JP5641357B2 - 物品搬送設備 - Google Patents
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Description
そして、このような物品搬送設備において、従来では、物品搬送手段が運転している時間を算出して、その運転時間を示す情報を表示手段に表示させるように構成されているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、上記した従来の物品搬送設備では、物品搬送手段の運転時間を表示手段に表示させることで、作業者が物品搬送手段のメンテナンス時期を判別し易くなっている。
しかしながら、上記した従来の物品搬送設備では、表示手段に表示されているのは物品搬送手段の物品の搬送に要した時間の合計である運転時間であるため、作業者は表示手段に表示されている内容からは物品が搬送元に長い間待機していることを認識することができないので、上述のような対策を進めて物品の搬送効率の改善を図ることができなかった。
供給装置にて物品が前記搬送元に搬送されたことを検出する第1検出手段の検出情報及び物品が前記搬送元から搬送されたことを検出する第2検出手段の検出情報に基づいて、供給装置にて物品が前記搬送元に搬送されてから前記物品搬送手段にて前記搬送元から搬送されるまでの時間を計時して待機時間として記憶する時間管理手段と、前記時間管理手段に記憶されている情報に基づいて、前記待機時間を示す情報を表示手段に表示させる表示制御手段とが設けられている点にある。
そして、管理手段は、搬送先が物品を受け入れ不可能な状態では搬送制御手段に搬送指令情報を送信しないため、搬送元に物品が存在していても搬送指令情報が送信されず、物品は搬送元に長い時間待機することとなる。よって、搬送先から物品が払い出されずに搬送先に物品が滞留することで管理手段が搬送制御手段へ搬送指令情報を送信する時期が遅れ、この遅れによって物品の搬送元での待機時間が長くなるため、作業者は表示手段に表示されている内容から搬送先からの物品の払い出しが滞っていることを認識することができる。
よって、作業者は、表示手段に表示されている待機時間から、搬送コンベヤにて搬送元に物品が搬送されてからその物品が物品搬送台車の移載装置に移載されるまでの時間を認識することができる。
図1に示すように、物品搬送設備には、物品を収納する自動倉庫1、外部から搬入されてきた物品を搬送する搬入用コンベヤ2、外部に搬出する物品を搬送する搬出用コンベヤ3、及び、床面上を走行移動して自動倉庫1と搬入用コンベヤ2と搬出用コンベヤ3との間で物品を搬送する物品搬送手段としての物品搬送台車4が設けられている。
このように、外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合では、
搬入用コンベヤ2、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8、スタッカークレーン10の順に物品を順次受け渡して搬送するようになっている。
このように、収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合では、スタッカークレーン10、出庫用コンベヤ9、物品搬送台車4、搬出用コンベヤ3の順に物品を順次受け渡して搬送するようになっている。
物品搬送台車4は、複数の搬入用コンベヤ2の搬送下流側端部b及び複数の出庫用コンベヤ9の搬送下流側端部bのいずれかを搬送元Fとし、複数の搬出用コンベヤ3の搬送上流側端部a及び複数の入庫用コンベヤ8の搬送上流側端部aのいずれかを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
つまり、外部から搬入された物品を物品収納棚7の収納部6に収納する場合は、物品搬送台車4は、複数の搬入用コンベヤ2のいずれかの搬送下流側端部bを搬送元Fとし、複数の入庫用コンベヤ8のいずれかの搬送上流側端部aを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
また、物品収納棚7の収納部6から取り出した物品を外部に搬出する場合は、物品搬送台車4は、複数の出庫用コンベヤ9のいずれかの搬送下流側端部bを搬送元Fとし、複数の搬出用コンベヤ3のいずれかの搬送上流側端部aを搬送先Tとして、搬送元Fから搬送先Tに物品を搬送するように構成されている。
そして、上流側存否検出センサ21にて、コンベヤの搬送上流側端部aに物品が載せられたこと及び搬送上流側端部aから搬送下流側に物品が搬送されたことを検出することができ、また、下流側存否検出センサ22にて、搬送下流側端部bに物品が搬送されたこと及びコンベヤの搬送下流側端部bから物品が卸されたことを検出することができるようになっている。
図2に示すように、物品搬送設備には、自動倉庫1に収納されている物品の情報である物品収納情報を管理するとともに物品搬送設備に搬入された物品及び物品搬送設備から搬出する物品についての搬送指令情報を管理する管理手段Sと、図外の操作端末にて入力された搬入要求や搬出要求に基づいて物品の搬入指令情報及び物品の搬出指令情報を管理手段Sに送信する作業指令装置ERと、管理手段Sからの搬送指令情報に基づいて搬送機器の作動を制御する制御手段Cと、作業者の要求に応じて物品搬送設備の状態を表示する監視装置CDとが設けられている。
作業管理装置MSは、作業指令装置ERから搬入指令情報や搬出指令情報が送信されると、送信された指令情報と物品収納情報を参照して搬送指令情報を作成する。
ちなみに、搬入指令情報には、物品が搬入される搬入用コンベヤ2を示す情報及び物品情報(荷姿、商品名及び商品個数を示す情報)が含まれている。搬出指令情報には、物品を搬出する搬出用コンベヤ3を示す情報及び物品情報が含まれている。また、搬送指令情報には、搬送開始箇所を示す情報、搬送終了箇所を示す情報及び物品情報が含まれている。
また、作業管理装置MSは、作業指令装置ERから搬出指令情報を受信すると、搬出する物品が収納されている収納部6を搬送開始箇所に割り当て、物品を搬出する搬出用コンベヤ3(搬出用コンベヤ3の搬送下流側端部b)を搬送終了箇所に割り当てて搬送指令情報を作成し、その搬送指令情報を搬送管理装置CSに送信するように構成されている。
尚、搬送開始箇所と搬送終了箇所とが決まれば、物品搬送台車4の搬送元Fと搬送先Tとは一義的に決まるものであるため、搬送指令情報は、搬送元Fに位置する物品についての搬送先Tを指定する情報に相当する。
搬送管理装置CSは、作業管理装置MSから搬送指令情報が送信されると、搬送指令情報に含まれている搬送開始箇所を示す情報及び搬送終了箇所を示す情報に基づいて、搬送指令情報を送信する制御手段Cを選択し、その選択された制御手段Cに対して物品搬送指令情報を送信するように構成されている。このとき、選択された複数の制御手段Cのうちの1つに搬送指令情報を送信し、この搬送指令情報を送信した制御手段Cから搬送完了情報を受信すると、次の制御手段Cに搬送指令情報を送信するというように、搬送上流側の搬送機器に対応する制御手段Cから順に搬送指令情報を順次送信するように構成されている。
また、台車制御装置SCは、搬送元Fから物品搬送台車4の移載装置への物品の移載が完了するに伴って移載完了情報を搬送管理装置CSに送信するように構成されているが、搬送管理装置CSは、この移載完了情報を受信した時刻を、当該搬送指令情報及び対象の物品搬送台車4を示す情報と関連付けて搬送ログとして記憶している。
そして、搬送管理装置CSは、監視装置CDからの要求或いは設定時間ごとに搬送ログを監視装置CDに送信するように構成されている。
監視装置CDは、コンピュータ12と、表示手段としてもモニター13と、入力手段としてのキーボード14及びマウス15とを備えて構成されており、監視装置CDには、台車制御装置SCに送信される搬送指令情報と同じ搬送指令情報が搬送管理装置CSから送信されるように構成されている。
時間管理手段16は、搬送管理装置CSからの搬送ログに基づいて、搬入用コンベヤ2や出庫用コンベヤ9にて物品が搬送元Fに搬送されてから物品搬送台車4にて搬送元Fから搬送されるまでの時間を計時して待機時間として記憶するように構成されている。
また、時間管理手段16は、搬送管理装置CSからの搬送ログに基づいて、物品が搬送元Fより物品搬送台車4に移載されてから搬送先Tに搬送されるまでの時間を搬送時間として記憶するように構成されている。尚、この物品が搬送元Fより物品搬送台車4に移載されてから搬送先Tに搬送されるまでの時間は、単に、物品が搬送元Fから搬送先Tに搬送されるまでの時間と称する場合がある。
また、物品搬送台車4は、状態検出センサ19の検出情報を台車制御装置SCに送信するように構成されている。台車制御装置SCは、状態検出センサ19の検出情報に基づいて移載完了情報を作成して搬送管理装置CSに移載完了情報を送信する。
そして、搬送管理装置CSは、搬送完了情報や移載完了情報に基づいて搬送ログを作成する。
また同様に、時間管理手段16は、状態検出センサ19の検出情報と複数の搬出用コンベヤ3に設けられている上流側存否検出センサ21及び複数の入庫用コンベヤ8に設けられている上流側存否検出センサ21の検出情報の検出情報に基づいて、物品が搬送元Fより物品搬送台車4に移載されてから搬送先Tに搬送されるまでの時間を搬送時間として記憶するように構成されている。
図3に示すように、表示制御手段17は、モニター13に、搬送元Fを示す情報と搬送先Tを示す情報と当該搬送元Fから搬送先Tに搬送された物品の待機時間を示す情報及び搬送時間を示す情報とを関連付けた表と、この表に表示させる表示対象期間及び表示対象を表わす文字列とを表示させるように構成されている。
また、搬送時間を示す行には、「区分」として、「供給」を表示し、「所要時間」として、搬送時間を表示している。そして、搬送時間を示す行のその他の項目については、待機時間を示す行と同じ内容が表示される。
また、搬入用コンベヤ2については、搬送元Fを示す情報として、搬入用コンベヤ2を示す数字11と複数のものを区別するために便宜上付した数字01〜03を組み合わせた4桁の数字が割り当てられている。また、搬出用コンベヤ3については、搬送先Tを示す情報として、搬出用コンベヤ3を示す数字12と複数のものを区別するために便宜上付した数字01及び02を組み合わせた4桁の数字が割り当てられている。
また、物品搬送台車4については、搬送台車を示す情報として、複数のものを区別するために便宜上付した001又は002の数字が割り当てられている。
表示対象期間の開始時期及び終了時期の文字列は、キーボード14又はマウス15の操作により変更可能であり、この表示対象期間の開始時期及び終了時期の文字列を変更することで、表に表示する表示対象期間を変更自在となっている。
(1) 上記実施形態では、搬送下流側端部bが搬送元Fに設定された搬送元用コンベヤを設け、搬送上流側端部aが搬送先Tに設定された搬送先用コンベヤを設けたが、物品を載置支持する箇所が搬送元Fに設定された搬送元用支持台を設け、物品を載置支持する箇所が搬送先Tに設定された搬送先用支持台を設けてもよい。この場合、搬送元Fに物品を搬送する供給装置としてはフォークリフトが考えられる。
また、物品搬送手段として、物品搬送台車4を設けたが、物品搬送手段として、スタッカークレーン10を設けてもよい。また、物品搬送手段として、1つの搬送機器を設けたが、例えば、搬入用コンベヤ2の搬送上流側端部aを搬送元Fとし、物品収納棚7の収納部6を搬送先Tとして、物品搬送手段として、搬入用コンベヤ2、物品搬送台車4、入庫用コンベヤ8及びスタッカークレーン10を設ける等、物品搬送手段として、複数の搬送機器を設けてもよい。
また、管理手段Sを、搬送元Fに搬送対象の物品が存在しない状態では搬送制御手段に搬送指令情報を送信せず、搬送元Fが搬送対象の物品が存在する状態で搬送制御手段に搬送指令情報を送信するように構成したが、管理手段Sを、搬送元Fに搬送対象の物品が存在しない状態でも搬送制御手段に搬送指令情報を送信するように構成してもよい。
また、待機情報を表示させる対象として、複数の物品搬送台車4についてその全部又は一部を選択自在としたが、待機情報を表示させる対象として、複数の搬送元Fについてその全部又は一部を選択自在としてもよく、複数の搬送先Tについてその全部又は一部を選択自在としてもよく、区分について回収と供給の両方又は一方を選択自在としてもよい。
また、上記実施形態では、複数の制御手段Cに対して1台の搬送管理装置CSを設けたが、制御手段Cの夫々に対して搬送管理装置CSを設けるように複数台の搬送管理装置CSを設けてもよい。
また、上記実施形態では、第3検出手段として上流側存否検出センサ21を設けたが、第3検出手段として状態検出センサ19を設けてもよい。
4 物品搬送台車(物品搬送手段)
9 供給装置
13 表示手段
16 時間管理手段
17 表示制御手段
19 第2検出手段
21 第3検出手段、状態検出手段
22 第1検出手段
F 搬送元
T 搬送先
S 管理手段
SC 搬送制御手段
Claims (4)
- 搬送元と搬送先との間で物品を搬送する物品搬送手段と、
前記搬送元に位置する物品についての前記搬送先を指定する搬送指令情報を管理する管理手段と、
前記管理手段からの前記搬送指令情報に基づいて前記物品搬送手段の作動を制御する搬送制御手段とが設けられている物品搬送設備であって、
供給装置にて物品が前記搬送元に搬送されたことを検出する第1検出手段の検出情報及び物品が前記搬送元から搬送されたことを検出する第2検出手段の検出情報に基づいて、供給装置にて物品が前記搬送元に搬送されてから前記物品搬送手段にて前記搬送元から搬送されるまでの時間を計時して待機時間として記憶する時間管理手段と、
前記時間管理手段に記憶されている情報に基づいて、前記待機時間を示す情報を表示手段に表示させる表示制御手段とが設けられている物品搬送設備。 - 前記物品搬送手段が、複数の前記搬送元と複数の前記搬送先との間で物品を搬送するように構成され、
前記時間管理手段が、前記第2検出手段の検出情報と物品が前記搬送先に搬送されたことを検出する第3検出手段の検出情報とに基づいて、物品が前記搬送元から前記搬送先に搬送されるまでの時間を搬送時間として記憶するように構成され、
前記表示制御手段が、前記管理手段からの前記搬送指令情報と前記時間管理手段に記憶されている情報とに基づいて、前記搬送元を示す情報と前記搬送先を示す情報と当該搬送元から搬送先に搬送された物品の前記待機時間を示す情報及び前記搬送時間とを示す情報を関連付けた状態で前記表示手段に表示させるように構成されている請求項1記載の物品搬送設備。 - 前記管理手段が、物品を搬送する前記搬送先が物品を受け入れ可能か否かを検出する状態検出手段の検出状態に基づいて、前記搬送先が物品を受け入れ不可能な状態では前記搬送制御手段に前記搬送指令情報を送信せず、前記搬送先が物品を受け入れ可能な状態で前記搬送制御手段に前記搬送指令情報を送信するように構成されている請求項1又は2記載の物品搬送設備。
- 前記供給装置として、前記搬送元に物品を搬送する搬送コンベヤが設けられ、
前記搬送コンベヤの作動を制御し、且つ、物品の前記搬送元への搬送が完了するに伴って搬送完了情報を前記管理手段に送信するコンベヤ用制御手段が設けられ、
前記物品搬送手段が、前記搬送元と前記搬送先との間で物品を搬送する物品搬送台車にて構成され、且つ、前記搬送元との間及び前記搬送先との間で物品を移載する移載装置を備えて構成され、
前記搬送制御手段が、前記搬送元から前記移載装置への物品の移載が完了するに伴って移載完了情報を前記管理手段に送信するように構成され、
前記時間管理手段が、前記管理手段に送信された前記搬送完了情報と前記移載完了情報とに基づいて、物品が前記搬送コンベヤにて前記搬送元に搬送されてから前記物品搬送手段の前記移載装置に移載されるまでの時間を計時して前記待機時間として記憶するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品搬送設備。
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