JPH04368227A - 水素エンジンを備えた自動車 - Google Patents

水素エンジンを備えた自動車

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Publication number
JPH04368227A
JPH04368227A JP14306791A JP14306791A JPH04368227A JP H04368227 A JPH04368227 A JP H04368227A JP 14306791 A JP14306791 A JP 14306791A JP 14306791 A JP14306791 A JP 14306791A JP H04368227 A JPH04368227 A JP H04368227A
Authority
JP
Japan
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tank
cooling water
hydrogen
engine
vehicle body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14306791A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Okada
岡田 昭芳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP14306791A priority Critical patent/JPH04368227A/ja
Publication of JPH04368227A publication Critical patent/JPH04368227A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素エンジンを備えた
自動車に係り、特に、燃料としての水素を貯蔵している
水素燃料貯蔵タンクの配設位置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、地球の温暖化等の環境破壊の改善
に鑑みられて、無公害車両を実現可能とする水素燃料自
動車が注目されており、本発明の発明者は研究開発中で
ある。この水素燃料自動車は、例えば、特開昭62−2
79264号公報に示されているように、金属水素化物
が充填された燃料タンク(以下MHタンクと称する)を
備えており、このMHタンク内の金属水素化物に貯蔵し
た水素を燃料とするようになっている。また、このMH
タンクは、エンジン冷却水や排気ガス等の熱によって加
熱されるようになっており、MHタンクが加熱されて前
記金属水素化物が反応温度に達すると、該金属水素化物
から水素ガスが放出されてエンジンへ送込まれるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、前記MHタンク
は、上述したように内部に金属水素化物が充填されてい
るために、現在、一般に使用されているガソリンエンジ
ン用の燃料タンクに比較して、その重量は非常に大きく
なっており、それ自体の剛性もかなり高いものである。
【0004】そこで、本発明の発明者は、このようにM
Hタンクの剛性が高くなっていることに着目して、その
配設位置について考察し改良を重ねた。
【0005】本発明は、このようにしてなされたもので
あって、水素エンジンを備えた自動車におけるMHタン
クの配設位置を改良することによって車体全体としての
剛性を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、MHタンクの配設位置を車体の中央部
に設定することにより、このMHタンクによって車体全
体としての剛性を向上させるようにした。具体的に、先
ず、請求項1記載の発明は、水素燃料貯蔵タンクから供
給される水素ガスを燃料とする水素エンジンを備えた自
動車を対象としている。そして、車室床面を形成するフ
ロアパネルの車幅方向略中央部に、上方へ膨出されて車
体前後方向に延びるトンネル部を形成し、前記水素燃料
貯蔵タンクを、前記トンネル部の下側空間において該ト
ンネル部に沿って車体前後方向に延設するような構成と
している。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の水素エンジンを備えた自動車において、水素燃料貯
蔵タンクの後方に、該水素燃料貯蔵タンクを冷却するた
めの冷却水を貯留した冷却水タンクを配設する。そして
、前記水素燃料貯蔵タンクの配設位置近傍に導風板を配
設して、この導風板とフロパネルとの間に、車体前後方
向に延びて前記冷却水タンクに向って走行風を導く導風
通路を形成するような構成としている。
【0008】そして、請求項3記載の発明は、請求項2
記載の水素エンジンを備えた自動車において、水素エン
ジンを車室の後方に配置し、導風通路と冷却水タンクと
の間に、前記導風通路内を流通した走行風を冷却水タン
ク部に案内する冷却風ダクトを配設する。そして、この
冷却風ダクトを、少なくともその一側面がエンジンル−
ム内に臨むように配設している。
【0009】
【作用】上記の構成により本発明によれば、以下に述べ
るような作用が得られる。先ず、請求項1記載の発明で
は、フロアパネルの車幅方向略中央部に形成されたトン
ネル部の下側空間に水素燃料貯蔵タンクを配設したため
に、剛性の高い部材(水素燃料貯蔵タンク)が車体中央
部に配設されたことになり、車体全体としての剛性が向
上する。つまり、水素燃料貯蔵タンクを有効に利用する
ことによって車体剛性の向上が図られている。また、こ
の構成によれば、車両の側突時や前後突時における荷重
の影響が水素燃料貯蔵タンクにまで達することが抑制さ
れている。
【0010】また、請求項2記載の発明では、車両走行
時において、車体下側を流通する走行風の一部が導風板
とフロパネルとの間に形成された導風通路に導入され、
この走行風は、導風通路を通過した後、冷却水タンクに
導かれて該冷却水タンク内に貯留されている冷却水を冷
却する。これにより、走行風を有効に利用にして冷却水
の冷却が行なえる。
【0011】そして、請求項3記載の発明では、導風板
とフロアパネルとの間に形成された導風通路を流通した
走行風は、冷却風ダクトによって冷水タンク部に案内さ
れて冷却水の冷却を行なう。そして、この走行風が冷却
風ダクトを流通する際において、該走行風はエンジンル
−ム内の空気を冷却することになるために、エンジンル
−ム内の雰囲気温度を低下することができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図面に基づ
いて詳細に説明する。図1に示すように、本例の車両1
はリヤエンジンタイプの水素燃料自動車である。この車
両1の車室1aの床面を形成するフロアパネル2は、そ
の前端部が上方へ折曲されてダッシュパネル部2aが一
体的に形成されており、このダッシュパネル部2aの下
部にはフロントサイドフレ−ム3が取付けられている。 このフロントサイドフレ−ム3は、左右一対のフレ−ム
材で成り、車体前部の剛性を確保するようになっている
。一方、前記フロアパネル2の後端部は所定の傾斜角度
をもって上方へ延びるパ−テ−ション部2bが一体的に
形成されており、このパ−テ−ション部2bの上端部近
傍には水平後方に延びる図示しないリヤパッケ−ジトレ
イが取付けられている。また、このリヤパッケ−ジトレ
イの後端にはトランクフロアパネル5が取付けられてお
り、車体後端部にトランクル−ム5aが形成されている
。また、前記トランクフロアパネル5は、その前部に車
体後方に向うにしたがって斜め下方に傾斜する傾斜部5
bを有している。そして、前記フロアパネル2のパ−テ
−ション部2b、リヤパッケ−ジトレイ及びトランクフ
ロアパネル5の傾斜部5bによって囲まれた空間がエン
ジンル−ム6に形成されており、このエンジンル−ム6
内に水素エンジンEが配設されている。また、前記エン
ジンル−ム6の左右両側部には車体前後方向に延びる左
右一対のリヤサイドフレ−ム7が配設されており、エン
ジンル−ム6周辺の剛性を確保するようになっている。
【0013】また、車室1a内において、前記フロアパ
ネル2の上面には、フロントシ−ト8及びリヤシ−ト9
が配設されている。そして、車室1aの前端部における
フロアパネル2の下面には上方に開放するハット状断面
のクロスメンバ11が接合されており、このクロスメン
バ11とフロアパネル2とによって車幅方向に延びる閉
断面構造が形成されている。また、図2及び図3に示す
ように、フロアパネル2の左右両側には、車室の左右両
側下端部の剛性を確保する閉断面構造で成るサイドシル
12,12が配設されている。そして、前記各サイドシ
ル12,12から所定寸法を存した車幅方向中央側位置
におけるフロアパネル2の下面には上方に開放するハッ
ト状断面で成る左右一対の外側フロアフレ−ム13,1
3が接合されており、この外側フロアフレ−ム13とフ
ロアパネル2とによって車体前後方向に延びる閉断面構
造が形成されている。
【0014】そして、本例の特徴とする構成としては、
水素燃料貯蔵タンクとしてのMHタンクT及び該MHタ
ンクTの配設位置周辺の構造にある。以下、この構造に
ついて説明する。
【0015】前記フロアパネル2は、その車幅方向中央
部が上方へ膨出されるように折曲されて成るトンネル部
2cが形成されている。また、前記トンネル部2cの左
右両下端近傍におけるフロアパネル2の下面には上方に
開放するハット状断面で成る左右一対の内側フロアフレ
−ム14,14が接合されており、この内側フロアフレ
−ム14とフロアパネル2とによって車体前後方向に延
びる閉断面構造が形成されている。そして、このトンネ
ル部2cの下側に形成されている空間において、前記ク
ロスメンバ11の後方で且つ左右の内側フロアフレ−ム
14,14間に、前記MHタンクTが配設されている。 このMHタンクTは、図4及び図5に示すように、内部
に密閉空間を有する略円柱状の部材であって、その前後
方向長さが車室内の前端近傍(前記クロスメンバ11の
後端部)から後端(パ−テ−ション部2bの下端部)に
亘るように長尺に設定されている。また、このMHタン
クTは、その内部に図示しない金属水素化物が充填され
ており、この金属水素化物に水素を貯蔵し、金属水素化
物が加熱されて反応温度に達すると、該金属水素化物か
ら水素ガスが放出されてエンジンEに送込むようになっ
ている。このように、このMHタンクTは、その内部に
金属水素化物が充填されているために、重量が大きく(
例えば360kg)且つその剛性もかなり高い部材とな
っている。
【0016】前記MHタンクTの車体側への取付け構造
について説明すると、このMHタンクTの左右両側外周
面には小寸法をもって水平方向外側に延びる取付フラン
ジ15,15が突設されており、この取付フランジ15
,15が、前記内側フロアフレ−ム14,14の下面に
夫々重合されてボルト止めされている。これによって、
このMHタンクTは、フロアパネル2のトンネル部2c
に収容されるようにしてフロアパネル2の下側に取付け
られている。従って、このようにしてMHタンクTが配
設されていることにより、車体の車幅方向中央部におい
て前後方向に延びる剛性の高い部材が配設されているこ
とになるため、車体全体の剛性が向上されている。 つまり、このMHタンクTは車体全体としての剛性の向
上に寄与するようになっている。尚、車室1aの前方に
形成されているフロントトランクル−ム1b内には重量
部材である水素バッテリBが搭載されており、車体全体
の重量バランスが確保されるようになっている。
【0017】そして、前記MHタンクT周辺の特徴とす
る構成の1つとして、該MHタンクTの左右両側には、
導風板16が配設されている。この導風板16は、図2
及び図6に示すように、走行風を車体後方に向って案内
するものであって水平板16aと垂直板16bとによっ
て成っている。水平板16aは、前記左右の外側フロア
フレ−ム13,13間に架設されており、その車幅方向
中央部の上面が前記MHタンクTの下面に当接されてい
る。そして、前記外側フロアフレ−ム13の下端位置は
、MHタンクTの下端位置よりも僅かに上方に位置され
ているために、この水平板16aは、車幅方向中央部か
ら外側に向うにしたがって上方に傾斜するように配置さ
れている。一方、垂直板16bは、前記MHタンクTの
左右両側に近接して配置された一対の板材であって、そ
の下端部が前記水平部16aに沿うように車幅方向内側
に僅かに折曲されており、この折曲部分が水平部16a
の上面に溶着されている。また、この垂直部16bの上
端部は前記MHタンクTの取付フランジ15に沿うよう
に車幅方向外側に僅かに折曲されており、この折曲部分
が取付フランジ15の下面に重合されて、該取付フラン
ジ15と共に前記内側フロアフレ−ム14にボルト止め
されている。このような構成により、MHタンクTの左
右両側には、フロアパネル2、外側フロアフレ−ム13
及び導風板16によって車体正面視(図2)において略
四角形状に形成された導風通路17が形成されているこ
とになる。
【0018】また、前記リヤパッケ−ジトレイの上面に
おける車幅方向中央部には冷却水タンク18が配設され
ている。この冷却水タンク18は前記MHタンクT内の
金属水素化物を冷却するための冷却水を貯蔵するもので
あって、タンクケ−シング18aの底部にタンク本体1
8bが配置され、タンクケ−シング18a内部における
タンク本体18b上方に本発明でいう冷却水タンク部と
しての通風路18cが形成されている。また、この通風
路18cの後端開口部近傍には通風路18c内の空気を
後方へ排出するファンFが配設されている。
【0019】そして、本例の特徴とする構成の1つとし
て前記導風板16の後端部と前記冷却水タンク18との
間には冷却風ダクト19が介設されている。この冷却風
ダクト19は、前記フロアパネル2のパ−テ−ション部
2bの背面に固着された矩形状断面を有するダクト部材
であって、車両走行時において前記導風通路17を通過
した走行風を冷却水タンク18内の通風路18cに導き
、該走行風によってタンク本体18b内に貯留されてい
る冷却水と走行風との間で熱交換を行なわせて冷却水を
冷却するようにしている。そして、冷却水タンク18の
後端部には排気ダクト20が配設されており、前記冷却
水タンク18の通風路18cに導かれた走行風は、この
排気ダクト20を介して大気中に放出されるようになっ
ている。
【0020】一方、図6に示すように、前記冷却水タン
ク18と前記MHタンクTとは、冷却水供給管21a及
び冷却水排出管21bによって接続されている。この冷
却水供給管21a及び冷却水排出管21bは1本の連続
した管体で成り、前記冷却水タンク18のタンク本体1
8b内の冷却水を、冷却水供給管21aによって導出し
てMHタンクTに導き、金属水素化物を冷却した後、冷
却水排出管21bによって再び冷却水タンク18に戻す
ようにしている。
【0021】また、前記MHタンクTとエンジン冷却水
通路23(図7)とは、温水供給管22a及び温水排出
管22bによって接続されている。この温水供給管22
a及び温水排出管22bも1本の連続した管体で成り、
前記エンジン冷却水通路23内を流通している高温のエ
ンジン冷却水の一部を、温水供給管22aによって導出
してMHタンクTに導き、金属水素化物を加熱した後、
温水排出管22bによって再びエンジン冷却水通路23
に戻すようにしている。
【0022】更に、前記MHタンクTとエンジンEの吸
気系とは水素ガス供給管24によって接続されている。 この水素ガス供給管24はMHタンクT内の金属水素化
物から放出された水素ガスをエンジンE側に供給するも
のである。
【0023】次に、上述した各配管系について図7を用
いて詳細に説明する。エンジンEとラジエ−タRの間に
はウオ−タプンプWPを備えた前記エンジン冷却水通路
23が形成されており、このエンジン冷却水通路23に
おけるエンジンEの下流側の一部が分岐されて前記温水
供給管22aがMHタンクT内に導入されている。そし
て、この温水供給管22aに連続してMHタンクTの出
口側は温水排出管22bとなっており、この温水排出管
22bの下流端が温水ポンプPを介して前記エンジン冷
却水通路23におけるラジエ−タRの下流側に接続され
ている。つまり、エンジンEから導出された高温のエン
ジン冷却水の一部が温水供給管22aを通ってMHタン
クT内の金属水素化物を加熱することによって該金属水
素化物が反応温度に達すると水素ガスが放出されるよう
になっている。一方、MHタンクTと冷却水タンク18
との間は前記冷却水供給管21a及び冷却水排出管21
bによって接続されており、MHタンクTに冷却水を供
給することによって金属水素化物を冷却することにより
水素ガスの放出量を抑制するようにしている。また、前
記MHタンクTとエンジンEの吸気系とを接続する水素
ガス供給管24にはエンジンE側へ供給する水素ガスの
ガス圧力及び供給量を調整するための水素減圧装置25
及び水素制御装置26が介設されており、更に、この各
装置25,26の下流側において混合気を形成するため
の空気を導入する吸気管27が接続されている。また、
図7における28はコントロ−ラであって、前記温水ポ
ンプPのモ−タM、冷却水タンク18の通風路18cに
設けられた前記ファンF、水素減圧装置25及び水素制
御装置26に夫々制御信号を送信して、その作動状態を
制御するようになっている。
【0024】そして、実際のエンジン駆動状態において
は、コントロ−ラ28により温水ポンプP及びファンF
の駆動状態を調整して、MHタンクTへのエンジン冷却
水の供給量及びMHタンクTに供給されている冷却水の
温度を夫々調整することによって金属水素化物の加熱状
態を調整して該金属水素化物から放出される水素ガス量
を設定するようになっている。
【0025】次に、上記の構成による車両走行時の冷却
水タンク18の冷却動作について説明する。車両の走行
時において、車体の下側を通過する走行風の一部は、前
記フロアパネル2の下側に形成されてる導風通路17に
導入される。そして、この導風通路17に導入された走
行風は前記MHタンクTの左右両側を車体後方に向って
通過した後、冷却風ダクト19に、その下端部から導入
される。そして、この冷却風ダクト19を流通した走行
風は、冷却風ダクト19の上端部から冷却水タンク18
の通風路18cに案内され、タンク本体18bの外表面
に沿って流通するために、このタンク本体18b内に貯
留されている冷却水との間で熱交換を行なって該冷却水
を冷却する。その後、この走行風は排気ダクト20を経
て大気中に放出される。このようにして、走行風を有効
に利用することによって冷却水タンク18内の冷却水を
冷却することができる。また、車両停車中においては、
走行風が得られないために、コントロ−ラ28によりフ
ァンFが作動され、冷却水タンク18の通風路18c内
の空気を大気中に放出することによって前記冷却風ダク
ト19内及び導風通路17内の空気を冷却水タンク18
に導いてタンク本体18b内の冷却水を冷却するように
している。更に、上述したように前記冷却風ダクト19
はフロパネル2のパ−テ−ション部2bの背面に固着さ
れているために、その背面及び左右両側面はエンジンル
−ム6内に臨んでおり、この冷却風ダクト19を流通す
る走行風はエンジンル−ム6内の空気との間でも熱交換
を行うため、エンジンル−ム6の雰囲気温度を低下させ
ることができる。
【0026】また、本例の車両1は、エンジンEからの
水素ガスの漏れ対策が講じられている。つまり、前記リ
ヤパッケ−ジトレイの下面、即ちエンジンル−ム6内に
位置する面には水素検出センサ29が配設されている。 この水素検出センサ29は検出信号を前記コントロ−ラ
28に送信するようになっている。また、前記リヤパッ
ケ−ジトレイの左右両部分は切欠かれてエンジンル−ム
6と冷却水タンク18内の通風路18cとが連通される
ようになっている。そして、エンジンEから水素ガスが
漏れ出るような状況が生じた際には、前記水素検出セン
サ29によって、この水素ガスの漏れが検出され、その
検出信号がコントロ−ラ28に送信される。そして、こ
の検出信号を受けたコントロ−ラ28は前記冷却水タン
ク18内に配設されているファンFを駆動させる。これ
によってエンジンル−ム6内の水素ガスは冷却水タンク
18の通風路18c及び排気ダクト20を経て大気中に
放出されることになる。これによって、漏れ出た水素ガ
スがエンジンル−ム6内に充満するようなことが回避さ
れるようになっている。
【0027】上述したように、本例の構成によれば、剛
性の高いMHタンクTが、車体の車幅方向中央部におい
て前後方向に延びるように配設されているために、この
MHタンクTを車体全体の剛性の向上に寄与させること
ができる。また、このように剛性の高いMHタンクTが
車体前後方向に延設されていることにより、特に車体側
突に対する剛性が高くなっており、該側突時の車体の変
軽量の低減を図ることもできる。更には、このMHタン
クTは車幅方向及び車体前後方向夫々の中央部に配置さ
れているために、側突ばかりでなく前後突に対しても、
その荷重による影響が抑制されており安全性の向上が図
られている。また、このMHタンクTの両側に導風通路
17,17を設け、更に、この導風通路17の後側に冷
却水タンク18に向って走行風を案内する冷却風ダクト
19を設けたことにより、走行風を冷却風として有効に
利用することができ、また、その流通経路も大きく確保
することができるため、この冷却水の冷却性能が向上さ
れ、これに伴ってMHタンクTの冷却性能も向上される
。従って、要求に応じたMHタンクTからの水素ガスの
放出量を追従性良く水素エンジンEに供給することがで
きるようになっている。更には、走行風が流通する冷却
風ダクト19がエンジンル−ム6内に臨むようにしてい
ることによって、この冷却風ダクト19内を流通する走
行風によってエンジンル−ム6内の雰囲気温度を低下さ
せることもでき、エンジン効率の向上にも繋る。
【0028】尚、本例では、MHタンクTを長尺円筒状
の1つのタンクによって構成するようにしたが、本発明
は、これに限らず、前後方向長さの短い円筒状の複数の
タンクをトンネル部2cに沿って直列に配設するように
してもよい。また、このMHタンクTは円筒状に限らず
正面視が三角形状や矩形状等の多角形状に形成されたも
のを採用するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、以下
に述べるような効果が発揮される。請求項1記載の発明
によれば、フロアパネルの車幅方向略中央部に形成され
たトンネル部の下側空間で、該トンネル部に沿って水素
燃料貯蔵タンクを車体前後方向に延設したことにより、
剛性の高い部材が車体中央部に配設されたことになり、
水素燃料貯蔵タンクを有効に利用することによって車体
剛性の向上を図ることができ、車両側突時における車体
の変形量の低減を図ることもできる。また、この構成に
よれば、車両の側突時や前後突時における荷重の影響が
水素燃料貯蔵タンクにまで達するのを抑制することがで
きる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、水素燃料貯
蔵タンクの配設位置近傍に導風板を配設して、この導風
板とフロパネルとの間に、車体前後方向に延びて前記冷
却水タンクに向って走行風を導く導風通路を形成するよ
うにして、走行風を有効に利用して冷却水タンク内の冷
却水の冷却を行うようにしているため、この冷却水の冷
却性能が向上され、これに伴って水素燃料貯蔵タンクの
冷却性能も向上されるため、要求に応じた水素燃料貯蔵
タンクからの水素ガスの放出量を得ることができ、水素
ガスを追従性良く水素エンジンに供給することができる
【0031】請求項3記載の発明によれば、導風通路と
冷却水タンクとの間に、前記導風通路内を流通した走行
風を冷却水タンク部に案内する冷却風ダクトを配設し、
この冷却風ダクトの少なくとも一側面をエンジンル−ム
内に臨むようにしたことにより、導風通路及び冷却風ダ
クトを流通する走行風は、冷却水タンク内の冷却水を冷
却するばかりでなく、冷却風ダクトを流通する際におい
て、エンジンル−ム内の空気を冷却することになるため
に、この走行風によってエンジンル−ム内の雰囲気温度
を低下させることができ、エンジン性能の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水素燃料自動車の一部を省略した側面図である
【図2】図1におけるII−II線に沿った断面図であ
る。
【図3】車体フレ−ムを示す平面図である。
【図4】MHタンクの斜視図である。
【図5】MHタンクの背面図である。
【図6】冷却風ダクト周辺を示す斜視図である。
【図7】水素エンジン周辺の配管系を示す図である。
【符号の説明】
1a    車室 2      フロアパネル 2c    トンネル部 6      エンジンル−ム 16    導風板 17    導風通路 18    冷却水タンク 19    冷却風ダクト E      水素エンジン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  水素燃料貯蔵タンクから供給される水
    素ガスを燃料とする水素エンジンを備えた自動車であっ
    て、車室床面を形成するフロアパネルの車幅方向略中央
    部には、上方へ膨出されて車体前後方向に延びるトンネ
    ル部が形成されており、前記水素燃料貯蔵タンクは、前
    記トンネル部の下側空間において該トンネル部に沿って
    車体前後方向に延設されていることを特徴とする水素エ
    ンジンを備えた自動車。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の水素エンジンを備えた
    自動車において、水素燃料貯蔵タンクの後方には、該水
    素燃料貯蔵タンクを冷却するための冷却水を貯留した冷
    却水タンクが配設されており、前記水素燃料貯蔵タンク
    の配設位置近傍には導風板が配設されていて、この導風
    板とフロパネルとの間には、車体前後方向に延びて前記
    冷却水タンクに向って走行風を導く導風通路が形成され
    ていることを特徴とする水素エンジンを備えた自動車。
  3. 【請求項3】  請求項2記載の水素エンジンを備えた
    自動車において、水素エンジンは車室の後方に配置され
    ており、導風通路と冷却水タンクとの間には、前記導風
    通路内を流通した走行風を冷却水タンク部に案内する冷
    却風ダクトが配設されており、この冷却風ダクトは、少
    なくともその一側面がエンジンル−ム内に臨むように配
    設されていることを特徴とする水素エンジンを備えた自
    動車。
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