JP6560710B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両の車体前部構造に関する。
例えば、特許文献1には、エンジン等のパワーユニットがマウントされたサブフレーム(フロントサブフレーム)を、車体に対して固定する複数の固定部を備えた車体構造が開示されている。
この複数の固定部は、サブフレームの左右前方を固定する前側固定部と、サブフレームの後側後方を固定する後側固定部とを有している。
特許第5364794号公報
ところで、車両前方から衝突荷重が入力された際、サブフレームを車体(例えば、フロントサイドフレーム)から下方へ変位させることが考えられる。サブフレームを車体から下方へ変位させるためには、サブフレームを車体に固定するための固定部に付与される入力荷重を大きくする必要がある。
しかしながら、フロントサイドフレームの車両後方部分は、フロアパネルを支持するために車両後方へ延出している。このため、サブフレームの固定部に付与される入力荷重は、フロントサイドフレームの車両後方部分を介して分散されるおそれがある。これにより、サブフレームの下方への変位量が小さくなるおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、荷重が入力された際、フロントサブフレームの下方への変位量を大きくすることが可能な車体前部構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車両前後方向に沿って延在し、車幅方向の両側に配置された左右一対のフロントサイドフレームと、固定部を介して、前記フロントサイドフレームの車両後方に固定されるフロントサブフレームと、車幅方向に沿って延在し、前記左右一対のフロントサイドフレーム同士を連結するクロスメンバと、を備え、前記固定部は、前記フロントサブフレームを前記フロントサイドフレームに対して固定する前側固定部と、前記フロントサブフレームを前記クロスメンバに対して固定する後側固定部とを有し、前記後側固定部は、強度の高い高強度部と、前記高強度部の車両後方に配置され、前記高強度部よりも強度の低い低強度部とを有し、前記フロントサブフレームは、前記前側固定部に対して締結される前締結部と、前記後側固定部に対して締結される後締結部とを有し、前記後側固定部は、締結されるボルトによって前記フロントサブフレームが固定されるボルト挿通孔を有し、前記ボルト挿通孔は、前記高強度部と前記低強度部との間に配置され、車両前方から荷重が入力された際、前記フロントサブフレームは、車両前後方向に沿って前記高強度部側から前記低強度部側に向かって変位すると共に、前記ボルト挿通孔に締結された前記ボルトが前記低強度部を引きちぎって移動し、前記フロントサイドフレームは、サイドフレーム補強部材を有し、前記サイドフレーム補強部材は、前記フロントサブフレームが変位する方向に沿って配置されていることを特徴とする。
本発明では、荷重が入力された際、フロントサブフレームの下方への変位量を大きくすることが可能な車体前部構造を得ることができる。
本発明の実施形態に係る車体前部構造が適用された車両前部を底面の斜め方向から見た概略底面斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造が適用された車両前部を底面から見た底面図である。 図1に示す車両前部を上から見た平面図である。 図3に示すIV部分の拡大平面図である。 (a)は、サイドフレーム補強部材が内フレームに対して結合された状態を示す拡大斜視図、(b)は、サイドフレームの構成を示す拡大斜視図である。 (a)は、サブフレーム補強部材が後側固定部に対して結合された状態を示す拡大斜視図、(b)は、サブフレーム補強部材の構成を示す拡大斜視図である。 前側補強部材が設けられた左フロントサイドフレームの車両前方の側面図である。 (a)〜(c)は、左フロントサイドフレームに対して前突荷重が入力されて折れ曲がった状態をそれぞれ示したものであり、(a)は、平面図、(b)は、側面図、(c)は、底面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図中において、「前後」は、車両前後方向、「左右」は、車幅方向(左右方向)、「上下」は、鉛直上下方向をそれぞれ示している。
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る車体前部構造が適用された車両前部10は、モノコックボディからなる車体12を有する。この車体12は、車両前部10の車幅方向の中心を通って車両前後方向に沿って延在する図示しない中心線に対して、左右対称に配置されている。
図2及び図3に示されるように、車体12は、左右一対のフロントサイドフレーム14、14と、左右一対のサイドシル16、16と、クロスメンバ18と、サブフレーム(フロントサブフレーム)20と、固定部と、後方クロスメンバ21とを備えて構成されている。
図2に示されるように、固定部は、サブフレーム20を車体に対して固定するものであり、前側固定部22aと、後側固定部22bとから構成されている。前側固定部22aは、一対のフロントサイドフレーム14、14に設けられ、サブフレーム20の左右前側を固定している。後側固定部22bは、クロスメンバ18に設けられ、サブフレーム20の左右後側を固定している。これにより、サブフレーム20は、車体に対して合計4点で固定されている。
左右一対のフロントサイドフレーム14、14は、車体前部の左右両側に位置し、車両前後方向に沿って延在している。各フロントサイドフレーム14は、サイドフレーム本体24と、外フレーム26と、内フレーム28とを有する。外フレーム26及び内フレーム28は、各フロントサイドフレーム14の車両後方に位置する分岐点Pからそれぞれ車幅方向の外側と内側とに分岐するように設けられている。
また、分岐点Pに近接する内フレーム28には、屈曲部32が設けられている。屈曲部32は、サブフレーム20が固定される後側固定部22bから車両後方に向かって車幅方向内側に屈曲するように構成されている。
外フレーム26及び内フレーム28は、それぞれ断面ハット形状を呈している。外フレーム26は、分岐点Pから車幅方向の外側斜め方向に向かって分岐し、その後方端部がサイドシル16に固定されている。内フレーム28は、分岐点Pから車幅方向の内側斜め方向に向かって分岐し、その後方端部が後方クロスメンバ21に固定されている。
図4に示されるように、内フレーム28は、車幅方向内側の内側フランジ部28aと、車幅方向外側の外側フランジ部28bと、内側フランジ部28a及び外側フランジ部28bに連続し、下方側に向かって断面コ字状に窪む一対の内側側壁28c、外側側壁28d及び底壁28eとから構成されている。なお、分岐点Pでは、外フレーム26の底壁外面と内フレーム28の底壁内面とが固定されている。サイドフレーム本体24は、屈曲部32よりも車両前方に位置し、車両前方に向かって延在するように設けられている。
図2に示されるように、左右一対のフロントサイドフレーム14、14の車両前端の間には、車幅方向に沿って延在するバンパビーム34が架け渡されている。また、図2において、バンパビーム34と、サブフレーム20と、左右一対のフロントサイドフレーム14、14の車両前方側との間には、パワーユニットPU(図2中の2点鎖線参照)が配置されている。パワーユニットPUは、例えば、エンジン等の動力源や、ミッションケースを有するトランスミッションM等を備えている。さらに、ダッシュボードの前方で車幅方向に沿った両側には、図示しない左右のダンパの上端を支持する左右のダンパベース35、35及びダンパハウジング36、36が配置されている。
図2に示されるように、サブフレーム20は、車幅方向及び車両前後方向に延在している。また、サブフレーム20は、前側固定部22a及び後側固定部22bを介して、一対のフロントサイドフレーム14、14の車両後方に固定されている。さらに、このサブフレーム20は、上下方向において一対のフロントサイドフレーム14、14の下方に配置されていると共に、クロスメンバ18に対して車両前方に配置されている。
サブフレーム20は、前側固定部22aに対して図示しないボルトを介して固定(締結)される左右一対の前締結部38、38と、クロスメンバ18の後側固定部22bに対して図示しないボルトを介して固定(締結)される左右一対の後締結部39、39とを有する。
図2及び図3に示されるように、クロスメンバ18は、車幅方向に沿った延在し、一対のフロントサイドフレーム14、14同士を連結している。このクロスメンバ18は、車幅方向中央に配置されたクロスメンバ本体42と、クロスメンバ本体42の車幅方向外側の端部とフロントサイドフレーム14の屈曲部32とをそれぞれ連結すると共に、サブフレーム20の左右後側を固定する一対の後側固定部22b、22bとを備えている。
図2に示されるように、外フレーム26と内フレーム28との分岐点Pを挟んだ車幅方向の両側には、左右一対のアウトリガー本体40、40がそれぞれ配置されている。左右一対のアウトリガー本体40、40の底面部には、溶接フランジ43を介して補強カバー44が結合されている。
各アウトリガーを、アウトリガー本体40と、補強カバー44とからなる2つの部材で分割して構成することで、アウトリガーを小型化することができると共に、成形性を向上させることができる。また、2つに分割構成することで、板厚や材質を変更することが可能となり、軽量化を達成することができる。
図3、図4に示されるように、内フレーム28の屈曲部32には、屈曲部32を補強するサイドフレーム補強部材(補強部)46が設けられている。図5(a)に示されるように、このサイドフレーム補強部材46は、内フレーム28の内側側壁28c及び底壁28eに対して、例えば、スポット溶接等によって一体的に結合(接合)されている。
サイドフレーム補強部材46は、断面略L字状を呈するパッチ部材によって構成されている。図5(b)に示されるように、このサイドフレーム補強部材46は、縦片部46aと、横片部46bと、折曲部46cと、延出部46dとから構成されている。
縦片部46aは、平面視して上下方向に立設して内フレーム28の内側側壁28cに接合されている。横片部46bは、内フレーム28の底壁28eに接合されている。折曲部46cは、縦片部46aと横片部46bとの間に折れ曲がるように形成されている。延出部46dは、縦片部46aの車両前方の上端部に位置し、その頂部46eが内フレーム28の内側フランジ部28aと内側側壁28cとの稜線48の近傍部位まで延出している。
図6(a)に示されるように、左後側固定部22bには、左後側固定部22bを補強するサブフレーム補強部材50が設けられている。このサブフレーム補強部材50は、左後側固定部22bに形成されたボルト挿通孔52の一部を囲繞し、平面視して略円弧状に切り欠かれて形成された開口部54を有する。この開口部54の開口は、内フレーム28に設けられたサイドフレーム補強部材46に臨むように形成されている。
図6(b)に示されるように、サブフレーム補強部材50は、平面視して鉤状を呈する平面部50aと、平面部50aの車両前方端部から上方に向かって立ち上がり車幅方向に沿って延在する前方フランジ部50bと、平面部50aの外側端部から車両前方に向かって延出し内フレーム28に接合される接合フランジ部50cと、平面部50aの外側端部から車幅方向外側に向かって延出し内フレーム28に接合される接合フランジ部50dとを有する。
図4、図6(a)に示されるように、左後側固定部22bにおいて、サブフレーム補強部材50が結合されている領域は、サブフレーム補強部材50によって補強されて強度が高い高強度部56を構成している。また、高強度部56以外のサブフレーム補強部材50が設けられていない領域は、高強度部56よりも強度が低い低強度部58を構成している。
図4に示されるように、サイドフレーム補強部材46の車両前方端部46fの一部は、車幅方向においてサブフレーム補強部材50の車両後方端部50eと重畳する位置まで車両前方に延出している。
なお、本実施形態では、左右の後側固定部22b、22bをクロスメンバ18に設けた場合を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、左右の後側固定部22b、22bを左右一対のフロントサイドフレーム14、14に設けるようにしてもよい。また、本実施形態では、サイドフレーム補強部材46及びサブフレーム補強部材50は、ミッションケースを有するトランスミッションMが配置された車両前部10の左側に配置されているが、車両前部10の左右両側に配置するようにしてもよい。
左右一対のサイドシル16、16は、車幅方向の両側にそれぞれ配置され、車両前後方向に沿って延在している。図4に示されるように、各サイドシル16は、サイドシルインナ17aと、サイドシルアウタ17bと、図示しないサイドシルスチフナとが一体的に結合されて構成されている。サイドシルインナ17aは、断面ハット形状を有し、車幅方向内側に配置されている。サイドシルアウタ17bは、断面ハット形状を有し、車幅方向外側に配置されている。図示しないサイドシルスチフナは、サイドシルインナ17aとサイドシルアウタ17bとの間に配置されている。
図7に示されるように、左右一対のフロントサイドフレーム14、14の車両前方には、前側補強部材60がそれぞれ設けられている。この前側補強部材60は、軸直断面が略L字状を呈し、前側固定部22aよりも車両前方に向かって延在している。前側補強部材60は、フロントサイドフレーム14の車幅方向外側の側壁に結合される縦壁60aと、フロントサイドフレーム14の下壁に結合される横壁60bとを有する。
前側補強部材60は、フロントサイドフレーム14の前側固定部(前側固定点)22aの車両前方に位置する前側固定点脆弱部62を有する。この前側固定点脆弱部62は、縦壁60aの車両後方端部側に切り欠かれた側面視略矩形状の凹部によって形成されている。
また、各フロントサイドフレーム14の車両前方端部には、前端脆弱部64が設けられている。この前端脆弱部64は、フロントサイドフレーム14の内側に向かって窪む溝からなり、上下方向に延設されたビードによって構成されている。前側補強部材60の車両前方端部60cは、前端脆弱部64まで延出している。
本実施形態に係る車体前部構造が適用された車両前部10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
例えば、前突荷重がフロントサイドフレーム14に入力された際、サブフレーム20の後側固定部22bは、高強度部56側から低強度部58側に向かって変位する。この場合、サブフレーム20が変位する方向には、フロントサイドフレーム14の屈曲部32を補強するサイドフレーム補強部材46が配設されている。これにより、本実施形態では、フロントサイドフレーム14の屈曲部32の変形が阻止されてサブフレーム20の後側固定部22bに付与される荷重が内フレーム28へ伝達されることが抑制される。従って、本実施形態では、サブフレーム20の後側固定部22bに付与された荷重の分散を抑制して低強度部58に荷重を集中させることができ、サブフレーム20を安定して車体から変位させることができる。この結果、本実施形態では、前突荷重が入力された際、後側固定部22bから変位させるためのフロントサブフレーム14の変位量を大きくすることができる。
仮に、フロントサイドフレーム14の屈曲部32を補強するサイドフレーム補強部材46が設けられていない場合、前突荷重によって屈曲部32が撓み変形し、内フレーム28及び外フレーム26に沿って前突荷重が伝達されることで荷重が分散される。これにより、サブフレーム20の後側固定部22bに対して入力される荷重が低減し、サブフレーム20が後側固定部22bから変位する力が低下する。この結果、例えば、ボルト挿通孔52及び図示しないボルトを介して後側固定部22bに締結されたサブフレーム20がボルト挿通孔52を引きちぎって車体から変位することが困難となるおそれがある。
なお、本実施形態では、トランスミッションMのミッションケースから伝達される前突荷重を考慮して車両左側にのみサイドフレーム補強部材46及びサブフレーム補強部材50をそれぞれ配置しているが、これに限定されるものではない。車両前部10の車幅方向に沿った両側にそれぞれサイドフレーム補強部材46及びサブフレーム補強部材50を配置するようにしてもよい。
また、本実施形態では、サブフレーム20の後側固定部22bに高強度部56と低強度部58とをそれぞれ設けることで、後側固定部22bの所定強度の確保と、強度差によって高強度部56側から低強度部58側へのサブフレーム20の効率的な変位とを調和させることができる。この結果、荷重が入力されたときのサブフレーム20の変位量を大きくすることができ、所謂、サブフレーム締結点抜きを安定的且つ確実に遂行することができる。
さらに、本実施形態では、車体12の強度を向上させるためにフロントサイドフレーム14の車両後方に屈曲部32を設けた場合であっても、この屈曲部32にサイドフレーム補強部材(補強部)46を設けることで、前突荷重がフロントサイドフレーム14に入力された際、屈曲部32から内フレーム28及び外フレーム26の車両後方に向かって荷重が分散することを好適に回避することができる。この結果、本実施形態では、サブフレーム20の後側固定部22bに入力される前突荷重の低減を抑制することができる。
さらにまた、本実施形態では、サブフレーム補強部材50を設けることで、サブフレーム20の後側固定部22bの強度を向上させることができる。また、サブフレーム補強部材50は、サイドフレーム補強部材46側(屈曲部32側)に臨む開口部54を有することで、サブフレーム20を内フレーム28の屈曲部32側に向かって容易に変位させることができる。さらに、サブフレーム補強部材50に対して開口部54を設けたことによる強度の低下を、サブフレーム20の変位方向に近接配置されたサイドフレーム補強部材46で補うことができる。
さらにまた、本実施形態では、サイドフレーム補強部材46がサブフレーム補強部材50と車幅方向で重畳する位置まで車両前方に延出している。これにより、本実施形態では、前突荷重が入力された際、サブフレーム20の後側固定部22bに入力される荷重によってサイドフレーム補強部材46がフロントサイドフレーム14の内側側壁28cから剥離することを防止することができる。
さらにまた、本実施形態では、フロントサイドフレーム14の車両前方に設けられた前側補強部材60により、フロントサイドフレーム14の強度を向上させることができる。また、本実施形態では、前側補強部材60が前側固定部22aの車両前方に前側固定点脆弱部62を設けている。これにより、本実施形態では、前側固定点脆弱部62との間で強度差が発生し、前突荷重が入力された際、前側固定点脆弱部62を起点とてフロントサイドフレーム14を上方に向かって折れ曲がり易くすることができる。この結果、本実施形態では、サブフレーム20を下方に向かって確実且つ安定的に変位させることができる。
図8(a)〜図8(c)は、左フロントサイドフレームに対して前突荷重が入力されて折れ曲がった状態をそれぞれ示したものであり、(a)は、平面図、(b)は、側面図、(c)は、底面図である。なお、図8(a)〜図8(c)では、前側補強部材60の図示を省略している。また、各三角形によって、前側固定部22a、前側固定点脆弱部62、前端脆弱部64をそれぞれ模式的に示している。
図8(b)の矢印で示されるように、前側固定点脆弱部62を起点として左フロントサイドフレーム14を上方に向かって折れ曲げることができる。この結果、本実施形態では、前突荷重入力時のサブフレーム20の変位量(後側固定部に対する入力荷重)を大きくすることができる。例えば、大きな衝突荷重が入力された場合、後側固定部22bからサブフレーム20を容易に離脱させることができる。
さらにまた、本実施形態では、フロントサイドフレーム14の前端部に前端脆弱部64を設け、前側補強部材60の車両前方端部を前端脆弱部64まで延出している。これにより、本実施形態では、車両前方から入力される前突荷重を前側補強部材60に対して伝達することができ、前側固定点脆弱部62に対して入力される荷重を大きくすることができる。この結果、サブフレームの車体下方への変位量が大きくなり、所謂、サブフレーム締結点抜きを安定的且つ確実に遂行することができる。
10 車両前部
14 フロントサイドフレーム
18 クロスメンバ
20 サブフレーム(フロントサブフレーム)
22a 前側固定部
22b 後側固定部(固定部)
32 屈曲部
46 サイドフレーム補強部材(補強部)
46f (サイドフレーム補強部材の)車両前方端部
50 サブフレーム補強部材
52 開口部
56 高強度部
58 低強度部
60 前側補強部材
62 前側固定点脆弱部
64 前端脆弱部

Claims (6)

  1. 車両前後方向に沿って延在し、車幅方向の両側に配置された左右一対のフロントサイドフレームと、
    固定部を介して、前記フロントサイドフレームの車両後方に固定されるフロントサブフレームと、
    車幅方向に沿って延在し、前記左右一対のフロントサイドフレーム同士を連結するクロスメンバと、
    を備え、
    前記固定部は、前記フロントサブフレームを前記フロントサイドフレームに対して固定する前側固定部と、前記フロントサブフレームを前記クロスメンバに対して固定する後側固定部とを有し、
    前記後側固定部は、強度の高い高強度部と、前記高強度部の車両後方に配置され、前記高強度部よりも強度の低い低強度部とを有し、
    前記フロントサブフレームは、前記前側固定部に対して締結される前締結部と、前記後側固定部に対して締結される後締結部とを有し、
    前記後側固定部は、締結されるボルトによって前記フロントサブフレームが固定されるボルト挿通孔を有し、
    前記ボルト挿通孔は、前記高強度部と前記低強度部との間に配置され、
    車両前方から荷重が入力された際、前記フロントサブフレームは、車両前後方向に沿って前記高強度部側から前記低強度部側に向かって変位すると共に、前記ボルト挿通孔に締結された前記ボルトが前記低強度部を引きちぎって移動し、
    前記フロントサイドフレームは、サイドフレーム補強部材を有し、
    前記サイドフレーム補強部材は、前記フロントサブフレームが変位する方向に沿って配置されていることを特徴とする車体前部構造。
  2. 請求項1記載の車体前部構造において、
    前記フロントサイドフレームは、前記フロントサブフレームが固定される前記後側固定部から車両後方に向かって車幅方向に屈曲する屈曲部を有し、
    前記サイドフレーム補強部材は、前記屈曲部に設けられていることを特徴とする車体前部構造。
  3. 請求項1又は請求項2記載の車体前部構造において、
    前記フロントサブフレームは、前記フロントサイドフレームから車幅方向に延びる前記クロスメンバに前記後側固定部を介して固定され、
    前記後側固定部は、サブフレーム補強部材を有し、
    前記サブフレーム補強部材は、前記ボルト挿通孔を囲繞する開口部を有して該ボルト挿通孔に近接して配置され、
    前記高強度部は、前記サブフレーム補強部材によって補強されている領域で構成され、
    前記低強度部は、前記サブフレーム補強部材が設けられていない領域で構成されていることを特徴とする車体前部構造。
  4. 請求項3記載の車体前部構造において、
    前記サイドフレーム補強部材は、前記サブフレーム補強部材と車幅方向で重畳する位置まで車両前方に延出し、前記フロントサイドフレームの側壁に固定されていることを特徴とする車体前部構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の車体前部構造において、
    前記フロントサイドフレームの車両前方には、前側補強部材が設けられ、
    前記前側補強部材は、前記フロントサイドフレームの前記前側固定部の車両前方に前側固定点脆弱部を有することを特徴とする車体前部構造。
  6. 請求項5記載の車体前部構造において、
    前記フロントサイドフレームの前端部には、前端脆弱部が設けられ、
    前記前側補強部材の車両前方端部は、前記前端脆弱部まで延出していることを特徴とする車体前部構造。
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