JP6927056B2 - 車体下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は車体下部構造に係る。特に、本発明は、車体下部において車幅方向中央部に保護対象部品を配設した構造の改良に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、ハイブリッド車両や電気自動車等における車体下部構造としては、車幅方向両側で車体前後方向に沿って延在する左右一対のロッカと、このロッカよりも車幅方向内側において車体前後方向に沿って延在する左右一対のサイドフレームとを備えている。そして、各サイドフレーム同士の間に二次電池(以下、バッテリと呼ぶ)を配置することにより、バッテリを保護した状態で搭載している。
図5は、本発明が解決しようとする課題を説明するための図であり、フロアパネルcの下側にバッテリeを配設したハイブリッド車両の車体下部構造を示す断面図である。この図5における矢印UPは上方向、矢印LHは車体左方向、矢印RHは車体右方向をそれぞれ示している。この図5に示すように、車体下部は、前述した左右一対のロッカa,aと左右一対のサイドフレームb,bとを備えている。ロッカaは、アウタ部材a1とインナ部材a2とが接合されて閉断面構造で構成されている。サイドフレームbは上側に開放するハット型の断面形状に形成され、フロアパネルcの下面に接合されることにより、該フロアパネルcとの間で閉断面構造を構成している。また、ロッカaとサイドフレームbとの間にはアウトリガdが車体前後方向に亘って間欠的に配設され、このアウトリガdの外側面(車幅方向外側を向いている面)がロッカaに、内側面(車幅方向内側を向いている面)がサイドフレームbにそれぞれ接合されている。そして、バッテリeは、車幅方向両側部が、ブラケットe1,e1を介してサイドフレームb,bの下部に連結されている。このように、バッテリeの車幅方向両外側には、サイドフレームb,b、アウトリガd,d、ロッカa,aが配設され、これによってバッテリeを外力から保護した状態で搭載している。
また、車両側突時における変形量を少なくするべく、ロッカa、アウトリガd、サイドフレームbそれぞれには補強構造が採用されている。
ロッカaの補強構造としては、インナ部材a2の内側面全体に亘ってリインフォースa3が接合されている。また、アウトリガdの補強構造としては、このアウトリガdの内部における上下方向の中央部に車幅方向に沿って延在するバルク部材d1が配設されている。更に、サイドフレームbの補強構造としては、サイドフレームbの底板部、左右の各縦壁部それぞれの内側面に亘ってリインフォースb1が接合されていると共に、このリインフォースb1の内側面にバルク部材b2が接合されている。このようにして、ロッカa、アウトリガd、サイドフレームbそれぞれは、その全体が補強され、全体の剛性が高められている。これにより、車両側突時におけるロッカa、アウトリガd、サイドフレームbそれぞれの変形が抑制されることになり、バッテリを保護できるようになっている。
特開2013−256265号公報
しかしながら、車両側突時における入力荷重が想定以上の大きなものであった場合、図6に示すように、ロッカa、アウトリガd、サイドフレームbの車幅方向への移動によってサイドフレームbがバッテリeに干渉し、バッテリeの保護機能が十分に得られなくなってしまう虞がある。
本発明の発明者は、車両側突時における入力荷重が想定以上の大きなものであった場合でも、バッテリeの保護機能を十分に得ることができる構造について考察した。そして、図5に示すものにあっては、ロッカa、アウトリガd、サイドフレームbそれぞれの全体が補強されており、全体の剛性が高くなっていることで、車両側突時における入力荷重が想定以上の大きなものであった場合に、これらロッカa、アウトリガd、サイドフレームbが水平方向に移動(バッテリeに向かう方向に移動)してバッテリeに干渉してしまい、これに起因してバッテリeの保護機能を十分に得ることが難しい点に着目した。
なお、車体下部において保護すべき部品(保護対象部品)としては、バッテリに限らず、燃料タンクや燃料電池スタック(燃料電池自動車の場合)等も挙げられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、保護対象部品の保護機能を高めることができる車体下部構造を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、車幅方向両側に配設された一対の車体下部フレーム材を備え、これら車体下部フレーム材同士の間の車幅方向中央部に保護対象部品が配設された車体下部構造を前提とする。そして、この車体下部構造は、前記車体下部フレーム材が、車体前後方向に対して直交する方向での断面が閉断面で成るアウトリガを含んでおり、当該アウトリガを含む前記車体下部フレーム材が、その上側部分に比べて下側部分の剛性が高くなる補強構造を有している。また、前記アウトリガは、前記閉断面の上部を成す上壁部および前記閉断面の下部を成す下壁部を備えており、これら上壁部および下壁部が、車幅方向内側に向かうに従って上側に傾斜する傾斜面を有していることを特徴とする。
この特定事項により、車両側突時、車体下部フレーム材に側突荷重が入力された際、この車体下部フレーム材は、その上側部分に比べて下側部分の剛性が高くなっているので、車幅方向内側(車幅方向中央側)が上側に移動するようなモーメント(上向きのモーメント)が発生することになる。つまり、車体下部フレーム材が保護対象部品に向かって水平方向に移動することが抑制される。このため、車両側突時に車体下部フレーム材が保護対象部品に向かって水平方向に移動するものにおいて車体下部フレーム材が保護対象部品に干渉してしまうような側突荷重が入力された場合であっても、本解決手段によれば、車体下部フレーム材の車幅方向内側が上側に移動することで、保護対象部品に干渉してしまうことが抑制され、保護対象部品の保護機能を十分に得ることが可能になる。
また、前記車体下部フレーム材は、車体前後方向に対して直交する方向での断面が閉断面で成るロッカ、および、フロアパネルの下面に接合されて当該フロアパネルとの間で閉断面構造を構成するサイドフレームを含んでおり、前記アウトリガは、車幅方向外側に位置する外壁部および車幅方向内側に位置する内壁部を備えており、前記ロッカにおける車幅方向内側を向く外面に前記アウトリガの前記外壁部が、前記サイドフレームにおける車幅方向外側を向く外面に前記アウトリガの前記内壁部がそれぞれ接合されており、前記ロッカ、前記アウトリガおよび前記サイドフレームは、共にその上側部分に比べて下側部分の剛性が高くなる前記補強構造を有している。
本発明では、車体下部フレーム材同士の間の車幅方向中央部に保護対象部品が配設された車体下部構造に対し、車体下部フレーム材の上側部分に比べて下側部分の剛性を高くしている。これにより、車両側突時には車体下部フレーム材の車幅方向内側が上側に移動するようなモーメントが発生し、これによって車体下部フレーム材の車幅方向内側が上側に移動することで、保護対象部品に干渉してしまうことが抑制される。その結果、保護対象部品の保護機能を十分に得ることができる。
実施形態に係る車両の車体フレームおよびバッテリを示す下面図である。 図1におけるII−II線に沿った断面図である。 バッテリ右側取付ブラケットを示す斜視図である。 実施形態における車両側突時の変形状態を説明するための図2相当図である。 本発明が解決しようとする課題を説明するための図2相当図である。 本発明が解決しようとする課題を説明するための図4相当図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、ハイブリッド車両の車体下部構造として本発明を適用した場合について説明する。また、本実施形態では、保護対象部品をバッテリとした場合を例に挙げて説明する。なお、本発明は、ハイブリッド車両に限らず、プラグインハイブリッド車両、電気自動車、燃料電池自動車等の車体下部構造としても適用することが可能である。
−車体フレームの構造−
図1は、本実施形態に係る車両の車体フレーム1およびバッテリ2を示す下面図である。また、図2は、図1におけるII−II線に沿った断面図である。これらの図における矢印FRは車体前方向、矢印UPは上方向、矢印LHは車体左方向、矢印RHは車体右方向をそれぞれ示している。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る車両の車体フレーム1は、車幅方向両側で車体前後方向に沿って延在する左右一対のロッカ3,3と、このロッカ3,3よりも車幅方向内側において車体前後方向に沿って延在する左右一対のサイドフレーム4,4とを備えている。
ロッカ3は、車幅方向内側に開放するハット型の断面形状で成るアウタ部材31と、車幅方向外側に開放するハット型の断面形状で成るインナ部材32とを備えている。
具体的に、アウタ部材31は、鉛直方向および車体前後方向に沿って延在する縦壁部31a、この縦壁部31aの上端縁から車幅方向内側に向かって延在する上壁部31b、前記縦壁部31aの下端縁から車幅方向内側に向かって延在する下壁部31cを備えている。また、このアウタ部材31は、前記上壁部31bの先端縁(車幅方向内側縁)から上方に向かって延在する上側フランジ部31d、前記下壁部31cの先端縁から下方に向かって延在する下側フランジ部31eを備えている。
同様に、インナ部材32は、鉛直方向および車体前後方向に沿って延在する縦壁部32a、この縦壁部32aの上端縁から車幅方向外側に向かって延在する上壁部32b、前記縦壁部32aの下端縁から車幅方向外側に向かって延在する下壁部32cを備えている。また、このインナ部材32は、前記上壁部32bの先端縁(車幅方向外側縁)から上方に向かって延在する上側フランジ部32d、前記下壁部32cの先端縁から下方に向かって延在する下側フランジ部32eを備えている。
そして、ロッカ3は、アウタ部材31およびインナ部材32の各上側フランジ部31d,32d同士、各下側フランジ部31e,32e同士がそれぞれ接合されることによって閉断面構造で構成されている。
また、インナ部材32の上壁部32bの車幅方向内側部分の上面はフロアパネル5の車幅方向外側部分の下面に接合されている。
サイドフレーム4は、上側に開放するハット型の断面形状に形成され、フロアパネル5の下面に接合されている。
具体的に、サイドフレーム4は、水平方向に沿って延在する底板部41、この底板部41の車幅方向外側端縁から上方に延在する外壁部42、前記底板部41の車幅方向内側端縁から上方に延在する内壁部43を備えている。また、このサイドフレーム4は、前記外壁部42の上端縁から車幅方向外側に向かって延在する外側フランジ部44、前記内壁部43の上端縁から車幅方向内側に向かって延在する内側フランジ部45を備えている。
そして、このサイドフレーム4は、外側フランジ部44および内側フランジ部45それぞれがフロアパネル5の下面に接合されていることによって該フロアパネル5との間で閉断面構造を構成している。
また、ロッカ3とサイドフレーム4との間にはアウトリガ6が車体前後方向に亘って間欠的に配設されている。このアウトリガ6は、車幅方向外側に位置する外壁部61、車幅方向内側に位置する内壁部62、外壁部61の上端縁と内壁部62の上端縁との間に亘る上壁部63、外壁部61の下端縁と内壁部62の下端縁との間に亘る下壁部64を備えている。そして、このアウトリガ6は、外壁部61がロッカ3のインナ部材32の縦壁部32aに、内壁部62がサイドフレーム4の外壁部42に、上壁部63がフロアパネル5の下面にそれぞれ接合されている。また、このアウトリガ6は、内壁部62の位置が外壁部61の位置よりも所定寸法だけ高い位置にある。このため、これら内壁部62と外壁部61との間に亘る上壁部63および下壁部64は、車幅方向内側に向かうに従って所定角度をもって上側に傾斜する傾斜面として構成されている。
前述したロッカ3、サイドフレーム4、および、アウトリガ6が本発明でいう車体下部フレーム材に相当する。
−補強構造−
次に、本実施形態の特徴の一つである前記ロッカ3、サイドフレーム4、アウトリガ6それぞれに対する補強構造について説明する。
ロッカ3の補強構造としては、インナ部材32の内側面にリインフォース33が接合されている。具体的には、リインフォース33は、水平部33aと、該水平部33aの先端縁(車幅方向内側縁)から上方に向かって延在する鉛直部33bとを備えている。このリインフォース33の水平部33aの車幅方向の長さ寸法はインナ部材32の下壁部32cの車幅方向の長さ寸法に略一致している。また、リインフォース33の鉛直部33bの高さ寸法はインナ部材32の縦壁部32aの高さ寸法の約半分程度となっている。そして、前記リインフォース33の水平部33aがインナ部材32の下壁部32cの上面に、前記リインフォース33の鉛直部33bがインナ部材32の縦壁部32aの車幅方向外側の面にそれぞれ重ね合わされて接合されている。これにより、インナ部材32の下壁部32cの略全体および縦壁部32aの上下方向の略下側半分にリインフォース33が接合されていることになる。このようにリインフォース33が接合されているため、ロッカ3は、その下側部分のみが補強され、上側部分に比べて下側部分の剛性が高くなっている。
また、サイドフレーム4の補強構造としては、その内側面にリインフォース46が接合されている。具体的に、リインフォース46は、水平方向に沿って延在する底板部46a、この底板部46aの車幅方向外側端縁から上方に延在する外壁部46b、前記底板部46aの車幅方向内側端縁から上方に延在する内壁部46cを備えている。これら外壁部46bおよび内壁部46cの高さ寸法はサイドフレーム4の高さ寸法の約1/3程度となっている。そして、このリインフォース46の底板部46a、外壁部46b、内壁部46cが、サイドフレーム4の底板部41の上面、外壁部42の車幅方向内側面、内壁部43の車幅方向外側面にそれぞれ重ね合わされて接合されている。このようにリインフォース46が接合されているため、サイドフレーム4も、その下側部分のみが補強され、上側部分に比べて下側部分の剛性が高くなっている。
また、アウトリガ6の補強構造としては、その下壁部64の上面に沿うように金属製のバルク部材65が配設されており、該バルク部材65が下壁部64の上面に接合されている。このようにバルク部材65が接合されているため、アウトリガ6も、その下側部分のみが補強され、上側部分に比べて下側部分の剛性が高くなっている。
−バッテリの支持構造−
前記バッテリ(保護対象部品)2は、バッテリケーシング21の内部にバッテリ本体22が収容された構造となっている。バッテリケーシング21は略直方体形状で成り、その車幅方向両側に位置する縦壁部23,23には、車体前後方向に亘って間欠的に取付フランジ24,24,…が突設されている。これら取付フランジ24,24,…は縦壁部23,23から車幅方向外側に向かって水平方向に延在する平板状で成る。また、本実施形態では、図1に示すように車体前後方向に亘って4箇所に取付フランジ24,24,…が設けられている。
そして、前記取付フランジ24がバッテリ取付ブラケット71,72を介してサイドフレーム4に連結されており、これにより、バッテリ2がサイドフレーム4に支持されている。
具体的に、本実施形態では、バッテリ2の左側に配設されるバッテリ取付ブラケット(以下、バッテリ左側取付ブラケット71という)の形状と、バッテリ2の右側に配設されるバッテリ取付ブラケット(以下、バッテリ右側取付ブラケット72という)の形状とが互いに異なっている。
バッテリ左側取付ブラケット71は、矩形状の平板で成り、車幅方向内側部分の2箇所に板厚方向に沿って貫通するボルト挿通孔(図示省略)が形成されている。また、このバッテリ左側取付ブラケット71の車幅方向外側部分の1箇所には板厚方向に沿って貫通するボルト挿通孔(図示省略)が形成されている。バッテリケーシング21の取付フランジ24、サイドフレーム4の底板部41およびリインフォース46の底板部46aそれぞれには、バッテリ左側取付ブラケット71に形成されている各ボルト挿通孔に対応する同様のボルト挿通孔が形成されている。
そして、バッテリ左側取付ブラケット71の車幅方向内側部分がバッテリケーシング21の取付フランジ24の下面に、バッテリ左側取付ブラケット71の車幅方向外側部分がサイドフレーム4の底板部41の下面にそれぞれ当接され、各ボルト挿通孔同士が位置合わせされた状態で下側からボルトBが挿通され、上側に配設されたナットNにボルトBがねじ込まれることによって、バッテリ左側取付ブラケット71がバッテリケーシング21の取付フランジ24およびサイドフレーム4の底板部41それぞれに締結されている。これにより、バッテリ2の左側部分がバッテリ左側取付ブラケット71を介してサイドフレーム4に支持されている。
図3は、バッテリ右側取付ブラケット72を示す斜視図である。図2および図3に示すように、バッテリ右側取付ブラケット72は、バッテリ左側取付ブラケット71に比べて車幅方向に沿う方向の寸法が長く設定されていると共に、ベースプレート部73、および、該ベースプレート部73の両側(バッテリ右側取付ブラケット72の幅方向の両側)から下方に直角に折り曲げられたリブ部74,74を備えている。
前記ベースプレート部73は、その長手方向の一方側(バッテリ2の取付フランジ24に締結される側)の幅寸法(図3における寸法t1)が、他方側(サイドフレーム4の底板部41に締結される側)の幅寸法(図3における寸法t2)よりも大きく設定されている。
また、このバッテリ右側取付ブラケット72は、ベースプレート部73における一方側(幅寸法が大きい側)の端縁から所定寸法を存した位置に、下方に向かって凹陥された凹部75が幅方向に延在して形成されており、ベースプレート部73における他方側(幅寸法が小さい側)の端縁から所定寸法を存した位置に、上方に向かって凸状とされた凸部76が幅方向に延在して形成されている。
また、このバッテリ右側取付ブラケット72のベースプレート部73における一方側(幅寸法が大きい側)の端縁の近傍の2箇所には板厚方向に沿って貫通するボルト挿通孔77,77が形成されている。また、このバッテリ右側取付ブラケット72のベースプレート部73における他方側(幅寸法が小さい側)の端縁の近傍の1箇所には板厚方向に沿って貫通するボルト挿通孔78が形成されている。バッテリケーシング21の取付フランジ24には、バッテリ右側取付ブラケット72に形成されているボルト挿通孔77,77に対応する同様のボルト挿通孔が形成されている。また、サイドフレーム4の底板部41およびリインフォース46の底板部46aそれぞれには、バッテリ右側取付ブラケット72に形成されているボルト挿通孔78に対応する同様のボルト挿通孔が形成されている。
そして、バッテリ右側取付ブラケット72の車幅方向内側部分がバッテリケーシング21の取付フランジ24の下面に、バッテリ右側取付ブラケット72の車幅方向外側部分がサイドフレーム4の底板部41の下面にそれぞれ当接され、各ボルト挿通孔同士が位置合わせされた状態で下側からボルトB,Bが挿通され、上側に配設されたナットN,NにボルトB,Bがねじ込まれることによって、バッテリ右側取付ブラケット72がバッテリケーシング21の取付フランジ24およびサイドフレーム4の底板部41それぞれに締結されている。これにより、バッテリ2の右側部分がバッテリ右側取付ブラケット72を介してサイドフレーム4に支持されている。
また、バッテリケーシング21における車体前方側の端縁には取付フランジ25,25が突設されている。これら取付フランジ25,25は、バッテリケーシング21における車体前方側の端縁から車体前方側に向かって水平方向に延在する平板状で成る。そして、これら取付フランジ25,25が、前記サイドフレーム4,4同士の間に亘って配設されたクロスメンバ11にボルト止めによって締結されている。
以上のようにして、バッテリ2が車体フレーム1に支持されており、該バッテリ2の車幅方向両外側には、上側部分に比べて下側部分の剛性が高くなっているサイドフレーム4,4、アウトリガ6,6、ロッカ3,3が配設され、これによってバッテリ2を外力から保護した状態で搭載している。
また、バッテリ2の車幅方向右側であって、該バッテリ2と右側のサイドフレーム4との間の空間(フロアパネル5とバッテリ右側取付ブラケット72との間の空間)には図示しないエンジンから車体後方に向かって延在する排気管8が配設されている。
−車両側突時−
次に、車両側突時について説明する。ここでは、車幅方向左側から側突荷重が入力される車両側突時について説明する。
図4は、車両側突時の変形状態を説明するための図2相当図である。前述したように、本実施形態にあっては、ロッカ3、サイドフレーム4、および、アウトリガ6は、その下側部分のみが補強されている。つまり、ロッカ3はその下側部分のみがリインフォース33によって補強されている。また、サイドフレーム4はその下側部分のみがリインフォース46によって補強されている。また、アウトリガ6はその下側部分のみがバルク部材65によって補強されている。これにより、ロッカ3、サイドフレーム4、および、アウトリガ6は、その上側部分に比べて下側部分の剛性が高くなっている。それに加えて、前述したように、アウトリガ6の上壁部63および下壁部64は、車幅方向内側に向かうに従って所定角度をもって上側に傾斜する傾斜面となっている。
このため、車両側突時(車幅方向左側から側突荷重が入力される車両側突時)、図4に示すように、車幅方向左側のロッカ3、アウトリガ6、および、サイドフレーム4にあっては、車幅方向内側が上側に移動するようなモーメント(上向きのモーメント;図4に実線で示す矢印Mを参照)が発生することになる。つまり、前述の如く、ロッカ3、アウトリガ6、および、サイドフレーム4は、上側部分に比べて下側部分の剛性が高くなっていることで、この下側部分において、車幅方向内側に向けて上側に傾斜する方向に荷重が伝達されることになり、この荷重がサイドフレーム4を上側に移動させる機能を発揮することになる。これにより、これら各部材3,6,4がバッテリ2に向かって水平方向に移動することが抑制される。このため、図6に示すように、車両側突時にロッカa、アウトリガd、および、サイドフレームbがバッテリeに向かって水平方向に移動するものにおいて、これらロッカa、アウトリガd、および、サイドフレームbがバッテリeに干渉してしまうような側突荷重が入力された場合であっても、本実施形態にあっては、ロッカ3、アウトリガ6、および、サイドフレーム4の車幅方向内側が上側に移動することで、これらがバッテリ2に干渉してしまうことが抑制される。
より具体的には、側突荷重の入力により、ロッカ3はその車幅方向の寸法が短くなるように変形しながら、ロッカ3自体は車幅方向内側に向かって移動する。また、アウトリガ6は、外壁部61に対して内壁部62が上側に移動するように変形する。これにより、アウトリガ6の上壁部63および下壁部64の傾斜角度(車幅方向内側に向かうに従って上側に傾斜する傾斜角度)が大きくなる。また、サイドフレーム4は上側に移動し、これに伴ってフロアパネル5の車幅方向左側部分も上側に変形する。このようにしてロッカ3、アウトリガ6、および、サイドフレーム4が変形することで、これらがバッテリ2に干渉してしまうことが抑制される。
また、図3を用いて説明したように、バッテリ右側取付ブラケット72は、バッテリケーシング21の取付フランジ24に締結される側に凹部75が、サイドフレーム4の底板部41に締結される側に凸部76がそれぞれ形成されているため、図4に示すように、バッテリ右側取付ブラケット72は、側突荷重によって、車幅方向内側部分(凹部75が形成されている部分)では下方に向かって凸となる形状に折れ曲がり、車幅方向外側部分(凸部76が形成されている部分)では上方に向かって凸となる形状に折れ曲がることになる。これにより、バッテリ右側取付ブラケット72における凹部75と凸部76との間の領域にあっては、サイドフレーム4への締結側からバッテリケーシング21の取付フランジ24への締結側に向けて下向きに延在する姿勢となり、バッテリ2の右側が大きく下方に移動することになる。つまり、バッテリ2の左側が上方に、右側が下方にそれぞれ移動することでバッテリ2が大きく傾くことになる。このように、バッテリ2が傾くことにより、ロッカ3、アウトリガ6、および、サイドフレーム4の移動に伴う荷重がバッテリ2に直接的に入力されてしまうことを抑制できる。
以上のように、本実施形態では、車両側突時に、ロッカ3、アウトリガ6、および、サイドフレーム4がバッテリ2に干渉してしまうことを抑制でき、バッテリ2の保護機能を十分に得ることが可能である。
また、前述したようにバッテリ2の左側が上方に、右側が下方にそれぞれ移動することでバッテリ2が大きく傾くため、バッテリ2と排気管8との干渉を回避することもできる。
なお、ここでは、車幅方向左側から側突荷重が入力される車両側突時について説明したが、車幅方向右側から側突荷重が入力される車両側突時においても前述の場合と同様に、車幅方向右側のロッカ3、アウトリガ6、および、サイドフレーム4に、車幅方向内側が上側に移動するようなモーメント(図4に破線で示す矢印M’を参照)が発生し、これらロッカ3、アウトリガ6、および、サイドフレーム4の車幅方向内側が上側に移動することで、これらがバッテリ2に干渉してしまうことが抑制される。
−他の実施形態−
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態では、バッテリ左側取付ブラケット71の形状とバッテリ右側取付ブラケット72の形状とが互いに異なるものとしていた。本発明はこれに限らず、バッテリ左側取付ブラケット71をバッテリ右側取付ブラケット72と同様の形状で構成するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、保護対象部品をバッテリ2とした場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、燃料タンクや燃料電池スタック(燃料電池自動車の場合)等を保護対象部品とする場合にも適用が可能である。
本発明は、車幅方向中央部にバッテリを配設した車体下部構造に適用可能である。
1 車体フレーム
2 バッテリ(保護対象部品)
3 ロッカ(車体下部フレーム材)
33 リインフォース
4 サイドフレーム(車体下部フレーム材)
46 リインフォース
6 アウトリガ(車体下部フレーム材)
65 バルク部材

Claims (2)

  1. 車幅方向両側に配設された一対の車体下部フレーム材を備え、これら車体下部フレーム材同士の間の車幅方向中央部に保護対象部品が配設された車体下部構造において、
    前記車体下部フレーム材は、車体前後方向に対して直交する方向での断面が閉断面で成るアウトリガを含んでおり、当該アウトリガを含む前記車体下部フレーム材は、その上側部分に比べて下側部分の剛性が高くなる補強構造を有しており、
    前記アウトリガは、前記閉断面の上部を成す上壁部および前記閉断面の下部を成す下壁部を備えており、これら上壁部および下壁部が、車幅方向内側に向かうに従って上側に傾斜する傾斜面を有していることを特徴とする車体下部構造。
  2. 請求項1記載の車体下部構造において、
    前記車体下部フレーム材は、車体前後方向に対して直交する方向での断面が閉断面で成るロッカ、および、フロアパネルの下面に接合されて当該フロアパネルとの間で閉断面構造を構成するサイドフレームを含んでおり、
    前記アウトリガは、車幅方向外側に位置する外壁部および車幅方向内側に位置する内壁部を備えており、
    前記ロッカにおける車幅方向内側を向く外面に前記アウトリガの前記外壁部が、前記サイドフレームにおける車幅方向外側を向く外面に前記アウトリガの前記内壁部がそれぞれ接合されており、
    前記ロッカ、前記アウトリガおよび前記サイドフレームは、共にその上側部分に比べて下側部分の剛性が高くなる前記補強構造を有していることを特徴とする車体下部構造。
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