JP2000117594A - 搬送システム - Google Patents

搬送システム

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JP2000117594A
JP2000117594A JP10289077A JP28907798A JP2000117594A JP 2000117594 A JP2000117594 A JP 2000117594A JP 10289077 A JP10289077 A JP 10289077A JP 28907798 A JP28907798 A JP 28907798A JP 2000117594 A JP2000117594 A JP 2000117594A
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Japan
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conveyor
processing
inspection
transport system
processed product
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English (en)
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Takeo Aizono
岳生 相薗
Katsumi Kono
克己 河野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

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  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Control By Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、複数のコンベアを組み合わせて構成
する搬送システムにおいて、レイアウト変更を容易に行
うことができ、複雑なトラッキングを行うわずに加工品
を加工する搬送システムに関する。 【解決手段】加工品をコンベアに接続された装置に搬入
するか否かを判断するプロセッサと、搬入すると判断し
た場合には加工品を装置に搬入する手段とを有し、各コ
ンベアが加工品の流れを自律的に判断することにより、
コンベアを自由に組み合わせて任意のレイアウトの搬送
システムを構成することを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短く分割された複
数のコンベアにより構成される搬送システムにおいて、
各コンベアを繋ぎあわせるのみで搬送システムを構成
し、かつトラッキングを行なわずに加工処理を行うフレ
キシブルな搬送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークに接続された複数の制御装
置により素材選別装置を制御し、各制御装置が加工すべ
き素材をコンベアより選別して取り込むことにより、集
中的なトラッキングを排除して生産スケジュールの変更
を容易にし、かつ工作機械の故障が生産ライン全体に影
響しない搬送方式が、例えば特開昭59-81049号公報にお
いて示されている。また、設備情報を計算機のテーブル
で集中管理し、生産ラインのレイアウト変更に伴う設備
変化にテーブル情報再編集で対応する方式が、例えば特
開平5-96454号公報において示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の搬送方式におい
て、生産ラインのレイアウト変更に柔軟に対応するため
には、コンベアや搬送車を使って加工品を巡回させ、加
工を要する装置や工程にて加工品を取り込む方式が用い
られていた。しかし、実際に生産ラインを設置する工場
の現場では、スペースの制約などから必ずしも加工品を
巡回させることはできず、上流の工程から下流の工程に
対して加工品を流す方式が一般的である。
【0004】また従来の搬送方式では、集中管理または
分散管理によりトラッキングが行われているため、生産
ライン構築時にはトラッキングプログラムの開発に多大
なノウハウと労力を費やし、ソフトウエア開発やメンテ
ナンスの負担増を招いていた。
【0005】本発明では、以下の2つの課題を解決する
ことを目的とする。
【0006】(1)柔軟にレイアウト変更が行なえる任
意の構成の搬送システムを実現する (2)システム開発容易なトラッキング不要な搬送シス
テムを実現する
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため、本発明における搬送システムでは、(1)短く
分割されたコンベアを組み合わせることにより搬送シス
テムを構成し、(2)各コンベアは自律的に加工品を処
理できるか否かを判断し、(3)加工できると判断した
場合には加工を行なうことに特徴がある。
【0008】上記第2の課題を解決するため、本発明に
おける搬送システムでは、(1)加工品が加工のレシピ
と過去の加工履歴を持ち、(2)各加工装置にて加工品
自身が加工されるべきか否かを自律的に判断し、(3)
自分が加工されるべきと判断した場合には加工してもら
うよう要求することに特徴がある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における第1の実施例を説
明する。
【0010】本発明における第1の実施例では、生産工
程の1つである検査工程を例に取り、搬送システムの説
明を行なう。図1は本発明における搬送システムの構成
例である。矢印の位置より搬入された検査品は、コンベ
ア101〜108上を流れて倉庫150に格納される。
コンベア101には検査装置121が、コンベア102
には検査装置122が、コンベア105には検査装置1
23が、コンベア106には検査装置124がそれぞれ
接続されている。コンベア101より搬入された検査品
は、適当な検査装置によりコンベアから引き込まれ、検
査が行われたのちに再びコンベアに戻される。1つの検
査品に対して1つまたは複数の検査が行われ、1つ以上
の検査装置にて検査される。コンベア上を流れる検査品
には各々異なるバーコードが付与されている。
【0011】コンベアには検査装置が接続されたコンベ
アと検査装置が接続されていないコンベアの2種類があ
る。コンベア101、コンベア102、コンベア10
5、コンベア106は検査装置が接続されたコンベアで
あり、コンベア103、コンベア104、コンベア10
7、コンベア108は検査装置が接続されていないコン
ベアである。図2(a)に検査装置が接続されたコンベ
アの構成を示す。コンベアは、検査品を搬送するベルト
200、コンベア全体を制御するコントローラ203、
検査品のバーコードを読み取るバーコードリーダ20
1、コンベアの回転を制御するインバータ204、コン
ベアに接続された検査装置に検査品を送り出す押出機2
02、検査装置から検査を終えて出てきた検査品を通過
を認識する光センサー205、およびコントローラ20
3、バーコードリーダ201、インバータ204、押出
機202、光センサー205の間を接続し、相互のデー
タ交換を可能とするネットワーク206により構成され
る。
【0012】また、コンベアに接続された検査装置21
0は、コンベアより検査装置210に検査品を搬入する
引込ライン211、検査装置210よりコンベアに検査
品を搬出する押出ライン212、検査装置210全体を
制御するコントローラ213、コントローラ213とコ
ンベアのネットワーク206を接続するネットワーク2
14により構成される。ネットワーク206はバス型の
ネットワークであり、ネットワーク214はドロップケ
ーブルである。ここで、押出機202はコンベアのベル
ト200から引込ライン211に検査品を安全に移動で
きる手段であればロボットなどの他の手段であってもよ
い。
【0013】また、ネットワーク206としてバス型の
ネットワークを示したが、データを伝送できるものであ
れば赤外線、無線、電力線などの他の伝送媒体を用いた
通信手段でもよい。また、検査品の種別を認識する手段
としてバーコードを使った例を示したが、検査品の形状
により検査品が何であるかを判断する画像認識装置など
の他の識別手段を用いてもよい。引込ライン211はあ
る程度の長さがあり、検査装置210が処理中の場合に
は、いくつかの検査品を引込ライン211上に順番に溜
めておくができる。
【0014】図2(b)は検査装置が接続されないコン
ベアの構成図である。図2(a)で示したコンベアと
は、押出機202、ハーコードリーダ201、光センサ
205がない点が異なる。図2(a)で示したコンベア
は、隣のコンベアより検査品を受け取ると、検査品が何
であるかをバーコードリーダにて判断し、コンベアに接
続された装置で検査可能であると判断した場合、押出機
202を使って引込ライン211に搬入し、検査が終わ
ると次のコンベアに検査品を渡す。これらの制御は各コ
ンベア内で自律的に行われ、外部からの指示を受けな
い。以下で詳細に説明する。
【0015】コンベアを制御するコントローラ203の
構成を図3に示す。コントローラは演算装置300を持
ち、製品情報管理テーブル301、装置情報管理テーブ
ル302、引込ライン管理テーブル303の3つのテー
ブルを管理する。インターフェース310は、例えばR
S―232Cなどを使った外部端末とのインターフェー
スであり、外部より製品情報管理テーブル301にデー
タを設定するのに用いられる。インターフェース320
は、コンベア内のネットワーク206とのインターフェ
ースであり、コンベア内の各機器とデータを送受信する
のに用いられる。入出力バッファ304は、インターフ
ェースを介したデータ送受信を行なう際に用いられる。
【0016】製品情報管理テーブル301は、検査品の
種類とその検査項目を管理するテーブルであり、装置情
報管理テーブル302はコンベアに接続された装置に関
する情報を管理するテーブルであり、引込ライン管理テ
ーブル303は引込ライン上で検査待ち状態にある検査
品を管理するテーブルである。製品情報管理テーブル3
01は、外部インターフェース310を介してオペレー
タにより設定される。装置情報管理テーブル302は、
インターフェース320を介して検査装置のコントロー
ラ213より読み込んだ情報を設定する。コントローラ
203は、コントローラ213を周期的にポーリング
し、どのような検査を行なう検査装置がコンベアに接続
されているかを確認している。
【0017】引込ライン管理テーブル303は、押出機
202を使って引込ライン211に押し込した検査品の
リストであり、押し込んだ順に検査品のバーコード番号
をリストとして管理している。光センサ205が押出ラ
イン212より検査品が出てきたのを検知すると、リス
トの先頭から検査品のバーコード番号が1つ削除され
る。リストのサイズは、引込ラインに溜めることができ
る検査待ち状態の検査品の数であり、この数は固定で事
前に分かっている。製品情報管理テーブル301と装置
情報管理テーブル302の構成を図4に示す。
【0018】図4(a)は製品情報管理テーブルの構成
を表し、図4(b)は装置情報管理テーブルの構成を表
す。製品情報管理テーブル400は、バーコード番号4
01と検査項目402の関係を管理する。例えば、バー
コード番号802102010124の検査品の検査項
目は検査項目A、検査項目E、検査項目G、検査項目I
である(4001)。全てのコンベアのコントローラは
同じ製品情報管理テーブル400を管理し、テーブルを
設定するオペレータは各コンベア毎に設定を変える必要
はない。
【0019】もしも全てのコンベアのコントローラが同
一のネットワークに接続されている場合には、製品情報
管理テーブル400の情報をネットワークにブロードキ
ャストし、この情報を全てのコントローラが受信するこ
とにより、全てのコントローラに同一テーブル情報を設
定することが可能である。装置情報管理テーブル450
は、検査可能項目451のリストである。検査装置にて
検査可能な項目は検査装置を制御するコントローラが保
持しており、このコントローラから情報を入手して装置
情報管理テーブル450に設定する。図4(b)の例の
場合、コンベアに接続された検査装置で検査可能な項目
は、検査項目A(4501)、検査項目E(450
2)、検査項目J(4503)である。
【0020】図5と図6に検査装置が接続されたコンベ
アの処理フローを示す。検査品が隣のコンベアより流れ
てくると、バーコードリーダにて検査品のバーコード番
号を読み込む(ステップ501)。読み込まれたバーコ
ード番号は製品情報管理テーブル内に登録されているバ
ーコード番号と比較され(ステップ502)、もしも一
致したバーコード番号がない場合には(ステップ50
3)、検査項目が分からないため、そのまま検査品を次
のコンベアに流す。一致した番号があった場合(ステッ
プ503)、一致したバーコード番号に対応する検査項
目を読み込み、これらの項目を装置情報管理テーブルに
登録されている検査可能項目と比較する。
【0021】一致する検査項目がなかった場合(ステッ
プ505)、コンベアに接続された検査装置では検査を
行なえないため、そのまま検査品を次のコンベアに流
す。一致する検査項目があった場合(ステップ50
5)、引込ライン管理テーブルを参照し(ステップ50
6)、引込ラインが検査待ち状態の検査品でいっぱいに
なっていないかを判断する(ステップ507)。引込ラ
インに空きがない場合には(ステップ507)、そのま
ま検査品を次のコンベアに流す。引込ラインに空きがあ
る場合には(ステップ507)、押出機を制御して検査
品を引込ラインに送り込む(ステップ508)。このと
き、製品情報管理テーブルより得られた検査品の検査項
目を検査装置のコントローラに通知する(ステップ50
9)。
【0022】次に検査後の処理について説明する。押出
ラインから出てきた検査品をコンベアの光センサーにて
検知すると(ステップ601)、引込ライン管理テーブ
ルに最初に登録された検査品のバーコード番号を削除す
る(ステップ602)。引込ライン管理テーブルを管理
することにより、コンベアは検査装置で処理中の検査品
の種類と数を把握することが可能であり、例えば検査品
のタイムアウト監視を行なうことにより検査装置の異常
を検知することができる。検査装置が接続されていない
コンベアに関しては、コンベアはインバータを制御し、
一定速度で検査品を搬送するのみであり、図5と図6に
示したような処理は行なわない。なお、本実発明ではコ
ンベアが処理を行っているという表現を用いているが、
実際に処理や判断を行っているのは演算装置を備えたコ
ンベアのコントローラである。
【0023】この実施例によれば、短いコンベアが検査
品の種別を識別する手段と、識別された種別をもとにコ
ンベアに接続された検査装置により検査できるか否かを
判断する手段と、検査できると判断した場合には検査装
置に検査品を送り込む手段とを有し、各コンベアは集中
管理を行う計算機や他のコンベアからの指示や情報無し
に独自の判断に基づいて処理を行うことができる。これ
により、このコンベアを繋ぎあわせるのみで、任意のレ
イアウトの搬送システムを構築することができるように
なる。各コンベアには検査品の検査項目を与えれるのみ
でよい。これにより、設置スペースに合わせた任意のレ
イアウトの搬送システムを容易に構成できる。また、搬
送システムのレイアウト変更に伴うプログラム変更やス
ケジュール変更は発生せず、ソフトウエア開発とメンテ
ナンスの負担は大幅に低減される。
【0024】本発明における第2実施例を説明する。
【0025】第1の実施例では、各コンベアが検査品を
検査するか否かを判断し、検査できない場合には次のコ
ンベアに流すという例を示した。第2の実施例では、各
コンベアがネットワークに接続され、互いに通信を行っ
て協調を取り、最も検査するのに適していると判断した
コンベアが検査品を取り込んで検査する点が第1の実施
例と異なる。この実施例においても検査工程を例に説明
する。
【0026】本実施例におけるシステム構成例を図7に
示す。システム構成例は第1の実施例と同じであるが、
各コンベアのコントローラがネットワーク700で接続
されている点が異なる。コントローラ731〜738
は、各々コンベア701〜708を制御するコントロー
ラである。これらのコントローラ731〜738は全て
ネットワーク700に接続され、互いに通信を行うこと
ができる。ここで、ネットワーク700としてバス型の
ネットワーク構成を示しているが、互いに通信を行える
のであれば無線などの他の通信手段であってもよい。
【0027】検査装置が接続されるコンベア701の構
成を図8に示す。コンベアの構成は図2(a)に示され
た実施例1におけるコンベアの構成と同じであるが、各
コンベアが隣のコンベアを認識する隣接コンベア識別装
置807,808を備えている点が異なる。各コンベア
には出荷時にユニークはシリアル番号が付与されてお
り、各コンベアは自分に接続された他のコンベアのシリ
アル番号を読み込む手段を有する。隣接コンベア識別装
置807,808は、例えばバーコードリーダであり、
隣接コンベアに付与されたバーコード番号、つまりシリ
アル番号を読み込むことができる。図9にコントローラ
803の構成を示す。
【0028】コントローラは演算装置900を持ち、製
品情報管理テーブル901、装置情報管理テーブル90
2、引込ライン管理テーブル903、構成情報管理テー
ブル904の4つのテーブルを管理する。インターフェ
ース910は、他のコンベアのコントローラと通信を行
うためのネットワークインターフェースである。インタ
ーフェース920は、コンベア内のネットワークとのイ
ンターフェースであり、コンベア内の各機器とデータを
送受信するのに用いられる。入出力バッファ905は、
インターフェースを介したデータ送受信を行なう際に用
いられるバッファである。製品情報管理テーブル901
と引込ライン管理テーブル903の構成は実施例1と同
じである。図10に装置情報管理テーブル902と構成
情報管理テーブル904の構成を示す。
【0029】図10(a)は装置情報管理テーブルの構
成を表わし、図10(b)は構成情報管理テーブルの構
成を表わす。装置情報管理テーブル1000は、コンベ
アに接続された検査装置において検査可能な検査項目で
ある検査可能項目1001、各検査可能項目1001で
示された検査項目を検査するのに要する時間である検査
時間1002、引込ライン上で検査待ち状態にある検査
品と検査中の検査品の検査回数の累計である回数100
3の関係を管理している。回数1003は、ある検査品
が検査装置で検査項目Aと検査項目Eの検査を受ける場
合、各々の検査可能項目1001に対して1が加算され
る。つまり、図10(a)の例の場合、検査装置は検査
項目Aを1回、検査項目Bを2回行わないとコンベアよ
り検査装置に引き込まれた検査品の検査が完了しない。
検査終了までの予想時間は、図10(a)の場合には
(126.9×1+68.0×2)秒と計算される。
【0030】この装置情報管理テーブル1000の回数
1003は、押出機がコンベアから引込ラインに検査品
を押し込んだ時点で加算され、光センサが押出ラインよ
り出てきた検査品を検知し、引込ライン管理テーブルか
らバーコード番号を削除する時点において、製品情報管
理テーブルの検査項目を参照して減算される。このた
め、検査中の検査品や押出ライン上に検査品がある場
合、前述の検査終了までの予想時間は誤差を含む。しか
し、実際には引込ラインがある程度長く、かつ押出ライ
ン上に検査品が存在する時間は検査時間と比べて短いた
め、誤差の割合は小さく、あまり問題とならない。
【0031】構成情報管理テーブル1050は、コンベ
アのシリアル番号などの搬送システムの構成に関する情
報を管理する。構成情報管理テーブル1050は、コン
ベアにユニークに割り当てられたコンベアの識別子であ
る自ノードシリアル番号1051、コンベアがまっすぐ
なのか、曲がっているのかといったコンベアの形状やサ
イズを識別するための形状タイプ1052、コンベアに
接続された検査装置の種別を表わす装置タイプ105
3、隣接コンベア識別装置807より読み込んだ右側に
設置されたコンベアのシリアル番号である右側シリアル
番号1054、隣接コンベア識別装置808より読み込
んだ左側に設置されたコンベアのシリアル番号である左
側シリアル番号1055、ネットワーク700に接続さ
れているコンベアのシリアル番号一覧であるノードリス
ト1056を管理している。
【0032】自ノードシリアル番号1051と形状タイ
プ1052は固定で決まるため、コンベア出荷時に与え
られ、変更されない。装置タイプ1053、右側シリア
ル番号1054、左側シリアル番号1055は、コンベ
アを設置した際にコンベアが読み込む値であり、装置タ
イプ1053はコンベアのコントローラが検査装置のコ
ントローラを周期的にポーリングすることにより読み込
まれて設定され、右側シリアル番号1054と左側シリ
アル番号1055は、隣接コンベア識別装置807、8
08を常にポーリングすることにより読み込まれて設定
される値である。接続されている検査装置や隣接コンベ
アが入れ替わると、コントローラは異なる値を読み込
み、新しい値に更新する。ノードリスト1056の値
は、ネットワーク上を流れるメッセージより得られる。
ネットワーク上を流れるメッセージのフォーマットを図
11に示す。
【0033】図11(a)はネットワークに接続された
各コンベアのコントローラが、互いの存在を確認するた
めに周期的にネットワークにブロードキャストする存在
確認用メッセージ1100である。各コンベアのコント
ローラは、存在確認用メッセージであることを示す識別
子1101、右側シリアル番号1102、自ノードシリ
アル番号1103、左側シリアル番号1104によりメ
ッセージを組み立ててメッセージをネットワークにブロ
ードキャストする。このメッセージは他の全てのコンベ
アのコントローラに受信される。もしも、この存在確認
用メッセージ1100が一定時間受信されないと、各コ
ンベアのコントローラは該当コンベアが搬送システムか
ら取り外されたと認識する。
【0034】また、全コンベアのコントローラから受信
した存在確認用メッセージ1100の右側シリアル番号
1102、自ノードシリアル番号1103、左側シリア
ル番号1104を繋ぎあわせることにより、各コンベア
は搬送システム内に存在する全コンベアが先頭からどの
ような順序で並んでいるかを知ることができる。この先
頭のコンベアから順にシリアル番号を並べたリストがノ
ードリスト1056であり、受信した存在確認用メッセ
ージよりノードリストを生成して構成情報管理テーブル
904に登録する。この存在確認用メッセージ1100
を使った一連の処理フローを図12に示す。
【0035】図12(a)は存在確認用メッセージ受信
時の処理フローであり、図12(b)はラインより切り
離されたコンベアを認識するためのタイムアウト監視を
行う際の処理フローである。コンベアは、存在確認用メ
ッセージ1100をネットワークより受信すると(ステ
ップ1201)、存在確認用メッセージ1100内の自
ノードシリアル番号1103を読み込み、すでにノード
リスト1056に登録されているコンベアであるか否か
を確認する(ステップ1202)。ここで受信したメッ
セージが存在確認用メッセージであるか否かは識別子1
101に基づいて判断される。もしも、ノードリスト1
056に登録されているノードであれば(ステップ12
02)、該当ノードのタイムアウト監視用のタイマーを
リセットする(ステップ1203)。ここで、タイムア
ウト監視はノードリスト1056に登録された自ノード
を除く全てのノードに対して個別に行い、各々のノード
毎にタイマーを管理している。
【0036】もしも、ノードリスト1056に登録され
ていないノードであれば(ステップ1202)、存在確
認用メッセージの右側シリアル番号1102、自ノード
シリアル番号、左側シリアル番号1104をもとにコン
ベアの先頭からの順序を計算しなおし、ノードリスト1
056を更新する(ステップ1204)。そして、新た
に追加したノード用に新しいタイマーを準備し、このタ
イマーをスタートし(ステップ1205)、処理を終了
する。次に、タイムアウト発生時の処理について説明す
る。コンベアは常にノードリストに登録された各ノード
のタイムアウト監視を行っている。タイムアウトしたノ
ードがなければ何も行わないが、もしもタイムアウトし
たノードがあれば(ステップ1251)、ノードリスト
に登録された該当ノードを削除し、削除されたノード以
降のリストの順番を繰り上げてノードリストを更新する
(ステップ1252)。
【0037】ここで、ネットワーク700に画像表示装
置を備えた計算機を接続し、存在確認用メッセージを受
信して図12に示した処理を実行することにより、計算
機でも同様にノードリストを構成することができる。た
だし、計算機は存在確認用メッセージを受信するのみで
送信しない。さらに、ノードリストに登録された各コン
ベアのコントローラに対し、シリアル番号を指定して各
コンベアのコントローラに問い合わせメッセージを送信
し、各コンベアのコントローラが管理するテーブルの情
報を受信することにより、ライン構成やコンベアの情報
を表示することができる。ノードリストに登録された各
コンベアに対してコンベアの形状タイプ1052を問い
合わせすることにより、各コンベアの形状番号を得るこ
とができ、これにより各コンベアの形状と寸法を知るこ
とができる。ここで、形状番号とは例えばコンベアの型
式であり、この形状番号によりコンベアの形状や寸法が
一意に決まるものとする。
【0038】また、ノードリストよりコンベアの先頭か
らの順序が分かるため、コンベア形状を組み合わせて画
面表示装置の画面上に図13(a)に示すような搬送シ
ステムの構成図を表示できる。また、例えば図13
(a)上のコンベアの図がオペレータによりダブルクリ
ックされると、該当するコンベアの構成管理テーブルの
装置タイプ1053、装置管理テーブルの検査可能項目
1001、引込ライン管理テーブルの検査装置に搬入し
た検査品のバーコード番号などを問い合わせ、図13
(b)に示すように画面上にダブルクリックされたコン
ベアのシリアル番号1351、コンベアに接続されてい
る検査装置の種類を示す装置タイプ1352、検査装置
において検査可能な検査可能項目一覧1352、引込ラ
イン上で検査待ち状態にある検査品一覧1354などを
表示することができる。
【0039】図11(a)は、各コンベアの先頭からの
順番を確認するために送受信される存在確認用メッセー
ジのフォーマットであるが、図11(b)は検査を行う
コンベアを決めるための調停に用いる調停メッセージの
フォーマットである。各コンベアは検査品のバーコード
番号を読み込み、製品情報管理テーブルより検査項目を
認識した後、自分が検査を行うのが適切であるか否かを
判断するために調停メッセージ1150を送信する。調
整メッセージ1150は、調停メッセージであることを
示す識別子1151、どのコンベアがメッセージを送信
したかを識別するための自ノードシリアル番号115
2、ノードリスト1056より分かる自ノードの先頭か
らの順番を示す位置番号1153、認識した検査項目1
154、装置情報管理テーブル1000をもとに計算す
る処理終了までの予想時間を示す処理時間1155によ
り構成される。ここで、処理時間1155は前述した検
査時間1002と回数1003を掛け合わせて合計した
値に、さらに現在バーコードリーダで認識し、検査を行
うべきか否かを判断しようとしている検査品の検査時間
を足した時間である。つまり、バーコードリーダで認識
した検査品の検査が終了するまでの予想時間を表わす。
調停メッセージの送信処理および受信処理の処理フロー
を図14と図15に示す。
【0040】コンベアは隣接しているコンベアより検査
品を受け取ると検査品に付与されたバーコードのバーコ
ード番号を読み込み(ステップ1401)、製品情報管
理テーブルを検索して同一のバーコード番号を探す(ス
テップ1402)。同一のバーコード番号がない場合に
は(ステップ1403)、そのまま検査品に関する情報
がないため検査品を次のコンベアに流す。同一のバーコ
ード番号がある場合には(ステップ1403)、バーコ
ード番号に対応する検査項目を読み込み、装置情報管理
テーブルを検索して同一検査項目があるか否かを判断す
る(ステップ1404)。同じ検査項目がない場合には
(ステップ1405)、検査が行えないため検査品をそ
のまま次のコンベアに流す。同じ検査項目がある場合に
は(ステップ1405)、調停メッセージを送信する
(ステップ1406)。
【0041】送信した調停メッセージと同じ調停メッセ
ージを受信した場合(ステップ1407)、そのまま検
査品を次のコンベアに流す。送信した調停メッセージと
同じ調停メッセージを受信したということは、自分より
も下流に自分よりも短時間で検査を行える検査装置を接
続したコンベアが存在するということであり、検査を行
う必要はない。送信した調停メッセージと同じ調停メッ
セージを受信せずにタイムアウトした場合(ステップ1
407)、引込ライン管理テーブルを参照し(ステップ
1408)、引込ラインに空きがあるか否かを判断する
(ステップ1409)。もしも空きがない場合には(ス
テップ1409)、そのまま検査品を次のコンベアに流
す。もしも空きがある場合には(ステップ1409)、
押出機を制御して引込ラインに搬入する(ステップ14
10)。そして、搬入した検査品の検査項目を検査装置
を制御するコントローラに通知する(ステップ141
1)。検査後の処理に関しては実施例1で示した図6と
同じである。
【0042】次に、調停メッセージを受信する他のコン
ベアコントローラの処理に関して説明する。図14で送
信された調停メッセージは、メッセージを送信したコン
ベア以外の全コンベアのコントローラにより受信され
る。コンベアのコントローラは調停メッセージを受信す
ると(ステップ1501)、調停メッセージの位置番号
1153が自ノードの先頭からの位置より前であるか否
かを確認する(ステップ1502)。もしも、調停メッ
セージ内の位置番号1153が自分の位置よりも後ろで
あれば(ステップ1502)、検査品を検査することが
できないため、メッセージを破棄して処理を終了する
(ステップ1510)。位置番号が自分より前であれば
(ステップ1503)、調停メッセージの検査項目11
54と自内の装置情報管理テーブルに登録された検査可
能項目1001とを比較し(ステップ1503)もしも
全て一致しない場合には(ステップ1504)、メッセ
ージを廃棄して処理を終了する(ステップ1510)。
【0043】全て一致した場合には(ステップ150
4)、調停メッセージを送信したコンベアと同じ方法に
より検査終了までの予想時間を計算する(ステップ15
05)。ここで計算した処理終了予想時間より、調停メ
ッセージ内の検査時間1155の方が短い場合には(ス
テップ1506)、調停メッセージを送信したコンベア
の方が早く処理を完了できるので、メッセージを廃棄し
て処理を終了する(ステップ1510)。処理時間11
55の方が計算した処理終了予想時間より長い場合には
(ステップ1506)、自分の方が速く検査を完了でき
るため調停メッセージをそのまま返信し、より早く検査
を完了できるコンベアが存在することを通知する(ステ
ップ1509)。
【0044】この実施例によれば、搬送システムを構成
する1つの検査装置を備えたコンベアが、検査品の種別
を識別する手段と、識別された種別をもとに検査装置に
より検査可能か否かを判断する手段と、他のコンベアと
調停して自分が最も検査に適したコンベアであるか否か
を判断する手段と、適していると判断したときには検査
品を検査装置に送り込む手段とを有し、各コンベアは集
中管理を行う計算機からの指示や情報無しに互いに協調
して処理を行うことができる。
【0045】これにより、実施例1と同じく任意のレイ
アウトの搬送システムを容易に構築することができ、ソ
フトウエア開発やメンテナンスの負担が低減されるとい
った効果があるのに加え、実施例1の場合には同じ検査
を行う検査装置が多数存在する場合には、上流に近い検
査装置に処理が集中するといった問題があったのに対
し、実施例2では処理時間の短い検査装置にて処理を行
うことにより、各検査装置間で処理負荷の平滑化がはか
れ、特定の装置のみに常に処理が集中するといった問題
が生じない。
【0046】また、各コンベアをネットワークに接続す
ることにより、各コンベアが管理している情報を収集し
て搬送システムの構成を画面上に表示したり、あるいは
各コンベアの詳細情報を画面上に表示することにより、
オペレータに対して搬送システムの状況を知らせること
が可能となり、システムの保守性が向上する。ただし、
ネットワークに各コンベアを接続する作業が発生すると
いった実施例1にないデメリットもある。
【0047】本発明における第3の実施例では、コンベ
ア上を流れる検査品がプロセッサを備え、検査品が自律
的に引込ラインに搬入されるべきであるか否かを判断す
る点が第1の実施例、第2の実施例と異なる。
【0048】本実施例も検査工程を例にとって説明す
る。検査品の構成を図16(a)に示す。全ての検査品
1600には、ラベル1601が貼り付けられており、
このラベル1601はプロセッサ1602を内蔵してい
る。プロセッサ1602の物理構成を図16(b)に示
す。検査品に取り付けられたプロセッサ1650は、演
算を実行するCPUコア1651、プログラムを格納す
るROM1652、過去の検査結果を記憶する書き換え
可能なROM1653、タイマーなどの周辺機器165
4、プログラム処理に用いるRAM1655、外部より
データを授受するインターフェースであるI/Oインタ
ーフェース1656を内蔵し、各構成要素はプロセッサ
の内部バス1657に接続され、相互にデータを送受信
することができる。I/Oインターフェース1656は
ラベル1602の外部とデータを授受するデータ授受イ
ンターフェース1660と接続されている。
【0049】本実施例におけるシステム構成例を図17
に示す。検査品はコンベア1720より搬入され、コン
ベア1701〜1714上を流れ、巡回する。コンベア
1721は、検査が完了した検査品を搬出するためのコ
ンベアであり、コンベア1721はコンベア1704の
下を通って検査品を搬出システムから搬出する。装置1
731〜1734は検査装置であり、コンベア上を巡回
している検査品を検査する。各コンベア1701〜17
14およびコンベアに接続された検査装置1731〜1
734の構成は図2と同じである。ただし、バーコード
リーダ201は本実施例ではコントローラ203とプロ
セッサ1650との間でデータを授受するためのデータ
送受信装置201であり、コントローラ203より受け
取ったデータをプロセッサ1650に書き込み、逆にプ
ロセッサ1650より読み込んだデータをコントローラ
203に送信することができる。
【0050】データ送受信装置201は、赤外線インタ
ーフェースを備えた非接触式の通信手段、ICカード読
書機などの接触式のインターフェースを備えたデータ授
受装置などであり、検査品に取り付けられたプロセッサ
とコンベアを制御するコントローラ間でデータを授受で
きる手段であれば他の手段でもよい。
【0051】赤外線通信を用いる場合には、例えばデー
タ送受信装置201およびデータ授受インターフェース
1660は赤外線送受信装置となり、ICカードの読書
機を用いる場合にはプロセッサ1650がICカードと
なり、データ送受信装置201がICカード読書機とな
る。ただし、接触式の場合にはデータを授受する際にコ
ンベアを一旦停止するなどの制御が必要となる。検査装
置210もデータ送受信装置を備え、プロセッサ165
0とコントローラ213の間でデータを授受できるもの
とする。また、コントローラ203は図3の構成と同じ
であるが、本実施例では製品情報管理テーブル301と
外部より製品情報管理テーブル301に情報を設定する
ためのインターフェース310は必要ない。
【0052】プロセッサ1602は、ROM1653上
で2つのテーブルを管理している。これらのテーブルの
構成を図18に示す。図18(a)は検査条件管理テー
ブル1800であり、図18(b)は検査履歴管理テー
ブル1850である。検査条件管理テーブル1800
は、検査品が受けなければならない検査項目1801と
検査順序1802を管理している。つまり、自分が受け
る検査のスケジュールを管理している。検査履歴管理テ
ーブル1850は、検査項目1851、どの検査が完了
したかを示す検査有無1852、検査結果1853を管
理している。
【0053】図19にコンベアの処理フローを示す。検
査品は次のコンベアに移動すると(ステップ190
1)、検査品のプロセッサはコントローラの装置情報管
理テーブルの検査可能項目を読み込む(ステップ190
2)。プロセッサは自内の検査条件管理テーブル180
0と検査履歴管理テーブル1850を検索し(ステップ
1903)、次に検査を受けなければならない検査項目
と同じ検査項目が読み込んだ装置情報管理テーブルにあ
るか否かを判断する(ステップ1904)。もしも同じ
検査項目がない場合、つまり移動したコンベアに接続さ
れた検査装置では検査できない場合(ステップ190
4)、コンベアのコントローラに対して引き込まないよ
うコマンドを送信する(ステップ1913)。
【0054】コンベアに接続された検査装置で検査でき
る場合(ステップ1904)、コントローラの引込ライ
ン管理テーブルを読み込み(ステップ1905)、引込
ラインに空きがあるか否かを判断する(ステップ190
6)。もしも引込ラインに空きがない場合には(ステッ
プ1906)、コンベアのコントローラに対して引き込
まないようコマンドを送信する(ステップ1913)。
引込ラインに空きがある場合には(ステップ190
6)、引込ラインに引き込むよう指示するコマンドをコ
ントローラに送信する(ステップ1907)。コントロ
ーラは、このコマンドを受け、押出機を制御して検査品
を引込ラインに搬入する(ステップ1908)。
【0055】検査品は検査装置にて検査され(ステップ
1909)、検査装置より検査結果を受信して(ステッ
プ1910)、受信した結果を検査履歴管理テーブル1
850に書き込み、テーブルを更新する(ステップ19
11)。検査品は押出ラインよりコンベアに搬出される
(ステップ1912)。検査後のコンベアコントローラ
の処理は図6に示した方式と同じである。コンベア17
02は、装置を接続したコンベアと同じ構成をしてお
り、検査品のプロセッサ内の検査履歴管理テーブル18
50を読み込み、もしも全ての検査が完了している場合
には、押出機を制御してコンベア1721に検査品を搬
出する。
【0056】この実施例によれば、搬送システムを流れ
る各検査品がプロセッサを有し、各コンベアが有する検
査装置の情報をもとに、検査品が検査装置にて検査され
るべきか否かを判断し、コンベアに対して指示を送る。
各検査品の検査スケジュールは、全て検査品が内部で管
理しているため、各コンベアや検査装置は検査スケジュ
ールを管理する必要はない。検査スケジュールを各検査
品が管理することにより、搬送システム内のコントロー
ラや計算機はスケジュールを意識する必要はなく、各検
査品のトラッキングを行う必要もなくなる。これによ
り、従来搬送システムのように複雑なトラッキングのプ
ログラムを開発する必要はなくなり、プログラマの負担
も大幅に削減され、搬送システムの開発が容易に行える
ようになる。また、プログラム量が減ることにより、コ
ントローラのメモリ容量も節約でき、プログラムのメン
テナンスも非常に容易になる。
【0057】なお、ここでは検査装置の検査結果を検査
装置が検査品に書き込む方式を示したが、コンベアが書
き込んでもよい。この場合、検査装置が検査を終了する
と、検査結果をコンベアのコントローラに対してネット
ワークを介して通知する。コンベアはコンベアにて検査
結果を検査品に書き込むためのデータ書込機を備え、コ
ンベアのコントローラは押出ラインより戻ってきた検査
品に対し、このネットワークに接続されたこのデータ書
込機を介して検査結果を書き込む。
【0058】この方式を用いた場合、検査装置は検査品
に取り付けられたプロセッサとデータを授受するための
手段が不要となり、検査のみを行えばよい。検査品との
データの授受を行うのはコンベアのみとなる。検査装置
は異なるメーカーが開発している場合が多く、検査装置
と検査品間でデータ授受するインターフェースを統一す
るのは難しいが、コンベアは多くの場合、同一搬送シス
テムであれば同一メーカーより提供される場合が多く、
コンベアと検査品の間のインターフェースを取り決める
のは容易である。これにより、検査した結果を検査品に
取り付けられたプロセッサに書き込むのを失敗する確率
をへ減らすことができ、搬送システムにおけるトラブル
を削減できる。
【0059】
【発明の効果】以上で述べたように、本発明によれば、
搬送システムを流れる加工品を加工装置に取り込んで加
工するか否かをコンベアや加工品自身が判断することに
より、柔軟なレイアウト変更が行える搬送システムを実
現するとともに、複雑なトラッキングが不要となり、搬
送システムの開発・改造が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例を適応したシステ
ムの構成図である。
【図2】(a)及び(b)は第1の実施例を適応したコ
ンベアの構成図及び同面(a)の要部構成図である。
【図3】第1の実施例におけるコンベアを制御するコン
トローラの構成図である。
【図4】(a)及び(b)は第1の実施例におけるコン
ベアを制御するコントローラが管理するテーブルの構成
図及び同図(b)の部分構成図である。
【図5】第1の実施例におけるコンベアの処理フローチ
ャートである。
【図6】第1の実施例におけるコンベアの処理フローチ
ャートである。
【図7】本発明における第2の実施例を適応したシステ
ムの構成図である。
【図8】第2の実施例を適応したコンベアの構成図であ
る。
【図9】第2の実施例におけるコンベアを制御するコン
トローラの構成図である。
【図10】(a)及び(b)は第2の実施例におけるコ
ンベアを制御するコントローラが管理するテーブルの構
成図である。
【図11】(a)及び(b)は第2の実施例におけるコ
ンベアを制御するコントローラ間で送受信されるメッセ
ージのフォーマットである。
【図12】(a)及び(b)は第2の実施例におけるコ
ンベアを制御するコントローラにおける処理フローであ
る。
【図13】(a)及び(b)は第2の実施例における保
守ツールの画面構成である。
【図14】第2の実施例におけるコンベアの処理フロー
チャートである。
【図15】第2の実施例におけるコンベアの処理フロー
チャートである。
【図16】(a)及び(b)は本発明における第3の実
施例を適応した加工品と加工品に付与されたラベル付き
プロセッサの構成斜視図及びCUPの構成図である。
【図17】第3の実施例におけるシステム構成例であ
る。
【図18】(a)及び(b)は第3の実施例におけるコ
ンベアを制御するコントローラが管理するテーブルの構
成図である。
【図19】第3の実施例における加工品の処理フローチ
ャートである。
【符号の説明】
300…演算装置、 310…インターフェース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C042 RA11 RJ12 RK05 RK22 RK28 RK29 3F027 AA02 CA01 DA12 DA16 DA32 EA06 FA12 FA18 5H215 AA06 AA09 BB01 BB09 BB20 CC09 GG05 GG09 HH03 JJ14 JJ25 KK03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンベアがコンベア上を流れる加工品の種
    別を識別するステップと、加工品をコンベアに設置され
    た加工装置にて加工すべきか否かを判断するステップ
    と、加工すべきと判断した場合には加工装置に送り込む
    ステップとを実行する1つ以上のコンベアにより構成さ
    れることを特徴とする搬送システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の搬送システムにおいて、1
    つの加工装置を備えたコンベアと加工装置を備えないコ
    ンベアにより構成されることを特徴とする搬送システ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の搬送システムにおいて、コ
    ンベアとコンベアが送り込む加工装置の間で通信手段を
    有し、コンベアは該通信手段を使って加工装置より読み
    込んだ加工装置に関する情報をもとに、加工品を加工装
    置に送り込むか否かを判断することを特徴とする搬送シ
    ステム。
  4. 【請求項4】請求項1記載の搬送システムにおいて、各
    コンベアが1つの計算機を備え、該計算機がコンベアを
    制御し、かつ加工品を加工装置にて加工すべきか否かを
    判断する1つ以上のコンベアにより構成されることを特
    徴とする搬送システム。
  5. 【請求項5】請求項4記載の搬送システムにおいて、コ
    ンベアの計算機が外部よりデータを入力するインターフ
    ェースを備え、外部より入力された加工品の種別と加工
    条件により、加工すべきか否かを判断することを特徴と
    する搬送システム。
  6. 【請求項6】コンベアがコンベアに設置された加工装置
    に加工品を送り込む手段と、加工装置から加工品を受け
    取る手段を有し、送り込んだ加工品の数と受け取った加
    工品の数の差により、加工品を加工装置に送り込むかを
    判断することを特徴とする搬送システム。
  7. 【請求項7】請求項1記載の搬送システムにおいて、各
    加工品をトラッキングする計算機は存在せず、コンベア
    を接続するのみで構成できることを特徴とする搬送シス
    テム。
  8. 【請求項8】請求項4記載の搬送システムにおいて、計
    算機が自内のテーブルに設定された情報と機器からのI
    /Oデータをもとに処理を実行することを特徴とする搬
    送システム。
  9. 【請求項9】ネットワークに接続された複数のコンベア
    により構成される搬送システムにおいて、コンベアがコ
    ンベア上を流れる加工品の種別を識別するステップと、
    該コンベアが他のコンベアと協調をとることにより自分
    が加工を行なうのが適切であるか否かを判断するステッ
    プと、適切であると判断した場合には加工品を加工装置
    に送り込むステップとを実行する1つ以上のコンベアに
    より構成されることを特徴とする搬送システム。
  10. 【請求項10】複数のコンベアにより構成される搬送シ
    ステムにおいて、各コンベアがコンベアを識別するユニ
    ークな識別子を有し、各コンベアが接続された他のコン
    ベアの該識別子を読み込む手段とを有することを特徴と
    する搬送システム。
  11. 【請求項11】請求項9記載の搬送システムにおいて、
    コンベアが位置情報と加工時間と自分の識別子をメッセ
    ージに格納してネットワークにブロードキャストするス
    テップと、他のコンベアが該メッセージを受信して該位
    置情報と該加工時間を自分の位置情報と加工時間と比較
    するステップと、該コンベアの方が比較結果により自分
    の方が加工に適していると判断された場合にはメッセー
    ジを送信したコンベアに対してメッセージを返信するス
    テップとからなることを特徴とする搬送システム。
  12. 【請求項12】請求項10記載の搬送システムにおい
    て、複数のコンベアがネットワークに接続され、各コン
    ベアが自分の識別子と接続されたコンベアの識別子をメ
    ッセージに格納してネットワークにブロードキャスト
    し、該メッセージをネットワークから受信することによ
    り、コンベアの接続されている順番を識別することを特
    徴とする搬送システム。
  13. 【請求項13】請求項12記載の搬送システムにおい
    て、各コンベアが自分の形状に関する情報を有し、画像
    装置を備えた計算機がコンベアがブロードキャストした
    メッセージを受信してコンベアが接続されている順番を
    識別し、メッセージをブロードキャストした該コンベア
    にコンベアの形状を問い合わせることにより、搬送シス
    テム全体の形状を表示することを特徴とする搬送システ
    ム。
  14. 【請求項14】請求項11記載の搬送システムにおい
    て、メッセージを送信したコンベアが返信されたメッセ
    ージを受信したときのみ加工装置に加工品を送り込むこ
    とを特徴とする搬送システム。
  15. 【請求項15】コンベア上を流れる各加工品にプログラ
    ムと加工を行なうのに必要な加工スケジュールを内蔵し
    たプロセッサを付与することを特徴とする搬送システ
    ム。
  16. 【請求項16】複数のコンベアにより構成される搬送シ
    ステムにおいて、加工装置が設置されたコンベアにおい
    て加工装置の加工結果を加工品に書き込むステップと、
    書き込まれた加工結果をもとに加工品を取り込むべきか
    否かを判断するステップとからなることを特徴とする搬
    送システム。
  17. 【請求項17】コンベア上を加工品が巡回し、コンベア
    に添って1つ以上の加工装置が設置された搬送システム
    において、加工品が何であるかを判断するステップと、
    加工品に書かれた加工スケジュールと過去の加工履歴を
    読み込むステップと、加工品が加工可能であれば加工す
    るステップと、加工したのちに加工履歴を更新するステ
    ップとからなることを特徴とする搬送システム。
  18. 【請求項18】請求項17記載の搬送システムにおい
    て、加工品に書かれた加工スケジュールと過去の加工履
    歴をコンベアが読み込み、全ての加工が終了したと判断
    された場合には、巡回している加工品をコンベアの外に
    搬出することを特徴とする搬送システム。
  19. 【請求項19】請求項15記載の搬送システムにおい
    て、加工品に付与されたプロセッサは加工スケジュール
    を自内の書き換え可能なROMに格納し、該プロセッサ
    は外部とデータを授受するインターフェースを備え、該
    インターフェースより得られたデータによりROMに格
    納されたデータを変更することにより、加工品の加工ス
    ケジュールを変更することを特徴とする搬送システム。
  20. 【請求項20】請求項15記載の搬送システムにおい
    て、加工品に付与されたプロセッサが外部より加工可能
    な項目をデータとして受け取るステップと、該プロセッ
    サが加工スケジュールと該加工可能な項目を比較するス
    テップと、加工可能と判断したら加工を指示するデータ
    を外部に渡すステップと、加工後に加工結果を外部より
    受け取ってプロセッサ内に格納するステップとからなる
    ことを特徴とする搬送システム。
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