JP2021046165A - 車体前部構造 - Google Patents

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Daiki Terui
大希 照井
真康 吉田
Masayasu Yoshida
真康 吉田
勇 田口
Isamu Taguchi
勇 田口
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Abstract

【課題】車室空間が狭まることを抑制しつつ、フロントサイドフレームの後退によるダッシュロアパネルの変形を抑制できる車体前部構造を提供する。【解決手段】車体前部構造は、ダッシュロアパネル4を補強する補強ビーム77を備える。補強ビーム77は、縦骨部79を有する縦壁部78と、縦壁部78の下縁から張り出し、縦骨部79の開口方向よりも下方に向かって開口する溝形状に形成された横骨部84を有する横壁部82と、を備える。縦骨部79は、サイドシル12の上壁12aに結合するとともに、サイドシル12との結合部よりも車幅方向内方において後方から見てフロントサイドフレームとダッシュロアパネル4との結合部に重なっている。横骨部84は、サイドシル12の内側壁12bに結合するとともに、サイドシル12との結合部よりも車幅方向内方において後方から見てフロントサイドフレームとダッシュロアパネル4との結合部に重なっている。【選択図】図4

Description

本発明は、車体前部構造に関するものである。
車体前部構造として、車両の前方から入力した衝突荷重を吸収するものが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。特許文献1には、ホイールアーチの一部を構成するホイールアーチ形状部を有し、動力源装置室と車室とを区画するダッシュロアパネルと、ホイールアーチ形状部を車室側から覆う補強パネルと、を備え、補強パネルは、ホイールアーチ形状部と協働して車幅方向に延びる閉断面を形成する横閉断面部と、ホイールアーチ形状部と協働して上下方向に延びる閉断面を形成すると共に横閉断面部と交差する縦閉断面部と、を有する車体構造が開示されている。この車体構造によれば、ホイールアーチ形状部の車幅方向及び上下方向の剛性・強度を向上することができるとされている。特許文献2には、フロントサイドフレームの後端とサイドシルとを連結するアウトリガー(longitudinal chassis beam extension 5)の断面を拡大することで、フラット衝突の大きな入力荷重をフロントピラー(A-pillar component 7)およびサイドシルに伝達する車体構造が開示されている。
特開2016−172484号公報 米国特許第9056633号明細書
ところで、電気自動車のように、駆動用バッテリ搭載のため重量が増加する車種では、車体前部で吸収すべきエネルギー量が増大する。特許文献1に開示された車体構造では、フラット衝突時にフロントサイドフレームを介して入力される衝突荷重を補強パネルだけでは十分に受けることができず、フロントサイドフレームの後退によりダッシュロアパネルの変形が大きくなる可能性がある。また、特許文献2に記載の車体構造では、アウトリガーが断面の拡大により車室側に突出し、車室空間を狭める場合がある。
そこで本発明は、車室空間が狭まることを抑制しつつ、フロントサイドフレームの後退によるダッシュロアパネルの変形を抑制できる車体前部構造を提供するものである。
本発明の車体前部構造は、車体の前部で車両前後方向に延びるフロントサイドフレーム(例えば、実施形態におけるフロントサイドフレーム2)と、前記フロントサイドフレームの後部に結合したダッシュロアパネル(例えば、実施形態におけるダッシュロアパネル4)と、車体の側部下方に配置されて前記車両前後方向に延び、車幅方向に広がる上壁(例えば、実施形態における上壁12a)、および前記上壁における車幅方向内方の側縁から下方に延びる内側壁(例えば、実施形態における内側壁12b)を有するサイドシル(例えば、実施形態におけるサイドシル12)と、前記ダッシュロアパネルの車室側で前記ダッシュロアパネルを補強する補強ビーム(例えば、実施形態における補強ビーム77)と、を備え、前記補強ビームは、前記ダッシュロアパネル側に向かって開口する溝形状に形成された縦骨部(例えば、実施形態における縦骨部79)を有する縦壁部(例えば、実施形態における縦壁部78)と、前記縦壁部の下縁から張り出し、前記縦骨部の開口方向よりも下方に向かって開口する溝形状に形成された横骨部(例えば、実施形態における横骨部84)を有する横壁部(例えば、実施形態における横壁部82)と、を備え、前記縦骨部は、車幅方向外方の端部において前記サイドシルの前記上壁に結合するとともに、前記サイドシルとの結合部よりも車幅方向内方において後方から見て前記フロントサイドフレームと前記ダッシュロアパネルとの結合部に重なり、前記横骨部は、車幅方向外方の端部において前記サイドシルの前記内側壁に結合するとともに、前記サイドシルとの結合部よりも車幅方向内方において後方から見て前記フロントサイドフレームと前記ダッシュロアパネルとの結合部に重なっている、ことを特徴とする。
本発明によれば、フロントサイドフレームからの入力荷重を縦骨部によってダッシュロアパネルからサイドシルの上壁に伝達し、横骨部によってダッシュロアパネルからサイドシルの内側壁に伝達できる。このため、フラット衝突やオフセット衝突等によるフロントサイドフレームからの入力荷重を補強ビームによってサイドシルの上壁および内側壁に分散できる。
しかも、横骨部が縦骨部よりも下方に向かって開口しているので、補強ビームは縦壁部および横壁部によって車室側を向く面が室外側に向かって窪むように横断面L字状を呈する。このため、補強ビームを設けたことによって車室空間が狭まることを抑制できる。
以上により、車室空間が狭まることを抑制しつつ、フロントサイドフレームの後退によるダッシュロアパネルの変形を抑制できる。
上記の車体前部構造において、前記フロントサイドフレームと前記サイドシルとを連結するアウトリガー(例えば、実施形態におけるアウトリガー14)を備え、前記横壁部および前記アウトリガーは、上方から見て互いに重なっていてもよい。
本発明によれば、補強ビームに加えてアウトリガーによってもフロントサイドフレームからの入力荷重をサイドシルに伝達できる。しかも、縦壁部および横壁部のうち水平方向に近い傾斜で延びる横壁部にアウトリガーを上方から見て重ねて配置することで、横壁部およびアウトリガーが占める車両前後方向の領域の増大を抑制できる。したがって、ダッシュロアパネルの前後のスペースの占有を抑制できる。
上記の車体前部構造において、前記補強ビームは、前記サイドシルの前記上壁に接続される第1接続部(例えば、実施形態における第1接続部80)と、前記サイドシルの前記内側壁に接続された第2接続部(例えば、実施形態における第2接続部83)と、を備え、前記第2接続部は、前記第1接続部よりも前記サイドシルとの接続距離が長くてもよい。
本発明によれば、フラット衝突によるフロントサイドフレームからの入力荷重を補強ビームによってサイドシルの上壁および内側壁に分散できる。このため、フロントサイドフレームの後退によるダッシュロアパネルの変形を抑制できる。
上記の車体前部構造において、前記縦骨部は、前記縦壁部の延在方向に沿って延びる稜線(例えば、実施形態における稜線79a)を備え、前記縦骨部の前記稜線は、前記サイドシルにおける前記上壁と前記内側壁との間の稜線(例えば、実施形態における稜線12c)に連続していてもよい。
本発明によれば、補強ビームにおいて稜線上は平坦部よりも剛性が高くなるので、フロントサイドフレームからの入力荷重を補強ビームによって効果的にサイドシルに伝達することができる。
上記の車体前部構造において、前記フロントサイドフレームと前記サイドシルとを連結するアウトリガー(例えば、実施形態におけるアウトリガー14)を備え、前記アウトリガーの周縁は、前記補強ビームの周縁に重なるように配置され、前記アウトリガーと前記補強ビームとの間に空洞が形成されていてもよい。
本発明によれば、フロントサイドフレームからの入力荷重をアウトリガーから補強ビームの周縁に効率的に伝達することができる。
上記の車体前部構造において、前記補強ビームは、平面視でトラス状に形成されていてもよい。
本発明によれば、フロントサイドフレームからの入力荷重を補強ビームによってサイドシルの広範囲に分散することができる。また、ダッシュロアパネルおよびサイドシルの角部の剛性を確保することができる。
上記の車体前部構造において、前記ダッシュロアパネルから車幅中心上を後方に延びるフロアトンネル(例えば、実施形態におけるフロアトンネル6)と、前記アウトリガーと前記フロアトンネルとを連結する補強ブラケット(例えば、実施形態における補強ブラケット16)と、を備え、前記アウトリガーは、前記フロントサイドフレームと前記サイドシルとを接続する斜辺(例えば、実施形態における斜辺62)を備え、前記補強ブラケットは、前記アウトリガーの前記斜辺に結合され、前記補強ブラケットの後縁(例えば、実施形態における後縁16a)は、車幅方向に沿って延びていてもよい。
本発明によれば、フロントサイドフレームからアウトリガーへの入力荷重のうちアウトリガーの斜辺を通って伝達される荷重の一部を、補強ブラケットを介してフロアトンネルに伝達できる。また、補強ブラケットの後縁が車幅方向に延びているので、補強ブラケットの後方の空間効率を高めてバッテリ等を効率よく配置できる。
上記の車体前部構造において、前記補強ビームは、前記縦骨部と前記横骨部とを連結する少なくとも1つのビード(例えば、実施形態におけるサブビード85)を備えていてもよい。
本発明によれば、ビードによって縦骨部と横骨部との相対変位が規制されるので、横壁部に対する縦壁部の倒れが抑制される。このため、補強ビームの横断面L字構造の剛性を確保できる。したがって、フロントサイドフレームからの入力荷重を補強ビームによってサイドシルに伝達できる。
上記の車体前部構造において、前記フロントサイドフレームは、前記ダッシュロアパネルとの結合部を含み前方から前記結合部に向かうに従い車幅方向に大きくなる拡幅部(例えば、実施形態における後フレーム41)を備えていてもよい。
本発明によれば、フロントサイドフレームからの入力荷重をダッシュロアパネルの広範囲に伝達して補強ビームに分散できる。
上記の車体前部構造において、前記ダッシュロアパネルから車幅中心上を後方に延びるフロアトンネル(例えば、実施形態におけるフロアトンネル6)と、前記ダッシュロアパネルにおける車幅方向の中央部に設けられ、車幅方向に延びるとともに前記補強ビームにおける車幅方向内方の端部に結合された横ビーム(例えば、実施形態における横ビーム73)と、を備え、前記横ビームは、車幅方向外方から内方に向かうに従い上下方向に大きくなり、かつ車幅方向の中央部で後方に突出して前記フロアトンネルに結合していてもよい。
本発明によれば、フロントサイドフレームからの入力荷重をダッシュロアパネルから補強ビームおよび横ビームを介してフロアトンネルに伝達することができる。また、横ビームはフロアトンネルとの結合部において後方に突出しているので、乗員の邪魔にならないスペースで横ビームを前後方向に大きく形成して、フロアトンネルへ荷重を効率よく伝達させることができる。
本発明によれば、車室空間が狭まることを抑制しつつ、フロントサイドフレームの後退によるダッシュロアパネルの変形を抑制できる車体前部構造を提供することができる。
実施形態の車体前部構造を後上方から見た斜視図である。 実施形態の車体前部構造の底面図である。 実施形態の車体前部構造を前下方から見た斜視図である。 図1の拡大図である。 図4のV−V線における断面図である。 図4に示す車体前部構造の一部を示す斜視図である。 図1のVII−VII線における断面図である。 実施形態の車体前部構造における荷重の伝達を矢印で示す図である。 実施形態の車体前部構造における荷重の伝達を矢印で示す図である。 実施形態の車体前部構造における荷重の伝達を矢印で示す図である。 実施形態の車体前部構造における荷重の伝達を矢印で示す図である。 実施形態の車体前部構造における荷重の伝達を矢印で示す図である。 実施形態の車体前部構造における荷重の伝達を矢印で示す図である。 実施形態の車体前部構造における荷重の伝達を矢印で示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。また、以下の説明における前後上下左右等の方向は、以下に説明する車両における方向と同一とする。すなわち、上下方向は鉛直方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。また、以下の説明に用いる図中において、矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。
図1は、実施形態の車体前部構造を後上方から見た斜視図である。図2は、実施形態の車体前部構造の底面図である。
本実施形態の車両1は、駆動用モータを備えた電気自動車である。図1および図2に示すように、車両1は、車室の前部や床部等を形成する車体前部構造を備える。車体前部構造は、左右一対のフロントサイドフレーム2と、ダッシュロアパネル4と、フロアトンネル6と、左右一対のフロアパネル8と、左右一対のフロアフレーム10と、左右一対のサイドシル12と、左右一対のアウトリガー14と、左右一対の補強ブラケット16と、ダッシュクロスメンバ18と、左右一対の傾斜メンバ20と、を備える。
図3は、実施形態の車体前部構造を前下方から見た斜視図である。
図2および図3に示すように、一対のフロントサイドフレーム2は、車体前部の左右両側に配置されている。各フロントサイドフレーム2は、前後方向に沿って延在している。フロントサイドフレーム2は、前後方向に直交する断面において、矩形状の閉断面構造になっている。フロントサイドフレーム2は、略一定の幅で前後方向に延びる前フレーム40と、フロントサイドフレーム2の後端部を含み、前フレーム40の後端部に結合された後フレーム41(拡幅部)と、を備える。後フレーム41は、前端部から後端部に向かうに従い、車幅方向に漸次大きくなっている(図7も併せて参照)。具体的に、後フレーム41は、前方から後方に向かうに従い車幅方向外方に拡大している。フロントサイドフレーム2の後端部は、ダッシュロアパネル4の後述する下パネル54に結合している。
図1に示すように、ダッシュロアパネル4は、左右のフロントピラー28(図3参照)の間に配置され、全体として車幅方向に延びている。ダッシュロアパネル4は、車室とモータ等の動力源が配置される動力源室とを仕切っている。ダッシュロアパネル4は、互いに結合された上パネル50および下パネル54を備える。上パネル50は、ダッシュロアパネル4の上部を構成している。下パネル54は、ダッシュロアパネル4の下部を構成している。上パネル50の下端は、下パネル54の上端に室外側(前方)から重なって結合されている。
上パネル50は、車幅方向に3つの領域に分けた場合、車幅中心上に位置する中間領域50Cと、中間領域50Cを挟む左領域50Lおよび右領域50Rと、を備える。中間領域50Cは、上方から見て車幅方向に延びている。左領域50Lおよび右領域50Rのそれぞれは、上方から見て中間領域50Cにおける車幅方向の端部から中間領域50Cに対して後方に傾斜して延びている。
下パネル54は、車幅方向に3つの領域に分けた場合、上パネル50の中間領域50Cから下方に延びる中間領域54Cと、上パネル50の左領域50Lから下方に延びる左領域54Lと、上パネル50の右領域50Rから下方に延びる右領域54Rと、を備える。左領域54Lおよび右領域54Rのそれぞれは、上方から見て中間領域54Cから中間領域54Cに対して後方に傾斜して延びている。
下パネル54は、下パネル54の上端の全体を含み略鉛直に延びる上部55と、上部55の下縁から後方へ下り勾配に延びる下部56と、を備える。下部56は、車幅方向に直交する断面で、上部55よりも水平方向に対して小さな傾斜で延びている。
フロアトンネル6は、ダッシュロアパネル4に結合されている。フロアトンネル6は、下パネル54における車幅方向の中間部から車幅中心上を後方に延びている。フロアトンネル6は、前後方向に直交する断面で下方に開口したU字状に形成されている。フロアトンネル6は、車幅方向に広がる上壁部6aと、上壁部6aにおける車幅方向の側縁から下方に延びる左右一対の側壁部6bと、を備える。上壁部6aは、下パネル54の下部56の上端近傍から後方に延びている。各側壁部6bは、下パネル54の下部56から後方に延びている。
一対のフロアパネル8は、フロアトンネル6の車幅方向外方に配置されている。フロアパネル8は、前後方向および車幅方向に延びている。フロアパネル8の前縁は、下パネル54の下縁に結合している。フロアパネル8の車幅方向内方の側縁は、フロアトンネル6の側壁部6bの下縁に結合している。
一対のフロアフレーム10は、フロアトンネル6の車幅方向両側に配置され、それぞれフロアパネル8の上面に結合されている。フロアフレーム10は、前後方向に沿って延びている。フロアフレーム10の後端部は、フロアパネル8上を車幅方向に延びるフロアクロスメンバ30に結合されている。
一対のサイドシル12は、車体の左右の側部下方に配置され、前後方向に延びている。サイドシル12は、車幅方向に広がる上壁12aと、上壁12aにおける車幅方向内方の側縁から下方に延びる内側壁12bと、を有する。内側壁12bは、フロアパネル8における車幅方向外方の側縁に結合されている。サイドシル12の前端部は、フロアパネル8よりも前方に突出している。左右のサイドシル12には、フロアクロスメンバ30が掛け渡されている。
図3に示すように、一対のアウトリガー14は、車幅中心に対する車幅方向の両側で、フロントサイドフレーム2とサイドシル12とを連結している。アウトリガー14は、下パネル54の室外側で、フロントサイドフレーム2の後部およびサイドシル12の前部のそれぞれに結合されている。アウトリガー14は、フロントサイドフレーム2との結合部から後方かつ車幅方向外方に延びている。アウトリガー14は、前後方向に直交する断面で車幅方向に延びる下壁部60と、下壁部60における車幅方向外方の側縁から上方に延びる側壁部61と、フロントサイドフレーム2とサイドシル12とを接続するように延びる斜辺62と、を備える。下壁部60の前端部は、閉断面構造のフロントサイドフレーム2における下方の壁部に結合されている。側壁部61の前端部は、閉断面構造のフロントサイドフレーム2における車幅方向外方の壁部に結合されている。側壁部61における上縁は、フロントサイドフレーム2とサイドシル12との間で下パネル54における室外側を向く外面に結合されている。斜辺62は、下壁部60における車幅方向内方の側縁に設けられている。斜辺62は、前後方向に対して傾斜している。斜辺62は、下方から見て直線状に延びている(図2参照)。
図2に示すように、一対の補強ブラケット16は、車幅中心に対する車幅方向の両側で、下方から見てアウトリガー14とフロアトンネル6との間に配置されている。補強ブラケット16は、アウトリガー14とフロアトンネル6とを連結している。補強ブラケット16は、アウトリガー14の斜辺62、およびフロアトンネル6の前部における側壁部6bに結合されている。補強ブラケット16の後縁16aは、下方から見てアウトリガー14とフロアトンネル6との間で車幅方向に延びている。補強ブラケット16の後縁16aは、フロアパネル8の下面に結合されている。なお、図示の例では各補強ブラケット16が互いに結合した2つの部材により形成されているが、各補強ブラケットは単体の部材により形成されていてもよい。
図1に示すように、ダッシュクロスメンバ18は、ダッシュロアパネル4の車室側に設けられている。ダッシュクロスメンバ18は、車幅方向に延びて一対のサイドシル12を連結している。ダッシュクロスメンバ18は、後方から見てフロアトンネル6の上方で車幅方向に延び、フロントサイドフレーム2と下パネル54との結合部(図7参照)に重なる位置を経由して、サイドシル12に結合している。
ダッシュクロスメンバ18は、少なくともダッシュロアパネル4とともに横断面矩形状の閉断面を形成し、ダッシュロアパネル4を補強している。より詳細に、ダッシュクロスメンバ18は、少なくとも車幅中心上ではダッシュロアパネル4およびフロアトンネル6とともに閉断面を形成し、少なくともフロアトンネル6よりも車幅方向外方ではダッシュロアパネル4とともに閉断面を形成している。
ダッシュクロスメンバ18は、閉断面の上方でダッシュロアパネル4に結合された上側鍔部70と、閉断面の下方でダッシュロアパネル4またはフロアトンネル6に結合された下側鍔部71と、を備える。上側鍔部70は、車幅中心上で上パネル50に結合されている。上側鍔部70は、車幅中心上から車幅方向外方に向かう過程で下パネル54の上縁を跨ぎ、下パネル54の上部55に結合されている。下側鍔部71における車幅方向の中間部は、フロアトンネル6の上壁部6aおよび一対の側壁部6bに結合されている。下側鍔部71は、フロアトンネル6よりも車幅方向外方で、下パネル54に結合されている。
ダッシュクロスメンバ18は、車幅方向に分割された3つの部材により形成されている。具体的に、ダッシュクロスメンバ18は、車幅中心上に位置する横ビーム73と、横ビーム73の車幅方向両側に配置された左右一対の補強ビーム77と、を備える。なお、左右の補強ビーム77は、互いに左右対称に形成されている。
横ビーム73は、上側鍔部70および下側鍔部71それぞれの一部を含む。横ビーム73は、上側鍔部70と下側鍔部71との間に、車幅方向に延びるビード状の中央骨部74を備える。中央骨部74は、ダッシュロアパネル4側に向かって開口する溝形状に形成されている。横ビーム73は、車幅中心上において後方から見て上下方向の寸法が最も大きくなるように形成されている。つまり、横ビーム73は、車幅方向外方から内方に向かうに従い上下方向に大きくなっている。横ビーム73のうち上方から見てフロアトンネル6の上壁部6aに重なる部分(車幅方向の中央部)は、横ビーム73のうち上方から見てフロアトンネル6の上壁部6aよりも車幅方向外方に位置する部分よりも後方に突出している(図7も併せて参照)。
図4は、図1の拡大図である。図5は、図4のV−V線における断面図である。
図4および図5に示すように、補強ビーム77は、横ビーム73における車幅方向の端部に結合されている。補強ビーム77は、ダッシュロアパネル4の下パネル54における上部55と下部56との境界に沿って、横ビーム73から車幅方向外方かつ後方に延びている。補強ビーム77における車幅方向内方の端部は、横ビーム73とダッシュロアパネル4との間に配置され、横ビーム73に結合されている。補強ビーム77における車幅方向外方の端部は、サイドシル12に結合されている。補強ビーム77は、横ビーム73との結合部を含み下パネル54の上部55に沿って配置された縦壁部78と、下パネル54の下部56に沿って配置された横壁部82と、を備える。補強ビーム77は、横断面で横壁部82が縦壁部78よりも水平方向に対して小さな傾斜で延びていることにより、L字形状を呈している。より詳細に、補強ビーム77は、横断面で横壁部82の両端部を結ぶ線分が縦壁部78の両端部を結ぶ線分よりも水平方向に対して小さな傾斜で延びている。
縦壁部78は、横ビーム73を延長するように形成されている。縦壁部78は、上側鍔部70および下側鍔部71それぞれの一部を含む。縦壁部78は、中央骨部74に連なるビード状の縦骨部79を備える。縦骨部79は、下パネル54の上部55に向かって開口する溝形状に形成されている。縦骨部79は、補強ビーム77の延びる方向に沿って延びている。縦骨部79における車幅方向外方の端部は、サイドシル12の上壁12aに接続された第1接続部80を備える。第1接続部80は、サイドシル12の前部における上壁12aに上方から結合されている。第1接続部80は、車幅方向に延在している。縦骨部79は、第1接続部80よりも車幅方向内方において、後方から見てフロントサイドフレーム2の後端部とダッシュロアパネル4との結合部に重なっている(図6および図7も併せて参照)。
縦骨部79は、縦壁部78の延在方向に沿って延びる稜線79aを備える。稜線79aは、縦骨部79のうち水平方向よりも下方に向けて突出する辺に形成されている。稜線79aは、サイドシル12における上壁12aと内側壁12bとの間の稜線12cに連続している。
横壁部82は、縦壁部78の下縁から張り出している。具体的に、横壁部82は、縦壁部78における下側鍔部71の下縁から、下パネル54の下部56に沿って張り出している。横壁部82は、上方から見て縦壁部78から後方に向かいに従い車幅方向の幅が小さくなるように、トラス状に形成されている。具体的に、横壁部82の上方から見た平面視外形は、横壁部82の後端部から前方に直線状に延びて縦壁部78に接続する第1辺82aと、横壁部82の後端部から前方かつ車幅方向内方に直線状に延びて縦壁部78に接続する第2辺82bと、を備える(図7参照)。
横壁部82は、サイドシル12の内側壁12bに接続される第2接続部83を備える。第2接続部83は、サイドシル12の前部における内側壁12bに車幅方向内方から結合されている。第2接続部83は、第1辺82aの略全体に設けられ、前後方向に延在している。第2接続部83は、第1接続部80よりもサイドシル12との接続距離が長くなっている。
横壁部82は、前側鍔部86および後側鍔部87と、前側鍔部86と後側鍔部87との間に設けられたビード状の横骨部84と、横骨部84および縦骨部79に連なる少なくとも1つ(図示の例では2つ)のサブビード85と、を備える。前側鍔部86は、縦壁部78における下側鍔部71に連なっている。前側鍔部86は、下パネル54の下部56の内面に結合している。後側鍔部87は、横壁部82の第2辺82bを含む。後側鍔部87は、下パネル54の下部56の内面、またはフロアパネル8の上面に結合している。
横骨部84は、下パネル54の下部56に向かって開口する溝形状に形成されている。つまり、横骨部84は、縦骨部79の開口方向よりも下方に向かって開口している。横骨部84は、横壁部82の第2辺82bに略平行に延びている。横骨部84は、縦骨部79における車幅方向内方の端部近傍に連なっている。横骨部84は、縦骨部79との接続部から、車幅方向外方かつ後方に延びている。横骨部84における車幅方向外方の端部は、第2接続部83の少なくとも一部を形成している。横骨部84は、第2接続部83よりも車幅方向内方において、後方から見てフロントサイドフレーム2の後端部とダッシュロアパネル4との結合部に重なっている(図6および図7も併せて参照)。サブビード85は、下パネル54の下部56に向かって開口する溝形状に形成されている。サブビード85は、前側鍔部86を分断するように延び、横骨部84と縦骨部79とを連結している。
図6は、図4に示す車体前部構造の一部を示す斜視図である。図6では、補強ビーム77を仮想線で示すとともにダッシュロアパネル4の図示を省略している。
図3および図6に示すように、横壁部82およびアウトリガー14は、上方から見て互いに重なっている。より詳細に、横壁部82の横骨部84、およびアウトリガー14の下壁部60は、上方から見て互いに重なり、互いに同じ方向に沿って延びている。
補強ビーム77は、アウトリガー14およびフロントサイドフレーム2に重なっている。補強ビーム77の周縁は、アウトリガー14の周縁に重なるように配置されている。本実施形態では、補強ビーム77の横壁部82における第2辺82bを形成する周縁(すなわち後側鍔部87)は、ダッシュロアパネル4およびフロアパネル8のうち少なくともいずれか一方を介して、アウトリガー14の周縁14aに重なっている。また、補強ビーム77のうち下側鍔部71は、ダッシュロアパネル4を介してアウトリガー14の側壁部61の上部に重なっている。これにより、補強ビーム77とアウトリガー14との間に空洞が形成されている。さらに補強ビーム77の縦壁部78における上側鍔部70を形成する周縁は、ダッシュロアパネル4を介してフロントサイドフレーム2の後端部に重なっている。
図1に示すように、一対の傾斜メンバ20は、車幅中心に対する車幅方向の両側で、ダッシュクロスメンバ18とフロアフレーム10とを連結している。傾斜メンバ20は、下パネル54の上方で補強ビーム77の横骨部84に結合されている。傾斜メンバ20は、補強ビーム77から下パネル54の下部56の上面およびフロアパネル8の上面に沿って車幅方向内方かつ後方に延びている。傾斜メンバ20は、上方から見て直線状に延びている。傾斜メンバ20は、下パネル54の下部56の上面およびフロアパネル8の上面に結合されている。傾斜メンバ20の後端部は、フロアフレーム10に結合されている。
以下、本実施形態の車体前部構造の作用および効果について、図8から図14を参照して説明する。図8から図14は、実施形態の車体前部構造における荷重の伝達を矢印で示す図である。
本実施形態の車体前部構造は、ダッシュロアパネル4の車室側でダッシュロアパネル4を補強する補強ビーム77を備える。補強ビーム77は、縦骨部79を有する縦壁部78と、縦壁部78の下縁から張り出し、横骨部84を有する横壁部82と、を備える。縦骨部79は、車幅方向外方の端部においてサイドシル12の上壁12aに結合するとともに、サイドシル12との結合部よりも車幅方向内方において後方から見てフロントサイドフレーム2とダッシュロアパネル4との結合部に重なっている。横骨部84は、車幅方向外方の端部においてサイドシル12の内側壁12bに結合するとともに、サイドシル12との結合部よりも車幅方向内方において後方から見てフロントサイドフレーム2とダッシュロアパネル4との結合部に重なっている。
この構成によれば、図8に示すように、フロントサイドフレーム2(図6参照)からの入力荷重を縦骨部79によってダッシュロアパネル4からサイドシル12の上壁12aに伝達し、横骨部84によってダッシュロアパネル4からサイドシル12の内側壁12bに伝達できる。このため、フラット衝突やオフセット衝突等によるフロントサイドフレーム2からの入力荷重を補強ビーム77によってサイドシル12の上壁12aおよび内側壁12bに分散できる。
しかも、横骨部84が縦骨部79よりも下方に向かって開口しているので、補強ビーム77は車室側を向く面が室外側に向かって窪むように縦壁部78および横壁部82によって横断面L字状を呈する。このため、補強ビーム77を設けたことによって車室空間が狭まることを抑制できる。
以上により、車室空間が狭まることを抑制しつつ、フロントサイドフレーム2の後退によるダッシュロアパネル4の変形を抑制できる。
また、車体前部構造は、フロントサイドフレーム2とサイドシル12とを連結するアウトリガー14を備える。補強ビーム77の横壁部82およびアウトリガー14は、上方から見て互いに重なっている。
この構成によれば、図9および図10に示すように、補強ビーム77に加えてアウトリガー14によってもフロントサイドフレーム2からの入力荷重をサイドシル12に伝達できる。しかも、縦壁部78および横壁部82のうち水平方向に近い傾斜で延びる横壁部82にアウトリガー14を上方から見て重ねて配置することで、横壁部82およびアウトリガー14が占める前後方向の領域の増大を抑制できる。したがって、ダッシュロアパネル4の前後のスペースの占有を抑制できる。
また、補強ビーム77は、サイドシル12の上壁12aに接続される第1接続部80と、サイドシル12の内側壁12bに接続された第2接続部83と、を備える。第2接続部83は、第1接続部80よりもサイドシル12との接続距離が長い。
この構成によれば、フラット衝突によるフロントサイドフレーム2からの入力荷重を補強ビーム77によってサイドシル12の上壁12aおよび内側壁12bに分散できる。このため、フロントサイドフレーム2の後退によるダッシュロアパネル4の変形を抑制できる。
さらに、補強ビーム77とアウトリガー14との間に形成される閉断面が小さくても、補強ビーム77の横断面L字構造の剛性を確保できる。
また、縦骨部79は、縦壁部78の延在方向に延びる稜線79aを備える。縦骨部79の稜線79aは、サイドシル12における上壁12aと内側壁12bとの間の稜線12cに連続している。
この構成によれば、補強ビーム77において稜線79a上は平坦部よりも剛性が高くなるので、図11に示すようにフロントサイドフレーム2からの入力荷重を補強ビーム77によって効果的にサイドシル12に伝達することができる。
また、アウトリガー14の周縁14aは、補強ビーム77の周縁に重なるように配置され、アウトリガー14と補強ビーム77との間に空洞が形成されている。
この構成によれば、フロントサイドフレーム2からの入力荷重をアウトリガー14から補強ビーム77の周縁に効率的に伝達することができる。すなわち、図12の矢印A1に示すように、フロントサイドフレーム2からアウトリガー14に伝達された入力荷重を補強ビーム77の周縁に伝達できる。
また、アウトリガー14の周縁は、ダッシュロアパネル4をフロントサイドフレーム2の後端部に重なるように配置されている。
この構成によれば、フロントサイドフレーム2からの入力荷重を補強ビーム77の周縁に効率的に伝達することができる。すなわち、図12の矢印A2に示すように、フロントサイドフレーム2の後端部に伝達された入力荷重を補強ビーム77の周縁に伝達できる。
また、補強ビーム77は、平面視でトラス状に形成されている。
この構成によれば、フロントサイドフレーム2からの入力荷重を補強ビーム77によってサイドシル12の広範囲に分散することができる。また、ダッシュロアパネル4およびサイドシル12の角部の剛性を確保することができる。
また、車体前部構造は、アウトリガー14とフロアトンネル6とを連結する補強ブラケット16を備える。アウトリガー14は、フロントサイドフレーム2とサイドシル12とを接続する斜辺62を備える。補強ブラケット16は、アウトリガー14の斜辺62に結合されている。
この構成によれば、図13に示すように、フロントサイドフレーム2からアウトリガー14への入力荷重のうちアウトリガー14の斜辺62を通って伝達される荷重の一部を、補強ブラケット16を介してフロアトンネル6に伝達できる。
さらに、補強ブラケット16の後縁16aが車幅方向に延びているので、補強ブラケット16の後方の空間効率を高めてバッテリ等を効率よく配置できる。
また、補強ビーム77は、縦骨部79と横骨部84とを連結する少なくとも1つのサブビード85を備える。
この構成によれば、サブビード85によって縦骨部79と横骨部84との相対変位が規制されるので、横壁部82に対する縦壁部78の倒れが抑制される。このため、補強ビーム77の横断面L字構造の剛性を確保できる。したがって、フロントサイドフレーム2からの入力荷重を補強ビーム77によってサイドシル12に伝達できる。
また、フロントサイドフレーム2は、前方からダッシュロアパネル4との結合部に向かうに従い車幅方向に大きくなる後フレーム41を備える。
この構成によれば、図14の矢印B1に示すように、フロントサイドフレーム2からの入力荷重がダッシュロアパネル4の広範囲に伝達されるので、入力荷重を補強ビーム77に分散できる。
また、車体前部構造は、ダッシュロアパネル4における車幅方向の中央部に設けられ、車幅方向に延びるとともに補強ビーム77における車幅方向内方の端部に結合された横ビーム73を備える。横ビーム73は、車幅方向外方から内方に向かうに従い上下方向に大きくなり、かつ車幅方向の中央部で後方に突出してフロアトンネル6に結合している。
この構成によれば、図14の矢印B2に示すように、フロントサイドフレーム2からの入力荷重をダッシュロアパネル4から補強ビーム77および横ビーム73を介してフロアトンネル6に伝達することができる。さらに、横ビーム73はフロアトンネル6との結合部において後方に突出しているので、乗員の邪魔にならないスペースで横ビーム73を前後方向に大きく形成して、フロアトンネル6へ荷重を効率よく伝達させることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、本発明の車体前部構造を備えた車両として電気自動車を例に挙げているが、エンジン自動車やハイブリッド車等の車両に上記実施形態の車体前部構造を組み合わせてもよい。
また、上記実施形態では、ダッシュクロスメンバ18は横ビーム73と左右一対の補強ビーム77とにより形成されているが、これに限定されない。ダッシュクロスメンバは、単一の部材であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
2…フロントサイドフレーム 4…ダッシュロアパネル 6…フロアトンネル 12…サイドシル 12a…上壁 12b…内側壁 12c…稜線 14…アウトリガー 16…補強ブラケット 16a…後縁 41…後フレーム(拡幅部) 62…斜辺 73…横ビーム 77…補強ビーム 78…縦壁部 79…縦骨部 79a…稜線 80…第1接続部 82…横壁部 83…第2接続部 84…横骨部 85…サブビード

Claims (10)

  1. 車体の前部で車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、
    前記フロントサイドフレームの後部に結合したダッシュロアパネルと、
    車体の側部下方に配置されて前記車両前後方向に延び、車幅方向に広がる上壁、および前記上壁における車幅方向内方の側縁から下方に延びる内側壁を有するサイドシルと、
    前記ダッシュロアパネルの車室側で前記ダッシュロアパネルを補強する補強ビームと、
    を備え、
    前記補強ビームは、
    前記ダッシュロアパネル側に向かって開口する溝形状に形成された縦骨部を有する縦壁部と、
    前記縦壁部の下縁から張り出し、前記縦骨部の開口方向よりも下方に向かって開口する溝形状に形成された横骨部を有する横壁部と、
    を備え、
    前記縦骨部は、車幅方向外方の端部において前記サイドシルの前記上壁に結合するとともに、前記サイドシルとの結合部よりも車幅方向内方において後方から見て前記フロントサイドフレームと前記ダッシュロアパネルとの結合部に重なり、
    前記横骨部は、車幅方向外方の端部において前記サイドシルの前記内側壁に結合するとともに、前記サイドシルとの結合部よりも車幅方向内方において後方から見て前記フロントサイドフレームと前記ダッシュロアパネルとの結合部に重なっている、
    ことを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記フロントサイドフレームと前記サイドシルとを連結するアウトリガーを備え、
    前記横壁部および前記アウトリガーは、上方から見て互いに重なっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記補強ビームは、
    前記サイドシルの前記上壁に接続される第1接続部と、
    前記サイドシルの前記内側壁に接続された第2接続部と、
    を備え、
    前記第2接続部は、前記第1接続部よりも前記サイドシルとの接続距離が長い、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記縦骨部は、前記縦壁部の延在方向に沿って延びる稜線を備え、
    前記縦骨部の前記稜線は、前記サイドシルにおける前記上壁と前記内側壁との間の稜線に連続している、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車体前部構造。
  5. 前記フロントサイドフレームと前記サイドシルとを連結するアウトリガーを備え、
    前記アウトリガーの周縁は、前記補強ビームの周縁に重なるように配置され、
    前記アウトリガーと前記補強ビームとの間に空洞が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車体前部構造。
  6. 前記補強ビームは、平面視でトラス状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車体前部構造。
  7. 前記ダッシュロアパネルから車幅中心上を後方に延びるフロアトンネルと、
    前記アウトリガーと前記フロアトンネルとを連結する補強ブラケットと、
    を備え、
    前記アウトリガーは、前記フロントサイドフレームと前記サイドシルとを接続する斜辺を備え、
    前記補強ブラケットは、前記アウトリガーの前記斜辺に結合され、
    前記補強ブラケットの後縁は、車幅方向に沿って延びている、
    ことを特徴とする請求項2または請求項5に記載の車体前部構造。
  8. 前記補強ビームは、前記縦骨部と前記横骨部とを連結する少なくとも1つのビードを備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車体前部構造。
  9. 前記フロントサイドフレームは、前記ダッシュロアパネルとの結合部を含み前方から前記結合部に向かうに従い車幅方向に大きくなる拡幅部を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の車体前部構造。
  10. 前記ダッシュロアパネルから車幅中心上を後方に延びるフロアトンネルと、
    前記ダッシュロアパネルにおける車幅方向の中央部に設けられ、車幅方向に延びるとともに前記補強ビームにおける車幅方向内方の端部に結合された横ビームと、
    を備え、
    前記横ビームは、車幅方向外方から内方に向かうに従い上下方向に大きくなり、かつ車幅方向の中央部で後方に突出して前記フロアトンネルに結合している、
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の車体前部構造。
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