JP6319207B2 - 光走査装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の光線を発する光源と、これら光線を反射して被走査面を走査させるポリゴンミラーとを備えた光走査装置、及びこれを用いた画像形成装置に関する。
カラープリンター等の画像形成装置に用いられる光走査装置は、複数の光源と、これら光源が発する光線を反射して感光体ドラムの周面を走査させるポリゴンミラーと、前記光線を前記周面に結像させる走査レンズとを備える。小型化、低コスト化が要求される光走査装置では、1つのポリゴンミラーをYCMBkの4色の光線で共用したり、各色の走査光学系を1枚の走査レンズで構成したりする。4色共用タイプの光走査装置では、ポリゴンミラーを挟んで2色ずつの光源及び入射光学系が配置される対向走査方式が採用される。この場合、ポリゴンミラーの一つの偏向面に2色の光線が入射され、他の一つの偏向面に残りの2色の光線が入射される。
このような対向走査方式の光走査装置において、特許文献1には、光源、入射光学系及び走査レンズを、2色分ずつ、ポリゴンミラーを挟んで完全に対称配置する光走査装置が開示されている。この光走査装置では、ポリゴンミラーの偏向面に入射する光線の光軸と当該偏向面から被走査面へ向かう光線の光軸とがなす角度(本明細書では「入射開角」という)を、4色すべての光路において同一としている。しかし、この構成を採用すると、2色の入射光学系を副走査方向に重ねて同位置に配置する必要があるため、光学部品の配置の自由度が著しく制限される不具合がある。この問題を解決する技術として、特許文献2には、対向対置された2色ずつの入射光学系の各々において、入射開角が異なるように2色のうちの一方色と他方色の入射光学系を配置した光走査装置が開示されている。
特開2008−102291号公報 特開2008−122706号公報
しかしながら、特許文献2の光走査装置では、光学部品の配置の自由度は増すが、2つの入射光学系の入射開角が異なることに起因して、光学性能が悪化するという問題が生じる。すなわち、一方色の光線が被走査面に作る光像の光学性能(例えば像面湾曲)が良好となるように当該一方色の走査光学系の光学部品を配置すると、他方色の光線が作る光像の光学性能が悪化するといった問題が生じることがある。このことは、入射開角の差が大きいほど顕著になる傾向がある。
本発明の目的は、入射開角を異ならせてポリゴンミラーの一つの偏向面に二つの光線を入射させる構成を備える光走査装置において、二つの光線が被走査面に作る光像の光学性能を良好にすることにある。
本発明の一の局面に係る光走査装置は、第1光線を発する第1光源及び第2光線を発する第2光源と、回転軸と、前記第1光線と前記第2光線とが同じタイミングで入射され得る偏向面とを備え、前記回転軸回りに回転しつつ、前記第1光線及び前記第2光線を反射して被走査面を主走査方向に走査させるポリゴンミラーと、前記偏向面に対して第1入射開角をもって前記第1光線を入射させる第1入射光学系、及び、前記偏向面に対して前記第1入射開角とは異なる第2入射開角をもって前記第2光線を入射させる第2入射光学系と、前記偏向体と前記被走査面との間に配置され、前記第1光線を前記被走査面上に結像させる第1走査レンズ、及び、前記第2光線を前記被走査面上に結像させる第2走査レンズと、を備え、前記第1走査レンズと前記第2走査レンズとは、副走査方向に重ね合わされるように配置され、前記回転軸の軸方向に沿った前記ポリゴンミラーの平面視において、前記偏向面が反射する光線が走査レンズの光軸上の位置を通過するときの、前記偏向面における前記光線の反射点を基準点とするとき、前記基準点に相当する点が前記ポリゴンミラーの前記回転によって描く円軌跡をオフセットさせた曲線に沿うように、前記第2走査レンズが前記第1走査レンズに対して主走査方向及び光軸方向に位置を異にして重ね合わされている。
上記の光走査装置によれば、前記基準点の円軌跡のオフセット曲線に沿って、第2走査レンズが第1走査レンズに対して主走査方向及び光軸方向に位置を異にして重ね合わされる。前記基準点は、ポリゴンミラーの偏向面が反射する光線が走査レンズの光軸上の位置を通過するときの前記光線の反射点である。このため、前記基準点で反射された第1光線が第1走査レンズの光軸上の位置又はその近傍を通過し、且つ、前記基準点で反射された第2光線が第2走査レンズの光軸上の位置又はその近傍を通過するように、第1、第2走査レンズを配置することが可能となる。従って、前記第1光線が被走査面に作る光像の光学性能及び前記第2光線が被走査面に作る光像の光学性能の双方を良好にすることが可能となる。
上記の光走査装置において、前記第1光線が、特定の位置に存在する前記基準点で反射されて前記第1走査レンズの光軸上の位置を通過するように、前記第1入射光学系及び前記第1走査レンズが前記ポリゴンミラーに対して配置され、前記第2光線が、前記ポリゴンミラーの回転方向において前記特定の位置とは異なる位置にある前記基準点で反射されて、前記第2走査レンズの光軸上の位置を通過するように、前記第2入射光学系及び前記第2走査レンズが前記ポリゴンミラーに対して配置されていることが望ましい。
この光走査装置によれば、前記基準点で反射される第1光線、第2光線は、それぞれ、第1走査レンズ、第2走査レンズの光軸上の位置を通過する。つまり、入射開角が異なる第1、第2入射光学系を採用しても、前記基準点と第1走査レンズとの相対位置と、前記基準点と第2走査レンズとの相対位置とを同一にすることができる。従って、入射開角が異なることに起因する光学性能の悪化を確実に抑止することができる。
上記の光走査装置において、前記第1入射開角は、予め定められた基準となる入射開角であり、前記第2入射開角は、前記第1入射開角よりも大きい入射開角であり、前記第1光線の光路において、設計上で定まる長さの前記ポリゴンミラーと前記第1走査レンズとの間の第1中間光路の下流端に、前記第1走査レンズに光軸上の第1光線が入射する第1軸上点を位置合わせして前記第1走査レンズが配置され、前記オフセットさせた曲線は、前記第1軸上点に前記第1光線の基準点に相当する点がシフトするように、前記円軌跡を移動させて形成される曲線であって、前記第2光線の光路において、前記ポリゴンミラーと前記第2走査レンズとの間の光路であって前記第1中間光路と同じ長さを有する第2中間光路の下流端に、前記第2走査レンズに光軸上の第2光線が入射する第2軸上点が位置合わせされ、且つ、前記第2軸上点が、前記オフセットさせた曲線上に載るように、前記第2走査レンズが配置されている構成とすることができる。
この光走査装置によれば、前記第1入射開角が予め定められた基準となる入射開角であり、前記第2入射開角が前記第1入射開角よりも大きい入射開角である場合において、前記基準点と第1走査レンズとの相対位置と、前記基準点と第2走査レンズとの相対位置とを同一にすることができる。従って、入射開角が異なることに起因する光学性能の悪化を確実に抑止することができる。
上記の光走査装置において、光路上において、前記ポリゴンミラーと第1被走査面との間に配置される走査レンズは前記第1走査レンズのみであり、前記ポリゴンミラーと第2被走査面との間に配置される走査レンズは前記第2走査レンズのみである構成とすることができる。
1枚の走査レンズ構成の走査光学系を採用した場合、前記基準点と走査レンズとの相対位置の相違によって、光学性能の悪化が顕著になり易い。従って、上記の本発明の構成を好適に適用することができる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、静電潜像を担持する第1像担持体及び第2像担持体と、前記第1像担持体、前記第2像担持体の周面を各々前記被走査面として、前記第1光線、第2光線をそれぞれ照射する上記の光走査装置と、を備える。
本発明によれば、入射開角を異ならせてポリゴンミラーの一つの偏向面に二つの光線を入射させる構成を備える光走査装置において、これら二つの光線が被走査面に作る光像の光学性能を良好にすることができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 光走査装置の副走査断面の構成を概略的に示す光路図である。 光走査装置の要部の斜視図である。 第1、第2走査レンズの配置を説明するための模式図である。 (A)は、第1、第2走査レンズの配置を主走査断面で示す図、(B)は、第1、第2走査レンズの配置を副走査断面で示す図である。 本発明に実施例に係る第1、第2走査レンズの配置関係を備えた走査光学系の主走査断面図である。 上記実施例の走査光学系の像面湾曲を示すグラフである。 比較例に係る第1、第2走査レンズの配置関係を備えた走査光学系の主走査断面図である。 上記比較例の走査光学系の像面湾曲を示すグラフである。 第2走査レンズの光軸上の位置が、オフセット曲線上から僅かにずれている状態を示す説明図である。 第2走査レンズの光軸上の位置が、図10に示す位置P0〜P1に各々配置されたときの、像面湾曲をそれぞれ示すグラフである。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳述する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す概略断面図である。画像形成装置1は、タンデム型のカラープリンターであって、略直方体のハウジングからなる本体ハウジング10を含む。なお、画像形成装置は、フルカラーの複写機や複合機であっても良い。
本体ハウジング10は、シートに対して画像形成処理を行う複数の処理ユニットを内部に収容する。本実施形態では、処理ユニットとして、画像形成ユニット2Y、2C、2M、2Bk、光走査装置23、中間転写ユニット28及び定着装置30を含む。本体ハウジング10の上面には排紙トレイ11が備えられている。排紙トレイ11に対向して、シート排出口12が開口されている。本体ハウジング10の側壁には、手差し給紙トレイ13が開閉自在に取り付けられている。本体ハウジング10の下部には、画像形成処理が施されるシートを収容する給紙カセット14が、着脱自在に装着されている。
画像形成ユニット2Y、2C、2M、2Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー像を、コンピューター等の外部機器から伝送された画像情報に基づき形成するもので、水平方向に所定の間隔でタンデムに配置されている。各画像形成ユニット2Y、2C、2M、2Bkは、静電潜像及びトナー像を担持する円筒体形状からなる感光体ドラム21、感光体ドラム21の周面を帯電させる帯電器22、前記静電潜像に現像剤を付着させてトナー像を形成する現像装置24、この現像装置24に各色のトナーを供給するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各トナーコンテナ25Y、25C、25M、25Bk、感光体ドラム21上に形成されたトナー像を一次転写させる一次転写ローラー26、及び感光体ドラム21の周面の残留トナーを除去するクリーニング装置27を含む。
光走査装置23は、各色の感光体ドラム21の周面上に静電潜像を形成する。本実施形態の光走査装置23は、各色用に準備された複数の光源と、これら光源から発せられた光線を各色の感光体ドラム21の周面に結像及び走査させる結像光学系とを含む。各色の結像光学系は互いに独立した光学系ではなく、一部の光学系が共用されている。この光走査装置23については、後記で詳述する。
中間転写ユニット28は、感光体ドラム21上に形成されたトナー像を一次転写させる。中間転写ユニット28は、各感光体ドラム21の周面に接触しつつ周回する転写ベルト281と、転写ベルト281が架け渡される駆動ローラー282および従動ローラー283とを含む。転写ベルト281は、一次転写ローラー26によって各感光体ドラム21の周面に押し付けられている。各色の感光体ドラム21上のトナー像は転写ベルト281上の同一箇所に重ね合わせて一次転写される。これにより、フルカラーのトナー像が転写ベルト281上に形成される。
駆動ローラー282に対向して、転写ベルト281を挟んで二次転写ニップ部Tを形成する二次転写ローラー29が配置されている。転写ベルト281上のフルカラートナー像は、前記二次転写ニップ部Tにおいてシート上に二次転写される。シート上に転写されずに転写ベルト281の周面に残留したトナーは、従動ローラー283に対向して配置されたベルトクリーニング装置284によって回収される。
定着装置30は、熱源が内蔵された定着ローラー31と、定着ローラー31と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラー32とを含む。定着装置30は、二次転写ニップ部Tにおいてトナー像が転写されたシートを、定着ニップ部Nにおいて加熱及び加圧することで、トナーをシートに溶着させる定着処理を施す。定着処理が施されたシートは、シート排出口12から排紙トレイ11に向けて排出される。
本体ハウジング10の内部には、シートを搬送するためのシート搬送路が設けられている。シート搬送路は、本体ハウジング10の下部付近から上部付近まで、二次転写ニップ部T及び定着装置30を経由して、上下方向に延びるメイン搬送路P1を含む。メイン搬送路P1の下流端は、シート排出口12に接続されている。両面印刷の際にシートを反転搬送する反転搬送路P2が、メイン搬送路P1の最下流端から上流端付近まで延設されている。また、手差しトレイ13からメイン搬送路P1に至る手差しシート用搬送路P3が、給紙カセット14の上方に配置されている。
給紙カセット14は、シートの束を収容するシート収容部を備える。給紙カセット14の右上付近には、シート束の最上層のシートを1枚ずつ繰り出すピックアップローラー151と、そのシートをメイン搬送路P1の上流端に送り出す給紙ローラー対152とが備えられている。手差しトレイ13に載置されたシートも、手差しシート用搬送路P3を通して、メイン搬送路P1の上流端に送り出される。メイン搬送路P1の二次転写ニップ部Tよりも上流側には、所定のタイミングでシートを転写ニップ部に送り出すレジストローラー対153が配置されている。
シートに片面印刷(画像形成)処理が行われる場合、給紙カセット14又は手差しトレイ13からシートがメイン搬送路P1に送り出され、該シートに二次転写ニップ部Tにおいてトナー像の転写処理が、定着装置30において転写されたトナーをシートに定着させる定着処理が、各々施される。その後、該シートは、シート排出口12から排紙トレイ11上に排紙される。一方、シートに両面印刷処理が行われる場合、シートの片面に対して転写処理及び定着処理が施された後、該シートは、シート排出口12から排紙トレイ11上に一部が排紙される。その後、該シートはスイッチバック搬送され、反転搬送路P2を経て、メイン搬送路P1の上流端付近に戻される。しかる後、シートの他面に対して転写処理及び定着処理が施され、該シートは、シート排出口12から排紙トレイ11上に排紙される。
次に、本実施形態に係る光走査装置23について、更に詳述する。図2は、光走査装置23の副走査断面の構成を概略的に示す光路図、図3は、光走査装置23の要部の斜視図である。光走査装置23は、イエロー画像描画用のイエロー光線LY(第1光線)、シアン画像描画用のシアン光線LC(第2光線)、マゼンタ画像描画用のマゼンタ光線LM、及び、ブラック画像描画用のブラック光線LBkにて各々、イエロー用感光体ドラム21Y(被走査面、第1像担持体)、シアン用感光体ドラム21C(被走査面、第2像担持体)、マゼンタ用感光体ドラム21M及びブラック用感光体ドラム21Bkの周面を走査する。
光走査装置23は、各色の走査光学系として、各色の光線の光路に各々配置される入射光学系と、4色で共用される一つのポリゴンミラー4、各色の光線用の走査レンズ6Y、6C、6M、6Bkと、各色の光線を各ドラム21Y、21C、21M、21Bkの周面へ照射させる反射ミラー71〜78と、これらを収容するハウジング(図略)とを含む。本実施形態では、イエロー及びシアン用の走査光学系と、マゼンタ及びブラック用の走査光学系とが、ポリゴンミラー4を挟んで対向して配置されている。つまり、本実施形態の光走査装置23は、1つのポリゴンミラー33を、互いに対向して配置された2組の2色用走査光学系で共用する対向走査方式の装置である。図3では、この2組の2色用走査光学系のうちの一方の斜視図を示している。
図3には、イエロー用の入射光学系5Y(第1入射光学系)とシアン用の入射光学系5C(第2入射光学系)とを示している。イエロー用の入射光学系5Yは、レーザーユニット51Y、コリメータレンズ52Y及びシリンドリカルレンズ53Yを含む。レーザーユニット51Yは、イエロー用感光体ドラム21Yの周面に照射されるイエロー光線LY(レーザー光線)を発するレーザー素子(第1光源)を含む。コリメータレンズ52Yは、レーザーユニット51Yから発せられ拡散するイエロー光線LYを平行光に変換する。シリンドリカルレンズ53Yは、前記平行光を主走査方向に長い線状光に変換してポリゴンミラー4の偏向面41に結像させる。
シアン用の入射光学系5Cは、シアン光線LCを発するレーザー素子(第2光源)を含むレーザーユニット51Cと、上記と同様な機能を果たすコリメータレンズ52C及びシリンドリカルレンズ53Cを含む。図3に示す通り、イエロー用の入射光学系5Yとシアン用の入射光学系5Cとは、ポリゴンミラー4(偏向面41)に対して入射開角を互いに異ならせて配置されている。これにより、2つの入射光学系をハウジング内の同位置に配置せずとも良くなり、光学部品の配置の自由度を担保することができる。
すなわち、イエロー光線LYがポリゴンミラー4の偏向面41に入射する光軸と、当該偏向面41から被走査面(感光体ドラム21Yの周面)へ向かう光線の光軸とがなす角度は、第1入射開角θ1である。一方、シアン光線LCが偏向面41に入射する光軸と、当該偏向面41から被走査面へ向かう光線の光軸とがなす角度は、第1入射開角θ1よりも大きい第2入射開角θ2である。本実施形態では、θ1=75度、θ2=90度に設定されている。なお、第1入射開角θ1は、当該光走査装置23において基準となる入射開角であり、このθ1をもつイエローの走査光学系を優先して、光路、前記ハウジング、光学部品の配置などの設計が為されている。
図略のマゼンタ用の入射光学系及びブラック用の入射光学系の構成要素も、上記と同じである。本実施形態では、ブラック光線LBkがポリゴンミラー4の偏向面41に対して第1入射開角θ1で入射され、マゼンタ光線LMが偏向面41に対して第2入射開角θ2で入射されるよう、各々の入射光学系の配置が定められている。
ポリゴンミラー4は、正六角形の各辺に沿って6つの偏向面41が形成された多面鏡である。ポリゴンミラー4の中心位置には、回転軸40が取り付けられている。回転軸40には、図略のポリゴンモーターの出力軸が連結されている。ポリゴンミラー4は、前記ポリゴンモーターが回転駆動されることによって、回転軸40の軸回りに回転しつつ、各入射光学系からから発せられたレーザー光線(光線LY、LC、LM、LBk)を反射(偏向)すると共に、該レーザー光線にて各感光体ドラム21Y、21C、21M、21Bkの周面を走査させる。
ポリゴンミラー4が備える6つの偏向面のうち、ある走査タイミングにおいて、一の偏向面41にイエロー光線LYとシアン光線LCとが入射される。また、同じ走査タイミングにおいて、前記一の偏向面41と対向する他の偏向面41にマゼンタ光線LMとブラック光線LBkとが入射される。図3に示すように、偏向面41は、上段と下段との2つに分離している。ここでは、上段がイエロー光線LY用の偏向面41Y(ブラック光線LBk用でもある)、下段がシアン光線LC用の偏向面41C(マゼンタ光線LM用でもある)である。これは、偏向面41の領域のうち、実際には光線の反射に用いられない中段部分を肉抜きして、ポリゴンミラー4の軽量化を図るための工夫である。勿論、偏向面41は、肉抜き部分が存在しない、単純な平面としても良い。
走査レンズ6Y、6C、6M、6Bkは、入射光線の角度と像高とが比例関係となる歪曲収差(fθ特性)を有するレンズであって、主走査方向に長尺のレンズである。これら走査レンズ6Y、6C、6M、6Bkは、ポリゴンミラー4の偏向面41によって反射された光線LY、LC、LM、LBkを各々集光し、各感光体ドラム21Y、21C、21M、21Bkの周面に結像させる。本実施形態では、各光線LY、LC、LM、LBkをドラム周面上に結像させる機能を有するレンズが、1枚の走査レンズのみである。
すなわち、図3ではイエローとシアンの走査光学系の一部を示しているが、ポリゴンミラー4とイエロー用感光体ドラム21Yとの間の光路に配置される走査レンズは、1枚の走査レンズ6Y(第1走査レンズ)のみであり、ポリゴンミラー4とシアン用感光体ドラム21Cとの間の光路に配置される走査レンズは、1枚の走査レンズ6C(第2走査レンズ)のみである。イエロー光線LYは、走査レンズ6Yによって感光体ドラム21Yの周面に結像され、シアン光線LCは、走査レンズ6Cによって感光体ドラム21Cの周面に結像される。同様に、マゼンタ光線LMは、走査レンズ6Mによって感光体ドラム21Mの周面に結像され、ブラック光線LBkは、走査レンズ6Bkによって感光体ドラム21Bkの周面に結像される。これにより、光走査装置23の部品点数の削減、コンパクト化が図られている。
図3に示すように、シアン用の走査レンズ6Cとイエロー用の走査レンズ6Yは、副走査方向(上下方向)に重ね合わされるように配置されている。本実施形態では、走査レンズ6Yが上段に、走査レンズ6Cが下段に配置され、走査レンズ6Cの上面と走査レンズ6Yの下面とが接している。
図4は、走査レンズ6Y、6Cの配置を説明するための模式図である。図5(A)は、走査レンズ6Y、6Cの配置を主走査断面で示す図、図5(B)は、前記配置を副走査断面で示す図である。走査レンズ6M、6Bkについても同様であるので、図示及び説明を省く。これらの図に示す通り、イエロー用の走査レンズ6Yに対してシアン用の走査レンズ6Cは、主走査方向及び光軸方向に位置を異にして重ね合わされている。
走査レンズ6Y、6Cの配置について、図4を参照して詳述する。図4は、ポリゴンミラー4の回転軸40の軸方向に沿った当該ポリゴンミラー4の平面視において、ポリゴンミラー4の一つの偏向面41を示している。さらに図4には、この偏向面41上の特定の反射点Pと、この反射点Pに相当する点がポリゴンミラー4の回転軸40回りの回転(回転方向を矢印で示している)によって描く円軌跡A1とが描かれている。反射点Pは、偏向面41が反射するイエロー光線LY及びシアン光線LCが、それぞれ走査レンズ6Y、6Cの光軸上の位置を通過するときの、偏向面41における前記光線LY、LCの反射点である。つまり、反射点Pは、偏向面41において光軸上を通過する光線が反射される基準となる位置であり、以下これを基準点Pと言う。
図4には、円軌跡A1を光軸方向の下流側へ所定距離だけシフトさせたオフセット曲線A2を記載している。走査レンズ6Cは走査レンズ6Yに対して、円軌跡A1のオフセット曲線A2に沿うように、主走査方向及び光軸方向に位置を異にして下側に重ね合わされている。
具体的に説明する。イエロー用の入射光学系5Y及び走査レンズ6Yは、イエロー光線LYが偏向面41の特定の位置に存在する基準点Pで反射されて走査レンズ6Yの光軸上の位置を通過するように、ポリゴンミラー4に対して配置されている(入射開角θ1=75度)。走査レンズ6Yは入射面6Y1と出射面6Y2とを備える。基準点Pで反射されたイエロー光線LYは、入射面6Y1の光軸上の位置である軸上点6YA(第1軸上点)を通過する。この軸上点6YAが、オフセット曲線A2上に載るように、走査レンズ6Yが前記ハウジングに対して組み付けられる。換言すると、イエロー光線LYの光路において、設計上で定まる長さのポリゴンミラー4と走査レンズ6Yとの間の光路Yd(第1中間光路)の下流端に、軸上点6YAが位置合わせされる。そして、この軸上点6YAに、円軌跡A1の反射点P(第1光線の基準点)に相当する点がシフトするように円軌跡A1を仮想的に移動させることで、オフセット曲線A2が設定される。
シアン用の入射光学系5C及び走査レンズ6Cもまた、シアン光線LCが偏向面41の基準点Pで反射されて走査レンズ6Cの光軸上の位置を通過するように、ポリゴンミラー4に対して配置されている(入射開角θ2=90度)。入射開角が相違することに伴い、シアン光線LCの光路におけるポリゴンミラー4と走査レンズ6Cとの間の光路Cd(第2中間光路)は、前記イエローの光路Ydに対して、ポリゴンミラー4の回転方向上流側にずれて設定されている。つまり、シアン光線LCが基準点Pで反射された時点(tc)よりも所定の回転角だけ偏向面41が回転方向下流側へ回転した時点(ty)で、イエロー光線LYが基準点Pで反射される関係にある。なお、光路Ydと光路Cdとの長さは同一である。
走査レンズ6Cは入射面6C1と出射面6C2とを備える。基準点Pで反射されたシアン光線LCは、入射面6C1の光軸上の位置である軸上点6CA(第2軸上点)を通過する。この軸上点6CAが光路Cdの下流端に位置合わせされ、且つ、軸上点6CAがオフセット曲線A2上に載るように、光路Cdの下流端走査レンズ6Cが前記ハウジングに対して組み付けられる。光路Ydと光路Cdとの長さが同一であるので、基準点Pの時点(tc)の位置と時点(ty)の位置との位置関係と、軸上点6YAと軸上点6CAとの位置関係とは一致することになる。
上記の通り、軸上点6YAと軸上点6CAとがオフセット曲線A2上において位置を異にするように、走査レンズ6Yと走査レンズ6Cとが副走査方向に重ねて配置されている。その結果、図5(A)に示すように、走査レンズ6Yの光軸(レンズ中心)に対して走査レンズ6Cの光軸(レンズ中心)が、主走査方向において距離d1だけシフトすることになる。また、図5(B)に示すように、走査レンズ6Yに対して走査レンズ6Cは、光軸方向の上流側に距離d2だけズレて配置されることになる。このような走査レンズの配置を採用することで、被走査面における像面湾曲を抑制することができる。
なお、走査レンズ6Cの軸上点6CAは、上述の通りオフセット曲線A2上に載るものであることが望ましいが、所望の光学特性を達成できる限りにおいて、オフセット曲線A2に対して若干のずれが存在していても良い。例えば、軸上点6CAの配置位置がオフセット曲線A2に対して、設計公差に相当する程度分だけ主走査方向又は光軸方向にずれていても良い。
<実施例>
次に、上記実施形態に係る光走査装置23の要件を満たす走査光学系の一例を示す。ここでは、シアン用の走査光学系とイエロー用の走査光学系との組合せについて示す。マゼンタ用の走査光学系とブラック用の走査光学系との組合せについても、これと同じである。ここに示す走査光学系の構成は、図6に示すように、入射光学系5Y、5C、1つのポリゴンミラー4、走査レンズ6Y、6Cを含む。上記と同様に、イエロー光線LYの入射開角は75度、シアン光線LCの入射開角は90度である。そして、イエロー用の走査レンズ6Yの入射面におけるレンズ中心と、シアン用の走査レンズ6Cの入射面におけるレンズ中心との主走査方向の距離d1は1.398mm、光軸方向の距離d2は0.983mmである。かかる配置は、走査レンズ6Cの軸上点6CAを、オフセット曲線A2上に載せるための配置である。
ポリゴンミラー4は、面数=6の正六面体ミラーであって、前記正六面体の内接円の直径=30mmのものを用いた。ポリゴンミラー4と走査レンズ6Y、6Cの各入射面との光軸上の距離(光路Yd、光路Cdの長さ)=23.7mm、走査レンズ6Y、6Cの各出射面と感光体ドラム21Y、21Cの周面(被走査面)との光軸上の距離=120mmとした。
表1に、走査レンズ6Y、6Cの入射面(R1面)及び出射面(R2面)の面形状を示す。
Figure 0006319207
表1において、Rmは主走査曲率半径、Rsは副走査曲率半径、Kyは主走査コーニック係数、Kxは副走査コーニック係数、An(nは整数)は主走査方向の面形状の高次の係数、Bn(nは整数)は幅走査方向の面形状の高次の係数を示している。
R1面及びR2面の面形状は、面頂点を原点、副走査方向をx軸、主走査方向をy軸、周面14Sに向かう向きをz軸の正の方向(光軸方向)とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用い、以下のサグ量を示す数式により定義する。但し、Zm(主走査方向)、Zs(副走査方向)は、高さyの位置でのz軸方向の変位量(面頂点基準)、yは、z軸に対して垂直な方向の高さ(Y2=x2+y2)である。
Figure 0006319207
図7は、実施例に係るイエロー用の走査光学系(入射開角=75度)及びシアン用の走査光学系(入射開角=90度)の、主走査方向の像面湾曲を示すグラフである。既述の通り、光走査装置23は入射開角=75度であるイエロー用の走査光学系を基準として設計がなされているので、イエロー光線LYによる像面湾曲は、ほぼ全像高に亘って0.5mm程度以下と良好である。また、入射開角=90度のシアン光線LCによる像面湾曲は、イエロー光線LYに比べてマイナス像高領域においてやや劣るものの、最大でも2mmを超過するものではなく、実用上問題が無いレベルである。
上記実施例との比較のため、図8に示すシアン用の走査光学系とイエロー用の走査光学系との組み合わせ走査光学系を作成した。この走査光学系は、入射光学系5Y、5C、1つのポリゴンミラー4、走査レンズ6Y、6Cを含に、イエロー光線LYの入射開角は75度、シアン光線LCの入射開角は90度である点で、実施例のものと同じである。勿論、走査レンズ6Y、6Cの面形状は、表1と同じである。比較例の走査光学系が実施例と相違している点は、イエロー用の走査レンズ6Yのレンズ中心とシアン用の走査レンズ6Cのレンズ中心とは、主走査方向には実施例と同距離(d1=1.398mm)だけ位置を異にしているものの、光軸方向には位置を異にしていない(d2=0)点である。つまり、走査レンズ6Cの軸上点6CAが、上述のオフセット曲線A2上に載っていない態様である。
図9は、比較例に係るイエロー用の走査光学系(入射開角=75度)及びシアン用の走査光学系(入射開角=90度)の、主走査方向の像面湾曲を示すグラフである。実施例と同様に、比較例においても入射開角=75度のイエロー光線LYによる像面湾曲は、ほぼ全像高に亘って0.5mm程度以下と良好である。しかし、入射開角=90度のシアン光線LCによる像面湾曲は、像高中心付近と像高端部付近を除く概ね全ての像高において2mmを超過している。とりわけ、像高±60mm付近では4mmを超過するデフォーカスが存在し、所要の光学特性が満たせないことが確認された。
図10は、走査レンズ6Cのレンズ中心(軸上点6CA)の配置位置P0、P1、P2、P3、P4とオフセット曲線A2との関係を示す図である。上記実施例は、走査レンズ6Cのレンズ中心が、オフセット曲線A2上の位置P0に配置された走査光学系を採用したものである。一方、上記比較例は、走査レンズ6Cのレンズ中心は、位置P0と主走査方向には同位置であるものの、光軸方向には0.983mmの距離だけ大きくずれた位置に配置された走査光学系を採用したものである。
比較例のように、走査レンズ6Cのレンズ中心が、約1mm程度もオフセット曲線A2上からずれてしまうのは好ましくないが、0.5mm程度以下、特に0.3mm程度以下の範囲でオフセット曲線A2上からずれていても構わない。位置P0に対し、位置P1は主走査+方向に0.1mm、位置P2は主走査−方向に0.1mm、位置P3は光軸+方向に0.2mm、位置P4は光軸−方向に0.2mm、各々ずれて位置している。
上記実施例の走査レンズ6Cのレンズ中心を、位置P0から、それぞれ位置P1、P2、P3、P4に位置を異にして配置して4つの走査光学系を作成し、各走査光学系において像面湾曲を求めた。図11は、走査レンズ6Cのレンズ中心が、図10に示す位置P0〜P4に各々配置された走査光学系の像面湾曲をそれぞれ示すグラフである。なお、P0でプロットされたグラフは、上記実施例における入射開角=75度のグラフと同じである。
図11に示す通り、走査レンズ6Cのレンズ中心が位置P0から位置P1、P2、P3又はP4に位置を異にした場合でも、像面湾曲は、全像高に亘って2.0mm程度以下に抑制されていることが判る。従って、走査レンズ6Cのレンズ中心位置が、0.3mm程度以下の範囲でオフセット曲線A2上からずれていても、実用上問題が無いことが確認された。
以上説明した本実施形態に係る光走査装置23によれば、入射開角を異ならせてポリゴンミラー4の一つの偏向面に二つの光線を入射させる構成を備える光走査装置23において、これら二つの光線が被走査面に作る光像の光学性能を良好にすることができる。
なお、上記実施形態は一例であり、本発明は様々な変形実施形態を取ることができる。例えば、上記実施形態では、第1入射開角θ1=75度、第2入射開角θ2=90度の例を示したが、これは一例に過ぎない。これらθ1、θ2は、光走査装置23のハウジング内における走査光学系の配置設計に応じて、適宜設定することができる。
なお、光線の偏向面41に対する副走査方向の入射角については特に限定はないが、ほぼ90度とすることが望ましい。これにより、副走査方向のサイズ、つまり、光走査装置23のハウジングの高さ方向のサイズを抑制できる利点がある。
1 画像形成装置
21 感光体ドラム
21Y イエロー用感光体ドラム(被走査面、第1像担持体)
21C シアン用感光体ドラム(被走査面、第2像担持体)
23 光走査装置
4 ポリゴンミラー
40 回転軸
41 偏向面
5Y、5C 第1、第2入射光学系
51Y、51C レーザーユニット(光源)
6Y、6C 第1、第2走査レンズ
θ1、θ2 第1、第2入射開角
LY イエロー光線(第1光線)
LC シアン光線(第2光線)
P 基準点
6YA 軸上点(第1軸上点)
6CA 軸上点(第2軸上点)
Yd 光路(第1中間光路)
Cd 光路(第2中間光路)

Claims (5)

  1. 第1光線を発する第1光源及び第2光線を発する第2光源と、
    回転軸と、前記第1光線と前記第2光線とが同じタイミングで入射され得る偏向面とを備え、前記回転軸回りに回転しつつ、前記第1光線及び前記第2光線を反射して被走査面を主走査方向に走査させるポリゴンミラーと、
    前記偏向面に対して第1入射開角をもって前記第1光線を入射させる第1入射光学系、及び、前記偏向面に対して前記第1入射開角とは異なる第2入射開角をもって前記第2光線を入射させる第2入射光学系と、
    前記偏向体と前記被走査面との間に配置され、前記第1光線を前記被走査面上に結像させる第1走査レンズ、及び、前記第2光線を前記被走査面上に結像させる第2走査レンズと、を備え、
    前記第1走査レンズと前記第2走査レンズとは、副走査方向に重ね合わされるように配置され、
    前記回転軸の軸方向に沿った前記ポリゴンミラーの平面視において、前記偏向面が反射する光線が走査レンズの光軸上の位置を通過するときの、前記偏向面における前記光線の反射点を基準点とするとき、
    前記基準点に相当する点が前記ポリゴンミラーの前記回転によって描く円軌跡を光軸方向の下流側へオフセットさせた曲線に沿うように、前記第2走査レンズが前記第1走査レンズに対して主走査方向及び光軸方向に位置を異にして重ね合わされている、光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記第1光線が、特定の位置に存在する前記基準点で反射されて前記第1走査レンズの光軸上の位置を通過するように、前記第1入射光学系及び前記第1走査レンズが前記ポリゴンミラーに対して配置され、
    前記第2光線が、前記ポリゴンミラーの回転方向において前記特定の位置とは異なる位置にある前記基準点で反射されて、前記第2走査レンズの光軸上の位置を通過するように、前記第2入射光学系及び前記第2走査レンズが前記ポリゴンミラーに対して配置されている、光走査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光走査装置において、
    前記第1入射開角は、予め定められた基準となる入射開角であり、前記第2入射開角は、前記第1入射開角よりも大きい入射開角であり、
    前記第1光線の光路において、設計上で定まる長さの前記ポリゴンミラーと前記第1走査レンズとの間の第1中間光路の下流端に、前記第1走査レンズに光軸上の第1光線が入射する第1軸上点を位置合わせして前記第1走査レンズが配置され、
    前記オフセットさせた曲線は、前記第1軸上点に前記第1光線の基準点に相当する点がシフトするように、前記円軌跡を移動させて形成される曲線であって、
    前記第2光線の光路において、前記ポリゴンミラーと前記第2走査レンズとの間の光路であって前記第1中間光路と同じ長さを有する第2中間光路の下流端に、前記第2走査レンズに光軸上の第2光線が入射する第2軸上点が位置合わせされ、且つ、前記第2軸上点が、前記オフセットさせた曲線上に載るように、前記第2走査レンズが配置されている、光走査装置。
  4. 請求項1〜3のいずれが1項に記載の光走査装置において、
    光路上において、前記ポリゴンミラーと第1被走査面との間に配置される走査レンズは前記第1走査レンズのみであり、前記ポリゴンミラーと第2被走査面との間に配置される走査レンズは前記第2走査レンズのみである、光走査装置。
  5. 静電潜像を担持する第1像担持体及び第2像担持体と、
    前記第1像担持体、前記第2像担持体の周面を各々前記被走査面として、前記第1光線、第2光線をそれぞれ照射する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    を備える画像形成装置。
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