JP6187498B2 - ラジエータサポート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ラジエータサポート構造に関する。
下記特許文献1には、ラジエータサポートロアとラジエータサポートアッパとが別体で構成され、ラジエータサポートロアとラジエータサポートアッパとがそれぞれフロントサイドメンバの車両前後方向の前端部に取り付けられた構造が開示されている。この構造では、ラジエータサポートロアとラジエータサポートアッパにより、ラジエータ本体が支持されている。他にラジエータ本体を支持する構成として、特開2012−086695号公報、特開2007−331452号公報に開示されるものがある。
特開2011−148458号公報
上記特許文献1に記載の構造では、ラジエータサポートロアとラジエータサポートアッパがそれぞれフロントサイドメンバの前端部に取り付けられており、それぞれの取付部が相対的に変位すると、ラジエータ本体が変形する。このような衝突時におけるラジエータ本体の変形を抑制するためには改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、衝突時にラジエータ本体の変形を抑制することができるラジエータサポート構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係るラジエータサポート構造は、車体に固定され、ラジエータ本体を支持する第1取付部材と、前記第1取付部材に対して非連結構造とされ、フロントサイドメンバの車両前後方向の前端に固定された衝撃吸収部材を介して直接的に又は間接的に取り付けられ、前記ラジエータ本体を支持する第2取付部材と、を有し、前記ラジエータ本体が前記第1取付部材又は前記第2取付部材から離脱する構成とされている。
請求項1記載の本発明によれば、車体に固定された第1取付部材にラジエータ本体が支持されている。また、第2取付部材が第1取付部材に対して非連結構造とされ、フロントサイドメンバの車両前後方向の前端に固定された衝撃吸収部材を介して第2取付部材が直接的に又は間接的に取り付けられており、第2取付部材にラジエータ本体が支持されている。第2取付部材が第1取付部材に対して非連結構造とされていることで、第2取付部材と第1取付部材が一体で変形しないようになっている。これにより、衝突時に衝撃吸収部材が潰れると、第2取付部材が衝撃吸収部材と共に車両後方へ移動することで、第2取付部材に支持されたラジエータ本体が車両後方へ移動可能となる。ラジエータ本体が車両後方へ移動する際、ラジエータ本体が第1取付部材又は第2取付部材から離脱することで、ラジエータ本体の変形が抑制される。このため、ラジエータ本体が取付部材を介して車体(フロントサイドメンバなど)に取り付けられている構成に比べて、衝突時にラジエータ本体の変形を抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のラジエータサポート構造において、前記第2取付部材のアッパ部は、前記第1取付部材のロア部の車両上方側に配置されており、前記第2取付部材は前記ラジエータ本体の上部を支持し、前記第1取付部材は前記ラジエータ本体の下部を支持する構成とされている。
請求項2記載の本発明によれば、第2取付部材のアッパ部は、第1取付部材のロア部の車両上方側に配置されており、第2取付部材にラジエータ本体の上部が支持され、第1取付部材にラジエータ本体の下部が支持されている。これにより、衝突時に第2取付部材が衝撃吸収部材と共に車両後方へ移動し、ラジエータ本体の上部の車両後方への変位が許容されることで、衝突時のラジエータ本体の変形をより効果的に抑制できると共に、歩行者保護性能の向上に寄与する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のラジエータサポート構造において、前記第2取付部材のロア部は、前記第1取付部材のアッパ部の車両下方側に配置されており、前記第2取付部材は前記ラジエータ本体の下部を支持し、前記第1取付部材は前記ラジエータ本体の上部を支持する構成とされている。
請求項3記載の本発明によれば、第2取付部材のロア部は、第1取付部材のアッパ部の車両下方側に配置されており、第2取付部材にラジエータ本体の下部が支持され、第1取付部材にラジエータ本体の上部が支持されている。これにより、衝突時に第2取付部材が衝撃吸収部材と共に車両後方へ移動し、ラジエータ本体の下部の車両後方への変位が許容されることで、衝突時のラジエータ本体の変形をより効果的に抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のラジエータサポート構造において、前記第1取付部材は、前記ラジエータ本体を前記車体に対して離脱可能に支持する構成とされている。
請求項4記載の本発明によれば、第1取付部材は、ラジエータ本体を車体に対して離脱可能に支持する構成とされており、衝突時に第2取付部材が衝撃吸収部材と共に車両後方へ移動する際に、第1取付部材はラジエータ本体を車体に対して離脱させる。これにより、衝突時のラジエータ本体の変形を効果的に抑制することができる。
請求項5の発明は、請求項4に記載のラジエータサポート構造において、前記ラジエータ本体の車両後方側に近接して配置され、車両幅方向に沿って延在する支持部材が設けられている。
請求項5記載の本発明によれば、ラジエータ本体の車両後方側に近接して配置され、車両幅方向に沿って延在する支持部材が設けられているので、衝突時に第2取付部材が衝撃吸収部材と共に車両後方へ移動する際に、第2取付部材に支持されたラジエータ本体が支持部材に当たる。これにより、第1取付部材とラジエータ本体とを早期に離脱させることができる。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のラジエータサポート構造において、前記第2取付部材は、前記衝撃吸収部材の車両前後方向の前端に固定されて車両幅方向に延在されたバンパリインフォースに取り付けられている。
請求項6記載の本発明によれば、第2取付部材は、衝撃吸収部材の車両前後方向の前端に固定されて車両幅方向に延在されたバンパリインフォースに取り付けられているので、衝突時に衝撃吸収部材が潰れると、バンパリインフォースに取り付けられた第2取付部材が車両後方へ移動する。このため、衝突時にラジエータ本体の変形を抑制することができる。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のラジエータサポート構造において、前記車体が前記フロントサイドメンバであり、前記第1取付部材が、前記フロントサイドメンバの車両前後方向の前部に固定されている。
請求項7記載の本発明によれば、衝突時にラジエータ本体の変形を抑制することができる。
本発明に係るラジエータサポート構造によれば、衝突時にラジエータ本体の変形を抑制することができる。
第1実施形態に係るラジエータサポート構造が適用された車両の前部を示す斜視図である。 図1に示すラジエータサポート構造の全体構成を示す斜視図である。 図1に示すラジエータサポート構造が適用された車両の前部を示す側面図である。 図1に示すラジエータサポート構造を示す平面図である。 図1に示すラジエータサポート構造によりラジエータ本体が支持された状態を示す側断面図である。 衝突時に図5に示すラジエータサポート構造により支持にされたラジエータ本体の上部が車両後方へ移動した状態を示す側断面図である。 第2実施形態に係るラジエータサポート構造を示し、衝突時に第2実施形態に係るラジエータサポート構造により支持にされたラジエータ本体の上部が車両後方へ移動し、支持部材に当たった状態を示す側断面図である。 第3実施形態に係るラジエータサポート構造が適用された車両の前部を示す斜視図である。 図8に示すラジエータサポート構造を示す平面図である。 第4実施形態に係るラジエータサポート構造が適用された車両の前部を示す斜視図である。 第5実施形態に係るラジエータサポート構造が適用された車両の前部を示す斜視図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係るラジエータサポート構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係るラジエータサポート構造が適用された車両の前部が斜視図にて示されている。図2には、図1に示すラジエータサポート構造の全体構成が斜視図にて示されている。図3には、図1に示すラジエータサポート構造が適用された車両の前部が側面図にて示されており、図4には、図1に示すラジエータサポート構造が模式的な平面図にて示されている。図1〜図4に示されるように、自動車の車両10の前部11の両サイドには、車両前後方向に沿って延在する車体としてのフロントサイドメンバ12が配設されている。フロントサイドメンバ12は、略車両幅方向及び略車両上下方向に沿った断面が略矩形状の車両骨格部材とされている。フロントサイドメンバ12の車両前後方向の前端部12Aの前側には、補強板14を介して衝撃吸収部材としてのクラッシュボックス16が設けられている。クラッシュボックス16は、略車両前後方向に配置された筒状部を備えており、衝突荷重の入力時に軸方向に圧縮変形することによって衝突エネルギーを吸収するようになっている。クラッシュボックス16の車両前後方向の前端側には、車両幅方向に沿って延在するフロントバンパリインフォースメント18が配設されている。
フロントバンパリインフォースメント18は金属製のバンパ骨格部材とされており、左右一対のクラッシュボックス16の前端部に架け渡されている。フロントバンパリインフォースメント18は、車両幅方向中央部が車両幅方向両端部よりも車両前方側に突出するように湾曲した形状とされている。
車両10の前部11には、本実施形態のラジエータサポート構造S2が適用されている。ラジエータサポート構造S2は、ラジエータ本体40(図5参照)を支持するラジエータサポート20を備えている。ラジエータサポート20は、フロントバンパリインフォースメント18に取り付けられる第2取付部材としてのアッパ部20Aと、アッパ部20Aと分かれて(分離独立して)配置されると共にフロントサイドメンバ12に取り付けられる第1取付部材としてのロア部20Bと、を備えている。言い替えると、ラジエータサポート20を構成するアッパ部20Aとロア部20Bとは、繋がらない構成とされている。すなわち、アッパ部20Aが、ロア部20Bに対して非連結構造とされている。
ラジエータサポート20のアッパ部20Aは、フロントバンパリインフォースメント18の車両幅方向両端部に固定される左右一対の壁体22と、これらの壁体22の上端部に固定されて略車両幅方向に沿って架け渡されるアッパ部本体24と、を備えている。壁体22は、フロントバンパリインフォースメント18の後面部に固定される取付部22Aと、取付部22Aから車両後方側に屈曲されると共に略車両上下方向及び略車両前後方向に沿って配置された縦壁部22Bと、を備えている。縦壁部22Bは、取付部22Aから車両上方側に延びており、縦壁部22Bの縁部には、車両幅方向内側に屈曲された屈曲部22Cが設けられている。左右一対の壁体22は、車両幅方向両側で左右対称に形成されている。
本実施形態では、アッパ部20Aを構成する壁体22の取付部22Aは、図示しないボルトとナット等の締結具によりフロントバンパリインフォースメント18に固定されている。なお、壁体22の取付部22Aは、溶接によりフロントバンパリインフォースメント18に固定されていてもよい。
アッパ部本体24は、略車両上下方向及び略車両前後方向に沿った断面が略ハット状に形成されており、車両下方側に開口するように配置されている。壁体22の縦壁部22B及び屈曲部22Cの上端部は、アッパ部本体24の内側の形状に合わせて略凸状に形成されており、アッパ部本体24が屈曲部22Cを覆う(屈曲部22Cに被せられる)ように配置されている。アッパ部本体24は、屈曲部22Cに溶接又はボルトとナット等の締結具により接合されている。
上記のようにラジエータサポート20のアッパ部20Aは、クラッシュボックス16の前端側に略車両幅方向に沿って延在されるフロントバンパリインフォースメント18に取り付けられている。言い替えると、ラジエータサポート20のアッパ部20Aは、フロントサイドメンバ12の前端部12Aの前側に固定されたクラッシュボックス16を介して間接的に取り付けられた構成とされている。
なお、壁体22の形状及びアッパ部本体24の形状は、本実施形態の形状に限定されるものではなく、変更が可能である。
図2及び図3に示されるように、ラジエータサポート20のロア部20Bは、車両幅方向両側のフロントサイドメンバ12に取り付けられる左右一対のブラケット26と、これらのブラケット26の下端部に固定されて略車両幅方向に沿って架け渡されるロア部本体28と、を備えている。ブラケット26は、フロントサイドメンバ12から車両上下方向の下方側に延びた壁体26Aと、壁体26Aの下端部から車両前方側及び車両幅方向内側に延びた延設部26Bと、を備えている。左右一対のブラケット26は、車両幅方向両側で左右対称に形成されている。
ブラケット26の壁体26Aは、略車両幅方向及び略車両前後方向に沿った断面が略U字状に形成されており、車両後方側に開口するように配置されている。壁体26Aの上部の外側面は、フロントサイドメンバ12の前端部12Aの側壁に面接触状態で配置されており、溶接により接合されている。壁体26Aの上部をフロントサイドメンバ12の前端部12Aの側壁に溶接により接合することで、左右のフロントサイドメンバ12の前端部12Aの位置精度を向上させることが可能となる。さらに、壁体26Aの上部の前面は、補強板14の後面に溶接等により接合されている。本実施形態では、壁体26Aの上部の外側面がフロントサイドメンバ12の内側の側壁に溶接により接合されているが、ブラケット26をフロントサイドメンバ12に接合する構成は、変更が可能である。
ブラケット26の延設部26Bは、略車両幅方向及び略車両上下方向に沿った断面が略U字状に形成されており、車両下方側に開口するように配置されている。ロア部本体28は、略矩形状とされ、車両前後方向に前後一対のフランジ部28Aが設けられている(図2参照)。ロア部本体28の前後一対のフランジ部28Aは、延設部26Bの上面に、溶接又はボルトとナット等の締結具により接合されている。
図1及び図3に示されるように、ブラケット26の壁体26Aの前面部には、略車両前後方向に沿って配置されるロアクラッシュボックス(第2メンバとも言う)30が取り付けられている。左右一対のロアクラッシュボックス30の車両前後方向の前側には、略車両幅方向に沿って延在されるロアバンパリインフォースメント32が取り付けられている。ロアクラッシュボックス30は、略車両前後方向に配置された筒状部を備えており、衝突荷重の入力時に軸方向に圧縮変形することによって衝突エネルギーを吸収するようになっている。
ラジエータサポート20では、アッパ部20Aのアッパ部本体(第2取付部材)24が、ロア部20Bのロア部本体(第1取付部材)28よりも車両上方側に配置されている。図5に示されるように、アッパ部本体24は、ラジエータ本体40の上部を支持し、ロア部本体28は、ラジエータ本体40の上部を支持する構成とされている。
より具体的には、アッパ部本体24の車両上下方向の下側には、板状部36が配置されており、アッパ部本体24の前後一対のフランジ部24Aが板状部36の前端部と後端部に溶接等により接合されている。板状部36の車両前後方向の中間部には、車両幅方向両側に少なくとも2つの開口部36Bが形成されている。ラジエータ本体40の上部には、開口部36Bと対向する位置に車両上方側に突出する突起部40Aが設けられており、突起部40Aが板状部36の開口部36Bに係合される(挿入される)ことで、ラジエータ本体40の上部がアッパ部本体24に支持されている。
また、ロア部本体28の車両前後方向の中間部には、車両幅方向両側に2つの開口部28Bが形成されている(図2参照)。ラジエータ本体40の下部には、開口部28Bと対向する位置に車両下方側に突出する突起部40Bが設けられており、突起部40Bがロア部本体28の開口部28Bに離脱可能に挿入されていることで、ラジエータ本体40の下部がロア部本体28に支持されている。本実施形態では、突起部40Bの外径が、開口部28Bの内径よりも小さく設定されている。これにより、車両10の衝突時に、ラジエータ本体40の上部がアッパ部20Aに押されて車両後方側へ移動したときに、突起部40Bが開口部28Bから容易に抜けるようになっている(図6参照)。すなわち、ロア部本体28は、ラジエータ本体40をフロントサイドメンバ12に対して離脱可能に支持する構成とされている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図2等に示されるように、ラジエータサポート構造S2では、フロントサイドメンバ12にラジエータサポート20のロア部(第1取付部材)20Bが取り付けられている。また、ラジエータサポート20のアッパ部(第2取付部材)20Aがロア部20Bに対して非連結構造とされており、アッパ部20Aは、クラッシュボックス16の前端側に設けられたフロントバンパリインフォースメント18に取り付けられている。言い替えると、アッパ部20Aは、フロントサイドメンバ12の前端部12Aの前端に固定されたクラッシュボックス16を介して間接的に取り付けられている。アッパ部20Aを構成するアッパ部本体24は、ロア部20Bを構成するロア部本体28の車両上方側に配置されている。
図5に示されるように、アッパ部20Aを構成するアッパ部本体24には、ラジエータ本体40の上部が支持されており、ロア部20Bを構成するロア部本体28には、ラジエータ本体40の下部が支持されている。より具体的には、ラジエータ本体40の上部の突起部40Aが、アッパ部本体24に接合された板状部36の開口部36Bに係合されることで、ラジエータ本体40の上部がアッパ部本体24に支持されている。また、ラジエータ本体40の下部の突起部40Bが、ロア部本体28の開口部28Bに離脱可能に挿入されている。
このようなラジエータサポート構造S2では、車両10の衝突時に、フロントバンパリインフォースメント18を介して衝突荷重が入力されると、クラッシュボックス16が車両前後方向に潰れる。これにより、フロントバンパリインフォースメント18に取り付けられたラジエータサポート20のアッパ部20Aがフロントバンパリインフォースメント18と共に車両後方側へ移動することで、アッパ部20Aに支持されたラジエータ本体40が車両後方側へ移動可能となる。その際、アッパ部20Aが、ロア部20Bに対して非連結構造とされていることで、アッパ部20Aとロア部20Bが一体で変形しないようになっている。アッパ部20Aに支持されたラジエータ本体40が車両後方側へ移動する際、ラジエータ本体40の下部の突起部40Bが、ロア部本体28の開口部28Bに離脱する。これにより、例えば、ラジエータ本体がラジエータサポート(取付部材)を介して車体(フロンドサイドメンバなど)に取り付けられている場合に比べて、衝突時にラジエータ本体40の変形を抑制することができる。
例えば、ラジエータを支持するラジエータサポートが、アッパ部と、ロア部と、アッパ部とロア部を繋ぐ縦柱で構成され、ラジエータサポートが車体(フロンドサイドメンバなど)に取り付けられている構造では、クラッシュボックス16が車両前後方向に潰れたときに、ラジエータ本体を車両後方側に移動させることが困難である。このため、ラジエータ本体を壊さないダメージャ性能(ラジエータ本体の変形抑制)を向上させるためには、ラジエータサポートの縦柱に後退機構を設ける必要があり、構造が複雑かつ重くなる。
また、他の構造として、ラジエータサポートがフロントバンパリインフォースメントに組み付けられている場合は、ダメージャ性能には優れているが、左右のフロントサイドメンバの前端部を繋ぐ部材が無いため、フロントサイドメンバの前端部の位置精度が出し難い。ランプやフロントバンパなどを組み付けるためには、左右のフロントサイドメンバの前端部の位置精度を向上させる必要がある。このため、フロントサイドメンバの剛性を上げたり、特別な精度管理が必要となり、コストが高くなる可能性がある。
これに対し、本実施形態のラジエータサポート構造S2では、ラジエータサポート20のアッパ部20Aがフロントバンパリインフォースメント18に取り付けられている。これにより、衝突時にクラッシュボックス16が潰れた分だけアッパ部20Aがフロントバンパリインフォースメント18と共に車両後方側へ移動し、アッパ部20Aに支持されたラジエータ本体40が車両後方側へ移動する。その際、ラジエータ本体40の下部の突起部40Bが、ロア部本体28の開口部28Bに離脱する。このため、衝突時のラジエータ本体40の変形を抑制し、ダメージャ性能を向上させることができる。また、ラジエータサポート構造S2では、左右一対のフロントサイドメンバ12の前端部12Aに、ラジエータサポート20のロア部(第1取付部材)20Bが取り付けられているため、左右のフロントサイドメンバ12の前端部12Aの位置精度を向上させることができる。さらに、ラジエータサポート20のアッパ部20Aとロア部20Bが繋がっていないため、アッパ部とロア部を繋ぐ縦柱を備えた上記ラジエータサポートに比べて、アッパ部20Aの壁体22やロア部20Bのブラケット26の長さを短くすることができ、軽量化が可能となる。
また、ラジエータサポート構造S2では、アッパ部本体24は、ロア部本体28の車両上方側に配置されており、アッパ部本体24にはラジエータ本体40の上部が支持され、ロア部本体28にはラジエータ本体40の下部が支持されている。これにより、車両10の衝突時にクラッシュボックス16が潰れることによりフロントバンパリインフォースメント18と共にアッパ部20Aが車両後方側へ移動することで、ラジエータ本体40の上部の車両後方側への変位が許容される。これにより、衝突時のラジエータ本体40の変形がより効果的に抑制されると共に、歩行者保護性能の向上に寄与する。
また、ラジエータサポート構造S2では、ロア部20Bを構成するロア部本体28は、ラジエータ本体40をフロントサイドメンバ12に対して離脱可能に支持する構成とされている。より具体的には、ラジエータ本体40の下部の突起部40Bがロア部本体28の開口部28Bに離脱可能に挿入されている。これにより、図6に示されるように、車両10の衝突時に、アッパ部20Aがフロントバンパリインフォースメント18と共に車両後方側へ移動する際に、アッパ部本体24がラジエータ本体40の上部を車両後方側へ押し、てこの原理によりラジエータ本体40の下部の突起部40Bがロア部本体28の開口部28Bから離脱される。このため、衝突時のラジエータ本体40の変形を効果的に抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図7を用いて、本発明に係るラジエータサポート構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7には、ラジエータサポート構造S3が側断面図にて模式的に示されている。図7に示されるように、ラジエータサポート構造S3では、ラジエータ本体40の車両後方側に近接して支持部材50が配置されている。支持部材50は、略車両幅方向に沿って配置されており、支持部材50の車両幅方向両側が、図示しないフロントサイドメンバ12(図1参照)に取り付けられている。本実施形態では、支持部材50は、側断面視にて略矩形状に形成されているが、支持部材50の形状は変更可能である。
このようなラジエータサポート構造S3では、ラジエータ本体40の車両後方側に近接して配置されると共に車両幅方向に沿って延在する支持部材50が設けられている。これにより、衝突時にクラッシュボックス16(図1参照)が潰れてラジエータサポート20のアッパ部20Aがフロントバンパリインフォースメント18と共に車両後方側へ移動する際に、アッパ部本体24に支持されたラジエータ本体40の上部が車両後方側へ移動し、ラジエータ本体40の車両上下方向の中間部が支持部材50に当たる。これにより、ラジエータ本体40の下部の突起部40Bが、てこの原理によりロア部本体28の開口部28Bから早期に抜けやすくなる。このため、ラジエータサポート20のロア部20Bとラジエータ本体40とを早期に離脱させることができる。
なお、本実施形態では、支持部材50が車両幅方向に沿って配置され、支持部材50の車両幅方向両側がフロントサイドメンバ12(図1参照)に取り付けられているが、この構成に限定されるものではない。例えば、支持部材50は、車両幅方向のほぼ全体ではなく、車両幅方向の一部に配置される構成でもよく、支持部材が車両幅方向の両側だけ配置される構成や、支持部材が車両幅方向の片側だけ配置される構成でもよい。また、支持部材は、フロントサイドメンバ12以外の車体(サスペンションメンバなど)に取り付けられる構成でもよい。
〔第3実施形態〕
次に、図8及び図9を用いて、本発明に係るラジエータサポート構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8には、本実施形態に係るラジエータサポート構造が適用された車両の前部が斜視図にて示されており、図9には、図8に示すラジエータサポート構造が模式的な平面図にて示されている。図8及び図9に示されるように、ラジエータサポート構造S4は、ラジエータサポート60を備えている。ラジエータサポート60は、クラッシュボックス16に取り付けられる第2取付部材としてのアッパ部60Aと、アッパ部60Aに対して非連結構造とされる(アッパ部60Aと分かれて配置される)と共にフロントサイドメンバ12に取り付けられる第1取付部材としてのロア部20Bと、を備えている(図8参照)。図8に示されるように、ラジエータサポート60を構成するアッパ部60Aとロア部20Bとは、繋がらない(分離独立した)構成とされている。ロア部20Bがアッパ部60Aに対して非連結構造とされていることで、アッパ部60Aとロア部20Bが一体で変形しないようになっている。
アッパ部60Aは、クラッシュボックス16の内側面部にそれぞれ固定される左右一対の壁体62と、これらの壁体62の上端部に固定されて略車両幅方向に沿って架け渡されるアッパ部本体24と、を備えている。壁体62は、車両正面視にて略クランク状に形成されている。より具体的には、壁体62は、クラッシュボックス16の内側面部に固定される取付部62Aと、取付部62Aの上端から車両幅方向内側に斜め上方側に向かって延びた傾斜部62Bと、傾斜部62Bの上端から車両上方側に延びた上端部62Cと、を備えている。取付部62Aと傾斜部62Bと上端部62Cの縁部には、略車両幅方向内側に屈曲された屈曲部63が設けられている。
本実施形態では、アッパ部60Aを構成する壁体62の取付部62Aは、図示しないボルトとナット等の締結具によりクラッシュボックス16に固定されているが、溶接によりクラッシュボックス16に固定されていてもよい。すなわち、ラジエータサポート60のアッパ部60Aは、フロントサイドメンバ12の前端側に固定されたクラッシュボックス16を介して直接的に取り付けられた構成とされている。
また、アッパ部60Aを構成するアッパ部本体24は、ロア部20Bを構成するロア部本体28の車両上方側に配置されている。アッパ部本体24には、ラジエータ本体40(図5参照)の上部が支持されており、ロア部本体28には、ラジエータ本体40の下部が支持されている。
このようなラジエータサポート構造S4では、車両10の衝突時に、フロントバンパリインフォースメント18を介して衝突荷重が入力されると、クラッシュボックス16が車両前後方向に潰れる。これにより、クラッシュボックス16に取り付けられたラジエータサポート60のアッパ部60Aがクラッシュボックス16と共に車両後方側へ移動することで、アッパ部60Aに支持されたラジエータ本体40(図5参照)が車両後方側へ移動可能となる。その際、ラジエータ本体40の下部の突起部40Bが、ロア部本体28の開口部28Bに離脱する構成とされている(図6参照)。これにより、例えば、ラジエータ本体がラジエータサポート(取付部材)を介して車体(フロンドサイドメンバなど)に取り付けられている場合に比べて、衝突時のラジエータ本体40の変形を抑制することができる。
また、衝突時にアッパ部60Aがクラッシュボックス16と共に車両後方側へ移動することにより、ラジエータ本体40の上部の車両後方側への変位が許容されることで、衝突時のラジエータ本体の変形がより効果的に抑制されると共に、歩行者保護性能の向上に寄与する。
〔第4実施形態〕
次に、図10を用いて、本発明に係るラジエータサポート構造の第4実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第3実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図10には、本実施形態に係るラジエータサポート構造が適用された車両の前部が斜視図にて示されている。図10に示されるように、ラジエータサポート構造S5は、ラジエータサポート70を備えている。ラジエータサポート70は、フロントサイドメンバ12に取り付けられる第1取付部材としてのアッパ部70Aと、アッパ部70Aに対して非連結構造とされる(アッパ部70Aと分かれて配置される)と共にフロントバンパリインフォースメント18に取り付けられる第2取付部材としてのロア部70Bと、を備えている。言い替えると、アッパ部70Aとロア部70Bとは、繋がらない(分離独立した)構成とされている。ロア部70Bがアッパ部70Aに対して非連結構造とされていることで、アッパ部70Aとロア部70Bが一体で変形しないようになっている。
ラジエータサポート70のロア部70Bは、フロントバンパリインフォースメント18の車両幅方向両側に固定される左右一対の壁体72と、これらの壁体72の下端部に固定されて略車両幅方向に沿って架け渡されるロア部本体28と、を備えている。壁体72は、車両正面視にて略クランク状に形成されている。壁体72の上端部72Aは、略車両上下方向に沿って配置されており、フロントバンパリインフォースメント18の後面部に固定されている。壁体72の長手方向の中間部72Bは、上端部72Aの下端から車両幅方向内側及び車両斜め下方側に屈曲されており、中間部72Bの下端から下端部72Cが略車両上下方向に沿って配置されている。壁体72の下端部72Cは、ロア部本体28の上面に溶接等により固定されている。左右一対の壁体72は、車両幅方向両側で左右対称に形成されている。
本実施形態では、ロア部70Bを構成する壁体72の上端部72Aは、図示しないボルトとナット等の締結具によりフロントバンパリインフォースメント18に固定されている。なお、壁体72の上端部72Aは、溶接によりフロントバンパリインフォースメント18に固定されていてもよい。
上記のようにラジエータサポート70のロア部70Bは、クラッシュボックス16の車両前後方向の前端側に略車両幅方向に沿って延在するフロントバンパリインフォースメント18に取り付けられている。言い替えると、ラジエータサポート70のロア部70Bは、フロントサイドメンバ12の前端部12Aの前側に固定されたクラッシュボックス16を介して間接的に取り付けられた構成とされている。
なお、壁体72の形状は、本実施形態の形状に限定されるものではなく、変更が可能である。
ラジエータサポート70のアッパ部70Aは、車両幅方向両側のフロントサイドメンバ12に取り付けられる左右一対のブラケット74と、これらのブラケット74の上端部に固定されて略車両幅方向に沿って架け渡されるアッパ部本体24と、を備えている。ブラケット74は、フロントサイドメンバ12から車両幅方向の内側に延びた壁体74Aと、壁体74Aの内側端部から車両前方側及び車両上方側に延びた延設部74Bと、を備えている。左右一対のブラケット74は、車両幅方向両側で左右対称に形成されている。
ブラケット74の壁体74Aの縁部には、車両前方側に屈曲された屈曲部76Aが設けられている。図示を省略するが、壁体74Aの車両幅方向の外側端部は、車両前方側に屈曲されており、フロントサイドメンバ12の前端部12Aの側壁に溶接により接合されている。
ブラケット74の延設部74Bの縁部には、車両幅方向外側に屈曲された屈曲部76Bが設けられている。アッパ部本体24は、ブラケット74の延設部74B及び屈曲部76Bの上端部を覆うように配置されており、アッパ部本体24は、屈曲部76Bに溶接により接合されている。
なお、図示を省略するが、フロントサイドメンバ12の車両下方側には、井桁状のサブフレームが設けられており、サブフレームにロアクラッシュボックスを介してロアバンパリインフォースメント32が取り付けられている。
アッパ部70Aを構成するアッパ部本体24は、ロア部70Bを構成するロア部本体28の車両上方側に配置されている。アッパ部本体24には、ラジエータ本体40(図5参照)の上部が支持されており、ロア部本体28には、ラジエータ本体40の下部が支持されている。
また、ラジエータサポート70のアッパ部70Aは、ラジエータ本体40の上部の突起部を車体(フロントサイドメンバ12)に対して離脱可能に支持する構成とされている。
このようなラジエータサポート構造S5では、車両10の衝突時に、フロントバンパリインフォースメント18を介して衝突荷重が入力されると、クラッシュボックス16が車両前後方向に潰れる。これにより、フロントバンパリインフォースメント18に取り付けられたラジエータサポート70のロア部70Bがフロントバンパリインフォースメント18と共に車両後方側へ移動することで、ロア部70Bに支持されたラジエータ本体40(図5参照)が車両後方側へ移動可能となる。ロア部70Bに支持されたラジエータ本体40が車両後方側へ移動する際、ラジエータ本体40の上部の突起部がラジエータサポート70のアッパ部70Aから離脱する。すなわち、衝突時にロア部70Bがフロントバンパリインフォースメント18と共に車両後方側へ移動することにより、ラジエータ本体40の下部の車両後方側への変位が許容されることで、衝突時のラジエータ本体40の変形を抑制することができる。これにより、例えば、ラジエータ本体がラジエータサポート(取付部材)を介して車体(フロンドサイドメンバなど)に取り付けられている場合に比べて、衝突時のラジエータ本体40の変形を抑制することができる。
〔第5実施形態〕
次に、図11を用いて、本発明に係るラジエータサポート構造の第5実施形態について説明する。なお、前述した第1〜第4実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図11には、本実施形態に係るラジエータサポート構造が適用された車両の前部が斜視図にて示されている。図11に示されるように、ラジエータサポート構造S6は、ラジエータサポート80を備えている。ラジエータサポート80は、フロントサイドメンバ12に取り付けられる第1取付部材としてのアッパ部70Aと、アッパ部70Aに対して非連結構造とされる(アッパ部70Aと分かれて配置される)と共にクラッシュボックス16に取り付けられる第2取付部材としてのロア部80Bと、を備えている。言い替えると、アッパ部70Aとロア部80Bとは、繋がらない(分離独立した)構成とされている。ロア部80Bがアッパ部70Aに対して非連結構造とされていることで、アッパ部70Aとロア部80Bが一体で変形しないようになっている。
ラジエータサポート80のロア部80Bは、クラッシュボックス16の内側面部に固定される左右一対の壁体82と、これらの壁体82の下端部に固定されて略車両幅方向に沿って架け渡されるロア部本体28と、を備えている。壁体82は、車両正面視にて略クランク状に形成されている。壁体82の上端部82Aは、略車両上下方向に沿って配置されており、クラッシュボックス16の内側面部に固定されている。壁体82の長手方向の中間部82Bは、上端部82Aの下端から車両幅方向内側及び車両斜め下方側に屈曲されており、中間部82Bの下端から下端部82Cが略車両上下方向に沿って配置されている。本実施形態の壁体82は、図10に示す壁体72に比べて中間部82Bの傾斜が滑らかであり、上端部82Aがより車両幅方向外側に配置される構成とされている。壁体82の下端部82Cは、ロア部本体28の上面に溶接等により固定されている。左右一対の壁体82は、車両幅方向両側で左右対称に形成されている。
本実施形態では、ロア部80Bを構成する壁体82の上端部82Aは、図示しないボルトとナット等の締結具によりクラッシュボックス16に固定されている。なお、壁体82の上端部82Aは、溶接によりクラッシュボックス16に固定されていてもよい。
上記のようにラジエータサポート80のロア部80Bは、フロントサイドメンバ12の前端部12Aの前側に固定されたクラッシュボックス16を介して直接的に取り付けられた構成とされている。
また、ラジエータサポート80のアッパ部70Aは、ラジエータ本体40の上部の突起部を車体(フロントサイドメンバ12)に対して離脱可能に支持する構成とされている。
このようなラジエータサポート構造S6では、車両10の衝突時に、フロントバンパリインフォースメント18を介して衝突荷重が入力されると、クラッシュボックス16が車両前後方向に潰れる。これにより、クラッシュボックス16に取り付けられたラジエータサポート80のロア部80Bがクラッシュボックス16と共に車両後方側へ移動することで、ロア部80Bに支持されたラジエータ本体40(図5参照)が車両後方側へ移動可能となる。ロア部80Bに支持されたラジエータ本体40が車両後方側へ移動する際、ラジエータ本体40の上部の突起部がラジエータサポート80のアッパ部70Aから離脱される。すなわち、衝突時にロア部80Bがクラッシュボックス16と共に車両後方側へ移動することにより、ラジエータ本体40の下部の車両後方側への変位が許容されることで、衝突時のラジエータ本体40の変形を抑制することができる。これにより、例えば、ラジエータ本体がラジエータサポート(取付部材)を介して車体(フロンドサイドメンバなど)に取り付けられている場合に比べて、衝突時のラジエータ本体40の変形を抑制することができる。
なお、第1〜第4実施形態では、ラジエータサポートのロア部がラジエータ本体の下部を支持し、ラジエータサポートのアッパ部がラジエータ本体のアッパ部がラジエータ本体の上部を支持しているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、本発明では、ラジエータサポートを構成する第1取付部材及び第2取付部材の少なくとも一方が、ラジエータ本体の左右を支持する構成でもよい。
また、第1〜第4実施形態では、第1取付部材は、ラジエータ本体40を車体(フロントサイドメンバ12)に対して離脱可能に支持する構成とされているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、第2取付部材が、ラジエータ本体40を車体(フロントサイドメンバ12)に対して離脱可能に支持する構成としてもよい。また、衝突時に第1取付部材又は第2取付部材が変形する構成としてもよい。
なお、第1〜第3実施形態では、ラジエータサポートのロア部は、フロントサイドメンバ12に取り付けられる構成であるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ラジエータサポートのロア部は、フロントサイドメンバ12の車両下方側に配置されるサスペンションメンバなどの車体に取り付けられる構成としてもよい。
また、第4及び第5実施形態では、ラジエータサポートのアッパ部は、フロントサイドメンバ12に取り付けられる構成であるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ラジエータサポートのアッパ部は、フロントサイドメンバ12の車両下方側に配置されるサスペンションメンバなどの車体に取り付けられる構成としてもよい。
S2 ラジエータサポート構造
S3 ラジエータサポート構造
S4 ラジエータサポート構造
S5 ラジエータサポート構造
S6 ラジエータサポート構造
10 車両
11 前部
12 フロントサイドメンバ(車体)
12A 前端部
16 クラッシュボックス(衝撃吸収部材)
18 フロントバンパリインフォースメント
20 ラジエータサポート
20A アッパ部(第2取付部材)
20B ロア部(第1取付部材)
22 壁体(第2取付部材)
24 アッパ部本体(第2取付部材)
26 ブラケット(第1取付部材)
28 ロア部本体(第1取付部材)
28B 開口部(離脱可能に構成)
40 ラジエータ本体
40B 突起部(離脱可能に構成)
50 支持部材
60 ラジエータサポート
60A アッパ部(第2取付部材)
62 壁体(第2取付部材)
70 ラジエータサポート
70A アッパ部(第1取付部材)
70B ロア部(第2取付部材)
72 壁体(第2取付部材)
74 ブラケット(第1取付部材)
80 ラジエータサポート
80B ロア部(第2取付部材)
82 壁体(第2取付部材)

Claims (7)

  1. 車体に固定され、ラジエータ本体を支持する第1取付部材と、
    前記第1取付部材に対して非連結構造とされ、フロントサイドメンバの車両前後方向の前端に固定された衝撃吸収部材を介して直接的に又は間接的に取り付けられ、前記ラジエータ本体を支持する第2取付部材と、
    を有し、
    前記ラジエータ本体が前記第1取付部材又は前記第2取付部材から離脱する構成とされているラジエータサポート構造。
  2. 前記第2取付部材のアッパ部は、前記第1取付部材のロア部の車両上方側に配置されており、
    前記第2取付部材は前記ラジエータ本体の上部を支持し、前記第1取付部材は前記ラジエータ本体の下部を支持する構成とされている請求項1に記載のラジエータサポート構造。
  3. 前記第2取付部材のロア部は、前記第1取付部材のアッパ部の車両下方側に配置されており、
    前記第2取付部材は前記ラジエータ本体の下部を支持し、前記第1取付部材は前記ラジエータ本体の上部を支持する構成とされている請求項1に記載のラジエータサポート構造。
  4. 前記第1取付部材は、前記ラジエータ本体を前記車体に対して離脱可能に支持する構成とされている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のラジエータサポート構造。
  5. 前記ラジエータ本体の車両後方側に近接して配置され、車両幅方向に沿って延在する支持部材が設けられている請求項4に記載のラジエータサポート構造。
  6. 前記第2取付部材は、前記衝撃吸収部材の車両前後方向の前端に固定されて車両幅方向に延在されたバンパリインフォースに取り付けられている請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のラジエータサポート構造。
  7. 前記車体が前記フロントサイドメンバであり、
    前記第1取付部材が、前記フロントサイドメンバの車両前後方向の前部に固定されている請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のラジエータサポート構造。
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