JP2006133517A - 走査光学系、光走査装置、画像形成装置およびカラー画像形成装置 - Google Patents

走査光学系、光走査装置、画像形成装置およびカラー画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】対向走査方式の光走査装置において、ゴースト像の発生を抑えた光走査装置、走査光学系、画像形成装置およびカラー画像形成装置を得る。
【解決手段】1つの光偏向器5に対しその回転軸を挟んで両側から対向して走査光学系6が配備され、両側からほぼ対向するように入射される光ビームを光偏向器5が等角速度的に偏向させ、各偏向ビームを対応する被走査面7に走査光学系6が収束させる。各走査光学系6を構成する光学素子のうち光偏向器5の最も近くに配置されている光学素子は走査レンズであり、対向して配備された双方の走査光学系6の各走査レンズに入射し各走査レンズの入射面で反射される光ビームの一部が、対向する他方の走査光学系6を通過し被走査面7上に到達してもその光ビームが集光しないように、各走査レンズの入射面が構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、走査光学系、それを搭載したデジタル複写機、レーザプリンタ、レーザファクシミリ等の光走査装置、それを用いた画像形成装置およびカラー画像形成装置に関するものである。
光源装置からの光ビームを光偏向器により偏向させ、偏向された光ビームを光偏向器以降に配設された走査光学系により被走査面に向けて集光させることで、被走査面上に光スポットを形成し、この光スポットにより被走査面を光走査する光走査装置は、レーザプリンタや光プロッタ、デジタル複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に用いられ、その技術も広く知られている。
上記被走査面の実体をなすものは光導電性を有する感光性の像担持体である。例えば、ドラム状感光体などからなる像担持体を4個、転写紙の搬送方向に配列し、これらの像担持体に対応した複数の光源装置から放射された光ビームを1つの光偏向器により偏向し、各像担持体に対応する複数の走査光学系により各像担持体を同時に露光して潜像をつくり、これらの潜像をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの各々異なる色の現像剤で可視化したのち、これらの可視像を同一の転写紙に順次重ね合わせ転写し定着することで、カラー画像を得ることができる。上記複数の光源から放射される光ビームは、各色成分の画像データで変調されている。
上記のように、光走査装置と像担持体の組み合わせを含む電子写真プロセスを実行する画像形成ステーションを2組以上用いてカラー画像を得るようにした画像形成装置は「タンデム式画像形成装置」として知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなタンデム式画像形成装置の具体的な実施例として、前述の如く複数の像担持体を有し、各像担持体を走査する各光ビームを1つの光偏向器で共用し、複数の光ビームを同時に偏向する方式のものが開示されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。特許文献2、3に記載の方式は、共有された1つの光偏向器に対して、その回転軸を挟んで両側からほぼ対向するように光ビームを入射させ、各光ビームに対応する走査光学系により被走査面に導くタイプの光走査装置である。以下、この方式の光走査装置を「対向走査方式」と称する。
:特許第2725067号公報 :特開平9−127443号公報 :特開2001−350110号公報
光偏向器を共有させる「対向走査方式」光走査装置特有の問題点として、「走査光学系」を構成する走査レンズのうち、最も光偏向器の近くに配置された走査レンズに光ビームが入射したとき、その殆どは走査レンズを透過するものの、一部は走査レンズの入射面で反射し、その反射光ビームが、対向している他方の走査光学系に入射して、被走査面である感光体からなる像担持体へ到達してしまい、それが所謂「ゴースト像」を作ってしまうという現象がある。「ゴースト像」は好ましくない場所に画像を形成してしまうため、ゴースト像が形成されると著しく画像品質が劣化する。通常、「ゴースト像」を形成する光ビームは、走査レンズ等を保持するための金属部品などで反射された光ビームである。そのような場合は上記金属部品などを反射しにくい色で着色するなどの対策を施して反射を抑え、「ゴースト像」を形成できないようにするといった極めて簡便な方法がとられている。しかし、上述したような反射光ビームは、本来透過すべき光学面で発生しているため、金属部品などで対策されているような簡便な方法を採用することができない。
本発明は、上に述べたような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、対向走査方式の光走査装置において、ゴースト像の発生を抑えた光走査装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、ゴースト像の発生を抑えることができるようにした、上記光走査装置に用いられる走査光学系、上記光走査装置を用いた画像形成装置およびカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、請求項1に記載されているように、1つの光偏向器に対しその回転軸を挟んで両側から対向して走査光学系が配備され、上記回転軸を挟んで両側からほぼ対向するように入射される光ビームを上記光偏向器が等角速度的に偏向させ、これらの偏向ビームをそれぞれ対応する被走査面に上記走査光学系が収束させるように構成された光走査装置の上記走査光学系であって、以下のように構成されていることを最も大きな特徴とする。すなわち、上記各走査光学系を構成する光学素子のうち光偏向器の最も近くに配置されている光学素子は走査レンズであり、対向して配備された双方の走査光学系の上記各走査レンズに入射し各走査レンズの入射面で反射される光ビームの一部が、対向する他方の走査光学系を通過し被走査面上に到達してもその光ビームが集光しないように、上記各走査レンズの入射面が構成されている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の走査光学系において、各走査レンズの入射面の概略の断面形状が、主走査方向と副走査方向の両方とも光偏向器側に凸形状であることを特徴とする。
あるいは、請求項3記載の発明のように、各走査レンズの入射面の断面形状が、主走査方向と副走査方向の一方はほぼ直線形状であり、他方が光偏向器側に凸形状であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、走査光学系として請求項1乃至3のいずれかに記載の走査光学系を搭載した光走査装置であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の光走査装置において、光偏向器に対して、主走査方向には平行状態、あるいはそれにほぼ近い発散状態または集束状態の光ビームが入射し、副走査方向には上記光偏向器の偏向反射面上でほぼ結像することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、電子写真プロセスを実行することによって画像を形成する画像形成装置であって、電子写真プロセスの露光プロセスを実行する装置として請求項4または5記載の光走査装置を搭載したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、電子写真プロセスを実行することによって色ごとの画像を形成し、色ごとの画像を重ねることによってカラー画像を形成するカラー画像形成装置であって、電子写真プロセスの露光プロセスを実行する装置として請求項4または5記載の光走査装置を搭載したことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、色ごとに電子写真プロセスを実行して色ごとの画像を形成する画像形成ステーションを個別に有し、各画像形成ステーションにおいて電子写真プロセスの露光プロセスを実行する装置として請求項4または5記載の光走査装置を搭載したタンデム型のカラー画像形成装置であることを特徴とする。
請求項1乃至3記載の発明によれば、対向走査方式の光走査装置において、ゴースト像の発生を抑えた走査光学系を提供することができる。
請求項4、5および6記載の発明によれば、ゴースト像の発生を抑えた光走査装置を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、ゴースト像の発生を抑えた画像形成装置を提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、ゴースト像の発生を抑えたカラー画像形成装置を提供することができる。
請求項8記載の発明によれば、ゴースト像の発生を抑えたタンデム型のカラー画像形成装置を提供することができる。
本発明にかかる光走査装置に搭載される光学系の実施例について、図1を参照しながら説明する。
図1において、光源としての半導体レーザ1から射出した光ビームは、第1光学系としてのカップリングレンズ2により所望の光束形態に変換されて以下の光学系にカップリングされる。カップリングレンズ2から射出した光ビームは、被走査面である感光体7の表面で所望の光スポットを得るための開口絞り3を通過後、シリンドリカルレンズからなる第2光学系4により副走査方向にのみ収束され主走査方向に長い略線状に集光する。上記光ビームの進路上には、光偏向器としての回転多面鏡5が配置されている。回転多面鏡5は、上記略線状の集光部の近傍に偏向反射面を有し、回転多面鏡5が高速でかつ等速で回転駆動されることにより、偏向反射面で光ビームを反射させるとともに、反射光束を等角速度的に偏向する。
第2光学系4は副走査方向のみにパワーを有しており、主走査方向にはパワーがないため、光偏向器5へ入射される光ビームは、主走査方向についてみた場合、カップリングレンズ2で変換された光束形態を維持している。通常、半導体レーザ1から光偏向器5までのレイアウト自由度を考慮して光偏向器5に入射される光ビームは平行状態とすることが多いが、光偏向器5の後に配置される走査光学系の光学性能によっては、発散状態、あるいは集束状態とすることもある。しかし、本発明において発散状態、集束状態とする場合、平行状態からかけ離れた強い発散、強い集束は除くものとする。
回転多面鏡5により偏向された偏向光束は、第3光学系6により、感光体ないしは像担持体の表面である被走査面7に向けて集光され、被走査面7に光スポットを形成する。光偏向器で偏向されることにより被走査面7は上記光スポットにより光走査される。この光走査方向を主走査方向とする。この実施例において、第3光学系6は1枚の走査レンズにより構成されるfθ光学系であり、等角速度で偏向され被走査面7上に形成される光スポットの被走査面7での光走査を等速化する。
この実施例の光走査装置はシングルビーム方式であるが、光源として、複数の発光点を持つ半導体レーザアレイ(LDA)や、複数の半導体レーザを用い、光源から放射される複数の光束をプリズム等でビーム合成する方式のものを用いることもできる。このような光源を用いることにより、光走査をマルチビーム方式で行うこともできる。マルチビーム方式を採用することにより、よく知られているように光偏向器である回転多面鏡5の回転速度を小さく抑えつつ、光走査および画像形成の高速化、高密度化へ展開するのに有利である。
本発明にかかる光走査装置は、2つの同じ仕様の走査光学系が、共有する回転多面鏡5に対して対向する走査方式を採用している。より具体的には、図2に示すように、図1で説明した光学系を副走査方向に2つ重ねたものが1つの走査光学系となっている。図2では、重なった2つの走査光学系6−1,6−2が1つの走査光学系となっており、これと対向し副走査方向に重なった2つの走査光学系6−3,6−4が他の1つの走査光学系となっている。そして、これらの走査光学系が回転多面鏡5の回転軸を挟んで両側から対向させて配置されている。2つの走査光学系が副走査方向に重なっていることに対応して、回転多面鏡5も2つ副走査方向に重なっている。合計4個の走査光学系6−1,6−2,6−3,6−4に対応する像担持体としての感光体ドラム7−1,7−2,7−3,7−4が配置されている。
一つの光源から放射され、回転多面鏡5の上側の偏向反射面で反射される偏向光束は、走査光学系6−1を通り、反射ミラー8a,8bで反射されて感光体ドラム7−1に至るように上記各光学素子が配置されている。別の光源から放射され、回転多面鏡5の下側の偏向反射面で反射される偏向光束は、走査光学系6−2を通り、反射ミラー8c,8dで反射されて感光体ドラム7−2に至るように上記各光学素子が配置されている。さらに別の光源から放射され、回転多面鏡5の上側の偏向反射面で反射される偏向光束は、走査光学系6−3を通り、反射ミラー8e,8fで反射されて感光体ドラム7−3に至るように上記各光学素子が配置されている。さらに別の光源から放射され、回転多面鏡5の下側の偏向反射面で反射される偏向光束は、走査光学系6−4を通り、反射ミラー8g,8hで反射されて感光体ドラム7−4に至るように上記各光学素子が配置されている。4個の感光体ドラム7−1,7−2,7−3,7−4の表面を走査する4つの光ビームは、色成分ごとの画像情報で変調されていて、上記各感光体ドラムには色成分ごとの画像が静電潜像として形成される。これらの静電潜像は対応した色のトナーによって現像され、各トナー像が転写紙に重ねて転写されることにより、フルカラーの画像が得られるようになっている。
上記のような対向走査方式を採用した光走査装置において、回転多面鏡5の両側の走査光学系を構成する走査レンズのうち、回転多面鏡5に最も近く配置された走査レンズに光ビームが入射すると、その殆どは走査レンズを透過するものの、一部は走査レンズの入射面で反射し、その反射光ビームが対向している走査光学系の方に入射して被走査面としての感光体へ到達し、この反射光が上記被走査面でゴースト像を作るという現象がある。かかる現象は既に説明したとおりで、図3は、ゴースト像が形成される原因を示している。図3は、図2に示す光走査装置を副走査対応方向から示している。図3において、例えば、走査レンズ6−2に入射する光ビームの大半はこの走査レンズ6−2を透過するが、一部は走査レンズ6−2の入射面すなわち回転多面鏡5側の面で反射される。図3において符号32で示す光束は、走査レンズ6−2の入射面で反射され、回転多面鏡5で遮断されること無くその側方を通過して対向する走査レンズ6−4に入射する反射光を示している。この反射光32が走査レンズ6−4を透過し、ミラー8e,8fを経て感光体ドラム7−3の表面に至ると、走査レンズ6−4の結像作用によって反射光32によるゴースト像が感光体ドラム表面に形成され、このゴースト像が現像されて画像として発現する。
上記ゴースト像は、それを形成する光ビームが透過する走査レンズが集光作用を持っている以上、不可避的に発生してしまう。これを回避するには、光ビームが仮に感光体ドラムに到達したとしても、ゴースト像として現像されない程度までエネルギーを分散させるしかない。そこで、本発明にかかる光走査装置では、各走査光学系を構成する光学素子のうち光偏向器の最も近くに配置されている光学素子を走査レンズとするとともに、各走査レンズの入射面の形状を、各走査レンズの入射面で反射した光ビームが発散性の光束状態となるようにして、被走査面7で集光しないような形状とした。具体的には、図2に示すように、各走査レンズ6−1,6−2,6−3,6−4の入射面の主走査方向と副走査方向の概略の断面形状を、両方とも回転多面鏡5側に向いた凸形状としている。
このような構成にすると、図4に示す如く、走査レンズの入射面で反射された光ビーム34は発散状態となり、回転多面鏡5を挟んで対向する走査光学系に入射して感光体ドラムに到達しても露光されることがない。なお、走査レンズの入射面の形状は、主走査方向、副走査方向ともに回転多面鏡5側に凸形状とすることに限定されるものではない。例えば、主走査方向の断面形状が直線的で、副走査方向の断面形状が回転多面鏡5側に凸形状であっても、被走査面にゴースト像が結ばれることはなく、被走査面である感光体ドラムの表面が露光されることはない。同様に、副走査方向の断面形状が直線的で、主走査方向の断面形状が光偏向器側に凸形状であっても、ゴースト像が結ばれることはなく感光体ドラム表面が露光されることはない。
本発明に使用することができる走査レンズの具体的な例を以下に示す。
レンズ面の形状は、以下の式による。
[主走査断面内における非円弧形状]
主走査断面内の近軸曲率半径:R、光軸からの主走査方向の距離:Y、円錐定数:K、高次の係数をA、A、A、A、A、A、・・・として、光軸方向のデプスをXとして次の多項式で表す。
Figure 2006133517
「数1」において、奇数次のA、A、A、・・・にゼロ以外の数値を代入したとき、主走査方向に非対称形状となる。
[副走査断面における曲率半径]
副走査断面内で曲率半径が主走査方向(光軸位置を原点とする座標:Yで示す)に変化する場合、次の「数2」で表す。R(0)は、副走査断面内における光軸上の曲率半径を表す。
Figure 2006133517
「数2」において、Yの奇数次係数:B、B、B、・・・にゼロ以外の数値を代入したとき、副走査断面内の曲率半径の変化が主走査方向に非対称となる。
なお、上記の解析表現は、上に挙げたものに限らず、種々のものが可能であり、この発明における面形状が上記式による表現に限定されるものではない。
[各光学素子の仕様]
・光源
波長:655nm
・カップリングレンズ
焦点距離:15mm
カップリング作用:収束作用
・シリンドリカルレンズ
副走査方向の焦点距離:72mm
・ポリゴンミラー
偏向反射面数:6
内接円半径:18mm
光源側からのビームの入射角と走査光学系の光軸とがなす角:60度
[ポリゴンミラーと被走査面との間にある光学系のデータ]
データの表記の記号につき説明すると、曲率半径を、主走査方向につき「R」、副走査方向につき「R」、屈折率を「n」で表す。なお、以下の表1に示す「R、R」は、「近軸曲率半径」である。
Figure 2006133517
上記走査レンズの第1面の主走査方向と副走査方向の係数を表2に、第2面の主走査方向と副走査方向の係数を表3に挙げる。
Figure 2006133517
Figure 2006133517
本発明の光走査装置をカラー画像形成装置に展開した実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は、タンデム型フルカラーレーザプリンタへの適用例である。概略構成を図5に示す。図5において、装置30内の下部側には給紙カセット8が水平方向に配設されていて、給紙カセット8の上方には給紙カセット8から給紙される転写紙(図示せず)を搬送する搬送ベルト20が水平方向に設けられている。この搬送ベルト20上にはイエロー(Y)用の感光体7Y、マゼンタ(M)用の感光体7M、シアン(C)用の感光体7C、及びブラック(K)用の感光体7Kが、転写紙の搬送方向上流側から上記の順に等間隔で配設されている。なお、以下の説明に使用する符号は、各色に対応させて添字Y、M、C、Kを適宜付けて区別するものとする。
これらの感光体7Y、7M、7C、7Kは全て同一径のドラム形に形成されていて、その周囲には、電子写真プロセスに従い各プロセスを実行するプロセス部材が順に配設されている。感光体7Yを例に採れば、帯電チャージャ40Y、走査光学系50Y、現像装置60Y、転写チャージャ30Y、クリーニング装置80Y等が感光体7Yの回転方向に上記の順に配設されている。他の感光体7M、7C、7Kについても同様の順で各プロセス部材が配置されている。すなわち、本実施例では、感光体7Y、7M、7C、7Kを色毎に設定された被走査面とするものであり、各感光体に対して走査光学系50Y、50M、50C、50Kが1対1の対応関係で設けられている。ただし、一方の走査レンズは、M、Yで共有させて使用し、他方の走査レンズはK、Cで共有させて使用する。図2に示す感光体7−1,7−2,7−3,7−4が図5における感光体7K,7C,7M,7Yに該当するものとすると、回転多面鏡5を挟んで配置された一方側の走査レンズ6−1,6−2はK,Cに使用し、他方側の走査レンズ6−3,6−4はM,Yに使用する。
図5において、搬送ベルト20の周囲には、感光体7Yよりも上流側に位置させてレジストローラ9と、ベルト帯電チャージャ10が設けられ、感光体7Kよりも転写紙搬送方向下流側に位置させてベルト分離チャージャ11、除電チャージャ12、クリーニング装置13等が順に設けられている。また、ベルト分離チャージャ11よりも搬送方向下流側には定着装置14が設けられ、排紙トレイ15に向けて排紙ローラ16で結ばれている。
このような概略構成において、例えば、フルカラーモード(複数色モード)時であれば、Y、M、C、K用の各色の画像信号で変調された光ビームで、各々の走査光学系50Y、50M、50C、50Kにより各感光体7Y、7M、7C、7Kを走査することで、これらの感光体表面に上記各色の画像信号に対応した静電潜像が形成される。これらの静電潜像はそれぞれに対応する色トナーで現像されてトナー像となり、搬送ベルト20上に静電的に吸着されて搬送される転写紙上に上記各トナー像が順次転写されることにより重ね合わせられ、フルカラー画像が形成され、定着装置14で転写紙に定着された後、排紙される。
このように、図5に示すカラー画像形成装置は、電子写真プロセスを実行することによって色ごとの画像を形成し、色ごとの画像を重ねることによってカラー画像を形成するカラー画像形成装置を構成している。また、色ごとに電子写真プロセスを実行して色ごとの画像を形成する画像形成ステーションを個別に有し、各画像形成ステーションにおいて電子写真プロセスの露光プロセスを実行する装置として、図1ないし図4を参照しながら説明した光走査装置を搭載したタンデム型のカラー画像形成装置を構成している。上記画像形成ステーションとは、個々の感光体7Y、7M、7C、7Kと、個々の感光体7Y、7M、7C、7Kを中心にして配置された帯電装置、露光装置としての走査光学系、現像装置、転写装置、クリーニング装置によって構成された、個々の画像形成部を意味する。
上記画像形成装置の走査光学系50Y、50M、50C、50Kを配備した光走査装置を、図1ないし図4を参照しながら説明した本発明にかかる光走査装置とすることで、ゴースト像のない高品位の画像を再現性することができる画像形成装置を実現することができる。
図示の実施例では、走査光学系が一つの走査レンズで構成されていたが、本願発明における走査光学系は、複数の走査レンズで構成されていてもよい。あるいは、一つの走査レンズと結像機能を有するミラーで構成してもよい。いずれにせよ、光偏向器に最も近い光学素子は走査レンズとし、この走査レンズの入射面すなわち光偏向器側の面は、その面で反射される光ビームの一部が、対向する他方の走査光学系を通過し被走査面上に到達してもその光ビームが集光しないような形状、例えば凸形状にする。
本発明にかかる走査光学系の実施例を主走査対応方向から示す平面図である。 本発明にかかる走査光学系を具備した光走査装置の実施例を概略的に示す斜視図である。 同上光走査装置を副走査対応方向から示す断面図である。 本発明にかかる走査光学系によるゴースト像防止効果を説明するための走査レンズの副走査対応方向断面図である。 本発明にかかるカラー画像形成装置の実施例を概略的に示す正面図である。
符号の説明
5 光偏向器としての回転多面鏡
6 走査レンズ
6−1 走査レンズ
6−2 走査レンズ
6−3 走査レンズ
6−4 走査レンズ
7 被走査面
7−1 感光体
7−2 感光体
7−3 感光体
7−4 感光体

Claims (8)

  1. 1つの光偏向器に対しその回転軸を挟んで両側から対向して走査光学系が配備され、上記回転軸を挟んで両側からほぼ対向するように入射される光ビームを上記光偏向器が等角速度的に偏向させ、これらの偏向ビームをそれぞれ対応する被走査面に上記走査光学系が収束させるように構成された光走査装置の上記走査光学系であって、
    上記各走査光学系を構成する光学素子のうち光偏向器の最も近くに配置されている光学素子は走査レンズであり、
    対向して配備された双方の走査光学系の上記各走査レンズに入射し各走査レンズの入射面で反射される光ビームの一部が、対向する他方の走査光学系を通過し被走査面上に到達してもその光ビームが集光しないように、上記各走査レンズの入射面が構成されていることを特徴とする走査光学系。
  2. 請求項1記載の走査光学系において、各走査レンズの入射面の概略の断面形状が、主走査方向と副走査方向の両方とも光偏向器側に凸形状であることを特徴とする走査光学系。
  3. 請求項1記載の走査光学系において、各走査レンズの入射面の概略の断面形状が、主走査方向と副走査方向の一方はほぼ直線形状であり、他方が光偏向器側に凸形状であることを特徴とする走査光学系。
  4. 走査光学系として請求項1乃至3記載のいずれかに記載の走査光学系を搭載した光走査装置。
  5. 請求項4記載の光走査装置において、光偏向器に対して、主走査方向には平行状態、あるいはそれにほぼ近い発散状態または集束状態の光ビームが入射し、副走査方向には上記光偏向器の偏向反射面上でほぼ結像することを特徴とする光走査装置。
  6. 電子写真プロセスを実行することによって画像を形成する画像形成装置であって、電子写真プロセスの露光プロセスを実行する装置として請求項4または5記載の光走査装置を搭載した画像形成装置。
  7. 電子写真プロセスを実行することによって色ごとの画像を形成し、色ごとの画像を重ねることによってカラー画像を形成するカラー画像形成装置であって、電子写真プロセスの露光プロセスを実行する装置として請求項4または5記載の光走査装置を搭載したカラー画像形成装置。
  8. 電子写真プロセスを実行することによって色ごとの画像を形成し、色ごとの画像を重ねることによってカラー画像を形成するカラー画像形成装置であって、色ごとに電子写真プロセスを実行して色ごとの画像を形成する画像形成ステーションを個別に有し、各画像形成ステーションにおいて電子写真プロセスの露光プロセスを実行する装置として請求項4または5記載の光走査装置を搭載したタンデム型のカラー画像形成装置。
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