JP2001056706A - 工程管理システム - Google Patents

工程管理システム

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JP2001056706A
JP2001056706A JP23318899A JP23318899A JP2001056706A JP 2001056706 A JP2001056706 A JP 2001056706A JP 23318899 A JP23318899 A JP 23318899A JP 23318899 A JP23318899 A JP 23318899A JP 2001056706 A JP2001056706 A JP 2001056706A
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JP23318899A
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Kazuo Nakamura
一夫 中村
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品と情報の流れを一致させた工程管理シス
テムを、提供する。 【解決手段】 前工程における製品を部品として使用し
て製品を製造するともに、得られた製品を次工程へ搬出
する各工程に対応させて配置された各端末3A〜3F,
及び各端末3A〜3Fに接続されたサーバ1により、工
程管理システムを構成した。各工程は、部品を受け入れ
る部品入庫倉庫,製造に使用する部品を格納する部品使
用倉庫,完成した製品を格納する製品完成倉庫,及び搬
出する製品を格納する製品搬出倉庫を、有する。そし
て、各端末は、これらの倉庫に格納された部品/製品に
対応させた管理データを記憶する部品入庫仮想倉庫,部
品使用仮想倉庫,製品完成仮想倉庫,及び製品搬出仮想
倉庫を、有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに接続された
複数の工程からなる作業における各工程を管理する工程
管理システムに、関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種生産設備によって製造され
る製品は、複数の部品により構成されている。これら各
部品は、遡れば、他の生産設備において、製品として製
造されたものである。ここで、部品を受け入れて製品を
製造する機能的単位を、工程と呼ぶならば、これら各工
程が所定の順序で接続されることにより、はじめて最終
的な製品が得られるわけである。
【0003】このように、各工程が接続されている場
合、各工程は、前工程において製造されて搬出された製
品を部品として受け入れるとともに、受け入れた部品を
使用して製品を製造し、得られた製品を次工程へ搬出す
ることになる。
【0004】このように相互に接続された複数の工程を
管理するために、コンピュータを備えた工程管理システ
ムが用いられる。この工程管理システムは、作業者が、
各工程において生産された物品の数量,搬入した部品の
数量,搬出した部品の数量等を、そのコンピュータにデ
ータとして登録しておき、各工程における製品の製造状
況等を監視するためのものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術による
工程管理システムによると、作業者は、実際の物品の流
れを正確に把握することができないという問題がある。
例えば、ある工程において製造された物品を次工程へ搬
出する際に、搬出された物品の数量がコンピュータに登
録されたとする。しかしながら、ある工程から搬出され
た物品は直ちに次工程に到着するわけではないので、当
該物品が次工程に到着したのかどうかわからない。一
方、次工程では、到着した物品の数量がわかったとして
も、その物品が前工程においていつ搬出されたものなの
かわからないのである。
【0006】さらに、ある工程に部品が搬入された場
合、当該部品はそのままの状態で在庫されていることも
あれば、既に使用されて製品に組み込まれていることも
ある。従って、従来の工程管理システムによると、作業
者は、物品の状態を正確に把握することができない。
【0007】そこで、物品の流れ及び状態を、正確に監
視することが可能な工程管理システムを提供すること
を、本発明の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために、以下のような構成を採用した。
【0009】即ち、本発明の工程管理システムは、前工
程から搬出された各物品を搬入し、搬入された各物品を
処理するとともに、処理により得られた各物品を次工程
へ搬出する各工程を管理する工程管理システムであっ
て、各工程に対応させた複数の記憶領域を有するととも
に、相隣接する各工程間において一意的に自他識別可能
であり且つ各物品に対応させたローカル識別子を有する
管理データを、前記各記憶領域内に記憶可能な記憶手段
と、各工程内における処理により得られた物品に対応す
る管理データを作成して、前記記憶手段における当該工
程に対応した記憶領域内に格納し、何れかの工程におい
て得られた物品が次工程へ搬出される際には、搬出され
るこの物品に対応した管理データを作成して前記記憶手
段における次工程に対応した記憶領域内に格納し、何れ
かの工程に前工程から搬出された物品が搬入される際に
は、当該物品が搬入済みであることを示す搬入情報を前
記記憶手段における前工程に対応した記憶領域内に格納
されている当該物品に対応する管理データに関連付ける
制御手段とを、備えたことを特徴とする。
【0010】なお、この工程管理システムは、各工程毎
に記憶装置を具備した端末が配置されるとともに、これ
ら各端末がネットワーク等で接続されることにより、構
成されることとしてもよい。この場合、記憶手段におけ
る各工程に対応させた記憶領域は、各端末の記憶装置内
に設けられることとしてもよい。また、工程管理システ
ムにおけるある単一の記憶装置内に、各工程に対応させ
た記憶領域が配置されていてもよい。
【0011】また、前記工程管理システムは、複数まと
められた状態の物品を格納させる格納体に付された前記
ローカル識別子を読み取る読取手段を、さらに備えるこ
ととしてもよい。この読取手段は、バーコードリーダ,
OCR,又はCCDカメラ等であってもよい。
【0012】さらに、前記工程管理システムは、前記各
工程毎に設けられた複数の計時手段を、さらに備えるこ
ととしてもよい。この計時手段は、コンピュータのCP
U等によって実現される時計であってもよく、通常の時
計であってもよい。
【0013】この場合、前記制御手段は、何れかの工程
において得られた物品が次工程へ搬出される際には、搬
出される物品に対応した管理データに前記計時手段によ
って取得された搬出時刻を関連付けるとともに該管理デ
ータを複写し、複写された管理データを、前記記憶手段
における次工程に対応した記憶領域内に格納することと
してもよい。さらに、前記制御手段は、何れかの工程に
前工程から搬出された物品が搬入される際には、前記計
時手段によって取得された搬入時刻を、前記記憶手段に
おける前工程に対応した記憶領域内に格納された当該物
品に対応した管理データに前記搬入情報として関連付け
ることとしてもよい。
【0014】また、前記制御手段は、何れかの工程にお
いて物品に対する処理がなされる際には、前記計時手段
によって得られた処理時刻を、前記記憶手段におけるこ
の工程に対応した記憶領域内に格納された当該物品に対
応した管理データに関連付けることとしてもよい。さら
に、前記制御手段は、何れかの工程から搬出された物品
が、次工程において処理される際には、前記計時手段に
より得られた次工程における処理時刻を、前記記憶手段
における搬出側の工程に対応した記憶領域内に格納され
た当該物品に対応した管理データに関連付けることとし
てもよい。
【0015】また、前記各工程は、搬入された物品を格
納する搬入倉庫,処理に使用するために該搬入倉庫から
取り出された物品を格納する使用倉庫,処理により得ら
れた物品を格納する完成倉庫,及び次工程へ搬出するた
めに該完成倉庫から取り出された物品を格納する搬出倉
庫を有し、前記記憶手段における各記憶領域は、前記搬
入倉庫,使用倉庫,完成倉庫,及び搬出倉庫に夫々対応
させた搬入仮想倉庫部,使用仮想倉庫部,完成仮想倉庫
部,及び搬出仮想倉庫部を含み、前記制御手段は、各工
程の記憶領域に含まれる搬入仮想倉庫部内に前工程から
搬出された物品に対応する管理データを格納し、搬入倉
庫内の物品が使用倉庫へ移される際に当該物品に対応す
る管理データを搬入仮想倉庫部から使用仮想倉庫部へ移
動させ、処理により物品が得られる際に当該物品に対応
する管理データを完成仮想倉庫部内に格納し、且つ、完
成倉庫内の物品が搬出倉庫へ移される際に当該物品に対
応する管理データを完成仮想倉庫部から搬出仮想倉庫部
へ移動させることとしてもよい。
【0016】さらに、前記工程管理システムは、前記記
憶手段の各記憶領域内に格納された管理データを、作業
者に対して表示するLCDやCRTその他による表示手
段を、備えていてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
一実施形態ついて説明する。本実施形態による工程管理
システムは、例えば、複数の工程からなる生産工程群全
体を管理するためのものである。まず、この「工程」に
ついて説明する。ここでの工程とは、生産における所定
の処理単位であり、受け入れた部品を使用して製品を製
造する機能を有する。即ち、工程とは、工場等の生産施
設内における所定の領域に設置された工作機械等の各種
生産設備,及び部品や製品を格納しておく各種倉庫,並
びに,これら生産設備や倉庫を利用して生産活動を行う
作業者により実現される機能的単位のことである。
【0018】また、これらの各工程は、所定の順序で接
続されている。そして、各工程は、前工程から搬出され
た部品を使用して製品を製造し、得られた製品を次工程
へ搬出する。なお、部品/製品は、LOT単位で取り扱
われる。即ち、部品/製品は、箱(格納体)の中に例え
ば50個や300個というまとまった数量格納された状
態で、取り扱われることになる。また、各箱には、当該
の箱を他の箱から区別するためのユニークな箱記号(ロ
ーカル識別子)が付与されている。より具体的には、各
箱の表面に、その箱の箱記号を示すバーコードが貼付さ
れているのである。
【0019】上記の各工程における各種倉庫は、部品入
庫倉庫,部品使用倉庫,製品完成倉庫,及び製品搬出倉
庫からなる。以下、図1を参照して、工程内における各
倉庫間の部品/製品の移動について説明する。
【0020】まず、ある工程に、部品が格納された箱が
到着すると、作業者は、この箱を部品入庫倉庫内に格納
して保管しておく。そして、製造が開始される際、作業
者は、部品入庫倉庫内に格納された箱のうち必要なもの
を選択して、部品使用倉庫へ移す。そのうえで、作業者
は、この部品使用倉庫に移された箱の中の部品を使用し
て、製品を製造する。なお、完成した製品は、部品が格
納された箱とは別の箱の中に、順次格納されてゆく。製
造が終了すると、作業者は、製品が格納された箱を製品
完成倉庫内へ格納して保管しておく。そして、製品出荷
の際、作業者は、製品完成倉庫内に格納された箱のうち
必要なものを選択して、製品搬出倉庫へ移す。なお、製
品搬出倉庫に移された箱は、直ちに次工程へ向けて搬出
される。
【0021】このような各工程が所定の順序で接続され
ることにより、目的となる最終製品が生産されるのであ
る。図2は、各工程間の接続関係を示す模式図である。
なお、この図2には、複数の工程のうちの6つの工程,
即ち,A工程,B工程,C工程,D工程,E工程,及び
F工程が、模式的に示されている。
【0022】この図2において、C工程は、A工程にお
いて完成した製品(出力物)を、当該C工程における部
品(入力物)として受け入れるとともに、B工程におい
て完成した製品(出力物)を、当該C工程における部品
(入力物)として受け入れる。さらに、C工程は、受け
入れた部品に対して組立及び加工等の処理を施して当該
C工程における製品として完成させ、この製品を出力物
として、F工程へ送る。
【0023】そして、F工程は、C工程による製品を部
品として受け入れるとともに、D工程による製品を部品
として受け入れ、かつ、E工程による製品を部品として
受け入れる。さらに、F工程は、受け入れた部品により
製品を完成させる。なお、このF工程による製品は、生
産工程群全体の最終製品ともなっている。
【0024】次に、上述の生産工程群における各工程を
管理するための、工程管理システムの構成について説明
する。図3は、本実施形態による工程管理システムを示
す構成図である。この工程管理システムは、サーバ1,
ネットワークを介して該サーバ1に夫々接続された複数
のパーソナルコンピュータ(以下PCと略記)2,及び
各PC2に夫々接続された複数の端末3A〜3Fを、有
する。なお、各端末3A,3B,3C,3D,3E,3
Fは、各工程,即ち,A工程,B工程,C工程,D工
程,E工程,F工程に、夫々対応させて配置されてい
る。
【0025】図4は、サーバ1を示す構成図である。こ
の図4に示されるように、サーバ1は、バスによって相
互に接続されたCPU11,RAM12,HDD13,
通信制御回路14,表示制御回路15,及び入力制御回
路16を、有する。さらに、サーバ1は、表示制御回路
15に接続されたCRT17,及び入力制御回路16に
接続されたキーボード18を、有する。また、サーバ1
は、その通信制御回路14によって、ネットワークに接
続されている。
【0026】HDD13には、オペレーティングシステ
ム,及びデータベース・プログラム等の各種プログラム
が予め記憶されている。また、このHDD13には、図
2に示される各工程間の接続関係を示すテーブルが予め
記憶されている。
【0027】CPU11は、このHDD13に格納され
たプログラムを読み出し、RAM12の所定領域に展開
させたうえで実行させる。そして、CPU11は、表示
制御回路15を制御してCRT17に画像を画面表示さ
せることにより、作業者に対して必要な情報を伝達させ
ることができる。そして、作業者がキーボード18に対
して入力操作を行うと、CPU11は、入力制御回路1
6を介して当該入力操作を検知することができる。後に
おいて説明するが、製造された製品に不良が発生した場
合、作業者は、サーバ1に対し、不良品追跡を指示する
ことができる。
【0028】なお、各PC2も、上記サーバ1と略同一
の構成であり、ネットワークを介してこのサーバ1に夫
々接続されている。そして、各PC2には、複数の端末
3A〜3Fが、ネットワークを介して夫々接続されてい
る。図5は、端末3Aの構成を示す説明図である。な
お、他の各端末3B〜3Fも、夫々、この端末3Aと同
一の構成になっている。この図5に示されるように、端
末3Aは、プログラマブル・ロジック・コントローラ
(以下PLCと記す)31,表示入力装置32,及びバ
ーコードリーダ33を、有する。
【0029】PLC31は、バスによって相互に接続さ
れたCPU311,ROM312,RAM313,通信
制御回路314,入力制御回路315,及び表示制御回
路316を、有する。また、CPU311は、計時手段
としての時計Mを内蔵しており、この時計Mによって、
時刻(年,月,日,時,分,秒)を取得することができ
る。ROM312内には、データベース・プログラム等
の各種プログラムが予め記憶されている。RAM313
は、ROM312に記憶されたプログラムを実行させる
ための領域,及び,後述する各仮想倉庫として使用され
る領域を、有する。
【0030】なお、図5には、これら各仮想倉庫,即
ち,部品入庫仮想倉庫,部品使用仮想倉庫,製品完成仮
想倉庫,及び,製品搬出仮想倉庫が、模式的に示されて
いる。後において説明するが、各仮想倉庫,即ち,部品
入庫仮想倉庫(搬入仮想倉庫部),部品使用仮想倉庫
(使用仮想倉庫部),製品完成仮想倉庫(完成仮想倉庫
部),及び,製品搬出仮想倉庫(搬出仮想倉庫部)は、
実際の工程内における各倉庫,即ち,図1に示された部
品入庫倉庫,部品使用倉庫,製品完成倉庫,及び製品搬
出倉庫に夫々対応させて、RAM313上に設けられて
いる。
【0031】表示入力装置32は、タッチパネル32
1,及び液晶パネル(以下LCDと記す)322を、有
する。タッチパネル321は、LCD322の画面上に
配置されるとともに、PLC31の入力制御回路315
に接続されている。また、LCD322は、PLC31
の表示制御回路316に接続されている。読取手段とし
てのバーコードリーダ33は、PLC31の入力制御回
路315に接続されるとともに、バーコードを読み取る
ことができる。即ち、このバーコードリーダ33は、部
品/製品を格納した箱に付されたローカル識別子として
のバーコードを読み取らせるために、使用される。
【0032】そして、PLC31のCPU311は、R
OM312内に格納されたプログラムをRAM313の
所定領域に展開させて、実行する。また、PLC31の
CPU311は、表示制御回路316を制御して表示入
力装置32のLCD322に画像を表示させる。この画
像内には、複数のボタン、即ち、搬入ボタン,使用ボタ
ン,製造開始ボタン,製造終了ボタン,及び,搬出ボタ
ンが、含まれている。
【0033】作業者は、LCD322に表示された各ボ
タンを押すことにより、入力操作を行うことができる。
即ち、LCD322の画面上に配置されたタッチパネル
321は、作業者によって押された画面上の位置を検出
可能であり、この位置を示す信号を、PLC31の入力
制御回路315へ送信することができる。そして、CP
U311は、この入力制御回路315を介して、作業者
によって押された画面上の位置を検知するとともに、こ
の位置が画面上のどのボタンに重なっているのかを認識
できるのである。
【0034】また、作業者がバーコードリーダ33によ
ってバーコードを読み取らせた場合、このバーコードリ
ーダ33は、当該バーコードに対応したバーコードデー
タを取得してPLC31の入力制御回路315へ送信す
る。PLC31のCPU311は、この入力制御回路3
15を介してバーコードデータを取得可能である。
【0035】このように構成された各端末3A〜3F
は、その通信制御回路314を介してネットワークに接
続されている。
【0036】なお、サーバ1のCPU11,及び端末3
A〜3FのCPU311は、制御手段に相当する。ま
た、サーバ1のRAM12及びHDD13,並びに端末
3A〜3FのRAM313は、記憶手段に相当する。
【0037】次に、実際の各工程における部品/製品の
流れと、工程管理システム内のデータ処理の流れとの対
応関係について説明する。なお、上記のように、部品/
製品は、ある数量まとめられた状態で(箱の中に格納さ
れて)取り扱われる。
【0038】工程管理システムは、このようにある数量
まとめられた状態の部品/製品毎に、1単位の管理デー
タを対応させている。なお、各管理データは、サーバ1
におけるデータベース・プログラム,及び,各端末3A
〜3Fにおけるデータベース・プログラムにより、処理
される。また、後において説明するが、各管理データ
は、「搬出時刻」,「搬入時刻」,「工程名」,「箱記
号」,「製造時刻」,及び「使用時刻」の各フィールド
を、有する。そして、各工程内及び各工程間において、
物品(部品/製品)が移動してゆくと、この物品(部品
/製品)の流れに一致した状態で、対応する管理データ
が工程管理システム内において更新されてゆく。
【0039】例えば、図2におけるC工程に着目する
と、上述の如く、このC工程では、A工程から出荷され
た製品を当該C工程における部品として受け入れるとと
もに、B工程から出荷された製品を当該C工程における
部品として受け入れる。ここで、A工程において製造さ
れた製品は、所定の箱記号(a1,a2,a3,…)が
付された箱に格納された状態で、C工程へと搬出され
る。なお、箱記号「a1」が付された箱のことを、以
下、“箱a1”と表記することとする(他の箱記号が付
された箱についても同様に表記する)。
【0040】このA工程からの製品搬出時に、端末3A
は、対応する管理データをサーバ1及び端末3Cへ送信
する。図6は、この管理データを模式的に示している。
なお、この管理データは、処理が進むにつれて、その内
容が順次更新されてくものである。そして、A工程から
箱a1が搬出された時点における管理データの状態を示
すのが、図6の(I)である。
【0041】ここで、この図6の(I)を例にとって、
管理データ中の各フィールドについて説明する。工程名
フィールドは、当該管理データに対応する製品が製造さ
れた工程名を格納するためのフィールドである。図6の
(I)では、工程名フィールドにA工程を示す「A」が
格納されている。
【0042】搬出時刻フィールドは、工程名フィールド
内に格納された工程名が示す工程(この場合A工程)か
ら製品が搬出された時刻(搬出時刻)を格納するための
フィールドである。図6の(I)では、搬出時刻フィー
ルドに「T11」が格納されている。
【0043】搬入時刻フィールドは、このように搬出さ
れた製品が、当該工程の次の工程(この場合C工程)に
おいて、部品として搬入された時刻(搬入情報としての
搬入時刻)を格納するためのフィールドである。なお、
図6の(I)は、A工程からの搬出が行われたばかり
で、まだ、次のC工程における搬入がなされていない時
点の管理データを示しているので、この搬入時刻フィー
ルドは空欄となっている。
【0044】箱記号フィールドは、完成した製品が収容
された箱の箱記号を格納しておくためのフィールドであ
る。図6の(I)では、箱記号フィールドに「a1」が
格納されている。
【0045】製造時刻フィールドは、製品の製造が開始
された時刻(製造時刻)を格納しておくためのフィール
ドである。この製造時刻は、第1の処理時刻に相当す
る。図6の(I)では、製造時刻フィールドに「T1
0」が格納されている。
【0046】使用時刻フィールドは、製品が製造された
工程の次工程(この場合C工程)において、この製品が
部品として使用されて製造が行われる際に、この製造が
開始される時刻(部品として使用されるため使用時刻と
いう)を格納するためのフィールドである。この使用時
刻は、第2の処理時刻に相当する。なお、図6の(I)
では、A工程による製品が、まだ次のC工程において部
品として使用されていないので、この使用時刻フィール
ドは空欄になっている。
【0047】このような構成の管理データ(図6の
(I))が、端末3Aから送信されると、サーバ1は、
この管理データを受信して保持する。また、端末3C
は、この管理データを受信して、その部品入庫仮想倉庫
内に格納する。なお、この時点において、対応する現物
(A工程における製品,即ちC工程における部品)は、
まだ、C工程に到着していない。このことは、当該管理
データの搬入時刻フィールドが空欄になっていることに
より、確認される。
【0048】やがて、C工程に、箱a1が到着すると、
作業者は、端末3Cに対して、その表示入力装置32の
搬入ボタンを押下することにより、搬入処理を指示する
とともに、そのバーコードリーダ33によって箱a1の
バーコードを読み取らせる。すると、端末3Cは、箱記
号「a1」を示すバーコードデータを取得するととも
に、その時計Mによって時刻「T16」を、搬入時刻と
して取得する。そして、端末3Cは、その部品入庫仮想
倉庫内に格納された管理データのうち、その箱記号フィ
ールドに「a1」が格納された管理データを検索して特
定する。そのうえで、端末3Cは、特定された管理デー
タの搬入時刻フィールドに、搬入時刻「T16」を格納
する。このように更新された管理データを、図6の(I
I)に示す。
【0049】同時に、端末3Cは、箱記号「a1」及び
搬入時刻「T16」を、搬入信号としてセットし、この
搬入信号をサーバ1,及び端末3Aへ送信する。サーバ
1は、この搬入信号を受信して、その箱記号「a1」及
び搬入時刻「T16」を取得する。そして、サーバ1
は、保持している管理データのうち、その搬入時刻フィ
ールドが空欄であり、かつ、その箱記号フィールドに
「a1」が格納された管理データを、検索して特定す
る。そのうえで、サーバ1は、特定された管理データの
搬入時刻フィールドに搬入時刻「T16」を格納する。
一方、端末3Aも、搬入信号を受信して、同様に該当す
る管理データを更新する。
【0050】なお、このようにC工程に搬入された箱a
1は、端末3Cのバーコードリーダ33による読取処理
後、部品入庫倉庫内に保管される。また、この箱a1内
の物品,即ちA工程における製品は、C工程においては
部品として取り扱われることになる。
【0051】上記のように、A工程からC工程への物品
の流れに対応して、工程管理システム内の管理データが
更新されてゆくのである。同様に、B工程からC工程へ
の物品の流れに対応して、工程管理システム内の管理デ
ータが更新されてゆく。図7は、この管理データを模式
的に示している。即ち、B工程において製造された製品
が、箱b1に格納された状態でC工程へ向けて搬出され
た場合、端末3B内における対応する管理データが、サ
ーバ1及び端末3Cへ向けて送信される。この管理デー
タは、図7の(I)に示されるように、その搬入時刻フ
ィールド及び使用時刻フィールドが、いずれも空欄であ
る。サーバ1は、端末3Bから送信された管理データ
(図7の(I))を受信して保持する。また、端末3C
は、この管理データを受信して、その部品入庫仮想倉庫
内に格納する。
【0052】やがて、C工程に、箱b1が到着すると、
作業者は、端末3Cに対して、その表示入力装置32の
搬入ボタンを押下することにより、搬入処理を指示する
とともに、そのバーコードリーダ33によって箱b1の
バーコードを読み取らせる。すると、端末3Cは、箱記
号「b1」を示すバーコードデータを取得するととも
に、その時計Mによって時刻「T17」を、搬入時刻と
して取得する。そして、端末3Cは、その部品入庫仮想
倉庫内に格納された管理データのうち、その箱記号フィ
ールドに「b1」が格納された管理データを特定する。
そのうえで、端末3Cは、特定された管理データの搬入
時刻フィールドに、搬入時刻「T17」を格納する。こ
のように更新された管理データを、図7の(II)に示
す。
【0053】同時に、端末3Cは、箱記号「b1」及び
搬入時刻「T17」を、搬入信号としてセットし、この
搬入信号をサーバ1,及び端末3Bへ送信する。サーバ
1は、搬入信号を受信して、その箱記号「b1」及び搬
入時刻「T17」を取得する。そして、サーバ1は、保
持している管理データのうち、その搬入時刻フィールド
が空欄であり、かつ、その箱記号フィールドに「b1」
が格納された管理データを、特定する。そのうえで、サ
ーバ1は、特定された管理データの搬入時刻フィールド
に搬入時刻「T17」を格納する。一方、端末3Bも、
搬入信号を受信して、同様に該当する管理データを更新
する。
【0054】なお、このようにC工程に搬入された箱b
1は、端末3Cのバーコードリーダ33による読取処理
後、部品入庫倉庫内に保管される。また、この箱b1内
の物品,即ちB工程における製品は、C工程においては
部品として取り扱われることになる。
【0055】そして、C工程では、上記の如く搬入され
たA工程からの部品,及びB工程からの部品により、当
該C工程における製品が製造される。即ち、A工程から
の部品は、箱a1に格納された状態でC工程の部品入庫
倉庫に搬入されている。また、B工程からの部品は、箱
b1に格納された状態でC工程の部品入庫倉庫に搬入さ
れている。なお、製造が開始されるまで、これらの部品
は、部品入庫倉庫内に保管されている。
【0056】そして、作業者は、製造を開始する際に、
部品入庫倉庫内に格納された箱a1及び箱b1を、部品
使用倉庫へ移動させる。同時に、作業者は、端末3Cに
対して、その表示入力装置32の使用ボタンを押下する
ことにより、部品使用処理を指示する。すると、端末3
Cは、部品使用仮想倉庫内に格納された全ての管理デー
タを、その表示操作装置32に表示する。作業者は、表
示された管理データの中から、図6の(II)に示され
た管理データ,及び,図7の(II)に示された管理デ
ータを選択する。すると、端末3Cは、選択された両管
理データを、その部品入庫仮想倉庫から、部品使用仮想
倉庫へと移動させる。
【0057】さらに、作業者は、端末3Cに対して、そ
の表示入力装置32の製造開始ボタンを押下することに
より、製造開始を通知する。すると、端末3Cは、その
時計Mにより、製造開始の時刻「T18」を取得する。
そして、端末3Cは、部品使用仮想倉庫内の管理データ
のうち、その使用時刻フィールドが空欄になった管理デ
ータを特定する。そのうえで、端末3Cは、特定された
管理データの使用時刻フィールドに、「T18」を格納
する。
【0058】また、端末3Cは、箱記号「a1」及び時
刻「T18」を使用信号としてセットして、サーバ1及
び端末3Aへ送信する。同時に、端末3Cは、箱記号
「b1」及び時刻「T18」を使用信号としてセットし
て、サーバ1及び端末3Bへ送信する。即ち、端末3C
からは2つの使用信号が送信される。すると、サーバ1
は、両使用信号を受信するが、端末3Aは一方の使用信
号のみを受信し、端末3Bは他方の使用信号のみを受信
することになる。
【0059】そして、サーバ1は、一方の使用信号に基
づき、その箱記号「a1」及び使用時刻「T18」を取
得する。そして、サーバ1は、保持している管理データ
のうち、その使用時刻フィールドが空欄であり、かつ、
その箱記号フィールドに「a1」が格納された管理デー
タを、検索して特定する。そのうえで、サーバ1は、特
定された管理データの使用時刻フィールドに使用時刻
「T18」を格納する。また、端末3Aも、この使用信
号に基づき、同様に該当する管理データを更新する。こ
のように更新された管理データを、図6の(III)に示
す。
【0060】さらに、サーバ1は、他方の使用信号に基
づき、その箱記号「b1」及び使用時刻「T18」を取
得する。そして、サーバ1は、保持している管理データ
のうち、その使用時刻フィールドが空欄であり、かつ、
その箱記号フィールドに「b1」が格納された管理デー
タを、検索して特定する。そのうえで、サーバ1は、特
定された管理データの使用時刻フィールドに使用時刻
「T18」を格納する。また、端末3Bも、この使用信
号に基づき、同様に該当する管理データを更新する。こ
のように更新された管理データを、図7の(III)に示
す。
【0061】なお、A工程,及びB工程において製造さ
れた製品が、部品としてC工程へ供給されて当該C工程
における製造に“使用”されるわけである。このため、
C工程における製品の製造時刻「T18」は、当該C工
程へ部品を供給したA工程,及びB工程にとっては使用
時刻に相当するのである。
【0062】そして、作業者は、当該C工程における製
品を格納するための箱c1を用意し、そのバーコード
を、端末3Cのバーコードリーダ33により読み取らせ
る。すると、端末3Cは、取得されたバーコードデータ
33から、箱記号「c1」を取得することになる。その
うえで、作業者は、箱a1内に格納された部品,及び箱
b1内に格納された部品を使用して、製品を製造してゆ
く。なお、製造の結果完成した製品は、箱記号「c1」
の箱の中に格納されてゆく。
【0063】製造が終了すると、作業者は、箱c1内に
所定数量格納された状態の製品を、製品完成倉庫へ移
す。同時に、作業者は、端末3Cに対して、その表示入
力装置32の製造終了ボタンを押下することにより、製
造終了を通知する。すると、端末3Cは、箱c1内に格
納された製品に対応させた管理データを作成して、製品
完成仮想倉庫内に格納する。図8の(I)は、この状態
の管理データを示している。該管理データは、その搬出
時刻フィールド,搬入時刻フィールド,及び使用時刻フ
ィードが、空欄になっている。また、工程名フィールド
には、C工程を示す「C」が格納され、箱記号フィール
ドには「c1」が格納され、かつ、製造時刻フィールド
には、製造開始の時刻である「T18」が格納されてい
る。
【0064】このように製造された製品は、次工程へ搬
出されるまでの間、製品完成倉庫内に格納されている。
そして、この製品に対応した管理データも、製品完成仮
想倉庫内に格納されたままになっている。
【0065】なお、図6の(III)に示される管理デー
タ,及び図7の(III)に示される管理データは、その
使用時刻フィールドに「T18」が夫々格納されてい
る。これは、両管理データに対応する部品が、C工程に
おいて同時に使用されたためである。しかし、例えば、
箱a1内の部品数量が40であって、箱b1内の部品数
量が100であったとする。いま、C工程において、両
部品を1つずつ使用することにより1つの製品が製造さ
れるとするならば、箱a1内の部品,及び箱b1内の部
品を使用して製造可能な製品の数量は、40個に限定さ
れてしまう。従って、箱b1内の部品のうち使用されず
に残った60個は、次回の製造に使用されることにな
る。
【0066】そして、次回の製造が、時刻「T22」に
開始されたとするならば、図7の(III)に示された管
理データは、その使用時刻フィールドに、さらに「T2
2」が追加されて、図7の(IV)に示される状態に更
新されることになる。このように、使用時刻フィールド
は、複数の使用時刻を保持することができるのである。
【0067】上記のように、製造が完了して製品完成倉
庫内に保存された製品を搬送する場合、作業者は、この
製品完成倉庫内に格納された製品を製品搬出倉庫へ移動
させる。なお、この製品搬出倉庫に移された製品は、す
ぐに出荷されることになる。
【0068】同時に、作業者は、端末3Cに対して、そ
の表示入力装置32の搬出ボタンを押下することによ
り、製品の搬出処理を指示する。すると、端末3Cは、
製品完成仮想倉庫内の各管理データを、表示操作装置3
2に表示させる。作業者は、端末3Cに対し、その表示
入力装置32を操作して図8の(I)に示された管理デ
ータを選択する。すると、端末3Cは、その時計Mによ
って時刻(搬出時刻)「T19」を取得し、選択された
管理データの搬出時刻フィールドにT19を格納する。
そのうえで、端末3Cは、この選択された管理データ
を、製品完成仮想倉庫から製品搬出仮想倉庫へ移動させ
る。製品搬出仮想倉庫に移された管理データを、図8の
(II)に示す。
【0069】さらに、端末3Cは、この管理データ(図
8の(II))を、コピーしてサーバ1及び端末3Fへ
送信する。サーバ1は、この管理データを受信して保持
する。また、端末3Fは、この管理データを受信して、
その部品入庫仮想倉庫内に格納する。
【0070】このように、工程管理システム内の各管理
データは、各工程内及び各工程間における各物品(部品
/製品)の流れに対応していることがわかる。
【0071】以下、本実施形態の作用について、説明す
る。まず、各工程間における部品/製品の流れの一例
を、図9を参照して説明する。この図9には、各工程に
おける製造,搬出,及び搬入の夫々の処理に対応させ
て、当該処理の時刻T10〜T29が示されている。以
下、この時刻T10〜T29の時系列順に、説明する。
【0072】T10: A工程において、<40>個の製
品が製造され、箱a1に格納される。
【0073】T11: A工程から、箱a1が搬出され
る。なお、この箱a1内には、A工程において製造され
た製品[40]個が格納されている。
【0074】T12: B工程において、<100>個の
製品が製造され、箱b1に格納される。
【0075】T13: B工程から、箱b1が搬出され
る。なお、この箱b1内には、B工程において製造され
た製品[100]個が格納されている。
【0076】T14: A工程において、<60>個の製
品が製造され、箱a2に格納される。
【0077】T15: A工程から、箱a2が搬出され
る。なお、この箱a2内には、A工程において製造され
た製品[60]個が格納されている。
【0078】T16: A工程から搬送された箱a1
が、C工程に搬入される。なお、この箱a1内には、A
工程において製造された製品40個が格納されている。
これらの製品は、C工程において(40)個の部品として
受け入れられる。
【0079】T17: B工程から搬送された箱b1
が、C工程に搬入される。なお、この箱b1内には、B
工程において製造された製品100個が格納されてい
る。これらの製品は、C工程において(100)個の部品
として受け入れられる。
【0080】T18: C工程において、箱a1内の部
品40個の全て,及び箱b1内の部品100個のうちの
40個が使用され、<40>個の製品が製造される。な
お、製造された製品は、箱c1に格納される。
【0081】T19: C工程から、箱c1が搬出され
る。なお、この箱c1内には、C工程において製造され
た製品[40]個が格納されている。
【0082】T20: D工程から、箱d1が搬出され
る。なお、この箱d1内には、D工程において製造され
た製品[100]個が格納されている。
【0083】T21: A工程から搬送された箱a2
が、C工程に搬入される。なお、この箱a2内には、A
工程において製造された製品60個が格納されている。
これらの製品は、C工程において(60)個の部品として
受け入れられる。
【0084】T22: C工程において、箱a2内の部
品60個の全て,及び箱b1内に残された部品60個の
全てが使用され、<60>個の製品が製造される。なお、
製造された製品は、箱c2に格納される。
【0085】T23: C工程から、箱c2が搬出され
る。なお、この箱c2内には、C工程において製造され
た製品[60]個が格納されている。
【0086】T24: C工程から搬送された箱c1
が、F工程に搬入される。なお、この箱c1内には、C
工程において製造された製品40個が格納されている。
これらの製品は、F工程において(40)個の部品として
受け入れられる。
【0087】T25: E工程から、箱e1が搬出され
る。なお、この箱e1内には、E工程において製造され
た製品[100]個が格納されている。
【0088】T26: D工程から搬送された箱d1
が、F工程に搬入される。なお、この箱d1内には、D
工程において製造された製品100個が格納されてい
る。これらの製品は、F工程において(100)個の部品
として受け入れられる。
【0089】T27: C工程から搬送された箱c2
が、F工程に搬入される。なお、この箱c2内には、C
工程において製造された製品60個が格納されている。
これらの製品は、F工程において(60)個の部品として
受け入れられる。
【0090】T28: E工程から搬送された箱e1
が、F工程に搬入される。なお、この箱e1内には、E
工程において製造された製品100個が格納されてい
る。これらの製品は、F工程において(100)個の部品
として受け入れられる。
【0091】T29: C工程において、箱c1内の部
品40個の全て,箱d1内の部品100個のうちの40
個,及び,箱e1内の部品100個のうちの40個が使
用され、<40>個の製品が製造される。なお、製造され
た製品は、箱f1に格納される。
【0092】このように、各工程内及び各工程間におい
て各物品(部品/製品)が移動してゆくと、工程管理シ
ステム内の各管理データは、これら各物品(部品/製
品)の流れに対応して更新されてゆく。従って、作業者
は、各管理データを調べることにより、対応する物品
(部品/製品)がどこにどのような状態で存在するのか
を、知ることができる。
【0093】特に、作業者は、端末3A(各端末3B〜
3Fも同様)の製品搬出仮想倉庫内の管理データ調べる
ことにより、搬出された製品の状態を認識することがで
きる。即ち、管理データの搬入時刻フィールドが空欄で
あれば、作業者は、当該管理データに対応する製品が、
まだ次工程に到着していないということを、認識するこ
とができる。また、管理データの搬入時刻フィールドに
時刻が格納されていれば、作業者は、この時刻に、当該
管理データに対応する製品が次工程において搬入された
ということを、認識することができる。
【0094】さらに、作業者は、端末3A(各端末3B
〜3Fも同様)の部品入庫仮想倉庫内の管理データ調べ
ることにより、前工程から搬出された部品の状態を認識
することができる。即ち、管理データの搬入時刻フィー
ルドが空欄であれば、作業者は、当該管理データに対応
する部品が、まだ到着していないということを、認識す
ることができる。この場合、作業者は、当該管理データ
の搬出時刻フィールドに格納された時刻に、対応する部
品が前工程から搬出されたということを、認識すること
ができる。また、管理データの搬入時刻フィールドに時
刻が格納されていれば、作業者は、対応する部品が既に
当該工程の部品入庫倉庫内に在庫されているということ
を認識することができる。
【0095】また、上記のように製造が行われた結果、
サーバ1のHDD13内には、図10に示す各管理デー
タが格納されることになる。これら各管理データには、
各工程内及び各工程間における当該管理データに対応す
る物品の処理の履歴が記録されている。従って、仮に、
ある工程において不良品が発見された場合、サーバ1
は、これら各管理データに基づいて、不良品の追跡を行
うことができる。以下、この不良品追跡処理について、
図11及び図12のフローチャートを参照して説明す
る。
【0096】例えば、ある工程における製品の製造中
に、作業者が、現在製造中の製品に不良が発生している
ことを発見したとする。さらに、作業者は、この不良の
原因が現在製造中の工程にあるのではなく、上流側の他
の工程において製造された製品が、後続の工程において
順次部品として使用されたために発生したということ
を、確認したとする。ここで、作業者は、例えば最寄の
PC2を用いてサーバ1にアクセスし、このサーバ1に
対して不良品追跡を指示する。なお、この時、作業者
は、不良品が発見された工程を示す工程名,及び不良発
生の原因となった上流側の工程を示す工程名を、PC2
を用いてサーバ1に対して通知する。
【0097】サーバ1のCPU11は、作業者による指
示を受けて、図11のフローチャートに示される処理を
開始させる。以下、この図11の各ステップ毎に説明す
る。
【0098】S001では、サーバ1のCPU11は、
作業者によってPC2から送られた通知内容、即ち、不
良品が発見された工程を示す工程名,及び,不良の原因
となった工程を示す工程名を取得する。
【0099】次のS002では、CPU11は、ネット
ワークを介して、不良品が発見された工程に配置された
端末3(A〜F)から、当該工程において現在製造中の
製品に関する製造時刻を取得する。
【0100】次のS003では、CPU11は、各工程
間の関係を示すテーブルを参照し、不良品が発見された
工程と、不良品発生の原因となった上流側の工程との接
続関係を認識する。
【0101】次のS004では、CPU11は、S00
2において端末3(A〜F)から取得した製造時刻を基
に、この時刻を使用時刻とした管理データであって、不
良品が発見された工程よりも1段階だけ上流側の工程に
関する管理データを、自己のサーバ1のHDD13内か
ら一つ特定する。
【0102】次のS005では、CPU11は、特定さ
れた管理データの工程名が、不良品発生の原因となった
工程を示すか否かをチェックする。そして、工程名が不
良品発生の原因となった工程名を示す場合、CPU11
は、処理をS009へ進める。しかし、当該管理データ
の工程名が不良品発生の原因となった工程を示していな
い場合、CPU11は、S006乃至S008のループ
処理を実行する。
【0103】このループ処理に入って最初のS006で
は、CPU11は、S004によって特定された管理デ
ータ(ループ処理が初めての場合)もしくは前回のルー
プ処理で実行したS007によって特定された管理デー
タ(ループ処理が2回目以降である場合)の製造時刻を
取得する。
【0104】次のS007では、CPU11は、S00
4によって特定された管理データもしくは前回のループ
処理におけるこのS007によって特定された管理デー
タの工程名が示す工程よりも1段階だけ上流の工程に関
する管理データであって、S006によって取得された
製造時刻を使用時刻とした管理データを、自己のHDD
13内から一つ特定する。
【0105】次のS008では、CPU11は、S00
7にて特定された管理データの工程名が、不良品発生の
原因となった工程を示すか否かをチェックする。そし
て、この工程名が不良品発生の原因となった工程を示し
ていない場合、CPU11は、処理をS006に戻す。
【0106】以上のS006乃至S008のループを繰
り返した結果、S008で、管理データの工程名が、不
良品発生の原因となった工程を示していると判断した場
合には、CPU11は、処理をS008からS009へ
進める。
【0107】一方、S009では、CPU11は、S0
04又はS007にて特定された管理データの使用時刻
を取得する。なお、この使用時刻は、1つのみ付与され
ている場合もあるが、複数付与されている場合もある。
そこで、CPU11は、取得された各使用時刻を、夫々
検索用のキーとして指定する。
【0108】次のS010では、CPU11は、指定さ
れた各使用時刻毎に、夫々不良品追跡処理を進める。そ
して、CPU11は、各使用時刻毎に追跡結果を取得し
て作業者に対して通知し、処理を終了させる。
【0109】以下、この図11のS010において実行
される不良品追跡処理サブルーチンについて、さらに詳
述する。図12は、指定された各使用時刻のうちのある
1つの使用時刻に関する処理を示すフローチャートであ
る。この図12の各ステップ毎に説明する。
【0110】S101では、CPU11は、検索キーと
して指定された使用時刻を製造時刻とした管理データで
あって、不良品が発見された工程よりも1段階だけ下流
側の工程に関する管理データを、自己のHDD13内で
検索する。この検索の結果、該当する管理データが探し
出された場合、CPU11は、その管理データを、特定
したものと扱う。
【0111】次のS102では、CPU11は、S10
1における検索の結果、該当する管理データが特定され
たか否かをチェックする。そして、管理データが特定さ
れた場合には、CPU11は、処理をS104へ進める
が、そうでない場合には処理をS103へ進める。
【0112】S103では、CPU11は、S101に
よる直前の検索の結果、管理データが特定されなかった
ため、S004又はS007において既に特定していた
管理データに対応する製品(あるいは、前回以前に実行
したS101において特定した管理データに対応する製
品)に、不良が発生していたと、判断する。そして、C
PU11は、当該管理データの工程名が示す工程の次工
程において現在製造中の製品に不良品が存在する旨を、
追跡結果とし、この追跡結果をPC2へ送信する。PC
2は、この追跡結果をCRT等に表示することにより、
作業者に対して通知する。このS103の完了後、CP
U11は、この不良品追跡サブルーチンを終了する。
【0113】S104では、CPU11は、S101に
よる検索により特定された管理データが、使用時刻を有
しているか否かをチェックする。そして、有している場
合、CPU11は、処理をS105へ進める。しかし、
CPU11は、当該管理データが使用時刻を有していな
い場合、処理をS106へ進める。
【0114】S105では、CPU11は、S101に
て特定された管理データの使用時刻を検索キーとして指
定したうえで、処理をS101へ戻す。
【0115】S106では、CPU11は、S101に
て特定された管理データが、搬入時刻を有しているか否
かをチェックする。そして、有している場合、処理をS
107へ進める。しかし、CPU11は、当該管理デー
タが搬入時刻を有していない場合、処理をS108へ進
める。
【0116】S107では、CPU11は、S101に
て特定された管理データの箱記号が示す箱の中に、不良
品が格納されていると、判断する。さらに、当該管理デ
ータが使用時刻を有しておらず、かつ、搬入時刻を有す
るので、CPU11は、不良品を格納した箱は、既に次
工程において搬入されているが、まだ使用されていない
と、判断する。そして、CPU11は、特定された管理
データの箱記号が示す箱に不良品が格納されており、こ
の箱は、特定された管理データの工程名データが示す工
程の次工程における部品入庫倉庫内に格納されている旨
を、追跡結果とし、この追跡結果をPC2へ送信する。
PC2は、この追跡結果をCRT等に表示することによ
り、作業者に対して通知する。
【0117】S108では、CPU11は、特定された
管理データの箱記号が示す箱の中に、不良品が格納され
ていると、判断する。さらに、当該管理データが搬入時
刻を有しないので、CPU11は、不良品を格納した箱
は、まだ次工程に到着していないと、判断する。そし
て、CPU11は、特定された管理データの箱記号が示
す箱に不良品が格納されており、この箱は、特定された
管理データの工程名データが示す工程の次工程へ搬送中
である旨を、追跡結果とし、この追跡結果をPC2へ送
信する。PC2は、この追跡結果をCRT等に表示する
ことにより、作業者に対して通知する。
【0118】このように実施される不良品追跡処理につ
き、以下、より具体的に説明する。即ち、上述の如く、
図9に示される製造が行われた結果、サーバ1のHDD
13内に、図10に示される各管理データが格納された
ことを前提とする。ここで、例えば、作業者は、図9に
おけるT29の時点にF工程で製造開始された製品に、
不良が発生したことを、発見したとする。さらに、作業
者はこの不良の原因は、B工程において生産された製品
にあることを、突き止めたとする。この場合、作業者
は、例えば、最寄のPC2を用いてサーバ1にアクセス
し、このサーバ1に対して不良品追跡を指示する。この
とき、作業者は、PC2を介してサーバ1に対し、F工
程で現在製造中の製品に不良が発生していること,及
び,当該不良の原因は、B工程に由来することを、通知
する。
【0119】すると、サーバ1は、この通知内容を取得
する(S001)。さらに、サーバ1は、端末3Fか
ら、現在F工程で製造中の製品に関する製造時刻「T2
9」を取得する(S002)。そして、サーバ1は、各
工程間の接続関係を示すテーブルを参照し(S00
3)、不良が発見されたF工程と、原因となる部品を供
給したB工程との接続関係を調べ、B工程→C工程→F
工程という接続関係を認識する。
【0120】そして、サーバ1は、F工程において時刻
「T29」に開始された製造において、部品として使用
された管理データを検索する。即ち、各管理データにお
いて、その使用時刻フィールドに「T29」が格納され
ているとともにその工程名フィールドに「C」が格納さ
れた管理データを、特定する(S004)。ここでは、
図10の(C−1)が特定されることになる。
【0121】そして、サーバ1は、特定された管理デー
タがB工程に対応するものでないことを確認(S00
5)したうえで、特定された管理データに対応する製品
が製造された時刻を、取得する(S006)。即ち、図
10の(C−1)の管理データにおける製造時刻フィー
ルドに格納された「T18」が、取得される。そのうえ
で、サーバ1は、図10の(C−1)の管理データに対
応する製品が製造された際に、使用された部品を検索し
て特定する。即ち、サーバ1は、各管理データのうち、
その使用時刻フィールドに「T18」が格納されている
とともにその工程名フィールドに「B」が格納された管
理データを特定する(S007)。ここでは、図10の
(B)の管理データが特定される。
【0122】この図10の(B)の管理データは、その
工程名フィールドに「B」が格納されているので、サー
バ1は、この管理データが、不良品の原因となった部品
に対応する管理データであるということを、認識する
(S008)。
【0123】ここで、サーバ1は、各工程の接続関係に
おける上流側への調査を終え、下流側への調査を開始す
る。まず、サーバ1は、図10の(B)の管理データに
対応する製品が、次のC工程において部品として使用さ
れた時刻を取得する(S009)。即ち、サーバ1は、
図10の(B)の管理データにおける使用時刻フィール
ドに格納された「T18」及び「T22」を、取得す
る。このように、図10の(B)管理データに対応する
製品は、次のC工程において2回に分けて使用されてい
る。従って、以降、C工程における「T18」に開始さ
れた製造,及びC工程における「T22」に開始された
製造の双方について、調査しなければならない。
【0124】一方の「T18」に関して、サーバ1は、
各管理データのうち、その工程名フィールドに「C」が
格納されているとともに、その製造時刻フィールドに
「T18」が格納されている管理データを、検索して特
定する(S101)。ここでは、図10の(C)−1の
管理データが特定されることになる。さらに、サーバ1
は、この図10の(C)−1の管理データに対応する製
品が、次のF工程において部品として使用された時刻を
取得する。即ち、サーバ1は、図10の(C)−1の管
理データにおける使用時刻フィールドに格納された「T
29」を取得する(S105)。しかし、サーバ1は、
この「T29」を製造時刻とする管理データを検索(S
101)した結果、該当する管理データがないことを確
認(S102)し、図10の(C)−1の管理データに
対応する工程であるC工程の次のF工程における「T2
9」の製造に関して、不良が発生していることを、認識
する。
【0125】他方の「T22」に関して、サーバ1は、
各管理データのうち、その工程名フィールドに「C」が
格納されているとともに、その製造時刻フィールドに
「T22」が格納されている管理データを、検索して特
定する(S101)。ここでは、図10の(C)−2の
管理データが特定されることになる。さらに、サーバ1
は、この図10の(C)−2の管理データの使用時刻フ
ィールドが、空欄であることを確認する(S104)。
また、サーバ1は、図10の(C)−2の管理データの
搬入時刻が空欄ではないことを確認する(S106)。
このことにより、サーバ1は、図10の(C)−2の管
理データに対応する製品が、既に、F工程に部品として
搬入されたものの、まだF工程において使用されていな
いということを、認識する。
【0126】即ち、サーバは、図10の(C)−2の管
理データに対応する部品は、F工程の部品入庫倉庫内に
格納されていると、判断するのである。さらに、サーバ
1は、この図10の(C)−2の管理データにおける箱
記号フィールドに格納された「c2」を取得する。
【0127】そして、サーバ1は、不良品追跡結果を作
業者の最寄のPC2のCRT等に表示させる。即ち、不
良の原因となった部品が組み込まれた物品(部品/製
品)は、現在F工程において製造中の製品である旨が表
示される(S103)とともに、不良の原因となった部
品が組み込まれた物品(部品/製品)は、F工程の部品
入庫倉庫内に格納された箱c2内の部品である旨が表示
される(S107)のである。作業者は、この不良品追
跡結果を受けて、現在F工程において製造中の製品中に
不良が発生しているだけでなく、F工程の部品入庫倉庫
に格納された箱c2内の部品にも不良が発生していたこ
とを、認識することができる。
【0128】一般に、ある工程において製造された製品
中に不良品が発見された場合、同時に製造されていた同
一LOTの製品、即ち、同じ箱に格納された各製品の多
くに、同様の不良が発生している可能性が高い。従っ
て、同時に製造された製品の全ての行方を追跡しなけれ
ばならない。しかしながら、上述したように、当該製品
は、次工程において、複数回に分けて使用されることも
あるわけである。このように、複数の工程が接続された
生産工程群に対して、本工程管理システムが適用される
と、作業者は、不良の原因となった部品が使用された物
品(部品/製品)の全てを、確実に追跡することができ
るのである。
【0129】従って、作業者は、全工程における各部品
及び各製品を、全て除去したり検査し直すことなく、不
良の原因となった部品が使用された物品(部品/製品)
のみを、確実に除去することができるのである。
【0130】尚、該システム外から搬入される部品との
データの結合は、その部品の製造時刻の代わりに部品番
号又はロット番号を入力すればよい。システム外へ製品
が搬出される場合は、使用時刻の代わりに製品番号又は
ロット番号を入力すればよい。
【0131】〔変形例1〕上記実施形態では、管理デー
タの製造時刻フィールドには、製造が開始された時刻が
格納されることになっていた。代わりに、この製造時刻
フィールドに、製造終了時刻が格納されることとしても
よい。また、この製造時刻フィールドに、製造開始時
刻,及び製造終了時刻の双方が、格納されることとして
もよい。
【0132】〔変形例2〕上記実施形態では、管理デー
タは、搬出時刻フィールド,搬入時刻フィールド,工程
名フィールド,箱記号フィールド,製造時刻フィール
ド,及び使用時刻フィールドを、備えていた。さらに、
この管理データは、その他の情報を格納するための付帯
情報フィールドを備えることとしてもよい。
【0133】そして、この付帯情報フィールドには、例
えば、製造された製品の数量,正しく完成された製品の
数量,不良品の数量,及び不良率等の情報が、格納され
ることとしてもよい。
【0134】また、この付帯情報フィールドには、例え
ば、当該管理データの工程名フィールドが示す工程から
搬出された製品が、次工程において部品として搬入され
るまでの平均的な時間(リードタイム)の情報が、格納
されることとしてもよい。
【0135】作業者は、この付帯状況フィールド内の情
報を参照することにより、各工程における不良発生の程
度や、各工程間を移動するのに要する時間を知ることが
でき、各工程における製品の製造数を調整する等、適切
な生産管理を行うことができる。
【0136】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の工程管
理システムによると、各工程内及び各工程間を移動しな
がら処理されていく物品の状態と、当該物品に対応した
管理データとが正確に一致するようになる。従って、作
業者は、各工程内及び各工程間における物品の状態を正
確に監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 工程内における各倉庫間の部品/製品の移動
を示す説明図
【図2】 各工程間の接続関係を示す模式図
【図3】 本発明の一実施形態による工程管理システム
を示す構成図
【図4】 本発明の一実施形態による工程管理システム
のサーバを示す構成図
【図5】 本発明の一実施形態による工程管理システム
の端末を示す構成図
【図6】 A工程における管理データの更新を示す説明
【図7】 B工程における管理データの更新を示す説明
【図8】 C工程における管理データの更新を示す説明
【図9】 各工程間における部品/製品の流れの一例を
示す説明図
【図10】 サーバ内の管理データの一例を示す説明図
【図11】 不良品追跡処理を示すフローチャート
【図12】 不良品追跡処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1 サーバ 11 CPU 12 RAM 13 HDD 3A〜3F 端末 31 PLC 32 表示入力装置 33 バーコードリーダ M 時計

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前工程から搬出された各物品を搬入し、搬
    入された各物品を処理するとともに、処理により得られ
    た各物品を次工程へ搬出する各工程を管理する工程管理
    システムであって、 各工程に対応させた複数の記憶領域を有するとともに、
    相隣接する各工程間において一意的に自他識別可能であ
    り且つ各物品に対応させたローカル識別子を有する管理
    データを、前記各記憶領域内に記憶可能な記憶手段と、 各工程内における処理により得られた物品に対応する管
    理データを作成して、前記記憶手段における当該工程に
    対応した記憶領域内に格納し、何れかの工程において得
    られた物品が次工程へ搬出される際には、搬出されるこ
    の物品に対応した管理データを作成して前記記憶手段に
    おける次工程に対応した記憶領域内に格納し、何れかの
    工程に前工程から搬出された物品が搬入される際には、
    当該物品が搬入済みであることを示す搬入情報を前記記
    憶手段における前工程に対応した記憶領域内に格納され
    ている当該物品に対応する管理データに関連付ける制御
    手段とを備えたことを特徴とする工程管理システム。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、何れかの工程において得
    られた物品が次工程へ搬出される際には、前記記憶手段
    における搬出側の工程内に格納された当該物品に対応し
    た管理データを複写して、この複写された管理データ
    を、前記記憶手段における次工程に対応した記憶領域内
    に格納することを特徴とする請求項1記載の工程管理シ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記記憶手段は、各工程に対応させて設け
    られるとともに当該工程に対応した各記憶領域を夫々有
    する複数の記憶装置により、構成されたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の工程管理システム。
  4. 【請求項4】複数まとめられた状態の物品を格納させる
    格納体に付された前記ローカル識別子を読み取る読取手
    段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の工程管理システム。
  5. 【請求項5】前記各工程毎に設けられた複数の計時手段
    を、さらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の工程管理システム。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、何れかの工程において得
    られた物品が次工程へ搬出される際には、搬出される物
    品に対応した管理データに前記計時手段によって取得さ
    れた搬出時刻を関連付けるとともに該管理データを複写
    し、複写された管理データを、前記記憶手段における次
    工程に対応した記憶領域内に格納することを特徴とする
    請求項5記載の工程管理システム。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、何れかの工程に前工程か
    ら搬出された物品が搬入される際には、前記計時手段に
    よって取得された搬入時刻を、前記記憶手段における前
    工程に対応した記憶領域内に格納された当該物品に対応
    した管理データに前記搬入情報として関連付けることを
    特徴とする請求項5又は6記載の工程管理システム。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、何れかの工程において物
    品に対する処理がなされる際には、前記計時手段によっ
    て得られた処理時刻を、前記記憶手段におけるこの工程
    に対応した記憶領域内に格納された当該物品に対応した
    管理データに関連付けることを特徴とする請求項5〜7
    のいずれかに記載の工程管理システム。
  9. 【請求項9】前記制御手段は、何れかの工程から搬出さ
    れた物品が、次工程において処理される際には、前記計
    時手段により得られた次工程における処理時刻を、前記
    記憶手段における搬出側の工程に対応した記憶領域内に
    格納された当該物品に対応した管理データに関連付ける
    ことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の工程
    管理システム。
  10. 【請求項10】前記各工程は、搬入された物品を格納す
    る搬入倉庫,処理に使用するために該搬入倉庫から取り
    出された物品を格納する使用倉庫,処理により得られた
    物品を格納する完成倉庫,及び次工程へ搬出するために
    該完成倉庫から取り出された物品を格納する搬出倉庫を
    有し、 前記記憶手段における各記憶領域は、前記搬入倉庫,使
    用倉庫,完成倉庫,及び搬出倉庫に夫々対応させた搬入
    仮想倉庫部,使用仮想倉庫部,完成仮想倉庫部,及び搬
    出仮想倉庫部を含み、 前記制御手段は、各工程の記憶領域に含まれる搬入仮想
    倉庫部内に前工程から搬出された物品に対応する管理デ
    ータを格納し、搬入倉庫内の物品が使用倉庫へ移される
    際に当該物品に対応する管理データを搬入仮想倉庫部か
    ら使用仮想倉庫部へ移動させ、処理により物品が得られ
    る際に当該物品に対応する管理データを完成仮想倉庫部
    内に格納し、且つ、完成倉庫内の物品が搬出倉庫へ移さ
    れる際に当該物品に対応する管理データを完成仮想倉庫
    部から搬出仮想倉庫部へ移動させることを特徴とする請
    求項1〜9のいずれかに記載の工程管理システム。
  11. 【請求項11】前記記憶手段の各記憶領域内に格納され
    た管理データを、作業者に対して表示する表示手段を、
    さらに備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれ
    かに記載の工程管理システム。
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