JP5105865B2 - 固体高分子形燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、酸化剤極および燃料極の水透過板を積層し、その間に冷媒流路を形成して成る水透過板接合体を備えた固体高分子形燃料電池に関するもので、特に、酸化剤極用水透過板または燃料極用水透過板の反応ガス流路で凝縮した水を、速やかに両水透過板の間に形成した冷媒流路内に導くことができる固体高分子形燃料電池に係る。
電解質としてプロトン伝導性を有する固体高分子膜を用いた燃料電池は、コンパクト、高出力密度が得られ、かつ簡略なシステムで運転可能なことから、定置用分散電源、宇宙用、車両用などの電源としても注目されている。
図5は、特許文献1に記載の固体高分子形燃料電池の単電池の構成を示す。高分子膜13の両側に白金などの触媒をそれぞれ担持して触媒層14,15を形成する。これら触媒層に対面するようにそれぞれの層にガス拡散性の多孔質層16,17を配置する。これで酸化剤極及び燃料極が形成される。これを膜・電極接合体18と呼ぶ。
前記酸化剤極の面に酸化剤ガスを流通する為の凹溝20が形成された酸化剤極用水透過板19が配置される。この酸化剤極用水透過板19の酸化剤供給溝20と反対側には冷媒が流通する溝21が形成されている。この酸化剤極用水透過板19は多孔質層の材料によって構成され、酸化剤極で生成した生成水を、その多孔質層を介して冷媒中へ移動させる。生成水が冷媒へ移動する駆動力は酸化剤の圧力よりも冷媒の圧力を低く制御することによる圧力差である。
燃料極の面にも酸化剤極と同様に燃料極用水透過板22が配置される。この燃料極用水透過板22も生成水を冷媒へ移動させる役割を持つ。酸化剤極の水透過板19と燃料極の水透過板22は、冷媒を流通させる夫々の溝21,24のある面同士で貼り合わせた構造をしている。このように膜・電極接合体および貼り合わされた2枚の水透過板19,22が一つの組み合わせとなり、これを複数積層して燃料電池スタックをなす。
上記水透過板の構造は、例えば図6に記載のように冷媒の流通面に突起25を設けたもの(特許文献2参照)や、図7に示すように冷媒流路用リブ26によって冷媒の流路である流通溝21を形成したものがある。このような一組の水透過板19,22を互いに貼り合わす際に、図6の構造では、冷媒流通面の突起25を一個一個確実に接触させる必要がある。水透過板19,22の電気伝導はこの突起25を介してなされるので、接触断面積のロスがないように水透過板19,22の突起25がずれることなく一致している必要がある。
また、図7の構造では、冷媒を流通させる為の水透過板のリブ26をお互いに精度良く接触させる必要がある。2つの透過板19,22のリブ26がずれると溝部21で形成された冷媒の流通路の断面積に差が生じてしまう。流路の断面積に差が生じると、各流路を流れる冷媒の流量配分が設計からずれてしまう。冷媒は電池の発熱による電池の温度上昇を抑制し、電池の平面内の温度分布を制御して最適な温度にする役割がある。従って流路の断面積の差による流量配分の設計からのずれは、電池の温度分布に影響を及ぼし電池の耐久性を低下させる可能性がある。
このように従来の構成では、冷媒の突起25やリブ26をお互いに精度良く重ね合わせることは難しく、位置合わせの精度、水透過板19,22の流路の加工精度を高度なものとする必要があり、高価な製造設備が必要であった。
前記のような冷媒の流通路を精度良く形成するための構造として、図8に示すように2つの水透過板19,22のうち、一方の水透過板(例えば、酸化剤極の水透過板19)の片面に冷媒の流通路のための突起25またはリブ26を形成することも提案されている。この構成における貼り合わせの工程は、シート状の熱可塑性材料30を水透過板19,22のエッジ部31上に置き、水透過板19,22を重ね合わせて熱プレスにより圧着させる。
この方法によれば冷媒の流路の精度は図8に示す水透過板19の突起25またはリブ26の精度で決まるので、前記図6や図7のような高い精度は必要ない。また、水透過板19,22の位置合わせに当たって、その精度が低い場合でもエッジ部31がその製造時の誤差を吸収する。従って、冷媒流路用突起25またはリブ26の加工精度や、2枚の水透過板19,22を貼り合わせる工程における位置合わせの精度を低くすることができ、製造コストが低減される。
特表平11−508726号公報 特表2003−517186号公報
以上のように図8に示す従来技術では、2枚の水透過板19,22をそのエッジ部31a,31bで熱可塑性材料30を用いて熱圧着していた。すなわち、この従来技術は、一方の水透過板19側に突起25やリブ26と同じ高さのエッジ部31aを形成し、他方の水透過板22の周縁部は突起のない平板状のエッジ部31bとして、2枚の水透過板19,22を両エッジ部31a,31b間に配設した熱可塑性材料30により貼り合わせたものである。このようにして構成された水透過板19,22の接合体の断面図を図9に示す。
ところで、水透過板19,22の機能は、上述したように生成水を冷媒の流通溝27内へ移動させ電池外へ排出することである。また反応ガスの出口、つまり電池の周辺では中央部よりも温度が下がる。この温度低下により反応ガス中の水蒸気が凝縮し反応ガス流路20,23上に溜まることがある。このような液体になった水も冷媒の流通溝27に引き込み、吸収することで反応ガスの不規則な流れを抑制し、反応ガスの流速を常に一定に保持する効果がある。
しかしながら、図9に示すように水透過板19,22を接着した境界部では、接着剤として使用した熱可塑性材料30の水不透過性のために水の移動が妨げられる。すなわち、図10に示すように、リブ26が設けられていない側の水透過板22の周囲には、熱可塑性材料30が配置されているので、反応ガス流路内に溜まった水は一旦水透過板の肉厚部(ウエブ)内に入り込むが、この熱可塑性材料30に妨げられてしまい(図10の白抜き矢印参照)、ウエブ内を平面方向に移動し、冷媒の流路溝29に到達する。
この現象は、水透過板22の端から冷媒の一番端の流路溝27までの距離が長いほどその影響は大きくなる。また水透過板22の肉厚部の厚さが薄くなるほど同様にその影響が大きくなる。
以上説明したように、一方の水透過板19側に突起25やリブ26と同じ高さのエッジ部31aを形成し、他方の水透過板22の周縁部は突起のない平板状のエッジ部31bとして、2枚の水透過板19,22を貼り合わせた従来の水透過板接合体においては、周辺部が平板状の水透過板22のエッジ部31bに含まれる水が冷媒の流通溝27へスムーズに移動しないという課題があった。
このような課題は、酸化剤極の水透過板19の周囲に平板状のエッジ部31bを形成し、燃料極側の水透過板22に突起部25あるいはリブ26と、それと同じ高さに突出させたエッジ部31aを形成して、両者を熱可塑性材料30によって貼り合わせた場合でも、同様に発生するものであった。
また、電池の平面内の平均温度または平面内の最高温度と同じ温度の露点を持つ加湿された反応ガスを供給して発電される電池スタックでは、電池の平面方向の周囲部の温度が供給された反応ガスの露点よりも低いので、反応ガス中の水蒸気が電池入口において凝縮することが考えられる。
従って上述の反応ガスの出口において、凝縮した水の排除がスムーズに行われない現象と同じように、反応ガスの入口においてもエッジ部31bに凝縮した水がスムーズに移動しないという課題があった。
本発明は、前記のような従来技術の課題を解決するために提案されたもので、エッジ部と冷媒の流通溝の間の水の移動速度を向上させた水透過板を有する固体高分子形燃料電池を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、固体高分子膜を電解質膜とし該電解質膜の一方に燃料極、他方に酸化剤極を配する膜電極接合体と、多孔質な基板の片面に燃料ガスが流通する流路が形成された燃料極用水透過板と、多孔質な基板の片面に酸化剤ガスが流通する流路が形成された酸化剤極用水透過板とを、前記膜電極接合体に燃料ガス流路と酸化剤ガス流路が対向するように積層して単電池を構成し、この単電池を複数積層して燃料電池スタック形成した固体高分子形燃料電池において、下記(1) から(7) の構成を採用したことを特徴とする。
(1) 前記酸化剤極用水透過板の酸化剤ガス流路を形成した面と反対側の面における酸化剤ガス流路の出口と入口に対応する部分には、酸化剤ガス流路と直交する方向に、前記酸化剤極用水透過板の縁に沿って連続した突出部分である冷媒流路エッジ部が形成されている。
(2) 前記燃料極用水透過板の燃料ガス流路を形成した面と反対側の面における燃料ガス流路の出口と入口に対応する部分には、燃料ガス流路と直交する方向に、前記燃料極用水透過板の縁に沿って連続した突出部分である冷媒流路エッジ部が形成されている。
(3) 前記酸化剤極用水透過板における酸化剤ガス流路を形成した面と反対側の面と、前記燃料極用水透過板における燃料ガス流路を形成した面と反対側の面とが、対向するとともに前記酸化剤ガス流路と前記燃料ガス流路とが直交する方向となるように重ね合わされている。
(4) 前記酸化剤極用水透過板における酸化剤ガス流路を形成した面と反対側の面と、前記燃料極用水透過板における冷媒流路エッジ部とが接着剤層を介して接合されている。
(5) 前記燃料極用水透過板における燃料ガス流路を形成した面と反対側の面と、前記酸化剤極用水透過板における冷媒流路エッジ部とが接着剤層を介して接合されている。
(6) 前記酸化剤極用水透過板の冷媒流路エッジ部と、前記燃料極用水透過板の冷媒流路エッジ部とが接することにより連続した突出部分で囲まれた部分に冷媒流路が形成されている。
(7) 前記酸化剤極用水透過板の冷媒流路エッジ部と、前記燃料極用水透過板の冷媒流路エッジ部とのいずれか一方に設けられた切欠部によって、冷媒流路への冷媒の入口及び出口が形成されている。
本発明においては、酸化剤ガス出口に凝縮した水が冷媒流路に移動する経路として、従来技術のウエブを通る経路(経路1)と、ウエブからその背面に設けられた冷媒流路エッジ部に移動する経路(経路2)の2通りの経路があるので、凝縮した水は冷媒流路へ従来技術よりもより速やかに移動することが可能になる。
(1)第1実施形態の構成
以下、本発明の第1実施形態を図1乃至図4に従って具体的に説明する。図1及び図2は第1実施形態に係る水透過板の構成図である。
図1は、酸化剤ガスの流路を構成する水透過板Aであり、その構成は酸化剤ガスを流通させる流路を構成するための多数のリブ1が片側の面に形成されており、これらリブ1とリブ1の間の溝2を酸化剤ガスが流通する。酸化剤ガスの流路と平行に酸化剤ガスが電池の外へ漏洩することを防ぐための酸化剤流路エッジ部3が形成されている。酸化剤流路溝2を形成した面の反対の面の、酸化剤入口および酸化剤出口に対応する部分に、冷媒流路のエッジ部4が形成されている。また、この酸化剤極用水透過板Aのリブ1の下の基盤部分をウエブ5と称す。
図2に、燃料ガスの流路と冷媒の流路を形成した水透過板Bを示す。この水透過板Bの片側には冷媒を流通させる流路6が形成されている。なお、この図2では、冷媒流路6は、単なる平面状となっているが、この流路6上に前記図6に示した流路形成用の突起21や図7に示した冷媒流通溝27を形成するリブ26が設けられる。なお、この流路形成用の突起21や冷媒流通溝27を形成するリブ26は、前記酸化剤極用水透過板A側に設けられていても良い。
この燃料極用水透過板Bの流路6の反対の面には、燃料流路を形成するための多数のリブ7が形成されており、これらリブ7とリブ7の間の溝8が燃料ガスの流通溝8になっている。また、前記燃料ガス流通溝8と平行に燃料ガスが電池外へ漏洩することを防止するために燃料流路エッジ部9が形成されている。燃料ガス流路溝8を形成した面の反対の面、すなわち冷媒流路6側の面には、燃料ガス入口流路および燃料ガス出口流路と直角に、冷媒流路のエッジ部10が形成されている。この燃料用水透過板Bにおける燃料流路のリブ7の下の基盤をウエブ11と称す。
前記燃料ガス用の水透過板Bに設けられた冷媒流路エッジ部10は、流路6上に設けられる突起21やリブ26、あるいは前記酸化剤極用水透過板Aに設けられた冷媒流路エッジ部4と同じ高さに設けられ、2つの水透過板A,Bを重ね合わせた場合に、両水透過板A,Bの間に、双方の冷媒流路エッジ部4,10によって囲まれた冷媒の流通路が形成される。また、燃料ガス用の水透過板Bに設けられた冷媒流路エッジ部10には、この冷媒の流通路の入口及び出口を形成するための切欠部10a,10bが設けられている。
このような構成の2つの水透過板A,Bを、図1の冷媒流路エッジ部4と図2の冷媒流路エッジ部10の上面部を接着面12として重ね合せて一体化して、図3に示すような水透過板接合体Cが形成される。
すなわち、図2の燃料極用水透過板Bにおいて斜線で示したように、その四周に設けられた冷媒流路エッジ接着面12にシート状の熱可塑性材料を主成分とするシール材料を敷き、その上方より酸化剤極用水透過板Aを重ね合わせ、熱プレスを掛ける。熱プレスの条件は熱可塑性材料によって異なるが、通常120℃から150℃で1分程度の荷重を掛ける。
前記熱可塑性樹脂としては、フッ素系樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリオレフィン、ポリウレタンのいずれか一つを主成分とするものを使用することができる。例えば、フッ素系の熱可塑性材料としては、3M社製のダイニオンTMTHV(登録商標)が挙げられる。これは融点が約120℃程度、分解点が400℃でありこの温度の範囲で加工することができる。
なお、この水透過板A,Bを接合する接着剤層としては、前記熱可塑性樹脂以外に、熱硬化性樹脂も使用可能である。また、本発明の第3実施形態で述べるような親水基を有する高分子膜などの親水性合成樹脂も使用可能である。
(2)第1実施形態の作用効果
このようにして製作した水透過板接合体Cを燃料ガスの流路溝に沿って切断した断面を図4に示す。この図4を用いて第1実施形態の水透過板接合体Cの作用を説明する。
酸化剤ガスは、図4の酸化剤流路の溝2を左から右へ流通する。酸化剤ガスは右へ流通するに従い電気化学反応により消費される。反応が進むにつれて生成水量は増し、酸化剤の体積は減少する。これに従って、相対的に酸化剤ガス中の水蒸気分圧は上昇し過飽和状態になると、凝縮して酸化剤極用水透過板Aのウエブ5に吸収され冷媒の流路へ移動する。この場合、酸化剤ガスの圧力よりも冷媒の圧力を低く制御することで、凝縮水が冷媒流路側に移動する。
同様に、酸化剤ガスは酸化剤出口近傍の冷媒流路エッジ部4では温度が下がり、凝縮水は酸化剤極用水透過板Aのウエブ5に吸収される。本実施形態の構成では、酸化剤ガス出口のウエブ5に凝縮した水が冷媒流路6に移動する経路として、従来の構成と同様にウエブ5を通って酸化剤ガス流路の上流へ移動し冷媒流路6に到達する経路の他に、図4中に矢印で示すように、ウエブ5の下方の冷媒流路エッジ部4に移動し、すぐ左側の冷媒流路6に到達する経路がある。
以上のような構成を有する第1実施形態の酸化剤極用水透過板Aにおいては、酸化剤ガス出口のウエブ5に凝縮した水が冷媒流路6に移動する経路として従来技術のウエブ5を通る経路(経路1)と、ウエブ5からその背面に設けられた冷媒流路エッジ部4に移動する経路(経路2)の2通りの経路がある。これにより水の移動経路が増えたので、凝縮した水は冷媒流路6へ従来技術よりもより速やかに移動する。加えて、第1実施形態による第2の移動経路は、第1の経路よりも断面積が大きいので、その効果は顕著となる。
このような凝縮水の移動は、燃料極用水透過板Bにおいても同様であり、燃料流路溝8内で凝縮した水は、水透過板ウエブ11内に浸入し、ウエブ11内を燃料ガスと平行に移動して冷媒流路6に達する経路(経路1)と、ウエブ11内からその背面の冷媒流路エッジ部10内に移動した後、この冷媒流路エッジ部10を燃料ガスと平行に移動して冷媒流路6内に達する経路(経路2:図2の白抜き矢印参照)の両方を通って、速やかに冷媒流路6内に移動する。
(3)第2実施形態
本発明の第2実施形態は、前記第1実施形態の酸化剤極用水透過板Aの構成を燃料極用水透過板Bに、燃料極用水透過板Bの構成を酸化剤極用水透過板Aに置き換えたものである。なお、第2実施形態の構成は特に図示しないが、図1から図3において、酸化剤と記載された部分と燃料と記載された部分を置き換えたものである。
このような第2実施形態においても、酸化剤ガスの入口や出口部分の背面にはエッジ部9が形成される。そのため、酸化剤ガス流路溝内で凝縮した水分は、水透過板ウエブ11内に浸入した後、水透過板ウエブ11内を水平方向(酸化剤ガスの流れ方向と平行な方向)に移動して冷媒流路6内に回収される経路(経路1)と、水透過板ウエブ11からその背面に形成されたエッジ部9内に浸入して、このエッジ部9を水平方向に移動してその内壁面から冷媒流路6内に回収される経路(経路2)とにより、冷媒流路6内に回収される。また、燃料極用水透過板Bにおいても、同様にして燃料流路溝内で凝縮した水が冷媒流路6内に回収される。
(4)第3実施形態
前記のとおり、従来技術においては、図9の反応ガスの入口または出口の熱可塑性材30でシールした部分が水を透過しないことが課題であった。従って、このシール部が水透過機能を持つことにより、従来技術の課題を解決することができる。そこで、第3実施形態においては、前記第1及び第2実施形態の構成に加え、図9の熱可塑性材30の代わりに親水性のシール材を適用する構造とした。
すなわち、第3実施形態では、親水性のシール材として、例えば、パーフルオロカーボンスルホン酸膜、スルホン基などの親水基を有するポリアリールエーテル共重合体膜などの高分子電解質膜を使用する。この種の高分子電解質膜は、差圧に対して強く、100kPaゲージの圧力差に対して十分なシール性能を有すると共に、高分子膜に添加されているスルホン基等の親水基の作用により水を透過させることができる。その結果、前記第1、第2実施形態のエッジ部の構造に加え、シール材部分からも冷媒流路に水分を回収することが可能になる。
本発明の第1実施形態における酸化剤極用水透過板の構成を示す斜視図。 本発明の第1実施形態における燃料極用水透過板の構成を示す斜視図。 本発明の第1実施形態における水透過板接合体の構成を示す斜視図。 本発明の第1実施形態における水透過板接合体の構成を示す断面図。 従来の固体高分子形燃料電池における電池スタックを示す分解断面図。 図5の従来技術における水透過板の構造を示す斜視図。 図5の従来技術における水透過板の構造を示す平面図。 他の従来技術による水透過板の貼り合わせ構造を示す分解側面図。 図8の従来技術による水透過板の接合体の構造を示す断面図。 図8の従来技術による水透過板の構造を示す斜視図。
符号の説明
A…酸化剤極用水透過板
B…燃料極用水透過板
C…水透過板接合体
1…酸化剤流路リブ
2…酸化剤流路溝
3…酸化剤流路エッジ部
4…冷媒流路エッジ部
5…水透過板Aのウエブ
6…冷媒流路突起
7…燃料流路リブ
8…燃料流路溝
9…燃料流路エッジ部
10…冷媒流路エッジ部
10a,10b…切欠部
11…水透過板Bのウエブ
12…接着面

Claims (4)

  1. 固体高分子膜を電解質膜とし該電解質膜の一方に燃料極、他方に酸化剤極を配する膜電極接合体と、多孔質な基板の片面に燃料ガスが流通する流路が形成された燃料極用水透過板と、多孔質な基板の片面に酸化剤ガスが流通する流路が形成された酸化剤極用水透過板とを、前記膜電極接合体に燃料ガス流路と酸化剤ガス流路が対向するように積層して単電池を構成し、この単電池を複数積層して燃料電池スタックを形成した固体高分子形燃料電池において、
    前記酸化剤極用水透過板の酸化剤ガス流路を形成した面と反対側の面における酸化剤ガス流路の出口と入口に対応する部分には、酸化剤ガス流路と直交する方向に、前記酸化剤極用水透過板の縁に沿って連続した突出部分である冷媒流路エッジ部が形成され、
    前記燃料極用水透過板の燃料ガス流路を形成した面と反対側の面における燃料ガス流路の出口と入口に対応する部分には、燃料ガス流路と直交する方向に、前記燃料極用水透過板の縁に沿って連続した突出部分である冷媒流路エッジ部が形成され、
    前記酸化剤極用水透過板における酸化剤ガス流路を形成した面と反対側の面と、前記燃料極用水透過板における燃料ガス流路を形成した面と反対側の面とが、対向するとともに前記酸化剤ガス流路と前記燃料ガス流路とが直交する方向となるように重ね合わされ、
    前記酸化剤極用水透過板における酸化剤ガス流路を形成した面と反対側の面と、前記燃料極用水透過板における冷媒流路エッジ部とが接着剤層を介して接合され、
    前記燃料極用水透過板における燃料ガス流路を形成した面と反対側の面と、前記酸化剤極用水透過板における冷媒流路エッジ部とが接着剤層を介して接合され、
    前記酸化剤極用水透過板の冷媒流路エッジ部と、前記燃料極用水透過板の冷媒流路エッジ部とが接することにより連続した突出部分で囲まれた部分に冷媒流路が形成され、
    前記酸化剤極用水透過板の冷媒流路エッジ部と、前記燃料極用水透過板の冷媒流路エッジ部とのいずれか一方に設けられた切欠部によって、冷媒流路への冷媒の入口及び出口が形成されていることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
  2. 前記接着剤層が、フッ素系樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリオレフィン、ポリウレタンのいずれか一つを主成分とする熱可塑性材料からなることを特徴とする請求項1に記載の固体高分子形燃料電池。
  3. 前記接着剤層が、親水性合成樹脂から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の固体高分子形燃料電池。
  4. 前記親水性合成樹脂は、親水基を含有した高分子膜であることを特徴とする請求項3に記載の固体高分子形燃料電池。
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