JP4753743B2 - 反応ガス用加湿装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この場合、上記の燃料電池では、有効な発電機能を発揮させるために、電解質膜を適度な湿潤状態に維持することが必要とされている。このため、燃料ガス(以下、水素含有ガスともいう)や酸化剤ガス(以下、酸素含有ガスともいう)を、予め水により加湿する加湿装置を用意し、この加湿装置を燃料電池に連結することにより、前記加湿された燃料ガスや酸化剤ガスを燃料電池に供給するものが知られている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池用加湿器は、図10に示すように、加湿膜1を挟んで一対の樹脂製の板部材2が配置され、これらが積層されてスタックを構成している。加湿膜1の一方の面と一方の板部材2との間には、燃料電池の空気極に供給される前の空気を通過させるための加湿往路3が設けられるとともに、前記加湿膜1の他方の面と他方の板部材2との間には、前記燃料電池の空気極から吐出された反応後のオフガスを通過させる加湿復路4が設けられている。
特開2003−187839号公報(図3)
しかしながら、上記の加湿器では、加湿膜1を挟んで加湿往路3に反応前の空気が供給される一方、加湿復路4にオフガスが供給されるため、オフガス側から反応前の空気への加湿は、前記加湿膜1の近傍のみでしか行われていない。これにより、加湿往路3を流れる反応前の空気全体を、加湿復路4を流れるオフガス中の水分によって効率的に加湿することができないという問題がある。
その際、反応前の空気を十分に加湿しようとすると、加湿器全体が相当に大型化してしまい、前記加湿器の配置スペースが拡大し、例えば、車載用として採用することができないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、反応ガスを効率的且つ確実に加湿することができるとともに、加湿装置全体を容易に小型化することが可能な反応ガス用加湿装置を提供することを目的とする。
本発明は、固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置に関するものである。加湿装置は、水透過性膜と交互に配設されるセパレータを備え、前記セパレータは、前記水透過性膜に反応ガス又は加湿流体を流通させる流路溝と、前記水透過性膜に接する凸状部とを交互に設けている。そして、凸状部は、流路溝を形成する側面に凹凸形状部位を設けている。
さらに、セパレータは、金属製プレートで構成されるとともに、前記金属製プレートの側面には、凹凸形状部位である波板形状部位が成形されることが好ましい。
また、波板形状部位は、流路溝の水透過性膜から離間する方向に沿って波形状に変形し且つ前記流路溝の長さ方向に沿って波形状に変形することが好ましい。
さらにまた、凸状部は、水透過性膜から離間する方向に向かって開口幅寸法が狭小に設定されることが好ましい。
本発明では、セパレータの流路溝間に設けられる凸状部は、前記流路溝を形成する側面に凹凸形状部位が設けられるため、前記流路溝内には、反応ガス又は加湿流体の流れに乱れが発生する。これにより、反応ガスと加湿流体との間における水蒸気交換性が良好に向上し、効率的な加湿処理が確実に遂行可能になる。しかも、側面では、凹凸形状部位によって流路溝を形成する表面積が増加するため、前記側面を挟んで隣り合う流路溝間の熱交換効率が有効に向上する。
図1は、第1参考例に係る加湿装置10を組み込む燃料電池システム12の概略構成説明図である。
燃料電池システム12は、例えば、自動車等の車両に搭載されており、燃料電池スタック14を備える。この燃料電池スタック14は、複数の発電セル16を矢印A方向に積層するとともに、積層方向両端にエンドプレート18a、18bが配置されており、前記エンドプレート18a、18bが図示しない締め付けボルトにより積層方向に締め付けられている。
発電セル16は、例えば、固体高分子電解質膜20aの両側にアノード側電極20bとカソード側電極20cとを配置した電解質膜・電極構造体20と、前記電解質膜・電極構造体20を挟持する一対のセパレータ22、24とを備える。アノード側電極20bには、燃料ガスとして、例えば、水素ガスが供給される一方、カソード側電極20cには、酸化剤ガスとして、例えば、酸素を含む空気が供給される。
エンドプレート18aには、発電セル16に水素ガスを供給するための水素供給口26aと、前記発電セル16から排出される未使用の水素ガスを含む排ガスを燃料電池スタック14の外部に排出するための水素排出口26bとが設けられる。エンドプレート18bには、発電セル16に空気を供給するための空気供給口28aと、前記発電セル16から排出される空気(以下、オフガスともいう)を燃料電池スタック14の外部に排出するための空気排出口28bとが設けられる。
燃料電池システム12は、燃料電池スタック14に水素ガスを供給する水素供給流路30と、前記燃料電池スタック14から排出される未使用の水素ガスを含む排ガスを、前記水素供給流路30の途上に戻して該燃料電池スタック14に供給するための水素循環流路32とを備える。
水素供給流路30には、高圧水素を貯留する水素タンク34と、前記水素タンク34から供給される水素ガスの圧力を減圧するレギュレータ36と、減圧された前記水素ガスを燃料電池スタック14に供給するとともに、水素循環流路32から排ガスを吸引して前記燃料電池スタック14に戻すためのエゼクタ38とが配設される。
燃料電池システム12は、燃料電池スタック14に空気を供給する空気供給流路40と、前記燃料電池スタック14から排出されるオフガスを、外部に排気するための空気排出流路42とを備える。空気供給流路40には、空気を圧縮して供給するためにスーパーチャージャ(又はポンプ)44が設けられる。
燃料電池スタック14には、エンドプレート18bに連結されて加湿装置10が装着される。図2及び図3に示すように、加湿装置10は、水透過性膜50の一方の面50aに配設される第1セパレータ52と、前記水透過性膜50の他方の面50bに配設される第2セパレータ54とを備える。第1及び第2セパレータ52、54は、水透過性膜50を介装して交互に矢印A方向に積層されて積層体56を構成する。
積層体56の矢印A方向両端には、エンドプレート57a、57bが配置され、前記エンドプレート57a、57b間は、複数の締め付けロッド59を介して締め付け保持される(図2参照)。第1及び第2セパレータ52、54は、金属製プレートを波形状に成形して構成される。なお、この第1及び第2セパレータ52、54は、例えば、カーボンプレートに削り加工等を施して波板形状に構成してもよい。
図4に示すように、積層体56の矢印B方向の一端縁部には、互いに矢印A方向に貫通して、反応前の空気(一方の反応ガス)を供給する空気供給連通孔58aと、反応前の空気を加湿した後のオフガスを排出するオフガス排出連通孔60bとが上下(矢印C方向)に設けられる。
積層体56の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、オフガスが供給されるオフガス供給連通孔60aと、加湿された反応前の空気を排出する空気排出連通孔58bとが上下方向に配列されて設けられる。
図1に示すように、空気供給連通孔58aは、空気供給流路40に連通し、空気排出連通孔58bは、燃料電池スタック14の空気供給口28aに連通する。オフガス供給連通孔60aは、燃料電池スタック14の空気排出口28bに連通し、オフガス排出連通孔60bは、空気排出流路42に連通する。
図3及び図4に示すように、第1セパレータ52は、水透過性膜50の一方の面50aに向かう第1面52a側に、空気供給連通孔58aと空気排出連通孔58bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第1流路溝62aと、複数の第1凸状部62bとを交互に設ける。
第1セパレータ52の第1面52aとは反対の第2面52b側には、空気供給連通孔58aと空気排出連通孔58bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第1流路溝64aと、複数の第1凸状部64bとが交互に設けられる。第1流路溝64aは、第1流路溝62aと交互に形成され、全体として波形状を有している。
図3及び図5に示すように、第1凸状部62b、64bは、第1流路溝62a、64aを形成する側面65を共通に有するとともに、前記側面65に凹凸形状部位が設けられる。側面65は、具体的には凹凸形状部位として波板形状部位を有しており、第1流路溝62a、64aの水透過性膜50から離間する方向(高さ方向である矢印A方向)に沿って波形状に変形する。換言すると、側面65は、第1流路溝62a、64aの高さ方向に蛇腹状に成形される。
第2セパレータ54は、水透過性膜50の他方の面50bに向かう第3面54a側に、オフガス供給連通孔60aとオフガス排出連通孔60bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第2流路溝66aと、複数の第2凸状部66bとを交互に設ける。
第2セパレータ54は、第3面54aとは反対の第4面54b側に、オフガス供給連通孔60aとオフガス排出連通孔60bとを連通し、矢印B方向に1往復半のサーペンタイン形状の複数の第2流路溝68aと、複数の第2凸状部68bとを交互に設ける。第2流路溝68aは、第2流路溝66aと交互に形成され、全体として波形状を有している。
第2凸状部66b、68bは、第2流路溝66a、68aを形成する側面69を共通に有するとともに、前記側面69に凹凸形状部位が設けられる。側面69は、凹凸形状部位として波板形状部位を有しており、第2流路溝66a、68aの水透過性膜50から離間する方向(高さ方向である矢印A方向)に沿って波形状に変形する。換言すると、側面69は、第2流路溝66a、68aの高さ方向に蛇腹状に成形される。
図4に示すように、第1セパレータ52には、第1シール70が一体成形される一方、第2セパレータ54には、第2シール72が一体成形される。第1セパレータ52には、第1流路溝62a、64aと空気供給連通孔58aとの連結部位に対応して板状部材74a、74bが配設されるとともに、前記第1流路溝62a、64aと空気排出連通孔58bとの連結部位に対応して板状部材76a、76bが配設される。板状部材74a、74b、76a及び76bは、金属プレート又は樹脂プレートで構成される。
第2セパレータ54には、同様に、第2流路溝66a、68aとオフガス供給連通孔60aとの連結部位に対応して金属製又は樹脂製の板状部材78a、78bが配設されるとともに、前記第2流路溝66a、68aとオフガス排出連通孔60bとの連結部位に対応して金属製又は樹脂製の板状部材80a、80bが配設される。
このように構成される燃料電池システム12の動作について、加湿装置10との関連で以下に説明する。
図1に示すように、水素タンク34から水素供給流路30に供給される水素ガスは、レギュレータ36を介して所定の圧力に減圧され、エゼクタ38を通って燃料電池スタック14の水素供給口26aに供給される。水素供給口26aに供給された水素は、各発電セル16を構成するアノード側電極20bに沿って移動した後、未使用の水素を含む排ガスが、水素排出口26bから水素循環流路32に排出される。この排ガスは、エゼクタ38の吸引作用下に、水素供給流路30の途上に戻された後、再度、燃料電池スタック14内に燃料ガスとして供給される。
一方、スーパーチャージャ44を介して空気供給流路40に空気が供給される。この空気は、加湿装置10を構成するエンドプレート57bから積層体56の空気供給連通孔58aに供給される。
図4に示すように、第1セパレータ52では、空気供給連通孔58aに供給された反応前の空気は、サーペンタイン形状の複数の第1流路溝62a、64aに沿って移動する。第1流路溝62aを流れる空気は、水透過性膜50の一方の面50aに接触するとともに、第1流路溝64aに沿って移動する空気は、他の水透過性膜50の一方の面50aに接触する(図3参照)。
加湿装置10では、燃料電池スタック14の発電に使用された反応済みの空気であるオフガスが、オフガス供給連通孔60aに供給される。このオフガスは、第2セパレータ54のオフガス供給連通孔60aに連通する第2流路溝66a、68aに導入される。
図4に示すように、オフガス供給連通孔60aに供給されたオフガスは、サーペンタイン形状の複数の第2流路溝66a、68aに沿って移動する。このため、第2流路溝66aを移動するオフガスは、水透過性膜50の他方の面50bに接触するとともに、第2流路溝68aに沿って移動するオフガスは、また別の水透過性膜50の他方の面50bに接触する(図3参照)。
従って、第2セパレータ54の第2流路溝66aに沿って移動するオフガス中の水分は、水透過性膜50を透過し第1流路溝62aに沿って移動する反応前の空気に供給され、この空気が加湿される。さらに、第1流路溝64aに沿って移動する反応前の空気は、第2流路溝68aに沿って移動するオフガスにより加湿される。そして、加湿された空気は、空気排出連通孔58bから燃料電池スタック14の空気供給口28aに供給される。
この加湿された空気は、図1に示すように、各発電セル16のカソード側電極20cに供給され、未使用の空気を含むオフガスが、上記のように空気排出口28bから加湿装置10に排出される。これにより、各発電セル16では、アノード側電極20bに供給される水素と、カソード側電極20cに供給される空気中の酸素とが反応して発電が行われる。
この場合、第1参考例では、図3に示すように、第1セパレータ52に設けられる第1凸状部62b、64bは、第1流路溝62a、64aを形成する共通の側面65に波板形状部位が設けられている。このため、第1流路溝62a、64aでは、反応前の空気の流れに乱れが発生する。
一方、第2セパレータ54の第2凸状部66b、68bは、第2流路溝66a、68aを形成する共通の側面69に波板形状部位が設けられている。このため、第2流路溝66a、68aでは、オフガスの流れに乱れが発生する。
これにより、第1参考例では、反応前の空気とオフガスとの間における水蒸気交換性が良好に向上し、前記反応前の空気に対して効率的な加湿処理が確実に遂行可能になるという効果が得られる。
さらに、第1及び第2セパレータ52、54の側面65、69は、高さ方向に蛇腹状に成形されており、前記第1及び第2セパレータ52、54自体がばね性を有している。従って、水透過性膜50の厚さ変動等によって加湿装置10全体の積層方向に寸法の変動が生じても、第1及び第2セパレータ52、54自体のばね機能によって前記寸法の変動を良好に吸収することができ、荷重変動の低減が容易且つ確実に図られるという利点がある。
図6は、第2参考例に係る加湿装置90の一部断面側面図である。なお、第1参考例に係る加湿装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する本発明の実施形態及び第3参考例においても、同様にその詳細な説明は省略する。
加湿装置90は、水透過性膜50を挟持する第1及び第2セパレータ92、94を備える。第1セパレータ92は、反応前の空気を流す、例えば、サーペンタイン形状の複数の第1流路溝62aと、オフガスを流す、例えば、サーペンタイン形状の複数の第2流路溝96aとを交互に形成する。
第1流路溝62a間に設けられる第1凸状部62bと、第2流路溝96a間に設けられる第2凸状部96bとは、前記第1及び第2流路溝62a、96aを形成する共通の側面98を有するとともに、前記側面98には、凹凸形状部位、例えば、波板形状部位が設けられる。
第2セパレータ94は、反応前の空気を流す複数の第1流路溝100aと、オフガスを流す複数の第2流路溝66aとを交互に形成する。第1流路溝100a間に設けられる第1凸状部100bと、第2流路溝66a間に設けられる第2凸状部66bとは、前記第1及び第2流路溝100a、66aを形成する共通の側面102を有し、前記側面102には、例えば、波板形状部位が設けられる。
このように構成される第2参考例では、上記の第1参考例と同様の効果が得られる他、第1セパレータ92では、第1及び第2流路溝62a、96aを形成する側面98の表面積が増加している。従って、第1流路溝62aを流れる反応前の空気と、第2流路溝96aを流れるオフガスとの間の熱交換効率が有効に向上し、前記反応前の空気の加湿効率の向上を図ることができるという効果が得られる。
なお、第2セパレータ94では、上記の第1セパレータ92と同様の効果が得られる。
図7は、本発明の実施形態に係る加湿装置110の一部断面側面図である。
加湿装置110は、水透過性膜50を挟持する第1及び第2セパレータ112、114を備える。第1セパレータ112は、第1凸状部62b、64bを有するとともに、前記第1凸状部62b、64bは、第1流路溝62a、64aを形成する共通の側面116を有し、前記側面116には、波板形状部位が設けられる。この側面116は、水透過性膜50から離間する方向(矢印A方向)に沿って波形状に変形し、且つ第1流路溝62a、64aの長さ方向に沿って波形状に変形する(図8中、矢印B方向参照)。
第2セパレータ114は、第2凸状部66b、68bを有するとともに、前記第2凸状部66b、68bは、第2流路溝66a、68aを形成する共通の側面118を有し、前記側面118には、波板形状部位が設けられる。側面118は、上記の側面116と同様に、水透過性膜50から離間する方向に沿って波形状に変形し、且つ第2流路溝66a、68aの長さ方向に沿って波形状に変形する。
このように構成される実施形態では、各側面116、118が、第1流路溝62a、64a及び第2流路溝66a、68aの高さ方向と、前記第1流路溝62a、64a及び前記第2流路溝66a、68aの長さ方向とに、それぞれ波形状を有している。これにより、反応前の空気及びオフガスの流れの乱れを一層確実に発生させることができるとともに、表面積の増加が容易に図られる。
従って、反応前の空気とオフガスとの間における水蒸気交換性が良好に向上し、一層効率的な加湿処理が遂行される。しかも、熱交換効率を一層向上させることが可能になるという効果が得られる。
図9は、本発明の第3参考例に係る加湿装置120の一部断面側面図である。
加湿装置120は、水透過性膜50を挟持する第1及び第2セパレータ122、124を備える。第1セパレータ122は、第1流路溝126a、128aと第1凸状部126b、128bとが交互に設けられるとともに、前記第1凸状部126b、128bは、水透過性膜50から離間する方向に向かって開口幅寸法が狭小に設定される。第1凸状部126b、128bは、共通の側面130を有しており、この側面130は、凹凸形状部位として、例えば、波板形状部位を設ける。
第2セパレータ124は、同様に第2流路溝132a、134aと、第2凸状部132b、134bとを交互に設けるとともに、前記第2凸状部132b、134bは、水透過性膜50から離間する方向に向かって開口幅寸法が狭小に設定される。第2凸状部132b、134bは、共通の側面136を有するとともに、前記側面136は、波形形状部位を設ける。
このように構成される第3参考例では、第1及び第2セパレータ122、124が、それぞれ断面略山形形状に設定された第1凸状部126b、128b及び第2凸状部132b、134bを有している。これにより、第1及び第2セパレータ122、124自体のばね性が有効に向上するという効果が得られる。
なお、本実施形態及び第3参考例では、上記の第2参考例と同様に、反応前の空気とオフガスとを側面98、102を挟んで形成してもよい。
第1参考例に係る加湿装置を組み込む燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記加湿装置の概略斜視説明図である。 前記加湿装置の一部断面側面図である。 前記加湿装置の要部分解斜視説明図である。 前記加湿装置を構成するセパレータの一部拡大分解斜視図である。 第2参考例に係る加湿装置の一部断面側面図である。 本発明の実施形態に係る加湿装置の一部断面側面図である。 前記加湿装置を構成するセパレータの一部拡大分解斜視図である。 第3参考例に係る加湿装置の一部断面側面図である。 特許文献1の加湿器の一部断面図である。
符号の説明
10、90、110、120…加湿装置 12…燃料電池システム
14…燃料電池スタック 16…発電セル
22、24、52、54、92、94、112、114、122、124…セパレータ
50…水透過性膜 56…積層体
58a…空気供給連通孔 58b…空気排出連通孔
60a…オフガス供給連通孔 60b…オフガス排出連通孔
62a、64a、66a、68a、96a、100a、126a、128a、132a、134a…流路溝
62b、64b、66b、68b、96b、100b、126b、128b、132b、134b…凸状部
65、69、98、102、116、118、130、136…側面

Claims (1)

  1. 固体高分子型燃料電池に供給される少なくとも一方の反応ガスを、加湿流体によって加湿するための反応ガス用加湿装置であって、
    水透過性膜と交互に配設されるセパレータを備え、
    前記セパレータは、前記水透過性膜に前記反応ガス又は前記加湿流体を流通させる流路溝と、
    前記水透過性膜に接する凸状部と、
    を交互に設けるとともに、
    前記凸状部は、前記流路溝を形成する側面に凹凸形状部位を設け、
    前記セパレータは、金属製プレートで構成されるとともに、
    前記金属製プレートの前記側面には、前記凹凸形状部位である波板形状部位が成形され、
    前記波板形状部位は、前記流路溝の前記水透過性膜から離間する高さ方向に沿って波板状に変形し且つ前記流路溝の長さ方向に沿って波形状に変形することを特徴とする反応ガス用加湿装置。
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