JP2801747B2 - タレットパンチプレスの金型交換システム - Google Patents

タレットパンチプレスの金型交換システム

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JP2801747B2 JP17437690A JP17437690A JP2801747B2 JP 2801747 B2 JP2801747 B2 JP 2801747B2 JP 17437690 A JP17437690 A JP 17437690A JP 17437690 A JP17437690 A JP 17437690A JP 2801747 B2 JP2801747 B2 JP 2801747B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はタレットパンチプレスの金型交換システムに
関する。
(従来の技術) 周知の通り、タレットパンチプレスでは、タレット上
に多数の金型を装着可能の金型装着ステーションを有
し、任意の金型装着ステーションに任意の金型を装着し
た状態でNCプログラムで指定された金型装着ステーショ
ンを所定の加工位置に割り出しつつ割り出された金型で
順次プレス加工を行う。
したがって、このようなタレットパンチプレスでは、
これから加工を行うNCプログラムについての使用金型を
作業票などで確認し、各使用金型がNCプログラムで指定
された金型装着ステーションに装着されているように適
宜金型交換されなければならない。
金型交換は、金型を所定のステーションに装着するに
止まらず、金型の形状、寸法の確認、配置角度の確認、
ダイのパンチ径に対する差であるクリアランスの確認等
の確認作業が必要である。
そこで、旧来は、金型交換するに際し、まずNCプログ
ラムに使用されている金型とタレット上の各金型装着ス
テーションに装着されている金型とを対比するため、現
在装着されている金型とこれから使用する金型とを比較
できる一覧表などを手作業で作成した上で、一単位、例
えば一NCプログラム、またまは一スケジュールの加工動
作の終了後、プレス動作を休止させ、タレットを回転さ
せ、現在装着金型の形状、寸法、クリアランス、配置角
度を確認しつつ、所定のステーションから不要金型を取
り外し、必要金型を取付け、配置角度を合わせていた。
このとき、これら作業における金型確認作業を容易化
するために、タレット上のステーションを金型の形状、
寸法を変更しない固定ステーションエリアと、金型の形
状、寸法を変動可能の変動ステーションエリアとに分
け、変動ステーションエリアでのみ金型交換することも
行われていた。
また、タレットパンチプレス機の金型交換位置付近
に、作業者により書き換え可能なタレットレイアウト表
を設けたりしていた。
しかし、タレット上のステーションを固定ステーショ
ンエリアと変動ステーションエリアとに分ける場合に
は、変動可能のステーションが制限されるので、金型を
取付け困難な場合が生じ、フレキシブルな生産に支障を
来たすことがあるという問題点がある。
また、タレットレイアウト表は、作業者により手入力
で作成されるため、記入ミスや記入洩れを生じることが
あり、それを気付かずに加工すると、誤った金型により
不良品を作ってしまうことがあるという問題がある。
ところで、現在の板金加工業界においては、多品種少
量生産体制が進行し、1つのNC加工機で非常に多くの種
類の加工を行っている。その為、金型交換回数は増加
し、それに伴って1日の中での金型交換時間の占める割
合が大きなものとなっている。
そこで、NCプログラムを作成する場合、オペレータは
なるべく汎用的な金型を多く使用する様にし、加工現場
では加工順を考える等を行うことによって、少しでも金
型交換回数を減らす様に工夫している。
しかし、特殊な金型を使用する場合など、どうしても
金型を交換しなければならないことが、特に加工精度を
重視するユーザでは多く見うけられる。例えば、比較的
小さな矩形の金型でニブリングにより多数の形状を打抜
き加工できるとしても、ニブリングでは仕上り面の精度
が劣るので、加工精度を重視するユーザでは、どうして
も何種類かの金型を準備するようになる。
そこで、近時、NC装置またはその上位コントローラに
段取りチェック機能を設け、金型交換を始めとして各種
の段取りを容易化、迅速化することが行われている。
この段取りチェック機能は、現在タレットにセットさ
れている金型情報と、クランプ位置情報をマシン情報と
して管理し、このマシン情報と、加工するNCプログラム
に対応した加工情報内の使用金型情報及びクランプ位置
情報とを比較し、段取り有無を自動判断し、段取りすべ
き事項につき段取り情報を生成し、段取り作業を容易,
迅速に進行できるよう、第19図に示すように、CRT上に
支障内容を表示する機能である。
第19図において、表示画面1には、NCプログラム名
(NCPOO1)の下に使用金型の一覧表が、ステーション番
号(TNO),名称,寸法,取付け角度の内容で12個分表
示され、12個の表示で不足の場合には次のページが操作
表示されるようになっている。また、交換金型は赤色で
他と区別されて表示されるようになっている。
そこで、作業者は、第19図に示す表示を参照して、赤
字で表示される交換金型につき、うち任意の1つを選択
して順次金型交換作業を行うことになる。金型交換作業
は、交換すべき金型装着ステーションをマニュアル操作
で金型交換位置に移動させ、金型交換位置に来た金型交
換ステーションの金型を抜き取って、新たな金型を取付
けるというようなものである。角度変更だけのこともあ
る。また、他の金型装着ステーションに装着されている
金型を外し、他のステーションに取付けることもある。
マニュアル操作による金型交換のためのタレットの回
転方式としては、ステーション番号の入力による方式
と、タレット回転スイッチを使用する方式とがある。
前者のステーション番号の入力による方式は、「MDI
(マニュアルデータインプット)モード」にてNC装置の
操作盤からステーション番号を入力すると、タレットが
回転し、入力した番号の金型装着ステーションが金型交
換位置に割り出されるというものである。
後者のタレット回転スイッチを操作する方式は、「手
動モード」にて金型交換位置付近に設けた操作盤上で
正,逆指令用のタレット回転スイッチを押圧操作する
と、スイッチを押圧している間だけタレットがゆっくり
と回転するので、所望のステーションが金型交換位置に
来たとき押圧操作を止めることで任意のステーションを
金型交換位置に割り出すことができるというものであ
る。スイッチから手を離すと、タレットの回転は最寄り
のステーションを選んで停止する。回転し過ぎた場合は
逆方向のスイッチを操作すれば良い。ただし、タレット
にはそのステーション番号が刻印されているだけである
ので、ステーション番号の探索は慣れていないものにと
っては仲々大変である。
(発明が解決しようとする課題) 上記の如く。従来のタレットパンチプレスの金型交換
は、段取りチェック機能を用い、第19図に示すように段
取り情報を表示した上でタレットをマニュアル操作で回
転させて順次金型交換するという方式であったため、熟
練者であっても仲々大変で、未熟練者にあっては相当大
変で、交換作業に多大の労と時間を要し、加工ラインの
稼働効率を低下させているという問題がある。
また、従来の金型交換作業では、金型交換につき第19
図のような表示が必要となるが、この表示は全ての使用
金型一覧を表示させ、交換順を作業者に任せ適宜の順で
金型交換させるというものであるので。表示文字がどう
しても小さくなり、見づらく、作業しづらいという問題
点があった。
特に、FMSを指向する加工ラインでは、本来無人化を
目的とするので、タレットパンチプレスでは、この金型
交換作業がネックとなっている。
そこで、本発明は、特に交換金型装着ステーションを
金型交換位置に自動的に割り出させることにより、金型
交換作業を単純化し、容易,迅速に金型交換させ、加工
ラインの稼働効率を向上させることができるタレットパ
ンチプレスの金型交換システムを提供することを目的と
する。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本発明は、回転自在のタレ
ット上に複数の金型装着ステーションを有し、NCプログ
ラムで指定された金型装着ステーションを加工位置に割
り出しつつ割り出された金型装着ステーションに装着さ
れている金型にてプレス加工を行うタレットパンチプレ
スの金型交換システムにおいて、 タレットパンチプレス機を制御するNC装置にプレス加
工用のNCプログラムを供給する上位コントローラを設
け、 該上位コントローラに、前記タレットの金型装着ステ
ーションに現在装着されている金型とこれから供給する
加工用のNCプログラムで使用することとなる金型とを比
較し、金型交換すべき金型装着ステーションを検出する
交換金型検出手段と、 該交換金型検出手段で検出した金型装着ステーション
を金型交換位置に割り出し動作させるためのタレット回
転用のNCプログラムを生成するタレット回転用NCプログ
ラム生成手段と、 該タレット回転用NCプログラム生成手段で生成された
NCプログラムを前記NC装置に対して転送し、金型交換位
置に自動的に割り出された交換金型装着ステーションに
対し金型交換されたことを確認後、加工用のNCプログラ
ムを転送するNCプログラム転送手段と、を設けたことを
特徴とする。
また、前記金型交換作業は、手作業で、または自動工
具交換装置を用いて行われることを特徴とする。
(作用) 上記構成により、本発明のタレットパンチプレスの金
型交換システムでは、上位コントローラにて、加工プロ
グラムで必要となる金型交換につき、交換すべき金型装
着ステーションを金型交換位置に割り出すためのNCプロ
グラムを作成してタレットパンチプレス機のNC装置に転
送し、交換金型装着ステーションを金型交換位置に自動
的に割り出させて金型交換させ、その後加工用のNCプロ
グラムを転送するので、金型交換につき、作業者がタレ
ットを回転させるという手続きを必要としない。
また、NC装置は、金型交換のNCプログラムに実行して
後、加工用のNCプログラムを実行するだけであるので、
NC装置に特別の機能を追加する必要もない。
さらに、上位コントローラが、NC装置のDNC運転用の
コントローラである場合、通常のDNC運転の一貫として
交換金型装着ステーションを割り出すだけであるので、
この場合には、上位コントローラに、タレット回転用の
NCプログラムを生成する機能を備えるだけであ。
自動的に割り出される交換金型装着ステーションに対
しては、手作業で金型交換できるだけでなく、金型交換
ロボットを連動させ、自動で金型交換させることもでき
る。手作業で金型交換させる場合には、第19図で示した
ような交換作業支援用の表示が必要となるが、本発明で
は、自動で交換金型装着ステーションが割り出されるの
で、割り出されたステーションに対し交換に必要な情報
のみを拡大して表示させることができる。
(実施例) 本発明を実施したFMS加工ラインの一例を示す第2図
において、該加工ライン2は、多列多段の材料収納ステ
ーションを有するラック3を備えた自動倉庫4を備えて
成り、前記ラック3の後方に所定の収納ステーションに
対して後方側から板金素材を搬入する素材搬入装置5が
備えられている。また、ラック3の前方には、ラック3
の各収納ステーションの高さ位置へ位置決め可能の昇降
台6を備え、ラック3の前面側で任意の位置へ移動可能
の材料搬出入装置7が設けられている。したがって素材
搬入装置5で一つの収納ステーションに収納された素材
は、搬出入装置7の一般的な搬出入動作により、他の収
納ステーションへ移載可能であり、また適宜収納ステー
ションに収納された素材または製品を適宜昇降台6上へ
取り出し可能である。
前記ラック3の前面側で一定距離を置いたライン上に
は、ローディング装置8とアンローディング装置9を備
えたタレットパンチプレス機10が配置され、ローディン
グ装置8及びアンローディング装置9と自動倉庫4との
間には、適宜搬送路11が設けられ、矢印イ、ロ、ハ、
ニ、ホの順で素材が加工されて製品となり、適宜次の工
程または出庫部へ搬送されるようになっている。
上記構成の加工ライン2において、自動倉庫4の素材
搬入装置5の近傍にはインテリジェント化されたストッ
カコントローラ(ISC)11が配置され、タレットパンチ
プレス機10の近傍にはタレットパンチプレス機10を制御
するためのNC装置12が配置され、該NC装置12の近くに
は、前記ローディング装置8及びアンローディング装置
9とそれぞれ接続され各機を制御するコントローラ13
と、このコントローラ13と前記NC装置をまとめてデータ
処理するインテリジェント化されたデータターミナル
(IDT)14とが配置されている。このデータターミナル1
4はNC装置12の上位コントローラとなるので、以下この
ターミナルを上位コントローラと呼ぶ。また、これらコ
ントローラ同志はLAN回線15で接続され、このLAN回線15
には事務所内に配置されたメインコントローラ(IMC)
6と自動プログラミング装置17とが接続されている。ス
トッカコントローラ11に回線18を介して接続されるター
ミナル(TH)19,20は、自動倉庫4についての操作を各
所で行うため、それぞれ離れた位置に適宜配置したもの
である。
したがって、第3図に示すように、本例の加工ライン
2では、各コントローラ11,12,14及びメインコントロー
ラ16、自動プログラミング装置17などがLAN配線15によ
って相互に接続された形となり、メインコントローラ16
で作成されたスケジュールプログラムを上位コントロー
ラ14に転送することにより、スケジュールされたNCプロ
グラムを順次実行させることができる。
第4図に示すように、上記タレットパンチプレス10
は、いわゆるブリッジ形のフレーム19内に、上下に対向
配置される上下タレット20,21を備えて成り、このタレ
ット20,21を回転させ加工位置に割り出した金型(図示
せず)をストライカ22で打撃することにより、ワークク
ランプ装置23で把持されテーブル24上で位置決めされた
ワークWに適宜プレス加工を行うことができる。
第5図に上記タレット20,21の平面図を示す。図示の
ように、タレット20,21には、トラッアク分けされる3
種の円周上にそれぞれ多数の金型装着ステーションを備
えて成り、各金型装着ステーションにはステーション番
号が付けられている。
本例のタレット20,21は72ステーションの例であり、
内側、中央、外側の各トラックには、それぞれ24個の金
型装着ステーションが設けられている。各トラックの間
隔は40mmとされ、前記ワーククランプ装置23は、中央ト
ラックを基準としてワークWを位置決めし、内側または
外側トラックでの金型を用いるときは40mmのオフセット
を与えて制御するようになっている。
以上の構成により、本例の加工ライン2では、第6図
(b)に示す接続関係にて、上位コントローラ14により
NC装置12をDNC運転することができるが、第6図(a)
に示すように、上位コントローラ14にて、NC装置12を単
体で制御することも可能である。
第7図に上位コントローラ14とNC装置12との交信方式
を示す。
NCスタートボタンをオンすると、上位コントローラ14
に信号DC1が送信され、NCプログラムが転送される。そ
こで、NC装置12のバッファが満杯状態となると、信号DC
3が上位コントローラ14に対して送信され、次の転送再
開信号DC1で転送再開される。信号DC1に次いでの信号SY
Nで加工完了となる。これらプロトコルは一般的なもの
である。
第7図に示すデータ転送処理などの処理を行うため、
前記上位コントローラ14は、第8図に示すようにモジュ
ール構成されている。
すなわち、上位コントローラ14は、ROM25及びRAM26
と、NC装置12やIMC16などと交信するためのシリアル通
信インタフェィス27,28を備えている。ROM25には、メイ
ンモジュール39と、NCプログラム編集モジュール30と、
DNC運転モジュール31と、マシン情報編集モジュール32
と、メンテナンスモジュール33と、外部入出力モジュー
ル34が内蔵されている。DNC運転モジュール31にはDNC部
35と段取りチェック部36が付属されている。ROM26は、N
Cプログラムと,加工情報と,金型の現在装着状態を示
す情報など機械系の情報としてのマシン情報と,システ
ムパラメータとをそれぞれ記憶する記憶部37,38,39,40
を備えている。
上記の如くモジュール構成された上位コントローラ14
を機能分けして示したのが第1図である。
第1図において上記の如きタレットパンチプレス機10
を数値制御するNC装置12には、上位コントローラ14がDN
C回線40を介して接続されている。
NC装置12には、NCプログラム及びその他の情報を上位
コントローラ14側から入力するNCプログラム入力部41
と、タレットパンチプレス機10を制御するNC部42と、金
型交換作業につき支援情報を表示したり、交換確認信号
を入力するなど交換時の信号を処理する金型交換情報処
理部43が備えられている。
上位コントローラ14は、スケジュールプログラム設定
部44と、NCプログラム設定部45と、交換金型検出部46
と、タレット回転用NCプログラム生成部47と、NCプログ
ラム転送部48とを有し、タレット回転用NCプログラム生
成部47には、金型交換変換テーブル49と、テーブル原点
セット用パラメータ記憶部50が接続されている。
スケジュールプログラム設定部44は、第2図に示すラ
イン構成にて、メインコントローラ16側からスケジュー
ルプログラムを入力し、設定するものである。
NCプログラム設定部45は、スケジュールプログラム設
定部44に設定されたスケジュールからこれから加工する
NCプログラム、または次回動作のためのNCプログラムを
抽出し、交換金型検出部46及びNCプログラム転送部48に
設定するものである。
交換金型検出部46は、入力されたNCプログラムにつ
き、従来例で示した段取りチェックの一貫としてNCプロ
グラムで使用する金型と現在装着されている金型とを比
較し、交換金型を検出するものである。
例えば第9図において、NCプログラムがNCP001からNC
P002に代わるとき、ステーションT201については交換の
必要がないが、ステーションT102については、金型(RO
50)を別の金型(RO 3.0)に交換する必要がある。RO
は丸型を示す。そこで、交換金型検出部46では、第10図
に示すような交換金型リスト51を作成する。
タレット回転用NCプログラム生成部47は、金型交換位
置変換テーブル49及びテーブル原点セット用パラメータ
記憶部50の記憶内容を参照し、交換金型につき、交換金
型装着ステーションを金型交換位置に割り出すためのNC
プログラムを生成するものである。
金型交換位置変換テーブル49は、第11図に示すタレッ
ト20,21では第4図に示すストライカ22の位置と金型交
換位置との間にずれがあるため、通常のNCプログラム運
転にてステーションを割り出させると指令のステーショ
ンがストライカ22の直下に位置させられるので、第12図
に示すように金型交換位置に予定のステーションを位置
させるため、どのステーションをストライカ22の直下
(加工位置)に位置させたらよいかを規定したものであ
る。
したがって、第12図に示すテーブル49を用いてステー
ション番号を変換し、これをNCプログラムのステーショ
ン番号に書き込むことにより、予定のステーションを金
型交換位置に割り出すことができる。なお、金型交換位
置は、第4図において、手前側の一位置とされる。
また、テーブル原点セット用パラメータ記憶部50に
は、第5図に示したトラックのオフセット量(40mm)が
記憶されている。上述のように、ワーククランプ装置23
の位置決めでは中央トラックが基準とされ、内側または
外側のトラックが指定された場合には、ワーククランプ
装置23が補正動作をすることになる。したがって、タレ
ット回転用のNCプログラムをNC装置12に転送するとワー
ククランプ装置23が自動的に動作することになり、作業
者にとって予期せぬ動作となり、危険である。そこで、
本例では、金型交換時のタレット回転用NCプログラムで
はワーククランプ装置23を動作させないよう、内外のト
ラックに関し±n40mmのオフセットを与える。
以上により、タレット回転用NCプログラム生成部47
は、下記の如きタレット回転用のNCプラグラムNTを自動
生成する。*印の部分にはオフセット値(±40または0.
0)が代入される。
G92X ; G70X0.00Y ; G50; 項は原点セットのコード、項はテーブルを動かさ
ず、タレットを回転させ、交換金型装着ステーションを
金型交換位置に割り出すコード、項は原点復帰のコー
ドである。
NCプログラム転送部48は、タレット回転NCプログラム
生成部47で生成されたNCプログラムNT及び加工用NCプロ
グラムNPを入力し、タレットパンチプレス機10の現在加
工作業の終了後、段取り開始の信号入力により、まずNC
プログラムNTをNC装置12に対して出力後、金型交換終了
して後、NCプログラムNPを出力し、NC装置12にDNC運転
を実行させるものである。
次に、作業者側の対応方式を示す。
第15図において、上位コントロトーラ側は、ステップ
1501で初めのNCプログラムNCP001の加工後、次のNCプロ
グラムNCP002をセットし、段取りチェックの有無を判別
する金型交換が無ければステップ1508へ移行し、次の加
工へ入るが、金型交換有りの場合には、ステップ1503
で、作業者のNCスタートボタンのオン信号に基く信号DC
1を待ち、ステップ1503で信号DC1の入力後、ステップ15
04でタレット回転用のNCプログラムNTを作成し、ステッ
プ1505でそのプログラムNTをNC装置12に対して転送す
る。これにより、タレット20,21は自動的に回転し、交
換金型装着ステーションが金型交換位置に割り出され
る。
そこで、作業者はステップ1510で金型交換作業を実行
する。
このとき、第16図に示すように、金型交換位置付近に
設けた表示装置の画面1′には、NCプログラム名の下に
1つの交換金型の内容が拡大されて表示され、その右方
側に次の交換金型についての小さな表示が参照可能とな
っているので、その表示を見て、自動的に割り出された
交換金型装着ステーションに、所定の金型を取付ける。
金型交換は、NCスタートボタンを押すことにより、信
号DC1が上位コントローラ側にステップ1503で入力さ
れ、次の交換金型についての処理が為される。
そして、全ての交換金型についての処理の終了後、作
業者がライトペンで確認信号を入力することにより、そ
の信号がステップ1506に次いで待期されているステップ
1507で受信され、ステップ1508で次の加工、すなわちNC
プログラムNCP002を転送する。
ステップ1504でのタレット回転用のNCプログラムN
Tは、次の加工の開始前に予め作成しておいても良い。
以上により、本例のタレットパンチトプレスの金型交
換システムでは、交換金型装着ステーションが自動的に
割り出されるので、作業者は割り出された金型に対して
金型交換すれば良く、作業が単純で容易,確実,迅速に
処理が行える。
また、このとき、3トラックのタレット20,21でも、
誤ってワーククランプ装置23が動作されることがなく、
金型交換を安全に行える。しかも、タレット20,21の回
転は、上位コントローラ14からNC装置12へNCプログラム
NTの転送により行えるので、NC装置12の改造も必要でな
く、装置コストを高くすることもない。
さらに、作業支援に用いる画面1′には、交換すべき
金型内容を拡大して示すことができるので、遠く離れた
位置からでも画面1′が見易く、誤りを生ずる恐れが少
なくなる。
加えて、このように、作業が単純で判り易いので、作
業者をして金型交換についての混乱を生じさせることが
なく、金型交換作業を軽快に行える。
上記実施例では、金型交換作業を作業者が行ったが、
第17図に示すようにシステム構成し、金型交換作業を全
自動で行うことも可能である。
すなわち、本例では、金型ラック52を設け、このラッ
ク52とタレットパンチプレス機10との間に金型交換コン
トローラ53で制御される金型交換ロボット54を備えた自
動工具交換装置ATCを設け、上位コントローラ14で上述
実施例の如くしてタレット20,21を自動で回転させると
共に、ATCに対し金型交換指令を出し、金型交換ロボッ
ト54で自動的に金型交換させる。
ラック52に保有させる金型は、第18図に示すようにラ
ック内金型情報55として管理し、金型部材、及び寸法で
交換金型を検索し、格納位置(列,段)を調べるように
すれば良い。
本例では、上位コントローラ14でNC装置12を介してタ
レット20,21を回転させ交換金型装着ステーチョンを割
り出させるので、ATCの動作が簡単で、自動化処理が容
易に行えるという利点がある。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、適
宜の設計的変更を行うことにより、、適宜態様で実施し
得るものである。
[発明の効果] 以上の通り、本発明は特許請求の範囲に記載の通りの
タレットパンチトプレスの金型交換システムであるの
で、タレットパンチプレス機を制御するNC装置の上位コ
ントローラから加工用のNCプログラムと同様のタレット
回転用のNCプログラムを転送し、交換金型装着ステーシ
ョンを金型変換位置へ自動的に割り出させることができ
るので、金型交換作業を単純化し、手作業において、ま
たATC対応において、容易,迅速に金型交換させること
ができ、加工ラインの稼働効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るタレットパンチプレス
の金型交換システムのブロック図、第2図は本発明を適
用した加工ラインの説明図、第3図はその加工ラインの
各コントロトーラについての接続関係を示す説明図、第
4図は上記加工ラインに配置されるタレットパンチプレ
ス機の正面図、第5図は金型装着ステーションの配置関
係を示すタレットの平面図、第6図は上位コントローラ
とNC装置の接続関係を示す説明図、第7図は上位コント
ローラとNC装置の通信プロトコルの説明図、第8図は上
位コントローラのモジュール構成を示す説明図、第9図
は加工用NCプログラムの遷移状態を示す説明図、第10図
は第9図に示す加工用のNCプログラムの関係から作成さ
れる交換金型リストの説明図、第11図はタレットの金型
交換位置の説明図、第12図は金型交換位置変換テーブル
の説明図、第13図はタレットのトラックオフセットの説
明図、第14図はタレット回転用NCプログラムの説明図、
第15図は上記コントローラの処理に対する作業者に対応
関係を示す説明図、第16図は第15図に示した作業におい
て用いられる金型交換支援用画面の説明図、第7図はAT
C応用方式を示す説明図、第18図は第17図に示す金型ラ
ックについての保有金型情報の表現方式を示す説明図、
第19図は従来用いられていた金型交換支援用画面の一例
を示す説明図である。 1′……金型交換支援用画面 2……加工ライン 4……自動倉庫 10……タレットパンチプレス 12……NC装置 14……上位コントローラ 15……LAN回路 16……メインコントローラ 40……DNC回線 46……交換金型検出部 47……タレット回転用NCプログラム生成部 48……NCプログラム転送部 49……金型交換位置変換テーブル 50……テーブル原点セット用パラメータ記憶部 NP……加工用のNCプログラム NT……タレット回転用NCプログラム

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転自在のタレット上に複数の金型装着ス
    テーションを有し、NCプログラムで指定された金型装着
    ステーションを加工位置に割り出しつつ割り出された金
    型装着ステーションに装着されている金型にてプレス加
    工を行うタレットパンチプレスの金型交換システムにお
    いて、 タレットパンチプレス機を制御するNC装置にプレス加工
    用のNCプログラムを供給する上位コントローラを設け、 該上位コントローラに、前記タレットの金型装着ステー
    ションに現在装着されている金型とこれから供給する加
    工用のNCプログラムで使用することとなる金型とを比較
    し、金型交換すべき金型装着ステーションを検出する交
    換金型検出手段と、 該交換金型検出手段で検出した金型装着ステーションを
    金型交換位置に割り出し動作させるためのタレット回転
    用のNCプログラムを生成するタレット回転用NCプログラ
    ム生成手段と、 該タレット回転用NCプログラム生成手段で生成されたNC
    プログラムを前記NC装置に対して転送し、金型交換位置
    に自動的に割り出された交換金型装着ステーションに対
    し金型交換されたことを確認後、加工用のNCプログラム
    を転送するNCプログラム転送手段と、を設けたことを特
    徴とするタレットパンチプレスの金型交換システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記金型交換作業は、
    手作業で、または自動工具交換装置を用いて行われるこ
    とを特徴とするタレットパンチプレスの金型交換システ
    ム。
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