JPH08126941A - 生産設備の制御装置 - Google Patents

生産設備の制御装置

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JPH08126941A
JPH08126941A JP6289100A JP28910094A JPH08126941A JP H08126941 A JPH08126941 A JP H08126941A JP 6289100 A JP6289100 A JP 6289100A JP 28910094 A JP28910094 A JP 28910094A JP H08126941 A JPH08126941 A JP H08126941A
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JP
Japan
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work
production
control
information
processing
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JP6289100A
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English (en)
Inventor
Nobuo Yamane
伸夫 山根
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産制御情報の書込みや変更の作業負荷を軽
減でき、シーケンサーの設備コストを低減でき、生産設
備のフレキシビリティを高め得るような生産設備の制御
装置を提供する。 【構成】 生産設備1のn組の生産装置M1〜Mnは、シー
ケンサーS1〜SnによりコントローラC1〜Cnを介して夫々
制御され、ワークを搬送するパレット2には、ワークの
種類の情報を格納したワークIDカード4が付設され、
シーケンサーS1〜Snには、発信兼受信器5が設けられ、
各ワークIDカード4には、生産制御情報を記憶する記
憶部が設けられ、生産制御情報記憶装置8には、ワーク
種類別且つステーション別に区分して複数の制御プログ
ラムが格納され、コンピュータ7により、報記憶装置8
から読み出した制御プログラムであってワーク情報に該
当する種類のワークの為のn組の制御プログラムが、ワ
ークIDカード4に書き込まれ、各ステーションのシー
ケンサーは、ワークIDカード4から自ステーション用
の制御プログラムを読み込み生産制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生産設備の制御装置に
関し、特にワーク識別カードを介して制御するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車製造工場等においては、複
数の生産装置からなる自動化された生産設備を設け、こ
れら複数の生産装置に亙ってワークを供給し、各生産装
置において夫々分担するワークの加工又は組立てを実行
し、その加工又は組立ての完了後に順次下流側の生産装
置にワークを供給して生産を行う。前記生産設備の各生
産装置には、それを制御する為のPLC(プログラマブ
ルロジックコントローラ)と、ディスプレイと、キーボ
ード等からなるシーケンサーユニットが設けられてい
る。
【0003】最近の生産設備では、ワークは、パレット
上に固定した状態で上流から下流へ搬送されるが、パレ
ットには、ワークを識別する為のワーク識別カード(ワ
ーク識別用ICカード)が設けられ、各生産装置のシー
ケンサーには、ワーク識別カードの記憶情報を読み込む
読み取り器や、ワーク識別カードに情報を書き込む書き
込み器が設けられ、ワーク識別カードに生産管理情報
(機種、品名、ロットNo.、シリアルNo.、検査フ
ラグ、等々)を格納して生産管理情報として活用するの
が一般的である。
【0004】例えば、図6に示す自動車製造工場におけ
る生産設備100を例として説明すると、この生産設備
100には、複数のステーションに亙る複数の生産装置
M1〜Mnが配置され、ワークはパレット101により
各生産装置M1〜Mnに順々に搬送され、各生産装置M
1〜Mnにおいて夫々特有の加工又は組立が行われる。
これら生産装置M1〜Mnは、それに付随的に設けられ
たコントローラ105を介して、シーケンサー102で
夫々制御されるが、各シーケンサー102には、パレッ
ト101に付設されたワーク識別カード103からの信
号を授受する受信器104が夫々設けられている。
【0005】前記ワーク識別カード103には、予め生
産管理情報が書き込まれ、また、各シーケンサー102
には、それに対応する生産装置M1〜Mnが分担する複
数車種分の加工又は組立の為の制御プログラム(PLC
プログラム)が予め格納されている。この各シーケンサ
ー102に格納される制御プログラムは、通常の場合、
複数車種分の制御プログラムを複合的に混成的に組み込
んだものである。前記各シーケンサー102に、該当す
る制御プログラムを書き込む場合には、生産設備を稼働
停止した状態において、ポータブルのデータ書込み装置
を接続して書き込む。
【0006】ここで、特開平1−183341号公報に
は、ワーク識別用カードを付設したワークを生産ライン
に沿って搬送し、ワーク識別用カードに前述のような生
産管理情報を格納しておき、各ステーションにおいて、
ワーク識別用カードの生産管理情報を読み取って生産管
理に活用する一方、その情報と新たに書き込んだ情報
(そのステーションにおける検査結果情報など)とを、
生産制御用コンピュータに送信して格納することで、ワ
ーク識別用カードが破損した場合にも生産管理情報が消
失しないようにしたワーク別製造情報管理方式が記載さ
れている。
【0007】ところで、従来のワーク識別用カードの情
報記憶容量は比較的小さかったため、ワーク識別用カー
ドには、前記のように生産管理情報のようにデータ量の
少ない情報だけ格納するのが一般的であり、ワークの加
工や組立ての為の生産制御情報(PLCプログラム、数
値制御式生産装置に供給する数値制御用加工情報や組立
て情報など)のようにデータ量の多い情報を格納し、そ
の生産制御情報に基づいて生産装置を制御することは全
く提案されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、各生産
装置を制御するシーケンサーに、制御プログラム(PL
Cプログラム)を格納する場合、生産設備を停止した状
態で、各シーケンサーに書込み装置を接続して書込みを
行なわなければならないため、その制御プログラム書込
みの作業能率が悪く、且つ多大の労力を要する。特に、
各シーケンサーに複数車種分の複合的な制御プログラム
を格納するので、一部の車種の制御プログラムの変更や
追加の都度、全部のシーケンサーの多量の制御プログラ
ムの書換えや変更を行う必要があるので、その労力とコ
ストが多大になり、生産設備のフレキシビリティを高め
ることが難しい。また、各シーケンサーの記憶データ量
も非常に多くなるため、そのメモリ部の容量も大型化
し、シーケンサーの設備コストも高価になる。また、シ
ーケンサーの情報処理に余裕がないため、シーケンサー
にその他種々の付加機能を付与する面で不利である。
【0009】生産装置が数値制御式切削加工機械である
場合には、シーケンサーに、数値制御用加工情報を格納
することになるが、この場合も、前記同様の問題があ
る。本発明の目的は、生産制御情報の書込みや変更の作
業負荷を軽減でき、シーケンサーの設備コストを低減で
き、生産設備のフレキシビリティを高め得るような生産
設備の制御装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の生産設備の制
御装置は、複数の生産装置にワークを順々に搬送し、こ
れら生産装置によりワークに順々に加工又は組立てを行
う生産設備を制御する装置において、前記ワーク又はワ
ークを搬送する搬送体に付設されてワークと同期して移
動するワーク識別用カードであって、少なくともワーク
の種類を特定するワーク情報を格納したワーク識別用カ
ードを設け、前記ワーク識別用カードに、複数の生産装
置で行う加工又は組立ての為の複数の制御プログラムを
格納する情報記憶部を設け、前記複数の生産装置を夫々
制御する複数の制御手段に、ワーク識別用カードの情報
記憶部に予め格納した複数の制御プログラムの対応する
1つずつを順々に供給して、加工又は組立てを行うよう
に構成したものである。尚、生産装置とは、種々の機械
加工装置、その他の種々の加工装置や処理装置、種々の
組立て装置や組付け装置、溶接装置、等の総称である。
【0011】請求項2の生産設備の制御装置は、請求項
1の発明において、複数の制御プログラムを、ワーク種
類別に且つ生産装置別に区分して格納したデータベース
記憶手段を設け、前記データベース記憶手段から、ワー
ク識別用カードに、ワーク情報で指定されたワーク種類
のワークの為の複数の制御プログラムを転送して格納す
るように構成したものである。
【0012】請求項3の生産設備の制御装置は、請求項
1の発明において、前記ワーク識別用カードに、ワーク
情報で指定されたワーク種類のワークの為の複数の制御
プログラムであって、複数の制御手段に夫々供給する為
の複数の制御プログラムを格納するように構成したもの
である。
【0013】請求項4の生産設備の制御装置は、複数の
生産装置にワークを順々に搬送し、これら生産装置によ
りワークに順々に加工又は組立てを行う生産設備を制御
する装置において、前記ワーク又はワークを搬送する搬
送体に付設されてワークと同期して移動するワーク識別
用カードであって、少なくともワークの種類を特定する
ワーク情報を格納したワーク識別用カードを設け、前記
ワーク識別用カードに、複数の生産装置で行う加工又は
組立ての為の複数組の生産制御情報を格納する情報記憶
部を設け、前記複数の生産装置を夫々制御する複数の制
御手段に、ワーク識別用カードの情報記憶部に予め格納
した複数組の生産制御情報の対応する1組ずつを順々に
供給して、加工又は組立てを行うように構成したもので
ある。
【0014】請求項5の生産設備の制御装置は、複数の
加工装置にワークを順々に搬送し、これら加工装置によ
りワークに順々に加工を行う生産設備を制御する装置に
おいて、前記ワーク又はワークを搬送する搬送体に付設
されてワークと同期して移動するワーク識別用カードで
あって、少なくともワークの種類を特定するワーク情報
を格納したワーク識別用カードを設け、前記ワーク識別
用カードに、複数の加工装置で行う加工の為の複数組の
加工制御情報を格納する情報記憶部を設け、前記複数の
加工装置を夫々制御する複数の制御手段に、ワーク識別
用カードの情報記憶部に予め格納した複数組の加工制御
情報の対応する1組ずつを順々に供給して、加工を行う
ように構成したものである。
【0015】請求項6の生産設備の制御装置は、請求項
5の発明において、前記複数の制御手段の各々に、その
制御手段に供給される加工制御情報の正誤を判定する為
の基準値を予め格納し、この基準値と加工制御情報とを
比較して加工制御情報の誤りを検知する検知手段を設け
たものである。
【0016】
【発明の作用及び効果】請求項1の生産設備の制御装置
においては、複数の生産装置にワークを順々に搬送し、
これら生産装置によりワークに順々に加工又は組立てを
行う生産設備を制御する為に、ワーク又はワークを搬送
する搬送体に付設されてワークと同期して移動し且つ少
なくともワークの種類を特定するワーク情報を格納した
ワーク識別用カードが設けられ、このワーク識別用カー
ドに設けられた情報記憶部には、複数の生産装置で行う
加工又は組立ての為の複数の制御プログラムが予め格納
され、複数の生産装置を夫々制御する複数の制御手段
に、ワーク識別用カードの情報記憶部に予め格納した複
数の制御プログラムの対応する1つずつを順々に供給し
て、加工又は組立てが行なわれる。
【0017】このように、ワーク識別用カードに複数の
生産装置で行う加工又は組立ての為の複数の制御プログ
ラムを格納する情報記憶部を設け、この情報記憶部に複
数の制御プログラムを予め格納し、その制御プログラム
を生産装置の制御手段に供給して加工又は組立てを行う
ように構成したので、制御手段に複数の制御プログラム
を格納する必要がなく、所定の書込みステーションにお
いて、所定のデータベースから、全部のワーク識別用カ
ードに、夫々、複数の制御プログラムを書込むことがで
きるから、制御プログラム書込みの作業能率を高めるこ
とができ、その作業負荷を著しく軽減でき、複数の制御
手段のメモリ容量を小さくしてこれら制御手段の設備コ
ストを低減したり、或いはこれら制御手段に別途付加機
能を付与したりすることが可能になる。
【0018】しかも、制御プログラムの追加や変更の
際、前記所定のデータベースを介して追加や変更を簡単
に行うことができるから、生産設備のフレキシビリティ
を格段に高めることができる。そして、生産設備の稼働
中に制御プログラムの追加や変更を行えるようになる。
【0019】請求項2の生産設備の制御装置において
は、請求項1と同様の作用・効果を奏するが、複数の制
御プログラムを、ワーク種類別に且つ生産装置別に区分
して格納したデータベース記憶手段を設け、このデータ
ベース記憶手段から、ワーク識別用カードに、ワーク情
報で指定されたワーク種類のワークの為の複数の制御プ
ログラムを転送して格納するように構成してあるため、
ワーク種類の追加や削除、生産装置における加工又は組
立ての生産制御内容の変更等の際、データベース記憶手
段の制御プログラムを追加、削除、変更するだけで済む
ので、生産設備のフレキシビリティを著しく高めること
ができ、その制御プログラムを追加、削除、変更する為
の作業能率を高め、そのコスト低減を達成することがで
きる。しかも、ワーク識別用カードに1種類のワークの
為の複数の制御プログラムを格納するので、情報記憶部
に記憶する情報量を最小限に抑えることができる。
【0020】請求項3の生産設備の制御装置において
は、請求項1と同様の作用・効果を奏するが、ワーク識
別用カードに、ワーク情報で指定されたワーク種類のワ
ークの為の複数の制御プログラムであって、複数の制御
手段に夫々供給する為の複数の制御プログラムを格納す
るように構成してあるため、請求項2とほぼ同様の作用
・効果が得られる。
【0021】請求項4の生産設備の制御装置において
は、ワーク識別用カードの情報記憶部に格納される情報
が、請求項1の制御プログラムと異なるだけであるの
で、基本的には請求項1と同様の作用・効果が得られ
る。即ち、ワーク識別用カードの情報記憶部には、複数
の生産装置で行う加工又は組立ての為の複数組の生産制
御情報が予め格納され、複数の生産装置を夫々制御する
複数の制御手段に、ワーク識別用カードの情報記憶部に
予め格納した複数組の生産制御情報の対応する1組ずつ
を順々に供給して、加工又は組立てを行う。前記生産制
御情報とは、請求項1の制御プログラムをも包含するも
のであって、生産装置に自動的に切削加工や組立てを実
行させる為のPLC制御プログラムやそれ以外の制御プ
ログラム、数値制御方式で自動的に切削加工や組立てを
実行させる為の数値制御情報、等のことである。
【0022】請求項5の生産設備の制御装置において
は、請求項1の生産装置が加工装置に変わり、ワーク識
別用カードの情報記憶部に格納される情報が請求項1の
制御プログラムと異なるだけであるので、基本的には請
求項1と同様の作用・効果が得られる。即ち、ワーク識
別用カードの情報記憶部には、複数の加工装置で行う加
工又は組立ての為の複数組の加工制御情報が予め格納さ
れ、複数の加工装置を夫々制御する複数の制御手段に、
ワーク識別用カードの情報記憶部に予め格納した複数組
の加工制御情報の対応する1組ずつを順々に供給して、
加工又は組立てを行う。
【0023】請求項6の生産設備の制御装置において
は、請求項5と同様の作用・効果を奏するが、前記複数
の制御手段の各々に、その制御手段に供給される加工制
御情報の正誤を判定する為の基準値を予め格納し、この
基準値と加工制御情報とを比較して加工制御情報の誤り
を検知する検知手段を設けたので、ノイズ等の影響によ
り、制御手段に供給される加工制御情報に誤りが生じた
ときに、基準値を介して検知手段によってその誤りを検
知し、ワークに対して誤加工を施すのを未然に防止する
ことができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。本実施例は自動車製造工場における複
数の生産装置により複数種類のワークに種々の部品組付
けを自動的に施す1つの生産設備の制御装置に本発明を
適用した場合の一例である。
【0025】図1に示すように、この生産設備1は、第
1ステーションから第nステーションに亙って、n個の
生産装置M1〜Mnをライン状に配置し、ワークに種々
の部品組付けを自動的に施す為の自動組立てラインであ
る。各生産装置M1〜Mnは、それに付随するコントロ
ーラC1〜Cnで夫々自動制御されて自動的に部品組付
けを行う自動組立て装置である。ワークはパレット2に
載置固定した状態で、生産設備1の搬送路3に沿って搬
送され、各生産装置M1〜Mnおいて夫々特有の部品組
付けが実行され、次の生産装置M1〜Mnに移送され
る。
【0026】生産装置M1〜Mnには、プログラマブル
ロジックコントローラ(PLC)からなるシーケンサー
S1〜Snが夫々設けられ、シーケンサーS1〜Sn
は、対応するコントローラC1〜Cnに夫々信号授受可
能に接続されている。各パレット2の生産装置側の側部
には、ワークIDカード4(これが、ワーク識別用カー
ドに相当する)が付設されており、各シーケンサーS1
〜Snに付随的に、ワークIDカード4との間で信号を
授受可能な発信兼受信器5が設けられている。
【0027】ここで、ワークIDカード4には、図2に
示すように、バッテリ10と、発信器11と、受信器1
2と、CPU13と、RAMからなる生産管理情報記憶
部14と、RAMからなる大容量の生産制御情報記憶部
15とが設けられている。前記生産管理情報記憶部14
には、少なくとも、各パレット2が搬送するワークに関
する1つの車種情報(ワーク種類の情報)と、パレット
No. 等のワーク情報が予め格納される。生産制御情報記
憶部15には、少なくとも、生産設備1の第1ステーシ
ョン〜第nステーションに対応するn個の第1〜第n生
産制御情報記憶エリアa1〜anが設けられ、これら生
産制御情報記憶エリアa1〜anには、生産装置M1〜
MnをコントローラC1〜Cnを介して制御する為の制
御プログラムを夫々格納可能である。
【0028】図1に示すように、初工程である第0ステ
ーションには、ワークIDカード4との間で信号を授受
可能な発信兼受信器6と、この発信兼受信器6に接続さ
れたプログラム書込み用コンピュータ7と、このプログ
ラム書込み用コンピュータ7に接続された生産制御情報
記憶装置8とが設けられている。そして、この生産制御
情報記憶装置8には、図3に示すように、車種別に且つ
生産装置別(ステーション別)に区分してマトリックス
化した複数の制御プログラムが予め格納されている。こ
の生産制御情報記憶装置8がデータベース記憶手段に相
当し、前記制御プログラムはPLCプログラムである。
【0029】前記コンピュータ7は、後述のように、第
0ステーションに搬入されたパレット2のワークIDカ
ード4から、発信兼受信器6を介して、ワーク情報を読
み出し、そのワーク情報で指定された車種(ワーク種
類)に関する複数の制御プログラムであって、第1ステ
ーション〜第nステーションの為の複数の制御プログラ
ムを、生産制御情報記憶装置8から読み出して、ワーク
IDカード4の生産制御情報記憶部15の第1〜第n生
産制御情報記憶エリアa1〜anに書き込む。そして、
コンピュータ7はデータ通信回線により、生産管理を統
括するホストコンピュータ8に接続されている。
【0030】次に、前記コンピュータ7により実行され
る生産制御情報書込み制御について、図4のフローチャ
ートを参照して説明する。尚、符号Si(i=1,2,
・・・)は各ステップを示す。この制御は、生産設備1
の稼働中には常時所定微小演算周期毎に実行されるが、
最初にパレット搬送路のうちの第0ステーションに設け
られているワーク搬入検出スイッチの信号が読み込まれ
(S1)、次に、その検出信号からワークが新規に搬入
されたか否か、つまりパレット2が搬入されたか否か判
定し(S2)、ワークが搬入されると、所定の指令信号
の発信を介して、第0ステーションのパレット2のワー
クIDカード4のワーク情報が読み込まれ(S3)、次
に、そのワーク情報に基づいて車種(ワーク種類)が判
定される(S4)。
【0031】次に、S5において、所定の読出し指令の
出力を介して、生産制御情報記憶装置15より、前記判
定車種に関する第1〜第nステーション分の複数の制御
プログラムが読み込まれる。次に、S6において、所定
の書込み指令の出力を介して、前記読み込んだ第1〜第
nステーション分の複数の制御プログラムが、ワークI
Dカード4の生産制御情報記憶部15の第1〜第n生産
制御情報記憶エリアa1〜anに書き込まれる。この書
込みの完了後に、図示外のパレット搬送装置の制御部へ
ワーク搬出許可信号が出力され、その後S1へリターン
する。
【0032】次に、各シーケンサーS1〜Snにおいて
夫々実行される生産制御情報読込み制御について、第1
ステーションのシーケンサーS1による制御を例とし
て、図5のフローチャートを参照して説明する。尚、こ
の制御は、生産設備1の稼働中には、常時所定微小演算
周期毎に繰り返し実行される。この制御が開始される
と、最初に、パレット搬送路のうちの第1ステーション
に設けられているワーク搬入検出スイッチの信号が読み
込まれ(S10)、次に、その検出信号からワークが新
規に搬入されたか否か、つまりパレット2が搬入された
か否か判定し(S11)、ワークが搬入されると、所定
の指令信号の発信を介して、ワークIDカード4より、
ワーク情報と、自ステーション用の制御プログラム(つ
まり、生産装置M1用の制御プログラム)が読み込まれ
て、メモリに格納される(S12)。
【0033】次に、前記読み込んだ制御プログラムによ
り、コントローラC1を介して生産装置M1に対する制
御が実行され(S13)、次に、生産が完了したか否
か、つまり、今回搬入されたワークに対する生産装置M
1による組付けが完了したか否か判定し(S14)、そ
の判定が No のときはS13へ戻り、S14の判定がYe
s になると、パレット搬送装置の制御部へワーク搬出許
可信号が出力され(S15)、その後S10へリターン
し、次に搬入されるワークに対して、S10以降が前記
同様に実行される。
【0034】以上説明した生産設備の制御装置の作用と
効果について説明する。生産制御情報記憶装置8に、車
種別に且つステーション別にマトリックス状に、複数の
制御プログラムを格納しておくので、車種追加の際に
は、その追加車種用の第1〜第nステーション用のn組
の制御プログラムを簡単且つ経済的に追加できる。ま
た、車種の削除の際には、その車種用のn組の制御プロ
グラムを簡単且つ経済的に削除できる。また、自動車の
一部の設計の変更に応じて、何れかの車種の何れかのス
テーションの為の制御プログラムを変更する際にも、そ
の変更対象の制御プログラムを、新たな制御プログラム
で置換するだけで済むので、簡単且つ経済的に変更でき
る。そして、生産設備1のフレキシビリティを格段に高
めることができる。
【0035】前記コンピュータ7により、各ワークID
カード4に、第0ステーションにおいて自動的に、ワー
クIDカード4のワーク情報で指定された車種のワーク
に関する生産装置M1〜Mnの為のn組の制御プログラ
ムを書き込むので、制御プログラムの書込みの為の作業
を自動化して低コストで行うことができる。
【0036】更に、各シーケンサーS1〜Snに、自ス
テーションの生産制御用の複数車種分のワークの複合化
されたデータ量の多い制御プログラムを格納する必要が
なく、各シーケンサーS1〜Snには、ワークIDカー
ド4から読み込んだ1つの車種のワークの自ステーショ
ンの1組の制御プログラムを格納するだけでよいから、
シーケンサーS1〜Snのメモリ容量を格段に小さくし
て、シーケンサーS1〜Snの設備コストを低減するこ
とができる。尚、メモリ容量を維持して、シーケンサー
S1〜Snに種々の付加機能を付与することもできる。
しかも、ワークIDカード4からシーケンサーS1〜S
nへの制御プログラムの読み込みも自動的に行われるた
め、その読み込みコストは微小である。
【0037】次に、前記実施例を部分的に変更した別実
施例について説明する。 1〕 前記発信兼受信器5の代わりに、受信器を設け、
パレット2が各ステーションに停止後所定時間内に、ワ
ークIDカード4のワーク情報と、停止したステーショ
ン用の制御プログラムを自動的に発信するように構成し
てもよい。
【0038】2〕 前記生産設備1は、ワークに種々の
部品を組付ける自動組立てラインに限るものではなく、
生産設備1を構成する複数の生産装置M1〜Mnは、種
々の機械加工装置、種々の加工装置や処理装置、種々の
溶接装置であっても、同様に本発明を適用することがで
きる。そして、塗装処理用の生産設備等のように、ワー
ク及びワークIDカード4が、常温以上の高温雰囲気中
を通過するような場合には、耐熱構造のワークIDカー
ド4が適用される。そして、前記のような制御プログラ
ムに代わる又は制御プログラムを含む、それら生産装置
の生産制御の為の種々の生産制御情報を適用することも
ある。
【0039】例えば、複数の数値制御式機械加工装置か
らなる生産設備の場合には、生産制御情報として、前記
制御プログラムの代わりに、数値制御データを主体とす
る加工制御情報が適用されることもある。その場合、生
産制御情報記憶装置8には、ワークの種類別に且つ各ス
テーション別(生産装置別)に区分してマトリックス状
に複数組の加工制御情報が記憶され、各ワークIDカー
ド4に対して、ワークの種類に対応する第1〜第nステ
ーション分のn組の加工制御情報が、前記実施例と同様
にして書き込まれ、各ステーションにおいて、自ステー
ション用の加工制御情報が、前記実施例と同様にして各
シーケンサーS1〜Snに読み込まれることになる。
【0040】ここで、加工制御情報を各シーケンサーS
1〜Snに読み込む際に、ノイズ等の影響で加工制御情
報の読み取りエラーが発生すると、ワークを誤加工しワ
ークが使用不能となることに鑑み、各シーケンサーに予
め基準値を格納しておき、その基準値と、加工制御情報
のうちの基準値に対応する値とを比較して、加工制御情
報の誤りを検知する検知手段を各シーケンサー及び加工
制御情報に設けてもよい。例えば、全組の加工制御情報
の先頭部分及び末尾部分に、全組に共通のダミーの加工
制御情報を付加しておき、そのダミーの加工制御情報を
基準値と比較することで、加工制御情報の誤りを検知す
ることができる。
【0041】3〕 前記実施例では、ワークIDカード
4からコンピュータ7に読み込んだワーク情報に基づい
てワークの種類を判定するように構成してあるが、第0
ステーションの搬送路に付設したワーク種類検出スイッ
チからの検出信号に基づいてワークの種類を判定するよ
うに構成したり、また、ホストコンピュータ9から供給
されるワーク種類指定データに基づいてワークの種類を
判定するように構成したりすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る生産設備の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】ワークIDカードの構成図である。
【図3】生産制御情報記憶装置に格納された制御プログ
ラムを説明する説明図である。
【図4】生産制御情報書込み制御のフローチャートであ
る。
【図5】生産制御情報読込み制御のフローチャートであ
る。
【図6】従来技術に係る生産設備の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 生産設備 M1〜Mn 生産装置 C1〜Cn コントローラ S1〜Sn シーケンサー(制御手段) 4 ワークIDカード(ワーク識別用カード) 7 プログラム書込み用コンピュータ 8 生産制御情報記憶装置(データベース記憶
手段) 14 生産管理情報記憶部 15 生産制御情報記憶部(情報記憶部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の生産装置にワークを順々に搬送
    し、これら生産装置によりワークに順々に加工又は組立
    てを行う生産設備を制御する装置において、 前記ワーク又はワークを搬送する搬送体に付設されてワ
    ークと同期して移動するワーク識別用カードであって、
    少なくともワークの種類を特定するワーク情報を格納し
    たワーク識別用カードを設け、 前記ワーク識別用カードに、複数の生産装置で行う加工
    又は組立ての為の複数の制御プログラムを格納する情報
    記憶部を設け、 前記複数の生産装置を夫々制御する複数の制御手段に、
    ワーク識別用カードの情報記憶部に予め格納した複数の
    制御プログラムの対応する1つずつを順々に供給して、
    加工又は組立てを行うように構成したことを特徴とする
    生産設備の制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の制御プログラムを、ワーク種類別
    に且つ生産装置別に区分して格納したデータベース記憶
    手段を設け、 前記データベース記憶手段から、ワーク識別用カード
    に、ワーク情報で指定されたワーク種類のワークの為の
    複数の制御プログラムを転送して格納するように構成し
    たことを特徴とする請求項1に記載の生産設備の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ワーク識別用カードに、ワーク情報
    で指定されたワーク種類のワークの為の複数の制御プロ
    グラムであって、複数の制御手段に夫々供給する為の複
    数の制御プログラムを格納するように構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の生産設備の制御装置。
  4. 【請求項4】 複数の生産装置にワークを順々に搬送
    し、これら生産装置によりワークに順々に加工又は組立
    てを行う生産設備を制御する装置において、 前記ワーク又はワークを搬送する搬送体に付設されてワ
    ークと同期して移動するワーク識別用カードであって、
    少なくともワークの種類を特定するワーク情報を格納し
    たワーク識別用カードを設け、 前記ワーク識別用カードに、複数の生産装置で行う加工
    又は組立ての為の複数組の生産制御情報を格納する情報
    記憶部を設け、 前記複数の生産装置を夫々制御する複数の制御手段に、
    ワーク識別用カードの情報記憶部に予め格納した複数組
    の生産制御情報の対応する1組ずつを順々に供給して、
    加工又は組立てを行うように構成したことを特徴とする
    生産設備の制御装置。
  5. 【請求項5】 複数の加工装置にワークを順々に搬送
    し、これら加工装置によりワークに順々に加工を行う生
    産設備を制御する装置において、 前記ワーク又はワークを搬送する搬送体に付設されてワ
    ークと同期して移動するワーク識別用カードであって、
    少なくともワークの種類を特定するワーク情報を格納し
    たワーク識別用カードを設け、 前記ワーク識別用カードに、複数の加工装置で行う加工
    の為の複数組の加工制御情報を格納する情報記憶部を設
    け、 前記複数の加工装置を夫々制御する複数の制御手段に、
    ワーク識別用カードの情報記憶部に予め格納した複数組
    の加工制御情報の対応する1組ずつを順々に供給して、
    加工を行うように構成したことを特徴とする生産設備の
    制御装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の制御手段の各々に、その制御
    手段に供給される加工制御情報の正誤を判定する為の基
    準値を予め格納し、この基準値と加工制御情報とを比較
    して加工制御情報の誤りを検知する検知手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項5に記載の生産設備の制御装置。
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