信されると、上位制御装置46から第26ゾーンのゾーンコントローラ10に対して一時停止指令が発信される。その結果、第64ゾーンを最終目的地とする搬送物が一つ、第26ゾーンに停止する。
そしてその手前のゾーンたる第25ゾーンに、もう一つ第64ゾーンを最終目的地とする搬送物が到達すると、上位制御装置46によって一時停止指令が解除される。その結果、第64ゾーンを最終目的地とする搬送物が二つ、連続して下流側に搬送される。
本実施形態では、前記した様に、各ゾーンコントローラ10と上位制御装置46とが通信手段で結合されており、各ゾーンコントローラ10からは在荷センサーSの情報と、当該ゾーン上に搬送物の情報が上位制御装置46に入力されている。
本実施形態では、最下流の第34,35,36ゾーンに搬送物が詰まっており、先に進めない状態となっていることが各ゾーンコントローラ10からの情報で知れら、且つその状態が一定時間に渡って継続すると、上位制御装置46からアドレス33のゾーンコントローラ10に、強制的に排出方向を循環ルート35側に変更する指令が送られる。
即ち搬送物が第33ゾーンから第3ゾーン移動し、ゾーンを跨いで搬送物を搬送すると、搬送物がゾーンを跨いで移動するのに伴って、前記搬送先情報が上流側の第33ゾーンのゾーンコントローラ10から下流側の第3ゾーンのゾーンコントローラ10に受け渡される。
その結果、搬送物は循環ルート35に流れ、搬送物は第33ゾーンから先頭側のアドレス3のゾーンに戻り、渋滞が解消される。
本実施形態のコンベヤ装置8では、第28ゾーンで第46ゾーン経由の搬送物と、第8ゾーン経由の搬送物が合流する。
前記した様に本実形態では、「交互合流」と、「ロット合流」の2方式を選択することができる。
「交互合流」は、第28ゾーンのゾーンコントローラ10の機能として実行される。即ち第28ゾーンのゾーンコントローラ10には、「交互合流」のプログラムが予め格納されており、上位制御装置46からの指令によって「交互合流」が実行される。
本実施形態のコンベヤ装置1,8,60は、別途に搬送モジュールを製造し、各搬送モジュールのゾーンコントローラ10に、自己のゾーンのアドレスと、隣接するゾーンのアドレスと、各モジュールのモータや方向変換機構の動作を制御するプログラムを記憶させ、この状態で施工現場に搬入して組み立てる。
即ち本実施形態では、別途搬送モジュールを製造する。搬送モジュールは、機械的機構部分とゾーンコントローラ10が一体化されたものである。
搬送モジュールは規格化することができ、汎用性が高いものである。
そしてCAD装置から直接、又は他の装置を介して、別途製造した搬送モジュールのゾーンコントローラ10に、各モジュールのモータや方向変換機構の動作を制御するプログラムを記憶させる。より具体的には、CAD装置等からレイアウトで決められたアドレスと、隣接するゾーンのアドレスと、各ゾーンの機能に対応した動作プログラムを出力し、搬送モジュールのゾーンコントローラ10に記憶させる。
例えば、搬送方向変換ゾーンを構成する搬送モジュールであるならば、機械的構造物として、図5,9の様な搬送方向又は搬入方向を切り換える方向変換機構を有している。そして搬送モジュールは、一又は複数の搬入方向から搬送物を搬入し、一又は複数の搬送方向に搬送物を搬出可能である。
施工現場においては、各搬送モジュールをレイアウトに合わせて並べ、機械的・電気的に接続する。
その結果、図1,11,17の様なコンベヤ装置1,60,8を、施工現場で組み立てることができる。
本実施形態の製造方法によると、製造工場内でコンベヤ装置1,60,8を組み立てる必要がない。そのため、製造工場が狭い場合でも、大きなコンベヤ装置1,60,8を作ることができる。
図18は、そのモニター表示の一例を示すものである。
図中、「A」「B」は、搬送物を示している。
また本実施形態では、搬送路の直線部分が複数の直線搬送ゾーンに分割されているが、本実施形態では、二つの直線搬送ゾーンが一組となって一つのゾーンコントローラで制御されている。
そのため直線搬送ゾーンの搬送モジュールは、2個の搬送物を載置可能な長さを有するローラコンベヤである。そして当該ローラコンベヤに2組の在荷センサーSが設けられている。
例えば図1に示すコンベヤ装置1であるならば、第10ゾーンから第17ゾーン間では搬送先に関する情報を受け渡さず、第10ゾーンにあった搬送物が、第18ゾーンに至った際に第10ゾーンから第18ゾーンに前記搬送先情報を受け渡してもよい。
本構成にあっては、搬送物が第10ゾーンから第18ゾーンに移動し、ゾーンを跨いで搬送物を搬送すると、搬送物がゾーンを跨いで移動するのに伴って、前記搬送先情報が上流側の第10ゾーンから下流側の第18ゾーンに受け渡される。
図19に示す第五実施形態のコンベヤ装置63は、前記した第一実施形態のコンベヤ装置1と同様のレイアウトであり、コンベヤ装置1の端緒部に搬送物の全長を測定する全長測定装置65を設けたものである。全長測定装置65は、コンベヤ装置66に例えば光学的な長さ測定装置を取り付けたものである。
コンベヤ装置63では、アドレス0のゾーンを有し、当該ゾーンに搬送物を置く、アドレス0のゾーンは、搬送物を全長測定装置65側に搬送し、全長測定装置65で搬送物の全長が測定される。
仮に、全長測定装置65で測定された搬送物の全長が、各ゾーンの長さよりも短いならば、前述した通り、各ゾーンに搬送物が一個ずつ載置されて下流側に搬送されていく。
また本実施形態のコンベヤ装置63では、搬送先情報と共に搬送物の長さに関する情報も上位制御装置46から第2ゾーンのゾーンコントローラ10に送信し、第2ゾーンのゾーンコントローラ10の搬送先記憶部材40に入力される。
例えば、在荷センサーSが各ゾーンの長さ方向の中心近傍に設けられている場合、搬送物の長さに関する情報に基づき、搬送物が在荷センサーSを通過した後、一定時間後にゾーンコンベヤを停止すれば、搬送物をゾーンコンベヤの一定の位置(例えば中心)に停止させることができる。
即ち搬送物の全長が、各ゾーンの長さよりも長い場合であっても、搬送先情報と共に搬送物の長さに関する情報も上位制御装置46から第2ゾーンのゾーンコントローラ10に送信される。そして当該搬送物に対しては、各ゾーンが2個一組となって動作する。
具体的には、図19の様に、第21ゾーンから第30ゾーンが全て正逆方向に運転可能であり、どちらの方向にも搬送物を移動させることができる。
2 ゾーンコンベヤ(直線搬送ゾーンの搬送モジュール)
10 ゾーンコントローラ
20 移載装置(搬送方向変換ゾーンの搬送モジュール)
33 表示装置
40 搬送先記憶部材(搬送先記憶手段)
41 送受信部(情報受入れ手段 情報発信手段)
45 搬送物特定装置
46 上位制御装置(初期情報発信手段)
51 搬送モジュール
S 在荷センサー
Claims (26)
- 搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送するコンベヤ装置において、
前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、
さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、搬送物の搬送先に関する搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、
各ゾーンは、前記搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、
搬送物をゾーンを跨いで移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンから下流側のゾーンに受け渡して行くコンベヤ装置であって、
直線搬送ゾーンはそれぞれ個別に動力を有していて他のゾーンから独立して駆動・停止をさせることが可能であり、且つ直線搬送ゾーンはその上に搬送物が有るか否かを検知する在荷センサーを有し、
直線搬送ゾーンが駆動したか否かと、在荷センサーが搬送物の存在を検知したか否かを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を消去及び/または書き換えることを特徴とするコンベヤ装置。 - 搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送する領域を有するコンベヤ装置において、
前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、
一又は複数のゾーンを制御するゾーンコントローラを有し、当該ゾーンコントローラは搬送物の搬送先に関する搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、
さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、前記搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、
搬送物を移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンを制御するゾーンコントローラから下流側のゾーンを制御するゾーンコントローラに受け渡して行くことを特徴とするコンベヤ装置あって、
直線搬送ゾーンはそれぞれ個別に動力を有していて他のゾーンから独立して駆動・停止をさせることが可能であり、且つ直線搬送ゾーンはその上に搬送物が有るか否かを検知する在荷センサーを有し、
直線搬送ゾーンが駆動したか否かと、在荷センサーが搬送物の存在を検知したか否かを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を消去及び/または書き換えることを特徴とするコンベヤ装置。 - 搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送するコンベヤ装置において、
前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、
さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、搬送物の搬送先に関する搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、
各ゾーンは、前記搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、
搬送物をゾーンを跨いで移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンから下流側のゾーンに受け渡して行くことを特徴とするコンベヤ装置であって、
直線搬送ゾーンはそれぞれ個別に動力を有していて他のゾーンから独立して駆動・停止をさせることが可能であり、且つ直線搬送ゾーンはその上に搬送物が有るか否かを検知する在荷センサーを有し、
自己の直線搬送ゾーンが駆動し、且つ在荷センサーが搬送物の存在を検知しない状態から搬送物の存在を検知した状態に変化したことを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を書き換えることを特徴とするコンベヤ装置。 - 搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送する領域を有するコンベヤ装置において、
前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、
一又は複数のゾーンを制御するゾーンコントローラを有し、当該ゾーンコントローラは搬送物の搬送先に関する搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、
さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、前記搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、
搬送物を移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンを制御するゾーンコントローラから下流側のゾーンを制御するゾーンコントローラに受け渡して行くことを特徴とするコンベヤ装置であって、
直線搬送ゾーンはそれぞれ個別に動力を有していて他のゾーンから独立して駆動・停止をさせることが可能であり、且つ直線搬送ゾーンはその上に搬送物が有るか否かを検知する在荷センサーを有し、
自己の直線搬送ゾーンが駆動し、且つ在荷センサーが搬送物の存在を検知しない状態から搬送物の存在を検知した状態に変化したことを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を書き換えることを特徴とするコンベヤ装置。 - 搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送するコンベヤ装置において、
前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、
さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、搬送物の搬送先に関する搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、
各ゾーンは、前記搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、
搬送物をゾーンを跨いで移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンから下流側のゾーンに受け渡して行き、搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を消去及び/または書き換えることを特徴とするコンベヤ装置。 - 搬送物をスタート位置から目的場所に搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送する領域を有するコンベヤ装置において、
前記複数のゾーンには搬送物を直線的に搬送する直線搬送ゾーンと、搬送物の搬送方向を選択して送り出す搬送方向変換ゾーンとを含み、
一又は複数のゾーンを制御するゾーンコントローラを有し、当該ゾーンコントローラは搬送物の搬送先に関する搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを有し、
さらに少なくとも一台の搬送物特定装置と、前記搬送先情報をいずれかのゾーンに発信する初期情報発信手段を有し、
搬送物を移動させるのに伴って、前記搬送先情報を上流側のゾーンを制御するゾーンコントローラから下流側のゾーンを制御するゾーンコントローラに受け渡して行き、搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を消去及び/または書き換えることを特徴とするコンベヤ装置。 - 各ゾーンには固有のアドレスが設定されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のコンベヤ装置。
- 前記固有のアドレスを自動設定することができることを特徴とする請求項7に記載のコンベヤ装置。
- コンベヤ装置のレイアウトを表示する表示装置を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のコンベヤ装置。
- 他の装置で作成した図面情報を取り込んで、前記表示装置に表示するレイアウトを作成可能であることを特徴とする請求項9に記載のコンベヤ装置。
- 複数のゾーンにはその上に搬送物が有るか否かを検知する在荷センサーが有り、
一又は複数のゾーンを制御するゾーンコントローラを有し、当該ゾーンコントローラに前記搬送先記憶手段と、前記情報受入れ手段と、前記情報発信手段が内蔵されており、且つ前記在荷センサーの信号がゾーンコントローラに入力されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のコンベヤ装置。 - 少なくとも下記のいずれかの機能を有していることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のコンベヤ装置。
(1)複数のゾーンに搬送物が指定個数揃うまで待ち、指定個数揃った段階で下流側に搬送物を送り出す個数揃え機能。
(2)搬送物を搬送してもよい搬送先が複数あり、当該搬送先に対して搬送物の個数を振り分ける比率分岐機能。
(3)搬送先が渋滞状態である場合に搬送物を迂回させる渋滞回避機能。 - 搬送先選定手段を有し、搬送先選定手段は搬送物特定装置が特定した搬送物の搬送先を特定し、特定された搬送先に関する情報が初期情報発信手段によっていずれかのゾーンに発信されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のコンベヤ装置。
- 搬送先選定手段は搬送ルートを決定するルート決定手段を有し、搬送ルートに関する情報が初期情報発信手段によっていずれかのゾーンに発信されることを特徴とする請求項13に記載のコンベヤ装置。
- 複数の搬送ルートがある場合、搬送先選定手段は搬送ルートの中から、最短の搬送ルートを検索することが可能であることを特徴とする請求項13又は14に記載のコンベヤ装置。
- 複数の搬送ルートがある場合、搬送先選定手段は搬送ルートの中から、搬送先に最も短時間で到達できる搬送ルートを検索することが可能であることを特徴とする請求項13乃至15のいずれかに記載のコンベヤ装置。
- 搬送先に関する情報には次の情報が含まれていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のコンベヤ装置。
(1)搬送方向を変更するゾーンに関する情報及び当該ゾーンにおける搬送方向。 - ゾーンは少なくとも一個の搬送物を載置可能な長さを有するものであることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載のコンベヤ装置。
- 一部または全部の直線搬送ゾーンは、搬送物を正逆双方に搬送可能であることを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記載のコンベヤ装置。
- 搬送物の全長を測定する全長測定装置を有することを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載のコンベヤ装置。
- 請求項1乃至20のいずれかに記載のコンベヤ装置と他の設備を含むコンベヤシステム、又は請求項1乃至20のコンベヤ装置を複数含むコンベヤシステムであって、
コンベヤシステムに含まれる個々のコンベヤ装置及び設備を個別に制御する個別制御装置と、コンベヤシステムに含まれる前記個別制御装置を統括制御する統合コントローラを有することを特徴とするコンベヤシステム。 - 複数のゾーンに分割されていて当該ゾーンを跨いで搬送物を搬送するコンベヤ装置であって、複数のゾーンにモータと、ゾーン上に搬送物があるか否かを検知する在荷センサーを有するコンベヤ装置に使用され、一又は複数のゾーンを制御し、モータに電力を供給する機能を備えたゾーンコントローラにおいて、前記在荷センサーの信号が入力可能であり、搬送物の搬送先に関する搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段と、上流側のゾーンから前記搬送先情報を受けとる情報受入れ手段と、下流側のゾーンに前記搬送先情報を発信する情報発信手段とを備え、
自己が制御するゾーンのモータが駆動し、且つ在荷センサーが搬送物の存在を検知しない状態から搬送物の存在を検知した状態に変化したことを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を書き換えることを特徴とするゾーンコントローラ。 - 搬送物を載置して搬送物を搬送する機械的構造物と、前記機械的構造物を制御するコントローラが一体化された搬送モジュールであって、
前記機械的構造物は、搬送方向又は搬入方向を切り換える方向変換機構を有していて一又は複数の搬入方向から搬送物を搬入し、一又は複数の搬送方向に搬送物を搬出可能であり、
コントローラは、搬送物の導入する際の動作を実行させる制御手段と、方向変換機構を動作させる制御手段と、搬送物を排出させる動作を実行させる制御手段と、搬送物の搬送先に関する搬送先情報を一時的に記憶する搬送先記憶手段を有し、
搬送物が搬送モジュールに至ることを契機として搬送先記憶手段に記憶させた前記搬送先情報を書き換えることを特徴とする搬送モジュール。 - コントローラは、他の搬送モジュールのコントローラから搬送物の搬送先に関する搬送先情報を受けとる情報受入れ手段を有し、情報受入れ手段が受け取った情報に基づいて方向変換機構を動作させることが可能であることを特徴とする請求項23に記載の搬送モジュール。
- 請求項1乃至20のいずれかに記載のコンベヤ装置を設計するCAD装置であって、複数の前記ゾーンによって構成されるコンベヤ装置のレイアウトを作成するレイアウト作成手段と、前記レイアウトを表示するレイアウト表示手段と、少なくとも下記の情報を書き込む情報入力手段と、情報を出力する情報出力手段を有するCAD装置を使用し、
書き込み可能なメモリーを有する制御装置と、各ゾーンの機械的構造物とが一体化された搬送モジュールを製造する工程と、
前記CAD装置に書き込まれた情報を前記搬送モジュールのメモリーに書き込む情報書き込み工程とを有し、
制御装置に情報が書き込まれた状態の搬送モジュール施工現場に搬送し、
各ゾーンを前記CAD装置で設計されたレイアウトに従って結合させる現場結合工程を有することを特徴とする請求項1乃至20のいずれかに記載のコンベヤ装置を製造するコンベヤ装置の製造方法。
(1)ゾーンの位置に関する情報
(2)ゾーンの動作に関する情報 - 前記情報には隣接するゾーンを特定する情報を含むことを特徴とする請求項25に記載のコンベヤ装置を製造するコンベヤ装置の製造方法。
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