JP6222143B2 - 燃料電池、燃料電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関する。
高分子電解質膜(以降、単に「電解質膜」とも呼ぶ。)を用いる燃料電池において、MEGA(膜電極ガス拡散層接合、Membrane. Electrode &Gas. Diffusion Layer. Assembly)は、種々の方法で作製されている。例えば、MEGAは、電解質膜と電極触媒層とで構成されるCCM(Catalyst Coated Membrane)の両面にガス拡散層を積層する方法で作製されている。また、MEGAは、電解質膜の両面に電極触媒層とガス拡散層とで構成されるガス拡散電極GDE(Gas Diffusion Electrode)を積層する方法を用いて作製されている。このような構成のMEGAは薄く曲がりやすい。そこで、特許文献1には、MEGAの周縁に対してガスケットが配置された燃料電池が記載されている。
特開2012−134033号公報 特開2007−287608号公報 特開2013−251253号公報
特許文献1に記載された技術では、製造コストが高く量産性に乏しい。このため、MEGAの保護と製造コストの低減とを目的として、MEGAの周縁にフレームを配置したフレーム付きのMEGA(以降、「フレームMEGA」とも呼ぶ。)が知られている。フレームMEGAにおいて、MEGAとフレームとは、接着剤を用いて接着されている。接着剤としては、一般的に、製造コスト低減を目的としてPP(ポリプロピレン、polypropylene)のような熱可塑性樹脂が使用される。ここで、PPガス拡散層とは線膨張差がある。このため、接着剤として熱可塑性樹脂を使用した場合、加熱時に、膜電極接合体を含むMEGA全体に反りや歪みが生じるおそれがあるという課題があった。特許文献1−3に記載された技術では、フレームMEGAにおいて膜電極接合体の変形を抑制することについては、何ら考慮されていない。なお、このような課題は、燃料電池を薄型化しようとする場合に、特に顕著である。そのほか、従来の燃料電池においては、製造の容易化、低コスト化、省資源化、性能の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池が提供される。この燃料電池は;電解質膜の両面に電極触媒層が形成された膜電極接合体と;前記膜電極接合体の両面に配置されたガス拡散層と;前記膜電極接合体の周縁に配置されたフレームと、を備え;前記膜電極接合体と前記ガス拡散層とが組み合わせられた状態において、前記膜電極接合体は、前記ガス拡散層の外側に突出した突出部を形成し;前記フレームは、前記突出部と係合するための係合部を有し;前記突出部と、前記係合部との間に、紫外線硬化型の接着剤からなる接着層を備える。この形態の燃料電池によれば、膜電極接合体とガス拡散層とが組み合わせられた状態において膜電極接合体が外側に突出した突出部と、突出部と係合するために設けられたフレームの係合部と、の間の接着層は、紫外線硬化型の接着剤で構成されている。このため、ガス拡散層が配置された膜電極接合体と、フレームとの接着のために加熱処理が必要ない。従って、フレームにPP等の熱可塑性樹脂を使用した場合に従来生じていた問題である、フレームとガス拡散層との線膨張差に起因した膜電極接合体の変形(反り等)の発生を抑制することができる。
(2)上記形態の燃料電池において;前記接着層には、さらに、熱硬化剤が混入されていてもよい。この形態の燃料電池の製造方法によれば、接着層には熱硬化剤が混入されているため、燃料電池のセルを作製する工程において、フレームと膜電極接合体を加熱する際に、未硬化の接着剤を硬化させることができる。
(3)上記形態の燃料電池において;前記フレームは、熱可塑性樹脂によって形成されていてもよい。この形態の燃料電池によれば、フレームは熱可塑性樹脂によって形成されているため、フレームの材料として、例えば安価なポリプロピレンを使用することができる。
(4)上記形態の燃料電池において;前記フレームの前記係合部には、前記フレームの厚み方向に前記フレームを貫通する貫通孔が形成されていてもよい。この形態の燃料電池によれば、フレームの係合部には、フレームの厚み方向にフレームを貫通する貫通孔が形成されている。このため、膜電極接合体の突出部とフレームの係合部とを、それらの間に接着剤を介して組み合わせた際に、係合部の貫通孔が設けられた部分において接着剤を露出させることができる。この結果、接着層を形成する際に、貫通孔から(換言すれば、接着剤が露出した部分から)紫外線を照射することで、接着材を確実に硬化させて接着層を形成することができる。さらに、この形態の燃料電池によれば、接着剤が硬化するための紫外線の条件と、フレームの持つ紫外線の遮断特性と、が重複した場合であっても、貫通孔から紫外線を照射することで、接着剤を硬化させて接着層を形成することができる。
(5)上記形態の燃料電池において;前記フレームは、さらに、紫外線を透過することが可能な保護層であって、少なくとも前記貫通孔の開口を覆うように形成された保護層を備えていてもよい。この形態の燃料電池によれば、少なくとも貫通孔の開口は保護層によって覆われている。このため、接着層を形成する際に、例えば液状、ジェル状、ゲル状、クリーム状の変形しやすい接着剤を使用する場合であっても、接着剤がフレームの貫通孔内に入ることを抑制することができる。また、保護層は紫外線を透過することが可能であるため、保護層を介して貫通孔から紫外線を照射することで、接着材を確実に硬化させて接着層を形成することができる。
(6)上記形態の燃料電池において、前記フレームの前記保護層は、熱可塑性樹脂によって形成されていてもよい。この形態の燃料電池によれば、フレームの保護層は熱可塑性樹脂によって形成されているため、燃料電池のセルを作製する工程において、フレームと膜電極接合体を加熱する際に、保護層と、保護層の周囲に配置されている部材とを接着することができる。保護層を硬化させることができる。
(7)本発明の一形態によれば、電解質膜の両面に電極触媒層が形成された膜電極接合体と、前記膜電極接合体の両面に配置されたガス拡散層と、前記膜電極接合体の周縁に配置されたフレームと、を備える燃料電池の製造方法が提供される。この燃料電池の製造方法は;前記膜電極接合体と前記ガス拡散層とが組み合わせられた状態において、前記膜電極接合体が前記ガス拡散層の外側に突出した突出部と、前記フレームの前記突出部と係合するための係合部と、のうちの少なくともいずれか一方に対して紫外線硬化型の接着剤を配置する工程と;前記突出部と前記係合部とを係合させる工程と;紫外線を照射して前記接着剤を硬化させる工程と、を備える。この形態の燃料電池の製造方法によれば、膜電極接合体とガス拡散層とが組み合わせられた状態において膜電極接合体が外側に突出した突出部と、突出部と係合するために設けられたフレームの係合部と、のうちの少なくともいずれか一方に対して紫外線硬化型の接着剤を配置し、その後、紫外線を照射して接着剤を硬化させる。このため、ガス拡散層が配置された膜電極接合体と、フレームとの接着のために加熱処理が必要ない。従って、フレームにPP等の熱可塑性樹脂を使用した場合に従来生じていた問題である、フレームとガス拡散層との線膨張差に起因した膜電極接合体の変形(反り等)の発生を抑制することができる。
(8)上記形態の燃料電池の製造方法では、さらに;前記係合させる工程の後、前記突出部と前記係合部とを避けて、紫外線を遮断可能な部材を配置する工程を備えていてもよい。この形態の燃料電池の製造方法によれば、突出部と係合部とを避けて、紫外線を遮断可能な部材を配置し、その後、紫外線を照射して接着剤を硬化させる。このため、突出部、すなわち膜電極接合体が外側に突出することによって薄くなっている部分と、係合部、すなわち、フレームが薄くなっている部分とだけに対して、紫外線が照射されることとなり、効率良く接着剤を硬化させることができる。この結果、紫外線照射時間を短縮することができると共に、紫外線を吸収することに伴うガス拡散層やフレームの温度上昇、および、線膨張差の発生を抑制することができる。
(9)上記形態の燃料電池の製造方法では、さらに;前記硬化させる工程の後、前記ガス拡散層の表面の未硬化の前記接着剤を除去する工程を備えてもよい。この形態の燃料電池の製造方法によれば、ガス拡散層の表面の接着剤は未硬化であるため、容易に除去することができる。
(10)上記形態の燃料電池の製造方法において;前記接着剤には熱硬化剤が混入されており、さらに;前記フレームが接着された前記膜電極接合体を加熱することによって、前記燃料電池のセルを作製する工程を備えてもよい。この形態の燃料電池の製造方法によれば、接着剤には熱硬化剤が混入されている。このため、燃料電池のセルを作製する工程において、フレームと膜電極接合体を加熱する際に、残留していた未硬化の接着剤を硬化させることができる。この結果、完成品のセルに未硬化の接着剤が残留することを抑制することができる。
(11)上記形態の燃料電池の製造方法において;前記フレームの前記係合部には、前記フレームの厚み方向に前記フレームを貫通する貫通孔が形成されており、さらに;前記硬化させる工程の後、前記貫通孔に光を照射し、前記接着剤の発光を検出することで、前記接着剤の硬化状態を検出する工程を備えていてもよい。この形態の燃料電池の製造方法によれば、フレームの係合部には、フレームの厚み方向にフレームを貫通する貫通孔が形成されている。このため、フレームが紫外線を遮断する特性を持つ場合であっても、貫通孔から光(例えば紫外線)を照射することで、接着剤の硬化状態を確実に検出することができる。この結果、例えば紫外線硬化センサーのような装置を利用して、非接触、非破壊の硬化検査を実現することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、フレームMEGA、燃料電池、フレームMEGAまたは燃料電池の製造方法、製造装置、製造システム、それらの方法または装置の制御を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのフレーム付きのMEGAを用いた燃料電池の構成を示す図である。 フレームMEGAの構成を示す図である。 フレームMEGAを用いた燃料電池の製造の手順を示すフローチャートである。 ディスペンサーを用いて接着剤を塗布する場合の製造の様子を示す図である。 スクリーン印刷を用いて接着剤を塗布する場合の製造の様子を示す図である。 第2実施形態におけるフレームMEGAの構成を示す図である。 第2実施形態におけるフレームMEGAの全体の構成を示す図である。 第2実施形態における燃料電池の製造の手順を示すフローチャートである。 ディスペンサーを用いて接着剤を塗布する場合の紫外線照射の様子を示す図である。 スクリーン印刷を用いて接着剤を塗布する場合の紫外線照射の様子を示す図である。 硬化検査の様子を示す図である。 第2実施形態の比較例における紫外線照射の様子を示す図である。 第2実施形態の比較例における硬化検査の様子を示す図である。 第3実施形態におけるフレームMEGAの構成を示す図である。 ディスペンサーを用いて接着剤を塗布する場合の紫外線照射の様子を示す図である。 スクリーン印刷を用いて接着剤を塗布する場合の紫外線照射の様子を示す図である。 第3実施形態の比較例におけるフレーム配置の様子を示す図である。
A.第1実施形態:
A−1.燃料電池の構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのフレーム付きのMEGAを用いた燃料電池の構成を示す図である。図1では、燃料電池800の断面構成の一部を図示している。燃料電池800は、積層体700が複数積層された構造を有する、いわゆる固体高分子型燃料電池である。燃料電池800は、燃料ガスとして供給される水素ガスと、酸化剤ガスとして供給される空気とを用いて発電する。また、燃料電池800内には、冷却媒体としての水が循環され、燃料電池800内の温度が、発電に適切な温度に調整される。
積層体700は、フレーム付きのMEGA(以降、「フレームMEGA」とも呼ぶ。)100と、アノード側セパレータ500と、カソード側セパレータ600と、を備えている。アノード側セパレータ500は、燃料電池800に対して水素ガスを供給するための流路を形成する。カソード側セパレータ600は、燃料電池800に対して空気を供給するための流路を形成する。
A−2.フレームMEGAの構成:
図2は、フレームMEGAの構成を示す図である。図2では、フレームMEGA100の断面の一部を図示する。フレームMEGA100は、平板形状であり、MEGA200とフレーム300とが、接着剤400を用いた接着層を介して接着されている。
MEGA200は、CCM202の両面に、アノード側ガス拡散層204と、カソード側ガス拡散層206とが配置されている。CCM202は、電解質膜22の両面に、アノード側電極触媒層24と、カソード側電極触媒層26とが配置されている。CCM202は「膜電極接合体202」とも呼ばれる。電解質膜22は、固体高分子材料、例えばパーフルオロカーボンスルホン酸を備えるフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性を有するイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。アノード側電極触媒層24およびカソード側電極触媒層26は、いずれも白金や白金合金等の触媒を担持した触媒担持カーボンを含んでいる。
アノード側ガス拡散層204およびカソード側ガス拡散層206は、いずれも多孔質の拡散層用基材で構成されている。拡散層用基材としては、例えば、カーボン多孔質体(例えば、カーボンペーパー、カーボンクロス、ガラス状カーボン等)や、金属多孔質体(例えば、金属メッシュ、発泡金属等)を用いることができる。アノード側ガス拡散層204は、平面視において、CCM202と同様の大きさの矩形状に形成されている。一方、カソード側ガス拡散層206は、CCM202よりも一回り小さい大きさの矩形状に形成されている。このため、CCM202とガス拡散層(アノード側ガス拡散層204およびカソード側ガス拡散層206)とが組み合わせられた状態において、CCM202は、カソード側ガス拡散層206の外側に突出した突出部201を形成する。換言すれば、図2に示すフレームMEGA100の断面において、MEGA200の周縁における各端部の形状は、カソード側ガス拡散層206に対してCCM202が外側に突出した段状となる。
フレーム300は、熱可塑性のPP(ポリプロピレン、polypropylene)によって構成されている。フレーム300は、MEGA200の周縁に係合するような枠形状に形成されている。具体的には、フレーム300は、MEGA200の突出部201と係合するように、CCM202およびアノード側ガス拡散層204に対応する部分が大径に形成された空間を有し、カソード側ガス拡散層206に対応する部分が小径に形成された空間を有する枠形状に形成されている。この枠形状の段差部分を「係合部301」とも呼ぶ。換言すれば、図2に示すフレームMEGA100の断面において、フレーム300の端部の形状は、MEGA200に係合するような段状となる。フレーム300は、例えば、射出成形にて作製される。
なお、フレーム300には、PPに代えて例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、PE(ポリエチレン、polyethylene)、PET(ポリエチレンテレフタラート、Polyethylene terephthalate)等が使用されてもよい。また、フレーム300には、熱硬化性樹脂を使用してもよい。また、フレーム300は、射出成形に代えて例えば、溶融押し出し成形にて作製されてもよい。
接着剤400は、紫外線硬化型の接着剤であり、塗布部位に所定の波長の紫外線照射をすることで、硬化する性質を有する液状の接着剤である。接着剤400としては、例えば、ラジカル重合性樹脂を用いた紫外線硬化型接着剤や、カチオン重合性樹脂を用いた紫外線硬化型接着剤等を使用することができる。なお、接着剤400としてラジカル重合性樹脂を用いた紫外線硬化型接着剤を使用する場合、接着剤400に所定量の熱硬化剤を混入することが好ましい。この理由については後述する。熱硬化剤の量は任意に定めることができる。なお、接着剤400はどのような状態でもよく、例えば、ゲル状、ジェル状、クリーム状であってもよい。
以上のような構成を有する燃料電池によれば、CCM202(膜電極接合体)とカソード側ガス拡散層206およびアノード側ガス拡散層204(ガス拡散層)とが組み合わせられた状態においてCCM202が外側に突出した突出部201と、突出部201と係合するために設けられたフレーム300の係合部301と、の間の接着剤400(接着層)は、紫外線硬化型の接着剤で構成されている。このため、MEGA200(ガス拡散層が配置された膜電極接合体)と、フレーム300との接着のために加熱処理が必要ない。従って、フレーム300にPP等の熱可塑性樹脂を使用した場合に従来生じていた問題である、フレーム300とカソード側ガス拡散層206(ガス拡散層)との線膨張差に起因したCCM202の変形(反り等)の発生を抑制することができる。
A−3.燃料電池の製造方法:
図3は、フレームMEGAを用いた燃料電池の製造の手順を示すフローチャートである。図4は、ディスペンサーを用いて接着剤を塗布する場合の製造の様子を示す図である。図5は、スクリーン印刷を用いて接着剤を塗布する場合の製造の様子を示す図である。なお、図4、5は、CCM202とガス拡散層の積層方向の断面を表している。以降、図3〜5において、カソード側ガス拡散層206が配置されている側を「上側」、アノード側ガス拡散層204が配置されている側を「下側」として説明する。
図3のステップS10において、MEGA200の端部に接着剤400を塗布する。具体的には、ディスペンサーを用いる場合、図4(A)に示すように、MEGA200の突出部201、すなわち、カソード側ガス拡散層206の外側かつCCM202の周縁の部分に、接着剤400を塗布する。一方、スクリーン印刷を用いる場合、図5(A)に示すように、CCM202の一方の面にアノード側ガス拡散層204が形成された状態で、CCM202の他方の面の周縁の部分に、接着剤400を塗布する。
図3のステップS12において、MEGA200に対してフレーム300を配置する。具体的には、図4(B)および図5(B)に示すように、MEGA200の突出部201の少なくとも一部と、フレーム300の係合部301の少なくとも一部と、が互いに係合するように、MEGA200に対してフレーム300を配置する。なお、スクリーン印刷を用いる場合、フレーム300の配置前に、接着剤400の上からカソード側ガス拡散層206を形成する(図5(B))。この結果、スクリーン印刷を用いる場合においても、MEGA200の突出部201に接着剤400が塗布されたことになる。
図3のステップS14において、治具を設置すると共に、マスキングを実施する。具体的には、フレーム300が配置されたMEGA200のうちの、接着剤400が塗布されている側の面(図における上側)に対して、治具302を設置する。治具302は、フレームMEGA100を組み立てる際の作業位置を指示誘導するための器具であり、紫外線透過性の材料(例えば石英)によって作製されている。治具302の設置後、治具302の上側の面に対して、第1のマスキング材304と第2のマスキング材306とを配置する。第1、第2のマスキング材304、306は、MEGA200の突出部201とフレーム300の係合部301とを除く部分を覆うように配置する。換言すれば、第1、第2のマスキング材304、306は、MEGA200の突出部201とおよびフレーム300の係合部301とを避けて配置する。第1、第2のマスキング材304、306は、紫外線を遮断可能な材料(例えば紫外線を反射するアルミ箔)によって作製されている。なお「遮断」とは、反射、吸収、およびこれらの組み合わせを意味する。
図3のステップS16において、治具302の上側から紫外線を照射する。紫外線照射により、図4(C)および図5(C)に示すように、第1、第2のマスキング材304、306が配置されていない領域A1の接着剤400が硬化する。また、第1、第2のマスキング材304、306が配置されている領域A2の接着剤400は未硬化のままである。
図3のステップS18において、第1、第2のマスキング材304、306および治具302を取り除いた後、カソード側ガス拡散層206の表面に残留した未硬化の接着剤400を除去する。なお、ステップS18は、ディスペンサーを用いて接着剤を塗布する場合にのみ実行すればよく、スクリーン印刷を用いて接着剤を塗布する場合は省略可能である。この結果、図4(D)に示すように、カソード側ガス拡散層206の上側に塗布されていた未硬化の接着剤400が除去される。
図3のステップS20において、フレームMEGA100をセル組み立てのための治具に設置する。この際、フレームMEGA100に対して、セパレータやシール部材が配置される。セパレータは、フレームMEGA100の両面に配置されて集電板として機能する(図1、アノード側セパレータ500、カソード側セパレータ600)。シール部材は、セパレータ間を絶縁すると共にセル内を封止する(図示省略)。その後、ステップS22において、セルに対する加熱と、荷重の付加とが行われることによって、フレームMEGA100を用いた燃料電池セルが完成する。ステップS22の加熱の結果、スクリーン印刷を用いる場合において、第1、第2のマスキング材304、306が配置されている領域A2の接着剤400が硬化する。
なお、上記の第1実施形態では、MEGA200の突出部201に対して接着剤400を塗布し、その後、フレーム300を配置することとした。しかし、フレーム300の係合部301に対して接着剤400を塗布し、その後、MEGA200の突出部201を係合するように配置してもよい。すなわち、接着剤400は、MEGA200の突出部201と、フレーム300の係合部301と、のうちの少なくともいずれか一方に対して配置すればよい。なお、MEGA200の突出部201と、フレーム300の301との両方に対して、接着剤400を塗布してもよい。
以上のような工程を有する燃料電池の製造方法によれば、CCM202(膜電極接合体)とカソード側ガス拡散層206およびアノード側ガス拡散層204(ガス拡散層)とが組み合わせられた状態において、CCM202が外側に突出した突出部201と、フレーム300の突出部201と係合するために設けられた係合部301と、のうちの少なくともいずれか一方に対して紫外線硬化型の接着剤400を配置し、その後、紫外線を照射して接着剤400を硬化させる。このため、MEGA200(ガス拡散層が配置された膜電極接合体)と、フレーム300との接着のために加熱処理が必要ない。従って、フレーム300にPP等の熱可塑性樹脂を使用した場合に従来生じていた問題である、フレーム300とカソード側ガス拡散層206(ガス拡散層)との線膨張差に起因したCCM202の変形(反り等)の発生を抑制することができる。また、この燃料電池の製造方法によれば、MEGA200の突出部201とフレーム300の係合部301とを避けて、紫外線を遮断可能な部材、すなわちマスキング材304およびマスキング材306を配置し、その後、紫外線を照射して接着剤400を硬化させる。このため、MEGA200の突出部201、すなわちCCM202が外側に突出することによって薄くなっている部分と、係合部301、すなわち、フレーム300が薄くなっている部分とだけに対して、紫外線が照射されることとなり、効率良く接着剤400を硬化させることができる。この結果、紫外線照射時間を短縮することができると共に、紫外線を吸収することに伴う、カソード側ガス拡散層206およびアノード側ガス拡散層204やフレーム300の温度上昇、および、線膨張差の発生を抑制することができる。
さらに、上記の燃料電池の製造方法によれば、ステップS20、S22のセル化工程の前に接着剤400の硬化を実施するため、液体の接着剤400がセパレータの流路に入り込むことに伴うガス分配の不均一化と、燃料電池の性能低下と、を抑制することができる。
さらに、上記の燃料電池の製造方法のうち、ディスペンサーを用いて接着剤を塗布する場合の製造方法(図4)によれば、カソード側ガス拡散層206(ガス拡散層)の表面に残留した接着剤400は未硬化であるため、容易に除去することができる。このように、ガス拡散層の表面に残留した接着剤400を除去することにより、荷重の集中を抑制することができる。
さらに、上記の燃料電池の製造方法によれば、接着剤400には熱硬化剤が混入されているため、燃料電池のセルを作製する工程において、フレームMEGA100(フレームとガス拡散層とが配置された膜電極接合体)を加熱する際に、残留していた未硬化の接着剤400を硬化させることができる。この結果、完成品のセルにおいて、未硬化の接着剤400が残留することを抑制することができる。
B.第2実施形態:
本発明の第2実施形態では、フレームの係合部の形状を変化させた構成について説明する。図中において第1実施形態と同様の構成および手順を有する部分は、先に説明した第1実施形態と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。すなわち、以下に説明しない構成および手順は、上述した第1実施形態と同様である。
B−1.燃料電池の構成:
第2実施形態における燃料電池の構成は、フレームMEGA100に代えてフレームMEGA100aを備える点を除き、図1に示した第1実施形態と同様である。
B−2.フレームMEGAの構成:
図6は、第2実施形態におけるフレームMEGAの構成を示す図である。図6では、フレームMEGA100aの断面の一部を図示する。図7は、第2実施形態におけるフレームMEGAの全体の構成を示す図である。図6および図7では、フレームMEGA100aの長手方向をX軸方向、フレームMEGA100aの短手方向をY軸方向、フレームMEGA100aの厚み方向をZ軸方向として説明する。Z軸方向は、換言すれば、フレーム300aとMEGA200とが重ね合せられる方向(図7の矢印で示す方向)である。
本実施形態のフレームMEGA100aは、フレーム300(図2)に代えてフレーム300aを、接着剤400に代えて接着剤400aを、それぞれ備えている。
フレーム300aは、MEGA200の四隅に形成されている突出部201とそれぞれ係合するための4つの係合部301aを備えている(図7)。この点は、第1実施形態のフレーム300と同様である。一方、フレーム300aは、熱可塑性のPEN(ポリエチレンナフタレート)によって構成されている。PENは、PET等と比較して剛直性が高く機械的な特性や耐熱性に優れる一方で、紫外線を遮断するという特性を持つ。本実施形態のフレーム300aに使用されているPENは、例えば、380nm以下の波長の紫外線を遮断する。
図6に示すように、フレーム300aの係合部301aには、フレームMEGA100aの厚み方向にフレーム300aを貫通する貫通孔305が形成されている。フレームMEGA100aの厚み方向とは、換言すればフレーム300aの厚み方向であり、図6に示すZ軸方向である。貫通孔305の数は、図8で説明する燃料電池の製造工程における工程間搬送に耐えられるだけの接合力を得られる限りにおいて、任意に設定することができる。例えば、次に挙げる態様a1〜a3のいずれかを採用してもよい。
(a1)4つの係合部301aに対して貫通孔305を1つだけ設ける態様。
(a2)4つの係合部301aに対して、それぞれ貫通孔305を1つずつ設ける態様。
(a3)4つの係合部301aに対して、それぞれ1つまたは複数の貫通孔305を設ける態様。なお、態様a3において、一の係合部301aと他の係合部301aとにおける貫通孔305の数は、同じでもよいし、異なっていてもよい。
貫通孔305の形状は、任意に設定することができる。例えば、貫通孔305は、図6のZ軸方向からフレーム300aを平面視した場合において、円形でもよく、多角形でもよく、スリット状でもよい。貫通孔305の大きさについても、任意に設定することができる。
接着剤400aは、紫外線硬化型の接着剤である。接着剤400aが硬化するための波長は、380nm以下(例えば365nm)である。このように、第2実施形態では、接着剤400aが硬化するための紫外線の条件(380nm以下)と、フレーム300aの持つ紫外線の遮断特性(380nm以下)と、が重複している。なお、接着剤400aとしては、例えば、ラジカル重合性樹脂やカチオン重合性樹脂を利用した紫外線硬化型接着剤を使用することができる。また、接着剤400aには、所定量の熱硬化剤が混入されている。熱硬化剤の量は任意に定めることができる。
以上のような構成を有する燃料電池によれば、フレーム300aの係合部301aには、フレーム300aの厚み方向(Z軸方向)にフレーム300aを貫通する貫通孔305が形成されている。このため、CCM202(膜電極接合体)の突出部201とフレーム300aの係合部301とを、それらの間に接着剤400aを介して組み合わせた際に、係合部301の貫通孔305が設けられた部分において接着剤400aを露出させることができる。この結果、接着層を形成する際に、貫通孔305から(換言すれば、接着剤400aが露出した部分から)紫外線を照射することで、接着材400aを確実に硬化させて接着層を形成することができる。さらに、この形態の燃料電池によれば、接着剤400aが硬化するための紫外線の条件と、フレーム300aの持つ紫外線の遮断特性と、が重複した場合であっても、貫通孔305から紫外線を照射することで、接着剤400aを硬化させて接着層を形成することができる。
B−3.燃料電池の製造方法:
図8は、第2実施形態における燃料電池の製造の手順を示すフローチャートである。図3に示した第1実施形態との違いは、ステップS16の紫外線照射時における効果と、ステップS18の後にさらにステップS19を備える点と、である。
図8のステップS10〜S14は、図3に示した第1実施形態と同様である。ただし、第2実施形態では、フレーム300に代えてフレーム300aを使用し、接着剤400に代えて接着剤400aを使用する。また、第2実施形態では、MEGA200の形成後に接着剤400aをスクリーン印刷する。
図9は、ディスペンサーを用いて接着剤を塗布する場合の紫外線照射の様子を示す図である。図10は、スクリーン印刷を用いて接着剤を塗布する場合の紫外線照射の様子を示す図である。図9および図10では、フレームMEGA100aの断面の一部を、図6と同じXYZ軸に沿って図示した。また、図9および図10では、図示の便宜上、ステップS14で配置される治具およびマスキング材の図示を省略している。
図8のステップS16において、治具(図示省略)の上側から紫外線を照射する。照射された紫外線UVのうち、フレーム300aに入射した光は、フレーム300aによって遮断されるため接着剤400aには到達しない(図9、図10:×印)。一方、照射された紫外線UVのうち、貫通孔305(図6)に入射した光は、フレーム300aによっては遮断されず、接着剤400aの露出部分EXへ到達する(図9、図10:破線丸印)。この結果、露出部分EXの接着剤400aが硬化する。
図8のステップS18において、マスキング材(図示省略)および治具を取り除いた後、カソード側ガス拡散層206の表面に残留した未硬化の接着剤400a(図4(D))を除去する。なお、ステップS18は、ディスペンサーを用いて接着剤を塗布する場合であって、未硬化の接着剤400aが存在する場合にのみ実行すればよい。
図11は、硬化検査の様子を示す図である。図11では、フレームMEGA100aの断面の一部を、図6と同じXYZ軸に沿って図示した。図8のステップS19において、紫外線硬化センサーを利用して、接着剤400aの硬化検査を行う。紫外線硬化センサーは、微弱な紫外線光を励起光として発し、被検体から発せられる蛍光を検出することで、被検体の硬化状態を測定する装置である。紫外線硬化樹脂は硬化が進むにつれて発せられる蛍光が変化する。このため、紫外線硬化センサーは、この変化を検出することによって被検体としての紫外線硬化樹脂の硬化状態を検出することができる。本実施形態では、紫外線硬化センサーとして、株式会社センテックのUV硬化センサーを利用する。
図8のステップS19では、UV硬化センサーの励起光ERを、フレーム300aの貫通孔305から、接着剤400aの露出部分EXに向けて照射する。その後、接着剤400aからの蛍光FLにより得られるUV硬化センサーの検出値または硬化判定結果(合格、不合格)を参照することで、接着剤400aの硬化検査を行うことができる。なお、図9および図10のように、フレーム300aに複数の貫通孔305が設けられている場合、ステップS19の検査は、1つの貫通孔305だけに対して実施してもよく、複数の貫通孔305に対して実施してもよい。
図8のステップS20、S22は、図3に示した第1実施形態と同様である。本実施形態の接着剤400aには熱硬化剤が混入されている。このため、ステップS22の加熱によって、ステップS16の紫外線照射では硬化しなかった接着剤400a(具体的には、接着剤400aの露出部分EX以外の部分)を硬化させることができる。この結果、フレーム300aとMEGA200とを、より強固に接着することができる。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、接着剤400aは、MEGA200の突出部201と、フレーム300aの係合部301aと、のうちの少なくともいずれか一方、または両方に対して配置すればよい。
以上のように、第2実施形態の燃料電池の製造方法によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、第2実施形態の燃料電池の製造方法によれば、フレーム300aの係合部301aには、フレーム300aの厚み方向(Z軸方向)にフレーム300aを貫通する貫通孔305が形成されている。このため、フレーム300aが紫外線を遮断する特性を持つ場合であっても、貫通孔305から光(例えば紫外線のような励起光ER)を照射することで、接着剤400aの硬化状態を、接着剤400aが設けられる接着ライン上において確実に検出することができる。この結果、例えば紫外線硬化センサーのような装置を利用して、非接触、非破壊の硬化検査を実現することができる。
燃料電池のアノードとカソードとの間における反応ガスのクロスリークを抑制するためには、接着剤400aが硬化し、それによりMEGA200とフレーム300aとの間のシール性が確保されていることが重要である。この点、第2実施形態の燃料電池の製造方法によれば、非接触、非破壊の硬化検査を実現することができるため、製造される全ての燃料電池セルに対して、ステップS19の硬化検査を実施することもできる。この結果、燃料電池セルおよび燃料電池の信頼性を向上させることができる。
B−4.比較例:
図12は、第2実施形態の比較例における紫外線照射の様子を示す図である。図13は、第2実施形態の比較例における硬化検査の様子を示す図である。図12および図13では、フレームMEGA100xの断面の一部を、図6と同じXYZ軸に沿って図示した。比較例では、第2実施形態で説明したフレーム300a(図6)に代えて、フレーム300xを利用して、図8で説明した燃料電池の製造を実施した。フレーム300xは、係合部301xに貫通孔305を有しない点を除いては、第2実施形態のフレーム300aと同様の構成を有する。
図8のステップS16において、治具(図示省略)の上側から紫外線を照射する。ここで、フレーム300xは、380nm以下の波長の紫外線を遮断する。このため、照射された紫外線UVは、ほぼ全てがフレーム300xに入射してフレーム300xによって遮断され、接着剤400aには到達しない(図12:×印)。この結果、比較例では、接着剤400aが硬化せず、フレーム300xとMEGA200とを接着する接着層を形成することができない。
フレーム300xには貫通孔がない。このため、図8の硬化検査(ステップS19)では、UV硬化センサーの励起光ERを、フレーム300xの上側から接着剤400aに向けて照射する(図13)。上述の通りフレーム300xは、380nm以下の波長の紫外線を遮断する。このため、照射された励起光ERは、フレーム300xによって遮断されて接着剤400aには到達しない。さらに、図13に示すように、UV硬化センサーは、フレーム300xが励起光ERを吸収することで発せられる蛍光FL´を検出してしまう。この結果、比較例では、接着剤400aの硬化状態を検出することができない。
C.第3実施形態:
本発明の第3実施形態では、フレームの係合部の形状を変化させ、さらに保護層を設けた構成について説明する。図中において第2実施形態と同様の構成および手順を有する部分は、先に説明した第2実施形態と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。すなわち、以下に説明しない構成および手順は、上述した第2実施形態と同様である。
C−1.燃料電池の構成:
第3実施形態における燃料電池の構成は、フレームMEGA100aに代えてフレームMEGA100bを備える点を除き、第2実施形態と同様である。
C−2.フレームMEGAの構成:
図14は、第3実施形態におけるフレームMEGAの構成を示す図である。図14では、フレームMEGA100bの断面の一部を、図6と同じXYZ軸に沿って図示した。
本実施形態のフレームMEGA100bは、フレーム300a(図6)に代えてフレーム300bを備えている。フレーム300bは、第2実施形態のフレーム300a(図6)に対して、さらに、保護層306、307を備えている。保護層306、307は、フィルム状に形成された熱可塑性樹脂であり、本実施形態では、オレフィン系シートを用いている。オレフィン系シートは、紫外線を透過するという特性を持つ。保護層306、307は、少なくとも貫通孔305の開口を覆うように配置されている。具体的には、保護層306は、係合部301aの一方の面であって、MEGA200の突出部201と係合する側の面の全体に亘って配置されている。保護層307は、係合部301aの他方の面であって、MEGA200の突出部201と係合しない側の面(換言すれば、係合部301aが露出した側の面)の全体に亘って配置されている。
なお、保護層306、307は、貫通孔305の開口を覆う限りにおいて、任意の構成を採用することができる。例えば、貫通孔305の開口よりも僅かに大きく形成された複数の保護層306と、複数の保護層307と、を用いて、貫通孔305を1つずつ保護する構成でもよい。また、係合部301aの他方の面(MEGA200の突出部201と係合しない側の面)を覆う保護層307は省略してもよい。また、保護層306、307は、係合部301aだけでなく、フレーム300aの全体を覆うように形成されていてもよい。
C−3.燃料電池の製造方法:
第3実施形態における燃料電池の製造方法は、ステップS12のフレーム300bを配置した際の効果を除いては、図8に示した第2実施形態と同様である。
図8のステップS12において、接着剤400aが塗布されたMEGA200に対して、フレーム300bを配置する。ここで、図14に示すように、係合部301aの一方の面(MEGA200の突出部201と係合する側の面)において、貫通孔305の開口は、保護層306によって覆われている。このため、例えば液状、ジェル状、ゲル状、クリーム状の変形しやすい接着剤400aを使用する場合であっても、MEGA200に対してフレーム300bを配置した際、接着剤400aが保護層306によって阻まれる。この結果、接着剤400aがフレーム300bの貫通孔305内に入ることを抑制することができる。
図15は、ディスペンサーを用いて接着剤を塗布する場合の紫外線照射の様子を示す図である。図16は、スクリーン印刷を用いて接着剤を塗布する場合の紫外線照射の様子を示す図である。図15および図16では、フレームMEGA100bの断面の一部を、図6と同じXYZ軸に沿って図示した。また、図15および図16では、図示の便宜上、ステップS14で配置される治具およびマスキング材の図示を省略している。
図8のステップS18において、治具(図示省略)の上側から紫外線を照射する。ここで、保護層306、307は、紫外線を透過可能な材料によって形成されている。このため、照射された紫外線UVのうち、貫通孔305(図14)に入射した光は、フレーム300b、保護層306、307によっては遮断されず、接着剤400aへ到達する(図15、図16:破線丸印)。この結果、第1実施形態と同様に、接着剤400aを硬化させることができる。
図8のステップS19において、硬化検査を実施する。ここで、保護層306、307は、紫外線を透過可能な材料によって形成されている。このため、フレーム300bの貫通孔305から照射されたUV硬化センサーの励起光は、保護層306、307によっては遮断されず、接着剤400aへ到達する。この結果、第1実施形態と同様に、UV硬化センサーを利用して、接着剤400aの硬化検査を非接触、非破壊で実現することができる。
図8のステップS22において、セルに対する加熱と荷重の付加とを行う。ここで、保護層306、307は熱可塑性樹脂によって形成されているため、保護層306、307と、これら保護層の周囲に配置されている部材とを接着することができる。具体的には、ステップS22の加熱によって、保護層306と接着層とを接着することができ、保護層307とカソード側セパレータ600(図1)とを接着することができる。
以上のように、第3実施形態の燃料電池の製造方法によれば、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、第3実施形態の燃料電池の製造方法によれば、接着層を形成する際に、例えば液状、ジェル状、ゲル状、クリーム状の変形しやすい接着剤400aを使用する場合であっても、接着剤400aがフレーム300bの貫通孔305内に入ることを抑制することができる。また、保護層306、307は紫外線を透過することが可能であるため、保護層306、307を介して貫通孔305から紫外線を照射することで、接着材400aを確実に硬化させて接着層を形成することができる。さらに、図14に示すように、係合部301aの他方の面(MEGA200の突出部201と係合しない側の面)において、貫通孔305の開口は、保護層307によって覆われている。このため、図8で説明した燃料電池の製造工程における工程間搬送時に、貫通孔305内に塵等が混入することを抑制することができる。
C−4.比較例:
図17は、第3実施形態の比較例におけるフレーム配置の様子を示す図である。図17では、フレームMEGA100yの断面の一部を、図6と同じXYZ軸に沿って図示した。比較例では、第3実施形態で説明したフレーム300b(図14)に代えて、フレーム300yを利用して、図8で説明した燃料電池の製造を実施した。フレーム300yは、保護層306、307を有しない点を除いては、第3実施形態のフレーム300bと同様の構成を有する。
図8のステップS12において、接着剤400aが塗布されたMEGA200に対して、フレーム300yを配置する。本比較例では、液状の接着剤400aをディスペンサーで塗布する例を挙げる。フレーム300yは保護層を有しない。このため、MEGA200に塗布される接着剤400aの量によっては、図17のように、フレーム300yの貫通孔305から、接着剤400aがはみ出して、接着剤400aがフレーム300yの表面に露出してしまう。この結果、比較例では、はみ出した接着剤400aにより、フレームMEGA100yとセパレータとの間のシール性が確保できなくなり、アノードやカソードにおける反応ガスの漏れの発生、燃料電池の発電性能の低下、といった悪影響が出る。
D.変形例:
上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
例えば、MEGAは、カソード側ガス拡散層の側に突出部を備える構成とした。しかし、MEGAは、アノード側ガス拡散層の側に突出部を備える構成としてもよい。このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、MEGAは、カソード側ガス拡散層およびアノード側ガス拡散層の両側に対してCCMが外側に突出した突出部を備えていても良い。この場合、フレームは、MEGAの2つの突出部にそれぞれ係合する2つの係合部を備える構成としてもよい。また、MEGAの2つの突出部と、フレームの2つの係合部と、の間が、それぞれ接着剤(接着層)で接着されていてもよい。このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
例えば、CCM、アノード側ガス拡散層、カソード側ガス拡散層と、を全て同様の大きさに形成した上で、これらを積層する際の中心をずらすことによって、MEGAの突出部を形成してもよい。このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
例えば、CCMの両面にガス拡散層を配置する構成に代えて、電解質膜の両面にGDE(Gas Diffusion Electrode)を配置する構成においても、上記実施形態と同様の方法を利用することができる。
例えば、上記の燃料電池の製造方法において、ステップS14のマスキング材の配置工程は、省略してもよい。同様に、ステップS18の接着剤の除去工程は省略してもよく、ステップS19の硬化検査工程は省略してもよく、ステップS20、S22のセル化工程は省略してもよい。
例えば、上記実施形態では、MEGAの四隅に突出部が形成され、かつ、フレームには4つの突出部とそれぞれ係合するための4つの係合部を備えるとした。しかし、これら突出部と係合部の数は、1つ以上である限りにおいて任意に変更することができる。
例えば、上記第2、第3実施形態では、フレームの材料の一例(PEN)を挙げた。しかし、フレームの材料は任意に変更可能であり、例えば、第1実施形態と同じPPが使用されていてもよい。また、上記第2、第3実施形態では、接着剤が硬化するための波長(365nm)と、フレームの持つ紫外線の遮断特性(380nm以下)と、の具体的な数値を例示した。しかし、これらの具体的な数値はあくまで一例に過ぎない。
例えば、上記第3実施形態では、保護層の材料の一例(オレフィン系シート)を挙げた。しかし、保護層の材料は、紫外線を透過することが可能な材料である限りにおいて任意に変更可能であり、例えば、第1実施形態のフレームと同じPPが使用されていてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
22…電解質膜
24…アノード側電極触媒層
26…カソード側電極触媒層
201…突出部
204…アノード側ガス拡散層
206…カソード側ガス拡散層
300、300a、300b、300x、300y…フレーム
301、301a、301x…係合部
302…治具
304…第1のマスキング材
306…第2のマスキング材
400、400a…接着剤
500…アノード側セパレータ
600…カソード側セパレータ
700…積層体
800…燃料電池
A1…領域
A2…領域
ER…励起光
EX…露出部分
FL…蛍光
UV…紫外線

Claims (9)

  1. 燃料電池であって、
    電解質膜の両面に電極触媒層が形成された膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体の両面に配置されたガス拡散層と、
    前記膜電極接合体の周縁に配置されたフレームと、
    を備え、
    前記膜電極接合体と前記ガス拡散層とが組み合わせられた状態において、前記膜電極接合体は、前記ガス拡散層の外側に突出した突出部を形成し、
    前記フレームは、前記突出部と係合するための係合部を有し、
    前記突出部と、前記係合部との間に、紫外線硬化型の接着剤からなる接着層を備え
    前記フレームの前記係合部には、前記フレームの厚み方向に前記フレームを貫通する貫通孔が形成されている、燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池であって、
    前記接着層には、さらに、熱硬化剤が混入されている、燃料電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池であって、
    前記フレームは、熱可塑性樹脂によって形成されている、燃料電池。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料電池であって、
    前記フレームは、さらに、紫外線を透過することが可能な保護層であって、少なくとも前記貫通孔の開口を覆うように形成された保護層を備える、燃料電池。
  5. 請求項に記載の燃料電池であって、
    前記フレームの前記保護層は、熱可塑性樹脂によって形成されている、燃料電池。
  6. 電解質膜の両面に電極触媒層が形成された膜電極接合体と、前記膜電極接合体の両面に配置されたガス拡散層と、前記膜電極接合体の周縁に配置されたフレームと、を備える燃料電池の製造方法であって、
    前記膜電極接合体と前記ガス拡散層とが組み合わせられた状態において、前記膜電極接合体が前記ガス拡散層の外側に突出した突出部と、前記フレームの前記突出部と係合するための係合部と、のうちの少なくともいずれか一方に対して紫外線硬化型の接着剤を配置する工程と、
    前記突出部と前記係合部とを係合させる工程と、
    紫外線を照射して前記接着剤を硬化させる工程と、
    を備え
    前記フレームの前記係合部には、前記フレームの厚み方向に前記フレームを貫通する貫通孔が形成されており、さらに、
    前記硬化させる工程の後、前記貫通孔に光を照射し、前記接着剤の発光を検出することで、前記接着剤の硬化状態を検出する工程を備える、燃料電池の製造方法。
  7. 請求項に記載の燃料電池の製造方法であって、さらに、
    前記係合させる工程の後、前記突出部と前記係合部とを避けて、紫外線を遮断可能な部材を配置する工程を備える、燃料電池の製造方法。
  8. 請求項または請求項に記載の燃料電池の製造方法であって、さらに、
    前記硬化させる工程の後、前記ガス拡散層の表面の未硬化の前記接着剤を除去する工程を備える、燃料電池の製造方法。
  9. 請求項から請求項のいずれか一項に記載の燃料電池の製造方法であって、
    前記接着剤には熱硬化剤が混入されており、さらに、
    前記フレームが接着された前記膜電極接合体を加熱することによって、前記燃料電池のセルを作製する工程を備える、燃料電池の製造方法。
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