JPH10296592A - 誤作業防止装置 - Google Patents

誤作業防止装置

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JPH10296592A
JPH10296592A JP9106378A JP10637897A JPH10296592A JP H10296592 A JPH10296592 A JP H10296592A JP 9106378 A JP9106378 A JP 9106378A JP 10637897 A JP10637897 A JP 10637897A JP H10296592 A JPH10296592 A JP H10296592A
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JP
Japan
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work
type
station
processing
process number
Prior art date
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JP9106378A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Suzuki
延廣 鈴木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH10296592A publication Critical patent/JPH10296592A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

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  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 本発明は、2種以上の作業種類が実施可
能な作業ステーションを含む複数の作業ステーションで
構成された生産系において、重複作業等の誤作業を防止
することを目的とする。 【手段】 各ワークに付けられた記憶媒体と、各作業ス
テーションに設けられたその作業ステーションで実施可
能な作業種類を記憶しておく作業情報記憶手段36と、
その作業ステーションで実施した作業種類を示す情報
を、前記記憶媒体に書き込む書き込み手段38と、投入
されたワークの記憶媒体に記憶されている情報を各作業
ステーションにて読み取る読み取り手段34と、読み取
られた作業種類を示す情報から、そのワークについての
次に行う作業種類を演算する演算手段32と、ワークが
投入された作業ステーションで実施可能な作業種類と、
前記演算手段36で得られた次に行う作業種類が異なる
場合に誤投入であることを知らせる警告手段とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の作業ステー
ションを有し、各作業ステーションでは1種又は2種以
上の作業種類が実施可能な生産系において、重複作業等
の誤作業を防止する装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、上工程から作業順に1回だけ投入し
1種類の作業種類のみ実施可能な作業ステーションが配
置された。ワークにはワークの仕様に関する情報を記憶
した記憶媒体が付けられ、各作業ステーションには、記
憶媒体に記憶されている情報に基づいてそのワークに対
して作業を行うか否かの情報が与えられる。ワークは、
作業順に配置された作業ステーションに、上工程から順
に投入される。各作業ステーションでは、ワークに付け
られた記憶媒体から情報を読み取り、その情報に基づい
て作業を行うか否かを判断する。作業を行う場合には作
業を行い、次の作業ステーションにワークを移送し製品
を製造していた。
【0003】例えば、図6に示す生産系の場合について
説明する。図6(a)では、50、51、52、53、
54は作業ステーションを表し、内部の番号が工程番号
を表している。ここで、工程番号とはワークに対して行
われる作業種類を識別するために付与された識別番号を
いう。従って、図6(a)に示す生産系は、作業順に工
程番号10、20、30、40、50の作業種類が実施
可能な作業ステーションにより構成されている。このよ
うな生産系において、例えば、ワークAに対しては工程
番号10、20、40、50の作業種類のみが行なわれ
るものとする。図6(b)は、ワークAが図6(a)の
各作業ステーションで作業されるか否かを表した図であ
り、作業する場合を○、作業しない場合を×としてい
る。各作業ステーション50、51、52、53、54
には、予めワークAにたいして作業を行うか否かの情報
が与えられいる。また、ワークには、ワークAであるこ
とを識別するための情報を記憶した記憶媒体が付けられ
ている。このような生産系において、ワークAは、まず
作業ステーション50に投入される。作業ステーション
50では、ワークAに付けられた記憶媒体の情報が読み
取られ、投入されたワークAに対して作業を行うか否か
が判断される。この場合、ワークAに対しては作業を行
うので、工程番号10の作業が実施されることになる。
作業ステーション50で作業が行われると、ワークA
は、次の作業ステーション51に移送される。以下同様
に、各作業ステーションでワークに対して作業が行わ
れ、製品が製造される。ここで、作業ステーション52
では、ワークAに対しては作業を行わないので、ワーク
Aに対して作業が行われずに次の作業ステーション53
に移送されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年生
産系のフレキシビリティを向上するために、同一の作業
ステーションで複数の作業種類を行いたいという要求が
出てきた。そのため、ワークは、同一の作業ステーショ
ンに複数回投入されることになる。図7に示す生産系を
例に説明する。同図(a)で、55、56、57、5
8、59、60は作業ステーションを表し、内部の番号
が工程番号を表す。同図(a)で示す生産系では、工程
番号40の作業種類が実施された後、工程番号45の作
業種類を行うが、実際には工程番号45を行うための作
業ステーション59は配置されず、工程番号30を行う
作業ステーション57にて作業が行われる。従って、作
業ステーション57は、工程番号30、45の2種類の
作業種類が実施可能となっている。そのため、ワークの
各作業ステーションへの投入順序は、図7(b)に示す
ようになり、作業ステーション58で作業が実施された
ワークは、再度作業ステーション57に投入され、しか
る後、作業ステーション58を飛ばして作業ステーショ
ン60に投入する必要がある。
【0005】この場合に、従来の方法では、各作業ステ
ーションはワークの仕様に関する情報から作業するか否
かの判断しかできないため、作業ステーション57で工
程番号45の作業種類がなされた後に、再度作業ステー
ション58に誤って投入した場合でも、作業ステーショ
ン58は工程番号40の作業種類を重複して行う。ま
た、工程番号45の作業種類を行わずに作業ステーショ
ン60に投入された場合にも、そのまま工程番号50の
作業が行われ、工程番号45の作業を飛ばしてしまうい
わゆる作業パスが生じることになる。また、作業ステー
ション57では、投入されたワークが1度目の投入であ
るか、2度目の投入であるかを判断しなければならない
が、従来の方法では、各作業ステーションで1種類の作
業種類のみ実施することを前提としているため、投入さ
れたワークが1度目の投入であるか、2度目の投入であ
るかを判断することはできなかった。そのため、一度目
の投入であるにもかかわらず誤って工程番号45の作業
種類を実施したり(作業パス)、二度目の投入であるに
もかかわらず、再度工程番号30の作業種類を重複して
実施する場合があった。このように、従来の方法では、
図7に示すような生産系においては、誤った作業ステー
ションにワークが投入されても作業が実施され重複作業
や作業パスが頻繁に発生し、実用上耐えうるものではな
かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、上記した課題は
以下の特徴を有する誤作業防止装置によって解決され
る。即ち、請求項1記載の発明は、複数の作業ステーシ
ョンを有し、各作業ステーションでは1種又は2種以上
の作業種類が実施可能であり、各作業ステーションに投
入されたワークに、その作業ステーションで実施可能な
作業種類の中の1種類の作業種類を実施して、次の作業
のための作業ステーションに移送するという生産系にお
いて、各ワークに付けられた記憶媒体と、各作業ステー
ションに設けられた、その作業ステーションで実施可能
な作業種類を記憶しておく作業情報記憶手段と、その作
業ステーションで実施した作業種類を示す情報を、前記
記憶媒体に書き込む書き込み手段と、投入されたワーク
の記憶媒体に記憶されている情報を各作業ステーション
にて読み取る読み取り手段と、読み取られた作業種類を
示す情報から、そのワークについての次に行う作業種類
を演算する演算手段と、ワークが投入された作業ステー
ションで実施可能な作業種類と、前記演算手段で得られ
た次に行う作業種類が異なる場合に、誤投入であること
を知らせる警告手段とを備えたことを特徴とする。上記
装置によれば、各作業ステーションで実施した作業種類
を示す情報が記憶媒体に書き込まれるので、ワークが投
入された作業ステーションではその情報から次に行われ
る作業種類が何であるかが演算される。このため、演算
手段で得られた作業種類と投入された作業ステーション
で実施可能な作業種類が異なる場合には、誤投入である
と判断することができ、誤った作業ステーションにワー
クが投入されると異常であると警告することができる。
ここで、作業ステーションとは、作業種類を行うために
設けられた場所をいう。例えば、加工作業が行われる生
産系では、その生産系に配置される加工設備や、手作業
による加工が行われる場合には、その手作業による加工
が行われる場所をいう。また、部品の組み付けが行われ
る生産系では、部品の組み付けを行うために配置された
場所をいう。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の誤作業防止装置において、ワークが投入された作業
ステーションが2種以上の作業種類が実施可能であり、
その作業ステーションで実施可能な作業種類と、前記演
算手段で得られた次に行う作業種類が同一の場合に、次
に行う作業種類を指示する指示手段を備えたことを特徴
とする。上記装置によれば、2種以上の作業種類が行わ
れる作業ステーションにワークが投入されたとき、前記
記憶媒体に記憶されている情報から演算される正しい作
業種類を指示するため正しい作業が行われる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明が適用される生
産系を説明するための図である。この生産系は、複数の
車種のワークを加工し製品を製造するものであって、複
数の加工設備が配置されている。図1(a)は、1種類
の作業種類のみ実施可能な加工設備を配置した場合の生
産系であって、上工程から作業順に加工設備8、10、
11、12、14、15、16が配置されている。各加
工設備の内部に付された番号は工程番号を表す。しかし
ながら、実際の生産系は、工程番号100と工程番号1
25の作業種類(加工種類)は、工程番号120の作業
種類を実施する加工設備14で行う。また、加工設備1
4は、工程番号100、120、及び125の3種類の
作業種類を行うため、同一の能力を持つ加工設備を3台
並列に配置している。従って、実際の生産系は、図1
(b)に示すように、工程番号90の作業種類を行う加
工設備10の次に工程番号110の作業種類を行う加工
設備12が配置され、その後に工程番号120を行う加
工設備14a、14b、14cが三台並列に配置され
る。そのため、図1(c)に示すように、ワークの各加
工設備への投入順序は、まず加工設備8に投入され、次
に加工設備10に投入された後、加工設備12をパスし
て加工設備14a、14b、14cのいずれかの加工設
備に投入される。しかる後、ワークは加工設備12に投
入され、再度加工設備14a、14b、14cのいずれ
かに投入され、さらにもう一度加工設備14a、14
b、14cに投入され、最後に加工設備16に投入され
る。
【0009】図2は、本実施形態の生産系に配置される
各加工設備の概略の構成を説明するための図面である。
便宜上、図2には、図1に示す加工設備8、10のみを
示す。ワーク搬送通路18に沿って加工設備8、10が
配置される。ワーク搬送通路18には、各加工設備へワ
ークを投入しない場合にワークが通るパス通路18aが
設けられている。各加工設備8、10には、ワークを乗
せたパレット24に付けられているIDタグ26の情報
を読み取るためのアンテナ22を有している。ここで、
IDタグ26は、後で詳述するように、各加工設備で作
業種類が実施されると、行われた作業種類を示す情報が
書き込まれるものである。従って、本実施形態では、I
Dタグ26が記憶媒体として機能する。また、各加工設
備8、10には、アンテナ22で得られた情報から加工
を行うかどうかを等を判断する図示省略の制御部28を
備えている。また、加工設備8、10には、制御部28
により加工を行うと判断した場合に、加工設備8、10
を起動するために作業者により押される起動スイッチ3
0が取り付けれている。
【0010】図3は、前述した制御部28の構成を概念
的に表した図である。制御部28は、アンテナ22で得
られた情報を、制御部28に読み取るための読み取り手
段34、各加工設備で実施可能な作業種類を識別するた
めの工程番号や、車種コード及び工程番号によりどのよ
うな加工を行うのかの加工プログラムやそのプログラム
番号を記憶した作業情報記憶手段36を備えている。ま
た、制御部28は、各加工設備で行われる加工を制御す
るための設備コンピュータ40、投入されたワークが誤
投入である場合に、作業者に誤投入であることを知らせ
るための表示手段42、各加工設備で加工が行われた場
合に、行われた作業を示す情報を記憶媒体に書き込むた
めの書込み手段38を備えている。従って、本実施形態
では、表示手段42が警告手段として機能している。読
み取り手段34は演算手段32に接続され、演算手段3
2の指令に基づきIDタグ26に記憶されている情報が
アンテナ22及び読み取り手段34を介して演算手段3
2に読み込まれる。同様に作業情報記憶手段36は演算
手段32に接続され、作業情報記憶手段36に記憶され
ている情報は、演算手段32の指令に基づき演算手段3
2に読み込まれる。また、演算手段32は、設備コンピ
ュータ40及び表示手段42と接続され、演算手段32
でワークに対して加工を行うと判断された場合には、演
算手段32は設備コンピュータ40に加工を行うように
指示が出され、演算手段32で誤投入と判断された場合
には、表示手段42に誤投入として表示するように指示
が出される。また、演算手段32は、書込み手段38と
接続され、その加工設備で加工が行われた場合には、設
備コンピュータ40の加工完了の信号に基づいて、演算
手段32は、書き込み手段38によりIDタグ26に実施
された作業種類を示す情報を書き込む。
【0011】作業情報記憶手段36には、予めその加工
設備で行われる作業種類の工程番号が記憶される。ま
た、その加工設備で行われる作業種類が複数ある場合に
は、複数の工程番号が記憶される。従って、本実施形態
の場合、加工設備14a、14b、14cでは、工程番
号100、120、及び125が記憶される。また、作
業情報記憶手段36には、車種ごとに加工のためのNC
プログラム及びそのプログラム番号が記憶されている。
本実施形態のように、複数の作業種類が実施される加工
設備14a、14b、14cでは、車種ごとに各工程番
号に対する加工プログラムが記憶される。表1 は、加工
設備14a、14b、14cに与えられる各車種に対す
る工程番号ごとのプログラム番号である。
【表1】 本実施形態では、4 種類の車種a、b、c、dについて
製造を行っているため12種穎のプログラムが与えられ
ることになる。例えば、車種aのワークで工程番号12
0の加工プログラムは、プログラム番号10のNCプロ
グラムとなる。ここで、プログラム番号が記載されてい
ない工程、例えば車種aの工程番号125は、車種aの
ワークは125工程をパスして次の工程が実施されるた
めである。
【0012】次に、IDタグ26に記憶される内容につ
いて、図1に示す生産系を例に説明する。図1 の生産系
では、工程番号80から始まっているためアドレス1 に
は、工程番号80が書き込まれる。また、IDタグ26
には、工程番号に加えて、表2 に示すように、その加工
を行うか否かを記憶した加工有無、加工が実施された作
業の工程番号である完了工程番号、実施された作業設備
に与えられた作業設備番号、完了したか否かの情報であ
る完了種別が記憶される。具体的には、加工有無の欄に
は、加工する場合は1、加工しない場合は2が記憶され
る。本実施形態では、加工有無をIDタグ26に書き込
んだが、工程番号の欄に、加工が実施される場合のみ工
程番号を書き込むようにした場合には、加工有無を書き
込む必要はない。しかしながら、本実施形態のように車
種によって実施されない作業種類がある場合は、IDタ
グ26に書き込む工程番号を車種ごとに違うものとする
必要がある。従って、車種ごとにIDタグ26に書き込
む工程番号を異なるものとして管理することは煩雑であ
るため、加工の有無、即ち1か2 により管理することと
している。また、作業設備番号は、作業種類が実施され
た加工設備がどの設備かを識別するための情報で、図1
に示す生産系の加工設備8のようにその設備で実施され
る作業種類が1台のみで実施される場合は1、図1に示
す加工設備14a,14b,14cのように同一の機能
を果たす設備の場合には、各設備に与えられた番号をい
う。本実施形態では、加工設備14aに1、加工設備1
4bに2、加工設備14cに3が与えられている。従っ
て、表2に示すようなIDタグ26が付けられたワ−ク
は、加工設備14bで工程番号100の作業種類が実施
されたことになる。
【表2】 さらに、IDタグ26には、車種コード及び現在までに
行った作業の作業数である完了作業数が記憶される。こ
れらの情報の中で、車種コード、工程番号、及び加工有
無については生産系にて製造する前に記憶される。ま
た、完了作業数は、生産系ヘの投入前は0であり、一つ
の作業が完了する度に1ずつ加算される。完了工程番
号、作業設備番号、完了種別も、一つの工程が完了する
度に完了された工程の工程番号等の数値が書き込まれ
る。従って、本実施形態では、完了行程番号、作業設備
番号、完了種別、完了作業数が、各作業ステーションで
実施された作業種類を示す情報であり、書き込み手段3
8によりIDタグ26に書き込まれることとなる。表2
に示すIDタグは、工程番号100までの加工が済んで
おり工程番号110以降は、加工が完了する度に書き込
まれることとなる。具体的な、IDタグ26の記憶内容
を表3に示す。ここでは、先ず車種のコードを2桁で、
一つ空けて、完了作業数を2桁で記憶する。その後は、
工程番号、加工有無、完了工程番号、作業設備番号、及
び完了種別を順次記載する。以下、同様の手順で2番目
以降の作業について書き込みを行う。なお、完了作業数
は、3番目の作業である工程番号100まで作業が実施
されているため3となっている。
【表3】
【0013】次に、図1に示す生産系で製品を製造する
場合の各加工設備の動作について説明する。まず、ワー
クは、最初の工程である加工設備8に投入される。この
場合、図2に示すように、パレット24に乗せられたワ
ークは作業者によりワーク搬送通路18を通って加工設
備8に運ばれてくる。ワークは、パレット24に乗せら
れたまま、作業者により加工設備8に投入され、図2 に
示すA 点まで移動する。A 点では、IDタグ26からア
ンテナ22及び読み取り手段34を介してIDタグに記
憶されている情報が制御部28に読み込まれ、この加工
設備で加工を行うか否かの判断が制御部28で行われ
る。このときの、制御部28の動作について図4に示す
フローチャートを用いて説明する。まず、IDタグ26
に記憶された完了作業数(この場合は0)より、次にワ
ークに対して行われるべき作業種類の工程番号が記憶さ
れているアドレス(この場合は表2のアドレス1 )がわ
かるので、そのアドレスに書き込まれている工程番号
(この場合は工程番号80)を、読み込み手段34を介
して演算手段32に読み出す(S1)。次に、作業情報
記憶手段36に記憶されているこの加工設備で実施され
る作業種類の工程番号、複数の作業種類が実施される加
工設備においては、実施される全ての作業種類の工程番
号(この場合は工程番号80のみ)を、演算手段32に
読み出す(S2)。次に、演算手段32は先ほど読み出
したIDタグ26に記憶されていた工程番号と、作業情
報記憶手段36に記憶されている工程番号、工程番号が複
数ある場合にはその内のどれか一つが等しいかどうかを
判断する(S3)。両者が等しい場合には、投入された
ワークは正しい加工設備に投入されたことになる。従っ
て、演算手段32は、読み取り手段34を介してIDタ
グ26より加工有無について読み出し、加工有無が1か
0かを判断する(S4)。加工をパスする場合(加工有
無が0の場合)には、後述するS8が行われる。加工を
実施する場合(加工有無が1の場合)には、演算手段3
2は、IDタグ26に記憶されている工程番号に一致す
る作業情報記憶手段36に記憶されている工程番号と、
IDタグ26より読みだした車種コ−ドから、実施すべ
きプログラム番号が分かるので、そのプログラム番号の
加工プログラムを作業情報記憶手段36より読みだす
(S5)。演算手段32は、加工プログラムを設備コン
ピュータ40に送信する(S6)。加工プログラムが送
信されると、加工設備において作業が行える状態になる
ので、演算手段32は、表示手段42により作業者32
に起動スイッチ30を押すように指示する。表示手段4
2の指示に基づき作業者32は、起動スイッチ30を押
し、加工設備は加工プログラムに従って加工が実施され
ることになる。従って、本実施形態では、演算手段32
が複数の作業種類が実施される作業ステーションにおい
て、正しい作業種類を指示する指示手段としても機能し
ている。なお、本実施形態では、演算手段32がIDタ
グ26に記憶されている工程番号から自動的に作業情報
記憶手段36に記憶されているプログラムを選択して加
工を実施しているが、作業情報記憶手段36にプログラ
ムを記憶せずに、表示手段42に次に実施される作業種
類の工程番号を表示し、作業者はその表示に基づいて加
工設備にプログラムをロードし作業種類を実施するよう
に構成しても良い。加工が完了すると、演算手段32
は、設備コンピュータ40からの加工完了の信号を受信
する(S7)。加工完了の信号を受信したら、演算手段
32は、書き込み手投38により前述した完了工程番号
等の情報をIDタグ26に書き込む(S8)。この場合
に、演算手段32は、読み取り手段34を介してIDタ
グ26に記憶されている次に実施される作業種類の工程
番号を読み取り、表示手段42にその工程番号を表示す
るように構成してもよい。このようにすれば、作業者3
2は、表示手段42の表示を見て、次に投入しなければ
ならない加工設備が分かるので、誤った作業ステーショ
ンにワークを移送することを防止することができる。
【0014】IDタグ26に記憶されている工程番号
と、作業情報記憶手段36に記憶されている工程番号が
異なる場合には、演算手段32は、IDタグ26の一つ
前のアドレスに記憶されている完子種別を読み取り、一
つ前の作業種類が完了しているかどうかを判断する(S
9)。完了種別が0、即ち前の作業種類が実施されてい
ない場合には、前の作業種類をとばしている旨を表示手
段40に表示する(S10)。この際、本来ワークが投
入されるべき加工設備(工程番号)をあわせて表示する
ように構成することが好ましい。これにより作業者は、
表示手段42の表示に従い正しい加工設備にワークを移
送することになる。完了種別が、0以外の場合には、前
の作業種類は完了しているので、投入されるべき加工設
備が誤っている旨を表示する(S11)。この場合に
も、本来ワークが投入されるべき正しい加工設備をあわ
せて表示することが好ましい。従って、作業者32は表
示手段42の指示に従い、正しい加工設備にワークを移
送することになる。このような処理が終わると、ワーク
を載せたパレット26は、ワーク搬送通路18に戻され
る。作業者32は、次の作業種類(工程番号90)が実施
される加工設備10にワークを搬送することになる。
【0015】工程番号80の作業種類が完了したワーク
は、工程番号90の作業種類が実施される加工設備10
に作業者により投入される。その際、制御部28はID
タグ26に記憶された情報を読み取り、前述した処理を
行う。工程番号90の作業種類が完了すると、加工設備
12をパスして加工設備14a、14b、14cのいず
れかに移送される。その際には、図2に示すように、各
加工設備に設けられたパス通路18aを通って加工設備
12をパスする。加工設備14a、14b、14cのい
ずれかで工程番号100の作業種類が実施されたワーク
は、同様にパス通路18aを通って加工設備12に戻さ
れ、工程番号110の作業種類が実施されることにな
る。工程番号110の作業種類が実施された後、加工設
備14a、14b、14cのいずれかで工程番号120
の作業種類が実施され、さらに、再度加工設備14a、
14b、14cにおいて工程番号125の作業種類が実
施され、加工設備16に投入され製品が製造される。こ
の場合に、各加工設備において、前述した処理が行われ
ることになる。
【0016】以上説明したように、本実施形態では、一
つの作業が完了する度に、完了作業数をIDタグ26に
記憶させるように構成しているため、次の作業種類が何
であるかが判断でき、誤った加工設備にワークが投入さ
れた場合でも、重複して作業することや、作業種類を飛
ばしたりすることがない。また、本実施形態では、ID
タグ26に完了工程番号を書き込むことにより、誤りが
あった場合にその誤りがどこで生じたのか等の原因を究
明することができ、加工設備への誤投入防止の対策をと
ることができる。さらに、加工設備側の加工プログラム
を、車種及び工程番号により管理するため、一つの車種
のワークについて設計された生産系を他の車種のワーク
に適用する場合においても、生産系の構成はそのまま
で、加工設備の作業情報記憶手段に記憶させる加工プロ
グラムのみを追加すれば良く、新しい車種のワークへの
適用が容易に行える。また、加工プログラムのメンテナ
ンスも容易に行うことができる。
【0017】なお、本実施形態では、全ての工程を加工
設備により行わせているが、手作業による工程を含む場
合にも適用できる。この場合は、図5に示すように、手
作業行う場所(図中B点)にも、前述したアンテナ22
a及び図示省略の制御部28が配置され、制御部28に
より同様の処理が行われる。従って、作業者は表示部4
2からの指示により作業を行うことになる。また、本実
施形態では、各作業ステーションで実施された作業種類
を示す情報として、完了工程番号、作業設備番号、完了
種別、完了作業数が書き込まれたが、作業種類を示す情
報としては、完了工程番号又は完了作業数のみであって
もよい。これらの情報から次に行う作業種類を演算する
ことができるからである。なお、完了工程番号は全て記
憶されているが、作業が実施されるたびに順次更新して
いってもよい。また、本実施形態では、IDタグ26に
ワークに対して実施される作業種類の順番を記憶させた
が、この情報は作業情報記憶手段36側に記憶させても
良い。この場合には、演算手段32は、作業情報記憶手
段36から作業種類の順番を読み出し、この情報とID
タグ26に記憶された既に実施された作業種類の工程番
号又は完了作業数等の情報から次に行う作業種類を演算
することになる。また、IDタグ26及び作業情報記憶
手段36のどちらにも作業種類の順番を記憶することな
く、作業情報記憶手段36に各作業ステーションで実施
される作業種類とその一つ前に実施される作業種類が何
であるかを記憶するようにしても良い。この場合には、
IDタグ26に記憶されている一つ前に実施した作業種
類の工程番号からその作業ステーションへのワークの投
入が正しいか否かを判断することになる。また、本実施
形態では、加工作業を行う生産系に適用した例を示した
が、本発明は他の生産系、例えば組み付け作業を行う生
産系へ適用することもできる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1 記載の誤
作業防止装置は、2種以上の作業種類が実施される作業
ステーションを含む複雑な生産系において、誤った作業
ステーションにワークが投入された場合に、異常である
と警告することができる。
【0019】また、請求項2記載の誤作業防止装置は、
2種以上の作業種類が行われる作業ステーションにワー
クが投入されたとき、正しい作業種類を指示するので誤
った作業種類が実施されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1 】本発明の一実施の形態に係わる生産系を説明す
るための図面である。
【図2 】図1 に示す生産系に配置される加工設備を説明
するための図面である。
【図3 】図2 に示す加工設備が有する制御部の構成を概
念的に表した図面である。
【図4 】図3 に示す制御部での、処理を説明するための
フローチャートである。
【図5 】手作業ラインを有する生産系に本発明を適用し
た場合の、作業ステーションの構成を説明するための図
面である。
【図6 】従来の生産系を説明するための図面である。
【図7 】複数の作業種類が実施可能な作業ステーション
を有する生産系を説明するための図面である。
【符号の説明】
22・・・アンテナ 26・・・IDタグ 32・・・演算手段 34・・・読み取り手段 36・・・作業情報記憶手段 38・・・書き込み手段 40・・・設備コンピュータ 42・・・表示手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の作業ステーションを有し、各作
    業ステーションでは1種又は2種以上の作業種類が実施
    可能であり、各作業ステーションに投入されたワーク
    に、その作業ステーションで実施可能な作業種類の中の
    1種類の作業種類を実施して、次の作業のための作業ス
    テーションに移送するという生産系において、 各ワークに付けられた記憶媒体と、 各作業ステーションに設けられた、その作業ステーショ
    ンで実施可能な作業種類を記憶しておく作業情報記憶手
    段と、 その作業ステーションで実施した作業種類を示す情報
    を、前記記憶媒体に書き込む書き込み手段と、 投入されたワークの記憶媒体に記憶されている情報を各
    作業ステーションにて読み取る読み取り手段と、 読み取られた作業種類を示す情報から、そのワークにつ
    いての次に行う作業種類を演算する演算手段と、 ワークが投入された作業ステーションで実施可能な作業
    種類と、前記演算手段で得られた次に行う作業種類が異
    なる場合に、誤投入であることを知らせる警告手段とを
    備えたことを特徴とする誤作業防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誤作業防止装置におい
    て、 ワークが投入された作業ステーションが2種以上の作業
    種類が実施可能であり、その作業ステーションで実施可
    能な作業種類と、前記演算手段で得られた次に行う作業
    種類が同一の場合に、次に行う作業種類を指示する指示
    手段とを備えたことを特徴とする誤作業防止装置。
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