JP5094318B2 - 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は光走査装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、電子写真プロセスを有するレーザービームプリンタ(LBP)やデジタル複写機やマルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等の画像形成装置に好適なものである。
従来よりレーザービームプリンタ(LBP)やデジタル複写機やマルチファンクションプリンタ等には光走査装置が用いられている。
この光走査装置においては画像信号に応じて光源手段から光変調され出射した光束(光ビーム)を、例えば回転多面鏡(ポリゴンミラー)より成る光偏向器により周期的に偏向させている。そして偏向された光束をfθ特性を有する結像光学系(走査光学系)によって感光性の記録媒体(感光ドラム)面上にスポット状に集束させ、その面上を光走査して画像記録を行っている。
図21は従来の光走査装置の要部概略図である。
図21において光源手段1から出射した単一又は複数の発散光束はコリメータレンズ2により平行光束に変換され、絞り3によって該光束を制限して副走査方向にのみ特定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ4に入射している。シリンドリカルレンズ4に入射した平行光束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で射出する。また副走査断面内においては集束してポリゴンミラーから成る光偏向器5の偏向面(反射面)5aに線像として結像している。
そして光偏向器5の偏向面5aで偏向走査された光束をfθ特性を有する結像レンズ6を介して被走査面としての感光ドラム面8上に導光する。そして光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって、単一又は複数の光束で感光ドラム面8上を矢印B方向(主走査方向)に光走査して画像情報の記録を行っている。尚、図21において18は同期検出用のミラー、19は同期検出用のセンサーである。
従来よりカラー画像を形成するカラー画像形成装置の光走査装置においては、装置全体のコンパクトを目的に偏向手段としての光偏向器を複数の光束で共用した光走査装置が種々と提案されている(特許文献1参照)。
図22は光偏向器を複数の光束で共用した従来のカラー画像形成装置の光走査装置の要部概略図である。
図22に示した光走査装置は、光偏向器5を挟んで両側に走査ユニットSR、SLを配置し、一つの偏向面に対し、副走査断面内において、斜め方向から上下2つの光束を入射させている。そして光偏向器5の一方の側の走査ユニットSRで2つの被走査面8A,8Bを走査し、また他方の側の走査ユニットSLにおいても同様に2つの被走査面8C,8Dを走査している。
図22に示した走査ユニットSR、SLはそれぞれ上下の光束Ra、Rbにおいて、同一の結像光学系(走査光学系)を使用している。この結像光学系においては、レンズやミラーと言った光学部品と光束を干渉させないために、光偏向器5に近い被走査面8B,8Cに結像する光束Rbにおいては、反射ミラーを3枚使って光路の取り回しを行っている。
一般に、反射ミラーの枚数が多くなれば、ミラーに付着するゴミやキズなどにより画像に筋が出やすくなる。また、ミラーの振動による走査線のバンディングが目立ったりもする。更には、ミラーの枚数が多くなれば、それだけ装置全体が複雑化になる。よって、反射ミラーの数は必要最小限の枚数で光走査装置を構成することが望ましい。
図23は図22の光走査装置において、光偏向器5に近い被走査面8B、8Cに結像する(被走査面を走査する)結像光学系SBの反射ミラーの数を2とした場合の副走査断面図である。
一目で分かる通り、光偏向器5から遠い被走査面8A,8Dに結像する光束Raと光偏向器5に近い被走査面8B、8Cに結像するための結像レンズとが互いに干渉してしまっている。これを避けるためには、結像レンズや反射ミラーの位置などを変更させればよいが、予め決められたカラー画像形成装置本体の限られたスペースの中でこれを達成させるのは非常に困難である。
よって、図23に示したように従来は、画像の筋やバンディングといった問題が残るが、反射ミラーの枚数を増やして与えられたスペースの中に光路を上手く折りたたんでいる。
特許文献1には、異なる被走査面に結像する光束に対して異なる結像光学系を用いて、省スペース化を達成した光走査装置を開示している。
図24は特許文献1に開示されている副走査断面図である。同図においては、光偏向器5に近い被走査面8B、8Cに結像する結像光学系SBと、光偏向器5から遠い被走査面8A,8Dに結像する結像光学系SAの両方において、反射ミラーを1枚だけ用いた光走査装置を示している。
特開2002−055293号公報
従来のカラー画像形成装置の光走査装置には次に挙げる課題が存在する。
図22、図23に示したように、上下の光束Ra,Rbで共通の結像光学系を用いた従来例では、光学部品の配置自由度が少なく、図22ではミラー枚数の増加、図23では光束と光学部品の干渉といった課題が存在している。
特に、光偏向器5から最も遠い被走査面8A,8Dに結像する結像光学系SAの最も被走査面8A,8Dに近い結像レンズが、最も被走査面8A,8Dに近い反射ミラーよりも光偏向器5側に配置されている結像光学系は上記課題が発生しやすい。
一方、複数の光束に対して異なる結像光学系SA,SBで構成した特許文献1に開示の光走査装置は、全ての結像光学系SA,SBにおいて反射ミラー1枚で光路を折り返している。そのため、光偏向器5に近い被走査面8B、8Cに結像する結像光学系SBの光路長と、光偏向器5から遠い被走査面8A,8Dに結像する結像光学系SAの光路長とに、被走査面同士の間隔ほどの大きな差が生じている。
ここで光路長とは、光偏向器の偏向点から被走査面までの光学的な距離を言う。尚、本明細書において、「光学的」とは、「光路を展開したときの状態において」のことである。
また、副走査断面内において光偏向器5の偏向面に垂直な面に対し斜めに光束を入射させているため、波面収差の捩れによるスポットの崩れを十分補正した光学系としなければならない。しかし、光偏向器5に近い結像レンズを共用し、被走査面同士の間隔ほどの大きな光路長差がある2つの結像光学系SA、SBにおいて、波面収差の捩れの補正や、その他の近軸性能を満足することは非常に困難である。
本発明は光学部品の配置自由度を高め、コンパクトで光学部品の点数が少ない小型の光走査装置及びそれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
本発明に係る光走査装置の代表的な構成は、複数の光源手段と、前記複数の光源手段から出射された同一波長である複数の光束を主走査方向において偏向走査する偏向手段と、前記複数の光源手段から出射した光束を前記偏向手段の同一の偏向面に前記主走査方向と異なる副走査方向において互いに異なる角度で入射させる入射光学系と、前記偏向面で偏向走査された複数の光束にそれぞれ対応して設けられた複数の結像光学系と、を有する光走査装置において、前記複数の結像光学系により前記複数の光束は互いに異なる被走査面に結像しており、前記複数の結像光学系は、前記偏向手段で前記被走査面において同じ方向に複数の光束が偏向走査されており、前記複数の結像光学系の中の、光学的に前記偏向手段に最も近いレンズが共通のレンズであり、且つ光学的に前記偏向手段から最も遠いレンズは互いに異なるレンズであって、前記共通のレンズを経た前記複数の光束のうち一方の光束を反射し、他方の光束が入射しない第1ミラーと、前記一方の光束は入射せず、前記他方の光束を反射する該第1ミラーとは異なる第2ミラーとを有しており、前記偏向手段の偏向点から前記被走査面までの光学的な距離を前記結像光学系の光路長と定義したとき、前記偏向手段に物理的に最も近い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長は、前記偏向手段に物理的に最も遠い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長と異なり、前記偏向手段から前記被走査面までの物理的な距離が異なる結像光学系のうち光路長の短い方の結像光学系のKθ係数をK、前記偏向手段から前記被走査面までの物理的な距離が異なる結像光学系のうち光路長の長い方の結像光学系のKθ係数をKとするとき、
0.85<K/K<0.98
なる条件を満足することを特徴とする。
また、本発明に係る光走査装置の他の代表的な構成は、複数の光源手段と、前記複数の光源手段から出射された同一波長である複数の光束を主走査方向において偏向走査する偏向手段と、前記複数の光源手段から出射した光束を前記偏向手段の同一の偏向面に前記主走査方向と異なる副走査方向において互いに異なる角度で入射させる入射光学系と、前記偏向面で偏向走査された複数の光束にそれぞれ対応して設けられた複数の結像光学系と、を有する光走査装置において、前記複数の結像光学系により前記複数の光束は互いに異なる被走査面に結像しており、前記複数の結像光学系は、前記偏向手段で前記被走査面において同じ方向に複数の光束が偏向走査されており、前記複数の結像光学系の中の、光学的に前記偏向手段に最も近いレンズが共通のレンズであって、前記偏向手段の偏向点から前記被走査面までの光学的な距離を前記結像光学系の光路長と定義したとき、前記偏向手段に物理的に最も近い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長は、前記偏向手段に物理的に最も遠い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長と異なり、前記偏向手段から前記被走査面までの物理的な距離が異なる結像光学系のうち光路長の短い方の結像光学系のKθ係数をK 、前記偏向手段から前記被走査面までの物理的な距離が異なる結像光学系のうち光路長の長い方の結像光学系のKθ係数をK とするとき、
0.85<K /K <0.98
なる条件を満足し、前記結像光学系は、複数若しくは単一の結像レンズから構成され、前記結像光学系の副走査断面内の結像倍率をβsとするとき、
1.0<|βs|<2.2
なる条件を満足することを特徴とする。
更に、上記光走査装置を用いた画像形成装置も本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば光学部品の配置自由度を高め、コンパクトで光学部品の点数が少ない小型の光走査装置及びそれを用いた画像形成装置を達成することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。
尚、以下の説明において、結像光学系(走査光学系)の光軸または軸上と表現した場合は、被走査面の中心で被走査面に垂直方向の軸のことである。また、レンズの光軸と表現する場合には、レンズの入射面及び出射面の面頂点を結んだ直線のことを言う。
また主走査方向(Y方向)とは偏向手段の回転軸及び結像光学系の光軸(X方向)に垂直な方向(偏向手段で光束が偏向反射(偏向走査)される方向)である。副走査方向(Z方向)とは偏向手段の回転軸と平行な方向である。主走査断面とは結像光学系の光軸と主走査方向とを含む平面である。副走査断面とは結像光学系の光軸を含み主走査断面に垂直な断面である。
本実施例の光走査装置は偏向手段5を挟み走査ユニットSR,SLを2つ備え、1つの偏向手段5により4本の光束Ra、Rb、R´a、R´bを偏向走査し、対応する感光ドラム面8A(Bk),8B(C),8C(M),8D(Y)を走査する。
ここで走査ユニットSRにおいて、偏向手段である光偏向器(5面ポリゴンミラー)5の偏向面5aで偏向反射した偏向光束Raは、結像レンズ6A、7Aを通過後、反射ミラーM1により折り返され、被走査面である感光ドラム8A(Bk)に導かれる。また、光偏向器5の偏向面5aで偏向反射した偏向光束Rbは、結像レンズ6Aを通過後、反射ミラーM2で折り返され、結像レンズ7Bを通過し、反射ミラーM3により折り返され、被走査面である感光ドラム8B(C)に導かれる。
一方、走査ユニットSLにおいて、光偏向器5の偏向面5´aで偏向反射した偏向光束R´aは結像レンズ6´A、7´Aを通過後、反射ミラーM´1により折り返され、被走査面である感光ドラム8D(Y)に導かれる。また、光偏向器5の偏向面5´aで偏向反射した偏向光束R´bは結像レンズ6´Aを通過後反射ミラーM´2で折り返され結像レンズ7´Bを通過し、反射ミラーM´3により折り返され、被走査面である感光ドラム8C(M)に導かれる。
尚、以下の説明において、光偏向器5に最も遠い被走査面8A、8Dに結像する光学系(被走査面を走査する光学系)を結像光学系SA、SDと称する。また光偏向器5に最も近い被走査面8B、8Cに結像する光学系(被走査面を走査する光学系)を結像光学系SB、SCと称す。
また、上記光偏向器5に最も近いとは、物理的に構成上、該光偏向器5の偏向面に最も近いことを称し、また光偏向器5に最も遠いとは、物理的に構成上、該光偏向器5の偏向面から最も遠いことを称す。
本実施例における2つの走査ユニットSR,SLの構成及び光学的作用は互いに同じであるので、以下走査ユニットSRを中心に説明する。
本実施例における複数の結像光学系SA,SBは各々複数の結像レンズから構成され、最も偏向手段に近い結像レンズ6Aは、複数の結像光学系SA,SBで共用されている。
また、本実施例では光偏向器5に最も近い被走査面8Bに結像する結像光学系SBのミラーの枚数が、該光偏向器5に最も遠い被走査面8Aに結像する結像光学系SAのミラーの枚数に比べて多くなるように構成している。
本実施例では、光偏向器5から最も遠い被走査面8Aに結像する結像光学系SAの被走査面8Aに最も近い結像レンズ7Aを、被走査面8Aに最も近い反射ミラーM1より光偏向器5側(偏向手段側)に配置している。これにより、結像レンズ7Aの主走査方向の長さを短くし、装置全体の小型化を図っている。
一方、被走査面8Aに最も近い結像レンズ7Aを被走査面8Aに最も近い反射ミラーM1よりも被走査面8A側に配置すれば、前述したような走査光束と結像レンズ7Aの干渉の問題を避けることは可能である。しかしながら、その反面、結像レンズ7Aの主走査方向の長さが長くなるため、装置全体が大型化してくる。
本実施例においては、図1に示した通り、光束Rbが副走査断面内でそれ自体の光束と交差しない光学配置としている。この場合は、光束Rbの光路長を光束Raの光路長よりも短くすることで、結像レンズ7Bが被走査面8B側の方に近づき、図23で示したような共通の結像レンズ6Aで構成した場合に課題となっていたレンズと光束の干渉を回避することができる。
図2aは光偏向器5で同じ側に偏向走査される光束Ra、Rbの内、光束Raに対する結像光学系SAの主走査断面図であり、図2bは光束Rbに対する結像光学系SBの主走査断面図である。
本実施例において、光偏向器5に近い結像レンズ6Aは両結像光学系SA、SBで同一形状のものであり、被走査面8A、8B側に近い結像レンズ7A、7Bは主走査断面内及び副走査断面内ともに形状が異なっている。
図中、C0は軸上光束の主光線の偏向点(基準点)である。副走査方向においては、光束Ra、Rbは偏向点C0にて交差する。偏向点C0は結像光学系の基準点であり、偏向点C0から被走査面までの距離を以下、「結像光学系の光路長」と定義する。
これらの図に示した通り、本実施例では、二つの結像光学系SA、SBの光路長を異ならせることで、光学部品の配置自由度を高めている。
ここで図2Aの結像光学系SAにおける光路長をT1a、図2Bの結像光学系SBにおける光路長をT1bとするとき、
T1a=246mm、
T1b=231.9mm
であり、その光路長の差を14.1mmとしている。
このように光路長差をつけるためには、走査像高Y(mm)に対する走査画角θ(rad)の比K(Kθ係数、Y=Kθ)と、光偏向器5の偏向面に入射する光束の主走査方向の収束度mを夫々異ならせればよい。
ここに、
m=1−Sk/f
Sk:主走査断面内における結像光学系の後側主平面から被走査面までの距離(mm)
f:結像光学系の主走査断面内の焦点距離(mm)。
mの値によって、次の3つの場合に分けられる。
m=0のとき
主走査方向において、光偏向器に平行光束が入射
m<0のとき
主走査方向において、光偏向器に発散光束が入射
m>0のとき
主走査方向において、光偏向器に収束光束が入射。
本実施例においては、光束Raに対する結像光学系SAのKθ係数をKa、収束度をma、光束Rbに対する結像光学系SBのKθ係数をKb、収束度をmbとするとき、以下の如く各パラメータを設定している。
Ka=210.0 (mm/rad) ma=−0.003
Kb=199.1614(mm/rad) mb= 0.075
よって、光路長の短い結像光学系SBのKθ係数をK、光路長の長い結像光学系SAのKθ係数をKとしたとき、
/K=Kb/Ka=0.9484
となる。これは下記の条件式(1)を満足する。
0.85<K/K<0.98 ‥‥‥(1)
条件式(1)は光路長の短い結像光学系SBのKθ係数K、と光路長の長い結像光学系SAのKθ係数Kとの比に関するものであり、条件式(1)の上限値を越えると光学部品の配置自由度が少なくなってくる。また条件式(1)の下限値を下回ると共通の結像レンズ6Aを使った設計が困難となってしまう。具体的には、主走査方向の像面湾曲dmとfθ特性dy1の両立が困難になり、スポット形状の崩れ、副走査方向の結像倍率の一様性などが悪化する。
更に好ましくは上記条件式(1)を次の如く設定するのが良い。
0.87<K/K<0.96 ‥‥‥(1a)
このように上記条件式(1)、さらには条件式(1a)を満足するように構成すれば、配置自由度を高めた状態において、より良好な光学性能を得ることが可能となる。
また、収束度mもそれぞれの結像光学系SA、SBにおいて、下記の条件式(2)を満足させている。
|m|<0.2 ・・・(2)
条件式(2)は収束度mを規定するものであり、条件式(2)を逸脱すると、光偏向器の反射面の面偏心による主走査方向のジッタ−が大きく発生してしまうのでよくない。
更に好ましくは上記条件式(2)を次の如く設定するのが良い。
|m|<0.15 ・・・(2a)
尚、図1に示した光偏向器5で偏向走査されるもう一方の側の走査ユニットSLは、上述した走査ユニットSRと同じ光学的作用をし、走査ユニットSLのそれぞれの光束R´a、R´bは被走査面である感光ドラム8D(Y)、8C(M)に導かれている。
本実施例においては、このように一つの光偏向器の異なる偏向面にそれぞれ複数の光源手段から出射した光束をそれぞれ対応する入射光学系を介して入射させ、該光偏向器を挟んだ両側を偏向走査している。これによって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色を同時に走査できる光走査装置を達成している。
図3は図1に示した光偏向器5の周りの一部を拡大した拡大図である。図4は走査ユニットSRを構成する各入射光学系の副走査断面図である。
本実施例において、光偏向器5の偏向面5aに対して垂直で且つ基準点C0を通過する面をP0としたとき、面P0に対してそれぞれγa=3.3°、γb=3.3°の斜入射角の光束を偏向走査させている。斜入射角は大きすぎると、波面収差の捩れによるスポットの崩れを補正することが困難となり、小さすぎると光路の分離がし難くなる。
本実施例では斜入射角γa、γbを上下で3.3°と同じに設定し、反射ミラーM2での光路の分離を容易にしている。
本実施例では光源手段に半導体レーザー1A、1B(波長は後述する表1乃至表4に示すように同一波長である790nm)を使用し、半導体レーザー1A、1Bから出射した発散光束を入射結像レンズとしてのカップリングレンズ2Aで弱発散光束(m=−0.003に設定)に変換している。またカップリングレンズ2Bで弱収束光束(m=0.075に設定)に変換している。
副走査断面内においては、カップリングレンズ2A、2Bで集光された光束を入射結像レンズとしてのシリンドリカルレンズ4A、4Bで光偏向器5の偏向面に一旦結像させている。また、開口絞り3A、3Bはそれぞれの被走査面8A、8B上でのスポット径(スポットのピーク光量の1/eスライス径)を等しくするように、副走査方向に異なる径としている。
また本実施例では、光源手段1A、1Bから光偏向器5までの光学系(入射光学系LA、LB)は、開口絞り3A、3B以外は形状が全く同じ光学部品(入射結像レンズ)を使用し、光軸方向の距離をそれぞれ入射光学系毎に異ならして最適化している。
このように、光学部品を共通化することにより、部品の種類を削減し、1部品あたりの生産数を増加させている。
同じ光学部品で収束度mが異なる光束を出射させるためには、カップリングレンズと光源手段との距離d0を異ならせればよい。また、収束度mの異なる光束を偏向面5aに一旦結像させるためには、シリンドリカルレンズ4A、4Bと偏向面5aとの距離d5を異ならせればよい。尚、具体的な数値は後述する表1、2に示している。
5は偏向手段としての光偏向器(ポリゴンミラー)であり、外接円半径17mmの5面構成のものである。また、ポリゴンミラー5はモーター9により図2A、Bに示した矢印A方向に一定速度で回転することで、被走査面8A、8Bを矢印B方向に走査している。
尚、2つの結像光学系SA,SBの構成は同じであるので、以下結像光学系SAを中心に説明する。
結像光学系SAは、光偏向器5によって偏向走査された画像情報に基づく光束Raを主走査断面内(主走査方向)において被走査面としての感光ドラム面8A上にスポットに結像させている。また、副走査断面内において光偏向器5の偏向面5aと感光ドラム面8Aとの間を光学的に共役関係にすることにより、面倒れ補正を行っている。
通常、ポリゴンミラーなどの複数の偏向面が存在する光偏向器の場合、偏向面毎に副走査方向への偏向面の倒れ角が異なるため、面倒れ補正光学系を採用することが一般的である。
本実施例において半導体レーザー1Aから出射した発散光束は、カップリングレンズ2Aにより弱発散光束に変換され、開口絞り3Aによって該光束(光量)が制限され、シリンドリカルレンズ4Aに入射している。シリンドリカルレンズ4Aに入射した弱発散光束のうち主走査断面においてはそのままの状態で射出し、光偏向器5の偏向面5aに入射する。このとき偏向面5aに入射する光束を結像レンズ6Aの光軸と該光束の主光線とのなす角度αがα=70°となるように入射させている。
本実施例において複数の結像光学系の副走査断面内の結像倍率をβsとするとき、
1.0<|βs|<2.2 ・・・(3)
なる条件を満足させている。
条件式(3)は結像光学系の副走査断面内の結像倍率βsを規定するものである。条件式(3)の上限値を超えると面倒れによるピッチムラの劣化や波面収差の補正不足が発生するので良くない。また、条件式(3)の下限値を超えると、被走査面に近い結像レンズが被走査面に近づき過ぎ、結像レンズの主走査方向の長さが長くなると共に配置の自由度が無くなるので良くない。
本実施例においては、結像光学系SAの結像倍率βsが
βs=−1.98、
結像光学系SBの結像倍率βsが
βs=−1.77
である。これは共に条件式(3)を満たしている。
更に好ましくは上記条件式(3)を次の如く設定するのが良い。
1.2<|βs|<2.0 ・・・(3a)
次に本実施例における光走査装置のレンズ面形状及び光学配置を表1、表2に示す。
Figure 0005094318
Figure 0005094318
ここに、表1は結像光学系SAのレンズ形状及び配置を示し、表2は結像光学系SBのレンズ形状及び配置を示している。
結像レンズ6A、7A、7Bのレンズ入射面、レンズ出射面の母線形状は共に、10次までの関数として表せる非球面形状により構成している。結像レンズ6A、7A、7Bのそれぞれのレンズ面と結像レンズ6A、7A、7Bの光軸との交点を原点とし、光軸方向をX軸、主走査断面内において光軸と直交する軸をY軸としたとき、主走査方向と対応する母線方向が、
Figure 0005094318
(但し、Rは母線曲率半径,K,B4,B6,B8,B10,は非球面係数)
なる式で表されるものである。
非球面係数B4,B6,B8,B10は光走査装置の半導体レーザー1Aが配置されている側(B4s,B6 s,B8 s,B10 s)と半導体レーザー1Aが配置されていない側(B4e,B6 e,B8 e,B10 e)とで数値を異ならせる。そのことで、主走査方向に非対称な形状を表現することができる。
また、副走査方向と対応する子線方向が、
Figure 0005094318
なる式で表されるものである。Sは母線方向の各々の位置における母線の法線を含み主走査面と垂直な面内に定義される子線形状である。
ここで主走査方向に光軸からY離れた位置における副走査方向の曲率半径(子線曲率半径)Rs*が、
Figure 0005094318
(但し、Rsは光軸上の子線曲率半径,D2,D4,D6,D8,D10は子線変化係数)
なる式で表されるものである。
こちらも主走査形状と同様に、非球面係数D2〜D10は光走査装置の半導体レーザー1Aが配置されている側(D2s〜D10 s)と半導体レーザー1Aが配置されていない側(D2e〜D10 e)とで数値を異ならせることで、主走査方向に非対称な形状を表現することができる。
尚、本実施例では面形状を上記定義式により函数を定義したが、本発明の権利の範囲はこれを制限するものではない。
図5は本発明の実施例1の主走査方向と副走査方向の像面湾曲を表すグラフである。尚、図5〜図9までの添え字aは光束Raに対する結像光学系SAの光学性能を示し、添え字bは光束Rbに対する結像光学系SBの光学性能を示している。
画像の有効幅(W=310mm)において、結像光学系SAは、主走査方向の像面湾曲dmが0.72mm、副走査方向の像面湾曲dsが0.46mmである。また結像光学系SBは、主走査方向の像面湾曲dmが0.74mm、副走査方向の像面湾曲dsが0.42mmであり、ともに良好に補正されていることが分かる。
図6は本発明の実施例1のfθ特性dy1を表すグラフである。
fθ特性dy1に関しては実際に光束が到達する位置から理想像高を引いた差分を示している。結像光学系SAは、最大で85μmのズレが生じており、結像光学系SBは、最大で90μmのズレが生じている。このままで使用した場合には、主走査方向の色ずれの発生原因になってしまう。そのため、画像クロックを各像高に合わせて変化させ、fθ特性dy1を低減させることが望ましい。fθ特性の補正不足は画像クロックの変更により電気的に補正が可能ではあるが、fθ特性のズレが大きくなりすぎると、主走査方向のスポット径自体が変化してしまう。
本実施例ではスポット径自体を大きく変化させてしまうほどのfθ特性のズレは発生しておらず、本実施例の光走査装置を用いて感光体ドラム上に潜像を形成したとしても、画像の濃度ムラなどの問題につながる事はない。
図7は本発明の実施例1の走査線曲がりdzを表すグラフである。
走査線曲がりdzに関しては各像高での副走査方向の結像位置から画像中心での副走査方向の結像位置を引いた差分で示している。結像光学系SAは、最大で7μmのズレが発生しており、結像光学系SBは、最大で6μmのズレが発生している。しかし、どちらも画像上問題となるレベルのものではない。
本実施例では、結像レンズ7Aは光軸を回転軸として光偏向器側から見て時計周りに、0.544分回転させている。また結像レンズ7Bは光軸を回転軸として光偏向器側から見て反時計周りに0.560分回転させている。このようにする事で走査線の傾きを補正している。
図8は各像高におけるスポットの断面形状を示した説明図である。
図8においては各像高におけるスポットのピーク光量の2%、5%、10%、13.5%、36.8%、50%のスライスで切った断面を示している。
通常、副走査断面内において斜め方向から光束を入射させる光走査装置では、波面収差の捩れによりスポットが崩れる現象が見られる。本実施例においては各面のパワー配置、レンズのチルト量、シフト量を最適化することで波面収差の捩れを低減している。結像光学系SAでは結像レンズ7Aを面P0に対して1.58mm副走査方向にシフトさせることで波面収差の補正を行っている。
結像光学系SBでは結像レンズ7Bを面P0に対して1.73mm副走査方向にシフトさせることで波面収差の補正を行っている。このようにする事で、全像高に渡って崩れの無いきれいなスポット形状を達成している。
図9は、偏向反射面のシフト偏心誤差を10μm与えたときの主走査方向のジッターdy2を表した説明図である。
結像光学系SAでは、主走査方向のジッターは最大でも0.1μmであり、結像光学系SBでは、最大でも1.4μmであり、問題ないレベルまで抑えることができている。
また、最近では一つの偏向面を往復振動させる共振型の光偏向器の開発が盛んである。この共振型の光偏向器を用いることで、前述した面倒れによるピッチムラや面偏心による主走査方向のジッターといった問題を解決することが可能となる。よって本実施例は共振型の光偏向器と組み合わせて使用することで、その効果を更に発揮させることが可能となる。
以上説明してきたように、従来例のように2つの走査光束において同一の光学系を用いていた場合に対し、本実施例のように各光束において結像光学系の一部を異なるものとし、Kθ係数を異ならせて走査するようにしている。これにより、光路配置の自由度が増し、且つ、光学部品を必要最小限のもので達成することを可能としている。また、Kθ係数や収束度mといったパラメータを規定する事で、光学性能上問題ない実現可能な光学系を提供することを可能としている。
また、本実施例では光偏向器の偏向面に対し、副走査断面内において光束を斜め方向から入射させる斜入射光学系について説明してきたが、これに限ることはない。例えばポリゴンミラーを上下2段に重ねて、それぞれのポリゴンミラーの偏向面に対し、副走査断面内において光束を垂直に光束を入射させる光学系においても、本発明の効果が発揮される。
尚、本実施例では結像光学系を複数の結像レンズより構成したが、これに限らず、複数若しくは単一の結像レンズより構成しても良い。この場合は、光偏向器5に最も近い結像レンズ6A,6´Aを用いて構成する。
図10a、図10bは各々本発明の実施例2の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。
図10aは光偏向器で同じ側に偏向走査される光束Rc、Rdの内、光束Rcに対する結像光学系SCの主走査断面図、図10bは光束Rdに対する結像光学系SDの主走査断面図である。図10a、図10bにおいて、前記図2a、図2bに示した要素と同一要素には同符番を付している。
尚、副走査断面図は前述の実施例1の図1と同様である。
本実施例において、前述の実施例1と異なる点は、二つの結像光学系SC,SDの光路長の差を更に大きくすることで、光学部品の配置自由度をさらに高めたことである。その他の構成及び光学的作用は前述の実施例1と同様であり、これにより同様な効果を得ている。
尚、結像光学系SC,SDの構成は実施例1の結像光学系SA,SBと同様である。
ここで図10aの結像光学系SCにおける光路長をT2a、図10bの結像光学系SDにおける光路長をT2bとするとき、
T2a=257.47mm、
T2b=232.0mm
であり、その光路長の差を25.47mmとしている。
光路長の差をつけるためには、前述の如くKθ係数Kと収束度mを夫々異ならせればよい。
本実施例においては、光束Rcに対する結像光学系SCのKθ係数をKc、収束度をmc、光束Rdに対する結像光学系SDのKθ係数をKd、収束度をmdとしたとき、以下のように各パラメータを設定している。
Kc=220.0(mm/rad) mc=−0.061
Kd=200.0(mm/rad) md= 0.077
よって、光路長の短い結像光学系SDのKθ係数をK、光路長の長い結像光学系SCのKθ係数をKとしたとき、
/K=Kd/Kc=0.9091
となり、これは前記条件式(1)を満足する。
また、光路長の長い結像光学系SCの収束度mc、光路長の短い結像光学系SDの収束度mdは、共に前記条件式(2)を満足する。
図11は走査ユニットSRを構成する各入射光学系の副走査断面図である。同図において図4に示した要素と同一要素には同符番を付している。
本実施例において、光偏向器5の偏向面5aに対して垂直で且つ基準点C0を通過する面をP0としたとき、面P0に対してそれぞれγa=3.3°、γb=3.3°の斜入射角の光束を偏向走査させている。
斜入射角は大きすぎると、波面収差の捩れによるスポットの崩れを補正することが困難となり、小さすぎると光路の分離がし難くなる。
本実施例では斜入射角γa、γbを上下で3.3°と同じに設定し、反射ミラーM2での光路の分離を容易にしている。
本実施例では光源手段に半導体レーザー1C、1Dを使用し、半導体レーザー1C、1Dから出射した発散光束をカップリングレンズ2Cで弱発散光束(m=−0.061に設定)に変換している。またカップリングレンズ2Dで弱収束光束(m=0.077に設定)に変換している。
副走査断面内においては、カップリングレンズ2C、2Dで集光された光束をシリンドリカルレンズ4C、4Dで光偏向器5の偏向面5aに一旦結像させている。また、開口絞り3C、3Dはそれぞれの被走査面8C、8D上でのスポット径(スポットのピーク光量の1/eスライス径)を等しくするように、副走査方向に異なる径としている。
尚、本実施例においては、シリンドリカルレンズ4C、4Dの副走査方向の曲率半径を異ならせることで(形状を異ならしている)、シリンドリカルレンズから偏向面までの距離d5を同じにしている。このようにする事で、上下に配置されたシリンドリカルレンズ同士をプラスチックレンズ4Eで一体化に構成し、部品点数を削減することで装置全体の簡素化を図っている。
尚、集光レンズ2Cとシリンドリカルレンズ4Cを1つの光学素子(アナモフィックレンズ)として一体的に構成しても良い。そうすることで、二つのカップリングレンズと二つのシリンドリカルレンズを一体のアナモフィックプラスチックレンズ1つで構成することが可能である。
尚、2つの結像光学系SC,SDの構成は同じであるので、以下結像光学系SCを中心に説明する。
結像光学系SCは、光偏向器5によって偏向走査された画像情報に基づく光束Rcを主走査断面内(主走査方向)において被走査面としての感光ドラム面8C上にスポットに結像させている。また、副走査断面内において光偏向器5の偏向面5aと感光ドラム面8Cとの間を光学的に共役関係にすることにより、面倒れ補正を行っている。
通常、ポリゴンミラーなどの複数の偏向面が存在する光偏向器の場合、偏向面毎に副走査方向への偏向面の倒れ角が異なるため、面倒れ補正光学系を採用することが一般的である。
本実施例において半導体レーザー1Cから出射した発散光束は、カップリングレンズ2Cにより弱発散光束に変換され、開口絞り3Cによって該光束(光量)が制限され、シリンドリカルレンズ4cに入射している。シリンドリカルレンズ4Cに入射した平行光束のうち主走査断面においてはそのままの状態で射出し、光偏向器5の偏向面5aに入射する。このとき偏向面5aに入射する光束を結像レンズ6Cの光軸と該光束の主光線とのなす角度αがα=70°となるように入射させている。
本実施例においては、結像光学系SCの結像倍率βsが
βs=−1.83、
結像光学系SDの結像倍率βsが
βs=−1.50
である。これは共に前記条件式(3)を満たしている。
次に本実施例における光走査装置のレンズ面形状及び光学配置を表3、表4に示す。
尚、面形状の定義式は前述の実施例1と同じ式を使用している。
Figure 0005094318

Figure 0005094318
ここに、表3は結像光学系SCのレンズ形状及び配置を示し、表4は結像光学系SDのレンズ形状及び配置を示している。
図12は本発明の実施例2の主走査方向と副走査方向の像面湾曲を表すグラフである。尚、図12〜図16までの添え字aは結像光学系SCの光学性能を示し、添え字bは結像光学系SDの光学性能を示している。
画像の有効幅(W=310mm)において、結像光学系SCは、主走査方向の像面湾曲dmが0.47mm、副走査方向の像面湾曲dsが0.34mmである。また結像光学系SDは、主走査方向の像面湾曲dmが0.54mm、副走査方向の像面湾曲dsが0.33mmであり、ともに良好に補正されていることが分かる。
図13は本発明の実施例2のfθ特性dy1を表すグラフである。
fθ特性dy1に関しては実際に光束が到達する位置から理想像高を引いた差分を示している。結像光学系SCは、最大で116μmのズレが生じており、結像光学系SDは、最大で74μmのズレが生じている。このままで使用した場合には、主走査方向の色ずれの発生原因になってしまう。そのため、画像クロックを各像高に合わせて変化させ、fθ特性dy1を低減させることが望ましい。fθ特性の補正不足は画像クロックの変更により電気的な補正が可能ではあるが、fθ特性のズレが大きくなりすぎると、主走査方向のスポット径自体が変化してしまう。
本実施例ではスポット径自体を大きく変化させてしまうほどのfθ特性のズレは発生しておらず、本実施例の光走査装置を用いて感光体ドラム上に潜像を形成したとしても、画像の濃度ムラなどの問題につながる事はない。
図14は本発明の実施例2の走査線曲がりdzを表すグラフである。
走査線曲がりdzに関しては各像高での副走査方向の結像位置から画像中心での副走査方向の結像位置を引いた差分で示している。結像光学系SCは、最大で5μmのズレが発生しており、結像光学系SDは、最大で4μmのズレが発生している。しかし、どちらも画像上問題となるレベルのものではない。
本実施例では、結像レンズ7Cは光軸を回転軸として光偏向器側から見て時計周りに、0.579分回転させている。また結像レンズ7Dは光軸を回転軸として光偏向器側から見て反時計周りに0.562分回転させている。このようにする事で走査線の傾きを補正している。
図15は各像高におけるスポットの断面形状を示した説明図である。
図15においては各像高におけるスポットのピーク光量の2%、5%、10%、13.5%、36.8%、50%のスライスで切った断面を示している。
通常、副走査断面内において斜め方向から光束を入射させる光走査装置では、波面収差の捩れによりスポットが崩れる現象が見られる。
本実施例においては各面のパワー配置、レンズのチルト量、シフト量を最適化することで波面収差の捩れを低減している。結像光学系SCでは結像レンズ7Cを面P0に対して2.08mm副走査方向にシフトさせることで波面収差の補正を行っている。結像光学系SDでは結像レンズ7Dを面P0に対して2.33mm副走査方向にシフトさせることで波面収差の補正を行っている。このようにする事で全像高に渡って、崩れの無いきれいなスポット形状を達成している。
図16は偏向反射面のシフト偏心誤差を10μm与えたときの主走査方向のジッターdy2を表した説明図である。
結像光学系SCでは、主走査方向のジッターは最大でも1.0μmであり、結像光学系SDでは、最大でも1.4μmであり、問題ないレベルまで抑えることができている。
これまで述べてきた設計例は光偏向器から結像レンズ7A、7Bまでの距離、又は光偏向器から結像レンズ7C、7Dまでの距離を同じにして行ってきた。本実施例では更に、被走査面側の結像レンズから光偏向器までの距離を変えることで、配置自由度を向上させている。
図17(a)〜(d)は各々結像光学系SCの主走査断面図であり、光偏向器5から結像レンズ7Cまでの距離をそれぞれ変えて設計した場合を示している。
同図(a)は光偏向器5から結像レンズ7Cまでの距離を2.5mm、同図(b)は光偏向器5から結像レンズ7Cまでの距離を5.0mmと遠ざけて設計した場合を示している。また同図(c)は光偏向器5から結像レンズ7Cまでの距離を10.0mm、同図(d)は光偏向器5から結像レンズ7Cまでの距離を15.0mmと遠ざけて設計した場合を示している。
距離10.0mm以上遠ざけて設計した辺りから、結像レンズ7Cの端部の肉厚が大きくなっている。レンズの肉厚が大きくなればなるほど、成形タクトが増加する。よって、本実施例の目的であるコンパクトで光学部品の点数が少ない光走査装置と言うコンセプトから外れた構成となってしまう。
このようにレンズの肉厚が大きくなってしまう原因は、レンズ間距離が変わったことによる主走査方向の像面湾曲dmやfθ特性dy1の変化を結像レンズ7Cの形状のみで補正していることから来ている。よって、結像レンズ6Cを二つの結像光学系で共用する場合には、レンズ間距離の差にも制限を設ける必要がある。
そこで本実施例では、光路長の長い結像光学系のKθ係数をK2(mm/rad)とするとき、光偏向器から最も被走査面に近いレンズまでの距離の差を0.05K以下となるように設定している。
本実施例の場合はK=220(mm/rad)であるので、二つの結像光学系SC、SDにおける光偏向器5から最も被走査面に近い結像レンズ7C、7Dまでの距離の差を11mm以下にすれば、配置自由度を増すことが可能となる。
図18は本発明の実施例3の副走査断面図である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
本実施例において、前述の実施例1、2と異なる点は、偏向手段(光偏向器)5に近い被走査面8B、8Cに結像する結像光学系SB、SCの光束Rb,R´bが、副走査断面内においてそれ自体の光束と交差している点である。その他の構成及び光学的作用は前述の実施例1、2と同様であり、これにより同様な効果を得ている。
つまり本実施例においては、前述の実施例1、2とは逆で、光偏向器5に近い被走査面8B、8Cに結像する結像光学系SB、Scの光路長を光偏向器5から遠い被走査面8A、8Dに結像する結像光学系SA,Sdの光路長よりも長く設定している。これにより本実施例では、結像レンズ7B、7´Bの配置自由度を高めている。
図19は本発明の比較例の副走査断面図である。同図の比較例は結像光学系SA(SD)と結像光学系SB(SC)との光路長が等しい場合を示している。
尚、2つの走査ユニットSR,SLの構成及び光学的作用は同じであるので、以下走査ユニットSRを中心に説明する。
比較例においては、結像レンズ7Bと光束(走査光束)Rbの設計上の間隔Δ2はΔ2=2.04mmと小さい。よってレンズやミラーなどの光学部品の取り付けなどに起因する光線の振れや、環境変化による筐体の歪みによる光線の振れなどで、結像レンズ7Bと光束Rbが干渉するおそれがあった。
本実施例においては、光束Rbに対応する結像光学系SBの光路長(171.3mm)を光束Raに対応する結像光学系SAの光路長(161.1mm)より、10.2mm長く設定している。これにより、光束Rbと結像レンズ7Bとの隙間Δ1をΔ1=3.43mmと比較例の配置より約1.7倍に拡大している。
尚、本実施例では被走査面の間隔(感光体ドラムの間隔)を69mmと固定して比較しているが、本実施例のように光路長を異ならせることで、従来よりも対応できる被走査面の間隔の範囲を広げることが可能となる。
[カラー画像形成装置]
図20は、本発明のカラー画像形成装置の実施例を示す副走査方向の要部断面図である。図において、符号100はカラー画像形成装置を示す。このカラー画像形成装置100には、パーソナルコンピュータ等の外部機器102からコードデータ(R、G,Bの色信号)Dcが入力する。このコードデータDcは、装置内のプリンタコントローラ101によって、Yi(イエロー)、Mi(マゼンタ)、Ci(シアン)、Bki(ブラック)の異なった色の画像データに変換され、実施例1〜3に示した構成を有する光走査装置11に入力される。そして、この光走査装置11からは、画像データYi、Mi、Ci、Bkiに応じて変調された光ビームが出射され、この光ビームによって感光体ドラム21〜24の感光面を主走査方向に走査される。
静電潜像担持体(感光体)たる感光体ドラム21〜24は、モータ(不図示)によって時計廻り(R方向)に回転させられる。そして、この回転に伴って、感光ドラム21〜24の感光面が光ビームに対して、主走査方向と直交する副走査方向に移動する。感光体ドラム21〜24の上方には、感光体ドラム21〜24の表面を一様に帯電せしめる帯電ローラ(不図示)が表面に当接するように設けられている。そして、帯電ローラによって帯電された感光体ドラム21〜24の表面に、前記光走査装置11によって走査される光ビームが照射されるようになっている。
先に説明したように、光ビームは、画像データYi、Mi、Ci、Bkiに基づいて変調されており、この光ビームを照射することによって感光体ドラム21〜24の表面に静電潜像を形成せしめる。この静電潜像は、上記光ビームの照射位置よりもさらに感光ドラム21〜24の回転方向の下流側で感光体ドラム21〜24に当接するように配設された現像器31〜34によってトナー像として現像される。
現像器31〜34によって現像されたトナー像は、感光ドラム21〜24の上方で、感光体ドラム21〜24に対向するように配設された中間転写ベルト103上で、一旦4色のトナー像が転写されカラー画像として形成される。そして、中間転写ベルト103上に形成されたカラートナー画像は転写ローラ(転写器)104によって被転写材たる用紙108上に転写される。用紙108は用紙カセット107内に収納されている。
未定着トナー像を転写された用紙108はさらに定着器へと搬送される。定着器は内部に定着ヒータ(図示せず)を有する定着ローラ105とこの定着ローラ105に圧接するように配設された加圧ローラ106とで構成されている。これにより、転写部から搬送されてきた用紙108を定着ローラ105と加圧ローラ106の圧接部にて加圧しながら加熱することにより用紙108上の未定着トナー像を定着せしめる。そして、定着された用紙108は画像形成装置の外に排出させられる。
109はレジストレーションセンサであり、中間転写ベルト103上に形成された、Y、M、C、Bkのレジストレーションマークを読取る事で、各色の色ずれ量を検知する。その検出結果を光走査装置11にフィードバックすることで、色ずれのない高品位なカラー画像を形成することを可能にしている。
図20においては図示していないが、プリントコントローラ101は、先に説明したデータの変換だけでなく、画像形成装置内の各部や、光走査装置内のポリゴンモータなどの制御も行う。
本発明の実施例1の光走査装置の副走査断面図 本発明の実施例1の光走査装置の主走査断面図 本発明の実施例1の光走査装置の主走査断面図 本発明の実施例1の光走査装置の副走査断面の拡大図 本発明の実施例1の光走査装置の入射光学系の副走査断面図 本発明の実施例1の像面湾曲を表すグラフ 本発明の実施例1の像面湾曲を表すグラフ 本発明の実施例1の主走査方向の結像位置ズレを表すグラフ 本発明の実施例1の主走査方向の結像位置ズレを表すグラフ 本発明の実施例1の走査線曲がりを表すグラフ 本発明の実施例1の走査線曲がりを表すグラフ 本発明の実施例1のスポットプロファイル 本発明の実施例1のスポットプロファイル 本発明の実施例1の主走査方向のジッターを表すグラフ 本発明の実施例1の主走査方向のジッターを表すグラフ 本発明の実施例2の光走査装置の主走査断面図 本発明の実施例2の光走査装置の主走査断面図 本発明の実施例2の光走査装置の入射光学系の副走査断面図 本発明の実施例2の像面湾曲を表すグラフ 本発明の実施例2の像面湾曲を表すグラフ 本発明の実施例2の主走査方向の結像位置ズレを表すグラフ 本発明の実施例2の主走査方向の結像位置ズレを表すグラフ 本発明の実施例2の走査線曲がりを表すグラフ 本発明の実施例2の走査線曲がりを表すグラフ 本発明の実施例2のスポットプロファイル 本発明の実施例2のスポットプロファイル 本発明の実施例2の主走査方向のジッターを表すグラフ 本発明の実施例2の主走査方向のジッターを表すグラフ 光偏向器から結像レンズまでの距離を変えた時の結像レンズの形状を説明する図 本発明の実施例3の光走査装置の副走査断面図 本発明の実施例3の比較例の光走査装置の副走査断面図 本発明の実施例のカラー画像形成装置の要部概略図 従来の光走査装置の要部斜視図 従来の光走査装置の副走査断面図 従来の光走査装置の副走査断面図 従来の光走査装置の副走査断面図
符号の説明
1、1A〜1D 光源手段(半導体レーザー)
2、2A〜2D 集光レンズ(カップリングレンズ)
3、3A〜3D 開口絞り
4、4A〜4D シリンドリカルレンズ
5 偏向手段
5a 偏向面
6、6A、6C、7A〜7D 結像レンズ
M1〜M3 ミラー
8、8A〜8D 被走査面(感光ドラム)
9 モーター
10 筐体
11 光走査装置
21、22、23、24 像担持体(感光ドラム)
31、32、33、34 現像器
100 カラー画像形成装置
101 プリンタコントローラ
102 外部機器(パーソナルコンピューター)
103 中間転写ベルト
104 転写ローラ
105 定着ローラ
106 加圧ローラ
107 用紙カセット
108 転写材(用紙)
109 レジストレーションセンサ

Claims (15)

  1. 複数の光源手段と、前記複数の光源手段から出射された同一波長である複数の光束を主走査方向において偏向走査する偏向手段と、前記複数の光源手段から出射した光束を前記偏向手段の同一の偏向面に前記主走査方向と異なる副走査方向において互いに異なる角度で入射させる入射光学系と、前記偏向面で偏向走査された複数の光束にそれぞれ対応して設けられた複数の結像光学系と、を有する光走査装置において、
    前記複数の結像光学系により前記複数の光束は互いに異なる被走査面に結像しており、前記複数の結像光学系は、前記偏向手段で前記被走査面において同じ方向に複数の光束が偏向走査されており、
    前記複数の結像光学系の中の、光学的に前記偏向手段に最も近いレンズが共通のレンズであり、且つ光学的に前記偏向手段から最も遠いレンズは互いに異なるレンズであって、前記共通のレンズを経た前記複数の光束のうち一方の光束を反射し、他方の光束が入射しない第1ミラーと、前記一方の光束は入射せず、前記他方の光束を反射する該第1ミラーとは異なる第2ミラーとを有しており、
    前記偏向手段の偏向点から前記被走査面までの光学的な距離を前記結像光学系の光路長と定義したとき、
    前記偏向手段に物理的に最も近い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長は、前記偏向手段に物理的に最も遠い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長と異なり、
    前記偏向手段から前記被走査面までの物理的な距離が異なる結像光学系のうち光路長の短い方の結像光学系のKθ係数をK、前記偏向手段から前記被走査面までの物理的な距離が異なる結像光学系のうち光路長の長い方の結像光学系のKθ係数をKとするとき、0.85<K/K<0.98
    なる条件を満足することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記偏向手段に物理的に最も近い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系のミラーの枚数は、前記偏向手段に物理的に最も遠い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系のミラーの枚数に比べて多いことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記結像光学系は、複数の結像レンズから構成され、前記偏向手段から物理的に最も遠い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系において、前記被走査面に光学的に最も近い結像レンズは、前記被走査面に光学的に最も近いミラーより偏向手段側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 前記偏向手段に入射する複数の光束は、主走査方向の光束の収束度が互いに異なり、前記収束度をmとするとき、それぞれ
    |m|<0.2
    ここに、
    m=1−Sk/f
    Sk:主走査断面内における結像光学系の後側主平面から被走査面までの距離(mm)
    f:前記結像光学系の主走査断面内の焦点距離(mm)
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の光走査装置。
  5. 前記偏向手段に入射する複数の光束は、副走査断面内において、前記偏向手段の偏向面に垂直な面に対して斜め方向から入射しており、前記複数の光束の斜入射角が等しいことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記結像光学系は、複数の結像レンズから構成され、前記結像光学系の副走査断面内の結像倍率をβsとするとき、
    1.0<|βs|<2.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の光走査装置。
  7. 複数の光源手段と、前記複数の光源手段から出射された同一波長である複数の光束を主走査方向において偏向走査する偏向手段と、前記複数の光源手段から出射した光束を前記偏向手段の同一の偏向面に前記主走査方向と異なる副走査方向において互いに異なる角度で入射させる入射光学系と、前記偏向面で偏向走査された複数の光束にそれぞれ対応して設けられた複数の結像光学系と、を有する光走査装置において、
    前記複数の結像光学系により前記複数の光束は互いに異なる被走査面に結像しており、前記複数の結像光学系は、前記偏向手段で前記被走査面において同じ方向に複数の光束が偏向走査されており、
    前記複数の結像光学系の中の、光学的に前記偏向手段に最も近いレンズが共通のレンズであって、
    前記偏向手段の偏向点から前記被走査面までの光学的な距離を前記結像光学系の光路長と定義したとき、
    前記偏向手段に物理的に最も近い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長は、前記偏向手段に物理的に最も遠い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長と異なり、
    前記偏向手段から前記被走査面までの物理的な距離が異なる結像光学系のうち光路長の短い方の結像光学系のKθ係数をK 、前記偏向手段から前記被走査面までの物理的な距離が異なる結像光学系のうち光路長の長い方の結像光学系のKθ係数をK とするとき、0.85<K /K <0.98
    なる条件を満足し、
    前記結像光学系は、複数若しくは単一の結像レンズから構成され、前記結像光学系の副走査断面内の結像倍率をβsとするとき、
    1.0<|βs|<2.2
    なる条件を満足することを特徴とする光走査装置。
  8. 前記複数の結像光学系は、各々複数の結像レンズから構成され、前記複数の結像光学系において、前記偏向手段から前記被走査面に光学的に最も近い結像レンズまでの光路長の差は、0.05K以下であることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の光走査装置。
  9. 前記偏向手段に物理的に最も近い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光束は、副走査断面内においてそれ自体の光束と交差しなく、前記偏向手段に物理的に最も近い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長は、前記偏向手段に物理的に最も遠い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長よりも短いことを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の光走査装置。
  10. 前記偏向手段に物理的に最も近い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光束は、副走査断面内においてそれ自体の光束と交差しており、前記偏向手段に物理的に最も近い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長は、前記偏向手段に物理的に最も遠い被走査面に前記偏向面で偏向走査された光束を結像させる結像光学系の光路長よりも長いことを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の光走査装置。
  11. 前記偏向手段は、複数の偏向面を有し、異なる偏向面には、それぞれ複数の光源手段から出射した複数の光束がそれぞれ対応する入射光学系を介して入射しており、前記複数の光束は、前記偏向手段を挟んだ両側に配置した被走査面を走査していることを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の光走査装置。
  12. 前記複数の入射光学系は、同一形状の入射結像レンズを各々有しており、前記同一形状の入射結像レンズは、前記複数の入射光学系毎に前記偏向手段からの光軸方向の位置が異なっており、且つ、前記複数の入射光学系は、副走査方向の絞り径が異なる絞りを有していることを特徴としている請求項1から11の何れか一項に記載の光走査装置。
  13. 前記複数の入射光学系は、異なる形状の入射結像レンズを各々有しており、前記異なる形状の入射結像レンズは、互いに一体化されており、且つ、前記複数の入射光学系は、副走査方向の絞り径が異なる絞りを有していることを特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載の光走査装置。
  14. 各々が請求項1から13の何れか一項に記載の光走査装置と、前記複数の被走査面に配置された複数の感光体と、前記光走査装置で走査された光束によって前記感光体の上に形成された静電潜像をトナー像として現像する複数の現像器と、現像されたトナー像を被転写材に転写する複数の転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器とを有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 外部機器から入力した色信号を異なった色の画像データに変換するプリンタコントローラを備えたことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
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