JP6573249B2 - Tfcメンブレンを介した水フラックスを改善させるための方法 - Google Patents

Tfcメンブレンを介した水フラックスを改善させるための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6573249B2
JP6573249B2 JP2018517168A JP2018517168A JP6573249B2 JP 6573249 B2 JP6573249 B2 JP 6573249B2 JP 2018517168 A JP2018517168 A JP 2018517168A JP 2018517168 A JP2018517168 A JP 2018517168A JP 6573249 B2 JP6573249 B2 JP 6573249B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane
tfc
water
coating
tfc membrane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018517168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018535086A (ja
Inventor
ホルムバーグ、ブレット、アンダーソン
ケーラー、ジェフ
ジュン ジョン、ヒュン
ジュン ジョン、ヒュン
Original Assignee
エルジー・ナノエイチツーオー・インコーポレイテッド
エルジー・ケム・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エルジー・ナノエイチツーオー・インコーポレイテッド, エルジー・ケム・リミテッド filed Critical エルジー・ナノエイチツーオー・インコーポレイテッド
Publication of JP2018535086A publication Critical patent/JP2018535086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6573249B2 publication Critical patent/JP6573249B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D67/00Processes specially adapted for manufacturing semi-permeable membranes for separation processes or apparatus
    • B01D67/0081After-treatment of organic or inorganic membranes
    • B01D67/0088Physical treatment with compounds, e.g. swelling, coating or impregnation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/02Reverse osmosis; Hyperfiltration ; Nanofiltration
    • B01D61/025Reverse osmosis; Hyperfiltration
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D67/00Processes specially adapted for manufacturing semi-permeable membranes for separation processes or apparatus
    • B01D67/0081After-treatment of organic or inorganic membranes
    • B01D67/0095Drying
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/02Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor characterised by their properties
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/10Supported membranes; Membrane supports
    • B01D69/107Organic support material
    • B01D69/1071Woven, non-woven or net mesh
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/12Composite membranes; Ultra-thin membranes
    • B01D69/125In situ manufacturing by polymerisation, polycondensation, cross-linking or chemical reaction
    • B01D69/1251In situ manufacturing by polymerisation, polycondensation, cross-linking or chemical reaction by interfacial polymerisation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/56Polyamides, e.g. polyester-amides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/44Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis
    • C02F1/441Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis by reverse osmosis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2103/00Nature of the water, waste water, sewage or sludge to be treated
    • C02F2103/08Seawater, e.g. for desalination
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/124Water desalination
    • Y02A20/131Reverse-osmosis

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

本発明は、ナノ濾過、逆浸透または正浸透のために、例えば、水道水、汽水(BW:brackish water)及び海水(SW:sea water)を含む水を精製するために用いられるメンブレンを含む薄膜複合(TFC:thin film composite)メンブレンに関し、より特に、TFCメンブレンにおける水フラックス(water flux)を向上させるための添加剤及び方法に関する。
TFCメンブレンは、異種物質(dissimilar material)の層がともに結合されて単一メンブレンを形成するメンブレンである。かかる積層構造(layered construction)は、メンブレンの性能と耐久性を最適化する物質の組み合わせの使用を許容する。TFCメンブレンは、ナノ濾過のために、水道水、汽水、及び海水を処理するための逆浸透及び正浸透メンブレンに用いられる。前記メンブレンは、典型的に、非極性(例えば、有機)相の単量体と極性(例えば、水性)相の単量体をともに界面重合し、多孔性支持層上に識別層(discrimination layer)を形成することで製造される。フラックスおよび相当な排除特性(rejection characteristic)が必要である際に、例えば、水を精製する際に、TFCメンブレンが用いられる。排除特性を減少させることなく、且つフラックスを増加させるために、重合中に様々な材料及び化学添加剤がTFCメンブレンに添加されてきた。また、汚染物質、例えば、精製されるべき汽水または海水からの物質がTFCメンブレンの表面に蓄積(build up)されることで、TFCメンブレンはファウリング(fouling)が発生してフラックスが減少することとなる。
逆浸透(RO)用に設計される場合、TFCメンブレンは任意の物質で製造されることができ、逆浸透を行うことができる限り、任意の形態を取ることができる。これは、適用された適当な圧力下で、優先的に水を透過させ、溶解された塩を排除することができる。典型的な逆浸透TFCメンブレンは、フェルトバッキング層(backing layer)、支持層、及び識別層を含むことができる。識別層は、液体の濾過に使用可能なポリアミド膜であることができ、通常、水から塩を除去する。支持層は識別層とフェルトバッキング層との間に位置し、一般に、濾過された流体の流動を可能とするポリスルホンなどの多孔性重合体物質である。フェルトバッキング層は、典型的に、識別層によって濾過された流体がメンブレンシートを介して流動するように、多孔性である。
TFCメンブレンの界面重合された識別層は、任意の公知の技術により製造されることができる。識別層の例示的な実施態様、これらの化学及びこれらの製造方法は、米国特許第4,039,440号;第4,277,344号;第4,902,424号;第5,108,607号;第5,543,046号;第6,337,018号;第7,109,140号;及び第8,177,978号に開示されており、これらのそれぞれは、本願に参照として引用される。好ましくは、識別層は架橋結合されたポリアミドである。界面重合及び識別層の形成の後、TFCメンブレンを典型的に乾燥させた後、最終乾燥の前に、または保護層またはファウリング防止(anti‐fouling)コーティング層などの前面コーティングを適用する前に、過量の反応物を除去するために洗浄する。メンブレンの最終乾燥及び/またはコーティングは、メンブレンを介した水フラックスを減少させることができる。水フラックスに対するこのような否定的な影響は、乾燥工程中に空隙(pore)の崩壊によって引き起こされ得る。
識別層と支持層の他にも、識別層の表面の電荷特性を変化させたり、排除性質を改善させたり、ファウリングを減少させるために、支持層と識別層との間の中問層及び保護層として追加されたコーティング層(識別層の表面を化学的に変形させることで生成されたものなどを含む)などの任意の数の他の層が、TFCメンブレン上に存在することができる。これらコーティング層は、メンブレンが使用中である際に供給溶液に露出すべき面(side)に、逆浸透メンブレンをコーティングする。
様々な保護、ファウリング防止、及び性能向上コーティング層が公知されている(米国特許第6,177,011号;第6,413,425号;第7,490,725号;第8,011,517号;第8,017,050号;第8,443,986号;及び第9,022,227号、並びに米国特許出願公開第2010/0051538号及び第2012/0111791号参照)。これらコーティング層の適用は、メンブレンを介した水フラックスに否定的な影響を与え得るが、これは、コーティングを架橋結合または乾燥させるのに一般に用いられる乾燥工程により引き起こされ得る。
必要なことは、乾燥及び/またはTFCメンブレンにコーティング層を追加する時よく観察されるメンブレンを介した水フラックスに対する否定的な影響を最小化もしくは除去することのできる工程である。
したがって、本発明は、メンブレンを介した水フラックスが改善されたTFCメンブレンを製造するための方法に関する。
前記TFCメンブレンは、保護、ファウリング防止、または性能向上コーティング層、またはこれらの組み合わせなどの識別層の表面上に少なくとも1つのコーティング層を含むことができる。
TFCメンブレンの識別層を形成し、TFCメンブレンを乾燥及び水洗した後に、且つ最終乾燥またはコーティング層の塗布の前に、空隙構造保護剤を含有する背面処理溶液でTFCメンブレンの背面を処理することで、メンブレンを乾燥させ構成要素の組み立て(element assembly)の前にロールさせる時に、TFCメンブレンの性能特性を保持することができるということを見出した。水洗後(post‐rinse)の空隙構造保護剤として、カンファースルホン酸の3級アミン塩が開発されている。例示的な空隙構造保護剤は、トリエチルアンモニウムカンファースルホネート(TEACSA)である。
空隙構造保護剤が背面処理溶液に含まれ、界面重合後に、且つ乾燥または前面コーティングの塗布前に、水洗後のTFCメンブレンの背面に塗布される場合、空隙構造保護剤を適用せずに製造されたメンブレンに比べて、乾燥工程済みのTFCメンブレンがより優れた水フラックス性能を示し、塩排除率を維持する。海水TFCメンブレンを用いると、メンブレンを乾燥またはコーティングする前に背面処理溶液中に空隙構造保護剤を使用して、適度の水フラックスの改善を実現することができる。汽水TFCメンブレンを用いると、背面処理溶液中に空隙構造保護剤を使用して、大きいメンブレンフラックスの改善を実現することができる。汽水性の条件下で透過を誘導する、より低い圧力は、海水メンブレンに比べて汽水メンブレンにおける相当なフラックス改善の原因であると考えられる。汽水性の条件下で、空隙の崩壊による制限を克服するための原動力(driving force)が少ないため、空隙の崩壊による流動の制限は、より相当な効果を有する。
また、空隙保護剤としてカンファースルホン酸の3級アミン塩を用いると、クエン酸ナトリウムなどの乾燥剤の使用時にたまに発生し得る浸透性ブリスター(blister)の形成の可能性を除去するというさらなる利点を有することが見出された。このような浸透性ブリスターは、メンブレンの表面が濡れている時や、水が薄膜の背面上のクエン酸ナトリウム塩の濃度による浸透圧差を弱化させようとする時に現われた。クエン酸ナトリウムは乾燥される時に結晶を形成し、そのため、結晶は、支持空隙層を一時的に遮断し、薄膜メンブレンの後に浸透圧が形成されるようにする。支持層に対する接着力の弱い薄膜メンブレンの任意の領域は剥離され、摩耗またはメンブレンの形成または取り扱い中に、メンブレンに導入された任意の欠陥によって破損されやすい、ブリスタリングされた(blistered)メンブレンを生成させる。空隙構造保護剤としてカンファースルホン酸の3級アミン塩を用いると、どんな浸透性ブリスター形成も防止する。
TFCメンブレンの水フラックスを改善させるための方法が本願で提供される。前記方法は、空隙構造保護剤としてのカンファースルホン酸の3級アミン塩を約0.1wt%〜約33wt%含有する背面処理溶液をTFCメンブレンの背面に塗布することで、背面‐処理されたTFCメンブレンを形成するステップと、前記背面‐処理されたTFCメンブレンを乾燥させることで、処理されたTFCメンブレンを得るステップと、により、少なくとも背面上のフェルト層、支持層、及び前面上の識別層を有するTFCメンブレンを処理することを含む。処理されたTFCメンブレンは、背面処理溶液で背面を処理せずに製造されたTFCメンブレンの水フラックスに比べて大きい水フラックスを示す。識別層はポリアミドを含むことができる。乾燥ステップは、処理されたTFCメンブレンの表面が少なくとも75℃の温度に達するまで、処理されたTFCメンブレンを加熱することを含むことができる。
カンファースルホン酸の3級アミン塩の3級アミンは、アルキル部分(moiety)に1〜6個の炭素原子を有するトリアルキルアミン、炭素数1〜6のアルキル基を0〜3個有するピリジン、アルキル‐アルコール‐アミン、アルキル部分に1〜6個の炭素原子を有するN‐アルキル‐ピロリジン、アルキルベンジルアミン、及びヘテロ芳香族3級アミン、またはこれらの組み合わせから選択されることができる。カンファースルホン酸の3級アミン塩の3級アミンは、ピリジン、4‐ジメチルアミノ‐ピリジン、キノリン、イソキノリン、フェナントリジン、トリエチルアミン、エチル‐ジイソプロピルアミン、N,N‐ジメチル‐シクロヘキシルアミン、N‐メチルピロリジントリエタノールアミン、メチルジエタノール‐アミン、エチル‐ジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ブチルジエタノールアミン、オクタデシル‐ジエタノールアミン、シクロヘキシルジエタノールアミン、ベンジルジエタノールアミン、ベンジル‐メチルエタノールアミン、ジエチル‐エタノールアミン、ジエチルシクロヘキシノールアミン、メチルオクタデシル‐エタノールアミン、メチルオクタデセニルエタノールアミン、ジメチルベンジルアミン、及びピコリンから選択されることができる。背面処理溶液は,水、C‐Cアルコール、C‐Cケトン、グリコール、ポリアルキレングリコール、エチレングリコールのモノ‐アルキルエーテル,及びエチレングリコールのジ‐アルキルエーテル、並びにこれらの組み合わせから選択された溶媒を含むことができる。
本願で提供される方法は、さらに、TFCメンブレンの前面にコーティングを塗布するステップを含むことができる。前面コーティングは、ポリビニルアルコール、ポリビニル‐ピロリドン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルスルホン、ポリビニリデンフルオリド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアセテートポリアルコール、ポリアルキレンオキシド、ポリイミン、ポリアクリル酸、ポリアミン、ポリウレタン、及びポリウレア、並びにこれらの誘導体及びこれらの共重合体から選択された重合体を約0.1wt%〜約10wt%含むことができる。コーティングは、グリセロール、ポリグリセロール、ポリエチレングリコール、アルキレングリコール、及び糖アルコール、並びにこれらの任意の組み合わせから選択された湿潤剤を約0.1wt%〜約40wt%含むことができる。
また、本願で提供された方法により製造されたTFCメンブレンが提供される。本願で提供された方法により製造されたTFCメンブレンは、ナノ濾過または逆浸透または正浸透のために用いられることができる。逆浸透のために用いられる場合、25℃の温度及び225psiの圧力で、2,000ppmのNaClを含有する脱イオン水にメンブレンを露出させると、TFCメンブレンは、少なくとも18gfdの水フラックス及び少なくとも99.6%の塩排除率を示すことができるか;または、25℃の温度及び800psiの圧力で海水にメンブレンを露出させると、TFCメンブレンは、少なくとも15gfdの水フラックス及び少なくとも99.8%の塩排除率を示すことができる。
また、2,000ppm以下のNaClを含有する水道水または海水または汽水を精製する方法が提供され、前記方法は、水道水を、約150psi以下の静水圧で請求項12に記載のTFCメンブレンと接触させるか;または海水を、約800psi以下の静水圧で請求項12に記載のTFCメンブレンと接触させるか;または汽水を、約225psi以下の静水圧で請求項12に記載のTFCメンブレンと接触させることを含む。
また、TFCメンブレンの乾燥及び/または前面コーティングの前に、TFCメンブレンの背面に、空隙構造保護剤としてのカンファースルホン酸の3級アミン塩を約0.1wt%〜約33wt%含有する背面処理溶液で背面上に処理されたTFCメンブレンを含む逆浸透モジュールが提供される。メンブレンは、中央穿孔されたチューブの周りに螺旋状に巻き取られる(spirally wound)ことができる。メンブレンは、また、中空繊維で形成されることができ、中空繊維モジュールでポッティング(potted)されることができる。
また、前面を乾燥またはコーティングする前に、空隙構造保護剤で背面上に処理されたメンブレンを用いる逆浸透工程が提供される。前記工程は、供給側(feed side)と透過側(permeate side)を有し、本願で提供されたような逆浸透TFCメンブレンを含有するメンブレン分離装置を提供するステップと、逆浸透条件下で、供給側を横切って逆浸透により除去可能な汚染物質を含有する水流を通過させるステップと、前記供給側から、汚染物質が濃厚な水流を除去するステップと、汚染物質が枯渇された処理された水流を透過側から除去するステップと、を含む。一部の適用において、汚染物質は塩である。供給された水は、メンブレンの供給側の表面を横切って流動する。汚染物質が枯渇された処理された水は、透過流として取り出す(withdrawn)。濃縮物流は、残留物(retentate)流として供給側から取り出す。前記工程は、前処理濾過及び/またはコロイドの凝集、及び、例えば、紫外線、電気分解またはオゾンを用いた処理による濾過後の殺菌を含むが、これに制限されない追加のステップを含むことができる。
本発明の追加の特徴及び利点は下記の説明で述べられ、一部はその説明から明らかになり、または本発明の実施により習得されることができる。本発明の目的及び他の利点は、詳細な説明及びその請求項だけでなく、添付の図面で特に指摘された構造により実現され達成される。
上述の一般的な説明及び下記の詳細な説明は、何れも例示的な説明のためのものであって、請求されたような本発明についての追加の説明を提供するためのものであるということを理解すべきである。
本発明の追加の理解を提供するために含まれ、本明細書に含まれてその一部を構成する添付図面は、本発明の実施態様を示し、説明とともに本発明の原理を説明する役割をする。
前面上の識別層、支持層、及び背面上のフェルト層を有するTFCメンブレンの例示的な実施態様の概略図である。 パドル(puddle)コーティング技術を用いて、TFCメンブレンの背面に空隙構造保護剤を含有する背面処理溶液を塗布するための工程ラインの例示的な実施態様の概略図である。矢印は、巻き出しロール(unwind roll)と引き取りロール(take‐up roll)の回転方向を示す。BはTFCメンブレンの背面を示し、FはTFCメンブレンの前面を示す。 バス(bath)コーティング技術を用いて、TFCメンブレンの背面に空隙構造保護剤を含有する背面処理溶液を塗布するための工程ラインの例示的な実施態様の概略図である。矢印は、巻き出しロールと引き取りロールの回転方向を示す。BはTFCメンブレンの背面を示し、FはTFCメンブレンの前面を示す。
A.定義
他に定義されない限り、本願で用いられた全ての技術及び科学用語は、発明が属する分野における熟練者によって一般に理解されるものと同一の意味を有する。本願の全体にわたって言及された全ての特許、特許出願、公開された出願及び公報、ウェブサイト及びその他の出版物は、他に言及されない限り、その全文が参照として引用される。本願において、用語の定義が複数ある場合、このセクションの定義が優先される。URLまたはその他の識別子(identifier)またはアドレスを言及する時に、かかる識別子が変わり得て、インターネット上の特定情報が送受できるが、インターネット検索により同等の情報を探し出すことができると理解される。これについての言及は、このような情報の可用性と大衆普及(public dissemination)を立証する。
本願に用いられたような、単数形態「a」、「an」、及び「the」は、文脈で明確に他に指示されない限り、複数対象を含む。
本願に用いられたような、範囲及び量は、特定値または範囲において「約」と表現されることができる。「約」には、正確な量も含まれる。したがって、「約5%」は、「約5%」と「5%」を意味する。「約」は、意図された適用または目的のために、典型的な実験誤差内であることを意味する。
本願に用いられたような、「任意の(optional)」または「任意に(optionally)」は、後に記述される事件または状況が発生しても発生しなくてもよく、説明が、前記事件または状況が発生する場合とそうではない場合を含むことを意味する。例えば、システム内の任意の構成要素(component)は、前記構成要素がシステム内に存在しても存在しなくてもよいことを意味する。
本願に用いられたような、用語「アルキル」は、少なくとも1つの炭素原子を有し、炭素原子の間に二重または三重結合を有さない直鎖状、分岐状、または環状鎖を指す。
本願に用いられたような、「フラックス」は、メンブレンを介した液体の流動を指す。
本願に用いられたような、「排除率(rejection rate)」は、流体から不所望な成分の濃度の%減少を指す。したがって、例えば、海水または汽水の脱塩工程において、排除率は、供給海水または供給汽水に比べて透過物に存在する塩濃度の%減少であろう。
本願に用いられたような、「透過性(permeable)」及び「透過性(permeability)」は、濾過されるべき液体またはガスが、それを介して通過されるようにする物質またはメンブレンの性質を指す。したがって、濾過されるべき流体が、塩を除去するための塩水(salt water)または汽水である例示的な実施態様において、透過性は、塩を排除しながら水が通過されるようにする物質またはメンブレンの性質を指す。
本願に用いられたような、「組み合わせ」は、2つの項目間の、または2つ以上の項目のうち任意の会合(association)を指す。会合は、空間的であってもよく、または通常の目的のために2つ以上の項目を用いることを指す。
本願に用いられたような、用語「界面活性剤」は、空気/水、オイル/水、及び/またはオイル/空気の界面で吸収し、実質的にこれらの表面エネルギーを減少させる分子を指す。界面活性剤は、一般に界面活性部分の電荷によって分類され、カチオン性、アニオン性、ノニオン性、及び両性界面活性剤に分類されることができる。
本願に用いられたような、「薄膜複合メンブレン」は、単一メンブレンを形成するためにともに結合された異種物質の層を有するメンブレンを指す。
本願に用いられたような、用語「接触」は、2つ以上の物質が十分に近接して接近し、それらが相互作用できることを指す。
本願に用いられたような、「gfd」は、ガロン/平方フィート/日を指す。
本願に用いられたような、「CSA」は、カンファースルホン酸を指し、また±‐カンフル‐10‐スルホン酸として公知されており、CAS登録番号5872‐08‐2を有する。
本願に用いられたような、「TEACSA」は、カンファースルホン酸のトリエチルアミン塩を指す。TEACSAは、トリエチルアンモニウムカンファースルホネートとしても公知されている。
本願に用いられたような、「BW」は汽水を指す。
本願に用いられたような、「SW」は海水を指す。
B.薄膜複合メンブレンの製造
透過性TFCメンブレンの構造は、特に制限されない。しかし、かかるメンブレンは、与えられた流体の濾過を可能とすべきである。例示的な実施態様において、透過性TFCメンブレンは、汽水または海水などの塩水を濾過するように設計されることができるが、他の水溶液を濾過するために用いられることもできる。透過性TFCメンブレンの構造の概略的で且つ例示的な、非制限的な表現が図1に提供される。透過性TFCメンブレン100は、3つの主要層である背面フェルト層140と、支持層130と、識別層120と、を含むことができる。代案的な実施態様において、透過性TFCメンブレンは追加の層を含むことができる。TFCメンブレンは、シートまたは中空チューブとして提供されることができる。
1.背面フェルト層
下部または背面フェルト層140は、織布または不織布材料であるか、織布または不織布材料を含有することができる。背面フェルト層140は、代案的に、配向された繊維を含む繊維ウェブマットであることができる。例示的な実施態様において、フェルト層140は、ロール方向に配向された不織布の層である。背面フェルト層140は、メンブレンシートに構造的強度及び無欠性(integrity)を提供することができる。背面フェルト層140は、好ましくは、水を透過可能であり、平らであって、前面110に配向されたことと示されている支持層130または識別層120を貫通し得る脱繊維(stray fiber)がない。背面フェルト層140は、コストを低減させ、メンブレン面積を最大化し、伸長に強く、高圧における変形に対して機械的に抵抗性を有するように、薄いことが好ましい。例示的な実施態様において、背面フェルト層140はポリエステルで形成されることができる。代案的な重合体性物質も使用可能である。背面フェルト層140として使用可能であるか、これに含まれ得る例示的な物質は、米国特許第4,214,994号;第4,795,559号;第5,435,957号;第5,919,026号;第6,156,680号;及び第7,048,855号;並びに米国特許出願公開第2008/0295951号及び第2010/0193428号に開示されており、これらのそれぞれは本願に参照として引用される。
2.多孔性支持層
TFCメンブレンシートは、背面フェルト層140上に多孔性支持層130を含むことができる。多孔性支持層130は重合体材料で形成されることができる。例示的な実施態様において、多孔性支持層130はポリスルホン層を含むことができる。他の材料も、支持層を形成するために用いられることができる。支持層130は、典型的に、25〜250ミクロンの厚さを有するが、約25ミクロン未満または約250ミクロン超過の厚さを有することができる。支持層130は、通常、ポリエーテルスルホン、ポリ(エーテルスルホンケトン)、ポリ(エーテルエチルケトン)、ポリ(フタラジノンエーテルスルホンケトン)、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン、セルロースアセテート、セルロースジアセテート、またはセルローストリアセテートなどの任意の好適に多孔性のメンブレンから製造されることができる。このような微多孔性材料は、上部表面に非常に近く位置した最も小さい空隙を有することができる。表面での多孔性は低いことができ、例えば、全表面積の5〜15%と低いことができる。支持層130は、密閉されたガラス瓶で透明なビーズの形態でポリスルホン重合体(M‐26,000、米国Aldrich社)(Mは数平均分子量である)に、N‐メチルピロリドン(NMP)溶媒(Across Organics、USA)を添加することで製造されることができる。ジメチルホルムアミド(DMF)も溶媒として用いられることができる。溶液を背面フェルト層140上にキャストまたは分散させた後、脱塩水を用いて1回以上の水洗ステップを行うことができる。支持層130を形成するための当該分野に公知の例示的な工程は、例えば、米国特許第3,926,798号及び第8,177,978号;並びに米国特許出願公開第2011/0174728号及び第2014/0014575号に開示されており、これらのそれぞれは本願に参照として引用される。
3.識別層
多孔性支持層130上に、識別層120が図1における前面110に示されているように形成されることができる。識別層120は、メンブレンが用いられるべき流体を濾過することができる任意の物質であることができる。例示的な実施態様において、識別層120はポリアミド層であることができる。また、例示的な実施態様において、識別層120は、海水または汽水を濾過するように設計されることができる。このような実施態様において、識別層は、海水または汽水または水道水から塩を濾過するように設計されることができる。識別層120はまた、水溶液を濾過するように設計されることができる。
識別層120の化学物質(chemistries)が制限的であるとされるのでないが、識別層の例示的な実施態様は、極性溶液と非極性溶液の界面重合により形成されたポリアミド層を含むことができる。例示的な極性溶液は、m‐フェニレン‐ジアミン(MPD)などのポリアミンの水溶液である。例示的な非極性溶液は、トリメソイルクロリド(TMC)などの多価酸(polyfunctional acid)ハロゲン化物の有機溶液である。一方または両方の溶液に対して、様々な添加剤が存在することもできる。識別層を形成するために使用可能な方法及び化学物質は、一般に当該分野に公知されている。識別層の例示的な実施態様、これらの化学物質及びこれらの製造方法は、米国特許第4,277,344号;第4,902,424号;第5,108,607号;第5,543,046号;第6,337,018号;第7,109,140号;及び第8,177,978号に開示されており、これらのそれぞれは本願に参照として引用される。
図1には、背面フェルト層140、支持層130、及び識別層120を含むTFCメンブレン100のダイヤグラムが示されている。容易な参照のために、TFCメンブレンの前面は項目110として言及され、TFCメンブレンの背面は項目150として言及される。支持層130はポリスルホンを含むことができる。フェルト層140はポリエステルを含むことができる。上記で検討されたように、支持層130及び背面フェルト層140は、識別層120からの透過物がTFCメンブレンを介して通過するように多孔性である。識別層120は、一般に、支持層130及び背面フェルト層140に比べて遥かに薄いため、ダイヤグラムは比例しない(not to scale)ことに注目する。TFCメンブレンの全体にわたって、厚さが必ずしも正確に同一であるわけではない。支持層だけでなく、TFCメンブレンシートの他の層が、小さい厚さ変化を有することができる。形成後に、TFCメンブレンは典型的に仕上げステップ(finishing step)で処理するが、これは、一連の水洗及び空気‐及び/またはオーブン‐乾燥ステップを含むことができ、任意にコーティングステップが後続されることができる。水洗ステップ(ら)は、任意の過量の反応物を除去することができるが、形成中にメンブレンに混入された(incorporated)任意の乾燥剤を除去してもよい。
C.TFCメンブレンの前面コーティング
多くのTFCメンブレンは、仕上げステップとしてコーティング工程で処理する。この仕上げステップとして、TFCメンブレンの前面に、コーティング材料のうち任意の1つまたはその組み合わせを塗布させることができる。例えば、仕上げステップとして、識別層の表面に保護層を塗布させることができる。典型的なコーティングの例は、例えば、米国特許第6,177,011号;第6,413,425号;第7,490,725号;第8,011,517号;第8,017,050号;第8,443,986号;及び第9,022,227号、並びに米国特許出願公開第2010/0051538号及び第2012/0111791号に記載されている。コーティング層は、典型的に、メンブレンが使用中である際に供給溶液に露出すべき面(通常、識別層を含む前面)上に、逆浸透TFCメンブレンをコーティングする。
コーティングは一般に逆浸透分離性質を付与するのに依存せず、一般に、コーティングされたメンブレンの排除性質は、同一の構造及び組成を有する非コーティングのメンブレンのものなどと類似する。例えば、典型的なコーティングは、通常、メンブレンの排除率を何れの方向にも10%以上変化させない。特定の溶質のために、コーティングは僅かに高い排除率をもたらし得るが、改善は、典型的に約5%以下のように微小である。一部の場合、排除率がコーティング後に低くなり得るが、改めて、変化は典型的に5%以下のように、数%に過ぎない。時々、排除率はコーティング後に元値の±1%内に維持される。
コーティングはメンブレンの厚さを増加させることができ、厚いコーティング層を有するコーティングされたメンブレンは、同一の構造及び組成を有する非コーティングのメンブレンの水フラックスに比べて、低い水フラックスを示すことができる。典型的に、メンブレン上に生成された乾燥されたコーティングまたは膜が、メンブレンの水フラックスを著しく低めない厚さとなるように、コーティングを塗布することができる。一部の適用において、コーティングは、水フラックスの減少が約10%以下または5%以下となるように塗布されることができる。
長期間作動する中に、コーティングされたメンブレン、特にファウリング防止コーティングでコーティングされたメンブレンは、典型的に、非コーティングの等価物に比べてファウリングの可能性が遥かに少ない。例えば、コーティングされたメンブレンを、オイル、界面活性剤、その他の有機化合物及び重金属などの通常の汚染物質に露出させる場合、コーティングされたメンブレンは、一般に、非コーティングのメンブレンに比べて遥かに遅いフラックス減少率を示す。これは、コーティングが、空隙と間隙(crevice)内に閉じ込められた物質による内部ファウリングを最小化または防止し、コーティングされたメンブレンの任意のファウリングが表面に付着される物質に限定される傾向があるためであると考えられる。その結果、コーティングされたメンブレンは、同一の組成及び構造を有する非コーティングのメンブレンに比べて、洗浄後に著しく優れたフラックスを回復することができる。したがって、コーティングにより水フラックスが損失されても、ファウリング防止性によって得る利点を用いて、水フラックスの損失を正当化することができる。
D.空隙構造保護剤を用いた背面処理
本願で提供された工程は、乾燥及び/または保護コーティングまたはファウリング防止コーティングなどの仕上げコーティングの塗布後に、メンブレンの改善された水フラックスを可能とする。識別層の重合中に、TEACSAまたはクエン酸ナトリウムなどの乾燥剤が水性相(phase)に含まれることができる。識別層の形成及び乾燥の後、TFCメンブレンを度々洗浄または水洗することで、メンブレンから任意の過量の試薬を除去する。界面重合中に水性相または有機相に含まれた任意の乾燥剤は、典型的に、これら洗浄または水洗ステップでメンブレンを洗浄する。洗浄または水洗の後、TFCメンブレンを乾燥させ、モジュールに混入されるようにするなどの追加の使用のために貯蔵することができる。乾燥後の水フラックスは、典型的に、乾燥前に試験された同一の組成及び構造のメンブレンに比べて低い。
洗浄または水洗の後、TFCメンブレンはまた、仕上げ保護コーティングなどの前面コーティングを含むように、さらに処理されることができる。前面コーティング工程中に、熱処理は、度々残余溶媒を除去するか、塗布されたコーティング材料の架橋結合またはその他の反応を促進させるために用いられる。高温は識別層の空隙の収縮を促進し得るが、これは、膜の多孔性を減少させ得るため、水フラックスに否定的な影響を与える恐れがある(コーティング層の追加により、メンブレン厚さの任意の増加によって、予想よりも遥かに多くメンブレンを介した水フラックスが減少する)。
驚くべきことに、最終乾燥の前に、または前面110上にコーティング層を塗布する前に、またはこれと同時に、TFCメンブレンの背面150を、空隙構造保護剤として強酸カンファースルホン酸(CSA)と3級アミンの組み合わせを含有する背面処理溶液で処理すると、メンブレンを乾燥させた後、または塗布されたコーティングを乾燥させた後に、メンブレンを介したフラックスが改善されることを見出した。
任意の3級アミンをCSAとともに用いることで、空隙構造保護剤として使用可能なCSAの3級アミン塩を形成することができる。CSAの3級アミン塩を形成するために用いられた3級アミンは、アルキル部分に1〜6個の炭素原子を有するトリアルキルアミン、炭素数1〜6のアルキル基を0〜3個有するピリジン、アルキル‐アルコール‐アミン、アルキル部分に1〜6個の炭素原子を有するN‐アルキル‐ピロリジン、アルキルベンジルアミン、及びヘテロ芳香族3級アミンを含むことができる。CSAの3級アミン塩を形成するために使用可能な例示的な3級アミンは、ピリジン、4‐ジメチルアミノピリジン、キノリン、イソキノリン、フェナントリジン、トリエチルアミン(TEA)、エチルジイソプロピルアミン、N,N‐ジメチル‐シクロヘキシルアミン、N‐メチルピロリジントリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、エチル‐ジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ブチルジエタノールアミン、オクタデシル‐ジエタノールアミン、シクロヘキシルジエタノールアミン、ベンジルジエタノールアミン、ベンジルメチル‐エタノールアミン、ジエチル‐エタノールアミン、ジエチルシクロヘキシノールアミン、メチルオクタデシル‐エタノールアミン、メチル‐オクタデセニルエタノールアミン、ジメチルベンジルアミン、及びピコリンを含む。これら3級アミンはよく公知されており、市販中である(例えば、Sigma‐Aldrich Corp.,St.Louis、MO、USA)。好ましい組み合わせはCSA及びTEAである。CSAのアミン塩の生成は、等モル量のCSA及び3級アミンを反応させることで達成されることができる。例えば、カンファースルホン酸のトリエチルアミン塩(TEACSA)は、1モルのCSAと1モルのTEAを反応させるか、約2.32:1.1のCSA:TEAの重量比でCSAとTEAを混合することで製造されることができる。また、過量の3級アミンが、CSAのアミン塩の生成に用いられることができる。
背面処理溶液は、カンファースルホン酸の3級アミン塩を約0.1wt%〜約33wt%の量で含むことができる。存在するカンファースルホン酸の3級アミン塩の量は、0.1wt%、または0.2wt%、または0.3wt%、または0.4wt%、または0.5wt%、または0.6wt%、または0.7wt%、または0.8wt%、または0.9wt%、または1wt%、または2wt%、または3wt%、または4wt%、または5wt%、または6wt%、または7wt%、または8wt%、または9wt%、または10wt%、または11wt%、または12wt%、または13wt%、または14wt%、または15wt%、または16wt%、または17wt%、または18wt%、または19wt%、または20wt%、または21wt%、または22wt%、または23wt%、または24wt%、または25wt%、または26wt%、または27wt%、または28wt%、または29wt%、または30wt%、または31wt%、または32wt%、または33wt%であるか、aまたは約aの範囲からbまたは約bの範囲の量であることができ、ここで、aは、カンファースルホン酸の3級アミン塩の上述のwt%値のうち何れか1つであり、bは、>aであるカンファースルホン酸の3級アミン塩の上述のwt%値のうち何れか1つであって、例えば、約0.3wt%〜約30wt%、または約0.5wt%〜約25wt%、または約1wt%〜約20wt%などである。
カンファースルホン酸の3級アミン塩が背面処理溶液中に約0.1wt%未満の量で存在する場合には、水フラックスにおける増加が観察されない。カンファースルホン酸の3級アミン塩を0.1wt%未満で含有する背面処理溶液で背面上に処理されたメンブレンの性能は、脱イオン水を使用した背面処理と略同一であった。カンファースルホン酸の3級アミン塩が背面処理溶液中に約33wt%を超える量で存在する場合には、約33wt%の量で存在するカンファースルホン酸の3級アミン塩に比べて、水プラスにおけるさらなる改善が観察されない。より高い濃度のカンファースルホン酸の3級アミン塩は、如何なる問題も引き起こさないが(例えば、スラット(slat)排除率に否定的な影響を与えない)、背面処理溶液中に約33wt%のカンファースルホン酸の3級アミン塩を用いて達成された以上の、任意のさらなる利点を提供することができない。
背面処理溶液は水性であることができる。背面処理溶液は水混和性溶媒を含むことができる。例えば、背面処理溶液は、C‐Cアルコール、C‐Cケトン、グリコール、ポリアルキレングリコール、またはエチレングリコールのモノ‐またはジ‐アルキルエーテル、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。例示的な水混和性溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、3級‐ブタノール、アセトン、ジメチルケトン、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノアセテート、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、及び分子量が約400以下のポリエチレングリコール、並びにこれらの混合物を含む。背面溶液は、水及び水混和性溶媒を含有することができる。存在する場合、水混和性溶媒は、カンファースルホン酸の3級アミン塩の溶解度を妨害しない量で存在することができる。一部の場合、水混和性溶媒は、背面処理溶液の重量を基準として約0.01wt%〜約50wt%の量で存在することができる。
背面処理溶液は、界面活性剤または極性非プロトン性溶媒、またはこれらの組み合わせを含むことができる。背面処理溶液中における界面活性剤または極性非プロトン性溶媒の量は、背面処理溶液の重量を基準として約0.001wt%〜約10wt%であることができる。例示的な極性非プロトン性溶媒は、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、1,3‐ジメチル‐2‐イミダゾリジノン、ジエチルエーテル、N‐メチル‐2‐ピロリドン、ジクロロメタン、エチルアセテート、メチルアセテート、イソプロピルアセテート、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、及びこれらの任意の組み合わせを含む。
存在する場合、界面活性剤は、ノニオン性、カチオン性、アニオン性、及び両性(zwitterionic)界面活性剤から選択されることができる。例示的な界面活性剤は、ナトリウムラウリルスルフェート(SLS)、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルフェート、オレフィンスルホネート、アルキルエーテルカルボキシレート、スルホサクシネート、芳香族スルホネート、オクチルフェノールエトキシレート、エトキシル化ノニルフェノール、アルキルポリ(エチレンオキシド)、ポリ(エチレンオキシド)とポリ(プロピレンオキシド)の共重合体(商業的に、ポロキサマまたはポロキサミンと称する)、アルキルポリグルコシド、例えば、オクチルグルコシドまたはデシルマルトシド、脂肪アルコール、例えば、セチルアルコールまたはオレイルアルコール、コカミドMEA、コカミドDEA、アルキルヒドロキシエチルジメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムブロミドまたはクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミドまたはクロリド、及びアルキルベタインを含む。中でも、SLS、オクチルフェノールエトキシレート、及びエトキシル化ノニルフェノールが好ましい。一部の実施態様において、背面処理溶液中における界面活性剤の量は、背面処理溶液の重量を基準として約0.005wt%〜約5wt%、または約0.01wt%〜約1wt%であることができる。
背面処理溶液は、5超過、または6超過、または7超過、または8超過、または9超過のpHを有することができる。背面処理溶液は、約5〜約10のpHを有することができ、約6〜約10のpHが好ましい。
背面処理溶液を任意の温度でTFCメンブレンの背面に塗布することができる。一般に、TFCメンブレンの背面に塗布される時の背面処理溶液の温度は、90℃未満、または80℃未満、または70℃未満、または60℃未満、または50℃未満である。一部の実施態様において、塗布する時の背面処理溶液の温度は、周囲温度である。例えば、背面処理溶液の温度は、塗布時点で約10℃〜約40℃であることができる。
背面処理溶液は、任意の圧力でTFCメンブレンの背面に塗布されることができる。一部の場合、背面処理溶液は、大気圧、例えば、約0.98気圧(atm)〜約1atm、または約101.32kPa〜約101.325kPa、または約14.4psi〜約14.7psiで塗布される。背面処理溶液は、昇圧(elevated pressure)でTFCメンブレンの背面に塗布されることができる。適用圧力は、例えば、約15psi〜約75psiであることができる。
背面処理溶液は、ディッピング(dipping)、浸漬(immersing)、コーティング、噴霧、またはこれらの任意の組み合わせなどの任意の公知の技術を用いて、TFCメンブレンの背面150に塗布されることができる。例示的な技術は、パドル技術が示されている図2に図示されている。このような工程において、巻き出しロール210上のTFCメンブレン215は背面処理領域240に向かうが、この際、背面処理溶液230のビーズまたはパドルは、重力、及びTFCメンブレン215ウェブの端で僅かなあふれ(overflow)を用いて、背面ローラー235とTFCメンブレン215の背面Bとの間に維持される。背面処理溶液は、背面処理溶液230のパドルを維持するのに十分な速度で、背面処理溶液供給器220を用いてパドルの中心に供給される。適用速度は、ライン速度(line speed)(TFCメンブレンがシステムを介して移動する速度)に応じて上または下に調整することができる。塗布された背面処理溶液が背面ローラー235とTFCメンブレン215の背面Bとの間に拡散して背面処理溶液230のパドルを形成し、メンブレンに背面処理溶液のコーティングを塗布することで、処理されたメンブレンを形成し、これは背面処理領域240を通り抜ける。処理されたメンブレンを乾燥させ、モジュールに混入されるようにするなどの追加の使用のために貯蔵することができる。
工程は、TFCメンブレンの前面110にコーティングを塗布することを含む工程に容易に統合(integrated)されることができる。さらに図2を参照すると、処理されたメンブレンはまた、背面処理領域240から、前面コーティングが塗布されることができる前面コーティング領域270に向かうことができる。前面コーティングは、TFCメンブレン215の前面F上のTFCメンブレンに塗布される。メンブレンの前面は、使用中に供給溶液に露出することになる。前面コーティングの塗布は、ディッピング、浸漬、コーティング、噴霧、またはこれらの任意の組み合わせなどの任意の便利な技術を用いて達成されることができる。図2において、前面コーティングは、パドルコーティング技術を用いて適用されると示されている。図2に示されているように、背面‐処理されたTFCメンブレンは前面コーティング領域270に導入されるが、この際、前面コーティング溶液260のビーズまたはパドルは、重力、及びTFCメンブレン215ウェブの端で僅かなあふれを用いて、前面ローラー265とTFCメンブレン215の前面Fとの間に維持される。前面コーティング溶液260は、前面コーティング溶液260のパドルを維持するのに十分な速度で、前面コーティング溶液供給器250を用いてパドルの中心に供給される。適用速度は、所望のコーティングを達成するために、ライン速度(TFCメンブレンがシステムを介して移動する速度)に応じて上または下に調整することができる。塗布された前面コーティング溶液260が前面ローラー265とTFCメンブレン215の前面Fとの間に拡散してコーティングされたメンブレンを形成し、これは前面コーティング領域270を通り抜ける。
コーティングされたメンブレンを乾燥領域280に向かうようにして処理し、コーティングされたTFCメンブレンを乾燥させる。乾燥は、通風乾燥機、加熱された通風乾燥機、IR乾燥機、UV乾燥機、またはこれらの任意の組み合わせを用いるなど、任意の技術を用いて達成されることができる。乾燥機または乾燥機を介したウェブの温度及び速度は、ウェブの表面の温度が、背面処理溶液及びコーティング溶液の溶媒の少なくとも一部を蒸発させるのに十分な温度に達するように調整することができる。乾燥機または乾燥機を介したウェブの温度及び速度は、ウェブまたはその少なくとも1つの表面の温度が、少なくとも75℃、少なくとも80℃、または少なくとも85℃、または少なくとも90℃、または少なくとも95℃の温度に達するように調整することができる。コーティング溶液の溶媒が蒸発または乾燥する時に、薄い重合体層または膜がTFCメンブレンの前面に残ることになる。乾燥されたメンブレンは引き取りロール290上に回収される。
上記で検討されたように、前面コーティング溶液は、公知の任意の重合体を含有することができ、仕上げコーティングまたは保護コーティングとして当該分野に用いられる。このような重合体の例は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルスルホン、ポリビニリデンフルオリド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアセテートポリアルコール、ポリアルキレンオキシド、ポリイミン、ポリアクリル酸、ポリアミン、ポリウレタン、ポリウレア、並びにこれらの誘導体及びこれらの共重合体を含む。例示的なコーティングは、2wt%のポリビニルアルコールを含有する。
コーティング溶液は、重合体を少なくとも部分的に溶媒化するように溶媒を含む。溶媒は、重合体を完全に溶媒化するように選択されることができる。例示的な溶媒は、水、C‐Cアルコール、C‐Cケトン、グリコール、ポリアルキレングリコール、またはエチレングリコールのモノ‐またはジ‐アルキルエーテル、またはこれらの任意の組み合わせを含む。例えば、溶媒は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、3級‐ブタノール、アセトン、ジメチルケトン、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノアセテート、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、または分子量が約400以下のポリエチレングリコール、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
コーティング溶液は、一般に重合体についてかなり希釈させるが、一般に少なくとも0.1wt%の重合体または少なくとも0.5wt%の重合体を含有する。コーティング溶液は、約0.1wt%〜約10wt%の重合体、または約0.25wt%〜約5wt%の重合体、または約0.1wt%〜約5wt%の重合体、または約0.5wt%〜約2.5wt%の重合体の量で重合体を含有することができる。
コーティング溶液は湿潤剤を含むことができる。コーティング溶液中に含まれ得る湿潤剤の例は、グリセロール、ポリグリセロール、ポリエチレングリコール、アルキレングリコール、例えば、プロピレングリコール及びブチレングリコール、糖アルコール、例えば、ソルビトールまたはキシリトール、及びこれらの任意の組み合わせを含む。存在する場合、コーティング溶液中における湿潤剤の量は、少なくても0.1wt%、または少なくとも0.5wt%、または少なくとも1wt%、または少なくとも5wt%、または少なくとも10wt%であることができる。コーティング溶液中における湿潤剤の量は、約0.1wt%〜約40wt%、または約0.5wt%〜約25wt%であることができる。例示的なコーティングは、2wt%のポリビニルアルコール及び2wt%のグリセロールを含有する。
コーティング溶液をTFCメンブレンに塗布して溶媒を蒸発させた後、重合体膜コーティングがメンブレン上に残ることになる。乾燥された重合体膜コーティングは、典型的に、約30ミクロン未満の厚さを有し、約5ミクロン未満の厚さを有することができる。乾燥された重合体膜コーティングは、1ミクロン未満の厚さ、または500nm未満の厚さ、または約50〜約500nmの範囲の厚さを有することができる。
背面処理溶液はまた、図3に示されているように、例えば、ディッピング技術を用いてTFCメンブレンの背面150に塗布されることができる。このようなコーティング工程において、巻き出しロール310上のTFCメンブレン315は、ローラー340を越え背面処理溶液330を含有するディップコーティングタンク325を通って搬送され、タンクは、移動する(travelling)TFCメンブレン315の背面Bを背面処理溶液330で処理することで、処理されたメンブレンを生成する。エアナイフ、ゴムワイパーブレード(rubber wiper blade)、ニップローラー(nip roller)、スポンジ、またはこれらの任意の組み合わせ、またはその他の装置または工程などの、過量の背面処理溶液を除去するための任意の装置または技術を含み得る過量除去ステーション(excess removal station)345で、任意の過量の背面処理溶液330を除去することができる。処理されたメンブレンは背面コーティング領域340を通り抜ける。処理されたメンブレンは、乾燥させ、モジュールに混入されるようにするなどの追加の使用のために貯蔵することができる。
工程は、TFCメンブレンの前面にコーティングを塗布することを含む工程に容易に統合されることができる。さらに図3を参照すると、処理されたメンブレンはまた、背面処理領域340から、前面コーティングが塗布される前面コーティング領域370に向うことができる。前面コーティングは、TFCメンブレン315の前面F上のTFCメンブレンに塗布される。メンブレンの前面Fは、使用中に供給溶液に露出することになる。前面コーティングの塗布は、ディッピング、浸漬、コーティング、噴霧、またはこれらの任意の組み合わせなどの任意の便利な技術を用いて達成されることができる。図3において、前面コーティングは、パドルコーティング技術を用いて適用されると示されている。背面‐処理されたTFCメンブレンは前面コーティング領域370に導入されるが、この際、前面コーティング溶液360のビーズまたはパドルは、重力、及びTFCメンブレン315ウェブの端で僅かなあふれを用いて、前面ローラー365とTFCメンブレン315の前面Fとの間に維持される。前面コーティング溶液360は、前面コーティング溶液360のパドルを維持するのに十分な速度で、前面コーティング溶液供給器350を用いてパドルの中心に供給される。適用速度は、所望のコーティングを達成するために、ライン速度に応じて上または下に調整することができる。塗布された前面コーティング溶液360が前面ローラー365とTFCメンブレン315の前面Fとの間に拡散してコーティングされたメンブレンを形成し、これは前面コーティング領域370を通り抜け、乾燥領域380に向うこととなり、処理及びコーティングされたTFCメンブレンが乾燥される。乾燥されたメンブレンは引き取りロール390上に回収される。
E.モジュール
使用のために、メンブレンはメンブレンモジュールに収容されることができる。業界標準の螺旋状に巻き取られたモジュールが好適である。本願に記載の工程を用いて製造されたTFCメンブレンは、中央の多孔性透過物回収チューブの周りに螺旋状に巻き取られ、圧力容器で用いるための半透科性メンブレンモジュールを製造することができる。螺旋状に巻き取られた濾過モジュール、相応する製作技術及び作動モードの代表的な例は、米国特許第4,842,736号;第5,096,584号;第5,114,582号;第5,147,541号;第5,538,642号;第5,681,467号;第6,277,282号;及び第6,881,336号;並びに米国特許公開第US2007/0272628号及び第US2008/0295951号に記載されている。モジュールは、透過物回収チューブの周りに同心円状に巻き取られた少なくとも1つのメンブレン外被(envelope)を含む。メンブレン外被は、好ましくは、その周辺の一部分に対してシールされた1つ以上のメンブレンシートからなる。メンブレン外被の縁は透過物回収チューブに沿って軸方向に整列され、前記メンブレン外被が透過物回収チューブと流体連通(fluid communication)しているが、そうではなければ、メンブレン外被の外部表面を通過する供給流体からシールされる。
典型的な螺旋状に巻き取られた半透科性メンブレンモジュールは、その間に、ポリエステル繊維シート材料などの多孔性透過物含有材料の層を介在するシート状の半透科性メンブレン材料の個別外被である複数のリーブ(leave)を含む。半透科性メンブレン材料は、本願に記載の工程を用いて製造されたメンブレンを含む。
隣接したリーブの間に挟まれえいるのは一般にスペーサ材料の長さであり、これは、合成フィラメント、例えば、ポリプロピレンの交差押出されたフィラメントの織布または不織布または他の開放メッシュ、スクリーン状の十字形デザインであることができ、圧力容器を介して端部から端部にポンピングされる供給水のための流動通路を提供する。引き継き、このような交互のリーブ及びスペーサシートの適切なレイアップ(lay‐up)は、多孔性側壁を有する中空チューブの周りに螺旋状に巻き取られ、右側円形円筒状モジュールを生成する。
本願に記載の工程を用いて製造されたメンブレン含有モジュールは、約800psi以下の圧力で、海水から飲用水の流を生成するために用いられることができる。本願に記載の工程を用いて製造されたメンブレン含有モジュールは、比較的低圧の条件、すなわち、約225psi以下、及び一部の実施態様において、約150psi以下の圧力で汽水から飲用水の流を製造するために用いられることができる。このような低圧条件は、通常、逆浸透システムに必要とされるものよりもさらに好適な圧力等級を有する圧力容器、ポンプ、弁及び配管の使用を許容することで、高価の高圧ROシステムのコストを避けることができる。これは、標準高圧海水の脱塩システムに比べて、初期資本コストだけでなく、運営コストも非常に減少させる。作動圧力(operating pressures)が、既存の海水の脱塩システムで用いられていたものの約1/2〜約2/3であり、高圧容器の設計及び製作に係るコストを避けながら、約225psi以下の圧力に対して定格化された(rated)圧力容器が使用可能であるため、資本コストを非常に減少させることができる。また、作動圧力が、従来の海水RO脱塩設備で要求されるものよりも低いため、電力コストが低い。
フラットシート形にメンブレンを製造する代案として、メンブレンは、当該分野において公知のように、中空繊維として形成されることができる。中空繊維メンブレンは、中空繊維モジュールにポッティングされることができる(例えば、米国特許第5,032,268号;第5,160,673号;第5,183,566号;第5,484,528号;及び第8,551,388号、並びに米国特許出願公開第2011/0031180号及び第2015/0107455号参照)。
F.メンブレンの特性
水フラックスは、式1を用いて透過流量を測定することで決定されることができる:
Figure 0006573249
塩排除率(R、単位:%)は、式2を用いて計算されることができる:
Figure 0006573249
ここで、Cは供給水中の塩の濃度であり、Cは透過物中の塩の濃度であり、両方とも、補正された伝導度計を用いて測定されることができる。
G.実施例
下記実施例は、説明の目的でのみ含まれ、本願に提供された実施態様の範囲を制限するためのものではない。
実施例1
海水メンブレンの製造
水性相を製造した。水性相は、4.5wt%のトリエチルアンモニウムカンファースルホネート(TEACSA、Sunland Chemicals、Los Angeles、CA)及び4wt%のm‐フェニレンジアミン(MPD、Dupont、Wilmington、DE)を含有している。水性相は、任意の添加順序が使用可能であるが、先ずDI水を混合容器に添加し、次いでTEACSAとMPDを添加して製造した。
有機相を製造した。有機相溶液は、イソパラフィン系溶媒、IsoparTMG溶媒(低臭(low odor)、低芳香族炭化水素溶媒、製造社:ExxonMobile Chemical Company、Houston、TX)中に、0.2wt%のTMC(Sigma Aldrich、St.Louis、MO)を含有している。有機相は、Isopar Gを容器に入れ、TMC中で混合して製造した。
メンブレンの形成
ポリエステル不織布補強されたポリスルホン支持体が用いられた。水性相を周囲温度(25℃)及び圧力(1atm)でポリスルホン支持体に塗布した。10秒後に、支持層の表面に残留する任意の過量の水溶液をローラーを用いて吸収または加圧(push)することで、任意の液滴を除去した。表面から液滴を除去した後、有機相を適用した。10秒後、メンブレンの配向を変化させて任意の過量の有機相が排水されるようにし、メンブレンは10秒間排水されるようにした。次いで、ウェブが95℃の温度に達したオーブンでメンブレンを乾燥させた。メンブレンをオーブンで6分間残留させた。
実施例2
汽水メンブレンの製造
水性相を製造した。水性相は、6.75wt%のトリエチルアンモニウムカンファースルホネート(TEACSA、Sunland Chemicals、Los Angeles、CA)及び3.5wt%のm‐フェニレンジアミン(MPD、Dupont、Wilmington、DE)を含有している。水性相は、任意の添加順序が使用可能であるが、先ずDI水を混合容器に添加し、次いでTEACSAとMPDを添加して製造した。
有機相を製造した。有機相溶液は、イソパラフィン系溶媒、IsoparTMG溶媒(低臭、低芳香族炭化水素溶媒、製造社:ExxonMobile Chemical Company、Houston、TX)中に0.25wt%のTMC(Sigma Aldrich、St.Louis、MO)を含有している。有機相は、Isopar Gを容器に入れてTMC中で混合して製造した。
メンブレンの形成
ポリエステル不織布補強されたポリスルホン支持体が用いられた。水性相を周囲温度(25℃)及び圧力(1atm)でポリスルホン支持体に塗布した。10秒後に、支持層の表面に残留する任意の過量の水溶液をローラーを用いて吸収または加圧することで、任意の液滴を除去した。表面から液滴を除去した後、有機相を適用した。10秒後、メンブレンの配向を変化させて任意の過量の有機相が排水されるようにし、メンブレンは10秒間排水されるようにした。次いで、メンブレンが95℃の温度に達したオーブンでメンブレンを乾燥させた。メンブレンをオーブンで6分間残留させた。
比較実施例3及び4
背面処理なしに乾燥
実施例1及び2に記載のそれぞれのメンブレンを形成した後、それぞれのメンブレンを60℃の水で数回水洗することで、メンブレン中の任意の過量の残留化合物を除去した。水洗の後、メンブレンが95℃の温度に達したオーブンでそれぞれのメンブレンを乾燥させた。それぞれのメンブレンをオーブンで6分間残留させた。
メンブレンの性能は、フラットシートセル試験装置で測定された。試験はレイノルズ数(Reynolds number)2500で行われたため、メンブレンの表面で排除された溶質が蓄積されると、バルクでよりも10%以下に濃度を高めた。比較実施例3に対する試験は、海水(SW;脱イオン水またはRO水中に32,000ppmのNaCl)で、800psi、25℃で行った。比較実施例4に対する試験は、汽水(BW;脱イオン水またはRO水中に2,000ppmのNaCl)で、225psi、25℃で行った。性能特性(例えば、水フラックス及び塩排除率)を測定する前に、メンブレンを1時間作動させた。1つのメンブレン内に3個のクーポンを有する、各条件に対して2個のメンブレンを試験し、総6個のクーポン複製物を平均値及び明示された標準偏差に達するように試験した。
水フラックスは、式1を用いて上述のようし透過流量を測定して決定した。供給水中の塩の濃度(C)と透過物中の塩の濃度(C)を補正された伝導度計を用いて測定し、式2を用いて塩排除率R(単位:%)を計算した。それぞれの比較実施例の結果を表1に示す。
Figure 0006573249
比較実施例5及び6並びに実施例7及び8
背面処理で乾燥
実施例1及び2に記載のそれぞれのメンブレンを形成した後、それぞれのメンブレンを60℃の水で数回水洗することで、メンブレン中の任意の過量の残留化合物を除去した。次いで、実施例1及び実施例2の個別メンブレンをクエン酸ナトリウムの10wt%溶液(比較実施例5及び6)またはTEACSAの10wt%溶液(実施例7及び8)で背面上に処理した。クエン酸ナトリウムまたはTEACSAを含有する溶液を、周囲温度(25℃)及び圧力(1atm)でTFCメンブレンの背面に塗布し、10秒後、メンブレンの配向を変化させて任意の過量の溶液が排水されるようにし、メンブレンは10秒間排水されるようにした。次いで、メンブレンが95℃の温度に達するオーブンで、それぞれの処理されたメンブレンを乾燥させた。それぞれのメンブレンをオーブンで6分間残留させた。
メンブレンの性能は、フラットシートセル試験装置で測定された。試験はレイノルズ数2500で行われたため、メンブレンの表面で排除された溶質が蓄積されると、バルクでよりも10%以下に濃度を高めた。比較実施例5及び実施例7に対する試験は、海水(SW;脱イオン水またはRO水中に32,000ppmのNaCl)で、800psi、25℃で行った。比較実施例6及び実施例8に対する試験は、汽水(BW;脱イオン水またはRO水中に2,000ppmのNaCl)で、225psi、25℃で行った。性能特性(例えば、水フラックス及び塩排除率)を測定する前に、メンブレンを1時間作動させた。1つのメンブレン内に3個のクーポンを有する、各条件に対して2個のメンブレンを試験し、総6個のクーポン複製物を平均値及び明示された標準偏差に達するように試験した。
上記で記載のような水フラックス及び排除率を決定した。結果を表2に示す。
背面処理したメンブレンの性能
Figure 0006573249
データから分かるように、識別層の形成後に、且つ乾燥前に、水洗後10wt%のTEACSAを含有する水溶液を用いたTFCメンブレンの背面処理は、塩排除率を維持しながら、メンブレンの背面に空隙構造保護剤を適用せずに製造された対照群メンブレンに比べてメンブレンの水フラックスを非常に改善させていた。
海水TFCメンブレンを用いる場合、水フラックスの改善は、メンブレンを乾燥させる前にメンブレンの背面にクエン酸ナトリウムの10wt%溶液を塗布して達成されたものよりもさらに優れていた。汽水TFCメンブレンを用いる場合、大きいメンブレンフラックスの改善が、背面処理溶液中に空隙構造保護剤として10wt%のTEACSAを用いることで実現された。未処理の対照群に比べて、メンブレンを介した水フラックスの50%以上の改善が、10wt%のTEACSAを用いて背面上に処理されたメンブレンで観察された。水フラックスの改善は、10wt%のクエン酸ナトリウムを用いて背面上に処理されたメンブレンで観察されたものに比べて略3倍であった。任意の特定理論に制限しようとするわけではないが、汽水性条件下で透過を駆動する、より低い圧力は、海水メンブレンに比べて汽水メンブレンに対して相当なフラックス改善に関連すると考えられるが、これは、汽水性条件下で、崩壊された空隙による制限を克服するための原動力が少ないため、空隙の崩壊による流動の制限が、より相当な効果を有することができるためである。
実施例9〜18
背面処理におけるTEACSAの様々な量
メンブレンの性能に対する、乾燥前の背面処理における3級アミン塩の濃度の効果が測定された。実施例1及び2に記載のそれぞれのメンブレンを形成した後、それぞれのメンブレンを60℃の水で数回水洗することで、メンブレン中の任意の過量の残留化合物を除去した。次いで、実施例1及び実施例2の個別メンブレンを様々な濃度のTEACSAの溶液で背面上に処理した。実施例1、実施例9の海水メンブレンに対して5wt%のTEACSAで処理し、実施例10は10wt%のTEACSAで処理し、実施例11は20wt%のTEACSAで処理し、実施例12は30wt%のTEACSAで処理し、実施例13は40wt%のTEACSAで処理した。実施例2の汽水メンブレンに対して、実施例14は5wt%のTEACSAで処理し、実施例15は10wt%のTEACSAで処理し、実施例16は20wt%のTEACSAで処理し、実施例17は30wt%のTEACSAで処理し、実施例18は40wt%で処理した。
TEACSAを含有する溶液を、周囲温度(25℃)及び圧力(1atm)でTFCメンブレンの背面に塗布し、10秒後、メンブレンの配向を変化させて任意の過量の溶液が排水されるようにし、メンブレンは10秒間排水されるようにした。次いで、メンブレンが95℃の温度に達するオーブンで、処理されたそれぞれのメンブレンを乾燥させた。それぞれのメンブレンをオーブンで6分間残留させた。
メンブレンの性能は、上記で記載のようにフラットシートセル試験装置で測定された。試験はレイノルズ数2500で行われたため、メンブレンの表面で排除された溶質が蓄積されると、バルクでよりも10%以下に濃度を高めた。実施例9〜12に対する試験は、海水(SW;脱イオン水またはRO水中に32,000ppmのNaCl)で、800psi、25℃で行った。実施例13〜16に対する試験は、汽水(BW;脱イオン水またはRO水中に2,000ppmのNaCl)で、225psi、25℃で行った。性能特性(例えば、水フラックス及び塩排除率)を測定する前に、メンブレンを1時間作動させた。1つのメンブレン内に3個のクーポンを有する、各条件に対して2個のメンブレンを試験し、総6個のクーポン複製物を平均値及び明示された標準偏差に達するように試験した。上記で記載のような水フラックス及び排除率を決定した。結果を表3及び表4に示す。
メンブレンの性能
Figure 0006573249
Figure 0006573249

海水メンブレンの場合、TEACSAの各試験された濃度に対して、メンブレンの向上した水フラックス性能が観察された。TEACSAの濃度が5wt%から10wt%に増加するにつれて、水フラックスは関連した増加を示した。20wt%のTEACSAから30wt%のTEACSAまでの水フラックスの変化は略同一であった。メンブレンの背面に40wt%のTEACSAの量を適用することは、水フラックスに対する任意のさらなる肯定的な効果を有さず、海水メンブレンに対する塩排除率において任意の実質的な否定的な効果を有さなかった。
汽水メンブレンの場合、TEACSAの各試験された濃度に対して、メンブレンの向上した水フラックス性能が観察された。TEACSAの濃度が5wt%から20wt%に増加するにつれて、水フラックスは関連した増加を示した。30wt%のTEACSAで背面‐処理されたメンブレンの水フラックスは、対照群に比べて非常に優れていたが、塩排除率を維持しながら、20wt%のTEACSAで背面処理して観察されたものより少なかった。40wt%のTEACSAで背面‐処理されたメンブレンの水フラックスは、対照群に比べて非常に優れていたが、塩排除率を維持しながら、20wt%のTEACSAで背面処理して観察されたものより少なかった。
比較実施例19及び20及び実施例21
SWメンブレン‐前面コーティングされた背面処理
海水メンブレンの性能に対する、前面コーティング及び乾燥前の背面処理の効果を調べた。
実施例1に記載の識別層の配合を用いて海水メンブレンを製造した。重合体メンブレンの連続製造のための装置がTFCメンブレンをキャストするために用いられた。ポリエステル不織布補強されたポリスルホン支持体を微多孔性支持体として使用した。アミン水溶液を含有するコーティング槽を用いて、一定の長さの微多孔性支持体メンブレンを作動させることで、ディップ‐コーティングにより微多孔性支持体に水性相を塗布した。水性相を、周囲温度(25℃)及び圧力(1atm)で一定に動くポリスルホン支持体に塗布した。約10秒後に、支持層の表面に残留する任意の過量の水溶液をローラーを用いて吸収または加圧することで任意の液滴を除去することにより、処理された支持体を生成した。次いで、処理された支持体を有機相と接触させた。有機相との接触は、有機相を含有する第2槽を用いて、移動する処理された支持体を通過させることで達成されたが、有機相はまた、それを処理された支持体上に噴霧することで蒸気として適用されてもよい。一旦接触すると、アミンと酸塩化物が溶液界面で反応し、架橋結合されたポリアミド識別層を形成する。識別層を含有するTFCメンブレンを槽から取り出し、水洗ステーションで一連の水洗ステップで洗浄し、図2に示された例示的な概略図と類似に、背面処理のための領域と前面コーティングのための領域を有するパドルコーティングステーションに移動させた。
背面処理領域に進入すると、パドルコーティング技術を用いてTFCメンブレンの背面に背面処理溶液を塗布し、ここで、背面処理溶液のビーズを、重力、及びウェブの端で僅かなあふれを用いて、背面ローラーとメンブレンの背面との間に維持させた。背面処理溶液を毎分当り約25フィートのコーターライン速度で約130mL/分の速度でビーズの中心に供給した。
比較実施例19の場合、背面処理溶液が脱イオン水のみを含有している。比較実施例20の場合、背面処理溶液が脱イオン水中に10wt%のクエン酸ナトリウムを含有している。実施例21の場合、背面処理溶液が脱イオン水中に10wt%のTEACSAを含有している。
背面処理領域を通り抜けた後、背面‐処理されたTFCメンブレンは前面コーティング領域に向かう。前面コーティング領域に進入すると、パドルコーティング技術を用いて、TFCメンブレンの前面に脱イオン水中に2wt%のポリビニルアルコールを含有するコーティング溶液を塗布し、ここで、コーティング溶液のビーズを、重力、及びウェブの端で僅かなあふれを用いて、前面ローラーとメンブレンの前面との間に維持させた。前面コーティング溶液を毎分当り約25フィートのコーターライン速度で約130mL/分の速度でビーズの中心に供給した。前面コーティング領域を通り抜けた後、コーティングされたTFCメンブレンは乾燥チャンバに向かう。乾燥チャンバはメンブレンを加熱して残留溶媒を除去し、メンブレンが約95℃の温度に達するように乾燥機を調整した。
メンブレンの性能は、上記で記載のようなフラットシートセル試験装置で測定された。試験はレイノルズ数2500で行われたため、メンブレンの表面で排除された溶質が蓄積されると、バルクでよりも10%以下に濃度を高めた。試験は、海水(SW;脱イオン水またはRO水中に32,000ppmのNaCl)で、800psi、25℃で行った。性能特性(例えば、水フラックス及び塩排除率)を測定する前に、メンブレンを1時間作動させた。1つのメンブレン内に3個のクーポンを有する、各条件に対して2個のメンブレンを試験し、総6個のクーポン複製物を平均値及び明示された標準偏差に達するように試験した。上記で記載のような水フラックス及び排除率を決定した。結果を表に示す。
コーティングされたSWメンブレンのメンブレン性能
Figure 0006573249
このデータは、メンブレンの前面を2wt%のPVOHでコーティングする前に空隙構造保護剤として10wt%のTEACSAを用いた背面処理が、メンブレンの塩排除率を維持しながら、海水メンブレンの水フラックスを非常に改善させることを示す。水フラックスで達成された改善は、前面をPVOHでコーティングする前に等価量のクエン酸ナトリウムで背面をコーティングすることで達成されたものよりも非常に優れていた。
比較実施例22及び23及び実施例24
BWメンブレン‐背面処理及び前面コーティング
汽水メンブレンの性能に対する、前面コーティング及び乾燥前の背面処理の効果を調べた。
実施例2に記載の識別層の配合を用いてBWメンブレンを製造した。重合体メンブレンの連続製造のための装置が、TFCメンブレンをキャストするために用いられた。ポリエステル不織布補強されたポリスルホン支持体を微多孔性支持体として使用した。アミン水溶液を含有するコーティング槽を用いて、一定の長さの微多孔性支持体メンブレンを作動させることで、ディップ‐コーティングにより微多孔性支持体に水性相を塗布した。水性相を、周囲温度(25℃)及び圧力(1atm)で一定に動くポリスルホン支持体に塗布した。約10秒後に、支持層の表面に残留する任意の過量の水溶液をローラーを用いて吸収または加圧することで任意の液滴を除去することにより、処理された支持体を生成した。次いで、処理された支持体を有機相と接触させた。有機相との接触は、有機相を含有する第2槽を用いて、移動する処理された支持体を通過させることで達成されたが、有機相はまた、それを処理された支持体上に噴霧することで蒸気として適用されてもよい。一旦接触すると、アミンと酸塩化物が溶液界面で反応し、架橋結合されたポリアミド識別層を形成する。識別層を含有するTFCメンブレンを槽から取り出し、水洗ステーションで一連の水洗ステップで洗浄し、図2に示された例示的な概略図と類似に、背面処理のための領域と前面コーティングのための領域を有するパドルコーティングステーションに移動させた。
背面処理領域に進入すると、パドルコーティング技術を用いてTFCメンブレンの背面に背面処理溶液を塗布し、ここで、背面処理溶液のビーズを、重力、及びウェブの端で僅かなあふれを用いて、背面ローラーとメンブレンの背面との間に維持させた。背面処理溶液を毎分当り約25フィートのコーターライン速度で約130mL/分の速度でビーズの中心に供給した。
比較実施例22の場合、背面処理溶液が脱イオン水のみを含有している。比較実施例23の場合、背面処理溶液が脱イオン水中に10wt%のクエン酸ナトリウムを含有している。実施例24の場合、背面処理溶液が脱イオン水中に10wt%のTEACSAを含有している。
背面処理領域を通り抜けた後、背面‐処理されたTFCメンブレンは前面コーティング領域に向かう。前面コーティング領域に進入すると、パドルコーティング技術を用いて、TFCメンブレンの前面に脱イオン水中に2wt%のポリビニルアルコール及び2wt%のグリセロールを含有するコーティング溶液を塗布し、ここで、コーティング溶液のビーズを、重力、及びウェブの端で僅かなあふれを用いて、前面ローラーとメンブレンの前面との間に維持させた。前面コーティング溶液を毎分当り約25フィートのコーターライン速度で約130mL/分の速度でビーズの中心に供給した。前面コーティング領域を通り抜けた後、コーティングされたTFCメンブレンは乾燥チャンバに向かう。乾燥チャンバはメンブレンを加熱して残留溶媒を除去し、メンブレンの表面が約95℃の温度に達するように乾燥機を調整した。
メンブレンの性能は、上記で記載のようなフラットシートセル試験装置で測定された。試験はレイノルズ数2500で行われたため、メンブレンの表面で排除された溶質が蓄積されると、バルクでよりも10%以下に濃度を高めた。試験は、汽水(SW;脱イオン水またはRO水中に2,000ppmのNaCl)で、225psi、25℃で行った。性能特性(例えば、水フラックス及び塩排除率)を測定する前に、メンブレンを1時間作動させた。1つのメンブレン内に3個のクーポンを有する、各条件に対して2個のメンブレンを試験し、総6個のクーポン複製物を平均値及び明示された標準偏差に達するように試験した。上記で記載のような水フラックス及び排除率を決定した。結果を表に示す。
コーティングされたBWメンブレンのメンブレン性能
Figure 0006573249
データから分かるように、2wt%のPVOH及び2wt%のグリセロールでメンブレンの前面をコーティングする前に空隙構造保護剤として10wt%のTEACSAを用いた背面処理は、メンブレンの塩排除率を維持しながら、汽水メンブレンの水フラックスを非常に改善させていた。水フラックスで達成された改善は、前面をPVOHでコーティングする前に等価量のクエン酸ナトリウムで背面をコーティングすることで達成された改善に比べて非常に優れていた(略3倍優れている)。
比較実施例25及び26
実施例1及び2に記載のそれぞれのメンブレンを形成した後、それぞれのメンブレンを60℃の水で数回水洗することで、メンブレン中の任意の過量の残留化合物を除去した。次いで、実施例1及び実施例2の個別メンブレンを、TEACSAの10wt%溶液(比較実施例25及び26)で前面と背面の両方に処理した。TEACSAを含有する溶液を、周囲温度(25℃)及び圧力(1atm)でTFCメンブレンの前面と背面に塗布した。10秒後、メンブレンの配向を変化させて任意の過量の溶液が排水されるようにし、メンブレンは10秒間排水されるようにした。次いで、メンブレンが95℃の温度に達するオーブンで、処理されたそれぞれのメンブレンを乾燥させた。それぞれのメンブレンをオーブンで6分間残留させた。
メンブレンの性能はフラットシートセル試験装置で測定された。試験はレイノルズ数2500で行われたため、メンブレンの表面で排除された溶質が蓄積されると、バルクでよりも10%以下に濃度を高めた。比較実施例25に対する試験は、海水(SW;脱イオン水またはRO水中に32,000ppmのNaCl)で、800psi、25℃で行った。比較実施例26に対する試験は、汽水(BW;脱イオン水またはRO水中に2,000ppmのNaCl)で、225psi、25℃で行った。性能特性(例えば、水フラックス及び塩排除率)を測定する前に、メンブレンを1時間作動させた。1つのメンブレン内に3個のクーポンを有する、各条件に対して2個のメンブレンを試験し、総6個のクーポン複製物を平均値及び明示された標準偏差に達するように試験した。
上記で記載のような水フラックス及び排除率を決定した。結果を表に示す。
背面処理したメンブレンの性能
Figure 0006573249
データから分かるように、識別層の形成後に、且つ乾燥前に、水洗後10wt%のTEACSAを含有する水溶液を用いたTFCメンブレンの前面及び背面処理(比較実施例25及び26)は、メンブレンを乾燥させる前にメンブレンの背面にクエン酸ナトリウムの10wt%溶液を塗布することで達成されたものに比べて、低い改善を引き起こした(実施例7及び8)。特に、海水TFCメンブレンを用いる場合、比較実施例25における水フラックスの改善は、メンブレンを乾燥させる前にメンブレンの背面にクエン酸ナトリウムの10wt%溶液を塗布して達成されたものに比べてより優れていた(比較実施例5)。
10wt%のTEACSAを含有する水溶液はイオン性であるが、TFCメンブレンの前面は比較的疎水性である。したがって、10wt%のTEACSAを含有する水溶液をTFCメンブレンの前面に塗布する場合、TFCメンブレンは、10wt%のTEACSAを含有する水溶液に含浸されない。したがって、TFCメンブレンの前面上のTEACSAは、TFCメンブレンの性能のために働かず、却って水フラックスの改善を減少させる。また、TFCメンブレンの前面に残留するTEACSAは、試験用水に流出される。したがって、正確な性能を達成するために、長時間の洗浄工程が必要である。
TEACSAをm‐フェニレンジアミンなどのアミン化合物を含有する水性相に添加して界面重合によるTFCメンブレンの識別層(ポリアミド層)を形成する場合、TEACSAはポリアミドの形成工程に影響を与える。しかし、界面重合によるTFCメンブレンの識別層(ポリアミド層)を形成した後、TFCメンブレンの前面にTEACSAを塗布する場合、TEACSAはポリアミドの形成工程に影響を与えないため、TEACSAはポリアミド層の性質を変化させない。
本発明の範囲を逸脱することなく、本発明に様々な変更及び変形が加えられることができることは、当該分野の熟練者にとって明白であろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及びその等価物の範囲内であれば、本発明の変更及び変形を含むと意図される。
次は、詳細な説明及び添付図面に用いられた参照番号のリストである。
100 TFCメンブレン
110 TFCメンブレンの前面
120 識別層
130 支持層
140 背面フェルト層
150 TFCメンブレンの背面
210 巻き出しロール
215 TFCメンブレン
220 背面処理溶液供給器
230 背面処理溶液
235 背面ローラー
240 背面処理領域
250 コーティング溶液供給器
260 前面コーティング溶液
265 前面ローラー
270 前面コーティング領域
280 乾燥領域
290 引き取りロール
310 巻き出しロール
315 TFCメンブレン
325 ディップコーティングタンク
330 背面処理溶液
340 ローラー
345 過量除去ステーション
350 前面コーティング溶液供給器
360 前面コーティング溶液
365 前面ローラー
370 前面コーティング領域
380 乾燥領域
390 引き取りロール
B TFCメンブレンの背面
F TFCメンブレンの前面

Claims (16)

  1. (a)少なくとも背面(backside)上のフェルト層、支持層、及び前面(front side)上の識別層(discrimination layer)を有する、少なくとも1つのTFCメンブレンを提供するステップと、
    (b)空隙(pore)構造保護剤としてのカンファースルホン酸の3級アミン塩を0.1wt%〜40wt%含有する背面処理溶液を前記TFCメンブレンの背面にのみに塗布することで、背面‐処理されたTFCメンブレンを形成するステップと、
    (c)前記背面‐処理されたTFCメンブレンを乾燥させることで、処理されたTFCメンブレンを得るステップと、
    を含み、
    前記処理されたTFCメンブレンは、前記背面処理溶液で前記背面を処理せずに製造されたTFCメンブレンの水フラックス(water flux)に比べて大きい水フラックスを有する、
    薄膜複合(TFC:thin film composite)メンブレンの水フラックスを改善させるための方法。
  2. 前記カンファースルホン酸の3級アミン塩の3級アミンは、アルキル部分(moiety)に1〜6個の炭素原子を有するトリアルキルアミン、炭素数1〜6のアルキル基を0〜3個有するピリジン、アルキル‐アルコール‐アミン、アルキル部分に1〜6個の炭素原子を有するN‐アルキル‐ピロリジン、アルキルベンジルアミン、及びヘテロ芳香族3級アミン、またはこれらの組み合わせから選択される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記カンファースルホン酸の3級アミン塩の3級アミンは、ピリジン、4‐ジメチルアミノピリジン、キノリン、イソキノリン、フェナントリジン、トリエチルアミン(TEA)、エチルジイソプロピルアミン、N,N‐ジメチル‐シクロヘキシルアミン、N‐メチルピロリジントリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、エチル‐ジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ブチルジエタノールアミン、オクタデシル‐ジエタノールアミン、シクロヘキシルジエタノールアミン、ベンジルジエタノールアミン、ベンジルメチル‐エタノールアミン、ジエチル‐エタノールアミン、ジエチルシクロヘキシノールアミン、メチルオクタデシル‐エタノールアミン、メチル‐オクタデセニルエタノールアミン、ジメチルベンジルアミン、及びピコリンから選択される、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記背面処理溶液は、水、C‐Cアルコール、C‐Cケトン、グリコール、ポリアルキレングリコール、エチレングリコールのモノ‐アルキルエーテル、及びエチレングリコールのジ‐アルキルエーテル、並びにこれらの組み合わせから選択される溶媒をさらに含む、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記識別層はポリアミドを含む、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記TFCメンブレンの前面にコーティングを塗布するステップをさらに含む、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記コーティングは、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルスルホン、ポリビニリデンフルオリド、ポリテトラフルオロ‐エチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアセテートポリアルコール、ポリアルキレンオキシド、ポリイミン、ポリアクリル酸、ポリアミン、ポリウレタン、及びポリウレア、並びにこれらの誘導体及びこれらの共重合体から選択された重合体を0.1wt%〜10wt%含む、
    請求項6に記載の方法。
  8. 前記コーティングは、グリセロール、ポリグリセロール、ポリエチレングリコール、アルキレングリコール、及び糖アルコール、並びにこれらの任意の組み合わせから選択された湿潤剤0.1wt%〜40wt%をさらに含む、
    請求項7に記載の方法。
  9. 前記処理されたTFCメンブレンを得るステップは、前記処理されたTFCメンブレンの表面が少なくとも75℃の温度に達するまで、前記処理されたTFCメンブレンを加熱することを含む、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記TFCメンブレンは逆浸透メンブレンである、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 少なくとも背面(backside)上のフェルト層、支持層、及び前面(front side)上の識別層(discrimination layer)を備え、
    カンファースルホン酸の3級アミン塩が、背面にのみ存在している、
    薄膜複合(TFCメンブレン。
  12. 逆浸透メンブレンである、
    請求項11に記載の薄膜複合(TFC)メンブレン。
  13. メンブレンが25℃の温度及び225psiの圧力で2,000ppmのNaClを含有する脱イオン水に露出する時に、前記メンブレンは、少なくとも18gfdの水フラックス及び少なくとも99.6%の塩排除率(salt rejection)を示すか、または
    メンブレンが25℃の温度及び800psiの圧力で海水(sea water)に露出する時に、前記メンブレンは、少なくとも15gfdの水フラックス及び少なくとも99.8%の塩排除率を示す、
    請求項12に記載の薄膜複合(TFC)メンブレン。
  14. a)水道水を、150psi以下の静水圧(hydrostatic pressure)で請求項12または13に記載のTFCメンブレンと接触させるか、または
    b)海水を、800psi以下の静水圧で請求項12または13に記載のTFCメンブレンと接触させるか、または
    c)汽水(brackish water)を、225psi以下の静水圧で請求項12または13に記載のTFCメンブレンと接触させることを含み、
    2,000ppm以下のNaClを含有する水道水または海水または汽水を精製する方法。
  15. 前記メンブレンを海水と接触させ、800psiで少なくとも15gfdの水フラックスを生成するか、または
    前記メンブレンを汽水と接触させ、150psiで少なくとも18gfdの水フラックスを生成する、請求項14に記載の方法。
  16. 中央穿孔されたチューブの周りに螺旋状に巻き取られた(spirally wound)請求項12または13に記載のTFCメンブレンを含む、
    逆浸透モジュール。
JP2018517168A 2016-01-11 2017-01-09 Tfcメンブレンを介した水フラックスを改善させるための方法 Active JP6573249B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/992,821 2016-01-11
US14/992,821 US9737859B2 (en) 2016-01-11 2016-01-11 Process for improved water flux through a TFC membrane
PCT/US2017/012768 WO2017123507A1 (en) 2016-01-11 2017-01-09 Process for improved water flux through a tfc membrane

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018535086A JP2018535086A (ja) 2018-11-29
JP6573249B2 true JP6573249B2 (ja) 2019-09-11

Family

ID=59275338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018517168A Active JP6573249B2 (ja) 2016-01-11 2017-01-09 Tfcメンブレンを介した水フラックスを改善させるための方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9737859B2 (ja)
EP (1) EP3402588B1 (ja)
JP (1) JP6573249B2 (ja)
KR (1) KR102025500B1 (ja)
CN (1) CN108136339B (ja)
ES (1) ES2913126T3 (ja)
WO (1) WO2017123507A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3586947B1 (en) * 2014-08-21 2022-07-06 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Composite hollow fiber membrane module
WO2020202044A1 (en) * 2019-04-01 2020-10-08 Hydroxsys Holdings Limited Composite membranes
US12083780B2 (en) 2018-03-30 2024-09-10 Hydroxsys Holdings Limited Asymmetric composite membranes and hydrophilicitized microporous sheets of polyolefin used in their preparation
CN108452688B (zh) * 2018-04-13 2021-04-27 重庆海通环保科技有限公司 一种新型反渗透膜及其制备方法
US11298663B2 (en) * 2018-08-28 2022-04-12 Molecule Works Inc. Thin metal/ceramic hybrid membrane sheet and filter
JP7301061B2 (ja) * 2018-09-20 2023-06-30 ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社 中空糸多孔膜
CN109331667B (zh) * 2018-11-05 2021-01-26 长治学院 一种芳香聚酰胺复合膜的表面改性方法
US11278847B2 (en) * 2019-07-30 2022-03-22 NL Chemical Technology, Inc Reverse osmosis membrane with hydrogel coating
CN110743377B (zh) * 2019-10-21 2022-06-21 浙江理工大学 同步提高聚酰胺反渗透复合膜通量及抗污染性能的方法
CN113351029A (zh) * 2020-03-05 2021-09-07 中国石油化工股份有限公司 一种高通量复合反渗透膜及其制备方法和应用
US11684895B2 (en) 2020-09-03 2023-06-27 NL Chemical Technology, Inc. Bilayer polyamide desalination membrane
CN114259878A (zh) * 2021-12-14 2022-04-01 恩泰环保科技(常州)有限公司 一种孔径可调高通量纳滤膜及其制备方法
CN114225712B (zh) * 2021-12-27 2024-04-05 湖南沁森高科新材料有限公司 一种海水淡化膜及其制备方法
CN114653218B (zh) * 2022-04-22 2023-04-21 佛山市美的清湖净水设备有限公司 制备反渗透膜的方法、反渗透膜及净水机

Family Cites Families (265)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL271831A (ja) 1960-11-29
US3133137A (en) 1960-11-29 1964-05-12 Univ California High flow porous membranes for separating water from saline solutions
US3920612A (en) 1963-01-21 1975-11-18 Standard Oil Co Preparation of film forming polymer from carbocyclic aromatic diamine and acyl halide of trimellitic acid anhydride
US3260691A (en) 1963-05-20 1966-07-12 Monsanto Co Coating compositions prepared from condensation products of aromatic primary diamines and aromatic tricarboxylic compounds
US3480588A (en) 1963-08-20 1969-11-25 Monsanto Co Stable coating composition of a tricarboxylic acid or its partial or full ester and a diamine
US4092424A (en) 1964-04-17 1978-05-30 Biochemie Ges.M.B.H. Antibiotic derivatives
US3367504A (en) 1964-12-21 1968-02-06 Gulf General Atomic Inc Spirally wrapped reverse osmosis membrane cell
US3417870A (en) 1965-03-22 1968-12-24 Gulf General Atomic Inc Reverse osmosis purification apparatus
US3351244A (en) 1966-08-08 1967-11-07 Paul I Zandberg Dispenser for impression material
US4048144A (en) 1966-11-25 1977-09-13 Standard Oil Company (Indiana) Preparation of solid polymers from aromatic primary diamine and acyl halide of trimellitic anhydride
US3642707A (en) 1967-10-04 1972-02-15 Du Pont Fibers prepared from aromatic polyhydrazides
US3615024A (en) 1968-08-26 1971-10-26 Amicon Corp High flow membrane
US3567632A (en) 1968-09-04 1971-03-02 Du Pont Permselective,aromatic,nitrogen-containing polymeric membranes
FR1587422A (ja) 1968-10-07 1970-03-20
US3597393A (en) 1969-01-21 1971-08-03 Monsanto Co Functionally substituted highly ordered azo-aromatic polyamides
US3663510A (en) 1969-05-08 1972-05-16 Gen Electric Process for producing polyamide coating materials
US3692740A (en) 1969-06-24 1972-09-19 Showa Electric Wire & Cable Co Phnolic-solvent-soluble aromatic polyamide-imide and process for producing same
NL171019C (nl) 1969-07-08 1983-02-01 Consiglio Nazionale Ricerche Membranen voor omgekeerde osmose.
US3687842A (en) 1969-07-08 1972-08-29 Consiglio Nazionale Ricerche Osmosis process
US3648845A (en) 1969-09-02 1972-03-14 Us Interior Thin film separation membranes and processes for making same
US3710945A (en) 1969-11-26 1973-01-16 Du Pont Preservation of polyamidic membranes
US3690811A (en) 1970-06-01 1972-09-12 Thiokol Chemical Corp Acid dyeing for tertiary aminated polyamide,polyolefin and polyamide blends and disperse dyeing of said polyolefin and polyester blends
US3744642A (en) 1970-12-30 1973-07-10 Westinghouse Electric Corp Interface condensation desalination membranes
US3791526A (en) 1971-08-10 1974-02-12 Westinghouse Electric Corp Solvent weld adhesive for reverse osmosis membranes
US3904519A (en) 1971-10-19 1975-09-09 Us Interior Reverse osmosis process using crosslinked aromatic polyamide membranes
US4188418A (en) 1972-08-09 1980-02-12 Lever Brothers Company Separation process
JPS5223346B2 (ja) 1972-08-30 1977-06-23
US4039440A (en) 1972-09-19 1977-08-02 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Interior Reverse osmosis membrane
GB1462171A (en) 1972-12-21 1977-01-19 Nederlandse Appl Scient Res Process for making thin polymer foils and their use in a dynamic membrane
US3993625A (en) 1973-05-28 1976-11-23 Toray Industries, Inc. Permselective polymeric membranes of organic polyamide or polyhydrazide
US3906250A (en) 1973-07-03 1975-09-16 Univ Ben Gurion Method and apparatus for generating power utilizing pressure-retarded-osmosis
US4051300A (en) 1973-09-03 1977-09-27 Gulf South Research Institute Hollow synthetic fibers
US3951815A (en) 1974-09-05 1976-04-20 Universal Oil Products Company Composite semipermeable membranes made from polyethylenimine
US3926798A (en) 1974-10-17 1975-12-16 Us Interior Reverse osmosis membrane
DE2602493A1 (de) 1975-01-27 1976-07-29 Ramot Plastics Verfahren zur entfernung von harnstoff aus waessrigen loesungen
US4020142A (en) 1975-08-21 1977-04-26 Celanese Corporation Chemical modification of polybenzimidazole semipermeable
US4005012A (en) 1975-09-22 1977-01-25 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Interior Semipermeable membranes and the method for the preparation thereof
US4060488A (en) 1975-11-20 1977-11-29 E. I. Du Pont De Nemours And Company Particulate membrane ultrafiltration device
US4214994A (en) 1976-12-20 1980-07-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Reverse osmosis membrane
DE2808293C2 (de) 1978-02-27 1982-04-01 Akzo Gmbh, 5600 Wuppertal Verfahren zur Herstellung eines Formkörpers mit Einlagerungen und Verwendung des Formkörpers
US5130025A (en) 1978-04-20 1992-07-14 Unisearch Limited Membrane separation and purification of compounds
JPS558856A (en) 1978-07-05 1980-01-22 Mitsubishi Paper Mills Ltd Covering of finely dispersed liquid droplet with thin film
US4259183A (en) 1978-11-07 1981-03-31 Midwest Research Institute Reverse osmosis membrane
US4277344A (en) 1979-02-22 1981-07-07 Filmtec Corporation Interfacially synthesized reverse osmosis membrane
US4559139A (en) 1979-12-13 1985-12-17 Toray Industries, Inc. High performance semipermeable composite membrane and process for producing the same
US4387024A (en) 1979-12-13 1983-06-07 Toray Industries, Inc. High performance semipermeable composite membrane and process for producing the same
JPS5695304A (en) 1979-12-28 1981-08-01 Teijin Ltd Perm selective composite membrane and its production
IL63638A0 (en) 1980-09-16 1981-11-30 Aligena Ag Semipermeable composite membranes,their manufacture and their use
CH656626A5 (fr) 1982-02-05 1986-07-15 Pall Corp Membrane en polyamide, presentant des proprietes de surface controlees, son utilisation et son procede de preparation.
US4707266A (en) 1982-02-05 1987-11-17 Pall Corporation Polyamide membrane with controlled surface properties
DE3220376A1 (de) 1982-05-29 1983-12-01 Seitz-Filter-Werke Theo & Geo Seitz GmbH und Co, 6550 Bad Kreuznach Membranfilter fuer mikrofiltration und verfahren zu seiner herstellung
IL70415A (en) 1982-12-27 1987-07-31 Aligena Ag Semipermeable encapsulated membranes,their manufacture and their use
US4606943A (en) 1983-03-18 1986-08-19 Culligan International Company Method for preparation of semipermeable composite membrane
NL8301652A (nl) 1983-05-10 1984-12-03 Philips Nv Werkwijze voor het aanbrengen van magnesiumfluoridelagen en antireflectieve lagen verkregen met deze werkwijze.
US4693985A (en) 1984-08-21 1987-09-15 Pall Corporation Methods of concentrating ligands and active membranes used therefor
JPS61127731A (ja) 1984-11-26 1986-06-16 Asahi Chem Ind Co Ltd ポリアミドの新しい製造方法
US4740219A (en) 1985-02-04 1988-04-26 Allied-Signal Inc. Separation of fluids by means of mixed matrix membranes
US4795559A (en) 1985-03-29 1989-01-03 Firma Carl Freudenberg Semipermeable membrane support
US4765915A (en) 1985-05-23 1988-08-23 The Dow Chemical Company Porous filter media and membrane support means
US4762619A (en) 1985-07-17 1988-08-09 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Method of forming dynamic membrane on stainless steel support
US4713438A (en) 1985-07-23 1987-12-15 Amoco Corporation Amide and/or imide containing polymers and monomers for the preparation thereof
GB2189168B (en) 1986-04-21 1989-11-29 Aligena Ag Composite membranes useful in the separation of low molecular weight organic compounds from aqueous solutions containing inorganic salts
US4765897A (en) 1986-04-28 1988-08-23 The Dow Chemical Company Polyamide membranes useful for water softening
JPS6312310A (ja) 1986-07-04 1988-01-19 Toray Ind Inc 半透性複合膜の製造方法
US4948506A (en) 1986-07-07 1990-08-14 Bend Research, Inc. Physicochemically functional ultrathin films by interfacial polymerization
US5024594A (en) 1986-07-23 1991-06-18 Membrane Technology & Research, Inc. Protective clothing material
DK169616B1 (da) 1986-08-27 1994-12-27 Dow Danmark Permeabel, porøs, polymerbehandlet plastmembran med hydrofil karakter, fremgangsmåder til fremstilling heraf samt anvendelse heraf
US5069945A (en) 1986-10-20 1991-12-03 Memtec America Corporation Ultrapous thin-film membranes
US4814082A (en) 1986-10-20 1989-03-21 Memtec North America Corporation Ultrafiltration thin film membranes
US5108607A (en) 1987-05-20 1992-04-28 Gelman Sciences, Inc. Filtration membranes and method of making the same
US4830885A (en) 1987-06-08 1989-05-16 Allied-Signal Inc. Chlorine-resistant semipermeable membranes
AT389465B (de) 1987-08-18 1989-12-11 Kwizda Fa F Johann Verfahren zur bildung von mikrokapseln oder mikromatrixkoerpern
US4840977A (en) 1987-10-01 1989-06-20 General Electric Company Polymeric iodonium salts, method for making, and heat curable compositions
US4859384A (en) 1987-11-18 1989-08-22 Filmtec Corp. Novel polyamide reverse osmosis membranes
US4769148A (en) 1987-11-18 1988-09-06 The Dow Chemical Company Novel polyamide reverse osmosis membranes
CA1338853C (en) 1988-05-24 1997-01-21 Alexander Philip Davidson Composite membranes
US4842736A (en) 1988-09-06 1989-06-27 Desalination Systems, Inc. Spiral wound membrane
US4948507A (en) 1988-09-28 1990-08-14 Hydranautics Corporation Interfacially synthesized reverse osmosis membrane containing an amine salt and processes for preparing the same
US4872984A (en) 1988-09-28 1989-10-10 Hydranautics Corporation Interfacially synthesized reverse osmosis membrane containing an amine salt and processes for preparing the same
DE3839966A1 (de) 1988-11-26 1990-05-31 Akzo Gmbh Hohlfadenmodul
US4971697A (en) 1989-02-23 1990-11-20 Minnesota Mining And Manufacturing Company Thin silica flakes and method of making
US5104632A (en) 1989-02-23 1992-04-14 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method of making thin silica flakes
IL89970A (en) 1989-04-14 1994-10-21 Weizmann Kiryat Membrane Prod Composite membranes containing a coated layer of crosslinked polyaromatic polymers and/or sulfonated poly (haloalkylenes)
US5089460A (en) 1989-07-26 1992-02-18 Academy Of Applied Science, Inc. Vanadium catalyst systems for olefin polymerization
US5032268A (en) 1989-08-17 1991-07-16 Wallace von Medlin Self-contained canister unit for filtering tap water
US4950404A (en) 1989-08-30 1990-08-21 Allied-Signal Inc. High flux semipermeable membranes
US5002590A (en) 1989-09-19 1991-03-26 Bend Research, Inc. Countercurrent dehydration by hollow fibers
US5342431A (en) 1989-10-23 1994-08-30 Wisconsin Alumni Research Foundation Metal oxide membranes for gas separation
US5269926A (en) 1991-09-09 1993-12-14 Wisconsin Alumni Research Foundation Supported microporous ceramic membranes
US5183566A (en) 1989-11-01 1993-02-02 Exxon Research And Engineering Company Hollow fiber module built up from concentric cylinders of hollow fibers
US4983291A (en) 1989-12-14 1991-01-08 Allied-Signal Inc. Dry high flux semipermeable membranes
US5096584A (en) 1990-01-29 1992-03-17 The Dow Chemical Company Spiral-wound membrane separation device with feed and permeate/sweep fluid flow control
FR2660874B1 (fr) 1990-04-12 1992-06-12 Aluminum Co Of America Membrane semi-permeable composite inorganique poreuse et procede de preparation.
JP3195377B2 (ja) 1990-06-14 2001-08-06 リンテック株式会社 有機溶媒選択透過膜
US5084179A (en) 1990-06-28 1992-01-28 Cuno, Incorporated Narrow pore-size distribution polytetramethylene adipamide or nylon 46 membranes and process for making them
US5017680A (en) 1990-07-03 1991-05-21 Eastman Kodak Company Process and catalyst-inhibitor systems for preparing poly(ethylene terephthalate)
IL95075A0 (en) 1990-07-13 1991-06-10 Joseph Yaeli Method and apparatus for processing liquid solutions or suspensions particularly useful in the desalination of saline water
FR2665087B1 (fr) 1990-07-24 1992-10-09 Lorraine Carbone Procede de fabrication d'une membrane minerale ultra-mince et asymetrique.
JPH04126529A (ja) 1990-09-14 1992-04-27 Nitto Denko Corp 抗菌性液体分離膜
EP0478842A1 (de) 1990-10-05 1992-04-08 PALL BIOMEDIZIN GmbH Filter zur Filtration menschlicher Cerebronspinalflüssigkeit
US5147541A (en) 1990-11-14 1992-09-15 Koch Membrane Systems, Inc. Spiral filtration module with strengthened membrane leaves and method of constructing same
US5258203A (en) 1991-02-04 1993-11-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for the manufacture of thin film composite membranes
US5114582A (en) 1991-04-12 1992-05-19 W. R. Grace & Co.-Conn. Filter element and spiral-wound membrane cartridge containing same
US5254261A (en) 1991-08-12 1993-10-19 Hydranautics Interfacially synthesized reverse osmosis membranes and processes for preparing the same
JPH05245349A (ja) 1991-11-06 1993-09-24 Nitto Denko Corp 抗菌性を有する液体分離膜及びその製造方法
US5246587A (en) * 1991-12-23 1993-09-21 Hydranautics Interfacially synthesized reverse osmosis membranes and processes for preparing the same
US5538642A (en) 1992-05-01 1996-07-23 The Dow Chemical Company Spiral wound membrane element
US5234598A (en) 1992-05-13 1993-08-10 Allied-Signal Inc. Thin-film composite membrane
NL9200902A (nl) 1992-05-21 1993-12-16 Cornelis Johannes Maria Van Ri Keramisch membraan voor microfiltratie, alsmede werkwijze ter vervaardiging van een dergelijk membraan.
US5281430A (en) 1992-12-08 1994-01-25 Osmotek, Inc. Osmotic concentration apparatus and method for direct osmotic concentration of fruit juices
US5262054A (en) 1992-12-30 1993-11-16 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for opening reverse osmosis membranes
JP3006976B2 (ja) 1993-06-24 2000-02-07 日東電工株式会社 高透過性複合逆浸透膜の製造方法
US5435957A (en) 1993-09-03 1995-07-25 Pall Corporation Method of preparing a support material for use with a filtration medium
JP3342928B2 (ja) 1993-09-13 2002-11-11 オルガノ株式会社 中空糸モジュールを用いるろ過装置の吊具
CA2192351A1 (en) 1994-06-07 1995-12-14 Akira Hajikano Porous polysulfone membrane and process for producing the same
US6241893B1 (en) 1994-06-17 2001-06-05 Ehud Levy Water filtration media, apparatus and processes
US5783079A (en) 1994-08-29 1998-07-21 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Composite hollow fiber membrane and process for its production
GB9505038D0 (en) 1994-10-01 1995-05-03 Imas Uk Ltd A filter, apparatus including the filter and a method of use of the apparatus
US5693227A (en) 1994-11-17 1997-12-02 Ionics, Incorporated Catalyst mediated method of interfacial polymerization on a microporous support, and polymers, fibers, films and membranes made by such method
US5614099A (en) 1994-12-22 1997-03-25 Nitto Denko Corporation Highly permeable composite reverse osmosis membrane, method of producing the same, and method of using the same
JP3489922B2 (ja) 1994-12-22 2004-01-26 日東電工株式会社 高透過性複合逆浸透膜の製造方法
JPH08182921A (ja) 1994-12-28 1996-07-16 Mitsubishi Rayon Co Ltd ポリオレフィン複合微多孔質膜
KR970703805A (ko) 1995-05-01 1997-08-09 유니온 카바이드 케미칼즈 앤드 플라스틱스 테크놀러지 코포레이션 막 분리방법(Membrane Separation)
US5650479A (en) 1995-06-06 1997-07-22 The Cynara Co. Interfacially polymerized polyester films
US5989426A (en) 1995-07-05 1999-11-23 Nitto Denko Corp. Osmosis membrane
US6171497B1 (en) 1996-01-24 2001-01-09 Nitto Denko Corporation Highly permeable composite reverse osmosis membrane
US5755964A (en) 1996-02-02 1998-05-26 The Dow Chemical Company Method of treating polyamide membranes to increase flux
US5800706A (en) 1996-03-06 1998-09-01 Hyperion Catalysis International, Inc. Nanofiber packed beds having enhanced fluid flow characteristics
JP3379963B2 (ja) 1996-03-18 2003-02-24 日東電工株式会社 逆浸透複合膜及びこれを用いた水の逆浸透処理方法
JP3681214B2 (ja) 1996-03-21 2005-08-10 日東電工株式会社 高透過性複合逆浸透膜
JP3430783B2 (ja) 1996-04-11 2003-07-28 東レ株式会社 液体分離素子、装置および処理方法
US5658460A (en) 1996-05-07 1997-08-19 The Dow Chemical Company Use of inorganic ammonium cation salts to maintain the flux and salt rejection characteristics of reverse osmosis and nanofiltration membranes during drying
US5681467A (en) 1996-09-19 1997-10-28 The Dow Chemical Company Method for forming a membrane into a predetermined shape
WO1998030315A1 (en) 1997-01-10 1998-07-16 Ellipsis Corporation Micro and ultrafilters with controlled pore sizes and pore size distribution and method for making
KR20000015958A (ko) 1997-03-25 2000-03-25 히라이 가쯔히꼬 폴리에스테르 중합촉매와 그 제조방법 및 그것을 사용한폴리에스테르의 제조방법
US6413425B1 (en) 1997-04-10 2002-07-02 Nitto Denko Corporation Reverse osmosis composite membrane and reverse osmosis treatment method for water using the same
US5919026A (en) 1997-06-02 1999-07-06 Kann Manufacturing Corporation Carry can discharge floor
US5914039A (en) 1997-07-01 1999-06-22 Zenon Environmental Inc. Filtration membrane with calcined α-alumina particles therein
US6354444B1 (en) 1997-07-01 2002-03-12 Zenon Environmental Inc. Hollow fiber membrane and braided tubular support therefor
DE19741498B4 (de) 1997-09-20 2008-07-03 Evonik Degussa Gmbh Herstellung eines Keramik-Edelstahlgewebe-Verbundes
US5876602A (en) 1997-11-04 1999-03-02 The Dow Chemical Company Treatment of composite polyamide membranes to improve performance
US5938934A (en) 1998-01-13 1999-08-17 Dow Corning Corporation Dendrimer-based nanoscopic sponges and metal composites
WO1999039799A1 (en) 1998-02-09 1999-08-12 Mcginnis Robert L Osmotic desalinization process
US6015495A (en) 1998-02-18 2000-01-18 Saehan Industries Incorporation Composite polyamide reverse osmosis membrane and method of producing the same
US6162358A (en) 1998-06-05 2000-12-19 Nl Chemicals Technologies, Inc. High flux reverse osmosis membrane
ES2258335T3 (es) 1998-06-29 2006-08-16 Microban Products Company Membranas semipermeables antimicrobianas.
US6368507B1 (en) 1998-10-14 2002-04-09 Saekan Industries Incorporation Composite polyamide reverse osmosis membrane and method of producing the same
FR2786710B1 (fr) 1998-12-04 2001-11-16 Ceramiques Tech Soc D Membrane comprenant un support poreux et une couche d'un tamis modeculaire et son procede de preparation
KR100899311B1 (ko) 1998-12-10 2009-05-27 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 Fpd 용 보호막 및 그 제조방법 그리고 이것을 사용한 fpd
US6156680A (en) 1998-12-23 2000-12-05 Bba Nonwovens Simpsonville, Inc. Reverse osmosis support substrate and method for its manufacture
ES2229664T3 (es) 1999-01-14 2005-04-16 Toray Industries, Inc. Membrana semipermeable composite, procedimiento de produccion de esta, y procedimiento de purificacion de agua con la misma.
US6185940B1 (en) 1999-02-11 2001-02-13 Melvin L. Prueitt Evaporation driven system for power generation and water desalinization
US6086131A (en) * 1999-03-24 2000-07-11 Donnelly Corporation Safety handle for trunk of vehicle
WO2000064579A1 (en) 1999-04-23 2000-11-02 Nexttec Gmbh Use of a composite polymer-coated sorbent for separation, purification, desalting and concentration of biopolymers
US6652751B1 (en) 1999-04-27 2003-11-25 National Research Council Of Canada Intrinsically bacteriostatic membranes and systems for water purification
US6245234B1 (en) 1999-06-03 2001-06-12 Saehan Industries Incorporation Composite polyamide reverse osmosis membrane and method of producing the same
US6280853B1 (en) 1999-06-10 2001-08-28 The Dow Chemical Company Composite membrane with polyalkylene oxide modified polyamide surface
CA2374862C (en) 1999-06-11 2010-02-09 Gas Separation Technology, Inc. Porous gas permeable material for gas separation
US6187192B1 (en) 1999-08-25 2001-02-13 Watervisions International, Inc. Microbiological water filter
US6355072B1 (en) 1999-10-15 2002-03-12 R.R. Street & Co. Inc. Cleaning system utilizing an organic cleaning solvent and a pressurized fluid solvent
DE19959264A1 (de) 1999-12-03 2001-07-12 Elipsa Gmbh Templat-geprägte Kompositmaterialien mit hoher Bindungsspezifität und Selektivität, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
KR20010100304A (ko) 2000-04-14 2001-11-14 한형수 건식 역삼투 분리막의 제조방법
US6337018B1 (en) 2000-04-17 2002-01-08 The Dow Chemical Company Composite membrane and method for making the same
AU8464001A (en) 2000-05-23 2001-12-03 Osmonics Inc Acid stable membranes for nanofiltration
US6837996B2 (en) 2000-05-23 2005-01-04 Ge Osmonics, Inc. Polysulfonamide matrices
US6783711B2 (en) * 2000-05-23 2004-08-31 Ge Osmonics, Inc. Process for preparing a sulfonamide polymer matrix
KR100575113B1 (ko) 2000-06-21 2006-05-03 가부시키가이샤 구라레 다공질 중공 섬유막 및 이의 제조방법
IL137226A0 (en) 2000-07-09 2001-07-24 Nirosoft Ind Ltd Method for modifying membrane rejection characteristics
US6605140B2 (en) 2000-08-09 2003-08-12 National Research Council Of Canada Composite gas separation membranes
DE60144235D1 (de) 2000-08-12 2011-04-28 Lg Chemical Ltd Zusammengesetzter film mit mehreren komponenten und verfahren zu seiner herstellung
US6503295B1 (en) 2000-09-20 2003-01-07 Chevron U.S.A. Inc. Gas separations using mixed matrix membranes
US7048855B2 (en) 2000-12-22 2006-05-23 Ge Osmonics, Inc. Cross flow filtration materials and cartridges
EP1355859A2 (en) 2001-02-01 2003-10-29 Yale University Osmotic desalination process
FR2820342B1 (fr) 2001-02-07 2003-12-05 Inst Francais Du Petrole Procede de preparation de membranes zeolithiques supportees par cristallisation controlee en temperature
GB0104700D0 (en) 2001-02-26 2001-04-11 Isis Innovation Luminescent polymers
US6841601B2 (en) 2001-03-13 2005-01-11 Dais-Analytic Corporation Crosslinked polymer electrolyte membranes for heat and moisture exchange devices
EP1283068A1 (en) 2001-07-30 2003-02-12 Saehan Industries, Inc. Reverse osmosis membrane having excellent anti-fouling property and method for manufacturing the same
JP2003088730A (ja) 2001-09-20 2003-03-25 Nitto Denko Corp 逆浸透膜エレメントの処理方法、および逆浸透膜モジュール
US6913694B2 (en) 2001-11-06 2005-07-05 Saehan Industries Incorporation Selective membrane having a high fouling resistance
KR100493113B1 (ko) 2001-12-07 2005-05-31 주식회사 코오롱 편물로 보강된 복합 중공사막
JP4917234B2 (ja) 2001-12-07 2012-04-18 日本碍子株式会社 セラミックフィルター及び浄水方法
US20030131731A1 (en) 2001-12-20 2003-07-17 Koros William J. Crosslinked and crosslinkable hollow fiber mixed matrix membrane and method of making same
US6713519B2 (en) 2001-12-21 2004-03-30 Battelle Memorial Institute Carbon nanotube-containing catalysts, methods of making, and reactions catalyzed over nanotube catalysts
US7109140B2 (en) 2002-04-10 2006-09-19 Virginia Tech Intellectual Properties, Inc. Mixed matrix membranes
US6881336B2 (en) 2002-05-02 2005-04-19 Filmtec Corporation Spiral wound element with improved feed space
WO2003092873A1 (en) 2002-05-03 2003-11-13 Pall Corporation Blended polymer membrane media for treating aqueous fluids
AU2003233276A1 (en) 2002-05-16 2003-12-02 Mcmaster University Novel composite tecto-membranes formed by interfacial reaction of crosslinked polymer microspheres with coupling agents
WO2003097221A1 (en) 2002-05-17 2003-11-27 Para Limited Hollow fiber membrane having supporting material for reinforcement, preparation thereof and spinneret for preparing the same
WO2004022491A1 (en) 2002-09-04 2004-03-18 Biolab, Inc. Disinfection of reverse osmosis membrane
CN100368461C (zh) 2003-03-05 2008-02-13 东丽株式会社 芳香族高分子、膜、电解质膜和隔板
ATE474658T1 (de) 2003-03-07 2010-08-15 Seldon Technologies Llc Reinigung von flüssigkeiten mit nanomaterialien
US20040178135A1 (en) 2003-03-13 2004-09-16 Beplate Douglas K. Filtering device incorporating nanoparticles
US8999167B2 (en) * 2003-08-07 2015-04-07 Asahi Kasei Medical Co., Ltd. Composite porous membrane and process for producing the same
US7172075B1 (en) 2003-08-08 2007-02-06 Accord Partner Limited Defect free composite membranes, method for producing said membranes and use of the same
US8022013B2 (en) 2003-08-29 2011-09-20 Illumina, Inc. Method of forming and using solid-phase support
US7490725B2 (en) 2003-10-09 2009-02-17 Membrane Technology & Research Reverse osmosis membrane and process
KR20050056892A (ko) 2003-12-10 2005-06-16 학교법인 성균관대학 다공성 연속막을 포함하는 전지
US7166146B2 (en) 2003-12-24 2007-01-23 Chevron U.S.A. Inc. Mixed matrix membranes with small pore molecular sieves and methods for making and using the membranes
KR100527898B1 (ko) 2004-01-27 2005-11-15 한국해양연구원 나노 입자 토르마린을 포함한 역삼투 복합막 및 이의제조방법
US7306823B2 (en) 2004-09-18 2007-12-11 Nanosolar, Inc. Coated nanoparticles and quantum dots for solution-based fabrication of photovoltaic cells
EP1720639B1 (en) 2004-02-25 2012-12-26 Dow Global Technologies LLC Apparatus for treating solutions of high osmotic strength
US7182894B2 (en) 2004-03-12 2007-02-27 Council Of Scientific & Industrial Research Process for the preparation of free standing membranes
US20050230305A1 (en) 2004-03-26 2005-10-20 Kulkarni Sudhir S Novel method for forming a mixed matrix composite membrane using washed molecular sieve particles
US7604746B2 (en) 2004-04-27 2009-10-20 Mcmaster University Pervaporation composite membranes
CA2564774A1 (en) 2004-05-27 2005-12-15 Nanophase Technologies Corporation Enhanced scratch resistance of articles containing a combination of nano-crystalline metal oxide particles, polymeric dispersing agents, and surface active materials
US7459121B2 (en) 2004-07-21 2008-12-02 Florida State University Research Foundation Method for continuous fabrication of carbon nanotube networks or membrane materials
US20060083694A1 (en) 2004-08-07 2006-04-20 Cabot Corporation Multi-component particles comprising inorganic nanoparticles distributed in an organic matrix and processes for making and using same
JP4484635B2 (ja) 2004-09-02 2010-06-16 日東電工株式会社 スパイラル型逆浸透膜エレメント、およびその製造方法
IL164122A (en) 2004-09-19 2009-09-22 Charles Linder Process for improving membranes
CA2583469C (en) 2004-10-06 2013-03-19 Research Foundation Of State University Of New York High flux and low fouling filtration media
US7578939B2 (en) 2004-12-09 2009-08-25 Board Of Trustees Of Michigan State University Ceramic membrane water filtration
CN101119791A (zh) * 2004-12-22 2008-02-06 德雷斯尔私人有限公司 膜卡及其生产方法以及其用途
JP2006187731A (ja) 2005-01-06 2006-07-20 Kurita Water Ind Ltd 分離膜及び水処理装置
WO2006098872A2 (en) 2005-03-09 2006-09-21 The Regents Of The University Of California Nanocomposite membranes and methods of making and using same
AU2006223412A1 (en) 2005-03-11 2006-09-21 Uop Llc High flux, microporous, sieving membranes and separators containing such membranes and processes using such membranes
WO2007084169A2 (en) 2005-04-20 2007-07-26 Board Of Regents, The University Of Texas System Metal oxide nanoparticle filled polymers
US20060249446A1 (en) 2005-05-04 2006-11-09 Gary Yeager Solvent-resistant composite membrane composition
US7569254B2 (en) 2005-08-22 2009-08-04 Eastman Kodak Company Nanocomposite materials comprising high loadings of filler materials and an in-situ method of making such materials
KR100716210B1 (ko) 2005-09-20 2007-05-10 웅진코웨이주식회사 폴리아미드 역삼투 복합막 제조방법 및 이로부터 제조된폴리아미드 역삼투 복합막
WO2007050408A2 (en) 2005-10-26 2007-05-03 Nanoresearch, Development And Consulting Llc Metal complexes for enhanced dispersion of nanomaterials, compositions and methods therefor
ES2388038T3 (es) 2005-12-05 2012-10-05 Solvay Sa Proceso para dispersar partículas sólidas en polímeros en partículas
US20110031180A1 (en) 2006-01-12 2011-02-10 Yasuhiro Tada Hollow-Fiber Module and Process for Producing The Same
EP2377594A1 (en) 2006-02-13 2011-10-19 Donaldson Company, Inc. Filter web comprising nanofibers and bioactive particulates
US7846496B2 (en) 2006-03-10 2010-12-07 Uop Llc Mixed matrix membranes incorporating surface-functionalized molecular sieve nanoparticles and methods for making the same
US20080017569A1 (en) 2006-05-09 2008-01-24 Ramsey Thomas H Porous composite membrane materials and applications thereof
US7882963B2 (en) 2006-05-12 2011-02-08 Dow Global Technologies Inc. Modified membrane
EP2902595A1 (en) 2006-05-12 2015-08-05 Energy Recovery, Inc. Method for employing semipermeable mebranes
JP2008093544A (ja) 2006-10-10 2008-04-24 Nitto Denko Corp 複合半透膜及びその製造方法
JP4936438B2 (ja) 2006-10-10 2012-05-23 日東電工株式会社 乾燥複合半透膜の製造方法
WO2008057842A2 (en) 2006-10-27 2008-05-15 The Regents Of The University Of California Micro-and nanocomposite support structures for reverse osmosis thin film membranes
US8231013B2 (en) 2006-12-05 2012-07-31 The Research Foundation Of State University Of New York Articles comprising a fibrous support
CN101678279A (zh) 2007-01-24 2010-03-24 沃特曼公司 改性的多孔膜、将膜孔改性的方法及其使用方法
JP5201930B2 (ja) 2007-02-16 2013-06-05 富士フイルム株式会社 親水性部材及びその製造方法
JP5724180B2 (ja) 2007-07-31 2015-05-27 東レ株式会社 分離膜支持体およびその製造方法
EP2183299A1 (en) 2007-08-20 2010-05-12 Technion Research and Development Foundation, Ltd. Polysulfone polymers and membranes for reverse osmosis, nanofiltration and ultrafiltration
US20100304272A1 (en) * 2007-08-29 2010-12-02 Council Of Scientific & Industrial Research Proton conducting polymer electrolyte membrane useful in polymer electrolyte fuel cells
JP5568835B2 (ja) 2007-10-01 2014-08-13 栗田工業株式会社 逆浸透膜、逆浸透膜装置及び逆浸透膜の親水化処理方法
US8177978B2 (en) 2008-04-15 2012-05-15 Nanoh20, Inc. Reverse osmosis membranes
US8567612B2 (en) 2008-04-15 2013-10-29 Nanoh2O, Inc. Hybrid TFC RO membranes with nitrogen additives
EP3144052B1 (en) * 2008-04-15 2022-08-31 NanoH2O, Inc. Hybrid nanoparticle tfc membranes
US7993524B2 (en) 2008-06-30 2011-08-09 Nanoasis Technologies, Inc. Membranes with embedded nanotubes for selective permeability
US8147735B2 (en) 2008-07-09 2012-04-03 Eltron Research & Development, Inc. Semipermeable polymers and method for producing same
JP5463355B2 (ja) 2008-07-10 2014-04-09 ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム 改善された汚染耐性を有する浄水膜
GB0816258D0 (en) 2008-09-05 2008-10-15 Ulive Entpr Ltd Process
EP2348978B1 (en) 2008-10-03 2017-12-06 HLZ Innovation, Llc Adjustable pneumatic supporting surface
WO2010104645A1 (en) 2009-03-09 2010-09-16 3M Innovative Properties Company Aziridine crosslinking agents for acrylic adhesives
CN101695636B (zh) 2009-11-04 2012-06-20 天津大学 接枝改性的芳香聚酰胺复合反渗透膜及制备方法
US8011517B2 (en) 2009-11-24 2011-09-06 International Business Machines Corporation Composite membranes with performance enhancing layers
US9156006B2 (en) 2009-12-03 2015-10-13 Yale University High flux thin-film composite forward osmosis and pressure-retarded osmosis membranes
CN101816900B (zh) 2010-04-21 2011-12-21 天津大学 接枝聚合改性的芳香聚酰胺复合反渗透膜及制备方法
US20120048805A1 (en) 2010-07-16 2012-03-01 University Of Texas At Austin Method of modifying thin film composite membrane support structures for engineered osmosis applications
US8727135B2 (en) 2010-09-01 2014-05-20 International Business Machines Corporation Composite filtration membranes and methods of preparation thereof
WO2012047282A2 (en) * 2010-09-30 2012-04-12 Porifera Inc. Thin film composite membranes for forward osmosis, and their preparation methods
US20120111791A1 (en) 2010-11-04 2012-05-10 Board Of Regents, The University Of Texas System Surface Deposition of Small Molecules to Increase Water Purification Membrane Fouling Resistance
CA2817570C (en) 2010-11-10 2018-03-06 Nanoh2O, Inc. Improved hybrid tfc ro membranes with additives
EP2632575B1 (en) 2011-01-24 2016-04-27 Dow Global Technologies LLC Method for making a composite polyamide membrane
EP2671628B1 (en) 2011-01-31 2019-10-30 Toray Industries, Inc. Production method for separation membrane for water treatment
US9022227B2 (en) 2011-03-21 2015-05-05 International Business Machines Corporation Composite membranes and methods of preparation thereof
GB201117950D0 (en) * 2011-10-18 2011-11-30 Imp Innovations Ltd Membranes for separation
US20130146530A1 (en) * 2011-12-08 2013-06-13 General Electric Company Membrane, water treatment system, and method of making
EP2857087A4 (en) 2012-05-24 2016-02-17 Lg Chemical Ltd REVERSE OSMOSIS MEMBRANE
KR102226776B1 (ko) 2012-10-12 2021-03-10 더 리젠츠 오브 더 유니버시티 오브 캘리포니아 폴리아닐린 막, 이의 용도 및 방법
CN103192532B (zh) * 2013-03-20 2015-04-08 青岛博纳光电装备有限公司 一种制造水溶性pva薄膜模具的装置及其方法
PT2996799T (pt) * 2013-05-15 2021-10-15 Univ California Membranas de polianilina formadas por inversão de fase para aplicações de osmose direta
DE102013017375A1 (de) 2013-10-21 2015-04-23 Mann + Hummel Gmbh Hohlfasermodul einer Einrichtung zum Trennen von Fluiden und Verfahren zur Herstellung eines solchen

Also Published As

Publication number Publication date
ES2913126T3 (es) 2022-05-31
EP3402588A4 (en) 2019-01-23
WO2017123507A1 (en) 2017-07-20
JP2018535086A (ja) 2018-11-29
US20170197182A1 (en) 2017-07-13
EP3402588A1 (en) 2018-11-21
KR102025500B1 (ko) 2019-09-25
EP3402588B1 (en) 2022-03-02
CN108136339A (zh) 2018-06-08
KR20180037272A (ko) 2018-04-11
CN108136339B (zh) 2021-02-26
US9737859B2 (en) 2017-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6573249B2 (ja) Tfcメンブレンを介した水フラックスを改善させるための方法
JP6796661B2 (ja) 選択透過性酸化グラフェン膜
JP6155347B2 (ja) 正浸透膜
KR102289642B1 (ko) 복합 반투막
JP6544245B2 (ja) 複合半透膜
WO2006038409A1 (ja) 複合半透膜の製造方法
WO2016052427A1 (ja) 複合半透膜及びその製造方法、スパイラル型分離膜エレメント
CN108025265B (zh) 复合半透膜
KR102230992B1 (ko) 수처리 분리막 및 이의 제조방법
WO2024048695A1 (ja) 複合半透膜及び複合半透膜の製造方法
JP3536501B2 (ja) 複合半透膜の製造方法及びその装置
AU2015227384A1 (en) Forward osmosis membranes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190716

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6573249

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250