JP5743152B2 - 物品搬送設備 - Google Patents
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Description
そして、このような物品搬送設備において、従来では、物品搬送手段にて物品が搬送された搬送回数を計数して、その搬送回数を示す情報を表示手段に表示させるように構成されているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、上記した従来の物品搬送設備では、搬送回数を表示手段に表示させることで、作業者が物品搬送手段のメンテナンス時期を判別し易くなっている。
しかしながら、上記した従来の物品搬送設備では、表示手段に表示されているのは物品搬送設備全体の搬送回数であり、作業者は表示手段に表示されている内容から物品の搬送が集中している搬送経路を判別することができず、物品の搬送効率の改善を図ることができなかった。
前記複数の搬送元と前記複数の搬送先との組み合わせに対応する複数の搬送経路の夫々について、物品が搬送された搬送回数を計数して記憶する搬送回数計数手段と、前記搬送回数計数手段に記憶されている情報に基づいて、前記複数の搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を表示手段に表示させる表示制御手段とが設けられ、前記搬送回数計数手段が、時系列的に並ぶ時間区分ごとに前記複数の搬送経路の夫々について前記搬送回数を計数して、その日時に対応付けて記憶するように構成され、前記表示制御手段が、表示対象期間が指定されると、その指定された表示対象期間における前記搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を前記表示手段に表示させるように構成され、更に、前記表示制御手段が、指定された表示対象期間における前記搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を前記表示手段に一括的に表示させる経路別表示状態と、前記時間区分の夫々についての前記複数の搬送経路の搬送回数を合計した合計搬送回数を示す情報を時系列的に並べて表示させる合計表示状態とに、前記表示手段の表示状態を切り換え自在に構成されている点にある。
よって、例えば、物品が集中する搬送元及び搬送先を作業者が判別することで、一部の搬送元や搬送先に物品の搬送が集中しないように、搬送が集中している搬送経路を搬送が集中していない別の搬送経路に変更させることで、物品の搬送を他の搬送経路に適切に分散させて、物品の搬送効率を改善させる等の対応をとることができる。
このように、表示手段に表示されている搬送回数を示す情報から物品の搬送が集中している搬送元や搬送先を判別して適切な対応をとることで物品の搬送効率を改善することができる物品搬送設備を提供することができるに至った。
また、所定の表示対象期間が指定されると、表示手段には、指定された表示対象期間における搬送回数を示す情報が搬送経路の単位で表示される。よって、表示手段に表示させた内容から、表示対象期間内における搬送経路単位での搬送回数を認識することができるため、指定された表示対象期間内において物品の搬送が集中している搬送経路から物品の搬送が集中している搬送元や搬送先を判別することができ、作業者は所定の表示対象期間の単位で物品の搬送効率を改善することができる。
また、表示手段の表示状態を経路別表示状態に切り換えることで、指定された表示対象期間における搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報を表示手段に一括的に表示されるため、複数の搬送経路の夫々についての搬送経路に示す情報を認識し易い。また、表示手段の表示状態を合計表示状態に切り換えることで、時間区分の夫々について複数の搬送経路の搬送回数を合計した合計搬送回数を示す情報を時系列的に並べて表示されるため、合計搬送回数の推移から物品の搬送が効率よく行われていない時間区分を認識することができる。
よって、複数の搬送元と複数の搬送先との組み合わせに対応する複数の搬送経路を行方向及び列方向に並べて一覧表示することができ、また、搬送元が同じ複数の搬送経路についての搬送回数を示す情報が同じ列又は行に表示され、搬送先が同じ複数の搬送経路についての搬送回数を示す情報が同じ行又は列に表示されていることで、複数の搬送経路の夫々についての搬送経路に示す情報を認識し易い。
図1に示すように、物品搬送設備には、物品を収納する自動倉庫1、外部から搬入されてきた物品を搬送する搬入用コンベヤ2、外部に搬出する物品を搬送する搬出用コンベヤ3、及び、床面上を走行移動して自動倉庫1と搬入用コンベヤ2と搬出用コンベヤ3との間で物品を搬送する物品搬送手段としての物品搬送台車4が設けられている。
このように、外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合では、
搬入用コンベヤ2、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8、スタッカークレーン10の順に物品を順次受け渡して搬送するようになっている。
このように、収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合では、スタッカークレーン10、出庫用コンベヤ9、物品搬送台車4、搬出用コンベヤ3の順に物品を順次受け渡して搬送するようになっている。
物品搬送台車4は、複数の搬入用コンベヤ2の搬送下流側端部b及び複数の出庫用コンベヤ9の搬送下流側端部bのいずれかを搬送元Fとし、複数の搬出用コンベヤ3の搬送上流側端部a及び複数の入庫用コンベヤ8の搬送上流側端部aのいずれかを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
つまり、外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合は、物品搬送台車4は、複数の搬入用コンベヤ2のいずれかの搬送下流側端部bを搬送元Fとし、複数の入庫用コンベヤ8のいずれかの搬送上流側端部aを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
また、物品収納棚7の収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合は、物品搬送台車4は、複数の出庫用コンベヤ9のいずれかの搬送下流側端部bを搬送元Fとし、複数の搬出用コンベヤ3のいずれかの搬送上流側端部aを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
図2に示すように、物品搬送設備には、自動倉庫1に収納されている物品の情報である物品収納情報を管理するとともに物品搬送設備に搬入された物品及び物品搬送設備から搬出する物品についての搬送指令情報を管理する管理手段Sと、図外の操作端末にて入力された搬入要求や搬出要求に基づいて物品の搬入指令情報及び物品の搬出指令情報を管理手段Sに送信する作業指令装置ERと、管理手段Sからの搬送指令情報に基づいて搬送機器の作動を制御する制御手段Cと、作業者の要求に応じて物品搬送設備の状態を表示する監視装置CDとが設けられている。
作業管理装置MSは、作業指令装置ERから搬入指令情報や搬出指令情報が送信されると、送信された指令情報と物品収納情報を参照して搬送指令情報を作成する。
ちなみに、搬入指令情報には、物品が搬入される搬入用コンベヤ2を示す情報及び物品情報(荷姿、商品名及び商品個数を示す情報)が含まれている。搬出指令情報には、物品を搬出する搬出用コンベヤ3を示す情報及び物品情報が含まれている。また、搬送指令情報には、搬送開始箇所を示す情報、搬送終了箇所を示す情報及び物品情報が含まれている。
また、作業管理装置MSは、作業指令装置ERから搬出指令情報を受信すると、搬出する物品が収納されている収納部6を搬送開始箇所に割り当て、物品を搬出する搬出用コンベヤ3(搬出用コンベヤ3の搬送下流側端部b)を搬送終了箇所に割り当てて搬送指令情報を作成し、その搬送指令情報を搬送管理装置CSに送信するように構成されている。
尚、搬送開始箇所と搬送終了箇所とが決まれば、物品搬送台車4の搬送元Fと搬送先Tとは一義的に決まるものであるため、搬送指令情報は、搬送元Fに位置する物品についての搬送先Tを指定する情報に相当する。
搬送管理装置CSは、作業管理装置MSから搬送指令情報が送信されると、搬送指令情報に含まれている搬送開始箇所を示す情報及び搬送終了箇所を示す情報に基づいて、搬送指令情報を送信する制御手段Cを選択し、その選択された制御手段Cに対して搬送指令情報を送信するように構成されている。
監視装置CDは、コンピュータ12と、表示手段としてもモニター13と、入力手段としてのキーボード14及びマウス15とを備えて構成されており、監視装置CDには、台車制御装置SCに送信される搬送指令情報と同じ搬送指令情報が搬送管理装置CSから送信されるように構成されている。
コンピュータ12には、複数の搬送元Fと複数の搬送先Tとの全ての組み合わせに対応する複数の搬送経路の夫々について、搬送管理装置CSからの搬送指令情報に基づいて物品搬送台車4にて物品が搬送された搬送回数を計数して記憶する搬送回数計数手段16と、複数の搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報をモニター13に表示させる表示制御手段17とがプログラム形式で備えられている。
尚、搬送経路は搬送元Fと搬送先Tとの組み合わせで定めているため、搬送元Fと搬送先Tとが同じであれば異なる物品搬送台車4で物品を搬送したとしても同じ搬送経路として扱っている。
尚、図3には、表示対象期間を1日とし、時間区分を一時間単位で区分された時区分としている合計表示状態が表示されている。図4には、表示対象期間を1時間とした経路別表示状態が表示されている。
図3に示すように、表示制御手段17は、合計表示状態では、画面上下方向に沿って示される縦軸を搬送回数、画面左右方向に沿って示される横軸を時間とした折れ線グラフが示されている。
横軸における時間区分に対応する位置と縦軸における合計搬送回数に対応する位置との交差箇所に丸印が表示されている。そして、画面左右方向に隣接する丸印同士が、直線によって結ばれている。
図4に示すように、表示制御手段17は、複数の搬送元F及び複数の搬送先Tを、その一方を示す情報を行方向に並べた状態で且つ他方を示す情報を列方向に並べた状態でモニター13に表示させ、複数の搬送元Fを示す情報と複数の搬送先Tを示す情報とが表示された行と列との交差箇所に、複数の搬送経路の夫々についての搬送回数を示す情報をモニター13に表示させるように構成されている。
また、表示制御手段17は、搬送回数の大きさを複数段階に区分した複数の区分の夫々に対応して異なる表示形態となるように定めた区分表示情報のうちから、搬送回数計数手段16にて記憶されている搬送回数に対応する区分表示情報を選択して、その選択した区分表示情報を、搬送回数を示す情報として表示するように構成されている。
また、搬入用コンベヤ2については、搬送元Fを示す情報として、搬入用コンベヤ2を示す数字11と複数のものを区別するために便宜上付した数字01〜03を組み合わせた4桁の数字を表示している。また、搬出用コンベヤ3については、搬送先Tを示す情報として、搬出用コンベヤ3を示す数字12と複数のものを区別するために便宜上付した数字01及び02を組み合わせた4桁の数字を表示するように構成されている。
尚、図5には、搬入用コンベヤ2及び出庫用コンベヤ9の搬送下流側端部b、及び、搬出用コンベヤ3及び入庫用コンベヤ8の搬送上流側端部aを図示するとともに、各コンベヤを示す4桁の数字を示している。
尚、行方向と列方向には、コンベヤを示す4桁の数字が同じ順序で並んでいる。
そして、表示制御手段17は、搬送回数の大きさを複数段階に区分した複数の区分の夫々に対応して異なる表示形態となるように定めた区分表示情報のうちから、搬送回数計数手段16にて記憶されている搬送回数に対応する区分表示情報を選択して、その選択した区分表示情報を、搬送回数を示す情報として表示するように構成されている。
ちなみに、搬送元Fを示す情報を表示した列と搬送先Tではない搬出用コンベヤ3を示す情報を示した行との交差箇所や、搬送先Tを示す情報を表示した行と搬送元Fではない入庫用コンベヤ8を示した行との交差箇所には、物品を搬送しない経路であることを示す情報として灰色を表示するようになっている。
合計搬送状態では、丸印にカーソルを位置させた状態でマウス15を右クリックすると、「分別表示」及び「搬送経路別表示」の文字列が表示される。そして、「分別表示」の文字列にカーソルを合わせた状態でマウス15を右クリックする(以下、選択すると称する)と、カーソルが位置している丸印に対応する時間における分別の合計表示状態が表示される。また、「経路別経路表示」の文字列を選択すると、カーソルが位置している丸印に対応する時間における経路別表示状態が表示されるように構成されている。
また、合計表示状態及び経路別表示状態では、月日の文字列を選択することで、選択した月日の合計表示状態又は経路別表示状態が表示されるようになっている。
(1) 上記実施形態では、搬送下流側端部bが搬送元Fに設定された搬送元用コンベヤを複数設け、搬送上流側端部aが搬送先Tに設定された搬送先用コンベヤを複数設けたが、物品を載置支持する箇所が搬送元Fに設定された搬送元用支持台を複数設け、物品を載置支持する箇所が搬送先Tに設定された搬送先用支持台を複数設けてもよい。
また、物品搬送手段として、物品搬送台車4を設けたが、物品搬送手段として、スタッカークレーン10を設けてもよい。また、物品搬送手段として、1つの搬送機器を設けたが、例えば、搬入用コンベヤ2の搬送上流側端部aを搬送元Fとし、物品収納棚7の収納部6を搬送先Tとして、物品搬送手段として、搬入用コンベヤ2、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8及びスタッカークレーン10を設ける等、物品搬送手段として、複数の搬送機器を設けてもよい。
また、上記実施形態では、複数の制御手段Cに対して1台の搬送管理装置CSを設けたが、制御手段Cの夫々に対して搬送管理装置CSを設けるように複数台の搬送管理装置CSを設けてもよい。
3 搬送先用コンベヤ
4 物品搬送台車(物品搬送手段)
8 搬送先用コンベヤ
9 搬送元用コンベヤ
13 表示手段
16 搬送回数計数手段
17 表示制御手段
a 搬送上流側端部
b 搬送下流側端部
F 搬送元
T 搬送先
S 管理手段
SC 搬送制御手段
Claims (5)
- 複数の搬送元と複数の搬送先との間で物品を搬送する物品搬送手段と、
前記搬送元に位置する物品についての前記搬送先を指定する搬送指令情報を管理する管理手段と、
前記管理手段からの前記搬送指令情報に基づいて前記物品搬送手段の作動を制御する搬送制御手段とが設けられている物品搬送設備であって、
前記複数の搬送元と前記複数の搬送先との組み合わせに対応する複数の搬送経路の夫々について、物品が搬送された搬送回数を計数して記憶する搬送回数計数手段と、
前記搬送回数計数手段に記憶されている情報に基づいて、前記複数の搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を表示手段に表示させる表示制御手段とが設けられ、
前記搬送回数計数手段が、
時系列的に並ぶ時間区分ごとに前記複数の搬送経路の夫々について前記搬送回数を計数して、その日時に対応付けて記憶するように構成され、
前記表示制御手段が、表示対象期間が指定されると、その指定された表示対象期間における前記搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を前記表示手段に表示させるように構成され、更に、
前記表示制御手段が、
指定された表示対象期間における前記搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を前記表示手段に一括的に表示させる経路別表示状態と、前記時間区分の夫々についての前記複数の搬送経路の搬送回数を合計した合計搬送回数を示す情報を時系列的に並べて表示させる合計表示状態とに、前記表示手段の表示状態を切り換え自在に構成されている物品搬送設備。 - 搬送下流側端部が前記搬送元に設定された搬送元用コンベヤが複数設けられ、
搬送上流側端部が前記搬送先に設定された搬送先用コンベヤが複数設けられ、
前記物品搬送手段が、前記複数の搬送元用コンベヤの搬送下流側端部と前記複数の搬送先用コンベヤの搬送上流側端部との間で物品を搬送する物品搬送台車にて構成されている請求項1記載の物品搬送設備。 - 前記表示制御手段が、
前記複数の搬送元及び前記複数の搬送先を、その一方を示す情報を行方向に並べた状態で且つ他方を示す情報を列方向に並べた状態で前記表示手段に表示させ、前記複数の搬送元を示す情報と前記複数の搬送先を示す情報とが表示された行と列との交差箇所に、前記複数の搬送経路の夫々についての前記搬送回数を示す情報を前記表示手段に表示させるように構成されている請求項1又は2記載の物品搬送設備。 - 前記表示制御手段が、
前記搬送回数の大きさを複数段階に区分した複数の区分の夫々に対応して異なる表示形態となるように定めた区分表示情報のうちから、前記搬送回数計数手段にて記憶されている前記搬送回数に対応する区分表示情報を選択して、その選択した区分表示情報を、前記搬送回数を示す情報として表示するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品搬送設備。 - 前記表示制御手段が、前記合計表示状態において前記表示対象期間が指定されると、前記経路別表示状態に切り換えるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の物品搬送設備。
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