JP3037862B2 - 加工ラインの運転制御方法及び装置 - Google Patents

加工ラインの運転制御方法及び装置

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JP3037862B2
JP3037862B2 JP5325011A JP32501193A JP3037862B2 JP 3037862 B2 JP3037862 B2 JP 3037862B2 JP 5325011 A JP5325011 A JP 5325011A JP 32501193 A JP32501193 A JP 32501193A JP 3037862 B2 JP3037862 B2 JP 3037862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加工ライン内に例え
ばトランスファ装置にてワークを連続的に搬入して、複
数の加工ユニットによりワークに対して順に加工を施す
ようにした加工ラインの運転制御方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の加工ラインにおいて
は、ワークの搬送方向に沿って複数の加工ステーション
が配設され、各加工ステーションに対応して複数のワー
クを所定間隔おきで間欠搬送し、各加工ユニットにより
ワークに加工を施すようになっている。
【0003】従来、この種の加工ラインの運転制御方法
において、異種の加工が施されるワークを混流させて加
工を行う場合には、加工の種類に応じて各加工ユニット
の加工情報を切替えたり、治具や工具交換等の段取り替
えを行う必要がある。このため、加工ライン内で搬送中
の先のワークに対する加工がすべて終了してから、加工
ラインを全面停止させて加工ユニットの異種加工のため
の段取り替えを行い、その後、異種加工のワークを加工
ライン内に搬入して加工を行っていた。
【0004】しかしながら、この従来方法においては、
加工種類が変更されるたびに加工ライン内から加工中の
ワークがすべて搬出されるまでの時間、及び各加工ユニ
ットの段取り替えに要する時間だけ、ワークの加工を停
止しなければならず、加工ラインの作業能率を低下させ
るという問題があった。
【0005】このような問題点に対処するために、例え
ば特公平5−69659号公報に示すようなトランスフ
ァ方法が従来から提案されている。この従来方法におい
ては、ワークが加工ライン内に搬入されるとき、ワーク
判別センサによりワークの種類を判別する。そして、こ
のセンサにより加工ライン内に搬送中の第1ワークとは
異なった種類の第2ワークが検出されたとき、第2ワー
クの搬入を1サイクル分だけ停止させて、第1ワークの
終端と第2ワークの始端との間にワーク無し部分を形成
する。そして、このワーク無し部分が加工ユニットと対
応する加工位置に到達するたびに、その加工ユニットの
加工動作を停止させて工具交換等の段取り替えを行うよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
運転制御方法においては、ワーク判別センサによりワー
クの種類を判別し、ワークの種類が変更されたとき、両
ワークの終端と始端との間にワーク無し部分を形成する
ようにしている。このため、形状等に大きな差異がない
類似形状のワークに異なった加工を施す場合や、同一形
状のワークに異なった加工を施す場合には、センサによ
り加工種類の変更を検出することが困難であった。従っ
て、このような加工種類の変更に際しては、前記のよう
にワーク無し部分を形成して工具交換等の段取り替えを
行うことができず、異種加工が不可能になるという問題
があった。
【0007】従って、従来はこのような問題が少しでも
生じないように、ワーク種判断が可能なセンサシステム
を用いなければならず、システムが高価になるものであ
った。それでもなお、同一形状のワークに異なった加工
を施す場合には対処不可能であった。
【0008】しかも、異種加工ワーク間にはワーク無し
部分のスペースが形成されるだけであるため、目視では
そのスペースを見落とすこともある。従って、例えばト
ランスファ加工ラインから別の加工ラインにワークを移
して加工を行うような場合、加工ミスを起こすおそれも
あった。
【0009】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、類似形状や同一形状のワークに異なった
加工を施す場合でも、その加工種類の変更を正確に判断
して、加工ラインを全面停止させることなく、ワークの
移動とともに順次各加工ユニットの段取り替えを行うこ
とができて、複雑なセンサシステムが不要になるととも
に、加工ミスを防止できる加工ラインの運転制御方法及
び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の加工ラインの運転制御方法の発
明においては、所定ピッチで設けられた複数の加工ステ
ーションに対し、複数のワークを所定ピッチ間隔で順次
間欠搬送し、各加工ステーションの加工ユニットによっ
てワークに加工を施すようにした加工ラインの運転制御
方法において、加工ライン上へ先行して搬送される先行
ワークに引き続いて、この先行ワークに対する加工とは
異なった加工が施される後行ワークを搬送する際に、先
行ワークの最終ワークと後行ワークの先頭ワークとの間
にダミーワークを介在させ、所定位置に上記ダミーワー
クが位置したときのダミーワーク判別信号に基づいて、
そのダミーワークが異種の加工を順次行うための複数の
加工ユニットを備えた各加工ステーションに到達する毎
にそのダミーワークが位置する加工ユニットへ後行ワー
クに対する加工情報を送り、この加工ユニットを後行ワ
ークへの加工に備えさせることを特徴とするものであ
る。
【0011】また、請求項2に記載の加工ラインの運転
制御装置の発明では、所定ピッチで設けられた複数の加
工ステーションに対し、複数のワークを所定ピッチ間隔
で順次間欠搬送し、各加工ステーションの加工ユニット
によってワークに加工を施すようにした加工ラインの運
転制御装置において、加工ライン上に搬送されるワーク
に対して、異なる加工を施すための複数の加工ユニット
が備えられた各加工ステーションに、加工情報を記憶
した加工情報記憶手段と、前記加工ステーション毎の
工ライン搬入位置に設けられ、被加工用ワークとは異
なるダミーワークを判別するダミーワーク判別手段と、
このダミーワーク判別手段からの判別信号に基づいて、
そのダミーワークが到達する加工ステーションを搬送サ
イクルから判定するステーション判定手段と、このステ
ーション判定手段により判定された加工ステーションに
対応する加工ユニットへ上記加工情報記憶手段から次に
搬入されるワークの加工情報を選択して転送する加工情
報転送手段とを具備し、被加工用の先行ワークと後行ワ
ークとの間に介在して搬送されたダミーワークが各加工
ステーションに到達する毎にこの加工ステーションの加
工ユニットにダミーワークに続く後行ワークに対する加
工情報を送ることを特徴とするものである。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項2に記載の発明において、各加工ユニットに対応して
設けられ、現在装着されている工具に対応する工具コー
ドを入力する装着工具コード入力手段と、この入力手段
によって入力された装着工具コードを記憶する装着工具
コード記憶手段と、各加工ユニットに対応して設けら
れ、加工ユニットに加工情報が転送されたとき、この加
工情報に指定された指定工具に対応する工具コードを読
み出す指定工具コード読出し手段と、この読出し手段に
て読み出された指定工具コードと上記装着工具コード記
憶手段に記憶された装着工具コードとを比較する工具コ
ード比較手段と、この比較手段にて両工具コードが不一
致のときに工具交換を指示する工具交換指示手段とを具
備したことを特徴とするものである。
【0013】
【0014】また、請求項に記載の発明では、請求項
3に記載の発明において、上記工具交換指示手段は、警
報装置であることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】上記のように構成された加工ラインの運転制御
方法及び装置において、加工ライン内で搬送中の先行ワ
ークに対する加工とは異なった加工を施す後行ワークを
搬入するときには、先行ワークの最終ワークと後行ワー
クの先頭ワークとの間にダミーワークを介在させて加工
ライン内に搬入する。そして、このダミーワークが加工
ライン内に搬入されるときに、このダミーワークを判別
してこの判別信号をもとにワークに対する異種加工の開
始を検出して、ダミーワークが到達される加工ユニット
に対し、順次対応する次加工情報を送るとともに、工具
交換が必要かの自動判断がなされ、必要であれば作業者
に工具交換を要求する指示を出す。
【0016】従って、形状の異なる異種のワークに異な
った加工を施す場合は勿論のこと、類似形状のワークや
同一形状のワークに異なった加工を施す場合でも、ダミ
ーワークの搬入に際して加工種類の変更を正確に知るこ
とができる。そして、加工ラインを全面停止させること
なく、ダミーワークが各加工ユニットと対応する加工位
置に到達するごとに、その加工ユニットに対して工具交
換等の段取り替えを行うことができる。このため、加工
ラインの作業能率を向上させることができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の加工ラインの運転制御方法
及び装置を具体化した第1実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。
【0018】図1及び図2に示すように、加工ライン1
は所定ピッチ間隔に設けられた複数の加工ステーション
を有し、その始端側には搬入ステーション2が配置され
るとともに、終端側には搬出ステーション3が配置され
ている。穿孔や切削等の異種の加工を順次行うための複
数の加工ユニット4a〜8a,4b〜8bはそれぞれ各
加工ステーション位置にて加工ライン1の両側又は一側
に配設されている。
【0019】複数のワーク載置台9は前記各加工ユニッ
ト4a〜8a,4b〜8bと対応するように、加工ライ
ン1に所定間隔をおいて配置されている。ワーク搬入台
10はワーク載置台9の始端側に連続するように、搬入
ステーション2に設けられている。ワーク搬出台11は
ワーク載置台9の終端側に連続するように、搬出ステー
ション3に設けられている。
【0020】供給ステーション12は前記搬入ステーシ
ョン2の一側に配設され、この供給ステーション12か
ら搬入ステーション2のワーク搬入台10上に、先行ワ
ークW1,後行ワークW2や後述するダミーワークWd
が供給載置される。そして、このワークW1,W2等は
トランスファバー13により、リフトアンドキャリー方
式で搬入ステーション2から加工ライン1内に間欠搬送
されるとともに、その加工ライン1から搬出ステーショ
ン3に搬出される。
【0021】すなわち、図1〜図4に示すように、トラ
ンスファバー13は前記搬入ステーション2、加工ライ
ン1及び搬出ステーション3に沿って延長配置され、垂
直方向に昇降されるとともに長手方向に往復駆動され
る。スリット9a,10a,11aは各ワーク載置台
9、ワーク搬入台10及びワーク搬出台11の中央に形
成され、トランスファバー13の通過を許容する。
【0022】そして、このトランスファバー13が図3
及び図4に実線で示す下降位置から鎖線で示す上昇位置
まで垂直方向に上昇されるときに、ワークW1,W2等
が各台9,10,11から持ち上げられる。次に、トラ
ンスファバー13が長手方向へ所定距離だけ水平に移動
されることにより、ワークW1,W2等が次の台9,1
0,11と対応する位置まで1ピッチ分だけ前進され
る。さらに、トランスファバー13が上昇位置から下降
位置まで下降されることにより、ワークW1,W2等が
台9,10,11上に載置される。その後、トランスフ
ァバー13のみが下降位置で水平に後退される。
【0023】また、このワークW1,W2等の搬送動作
において、トランスファバー13が下降されて再び上昇
されるまでの間に、各加工ユニット4a〜8a,4b〜
8bと対応するワーク載置台9上の加工位置に到達した
ワークW1,W2に対して、加工ユニット4a〜8a,
4b〜8bにより加工が施される。そして、このような
搬送及び加工からなるサイクルを繰り返すことにより、
ワークW1,W2が次加工ステーションへ順に搬送され
ながら、穿孔や切削等の異なった加工が連続的に施され
る。
【0024】ダミーワークWdは前記ワークW1,W2
に対して、形状や大きさ等が明らかに異なるように形成
されている。そして、先行ワークW1に引き続いて後行
ワークW2に対して異なった加工を行う際に、このダミ
ーワークWdが供給ステーション12から搬入ステーシ
ョン2のワーク搬入台10上に供給される。これによ
り、先行ワークW1の最終ワークと後行ワークW2の先
頭ワークとの間に、ダミーワークWdが介在された状態
で、それらが順に加工ライン1内へ搬入される。
【0025】主制御装置14は前記加工ライン1に隣接
して配置され、この主制御装置14により、加工ライン
1、搬入ステーション2及び搬出ステーション3等を含
む装置全体の動作が制御される。すなわち、この主制御
装置14には各加工ユニット4a〜8a,4b〜8bを
それぞれ運転スケジュールに基づいて順次動作させるた
めの各加工ユニット毎、各加工種毎の加工情報としての
複数のプログラムが格納されている。
【0026】ユニット制御装置15は加工ライン1の各
加工ユニット4a〜8a,4b〜8bにそれぞれ又は加
工ステーション毎に配設され、このユニット制御装置1
5により、加工ユニット4a〜8a,4b〜8bの作動
が各別に制御される。すなわち、このユニット制御装置
15のメモリには主制御装置14に格納された加工情報
としてのプログラムが選択的に転送されて、各加工ユニ
ット4a〜8a,4b〜8bがそれぞれ加工動作され
る。
【0027】ダミーワーク判別手段としてのセンサ17
は前記加工ライン1の搬入側の所定位置に近接して配置
され、主制御装置14に接続されている。そして、ダミ
ーワークWdが加工ライン1内に搬入されるとき、この
センサ17によりダミーワークWdが判別されるとこの
判別信号が主制御装置14へ送られ記憶される。これに
より、後行ワークW2に対する異種加工の開始が検出さ
れる。主制御装置14にはシフトレジスタ等のステーシ
ョン判定手段が設けられ、搬送サイクルのカウントから
ダミーワークWdが到達する加工ステーションを判定す
る。この該当する加工ユニット4a〜8a,4b〜8b
に対し、主制御装置14内の加工情報から次加工情報と
しての加工プログラムが選択され、ダミーワークWdが
到達する毎にその加工ユニット4a〜8a,4b〜8b
のユニット制御装置15に、次加工プログラムが転送さ
れる。
【0028】次に、前記のように構成された加工ライン
の運転動作を、図1、図2、図5及び図6に従って説明
する。さて、同一種類の先行ワークW1に対して同一の
加工を施す場合には、図1及び図2から明らかなよう
に、先行ワークW1が供給ステーション12から搬入ス
テーション2へ連続的に供給されて、トランスファバー
13により加工ライン1内に搬入される。そして、先行
ワークW1が各加工ユニット4a〜8a,4b〜8bと
対応するワーク載置台9上の加工位置に到達する毎に、
加工ユニット4a〜8a,4b〜8bに転送され記憶さ
れている先行ワークW1の加工プログラムに基づいて各
加工ユニット4a〜8a,4b〜8bにより先行ワーク
W1に対して穿孔や切削等の加工が順次施される。この
ように所定の加工を終了した先行ワークW1は、トラン
スファバー13により加工ライン1内から搬出ステーシ
ョン3に搬出されて、他の加工ライン等に移送される。
【0029】一方、先行ワークW1に対する加工とは異
なった加工が施される後行ワークW2を搬入するときに
は、ダミーワークWdを供給ステーション12から、図
1及び図2に示すように、先行ワークW1の最終ワーク
と後行ワークW2の先頭ワークとの間に介在させる。こ
の状態で、それらがトランスファバー13によって加工
ライン1内へ順次搬入される。
【0030】そして、図1及び図2に示すように、この
ダミーワークWdが加工ライン1内に搬入されるとき
に、センサ17によってダミーワークWdが判別され
る。これにより、主制御装置14を介して搬送サイクル
毎にダミーワークWdが到達された加工ステーションに
対する加工ユニット4a〜8a,4b〜8bのユニット
制御装置15に対し、次加工情報としての次加工プログ
ラムが転送される。
【0031】図5及び図6に示すように、ダミーワーク
Wdはトランスファバー13により、各加工ユニット4
a〜8a,4b〜8bと対応するワーク載置台9上の加
工位置へ順に移行して停止される。それに同期して、そ
のダミーワークWdと対応する各加工ユニット4a〜8
a,4b〜8bの動作が停止される。そのため、判定さ
れた各加工ユニット4a〜8a,4b〜8bへの加工プ
ログラムの転送は、このワーク載置台9上にダミーワー
クWdが配置されているサイクル時間を利用して順に行
うことができる。
【0032】以上のように、この第1実施例において
は、先行ワークW1に対する加工とは異なった加工が施
される後行ワークW2を搬入する場合、先行ワークW1
と後行ワークW2との境目にワークW1,W2とは明ら
かに形状が異なるダミーワークWdを介在させて加工ラ
イン1内に搬入するようにしている。このため、形状の
異なる異種のワークに異なった加工を施す場合は勿論の
こと、類似形状のワークや同一形状のワークに異なった
加工を施す場合でも、ダミーワークWdの搬入に際し
て、センサ17により加工種類の変更を正確に検出する
ことができる。すなわち、センサ17はワークW1,W
2と明らかに形状の異なるダミーワークWdを検出する
程度のものでよく、センサ17及びシステムが複雑であ
る必要はなく、構成を簡単にできる。
【0033】また、この第1実施例においては、ダミー
ワークWdが各加工ユニット4a〜8a,4b〜8bと
対応する加工位置に到達するごとに、該当する加工ユニ
ット4a〜8a,4b〜8bへ次加工情報としての加工
プログラムを転送し、段取り替えを行うようにしている
ため、加工ライン1を全面停止させることなく、ダミー
ワークWdが対向配置されているサイクル時間を利用し
て段取り替えを行うことができる。従って、加工ライン
1の作業能率を向上させることができる。
【0034】さらに、この第1実施例においては、先行
ワークW1の最終ワークと後行ワークW2の先頭ワーク
との間にダミーワークWdを介在させた状態で、それら
が加工ライン1から搬出ステーション3に搬出されるよ
うになっている。このため、例えば次工程に作業者での
組立ラインが装設されている場合でも、ダミーワークW
dによりワークW1,W2の変更箇所を正確に目視する
ことができる。
【0035】
【別の実施例】次に、この発明の加工ラインの運転制御
装置の別の実施例を、図7〜9に基づいて説明する。
【0036】まず、図7に示す第2実施例においては、
前記第1実施例の構成に加えて、各加工ユニット4a〜
8a,4b〜8bのユニット制御装置15に、現在装着
されている工具に対応する工具コードを入力するための
装着工具コード入力手段としての複数の入力キー21、
及び入力された工具コードを記憶し表示するための装着
工具コード表示器22が配設されている。また、ユニッ
ト制御装置15には、工具交換等の段取り替えを指示す
る工具交換指示手段としての工具交換要求ランプ24及
び警報ブザー25が配設されている。
【0037】この加工ライン1の運転制御装置において
は、前記第1実施例と同様に、ダミーワークWdが対応
配置された加工ユニット4a〜8a,4b〜8bに対し
て、主制御装置14を介して、異種加工のための次加工
情報としての加工プログラムが転送される。そして、該
当加工ユニット4a〜8a,4b〜8bのユニット制御
装置15内のNC装置にて、指定工具コード読取り手段
としてのドライラン等により加工プログラム内に指定さ
れた指定工具コードを知り、表示器23にその工具コー
ドNoを表示する。上記の手段で知った指定工具コード
と、現在装着している工具コード、つまり作業者によっ
て工具装着後入力された装着工具コードとが照合され、
それらが一致するときは、加工ライン1の加工動作が継
続して行われる。
【0038】一方、指定工具コードと、先に入力された
装着工具コードとが一致しない場合は、該当加工ユニッ
トの工具交換要求ランプ24及び警報ブザー25にて作
業者に別の工具を装着するように警報する。作業者は表
示器23を見て対応する工具と交換し、工具交換作業
後、作業者は入力キー21により、交換装着した工具に
対応する工具コードを入力する。これにより、装着工具
コード表示器22にそのコードNoが記憶され表示され
る。その後、例えば図示しない交換完了押ボタンを押す
ことによってプログラム内で指定された工具に対応する
工具コードと、入力された装着工具コードとが再び照合
され、それらが一致するときには、加工ライン1の加工
動作が続行して行われる。
【0039】一方、入力された装着工具コードが指定工
具コードと一致しない場合には、工具交換要求ランプ2
4及び警報ブザー25により、交換装着された工具の誤
りが報知される。従って、工具交換等の段取り替え作業
を、引き続き行われる変更ワークの前に正確に行うこと
ができて、誤った工具により加工が開始されるおそれを
確実に防止できる。なお、上記装着工具コード表示器2
2に例えばデジスイッチを用い、装着工具コード入力手
段を兼用させることにより、上記入力キー21を省略す
ることもできる。
【0040】次に、図8,9に示す第3実施例において
は、各工具26の基端に突設したプルスタッド27の端
面に工具判別マーク28が植設され、この工具判別マー
ク28には工具コードが磁気やバーコード等で表示され
ている。また、工具26を装着する主軸29内に装着工
具コード入力手段となる工具判別センサ30が配設さ
れ、工具26が主軸29に交換装着されたとき、このセ
ンサ30により表示マーク28上の工具コードが自動的
に読み取られ記憶される。
【0041】そして、この読み取られた工具コードが、
前述した第2実施例の場合と同様に、ユニット制御装置
15内のNC装置によってドライラン等で知り得たNC
データ中の指定工具コードと照合され、それらが一致し
ないときは、工具交換要求ランプ24及び警報ブザー2
5にて作業者に工具交換を行うように通知する。
【0042】従って、この第3実施例においても、工具
交換等の段取り替え作業を、変更された加工の種類に応
じて正確に行うことができ、誤った工具により加工が開
始されるおそれを確実に防止することができる。
【0043】なお、この発明は前記各実施例の構成に限
定されるものではなく、例えば以下のような態様でも具
体化することができる。 (1)搬入ステーション2及び搬出ステーション3に、
加工ライン1のトランスファバー13と別のトランスフ
ァバーを設け、各トランスファバーを同期して駆動する
ように構成すること。 (2)搬入ステーション2及び搬出ステーション3にお
けるワークW1,W2、ダミーワークWdの搬送を通常
のコンベアにより行うこと。 (3)主制御装置14を省略すること。このように構成
した場合には、各ユニット制御装置15にそれぞれ運転
スケジュールに従った加工情報、すなわち加工種毎の加
工プログラムを加工順に予め記憶しておき、ダミーワー
ク判別に基づいて加工プログラムを選択し、実行させる
ようにする。 (4)加工情報をダミーワーク自身にもたせ、ダミーワ
ークの判別時に加工情報も読み取り、ダミーワークWd
が到達したユニット制御装置15へ該当する加工情報を
転送すること。 ()ダミーワークWd到達時以外においても、必要に
応じ装着工具コードと指定工具コードの比較を行い、工
具指定要、不要の判定を行えるようにすること。
【0044】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、類似形状や同一形状のワークに異なった
加工を施す場合でも、その加工種類の変更を正確に検出
して、加工ラインを全面停止させることなく、加工ユニ
ットの段取り替えを行うことができるという優れた効果
を奏する。しかも、複雑なセンサシステムが不要になる
とともに、加工ミスを防止することができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の加工ラインの運転制御方法及び装置
を適用した加工ラインの第1実施例を示す概略正面図で
ある。
【図2】その加工ラインの概略平面図である。
【図3】同じく加工ラインの一部を拡大して示す断面図
である。
【図4】図3のA−A線における断面図である。
【図5】図1の加工ラインの動作を示す部分正面図であ
る。
【図6】同じく加工ラインの動作を図5に続いて示す部
分正面図である。
【図7】この発明の第2実施例を示すユニット制御装置
の正面図である。
【図8】この発明の第3実施例を示す装着工具コード入
力手段を示す正面図である。
【図9】第2及び第3実施例で行われる運転制御方法を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…加工ライン、2…搬入ステーション、4a〜8a…
加工ユニット、4b〜8b…加工ユニット、17…セン
サ、26…工具、W1…ワーク、W2…ワーク、Wd…
ダミーワーク。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−111155(JP,A) 特開 平5−138509(JP,A) 特開 昭63−12008(JP,A) 実開 昭61−89459(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 41/00 G05B 19/418

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定ピッチで設けられた複数の加工ステ
    ーションに対し、複数のワークを所定ピッチ間隔で順次
    間欠搬送し、各加工ステーションの加工ユニットによっ
    てワークに加工を施すようにした加工ラインの運転制御
    方法において、 加工ライン上へ先行して搬送される先行ワークに引き続
    いて、この先行ワークに対する加工とは異なった加工が
    施される後行ワークを搬送する際に、先行ワークの最終
    ワークと後行ワークの先頭ワークとの間にダミーワーク
    を介在させ、 所定位置に上記ダミーワークが位置したときのダミーワ
    ーク判別信号に基づいて、そのダミーワークが異種の加
    工を順次行うための複数の加工ユニットを備えた各加工
    ステーションに到達する毎にそのダミーワークが位置す
    る加工ユニットへ後行ワークに対する加工情報を送り、
    この加工ユニットを後行ワークへの加工に備えさせるこ
    とを特徴とする加工ラインの運転制御方法。
  2. 【請求項2】 所定ピッチで設けられた複数の加工ステ
    ーションに対し、複数のワークを所定ピッチ間隔で順次
    間欠搬送し、各加工ステーションの加工ユニットによっ
    てワークに加工を施すようにした加工ラインの運転制御
    装置において、 加工ライン上に搬送されるワークに対して、異なる加工
    を施すための複数の加工ユニットが備えられた各加工ス
    テーションに、加工情報を記憶した加工情報記憶手段
    と、前記加工ステーション毎の 加工ライン搬入位置に設け
    られ、被加工用ワークとは異なるダミーワークを判別す
    るダミーワーク判別手段と、 このダミーワーク判別手段からの判別信号に基づいて、
    そのダミーワークが到達する加工ステーションを搬送サ
    イクルから判定するステーション判定手段と、 このステーション判定手段により判定された加工ステー
    ションに対応する加工ユニットへ上記加工情報記憶手段
    から次に搬入されるワークの加工情報を選択して転送す
    る加工情報転送手段とを具備し、 被加工用の先行ワークと後行ワークとの間に介在して搬
    送されたダミーワークが各加工ステーションに到達する
    毎にこの加工ステーションの加工ユニットにダミーワー
    クに続く後行ワークに対する加工情報を送ることを特徴
    とする加工ラインの運転制御装置。
  3. 【請求項3】 各加工ユニットに対応して設けられ、現
    在装着されている工具に対応する工具コードを入力する
    装着工具コード入力手段と、 この入力手段によって入力された装着工具コードを記憶
    する装着工具コード記憶手段と、 各加工ユニットに対応して設けられ、加工ユニットに加
    工情報が転送されたとき、この加工情報に指定された指
    定工具に対応する工具コードを読み出す指定工具コード
    読出し手段と、 この読出し手段にて読み出された指定工具コードと上記
    装着工具コード記憶手段に記憶された装着工具コードと
    を比較する工具コード比較手段と、 この比較手段にて両工具コードが不一致のときに工具交
    換を指示する工具交換指示手段とを具備したことを特徴
    とする請求項2に記載の加工ラインの運転制御装置。
  4. 【請求項4】 上記工具交換指示手段は、警報装置であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の加工ラインの運転
    制御装置。
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