JP2018073523A - 燃料電池 - Google Patents

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伸夫 金井
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Abstract

【課題】接着剤が用いられる燃料電池において、接着剤中の気泡を低減する。【解決手段】電解質膜と電極触媒層とを含む膜部材と、膜部材の一方の面に接する第1ガス拡散層と、第1ガス拡散層に接する第1セパレータと、膜部材の他方の面に接し、端部が膜部材の周縁部よりも内側に配置された第2ガス拡散層と、膜部材の他方の面の周縁部上に形成された接着剤層と、枠形状を有する樹脂フレームであって、内周縁部に貫通孔を有し、内周縁部が接着剤層に接する樹脂フレームと、第2ガス拡散層及び樹脂フレームに接して配置され、膜部材の周縁部側へ突出する突出部を有する第2セパレータと、を備える燃料電池。突出部は、樹脂フレームの貫通孔を貫通して接着剤層に接する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池に関する。
接着剤が塗布されたセパレータによって膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode)を挟んだ燃料電池が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2005−332738号公報
特許文献1記載の燃料電池は、MEAを接着剤が塗布されたセパレータで挟んで加熱・加圧する際に、接着剤にかかる加圧の方向を調整し、接着剤中に残存する気泡を接着剤外に逃げやすくすることによって、接着剤中に気泡が存在することによるシール性の低下を抑制している。しかし、加圧がセパレータの面方向において均一でない場合等には、接着剤の厚さが不均一になるおそれがあった。このような場合には、接着剤中の気泡の除去の程度が面方向においてばらつき、その結果、燃料電池のシール性が低下するおそれがあった。そのため、接着剤が用いられる燃料電池において、接着剤中の気泡を低減しつつ気泡の除去の程度のばらつきを低減することが可能な技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、燃料電池が提供される。この燃料電池は、電解質膜と電極触媒層とを含む膜部材と;前記膜部材の一方の面に接する第1ガス拡散層と;前記第1ガス拡散層に接する第1セパレータと;前記膜部材の他方の面に接し、端部が前記膜部材の周縁部よりも内側に配置された第2ガス拡散層と;前記膜部材の前記他方の面の前記周縁部上に形成された接着剤層と;枠形状を有する樹脂フレームであって、内周縁部に貫通孔を有し、前記内周縁部が前記接着剤層に接する樹脂フレームと;前記第2ガス拡散層及び前記樹脂フレームに接して配置され、前記膜部材の前記周縁部側へ突出する突出部を有する第2セパレータと、を備え;前記突出部は、前記樹脂フレームの貫通孔を貫通して前記接着剤層に接する。このような燃料電池であれば、第2セパレータの突出部が、樹脂フレームの貫通孔を貫通して接着剤層に接することで、樹脂フレームと膜部材の周縁部との間に接着剤層が存在するための一定のクリアランスが確保されるので、樹脂フレームと膜部材との間の接着剤層の厚さが均一になり、接着剤層中の気泡を低減しつつ気泡の除去の程度のばらつきを低減することができる。
本発明は、上述した燃料電池以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池の製造方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態における燃料電池の構成を示す概略構成図。 樹脂フレームの平面図。 燃料電池の製造方法を示す工程図。 ステップS10の様子を示す図。 ステップS20の様子を示す図。 ステップS30の様子を示す図。 ステップS40の様子を示す図。
A.実施形態:
A1.燃料電池の構成:
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池スタック800の構成を示す説明図である。図1には、燃料電池スタック800の断面構成の一部が示されている。燃料電池スタック800は、複数の燃料電池700を積層方向に一定の荷重を掛けた状態で締結部材(不図示)によって締結することにより一体化したスタック構造を有する。各燃料電池700は、いわゆる固体高分子型燃料電池である。なお、燃料電池700を「単セル」とも呼ぶ。
燃料電池700は、膜部材202と、アノード側ガス拡散層204と、カソード側ガス拡散層206と、接着剤層400と、樹脂フレーム300と、アノード側セパレータ500と、カソード側セパレータ600と、を備える。
膜部材202は、電解質膜22と電極触媒層を含む。本実施形態では、膜部材202は、矩形状の電解質膜22の両面にそれぞれ隣接して形成された電極触媒層である、矩形状のアノード側電極触媒層24とカソード側電極触媒層26とを備える。電解質膜22は、固体高分子材料、例えばパーフルオロカーボンスルホン酸を備えるフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性を有するイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。本実施形態では、膜部材202のアノード側電極触媒層24が形成される面を「一方の面」とも呼び、膜部材202のアノード側電極触媒層24が形成される側を「アノード側」とも呼ぶ。また、膜部材202のカソード側電極触媒層26が形成される面を「他方の面」とも呼び、膜部材202のカソード側電極触媒層26が形成される側を「カソード側」とも呼ぶ。本実施形態では、アノード側電極触媒層24は、平面視において、電解質膜22とほぼ同じ大きさの矩形状に形成されている。カソード側電極触媒層26は、電解質膜22よりも一回り小さな矩形状に形成されており、カソード側電極触媒層26の端部が電解質膜22の端部よりも内側に配置されている。このため、電解質膜22の端部(膜部材202のカソード側の面の周縁部202s)は、アノード側電極触媒層24と電解質膜22とカソード側電極触媒層26とが積層された状態において、カソード側電極触媒層26の外側に露出する。アノード側電極触媒層24と、電解質膜22と、カソード側電極触媒層26とを合わせて膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)とも呼ぶ。
接着剤層400は、膜部材202のカソード側の面の周縁部202s上に形成された層である。本実施形態では、接着剤層400は、カソード側電極触媒層26の外側に露出した電解質膜22上であって、カソード側電極触媒層26の端部全周に隣接して設けられている。本実施形態において、接着剤層400は、膜部材202の周縁部202sと、後述する突出部605と、樹脂フレーム300の膜部材202側の面と、カソード側電極触媒層26の端部と、カソード側ガス拡散層206の端部と、に接しており、それぞれを接着する。接着剤層400は、膜部材202の周縁部202s上に接着剤層400の材料となる接着剤が塗布された後、積層方向に加熱・加圧されることによって形成される。なお、接着剤層400の材料となる接着剤は予め気泡を含んでいるが、本実施形態の接着剤層400からは、この気泡がほぼ除去されている。接着剤層400の厚さは、例えば、15〜25μmであり、本実施形態では、20μmである。接着剤層400の材料となる接着剤としては、熱硬化型の接着剤や、UV(紫外線)硬化型の接着剤が用いられ、例えば、ポリイソブチレン(PIB:Polyisobutylene)を含む接着剤が用いられる。なお、接着剤としては、PIBを含む接着剤に代えてブチルゴム等のUV硬化型の弾力性を有するエストラマー系の材料の接着剤等の種々の接着剤が用いられてもよい。
アノード側ガス拡散層204は、膜部材202のアノード側の面に接し、カソード側ガス拡散層206は、膜部材202のカソード側の面に接する。アノード側ガス拡散層204及びカソード側ガス拡散層206は、電極反応に用いられる反応ガスを電解質膜22の面方向に沿って拡散させる層であり、多孔質の拡散層用部材により構成されている。拡散層用部材としては、炭素繊維や黒鉛繊維、発砲金属など、導電性及びガス拡散性を有する多孔質の層状の部材が用いられる。アノード側ガス拡散層204は、平面視において、電解質膜22及びアノード側電極触媒層24とほぼ同じ大きさの矩形状に形成されている。カソード側ガス拡散層206は、カソード側電極触媒層26とほぼ同じ大きさの矩形状に形成されており、カソード側ガス拡散層206の端部は、膜部材202の周縁部202sよりも内側に配置されている。このため、膜部材202の周縁部202sは、アノード側ガス拡散層204と、アノード側電極触媒層24と、電解質膜22と、カソード側電極触媒層26と、カソード側ガス拡散層206が積層された状態において、カソード側電極触媒層26及びカソード側ガス拡散層206の外側に露出する。膜部材202、アノード側ガス拡散層204、カソード側ガス拡散層206を合わせて、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gass−diffusion−layer Assembly)200とも呼ぶ。また、アノード側ガス拡散層204を「第1ガス拡散層」とも呼び、カソード側ガス拡散層206を「第2ガス拡散層」とも呼ぶ。
図2は、樹脂フレーム300の平面図である。樹脂フレーム300は、枠形状の樹脂部材である。樹脂フレーム300は、内周縁部302sに複数の貫通孔305を有する。貫通孔305は、積層方向に貫通する孔である。樹脂フレーム300は、更に、開口部303と、マニホールド孔311、312、313、314、315、316を備える。樹脂フレーム300の内周縁部302sは、膜部材202の周縁部202sに接し、樹脂フレーム300の開口部303には接着剤層400を介してMEGA200が位置する。マニホールド孔311、313、314、316はガスの流路であり、マニホールド孔312、315は冷媒の流路である。本実施形態では、樹脂フレーム300は、PEN(ポリエチレンナフタレート、Polyethylene naphthalate)の両面に熱可塑性のPP(ポリプロピレン)が積層された3層樹脂部材が用いられ、樹脂フレーム300は、PPによってアノード側セパレータ500及びカソード側セパレータ600と接着されている。樹脂フレーム300としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、PE(ポリエチレン、polyethylene)、PET(ポリエチレンテレフタラート、Polyethylene terephthalate)等や、複数の樹脂が積層された樹脂部材が用いられてもよい。
図1に戻り、アノード側セパレータ500は、アノード側ガス拡散層204に接する。アノード側セパレータ500は、MEGA200のアノードに対して燃料ガスとしての水素ガスを供給するための流路502を有する。カソード側セパレータ600は、カソード側ガス拡散層206及び樹脂フレーム300に接して配置されている。カソード側セパレータ600は、MEGA200のカソードに対して酸化ガスとしての空気を供給するための流路602を有する。
アノード側セパレータ500及びカソード側セパレータ600は、それぞれ、隣接する単セルのセパレータとの間に、冷媒としての水の流路504、604を有する。アノード側セパレータ500及びカソード側セパレータ600は、ステンレスやチタン、あるいはそれらの合金からなる金属板をプレス成型することによって形成されている。
カソード側セパレータ600は、膜部材202の周縁部202s側に突出する突出部605を備える。突出部605は、面方向の大きさが、樹脂フレーム300の貫通孔305に嵌りあう大きさに形成されている。また、本実施形態では、カソード側セパレータ600は、複数の突出部605を備えており、各突出部605は、MEGA200に接着剤層400を介して樹脂フレーム300及びカソード側セパレータ600が積層された際に、樹脂フレーム300の貫通孔305の位置に対応する位置に形成されている。突出部605は、樹脂フレーム300の貫通孔305を貫通して接着剤層400に接する。樹脂フレーム300と膜部材202との間に位置する突出部605の周囲には接着剤層400が存在している。突出部605は、樹脂フレーム300と膜部材202との間に接着剤層400を形成するための一定のクリアランスを確保する。なお、クリアランスを均一に確保する観点から、突出部605は、図1に示すように、樹脂フレーム300の貫通孔305及び接着剤層400を貫通して、膜部材202の周縁部202sに接することが好ましい。アノード側セパレータ500を「第1セパレータ」とも呼び、カソード側セパレータ600を「第2セパレータ」とも呼ぶ。
A2.燃料電池の製造方法:
図3は、燃料電池700の製造方法を示す工程図である。燃料電池700を製造する際には、まず、膜部材202が用意される(ステップS10)。
図4は、ステップS10の様子を示す図である。本実施形態では、ステップS10において、アノード側ガス拡散層204が形成された膜部材202が用意される。本実施形態では、電解質膜22の一方の面に電解質膜22と同様の大きさのアノード側電極触媒層24が形成され、電解質膜22の他方の面に電解質膜22よりも一回り小さい大きさのカソード側電極触媒層26が形成された膜部材202を用意して、膜部材202のアノード側電極触媒層24側にアノード側ガス拡散層204を配置して熱プレスする。こうすることにより、アノード側ガス拡散層204が形成された膜部材202を用意することができる。
次に、膜部材202のカソード側の面の周縁部202s上に、接着剤層400が形成される(ステップS20)。図5は、ステップS20の様子を示す図である。接着剤層400は、スクリーン印刷等の種々の塗工方法を用いて、膜部材202のカソード側の面の周縁部202s上に接着剤を塗布することにより形成することができる。塗布される接着剤層400の積層方向の厚さは、例えば、45〜55μmであり、本実施形態では50μmである。ステップS20では、接着剤層400は未硬化な状態であり、気泡を含んでいる。
次に、樹脂フレーム300の内周縁部302sが接着剤層400と接するように、樹脂フレーム300が接着剤層400上に配置される(ステップS30)。図6は、ステップS30の様子を示す図である。ステップS30では、樹脂フレーム300の内周縁部302sが接着剤層400と接することにより、図6に示すように、接着剤層400上に貫通孔305が位置するようになる。本実施形態では、ステップS30において、更に、カソード側ガス拡散層206が膜部材202のカソード側電極触媒層26上に配置される。このようにして、樹脂フレーム300が配置されたMEGA200を得る。
次に、樹脂フレーム300が配置されたMEGA200がアノード側セパレータ500及びカソード側セパレータ600で挟持されて、加熱・加圧される(ステップS40)。図7は、ステップS40の様子を示す図である。ステップS40では、MEGA200のアノード側にアノード側セパレータ500が配置され、カソード側にカソード側セパレータ600が配置されて、アノード側セパレータ500及びカソード側セパレータ600上から、樹脂フレーム300が配置されたMEGA200が加熱・加圧される。ステップS40では、カソード側セパレータ600の突出部605が、樹脂フレーム300の貫通孔305に嵌るように配置されて、加熱・加圧が行われる。また、ステップS40では、接着剤層400の積層方向の厚さが予め定められた厚さ(定寸)になるように制御されて、加熱・加圧が行われる。この予め定められた厚さは、接着剤層400中の気泡が除去される厚さである。なお、突出部605の積層方向の高さは、この厚さに対応するように形成されていることが好ましい。ステップS40において、加熱温度は例えば140〜180℃の温度であり、圧力は30〜45kNである。ステップS40では、加圧によって突出部605が貫通孔305を貫通して接着剤層400に接するとともに、加熱によって接着剤層400が硬化する。接着剤層400は、ステップS20において塗布された厚さよりも薄くなるとともに膜部材202の周縁部202sと、突出部605と、樹脂フレーム300の膜部材202側の面と、カソード側電極触媒層26の端部と、カソード側ガス拡散層206の端部と、に接してそれぞれを接着する。ステップS40が終了すると、接着剤層400の積層方向の厚さは、ステップS20において塗布された厚さよりも薄くなる。本実施形態では、ステップS40が終了すると、図1に示すように、突出部605は貫通孔305及び接着剤層400を貫通して電解質膜22に接し、接着剤層400の厚さは、樹脂フレーム300と膜部材202の周縁部202sとの間における突出部605の積層方向の高さと等しくなる。また、本実施形態では、接着剤層400の厚さは、ステップS20において塗布された厚さよりも、積層方向において約30μm薄くなる。この接着剤層400の厚さは、ステップS20で塗布された接着剤中の気泡がほぼ消失する厚さであり、塗布された接着剤の厚さと、加圧後の接着剤の厚さ及び加圧後の接着剤層400中の気泡の有無と、の関係を実験によって求めておくことで、予め定めることができる。以上のようにして、樹脂フレーム300が、接着剤層400を介して膜部材202に固定されて一体化された燃料電池700が得られる。この燃料電池700を積層することで、燃料電池スタック800を製造することができる。
以上で説明した燃料電池700では、カソード側セパレータ600の突出部605が、樹脂フレーム300の貫通孔305を貫通して接着剤層400に接することで、樹脂フレーム300と膜部材202の周縁部202sとの間に接着剤層400が存在するための一定のクリアランスが確保されるので、樹脂フレーム300と膜部材202との間の接着剤層400の厚さを均一にすることができ、接着剤層400中の気泡を低減するとともに気泡の除去の程度のばらつきを低減することができる。その結果、燃料電池700のシール性の低下を抑制することができる。
また、MEGA200のアノード側にアノード側セパレータ500を配置しカソード側にカソード側セパレータ600を配置して、樹脂フレーム300が積層されたMEGA200を加熱・加圧する工程において、突出部605を樹脂フレーム300の貫通孔305を貫通して接着剤層400に接触させることで接着剤層400中の気泡を低減することができるので、接着剤層400中の気泡を低減するための工程を別途設けることなく、燃料電池700のシール性を高めることができる。
また、本実施形態では、接着剤層400は、MEGA200のアノード側にアノード側セパレータ500を配置しカソード側にカソード側セパレータ600を配置して、樹脂フレーム300が積層されたMEGA200を加熱・加圧する工程において硬化されるため、接着剤層400を硬化するための工程を省略することができる。
B.変形例:
上述の実施形態において、接着剤層400及び樹脂フレーム300は、膜部材202のカソード側に配置されている。そして、カソード側セパレータ600の突出部605が、貫通孔305を貫通して接着剤層400に接している。これに対し、接着剤層400及び樹脂フレーム300を膜部材202のアノード側に配置してもよい。この場合には、アノード側セパレータ500が突出部を備えることとし、カソード側ガス拡散層206を電解質膜22とほぼ同じ大きさに形成して、周縁部が膜部材202の周縁部202sよりも内側に位置するようにアノード側ガス拡散層204を形成してもよい。すなわち、アノード側ガス拡散層204が「第2ガス拡散層」であり、カソード側ガス拡散層206が「第1ガス拡散層」であり、アノード側セパレータ500が「第2セパレータ」であり、カソード側セパレータ600が「第1セパレータ」であり、アノード側セパレータ500が「第2セパレータ」であってもよい。
上述の実施形態において、カソード側電極触媒層26は電解質膜22よりも一回り小さい大きさの矩形状に形成されており、カソード側電極触媒層26の周縁部は膜部材202(電解質膜22)の周縁部よりも内側に配置されている。これに対し、カソード側電極触媒層26は電解質膜22と同じ大きさに形成されていてもよい。この場合には、突出部605は、膜部材202のカソード側電極触媒層26に接してもよい。
上述の実施形態において、アノード側ガス拡散層204とカソード側ガス拡散層206の少なくとも一方は、微細多孔質層(MPL:Micro Porous Layer、MPL)を含んでいてもよい。この場合には、例えば、アノード側ガス拡散層204は、電解質膜22と接する面側にMPLを含んでいてもよい。
上述の実施形態では、樹脂フレーム300は、PENの両面に熱可塑性のPPが積層された3層樹脂部材が用いられ、樹脂フレーム300は、PPによってカソード側セパレータ600と接着されている。これに対し、樹脂フレーム300は、両面に熱可塑性の樹脂が積層された樹脂層によって構成されていなくともよい。この場合には、樹脂フレーム300は、カソード側セパレータ600と、接着剤によって接着されてもよい。
上述の実施形態では、ステップS10(図3、図4)において、アノード側ガス拡散層204が形成された膜部材202が用意されている。これに対し、アノード側ガス拡散層204は、ステップS40において加熱・加圧が行われる前に膜部材202に接するように形成されればよく、他の工程において形成されてもよい。
上述の実施形態では、カソード側セパレータ600は複数の突出部605を備えており、突出部605は膜部材202の周縁部202sに接している。これに対し、カソード側セパレータ600の複数の突出部605のうち、少なくとも一つが膜部材202の周縁部202sに接してもよい。また、突出部605は、貫通孔305を貫通してその周囲が接着剤層400に接していれば、膜部材202の周縁部202sに接していなくともよい。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述した課題を解決するために、あるいは上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。
22…電解質膜
24…アノード側電極触媒層
26…カソード側電極触媒層
200…MEGA
202…膜部材
202s…周縁部
204…アノード側ガス拡散層
206…カソード側ガス拡散層
300…樹脂フレーム
302s…内周縁部
303…開口部
305…貫通孔
311、312、313、314、315、316…マニホールド孔
400…接着剤層
500…アノード側セパレータ
502、504…流路
600…カソード側セパレータ
602、604…流路
605…突出部
700…燃料電池
800…燃料電池スタック

Claims (1)

  1. 燃料電池であって、
    電解質膜と電極触媒層とを含む膜部材と、
    前記膜部材の一方の面に接する第1ガス拡散層と、
    前記第1ガス拡散層に接する第1セパレータと、
    前記膜部材の他方の面に接し、端部が前記膜部材の周縁部よりも内側に配置された第2ガス拡散層と、
    前記膜部材の前記他方の面の前記周縁部上に形成された接着剤層と、
    枠形状を有する樹脂フレームであって、内周縁部に貫通孔を有し、前記内周縁部が前記接着剤層に接する樹脂フレームと、
    前記第2ガス拡散層及び前記樹脂フレームに接して配置され、前記膜部材の前記周縁部側へ突出する突出部を有する第2セパレータと、を備え、
    前記突出部は、前記樹脂フレームの貫通孔を貫通して前記接着剤層に接する、
    燃料電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020076588A (ja) * 2018-11-06 2020-05-21 トヨタ自動車株式会社 ガスリーク検査装置

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