JP7474885B1 - 車体下部構造 - Google Patents

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拓巳 畠山
啓太 石原
敦志 丸山
将之 吉田
智彦 斎藤
ゆうこ 秋山
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Abstract

【課題】ポール衝突による側突荷重の入力時に発生する捩れを抑制して、室内側への変形量を低減すること。【解決手段】各フロアフレーム16は、フロア部12との閉断面内において第2延出部材28を有し、この第2延出部材は、車両前後方向に沿って第1クロスメンバ22から第2クロスメンバ24まで延出すると共に、車両前方に向かうにつれて第2延出部材28とフロアフレーム16との間で構成される閉断面の縦断面積が大きくなるように設けられ、アウトリガ20は、第2延出部材の中央よりも後方側に配置されている【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両の車体下部構造に関する。
近年、交通参加者の中でも高齢者や障がい者や子供といった脆弱な立場にある人々にも配慮した持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する取り組みが活発化している。この実現に向けて車体剛性に関する開発を通じて交通の安全性や利便性をより一層改善する研究開発に注力している。
例えば、特許文献1には、フロントサイドフレームの車両後方に延びるフロントサイドリヤエンドを配置した車体下部構造が開示されている。さらに、特許文献1では、このフロントサイドリヤエンドと閉断面を構成するスティフナの車両前方にバルクヘッドを配置している。
特許文献1では、スティフナの車両前方にバルクヘッドを配置することで、前突荷重の入力時にフロントサイドリヤエンドが変形することを抑制することができる、としている。
特開2022-83565号公報
ところで、例えば、バッテリや燃料タンクが近傍に配置された場合、ポール衝突のように車体側面の一部のみに側突荷重が入力されるとフロアクロスメンバに捩れが発生する。このため、ポール衝突時の側突荷重を確実に伝達する必要がある。
このように、車体剛性に関して、特許文献1に開示された車体下部構造では、車体剛性が低下するおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、ポール衝突による側突荷重の入力時に発生する捩れを抑制して、室内側への変形量を低減することが可能な車体下部構造を提供することを目的とする。そして、延いては、持続可能な輸送システムの発展に寄与するものである。
前記の目的を達成するために、本発明は、車両のフロア部の車幅方向中央側に配置された保護対象部品と、前記保護対象部品の車幅方向外側に配置され、車両前後方向に沿って延出する左右一対のフロアフレームと、前記保護対象部品の車両前後方向にそれぞれ配置され、車幅方向に沿って延在して前記左右一対のフロアフレーム同士をそれぞれ連結する第1クロスメンバ及び第2クロスメンバと、前記フロアフレームの車幅方向外側に配置され、車両前後方向に沿って延在するサイドシルと、前記サイドシルと前記各フロアフレームとを連結するアウトリガと、を備え、前記各フロアフレームは、前記フロア部との閉断面内において延出部材を有し、前記延出部材は、車両前後方向に沿って前記第1クロスメンバから前記第2クロスメンバまで延出すると共に、車両前方に向かうにつれて前記延出部材と前記フロアフレームとの間で構成される中空部の縦断面積が大きくなるように設けられ、前記アウトリガは、前記延出部材の中央よりも後方側に配置されていることを特徴とする。
本発明では、ポール衝突による側突荷重の入力時に発生する捩れを抑制して、室内側への変形量を低減することが可能な車体下部構造を得ることができる。
本発明の実施形態に係る車体下部構造が適用された車両のフロア部において、フロアパネルを取り外した状態を、車両上方から見た平面図である。 図1のII-II線に沿った縦断面図である。 アウトリガの閉断面内に配置された第1延出部材を示す部分拡大斜視図である。 図3の平面図である。 第1延出部材の斜視図である。 フロアフレームの閉断面内に配置された第2延出部材を示す一部仮想斜視図である。 第2延出部材の前壁と第1クロスメンバとの位置関係を示す平面図である。 フロアフレーム及び第2延出部材の軸方向に沿った縦断面図である。 第2延出部材の斜視図である。 フロアフレーム及び第2延出部材の軸直方向の縦断面図である。 図10に対応し、第2延出部材の変形例を示す軸直方向の縦断面図である。 ポール衝突による側突荷重が入力された状態を示す動作説明である。 図12に対応し、第1延出部材の変形例を示す動作説明図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、「前後」は、車両前後方向、「左右」は、車幅方向(左右方向)、「上下」は、車両上下方向(鉛直上下方向)を、それぞれ示している。
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る車体下部構造が適用された車両10は、例えば、運転席や助手席等の複数のシートが配置されるフロア部12を備えている。このフロア部12の車幅方向中央側には、左右一対のバッテリ(保護対象部品)14a、14bがそれぞれ配置されている。なお、図1では、フロア部12において、図示しないフロアパネルを取り外した状態の車体下部構造を、車両上方から見た状態を示している。
本実施形態に係る車体下部構造は、フロアフレーム16と、サイドシル18と、アウトリガ20と、第1クロスメンバ22と、第2クロスメンバ24と、第1延出部材(他の延出部材)26と、第2延出部材(延出部材)28とを備えて構成されている。
図1に示されるように、フロアフレーム16は、バッテリ14a、14bの車幅方向外側にそれぞれ位置する左右一対のフロアフレームからなり、車両前後方向に沿って延在している。各フロアフレーム16の車両前方端部は、図示しないフロントサイドフレームの車両後方端部と連結されている。各フロアフレーム16の車両後方端部は、フロア部12よりも車両後方で車体の車両前後方向中央部よりもリヤ側まで延びている。
各フロアフレーム16は、軸直断面が略ハット状を呈し、上部に開口を有するハット状部材で構成されている。このハット状部材の上部の開口は、図示しないフロアパネル(フロア部12)によって閉塞され、フロア部12との間で閉断面が構成されている。
図2に示されるように、各フロアフレーム16は、車幅方向において相互に対向する外側壁部(側壁)30及び内側壁部(側壁)32と、外側壁部30の下端と内側壁部32の下端とを懸架する底壁部34と、外側壁部30の上端から車幅方向外側(サイドシル側)に向かって屈曲する外側フランジ36と、内側壁部32の上端から車幅方向内側に向かって屈曲する内側フランジ38とを有する。各フロアフレーム16は、外側フランジ36及び内側フランジ38を介して、図示しないフロアパネルに接合されている。
また、図8に示されるように、各フロアフレーム16の底壁部34には、車両前方に向かうにつれて車両下方に傾斜する屈曲部40を有する。この屈曲部40は、車幅方向においてアウトリガ20と重畳する位置に設けられている(図8参照)。この結果、底壁部34は、屈曲部40を起点として車両前方に向かって立ち下がるように傾斜している。
さらに、フロアフレーム16の軸直方向の断面内には、車両上方に向かって開口する断面U字状の第2延出部材28が配置されている(図2参照)。フロアフレーム16の底壁部34と第2延出部材28の下面との間には、閉断面で構成された中空部42が設けられている。この中空部42については、後記で詳細に説明する。
図1に示されるように、サイドシル18は、フロア部12の車幅方向外側端部にそれぞれ位置する左右一対のサイドシルからなり、車両前後方向に沿って延在している。図2に示されるように、各サイドシル18は、軸直断面がハット状を呈し車幅方向内側に位置するサイドシルインナ19aと、軸直断面がハット状を呈し車幅方向外側に位置するサイドシルアウタ19bとを有し、サイドシルインナ19a及びサイドシルアウタ19bの上下方向にそれぞれ設けられたフランジ部同士を接合することで閉断面が構成されている。
図3及び図4に示されるように、各サイドシル18には、該サイドシル18から車両上方に向かって延出するセンタピラ44が設けられている。このセンタピラ44は、車幅方向において第2クロスメンバ24と重畳する位置に配置されている(図4参照)。
図1に示されるように、アウトリガ20は、車幅方向に沿って延在し、車幅方向内側に配置されたフロアフレーム16と車幅方向外側に配置されたサイドシル18とを連結する左右一対のアウトリガによって構成されている。各アウトリガ20は、第2延出部材28の中央よりも後方側に配置されている。各アウトリガ20は、車両上方に向かって開口を有し軸直断面がハット状を呈している(図2参照)。
図2乃至図4に示されるように、このアウトリガ20は、車両前方側に位置する前壁21aと、車両後方に位置する後壁21bと、前壁21aの下端と後壁21bの下端とを懸架する底壁21cと、前壁21aの上端及び後壁21bの上端にそれぞれ設けられ、図示しないフロアパネルに接合される上フランジ21dとを有する。上フランジ21dを介して図示しないフロアパネルに接合されることでアウトリガ20の開口が閉塞され、フロア部12との間で閉断面が構成されている。また、アウトリガ20の少なくとも一部は、車両前後方向においてセンタピラ44と重畳する位置に配置されている(図4参照)。
各アウトリガ20には、フロア部12との閉断面内において車幅方向に沿って延出する第1延出部材26がそれぞれ配置されている。図5に示されるように、この第1延出部材26は、平板部46と、一対の脚部48、48と、フランジ部50とを備えて構成されている。
具体的には、平板部46は、第1延出部材26の底面に設けられ、平坦面で構成されている。一対の脚部48、48は、平板部46の車両前後方向の縁部から車両上方に向かって延出すると共に、アウトリガ20の前壁20b及び後壁20cにそれぞれ接合されている(図4参照)。フランジ部50は、平板部46の車幅方向内側端部から車幅方向内側に向かって突出し、アウトリガ20よりも車幅方向内側に延出するように設けられている。これにより、第1延出部材26のフランジ部50は、フロアフレーム16の下面に接合されている(図2参照)。この結果、第1延出部材26は、一対の脚部48、48、及び、フランジ部50からなる3点で、アウトリガ20、フロアフレーム16にそれぞれ接合されている。
また、第1延出部材26は、車幅方向外側端部54から車幅方向内側端部52に向かうにつれて車両下方に立ち下がるように傾斜して配置されている(図2参照)。
この第1延出部材26のフランジ部50の車幅方向内側端部52は、車両上下方向において、フロアフレーム16の高さ方向(車両上下方向)の中央よりも下側に配置されている(図2参照)。また、車幅方向内側端部52と反対側で第1延出部材26の車幅方向外側端部54は、車両上下方向において、その少なくとも一部(図に示す破線Cよりも上方の部分)がサイドシル18の高さ方向(車両上下方向)の中央よりも上側に配置されている。なお、図2において、破線Bは、フロアフレーム16の高さ方向(車両上下方向)の中央、破線Cは、サイドシル18の高さ方向(車両上下方向)の中央をそれぞれ示している。
なお、図13の変形例に示されるように、第1延出部材26aの全体が、車両上下方向において、サイドシル18の高さ方向(車両上下方向)の中央よりも下側(図13に示す破線よりも下方に位置)に配置されている場合も含まれる。
さらに、第1延出部材26は、アウトリガ20よりも剛性が高い部材で構成されている。すなわち、第1延出部材26は、例えば、ハイテン材や高張力鋼板等によって、アウトリガ20よりも硬質な材料で構成されている。また、第1延出部材26とアウトリガ20とを同じ材料で構成した場合であっても、第1延出部材26の板厚をアウトリガ20の板厚よりも大きくするようにしてもよい。
さらにまた、第1延出部材26の車幅方向内側端部52は、フロアフレーム16の底壁部34と第2延出部材28の下面との間に閉断面で構成された中空部42と車両上下方向において重畳する位置に配置されている(図2参照)。アウトリガ20とフロア部12(図示しないフロアパネル)との間で構成される閉断面内において、第1延出部材26の車幅方向内側端部52の上端は、図示しないフロアパネルの下面から所定間隔離間して配置され、図示しないフロアパネルとの間で車両上下方向に沿って空間部56が設けられている(図2参照)。
さらにまた、図2に示されるように、第1延出部材26の車幅方向外側端部54は、サイドシル18から車幅方向に沿って所定距離だけ離間した位置に配置されている。換言すると、第1延出部材26の車幅方向外側端部54は、サイドシルのサイドシルインナ19aと非接触状態となるように配置されている。
各フロアフレーム16は、フロア部12(図示しないフロアパネル)との閉断面内において第2延出部材28を有している。この第2延出部材28は、車両前後方向に沿って第1クロスメンバ22から第2クロスメンバ24まで延出している(図1参照)。また、第2延出部材28とフロアフレーム16との間で構成される閉断面(中空部42)の縦断面積は、車両前方に向かうにつれて大きくなるように設けられている(図8参照)。
図2に示されるように、第2延出部材28は、フロアフレーム16の底壁部34との間で閉断面(中空部42)を構成する平板部58と、この平板部58から上方に延出する左右一対の脚部60a、60bと、この平板部58の車両前方端部からフロアフレーム16(底壁部34)まで延びる前壁62とを有している(図9参照)。なお、本実施形態では、左右一対の脚部60a、60bが上方に向かって延出しているが、これに限定されるものではない。例えば、図11の変形例に示されるように、左右一対の脚部60c、60dは、天板となる平板部58から下方に向かって延出するように構成してもよい。
図9に示されるように、第2延出部材28の前壁62は、フロアフレーム16の外側壁部(側壁)30及び内側壁部(側壁)32にそれぞれ接合される左右一対の第1フランジ64を有している。さらに、第1フランジ64は、第1クロスメンバ22の車幅方向外側端部66に設けられた第2フランジ68にも接合されている(図6参照)。換言すると、第1フランジ64及び第2フランジ68を介して、第2延出部材28の前壁62と、第1クロスメンバ22の車幅方向外側端部66とは、フロアフレーム16の内側壁部32を間にして三者がそれぞれ一体的に接合されている。
さらに、第2延出部材28の前壁62は、車両前後方向に突出し且つ車幅方向に沿って延出するビード部70を有している(図8、図9参照)。このビード部70は、左右一対の第1フランジ64の間に配置されている。
さらにまた、第2延出部材28の前壁62は、車両前後方向において第1クロスメンバ22の後記する前側壁72と後側壁74との間に配置されている(図7参照)。すなわち、第2延出部材28の前壁62と、第1クロスメンバ22の後側壁74とは、車両前後方向において重畳する位置に設定されておらず、車両前後方向において所定の間隔だけオフセットする位置(前壁62が車両前方側で、後側壁74が車両後方側)に配置されている。
第1クロスメンバ22及び第2クロスメンバ24は、バッテリ(保護対象部品)14a、14bの車両前後方向にそれぞれ配置され、車幅方向に沿って延在して左右一対のフロアフレーム16、16同士をそれぞれ連結している。第1クロスメンバ22は、バッテリ14a、14bよりも車両前方に配置され、第2クロスメンバ24は、バッテリ14a、14bよりも車両後方に配置されている。
図6及び図7に示されるように、第1クロスメンバ22は、その軸直断面がハット状を呈し、車幅方向に沿って延在する底壁76と、この底壁76の車両前方側で該底壁76から車両上方に向かって突出する前側壁72と、底壁76の車両後方側で該底壁76から車両上方に向かって突出する後側壁74と、前側壁72及び後側壁74のそれぞれ上端に設けられる前側フランジ78a及び後側フランジ78bとから構成されている。
第2クロスメンバ24は、その軸直断面がハット状を呈し、車幅方向に沿って延在する底壁80と、この底壁80の車両前方側で該底壁80から車両上方に向かって突出する前側壁82と、底壁80の車両後方側で該底壁80から車両上方に向かって突出する後側壁84と、前側壁82及び後側壁84のそれぞれ上端に設けられる前フランジ86a及び後フランジ86bとから構成されている。
図4に示されるように、第2クロスメンバ24は、車両前後方向においてセンタピラ44と重畳する位置に配置されている。また、アウトリガ20は、車幅方向においてセンタピラ44の車両前方端部45と重畳する位置に配置されている(図4参照)。
フロアフレーム16は、フロア部12との間で構成された閉断面内にバルクヘッド88を有している(図3参照)。このバルクヘッド88は、車幅方向においてアウトリガ20の後壁21bと重畳する位置から第2クロスメンバ24の前側壁82と後側壁84との間まで延出している(図4参照)。
図3に示されるように、バルクヘッド88は、側面視逆U字形状を呈し、上壁90と、前壁92と、後壁94とを備えて構成されている。前壁92及び後壁94は、第2延出部材28の平板部58及び左右一対の脚部60a、60bにそれぞれ接合されて内部空間を車両前後に区画している。上壁90は、フロアフレーム16と図示しないフロアパネルとの間に挟持されている。
本実施形態に係る車体下部構造が適用された車両10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態において、フロアフレーム16は、フロア部12との閉断面内において第2延出部材28を有する。この第2延出部材28は、車両前後方向に沿って第1クロスメンバ22から第2クロスメンバ24まで延出すると共に、車両前方に向かうにつれて第2延出部材28とフロアフレーム16との間で構成される閉断面の縦断面積が大きくなるように設けられている。アウトリガ20は、第2延出部材28の中央よりも後方側に配置されている。
本実施形態では、フロアフレーム16の閉断面内に第2延出部材28を配置し、この第2延出部材28の中央よりも後方側にアウトリガ20を配置することで、第2クロスメンバ24の捩れの発生を抑制し、ポール衝突時の変形モードをコントロールすることができる。この結果、本実施形態では、ポール衝突による側突荷重の入力時に発生する捩れを抑制して、室内側への変形量を低減することが可能な車体下部構造を得ることができる。より具体的には、フロアフレーム16のアウトリガ20の近傍位置では、ポール衝突による側突荷重の入力時に圧壊し、その遠い位置では捩れが発生するが、遠い位置に向かうにつれて第2延出部材28を上方に立ち上がるように傾斜させることで、フロアフレーム16との間の閉断面の縦断面積を増大させることができ、捩れに対する剛性を確保することができる。
また、本実施形態において、第2延出部材28は、フロアフレーム16との間で閉断面を構成する平板部58と、平板部58から上方に延出する一対の脚部60a、60bと、平板部58の車両前方端部からフロアフレーム16まで延びる前壁62とを備えて構成されている。第2延出部材28の前壁62は、車両前後方向において第1クロスメンバ22の前側壁72と後側壁74との間に配置されている。
本実施形態では、第2延出部材28の前壁62が、第1クロスメンバ22の前側壁72と後側壁74との間に配置されることで、ポール衝突時の側突荷重を第1クロスメンバ22へ伝達しつつも過度な荷重入力を抑制することができる。また、本実施形態では、ポール衝突時の第1クロスメンバ22の前側壁72及び後側壁74への側突荷重の入力量を減少させ、第1クロスメンバ22の変形を抑制することができる。さらに、本実施形態では、第2延出部材28の前壁62が変形した場合であっても、フロアフレーム16の閉断面内に配置されているため、周辺部材との接触を抑制することができる。換言すると、ポール衝突時の側突荷重が、第2延出部材28の前壁62から第1クロスメンバ22の前側壁72及び後側壁74に対して直接入力されると、第1クロスメンバ22が変形し易くなるからである。
さらに、本実施形態において、第2延出部材28の前壁62は、フロアフレーム16の外側壁部(側壁)30に接合(結合)される第1フランジ64を有している。この第1フランジ64は、第1クロスメンバ22の第2フランジ68に接合(結合)されている。
本実施形態では、第2延出部材28の前壁62の第1フランジ64と、第1クロスメンバ22の第2フランジ68とが、フロアフレーム16の外側壁部(側壁)30を間にして接合されることで、ポール衝突時の側突荷重を第1フランジ64及び第2フランジ68を介して第1クロスメンバ22に伝達することができる。この結果、本実施形態では、第1クロスメンバ22の配置領域の変形を抑制することができる。これにより、本実施形態では、ポール衝突時の側突荷重の入力によって変形した車体とバッテリ14a、14bとの接触を好適に回避することができる。
さらにまた、本実施形態において、各フロアフレーム16は、車両前方に向かうにつれて車両下方側に傾斜する屈曲部40を有している。第2延出部材28とフロアフレーム16との間で構成される閉断面は、屈曲部40よりも車両前方に位置している。アウトリガ20の少なくとも一部は、この屈曲部40よりも車両前方に位置し、且つ、車幅方向において閉断面と重畳する位置に配置されている。
本実施形態では、フロアフレーム16に屈曲部40を設け、この屈曲部40の車両前方に閉断面とアウトリガ20とをそれぞれ配置することで、第1クロスメンバ22に位置する平板部58とフロアフレーム16との間の閉断面を大きく設定することができる。また、アウトリガ20の近傍部位の閉断面は小さくなっているので容易に圧壊させることができる。換言すると、アウトリガ20の近傍部位は、圧壊させてポール衝突時の側突荷重の入力量を大きくすることができると共に、アウトリガ20から離れた部位では圧壊しないので第1クロスメンバ22の捩れを抑制することができる。
さらにまた、本実施形態において、第2クロスメンバ24は、車両前後方向においてセンタピラ44と重畳する位置に配置されている。アウトリガ20は、車幅方向においてセンタピラ44の車両前方端部45と重畳する位置に配置されている。
本実施形態では、アウトリガ20が車幅方向においてセンタピラ44の車両前方端部45と重畳する位置に配置されることで、センタピラ44から車両前後方向にオフセットした位置でポール衝突が発生した場合であっても、効果的に側突荷重を第2クロスメンバ24に伝達することができる。
さらにまた、本実施形態において、第2延出部材28の前壁62は、車両前後方向に突出し且つ車幅方向に沿って延出するビード部70を有している。
本実施形態では、第2延出部材28の前壁62にビード部70を設けることで、ポール衝突による側突荷重の入力時にフロアフレーム16の車幅方向の剛性を向上させ、第2クロスメンバ24に対する捩れの発生を抑制することができる。
さらにまた、本実施形態において、フロアフレーム16は、フロア部12との閉断面内にバルクヘッド88を有している。このバルクヘッド88は、車幅方向においてアウトリガ20の後壁21bと重畳する位置から第2クロスメンバ24の前側壁82と後側壁84との間まで延出している。
本実施形態では、フロア部12とフロアフレーム16との閉断面内に、アウトリガ20と第2クロスメンバ24との間を架け渡すバルクヘッド88を配置することで、ポール衝突時の側突荷重を第2クロスメンバ24に対して効果的に伝達することができる。
さらにまた、本実施形態において、アウトリガ20は、フロア部12との閉断面内に第1延出部材26を有している。第1延出部材26は、車幅方向内側に向かうにつれて車両下方に傾斜し、フロアフレーム16の下方側まで延びている。
本実施形態では、アウトリガ20とフロア部12との閉断面の下側に第1延出部材26を配置することで、ポール衝突時の側突荷重をフロアフレーム16の下側に伝達し、フロアフレーム16の捩れの発生を抑制することができる。また、フロアフレーム16は、上方に開口するU字状に構成されているため、ポール衝突時に上方が潰れて捩れが発生するが、第1延出部材26を介してフロアフレーム16の下側にポール衝突時の側突荷重を伝達することで、フロアフレーム16の上方に発生する捩れを相殺することができる。
10 車両
12 フロア部
14a、14b バッテリ(保護対象部品)
16 フロアフレーム
18 サイドシル
20 アウトリガ
21a (アウトリガの)前壁
21b (アウトリガの)後壁
22 第1クロスメンバ
24 第2クロスメンバ
26、26a 第1延出部材(他の延出部材)
28 第2延出部材(延出部材)
30 外側壁部(側壁)
32 内側壁部(側壁)
40 屈曲部
42 中空部
44 センタピラ
45 (センタピラの)車両前方端部
58 平板部
60a、60b 脚部
62 前壁
64 第1フランジ
68 第2フランジ
70 ビード部
72 (第1クロスメンバの)前側壁
74 (第1クロスメンバの)後側壁
82 (第2クロスメンバの)前側壁
84 (第2クロスメンバの)後側壁

Claims (8)

  1. 車両のフロア部の車幅方向中央側に配置された保護対象部品と、
    前記保護対象部品の車幅方向外側に配置され、車両前後方向に沿って延出する左右一対のフロアフレームと、
    前記保護対象部品の車両前後方向にそれぞれ配置され、車幅方向に沿って延在して前記左右一対のフロアフレーム同士をそれぞれ連結する第1クロスメンバ及び第2クロスメンバと、
    前記フロアフレームの車幅方向外側に配置され、車両前後方向に沿って延在するサイドシルと、
    前記サイドシルと前記各フロアフレームとを連結するアウトリガと、
    を備え、
    前記各フロアフレームは、前記フロア部との閉断面内において延出部材を有し、
    前記延出部材は、車両前後方向に沿って前記第1クロスメンバから前記第2クロスメンバまで延出すると共に、車両前方に向かうにつれて前記延出部材と前記フロアフレームとの間で構成される閉断面の縦断面積が大きくなるように設けられ、
    前記アウトリガは、前記延出部材の中央よりも後方側に配置されていることを特徴とする車体下部構造。
  2. 請求項1記載の車体下部構造において、
    前記延出部材は、
    前記フロアフレームとの間で前記閉断面を構成する平板部と、
    前記平板部から上方又は下方に延出する脚部と、
    前記平板部の車両前方端部から前記フロアフレームまで延びる前壁と、
    を備え、
    前記前壁は、車両前後方向において前記第1クロスメンバの前側壁と後側壁との間に配置されていることを特徴とする車体下部構造。
  3. 請求項2記載の車体下部構造において、
    前記前壁は、前記フロアフレームの側壁に結合される第1フランジを有し、
    前記第1フランジは、前記第1クロスメンバの第2フランジに結合されていることを特徴とする車体下部構造。
  4. 請求項1記載の車体下部構造において、
    前記各フロアフレームは、車両前方に向かうにつれて車両下方側に傾斜する屈曲部を有し、
    前記閉断面は、前記屈曲部よりも車両前方に位置し、
    前記アウトリガの少なくとも一部は、前記屈曲部よりも車両前方に位置し、且つ、車幅方向において前記閉断面と重畳する位置に配置されていることを特徴とする車体下部構造。
  5. 請求項1記載の車体下部構造において、
    前記第2クロスメンバは、車両前後方向においてセンタピラと重畳する位置に配置され、
    前記アウトリガは、車幅方向において前記センタピラの車両前方端部と重畳する位置に配置されていることを特徴とする車体下部構造。
  6. 請求項2記載の車体下部構造において、
    前記前壁は、車両前後方向に突出し且つ車幅方向に沿って延出するビード部を有することを特徴とする車体下部構造。
  7. 請求項1記載の車体下部構造において、
    前記フロアフレームは、前記閉断面内にバルクヘッドを有し、
    前記バルクヘッドは、車幅方向において前記アウトリガの後壁と重畳する位置から前記第2クロスメンバの前壁と後壁との間まで延出していることを特徴とする車体下部構造。
  8. 請求項1記載の車体下部構造において、
    前記アウトリガは、前記閉断面内に他の延出部材を有し、
    前記他の延出部材は、車幅方向内側に向かうにつれて車両下方に傾斜し、前記フロアフレームの下方側まで延びていることを特徴とする車体下部構造。
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