JP6304049B2 - 車両下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両下部構造に関する。
下記特許文献1には、水素エンジンを備えた自動車におけるタンク搭載構造に関する発明が開示されている。具体的には、フロアパネルの車両幅方向略中央部に車両下側へ開口したセンタートンネルが形成されていると共に、このセンタートンネルの車両下側の空間に水素ガスが貯留可能とされたタンクがセンタートンネルに沿って延設されている。タンクは剛性が高くなるように構成されているので、車両中央部に剛性が高いタンクが設けられることで車体全体の剛性を向上させている。
特開平4−368227号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成によると、タンクには、車両幅方向に沿ってタンク外周面からタンク外側へ延設された取付フランジが形成されており、この取付フランジをフロアパネルに取り付けられているフロアリンフォースにボルト締めすることで、タンクをフロアパネル引いては車両へ取り付けている。このため、車両側面衝突(以下、この衝突形態を「車両側突」という)時、車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重が入力されると、フロアリンフォースからタンクへと衝突荷重が直接入力される。したがって、衝撃力に耐えられるようタンク自体を強固な構成とする必要があることから、タンクの軽量化やコストの低減という点で上記先行技術は改善の余地がある。
本発明は上記問題を考慮し、タンクの軽量化やコストを低減できる車両下部構造を得ることを目的とする。
請求項1記載の発明に係る車両下部構造は、フロアパネルの略車両幅方向中央に車両前後方向に沿って延設されかつ車両下側に向けて開口されたフロアトンネルと、前記フロアパネルに取り付けられると共に、車両前後方向又は車両幅方向に沿って延設され、車両下側へ突出された凸部と、前記凸部に締結されたタンクバンドによって前記フロアトンネル内に上部が収容された状態で保持されたタンクと、前記凸部と前記タンクの下部との間に設けられ、車両側方からの衝突荷重によって車両幅方向に変位する前記凸部から前記タンクへ作用する衝撃力を緩和する第1緩衝部と、前記タンク及び前記タンクバンドの車両下側に板状に形成されると共に、少なくとも前記タンクを車両下側から覆うように設けられたタンク保護板と、を有し、前記タンク保護板は、前記タンクを支持しているインナパネルと、当該インナパネルに対して車両下方に離間して配置されたアウタパネルとで構成されている
請求項2記載の発明に係る車両下部構造は、請求項1記載の車両下部構造において、前記第1緩衝部には、前記衝撃力を吸収する緩衝部材が設けられている。
請求項記載の発明に係る車両下部構造は、請求項1又は2記載の車両下部構造において、 前記タンクバンドは、一方のバンドと他方のバンドとに分割されて構成されていると共に、それぞれのバンドの一方の端部は前記凸部に締結され、当該一方のバンドと当該他方のバンドとは離間して配設されている。
請求項記載の発明に係る車両下部構造は、フロアパネルの略車両幅方向中央に車両前後方向に沿って延設されかつ車両下側に向けて開口されたフロアトンネルと、前記フロアパネルに取り付けられると共に、車両前後方向又は車両幅方向に沿って延設され、車両下側へ突出された凸部と、前記凸部に締結されたタンクバンドによって前記フロアトンネル内に上部が収容された状態で保持されたタンクと、前記タンクバンドの一部に形成され、車両側方からの衝突荷重によって車両幅方向に変位する前記凸部から前記タンクへ作用する衝撃力を緩和する第2緩衝部と、前記タンク及び前記タンクバンドの車両下側に板状に形成されると共に、少なくとも前記タンクを車両下側から覆うように設けられたタンク保護板と、を有し、前記タンク保護板は、前記タンクを支持しているインナパネルと、当該インナパネルに対して車両下方に離間して配置されたアウタパネルとで構成されている
請求項記載の発明に係る車両下部構造は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の車両下部構造において、前記タンクバンドには、前記タンクと当接すると共に、前記タンクの当接した箇所の外側面と同一形状に形成されたタンク支持部が設けられている。
請求項1記載の発明によれば、フロアトンネル内に収容されたタンクとフロアパネルに取り付けられた凸部との間には、第1緩衝部が設けられている。一般的に、車両側突時、車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重がフロアパネルへ入力されると、フロアパネルとフロアパネルに取り付けられた凸部とが車両幅方向に沿って変位してタンクと当接することで凸部からタンクへ衝撃力が作用する。しかしながら、本発明では、第1緩衝部によって凸部からタンクへ作用する衝撃力を緩和させることができる。したがって、タンクの耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。
また、タンクはタンク保護板によって車両下側から覆われていることから、障害物等によって車両下側から車両へと入力される衝撃力はタンク保護板に入力される。つまり、車両下側からの衝撃力はタンクへ直接伝達されにくく、タンク保護板で緩和させることができる。
さらに、インナパネルとアウタパネルとの囲まれた領域を変形吸収部とすることができる。これにより、障害物等によって車両下側から車両へと入力される衝撃力によってタンク保護板が車両上側へ突出するように変形しても、変形吸収部によってタンク保護板とタンクとの当接が抑制されることから、タンク保護板からタンクへ作用する衝撃力を緩和することができる。
請求項2記載の発明によれば、第1緩衝部には緩衝部材が設けられていることから、車両側突時の凸部からタンクへ作用する衝撃力をより緩和させることができる。したがって、タンクの耐衝撃構造をより簡素な構造とすることができる。
請求項記載の発明によれば、タンクバンドは、一方のバンドと他方のバンドとで構成されていると共に、一方のバンドと他方のバンドとは離間されている。したがって、この離間したスペースでタンクバンドやフロアパネル等の寸法バラつきや組付けバラつきを吸収することができる。
請求項記載の発明によれば、タンクバンドにおける凸部とタンクとの間の範囲に第2緩衝部を有している。一般的に、車両側突時、車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重がフロアパネルへ入力されると、フロアパネルとフロアパネルに取り付けられた凸部とが車両幅方向に沿って変位することで凸部からタンクへ衝撃力が作用する。しかしながら、本発明では、第2緩衝部によって凸部からタンクへ作用する衝撃力を緩和することができる。したがって、タンクの耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。
また、タンクはタンク保護板によって車両下側から覆われていることから、障害物等によって車両下側から車両へと入力される衝撃力はタンク保護板に入力される。つまり、車両下側からの衝撃力はタンクへ直接伝達されにくく、タンク保護板で緩和させることができる。
さらに、インナパネルとアウタパネルとの囲まれた領域を変形吸収部とすることができる。これにより、障害物等によって車両下側から車両へと入力される衝撃力によってタンク保護板が車両上側へ突出するように変形しても、変形吸収部によってタンク保護板とタンクとの当接が抑制されることから、タンク保護板からタンクへ作用する衝撃力を緩和することができる。
請求項記載の発明によれば、タンクの外側面と同一形状とされたタンク支持部がタンクを支持することから、タンクとタンク支持部とは一定に当接されている。したがって、タンクを所定の位置に保持できると共に、タンクを安定して支持できるのでタンクが振動するのを抑制できる。このため、振動によってタンクへ作用する衝撃力を緩和することができるので、タンクの耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。
請求項1、2、4、5記載の本発明に係る車両下部構造は、タンクの軽量化やコストを低減できるという優れた効果を有する。
請求項記載の本発明に係る車両下部構造は、組付け性を向上させることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両下部構造を備えたフロアパネルを車両後方から車両前方へ向かって見た状態を示す分解斜視図である。 (A)は対比例に係る車両下部構造を備えた車両を示す断面図であり、(B)は(A)に対し第1実施形態に係る車両下部構造を備えた車両を示す断面図である。 (A)は第1実施形態に係る車両下部構造におけるタンクバンドがフロアリンフォースに取り付けられた状態を示す断面図であり、(B)は(A)に対しタンクバンドがフロアクロスメンバに取り付けられた状態を示す断面図である。 第1実施形態の変形例に係る車両下部構造を車両正面から見た断面図である。 第2実施形態に係る車両下部構造におけるタンクバンドがフロアリンフォースに取り付けられた状態を示す断面図である。 第3実施形態に係る車両下部構造におけるタンクバンドがフロアリンフォースに取り付けられた状態を示す断面図である。 (A)は第4実施形態に係る車両下部構造におけるタンクバンドがフロアリンフォースに取り付けられた状態を示す断面図であり、(B)は(A)のタンクバンドを示す拡大斜視図である。 (A)は第4実施形態の変形例に係る車両下部構造におけるタンクバンドに対し2部品で構成されたタンク保持部材が設けられた状態を示す断面図であり、(B)は(A)に対し1部品で構成されたタンク保持部材が設けられた状態を示す断面図である。 (A)は第5実施形態に係る車両下部構造におけるタンクバンドがフロアリンフォースに取り付けられた状態を示す断面図であり、(B)は(A)に対しタンクバンドがフロアクロスメンバに取り付けられた状態を示す断面図である。 (A)は第5実施形態の変形例に係る車両下部構造におけるタンクバンドの第2緩衝部を示す拡大断面図であり、(B)は(A)に対しさらに別の変形例を示す拡大断面図である。 (A)は第6実施形態に係る車両下部構造におけるタンクバンドに対し2部品で構成されたタンク保持部材が設けられた状態を示す断面図であり、(B)は(A)に対し1部品で構成されたタンク保持部材が設けられた状態を示す断面図である。 第7実施形態に係る車両下部構造におけるタンクバンドがフロアクロスメンバに取り付けられた状態を示す断面図である。 第8実施形態に係る車両下部構造を備えたフロアパネルを車両後方から車両前方へ向かって見た状態を示す分解斜視図である。 (A)は第8実施形態に係る車両下部構造における通常状態を車両側面から見た断面図であり、(B)は(A)に対しタンクバンド取り付け位置での車両側面から見た断面図であり、(C)は(A)に対しタンク保護板変形時の状態を示す断面図である。 (A)は第8実施形態に係る車両下部構造を車両側面から見た断面図であり、(B)は(A)におけるZ部を拡大した断面図であり、(C)は(A)におけるY部を拡大した断面図である。 (A)は第8実施形態の第1変形例に係る車両下部構造を車両側面から見た断面図であり、(B)は(A)に対し第2変形例を示す断面図であり、(C)は(A)に対し第3変形例を示す断面図であり、(D)は(A)に対し第4変形例を示す断面図である。 (A)は第9実施形態に係る車両下部構造を車両正面から見た断面図であり、(B)は(A)に対し第1変形例を示す断面図であり、(C)は(A)に対し第2変形例を示す断面図であり、(D)は(A)に対し第3変形例を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1、2を用いて、本発明に係る車両前部構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において示される矢印FRは車両前後方向前側、矢印OUTは車両幅方向外側、矢印UPは車両上下方向上側をそれぞれ示す。
図1に示されるように、車両10の下部を構成するフロアパネル12には、略車両幅方向中央にフロアトンネル14が形成されている。このフロアトンネル14は、車両前後方向に直交する断面形状が逆U字状かつ開口16が車両下方に向けて形成されており、フロアパネル12の前端に設けられたダッシュパネル18からフロアパネル12の後端部に亘って車両前後方向に沿って延設されている。なお、本実施形態ではフロアトンネル14はフロアパネル12の略車両幅方向中央に形成されているが、多少ずれた位置に形成されていてもよい。
フロアトンネル14の車両下側かつフロアトンネル14内には、タンクとしての水素タンク20が収容されている(図3参照)。この水素タンク20は、車両前後方向を軸とする略円筒状に形成されていると共に、車両前後方向の両端が略半球状に形成された端部によって閉じられている。これによって、水素タンク20は内部が密閉構造とされ、水素が充填可能とされている。また、水素タンク20は、水素タンク20の車両下側に設けられると共に、平面視で略矩形状に形成され長手方向の両端部がボルト22(図3参照)等によってフロアパネル12側に締結された複数のタンクバンド24によって車両下側から支持される。
水素タンク20は、下部を除いた部分がフロアトンネル14内に収容されていると共に、図2(B)に示されるように、車両上下方向の中心C1がフロアパネル12に結合された後述するフロアリンフォース26のリンフォース底壁部38よりも上側に配置される。なお、水素タンク20の車両上下方向の高さは、路面Rにおける障害物等との干渉を避けるため所定の高さに設定されている。つまり、水素タンク20を中心にフロアが設定されている。したがって、図2(A)に示された水素タンク20の車両上下方向の中心がフロアリンフォース26のリンフォース底壁部38よりも下側に配置された構成と比較すると、本実施形態では、フロアトンネル14の車両上下方向の高さ寸法が大きくなると共に、フロアパネル12の車両下側面が車両下側に配置される。これによって、車室内の空間28が拡大される。また、水素タンク20の車両幅方向外側にフロアトンネル14の側壁部30が配置されることで、水素タンク20がフロアトンネル14によって覆われる範囲が増えることから車両側突時に水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和させることができる。さらに、フロアトンネル14の車両上下方向の高さ寸法が大きくなることで、フロアトンネル14の剛性が向上して車両前面衝突時にフロアパネル12に作用する衝突荷重がフロアトンネル14に集中する。これによって、水素タンク20への衝突荷重の入力が緩和される。
図3(A)に示されるように、フロアトンネル14の開口16の端部、すなわちフロアトンネル14の車両下側端部32とフロアパネル12の下壁部34との結合部近傍には、それぞれ凸部としてのフロアリンフォース26が結合されている。フロアリンフォース26は、車両前後方向に直交する断面が略車両上下方向に沿って延設された一対のリンフォース縦壁部36と、このリンフォース縦壁部36の車両下側の端部同士を繋ぐリンフォース底壁部38とで略U字状に形成されていると共に、フロアトンネル14に沿って略車両前後方向に延設されている。また、それぞれのリンフォース縦壁部36の車両上側の端部には、車両幅方向に沿って互いに離間する方向へ延設されたフランジ部40が設けられており、このフランジ部40はフロアパネル12に結合されている。これにより、フロアリンフォース26はフロアパネル12に結合されている。
フロアリンフォース26のリンフォース底壁部38には、板厚方向に貫通されたリンフォース締結孔39が形成されており、このリンフォース締結孔39とタンクバンド24の両端部に板厚方向に貫通されたバンドクロス締結孔41とにボルト22を挿通してナット42で締結することで、タンクバンド24がフロアリンフォース26を介してフロアパネル12に締結されている。なお、タンクバンド24は、水素タンク20の車両下側と当接するタンク支持部としてのタンク当接部44が水素タンク20の外周面の形状と略同一の形状とされている。
タンクバンド24が設けられた箇所におけるフロアリンフォース26の車両内側のリンフォース縦壁部36と、水素タンク20の外側面との間には、第1緩衝部46が設けられている。本実施形態では、この第1緩衝部46に緩衝部材48が設けられている。この緩衝部材48は、ゴム製のブロックとされており、フロアリンフォース26の車両内側のリンフォース縦壁部36に取り付けられている。なお、緩衝部材48は、タンクバンド24の車両上側に設けられていることで、車両下側への脱落が抑制されている。また、本実施形態では、緩衝部材48はゴム製のブロックとされているが、これに限らず、アルミニウム合金製等その他の材質で構成されていてもよく、またメッシュ構造やハニカム構造としてもよい。
図3(B)に示されるように、凸部としてのフロアクロスメンバ50が設けられている箇所にタンクバンド24が取り付けられる場合は、タンクバンド24はフロアクロスメンバ50に締結されている。具体的には、フロアクロスメンバ50はメンバ縦壁部52と、メンバ縦壁部52の車両下側の端部から車両幅方向に延説されたメンバ底壁部54とで車両前後方向に直交する断面形状が略L字状に形成されている。そして、メンバ底壁部54の車両幅方向外側の端部は、フロアリンフォース26のリンフォース底壁部38に車両下側から溶接によって結合されていると共に、メンバ縦壁部52の車両上側の端部がフロアトンネル14の開口16の端部に結合されている。これにより、フロアクロスメンバ50はフロアパネル12に結合されている。
フロアクロスメンバ50のメンバ底壁部54には、板厚方向に貫通されたメンバ締結孔55が形成されている。このメンバ締結孔55とタンクバンド24の両端部に板厚方向に貫通されたバンドクロス締結孔41とにボルト22を挿通してナット42で締結することで、タンクバンド24がフロアクロスメンバ50を介してフロアパネル12に締結されている。
タンクバンド24が設けられた箇所におけるフロアクロスメンバ50の車両内側のメンバ縦壁部52と、水素タンク20の外側面との間にも、第1緩衝部46が設けられている。この第1緩衝部46にも、上述と同様に、緩衝部材48が設けられている。そして、緩衝部材48は、タンクバンド24の車両上側に設けられていることから、車両下側への脱落が抑制されている。
なお、上述のフロアクロスメンバ50は、フロアリンフォース26に結合された構成とされているが、これに限らず、図4に示されるように、フロアパネル12にのみ結合された構成としてもよい。この場合においても、タンクバンド24は凸部としてのフロアクロスメンバ51を介してフロアパネル12に締結されている。
また、図示はしないが、水素タンク20をフロアパネル12へと組付ける際は、タンクバンド24を水素タンク20に当接させた状態で同時に車両上側へと持ち上げて、フロアパネル12の車両下側からフロアパネル12のフロアトンネル14内に水素タンク20を収容させる。そして、タンクバンド24とフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)とをボルト22で締結することで、水素タンク20及びタンクバンド24が同時に車両10に取り付けることができる。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、第1実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図3(A)、(B)に示されるように、フロアトンネル14内に収容された水素タンク20とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51(図4参照)との間には、第1緩衝部46が設けられている。一般的に、車両側突時、車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重がフロアパネル12へ入力されると、フロアパネル12とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51とが車両幅方向に沿って変位して水素タンク20と当接することでフロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51から水素タンク20へ衝撃力が作用する。しかしながら、本発明では、第1緩衝部46によってフロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51と水素タンク20とは離間していることから、フロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51から水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和させることができる。したがって、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。これにより、水素タンク20の軽量化やコストを低減できる。
また、第1緩衝部46には緩衝部材48が設けられていることから、車両側突時のフロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51から水素タンク20へ作用する衝撃力をより緩和させることができる。したがって、水素タンク20の耐衝撃構造をより簡素な構造とすることができる。
さらに、タンクバンド24の車両幅方向の両端部は、それぞれ車両幅方向における一方のフロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51と、反対側に設けられた他方のフロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51とに締結されている。したがって、車両側突時に車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重がフロアパネル12へ入力されると、一方のフロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51からタンクバンド24を介して他方の一方のフロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51へ衝突荷重が伝達される。これにより、水素タンク20に直接作用する衝突荷重を低減することができる。
さらにまた、水素タンク20の外側面と同一形状とされたタンク当接部44が水素タンク20を支持することから、水素タンク20とタンク当接部44とは一定に当接されている。したがって、水素タンク20を所定の位置に保持できると共に、水素タンク20を安定して支持できるので水素タンク20が振動するのを抑制できる。このため、振動によって水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和することができるので、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。
(第2実施形態)
次に、図5を用いて、本発明に係る車両前部構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態に係る車両下部構造は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、タンクバンド58が分割構造とされている点に特徴がある。
すなわち、タンクバンド58は、一方のバンドとしての第1バンド60と他方のバンドとしての第2バンド62とで構成されている。なお、第1バンド60と第2バンド62とは、車両幅方向略中央を中心に車両幅方向で左右対称構造であるので、以下においては一方の第1バンド60についてのみ図示及び説明する。
第1バンド60は、車両幅方向に沿って延設された締結壁部64と、この締結壁部64の車両下側に設けられたタンク支持壁部66と、締結壁部64とタンク支持壁部66とを連結する連結壁部68とを含んで構成されている。締結壁部64は、フロアリンフォース26のリンフォース底壁部38に車両下側から当接されている。そして、締結壁部64にはリンフォース底壁部38に形成されているリンフォース締結孔39に対応した位置に板厚方向に貫通されたリンフォース締結孔65が形成されていると共に、リンフォース締結孔39とリンフォース締結孔65とにボルト22を挿通してナット42で締結することで、締結壁部64ひいては第1バンド60がフロアリンフォース26を介してフロアパネル12に締結されている。
締結壁部64の車両幅方向内側の端部は、フロアリンフォース26に取り付けられた緩衝部材48の車両幅方向内側端部と略同一の位置まで車両幅方向内側に延設されている。すなわち、緩衝部材48を締結壁部64が車両下側から支持可能な構成とされている。これにより、緩衝部材48の車両下側への脱落が抑制されている。
締結壁部64の車両幅方向内側端部から車両下側へ連結壁部68が延設されている。そして、連結壁部68の車両下側端部から車両幅方向に沿って車両幅方向内側へタンク支持壁部66が延設されている。タンク支持壁部66は、水素タンク20の車両下側と当接すると共に、車両幅方向内側の端部が水素タンク20の車両幅方向における中心C2よりも車両幅方向外側に位置するように構成されている。したがって、第1バンド60と第2バンド62とは、離間した状態でフロアリンフォース26に取り付けられている。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、第2実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、第1実施形態と同様、図5に示されるように、フロアトンネル14内に収容された水素タンク20とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)との間には、第1緩衝部46が設けられている。一般的に、車両側突時、車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重がフロアパネル12へ入力されると、フロアパネル12とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)とが車両幅方向に沿って変位して水素タンク20と当接することでフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ衝撃力が作用する。しかしながら、本発明では、第1緩衝部46によってフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)と水素タンク20とは離間していることから、フロアリンフォース2(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和させることができる。したがって、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。これにより、水素タンク20の軽量化やコストを低減できる。
また、第1緩衝部46には緩衝部材48が設けられていることから、車両側突時のフロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51から水素タンク20へ作用する衝撃力をより緩和させることができる。したがって、水素タンク20の耐衝撃構造をより簡素な構造とすることができる。
さらに、タンクバンド58は、第1バンド60と第2バンド62とが離間した構成とされていることから、タンクバンド58やフロアパネル12等の寸法バラつきや組付けバラつきを吸収することができる。これにより、タンクバンド58の車両10への取り付けが容易となり、組付け性を向上させることができる
(第3実施形態)
次に、図6を用いて、本発明に係る車両前部構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1、2実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第3実施形態に係る車両下部構造は、基本的な構成は第2実施形態と同様とされ、タンクバンド70の第1バンド72と第2バンド74とが締結壁部64とタンク支持部としてのタンク支持壁部76とで構成されている点に特徴がある。なお、第1バンド72と第2バンド74とは、車両幅方向略中央を中心に車両幅方向で左右対称構造であるので、以下においては一方の第1バンド72についてのみ図示及び説明する。
すなわち、第1バンド72は、締結壁部64と、締結壁部64の車両幅方向内側の端部に設けられたタンク支持壁部76とを含んで構成されている。締結壁部64は、車両幅方向内側の端部が水素タンク20と当接する位置まで車両幅方向に沿って延設されている。また、タンク支持壁部76は、水素タンク20の外周面の形状と略同一の形状とされている。
(第3実施形態の作用・効果)
次に、第3実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、第1、2実施形態と同様、図6に示されるように、フロアトンネル14内に収容された水素タンク20とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)との間には、第1緩衝部46が設けられている。一般的に、車両側突時、車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重がフロアパネル12へ入力されると、フロアパネル12とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)とが車両幅方向に沿って変位して水素タンク20と当接することでフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ衝撃力が作用する。しかしながら、本発明では、第1緩衝部46によってフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)と水素タンク20とは離間していることから、フロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51から水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和させることができる。したがって、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。これにより、水素タンク20の軽量化やコストを低減できる。
また、第1緩衝部46には緩衝部材48が設けられていることから、車両側突時のフロアリンフォース26及びフロアクロスメンバ50、51から水素タンク20へ作用する衝撃力をより緩和させることができる。したがって、水素タンク20の耐衝撃構造をより簡素な構造とすることができる。
さらに、水素タンク20の外側面と同一形状とされた第1バンド72及び第2バンド74のタンク支持壁部76が水素タンク20を支持することから、水素タンク20とタンク支持壁部76とは一定に当接されている。したがって、水素タンク20を所定の位置に保持できると共に、水素タンク20を安定して支持できるので水素タンク20が振動するのを抑制できる。このため、振動によって水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和することができるので、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。
(第4実施形態)
次に、図7を用いて、本発明に係る車両前部構造の第4実施形態について説明する。なお、前述した第1〜3実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第4実施形態に係る車両下部構造は、基本的な構成は第2実施形態と同様とされ、タンクバンド78にタンク当接部材80が設けられている点に特徴がある。
すなわち、図7(A)に示されるように、タンクバンド78は第1バンド82と第2バンド84とで構成されている。なお、第1バンド82と第2バンド84とは、車両幅方向略中央を中心に車両幅方向で左右対称構造であるので、以下においては一方の第1バンド82についてのみ図示及び説明する。
第1バンド82は、締結壁部64と、この締結壁部64の車両下側に設けられたタンク支持壁部86と、締結壁部64とタンク支持壁部86とを連結する連結壁部68とを含んで構成されている。
締結壁部64の車両幅方向内側端部から車両下側へ連結壁部68が延設されている。そして、連結壁部68の車両下側端部から車両幅方向に沿って車両幅方向内側へタンク支持壁部86が延設されている。タンク支持壁部86は、水素タンク20の車両下側と離間すると共に、車両幅方向内側の端部が水素タンク20の車両幅方向における中心C2よりも車両幅方向外側に位置するように構成されている。
タンク支持壁部86の車両上側面には、タンク当接部材80が取り付けられている。このタンク当接部88は、上壁部90と、内側側壁部92と、タンク支持部としてのタンク当接部94と、底壁部96と、外側側壁部98とで車両前後方向に直交する断面形状が略矩形状に形成されている。
車両上側に設けられる上壁部90と車両幅方向内側に設けられる内側側壁部92との間には、タンク当接部94が設けられている。タンク当接部94は、水素タンク20と当接すると共に水素タンク20の外周面の形状と略同一の形状とされている。また、車両幅方向外側に設けられる外側側壁部98が連結壁部68と当接すると共に、車両下側に設けられる底壁部96がタンク支持壁部86と当接されている。このタンク当接部材80には、図7(B)に示されるように、板状に形成された取り付けタブ100が設けられている。そして、この取り付けタブ100の板厚方向に貫通されたタブ締結孔102と、タンク支持壁部86におけるタブ締結孔102に対応した位置で板厚方向に貫通された図示しない支持壁部締結孔とにボルト104を挿通させて図示しないナットで締結することでタンク当接部材80がタンク支持壁部86に固定されている。なお、本実施形態では、タンク当接部材80がボルト104によって締結された構造とされているが、これに限らず、構造用接着剤等でタンク支持壁部86に取り付けられた構成としてもよい。
また、本実施形態では、タンク当接部材80が分割構造とされたタンクバンド78に設けられた構成とされているが、これに限らず、図8(A)に示されるように、一つの部材で構成されたタンクバンド106に設けた構成としてもよい。また、本実施形態では、タンク当接部材80は左右対称にそれぞれ1つ設けられた構成とされているが、これに限らず、図8(B)に示されるように、一つの部材で構成されたタンク当接部材130としてもよい。このタンク当接部材130は、上壁部200と、タンク支持部としてのタンク当接部204と、底壁部206と、外側側壁部208とで形成されている。そして、タンク当接部204は水素タンク20と当接すると共に水素タンク20の外周面の形状と略同一の形状とされている。
(第4実施形態の作用・効果)
次に、第4実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、第1〜3実施形態と同様、図7(A)に示されるように、フロアトンネル14内に収容された水素タンク20とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)との間には、第1緩衝部46が設けられている。一般的に、車両側突時、車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重がフロアパネル12へ入力されると、フロアパネル12とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)とが車両幅方向に沿って変位して水素タンク20と当接することでフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ衝撃力が作用する。しかしながら、本発明では、第1緩衝部46によってフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)と水素タンク20とは離間していることから、フロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和させることができる。したがって、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。これにより、水素タンク20の軽量化やコストを低減できる。
また、第1緩衝部46には緩衝部材48が設けられていることから、車両側突時のフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ作用する衝撃力をより緩和させることができる。したがって、水素タンク20の耐衝撃構造をより簡素な構造とすることができる。
さらに、水素タンク20の外側面と同一形状とされたタンク当接部材80、130におけるタンク当接部94、204が水素タンク20を支持することから、水素タンク20とタンク当接部94、204とは一定に当接されている。したがって、水素タンク20を所定の位置に保持できると共に、水素タンク20を安定して支持できるので水素タンク20が振動するのを抑制できる。このため、振動によって水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和することができるので、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。
(第5実施形態)
次に、図9を用いて、本発明に係る車両前部構造の第5実施形態について説明する。なお、前述した第1〜4実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第5実施形態に係る車両下部構造は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、タンクバンド108に第2緩衝部110が設けられている点に特徴がある。
すなわち、図9(A)に示されるように、タンクバンド108は、締結壁部112と、この締結壁部112の車両内側に設けられたタンク当接部114と、締結壁部112とタンク当接部114とを連結する第2緩衝部110とを含んで構成されている。締結壁部112は、フロアリンフォース26のリンフォース底壁部38に車両下側から当接されている。そして、締結壁部112にはリンフォース底壁部38に形成されているリンフォース締結孔39に対応した位置に板厚方向に貫通されたバンドクロス締結孔113が形成されていると共に、リンフォース締結孔39とバンドクロス締結孔113とにボルト22を挿通してナット42で締結することで、締結壁部112ひいてはタンクバンド108がフロアリンフォース26を介してフロアパネル12に締結されている。
タンク当接部114は、水素タンク20の車両下側と当接すると共に、水素タンク20の外周面の形状と略同一の形状とされている。また、第2緩衝部110には、略車両上下方向で凹凸となるように屈曲された伸縮部116が形成されている。この伸縮部116によって、締結壁部112がタンク当接部114に対し相対的に変位可能とされている。なお、第2緩衝部110は、図9(A)、(B)及び図10(A)に示されるように略車両上下方向に凹凸となるように屈曲された構成に限らず、図10(B)に示されるように車両幅方向に凹凸となるように屈曲された伸縮部117が形成された構成でもよい。
図9(B)に示されるように、フロアクロスメンバ50が設けられている箇所では、タンクバンド108の両端部に設けられ板厚方向に貫通されたバンドクロス締結孔113とフロアクロスメンバ50のメンバ締結孔55とにボルト22を挿通してナット42で締結することで、タンクバンド108がフロアクロスメンバ50を介してフロアパネル12に締結されている。
(第5実施形態の作用・効果)
次に、第5実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図9(A)、(B)に示されるように、フロアトンネル14内に収容された水素タンク20とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)との間には、第1緩衝部46が設けられている。一般的に、車両側突時、車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重がフロアパネル12へ入力されると、フロアパネル12とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)とが車両幅方向に沿って変位して水素タンク20と当接することでフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ衝撃力が作用する。しかしながら、本発明では、第2緩衝部110によってフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和させることができる。したがって、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。これにより、水素タンク20の軽量化やコストを低減できる。
また、水素タンク20の外側面と同一形状とされたタンク当接部114が水素タンク20を支持することから、水素タンク20とタンク当接部114とは一定に当接されている。したがって、水素タンク20を所定の位置に保持できると共に、水素タンク20を安定して支持できるので水素タンク20が振動するのを抑制できる。このため、振動によって水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和することができるので、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。
(第6実施形態)
次に、図11を用いて、本発明に係る車両前部構造の第6実施形態について説明する。なお、前述した第1〜5実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第6実施形態に係る車両下部構造は、基本的な構成は第5実施形態と同様とされ、タンクバンド118にタンク当接部材80が設けられている点に特徴がある。
すなわち、図11(A)に示されるように、タンクバンド118は、締結壁部112と、この締結壁部112の車両内側に設けられたタンク支持壁部120と、締結壁部112とタンク支持壁部120とを連結する第2緩衝部110とを含んで構成されている。タンク支持壁部120は、一対の側壁部126と、この側壁部126の車両下側端部同士を連結する底壁部128とで車両前後方向に直交する断面形状が略U字状に形成されている。また、タンク支持壁部120は、水素タンク20の車両下側と離間した位置に配置されている。
タンク支持壁部120には、タンク当接部材80が2つ取り付けられている。すなわち、一方のタンク当接部材80は、外側側壁部98が一方の側壁部126と当接すると共に、底壁部96が底壁部128と当接してタンク支持壁部120に取り付けられている。同様に、他方のタンク当接部材80も、外側側壁部98が他方の側壁部126と当接すると共に、底壁部96が底壁部128と当接してタンク支持壁部120に取り付けられている。つまり、一方のタンク当接部材80と他方のタンク当接部材80とは、水素タンク20の車両幅方向中央を中心に左右対称となるように配置されている。
なお、本実施形態では、タンク当接部材80は左右対称にそれぞれ1つ設けられた構成とされているが、これに限らず、図11(B)に示されるように、一つの部材で構成されたタンク当接部材130としてもよい。
(第6実施形態の作用・効果)
次に、第6実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、第5実施形態と同様、図11(A)、(B)に示されるように、フロアトンネル14内に収容された水素タンク20とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)との間には、第1緩衝部46が設けられている。一般的に、車両側突時、車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重がフロアパネル12へ入力されると、フロアパネル12とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)とが車両幅方向に沿って変位して水素タンク20と当接することでフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ衝撃力が作用する。しかしながら、本発明では、第2緩衝部110によってフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和させることができる。したがって、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。これにより、水素タンク20の軽量化やコストを低減できる。
また、水素タンク20の外側面と同一形状とされたタンク当接部材80、130におけるタンク当接部94、204が水素タンク20を支持することから、水素タンク20とタンク当接部94、204とは一定に当接されている。したがって、水素タンク20を所定の位置に保持できると共に、水素タンク20を安定して支持できるので水素タンク20が振動するのを抑制できる。このため、振動によって水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和することができるので、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。
(第7実施形態)
次に、図12を用いて、本発明に係る車両前部構造の第7実施形態について説明する。なお、前述した第1〜6実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第7実施形態に係る車両下部構造は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、第1緩衝部46に緩衝スペース131が設けられている点に特徴がある。
すなわち、図12に示されるように、タンクバンド24が設けられた箇所におけるフロアクロスメンバ50の車両内側のメンバ縦壁部52と、水素タンク20の外側面との間には、第1緩衝部46が設けられている。この第1緩衝部46には、緩衝スペース131が設けられていることで、空間が設けられている。なお、フロアクロスメンバ50にタンクバンド24が取り付けられた箇所に限らず、フロアリンフォース26にタンクバンド24が取り付けられた箇所における第1緩衝部46に緩衝スペース131が設けられていてもよい。
(第7実施形態の作用・効果)
次に、第7実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図12に示されるように、フロアトンネル14内に収容された水素タンク20とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)との間には、第1緩衝部46が設けられている。一般的に、車両側突時、車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重がフロアパネル12へ入力されると、フロアパネル12とフロアパネル12に取り付けられたフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)とが車両幅方向に沿って変位して水素タンク20と当接することでフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ衝撃力が作用する。しかしながら、本発明では、第1緩衝部46によってフロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)と水素タンク20とは離間していることから、フロアリンフォース26(フロアクロスメンバ50、51)から水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和させることができる。したがって、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。これにより、水素タンク20の軽量化やコストを低減できる。
また、タンクバンド24の車両幅方向の両端部は、それぞれ車両幅方向における一方のフロアクロスメンバ50(フロアリンフォース26、フロアクロスメンバ51)と、反対側に設けられた他方のフロアクロスメンバ50(フロアリンフォース26、フロアクロスメンバ51)とに締結されている。したがって、車両側突時に車両幅方向外側から車両幅方向に沿って衝突荷重がフロアパネル12へ入力されると、一方のフロアクロスメンバ50(フロアリンフォース26、フロアクロスメンバ51)からタンクバンド24を介して他方のフロアクロスメンバ50(フロアリンフォース26、フロアクロスメンバ51)へ衝突荷重が伝達される。これにより、水素タンク20に直接作用する衝突荷重を低減することができる。
なお、本実施形態では、タンクバンド24は一部品で構成されているが、これに限らず、分割構造とされていてもよい。また、タンクバンド24にタンク当接部材80が設けられた構成としてもよい。
(第8実施形態)
次に、図13〜15を用いて、本発明に係る車両前部構造の第8実施形態について説明する。なお、前述した第1〜7実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第8実施形態に係る車両下部構造は、第1〜7実施形態に追加される構成とされ、水素タンク20の車両下側にタンク保護板134が設けられている点に特徴がある。
すなわち、図13に示されるように、タンクバンド24によってフロアパネル12へ取り付けられる水素タンク20の車両下側には、一対の保護板側壁部135と、この保護板側壁部135の車両下側の端部同士を連結する保護板底壁部136と、保護板側壁部135の車両上側の端部から車両幅方向に沿って互いに離間するよう延設された保護板フランジ部133と、で車両前後方向に直交する断面形状がハット形状とされたタンク保護板134が設けられている。このタンク保護板134の保護板フランジ部133は、図14(A)に示されるように、フロアリンフォース26のリンフォース底壁部38に車両下側から当接されていると共に、リンフォース底壁部38のリンフォース締結孔39と保護板フランジ部133に板厚方向に貫通された保護板締結孔138とにボルト22を挿通させてナット42で締結することで、保護板フランジ部133はフロアリンフォース26ひいてはフロアパネル12へ取り付けられている。なお、タンクバンド24が取り付けられている箇所については、図14(B)に示されるように、タンクバンド24と、タンクバンド24をフロアリンフォース26に締結しているボルト22とを車両下側から覆うようにタンク保護板134の保護板フランジ部133が屈曲されている。
また、図15(A)に示されるように、タンク保護板134の前端部140には、立ち上がり部142が形成されている。この立ち上がり部142は、前端部140から車両上下方向に沿って水素タンク20の前端部と離間して車両上側へと延設されている。これにより、車両前側から衝突荷重の入力があった場合に、立ち上がり部142が衝突荷重を受けることで水素タンク20へ作用する衝撃を緩和することができる。さらにまた、図15(C)に示されるように、タンク保護板134の前端部140と同様、タンク保護板134の後端部144にも立ち上がり部142が形成されている。これにより、車両後側から衝突荷重の入力があった場合に、立ち上がり部142が衝突荷重を受けることで水素タンク20へ作用する衝撃を緩和することができる。
また、タンク保護板134は、一枚の部材で水素タンク20を車両下側から覆う構成のみならず、図16(A)〜(D)に示される第1〜第4変形例のように、複数の部材で構成されていてもよい。すなわち、図16(A)に示される第1変形例のタンク保護板132は、第1前側保護板146と第1後側保護板148とで構成されている。この第1前側保護板146と第1後側保護板148とは、第1前側保護板146の後端部に第1後側保護板148の前端部が重ねられた状態でフロアリンフォース26等にボルト22で締結されている。つまり、水素タンク20は、タンクバンド24も含め全面が覆われた構成とされている。したがって、第1前側保護板146及び第1後側保護板148それぞれのサイズは、1枚で構成される場合と比べ小さくすることができるので、タンク保護板132の組み付け時の取り回しが容易になると共に、水素タンク20を確実に保護することができる。
図16(B)に示される第2変形例のタンク保護板129は、第2前側保護板150と第2後側保護板152とで構成されている。この第2前側保護板150と第2後側保護板152とは、第2前側保護板150の後端部と第2後側保護板152の前端部とが対向した状態でフロアリンフォース26等にボルト22で締結されている。したがって、第2前側保護板150及び第2後側保護板152それぞれのサイズは、1枚で構成される場合と比べ小さくすることができるので、タンク保護板129の組み付け時の取り回しが容易になると共に、取り付け作業が容易となる。
図16(C)に示される第3変形例のタンク保護板139は、第3前側保護板154と第3中間保護板156と第3後側保護板158とで構成されている。この第3前側保護板154と第3中間保護板156とは、車両前側のタンクバンド24の車両下側で第3前側保護板154の後端部と第3中間保護板156の前端部とが対向した状態でフロアリンフォース26等にボルト22で締結されている。また、第3中間保護板156と第3後側保護板158とは、車両後側のタンクバンド24の車両下側で第3中間保護板156の後端部と第3後側保護板158の前端部とが対向した状態でフロアリンフォース26等にボルト22で締結されている。つまり、第3前側保護板154と第3中間保護板156と第3後側保護板158とは、それぞれ単体のサイズをより小さくできると共に、水素タンク20は、タンクバンド24も含め略全面が覆われた構成とされている。これによって、タンク保護板139の組み付け時の取り回しがより容易になると共に、水素タンク20を確実に保護することができる。
図16(D)に示される第4変形例のタンク保護板141は、第4前側保護板160と第4中間保護板162と第4後側保護板164とで構成されている。この第4前側保護板160と第4中間保護板162とは、車両前側のタンクバンド24の車両下側で第4前側保護板160の後端部と第4中間保護板162の前端部とが当該タンクバンド24を挟んだ状態でフロアリンフォース26等にボルト22で締結されている。また、第4中間保護板162と第4後側保護板164とは、車両後側のタンクバンド24の車両下側で第4中間保護板162の後端部と第4後側保護板164の前端部とが当該タンクバンド24を挟んだ状態でフロアリンフォース26等にボルト22で締結されている。これによって、水素タンク20の表面が車外に露出するのを抑制すると共に、第4前側保護板160と第4中間保護板162と第4後側保護板164とのそれぞれの単体のサイズをさらに小さくすることができる。これによって、タンク保護板141の組み付け時の取り回しがさらに容易になると共に、取り付け作業が一層容易となる。
(第8実施形態の作用・効果)
次に、第8実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図14(A)に示されるように、水素タンク20はタンク保護板134によって車両下方から覆われていることから、図14(c)に示されるように、障害物等によって車両下方から車両10へと入力される衝撃力はタンク保護板134に入力される。つまり、車両側突時のみならず、車両下方からの衝撃力も水素タンク20へ直接伝達されず、タンク保護板134で緩和させることができる。これにより、水素タンク20へ作用する衝撃を一層緩和することができる。
(第9実施形態)
次に、図17を用いて、本発明に係る車両前部構造の第9実施形態について説明する。なお、前述した第1〜8実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第9実施形態に係る車両下部構造は、基本的な構成は第8実施形態と同様とされ、タンク保護板166が車両上下方向に複数のパネルを有している点に特徴がある。
すなわち、図17(A)に示されるように、タンク保護板166は、アウタパネルとしての第1アウタパネル168とインナパネルとしての第1インナパネル170とで構成されている。第1アウタパネル168は、一対のアウタ側壁部169と、このアウタ側壁部169の車両下側の端部同士を連結するアウタ底壁部172と、アウタ側壁部169の車両上側の端部から車両幅方向に沿って互いに離間するよう延設されたアウタフランジ部173と、で車両前後方向に直交する断面形状がハット形状に形成されている。この第1アウタパネル168のアウタフランジ部173は、フロアリンフォース26のリンフォース底壁部38に車両下側から当接されていると共に、リンフォース底壁部38のリンフォース締結孔39とアウタフランジ部173に板厚方向に貫通された図示しないアウタ締結孔とにボルト22を挿通させてナット42で締結することで、アウタフランジ部173はフロアリンフォース26ひいてはフロアパネル12へ取り付けられている。
第1インナパネル170は、一対のインナ側壁部171と、このインナ側壁部171の車両下側の端部同士を連結する車両幅方向に延設されたインナ底壁部176と、インナ底壁部176の車両幅方向中央に形成されたタンク支持部としてのタンク当接部178とで車両前後方向に直交する断面形状が略U字状に形成されている。インナ側壁部171は、アウタ側壁部169の車両幅方向内側面に結合されることで、第1インナパネル170と第1アウタパネル168とは一体的に構成されている。また、タンク当接部178は、水素タンク20の外周面の形状と略同一の形状とされている。
さらに、第1インナパネル170と第1アウタパネル168との間には、変形吸収部180が設けられている。この変形吸収部180は、一対のアウタ側壁部169と、アウタ底壁部172と、インナ底壁部176と、タンク当接部178とで囲まれた空間とされている。なお、この変形吸収部180の大きさは、図17(B)に示される第1変形例のように、アウタパネルとしての第1アウタパネル188のアウタ底壁部190を車両下側へ移動させた形状に変更したり、図17(C)に示される第2変形例のようにアウタパネルとしての第1アウタパネル192を平板状に形成しかつインナパネルとしての第1インナパネル194の形状を略ハット形状にする等によって適宜変更してもよい。
また、本実施形態では、図17(A)に示されるように、タンク保護板166が第1インナパネル170と第1アウタパネル168との2部品によって構成されているが、これに限らず、図17(D)に示される変形例のように、アウタパネルとしての第2アウタパネル182と、水素タンク20と当接されたインナパネルとしての第2インナパネル184と、第2アウタパネル182と第2インナパネル184との間に設けられ、車両上側に凸形状を有する第2中間部材186と、で3部品によって構成されてもよい。この場合、第2中間部材186によって形成された空間196が変形吸収部とされている。さらに、タンク保護板166は3部品以上によって構成されていてもよい。
(第9実施形態の作用・効果)
次に、第9実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図17(A)に示されるように、水素タンク20とタンク保護板166との間には変形吸収部180が設けられていることから、障害物等によって車両下方から車両10へと入力される衝撃力によってタンク保護板166が車両上側へ突出するように変形しても、このタンク保護板166と水素タンク20との当接が抑制されることから、タンク保護板166から水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和することができる。
また、水素タンク20の外側面と同一形状とされたタンク当接部178が水素タンク20を支持することから、水素タンク20とタンク当接部178とは一定に当接されている。したがって、水素タンク20を所定の位置に保持できると共に、水素タンク20を安定して支持できるので水素タンク20が振動するのを抑制できる。このため、振動によって水素タンク20へ作用する衝撃力を緩和することができるので、水素タンク20の耐衝撃構造を簡素な構造とすることができる。
なお、上述の第1〜第9実施形態では、タンクとして内部に水素を貯留する水素タンク20を挙げているが、これに限らず、ガスを貯留するガスタンクでもよく、またその他のものが貯留されるタンクでもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
12 フロアパネル
14 フロアトンネル
20 水素タンク(タンク)
24 タンクバンド
26 フロアリンフォース(凸部)
44 タンク当接部(タンク支持部)
46 第1緩衝部
48 緩衝部材
50 フロアクロスメンバ(凸部)
51 フロアクロスメンバ(凸部)
58 タンクバンド
60 第1バンド(一方のバンド)
62 第2バンド(他方のバンド)
70 タンクバンド
76 タンク支持壁部(タンク支持部)
78 タンクバンド
94 タンク当接部(タンク支持部)
106 タンクバンド
108 タンクバンド
110 第2緩衝部
118 タンクバンド
129 タンク保護板
132 タンク保護板
133 タンク保護板
134 タンク保護板
139 タンク保護板
141 タンク保護板
166 タンク保護板
168 第1アウタパネル(アウタパネル)
170 第1インナパネル(インナパネル)
178 タンク当接部(タンク支持部)
182 第2アウタパネル(アウタパネル)
184 第2インナパネル(インナパネル)
188 第1アウタパネル(アウタパネル)
192 第1アウタパネル(アウタパネル)
194 第1インナパネル(インナパネル)
204 タンク当接部(タンク支持部)

Claims (5)

  1. フロアパネルの略車両幅方向中央に車両前後方向に沿って延設されかつ車両下側に向けて開口されたフロアトンネルと、
    前記フロアパネルに取り付けられると共に、車両前後方向又は車両幅方向に沿って延設され、車両下側へ突出された凸部と、
    前記凸部に締結されたタンクバンドによって前記フロアトンネル内に上部が収容された状態で保持されたタンクと、
    前記凸部と前記タンクの下部との間に設けられ、車両側方からの衝突荷重によって車両幅方向に変位する前記凸部から前記タンクへ作用する衝撃力を緩和する第1緩衝部と、
    前記タンク及び前記タンクバンドの車両下側に板状に形成されると共に、少なくとも前記タンクを車両下側から覆うように設けられたタンク保護板と、
    を有し、前記タンク保護板は、前記タンクを支持しているインナパネルと、当該インナパネルに対して車両下方に離間して配置されたアウタパネルとで構成されている車両下部構造。
  2. 前記第1緩衝部には、前記衝撃力を吸収する緩衝部材が設けられている請求項1記載の車両下部構造。
  3. 前記タンクバンドは、一方のバンドと他方のバンドとに分割されて構成されていると共に、それぞれのバンドの一方の端部は前記凸部に締結され、当該一方のバンドと当該他方のバンドとは離間して配設されている
    請求項1又は2記載の車両下部構造。
  4. フロアパネルの略車両幅方向中央に車両前後方向に沿って延設されかつ車両下側に向けて開口されたフロアトンネルと、
    前記フロアパネルに取り付けられると共に、車両前後方向又は車両幅方向に沿って延設され、車両下側へ突出された凸部と、
    前記凸部に締結されたタンクバンドによって前記フロアトンネル内に上部が収容された状態で保持されたタンクと、
    前記タンクバンドの一部に形成され、車両側方からの衝突荷重によって車両幅方向に変位する前記凸部から前記タンクへ作用する衝撃力を緩和する第2緩衝部と、
    前記タンク及び前記タンクバンドの車両下側に板状に形成されると共に、少なくとも前記タンクを車両下側から覆うように設けられたタンク保護板と、
    を有し、前記タンク保護板は、前記タンクを支持しているインナパネルと、当該インナパネルに対して車両下方に離間して配置されたアウタパネルとで構成されている車両下部構造。
  5. 前記タンクバンドには、前記タンクと当接すると共に、前記タンクの当接した箇所の外側面と同一形状に形成されたタンク支持部が設けられている
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両下部構造。
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