JP2006151103A - 車両のフロントピラー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 前方からの衝撃荷重をフロントピラー全体に効率的に分散伝達してフロントピラーの変形が抑制できる車両のフロントピラー構造を提供する。
【解決手段】インナパネル20とアウタパネル40との間にリンフォースパネル60が配置され、インナパネル20の窓形成部26とリンフォースパネル50及びアウタパネル40の三角窓形成部56、46がブラケット70によって結合されてフロントピラー10の上下方向中央の剛性強度が向上する。前方から衝撃荷重はブラケット70に形成されたフランジ72の前端72fに入力され、フランジ72からインナパネル20に伝達されると共にブラケット70を介してリンフォースパネル50及びアウタパネル40の三角窓形成部50、46に伝達されて、インナパネル20、リンフォースパネル50、アウタパネル40によってフロントピラー1全体に分散伝達される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の車体構造に関し、特に三角窓を備えた車両のフロントピラー構造に関する。
車両のフロントピラーは、上下方向中央付近において、垂直方向に延びる下部と上方に向かって緩やかに傾斜して後方に延びる上部によって屈曲形成され、フロントピラーの下端が車室のフロア側部に沿って車体前後方向に延在するサイドシルの前端に結合され、上端がルーフ側部に沿って車体前後方向に延在するサイドレールの前端に結合されている。更に、フロントピラーの屈曲部の前部にエンジンルームの側部上縁に沿って車体前後方向に延在するフロントアッパフレームの後端が連結されている。また、車体側方の視界を確保するためにフロントピラーの上下方向中央付近に三角窓が配設されている。この三角窓の設置によりフロントピラーの三角窓付近の剛性強度が低下することがある。
このようにフロントピラーに三角窓を備えた車両の前面が障害物等に衝突すると、フロントアッパフレームを介してフロントピラーに前方から衝突荷重が入力される。この前方から入力される衝突荷重により三角窓の設置によって剛性強度が低下したフロントピラーの上下方向中央の三角窓付近が変形して該部が後退することがある。
このため、アウタパネルとインナパネルとによって中空状に形成されたフロントピラー内にフロントピラーの上下方向全領域に亘って設けられて三角窓部が開口するリンフォースパネルが設けられ、かつリンフォースパネルに開口する三角窓部の前縁に沿って延びる傾斜枠部内にリンフォースパネルを部分的に支持する第1及び第2のリンフォースを配設したフロントピラー構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−237622号公報
上記特許文献1に係るフロントピラー構造によると、フロントピラー内に配設されるリンフォースパネルの三角窓部の傾斜枠部を第1及び第2のリンフォースによってフロントピラーの上下方向中央、即ち三角窓付近の剛性が向上する。
しかし、第1及び第2のリンフォースが、リンフォースパネルの傾斜枠部に沿って上方に向かって緩や後方に延びる傾斜姿勢で配置されることから、前方から入力される衝撃荷重が、第1及び第2リンフォースを介してフロントピラーの傾斜枠部付近に集中して伝達され、フロントピラーの三角窓付近が変形してフロントピラーが後退することが懸念される。
また、リンフォースパネルの傾斜枠部に第1及び第2のリンフォースを配設することから、部品点数が多く構成が複雑になると共に、その組立作業が煩雑になり製造コストの増大を招くおそれがある。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、簡単な構成で前方からの衝撃荷重をフロントピラー全体に効率的に分散伝達することによってフロントピラーの変形が抑制できる車両のフロントピラー構造を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の車両のフロントピラー構造の発明は、閉断面形状で上下方向に延在するフロントピラーの上下方向中間に三角窓を備えた車両のフロントピラー構造において、上下方向中間に開口部が形成された窓形成部を備えて上下方向に延在するインナパネルと、上下方向中間に三角窓部が形成された三角窓形成部を備え上記インナパネルと協働して閉断面形状で上下方向に延在するフロントピラーを形成するアウタパネルと、上記インナパネルとアウタパネルとの間に配置されて上下方向に延在してフロントピラー全体を補剛すると共に上記三角窓形成部に重なる三角窓部が形成された三角窓形成部を備えたリンフォースパネルと、上記インナパネルの窓形成部とリンフォースパネルの三角窓形成部との間に掛け渡されるブラケット本体及び該ブラケット本体の内側縁に形成されてインナパネルの窓形成部に重合して少なくとも前端近傍を含んで結合されるフランジと上記ブラケット本体の外側縁に形成されて上記リンフォースパネル及びアウタパネルの三角窓形成部に重合して共に結合される三角窓形成部を備えたブラケットとを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の車両のフロントピラー構造において、上記ブラケットは、中空筒状の上記ブラケット本体と、該ブラケット本体の内側縁に連続形成された環状で上記インナパネルの開口部を囲み窓形成部に重合して結合される環状の上記フランジと、上記ブラケット本体の外側縁に連続形成されて三角窓部が形成された環状で上記リンフォースパネル及びアウタパネルの三角窓形成部に重合して共に結合される上記三角窓形成部とを備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によると、インナパネルとアウタパネルとの間に上下方向に延在するリンフォースパネルによってフロントピラー全体の剛性が確保され、特にインナパネルの窓形成部とリンフォースパネル及びアウタパネルの三角窓形成部がブラケットによって結合されて三角窓が形成されるフロントピラーの上下方向中央の剛性強度が向上する。
このようにして剛性が確保されフロントピラーを備えた車両の前面が障害物等に衝突すると、衝撃荷重がブラケットに形成されたフランジの前端に入力され、フランジからインナパネルに形成された窓形成部に伝達されてインナパネル全体に分散伝達されると共に、衝撃荷重は、ブラケットを介してリンフォースパネルの三角窓形成部及びアウタパネルの三角窓形成部に伝達されてリンフォースパネル及びアウタパネル全体に分散伝達される。従って、衝撃荷重がインナパネル、リンフォースパネル、アウタパネルによってフロントピラー全体に分散伝達されてフロントピラー全体から効率的に車体全体に分散されてフロントピラーの変形が防止できる。
請求項2の発明は、ブラケット本体が剛性を有する中空筒状に形成され、ブラケット本体の内側縁に開口部を囲むようにインナパネルの窓形成部に重合して結合する環状のフランジ及び外側縁に三角窓部が開口する三角窓形成部を一体形成することによって、インナパネル、リンフォースパネル及びアウタパネルが強固に結合され、フロントピラーの剛性が向上して請求項1の効果がより効率的に達成できる。
以下、本発明による車両のフロントピラー構造の実施の形態を図1乃至図6を参照して説明する。なお、各図において矢印Fは車体前方方向を、矢印Wは車幅方向外方向を示している。
図1は、車両の全体斜視図であり、車両1は、エンジンルーム2の後方に車室3が形成され、車室3の下部を形成するフロアパネルの左右両側に沿ってアウタパネルとインナパネルによって前後方向に延在する中空断面形状に形成された左右のサイドシル4が設けられ、車室3の上部を形成するルーフパネル5の左右両側に沿ってアウタパネルとインナパネルによって前後方向に延在する中空断面形状に形成された左右のサイドレール6が設けられている。
車室3の前方に上下方向中央付近において垂直方向に延びる下部と上方に向かってフロントガラス7に沿って緩やかに傾斜して後方に延びる上部とに屈曲形成されたフロントピラー10が上下方向に延在して設けられ、フロントピラー10の下端がサイドシル4の前端に結合され、フロントピラー10の上端がサイドレール6の前端に結合されている。
左右のフロントピラー10は剛性を有するカウルボックス及びエンジンルーム2と車室3とを車幅方向に延在して区画するトーボード及びステアリングサポートビーム等によって強固に連結されている。また、フロントピラー10の屈曲部の前部にエンジンルーム2の側部上縁に沿って車体前後方向に延在するフロントアッパフレームの後端が連結されている。
フロントピラー10の上下方向中央部付近に車体側方の視界を確保するための三角窓15が形成されている。フロントピラー10には、三角窓15の前縁に沿って上方に向かって緩やかな傾斜姿勢で後方に延びる傾斜枠部16、三角窓15の後縁に沿って上下方向に延びる垂直枠部17、三角窓15の下縁に沿って前後方向に延びる下枠部18が形成されている。
図2はフロントピラー10の分解斜視図、図3は図2のA部拡大図、図4はフロントピラー10の要部を示すアウタパネルを省略した図1のI矢視図、図5は図4のII−II線断面図、図6は図4のIII−III線断面図である。
フロントピラー10は、インナパネル20と、アウタパネル40と、リンフォースパネル50と、ブラケット70とを備えている。
インナパネル20は、図2及び図3に示すようにインナパネル20の上部を形成するインナパネルアッパ21と、下部を形成するインナパネルロア31によって構成されている。
インナパネルアッパ21は、上方に向かって緩やかな傾斜姿勢で後方に延びる前縁及び下部がほぼ垂直で上部が上方に向かって緩やかな傾斜姿勢で後方に延びる後縁を有して幅方向中央部が上下方向に連続して車幅方向内方に突出しかつ下部が略三角形状のパネル本体22を備えている。パネル本体22の前縁に沿って車幅方向内方に前部フランジ23が折曲形成され、後縁に沿って下部24aが垂直に延在し上部24bが上方に向かって緩やかに傾斜する延在する後部フランジ24が形成され、下縁に沿って下部フランジ25が形成されている。
パネル本体22の下部に、ほぼ平坦な窓形成部26が形成され、窓形成部26に、上方に向かって緩やかな傾斜姿勢で後方に延びる上縁27a、上縁27aの後端からほぼ垂直に延びる後縁27b、後縁27bの下端から前方に延びる下縁27c、下縁27cの前端から上方に向かって傾斜姿勢で前方に延びて上端が上縁27aの前端に連続する前縁27dを有するほぼ四角形の開口部27が形成されている。
インナパネルロア31は、平板状でほぼ垂直方向に連続するパネル本体32を有し、パネル本体32の前縁、後縁、上縁にそれぞれ前部フランジ33、後部フランジ34、上部フランジ35が形成されている。パネル本体32に、車室3内で車幅方向に延在してステアリングコラムやペダルブラケットを支持するステアリングサポートビームの端部が結合される。
インナパネルアッパ21の下部フランジ25と、インナパネルロア31の上部フランジ35を結合することによって、インナパネルアッパ21のパネル本体22とインナパネルロア31のパネル本体32が連続して上下方向中央付近において上方に向かって緩やかに傾斜して後方に延びる上部と垂直方向に延びる下部とに屈曲形成されたインナパネル20が形成される。
このインナパネル20は、ステアリングサポートビーム等を支持すると共に、サイドシルやサイドレール等の車体部材に結合される強度部材として機能することから比較的板厚が厚く大きな剛性を有している。
アウタパネル40は、図2及び図3に示すように上下方向中央付近において上方に向かって緩やかに傾斜して後方に延びる上部42aと垂直方向に延びる下部42bとに屈曲形成されると共に中央部が上下方向に連続して車幅方向外方に突出するパネル本体42を有している。パネル本体42の前縁に沿ってインナパネルアッパ21の前部フランジ23及びインナパネルロア31の前部フランジ33に対向する前部フランジ43、44が折曲形成され、パネル本体42の後縁に沿ってインナパネルアッパ21及びインナパネルロア31の後部フランジ24、34に対向する後部フランジ45が折曲形成されている。
パネル本体42の上下方向中央にインナパネル20の窓形成部26に対向して平坦な三角窓形成部46が形成されている。この三角窓形成部46には、前縁47aが上方に向かって緩やかに傾斜して後方に延び、後縁47bがほぼ垂直に延び、下縁47cがほぼ水平に延びるほぼ三角形の三角窓部47が開口している。なお、このアウタパネル40は、下端がサイドシル4のアウタパネルと一体に連続形成され、上端がサイドレール6のアウタパネルと一体に連続形成されている。
リンフォースパネル50は、図2及び図3に示すようにリンフォースパネル50の上部を形成するリンフォースアッパ51と、下部を形成するリンフォースロア61によって構成されている。
リンフォースアッパ51は、上方に向かって緩やかな傾斜姿勢で後方に延びる前縁及び下部がほぼ垂直で上部が上方に向かって緩やかな傾斜姿勢で後方に延びる後縁を有して下部がアウタパネル40側に突出するパネル本体52を有している。パネル本体52の下端にほぼ平坦に形成されてアウタパネル40に形成された三角窓形成部46に重合する三角窓形成部56が形成され、三角窓形成部56の下端に三角窓部47の前縁47a及び後縁47bの上部に倣って切り欠かれた三角窓上縁57aが形成されている。
パネル本体52の前縁及び後縁に沿ってアウタパネル40に形成された前部フランジ43及び後部フランジ45に重合する前部フランジ53及び後部フランジ54が折曲形成され、三角窓上縁57aの前方に下部フランジ55が形成されている。
リンフォースロア61は、中央部が上下方向に連続して車幅方向外方に突出してアウタパネル40のパネル本体42の下部42bに嵌合するパネル本体62を有している。パネル本体62の上端にほぼ平坦に形成されてアウタパネル40に形成された三角窓形成部46に重合する三角窓形成部66が形成され、三角窓形成部66の上端に三角窓部47の下縁47c及び後縁47bの上部に倣って三角窓下縁57bが形成されている。パネル本体62の後縁に沿ってアウタパネル40の後部フランジ45に重合する後部フランジ64が折曲形成され、三角窓下縁57bの前方に上部フランジ65が形成されている。
リンフォースアッパ51の下部フランジ55及び後部フランジ54の下端と、リンフォースロア61の上部フランジ65及び後部フランジ64の上端とをそれぞれ結合することによって、リンフォースアッパ51の三角窓上縁57aとリンフォースロア61の三角窓下縁57bによってアウタパネル40の三角窓部47に倣った三角形状の三角窓部57が開口するリンフォースパネル60が形成される。
ブラケット70は、上方に向かって緩やかな傾斜姿勢で後方に延びる上面71a、上面71aの後端からほぼ垂直に延びる後面71b、後面71bの下端から前方に延びる下面71c、下面71cの前端から上方に向かって傾斜姿勢で前方に延びて上端が上面71aの前端に連続する前面71dによって形成された筒状のブラケット本体71を有している。
このブラケット本体71の上面71a、後面71b、下面71c、前面71dの各内側縁に沿ってそれぞれ上方、後方、下方、前方に折曲してインナパネルアッパ21に開口する開口部27の上縁27a、後縁27b、下縁27c、前縁27dに沿って窓形成部26に対向する上部フランジ72a、後部フランジ72b、下部フランジ72c、前部フランジ72dが連続形成された環状のフランジ72が形成されている。このフランジ72の前方に突出する前端72fはアッパフレームサイドの後部と対向配置される。
更に、上面71a、後面71b、下面71c、前面71dの各外側縁に連続するほぼ平坦でリンフォースアッパ51及びリンフォースロア61の三角窓形成部56、66に対向する三角窓形成部76が形成され、この三角窓形成部76にアウタパネル40に形成された三角窓部47に対応して前縁77a、後縁77b、下縁77cを有するがほぼ三角形の三角窓部77が開口している。
次に、このように構成されたインナパネルアッパ21、インナパネルロア31、アウタパネル40、リンフォースアッパ51、リンフォースロア61及びブラケット60の結合により形成されるフロントピラー10について説明する。
インナパネルアッパ21に形成された下部フランジ25とインナパネルロア31の上部フランジ35を重ね、互い重なり合う下部フランジ25と上部フランジ35をスポット溶接等によって結合してインナパネルアッパ21とインナパネルロア31とが一体結合されたインナパネル20を形成する。
次に、インナパネルアッパ21に形成された開口部27の上縁27a、後縁27b、下縁27c、前縁27dに沿って窓形成部26に、ブラケット70の上部フランジ72a、後部フランジ72b、下部フランジ72c、前部フランジ72dのフランジ72を重ね、重合する窓形成部26と上部フランジ72a、後部フランジ72b、下部フランジ72c、前部フランジ72d、及びフランジ72の前端72f近傍をスポット溶接等によって結合してインナパネル20にブラケット70を一体結合する。
一方、リンフォースアッパ51の下部フランジ55及び後部フランジ54の下端と、リンフォースロア61の上部フランジ65及び後部フランジ64の上端とをそれぞれ重ね、互いに重なる下部フランジ55と上部フランジ65及び後部フランジ54の下部と後部フランジ64の上部とをそれぞれスポット溶接等によって結合してリンフォースアッパ51とリンフォースロア61が一体結合され、かつ三角窓部57が開口するリンフォースパネル60を形成する。
この一体結合されたリンフォースアッパ51のパネル本体52及びリンフォースロア61のパネル本体62をアウタパネル40のパネル本体42の上部42a及び下部42bに嵌合してリンフォースアッパ51及びリンフォースロア61の三角窓形成部56、66をアウタパネル40の三角窓形成部46に重ねると共に、リンフォースアッパ51の前部フランジ53及び後部フランジ54をそれぞれアウタパネル40の前部フランジ43及び後部フランジ45と重ね、更にリンフォースロア61の後部フランジ65をアウタパネル40の後部フランジ45に重ねてアウタパネル40とリンフォースパネル50との位置決めを図る。
そして、互いに嵌合するリンフォースロア61のパネル本体62とアウタパネル40のパネル本体42の下部42bをスポット溶接等により結合してアウタパネル40とリンフォースパネル60を一体結合する。
これらブラケット60が結合されたインナパネル20と、リンフォースパネル50が結合されたアウタパネル40を対向させて、ブラケット70の窓形成部76とリンフォースアッパ51及びリンフォースロア61の三角窓形成部56、66とアウタパネル40の三角窓形成部46を重ねる。この三角窓形成部76、56、66、46が重ね合わせられた状態において、ブラケット70の三角窓部77と、リンフォースパネル50の三角窓部57と、アウタパネル40の三角窓部47がそれぞれ対応して位置決めされる。
同様に、インナパネルアッパ21の前部フランジ23及び後部フランジ24とアウタパネル40の前部フランジ43及び後部フランジ45とをそれぞれリンフォースアッパ51の前部フランジ43及び後部フランジ44を介在して重ねる。更にインナパネルロア31の前部フランジ33とアウタパネル41の前部フランジ44を重ね、インナパネルロア31の後部フランジ34とアウタパネル40の後部フランジ45をリンフォースロア61の後部フランジ64を介在して重ねる。
そして、互いに重ね合わされたブラケット70の三角窓形成部76とアウタパネル40の三角窓形成部46とをリンフォースアッパ51及びリンフォースロア61の三角窓形成部56、66を介在して三角窓部77、57、47の周囲に沿って共にスポット溶接等によって結合する。
この一体結合された三角窓形成部76、三角窓形成部46、三角窓形成部56、66の三角窓部77、57、47によって、図1に示すように上方に向かって緩やかな傾斜姿勢で後方に延びる傾斜枠部16、三角窓15の後縁に沿って上下方向に延びる垂直部16、三角窓15の下縁に沿って前後方向に延びる下枠部17が形成された三角窓15が形成される。
同様に互いに重なり合わされたインナパネルアッパ21の前部フランジ23とアウタパネル40の前部フランジ43とをリンフォースアッパ51の前部フランジ43を介在して共に結合し、インナパネルアッパ21の後部フランジ24とアウタパネル40の後部フランジ45とをリンフォースアッパ51の後部フランジ54を介在して共に結合し、インナパネルロア31の前部フランジ33とアウタパネル41の前部フランジ44と介在して共に結合し、インナパネルロア31の後部フランジ34とアウタパネル40の後部フランジ45とをリンフォースロア61の後部フランジ64を介在して共に結合する。
このようにしてインナパネルアッパ21、インナパネルロア31、アウタパネル40、リンフォースアッパ51、リンフォースロア61、ブラケット70とが互いに結合されて構成されたフロントピラー10は、インナパネル20とアウタパネル40によって上下方向に延在する中空断面形状内がインナパネル20とアウタパネル40との間に、上下方向全長に亘って連続配置されたリンフォースパネル50が配置され、フロントピラー10全体の剛性が確保される。
特に三角窓15が、それぞれ三角窓部77、57、47を有するブラケット70の三角窓形成部76、リンフォースアッパ51及びリンフォースロア61の三角窓形成部56、66、アウタパネル40の三角窓形成部46が重ねられ一体的に結合されて形成され、三角窓15を囲む傾斜枠部16、垂直部17、下枠部18の剛性が確保できる。更に、剛性を有する中空筒状のブラケット本体71の内方縁に環状のフランジ72及び外方縁に三角窓部77が開口する環状の三角窓形成部76が一体形成されたブラケット70を、該フランジ72が開口部27を囲むようにインナパネルアッパ21の窓形成部26に重合して結合し、かつ三角窓形成部76が三角窓部67を囲むようにリンフォースパネル50の三角窓形成部66に重合して結合してインナパネル20とリンフォースパネル50に掛け渡して結合することによって、ブラケット70によりインナパネル20、リンフォースパネル50及びアウタパネル20が強固に結合され、フロントピラー20の剛性が向上する。
このようにして剛性が確保されフロントピラー20を備えた車両1の前面が障害物等に衝突すると、フロントアッパフレームを介してフロントピラー10に前方から衝突荷重が入力される。この前方から入力される衝突荷重は主にフロントアッパフレームの後端に対向配置されたブラケット70に形成されたフランジ72の前端72fに入力され、フランジ72からインナパネルアッパ61に形成された窓形成部26に伝達されてインナパネル20全体に分散伝達される。一方、衝撃荷重の一部は、ブラケット70を介してリンフォースパネル50の三角窓形成部56、66及びアウタパネル40の三角窓形成部46に伝達されてリンフォースパネル50及びアウタパネル40の全体に分散伝達されて効率的にフロントピラー10全体に分散伝達される。インナパネル20、リンフォースパネル50、アウタパネル40によってフロントピラー10全体に分散伝達された衝撃荷重はフロントピラー10全体からサイドシル4、サイドレール6、カウルボックス8等を介して車体全体に効率的に分散されてフロントピラー10の変形が防止できる。
しかも、フロントピラー10がブラケット70によってインナパネル20とアウタパネル40及びリンフォースパネル50を結合する簡単な構成で形成され、フロントピラー10の軽量化が得られると共に、製造コストの抑制が期待できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では、インナパネル20をインナパネルアッパ21及びインナパネルロア31によって形成したが、予め1部材によって形成することができる。また、リンフォースパネル50をリンフォースアッパ51及びリンフォースロア61によって形成したが、同様に1部材によって形成することもできる。
本発明の車両のフロントピラー構造に係る実施の形態の概要を示す車両の全体斜視図である。 フロントピラーの分解斜視図である。 図2のA部拡大図である。 フロントピラーの要部を示すアウタパネルを省略した図1のI矢視図である。 図4のII−II線断面図である。 図4のIII−III線断面図である。
符号の説明
1 車両
10 フロントピラー
15 三角窓
20 インナパネル
21 インナパネルアッパ
26 窓形成部
27 開口部
31 インナパネルロア
40 アウタパネル
42 パネル本体
46 三角窓形成部
47 三角窓部
50 リンフォースパネル
51 リンフォースアッパ
56 三角窓形成部
57 三角窓部
61 リンフォースロア
66 三角窓形成部
70 ブラケット
71 ブラケット本体
72 フランジ
72f 前端
76 三角窓形成部
77 三角窓部

Claims (2)

  1. 閉断面形状で上下方向に延在するフロントピラーの上下方向中間に三角窓を備えた車両のフロントピラー構造において、
    上下方向中間に開口部が形成された窓形成部を備えて上下方向に延在するインナパネルと、
    上下方向中間に三角窓部が形成された三角窓形成部を備え上記インナパネルと協働して閉断面形状で上下方向に延在するフロントピラーを形成するアウタパネルと、
    上記インナパネルとアウタパネルとの間に配置されて上下方向に延在してフロントピラー全体を補剛すると共に上記三角窓形成部に重なる三角窓部が形成された三角窓形成部を備えたリンフォースパネルと、
    上記インナパネルの窓形成部とリンフォースパネルの三角窓形成部との間に掛け渡されるブラケット本体及び該ブラケット本体の内側縁に形成されてインナパネルの窓形成部に重合して少なくとも前端近傍を含んで結合されるフランジと上記ブラケット本体の外側縁に形成されて上記リンフォースパネル及びアウタパネルの三角窓形成部に重合して共に結合される三角窓形成部を備えたブラケットと、を備えたことを特徴とする車両のフロントピラー構造。
  2. 上記ブラケットは、
    中空筒状の上記ブラケット本体と、
    該ブラケット本体の内側縁に連続形成された環状で上記インナパネルの開口部を囲み窓形成部に重合して結合される環状の上記フランジと、
    上記ブラケット本体の外側縁に連続形成されて三角窓部が形成された環状で上記リンフォースパネル及びアウタパネルの三角窓形成部に重合して共に結合される上記三角窓形成部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両のフロントピラー構造。
JP2004342401A 2004-11-26 2004-11-26 車両のフロントピラー構造 Expired - Fee Related JP4592399B2 (ja)

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