JP7074025B2 - ガスリーク検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスリーク検査装置に関する。
従来、燃料電池単セルのガスリーク検査装置として、燃料電池単セル内に充填したガス圧の変化からガスリークの有無を検査するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のガスリーク検査装置は、燃料電池単セルの周囲がシール材でシールされた状態で、上治具と下治具が燃料電池単セルの断面波型形状の上下のセパレータに突き当てられる。上治具と上側セパレータの谷部の間の検査空間、下治具と下側セパレータの谷部の間の検査空間にそれぞれ検査用ガスが充填され、所定時間経過後の検査用ガスの圧力変化が測定される。そして、検査用ガスの圧力変化が所定の範囲内か否かに応じて燃料電池単セルのガスリークの有無が検査される。
特開2016-164827号公報
しかしながら、断面波型形状の上下のセパレータの山部が上治具及び下治具に強く当接していると、検査空間内のガスの流動がセパレータの山部と治具の当接箇所で阻害されて検査用ガスの充填時間が長くなる。また、上治具と上側セパレータの谷部の間の空間、下治具と下側セパレータの谷部の間の空間をそれぞれ広げて、上治具及び下治具とセパレータ等との当接を避ける構成も考えられるが、空間が広げられた分だけ検査用ガスの充填時間が長くなる。
本発明では、検査用ガスの充填速度を高めてガスリークの検査時間を短縮することができるガスリーク検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るガスリーク検査装置は、ガス拡散層で電極を覆った電極アッセンブリと、前記電極アッセンブリの一方の主面に接合され、山部と谷部を交互に形成した断面波型部を有する第1のセパレータと、前記電極アッセンブリの他方の主面に接合され、山部と谷部を交互に形成した断面波型部を有する第2のセパレータとを備えた燃料電池単セルのガスリークを検査するガスリーク検査装置であって、前記燃料電池単セルの両面には、前記第1および第2のセパレータの谷部によって、冷却媒体の流路が形成され、前記冷却媒体の流路の両側には、前記燃料電池単セルの厚さ方向に、前記燃料電池単セルを貫通する一対の冷却媒体用の貫通孔が、形成されており、前記第1のセパレータの断面波型部の山部に当接して当該断面波型部の谷部との間に第1の検査空間を形成する第1の治具と、前記第2のセパレータの断面波型部の山部に当接して当該断面波型部の谷部との間に第2の検査空間を形成する第2の治具と、前記第1の検査空間及び前記第2の検査空間に検査用ガスを充填するガス充填部とを備え、前記第1のセパレータに対する前記第1の治具の対向面には、当該対向面と前記第1のセパレータの断面波型部の山部との当接箇所を横切るように溝部が形成され、前記第2のセパレータに対する前記第2の治具の対向面には、当該対向面と前記第2のセパレータの断面波型部の山部との当接箇所を横切るように溝部が形成され、前記第1の治具及び前記第2の治具の少なくとも一方には、前記一対の冷却媒体用の貫通孔のそれぞれ、前記第1の治具に形成された前記溝部、及び、前記第2の治具に形成された前記溝部を通じて、前記第1の検査空間及び前記第2の検査空間に、前記検査用ガスを供給する検査用ガスの供給口が、二箇所に形成されると共に、前記二箇所の供給口を繋ぐ治具内通路が形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、ガスリーク検査時に治具内に検査用ガスが導入されると、治具内通路を検査用ガスが流れることで、二箇所の供給口から、一対の冷却媒体用の貫通孔のそれぞれ、第1の治具に形成された溝部、及び、第2の治具に形成された溝部を通じて、各検査空間に検査用ガスが流れ込む。また、第1のセパレータに対する第1の治具の対向面及び第2のセパレータに対する第2の治具の対向面に形成された溝部を検査用ガスが通過することで、当該対向面と各セパレータの山部が強く当接していても当接箇所によって検査用ガスの流れが妨げられ難くなっている。よって、検査用ガスの充填速度を高めてガスリークの検査時間を短縮することができる。
本実施形態に係る燃料電池単セルの分解斜視図である。 比較例に係る検査用ガスの流れを示す図である。 本実施形態に係るガスリーク検査装置の模式図である。 本実施形態に係る第1の治具の下面図である。 本実施形態に係る第2の治具の上面図である。 本実施形態に係る検査用ガスの流れを示す図である。 本実施形態に係る第1の治具の変形例を示す要部拡大図である。
以下、添付の図面を参照して、本実施形態の燃料電池単セルのガスリーク検査装置について説明する。先ず、検査対象である燃料電池単セルについて説明する。図1は、本実施形態の燃料電池単セルの分解斜視図である。
図1に示す燃料電池単セル10は、燃料電池スタックの一単位を構成しており、重ねられることで燃料電池スタックを形成するものである。燃料電池単セル10は、電極アッセンブリ11と、電極アッセンブリ11の両主面に接合された第1、第2のセパレータ12、13とによって平面視矩形状に形成されている。電極アッセンブリ11は、シート状の膜電極接合体14を矩形枠状の樹脂フレーム15の内側で支持している。膜電極接合体14は、いわゆるMEGA(Membrane Electrode & Gas diffusion layer Assembly)であり、高分子電解質膜の一方の面のアノード電極及び高分子電解質膜の他方の面のカソード電極を一対のガス拡散層で覆っている。
膜電極接合体14の高分子電解質膜は、固体高分子材料で形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜で形成されている。アノード電極及びカソード電極は、例えば、白金等の触媒を担持した多孔質のカーボン素材によって形成されている。一対のガス拡散層は、例えば、カーボン多孔質体、金属多孔質体のようにガス透過性を有する導電性部材によって形成されている。また、一対のガス拡散層には、カーボン多孔質体として、例えばカーボンペーパ、カーボンクロスが使用され、金属多孔質体として、例えば金属メッシュ、発砲金属が使用されている。
樹脂フレーム15は、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂で形成されている。樹脂フレーム15には、燃料ガス(例えば水素ガス)用の開口21a、21bと、酸化剤ガス(例えば空気)用の開口22a、22bと、冷却媒体(例えば冷却水)用の開口23a、23bとが形成されている。燃料ガス用の開口21a、21bは膜電極接合体14を挟んで樹脂フレーム15の対角位置に形成されている。酸化剤ガス用の開口22a、22bは膜電極接合体14を挟んで、樹脂フレーム15に燃料ガス用の開口21a、21bとは逆の対角位置に形成されている。冷却媒体用の開口23a、23bは膜電極接合体14を挟んで樹脂フレーム15の対向位置に形成されている。
開口21a-23aは発電領域である膜電極接合体14に流体を送り込むための開口であり、開口21b-23bは膜電極接合体14を通過した流体を送り出すための開口である。また、燃料ガス用の開口21a、21bは、酸化剤ガス用の開口22a、22bと比べて小さく形成されている。これは、例えば、開口21a、21bからは燃料ガスとして高純度の水素ガスが膜電極接合体14に送り込まれ、開口22a、22bからは酸化剤ガスとして低純度の酸素を含む空気が膜電極接合体14に送り込まれるからである。
第1、第2のセパレータ12、13は、チタン、チタン合金又はステンレス鋼等の金属板材をプレス成形することによって形成されている。第1のセパレータ12の外縁形状は、電極アッセンブリ11と略同一形状に形成されており、樹脂フレーム15と同様に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体用の開口24a-26a、24b-26bが形成されている。同様に、第2のセパレータ13の外縁形状も、電極アッセンブリ11と略同一形状に形成されており、樹脂フレーム15と同様に燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体用の開口27a-29a、27b-29bが形成されている。
第1、第2のセパレータ12、13の中央領域は、山部16a、17aと谷部16b、17bが交互に形成された断面波型部16、17(図6参照)が形成されている。第1のセパレータ12の山部16aと膜電極接合体14の間の空間は燃料ガス用の流路になっており、第2のセパレータ13の山部17aと膜電極接合体14の間の空間は酸化剤ガス用の流路になっている。複数の燃料電池単セル10がスタックされた状態で、隣り合う燃料電池単セル10の第1、第2のセパレータ12、13の谷部16b、17bの間の空間は冷却媒体用の流路になっている。このように、膜電極接合体14のアノード側には燃料ガスと冷却媒体の流路が交互に形成され、膜電極接合体14のカソード側には酸化剤ガスと冷却媒体の流路が交互に形成されている。
燃料電池単セル10では、第1のセパレータ12と膜電極接合体14に区画された流路に燃料ガスが供給され、第2のセパレータ13と膜電極接合体14に区画された流路に酸化剤ガスが供給される。燃料ガスと酸化剤ガスによって膜電極接合体14で電気化学反応が起きて発電される。このとき、隣り合う燃料電池単セル10の第1、第2のセパレータ12、13に区画された流路に冷却媒体が供給される。冷却媒体によって各燃料電池単セル10が冷却されることで、反応熱による温度上昇が抑えられて発電性能が向上されている。
このような燃料電池単セル10は、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体の各流路に対してガスリーク検査が実施されている。一般的なガスリーク検査では、検査用の一対の金属製の治具で燃料電池単セル10を挟み込んで、検査対象となる流路に検査用ガスが充填される。そして、検査用ガスを封止した状態で流路内のガス圧が測定されて、所定時間経過後のガス圧変化から流路のガスリークが検査される。燃料ガス及び酸化剤ガスのガスリーク検査は極短時間で検査用ガスを充填できるが、冷却媒体のガスリーク検査は検査用ガスの充填時間が長くなる。
より詳細には、図2に示すように、冷却媒体の流路は、第1、第2の治具71、72と第1、第2のセパレータ12、13の谷部16b、17bの間の空間S1、S2である。第1、第2のセパレータ12、13の山部16a、17aは平坦に形成されており、第1、第2の治具71、72が第1、第2のセパレータ12、13の山部16a、17aに広い範囲でメタルタッチ、すなわち隙間なく当接して、当接箇所で検査用ガスの流れが妨げられている。さらに、燃料電池単セル10(第1のセパレータ12)の開口周辺に設けたシール材19(図7参照)によって、開口から入り込んだ検査用ガスの流れが部分的に妨げられている。
このように、一般的なガスリーク検査では、冷却媒体の流路には検査用ガスの流れを妨げる箇所が多く、検査用ガスの充填速度が遅くなって検査時間が長くなる。そこで、本実施形態のガスリーク検査装置30では、当接箇所で検査用ガスの流れが妨げられないように、第1、第2のセパレータ12、13の断面波型部16、17に対する第1、第2の治具40、60の対向面43、63に溝部44、64が形成されている(図4及び図5参照)。また、第1の治具40の入口45側及び出口46側の供給口54、55の二箇所から検査用ガスが充填可能なように治具内通路47が形成されている(図4参照)。
以下、図3から図5を参照して、本実施形態のガスリーク検査装置の詳細について説明する。図3は、本実施形態のガスリーク検査装置の模式図である。図4は、本実施形態の第1の治具の下面図である。図5は、本実施形態の第2の治具の上面図である。なお、検査用ガスとしては、例えば窒素ガスが使用される。
図3に示すように、ガスリーク検査装置30には、第1のセパレータ12の山部16aに当接して谷部16bとの間に第1の検査空間S1を形成する金属製の第1の治具40と、第2のセパレータ13の山部17aに当接して谷部17bとの間に第2の検査空間S2を形成する金属製の第2の治具60とが設けられている。第1の治具40には、検査用ガスを充填するための入口45と、ガスリーク検査後に排気するための出口46が形成されている。検査用ガスの入口45には配管を通じてガス充填部31が接続され、検査用ガスの出口46には配管を通じて排気設備(不図示)が接続されている。入口45側の配管の途中には圧力センサ32及びバルブ33が設けられ、出口46側の配管の途中にはバルブ34が設けられている。
ガスリーク検査装置30のガスリーク検査では、第1の治具40の出口46が封止された状態で、第1、第2の検査空間S1、S2のガス圧が所定圧になるまで、ガス充填部31から第1、第2の検査空間S1、S2に検査用ガスが充填される。そして、所定時間経過後のガス圧の変化が圧力センサ32によって測定されて、ガス圧の変化量が許容範囲か否かに応じてガスリークの有無が検査される。このとき、第1、第2の治具40、60によって第1、第2の検査空間S1、S2に対する検査用ガスの充填速度が高められてガスリークの検査時間が短縮されている。
図4に示す第1の治具40の下面は第1のセパレータ12に対向する対向面43になっている。対向面43の外周領域は燃料電池単セル10のシール材19(図7参照)に当接され、対向面43の内側領域は第1のセパレータ12に当接される。対向面43の内側領域には、第1のセパレータ12の山部16a(図6参照)との接触を避ける複数の溝部44が形成されている。複数の溝部44は、斜交する斜め溝と逆斜め溝から成り、第1のセパレータ12で形成される流路方向に非平行に延在している。すなわち、複数の溝部44は、対向面43と第1のセパレータ12の山部16aとの当接箇所を横切るように形成されている。この複数の溝部44によって対向面43と第1のセパレータ12の山部16aの当接箇所を検査用ガスが通過する流路が形成される。
第1の治具40の長手方向の一側面41にはガス充填用の入口45が形成され、第1の治具40の長手方向の他側面42にはガス排気用の出口46が形成されている。第1の治具40には、入口45と出口46を連ねる治具内通路47が形成されている。治具内通路47は、入口45から内側に向かう横穴51と出口46から内側に向かう横穴52とを縦穴53で連ねて形成されている。また、第1の治具40の短手方向の一側面48には縦穴53の入口49が形成されているが、縦穴53を通じて治具内通路47が外部に連ならないように縦穴の入口49は栓(不図示)で封止されている。
第1の治具40の入口45付近には治具内通路47から下面に貫通する一対の供給口54が形成され、第1の治具40の出口46付近には治具内通路47から下面に貫通する一対の供給口55が形成されている。一対の供給口54は燃料電池単セル10の開口26a(図1参照)に対応した位置に形成され、一対の供給口55は燃料電池単セル10の開口26b(図1参照)に対応した位置に形成されている。このように、入口45側の一対の供給口54からだけでなく、治具内通路47を通じて出口46側の一対の供給口55からも第1、第2の検査空間S1、S2(図3参照)に検査用ガスが充填される。
図5に示す第2の治具60の上面は第2のセパレータ13に対向する対向面63になっている。対向面63の外周領域は燃料電池単セル10に当接するシール材65が設けられ、対向面63の内側領域は第2のセパレータ13に当接される。対向面63の内側領域には、第2のセパレータ13の山部17a(図6参照)との接触を避ける複数の溝部64が形成されている。複数の溝部64は、直交する縦溝と横溝から成り、第2のセパレータ13で形成される流路方向と非平行に延びている。すなわち、複数の溝部64は、対向面63と第2のセパレータ13の山部17aとの当接箇所を横切るように形成されている。この複数の溝部64によって対向面63と第2のセパレータ13の山部17aの当接箇所を検査用ガスが通過する流路が形成されている。
図6を参照して、第1、第2の治具及び燃料電池単セル内の検査用ガスの流れについて説明する。図6は、本実施形態に係る検査用ガスの流れを示す図である。
図6に示すように、第1の治具40の入口45側から検査用ガスが充填されると、入口45付近の一対の供給口54から一部の検査用ガスが燃料電池単セル10の一端側に流れ込む。一対の供給口54を通過した検査用ガスは、第1の治具40と第1のセパレータ12の谷部16bとの間の第1の検査空間S1に流れ込むと共に、燃料電池単セル10の開口を通じて第2の治具60と第2のセパレータ13の谷部17bとの間の第2の検査空間S2に流れ込む。これにより、治具内通路47の手前の一対の供給口54を通じて、燃料電池単セル10の一端側から第1、第2の検査空間S1、S2に検査用ガスが充填される。
一方で、一対の供給口54を素通りした検査用ガスは治具内通路47を出口46側に向かって流れ、出口46付近の一対の供給口55から一部の検査用ガスが燃料電池単セル10の他端側に流れ込む。一対の供給口55を通過した検査用ガスは、第1の治具40と第1のセパレータ12の谷部16bとの間の第1の検査空間S1に流れ込むと共に、燃料電池単セル10の開口を通じて第2の治具60と第2のセパレータ13の谷部17bとの間の第2の検査空間S2に流れ込む。これにより、治具内通路47の奥側の一対の供給口55を通じて、燃料電池単セル10の他端側から第1、第2の検査空間S1、S2に検査用ガスが充填される。
また、第1の治具40の対向面43が第1のセパレータ12の山部16aに強く当接しているが、対向面43に形成された溝部44を検査用ガスが通過することで、当接箇所で検査用ガスの流れが強く妨げられることがない。このように、第1の治具40の入口45側及び出口46側から第1の検査空間S1に検査用ガスが流れ込むと共に、対向面43の溝部44を介して当接箇所を検査用ガスが通過することで、第1の検査空間S1に検査用ガスが素早く広げられる。よって、第1の検査空間S1に対する検査用ガスの充填時間を短縮することができる。
同様に、第2の治具60の対向面63が第2のセパレータ13の山部17aに強く当接しているが、対向面63に形成された溝部64を検査用ガスが通過することで、当接箇所で検査用ガスの流れが強く妨げられることがない。このように、第1の治具40の入口45側及び出口46側から第2の検査空間S2に検査用ガスが流れ込むと共に、対向面63の溝部64を介して当接箇所を検査用ガスが通過することで、第2の検査空間S2に検査用ガスが素早く広げられる。よって、第2の検査空間S2に対する検査用ガスの充填時間も短縮することができる。
なお、本実施の形態では、図7の点線に示す第1の治具40の入口45側の一対の供給口54が燃料電池単セル10の開口に対応した位置に形成されている。このため、燃料電池単セル10の開口の周辺のシール材19によって、一対の供給口54から入り込んだ検査用ガスの流れが部分的に妨げられている。この場合、一対の供給口54に加えて、燃料電池単セル10の開口から外れた位置に供給口57が形成されてもよい。これにより、供給口57から入り込んだ検査用ガスの流れがシール材19によって妨げられることがない。同様に、第1の治具40の出口46側にも燃料電池単セル10の開口から外れた位置に供給口(不図示)が形成されてもよい。
以上のように、本実施形態のガスリーク検査装置30では、ガスリーク検査時に治具内に検査用ガスが導入されると、治具内通路47を検査用ガスが流れることで、二箇所の供給口54、55から、一対の冷却媒体用の貫通孔のそれぞれ、第1の治具40に形成された溝部44、及び、第2の治具60に形成された溝部64を通じて、各検査空間S1、S2に検査用ガスが流れ込む。また、第1のセパレータ12に対する第1の治具40の対向面43及び第2のセパレータ13に対する第2の治具60の対向面63に形成された溝部44、64を検査用ガスが通過する。このため、当該対向面43、63と各セパレータ12、13の山部16a、17aが強く当接していても当接箇所によって検査用ガスの流れが妨げられ難くなっている。よって、検査用ガスの充填速度を高めてガスリークの検査時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、第1の治具40に入口45と出口46が形成されたが、第2の治具60に入口45と出口46が形成されていてもよいし、第1、第2の治具40、60の両方に入口45と出口46が形成されていてもよい。したがって、第2の治具60に治具内通路47が形成されていてもよいし、第1、第2の治具40、60の両方に治具内通路47が形成されていてもよい。
また、本実施形態では、入口付近に供給口54、出口付近に供給口55が形成され、供給口54、55を繋ぐように治具内通路47が形成されたが、この構成に限定されない。供給口54、55は、一対の冷却媒体用の貫通孔のそれぞれ、第1の治具40に形成された溝部44、及び、第2の治具60に形成された溝部64を通じて、第1の検査空間S1及び第2の検査空間S2に、検査用ガスを供給するように、第1の治具40及び第2の治具60の少なくとも一方の二箇所に形成され、この二箇所の供給口54、55を繋ぐように治具内通路47が形成されていればよい。
また、本実施形態について説明したが、他の実施形態として実施形態および変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。さらに、本開示の技術は本実施形態に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩または派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
10:燃料電池単セル、11:電極アッセンブリ、12:第1のセパレータ、13:第2のセパレータ、14:膜電極接合体、30:ガスリーク検査装置、31:ガス充填部、40:第1の治具、43:対向面、44:溝部、47:治具内通路、54:供給口、55:供給口、57:供給口、60:第2の治具、63:対向面、64:溝部、S1:第1の検査空間、S2:第2の検査空間

Claims (1)

  1. ガス拡散層で電極を覆った電極アッセンブリと、前記電極アッセンブリの一方の主面に接合され、山部と谷部を交互に形成した断面波型部を有する第1のセパレータと、前記電極アッセンブリの他方の主面に接合され、山部と谷部を交互に形成した断面波型部を有する第2のセパレータとを備えた燃料電池単セルのガスリークを検査するガスリーク検査装置であって、
    前記燃料電池単セルの両面には、前記第1および第2のセパレータの谷部によって、冷却媒体の流路が形成され、
    前記冷却媒体の流路の両側には、前記燃料電池単セルの厚さ方向に、前記燃料電池単セルを貫通する一対の冷却媒体用の貫通孔が、形成されており、
    前記第1のセパレータの断面波型部の山部に当接して当該断面波型部の谷部との間に第1の検査空間を形成する第1の治具と、
    前記第2のセパレータの断面波型部の山部に当接して当該断面波型部の谷部との間に第2の検査空間を形成する第2の治具と、
    前記第1の検査空間及び前記第2の検査空間に検査用ガスを充填するガス充填部とを備え、
    前記第1のセパレータに対する前記第1の治具の対向面には、当該対向面と前記第1のセパレータの断面波型部の山部との当接箇所を横切るように溝部が形成され、
    前記第2のセパレータに対する前記第2の治具の対向面には、当該対向面と前記第2のセパレータの断面波型部の山部との当接箇所を横切るように溝部が形成され、
    前記第1の治具及び前記第2の治具の少なくとも一方には、前記一対の冷却媒体用の貫通孔のそれぞれ、前記第1の治具に形成された前記溝部、及び、前記第2の治具に形成された前記溝部を通じて、前記第1の検査空間及び前記第2の検査空間に、前記検査用ガスを供給する検査用ガスの供給口が、二箇所に形成されると共に、前記二箇所の供給口を繋ぐ治具内通路が形成されたことを特徴とするガスリーク検査装置。
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