JP6638865B2 - 生産管理システムおよび生産管理方法 - Google Patents

生産管理システムおよび生産管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、RFIDタグなどの無線タグを用いた生産管理システムおよび生産管理方法に関する。
例えば、特許文献1には、RFID(Radio-Frequency IDentification)タグを利用した生産管理システムが開示されている。特許文献1に記載された生産管理システムの場合、材料や中間品などの仕掛品にRFIDタグが取り付けられ、その仕掛品に関する情報がRFIDタグに書き込まれる。複数の工程それぞれでRFIDタグ内の仕掛品の情報を確認することにより、作業者が仕掛品を目視確認する場合に比べて、生産効率と信頼性を向上させている。
特開2010−108117号公報
ところで、特許文献1に記載するような製品(出荷品)になるまでに仕掛品が移動する経路(いわゆる搬送経路)が一義的に決定されているライン生産方式と異なり、仕掛品によって搬送経路が異なるフレキシブルな生産方式が実施されている。
具体的には、このようなフレキシブルな生産方式では、多品種生産のために、まず複数の処理装置があって、仕掛品それぞれについて、複数の処理装置の中から一部の処理装置が選択される。その選択は、全ての処理装置それぞれが高い稼働率で稼動するように行われる。その選択された一部の処理装置の設置位置に基づいて、仕掛品それぞれの搬送経路が決まる。仕掛品によって搬送経路が異なるために、仕掛品の搬送は、作業者や搬送ロボットによって行われる。
仕掛品を効率よく搬送するためには、作業者または搬送ロボットが引き取る仕掛品の所在を高い精度で特定し、その特定した所在を作業者に通知するまたは搬送ロボットに教示する必要がある。予め作成された生産計画(例えば生産スケジュール表など)に基づいて引き取る仕掛品の所在を作業者または搬送ロボットは知ることも可能であるが、時間がかかる可能性がある。また、その引き取る仕掛品が、何らかの原因で生産計画どおりの位置にない場合がある。例えば、生産計画を参照して前工程を行った処理装置に仕掛品を引き取りにいったものの、その処理装置から仕掛品が何らかの原因で既に移動されている可能性がある。この場合、作業者は仕掛品を探し求めてさまようことになる。また、搬送ロボットは引き取りにいったものの仕掛品がないために、その場で停止するまたは仕掛品を引き取ることなく引き返すことになる。
そこで、本発明は、処理装置で処理する仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式において、仕掛品の所在を高い精度で特定し、その特定した所在を作業者に通知するまたは搬送ロボットに教示することを課題とする。
上記技術的課題を解決するために、本発明の一態様によれば、
仕掛品を処理する処理装置を含み、前記処理装置で処理する前記仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式のための生産管理システムであって、
前記仕掛品に取り付けられ、前記仕掛品に対応付けされた仕掛品ID番号を記憶する無線タグと、
アンテナID番号がそれぞれ付与され、前記無線タグから前記仕掛品ID番号を読み取り可能に且つ読み取った仕掛品ID番号と前記アンテナID番号の情報を含むデータ信号を出力するように構成された複数のアンテナ装置と、を含み、
前記処理装置が、前記仕掛品ID番号の情報を含むデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて特定された前記仕掛品の所在を、前記作業者に通知するまたは前記搬送ロボットに送信する、生産管理システムが提供される。
また、本発明の別態様によれば、
処理装置で処理する仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式のための生産管理方法であって、
前記仕掛品に対応付けされた仕掛品ID番号を記憶する無線タグを前記仕掛品に取り付け、
アンテナID番号がそれぞれ付与されている複数のアンテナ装置の1つが前記無線タグから前記仕掛品ID番号を読み取り、
前記仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置が前記仕掛品ID番号と前記アンテナID番号との情報を含むデータ信号を出力し、
前記仕掛品ID番号の情報を含むデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて仕掛品の所在を特定し、
前記処理装置が、特定された仕掛品の所在を前記作業者に通知するまたは前記搬送ロボットに送信する、生産管理方法が提供される。
本発明によれば、処理装置で処理する仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式において、仕掛品の所在を高い精度で特定し、その特定した所在を作業者に通知することができる。
本発明の実施の形態1に係る生産管理システムの概略的な全体構成図 本発明の生産管理システムが採用される生産方式を説明するための図 無線タグの仕掛品への間接的な取り付けの一例を示す斜視図 無線タグの仕掛品への間接的な取り付けの別例を示す斜視図 生産管理システムにおける通信系統を示すブロック図 アンテナ装置の無線タグの読み取り範囲を示す図 処理予定の仕掛品の所在を特定する一例の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態2に係る生産管理システムおける通信系統を示すブロック図 実施の形態2に係る生産管理システムにおける複数のアンテナ装置のホストコンピュータに対する通信接続の一例を示す図 実施の形態2に係る生産管理システムにおける複数のアンテナ装置のホストコンピュータに対する通信接続の別例を示す図 本発明の実施の形態3に係る生産管理システムの概略的な全体構成図 実施の形態3に係る処理装置の概略的な構成図 本発明の実施の形態4に係る生産管理システムの概略的な全体構成図 複数のアンテナ装置の一例のレイアウトを示す図 複数のアンテナ装置の別例のレイアウトを示す図
本発明の一態様の生産管理システムは、仕掛品を処理する処理装置を含み、前記処理装置で処理する前記仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式のための生産管理システムであって、前記仕掛品に取り付けられ、前記仕掛品に対応付けされた仕掛品ID番号を記憶する無線タグと、アンテナID番号がそれぞれ付与され、前記無線タグから前記仕掛品ID番号を読み取り可能に且つ読み取った仕掛品ID番号と前記アンテナID番号の情報を含むデータ信号を出力するように構成された複数のアンテナ装置と、を含み、前記処理装置が、前記仕掛品ID番号の情報を含むデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて特定された前記仕掛品の所在を、前記作業者に通知するまたは前記搬送ロボットに送信する。
この態様によれば、処理装置で処理する仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式において、仕掛品の所在を高い精度で特定し、その特定した所在を作業者に通知することができる。
前記処理装置が、前記仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置から前記データ信号を取得し、取得したデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて、前記仕掛品の所在を特定してもよい。
前記複数のアンテナ装置それぞれに対して通信可能に接続するとともに、前記処理装置に対して通信可能に接続するホストコンピュータをさらに含み、前記処理装置が、前記ホストコンピュータを介して、前記仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置から前記データ信号を取得してもよい。処理装置を複数のアンテナ装置全てに対して通信可能に構成する必要がなくなり、生産管理システムの通信系統がシンプル化される。
前記複数のアンテナ装置それぞれに対して通信可能に接続するとともに、前記処理装置に対して通信可能に接続するホストコンピュータをさらに含み、前記ホストコンピュータが、前記仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置から前記データ信号を取得し、取得したデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて前記仕掛品の所在を特定し、特定した仕掛品の所在の情報を前記処理装置に送信してもよい。
前記処理装置が、第1の処理装置と、前記第1の処理装置によって処理された後の仕掛品を処理する第2の処理装置とを含み、前記複数のアンテナ装置の一部が、前記第1の処理装置に設けられてもよい。仕掛品が第1の処理装置に存在するとき、その仕掛品の所在を高精度に特定し、その特定した仕掛品の所在を第2の処理装置が作業者に通知するまたは搬送ロボットに送信することができる。
前記第1の処理装置が、前記仕掛品を投入する投入口と処理後の仕掛品を取り出す取出口とを備え、前記投入口と取出口のそれぞれに前記アンテナ装置が設けられてもよい。これにより、所在を特定した仕掛品が第2の処理装置に処理される前か処理された後かを知ることができる。
前記無線タグが書き込み可能な記憶部を備え、前記第1の処理装置に設けられたアンテナ装置が、前記無線タグに情報を書き込み可能に構成されてもよい。例えば、第2の処理装置で処理された処理に関する情報を無線タグに書き込むことができ、その無線タグに書き込まれた情報を参照することによって仕掛品の処理履歴を知ることができる。
前記処理装置が、前記特定した仕掛品の所在を表示する表示部を備えてもよい。
前記無線タグが、RFIDタグであってもよい。
前記RFIDタグが、UHF帯の通信周波数で通信するように構成されていてもよい。
本発明の別態様の生産管理方法は、処理装置で処理する仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式のための生産管理方法であって、前記仕掛品に対応付けされた仕掛品ID番号を記憶する無線タグを前記仕掛品に取り付け、アンテナID番号がそれぞれ付与されている複数のアンテナ装置の1つが前記無線タグから前記仕掛品ID番号を読み取り、前記仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置が前記仕掛品ID番号と前記アンテナID番号との情報を含むデータ信号を出力し、前記仕掛品ID番号の情報を含むデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて仕掛品の所在を特定し、前記処理装置が、特定された仕掛品の所在を前記作業者に通知するまたは前記搬送ロボットに送信する。
この態様によれば、処理装置で処理する仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式において、仕掛品の所在を高い精度で特定し、その特定した所在を作業者に通知することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る生産管理システムの全体構成を概略的に示している。
図1に示すように、生産管理システム10は、例えば工場のフロアに設置され、仕掛品Wpを処理する複数の処理装置12A〜12D、14A〜14Dを含んでいる。
ここで、「仕掛品」、「処理」、および「処理装置」について説明する。
まず、本明細書において、「仕掛品」は、製品(出荷品)になる前段階の原料、材料、中間品、完成品などを言う。また、完成品に最終的に含まれないが生産段階でのみ含まれるような材料も仕掛品に含まれる。なお、本発明の実施の形態は、最終的な製品の形態は問わない。
また、本明細書において、「処理」は、「仕掛品」を製品にするために必要な処理を言う。例えば、計量、洗浄処理、熱処理、機械加工、組み立て、検査、包装などが該当する。
そして、本明細書において、「処理装置」は、「仕掛品」を「処理」するための装置であって、自動、半自動、または手動の装置を言う。例えば、計量器、洗浄装置、加熱炉、マシニングセンタ、組立ロボット(組立治具)、検査用カメラ、包装機などが該当する。
このような本実施の形態1に係る生産管理システム10によって管理される生産方式について、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、本実施の形態1の場合、仕掛品Wpそれぞれは、処理工程Aで処理され、その後処理工程Bで処理される。なお、図1には、資材置き場16A〜16Dにストックされている、処理工程Aで処理される前の仕掛品Wpが示されている。
本実施の形態1の場合、処理工程A用に4台の処理装置12A〜12D(第1の処理装置)が用意されている。また、処理工程B用に4台の処理装置14A〜14D(第2の処理装置)が用意されている。
例えば、ある仕掛品Wpは、処理工程Aでは処理装置12Aで処理された後、処理工程Bでは処理装置14Bで処理される。次の仕掛品Wpは、処理工程Aでは処理装置12Bで処理された後、処理工程Bでは処理装置14Cで処理される。このように、仕掛品Wpはそれぞれ、処理工程Aでは処理装置12A〜12Dのいずれか1つによって処理され、処理工程Bでは処理装置14A〜14Dのいずれか1つによって処理される。そのため、仕掛品Wpそれぞれは、異なる処理装置で処理される。そのため、この生産方式は、ライン生産方式に比べて、フレキシブルな生産方式である。
このようなフレキシブルな生産方式によれば、ライン生産方式と異なり、仕掛品の滞留が起こりにくい。ライン生産方式の場合、ある工程で仕掛品の大規模な滞留が起こると、それより上流側の工程の処理装置を停止させる必要がある。ライン生産方式に比べて、このようなフレキシブルな生産方式では、処理装置それぞれを高い稼動率で稼動させることができる。
しかしながら、図2に示すフレキシブルな生産方式の場合、仕掛品によって使用される処理装置が異なるために、ライン生産方式では使用されるベルトコンベアなどの搬送装置を使用することができない。そのため、本実施の形態1の場合、図1に示すように、仕掛品の搬送は作業者P1、P2が行う。
作業者P1は、処理工程Aにおける複数の処理装置12A〜12Dのオペレータであって、これらの処理装置への仕掛品Wpの段取り、処理の開始、処理の完了確認、処理装置からの仕掛品Wpの取り出しなどを行う。また、作業者P1は、資材置き場16A〜16Bから処理装置12A〜12Dそれぞれに仕掛品Wpを搬送する。
作業者P2は、処理工程Bにおける複数の処理装置14A〜14Dのオペレータであって、これらの処理装置への仕掛品Wpの段取り、処理の開始、処理の完了確認、処理装置からの仕掛品Wpの取り出しなどを行う。また、作業者P2は、処理工程Aにおける処理装置12A〜12Dから処理工程Bにおける複数の処理装置14A〜14Dに仕掛品Wpを搬送する。
例えば、図1に示すように、処理工程Bの作業者P2は、処理装置14Aでの処理が完了すると、この処理装置14Aで次に処理する仕掛品Wpを引き取りに行く。また例えば、処理工程Aの作業者P1は、空いている処理装置12Dで処理する仕掛品Wpを資材置き場16A〜16Dに引き取りに行く。処理装置それぞれで処理する仕掛品Wpは、例えば、ホストコンピュータ18によって決められている。
具体的には、ホストコンピュータ18は、本実施の形態1の場合、複数の処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれに無線または有線で接続されたコンピュータであって、これらの複数の処理装置と通信可能に構成されている。例えば、ホストコンピュータ18と処理装置12A〜12D、14A〜14Dは、共通のLAN(Local Area Network)に組み込まれている。
ホストコンピュータ18は、複数の処理装置12A〜12D、14A〜14Bが高い稼動率で稼動するように、複数の仕掛品Wpの処理工程を管理している。具体的には、複数の処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれについて、仕掛品Wpそれぞれに対する処理時間や処理条件などに基づいて、処理する仕掛品Wpとその処理の順番とを決定し、処理装置それぞれの生産スケジュール表(データ)を作成する。その生産スケジュール表(データ)は各処理装置に提供されている。そして、各処理装置は、その生産スケジュール表にしたがって処理を行う。
複数の処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれは、図1に示すように、ホストコンピュータ18から取得した生産スケジュール表を作業者P1、P2に通知する手段、例えば生産スケジュール表を表示する表示部(例えばディスプレイ)20を備える。この通知された生産スケジュール表を確認することにより、作業者P1、P2は、その処理装置で次に処理すべき仕掛品Wpを知ることができる。
処理装置14Aで次に処理すべき仕掛品Wpを知った作業者P2(同様に処理装置12Dで処理すべき仕掛品Wpを知った作業者P1)は、その仕掛品Wpを効率的に引き取りにいくために、その仕掛品Wpの所在を知る必要がある。具体的には、仕掛品Wpによって処理工程Aで使用される処理装置が異なるために、作業者P2は、仕掛品Wpを引き取りにいく際には、その仕掛品Wpの所在を知る必要がある。また、作業者P1も、複数の資材置き場16A〜16Dがあるために、同様に仕掛品Wpの所在を知る必要がある。
なお、例えば、処理工程Bにおける処理装置14Aで次に処理すべき仕掛品Wpの所在を知るために、ホストコンピュータ18によって作成された処理工程Aにおける処理装置12A〜12Dそれぞれの生産スケジュール表を作業者P2が参照することが考えられる。しかし、参照に手間取って時間がかかる可能性がある。
また例えば、ホストコンピュータ18が、各処理装置の生産スケジュール表(データ)に基づいて、次に処理すべき仕掛品Wpが存在する処理工程Aにおける処理装置を作業者P2に通知することが考えられる。しかし、何らかの原因で、生産スケジュール表どおりに処理装置にその仕掛品Wpが存在しない可能性がある。この場合、作業者は仕掛品Wpを探し求めてさまようことになる。
したがって、作業者P1、P2が効率よく仕掛品Wpを引き取るためには、その仕掛品の所在を高い精度で特定し、その特定した所在を作業者に通知する必要がある。
そのために、図1に示すように、本実施の形態1に係る生産管理システム10は、複数の無線タグ22A〜22Fと、これらの無線タグと通信可能な複数のアンテナ装置24A〜24Fとを含んでいる。
複数の無線タグ22A〜22Fは、本実施の形態1の場合、RFID(Radio-Frequency IDentification)タグであって、特にHF帯に比べて通信距離が長いUHF帯の通信周波数で通信するRFIDタグである。
また、無線タグ22A〜22Fそれぞれは、仕掛品Wpに取り付けられている。さらに、無線タグ22A〜22Fそれぞれは、仕掛品Wpそれぞれに対応付けされた仕掛品ID番号を記憶している。この仕掛品ID番号は、仕掛品それぞれを識別するための固有の番号である。例えば、仕掛品Wpに取り付けられている無線タグ22Aは、その仕掛品Wpに対応付けされた仕掛品ID番号を記憶している。仕掛品Wpに取り付けられた無線タグそれぞれが、その仕掛品Wpの仕掛品ID番号を記憶している理由については後述する。
なお、無線タグ22A〜22Fは、RFIDタグに限らない。無線タグは、記憶部を備え、その記憶部内の情報を電波信号として発信できるのであれば、その形態は問わない。また、仕掛品ID番号は数字に限らない。さらに、仕掛品ID番号は、仕掛品自体に付与されている番号であってもよいし、それ以外の番号、例えば無線タグのID番号であってもよい。すなわち、仕掛品ID番号は、仕掛品Wpに対応付けされた番号であればよい。
また、無線タグ22A〜22Fは、仕掛品Wpそれぞれに直接的に設けられてもよく、また間接的に設けられてもよい。図3および図4は、無線タグが間接的に設けられている仕掛品の例を示している。
図3に示すように、複数の仕掛品Wpを収容するキャリア(ラック)26に無線タグ22Gが取り付けられている。仕掛品Wpは、キャリア26に収容された状態で該キャリア26とともに作業者によって搬送される。処理装置で処理する際に、仕掛品Wpはキャリア26から取り出される。なお、キャリア26が大きい場合、キャリア26はキャスターを備えてもよい。
また、図4には、芯28に巻回されたシート状の仕掛品Wpが示されている。その芯28に無線タグ22Hが取り付けられている。この場合、芯28に巻回された状態で、仕掛品Wpは処理装置に処理される。そして、最終工程で、仕掛品Wpそれぞれは分離される。
図5は、本実施の形態1に係る生産管理システム10の通信系統を示すブロック図である。
図5に示すように、複数のアンテナ装置24A〜24Fそれぞれは、無線タグ22A〜22Fを読み取るためのタグリーダ部50と、処理装置12A〜12D、14A〜14Dと通信するための通信部52と、記憶部54とを有する。
複数のアンテナ装置24A〜24Fのタグリーダ部50は、無線タグ22A〜22Fと無線通信を行う通信デバイスである。また、無線タグ22A〜22Fがどの位置にあっても少なくとも1つが無線通信できるように、複数のアンテナ装置24A〜24Fは、例えば工場の天井などに、間隔をあけて異なる位置にそれぞれ配置されている。
例えば、図6に示すように、タグリーダ部50の読み取り範囲RA〜RFそれぞれが部分的に他の読み取り範囲と重なるように、複数のアンテナ装置24A〜24Fは間隔をあけて配置されている。
なお、無線タグ22A〜22Fとアンテナ装置24A〜24Fとの間の通信方式は、通信距離が長い通信周波数(例えばUHF帯の通信周波数)を用いるものが好ましい。また、既存の通信規格、例えばBluetooth(登録商標)、Wi-Fiなどで通信を行ってもよい。本発明に係る実施の形態において、無線タグとアンテナ装置との間の無線通信は、通信方式を問わない。
複数のアンテナ装置24A〜24Fの通信部52は、処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれの通信部56と通信するための通信デバイスである。
なお、アンテナ装置24A〜24Fの通信部52と処理装置12A〜12D、14A〜14Dの通信部56との間の通信は、有線または無線を介して行われる。例えば、アンテナ装置24A〜24Dと処理装置12A〜12D、14A〜14Dは、共通のLAN(Local Area Network)に組み込まれている。
複数のアンテナ装置24A〜24Fの記憶部54は、例えばメモリ(ROM、RAMなど)やハードディスクなどであって、アンテナID番号を記憶している。アンテナID番号は、アンテナ装置それぞれを識別するためにそれぞれに付与された番号であって、例えばアンテナ装置の製造番号である。なお、アンテナ装置がネットワークに組み込まれている場合、それぞれに割り当てられたIPアドレスがアンテナID番号であってもよい。アンテナ装置それぞれが、アンテナID番号を持つ理由については後述する。
図5に示すように、本実施の形態1の場合、処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれは、表示部20と、通信部56と、仕掛品所在特定部58と、記憶部60とを有する。
処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれの表示部20は、作業者P1、P2に対して情報(データ)を通知するためのデバイスである。例えば、上述したように、表示部20は、処理装置のスケジュール表を表示する。また、処理実行中の仕掛品Wp、処理内容、処理時間など、処理に関する情報を、表示部20は表示する。さらに、本発明の実施の形態に係る役割として、詳細は後述するが、次に処理する予定の仕掛品Wpの所在情報を表示する。なお、表示部20は、入力デバイスとしても機能できるタッチスクリーンデバイスであってもよい。
処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれの通信部56は、上述したように、ホストコンピュータ18とアンテナ装置24A〜24Fそれぞれの通信部52と通信する通信デバイスである。
処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれの仕掛品所在特定部58は、例えば、マイクロコンピュータであって、記憶部60に記憶されているプログラムに基づいて動作し、それにより仕掛品Wpの所在を特定する動作を実行するように構成されている。仕掛品Wpを特定する方法については後述する。
処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれの記憶部60は、例えばメモリ(ROM、RAMなど)やハードディスクなどであって、仕掛品Wpの所在を特定するためのプログラムやデータなどが記憶されている。
図5に示す処理装置12A〜12D、14A〜14Dの表示部20、通信部56、仕掛品所在特定部58、および記憶部60は、本発明の実施の形態に係る構成要素である。当然ながら、処理装置は、図示してはいないが、処理を行うための構成要素、例えば仕掛品を加工するツールなどを備えている。なお、本発明の実施の形態に係る表示部20、通信部56、仕掛品所在特定部58、および記憶部60は、1つの外部装置として構成されて既存の処理装置にオプションとして設けられてもよい。あるいは、本来からある構成要素として、処理装置に最初から組み込まれてもよい。
ここからは、次に処理する予定の仕掛品Wpの所在を特定する方法について、図7を参照しながら説明する。
図7は、次に処理する予定の仕掛品Wpの所在を特定する一例の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、最初のステップS10として、次に処理する予定の仕掛品Wpの仕掛品ID番号、すなわち作業者がこれから引き取りに行く仕掛品Wpの仕掛品ID番号を、処理装置は特定する。例えば、ホストコンピュータ18から提供された生産スケジュール表(データ)には、処理する仕掛品Wpのスケジュールとともにその仕掛品ID番号の情報が含まれている。その生産スケジュール表から、処理装置は次に処理予定の仕掛品Wpの仕掛品ID番号を特定する。
次のステップS12として、複数のアンテナ装置24A〜24Fそれぞれが、無線タグ22A〜22Fから仕掛品ID番号を読み取る。具体的には、複数のアンテナ装置24A〜24Fそれぞれが、定期的に、仕掛品ID番号の出力を要求する要求信号を発信する。その要求信号を受信することができた無線タグ22A〜22Fは、仕掛品ID番号の情報を含む電波信号を出力する。その電波信号を受信することにより、アンテナ装置は、仕掛品ID番号を読み取る(取得する)ことができる。
次のステップS14として、仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置における通信部52が、仕掛品ID番号の情報とともに、記憶部54に記憶されている自身のアンテナID番号の情報を含むデータ信号を出力する。
例えば、仕掛品ID番号を読み取ることができたアンテナ装置において、その通信部52が、読み取った仕掛品ID番号とアンテナID番号の情報を含む電波のデータ信号を発信する。これにより、複数の処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれの通信部56が、そのデータ信号を一様に受信することができる。
ステップ16として、データ信号内の仕掛品ID番号に対応する仕掛品Wpを次に処理する予定の処理装置(例えば図1に示す処理装置14A)において、その仕掛品所在特定部58は、その仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置のアンテナID番号をデータ信号から取得する。すなわち、次に処理予定の仕掛品Wpに取り付けられた無線タグから仕掛品ID番号を取得したアンテナ装置を特定する。
続いて、ステップS18において、アンテナID番号を取得した処理装置の仕掛品所在特定部58は、アンテナID番号に基づいて、仕掛品ID番号に対応する仕掛品Wpの所在を特定する。
例えば、次に処理予定の仕掛品Wpの仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置のアンテナID番号を取得した仕掛品所在特定部58が、まず取得したアンテナID番号を持つアンテナ装置、すなわち当該アンテナID番号を出力したアンテナ装置の所在を特定する。
そのために、処理装置の記憶部60には、アンテナ装置のアンテナID番号とアンテナ装置の配置位置との間の対応関係を示すアンテナ配置マップ(データ)が記憶されている。仕掛品所在特定部58は、アンテナID番号とアンテナ配置マップとに基づいて、当該アンテナID番号を持つアンテナ装置の配置位置を特定する。そして、その配置位置が特定されたアンテナ装置の読み取り範囲を、仕掛品の所在と特定する。例えば、図6に示す例の場合、処理装置14Aの仕掛品所在特定部58は、アンテナ装置24Dの読み取り範囲RDを、処理装置14Aが次に処理する仕掛品Wpの所在と特定する。
なお、次に処理する予定の仕掛品Wpの所在を必要とする処理装置が当該仕掛品Wpの仕掛品ID番号の情報を含むデータ信号を複数のアンテナ装置それぞれから受信した場合、その複数のアンテナ装置それぞれの読み取り範囲が重なる範囲を、当該仕掛品Wpの所在と特定してもよい。例えば、図6に示す例の場合、アンテナ装置24D、24Eそれぞれの読み取り範囲RD、REが重なる範囲を、仕掛品Wpの所在と特定する。
仕掛品Wpの所在を特定すると、続くステップS20において、次に処理する仕掛品Wpの所在を特定した処理装置は、その表示部20を介して、作業者に特定した仕掛品Wpの所在を通知する。表示部20は、例えば、複数の処理装置が配置された工場のマップを表示し、そのマップ上に特定した次に処理する仕掛品Wpの所在を表示する。これにより、作業者は、次に処理する仕掛品Wpの所在を知ることができ、さまようことなくその仕掛品Wpを引き取ることができる。例えば、図1の場合、処理装置14Aが次に処理する仕掛品Wpを、作業者P2は、処理装置12Dにさまようことなく引き取りにいくことができる。
なお、作業者が無線タグを読み取ることができる携帯型のハンディリーダ装置(図示せず)を保持している場合、処理装置は、通信部56を介して、次に処理する予定の仕掛品Wpの仕掛品ID番号をハンディリーダ装置に送信してもよい。
次に処理する仕掛品Wpを引き取りに行く作業者のハンディリーダ装置は、定期的に、仕掛品ID番号の出力を無線タグ22A〜22Fに要求する要求信号を発信する。その要求信号を受信することができた無線タグ22A〜22Fは、仕掛品ID番号の情報を含む電波信号を出力する。処理装置から送信された仕掛品ID番号の情報を含む電波信号を受信すると、ハンディリーダ装置は、作業者に対して、次に処理する仕掛品Wpが近くに存在することを通知する。例えば、アラーム音を介して通知する。これにより、作業者は、次に処理する仕掛品Wpをより短時間で引き取ることができる。例えば、次に処理する仕掛品Wpが、他の仕掛品Wpにまぎれて資材置き場に置かれている場合、次に処理する仕掛品Wpを短時間で見つけることができる。
このような本実施の形態1によれば、処理装置で処理する仕掛品を作業者が引き取りに行く生産方式において、仕掛品の所在を高い精度で特定し、その特定した所在を作業者に通知することができる。
(実施の形態2)
上述の実施の形態1の場合、図5に示すように、アンテナ装置24A〜24Fと処理装置12A〜12D、14A〜14Dは直接的に通信を行う。そのため、アンテナ装置それぞれは全ての処理装置と通信可能に構成する必要があり、処理装置それぞれも全てのアンテナ装置と通信可能に構成する必要がある。そのため、アンテナ装置や処理装置の数が多くなればなるほど、通信系統が複雑化する。本実施の形態2は、上述の実施の形態1に比べて通信系統をシンプル化したものである。なお、本実施の形態2におけるアンテナ装置の構成や処理装置の構成については、上述の実施の形態1のものと実質的に同一である。
図8は、本実施の形態2に係る生産管理システム110の通信系統を示すブロック図である。
図8に示すように、本実施の形態2の場合、1台のホストコンピュータ18が、複数のアンテナ装置24A〜24Fそれぞれの通信部52に対して通信可能に接続するとともに、複数の処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれの通信部56に対して通信可能に接続する。
複数のアンテナ装置24A〜24Fそれぞれの通信部52は、無線タグ22A〜22Fから読み取った仕掛品ID番号と自身のアンテナID番号の情報を含むデータ信号を、ホストコンピュータ18に出力する(送信する)。そのため、アンテナ装置は、複数の処理装置に対してデータ信号を直接的に出力する必要がなくなる。その結果、複数の処理装置全てに対して送信可能に構成する必要がなくなり、アンテナ装置の通信部52はシンプル化される。
複数の処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれの通信部56は、仕掛品ID番号とアンテナID番号の情報を含むデータ信号をホストコンピュータ18から取得する。すなわち、アンテナ装置24A〜24Fからのデータ信号を、ホストコンピュータ18を介して、処理装置12A〜12D、14A〜14Dは取得する。そのため、処理装置は、複数のアンテナ装置からデータ信号を直接的に取得する必要がなくなる。その結果、複数のアンテナ装置全てに対して送信可能に構成する必要がなくなり、処理装置の通信部56はシンプル化される。
仕掛品ID番号とその仕掛品ID番号を取得したアンテナ装置のアンテナID番号の情報を含むデータ信号がホストコンピュータ18に送信されるため、ホストコンピュータ18は複数の仕掛品Wpの実際の所在を一括管理することができる。例えば、ホストコンピュータ18は、処理装置の仕掛品所在特定部58と同様に、データ信号内のアンテナID番号とそのアンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて、そのデータ信号内の仕掛品ID番号に対応する仕掛品Wpの所在を特定することができる。その特定した仕掛品Wpの所在に基づいて、複数の仕掛品Wpそれぞれの実際の搬送経路を管理することができる。例えば、その搬送経路に基づいて、複数の処理装置の最適な配置を検討することができる。
なお、ホストコンピュータ18が仕掛品Wpの所在を特定する場合、その特定した仕掛品Wpの所在の情報を、次に処理する仕掛品Wpの所在の情報が必要な処理装置に対して送信してもよい。この場合、処理装置それぞれが仕掛品Wpの所在を特定する必要がなくなる。
また、複数のアンテナ装置24A〜24Fそれぞれとホストコンピュータ18との間の通信は、無線を介して行われてもよいし、有線を介して行われてもよい。複数の処理装置12A〜12D,14A〜14Dそれぞれとホストコンピュータ18との間の通信も無線を介して行われてもよいし、有線を介して行われてもよい。
複数のアンテナ装置24A〜24Fそれぞれとホストコンピュータ18との間の通信が無線を介して行われる場合、いくつかのアンテナ装置が中継装置としても機能してもよい。
図9は、生産管理システムにおける複数のアンテナ装置のホストコンピュータに対する通信接続の一例を示している。
図9に示すように、生産管理システム210の複数のアンテナ装置224A〜224Uにおいて、ホストコンピュータ18から遠いアンテナ装置は、他のアンテナ装置を中継してホストコンピュータ18と通信する。例えは、アンテナ装置224Pは、中継装置として機能するアンテナ装置224J、224Dを介して、ホストコンピュータ18と通信する。これにより、通信距離が短いアンテナ装置であっても、ホストコンピュータ18と通信することができる。すなわち、通信距離が長い高出力、すなわち消費電力が大きいアンテナ装置を用いる必要がなくなる。また、もう1つの利点として、ホストコンピュータ18と直接的に通信するアンテナ装置の数を制限することができる。例えば、図9に示す例の場合、ホストコンピュータ18に対して直接的に通信可能なアンテナ装置は、224C、224D、224Eに制限されている。これにより、多数のアンテナ装置によるホストコンピュータ18への同時アクセスを抑制することができ、ホストコンピュータ18の負荷を低減することができる。
なお、あるアンテナ装置がホストコンピュータ18と通信するときにその中継のための中継装置として機能する他のアンテナ装置は、予め決められていてもよく、また状況に応じて変更されてもよい。例えば、アンテナ装置224Rがホストコンピュータ18と通信するとき、アンテナ装置224Kが通信中である場合、このアンテナ装置224K以外のアンテナ装置が中継装置として機能する。
また、中継装置としても機能できるアンテナ装置を制限してもよい。
図10は、生産管理システムにおける複数のアンテナ装置のホストコンピュータに対する通信接続の別例を示している。
図10に示すように、生産管理システム310の複数のアンテナ装置324A〜324Uにおいて、中継装置としても機能できるアンテナ装置は、324J、324Lだけである。このアンテナ装置324J、324Lのみが、ホストコンピュータ18と直接的に通信することができる。他のアンテナ装置は、このアンテナ装置324J、224Lの一方を中継してホストコンピュータ18と通信することができる。これにより、通信距離が短いアンテナ装置であっても、ホストコンピュータ18に通信することができる。また、多数のアンテナ装置によるホストコンピュータ18への同時アクセスを抑制することができ、ホストコンピュータ18の負荷を低減することができる。
さらに、中継装置としても機能できるアンテナ装置324J、324L以外のアンテナ装置は、中継装置として機能するための構成を備える必要がなくなる。すなわち、その構成をシンプル化することができる。
これに関連して、中継装置としても機能することができるが正常時は中継装置として機能することがない中継バックアップ用のアンテナ装置があってもよい。例えば、図10に示す例の場合、アンテナ装置324Jを中継してホストコンピュータ18に通信するアンテナ装置324Pは、アンテナ装置324Jが中継装置として機能不能に故障すると、ホストコンピュータ18と通信することができない。このような異常が生じた場合、中継バックアップ用のアンテナ装置324Iが、故障したアンテナ装置324Jに代わって、中継装置として機能する。なお、正常時には中継装置として機能することがないアンテナ装置全てが、中継バックアップ用のアンテナ装置であってもよい。また、アンテナ装置の故障診断については、例えば、ホストコンピュータ18が定期的に故障診断用信号をアンテナ装置に送信し、その信号に対して応答がなければ故障と診断することができる。さらに、中継バックアップ用のアンテナ装置に対してホストコンピュータ18が中継開始信号を送信することにより、そのアンテナ装置は、中継装置として機能し始めることができる。
このような本実施の形態2によれば、上述の実施の形態1と同様に、処理装置で処理する仕掛品を作業者が引き取りに行く生産方式において、仕掛品の所在を高い精度で特定し、その特定した所在を作業者に通知することができる。
(実施の形態3)
上述の実施の形態1の場合、図1に示すように、無線タグ22A〜22Fから仕掛品ID番号を読み取る複数のアンテナ装置24A〜24Fすべては、処理装置以外の位置に設けられている。これと異なり、本実施の形態3では、複数のアンテナ装置において一部のアンテナ装置が、処理装置に設けられている。なお、本実施の形態3におけるアンテナ装置の構成や処理装置の構成については、上述の実施の形態1のものと実質的に同一である。
図11は、本実施の形態3に係る生産管理システムの全体構成を概略的に示している。
図11に示すように、複数の処理装置12A〜12D、14A〜14Dそれぞれには、2つのアンテナ装置424A、424Bが設けられている。ここでは、処理装置12Aを例に挙げて、2つのアンテナ装置424A、424Bについて説明する。
図12は、本実施の形態3に係る処理装置の概略的な構成図である。
図12に示すように、処理装置12Aは、仕掛品Wpを投入する投入口12Aaと、処理された仕掛品Wpを取り出す取出口12Abとを備える。投入口12Aaにアンテナ装置424Aが設けられ、取出口12Abにアンテナ装置424Bが設けられている。
このアンテナ装置424A、424Bが、処理装置12Aに存在する仕掛品Wpに取り付けられた無線タグ22Jから当該仕掛品Wpの仕掛品ID番号を読み取る。それにより、仕掛品Wpが処理装置12Aに存在する場合、仕掛品Wpの所在が処理装置12Aであることを高精度に特定することができる。
また、投入口12Aaに設けられているアンテナ装置424Aが仕掛品ID番号を読み取ることにより、その仕掛品ID番号に対応する仕掛品Wpが処理装置12Aの投入口12Aaに存在することがわかる、すなわち仕掛品Wpが処理前であることがわかる。あるいは、取出口12Abに設けられているアンテナ装置424Bが仕掛品ID番号を読み取ることにより、その仕掛品ID番号に対応する仕掛品Wpが処理装置12Aの取出口12Abに存在することがわかる、すなわち仕掛品Wpが処理済みであることがわかる。したがって、この場合、仕掛品Wpの所在のみならず、その仕掛品Wpが処理前であるか処理後であるかを知ることが可能になる。
処理装置において投入口と取出口が共通の開口である場合、その開口に1つのアンテナ装置が設けられる。なお、アンテナ装置は、処理装置に存在する仕掛品上の無線タグから仕掛品ID番号を読み取ることができるのであれば、処理装置の任意の位置に設けられてもよい。
また、処理装置とホストコンピュータが無線で通信する場合、アンテナ装置を利用して無線通信を行ってもよい。さらにまた、作業者が携帯端末を保持する場合、アンテナ装置を利用し、携帯端末に処理に関連する情報を送信してもよい。例えば、携帯端末に、特定した次に処理予定の仕掛品の所在情報が送信される。
加えて、アンテナ装置が処理装置に設けられる場合、アンテナ装置は、無線タグの記憶部に情報を書き込むためのタグライタ部を備えてもよい。処理装置に設けられたアンテナ装置が無線タグに情報を書き込み可能に構成されていることにより、その仕掛品に対して処理完了時刻、処理内容などの処理関連情報を無線タグに記憶させることができる。なお、仕掛品が原料などの消耗品であって、処理装置が仕掛品の使用量や残量を計測可能である場合、その使用量や残量の情報を仕掛品に取り付けられた無線タグに書き込んでもよい。無線タグから情報を読み取ることにより、仕掛品に対して既に行われた処理内容や処理履歴などを詳細に知ることができる。
このように、複数のアンテナ装置の一部が処理装置に設けられることにより、処理装置以外に存在する仕掛品の所在を特定することができ、また、処理装置内に設けられた仕掛品の所在も高精度に特定することができる。
このような本実施の形態3によれば、上述の実施の形態1と同様に、処理装置で処理する仕掛品を作業者が引き取りに行く生産方式において、仕掛品の所在を高い精度で特定し、その特定した所在を作業者に通知することができる。
(実施の形態4)
上述の実施の形態3の場合、図11に示すように、複数のアンテナ装置24A〜24F、424A、424Bにおいて、一部のアンテナ装置424A、424Bが処理装置12A〜12D、14A〜14Dに設けられている。これに代わって、本実施の形態4の場合、全てのアンテナ装置が処理装置に設けられている。なお、本実施の形態4におけるアンテナ装置の構成や処理装置の構成については、上述の実施の形態1のものと実質的に同一である。
図13は、本実施の形態4に係る生産管理システムの全体構成を概略的に示している。
図13に示すように、本実施の形態4の生産管理システム510において、複数のアンテナ装置424A、424Bすべてが、複数の処理装置12A〜12D、14A〜14Dに設けられている。一方、処理装置以外の位置にはアンテナ装置は設けられていない。
本実施の形態4の生産管理システム510は、実質的に、仕掛品Wpが処理装置または処理装置近傍に存在する蓋然性が高い場合に適する。この場合、処理装置以外の位置にアンテナ装置が設けられていないため、アンテナ装置の総数が減少する(処理装置以外の位置にも設ける場合に比べて)。その結果、生産管理システム510における通信系統がシンプル化される。
このような本実施の形態4によれば、上述の実施の形態1と同様に、処理装置で処理する仕掛品を作業者が引き取りに行く生産方式において、仕掛品の所在を高い精度で特定し、その特定した所在を作業者に通知することができる。
以上、上述の複数の実施の形態1〜4を挙げて本発明を説明したが、本発明の実施の形態はこれに限らない。
例えば、上述の実施の形態1の場合、処理装置は、次に処理予定の仕掛品Wpの所在を特定し、その特定した所在を作業者に通知する。しかしながら、本発明の実施の形態はこれに限らない。例えば、次の次に処理予定の仕掛品の所在を特定し、その所在を作業者に通知してもよい。この場合、次に処理予定の仕掛品は、その仕掛品を処理する処理装置の近傍でストックされている。すなわち、処理装置は、処理予定の仕掛品の所在を特定し、その所在を作業者に通知する。
また例えば、上述の実施の形態1の場合、図6に示すように、複数のアンテナ装置24A〜24Fにおける無線タグの読み取り範囲RA〜REそれぞれは、部分的に他の読み取り範囲に重なっている。しかしながら、アンテナ装置24A〜24Fの読み取り範囲の重なりの形態を、本発明の実施の形態は限定しない。
例えば、図14に示す複数のアンテナ装置の一例のレイアウトでは、複数のアンテナ装置624が四角格子状に配置されている。それにより、1つの無線タグの読み取り範囲Rに対して、最大で4つの他の読み取り範囲が重なっている。また、例えば、図15に示す複数のアンテナ装置の別例のレイアウトでは、複数のアンテナ装置724が三角格子状に配置されている。それにより、1つの無線タグの読み取り範囲Rに対して最大で6つの他の読み取り範囲が重なっている。
さらに、図14および図15に示す複数のアンテナ装置のレイアウトでは、2つの読み取り範囲が重なることにより、重なり領域(共通領域)が形成されている。これに代わって、3つの読み取り範囲が重なることにより、重なり領域(共通領域)が形成されてもよい。さらにまた、読み取り範囲が重なることなく、複数のアンテナ装置がレイアウトされてもよい。
すなわち、RFIDタグ(仕掛品)が存在しうる位置を少なくとも1つのアンテナ装置の読み取り範囲がカバーするのであれば、複数のアンテナ装置は、その読み取り範囲の大きさは異なっていてもよく、また不規則に配置されてもよい。
さらに例えば、上述の実施の形態1の場合、処理装置への仕掛品の搬送は、作業者が行う。しかしながら、本発明の実施の形態はこれに限らない。例えば、処理装置への仕掛品の搬送を、搬送ロボットが行ってもよい。搬送ロボットは、例えば、複数の処理装置が設置された工場のフロアを自由に走行可能であって、処理装置で処理される仕掛品を引き取りに行く。処理装置は、次に処理予定の仕掛品の所在を特定し、その特定した仕掛品の所在の情報を搬送ロボットに送信する。その情報を受信した搬送ロボットは、仕掛品を引き取りに移動し、引き取った後は、仕掛品の所在の情報を搬送ロボットに送信した処理装置に再び戻る。なお、作業者と搬送ロボットの両方が、処理装置への仕掛品の搬送を選択的に行ってもよい。例えば、仕掛品が重量物である場合には搬送ロボットが搬送を行い、軽量物である場合には作業者が搬送を行う。
また、上述のある実施の形態に対して別の少なくとも1つの実施の形態を全体としてまたは部分的に組み合わせて本発明に係るさらなる実施の形態とすることが可能であることは、当業者にとって明らかである。
すなわち、本発明に係る実施の形態の生産管理システムは、広義には、仕掛品を処理する処理装置を含み、前記処理装置で処理する前記仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式のための生産管理システムであって、前記仕掛品に取り付けられ、前記仕掛品に対応付けされた仕掛品ID番号を記憶する無線タグと、アンテナID番号がそれぞれ付与され、前記無線タグから前記仕掛品ID番号を読み取り可能に且つ読み取った仕掛品ID番号と前記アンテナID番号の情報を含むデータ信号を出力するように構成された複数のアンテナ装置と、を含み、前記処理装置が、前記仕掛品ID番号の情報を含むデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて特定された前記仕掛品の所在を、前記作業者に通知するまたは前記搬送ロボットに送信する。
また、本発明に係る実施の形態の生産管理方法は、広義には、処理装置で処理する仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式のための生産管理方法であって、前記仕掛品に対応付けされた仕掛品ID番号を記憶する無線タグを前記仕掛品に取り付け、アンテナID番号がそれぞれ付与されている複数のアンテナ装置の1つが前記無線タグから前記仕掛品ID番号を読み取り、前記仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置が前記仕掛品ID番号と前記アンテナID番号との情報を含むデータ信号を出力し、前記仕掛品ID番号の情報を含むデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて仕掛品の所在を特定し、前記処理装置が、特定された仕掛品の所在を前記作業者に通知するまたは前記搬送ロボットに送信する。
本発明は、処理装置で処理する仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式に適用可能である。
10 生産管理システム
12A〜12D 処理装置
14A〜14D 処理装置
22A〜22F 無線タグ
24A〜24F アンテナ装置

Claims (11)

  1. 仕掛品を処理する複数の処理装置を含み、ある1つの処理装置で処理する予定であって且つ別の処理装置を含む不特定の位置にある前記仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式のための生産管理システムであって、
    前記仕掛品に取り付けられ、前記仕掛品に対応付けされた仕掛品ID番号を記憶する無線タグと、
    アンテナID番号がそれぞれ付与され、前記無線タグから前記仕掛品ID番号を読み取り可能に且つ読み取った仕掛品ID番号と前記アンテナID番号の情報を含むデータ信号を出力するように構成された複数のアンテナ装置と、を含み、
    前記処理装置が、処理する予定の前記仕掛け品について、前記仕掛品ID番号の情報を含むデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて特定された所在を、前記作業者に通知するまたは前記搬送ロボットに送信する、生産管理システム。
  2. 前記処理装置が、前記仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置から前記データ信号を取得し、取得したデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて、前記仕掛品の所在を特定する、請求項1に記載の生産管理システム。
  3. 前記複数のアンテナ装置それぞれに対して通信可能に接続するとともに、前記処理装置に対して通信可能に接続するホストコンピュータをさらに含み、
    前記処理装置が、前記ホストコンピュータを介して、前記仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置から前記データ信号を取得する、請求項2に記載の生産管理システム。
  4. 前記複数のアンテナ装置それぞれに対して通信可能に接続するとともに、前記処理装置に対して通信可能に接続するホストコンピュータをさらに含み、
    前記ホストコンピュータが、前記仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置から前記データ信号を取得し、取得したデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて前記仕掛品の所在を特定し、特定した仕掛品の所在の情報を前記処理装置に送信する、請求項1に記載の生産管理システム。
  5. 前記処理装置が、第1の処理装置と、前記第1の処理装置によって処理された後の仕掛品を処理する第2の処理装置とを含み、
    前記複数のアンテナ装置の一部が、前記第1の処理装置に設けられている、請求項1から4のいずれか一項に記載の生産管理システム。
  6. 前記第1の処理装置が、前記仕掛品を投入する投入口と処理後の仕掛品を取り出す取出口とを備え、
    前記投入口と取出口のそれぞれに前記アンテナ装置が設けられている、請求項5に記載の生産管理システム。
  7. 前記無線タグが書き込み可能な記憶部を備え、
    前記第1の処理装置に設けられたアンテナ装置が、前記無線タグに情報を書き込み可能に構成されている、請求項5または6に記載の生産管理システム。
  8. 前記処理装置が、前記特定した仕掛品の所在を表示する表示部を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の生産管理システム。
  9. 前記無線タグが、RFIDタグである、請求項1から8のいずれか一項に記載の生産管理システム。
  10. 前記RFIDタグが、UHF帯の通信周波数で通信するように構成されている、請求項9に記載の生産管理システム。
  11. 複数の処置装置の中のある1つの処理装置で処理する予定であって且つ別の処理装置を含む不特定の位置にある仕掛品を作業者または搬送ロボットが引き取りに行く生産方式のための生産管理方法であって、
    前記仕掛品に対応付けされた仕掛品ID番号を記憶する無線タグを前記仕掛品に取り付け、
    アンテナID番号がそれぞれ付与されている複数のアンテナ装置の1つが前記無線タグから前記仕掛品ID番号を読み取り、
    前記仕掛品ID番号を読み取ったアンテナ装置が前記仕掛品ID番号と前記アンテナID番号との情報を含むデータ信号を出力し、
    処理する予定の前記仕掛け品について、前記仕掛品ID番号の情報を含むデータ信号内のアンテナID番号の情報と当該アンテナID番号が付与されたアンテナ装置の配置位置とに基づいて特定し、
    前記処理装置が、特定された仕掛品の所在を前記作業者に通知するまたは前記搬送ロボットに送信する、生産管理方法。
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