JP6757291B2 - 車体下部構造 - Google Patents
車体下部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6757291B2 JP6757291B2 JP2017100125A JP2017100125A JP6757291B2 JP 6757291 B2 JP6757291 B2 JP 6757291B2 JP 2017100125 A JP2017100125 A JP 2017100125A JP 2017100125 A JP2017100125 A JP 2017100125A JP 6757291 B2 JP6757291 B2 JP 6757291B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cross member
- floor
- flange
- floor panel
- bulkhead
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Description
請求項2に記載した発明は、前記ナットは、前記ボルト挿通孔の径よりも大径のフランジ(例えば、実施形態のフランジ166a,168a)を一体形成し、前記フロアクロスメンバまたは第二クロスメンバに形成した作業孔(例えば、実施形態の166b,168b)を通じて前記スタッドボルトに取り付けられる。
請求項3に記載した発明は、前記締結ブラケットは、前記フロアパネルに沿う板状をなし前記ボルト挿通孔が形成される底部(例えば、実施形態の底部185,202)と、前記底部の第一の方向の端部から第一の方向で連続するように延びる下フランジ(例えば、実施形態の下フランジ185b,202b)と、前記底部の第一の方向と交差する第二の方向の端部から屈曲して前記フロアクロスメンバの上部(例えば、実施形態のメンバ上部101)に向けて延びるバルクヘッド部(例えば、実施形態の外脚部186,203、内脚部187,204)と、前記バルクヘッド部の先端から前記フロアクロスメンバの上部に沿うように屈曲して延びる上フランジ(例えば、実施形態の上フランジ188,189,205,206)と、を有し、前記上フランジが前記フロアクロスメンバの上部に固定され、前記下フランジが前記フロアパネルに固定される。
請求項4に記載した発明は、前記上フランジ(例えば、実施形態の上フランジ188,206)は、前記第一接合部および第二接合部の少なくとも一方において、車幅方向で隣接するメンバ上面部の間(例えば、実施形態の上面部171c,172cの間、上面部172c,173cの間)に厚さ方向で挟まれて保持される。
請求項5に記載した発明は、前記床下搭載部品は、前記フロアパネルとの間に防水カバー(例えば、実施形態のリッド122)を備え、前記防水カバーには、前記スタッドボルトを挿通する貫通孔(例えば、実施形態の貫通孔122a,122b)が形成され、前記貫通孔には、前記スタッドボルトの周囲を水密に閉塞するシール部材(例えば、実施形態の128)が装着され、前記シール部材は、前記フロアパネルと前記防水カバーとの間に圧縮状態で挟み込まれる。
請求項6に記載した発明は、前記フロアパネルには、前記ボルト挿通孔を形成するフロア貫通孔(例えば、実施形態のフロア貫通孔39a,39b)と、平面視で前記フロア貫通孔から前記床下搭載部品の外側まで延びる排水溝(例えば、実施形態の排水溝39c)と、が形成される。
請求項7に記載した発明は、前記フロアパネルの車幅方向外側を支持するサイドシル(例えば、実施形態のサイドシル14,15)を備え、前記床下搭載部品は、前記サイドシルの下面部(例えば、実施形態のサイドシル下部83)に支持される搭載部品フレーム(例えば、実施形態のバッテリーパックフレーム29)を備え、前記搭載部品フレームには、前記第二クロスメンバが固定される。
また、フロアクロスメンバを端部メンバ、直線部メンバおよび中央部メンバの3部材に分割し、例えば、複雑な形状の端部メンバや中央部メンバをドロー成形し、簡単な形状の直線部メンバをベンド成形するといった、製造方法の切り替えが可能となり、フロアクロスメンバの製造費を削減できる。
また、端部メンバ、直線部メンバ、中央部メンバの各強度を異ならせて衝突モードを最適化することが可能になる。この場合、端部メンバと直線部メンバとの第一接合部や、直線部メンバと中央部メンバとの第二接合部の強度を確保する工夫が求められるが、第一接合部や第二接合部に締結ブラケットを接合することで、第一接合部や第二接合部を締結ブラケットで補強することができ、フロアクロスメンバの荷重伝達性能を確保できる。
請求項2に記載した発明によれば、ボルト挿通孔よりも大径のフランジをナットに設けるので、スタッドボルトよりも大径のボルト挿通孔を形成する構成において、両クロスメンバを確実に締結することができる。ナットはフランジを一体形成するので、作業孔を通じてスタッドボルトに取り付ける際の作業を容易に行うことができる。
請求項3に記載した発明によれば、締結ブラケットのバルクヘッド部によりフロアクロスメンバの上部とフロアパネルとが連結されるので、フロアクロスメンバの強度剛性を向上させることができる。上下フランジによりボルト挿通孔周辺の締結部とフロアクロスメンバの上部との接合強度を向上させ、締結部を効果的に補強することができる。
請求項4に記載した発明によれば、第一接合部および第二接合部が、床下搭載部品と締結される締結ブラケットの上フランジを介し接合されるので、締結ブラケットとフロアクロスメンバとの接合強度を向上させることができる。
請求項5に記載した発明によれば、床下搭載部品の防水カバーにおけるスタッドボルトを挿通する貫通孔からの水浸入を、シール部材によって抑制することができきる。シール部材はフロアパネルと防水カバーとの間に圧縮状態で挟み込まれるので、フロアパネルおよび防水カバーの防振および防音効果を得ることができる。
請求項6に記載した発明によれば、フロア貫通孔から車室に水が浸入したとしても、この水を排水溝から床下搭載部品の外側へ排水することができる。
請求項7に記載した発明によれば、床下搭載部品において、車体のサイドシルに支持される搭載部品フレームに第二クロスメンバが固定されるので、床下搭載部品を車体のサイドシルに強固に支持することができる。
図1、図2に示すように、車体10は、車体10の下部を構成する車体下部構造12を備えている。車体下部構造12は、左サイドシル14と、右サイドシル15と、フロアパネル16と、フロアクロスメンバユニット17と、左側の外バルクヘッドユニット18と、左側の内バルクヘッドユニット19と、右側の外バルクヘッドユニット21と、右側の内バルクヘッドユニット22と、左側のガセットユニット24と、右側のガセットユニット25とを備えている。
なお、車体下部構造12は、略左右対称な部材で構成されているので、以下、左側の各構成部材について説明して右側の各構成部材の説明を省略する。
左サイドシル14と右サイドシル15との間にフロアパネル16が配置されている。フロアパネル16は、左サイドシル14と右サイドシル15とに架設されている。フロアパネル16の上面16aにフロアクロスメンバユニット17が取り付けられている。フロアクロスメンバユニット17は、第1フロアクロスメンバ34と、第2フロアクロスメンバ35と、第3フロアクロスメンバ36とを備えている。
第2フロアクロスメンバ35は、第1フロアクロスメンバ34の車体後方側に配置されている。第2フロアクロスメンバ35は、左サイドシル14と右サイドシル15とに車幅方向を向いて架設され、第1フロアクロスメンバ34と平行に延出されている。
第3フロアクロスメンバ36は、第2フロアクロスメンバ35の車体後方側に配置されている。第3フロアクロスメンバ36は、左サイドシル14と右サイドシル15とに車幅方向を向いて架設され、第2フロアクロスメンバ35と平行に延出されている。
第1フロアクロスメンバ34、第2フロアクロスメンバ35、および第3フロアクロスメンバ36は、類似部材であり、以下、第2フロアクロスメンバ35について詳しく説明して、第1、第3のフロアクロスメンバ34,36の詳しい説明を省略する。第2フロアクロスメンバ35を、以下、「フロアクロスメンバ35」と略記する。
第1外バルクヘッド51は、第1フロアクロスメンバ34の延長線上に配置されている。第2外バルクヘッド52は、第2フロアクロスメンバ35の延長線上に配置されている。第3外バルクヘッド53は、第3フロアクロスメンバ36の延長線上に配置されている。
第1外バルクヘッド51、第2外バルクヘッド52、および第3外バルクヘッド53は、類似部材であり、以下、第2外バルクヘッド52を「外バルクヘッド52」として詳しく説明し、第1、第3の外バルクヘッド51,53の詳しい説明を省略する。
第1内バルクヘッド55は、第1フロアクロスメンバ34の延長線上に配置されている。第2内バルクヘッド56は、第2フロアクロスメンバ35の延長線上に配置されている。第3内バルクヘッド57は、第3フロアクロスメンバ36の延長線上に配置されている。
第1内バルクヘッド55、第2内バルクヘッド56、および第3内バルクヘッド57は、類似部材であり、以下、第2内バルクヘッド56を「内バルクヘッド56」として詳しく説明し、第1、第3の内バルクヘッド55,57の詳しい説明を省略する。
第1ガセット61は、第1フロアクロスメンバ34のうち、左端部側の傾斜部99の下方に配置されている。第2ガセット62は、第2フロアクロスメンバ35のうち、左端部側の傾斜部107(図4も参照)の下方に配置されている。第3ガセット63は、第3フロアクロスメンバ36のうち、左端部側の傾斜部109の下方に配置されている。
第1ガセット61、第2ガセット62、および第3ガセット63は、類似部材であり、以下、第2ガセット62を「ガセット62」として詳しく説明し、第1ガセット61および第3ガセット63の詳しい説明を省略する。
サイドシルアウタ65は、車幅方向外側に設けられている。サイドシルアウタ65は、外膨出部71と、上フランジ72と、下フランジ73とを有する。外膨出部71は、上フランジ72および下フランジ73から車幅方向外側に膨出されている。外膨出部71の内面に補強部材74が取り付けられている。上フランジ72は、外膨出部71の上端から上方へ張り出されている。下フランジ73は、外膨出部71の下端から下方へ張り出されている。
サイドシルアウタ65とスチフナ67との間に外側空間88が形成されている。また、サイドシルインナ66とスチフナ67との間に内側空間89が形成されている。
側壁84の一端部(スチフナ67から離れた側の端部)が底部85で塞がれている。底部85は矩形状に形成されている。側壁84の他端部(スチフナ67側の端部)には開口部87(図5も参照)が矩形状に開口されている。側壁84の他端部には接合フランジ86が形成されている。
前接合フランジ86aは、前側壁84aの他端部からスチフナ67の外面67cに沿って車体前方へ向けて張り出されている。後接合フランジ86bは、後側壁84bの他端部からスチフナ67の外面67cに沿って車体後方へ向けて張り出されている。上接合フランジ86cは、上側壁84cの他端部からスチフナ67の外面67cに沿って上方へ向けて張り出されている。下接合フランジ86dは、下側壁84dの他端部からスチフナ67の外面67cに沿って下方へ向けて張り出されている。
このように、外バルクヘッド52は、スチフナ67側に開口部87が開口された多角形断面(具体的には、矩形断面)のボックス状(以下、箱状という)に形成されている。
側壁91の一端部(スチフナ67から離れた側の端部)が底部92で塞がれている。底部92は矩形状に形成されている。側壁91の他端部(スチフナ67側の端部)には開口部94が開口されている。内バルクヘッド56の開口部94は、外バルクヘッド52の開口部87と同一形状の矩形状に開口されている。
側壁91の他端部には接合フランジ93が形成されている。
内バルクヘッド56は、外バルクヘッド52の開口部87と同一形状の矩形状にスチフナ67側に開口部94が開口され、多角形断面(実施形態では矩形断面)の箱状に形成されている。
これにより、外バルクヘッド52および内バルクヘッド56は、車幅方向に重ね合された状態でスチフナ67に取り付けられている。さらに、外バルクヘッド52および内バルクヘッド56は、フロアクロスメンバ35に車幅方向において重なるように設けられている。
このように、車両Veの側方から入力した衝撃荷重F1で外バルクヘッド52と内バルクヘッド56とを潰して衝撃エネルギーを吸収できる。
すなわち、パッセンジャシート32やドライバシート31の乗員を衝撃荷重F1から保護できる。
また、スチフナ67に穴部96を形成することにより、スチフナ67を軽量化でき、車体10の軽量化を図ることができる。
フロアパネル16は平坦に形成されている。よって、フロアパネル16は、サイドシル上部82と同一高さに配置されている。これにより、乗員の乗降の際に左サイドシル14が邪魔になることがなく乗員の乗降性を良好に確保できる。
メンバ上部101の前辺からメンバ前壁部102がフロアパネル16に向けて下方に張り出されている。メンバ上部101の後辺からメンバ後壁部103がフロアパネル16に向けて下方に張り出されている。メンバ上部101、メンバ前壁部102、およびメンバ後壁部103でフロアクロスメンバ35が断面U字状に形成されている。
メンバ前フランジ104は、メンバ前壁部102の下辺からフロアパネル16の上面16aに沿って車体前方へ張り出されている。メンバ後フランジ105は、メンバ後壁部103の下辺からフロアパネル16の上面16aに沿って車体後方へ張り出されている。
端部メンバ171は、車幅方向左外側に配置され、左サイドシル14から車幅方向内側に延びている。直線部メンバ172は、端部メンバ171の内端部から車幅方向内側に延びている。中央部メンバ173は、直線部メンバ172の内端部から車幅方向内側に延びている。中央部メンバ173は、フロアパネル16のフロアトンネル192に跨るように配置されている。
また、フロアクロスメンバ35には、外締結ブラケット(締結ブラケット)141と、内締結ブラケット(締結ブラケット)142とが備えられている。
第1フロアクロスメンバ34は、第2フロアクロスメンバ35と同様に、車幅方向外側から中央へ向けて順に接合される端部メンバ301、直線部メンバ302、および中央部メンバ303を備えている。また、第1フロアクロスメンバ34には、外締結ブラケット(締結ブラケット)304と、内締結ブラケット(締結ブラケット)305とが備えられている。
また、外締結ブラケット304は、フロアクロスメンバ35の外締結ブラケット141と同様に形成されている。内締結ブラケット305は、フロアクロスメンバ35の内締結ブラケット142と同様に形成されている。
よって、第1フロアクロスメンバ34の端部メンバ301、直線部メンバ302、中央部メンバ303、外締結ブラケット304、および内締結ブラケット305の詳しい説明を省略する。
傾斜部107は、上傾斜部108と、接合座部177と、ビード178とを有する。
上傾斜部108は、傾斜部107の上部を形成する部位である。
接合座部177は、上傾斜部108の外側端部108aから車幅方向外側へ向けて水平に延びてサイドシル上部82に接合されている。
すなわち、接合座部177に衝撃荷重F1が入力した際に、屈曲部179が折れ曲がることをビード178で抑制できる。これにより、衝撃荷重F1を接合座部177からビード178を経て上傾斜部108まで伝えることができ、荷重伝達を損なわないようにできる。
上傾斜部108の外側端部108aは、サイドシル上部82に位置する。接合座部177は、フロアパネル16の左側部16cを介してサイドシル上部82に接合されている。端部メンバ171のメンバ前フランジ104(具体的には、メンバ前フランジ104の端部104a)およびメンバ後フランジ105(具体的には、メンバ後フランジ105の端部105a)は、フロアパネル16の左側部16cに接合されている。
このように、傾斜部107の外端部(すなわち、接合座部177)が、フロアパネル16の左側部16cを介してサイドシル上部82に接合されている。
端部メンバ171は、水平部175の外端部が傾斜部107で塞がれることにより、比較的複雑な形状に形成されている。
底部185は、フロアパネル16に沿って配置され、締結部材133の上部133bにフロアパネル16を介してボルト165、ナット166により締結されている。底部185は、フロアパネル16の対向部分とともにボルト挿通部185cを形成している。ボルト挿通部185cは、ボルト165を挿通するボルト挿通孔185aを有している。ボルト挿通孔185aは、フロアパネル16のフロア貫通孔39aを含んでいる。
底部185の前後方向の両端部からは、前方および後方に向けて底部185と連続するように下フランジ185bが延びている。前後の下フランジ185bは、それぞれフロアパネル16に接合されている。
中央部メンバ173の左側端部173aと直線部メンバ172の内端部172bとは、互いに重ね合された状態で接合されている。中央部メンバ173の左側端部173aと直線部メンバ172の内端部172bとが接合されることにより、左側端部173aと内端部172bとで第2接合部196が形成されている。第2接合部196には、内締結ブラケット142が接合されている。
底部202は、フロアパネル16に沿って配置され、締結部材133の上部133bにフロアパネル16を介してボルト167、ナット168により締結されている。底部202は、フロアパネル16の対向部分とともにボルト挿通部202cを形成している。ボルト挿通部202cは、ボルト167を挿通するボルト挿通孔202aを有している。ボルト挿通孔202aは、フロアパネル16のフロア貫通孔39bを含んでいる。
底部202の前後方向の両端部からは、前方および後方に向けて底部202と連続するように下フランジ202bが延びている。前後の下フランジ202bは、それぞれフロアパネル16に接合されている。
一方、直線部メンバ172は、端部メンバ171から中央部メンバ173まで直線状に延びている。よって、直線部メンバ172は、比較的簡単な形状に形成されている。
ケース壁部124は、前壁と、後壁と、左側壁124aと、右側壁とを有する。前壁と、後壁と、左側壁124aと、右側壁とにより、ケース壁部124が矩形枠状に形成されている。
バッテリーケース121の内部(すなわち、バッテリーパック28の内部129)にはバッテリークロスメンバ(第二クロスメンバ)131が設けられている。バッテリークロスメンバ131は、バッテリーパック28の内部129において車幅方向に延びている。バッテリークロスメンバ131は左端部にフランジ131aを有する。フランジ131aは、ケース壁部124の左側壁124aに接合されている。
図15を併せて参照し、バッテリークロスメンバ131には、複数の締結部材133の下取付部133aがボルト、ナットで車幅方向に間隔をおいて取り付けられている。バッテリーケース121の内部にバッテリー123が収容されている。
リッド壁部135は、前壁と、後壁と、左側壁135aと、右側壁とを有する。前壁と、後壁と、左側壁135aと、右側壁とにより、リッド壁部135が矩形枠状に形成されている。すなわち、リッド壁部135は、ケース壁部124と同様に形成されている。
リッド壁部135は、上端部がリッド頂部136で塞がれ、下端部に開口部138が形成されている。リッド壁部135の開口部138の全周からリッド122の外側にリッドフランジ137が張り出されている。
ケース壁部124の左側壁124a(バッテリーパック28の外周)にはバッテリーパックフレーム29が取り付けられている。バッテリーパックフレーム29は、断面L字形に形成されている。バッテリーパックフレーム29は、固定部143と、フレーム本体144とを備えている。
フレーム本体144は、固定部143からサイドシル内壁81に向けて立ち上げられ、サイドシル内壁81を介して内バルクヘッド56に対向するように配置されている。
フレーム本体144の内壁部146は、ケース壁部124の左側壁124aに沿って接合されている。さらに、内壁部146は、左側壁124aを介してバッテリークロスメンバ131のフランジ131aにも接合されている。すなわち、フレーム本体144がバッテリークロスメンバ131に接合されている。
下フランジ151は、バッテリーケース121のケース底部125に沿って接合されている。フレーム本体144の内部にバルクヘッド152が取り付けられている。バルクヘッド152はフレーム本体144の断面を閉じるように設けられ、上下左右の外周フランジ152aが内壁部146、外壁部147、頂部148および底部149にそれぞれ接合されている。
固定部143の内部161にカラー162が介在され、カラー162にボルト163が貫通されている。ボルト163、ナット164で固定部143がサイドシル下部83に取り付けられている。
また、バッテリークロスメンバ131で荷重F4、荷重F5を支えることにより、固定部143やフレーム本体144(すなわち、バッテリーパックフレーム29)を潰すことができる。これにより、衝撃エネルギーを一層良好に吸収でき、バッテリー123を衝撃荷重F1から保護できる。
図16、図17を併せて参照し、貫通孔122a,122bには、それぞれ対応するスタッドボルト165,167の周囲を水密に閉塞するシール部材128が装着されている。シール部材128は、例えば合成ゴム等の弾性部材からなり、対応するスタッドボルト165,167を挿通する円筒状をなしている。シール部材128の外周には、対応する貫通孔122a,122bの周縁部を嵌入させる外周溝128aが形成されている。シール部材128は、フロアパネル16とリッド122との間に圧縮状態で挟み込まれている。
これにより、車両Veの側方から衝撃荷重F1が入力した際に、外バルクヘッド52の側壁84の全域(すなわち、全周)に衝撃荷重F1が伝えられる。また、内バルクヘッド56の側壁91の全域(すなわち、全周)に衝撃荷重F1が伝えられる。この結果、外バルクヘッド52の側壁84の全周や、内バルクヘッド56の側壁91の全周を衝撃荷重F1で座屈させることができ、衝撃エネルギーを吸収できる。
これにより、左サイドシル14の高さを抑えることができ、乗員の乗降の際に左サイドシル14が邪魔になることがなく乗員の乗降性を良好に確保できる。
図14に示すように、車両Veの側方から左サイドシル14に衝撃荷重F6が入力する。左サイドシル14に入力した衝撃荷重F6で左サイドシル14のサイドシルアウタ65の外膨出部71が車幅方向内側に変形する。外膨出部71が変形して、外バルクヘッド52の底部85に当接する。
これにより、外バルクヘッド52の底部85に外膨出部71当接することにより、外バルクヘッド52の側壁84の全域(すなわち、全周)に衝撃荷重F6が伝えられる。また、内バルクヘッド56の側壁91の全域(すなわち、全周)に衝撃荷重F6が伝えられる。
衝撃荷重F6により、外バルクヘッド52の側壁84の全周や、内バルクヘッド56の側壁91の全周が衝撃荷重F6で座屈により潰れて衝撃エネルギーを吸収する。
さらに、荷重F8および荷重F9をバッテリークロスメンバ131で支えることにより、固定部143やフレーム本体144(すなわち、バッテリーパックフレーム29)を潰すことができる。よって、荷重F8および荷重F9をバッテリーパックフレーム29で良好に吸収できる。
これにより、バッテリーパック28の内部129に収容されたバッテリー123を衝撃荷重F6から保護できる。
例えば、前記実施形態では、床下搭載部品(すなわち、車載部品)としてバッテリーパック28を例示したがこれに限らない。その他の例として、燃料タンクなどを床下搭載部品とすることも可能である。
例えば、フロアクロスメンバにスタッドボルトを固設し、床下搭載部品の第二クロスメンバにボルト挿通部を設けた構成でもよい。
14,15 左右サイドシル
16 フロアパネル
28 バッテリーパック(床下搭載部品)
29 バッテリーパックフレーム(搭載部品フレーム)
34 第一フロアクロスメンバ(フロアクロスメンバ)
35 第二フロアクロスメンバ(フロアクロスメンバ)
39a,39b フロア貫通孔
39c 排水溝
83 サイドシル下部(下面部)
101 メンバ上部(上部)
122 リッド(防水カバー)
122a,122b 貫通孔
128 シール部材
131 バッテリークロスメンバ(第二クロスメンバ)
141 外締結ブラケット(締結ブラケット)
142 内締結ブラケット(締結ブラケット)
165,167 ボルト(スタッドボルト)
166,168 ナット
166a,168a フランジ
166b,168b 作業孔
171,301 端部メンバ
171c 上面部
172,302 直線部メンバ
172c 上面部
173,303 中央部メンバ
173c 上面部
184 第一接合部
185,202 底部
185a,202a ボルト挿通孔
185b,202b 下フランジ
185c,202c ボルト挿通部
186,203 外脚部(バルクヘッド部)
187,204 内脚部(バルクヘッド部)
188,189,205,206 上フランジ
196 第二接合部
Claims (7)
- 車体下部に設けられてフロアクロスメンバを有するフロアパネルと、
前記フロアパネルの下方に搭載されて第二クロスメンバを有する床下搭載部品と、
前記フロアクロスメンバおよび第二クロスメンバの一方に設けられて他方側へ突出するスタッドボルトと、
前記フロアクロスメンバおよび第二クロスメンバの他方に設けられて前記スタッドボルトの径よりも大径のボルト挿通孔を形成するボルト挿通部と、
前記ボルト挿通孔を貫通した前記スタッドボルトに取り付けられて前記スタッドボルトと協働して前記フロアクロスメンバと前記第二クロスメンバとを締結するナットと、を備え、
前記フロアクロスメンバは、車幅方向外側から中央へ向けて順に接合される端部メンバ、直線部メンバおよび中央部メンバを備え、
前記端部メンバと前記直線部メンバとの間の第一接合部、および前記直線部メンバと前記中央部メンバとの間の第二接合部は、前記床下搭載部品が締結される締結ブラケットを介して接合される車体下部構造。 - 前記ナットは、前記ボルト挿通孔の径よりも大径のフランジを一体形成し、前記フロアクロスメンバまたは第二クロスメンバに形成した作業孔を通じて前記スタッドボルトに取り付けられる請求項1に記載の車体下部構造。
- 前記締結ブラケットは、
前記フロアパネルに沿う板状をなし前記ボルト挿通孔が形成される底部と、
前記底部の第一の方向の端部から第一の方向で連続するように延びる下フランジと、
前記底部の第一の方向と交差する第二の方向の端部から屈曲して前記フロアクロスメンバの上部に向けて延びるバルクヘッド部と、
前記バルクヘッド部の先端から前記フロアクロスメンバの上部に沿うように屈曲して延びる上フランジと、
を有し、
前記上フランジが前記フロアクロスメンバの上部に固定され、前記下フランジが前記フロアパネルに固定される請求項1又は2に記載の車体下部構造。 - 前記上フランジは、前記第一接合部および第二接合部の少なくとも一方において、車幅方向で隣接するメンバ上面部の間に厚さ方向で挟まれて保持される請求項3に記載の車体下部構造。
- 前記床下搭載部品は、前記フロアパネルとの間に防水カバーを備え、
前記防水カバーには、前記スタッドボルトを挿通する貫通孔が形成され、
前記貫通孔には、前記スタッドボルトの周囲を水密に閉塞するシール部材が装着され、
前記シール部材は、前記フロアパネルと前記防水カバーとの間に圧縮状態で挟み込まれる請求項1から4の何れか一項に記載の車体下部構造。 - 前記フロアパネルには、前記ボルト挿通孔を形成するフロア貫通孔と、平面視で前記フロア貫通孔から前記床下搭載部品の外側まで延びる排水溝と、が形成される請求項1から5の何れか一項に記載の車体下部構造。
- 前記フロアパネルの車幅方向外側を支持するサイドシルを備え、
前記床下搭載部品は、前記サイドシルの下面部に支持される搭載部品フレームを備え、
前記搭載部品フレームには、前記第二クロスメンバが固定される請求項1から6の何れか一項に記載の車体下部構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017100125A JP6757291B2 (ja) | 2017-05-19 | 2017-05-19 | 車体下部構造 |
CN201880031492.7A CN110650886B (zh) | 2017-05-18 | 2018-05-15 | 车身下部结构 |
PCT/JP2018/018702 WO2018212161A1 (ja) | 2017-05-18 | 2018-05-15 | 車体下部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017100125A JP6757291B2 (ja) | 2017-05-19 | 2017-05-19 | 車体下部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018193003A JP2018193003A (ja) | 2018-12-06 |
JP6757291B2 true JP6757291B2 (ja) | 2020-09-16 |
Family
ID=64571106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017100125A Active JP6757291B2 (ja) | 2017-05-18 | 2017-05-19 | 車体下部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6757291B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023089887A1 (ja) | 2021-11-19 | 2023-05-25 | Jfeスチール株式会社 | サイドシルの内部構造 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7223324B2 (ja) * | 2019-02-28 | 2023-02-16 | スズキ株式会社 | 車体下部構造 |
JP7223323B2 (ja) * | 2019-02-28 | 2023-02-16 | スズキ株式会社 | 車体下部構造 |
WO2020225590A1 (en) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | Arcelormittal | Side sill part for an automotive vehicle |
JP6876745B2 (ja) | 2019-05-16 | 2021-05-26 | 本田技研工業株式会社 | 車両用バッテリユニット |
JP7276011B2 (ja) * | 2019-08-30 | 2023-05-18 | スズキ株式会社 | 車体下部構造 |
JP7375429B2 (ja) * | 2019-09-30 | 2023-11-08 | スズキ株式会社 | 電装部品支持構造 |
JP7252148B2 (ja) * | 2020-01-30 | 2023-04-04 | トヨタ自動車株式会社 | 電気自動車の車体下部構造 |
KR102435024B1 (ko) * | 2020-09-23 | 2022-08-22 | 현대자동차주식회사 | 차량의 고전압배터리 장착 구조 |
JP7372228B2 (ja) * | 2020-11-25 | 2023-10-31 | 本田技研工業株式会社 | 電池パック搭載車両 |
CN114771666B (zh) * | 2022-04-14 | 2023-07-07 | 东风柳州汽车有限公司 | 一种汽车侧碰门槛加强结构 |
WO2024189807A1 (ja) * | 2023-03-15 | 2024-09-19 | 三菱自動車工業株式会社 | バッテリパックの取り付け構造 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4945152B2 (ja) * | 2006-03-14 | 2012-06-06 | 東芝燃料電池システム株式会社 | ケーシング下部構造 |
JP2011168242A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Mitsubishi Motors Corp | 車両用バッテリユニットの取付構造 |
US8336658B2 (en) * | 2010-12-22 | 2012-12-25 | Tesla Motors, Inc. | Augmented vehicle seat mount |
JP5708567B2 (ja) * | 2012-06-14 | 2015-04-30 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用電池搭載構造 |
-
2017
- 2017-05-19 JP JP2017100125A patent/JP6757291B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023089887A1 (ja) | 2021-11-19 | 2023-05-25 | Jfeスチール株式会社 | サイドシルの内部構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018193003A (ja) | 2018-12-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6757291B2 (ja) | 車体下部構造 | |
JP6523355B2 (ja) | 車体の下部構造 | |
WO2018212161A1 (ja) | 車体下部構造 | |
JP6304049B2 (ja) | 車両下部構造 | |
JP6390605B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP5947983B2 (ja) | 車体上部構造 | |
JP4712855B2 (ja) | 後部ドア構造 | |
JP2018193026A (ja) | 車体下部構造 | |
JP6593657B2 (ja) | 車体下部構造 | |
KR20070075335A (ko) | 차체 후방부 구조 | |
JP2017121881A (ja) | 車体前部構造 | |
JP6826490B2 (ja) | 車体下部構造 | |
JP4682561B2 (ja) | 車両の後部車体構造 | |
JP4517812B2 (ja) | 車両の前部構造 | |
JP2007083919A (ja) | 車両用バンパ構造 | |
JP4718232B2 (ja) | バックドア構造 | |
JP6380779B2 (ja) | 車両のバッテリ取付部構造 | |
JP5251262B2 (ja) | 車両用フード構造 | |
JP7260377B2 (ja) | 車両用フード | |
JPH11245741A (ja) | 車両のバンパー構造 | |
JP2022089486A (ja) | 車体前部構造 | |
JP6387567B2 (ja) | 車体下部構造 | |
JP6423842B2 (ja) | 車両用フェンダー構造 | |
JP5426612B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP6186755B2 (ja) | 車体構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20181005 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200602 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200731 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200818 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200828 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6757291 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |