JP2020199892A - 電動車両 - Google Patents

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Yuya Abe
祐也 阿部
真康 吉田
Masayasu Yoshida
真康 吉田
勇 田口
Isamu Taguchi
勇 田口
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K1/00Arrangement or mounting of electrical propulsion units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted

Abstract

【課題】モータ及び補機部品を搭載した場合であっても、車体フレームの強度・剛性の補強を不要とすること。【解決手段】モータ12が配置されたモータルーム14と車室16とを区分するダッシュパネル18と、モータ12が搭載されるサブフレーム26と、補機部品が搭載されるラック20と、サスペンションダンパが固定されるストラットタワー30と、車両前後方向に沿って延びるフロントサイドフレーム24とを備え、ラック20は、ストラットタワー30の側壁40に支持される少なくも一つの前側支持点50a(50b)と、フロントサイドフレーム24に支持される少なくとも一つの後側支持点52b(52a)とを有し、前側支持点50a及び後側支持点52bは、車幅方向から側面視してラック20の対角を支持している。【選択図】図1

Description

本発明は、サブフレームにモータが搭載された電動車両に関する。
例えば、特許文献1には、前面衝突時にフロントサブフレームを脱落させて、モータと電装部品が車室内に進入することを抑制することが可能な電気自動車の構造が開示されている。
この特許文献1に開示された構造では、フロントサブフレームに対して、モータや電装部品(例えば、PCU、インバータ等)等の補機部品が一体的に搭載されている。
特開2016−132326号公報
ところで、特許文献1に開示された構造では、モータや補機部品等によってその重量がフロントサブフレームに集中するため、サブフレームや、サブフレームと車体との接続部位の強度・剛性を補強する必要がある。
また、急制動時では、車体フレームに対して前後荷重が付与されるため、さらなる補強が必要となる。この結果、車体重量が増加して燃費が低下するおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、モータ及び補機部品を搭載した場合であっても、車体フレームの強度・剛性の補強を不要とすることが可能な電動車両を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、モータが配置されたモータルームと車室とを区分する隔壁と、前記モータルームに配置され、前記モータが搭載されるサブフレームと、前記モータルームに配置され、補機部品が搭載されるラックと、前記モータルームに配置され、サスペンションダンパが固定されるストラットタワーと、前記モータルームに配置され、車両前後方向に沿って延びる車体フレームと、を備え、前記ラックは、前記ストラットタワーの側壁に支持される少なくとも一つの第1の支持点と、前記車体フレームに支持される少なくとも一つの第2の支持点とを有し、前記第1の支持点及び前記第2の支持点は、車幅方向から側面視して前記ラックの対角を支持することを特徴とする。
本発明では、モータ及び補機部品を搭載した場合であっても、車体フレームの強度・剛性の補強を不要とすることが可能な電動車両を得ることができる。
本発明の実施形態に係る電動車両の一部破断概略前部側面図である。 図1に示す電動車両のモータルーム内を車両前方側から見た斜視図である。 モータルーム内に配置されたラックの斜視図である。 ラックの前側支持点及び後側支持点を示す模式側面図である。 ラックの前側がストラットタワーの側壁に支持されている状態を示す拡大斜視図である。 横バーがストラットタワーに接続された状態を示す部分拡大斜視図である。 荷重が入力された際、タワーバーの接続部材がスリットを介して離脱する状態を示す説明図である。 接続部材に形成されたスリットの変形例を示す説明図である。 ラックに対して横バーを連結する連結部材の分解斜視図である。 連結部材を介して、ラックを横バーに連結する第1変形例を示す説明図である。 連結部材を介して、ラックを横バーに連結する第2変形例を示す説明図である。 荷重入力前のガイド部の位置を示す一部破断側面図である。 荷重入力後のガイド部の位置を示す一部破断側面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電動車両の一部破断概略前部側面図、図2は、図1に示す電動車両のモータルーム内を斜め上方向から見た斜視図である。
なお、各図中において、「前後」は、車両前後方向、「左右」は、車幅方向(左右方向)、「上下」は、車両上下方向(鉛直上下方向)をそれぞれ示している。
本発明の実施形態に係る電動車両10は、例えば、電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車等が含まれる。この電動車両10は、図示しない高圧のバッテリと、モータ12(図1参照)と、バッテリからの電力を制御して電動機に供給する図示しないPDU(Power Drive Unit)等の電気機器等を備えている。
図1に示されるように、電動車両10は、モータ12が配置されたモータルーム14と、車室16とを区分するダッシュパネル(隔壁)18を備えている。なお、本実施形態では、モータ12を車両前部に配置した場合を示しているが、これに限定されるものではなく、モータ12を車両後部に配置した場合も含まれる。モータ12を車両後部に配置した場合、特許請求の範囲に記載されたサブフレームは、リヤサブフレームであり、隔壁は、リヤパネルである。
ダッシュパネル18は、後記するラック20と比較して剛性・強度の低い部材で構成されている。また、図1に示されるように、車室16側に臨むダッシュパネル18の壁面には、上下方向に沿った中間部位で、車幅方向に沿って延びるクロスメンバ22が接合されている。このクロスメンバ22は、軸直断面が略ハット状を呈し、ダッシュパネル18との間で閉断面を構成している。ダッシュパネル18は、比較的に剛性・強度が高いクロスメンバ22によってその剛性・強度が補強されている。
図1及び図2に示されるように、モータルーム14内には、左右一対のフロントサイドフレーム24、24(図1中では、一方のみを図示)と、サブフレーム(フロントサブフレーム)26と、左右一対のアッパメンバ28、28(図1中では、一方のみを図示)と、左右一対のストラットタワー30、30と、ラック20と、タワーバー32とが配置されている。なお、本実施形態では、ラック20に搭載される、例えば、PCU、インバータ等の補機部品の図示を省略している。
図1に示されるように、各フロントサイドフレーム24は、車両前後方向に沿って延在し、その車両後方端部が車体側部材に連結されている。サブフレーム26は、フロントサイドフレーム24の下方側に取り付けられ、モータ12が搭載されている。サブフレーム26は、例えば、車両前後方向に延びる左右一対の縦メンバと、車幅方向に沿って延在し左右の縦メンバを連結するクロスメンバとを有する。各縦メンバの車両前方端部は、上方に向かって延びる連結フレーム34を介して、フロントサイドフレーム24に連結されている。各縦メンバの車両後方端部は、例えば、フロントパネルの車両前方端部36に連結されている。
各アッパメンバ28は、各フロントサイドフレーム24の上方に位置し、その車両前方端部はフロントサイドフレーム24に連結され、その車両後方端部は、図示しないフロントピラに連結されている。
図2に示されるように、各ストラットタワー30は、図示しないサスペンション機構のダンパの上端が締結固定されるダンパベース38と、ダンパベース38の車幅方向内側に連結されて車両下方に向かって立ち下がる側壁40とを有する。
図3は、モータルーム内に配置されたラックの斜視図、図4は、ラックの前側支持点及び後側支持点を示す模式側面図である。
ラック20は、車幅方向から側面視して略四角形を呈し(図4参照)、複数の中空の管体が連結されて組み立てられた組立体で構成されている。このラック20は、車両前方側に位置し、車幅方向に沿って延在する前側上部管体21a及び前側下部管体21bと、前側上部管体21a及び前側下部管体21bの車幅方向に沿った左右両側から車両後方に向かって延びる左右一対の上側側部管体21c、21c及び左右一対の下側側部管体21d、21dとを含む。
さらに、ラック20は、前側上部管体21aの車幅方向に沿った左右両側と前側下部管体21bの車幅方向に沿った左右両側とを鉛直上下方向で繋ぐ左右一対の前側縦管体21e、21eと、左右一対の下側側部管体21d、21dの各上方端部を車幅方向で繋ぐ後側上部管体21f及び後側下部管体21gと、前側上部管体21aの中間部と後側上部管体21fの中間部同士を車両前後方向で繋ぐ一対の中間連結体21h、21hとによって構成されている。なお、一対の中間連結体21h、21hは、車両上下方向において、左右一対の上側側部管体21c、21cよりも上方に位置している。
各下側側部管体21dは、車両後方に向かって延びる車両後方延出部と、車両後方延出部の車両後端から上方に向かって延びる車両上方延出部とが一体的に構成されている。また、車両後方延出部と車両上方延出部との間でダッシュパネル18に近接する部位には、側面視して車両後方上側方向に向かって立ち上がるように傾斜するガイド部42が設けられている(図1参照)。このガイド部42は、車両前後方向において、車室16側に配置されたクロスメンバ22と対向する位置に配置されている(図1参照)。
ラック20の前側に位置する前側上部管体21aの車幅方向に沿った両端部には、ストラットタワー30の側壁40に接続される接続部46がそれぞれ車幅方向外側に向かって突出するように設けられている。また、ラック20の後側に位置し、ガイド部42よりも車両前方で各後側下部管体21gの車両後方端部には、フロントサイドフレーム24に接続される接続部48がそれぞれ車幅方向外側に向かって突出するように設けられている。
図4に示されるように、ラック20は、ストラットタワー30の側壁40に支持される左右一対の前側支持点50a、50bと、モータルーム14に配置されたフロントサイドフレーム24に支持される左右一対の後側支持点52a、52bとを有する。
本実施形態では、左右一対からなる2つの前側支持点50a、50bと、左右一対の後側支持点52a、52bからなる2つの支持点、つまり4つの支持点によってラック20が支持されている場合を例示している。なお、本実施形態は、これに限定されるものではなく、少なくとも、車幅方向から側面視して対角に配置された一つの前側支持点(第1の支持点)と一つの後側支持点(第2の支持点)とによって支持されていればよい。
図5は、ラックの前側がストラットタワーの側壁に支持されている状態を示す拡大斜視図、図6は、横バーがストラットタワーに接続された状態を示す部分拡大斜視図、図7は、荷重が入力された際、タワーバーの接続部材がスリットを介して離脱する状態を示す説明図、図8は、接続部材に形成されたスリットの変形例を示す説明図である。
図2及び図5に示されるように、各前側支持点50a(50b)は、ストラットタワー30の側壁40に固定された支持金具54によって脱落可能に支持されている。支持金具54には、車両前方側(車室16がある方向と反対側の方向)が開口する長孔状のスリット(脆弱部)58が設けられている。前側上部管体21aの両端部の各接続部46には、ボルト60の頭部60a及びワッシャ62が設けられ、支持金具54のスリット58にボルト60及びワッシャ62が接続されている。例えば、電動車両10に対して前突荷重が入力された際、ストラットタワー30が車両後方に後退することで、ボルト60の頭部60a及びワッシャ62がスリット58の開口から離脱することで、ラック20の前側部分が脱落可能に設けられている。
図2に示されるように、各後側支持点52a、52bは、左右一対の下側側部管体21d、21dにそれぞれ接続された左右一対の接続部48を有する。各接続部48の車幅方向外側端部は、支持金具56に締結されたボルト57を介して、各フロントサイドフレーム24に連結固定されている。従って、各後側支持点52a、52bは、前突荷重が入力された場合であっても脱落しないように設けられている。
図2に示されるように、タワーバー32は、平面視して略三角形状を呈し、3辺を構成する3つのバーの各頂点が接続部材64a、64b、66で連結されている。この3つのバーは、前側に位置し、車幅方向に沿って延在する横バー68と、横バー68の車幅方向に沿った左右両端部から車両後方のダッシュパネル18の中央部に向かって内側に傾斜して配置される一対の斜行バー70a、70bとを有する。
なお、本実施形態では、平面視して略三角形状のタワーバー32を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、左右のストラットタワー30、30とダッシュパネル18とを繋ぐ平面視してV字状のタワーバーであってもよい。
図2に示されるように、横バー68の車幅方向に沿った両端部と、各斜行バー70a、70bの車両前方端部とは、一対の接続部材64a、64bを介して接続されている。一対の斜行バー70a、70bの車両後方端部は、ダッシュパネル18の中央部の上部に固定された他の接続部材66によってそれぞれ連結されている。
すなわち、図5及び図6に示されるように、タワーバー32の横バー68と、ストラットタワー30とは、ボルト72a及びワッシャ72bを介して、接続部材64a、64bの車幅方向外側端部を締結接続している。この接続部材64a、64bの車幅方向外側端部(ストラットタワー30に対する接続部位)には、ボルト挿通孔74(図7参照)、及び、このボルト挿通孔74に連通し車幅方向外側に向かって開口するスリット(タワーバー脆弱部)76が形成されている。例えば、前突荷重が入力された際、横バー68は、接続部材64a、64bの変形したスリット76を介してストラットタワー30から脱落可能に設けられている(図7参照)。
本実施形態では、接続部材64a、64bの車幅方向外側端部のスリット76を、車幅方向外側に向かって開口するように形成しているが、これに限定されるものではない。例えば、図8の変形例に示されるように、スリット76を、ボルト挿通孔74(図7参照)に連通し車両後方に向かって開口するように形成してもよい(図8参照)。
また、接続部材64a、64bの車両前方側縁部及び車両後方側縁部には、車幅方向外側から見て、略U字状に折り返して形成されたビード78がそれぞれ設けられている(図6参照)。このビード78は、接続部材64a、64bの側縁が車両前方側に略U字状に折り曲げられた前ビード78aと、接続部材64a、64bの側壁が車両後方側に略U字状に折り曲げられた後ビード78bを有する。スリット76の近傍部位には、ビード78が設けられておらず、ビード78の一部が切り欠かれた切欠部80が設けられている。
図9は、ラックに対して横バーを連結する連結部材の分解斜視図、図10は、連結部材を介して、ラックを横バーに連結する第1変形例を示す説明図、図11は、連結部材を介して、ラックを横バーに連結する第2変形例を示す説明図である。
図2及び図9に示されるように、タワーバー32の横バー68と、ラック20(各前側縦管体21eの上端)とは、一対の連結部材82、82を介して連結されている。各連結部材82は、正面視して略U字状を呈する。各連結部材82の下部中央には、横バー68の外径に対応する断面半円状の開口84が形成されている。また、各前側縦管体21eの上端面には、横バー68の外径に対応する断面半円状の凹部86が形成されている。連結部材82は、U字端部に設けられたボルト挿通孔88に挿通されるボルト90を介して左右一対の前側縦管体21e、21eの上端に連結される(図9参照)。これにより、横バー68は、連結部材82の開口84と、各前側縦管体21eの上端の凹部86との間で挟持される。
本実施形態では、図1及び図9に示されるように連結部材82を介して、横バー68とラック20の前側とを連結しているが、これに限定されるものではない。例えば、図10の第1変形例に示されるように、連結部材82を介して、タワーバー32の斜行バー70a、70bの中間部と、ラック20とを連結するようにしてもよい。また、図11の第2変形例に示されるように、連結部材82及びジョイント部材92を介して、横バー68とラック20とを連結するようにしてもよい。ジョイント部材92は、短めの各前側縦管体21eを用いた場合、この短縮された各前側縦管体21eの上方向寸法を延長するために設けられるものである。
本実施形態に係る電動車両10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態では、モータ12が搭載されるサブフレーム26と、図示しない補機部品が搭載されるラック20と、図示しないサスペンションダンパが固定されるストラットタワー30と、車両前後方向に沿って延びるフロントサイドフレーム24とを備え、ラック20は、ストラットタワー30の側壁40に支持される前側支持点50a、50b(第1の支持点)と、フロントサイドフレーム24に支持される後側支持点52a、52b(第2の支持点)とを有し、前側支持点50a(50b)及び後側支持点52b(52b)は、車幅方向から側面視してラック20の対角を支持するように配置されている。
本実施形態では、モータ12がサブフレーム26に搭載され、補機部品を搭載するラック20が側面視して対角に配置された少なくとも一つの前側支持点50a(50b)及び少なくとも一つの後側支持点52a(52b)を介して、ストラットタワー30の側壁40及びフロントサイドフレーム24にそれぞれ支持されることで、ラック20からの荷重(重量)を分散させることができる。これにより、本実施形態では、サブフレーム26や、サブフレーム26とフロントサイドフレーム24との接続部位における剛性・強度の補強が不要となる。
また、本実施形態では、車幅方向から側面視して、少なくとも一つの前側支持点50a(50b)及び少なくとも一つの後側支持点52a(52b)によってラック20の対角を支持しているため、例えば、ラック20に搭載された補機部品の重心位置が高い場合であっても、加速時や減速時におけるラック20の荷重(重量)を受け止め易くなる。この結果、本実施形態では、ラック20の補強や、ラック20とフロントサイドフレーム24との接続部位の補強が不要となり、車体の軽量化を達成することができる。
また、本実施形態では、前側支持点50a、50bが、後側支持点52a、52bよりも車室16から離間する位置に配置され、前側支持点50a、50bは、脆弱部であるスリット58を介してストラットタワー30の側壁40に連結されている。これにより、本実施形態では、衝突荷重が入力された際、脆弱部であるスリット58を介して、ラック20がストラットタワー30の側壁40から脱落しダッシュパネル18に対するラック20の接触を好適に回避することができる。この結果、本実施形態では、衝突荷重が入力された際、ラック20に搭載された補機部品を好適に保護することができる。なお、後側支持点52a、52bは、衝突荷重が入力されたときの車両前後方向の移動が小さいため、ボルト及びナットによる締結状態であってもダッシュパネル18に対するラック20の接触を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、脆弱部がスリット58であり、このスリット58は、ストラットタワー30とラック20との接続部位に設けられている。スリット58は、車室16がある方向と反対側の方向、つまり車両前方に向かって開口している。これにより、本実施形態では、衝突荷重によってストラットタワー30が後退した際、車両前方に向かって開口するスリット58を介して、ラック20をストラットタワー30の側壁40から容易に脱落させることができる。また、急制動時では、ブレーキの制動力によってラック20が車両前方に向けて回転するモーメントが発生するため、ラック20の脱落をより一層促進することができる。
さらにまた、本実施形態では、モータルーム14に配置されたタワーバー32をさらに備え、タワーバー32とラック20とを連結する連結部材82を有している。本実施形態では、連結部材82を設けることで、ラック20の車載時にラック20を所定位置に位置決めすることが容易になる。また、連結部材82を介して連結されるタワーバー32により、ラック20の剛性・強度を向上させることができ、ラック20に搭載された補機部品をより一層保護することができる。さらに、タワーバー32は、連結部材82を介してラック20に連結されることで、タワーバー32の剛性・強度を向上させることができる。これにより、操縦安定性を高めることができる。
さらにまた、本実施形態では、タワーバー32が、ストラットタワー30とダッシュパネル18とにそれぞれ接続され、タワーバー32とストラットタワー30との接続部位は、荷重が入力されたときに脱落する、タワーバー脆弱部であるスリット76を介して接続されている。これにより、本実施形態では、衝突荷重が入力された際、タワーバー32の前側がストラットタワー30から脱落するため、タワーバー32に連結されたラック20が後退してダッシュパネル18と接触することを抑制することができる。また、本実施形態では、タワーバー脆弱部であるスリット76を介して、タワーバー32が後退しダッシュパネル18が車室16内に進入することを好適に回避することができる。
さらにまた、本実施形態では、前突荷重が入力された際、脆弱部であるスリット58と、タワーバー脆弱部であるスリット76との共働作用によって、ラック20及びタワーバー32を同時に又は略同時に脱落させることができる。
さらにまた、本実施形態において、タワーバー32は、ストラットタワー30との接続部位の近傍部位にビード78を有する。本実施形態では、タワーバー32とストラットタワー30との接続部位の近傍部位にビード78を設けることで、タワーバー32の剛性・強度を向上させて操縦安定性を高めることができる。なお、このビード78は、スリット76の近傍部位に設けられていない。スリット76の近傍部位にビード78を設けないことで、タワーバー32におけるストラットタワー30との接続部位が、変形し易くなるからである。
さらにまた、本実施形態の第1変形例において、タワーバー脆弱部は、タワーバー32側に設けられ、車室16側に向かって開口するスリット76で構成されている。本実施形態では、タワーバー脆弱部として機能するスリット76の開口が車室16側に向かう車両後方に位置している。これにより、本実施形態では、衝突荷重が入力された際、タワーバー32の接続部材64a、64bが、スリット76を介して容易に脱落することができる。
さらにまた、本実施形態では、ダッシュパネル18が、ラック20と比較して剛性・強度の低い部材で構成されている。車室16側に臨むダッシュパネル18の壁面には、車幅方向に沿って延びるクロスメンバ22が固定されている。ラック20のダッシュパネル18側には、側面視して車両後方上側方向に向けて傾斜するガイド部42が設けられている。このガイド部42は、車両前後方向において、クロスメンバ22と対向する位置に配置されている。
本実施形態では、クロスメンバ22によってダッシュパネル18が補強されるため、ダッシュパネル18をラック20よりも剛性・強度の低い部材で構成することができ、ダッシュパネル18の軽量化を達成することができる。また、クロスメンバ22によってダッシュパネル18のしなりや振動を抑制して、ノイズ・バイブレーションによる振動を抑制することができる。
また、本実施形態では、ラック20が脱落した後にさらに衝突し続けると、ラック20が車両後方のダッシュパネル18に向かって後退する。このラック20が後退した際、ラック20のガイド部42とクロスメンバ22とが緩衝すると、ラック20は、ガイド部42の形状に沿って斜め上後方側に移動する(図12Aと図12Bとを比較参照)。これにより、本実施形態では、比較的に剛性・強度が高いクロスメンバ22がストッパ及び緩衝部材として機能することで、ラック20、及び、ラック20に搭載された補機部品等を好適に保護することができる。
10 電動車両
12 モータ
14 モータルーム
16 車室
18 ダッシュパネル(隔壁)
20 ラック
22 クロスメンバ
24 フロントサイドフレーム(車体フレーム)
26 サブフレーム
30 ストラットタワー
32 タワーバー
40 (ストラットタワーの)側壁
42 ガイド部
50a、50b 前側支持点(第1の支持点)
52a、52b 後側支持点(第2の支持点)
58 スリット(脆弱部)
76 スリット(タワーバー脆弱部)
78 ビード
82 連結部材

Claims (8)

  1. モータが配置されたモータルームと車室とを区分する隔壁と、
    前記モータルームに配置され、前記モータが搭載されるサブフレームと、
    前記モータルームに配置され、補機部品が搭載されるラックと、
    前記モータルームに配置され、サスペンションダンパが固定されるストラットタワーと、
    前記モータルームに配置され、車両前後方向に沿って延びる車体フレームと、
    を備え、
    前記ラックは、前記ストラットタワーの側壁に支持される少なくとも一つの第1の支持点と、前記車体フレームに支持される少なくとも一つの第2の支持点とを有し、
    前記第1の支持点及び前記第2の支持点は、車幅方向から側面視して前記ラックの対角を支持することを特徴とする電動車両。
  2. 請求項1記載の電動車両において、
    前記第1の支持点は、前記第2の支持点よりも前記車室から離間する位置に配置され、前記第1の支持点は、脆弱部を介して前記ストラットタワーの側壁に連結されていることを特徴とする電動車両。
  3. 請求項2記載の電動車両において、
    前記脆弱部は、スリットであり、
    前記スリットは、前記車室がある方向と反対側の方向に開口していることを特徴とする電動車両。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の電動車両において、
    前記モータルームに配置されたタワーバーをさらに備え、
    前記タワーバーと前記ラックとを連結する連結部材を有することを特徴とする電動車両。
  5. 請求項4記載の電動車両において、
    前記タワーバーは、前記ストラットタワーと前記隔壁とにそれぞれ接続され、
    前記タワーバーと前記ストラットタワーとの接続部位は、荷重が入力されたときに脱落するタワーバー脆弱部を介して接続されていることを特徴とする電動車両。
  6. 請求項5記載の電動車両において、
    前記タワーバーは、前記ストラットタワーとの接続部位の近傍部位にビードを有し、
    前記ビードは、前記タワーバー脆弱部の近傍部位に設けられていないことを特徴とする電動車両。
  7. 請求項5又は請求項6記載の電動車両において、
    前記タワーバー脆弱部は、前記タワーバー側に設けられ、前記車室側に向かって開口するスリットであることを特徴とする電動車両。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の電動車両において、
    前記隔壁は、前記ラックと比較して剛性・強度の低い部材で構成され、
    前記隔壁は、車幅方向に沿って延びるクロスメンバをさらに備え、
    前記ラックの前記隔壁側は、側面視して車両後方上側方向に向けて傾斜するガイド部をさらに備え、
    前記ガイド部は、前記クロスメンバと対向する位置に配置されていることを特徴とする電動車両。
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