JP4886280B2 - 反応ガス用加湿装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この燃料電池において、アノード側電極には、燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう)が供給される一方、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう)が供給されている。
この場合、上記の燃料電池では、有効な発電機能を発揮させるために、電解質膜を適度な湿潤状態に維持することが必要とされている。このため、燃料ガスや酸化剤ガスを、予め水を介して加湿する加湿装置を用意し、この加湿装置を燃料電池に連結することにより、前記加湿された燃料ガスや酸化剤ガスを燃料電池に供給するものが知られている。
加湿装置としては、例えば、水透過性膜とセパレータとが交互に積層される平膜型加湿装置が採用されている。その際、セパレータには、加湿される反応ガス及び前記反応ガスを加湿する加湿流体の漏れを阻止するために、シール部材が設けられている。このシール部材は、基本的には、燃料電池を構成するセパレータと同様に構成されており、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池用セパレータを用いることができる。
このセパレータは、図8に示すように、セパレータ本体1、樹脂フィルム2及びシリコンゴム製ガスケット3とを備えている。樹脂フィルム2には、貫通部4が設けられており、ガスケット3が前記貫通部4を介して前記樹脂フィルム2の両面に射出成形法により一体化されている。ガスケット3及びセパレータ本体1は、互いの対向部に設けられた凹凸状の嵌合構造5により一体化されている。
これにより、接着剤を使用しなくても、樹脂フィルム2とガスケット3とを一体的に組み付けることができるとともに、前記ガスケット3とセパレータ本体1とを、同様に接着剤を使用しなくても一体的に組み付けることが可能になる、としている。
特開2002−50368号公報(図1)
ところで、上記のセパレータでは、シール部材として樹脂フイルム2及びガスケット3が使用されており、部品数が増加するとともに、セパレータの製造作業が煩雑化するという問題がある。
しかも、セパレータ本体1として、例えば、薄肉状の金属セパレータが用いられる際には、嵌合構造5の深さを十分に確保することができない。これにより、ガスケット3とセパレータ本体1との強度が低下してしまい、前記ガスケット3が前記セパレータ本体1から離脱するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な構成で、セパレータにシール部材を強固且つ確実に設けることができ、しかも作業性を容易に向上させることが可能な反応ガス用加湿装置を提供することを目的とする。
本発明は、固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置である。この加湿装置は、水透過性膜と交互に積層されるセパレータを備え、前記セパレータの両面には、積層方向に互いに重なり合って第1及び第2の突起状シール部材が設けられている。
そして、セパレータには、第1及び第2の突起状シール部材で覆われる部位に対応して貫通孔が形成され、前記貫通孔に充填される連結シール部材を介して前記第1及び第2の突起状シール部材が連結されている。
また、本発明では、加湿装置は、水透過性膜と交互に積層されるセパレータを備え、前記セパレータの一方の面には、突起状シール部材が設けられ、前記セパレータの他方の面には、前記突起状シール部材と積層方向に重なり合って平坦状シール部材が設けられている。
そして、セパレータには、突起状シール部材及び平坦状シール部材で覆われる部位に対応して貫通孔が形成され、前記貫通孔に充填される連結シール部材を介して前記突起状シール部材と前記平坦状シール部材とが連結されている。
さらに、突起状シール部材は、断面略円弧形状を有するとともに、前記突起状シール部材の高さは、セパレータに接合される底面の幅寸法よりも大きな寸法に設定されることが好ましい。
本発明では、セパレータの両面に積層方向に互いに重なり合う第1及び第2の突起状シール部材が、前記セパレータに形成された貫通孔に充填される連結シール部材を介して一体に連結されている。このため、第1及び第2の突起状シール部材同士は、強固且つ確実に一体化され、セパレータから離脱することを良好に阻止することができる。
しかも、セパレータに貫通孔が設けられるため、第1及び第2の突起状シール部材は、前記貫通孔を介して一体成形することが可能になる。従って、部品数の削減を図るとともに、作業性の向上が容易に遂行される。
特に、加湿装置に使用されるセパレータは、電気的な短絡等を考慮する必要がなく、外周端面を覆ってシール部材を設けなくてもよい。その際、第1及び第2の突起状シール部材は、可及的に狭小化しても、セパレータに対して強固に保持される。
また、セパレータの両面に同一のガス、例えば、加湿される空気及び/又は加湿する空気(オフガス空気)を流す際には、異種ガスの混合が惹起されることがなく、前記セパレータに多数の貫通孔を容易に形成することが可能になる。これにより、セパレータの両面に対して、狭小な第1及び第2の突起状シール部材を、簡単な構成及び作業で効率的且つ強固に設けることができる。
さらに、本発明では、セパレータの両面に突起状シール部材と平坦状シール部材とを、前記セパレータの貫通孔に充填される連結シール部材を介して良好に連結することが可能になる。このため、部品数の削減を図り、しかも作業性の向上が容易に遂行されるとともに、突起状シール部材及び平坦状シール部材を、可及的に狭小に構成することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る加湿装置10を組み込む燃料電池システム12の概略構成説明図である。
燃料電池システム12は、例えば、自動車等の車両に搭載されており、燃料電池スタック14を備える。この燃料電池スタック14は、複数の発電セル16を矢印A方向に積層するとともに、積層方向両端にエンドプレート18a、18bが配置されており、前記エンドプレート18a、18bが図示しない締め付けボルトにより積層方向に締め付けられている。
発電セル16は、例えば、固体高分子電解質膜20aの両側にアノード側電極20bとカソード側電極20cとを配置した電解質膜・電極構造体20と、前記電解質膜・電極構造体20を挟持する一対のセパレータ22、24とを備える。アノード側電極20bには、燃料ガスとして、例えば、水素ガスが供給される一方、カソード側電極20cには、酸化剤ガスとして、例えば、酸素を含む空気が供給される。
エンドプレート18aには、発電セル16に水素ガスを供給するための水素供給口26aと、前記発電セル16から排出される未使用の水素ガスを含む排ガスを燃料電池スタック14の外部に排出するための水素排出口26bとが設けられる。エンドプレート18bには、発電セル16に空気を供給するための空気供給口28aと、前記発電セル16から排出される空気(以下、オフガスともいう)を燃料電池スタック14の外部に排出するための空気排出口28bとが設けられる。
燃料電池システム12は、燃料電池スタック14に水素ガスを供給する水素供給流路30と、前記燃料電池スタック14から排出される未使用の水素ガスを含む排ガスを、前記水素供給流路30の途上に戻して該燃料電池スタック14に供給するための水素循環流路32とを備える。
水素供給流路30には、高圧水素を貯留する水素タンク34と、前記水素タンク34から供給される水素ガスの圧力を減圧するレギュレータ36と、減圧された前記水素ガスを燃料電池スタック14に供給するとともに、水素循環流路32から排ガスを吸引して前記燃料電池スタック14に戻すためのエゼクタ38とが配設される。
燃料電池システム12は、燃料電池スタック14に空気を供給する空気供給流路40と、前記燃料電池スタック14から排出されるオフガスを、外部に排気するための空気排出流路42とを備える。空気供給流路40には、空気を圧縮して供給するためにスーパーチャージャ(又はポンプ)44が設けられる。
燃料電池スタック14には、エンドプレート18bに連結されて加湿装置10が装着される。図2〜図4に示すように、加湿装置10は、水透過性膜50の一方の面50aに配設される第1セパレータ52と、前記水透過性膜50の他方の面50bに配設される第2セパレータ54とを備える。第1及び第2セパレータ52、54は、水透過性膜50を介装して交互に矢印A方向に積層されて積層体56を構成する。
積層体56の矢印A方向両端には、エンドプレート57a、57bが配置され、前記エンドプレート57a、57b間は、複数の締め付けロッド59を介して締め付け保持される(図2及び図3参照)。第1及び第2セパレータ52、54は、金属製プレートを波形状に成形して構成される。なお、この第1及び第2セパレータ52、54は、例えば、カーボンプレートに削り加工等を施して波板形状に構成してもよい。
図4に示すように、積層体56の矢印B方向の一端縁部には、互いに矢印A方向に貫通して、反応前の空気(一方の反応ガス)を供給する空気供給連通孔58aと、反応前の空気を加湿した後のオフガスを排出するオフガス排出連通孔60bとが上下(矢印C方向)に設けられる。
積層体56の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、オフガスが供給されるオフガス供給連通孔60aと、加湿された反応前の空気を排出する空気排出連通孔58bとが上下方向に配列されて設けられる。
図1に示すように、空気供給連通孔58aは、空気供給流路40に連通し、空気排出連通孔58bは、燃料電池スタック14の空気供給口28aに連通する。オフガス供給連通孔60aは、燃料電池スタック14の空気排出口28bに連通し、オフガス排出連通孔60bは、空気排出流路42に連通する。
図3〜図5に示すように、第1セパレータ52は、水透過性膜50の一方の面50aに向かう第1面52a側に、空気供給連通孔58aと空気排出連通孔58bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第1流路溝62aと、複数の第1凸部62bとを交互に設ける。
第1セパレータ52の第1面52aとは反対の第2面52b側には、空気供給連通孔58aと空気排出連通孔58bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第1流路溝64aと、複数の第1凸部64bとが交互に設けられる。第1流路溝64aは、第1流路溝62aと交互に形成され、全体として波形状を有している。
第2セパレータ54は、水透過性膜50の他方の面50bに向かう第3面54a側に、オフガス供給連通孔60aとオフガス排出連通孔60bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第2流路溝66aと、複数の第2凸部66bとを交互に設ける。
第2セパレータ54は、第3面54aとは反対の第4面54b側に、オフガス供給連通孔60aとオフガス排出連通孔60bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第2流路溝68aと、複数の第2凸部68bとを交互に設ける。第2流路溝68aは、第2流路溝66aと交互に形成され、全体として波形状を有している。
第1セパレータ52には、第1シール70が一体成形される。この第1シール70は、第1及び第2面52a、52bにおいて、積層方向に互いに重なり合って第1及び第2の突起状シール部材70a、70bを設ける(図5参照)。第1及び第2の突起状シール部材70a、70bは、空気供給連通孔58a及び空気排出連通孔58bを第1流路溝62a、64aに連通するとともに、前記第1流路溝62a、64aをオフガス供給連通孔60a及びオフガス排出連通孔60bからシールする。
図5及び図6に示すように、第1セパレータ52には、第1及び第2突起状シール部材70a、70bで覆われる部位に対応して、複数の貫通孔71が所定間隔ずつ離間して設けられる。貫通孔71に充填される連結シール部材70cを介して、第1及び第2の突起状シール部材70a、70bが一体に連結されることにより、第1シール70が構成される。
第1及び第2の突起状シール部材70a、70bは、図5に示すように、断面略円弧形状を有し、高さhが第1セパレータ52に接合される底面の幅寸法Wよりも大きな寸法に設定される。なお、第1及び第2の突起状シール部材70a、70bと連結シール部材70cとは、射出成形によって一体成形される。
第2セパレータ54には、第2シール72が一体成形される。この第2シール72は、第3及び第4面54a、54bにおいて、積層方向に互いに重なり合って第1及び第2の突起状シール部材72a、72bを設ける。第1及び第2の突起状シール部材72a、72bは、オフガス供給連通孔60a及びオフガス排出連通孔60bを第2流路溝66a、68aに連通する一方、前記第2流路溝66a、68aを空気供給連通孔58a及び空気排出連通孔58bからシールする。
第2セパレータ54には、第1及び第2の突起状シール部材72a、72bで覆われる部位に対応して、複数の貫通孔73が所定間隔ずつ離間して設けられる。貫通孔73に充填される連結シール部材72cを介して、第1及び第2の突起状シール部材72a、72bが一体に連結される。第1及び第2の突起状シール部材72a、72bは、上記の第1及び第2の突起状シール部材70a、70bと同様に構成されており、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、第1セパレータ52には、第1流路溝62a、64aと空気供給連通孔58aとの連結部位に対応して板状部材74a、74bが配設されるとともに、前記第1流路溝62a、64aと空気排出連通孔58bとの連結部位に対応して板状部材76a、76bが配設される。板状部材74a、74b、76a及び76bは、金属プレート又は樹脂プレートで構成される。
第2セパレータ54には、同様に、第2流路溝66a、68aとオフガス供給連通孔60aとの連結部位に対応して金属製又は樹脂製の板状部材78a、78bが配設されるとともに、前記第2流路溝66a、68aとオフガス排出連通孔60bとの連結部位に対応して金属製又は樹脂製の板状部材80a、80bが配設される。
このように構成される燃料電池システム12の動作について、加湿装置10との関連で以下に説明する。
図1に示すように、水素タンク34から水素供給流路30に供給される水素ガスは、レギュレータ36を介して所定の圧力に減圧され、エゼクタ38を通って燃料電池スタック14の水素供給口26aに供給される。水素供給口26aに供給された水素は、各発電セル16を構成するアノード側電極20bに沿って移動した後、未使用の水素を含む排ガスが、水素排出口26bから水素循環流路32に排出される。この排ガスは、エゼクタ38の吸引作用下に、水素供給流路30の途上に戻された後、再度、燃料電池スタック14内に燃料ガスとして供給される。
一方、スーパーチャージャ44を介して空気供給流路40に空気が供給される。この空気は、加湿装置10を構成するエンドプレート57bから積層体56の空気供給連通孔58aに供給される。
図4に示すように、第1セパレータ52では、空気供給連通孔58aに供給された反応前の空気は、サーペンタイン形状の複数の第1流路溝62a、64aに沿って移動する。第1流路溝62aを流れる空気は、水透過性膜50の一方の面50aに接触するとともに、第1流路溝64aに沿って移動する空気は、他の水透過性膜50の一方の面50aに接触する(図3参照)。
加湿装置10では、燃料電池スタック14の発電に使用された反応済みの空気であるオフガスが、オフガス供給連通孔60aに供給される。このオフガスは、第2セパレータ54のオフガス供給連通孔60aに連通する第2流路溝66a、68aに導入される。
図4に示すように、オフガス供給連通孔60aに供給されたオフガスは、サーペンタイン形状の複数の第2流路溝66a、68aに沿って移動する。このため、第2流路溝66aを移動するオフガスは、水透過性膜50の他方の面50bに接触するとともに、第2流路溝68aに沿って移動するオフガスは、また別の水透過性膜50の他方の面50bに接触する(図3参照)。
従って、第2セパレータ54の第2流路溝66aに沿って移動するオフガス中の水分は、水透過性膜50を透過し第1流路溝62aに沿って移動する反応前の空気に供給され、この空気が加湿される。さらに、第1流路溝64aに沿って移動する反応前の空気は、第2流路溝68aに沿って移動するオフガスにより加湿される。そして、加湿された空気は、空気排出連通孔58bから燃料電池スタック14の空気供給口28aに供給される。
この加湿された空気は、図1に示すように、各発電セル16のカソード側電極20cに供給され、未使用の空気を含むオフガスが、上記のように空気排出口28bから加湿装置10に排出される。これにより、各発電セル16では、アノード側電極20bに供給される水素と、カソード側電極20cに供給される空気中の酸素とが反応して発電が行われる。
この場合、第1の実施形態では、図5及び図6に示すように、第1シール70は、第1セパレータ52の両面52a、52bに積層方向に互いに重なり合って第1及び第2の突起状シール部材70a、70bを設けている。そして、第1セパレータ52に形成された貫通孔71に充填される連結シール部材70cを介して、第1及び第2の突起状シール部材70a、70bが一体に連結されている。
このため、第1及び第2の突起状シール部材70a、70b同士を強固且つ確実に一体化することができ、前記第1及び第2の突起状シール部材70a、70bが第1セパレータ52から離脱することを良好に阻止することが可能になる。
特に、加湿装置10に使用される第1セパレータ52は、電気的な短絡等を考慮する必要がなく、端面を覆ってシール部材を設けなくてもよい。従って、第1及び第2の突起状シール部材70a、70bは、可及的に狭小化することが望まれている。
その際、第1の実施形態では、第1及び第2の突起状シール部材70a、70bが連結シール部材70cを介して一体成形されている。このため、幅寸法Wが可及的に狭小化された第1及び第2の突起状シール部材70a、70bを用いても、第1セパレータ52からの剥がれや離脱等を可及的に阻止することができ、所望のシール機能を有することが可能になるという効果が得られる。
しかも、第1セパレータ52に貫通孔71が設けられるため、第1及び第2の突起状シール部材70a、70bは、前記貫通孔71を介して一体成形することができる。従って、部品数の削減を図るとともに、作業性の向上が容易に遂行される。
また、第1セパレータ52の両面52a、52bには、同一のガス、例えば、加湿される空気が流れるとともに、第2セパレータ54の両面54a、54bには、加湿する空気(オフガス空気)が流れている。これにより、第1セパレータ52の貫通孔71にガスの流れが惹起されても、異種ガスの混合が発生することがなく、前記第1セパレータ52の構成が一層簡素化されるという利点がある。一方、第2セパレータ54は、上記の第1セパレータ52と同様の効果が得られる。
なお、第1の実施形態では、一方の反応ガスである空気を加湿して燃料電池スタック14に供給するように構成しているが、これに限定されるものではなく、他方の反応ガスである燃料ガスを加湿する構造を採用してもよい。また、加湿流体として燃料電池スタック14から排出される空気であるオフガスを用いているが、これに限定されるものではなく、他の加湿ガス、例えば、専用の水蒸気ガスや純水又は液体等を用いてもよい。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る加湿装置100の要部分解斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る加湿装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
加湿装置100は、水透過性膜50の両側に配設される第1及び第2セパレータ102、104とを備える。第1及び第2セパレータ102、104は、水透過性膜50よりも幅広に構成されるとともに、前記第1及び第2セパレータ102、104には、第1及び第2シール106、108が一体成形される。
第1シール106は、第1セパレータ102の面102aに設けられる突起状シール部材106aと面102bに設けられる平坦状シール部材106bとを備える。突起状シール部材106aと平坦状シール部材106bとは、第1セパレータ102に形成される貫通孔110に充填される連結シール部材106cを介して一体に連結される。
第2シール108は、同様に面104aに設けられる突起状シール部材108aと、面104bに設けられる平坦状シール部材108bとを備える。突起状シール部材108aと平坦状シール部材108bとは、第2セパレータ104に形成される貫通孔112に充填される。連結シール部材108cを介して一体に連結される。
このように構成される第2の実施形態では、第1シール106を構成する突起状シール部材106aが、連結シール部材106cを介して平坦状シール部材106bに一体に連結されている。このため、この突起状シール部材106aが、第1セパレータ102から離脱することを良好に阻止することができる。
特に、幅狭で且つ高さの大きな突起状シール部材106aであっても、平坦状シール部材106bが前記突起状シール部材106aを強固且つ確実に保持することができる。これにより、突起状シール部材106aを可及的に狭小に構成することができ、経済的である等第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、第2セパレータ104に設けられる第2シール108においても、上記の第1シール106と同様である。
本発明の第1の実施形態に係る加湿装置を組み込む燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記加湿装置の概略斜視説明図である。 前記加湿装置の一部断面側面図である。 前記加湿装置の要部分解斜視説明図である。 前記加湿装置の要部拡大断面図である。 前記第1セパレータの一部切り欠き斜視説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る加湿装置の要部拡大説明図である。 特許文献1のセパレータの一部断面図である。
符号の説明
10、100…加湿装置 12…燃料電池システム
14…燃料電池スタック 16…発電セル
20…電解質膜・電極構造体 20a…固体高分子電解質膜
20b…アノード側電極 20c…カソード側電極
22、24、52、54、102、104…セパレータ
26a…水素供給口 26b…水素排出口
28a…空気供給口 28b…空気排出口
40…空気供給流路 42…空気排出流路
50…水透過性膜 56…積層体
58a…空気供給連通孔 58b…空気排出連通孔
60a…オフガス供給連通孔 60b…オフガス排出連通孔
62a、64a、66a、68a…流路溝
70、72、106、108…シール
70a、70b、72a、72b、106a、108a…突起状シール部材
70c、72c、106c、108c…連結シール部材
71、73、110、112…貫通孔
74a、74b、76a、76b、78a、78b、80a、80b…板状部材
106b、108b…平坦状シール部材

Claims (3)

  1. 固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置であって、
    水透過性膜と交互に積層されるセパレータを備え、
    前記セパレータの一方の面には、第1の突起状シール部材が設けられ、
    前記セパレータの他方の面には、前記第1の突起状シール部材と積層方向に互いに重なり合って第2の突起状シール部材が設けられるとともに、
    前記セパレータには、前記第1及び第2の突起状シール部材で覆われる部位に前記第1及び第2の突起状シール部材の各突起部の突起方向を上としたときの前記各突起部の真下に対応して貫通孔が形成され、前記貫通孔に充填される連結シール部材を介して前記第1及び第2の突起状シール部材が連結され
    さらに前記第1及び第2の突起状シール部材は、それぞれが隣接する前記水透過性膜に当接し、
    前記セパレータの両側には、同一のガスが流通することを特徴とする反応ガス用加湿装置。
  2. 固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置であって、
    水透過性膜と交互に積層されるセパレータを備え、
    前記セパレータの一方の面には、突起状シール部材が設けられ、
    前記セパレータの他方の面には、前記突起状シール部材と積層方向に重なり合って平坦状シール部材が設けられるとともに、
    前記セパレータには、前記突起状シール部材及び前記平坦状シール部材で覆われる部位に前記突起状シール部材の突起部の突起方向を上としたときの前記突起部の真下に対応して貫通孔が形成され、前記貫通孔に充填される連結シール部材を介して前記突起状シール部材と前記平坦状シール部材とが連結され、
    さらに隣接するセパレータの対向する面に設けられた前記突起状シール部材と前記平坦状シール部材とは、直接当接し、
    前記セパレータの両側には、同一のガスが流通することを特徴とする反応ガス用加湿装置。
  3. 請求項1又は2記載の反応ガス用加湿装置において、前記突起状シール部材は、断面略円弧形状を有するとともに、
    前記突起状シール部材の高さは、前記セパレータに接合される底面の幅寸法よりも大きな寸法に設定されることを特徴とする反応ガス用加湿装置。
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